(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022161444
(43)【公開日】2022-10-21
(54)【発明の名称】歯ブラシケース及び歯磨きセット
(51)【国際特許分類】
A45D 44/18 20060101AFI20221014BHJP
A46B 17/04 20060101ALI20221014BHJP
A47G 29/08 20060101ALI20221014BHJP
【FI】
A45D44/18 A
A46B17/04
A47G29/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021066279
(22)【出願日】2021-04-09
(71)【出願人】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岸田 広史
(72)【発明者】
【氏名】鶴田 崇義
【テーマコード(参考)】
3B202
3K100
【Fターム(参考)】
3B202GB11
3K100AH12
3K100AJ04
(57)【要約】 (修正有)
【課題】プラスチック使用量の少ない軽量・コンパクトな構成でありながら、歯ブラシと歯磨きチューブとの一体化を可能とする使い勝手の良い歯ブラシケースとそれを用いた歯磨きセットを提供する。
【解決手段】携帯用の歯ブラシケース101は、歯ブラシ8先端のヘッド部分8aと、歯磨きチューブ9のキャップ9aと、を覆うように収納することにより、歯ブラシ8と歯磨きチューブ9とを一体的に保持し、キャップ9aをケース101内に固定するための係止爪4a,4bと、キャップ9aをケース101外に露出させるための穴2aを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯ブラシ先端のヘッド部分と、歯磨きチューブのキャップと、を覆うように収納することにより、歯ブラシと歯磨きチューブとを一体的に保持する携帯用歯ブラシケースであって、前記キャップをケース内に固定するための係止部を有することを特徴とする歯ブラシケース。
【請求項2】
前記係止部が前記キャップを取り外し可能に支持する係止爪であることを特徴とする請求項1記載の歯ブラシケース。
【請求項3】
前記キャップをケース外に露出させるための穴を有することを特徴とする請求項1又は2記載の歯ブラシケース。
【請求項4】
前記ヘッド部分と前記キャップを収納するための空間を有するケース本体と、前記空間を閉じるための蓋部と、前記ケース本体に対して前記蓋部を開閉可能に接続するヒンジ部と、を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の歯ブラシケース。
【請求項5】
前記空間として、前記ヘッド部分を収納するための第1空間と、前記キャップを収納するための第2空間と、を有することを特徴とする請求項4記載の歯ブラシケース。
【請求項6】
前記蓋部として、前記第1空間を閉じるための第1蓋部と、前記第2空間を閉じるための第2蓋部と、を有することを特徴とする請求項5記載の歯ブラシケース。
【請求項7】
前記キャップで閉じられたチューブ本体が回転しないように前記チューブ本体の下端をホールドする保持部を、前記蓋部又は前記ケース本体に有することを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載の歯ブラシケース。
【請求項8】
携帯用歯磨きセットであって、請求項1~7のいずれか1項に記載の歯ブラシケースと、前記歯ブラシケースで一体的に保持される歯ブラシ及び歯磨きチューブと、を備えたことを特徴とする歯磨きセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は歯ブラシケース及び歯磨きセットに関するものであり、例えば、歯ブラシ先端のヘッド部分を保護する携帯用歯ブラシケースと、その歯ブラシケースで歯ブラシと歯磨きチューブが一体化された携帯用歯磨きセットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より知られている一般的な携帯用歯磨きセットは、プラスチックケース内に歯ブラシと歯磨きチューブが収納された形態になっている(例えば、特許文献1参照。)。そのため、歯ブラシがプラスチックケース内に長時間密閉されると、そのブラシ部分に雑菌が繁殖し易くなる。雑菌の繁殖を防止するために紫外線殺菌ランプを組み込んだ携帯用歯ブラシケースも知られているが(例えば、特許文献2参照。)、ケース全体が大型化し、それに伴ってプラスチック使用量も増大してしまう。環境に配慮するならば、プラスチック使用量は少ないことが好ましく、携帯性を損なわないように歯ブラシケースは軽量・コンパクトであることが好ましい。
【0003】
プラスチック使用量の少ない携帯用歯ブラシケースとして、歯ブラシ先端のヘッド部分(ブラシ部分を含む)のみを覆って保護する歯ブラシケースが知られている(例えば、特許文献3,4参照。)。このタイプの歯ブラシケースでは、清潔・衛生性が特に要求されるヘッド部分のみを覆うことで、歯ブラシを簡易的・衛生的に携帯・保管することを可能としている。また、空気流通用の通気孔を設けることにより、雑菌の繁殖を防止すると共に軽量化も可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭58-133015号公報
【特許文献2】実用新案登録第3097826号公報
【特許文献3】特許第3425334号公報
【特許文献4】特開2000-33929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献3,4に記載の歯ブラシケースには、歯磨きチューブをセットすることができないため、特許文献1に記載されているような携帯用歯磨きセットを構成することができない、という問題がある。つまり、歯ブラシとは別に歯磨きチューブを携帯することが必要になり、使い勝手が悪くなってしまう。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、プラスチック使用量の少ない軽量・コンパクトな構成でありながら、歯ブラシと歯磨きチューブとの一体化を可能とする使い勝手の良い歯ブラシケースとそれを用いた歯磨きセットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、第1の発明の歯ブラシケースは、歯ブラシ先端のヘッド部分と、歯磨きチューブのキャップと、を覆うように収納することにより、歯ブラシと歯磨きチューブとを一体的に保持する携帯用歯ブラシケースであって、前記キャップをケース内に固定するための係止部を有することを特徴とする。
【0008】
第2の発明の歯ブラシケースは、上記第1の発明において、前記係止部が前記キャップを取り外し可能に支持する係止爪であることを特徴とする。
【0009】
第3の発明の歯ブラシケースは、上記第1又は第2の発明において、前記キャップをケース外に露出させるための穴を有することを特徴とする。
【0010】
第4の発明の歯ブラシケースは、上記第1~第3のいずれか1つの発明において、前記ヘッド部分と前記キャップを収納するための空間を有するケース本体と、前記空間を閉じるための蓋部と、前記ケース本体に対して前記蓋部を開閉可能に接続するヒンジ部と、を有することを特徴とする。
【0011】
第5の発明の歯ブラシケースは、上記第4の発明において、前記空間として、前記ヘッド部分を収納するための第1空間と、前記キャップを収納するための第2空間と、を有することを特徴とする。
【0012】
第6の発明の歯ブラシケースは、上記第5の発明において、前記蓋部として、前記第1空間を閉じるための第1蓋部と、前記第2空間を閉じるための第2蓋部と、を有することを特徴とする。
【0013】
第7の発明の歯ブラシケースは、上記第4~第6のいずれか1つの発明において、前記キャップで閉じられたチューブ本体が回転しないように前記チューブ本体の下端をホールドする保持部を、前記蓋部又は前記ケース本体に有することを特徴とする。
【0014】
第8の発明の歯磨きセットは、携帯用歯磨きセットであって、上記第1~第7のいずれか1つの発明に係る歯ブラシケースと、前記歯ブラシケースで一体的に保持される歯ブラシ及び歯磨きチューブと、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、歯ブラシケースは歯ブラシ先端のヘッド部分と歯磨きチューブのキャップとを覆うように収納する構成になっているため、プラスチック使用量が少なくて済み、軽量・コンパクト化に有効である。また、歯磨きチューブのキャップが係止部でケース内に固定される構成になっているため、歯ブラシと歯磨きチューブとの一体化が可能である。したがって、プラスチック使用量の少ない軽量・コンパクトな構成でありながら、歯ブラシと歯磨きチューブとの一体化を可能とする使い勝手の良い歯ブラシケースとそれを用いた歯磨きセットを実現することができる。
【0016】
係止部としては、例えばキャップを取り外し可能に支持する係止爪が挙げられる。係止爪でキャップが固定されることにより、キャップは歯ブラシケースに一体化されるため、キャップからチューブ本体を容易に分離させることが可能である。また、キャップをケース外に露出させるための穴を歯ブラシケースに設けると、その穴を通してキャップを指で直接押さえることが可能になるため、キャップとチューブ本体との分離が更に容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】歯磨きセットの第1の実施の形態(オープン状態)を示す斜視図。
【
図2】
図1の歯磨きセット(オープン状態)を外観及び断面で示す概略図。
【
図3】
図1の歯磨きセット(クローズ状態)を外観及び断面で示す概略図。
【
図4】歯ブラシケースの第1の実施の形態(オープン状態)を示す斜視図。
【
図5】
図4の歯ブラシケース(オープン状態)を外観及び断面で示す概略図。
【
図6】歯磨きセットの第2,第3の実施の形態(オープン状態)を示す平面図。
【
図7】歯磨きセットの第4の実施の形態(クローズ状態)を外観及び要部断面で示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態に係る歯ブラシケース,歯磨きセット等を、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施の形態や具体例等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
【0019】
図1~
図3に、第1の実施の形態に係る歯磨きセット201を示す。
図1はオープン状態の歯磨きセット201の外観を示しており、
図2はオープン状態の歯磨きセット201の外観及び断面を示しており、
図3はクローズ状態の歯磨きセット201の外観及び断面を示している。
図2において、(A)は歯磨きセット201の平面図であり、(B)は
図2(A)のL1-L1’線断面図であり、(C)は
図2(A)のL2-L2’線断面図である。また
図3において、(A)は歯磨きセット201の平面図であり、(B)は
図3(A)のL3-L3’線断面図である。
【0020】
図4及び
図5に、第1の実施の形態に係る歯ブラシケース101を示す。
図4はオープン状態の歯ブラシケース101の外観を示しており、
図5はオープン状態の歯ブラシケース101の外観及び断面を示している。
図5において、(A)は歯ブラシケース101を内面側から示す平面図であり、(B)は
図5(A)のL4-L4’線断面図であり、(C)は
図5(A)のL5-L5’線断面図であり、(D)は
図5(A)のL6-L6’線断面図であり、(E)は歯ブラシケース101を外面側から示す平面図である。
【0021】
歯磨きセット201(
図1~
図3)は、歯ブラシケース101と、その歯ブラシケース101で一体的に保持される歯ブラシ8及び歯磨きチューブ9と、を備えている。歯ブラシケース101にセットされる歯ブラシ8と歯磨きチューブ9は、いずれも一般的な形態を有するものである。例えば歯ブラシ8は、ブラシ部分を含む先端のヘッド部分8aと、手で把持されるハンドル部分8bと、からなっている。歯磨きチューブ9は、キャップ9aとチューブ本体9bからなっており、ここではネジ構造で開閉可能な構成を想定している。ネジ構造以外の開閉構造を有する歯磨きチューブの使用も可能であり、例えば係止構造で開閉を行うタイプの歯磨きチューブの使用も可能である。
【0022】
歯ブラシケース101は、歯ブラシ8先端のヘッド部分8aと、歯磨きチューブ9のキャップ9aと、を覆うように収納することにより、歯ブラシ8と歯磨きチューブ9とを一体的に保持する構成になっている。歯ブラシ8に関しては、清潔・衛生性が特に要求されるヘッド部分8aのみを覆うように収納することにより、歯ブラシ8を簡易的・衛生的でコンパクトに携帯・保管することを可能としている。歯磨きチューブ9に関しては、キャップ9aのみを覆うように収納することにより、歯ブラシ8と歯磨きチューブ9とをコンパクトに一体化することを可能としている。したがって、環境に配慮した少ないプラスチック使用量での軽量・コンパクト化により、歯磨きセット201は携帯に適した使い勝手の良いものとなっている。なお、歯ブラシケース101が歯磨きチューブ9に対してキャップ9aのみを収納するのは、分離可能なキャップ9aとチューブ本体9bのうち、キャップ9aの方がチューブ本体9bよりも小型化が容易だからである。
【0023】
歯ブラシケース101は、ケース本体1と蓋部2とヒンジ部3との3つの部分からなっている。歯ブラシケース101内の空間は、ケース本体1内に形成されているリブ6aによって、第1空間11と第2空間12とに分割されている。つまりケース本体1は、歯ブラシ8の先端のヘッド部分8aを収納するための第1空間11と、歯磨きチューブ9のキャップ9aを収納するための第2空間12と、を有している。その第1空間11と第2空間12を蓋部2で閉じるために、ヒンジ部3がケース本体1に対して蓋部2を開閉可能に接続している。
【0024】
蓋部2を閉じたとき、歯ブラシ8のヘッド部分8aは、ケース本体1内に形成されているリブ6b,6cと、ケース本体1下端に形成されている切欠き1dと、蓋部2内に形成されているリブ6dと、によって第1空間11内での配置が安定化される。また、ケース本体1に形成されている通気孔1bと、蓋部2に形成されている通気孔2bと、を通して歯ブラシケース101内外の空気が流通可能となっている。このため、歯ブラシ8のヘッド部分8aが乾燥し易くなって、雑菌の繁殖を防止することが可能になる。さらに、通気孔1b,2bの分だけプラスチック使用量が少なくなるため、歯ブラシケース101の軽量化も可能となる。
【0025】
蓋部2を閉じたとき、歯磨きチューブ9のキャップ9aは、ケース本体1下端に形成されている切欠き1cと、蓋部2下端に形成されている切欠き2cと、ケース本体1内に形成されている係止爪4a,4b,4cと、で第2空間12内での配置が安定化される。キャップ9aの上端はリブ6aに当接し、キャップ9aの下端は切欠き1c,2c(
図4)の内側でケース本体1下端に当接することにより(
図3(B))、歯磨きチューブ9の長手方向にキャップ9aが位置決めされる。
【0026】
キャップ9aの外周面には、滑り止め用の溝が凹凸状に複数形成されている。キャップ9aは、その外周面が係止爪4a,4bで対向方向に抱えられるように押さえられることによって、係止爪4a,4bの配列方向に位置決めされる。また、キャップ9aの先端は円環状に形成されている。キャップ9aは、その内周面が係止爪4cで係止されることにより、第2空間12から飛び出さないように位置決めされる。このように、係止爪4a,4b,4c(
図4)はキャップ9aをケース内に固定するための係止部であり、キャップ9aを取り外し可能に支持することにより、キャップ9aを歯ブラシケース101に一体化している。
【0027】
上記のように、キャップ9aを取り外し可能に支持する係止爪4a,4b,4cで、キャップ9aが歯ブラシケース101に一体化されるため、キャップ9aからチューブ本体9bを容易に分離させることが可能である。また、キャップ9aが歯ブラシケース101に一体化されることにより、歯ブラシケース101から歯磨きチューブ9を取り出す手間を省くことができるため、速やかな使用が可能となり、キャップ9aが転がって紛失してしまうことも防止することができる。なお、キャップ9aを安定的に取り外し可能にする支持としては、この実施の形態のように係止爪4a,4b,4cによる3点での支持が好ましい。
【0028】
ケース本体1には穴1aが形成されており、蓋部2には穴2aが形成されている。これらの穴1a,2aは、キャップ9aをケース外に露出させるために設けられており、歯磨きセット201がクローズ状態にあるときでも(
図3)、穴1a,2aを通してキャップ9aを指で直接押さえることを可能としている。つまり、歯磨きチューブ9を歯ブラシケース101から取り出さなくても、取り出す場合と同様の動作で、チューブ本体9bに対してキャップ9aを相対的に回転させることができる。したがって、蓋部2を閉じたままでも、キャップ9aを指で押さえながらチューブ本体9bを回転させることにより、キャップ9aの取り付け・取り外しを更に容易に行うことが可能になる。
【0029】
蓋部2の開閉を容易にするための取っ手として、ケース本体1には開閉タブ7aが形成されており、蓋部2には開閉タブ7bが形成されている。また、開閉タブ7aの内側にはロック溝5aが形成されており、開閉タブ7bの下方にはロック爪5bが設けられている。蓋部2を閉じて歯ブラシケース101をクローズ状態にすると、ロック溝5aにロック爪5bが係合して、歯ブラシケース101のクローズ状態が安定的に保持される。
【0030】
図6に、第2,第3の実施の形態に係る歯磨きセット202,203(オープン状態)を模式的に示す。
図6において、(A)は歯磨きセット202の平面図であり、(B)は歯磨きセット203の平面図である。歯磨きセット202,203をそれぞれ構成している歯ブラシケース102,103は、第1空間11を閉じるための第1蓋部21と、第2空間12を閉じるための第2蓋部22と、を蓋部2の代わりに有しているほかは、歯ブラシケース101と同様の構成になっている。第2蓋部22を閉じたまま第1蓋部21を開閉することができるため、歯磨きチューブ9のセット状態を安定的に保持しながら、歯ブラシケース102,103に対する歯ブラシ8の取り付け・取り外しを行うことが可能である。
【0031】
図7に、第4の実施の形態に係る歯磨きセット204(クローズ状態)を外観及び要部断面で模式的に示す。
図7において、(A)は歯磨きセット204の平面図であり、(B)は
図7(A)のL7-L7’線断面図である。歯磨きセット204を構成している歯ブラシケース104は、キャップ9aで閉じられたチューブ本体9bが回転しないようにチューブ本体9bの下端をホールドするL字形状の保持部10を、蓋部2に有している。そのため、蓋部2はチューブ本体9bの長手方向に沿って長くなっており、それ以外は歯ブラシケース104と歯ブラシケース101とは同様の構成になっている。保持部10は、キャップ9aに対するチューブ本体9bの相対的な回転を止めるように作用するため、意図せずにチューブ本体9bがキャップ9aから外れることを防止することができる。なお、保持部10をケース本体1に設けてもよい。保持部10をケース本体1に設けることによりチューブ本体9bが回転しないようにした場合でも、保持部10を蓋部2に設けた場合と同様の効果を得ることができる。
【0032】
前述したように、歯ブラシケース101~104は歯ブラシ8先端のヘッド部分8aと歯磨きチューブ9のキャップ9aとを覆うように収納する構成になっているため、プラスチック使用量が少なくて済み、軽量・コンパクト化に有効である。また、歯磨きチューブ9のキャップ9aが係止爪4a,4b,4cでケース内に固定される構成になっているため、歯ブラシ8と歯磨きチューブ9との一体化が可能である。したがって、プラスチック使用量の少ない軽量・コンパクトな構成でありながら、歯ブラシ8と歯磨きチューブ9との一体化を可能とする使い勝手の良い歯ブラシケース101~104とそれを用いた歯磨きセット201~204を実現することができる。
【符号の説明】
【0033】
1 ケース本体
1a 穴
1b 通気孔
1c,1d 切欠き
2 蓋部
2a 穴
2b 通気孔
2c 切欠き
3 ヒンジ部
4a,4b,4c 係止爪(係止部)
5a ロック溝
5b ロック爪
6a,6b,6c,6d リブ
7a,7b 開閉タブ
8 歯ブラシ
8a ヘッド部分
8b ハンドル部分
9 歯磨きチューブ
9a キャップ
9b チューブ本体
10 保持部
11 第1空間
12 第2空間
21 第1蓋部
22 第2蓋部
101,102,103,104 歯ブラシケース
201,202,203,204 歯磨きセット