(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022161008
(43)【公開日】2022-10-20
(54)【発明の名称】対話メッセージの翻訳結果を提供する方法、システム、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/04 20220101AFI20221013BHJP
G06F 40/58 20200101ALI20221013BHJP
【FI】
H04L51/04
G06F40/58
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022049002
(22)【出願日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】10-2021-0045443
(32)【優先日】2021-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
【住所又は居所原語表記】11th Fl.,42,Hwangsaeul-ro 360beon-gil,Bundang-gu,Seongnam-si,Gyeonggi-do.13591
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金東賢
(72)【発明者】
【氏名】▲ちょ▼浩榮
(72)【発明者】
【氏名】朴成浩
【テーマコード(参考)】
5B091
【Fターム(参考)】
5B091AA03
(57)【要約】
【課題】対話メッセージ翻訳結果を提供する方法、システム、およびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】対話メッセージ翻訳結果を提供する方法は、対話スペースに対して設定された翻訳関連オプションと対話コンテキストに基づいて前記対話スペースと関連する言語を認識する段階、および前記対話スペースに受信されるか入力されたメッセージに対し、前記認識された言語によって少なくとも1つの翻訳文を提供する段階を含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムが実行するメッセージ処理方法であって、
前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記メッセージ処理方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、対話スペースに対して設定された翻訳関連オプションと対話コンテキストに基づいて前記対話スペースと関連する言語を認識する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記対話スペースに受信されるか入力されたメッセージに対し、前記認識された言語によって少なくとも1つの翻訳文を提供する段階
を含む、メッセージ処理方法。
【請求項2】
前記認識する段階は、
前記対話スペースで前記コンピュータシステムのユーザが使用する言語であるユーザ言語を認識する段階、および
受信メッセージの言語である受信言語のうち、前記翻訳関連オプションに対応する少なくとも1つの認識対象言語を認識する段階
を含む、請求項1に記載のメッセージ処理方法。
【請求項3】
前記提供する段階は、
受信メッセージの言語である受信言語が前記コンピュータシステムのユーザが使用する言語であるユーザ言語とは異なる場合、前記受信メッセージの翻訳文として、前記ユーザ言語を含んだ少なくとも1つの言語に翻訳された結果を前記対話スペース上に表示すること
を特徴とする、請求項1に記載のメッセージ処理方法。
【請求項4】
前記提供する段階は、
前記対話スペース上に、受信メッセージの原文と少なくとも1つの翻訳文を結合して1つの吹き出しインタフェースとして表示する段階
を含む、請求項1に記載のメッセージ処理方法。
【請求項5】
前記表示する段階は、
前記原文と前記翻訳文を区別するために、前記原文または前記翻訳文のうちの少なくとも1つを識別するためのディスプレイ要素を表示すること
を特徴とする、請求項4に記載のメッセージ処理方法。
【請求項6】
前記表示する段階は、
前記原文または前記翻訳文のうちの少なくとも1つに対し、削除、修正、隠し処理のうちの少なくとも1つの操作のためのインタフェースを提供すること
を特徴とする、請求項4に記載のメッセージ処理方法。
【請求項7】
前記提供する段階は、
前記対話スペースに受信されたメッセージに対し、前記対話スペース上に、前記受信されたメッセージの原文が含まれた吹き出しインタフェースを表示する段階、および
前記受信されたメッセージに対するユーザ要請にしたがい、前記受信されたメッセージの少なくとも1つの翻訳文を前記吹き出しインタフェースに追加して前記原文と1つのメッセージで表示する段階
を含む、請求項1に記載のメッセージ処理方法。
【請求項8】
前記翻訳文は、前記対話スペースに含まれた他のユーザには伝達されず、前記ユーザ側の画面だけに表示されること
を特徴とする、請求項3に記載のメッセージ処理方法。
【請求項9】
前記翻訳文は、前記対話スペースに含まれた翻訳専用ボットまたは前記対話スペースと関連するサーバから受信されるものであり、前記翻訳文が前記受信メッセージの付加情報として含まれるか、前記翻訳文に前記受信メッセージの識別子が含まれて前記コンピュータシステムに伝達されること
を特徴とする、請求項3に記載のメッセージ処理方法。
【請求項10】
前記翻訳文は、前記コンピュータシステムのローカルデータベースに構築された翻訳ライブラリを利用して前記コンピュータシステムで翻訳された結果を含むこと
を特徴とする、請求項3に記載のメッセージ処理方法。
【請求項11】
前記提供する段階は、
前記コンピュータシステムのユーザが前記対話スペースのメッセージ入力ウィンドウに入力したメッセージに対し、前記認識された言語のうちの少なくとも1つの言語に翻訳された結果を提供する段階、および
前記ユーザのメッセージ送信要請にしたがい、前記対話スペースに含まれた他のユーザを対象に、前記入力されたメッセージの代わりに前記翻訳された結果を送信する段階
を含む、請求項1に記載のメッセージ処理方法。
【請求項12】
請求項1~11のうちのいずれか一項に記載のメッセージ処理方法をコンピュータシステムに実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項13】
コンピュータシステムであって、
メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
対話スペースに対して設定された翻訳関連オプションと対話コンテキストに基づいて前記対話スペースと関連する言語を認識する言語認識部、および
前記対話スペースに受信されるか入力されたメッセージに対し、前記認識された言語によって少なくとも1つの翻訳文を提供するように処理するメッセージ処理部
として機能する、コンピュータシステム。
【請求項14】
前記言語認識部は、
前記対話スペースで前記コンピュータシステムのユーザが使用する言語であるユーザ言語を認識し、
受信メッセージの言語である受信言語のうち、前記翻訳関連オプションに対応する少なくとも1つの認識対象言語を認識すること
を特徴とする、請求項13に記載のコンピュータシステム。
【請求項15】
前記メッセージ処理部は、
受信メッセージの言語である受信言語が前記コンピュータシステムのユーザが使用する言語であるユーザ言語とは異なる場合、前記受信メッセージの翻訳文として、前記ユーザ言語を含んだ少なくとも1つの言語に翻訳された結果を前記対話スペース上に表示すること
を特徴とする、請求項13に記載のコンピュータシステム。
【請求項16】
前記メッセージ処理部は、
前記対話スペース上に、受信メッセージの原文と少なくとも1つの翻訳文を結合して1つの吹き出しインタフェースとして表示すること
を特徴とする、請求項13に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記メッセージ処理部は、
前記対話スペースに受信されたメッセージに対し、前記対話スペース上に、前記受信されたメッセージの原文が含まれた吹き出しインタフェースを表示した後、
前記受信されたメッセージに対するユーザ要請にしたがい、前記受信されたメッセージの少なくとも1つの翻訳文を前記吹き出しインタフェースに追加して前記原文と1つのメッセージで表示すること
を特徴とする、請求項13に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
前記翻訳文は、前記対話スペースに含まれた翻訳専用ボットまたは前記対話スペースと関連するサーバから受信されるものであり、前記対話スペースに含まれた他のユーザには伝達されず、前記ユーザ側の画面だけに表示されること
を特徴とする、請求項15に記載のコンピュータシステム。
【請求項19】
前記翻訳文は、前記コンピュータシステムのローカルデータベースに構築された翻訳ライブラリを利用して前記コンピュータシステムで翻訳された結果を含むこと
を特徴とする、請求項15に記載のコンピュータシステム。
【請求項20】
前記メッセージ処理部は、
前記コンピュータシステムのユーザが前記対話スペースのメッセージ入力ウィンドウに入力したメッセージに対し、前記認識された言語のうちの少なくとも1つの言語に翻訳された結果を提供し、
前記ユーザのメッセージ送信要請にしたがい、前記対話スペースに含まれた他のユーザを対象に、前記入力されたメッセージの代わりに前記翻訳された結果を送信すること
を特徴とする、請求項13に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、対話メッセージの翻訳結果を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なコミュニケーションツールであるインスタントメッセンジャー(instant messenger)は、メッセージやデータをリアルタイムで送受信することができるソフトウェアであって、ユーザがメッセンジャー上に対話相手を登録し、対話リストにいる相手とメッセージをリアルタイムでやり取りすることができる。
【0003】
このようなメッセンジャー機能は、PCはもちろん、移動通信端末のモバイル環境でも利用可能であることから、メッセンジャーの使用の普及が急増している。
【0004】
例えば、特許文献1(公開日2002年9月30日)には、携帯端末機にインストールされたモバイルメッセンジャーにメッセンジャーサービスを提供することができる、無線通信網を利用した携帯端末機のモバイルメッセンジャーサービスシステムおよび方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2002-0074304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ユーザ言語と受信メッセージの言語を認識し、認識された言語によって対話スペースでメッセージ翻訳文を提供することができる。
【0007】
メッセージそれぞれに対し、該当のメッセージの原文と翻訳文を統合して1つのメッセージUIとして表示することができる。
【0008】
受信メッセージの翻訳文を、該当のメッセージを送信した送信者には伝達せず、ユーザだけに表示することができる。
【0009】
受信メッセージの翻訳文をユーザ要請(on-demand)にしたがってインラインビュー(inline view)で表示することができる。
【0010】
対話スペースのメッセージ入力ウィンドウに入力されたメッセージの翻訳文を提供して翻訳文を直ぐに送信する機能を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
コンピュータシステムが実行するメッセージ処理方法であって、前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記メッセージ処理方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、対話スペースに対して設定された翻訳関連オプションと対話コンテキストに基づいて、前記対話スペースと関連する言語を認識する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記対話スペースに受信されるか入力されたメッセージに対し、前記認識された言語によって少なくとも1つの翻訳文を提供する段階を含む、メッセージ処理方法を提供する。
【0012】
一側面によると、前記認識する段階は、前記対話スペースで前記コンピュータシステムのユーザが使用する言語であるユーザ言語を認識する段階、および受信メッセージの言語である受信言語のうち、前記翻訳関連オプションに対応する少なくとも1つの認識対象言語を認識する段階を含んでよい。
【0013】
他の側面によると、前記提供する段階は、受信メッセージの言語である受信言語が前記コンピュータシステムのユーザが使用する言語であるユーザ言語とは異なる場合、前記受信メッセージの翻訳文として、前記ユーザ言語を含んだ少なくとも1つの言語に翻訳された結果を前記対話スペース上に表示してよい。
【0014】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記対話スペース上に、受信メッセージの原文と少なくとも1つの翻訳文を結合して1つの吹き出しインタフェースとして表示する段階を含んでよい。
【0015】
また他の側面によると、前記表示する段階は、前記原文と前記翻訳文を区別するために、前記原文または前記翻訳文のうちの少なくとも1つを識別するためのディスプレイ要素を表示してよい。
【0016】
また他の側面によると、前記表示する段階は、前記原文または前記翻訳文のうちの少なくとも1つに対し、削除、修正、隠し処理のうちの少なくとも1つの操作のためのインタフェースを提供してよい。
【0017】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記対話スペースに受信されたメッセージに対し、前記対話スペース上に、前記受信されたメッセージの原文が含まれた吹き出しインタフェースを表示する段階、および前記受信されたメッセージに対するユーザ要請にしたがい、前記受信されたメッセージの少なくとも1つの翻訳文を前記吹き出しインタフェースに追加して、前記原文と1つのメッセージとして表示する段階を含んでよい。
【0018】
また他の側面によると、前記翻訳文は、前記対話スペースに含まれた他のユーザには伝達されず、前記ユーザ側の画面だけに表示されてよい。
【0019】
また他の側面によると、前記翻訳文は、前記対話スペースに含まれた翻訳専用ボットまたは前記対話スペースと関連するサーバから受信されるものであり、前記翻訳文が前記受信メッセージの付加情報として含まれるか前記翻訳文に前記受信メッセージの識別子が含まれて前記コンピュータシステムに伝達されてよい。
【0020】
また他の側面によると、前記翻訳文は、前記コンピュータシステムのローカルデータベースに構築された翻訳ライブラリを利用して前記コンピュータシステムで翻訳された結果を含んでよい。
【0021】
さらに他の側面によると、前記提供する段階は、前記コンピュータシステムのユーザが前記対話スペースのメッセージ入力ウィンドウに入力したメッセージに対し、前記認識された言語のうちの少なくとも1つの言語に翻訳された結果を提供する段階、および前記ユーザのメッセージ送信要請にしたがい、前記対話スペースに含まれた他のユーザを対象に、前記入力されたメッセージの代わりに前記翻訳された結果を送信する段階を含んでよい。
【0022】
前記メッセージ処理方法をコンピュータシステムに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記録される、コンピュータプログラムを提供する。
【0023】
コンピュータシステムであって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、対話スペースに対して設定された翻訳関連オプションと対話コンテキストに基づいて、前記対話スペースと関連する言語を認識する言語認識部、および前記対話スペースに受信されるか入力されたメッセージに対し、前記認識された言語によって少なくとも1つの翻訳文を提供するように処理するメッセージ処理部を含む、コンピュータシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置が実行することのできるメッセージ処理方法の例を示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳過程の一例を説明するための例示図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳過程の他の例を説明するための例示図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳過程のまた他の例を説明するための例示図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳過程のさらに他の例を説明するための例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳結果を表示するインタフェース画面の例を示した図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳結果を表示するインタフェース画面の例を示した図である。
【
図11】本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳結果を表示するインタフェース画面の例を示した図である。
【
図12】本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳結果を表示するインタフェース画面の例を示した図である。
【
図13】本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳結果を表示するインタフェース画面の例を示した図である。
【
図14】本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳結果を表示するインタフェース画面の例を示した図である。
【
図15】本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳結果を表示するインタフェース画面の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0026】
本発明の実施形態は、対話メッセージの翻訳結果を提供する技術に関する。
【0027】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、ユーザ言語と受信メッセージの言語を認識し、認識された言語によって対話スペースでメッセージ翻訳文を提供することができ、これにより、使用の利便性、対話の効率性、サービスの品質などの多様な側面において相当な長所を達成することができる。
【0028】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。
【0029】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(Internet of Things)デバイス、VR(Virtual Reality)デバイス、AR(Augmented Reality)デバイスなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0030】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0031】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、メッセージングサービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0032】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、
図2に示したコンピュータシステム200によって実現されてよい。
【0033】
このようなコンピュータシステム200は、
図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記憶装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記憶装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記憶装置としてコンピュータシステム200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記憶されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータシステム200のメモリ210にロードされてよい。
【0034】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ220または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記憶装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0035】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータシステム200が他の電子機器(一例として、上述した記憶装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータシステム200のプロセッサ220がメモリ210のような記憶装置に記憶されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御にしたがってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータシステム200の通信インタフェース230を通じてコンピュータシステム200に受信されてよい。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータシステム200がさらに含むことのできる記憶媒体(上述した永続的記憶装置)に記憶されてよい。
【0036】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、コンピュータシステム200と1つの装置で構成されてもよい。
【0037】
また、他の実施形態において、コンピュータシステム200は、
図2の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータシステム200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0038】
以下では、対話メッセージの翻訳結果を提供する方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0039】
本実施形態は、対話スペースで対話メッセージの翻訳文を提供するための技術に関する。
【0040】
本明細書における対話スペースとは、メッセンジャーのチャットルームや各種SNSのコミュニティチャンネルなどのように、インターネット上のすべてのコミュニケーションスペースを包括したものを意味してよい。例えば、対話スペースとしては、個人の間で電話番号やIDなどを利用した友達追加過程を経てチャットを行うチャットルームはもちろん、友達追加過程を経ずにURLのようなリンクから直ぐにチャットが可能なオープンチャット(openchat)、各種サービスやコンテンツを提供するボット(bot)形態のアカウントを意味する公式アカウント(official account)が含まれたチャットルームなどが含まれてよい。ただし、これに限定されず、共通の関心事や環境をもつ者がチャット、掲示文、ポスト、メッセージ、コメントなどのような多様なコミュニケーション機能を利用して通信することのできるスペースであれば、いくらでも拡大適用が可能である。以下の実施形態では、メッセンジャーの対話スペースを例に挙げて説明する。
【0041】
図3は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、
図4は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置が実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【0042】
本実施形態に係るコンピュータシステム200には、コンピュータで実現されたメッセージ処理システムが構成されてよい。一例として、メッセージ処理システムは、独立的に動作するプログラム形態で実現されても、あるいは特定のアプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成され、前記特定のアプリケーション上で動作が可能なように実現されてもよい。
【0043】
コンピュータシステム200にインストールされたアプリケーションが提供する命令に基づいて、コンピュータシステム200に実現されたメッセージ処理システムは、
図4に示したメッセージ処理方法を実行してよい。
【0044】
図4に係るメッセージ処理方法を実行するために、コンピュータシステム200のプロセッサ220は、構成要素として、
図3に示すように、設定部310、言語認識部320、およびメッセージ処理部330を含んでよい。実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、選択的にプロセッサ220に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、プロセッサ220の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0045】
このようなプロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、
図4のメッセージ処理方法が含む段階410~430を実行するようにコンピュータシステム200を制御してよい。例えば、プロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0046】
ここで、プロセッサ220の構成要素は、コンピュータシステム200に記憶されたプログラムコードが提供する命令(一例として、コンピュータシステム200で実行されたアプリケーションが提供する命令)にしたがってプロセッサ220によって実行される、プロセッサ220の互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、コンピュータシステム200が翻訳と関連するオプションを設定するように上述した命令にしたがってコンピュータシステム200を制御するプロセッサ220の機能的表現として、設定部310が利用されてよい。
【0047】
プロセッサ220は、コンピュータシステム200の制御と関連する命令がロードされたメモリ210から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、プロセッサ220が以下で説明する段階410~430を実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0048】
図4を参照すると、段階410で、設定部310は、対話スペースに対する翻訳と関連するオプションを設定してよい。一例として、設定部310は、翻訳と関連するオプションのうちの1つとして言語認識オプションを設定してよい。言語認識オプションは、認識対象言語を設定するものであって、対話スペースで使用されるすべての言語を認識してメッセージ翻訳を提供する言語自動認識オプション、ユーザが指定した言語だけを選択的に認識してメッセージ翻訳を提供する指定言語認識オプションなどを含んでよい。言い換えれば、言語自動認識オプションは、ユーザが使用する言語(以下、「ユーザ言語」とする)とは異なるすべての言語の受信メッセージに対してユーザ言語への翻訳文を提供してよく、指定言語認識オプションは、ユーザが指定した言語の受信メッセージに対してのみ、ユーザ言語またはユーザが指定した言語への翻訳文を提供してよい。ユーザ言語は、メッセンジャーでユーザが主に使用する言語であって、対話コンテキスト(context)から自動で認識された結果あるいはユーザが直接設定した言語に該当してよく、またはメッセンジャーまたは端末上で設定された言語情報から取得されてもよい。また、設定部310は、翻訳と関連するオプションに対する適用範囲を設定してよい。例えば、翻訳と関連するオプションをメッセンジャー上のすべての対話スペースに共通して適用する全体設定方法と、対話スペースごとに翻訳と関連するオプションを設定する個別設定方法とに区分されてよい。1つの対話スペースに全体設定として適用されたオプションと個別設定として適用されたオプションが存在する場合は、全体設定オプションよりも個別設定オプションを優先的に適用してよい。
【0049】
段階420で、言語認識部320は、対話スペースでのユーザ言語と受信メッセージの言語(以下、「受信言語」とする)を認識してよい。一例として、言語認識部320は、対話スペースに含まれたコンテキストからユーザ言語および/または少なくとも1つの受信言語を認識してよい。このとき、言語認識部320は、ユーザが設定した翻訳と関連するオプションに基づいてユーザ言語と受信言語を認識してよい。例えば、言語認識部320は、受信言語のうちからユーザが指定した言語を選別して認識してよい。このように、メッセンジャーがインストールされたクライアント側で受信メッセージのコンテキストに基づいて受信言語を直接認識してよく、実施形態によっては、受信メッセージに含まれた言語コードを利用して受信言語を認識してもよい。メッセージ送信側のクライアントがメッセージの言語に該当する言語コードを該当のメッセージに付加して伝達してもよいし、あるいはメッセンジャーサーバ(一例として、サーバ150)がクライアント間のメッセージを伝達する過程でメッセージの言語を認識した後、認識された言語コードを該当のメッセージに付加してクライアントに伝達してもよい。メッセージに言語コードを付加する主体は、翻訳を実行する主体に応じて決定されてよい。例えば、サーバ150が翻訳を提供する場合は、サーバ150がメッセージに言語コードを付加して伝達してよい。クライアントで翻訳を直接実行する場合は、言語コードを必要としないか、あるいはメッセージ送信側のクライアントでメッセージに言語コードを付加して伝達してよい。
【0050】
段階430で、メッセージ処理部330は、対話スペースでのメッセージに対し、段階420で認識された言語に基づいて該当の対話スペース上に翻訳結果を表示してよい。メッセージ処理部330は、対話スペースでユーザ言語と受信言語とが異なる場合、該当の対話スペース上にメッセージ翻訳文を提供してよい。このとき、メッセージ翻訳文は、1つの言語または2つ以上の言語に翻訳された結果を含んでよい。メッセージ処理部330は、ユーザが翻訳と関連するオプションとして設定した認識対象言語を対象としてメッセージ翻訳文を提供してよい。一例として、メッセージ処理部330は、受信メッセージの原文がユーザ言語に翻訳された翻訳文と該当のメッセージ原文を結合した1つのメッセージ単位、すなわち、1つの吹き出しインタフェースとして束ねて表示してよい。他の例として、メッセージ処理部330は、受信メッセージの原文を先に表示した後、ユーザ要請があるときには、該当のメッセージの翻訳文と原文を結合して1つの吹き出しインタフェースとして表示してよい。
【0051】
対話スペースに含まれた専用ボットが翻訳プラットフォームとの連動によってメッセージ翻訳文を提供してもよいし、またはサーバ150が翻訳機能を提供する場合、クライアント間でメッセージを伝達する過程においてメッセージを直接翻訳して翻訳文を提供してもよい。ボットやサーバ150は、メッセージ翻訳文を言語ごとに分類し、各言語によって翻訳結果が必要なユーザだけを選別して伝達してよい。対話スペースに含まれたすべてのユーザにメッセージ翻訳文を提供するのではなく、メッセージの原文言語とは異なる言語を使用するユーザだけに、またはメッセージの原文言語を認識対象言語として設定したユーザだけにメッセージ翻訳文を伝達してよい。実施形態によっては、各言語別に翻訳に必要となるライブラリがクライアント上のローカルデータベースに構築されている場合、ボットやサーバ150が介入しなくても、クライアント側でユーザが設定した翻訳と関連するオプションに基づいてオフライン翻訳でメッセージ翻訳文を提供してもよい。同じように、オフラインで翻訳された翻訳文は対話スペース内の相手には伝達せずにクライアントの内部的にメッセージ原文と束ねて表示することにより、翻訳結果が必要なユーザだけが翻訳文を確認できるようにしてよい。
【0052】
受信メッセージの翻訳文の場合、ユーザ言語に翻訳された結果はもちろん、ユーザが指定した言語に翻訳された結果を含んでよい。例えば、韓国語を使用するユーザが日本語で作成されたメッセージを受信した場合、受信メッセージが韓国語に翻訳された翻訳文とともに、または韓国語に翻訳された翻訳文の他にもユーザが予め指定した言語である英語に翻訳された翻訳文をともに提供してよい。
【0053】
また、メッセージ処理部330は、ユーザが対話スペースのメッセージ入力ウィンドウにメッセージを入力する場合、入力メッセージが少なくとも1つの受信言語に翻訳された翻訳文を提供してよい。入力メッセージの翻訳文も、対話スペースに含まれた専用ボットまたはサーバ150から提供されるか、あるいはクライアントのオフライン翻訳によって取得が可能である。メッセージ処理部330は、入力メッセージの原文がメッセージ入力ウィンドウに入力された状態で、メッセージ入力ウィンドウに隣接する領域に入力メッセージの翻訳文を表示してよい。言い換えれば、メッセージ処理部330は、対話スペースに送信するメッセージが入力されれば入力メッセージの翻訳結果を自動で表示し、入力メッセージの代わりに翻訳されたメッセージを送信する機能を提供する。このとき、入力メッセージの翻訳結果を提供するにあたり、翻訳結果を修正あるいは削除したり、翻訳結果を追加したりするための編集機能を提供してよい。
【0054】
入力メッセージの翻訳文の場合、対話相手が使用する言語、すなわち、受信言語に翻訳された結果はもちろん、ユーザが指定した言語に翻訳された結果を含んでよい。例えば、韓国語を使用するユーザが日本語を使用するユーザと対話するときには韓国語で入力されたメッセージが日本語に翻訳された結果を提供してよく、このとき、ユーザが追加言語として英語を予め指定していた場合、英語に翻訳された結果もともに提供してよい。また、対話スペースに韓国語、日本語、英語を使用するユーザが参加中の場合、韓国語を使用するユーザがメッセージを入力するときには日本語と英語に翻訳された翻訳文を提供してもよいし、日本語と英語のうちでここ最近に受信したメッセージの言語、あるいはメンション(mention)や返答機能などによって特定されたメッセージの言語に翻訳された翻訳文を提供してもよい。
【0055】
図5~8は、本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳過程を説明するための例示図である。
【0056】
図5~8において、クライアントA(501)は韓国語を使用するユーザAの端末を、クライアントB(502)は日本語を使用するユーザBの端末を仮定したものであり、ユーザBがユーザAにメッセージを送信する過程を示している。サーバ150は、ユーザAとユーザBが参加する対話スペースに対し、ユーザAとユーザBそれぞれが使用する言語情報および翻訳と関連するオプション情報を管理してよい。
【0057】
図5は、本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳過程の一例を説明するための例示図である。
【0058】
図5を参照すると、ユーザAとユーザBが参加する対話スペースにおいてユーザBが日本語で作成したメッセージを送信する場合、クライアントB(502)は、該当のメッセージの送信要請をサーバ150に伝達する(S51)。
【0059】
サーバ150は、クライアントB(502)のメッセージ送信要請にしたがい、クライアントB(502)から伝達されたメッセージを対話スペースに参加中のユーザAの端末、すなわち、クライアントA(501)に伝達する(S52)。
【0060】
サーバ150は、ユーザAの言語情報とオプション情報に基づいて、メッセージ翻訳のためのサーバ(一例として、160)に、クライアントB(502)から伝達されたメッセージに対して少なくとも1つの言語への翻訳を要請してよい(S53)。一例として、サーバ150は、日本語で作成されたメッセージをユーザAの言語である韓国語に翻訳することを要請してよい。
【0061】
サーバ160は、サーバ150の要請にしたがい、クライアントB(502)から伝達されたメッセージを翻訳した後、翻訳が完了すれば、翻訳メッセージの送信をサーバ150に要請してよい(S54)。
【0062】
サーバ150は、サーバ160から受信した翻訳メッセージをクライアントA(501)とクライアントB(502)に伝達してよい(S55~S56)。言い換えれば、サーバ150は、ユーザBが送信したメッセージである日本語原文に対する韓国語翻訳文を、クライアントA(501)とクライアントB(502)に伝達してよい。
【0063】
クライアントA(501)とクライアントB(502)は、ユーザBが送信したメッセージを該当の対話スペースに表示するにあたり、原文メッセージと翻訳メッセージを結合して、すなわち、日本語原文と韓国語翻訳文を1つに束ねて吹き出しインタフェースとして表示してよい(S57~S58)。
【0064】
実施形態によっては、クライアントB(502)の内部的に、ユーザBの言語情報とオプション情報によって翻訳結果が必要でないと判断される場合には、翻訳メッセージを受信したとしても、メッセージの原文と翻訳文を結合して表示する過程(S57)は省略してよい。
【0065】
他の例として、サーバ150は、対話スペースに参加するユーザのうち、受信メッセージの言語とは異なる言語を使用するユーザだけに翻訳文を提供してもよい。例えば、ユーザA、ユーザBとともに日本語を使用するユーザCが対話スペースに参加している場合、日本語を使用するユーザBとCには韓国語翻訳文を送信せず、翻訳結果を必要とするユーザAだけに送信する。
【0066】
サーバ150は、メッセージの原文と翻訳文をそれぞれ別の時点に伝達してもよいし、同じ時点に伝達してもよい。サーバ150は、メッセージの原文を先に伝達した後、メッセージ翻訳が完了すれば、原文に該当するメッセージの識別子を翻訳文に含ませて伝達してよい。このとき、クライアントでは、対話スペースに原文を先に表示し、この後に翻訳文が受信されれば、翻訳文に含まれた識別子を利用して原文に該当するメッセージを確認し、該当のメッセージに翻訳文を結合させて表示してよい。他の例として、サーバ150は、メッセージ原文送信を遅延させ、メッセージ翻訳が完了した時点に原文と翻訳文を同時に伝達してよい。このとき、サーバ150は、メッセージ原文の付加情報として翻訳文を含ませて伝達してよい。
【0067】
サーバ150が自主的にメッセージ翻訳をサポートする場合には、上述した過程と類似するが、翻訳専用サーバ160の代わりにサーバ150が翻訳結果をクライアントに直接提供してもよい。
【0068】
図6は、本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳過程の他の例を説明するための例示図である。
【0069】
図6を参照すると、ユーザAとユーザBが参加する対話スペースにおいてユーザBが日本語で作成したメッセージを送信する場合、クライアントB(502)は、該当のメッセージの送信要請をサーバ150に伝達する(S61)。
【0070】
サーバ150は、クライアントB(502)のメッセージ送信要請にしたがい、クライアントB(502)から伝達されたメッセージを対話スペースに参加中のユーザAの端末、すなわち、クライアントA(501)に伝達する(S62)。
【0071】
クライアントA(501)は、ユーザAの言語情報と翻訳と関連するオプション情報に基づいてクライアントB(502)が送信したメッセージに対して翻訳が必要であると判断される場合、サーバ160に少なくとも1つの言語への翻訳を要請してよい(S63)。
【0072】
サーバ160は、クライアントA(501)の要請にしたがい、クライアントA(501)がクライアントB(502)から受信したメッセージを翻訳した後、翻訳が完了すれば、翻訳メッセージをクライアントA(501)に伝達してよい(S64)。
【0073】
クライアントA(501)は、ユーザBが送信したメッセージを該当の対話スペースに表示するにあたり、原文メッセージと翻訳メッセージを結合して、すなわち、日本語原文と韓国語翻訳文を1つに束ねて吹き出しインタフェースとして表示してよい(S65)。
【0074】
クライアントB(502)もクライアントA(501)と同じように、ユーザBの言語情報とオプション情報に基づいてメッセージ翻訳が必要であるかどうかを判断してよい。このとき、翻訳結果が必要でないと判断される場合には、メッセージ翻訳過程は進行しない。
【0075】
言い換えれば、メッセージを受信した各クライアントでメッセージ翻訳が必要であるかどうかを判断し、ユーザが相手と異なる言語を使用する場合には個別にメッセージ翻訳過程を進行し、クライアント側のユーザだけに翻訳結果を提供してよい。
【0076】
図7は、本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳過程のまた他の例を説明するための例示図である。
【0077】
図7を参照すると、ユーザAとユーザBが参加する対話スペースにおいてユーザBが日本語で作成したメッセージを送信する場合、クライアントB(502)は、該当のメッセージの送信要請をサーバ150に伝達する(S71)。
【0078】
サーバ150は、クライアントB(502)のメッセージ送信要請にしたがい、クライアントB(502)から伝達されたメッセージを対話スペースに参加中のユーザAの端末、すなわち、クライアントA(501)に伝達する(S72)。
【0079】
クライアントA(501)は、ユーザAの言語情報と翻訳と関連するオプション情報に基づいて、クライアントB(502)が送信したメッセージを少なくとも1つの言語に翻訳してよい(S73~S74)。クライアントA(501)には、韓国語および日本語間の翻訳ライブラリが含まれた日本語DB70がローカルデータベースで構築されており、このとき、日本語DB70を利用して、日本語で作成されたメッセージ原文をユーザAの言語である韓国語に翻訳してよい。
【0080】
クライアントA(501)は、日本語DB(70)を利用したオフライン翻訳によってクライアントB(502)から受信したメッセージを自主的に翻訳し、原文と翻訳文を1つの吹き出しインタフェースとして表示してよい(S75)。言い換えれば、クライアントA(501)は、ユーザBが送信したメッセージを該当の対話スペースに表示するにあたり、原文メッセージと翻訳メッセージを結合して、すなわち、日本語原文と韓国語翻訳文を1つに束ねて吹き出しインタフェースとして表示してよい。
【0081】
したがって、メッセージを受信した各クライアントでメッセージ翻訳が必要であるかどうかを判断し、ユーザが相手と異なる言語を使用する場合、自動翻訳によってクライアント側のユーザだけに翻訳結果を提供してよい。
【0082】
図8は、本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳過程のさらに他の例を説明するための例示図である。
【0083】
図8は、メッセージ原文が送信された後に翻訳が進行される過程(
図5~7)とは異なり、メッセージ入力過程で先に翻訳を行ってから翻訳メッセージを送信する機能の順序を示した例示図である。
【0084】
図8を参照すると、ユーザAとユーザBが参加する対話スペースでユーザBがユーザAに送信しようとするメッセージを入力する場合、クライアントB(502)は、ユーザBが入力したメッセージとともに、該当のメッセージの翻訳要請をサーバ160に伝達してよい(S81)。
【0085】
サーバ160は、クライアントB(502)の要請にしたがい、クライアントB(502)から伝達されたメッセージを翻訳した後、翻訳が完了すれば、翻訳メッセージをクライアントB(502)に伝達してよい(S82)。
【0086】
クライアントB(502)は、ユーザBが入力したメッセージに対してサーバ160から翻訳メッセージを受信し、該当の対話スペースに表示してよい(S83)。
【0087】
クライアントB(502)は、ユーザBの要請にしたがい、サーバ160から受信した翻訳メッセージの送信要請をサーバ150に伝達する(S84)。
【0088】
サーバ150は、クライアントB(502)のメッセージ送信要請にしたがい、クライアントB(502)から伝達された翻訳メッセージを対話スペースに参加中のユーザAの端末、すなわち、クライアントA(501)に伝達する(S85)。
【0089】
したがって、各クライアントで対話スペースにメッセージが入力されれば、翻訳結果を自動で表示することで、メッセージ原文ではない翻訳メッセージを直ぐに送信することができる。
【0090】
上述した実施形態も、クライアント側のローカルデータベースに翻訳ライブラリが構築されている場合、これがサーバ160の代わりを担うことで、内部データベースを利用したオフライン翻訳によって入力メッセージに対する翻訳を提供してもよい。
【0091】
図9~15は、本発明の一実施形態における、メッセージ翻訳結果を表示するインタフェース画面の例を示した図である。
【0092】
図9~15は、韓国語を使用するユーザAが日本語を使用するユーザBと対話する画面を示している。
【0093】
以下では、ユーザBがユーザAにメッセージ「お疲れ様でした」を送信した状況を仮定する。
【0094】
図9を参照すると、対話スペース90にメッセージ原文「お疲れ様でした」とこれを韓国語に翻訳した翻訳文
【数1】
をそれぞれ個別の吹き出しインタフェース91、92で表示する従来のメッセージ表示過程において、メッセージ原文とメッセージ翻訳文の間に時間差が生じる場合、メッセージ原文とメッセージ翻訳文の間に送受信されるメッセージが表示されようになると対話コンテキストの妨げとなり、UX(user experience)上でメッセージとの関係性を把握し難くなるという問題があった。
【0095】
本実施形態において、メッセージ処理部330は、
図9に示すように、対話スペース900にメッセージ原文「お疲れ様でした」とメッセージ翻訳文
【数2】
を結合して1つの吹き出しインタフェース910で表示してよい。メッセージ処理部330は、メッセージ原文とメッセージ翻訳文を互いに分離した吹き出しインタフェースではなく1つの吹き出しインタフェース910で表示することにより、対話スペース900でメッセージとの関係性が明確なUXを提供し、自然な対話コンテキストを続けられるようにサポートすることができる。
【0096】
他の例として、メッセージ処理部330は、
図10に示すように、メッセージ原文「お疲れ様でした」を含んだ吹き出しインタフェース910を表示してよく、このとき、ユーザ言語とは異なる言語のメッセージに対しては、吹き出しインタフェース910と隣接する位置にメッセージ翻訳を要請するための「翻訳」メニュー1011をアクティブ化してともに表示してよい。メッセージ処理部330は、ユーザ要請が入力される時点、言い換えれば「翻訳」メニュー1011が選択される場合、メッセージ翻訳文をインラインビュー形態で表示してよい。このとき、メッセージ処理部330は、吹き出しインタフェース910にメッセージ翻訳文
【数3】
を追加してメッセージ原文「お疲れ様でした」と1つのメッセージで表示してよい。
【0097】
メッセージ処理部330は、メッセージ原文「お疲れ様でした」とメッセージ翻訳文
【数4】
を1つの吹き出しインタフェース910で表示する過程において、メッセージ原文とメッセージ翻訳文のうちの少なくとも1つを識別するためのディスプレイ要素を追加で表示してよい。一例として、
図11を参照すると、吹き出しインタフェース910に含まれたメッセージ原文とメッセージ翻訳文のうち、メッセージ翻訳文に翻訳文であることを示す指示子1112を表示することによってメッセージ原文と区別してよい。他の例として、
図12を参照すると、吹き出しインタフェース910に含まれたメッセージ原文とメッセージ翻訳文のうち、メッセージ翻訳文にハイライト1213を適用することによってメッセージ原文と区別してよい。
【0098】
また、メッセージ処理部330は、メッセージ原文「お疲れ様でした」とメッセージ翻訳文
【数5】
を1つの吹き出しインタフェース910で表示するにあたり、メッセージ原文とメッセージ翻訳文のうちの少なくとも1つに対して削除、修正、隠し処理などの操作機能を提供してよい。例えば、
図13に示すように、吹き出しインタフェース910に含まれたメッセージ原文とメッセージ翻訳文それぞれに対してメッセージを削除するための「削除」メニュー1314が含まれてよい。対話スペース900でメッセージ原文と連係する「削除」メニュー1314が選択される場合にはメッセージ原文を削除し、吹き出しインタフェース910にメッセージ翻訳文だけを表示してよい。メッセージ原文とメッセージ翻訳文を個別のメッセージとして区別して処理することにより、削除、修正、隠し処理など個別操作が可能となる。クライアントあるいはサーバ150がメッセージ原文とメッセージ翻訳文を提供するときに、メッセージ翻訳文をメッセージ原文の付加情報として含ませるかメッセージ翻訳文にメッセージ原文の識別子を含ませて伝達することによって個別処理が可能となる。
【0099】
メッセージ原文「お疲れ様でした」に対するメッセージ翻訳文
【数6】
は、ユーザAだけに表示され、ユーザBには表示されないように処理されてよい。メッセージ処理部330は、受信メッセージの言語がユーザ言語とは異なる場合、メッセージ原文とメッセージ翻訳文をともに表示してよい。
図14に示すように、メッセージ原文「お疲れ様でした」を送信したユーザB側の対話スペースである送信者画面1400には、メッセージ原文「お疲れ様でした」だけを含んだ吹き出しインタフェース1410が表示され、メッセージ原文「お疲れ様でした」に対する翻訳が必要なユーザA側の対話スペース900である受信者画面には、メッセージ原文「お疲れ様でした」とメッセージ翻訳文
【数7】
が1つの吹き出しインタフェース910で表示される。メッセージを送信した送信者や翻訳と関連するオプションがユーザと異なる相手には翻訳文が伝達されないため、不要なメッセージの累積を防ぎ、ユーザのニーズが相手には表示されないという利点がある。
【0100】
また、本実施形態では、ユーザが個別のサービスを使用しなくても、対話スペースに相手の言語で作成されたメッセージを直接送信できるように改善されたメッセージ入力UXを提供する。メッセージ処理部330は、対話スペースでユーザが入力したメッセージの言語が該当の対話スペースに参加中の相手の言語とは異なる場合、または対話スペースに対する翻訳と関連するオプションによって翻訳が必要であると判断される場合、入力メッセージに対する翻訳機能を提供してよい。
【0101】
図15を参照すると、メッセージ処理部330は、ユーザAが対話スペース900でユーザBに送信しようとするメッセージをメッセージ入力ウィンドウ1550に入力する場合、ユーザAが入力したメッセージに対し、ユーザBの言語またはユーザAが指定した言語に翻訳されたメッセージをメッセージ入力ウィンドウ1550に隣接する領域であるメッセージ翻訳ウィンドウ1560に表示してよい。入力メッセージに対する翻訳も、実施形態によって、対話スペース900に参加中の翻訳ボットやサーバ150でなされるか、クライアントでオフライン翻訳によってなされてよい。メッセージ処理部330は、ユーザAのメッセージ送信要請にしたがい、メッセージ入力ウィンドウ1550に入力されたメッセージの代わりにメッセージ翻訳ウィンドウ1560に表示された翻訳文をそのまま送信するか、修正して送信する機能を提供してよい。
【0102】
したがって、メッセージ処理部330は、メッセージの原文としてメッセージ入力ウィンドウ1550に入力されたメッセージの代わりに、メッセージ翻訳ウィンドウ1560に表示されたメッセージ、すなわち、相手の言語または指定された言語に翻訳されたメッセージを直ぐに送信してよい。
【0103】
このように、本発明の実施形態によると、ユーザ言語と受信メッセージの言語を認識し、認識された言語によって対話スペースでメッセージ翻訳文を提供することができる。このとき、メッセージ原文とメッセージ翻訳文を束ねて1つのメッセージUIとして表示することができ、対話スペース内で使用される言語と翻訳と関連するオプションに基づいて翻訳結果が必要なユーザだけにメッセージ翻訳文を表示することができる。また、対話スペースのメッセージ入力ウィンドウにメッセージを入力する過程中に翻訳文を提供し、原文の代わりに翻訳文を直ぐに送信する機能を提供することができる。
【0104】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0105】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記憶媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記憶されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてよい。
【0106】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記憶するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記憶するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記憶手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記憶されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記憶媒体または格納媒体が挙げられる。
【0107】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0108】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0109】
220:プロセッサ
310:設定部
320:言語認識部
330:メッセージ処理部