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特開2022-160950コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、及び、利用者端末
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  • 特開-コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、及び、利用者端末 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022160950
(43)【公開日】2022-10-20
(54)【発明の名称】コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、及び、利用者端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20221013BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20221013BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20221013BHJP
【FI】
H04W76/10 130
H04W84/12
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021065496
(22)【出願日】2021-04-07
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 掲載年月日:令和2年6月11日、ウェブサイトのアドレス:https://natade-coco.com/、https://natade-coco.com/flow
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
2.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】512298638
【氏名又は名称】株式会社スーパーソフトウエア
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】船木 雅文
(72)【発明者】
【氏名】山澤 一仁
(72)【発明者】
【氏名】岩下 俊一郎
(72)【発明者】
【氏名】南 沙里
(72)【発明者】
【氏名】鶴田 尚人
【テーマコード(参考)】
5K067
5L049
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5L049BB26
(57)【要約】
【課題】利用者端末が、無線アクセスポイントを通じて配信されるコンテンツを容易に取得できること。
【解決手段】配信者のコンテンツを配信する配信サーバと、無線アクセスポイントと、管理サーバと、コンテンツの利用者の利用者端末とを備えるコンテンツ配信システムにおいて、利用者端末は、二次元コードを読み取り、二次元コードが示すアクセス情報を用いて管理サーバから第1の情報を取得し、第1の情報に基づいて管理サーバから無線アクセスポイントに接続するための情報である接続情報及びコンテンツを取得するための情報であるコンテンツ取得情報を含む第2の情報を取得し、第2の情報に含まれる接続情報を用いて無線アクセスポイントに接続し、第2の情報に含まれるコンテンツ取得情報を用いて無線アクセスポイントを通じて配信サーバから前記コンテンツを取得する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信者のコンテンツを配信する配信サーバと、無線アクセスポイントと、管理サーバと、前記コンテンツの利用者の利用者端末と、を備えるコンテンツ配信システムであって、
前記利用者端末は、
二次元コードを読み取り、
前記二次元コードが示すアクセス情報を用いて、前記管理サーバから第1の情報を取得し、
前記第1の情報に基づいて、前記管理サーバから、前記無線アクセスポイントに接続するための情報である接続情報及び前記コンテンツを取得するための情報であるコンテンツ取得情報を含む第2の情報を取得し、
前記第2の情報に含まれる前記接続情報を用いて前記無線アクセスポイントに接続し、
前記第2の情報に含まれる前記コンテンツ取得情報を用いて、前記無線アクセスポイントを通じて、前記配信サーバから前記コンテンツを取得する、
コンテンツ配信システム。
【請求項2】
前記二次元コードは、前記コンテンツごとに異なるコードである、
請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項3】
前記利用者端末は、前記利用者端末に保持される電子署名を付与した前記第2の情報の要求を前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバは、前記第2の情報の要求を受信し、当該第2の情報の要求に付与される前記電子署名の認証に成功した場合、前記第2の情報を前記利用者端末へ送信する、
請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項4】
前記配信サーバ及び前記無線アクセスポイントは、前記配信者が管理するローカルエリアネットワークに接続される、
請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項5】
前記コンテンツに関連する決済を処理する決済連携サーバをさらに備え、
前記利用者端末に表示される前記コンテンツは前記利用者からの決済の指示を受け付ける決済受付部を含み、
前記利用者端末は、前記決済受付部を通じて前記利用者から決済の指示を受けた場合、前記利用者端末に保持される電子署名を付与した決済の要求を前記決済連携サーバへ送信し、
前記決済連携サーバは、所定の決済ゲートウェイと連携して、前記利用者端末から受信した前記決済の要求に対応する決済処理を行い、決済の結果を前記利用者端末に送信する、
請求項1から4のいずれか1項に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項6】
無線アクセスポイントと、
配信サーバと、
コンテンツの配信者からの指示に基づき、前記コンテンツを前記配信サーバに追加し、前記配信サーバに追加された前記コンテンツに前記無線アクセスポイントを通じてアクセスするためのアクセス情報を作成する管理サーバと、を備える、
コンテンツ配信システム。
【請求項7】
前記管理サーバが接続されるネットワークの管理主体と、前記配信サーバが接続されるネットワークの管理主体とが異なる、
請求項6に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項8】
前記配信サーバ及び前記無線アクセスポイントは、前記配信者が管理するローカルエリアネットワークに接続される、
請求項6又は7に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項9】
コンテンツの利用者の利用者端末であって、
少なくともカメラ、プロセッサ及び無線通信インタフェースを備え、
前記プロセッサは、
前記カメラを用いて二次元コードを読み取り、
前記二次元コードが示すアクセス情報を用いて、所定の管理サーバから第1の情報を取得し、
前記第1の情報に基づいて、前記管理サーバから、無線アクセスポイントに接続するための情報である接続情報及び前記コンテンツを取得するための情報であるコンテンツ取得情報を含む第2の情報を取得し、
前記第2の情報に含まれる前記接続情報を用いて、前記無線通信インタフェースと連携して前記無線アクセスポイントに接続し、
前記第2の情報に含まれる前記コンテンツ取得情報を用いて、前記無線アクセスポイントを通じて、前記コンテンツを配信する配信サーバから前記コンテンツを取得する、
利用者端末。
【請求項10】
管理サーバは、
配信者からの指示に基づき、コンテンツサーバの前記配信者のコンテンツを配信サーバに追加し、
前記配信サーバに追加された前記コンテンツにアクセスするためのアクセス情報を含む二次元コードを作成し、
利用者端末は、
前記二次元コードを読み取り、
前記二次元コードが示す前記アクセス情報を用いて、前記管理サーバから第1の情報を取得し、
前記第1の情報に基づいて、前記管理サーバから、無線アクセスポイントに接続するための情報である接続情報及び前記コンテンツを取得するための情報であるコンテンツ取得情報を含む第2の情報を取得し、
前記第2の情報に含まれる前記接続情報を用いて前記無線アクセスポイントに接続し、
前記第2の情報に含まれる前記コンテンツ取得情報を用いて、前記無線アクセスポイントを通じて、前記配信サーバから前記コンテンツを取得する、
コンテンツ配信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、及び、利用者端末に関する。
【背景技術】
【0002】
コンテンツの配信者が、特定のエリアに存在する利用者にコンテンツを配信したいというニーズがある。特許文献1は、携帯端末に対して位置情報に基づいたコンテンツを提供するサーバとして、リクエスト元のIPアドレスとコンテンツのURL(Uniform Resource Locator)とを予め関連付けて管理し、無線アクセスポイントに接続している携帯端末から当該無線アクセスポイントのIPアドレスを受信した場合、当該IPアドレスに関連付けられているコンテンツのURLを携帯端末に送信するサーバを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-10566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示される方法では、コンテンツの利用者は、携帯端末を無線アクセスポイントに接続するためにパスワード等を入力する必要があり、利便性に欠ける。
【0005】
本開示の目的は、コンテンツの利用者の端末が、無線アクセスポイントを通じて配信されるコンテンツを容易に取得できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコンテンツ配信システムは、配信者のコンテンツを配信する配信サーバと、無線アクセスポイントと、管理サーバと、前記コンテンツの利用者の利用者端末と、を備えるコンテンツ配信システムであって、前記利用者端末は、二次元コードを読み取り、
前記二次元コードが示すアクセス情報を用いて、前記管理サーバから第1の情報を取得し、前記第1の情報に基づいて、前記管理サーバから、前記無線アクセスポイントに接続するための情報である接続情報及び前記コンテンツを取得するための情報であるコンテンツ取得情報を含む第2の情報を取得し、前記第2の情報に含まれる前記接続情報を用いて前記無線アクセスポイントに接続し、前記第2の情報に含まれる前記コンテンツ取得情報を用いて、前記無線アクセスポイントを通じて、前記配信サーバから前記コンテンツを取得する。
【0007】
本開示のコンテンツ配信システムは、無線アクセスポイントと、配信サーバと、コンテンツの配信者からの指示に基づき、前記コンテンツを前記配信サーバに追加し、前記配信サーバに追加された前記コンテンツに前記無線アクセスポイントを通じてアクセスするためのアクセス情報を作成する管理サーバと、を備える。
【0008】
本開示の利用者端末は、コンテンツの利用者の利用者端末であって、少なくともカメラ、プロセッサ及び無線通信インタフェースを備え、前記プロセッサは、前記カメラを用いて二次元コードを読み取り、前記二次元コードが示すアクセス情報を用いて、所定の管理サーバから第1の情報を取得し、前記第1の情報に基づいて、前記管理サーバから、無線アクセスポイントに接続するための情報である接続情報及び前記コンテンツを取得するための情報であるコンテンツ取得情報を含む第2の情報を取得し、前記第2の情報に含まれる前記接続情報を用いて、前記無線通信インタフェースと連携して前記無線アクセスポイントに接続し、前記第2の情報に含まれる前記コンテンツ取得情報を用いて、前記無線アクセスポイントを通じて、前記コンテンツを配信する配信サーバから前記コンテンツを取得する。
【0009】
本開示のコンテンツ配信方法は、管理サーバは、配信者からの指示に基づき、コンテンツサーバの前記配信者のコンテンツを配信サーバに追加し、前記配信サーバに追加された前記コンテンツにアクセスするためのアクセス情報を含む二次元コードを作成し、利用者端末は、前記二次元コードを読み取り、前記二次元コードが示す前記アクセス情報を用いて、前記管理サーバから第1の情報を取得し、前記第1の情報に基づいて、前記管理サーバから、無線アクセスポイントに接続するための情報である接続情報及び前記コンテンツを取得するための情報であるコンテンツ取得情報を含む第2の情報を取得し、前記第2の情報に含まれる前記接続情報を用いて前記無線アクセスポイントに接続し、
前記第2の情報に含まれる前記コンテンツ取得情報を用いて、前記無線アクセスポイントを通じて、前記配信サーバから前記コンテンツを取得する。
【発明の効果】
【0010】
コンテンツの利用者の端末が、無線アクセスポイントを通じて配信されるコンテンツを容易に取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施の形態1のコンテンツ配信システムの構成例を示すブロック図である。
図2A】コンテンツ配信システムのコンテンツ配信に関する処理例を示すシーケンスチャートである。
図2B図2Aの処理の続きを示すシーケンスチャートである。
図3】コンテンツ利用に関するデータの関係性を説明するための図である。
図4】コンテンツ配信システムのコンテンツ利用に関する処理例を示すシーケンスチャートである。
図5】実施の形態2のコンテンツ配信システムの構成例を示すブロック図である。
図6A】コンテンツ配信システムのコンテンツ決済に関する処理例を示すシーケンスチャートである。
図6B図6Aの処理の続きを示すシーケンスチャートである。
図7】サーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。
図8】端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本開示の実施の形態について詳細に説明する。ただし、公知の事項又は重複する事項については説明を省略する場合がある。また、図面及び以下の記載は一例に過ぎず、特許請求の範囲の記載の主題を限定することは意図されていない。
【0013】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1のコンテンツ配信システム10の構成例を示すブロック図である。
【0014】
コンテンツ配信システム10は、コンテンツサーバ11、配信サーバ12、管理サーバ13、無線アクセスポイント(以下、無線APと称する)14、配信者端末15、PC17、及び、利用者端末16を備える。コンテンツ配信システム10は、コンテンツの配信者1が指定する無線AP14を介してコンテンツを配信し、無線AP14の通信エリア内にいる不特定の利用者2が当該コンテンツを容易に利用できるようにする。
【0015】
コンテンツサーバ11は、配信者1のコンテンツを一時的に格納する装置である。コンテンツは、画像などのメディアファイル、又は、コンテナ化されたウェブアプリ等であってよい。例えば、コンテンツは、HTML(HyperText Markup Language)、CSS(Cascading Style Sheets)、XML(eXtensible Markup Language)、テキスト、画像、動画、音楽、及び、プログラム(例えばJavaScript等)の少なくとも1つを含むデータによって構成されてよい。例えば、コンテンツは、モバイルオーダー用の商品又はサービスのメニュー、イベント集客用の広告、アンケート調査用のリスト、ダイナミックプライシング対応のアプリケーション、又は、インバウンド対応の多言語コンテンツ等であってよい。
【0016】
配信サーバ12は、配信用のコンテンツを格納及び配信する装置である。管理サーバ13は、コンテンツ、配信サーバ12、配信者1、及び、利用者2等を管理する装置である。なお、配信サーバ12及び管理サーバ13が実行する処理の詳細については後述する。
【0017】
無線AP14は、無線通信を行うための装置である。無線AP14は、Wi-Fi(登録商標)に準拠する無線通信に対応してよい。無線AP14は、配信者1によって管理されてよい。すなわち、無線AP14の接続情報(例えばSSID(Service Set Identifier)及びパスワード)は、配信者1によって設定されてよい。
【0018】
配信サーバ12が接続されるネットワークの管理主体と、管理サーバ13が接続されるネットワークの管理主体とは異なってよい。例えば、無線AP14、及びコンテンツサーバ11及び配信サーバ12は、配信者1が管理するLAN(Local Area Network)に接続されてよい。ただし、コンテンツサーバ11及び配信サーバ12の少なくとも1つは、配信者1が契約するクラウドサーバ又はレンタルサーバ等であってもよい。
【0019】
管理サーバ13は、当該コンテンツ配信システム10を提供又は運用する企業が管理するネットワークに接続されてよい。管理サーバ13は、所定のネットワーク(例えばインターネット)を通じてコンテンツサーバ11及び配信サーバ12と情報を送受信できてよい。
【0020】
配信者端末15は、コンテンツの配信者1が利用する端末である。配信者端末15の例として、PC、タブレット端末、スマートフォンが挙げられる。配信者端末15は、カメラ1109(図8参照)を備え、カメラ1109を通じて二次元コード(例えばQRコード(登録商標))を読み取り可能である。なお、配信者端末15が実行する処理の詳細については後述する。
【0021】
PC17は、配信者1によって利用され、所定のネットワーク(例えばインターネット)を通じて管理サーバ13にアクセスし、管理コンソール21を動作させる。管理コンソール21は、WEBブラウザ上で動作してよい。なお、PC17は一例であり、管理コンソール21が動作するものであれば、どのような装置(例えばタブレット端末又はスマートフォン等)であってもよい。
【0022】
利用者端末16は、コンテンツの利用者2が利用する端末である。利用者端末16の例として、PC、タブレット端末、スマートフォンが挙げられる。利用者端末16は、無線AP14に無線接続可能である。利用者端末16は、セルラ網(例えばLTE(Long Term Evolution)、4G、5G)に無線接続可能である。利用者端末16は、カメラ1109(図8参照)を備え、カメラ1109を通じて二次元コードを読み取り可能である。なお、利用者端末16が実行する処理の詳細については後述する。
【0023】
図2Aは、コンテンツ配信システム10のコンテンツ配信に関する処理例を示すシーケンスチャートである。図2Bは、図2Aの処理の続きを示すシーケンスチャートである。
【0024】
<利用準備>
配信者1は、配信者端末15に、コンテンツ配信のためのアプリケーション(以下、配信APP22と称する)をインストールする(S11)。配信APP22は、公開鍵と秘密鍵のペアを生成し、公開鍵を管理サーバ13に登録する(S12)。
【0025】
<無線APの準備>
配信者1は、無線AP14に、接続情報(例えばSSID及びパスワード)を設定する(S13)。
【0026】
<管理コンソールへのログイン>
配信者1は、PC17を通じて管理サーバ13にアクセスし、管理コンソール21を起動する(S14)。管理コンソール21は、WEBブラウザ上で動作するアプリケーションであってよい。配信者1は、管理コンソール21のUI(User Interface)の画面を通じて、ログインの開始を指示する(S15)。
【0027】
<<認可フロー>>
管理コンソール21は、管理サーバ13から認可情報を受信できるまで、管理サーバ13にポーリングを行う(S16)。また、管理コンソール21は、認可用二次元コードを画面に表示する(S17)。配信者1は、配信者端末15の配信APP22を操作して、配信者端末15のカメラで、管理コンソール21に表示された認可用二次元コードを読み取る(S18)。配信APP22は、配信者1に認可の許否を問い合わせるUIを表示する(S19)。配信者1は、ステップS19で表示されたUIを通じて、認可を許諾する(S20)。配信APP22は、ステップS12で生成した秘密鍵を用いて電子署名を作成する(S21)。配信APP22は、ステップS21で作成した電子署名を付した認可情報を、管理サーバ13へ送信する(S22)。管理サーバ13は、ステップS12で登録された公開鍵を用いてステップS22で送信された電子署名を認証し、認証に成功した場合、ステップS16のポーリングへの応答として、ステップS22で受信した認可情報を、管理コンソール21へ送信する(S23)。以上、認可フローについて説明した。
【0028】
管理コンソール21は、ステップS23の認可情報を受信した場合、ステップS15のログインを許可する(S24)。
【0029】
上記の処理によれば、配信者1は、配信者端末15で管理コンソール21に表示された二次元コードを読み取ることで簡単に管理コンソール21にログインできる。また、管理サーバ13は、配信APP22の公開鍵を管理すればよく、配信者1の個人情報等を管理しなくてもよいので、管理サーバ13の運用の負担が軽減される。
【0030】
<配信サーバの追加>
配信者1は、管理コンソール21のUIを通じて、配信サーバ12の追加を指示する(S25)。コンテンツ配信システム10は、上記の認可フロー(S16~S23)と同様の処理を行う(S26)。管理コンソール21は、管理サーバ13に、配信サーバ追加要求を送信する(S27)。管理サーバ13は、ステップS27の配信サーバ追加要求を受信し、配信サーバ12の追加処理を行う(S28)。管理サーバ13は、ステップS27の要求に対する応答として、配信サーバ12の追加処理の結果を示す情報を管理コンソール21へ送信する(S29)。管理コンソール21は、ステップS29の配信サーバ12の追加処理の結果を示す情報を受信及び表示する(S30)。
【0031】
これにより、配信者1は、当該配信者1の配信サーバ12を、管理サーバ13に追加することができる。
【0032】
<配信サーバの有効化>
配信サーバ12は、起動処理を実行し(S31)、管理サーバ13に接続する(S32)。管理サーバ13は、配信サーバ12の状態を示す情報(以下、配信サーバ状態情報と称する)を更新する(S33)。管理サーバ13は、配信APP22に、配信サーバ12が有効化されたことを通知する(S34)。
【0033】
これにより、配信者1は、管理サーバ13に追加した配信サーバ12が有効化されたことを認識できる。
【0034】
<配信サーバの状態取得>
配信サーバ12は、管理サーバ13に、配信サーバ12の状態を通知する(S35)。管理サーバ13は、通知された配信サーバ12の状態に基づいて配信サーバ状態情報を更新する(S36)。ステップS35及びステップS36の処理は、繰り返し行われてよい。これにより、管理サーバ13は、配信サーバ状態情報を最新の状態に保つことができる。
【0035】
配信者1は、管理コンソール21のUIを通じて、配信サーバ12の状態確認を指示する(S37)。管理コンソール21は、管理サーバ13に、配信サーバ状態要求を送信する(S38)。管理サーバ13は、ステップS38の要求に対する応答として、配信サーバ状態情報を、管理コンソール21へ送信する(S39)。管理コンソール21は、ステップS38の配信サーバ状態情報を受信及び表示する(S40)。
【0036】
これにより、配信者1は、配信サーバ12の状態を確認することができる。
【0037】
<コンテンツの追加>
配信者1は、管理コンソール21のUIを通じて、コンテンツの追加を指示する(S41)。コンテンツ配信システム10は、上記の認可フロー(S16~S23)と同様の処理を行う(S42)。管理コンソール21は、管理サーバ13に、ステップS41で指示されたコンテンツの追加要求を送信する(S43)。管理サーバ13は、配信サーバ12に、コンテンツ追加要求に対応するコンテンツ情報を通知する(S44)。当該コンテンツ情報には、ステップS41にて配信者1から指示されたコンテンツを参照するための情報が含まれる。配信サーバ12は、コンテンツサーバ11に、コンテンツ情報が示すコンテンツの取得要求を送信し、コンテンツサーバ11からコンテンツ情報が示すコンテンツを取得する(S45)。管理サーバ13は、ステップS43の要求に対する応答として、コンテンツ追加の結果を示す情報を、管理コンソール21へ送信する(S46)。管理コンソール21は、ステップS45のコンテンツ追加の結果を示す情報を受信及び表示する(S47)。
【0038】
これにより、配信サーバ12に、配信者1によって配信が指示されたコンテンツが格納される。また、管理サーバ13は、配信サーバ12に格納されたコンテンツのコンテンツ情報を認識できる。また、配信者1は、管理コンソール21を通じて、コンテンツが配信サーバ12に追加されたことを確認できる。
【0039】
なお、管理コンソール21は、ステップS41において、配信者1から、コンテンツの実体を受け付けてもよい。この場合、コンテンツの実体は、コンテンツ配信システム10の運営が管理するコンテンツサーバ11に一時的に格納され、ステップS45において、配信サーバ12は、当該コンテンツサーバ11からコンテンツの実体を取得してよい。
【0040】
<エンドポイントの作成>
配信サーバ12は、ステップS45にてコンテンツサーバ11から取得したコンテンツを配信用に配置する処理を行う(S48)。配信サーバ12は、管理サーバ13に、コンテンツを取得した旨を通知する(S49)。管理サーバ13は、ステップS49の通知を受信し、エンドポイントを作成する(S50)。エンドポイントは、コンテンツの間接参照を示し、例えばURL形式で表現される。エンドポイントは、配信サーバ12から配信されるコンテンツごとに異なる情報であってよい。
【0041】
<コンテンツ情報の取得>
配信者1は、管理コンソール21のUIを通じて、コンテンツ情報の取得を指示する(S51)。管理コンソール21は、管理サーバ13に、コンテンツ情報要求を送信する(S52)。管理サーバ13は、ステップS52の要求に対する応答として、コンテンツ情報を管理コンソール21へ送信する(S53)。管理コンソール21は、ステップS53のコンテンツ情報に対応するアクセス用二次元コード30を作成する(S54)。アクセス用二次元コード30は、ステップS53のコンテンツ情報に対応する、ステップS50で作成されたエンドポイントの情報(例えばURL)を含む。管理コンソール21は、作成したアクセス用二次元コード30を表示する(S55)。なお、管理サーバ13がエンドポイントの情報を含むアクセス用二次元コード30を作成し、管理コンソール21はそのアクセス用二次元コード30を表示するという構成であってもよい。管理者は、後述するように、表示されたアクセス用二次元コード30を印刷して、無線AP14の通信エリア内に掲示してよい。
【0042】
<管理コンソールからのログアウト>
配信者1は、管理コンソール21のUIを通じて、ログアウトを指示する(S56)。管理コンソール21は、ログアウト処理を行い(S57)、ログアウト処理の結果を示す情報を表示する(S58)。
【0043】
図3は、コンテンツ利用に関するデータの関係性を説明するための図である。図4は、コンテンツ配信システム10のコンテンツ利用に関する処理例を示すシーケンスチャートである。
【0044】
<利用準備>
利用者2は、利用者端末16に、コンテンツ利用のためのアプリケーション(以下、利用APP23と称する)をインストールする(S61)。利用APP23は、秘密鍵と公開鍵のペアを生成し、公開鍵を管理サーバ13に登録する(S62)。
【0045】
一方、配信者1は、図2BのステップS54で表示されたアクセス用二次元コード30を印刷し(S63)、印刷したアクセス用二次元コード30を、無線AP14の通信エリア内に掲示する(S64)。
【0046】
<コンテンツの取得>
利用者2は、利用APP23を操作して、利用者端末16のカメラで、無線AP14の通信エリア内に掲示されているアクセス用二次元コード30を読み取る(S65)。利用APP23は、読み取ったアクセス用二次元コード30からエンドポイントを特定する。なお、エンドポイントは、アクセス情報と読み替えられてもよい。利用APP23は、管理サーバ13のエンドポイントにメタデータ要求を送信する(S66)。管理サーバ13は、ステップS66の要求に対する応答として、利用APP23にメタデータを送信する(S67)。メタデータは、コンテンツを表現するための情報であり、無線AP14の接続情報又はコンテンツを直接参照するための情報を含まなくてよい。メタデータには、後述するエンティティデータ要求の送信先のURLが1つ含まれてもよいし、図3に示すように2つ以上含まれてもよい。例えば、メタデータには、無線AP接続情報を取得するためのエンティティデータ要求の送信先のURLと、コンテンツを取得するためのエンティティデータ要求の送信先のURLとが含まれてよい。なお、メタデータは、第1の情報と読み替えられてもよい。
【0047】
利用APP23は、ステップS62で生成した秘密鍵を用いて電子署名を作成する(S68)。利用APP23は、メタデータを参照し、ステップS68で作成した電子署名を付与したエンティティデータ要求を管理サーバ13へ送信する(S69)。例えば、利用APP23は、メタデータを参照し、無線AP接続情報を取得するためのエンティティデータ要求の送信先のURLと、コンテンツを取得するためのエンティティデータ要求の送信先のURLとに、エンティティデータ要求を送信する。ここで、利用APP23は、当該利用APP23又は利用者端末16の言語設定情報(例えば日本語、英語、中国語等)を、エンティティデータ要求に付与してよい。
【0048】
管理サーバ13は、ステップS62で登録された公開鍵を用いて、ステップS69で送信された電子署名を認証する(S70)。管理サーバ13は、ステップS70で認証に成功した場合、エンティティデータを、利用APP23へ送信する(S71)。エンティティデータは、図3に示すように、無線AP14の接続情報及びコンテンツを直接参照するための情報を含んでよい。ここで、ステップS69で言語設定情報が付与されたエンティティデータ要求が送信された場合、管理サーバ13は、当該エンティティデータ要求に付与された言語設定情報に対応する言語のコンテンツを直接参照するための情報を選択し、エンティティデータに含めてよい。これにより、配信者1は、1つのアクセス用二次元コード30を設置することで、言語の異なるコンテンツを、言語の異なる利用者2に簡単に提供することができる。なお、エンティティデータは、第2の情報と読み替えられてもよい。また、コンテンツを直接参照するための情報は、コンテンツ取得情報と読み替えられてもよい。
【0049】
このように、エンティティデータは、公開鍵を登録した信頼できる利用APP23には送信されるが、公開鍵を未登録の信頼できないアプリケーションには提供されない。よって、無線AP14への不正な接続及びコンテンツへの不正なアクセスを防止できる。また、管理サーバ13は、利用APP23の公開鍵を管理すればよく、利用者2の個人情報等を管理しなくてもよいので、管理サーバ13の運用の負担が軽減される。
【0050】
利用APP23は、エンティティデータに含まれる接続情報が示す無線AP14に接続してもよいかを問い合わせるUIを表示する(S72)。利用者2は、ステップS72で表示されたUIを通じて、利用者端末16の無線AP14への接続に同意する(S73)。利用APP23は、無線AP14に、接続要求を送信する(S74)。接続要求には、エンティティデータに含まれる接続情報(例えば無線AP14のSSID及びパスワード)が含まれてよい。無線AP14は、ステップS74の接続要求を認証し、認証に成功した場合、利用者端末16(利用APP23)を無線接続する(S75)。
【0051】
利用APP23は、無線AP14を介して、エンティティデータに含まれるコンテンツ直接参照が示す配信サーバ12へ、コンテンツ要求を送信する(S76)。コンテンツ要求には、ステップS68で作成した電子署名が付与されてよい。配信サーバ12は、ステップS76のコンテンツ要求に付与された電子署名を認証する(S77)。配信サーバ12は、ステップS77の認証に成功した場合、コンテンツの実体を、無線AP14を介して利用APP23へ送信する(S78)。利用APP23は、無線AP14を介して、ステップS78のコンテンツを受信し、コンテンツを表示する(S79)。
【0052】
これにより、利用者2は、利用APP23を操作してアクセス用二次元コード30を読み取ることで、利用者端末16を無線AP14に接続させる手動作業を行うことなく、当該アクセス用二次元コード30を掲示した配信者1のコンテンツを利用することができる。また、コンテンツの実体は、無線AP14を介して配信されるので、配信者1及び利用者2は、セルラ網を介してコンテンツを配信及び利用する場合と比較して、コンテンツのデータサイズをあまり気にすることなく、コンテンツを配信及び利用することができる。
【0053】
<変形例>
配信サーバ12は、コンテンツサーバ11からコンテンツを取得せずに、コンテンツ参照情報(例えばウェブリンク)を取得して、エンドポイントを作成してもよい。この場合、利用APP23は、コンテンツサーバ11からコンテンツの実体を取得してよい。
【0054】
(実施の形態2)
実施の形態2では、実施の形態1にて説明済みの構成要素については、共通の参照符号を付し、説明を省略する場合がある。
【0055】
図5は、実施の形態2のコンテンツ配信システム10の構成例を示すブロック図である。
【0056】
実施の形態2のコンテンツ配信システム10は、図1に示す実施の形態1のコンテンツ配信システム10に、決済機構を加えたシステムである。例えば、コンテンツ配信システム10は、図1に示した構成要素に加えて、決済連携サーバ18を備える。また、コンテンツ配信システム10は、決済ゲートウェイ(以下、決済GWと称する)19と連携可能である。
【0057】
決済GW19は、利用者2が選択した支払手段で決済を行い、配信者1の口座に入金を行う。決済GW19は、利用者2のクレジットカード情報など、秘密性の高い情報を保持するため、運用において厳格なセキュリティ対策が求められる。そこで、本実施の形態では、決済GW19を、コンテンツ配信システム10とは別のシステムとする。これにより、コンテンツ配信システム10と決済GW19との間に責任分界点を設けることができる。配信者1及び利用者2のコンテンツ配信システム10のユーザアカウントと決済GW19のユーザアカウントとは、互いに独立してよい。コンテンツ配信システム10は、配信者1が決済GW19で作成したユーザアカウント(以下、配信者1の決済用アカウントと称する)の参照情報を保持してよい。配信者1の決済用アカウントの参照情報は、利用者2が決済時の支払先を指定するために用いられてよい。
【0058】
決済連携サーバ18は、後述する決済APP25と決済GW19との間を仲介する装置である。例えば、決済連携サーバ18は、決済トランザクションの状態を管理する。なお、決済連携サーバ18が実行する処理の詳細については後述する。
【0059】
図6Aは、コンテンツ配信システム10のコンテンツ決済に関する処理例を示すシーケンスチャートである。図6Bは、図6Aの処理の続きを示すシーケンスチャートである。図6A及び図6Bに示す処理は、図4に示すコンテンツ利用に関する処理の後に行われてよい。
【0060】
利用者端末16は、コンテンツに含まれる決済ボタン24を表示する(S101)。利用者2が、例えば、コンテンツの中から購入する商品又は利用するサービス等を選択し、決済ボタン24を押下すると(S102)、次の処理が実行される。
【0061】
<決済手続き>
決済ボタン24に関連付けられている決済用プログラム(以下、決済用プログラムと称する)は、利用APP23から、電子署名を取得する(S103)。なお、決済ボタン24及び決済用プログラムは、決済受付部と読み替えられてよい。決済ボタン24に関連付けられている決済用プログラムは、決済連携サーバ18に、決済トランザクション要求を送信する(S104)。決済トランザクション要求には、ステップS103で取得した電子署名が付与されてよい。また、決済トランザクション要求には、配信者1の決済用アカウントと、コンテンツの中から選択された商品又はサービス等の合計の決済金額が含まれてよい。
【0062】
決済連携サーバ18は、ステップS104の決済トランザクション要求を受信し、トランザクション情報を作成する(S105)。トランザクション情報には、利用者2の電子署名、配信者1の決済用アカウント、及び、合計の決済金額が含まれてよい。すなわち、決済連携サーバ18は、利用者2の電子署名、配信者1の決済用アカウント、及び、合計の決済金額が揃った場合に、決済のトランザクションを開始してよい。
【0063】
決済連携サーバ18は、決済ボタン24に関連付けられている決済用プログラムに、ステップS105で作成したトランザクション情報を送信する(S106)。決済連携APPは、トランザクション情報を受信し、利用APP23にリダイレクトする(S107)。利用APP23は、決済APP25に遷移する(S108)。
【0064】
決済APP25は、決済連携サーバ18からトランザクション情報を取得する(S109)。決済APP25は、決済連携サーバ18から、利用者2が登録済みの支払手段を示す情報を取得する(S110)。なお、決済連携サーバ18は、決済GW19から、利用者2が登録済みの支払手段を示す情報を取得してよい(S111)。決済APP25は、決済情報を表示する(S112)。決済情報には、利用者2が登録済みの支払手段を示す情報が含まれてよい。
【0065】
<支払手段の設定>
利用者2は、決済APP25のUIを通じて、支払手段の追加、選択又は削除を行うことができる(S113)。決済APP25は、支払手段の選択又は削除の操作が行われた場合、決済連携サーバ18及び決済GW19を通じて、支払手段を選択又は削除することができる(S114、S115)。また、決済APP25は、支払手段の追加の操作が行われた場合、決済GW19を通じて、支払手段を追加することができる(S116)。決済APP25は、選択された支払手段を示す情報を表示する(S117)。
【0066】
利用者2は、決済APP25のUIを通じて、決済手続きの続行を指示する(S118)。決済APP25は、決済連携サーバ18に、決済インテント要求を送信する(S119)。決済連携サーバ18は、ステップS119で送信された決済インテント要求を、決済GW19へ送信する(S120)。決済GW19は、ステップS120の決済インテントを受信し、決済インテントを作成する(S121)。決済インテントには、決済用トークン、利用者2が選択した支払手段を示す情報、及び、合計の決済金額等が含まれてよい。決済GW19は、作成した決済インテントを、決済連携サーバ18へ送信する(S122)。決済連携サーバ18は、S122の決済インテントを受信し、ステップS119の要求に対する応答として、その受信した決済インテントを決済APP25へ送信する(S123)。
【0067】
決済APP25は、ステップS123の決済インテントを受信し、当該決済インテントに基づく決済要求を、決済GW19へ送信する(S124)。当該決済インテントに基づく決済要求には、上記の決済用トークンが含まれる。これにより、決済GW19は、決済用トークンに基づき、ステップS121で作成した決済インテントを特定できる。決済GW19は、ステップS124の要求に対する応答として、要求受付を決済APP25へ送信する(S125)。加えて、決済GW19は、決済インテントに対応する決済処理を行う(S126)。例えば、決済GW19は、利用者2が選択した支払手段に基づいて、合計の決済金額を配信者1の口座に入金する。決済GW19は、決済連携サーバ18に、決済完了を通知する(S127)。決済連携サーバ18は、決済完了の通知を受信し、トランザクション情報を更新する(S128)。
【0068】
一方、決済APP25は、決済連携サーバ18から、トランザクション情報を取得し(S129)、取得したトランザクション情報に基づいて、決済が完了したか否かを判定する(S130)という処理を、決済が完了するまで繰り返す。決済APP25は、決済が完了したと判定した場合、決済完了を示す情報を表示する(S131)
【0069】
利用者2は、決済APP25のUIを通じて、コンテンツに戻るよう指示する(S132)。決済APP25は、当該指示を受けて、利用APP23にリダイレクトする(S133)。利用APP23は、決済ボタン24に関連付けられている決済用プログラムに推移する(S134)。決済ボタン24に関連付けられている決済用プログラムは、決済連携サーバ18から、トランザクション情報を取得する(S135)。決済ボタン24に関連付けられている決済用プログラムは、コンテンツに決済完了を通知する(S136)。コンテンツは、決済完了の通知を受信し、決済完了後の処理を行う(S137)。コンテンツは、決済完了後の内容を表示する(S138)。
【0070】
これにより、配信者1は、決済を伴うコンテンツの配信を簡単かつ安全に行うことができる。加えて、利用者2は、コンテンツに関連する決済を簡単かつ安全に行うことができる。
【0071】
(ハードウェア構成)
図6は、サーバ1000のハードウェア構成例を示すブロック図である。上述したコンテンツサーバ11、配信サーバ12、及び、管理サーバ13は、図6に示すハードウェア構成であってよい。
【0072】
サーバ1000は、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、入力I/F(Interface)1004、出力I/F1005、通信I/F1006、GPU(Graphics Processing Unit)1007、及び、読取装置1008を備える。
【0073】
プロセッサ1001は、メモリ1002からコンピュータプログラムを読み出して実行することにより、本実施の形態のサーバ1000が実行する処理を実現する。プロセッサ1001は、CPU(Central Processing Unit)、コントローラ、制御部といった他の用語に読み替えられてもよい。
【0074】
メモリ1002は、本実施の形態のサーバ1000が実行する処理を実現するためのコンピュータプログラム及びデータを記憶する。メモリ1002は、ROM(Read-Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含んでよい。
【0075】
ストレージ1003は、不揮発性記憶媒体で構成され、本実施の形態のサーバ1000が実行する処理を実現するためのコンピュータプログラム及びデータを記憶する。ストレージ1003の例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)が挙げられる。
【0076】
入力I/F1004は、入力デバイスが接続される。入力デバイスの例とし、キーボード、マウス、タッチパッド、マイクが挙げられる。入力I/F1004は、入力デバイスから入力情報を受信し、プロセッサ1001へ送信する。
【0077】
出力I/F1005は、出力デバイスが接続される。出力デバイスの例として、ディスプレイ装置、スピーカーが挙げられる。出力I/F1005は、プロセッサ1001から出力情報を受信し、出力デバイスへ送信する。
【0078】
通信I/F1006は、通信ネットワークに接続される。通信I/F1006は、有線通信及び無線通信の何れに対応してもよい。有線通信の例として、Ethernet(登録商標)が挙げられる。無線通信の例として、Wi-Fi、Bluetooth、LTE、4G、5Gが挙げられる。通信I/F1006は、通信ネットワークを通じて他の装置から受信した情報を、プロセッサ1001へ送信する。通信I/F1006は、プロセッサ1001から受信した情報を、通信ネットワークを通じて他の装置へ送信する。
【0079】
GPU1007は、画像処理を高速化する。なお、GPU1007は、AI(Artificial Intelligence)の処理(例えばディープラーニングの処理)に利用されてもよい。
【0080】
読取装置1008は、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SDメモリカードといった記録媒体からデータを読み取る。
【0081】
図8は、端末1100のハードウェア構成例を示すブロック図である。利用者端末16、及び、配信者端末15は、図8に示すハードウェア構成であってよい。
【0082】
端末1100は、プロセッサ1101、メモリ1102、ストレージ1103、入力I/F1104、出力I/F1105、無線通信I/F1106、GPU1107、読取装置1108、及び、カメラ1109を備える。
【0083】
プロセッサ1101、メモリ1102、ストレージ1103、入力I/F1104、出力I/F1105、GPU1107、及び、読取装置1108については、図6にて説明したものとほぼ同様である。よって、説明を省略する。
【0084】
無線通信I/F1106は、無線通信ネットワークに接続される。無線通信I/F1106は、Wi-Fiに対応する無線AP14に無線接続してよい。無線通信I/F1106は、LTE、4G又は5Gに対応するセルラ網に無線接続してよい。
【0085】
カメラ1109は、静止画又は動画を撮像し、撮像した画像をプロセッサ1101へ送信する。
【0086】
上述した実施の形態の各構成要素は、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、変更、修正、置換、付加、削除、均等等が可能である。加えて、上述した実施の形態の各構成要素は、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、任意に組み合わせが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本開示の技術は、コンテンツの配信及び利用の簡易化に有用である。
【符号の説明】
【0088】
1…配信者 2…利用者 10…コンテンツ配信システム 11…コンテンツサーバ 12…配信サーバ 13…管理サーバ 14…無線AP 15…配信者端末 16…利用者端末 17…PC 18…決済連携サーバ 19…決済GW 21…管理コンソール 22…配信APP 23…利用APP 24…決済ボタン 25…決済APP 30…アクセス用二次元コード 1000…サーバ 1001、1101…プロセッサ 1002、1102…メモリ 1003、1103…ストレージ 1004、1104…入力I/F 1005、1105…出力I/F 1006…通信I/F 1007、1107…GPU 1008、1108…読取装置 1106…無線通信I/F 1109…カメラ
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8