(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022016165
(43)【公開日】2022-01-21
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、情報収集装置、情報処理装置およびそれらの制御方法
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20220114BHJP
【FI】
A63F7/02 340
A63F7/02 328
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020119487
(22)【出願日】2020-07-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2020-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】519280047
【氏名又は名称】株式会社頓智WORKS
(74)【代理人】
【識別番号】100134430
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 卓士
(72)【発明者】
【氏名】村田 成弘
(72)【発明者】
【氏名】寺澤 尚己
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088CA02
2C088CA09
2C088CA11
2C088CA31
2C088CA35
(57)【要約】
【課題】遊技台の遊技データを遊技したユーザに紐付けること。
【解決手段】複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第1装置が非接触通信によりユーザ端末から受信したユーザ識別情報に、複数の遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して収集する識別情報収集部と、複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第2装置が得た遊技データに、遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して収集する遊技データ収集部と、遊技台識別情報および第1時刻情報が付加されたユーザ識別情報と、遊技台識別情報および第2時刻情報が付加された遊技データとを蓄積する蓄積部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第1装置が非接触通信によりユーザ端末から受信したユーザ識別情報に、前記複数の遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して収集する識別情報収集部と、
前記複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第2装置が得た遊技データに、前記遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して収集する遊技データ収集部と、
前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報が付加された前記ユーザ識別情報と、前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報が付加された前記遊技データとを蓄積する蓄積部と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記遊技台識別情報と前記第1時刻情報と前記第2時刻情報とに基づいて、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付ける制御部をさらに備える請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記ユーザ識別情報は、ユーザが携帯するユーザ端末を識別するユーザ端末識別情報を含む請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記遊技台識別情報は、前記遊技台を設置している店を示す店番および前記遊技台を示す台番を含む請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記遊技データ収集部は、前記複数の遊技台に含まれる所定数の遊技台から前記遊技データを収集して保持する遊技データ保持部を有し、前記遊技データ保持部に保持された前記所定数の遊技台の遊技データを一括して収集する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記識別情報収集部と前記遊技データ収集部とは共通の装置に含まれ、前記第1時刻情報と前記第2時刻情報とは共通の時間軸上にある請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記ユーザ端末が前記非接触通信により前記第1装置から受信した前記遊技台識別情報に、第3時刻情報を付加して収集する遊技台識別情報収集部をさらに備え、
前記蓄積部は、さらに、前記第3時刻情報に紐付いた前記遊技台識別情報を蓄積する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記第1装置は、前記ユーザ端末に対して非接触充電が可能な充電装置であり、
前記蓄積部は、さらに、前記遊技台識別情報および前記ユーザ識別情報の少なくともいずれかに紐付けて前記非接触充電による充電時間を蓄積する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第1装置および第2装置と、ユーザ端末とを含む情報処理システムの情報処理方法であって、
前記第1装置が非接触通信によりユーザ端末から受信したユーザ識別情報に、前記遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して収集する識別情報収集ステップと、
前記第2装置が得た遊技データに、前記遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して収集する遊技データ収集ステップと、
前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報が付加された前記ユーザ識別情報と、前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報が付加された前記遊技データとを蓄積部に蓄積する蓄積ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項10】
複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第1装置が非接触通信によりユーザ端末から受信したユーザ識別情報を前記第1装置から取得して、前記複数の遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して収集する識別情報収集部と、
前記複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第2装置が得た遊技データを前記第2装置から取得して、前記遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して収集する遊技データ収集部と、
を備える情報収集装置。
【請求項11】
前記識別情報収集部および前記遊技データ収集部のそれぞれは、シリアル通信により、前記第1装置から前記ユーザ識別情報を収集し、前記第2装置から前記遊技台識別情報を収集する請求項10に記載の情報収集装置。
【請求項12】
複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第1装置が非接触通信によりユーザ端末から受信したユーザ識別情報を前記第1装置から取得して、前記複数の遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して収集する識別情報収集ステップと、
前記複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第2装置が得た遊技データを前記第2装置から取得して、前記遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して収集する遊技データ収集ステップと、
を含む情報収集装置の制御方法。
【請求項13】
複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第1装置が非接触通信によりユーザ端末から受信したユーザ識別情報であって、前記複数の遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報が付加された前記ユーザ識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第2装置が得た遊技データであって、前記遊技台識別情報および第2時刻情報が付加された前記遊技データを取得する遊技データ取得部と、
前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報が付加された前記ユーザ識別情報と、前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報が付加された前記遊技データとを蓄積するデータベースと、
を備える情報処理装置。
【請求項14】
複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第1装置が非接触通信によりユーザ端末から受信したユーザ識別情報であって、前記複数の遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報が付加された前記ユーザ識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
前記複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第2装置が得た遊技データであって、前記遊技台識別情報および第2時刻情報が付加された前記遊技データを取得する遊技データ取得ステップと、
前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報が付加された前記ユーザ識別情報と、前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報が付加された前記遊技データとをデータベースに蓄積する蓄積ステップと、
を含む情報処理装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、情報収集装置、情報処理装置およびそれらの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1には、非接触充電器において、非接触通信を行い、ユーザ端末から演出音声を出力する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献に記載の技術では、遊技台における遊技データを遊技したユーザに紐付けることができなかった。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理システムは、
複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第1装置が非接触通信によりユーザ端末から受信したユーザ識別情報に、前記複数の遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して収集する識別情報収集部と、
前記複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第2装置が得た遊技データに、前記遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して収集する遊技データ収集部と、
前遊技台識別情報および前記第1時刻情報が付加された前記ユーザ識別情報と、前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報がが付加された前記遊技データとを蓄積する蓄積部と、
を備える。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理方法は、
複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第1装置および第2装置と、ユーザ端末とを含む情報処理システムの情報処理方法であって、
前記第1装置が非接触通信によりユーザ端末から受信したユーザ識別情報に、前記遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して収集する識別情報収集ステップと、
前記第2装置が得た遊技データに、前記遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して収集する遊技データ収集ステップと、
前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報が付加された前記ユーザ識別情報と、前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報が付加された前記遊技データとを蓄積部に蓄積する蓄積ステップと、
を含む。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報収集装置は、
複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第1装置が非接触通信によりユーザ端末から受信したユーザ識別情報を前記第1装置から取得して、前記複数の遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して収集する識別情報収集部と、
前記複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第2装置が得た遊技データを前記第2装置から取得して、前記遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して収集する遊技データ収集部と、
を備える。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報収集装置の制御方法は、
複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第1装置が非接触通信によりユーザ端末から受信したユーザ識別情報を前記第1装置から取得して、前記複数の遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して収集する識別情報収集ステップと、
前記複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第2装置が得た遊技データを前記第2装置から取得して、前記遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して収集する遊技データ収集ステップと、
を含む。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第1装置が非接触通信によりユーザ端末から受信したユーザ識別情報であって、前記複数の遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報が付加された前記ユーザ識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第2装置が得た遊技データであって、前記遊技台識別情報および第2時刻情報が付加された前記遊技データを取得する遊技データ取得部と、
前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報が付加された前記ユーザ識別情報と、前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報が付加された前記遊技データとを蓄積するデータベースと、
を備える。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、
複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第1装置が非接触通信によりユーザ端末から受信したユーザ識別情報であって、前記複数の遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報が付加された前記ユーザ識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
前記複数の遊技台のそれぞれに取り付けられた第2装置が得た遊技データであって、前記遊技台識別情報および第2時刻情報が付加された前記遊技データを取得する遊技データ取得ステップと、
前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報が付加された前記ユーザ識別情報と、前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報が付加された前記遊技データとをデータベースに蓄積する蓄積ステップと、
を含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、遊技台における遊技データを遊技したユーザに紐付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】第1実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2A】第2実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2B】第2実施形態に係る情報処理システムにおける遊技台に取り付けられた装置を示す図である。
【
図2C】第2実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。
【
図2D】第2実施形態に係る情報処理システムの各構成要素でのデータを示す図である。
【
図2E】第2実施形態に係るデータベースの構成を示す図である。
【
図2F】第2実施形態に係るユーザ端末の機能構成を示すブロック図である。
【
図2G】第2実施形態に係る充電装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図2H】第2実施形態に係る情報収集装置としての終端装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図2I】第2実施形態に係る情報処理装置としてのクラウドサーバの機能構成を示すブロック図である。
【
図3A】第3実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【
図3B】第3実施形態に係る情報処理システムにおける遊技台に配置された充電装置を示す図である。
【
図3C】第3実施形態に係る情報処理システムの構成要素の接続例を示す図である。
【
図3D】第3実施形態に係る情報処理システムの構成要素の接続例の詳細を示す図である。
【
図3E】第3実施形態に係る終端装置の構成要素の接続例を示す図である。
【
図3F】第3実施形態に係る情報処理システムの各構成要素でのデータを示す図である。
【
図3G】第3実施形態に係る情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。
【
図4】第3実施形態に係るユーザ端末の機能構成を示すブロック図である。
【
図5】第3実施形態に係るユーザ端末の処理手順を示すフローチャートである。
【
図6】第3実施形態に係る充電装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図7】第3実施形態に係る充電装置におけるデータ構成を示す図である。
【
図8】第3実施形態に係る充電装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図9】第3実施形態に係る充電装置の処理手順を示すフローチャートである。
【
図10】第3実施形態に係る情報収集装置としての終端装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図11】第3実施形態に係る情報収集装置としての終端装置におけるデータ構成を示す図である。
【
図12】第3実施形態に係る情報収集装置としての終端装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図13】第3実施形態に係る情報収集装置としての終端装置の処理手順を示すフローチャートである。
【
図14】第3実施形態に係る情報処理装置としてのクラウドサーバの機能構成を示すブロック図である。
【
図15】第3実施形態に係るデータベースにおけるデータ構成を示す図である。
【
図16】第3実施形態に係る情報処理装置としてのクラウドサーバの処理手順を示すフローチャートである。
【
図17A】第4実施形態に係る情報処理システムの構成要素の接続例を示す図である。
【
図17B】第5実施形態に係る情報処理システムの構成要素の接続例を示す図である。
【
図18A】第6実施形態に係る情報処理システムの各構成要素でのデータを示す図である。
【
図18B】第7実施形態に係る情報処理システムの各構成要素でのデータを示す図である。
【
図19】第8実施形態に係る情報処理システムの各構成要素でのデータを示す図である。
【
図20A】第8実施形態に係るスランプデータ蓄積部が接続された、情報収集装置としての子終端装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図20B】第8実施形態に係る充電装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図21A】第9実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【
図21B】第9実施形態に係る情報処理システムの各構成要素でのデータを示す図である。
【
図22】第9実施形態に係るユーザ端末の処理手順を示すフローチャートである。
【
図23】第9実施形態に係る遊技台情報のデータ構成を示す図である。
【
図24】本発明の他の実施形態に係る情報処理システムにおける分析例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0015】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理システム100について、
図1を用いて説明する。情報処理システム100は、遊技台から得た情報を蓄積するシステムである。
図1に示すように、情報処理システム100は、識別情報収集部101と、遊技データ収集部102と、蓄積部103と、を含む。識別情報収集部101は、複数の遊技台のそれぞれ150に取り付けられた第1装置110が非接触通信によりユーザ端末130から受信したユーザ識別情報111に、複数の遊技台を識別する遊技台識別情報113および第1時刻情報112を付加して収集する。遊技データ収集部102は、複数の遊技台のそれぞれ150に取り付けられた第2装置120が複数の遊技台のそれぞれから得た遊技データ121に、遊技台識別情報123および第2時刻情報122を付加して収集する。蓄積部103は、遊技台識別情報113および第1時刻情報112が付加されたユーザ識別情報111と、遊技台識別情報123および第2時刻情報122が付加された遊技データ121とを蓄積する。
【0016】
本実施形態によれば、遊技台における遊技データを遊技したユーザに紐付けることができる。
【0017】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムにおいては、各遊技台が、遊技台に取り付けられた非接触通信が可能な装置と遊技データを収集する装置とを有している。非接触通信が可能な装置は、ユーザが携帯するユーザ端末から非接触通信で識別情報(ユーザ識別情報あるいはユーザ端末識別情報)を受信する。そして、識別情報および遊技データは、それぞれの取得時刻であるタイムスタンプに紐付けられて収集される。収集された識別情報および遊技データは、タイムスタンプにより関連付けられることにより、ユーザの遊技場および遊技台の移動、あるいは、ユーザの遊技結果の履歴を解析することができる。
【0018】
《情報処理システム》
以下、
図2A~
図2Iを参照して、本実施形態に係る情報処理システム200の構成および動作を説明する。なお、以下に示す情報処理システム200の構成および動作はその一例であって、使用する各構成要素(装置や通信媒体など)は本実施形態を実現できるものであれば、かかる実施形態に限定されるものではない。
【0019】
(構成)
図2Aは、本実施形態に係る情報処理システム200の構成を示すブロック図である。
【0020】
図2Aにおいて、遊技場201には、複数の遊技台が島202の状態の並び、それらの島202が複数並んでいる。この複数の遊技台のそれぞれに、非接触通信機能を有した通信装置210が取り付けられている。そして、遊技台を使用するユーザが、ユーザ端末230を通信装置210に近づけると、ユーザ端末230から識別情報(ユーザ識別情報あるいはユーザ端末識別情報)が非接触通信により通信装置210に渡される。各島202には、各島202に含まれる複数の遊技台にそれぞれ取り付けられた複数のデータカウンタ装置290および複数の通信装置210とシリアル通信線で接続された終端装置220が設置されている。終端装置220は、通信装置210からのユーザの識別情報と、データカウンタ装置290からの遊技台の遊技データとを、それらを取得した時刻情報であるタイムスタンプにそれぞれ紐付けて収集する。複数の終端装置220からの光ケーブルは、スイッチングハブ241で集められて光ネットワーク装置(ONU)240と光ネットワークで接続されている。
【0021】
各遊技場201の光ネットワーク装置(ONU)240は、インターネットを含むネットワーク280によりクラウドサーバ250に接続される。クラウドサーバ250には、全遊技場におけるユーザの識別情報と遊技台の遊技データとがタイムスタンプにそれぞれ紐付けられて、データベース251に集められる。クラウドサーバ250に集められた、全遊技場の遊技データと識別情報と遊技台とが紐付けられて、データ分析サーバ260によって分析されて、顧客の遊技履歴を分析や、顧客回遊(動線)情報の生成、遊技場の管理運営のために利用される。さらに、他の顧客回遊データと組み合わせることによって、より正確で有効な分析が可能となる。
【0022】
(遊技台に取り付けられた装置)
図2Bは、本実施形態に係る情報処理システム200における遊技台に取り付けられた通信装置210を示す図である。
図2Bは、
図2Aにおける各島202の一部の遊技台と通信装置210の取り付け状態を示す図であるが、かかる配置に限定されない。また、
図2Bには、遊技台としてパチンコ型スロットマシンを示したが、限定されるものではない。
【0023】
通信装置210は、例えば、各遊技台203のカウンタ204に取り付けられている。しかしながら、取り付け位置は、カウンタ204に限定されるものではない。ユーザは、ユーザ端末230を通信装置210に近づける。ユーザ端末230と通信装置210とは、非接触通信を行うことができるように構成されている。なお、本実施形態においては、非接触通信として近距離無線通信のNFC(Near Field Communication)を採用するが、これに限定されるものではなく、NFCに特有な構成を有するのもではない。例えば、NFCよりも遠い距離で通信可能な近距離無線通信技術によって、ユーザが各遊技台203の前に着席した場合に各遊技台203のみと通信可能なように通信装置210を配置すればよい。また、通信装置210が有する他の機能については問わない。
【0024】
各遊技台203に取り付けられた複数の通信装置210は、シリアル通信線と電源線により、島単位で識別情報を収集する終端装置220に接続されている。本実施形態では、設備を簡素化しても十分に機能を果たすためにシリアル通信としてRS485を使用するが、他の通信方式であってもよい。なお、
図2Bにおいては、通信装置210をカウンタ204に取り付けたが、カウンタ204が狭い場合や無い場合などは、ユーザ端末230を近づけることが可能な他の場所を選択して、あるいは近づけることが可能な変更を遊技台203に行って、取り付けてよい。
【0025】
また、各遊技台203の遊技データを保持するデータカウンタ装置290も、シリアル通信線により、島単位で遊技データを収集する終端装置220に接続されている。なお、
図2Aおよび
図2Bにおいては、データカウンタ装置290がシリアル通信線に接続するとして説明したが、実際には、各遊技台203からデータカウンタ装置290へのデータをデータ変換基盤で分岐させてシリアル通信線に接続している。以下の説明においても、データカウンタ装置290はデータ変換基盤に置き換えられる。
【0026】
(動作シーケンス)
図2Cは、本実施形態に係る情報処理システム200の動作手順を示すシーケンス図である。
【0027】
遊技台の遊技データを収集するデータカウンタ装置290は、ステップS201において、各遊技台における遊技データを取得する。ユーザ端末230は、ステップS203において、ユーザの指示によりアプリケーションを起動する。なお、アプリケーションは既にダウンロード済みとする。ユーザがユーザ端末230を非接触通信が可能な通信装置210に近づけると、ステップS205において、ユーザ端末230と通信装置210との間で非接触通信を確立する。ユーザ端末230は非接触通信において識別情報を通信装置210に送信し、通信装置210は、ステップS207において、識別情報を受信する。
【0028】
所定インターバルで、終端装置220は、ステップS209において、複数のデータカウンタ装置290に遊技データを要求し、複数の通信装置210に受信された識別情報を要求する。なお、本実施形態において、所定インターバルは0.5secに設定した。複数の通信装置210は識別情報を終端装置220に返し、終端装置220は、ステップS211において、識別情報を取得する。そして、終端装置220は、ステップS213において、位置情報となる(店番、台番)および取得時刻であるタイムスタンプに対応付けた識別情報をクラウドサーバ250に送信する。クラウドサーバ250は、ステップS215において、受信した識別情報を(店番、台番)とタイムスタンプに紐付けてデータベース251に蓄積する。
【0029】
複数のデータカウンタ装置290は遊技データを終端装置220に返し、終端装置220は、ステップS217において、遊技データを取得する。そして、終端装置220は、ステップS219において、位置情報となる(店番、台番)および取得時刻であるタイムスタンプに対応付けた遊技データをクラウドサーバ250に送信する。クラウドサーバ250は、ステップS221において、受信した遊技データを(店番、台番)とタイムスタンプに紐付けてデータベース251に蓄積する。
【0030】
なお、終端装置220における、複数の通信装置210からの識別情報の収集と、複数のデータカウンタ装置290からの遊技データの収集は、1回のポーリングで一括して行われてもよいし、識別情報と遊技データとを分けて行われてもよい(
図2Cの破線参照)。あるいは、各通信装置210、各データカウンタ装置290個別に、あるいはグループ分けして行われてもよい。
【0031】
クラウドサーバ250は、ステップS231において、データベース251に蓄積された、それぞれに(店番、台番)およびタイムスタンプに紐付けられた識別情報と遊技データとを読み出して、ユーザの遊技履歴を解析する。解析結果は、データベース251に格納される。例えば、ユーザ端末230からステップS233において、ユーザの遊技履歴についての閲覧要求があると、クラウドサーバ250は、ステップS235において、データベース251から解析結果を読み出して、閲覧要求元のユーザ端末230に公開する。ユーザ端末230は、ステップS237において、公開された解析結果を表示する。なお、データベース251の蓄積データおよび解析結果は、ユーザ端末230のみでなく、他の端末からも閲覧可能であってよい。
【0032】
なお、非接触通信でユーザ端末230から通信装置210に送信される識別情報としては、ユーザ識別子(またはユーザ端末識別子)が使用されてよいが、ユーザ端末230の充電アプリケーションによって入力させた個人情報(実名やハンドルネームなど)であってもよい。
【0033】
(収集データ)
図2Dは、本実施形態に係る情報処理システム200の各構成要素でのデータを示す図である。
図2Dにおいては、情報処理システム200を構成する各構成要素で、情報がどのように変化するかを俯瞰する図である。なお、
図2Dにおいては、煩雑さを避けるために、光ネットワーク装置240は省略している。
【0034】
ユーザ端末230からは、ユーザを示す識別情報が通信装置210に非接触通信により渡される。通信装置210においては、取得した識別情報が例えばディップスイッチなどで通信装置210に設定された固有の装置識別子(装置ID)に紐付けられて、終端装置220にシリアル送信される。一方、データカウンタ装置290の遊技データは、例えばディップスイッチなどでデータカウンタ装置290に設定された固有の装置識別子(装置ID)に紐付けられて、終端装置220にシリアル送信される。本実施形態では、
図2Dに示すように、ポーリング応答として終端装置220が識別情報あるいは遊技データを受信した時刻が、識別情報あるいは遊技データに対してタイムスタンプとして紐付けられる。
【0035】
複数の通信装置210からシリアル通信で収集した識別情報には、あらかじめ保持された、通信装置210の装置IDと通信装置210が配置された各遊技台の台番との対応情報に基づいて紐付けられた(店番、台番)と、タイムスタンプとが付される。そして、(店番、台番)とタイムスタンプとが付された識別情報は、光ネットワーク装置240を経由してクラウドサーバ250に送信される。また、複数のデータカウンタ装置290からシリアル通信で収集した遊技データには、あらかじめ保持された、データカウンタ装置290の装置IDとデータカウンタ装置290が配置された各遊技台の台番との対応情報に基づいて紐付けられた(店番、台番)と、タイムスタンプとが付される。そして、(店番、台番)とタイムスタンプとが付された遊技データは、光ネットワーク装置240を経由してクラウドサーバ250に送信される。そして、クラウドサーバ250においては、店番で管理される全遊技場(全店)からの情報が収集され、(店番、台番)とタイムスタンプとに紐付いた識別情報と、(店番、台番)とタイムスタンプとに紐付いた遊技データとを、データベース151に蓄積する。データベース151に蓄積された、(店番、台番)とタイムスタンプとに紐付いた識別情報と、(店番、台番)とタイムスタンプとに紐付いた遊技データとに基づいて、例えば、ユーザの遊技結果が解析される。
【0036】
(データベース)
図2Eは、本実施形態に係るデータベース251におけるデータ構成を示す図である。データベース251は、クラウドサーバ250にユーザ端末230と非接触通信する通信装置210およびデータカウンタ装置290から終端装置220に集められた情報の履歴を蓄積する。
【0037】
データベース251は、遊技台の遊技データを取得する複数のデータカウンタ装置290から収集された遊技データの履歴を蓄積し、ユーザ端末230から非接触通信で複数の通信装置210が取得した識別情報の履歴を蓄積する履歴情報蓄積部270を有する。また、データベース251は、履歴情報蓄積部270に蓄積された履歴情報から解析された、ユーザの遊技履歴を格納するユーザ遊技履歴格納部279を有する。
【0038】
履歴情報蓄積部270は、データカウンタ装置290から収集された遊技データ273を(店番、台番)271と遊技データの取得時刻(タイムスタンプ)272とに紐付けて蓄積する。この情報からは、遊技台ごとの遊技履歴などが解析できる。また、履歴情報蓄積部270は、ユーザ端末230から通信装置210が非接触通信で受信し、通信装置210から収集された識別情報(ユーザID)275を(店番、台番)271と識別情報の取得時刻(タイムスタンプ)274とに紐付けて蓄積する。この情報からは、ユーザごとの移動履歴(動線)などが解析できる。
【0039】
ユーザ遊技履歴格納部279は、履歴情報蓄積部270の蓄積履歴情報からユーザの遊技履歴として、識別情報(ユーザID)275に対応付けて、時刻情報278と、(店番、台番)271と、遊技データ273との組を、時系列に格納する。このユーザ遊技履歴格納部279からは、ユーザの遊技結果履歴などが解析できる。
【0040】
《ユーザ端末の機能構成》
図2Fは、本実施形態に係るユーザ端末330の機能構成を示すブロック図である。なお、
図4には、本実施形態の処理に関連する機能構成を図示し、関連の少ない機能構成は省略されている。
【0041】
図2Fにおいて、ユーザ端末230は、通信制御部401と、入出力インタフェース402と、アプリケーション受信部403と、アプリケーション記憶部404と、通信アプリケーション実行部450と、識別情報記憶部406と、を備える。
【0042】
通信制御部401は、ネットワーク280を介して他のユーザ端末やクラウドサーバを含む他の装置との通信を制御する。入出力インタフェース402には、表示部407、操作部408、非接触通信部409、非接触充電部410が接続して、通信アプリケーション実行部450の制御を受ける。非接触通信部409は、通信装置210との非接触通信を実行する。
【0043】
アプリケーション受信部403は、ネットワーク280を介してクラウドサーバ250などからアプリケーションを受信する。アプリケーション記憶部404は、ダウンロードしたアプリケーションを記憶する。
【0044】
通信アプリケーション実行部450は、アプリケーション記憶部404に記憶された通信アプリケーションを起動して実行する。通信アプリケーション実行部450は、表示/操作制御部451と、識別情報取得部452と、非接触通信制御部453と、を有する。表示/操作制御部451は、入出力インタフェース402を介して表示部407への表示出力や操作部408からの入力および操作を制御する。識別情報取得部452は、識別情報記憶部406から識別情報を取得して、非接触通信制御部453および非接触通信部409に渡し、通信装置210に送信する。非接触通信制御部453は、非接触通信部409を制御して、通信装置210との非接触通信を実行させる。
【0045】
識別情報記憶部406は、ユーザ端末230の個人情報を記憶する。識別情報記憶部406は、例えば、端末ID461、ユーザIDなどの識別情報462、ユーザ属性情報463などを記憶する。
【0046】
《通信装置の機能構成》
図2Gは、本実施形態に係る通信装置210の機能構成を示すブロック図である。なお、
図2Gには、本実施形態の処理に関連する機能構成を図示し、関連の少ない機能構成は省略されている。
【0047】
図2Gにおいて、通信装置210は、シリアル通信制御部601と、入出力インタフェース602と、装置識別子取得部604と、非接触通信制御部605と、非接触充電制御部606と、を備える。さらに、通信装置210は、識別情報保存部607と、ユーザ識別情報送信部628と、ユーザ識別情報要求受信部610と、を備える。
【0048】
シリアル通信制御部601は、他の通信装置あるいは終端装置220とのシリアル通信を制御する。本実施形態においては、RS485によるシリアル通信を行うが、これに限定されない。入出力インタフェース602には、非接触通信部612、装置識別子(ディップスイッチ)613、が接続される。なお、入出力インタフェース602には、オプションとして、表示/操作制御部614により制御される表示部615、操作部616、が接続される。
【0049】
非接触通信部612は、ユーザ端末330との非接触通信の結果を送受信する。装置識別子(ディップスイッチ)613は、本通信装置210固有の識別子を設定する構成要素である。本実施形態においては、設定を容易にするためディップスイッチで実現したが、他の不揮発性記憶の構成要素であってもよい。
【0050】
装置識別子取得部604は、装置識別子(ディップスイッチ)613から固有の装置識別子を取得する。非接触通信制御部605は、非接触通信部612によるユーザ端末330との非接触通信を制御する。識別情報保存部607は、非接触通信部612が受信したユーザ端末330からの受信データから、非接触通信制御部605が抽出したユーザ識別情報を保存する。ユーザ識別情報送信部628は、ユーザ識別情報要求受信部610からのユーザ識別情報要求に応答して、識別情報保存部607に保存された現在、非接触通信中のユーザ端末230からのユーザ識別情報を、シリアル通信制御部601を介して終端装置220に送信する。ユーザ識別情報要求受信部610は、終端装置220からの所定インターバルのユーザ識別情報要求を受けて、自装置への要求であれば、ユーザ識別情報送信部628に対してユーザ識別情報の送信を指示する。
【0051】
遊技台識別情報取得部617は、終端装置220からのユーザ識別情報要求のポーリング・メッセージから遊技台識別情報を抽出して、非接触通信制御部605によりユーザ端末330に非接触通信で送信する。
【0052】
《終端装置の機能構成》
図2Hは、本実施形態に係る情報収集装置としての終端装置220の機能構成を示すブロック図である。なお、
図2Hには、本実施形態の処理に関連する機能構成を図示し、関連の少ない機能構成は省略されている。
【0053】
図2Hにおいて、終端装置220は、シリアル通信制御部1021と、識別情報受信部1032と、識別情報マッピング部1023と、台配置情報記憶部1024と、島マッピング情報格納部1025と、を備える。さらに、終端装置220は、光通信制御部1026と、マッピング情報送信制御部1027と、島マッピング情報送信部1028と、遊技データ受信部1029と、を備える。
【0054】
シリアル通信制御部1021は、複数の遊技台に設置された複数の通信装置210との直接または子終端装置を介したシリアル通信を制御する。本実施形態においては、例えば、0.5秒ごとに各通信装置210へポーリングする。また、シリアル通信制御部1021は、複数の遊技台に設置された複数のデータカウンタ装置290との直接または子終端装置を介したシリアル通信を制御する。識別情報受信部1032は、複数の通信装置210との直接または子終端装置を介したシリアル通信による受信フレームから識別情報を抽出する。そして、識別情報には、取得したタイムスタンプが付される。遊技データ受信部1029は、複数のデータカウンタ装置290との直接または子終端装置を介したシリアル通信による受信フレームから遊技データを抽出する。そして、遊技データには、取得したタイムスタンプが付される。
【0055】
識別情報マッピング部1023は、複数の通信装置210からのユーザ識別情報を、台配置情報記憶部1024に記憶された通信装置210の位置に関連する台番、店番を参照して、遊技データおよび識別情報をそれぞれマッピングする(紐付ける)。台配置情報記憶部1024は、各通信装置210に固有の装置識別子に対応付けて位置に関連する台番、島番、店番を記憶する。島マッピング情報格納部1025は、識別情報マッピング部1023でマッピングされた、遊技データとタイムスタンプと位置との組と、識別情報とタイムススタンプと位置との組とをそれぞれ蓄積する。
【0056】
光通信制御部1026は、光ネットワーク装置240との光通信を制御する。なお、本実施形態においては、光通信はイーサネット(登録商標)であるがこれに限定されるものではない。マッピング情報送信制御部1027は、光ネットワーク装置240への島マッピング情報格納部1025に格納されたマッピング情報の送信を制御する。島マッピング情報送信部1028は、島マッピング情報格納部1025に格納されたマッピング情報を取得して送信する。
【0057】
《クラウドサーバの機能構成》
図2Iは、本実施形態に係る情報処理装置としてのクラウドサーバ250の機能構成を示すブロック図である。なお、
図14には、本実施形態の処理に関連する機能構成を図示し、関連の少ない機能構成は省略されている。
【0058】
図2Iにおいて、クラウドサーバ250は、通信制御部1401と、識別情報受信部1422と、識別情報格納処理部1403と、遊技データ受信部1412と、遊技データ格納処理部1413と、データベース251と、を備える。さらに、クラウドサーバ250は、データ解析部1404と、解析情報要求受信部1405と、解析情報送信部1406と、を備える。
【0059】
通信制御部1401は、ネットワーク280を介して各店舗の光ネットワーク装置240を経由した終端装置220やユーザ端末230、データ分析サーバ260との通信を制御する。識別情報受信部1422は、光ネットワーク装置240を経由して終端装置220から送信された(店番、台番)およびタイムスタンプに紐付けされた識別情報を受信する。識別情報格納処理部1403は、識別情報受信部1422が受信した(店番、台番)およびタイムスタンプに紐付けされた識別情報をデータベース251に格納する。
【0060】
遊技データ取得部としての遊技データ受信部1412は、光ネットワーク装置240を経由して終端装置220から送信された(店番、台番)およびタイムスタンプに紐付けされた遊技データを受信する。遊技データ格納処理部1413は、遊技データ受信部1412が受信した(店番、台番)およびタイムスタンプに紐付けされた遊技データをデータベース251に格納する。
【0061】
データベース251は、(店番、台番)およびタイムスタンプに紐付けされた識別情報と、(店番、台番)およびタイムスタンプに紐付けされた遊技データと、タイムスタンプを付された遊技データおよび/あるいはユーザ個別の識別情報に基づいて解析された遊技履歴情報や位置履歴情報(店番、台番)とを蓄積する。
【0062】
データ解析部1404は、データベース251に格納された遊技データなどをユーザ個別の識別情報に基づいて解析して、データベース251に格納する。なお、解析結果に対しては、不図示の遊技場内の遊技台の配置位置や遊技場の地図上の配置位置などの情報を参照して、店(遊技場)や遊技台の位置情報が紐付けられる。解析情報要求受信部1405は、ユーザ端末330やデータ分析サーバ260からの解析結果の閲覧・取得の要求を受信する。解析情報送信部1406は、ユーザ端末330やデータ分析サーバ260にデータベース251に格納された遊技データあるいはユーザ個別の識別情報に基づいて解析された位置履歴情報(店番、台番)の履歴を送信する。
【0063】
本実施形態によれば、遊技場に遊技データを管理する装置を設けることなく、遊技データを収集して遊技したユーザと紐付けることができる。そして、情報収集装置としての終端装置において、遊技データとユーザ識別情報とに共通の時間軸におけるタイムスタンプを付すことができる。
【0064】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムにおいては、上記第2実施形態と比べると、ユーザ端末から非接触通信で識別情報を取得する装置が、非接触充電でユーザ端末を充電する充電装置である点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態および第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0065】
本実施形態に係る情報処理システムにおいて、複数の充電装置は、さらにユーザ端末への充電中か否かのイベント情報を含む充電履歴情報を保持し、情報収集装置としての終端装置は、さらに充電履歴情報を取得する。クラウドサーバのデータベースは、複数の終端装置から取得時のタイムスタンプに紐付けられたデータを収集してその履歴を蓄積する。
【0066】
《情報処理システム》
以下、
図3A~
図3Gを参照して、本実施形態に係る情報処理システム300の構成および動作を説明する。なお、以下に示す情報処理システム300の構成および動作はその一例であって、使用する各構成要素(装置や通信媒体など)は本実施形態を実現できるものであれば、かかる実施形態に限定されるものではない。
【0067】
(構成)
図3Aは、本実施形態に係る情報処理システム300の構成を示すブロック図である。なお、
図3Aにおいて、
図2Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0068】
図3Aにおいて、遊技場201には、複数の遊技台が島202の状態の並び、それらの島202が複数並んでいる。この複数の遊技台のそれぞれに、非接触充電機能と非接触通信機能とを搭載した充電装置310が取り付けられている。そして、遊技台を使用するユーザが、ユーザ端末330を非接触充電するため充電装置310上に置く。各島202には、各島202に含まれる複数の遊技台にそれぞれ取り付けられた複数のデータ変換装置(不図示のデータ変換基盤)および複数の充電装置310とシリアル通信線で接続された終端装置220が設置されている。終端装置220は、充電装置310を使用したユーザの識別情報と遊技台の遊技データ(例えば、スランプデータ)とをそれぞれ取得時のタイムスタンプを紐付けて収集して、遊技台と紐付ける。すなわち、終端装置220においては、ユーザの識別情報およびタイムスタンプの組と、遊技台の遊技データおよびタイムスタンプの組とのそれぞれが、位置情報と紐付けられる。また、充電装置310から終端装置220へは、充電中を示すイベント情報も送信され、充電情報の履歴も蓄積できる。
【0069】
(遊技台に配置された充電装置)
図3Bは、本実施形態に係る情報処理システム300における遊技台に配置された充電装置310を示す図である。
図3Bは、
図3Aにおける各島202の一部の遊技台と充電装置310の取り付け状態を示す図であるが、かかる配置に限定されない。なお、
図3Bにおいて、
図2Bおよび
図3Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0070】
充電装置310は、各遊技台203のカウンタ204に取り付けられている。ユーザは、非接触充電をしたいユーザ端末330を充電装置310の上に置く。なお、非接触充電としては、電磁誘導方式や磁界共振方式などがあるが、非接触充電方式を限定するものでなく、本実施形態の構成は非接触充電方式により何ら制限されるものではない。なお、
図3Bにおいては、充電装置310をカウンタ204に取り付けたが、カウンタ204が狭い場合や無い場合などは、ユーザ端末230を置くことが可能な他の場所を選択して、あるいは置くことが可能な変更を遊技台203に行って、取り付けてよい。
【0071】
各遊技台203に取り付けられた複数の充電装置310は、シリアル通信線と電源線により、所定数の充電装置310が接続可能な子終端装置321を経由して、島単位で識別情報を収集する終端装置220に接続されている。
【0072】
また、各遊技台203の遊技状態を保持するデータ変換装置390も、シリアル通信線により、所定数のデータ変換装置390が接続可能な子終端装置322を経由して、島単位で識別情報を収集する終端装置220に接続されている。
【0073】
(情報収集装置の接続例)
図3Cは、本実施形態に係る情報処理システム300の構成要素の接続例303を示す図である。なお、
図3Cにおいて、
図2A、
図3Aおよび
図3Bと同様の構成要素には同じ参照番号を付している。また、
図3Cにおいて、CNはコネクタを表している。また、
図3Cの各構成要素の構成は一例であって、所望の機能を果たすものであればこれに限定されない。
【0074】
充電装置310は、非接触充電を実行するための充電回路部311と、非接触通信を実行するための通信回路部312とを備える。そして、複数の充電装置310は、子終端装置321に接続されている。子終端装置321は、個別の電源を有している。
【0075】
同様に、複数のデータカウンタ装置(図中、データカウンタランプ)290は、遊技台203からのデータを、データ変換装置(図中、データ変換部)390を介して受信している。そして、データ変換装置390において子終端装置322を経て終端装置220に収集可能なデータに変換され分岐されたデータが、遊技データ収集部としての子終端装置322に接続されている。子終端装置322は、個別の電源を有してもよいし、電源を子終端装置321から供給されてもよい。
【0076】
また、子終端装置321と子終端装置322とが一体となって、各グループ(例えば、6台の遊技台)に接続されてもよい。また、識別情報に比して遊技データは大量であるため、通信の負担を平均化するため、グループの台数を識別情報と遊技データとで変えてもよい。さらに、子終端装置321と子終端装置322を設けない、あるいは、どちらか一方を設ける構成であってもよい。
【0077】
終端装置220は、複数の子終端装置321または複数の子終端装置322をシリアル通信接続するので、コンパクトな装置となりその負荷も低減できる。複数の終端装置220または複数の終端装置220からのデータの光ネットワーク装置240への伝送を切り換えるスイッチングハブ241と、ルータと通信制御モジュールとからなる光ネットワーク装置240とが接続される。通信制御モジュールはネットワーク280を介してクラウドサーバ250に接続される。
【0078】
本実施形態においては、終端装置220は、複数の充電装置310を485アドレス(#1~#24)で識別し、複数の子終端装置322を485アドレス(#25~#28)で識別する。
【0079】
(詳細な構成)
図3Dは、本実施形態に係る情報処理システムの構成要素の接続例303の詳細な構成を示す図である。なお、
図3Dにおいて、
図3Cと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
【0080】
図3Dにおいては、各データ変換部390がACアダプタ391を有し、個別に設置可能である。また、
図3Dには、遊技データ収集部としての子終端装置322の一構成例が図示されている。
【0081】
(終端装置の接続例)
図3Eは、本実施形態に係る終端装置220の構成要素の接続例を示す図である。なお、
図3Eにおいて、
図2A~
図3Dと同様の機能構成には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0082】
子終端装置321は、ディップスイッチと、スレーブとしてのRS485トランシーバと、非接触通信制御部とを有している。また、子終端装置322は、遊技データ収集部を有しており、ディップスイッチと、スレーブとしてのRS485トランシーバと、制御部とを有している。そして、終端装置220は電源を内蔵しており、マスターとしてのRS485IF基板と、イーサネット(登録商標)の光ネットワークの接続される制御モジュールとを有している。そして、終端装置220のプロセッサには、店番、台番情報、および、ログ情報が蓄積される。
【0083】
複数の子終端装置321および複数の子終端装置322が、終端装置220のRS485IF基板の一方のチャネルにシリアル接続される。
【0084】
(収集データ)
図3Fは、本実施形態に係る情報処理システム300の各構成要素でのデータを示す図である。
図3Fにおいては、情報処理システム300を構成する各構成要素で、情報がどのように変化するかを俯瞰する図である。なお、
図3Fにおいて、
図2Dと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。また、
図3Fにおいては、煩雑さを避けるために、子終端装置321および322は省略されている。
【0085】
図3Fにおいて、
図2Dとの相違点は、充電ログの収集が追加されたことである。なお、本実施形態においては、充電ログは充電装置310から終端装置220に送られるレスポンスに含まれる充電中イベントによって表現される。なお、充電ログは本例に限定されない。
【0086】
(動作シーケンス)
図3Gは、本実施形態に係る情報処理システム300の動作手順を示すシーケンス図である。なお、
図3Gにおいて、
図2Cと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。また、
図3Gにおいて、
図2CのステップS231~S237は紙面の関係から削除されている。
【0087】
終端装置220は、ステップS323において、充電装置310から受信した充電中イベントを取得する。そして、終端装置220は、ステップS325において、(店番、点番)と取得時刻(タイムスタンプ)とに紐付けて、充電中イベントをクラウドサーバ250に送信する。クラウドサーバ250は、ステップS327において、(店番、点番)と取得時刻(タイムスタンプ)とに紐付いた充電中イベントの履歴をデータベース251に蓄積する。
【0088】
なお、非接触通信でユーザ端末330から充電装置310に送信される識別情報としては、ユーザ識別子(またはユーザ端末識別子)が使用されてよいが、ユーザ端末330の充電アプリケーションによって入力させた個人情報(実名やハンドルネームなど)であってもよい。
【0089】
《ユーザ端末》
図4乃至
図5Bを参照して、ユーザ端末330の構成および動作について説明する。
【0090】
(機能構成)
図4は、本実施形態に係るユーザ端末330の機能構成を示すブロック図である。なお、
図4には、本実施形態の処理に関連する機能構成を図示し、関連の少ない機能構成は省略されている。
【0091】
図4において、ユーザ端末330は、通信制御部401と、入出力インタフェース402と、アプリケーション受信部403と、アプリケーション記憶部404と、充電アプリケーション実行部405と、識別情報記憶部406と、を備える。
【0092】
通信制御部401は、ネットワーク280を介して他のユーザ端末やクラウドサーバを含む他の装置との通信を制御する。入出力インタフェース402には、表示部407、操作部408、非接触通信部409、非接触充電部410が接続して、充電アプリケーション実行部405の制御を受ける。非接触通信部409は、充電装置310との非接触通信を実行する。非接触充電部410は、充電装置310の充電回路部311からの非接触充電を受けて、蓄電部411に蓄電する。
【0093】
アプリケーション受信部403は、ネットワーク280を介してクラウドサーバ250などからアプリケーションを受信する。アプリケーション記憶部404は、ダウンロードしたアプリケーションを記憶する。
【0094】
充電アプリケーション実行部405は、アプリケーション記憶部404に記憶された充電アプリケーションを起動して実行する。充電アプリケーション実行部405は、表示/操作制御部451と、識別情報取得部452と、非接触通信制御部453と、非接触充電制御部454と、を有する。表示/操作制御部451は、入出力インタフェース402を介して表示部407への表示出力や操作部408からの入力および操作を制御する。識別情報取得部452は、識別情報記憶部406から識別情報を取得して、非接触通信制御部453および非接触通信部409に渡し、充電装置310に送信する。非接触通信制御部453は、非接触通信部409を制御して、充電装置310との非接触通信を実行させる。非接触充電制御部454は、非接触充電部410を制御して、充電装置310からの給電を受けて蓄電部411を充電する。
【0095】
識別情報記憶部406は、ユーザ端末330の個人情報を記憶する。識別情報記憶部406は、例えば、端末ID461、ユーザIDなどの識別情報462、ユーザ属性情報463などを記憶する。
【0096】
(処理手順)
図5は、本実施形態に係るユーザ端末330の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、ユーザ端末330のCPUがRAMを使用しながら実行して、
図4の機能構成部を実現する。
【0097】
ユーザ端末330は、ステップS511において、アプリケーションのダウンロード指示であるか否かを判定する。ダウンロード指示であると判定すれば、ユーザ端末330は、ステップS513において、アプリケーションをダウンロードする。そして、ユーザ端末330は、ステップS515において、ダウンロードしたアプリケーションをアプリケーション記憶部404に記憶する。
【0098】
アプリケーションのダウンロード指示でなければ、ユーザ端末330は、ステップS521において、充電アプリケーションの起動指示であるか否かを判定する。充電アプリケーションの起動指示であれば、ユーザ端末330は、ステップS523において、充電アプリケーションを起動する。そして、ユーザ端末330は、ステップS525において、充電アプリケーションに関連する入力を待機する。
【0099】
ステップS531からS545までの処理は、起動された端末プログラムである充電アプリケーションの処理である。アプリケーションのダウンロード指示や起動指示でなければ、ユーザ端末330は、ステップS531において、非接触通信の開始であるか否かを判定する。非接触通信の開始であれば、ユーザ端末330は、ステップS533において、非接触通信の確立処理を実行する。そして、ユーザ端末330は、ステップS535において、非接触通信の相手装置が非接触充電の充電装置310であるか否かを確認する。非接触充電の充電装置でなければ、他の処理をする。非接触充電の充電装置310であれば、ユーザ端末330は、ステップS537において、識別情報を識別情報記憶部406から取得して、非接触通信で充電装置310に送信する。そして、ユーザ端末330は、ステップS539において、充電装置310との非接触通信を切断する。次に、ユーザ端末330は、ステップS541において、非接触充電の準備を行う。ユーザ端末330は、ステップS543において、充電装置310からの充電が中断になるのを待機する。充電が中断されると、ユーザ端末330は、ステップS545において、充電アプリケーションを終了させる。なお、充電装置310のみが充電を監視する場合は、ステップS541とS543はいらない。
【0100】
アプリケーションのダウンロード指示や起動指示でなく、非接触通信の開始でもなければ、ユーザ端末330は、ステップS551において、他の処理であるか否かを判定する。他の処理であれば、ユーザ端末330は、ステップS553において、他の処理を行う。
【0101】
《充電装置》
図6乃至
図9を参照して、充電装置310の構成および動作を説明する。なお、本実施形態においては、充電装置310は充電制御部600と充電回路部620とに分離され、充電制御部600は子終端装置321に搭載されて、遊技台に設置される充電回路部620の小型化を図っているが、ここでは1つの充電装置310として説明する。
【0102】
(機能構成)
図6は、本実施形態に係る充電装置310の機能構成を示すブロック図である。なお、
図6には、本実施形態の処理に関連する機能構成を図示し、関連の少ない機能構成は省略されている。
【0103】
図6において、充電装置310は、シリアル通信制御部601と、入出力インタフェース602と、装置識別子取得部604と、非接触通信制御部605と、非接触充電制御部606と、を備える。さらに、充電装置310は、識別情報保存部607と、ユーザ識別情報/充電ログ送信部608と、充電ログ記録部609と、ユーザ識別情報要求受信部610と、を備える。
【0104】
シリアル通信制御部601は、他の充電装置あるいは終端装置220とのシリアル通信を制御する。本実施形態においては、RS485によるシリアル通信を行うが、これに限定されない。入出力インタフェース602には、非接触充電部611、非接触通信部612、装置識別子(ディップスイッチ)613、が接続される。なお、入出力インタフェース602には、オプションとして、表示/操作制御部614により制御される表示部615、操作部616、が接続される。
【0105】
非接触充電部611は、電源コネクタ603から入力した電源をユーザ端末330に送電する。非接触通信部612は、ユーザ端末330との非接触通信の結果を送受信する。装置識別子(ディップスイッチ)613は、本充電装置310固有の識別子を設定する構成要素である。本実施形態においては、設定を容易にするためディップスイッチで実現したが、他の不揮発性記憶の構成要素であってもよい。
【0106】
装置識別子取得部604は、装置識別子(ディップスイッチ)613から固有の装置識別子を取得する。非接触通信制御部605は、非接触通信部612によるユーザ端末330との非接触通信を制御する。非接触充電制御部606は、非接触充電部611によるユーザ端末330の非接触充電を制御する。なお、非接触充電における充電率を検出する場合は、ユーザ端末330からの通知によっても非接触充電制御部606による充電履歴の検出に基づいてもよい。識別情報保存部607は、非接触通信部612が受信したユーザ端末330からの受信データから、非接触通信制御部605が抽出したユーザ識別情報を保存する。ユーザ識別情報/充電ログ送信部608は、ユーザ識別情報要求受信部610からのユーザ識別情報要求に応答して、識別情報保存部607に保存された現在、非接触充電中(あるいは、非接触通信中)のユーザ端末330からのユーザ識別情報を、シリアル通信制御部601を介して終端装置220に送信する。また、ユーザ識別情報/充電ログ送信部608は、ユーザ識別情報要求受信部610からのユーザ識別情報要求に応答して、充電ログ記録部609に記録された非接触充電ログがあればシリアル通信制御部601を介して終端装置220に送信する。充電ログ記録部609は、非接触充電制御部606が検出した、充電時刻や充電時間などの充電ログを記録する。ユーザ識別情報要求受信部610は、終端装置220からの所定インターバルのユーザ識別情報要求を受けて、自装置への要求であれば、ユーザ識別情報/充電ログ送信部608に対してユーザ識別情報(充電ログ)の送信を指示する。
【0107】
遊技台識別情報取得部617は、終端装置220からのユーザ識別情報要求のポーリング・メッセージから遊技台識別情報を抽出して、非接触通信制御部605によりユーザ端末330に非接触通信で送信する。
【0108】
(データ構成)
図7は、本実施形態に係る充電装置310におけるデータ構成を示す図である。
図7には、充電装置310におけるデータ構成として、識別情報保存部607と、充電ログ記録部609と、シリアル通信のフレームフォーマット720と、を示す。
【0109】
識別情報保存部607は、識別情報711と、識別情報の取得時刻712とを対応付けて記憶する。充電ログ記録部609は、識別情報713と、識別情報に対応するユーザ端末330への充電ログ714とを対応付けて記憶する。
【0110】
シリアル通信のフレームフォーマット720は、例えば、STX(スタートテキスト)、宛先のID、通信するDATA、誤り検出用SUM、ETX(エンドテキスト)を含む。宛先のIDには、充電装置310に固有の装置識別子が設定され、通信先の充電装置310が特定される。なお、フレームフォーマットは、送受信切替を安定させるDMY(ダミーデータ)を含んでいる。
【0111】
図7のように、終端装置220から充電装置310へのポーリング時には、充電装置310へのコマンド種別と、店番(16バイト)、台番(4バイト)が設定される。一方、充電装置310から終端装置220へのレスポンス時には、充電装置310でのイベント種別と、ユーザ識別情報(16バイト)が設定される。なお、本実施形態では、イベント種別として、NFC検出(認証完)と、充電中と、ユーザ端末取り外し状態と、を設定する。しかしながら、他のイベント種別(Qi検出、充電開始、充電終了など)を設けてもよい。
【0112】
また、終端装置220から遊技データ収集装置としての子終端装置322へのポーリング時には、遊技データ収集装置としての子終端装置322へのコマンド種別が設定される。一方、遊技データ収集装置としての子終端装置322から終端装置220へのレスポンス時には、充電装置310でのイベント種別と、ユーザ識別情報(16バイト)が設定される。一方、遊技データ収集装置としての子終端装置322から終端装置220へのレスポンス時には、遊技データ収集装置としての子終端装置322でのイベント種別と、接続されたデータ変換装置390の数に対応する遊技データ(24バイト)が設定される。なお、本実施形態では、各データ変換装置390からの遊技データとして、各遊技台の有効データフラグ、投入数、払出数、状態フラグなどを含むが、これに限定されない。また、状態フラグには、遊技台がパチンコ型スロットマシンであれば、例えば、BB(ビッグボーナス:Big Bonus)、RB(レギュラーボーナス:Regular Bonus)、AT(アシストタイム:Asist Time)などが含まれるが、限定されるものではない。
【0113】
また、本実施形態においては、IDには、充電装置310との通信であればID1~ID24が設定され、遊技データ収集装置としての子終端装置322との通信であればID25~ID28が設定される。しかしながら、IDの設定は限定されない。
【0114】
なお、
図7のフレームフォーマット720は、充電装置310が通信装置210に代わった第2実施形態においても同様に用いられ、充電装置310から終端装置220へのレスポンス時のbyte1の「種別」が変わるのみである。また、第2実施形態のように終端装置220と各データ変換装置390がシリアル通信する場合、IDでは各データ変換装置390が、例えば、ID25~ID48により識別されることになる。
【0115】
(ハードウェア構成)
図8は、本実施形態に係る充電装置310のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、
図8において、
図6と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0116】
図8で、CPU(Central Processing Unit)810は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで
図6の機能構成部を実現する。ROM(Read Only Memory)820は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。
【0117】
RAM(Random Access Memory)840は、CPU810が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM840には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。装置識別子841は、装置識別子(ディップスイッチ)613から取得した装置固有の識別子である。識別情報等記憶部842は、ユーザ端末330から受信した識別情報などのデータである。充電情報記憶部843は、充電ログなどのデータである。受信フレームおよび受信フレームは、
図7のフレームフォーマット720を有する終端装置220からの受信および送信のフレームデータである。
【0118】
ストレージ850には、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。シリアル通信スレーブプロトコル/フォーマット851は、本実施形態におけるシリアル通信のスレーブ側のプロトコルおよびフォーマットを格納する。ストレージ850には、以下のプログラムが格納される。充電装置制御プログラム852は、充電装置310の全体を制御するプログラムである。非接触通信制御モジュール853は、非接触通信部612によるユーザ端末330との非接触通信を制御するモジュールである。非接触充電制御モジュール854は、非接触充電部611によるユーザ端末330の非接触充電を制御するモジュールである。シリアル通信制御モジュール855は、シリアル通信制御部601を用いて他の充電装置310や終端装置220とのシリアル通信を制御するモジュールである。
【0119】
なお、
図8のRAM840やストレージ850には、充電装置310が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
【0120】
(処理手順)
図9は、本実施形態に係る充電装置310の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、
図8のCPU810がRAM840を用いて実行し、
図6の機能構成部を実現する。
【0121】
充電装置310は、ステップS911において、非接触通信の開始であるか否かを判定する。非接触通信の開始であれば、充電装置310は、ステップS913において、ユーザ端末330との非接触通信の確立処理を行う。非接触通信が確立すると、充電装置310は、ステップS915において、自分が非接触充電を行う充電装置310であることをユーザ端末330に通知する。そして、充電装置310は、ステップS917において、ユーザ端末330からの識別情報の受信を待つ。充電装置310は、ステップS919において、タイムアウトを判断し、識別情報の受信が無ければ、ステップS921においてエラー処理を行う。
【0122】
ユーザ端末330からの識別情報を受信すると、充電装置310は、ステップS923において、受信した識別情報を識別情報保存部607に記憶する。そして、充電装置310は、ステップS925において、ユーザ端末330の非接触充電を開始する。
【0123】
非接触通信の開始でなければ、充電装置310は、ステップS931において、充電終了状態か否かを判定する。充電終了状態であれば、ステップS933において、非接触充電を終了させる。充電装置310は、ステップS935において、例えば充電中イベントの持続時間(充電時間)などの充電ログを充電ログ記録部609に記憶する処理を含んでもよい。充電装置310は、ステップS937において、ユーザ端末330との非接触通信の切断処理を行う。
【0124】
非接触通信の開始でなく充電終了状態でもなければ、充電装置310は、ステップS941において、終端装置220からの識別情報要求のフレームを受信したか否かを判定する。識別情報要求のフレームを受信すると、充電装置310は、ステップS943において、受信フレームからID722を抽出する。充電装置310は、ステップS945において、各充電装置固有の装置識別子を取得して、受信フレームのIDと比較する。充電装置310は、ステップS947において、各充電装置固有の装置識別子と受信フレームのIDとが等しいか否かを判定する。等しくなければ自装置への識別情報要求でないと判断し何もしない。等しければ、充電装置310は、ステップS949において、記憶された識別情報(準備されていれば、充電ログ)を読み出してデータに挿入した、終端装置宛ての送信フレームを生成する。充電装置310は、ステップS951において、生成した送信フレームを終端装置220に送信する。充電装置310は、ステップS953において、送信の正常終了を待つ。
【0125】
なお、識別情報や充電ログは、終端装置220に送信されればクリアしてもよいし、識別情報はユーザ端末330から受信すると上書きしてもよい。充電装置310が充電率を監視する構成の場合は、ステップS927の判定処理が、
図5の充電率を監視するステップS541に代替されればよい。
【0126】
《終端装置》
図10乃至
図13を参照して、情報収集装置としての終端装置220の構成および動作を説明する。
【0127】
(機能構成)
図10は、本実施形態に係る終端装置220の機能構成を示すブロック図である。なお、
図10には、本実施形態の処理に関連する機能構成を図示し、関連の少ない機能構成は省略されている。
【0128】
図10において、終端装置220は、シリアル通信制御部1021と、識別情報(充電ログ)受信部1022と、識別情報マッピング部1023と、台配置情報記憶部1024と、島マッピング情報格納部1025と、を備える。さらに、終端装置220は、光通信制御部1026と、マッピング情報送信制御部1027と、島マッピング情報送信部1028と、遊技データ受信部1029と、を備える。
【0129】
シリアル通信制御部1021は、子終端装置321を介して複数の遊技台に設置された複数の充電装置310とのシリアル通信を制御する。本実施形態においては、例えば、0.5秒ごとに各充電装置310へポーリングする。また、シリアル通信制御部1021は、子終端装置322を介して複数の遊技台に設置された複数のデータ変換装置390とのシリアル通信を制御する。識別情報(充電ログ)受信部1022は、子終端装置321を介した複数の充電装置310とのシリアル通信による受信フレームから識別情報や充電ログを抽出する。そして、識別情報や充電ログには、取得したタイムスタンプが付される。遊技データ受信部1029は、子終端装置322を介した複数のデータ変換装置390とのシリアル通信による受信フレームから遊技データを抽出する。そして、遊技データには、取得したタイムスタンプが付される。
【0130】
識別情報マッピング部1023は、複数の充電装置310からのユーザ識別情報を、台配置情報記憶部1024に記憶された充電装置310の位置に関連する台番、店番を参照して、遊技データおよび識別情報をそれぞれマッピングする(紐付ける)。台配置情報記憶部1024は、各充電装置310に固有の装置識別子に対応付けて位置に関連する台番、島番、店番を記憶する。島マッピング情報格納部1025は、識別情報マッピング部1023でマッピングされた、遊技データとタイムスタンプと位置との組と、識別情報とタイムススタンプと位置との組とを蓄積する。
【0131】
光通信制御部1026は、光ネットワーク装置240との光通信を制御する。なお、本実施形態においては、光通信はイーサネット(登録商標)であるがこれに限定されるものではない。マッピング情報送信制御部1027は、光ネットワーク装置240への島マッピング情報格納部1025に格納されたマッピング情報の送信を制御する。島マッピング情報送信部1028は、島マッピング情報格納部1025に格納されたマッピング情報を取得して送信する。
【0132】
(データ構成)
図11は、本実施形態に係る終端装置220におけるデータ構成を示す図である。
図11には、台配置情報記憶部1024のデータ構成と、島マッピング情報格納部1025において、充電装置310からの識別情報を格納する識別情報格納部1151および遊技台203からの遊技データを格納する遊技データ格納部1152とのデータ構成を示す。
【0133】
台配置情報記憶部1024は、店番1111と島番1112とに対応付けて、複数の装置識別子1113と位置情報に相当する台番1114とを記憶する。なお、装置識別子1113には、本実施形態において通信フレームのIDとして使用される値を記載したが、充電装置310やデータ変換装置390に独自に設定された識別子であってもよい。また、島番1112については省略してもよい。なお、島番1112には、本実施形態の子終端装置321、322を識別するための識別情報を記憶し、子終端装置321、322単位の制御が行われてもよい。
【0134】
識別情報格納部1151は、店番1121、島番1122、台番1123と、タイムスタンプ1124とに対応つけて、識別情報1125と充電装置310からのイベント情報1126とを記憶する。遊技データ格納部1152は、店番1131、島番1132、台番1133と、タイムスタンプ1134とに対応つけて、遊技データ1137とを記憶する。
【0135】
(ハードウェア構成)
図12は、本実施形態に係る情報収集装置としての終端装置220のハードウェア構成を示すブロック図である。
図12において、
図10と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0136】
図12で、CPU1210は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで
図10の機能構成部を実現する。ROM1220は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース1230は、イーサネット(登録商標)の光ネットワークLANを介して光ネットワーク装置240との通信を制御する。
【0137】
RAM1240は、CPU1210が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1240には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。識別情報1241は、シリアル通信制御部1021を介して充電装置310から受信した装置識別子に対応付けられた識別情報である。充電ログ1242は、シリアル通信制御部1021を介して充電装置310から受信した装置識別子に対応付けられた充電ログ(充電中イベント情報)である。識別情報収集時刻1243は、識別情報1241が受信された時刻(タイムスタンプ)である。遊技データ1244は、遊技台203のデータ変換装置390から受信したデータである。遊技データ取得時刻1245は、遊技データ1244が受信された時刻(タイムスタンプ)である。生成した島マッピング情報1246は、終端装置220に接続された複数の充電装置310全体のマッピング情報である。送受信データ1247は、ネットワークインタフェース1230を介して送受信されるデータである。入出力データ1248は、入出力インタフェース1260を介して入出力されるデータである。なお、入出力インタフェース1260、および、入出力インタフェース1260に接続される表示部1261、操作部1262、外部記憶部1263はオプションである。ただし、外部記憶部1263は台配置情報記憶部1024に情報をロードするには有用である。
【0138】
ストレージ1250には、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。台配置情報記憶部1024は、
図11で説明したように、充電装置310やの装置識別子に対応つけて遊技台の店番、台番などを格納する。島マッピング情報蓄積部1005は、各終端装置220に接続された充電装置310が位置と紐付けられたマッピング情報を格納する。シリアル通信マスタープロトコル/フォーマット1251は、本実施形態におけるシリアル通信のマスター側のプロトコルおよびフォーマットを格納する。識別情報収集タイミング(インターバル)1252は、充電装置310からの識別情報の収集タイミング(インターバル)を記憶する。
【0139】
ストレージ1250には、以下のプログラムが格納される。終端装置制御プログラム1253は、終端装置220の全体を制御するプログラムである。シリアル通信制御モジュール1254は、シリアル通信制御部1021を用いて充電装置310とのシリアル通信を制御するモジュールである。なお、シリアル通信制御モジュール1254は、充電装置310から収集した識別情報とデータ変換装置390から収集した遊技データとに受信時刻のタイムスタンプを付与する。遊技データ/識別情報・台番マッピングモジュール1255は、充電装置310から収集した識別情報と、充電装置310が取り付けられた遊技台の台番をマッピングし、データ変換装置390から収集した遊技データと遊技台の台番をマッピングするモジュールである。遊技データ・識別情報送信モジュール1256は、本終端装置220に接続する複数の充電装置310の遊技台の台番をマッピングした識別情報、または、本終端装置220に接続する遊技台203のデータ変換装置390からの遊技データを、光ネットワーク装置240を介してクラウドサーバ250に送信するモジュールである。
【0140】
なお、
図12のRAM1240やストレージ1250には、終端装置220が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
【0141】
(処理手順)
図13は、本実施形態に係る情報収集装置としての終端装置220の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、
図12のCPU1210がRAM1240を用いて実行し、
図10の機能構成部を実現する。
【0142】
終端装置220は、ステップS1301において、識別情報の収集タイミング(インターバル)を待機する。識別情報の収集タイミングになると、終端装置220は、ステップS1303において、取得先の充電装置310の装置識別子を設定した情報要求フレーム、または、遊技データの識別子を設定した情報要求フレームを生成して送信する。そして、終端装置220は、ステップS1305において、取得先の充電装置310からの受信フレームを待つ。終端装置220は、ステップS1307において、タイムアウトを判定し、取得先の充電装置310からの受信フレームが受信できなければ、ステップS1309でエラー処理をして、次の充電装置310または遊技データ収集装置としての子終端装置322からの情報収集に進む。
【0143】
取得先の充電装置310からの受信フレームを受信すると、終端装置220は、ステップS1311において、受信フレーム内のデータ(識別情報/充電ログ)723を装置識別子に対応付けて取得する。一方、遊技データ収集装置としての子終端装置322からの受信フレームを受信すると、終端装置220は、ステップS1312において、受信フレーム内の遊技データを取得する。なお、ステップS1311とS1312とは、受信フレームのIDに基づいて切り分けられる。次に、終端装置220は、ステップS1313において、台配置情報記憶部1024から台配置情報を取得する。そして、終端装置220は、ステップS1315において、それぞれを受信したタイムスタンプとを紐付けた、遊技データと識別情報とを生成する。終端装置220は、ステップS1317において、生成された遊技データと識別情報とに台配置情報に基づき(店番、台番)をマッピングして、それぞれ島マッピング情報蓄積部1005に追加する。終端装置220は、ステップS1319において、終端装置220に接続された全子終端装置321,322からの情報を収集したか否かを判定する。全子終端装置321,322から情報を収集してなければ、終端装置220は、ステップ1301に戻って処理を繰り返す。なお、識別情報が保存されてない、すなわち、ユーザが充電してない(遊技してない)場合は、その情報は無いものとする。
【0144】
全子終端装置321,322から情報を収集した場合、終端装置220は、ステップS1321において、(店番、台番)およびタイムスタンプに紐付けられた遊技データと識別情報とを島マッピング情報蓄積部1005から取得する。そして、終端装置220は、ステップS1323において、遊技データと識別情報とを光ネットワーク装置240を経由してクラウドサーバ250に送信する。終端装置220は、ステップS1325において、送信完了を待って、送信完了すると、ステップS1327において、島マッピング情報をクリアする。
【0145】
なお、
図13においては、終端装置220が全子終端装置321,322の情報をまとめてクラウドサーバ250に送信したが、終端装置220は、各遊技データまたは各識別情報を取得して、そのままクラウドサーバ250に送信してもよい。あるいは、所定時間に受信できている情報を定期的にクラウドサーバ250に送信してもよい。
【0146】
《クラウドサーバ》
図14乃至
図16を参照して、クラウドサーバ250の構成および動作を説明する。
【0147】
(機能構成)
図14は、本実施形態に係る情報処理装置としてのクラウドサーバ250の機能構成を示すブロック図である。なお、
図14には、本実施形態の処理に関連する機能構成を図示し、関連の少ない機能構成は省略されている。
【0148】
図14において、クラウドサーバ250は、通信制御部1401と、識別情報(充電ログ)受信部1402と、識別情報格納処理部1403と、遊技データ受信部1412と、遊技データ格納処理部1413と、データベース251と、を備える。さらに、クラウドサーバ250は、データ解析部1404と、解析情報要求受信部1405と、解析情報送信部1406と、を備える。
【0149】
通信制御部1401は、ネットワーク280を介して各店舗の光ネットワーク装置240を経由した終端装置220やユーザ端末330、データ分析サーバ260との通信を制御する。識別情報(充電ログ)受信部1402は、光ネットワーク装置240を経由して終端装置220から送信された(店番、台番)およびタイムスタンプに紐付けされた識別情報を受信する。識別情報格納処理部1403は、識別情報(充電ログ)受信部1402が受信した(店番、台番)およびタイムスタンプに紐付けされた識別情報をデータベース251に格納する。
【0150】
遊技データ取得部としての遊技データ受信部1412は、光ネットワーク装置240を経由して終端装置220から送信された(店番、台番)およびタイムスタンプに紐付けされた遊技データを受信する。遊技データ格納処理部1413は、遊技データ受信部1412が受信した(店番、台番)およびタイムスタンプに紐付けされた遊技データをデータベース251に格納する。
【0151】
データベース251は、(店番、台番)およびタイムスタンプに紐付けされた識別情報と、(店番、台番)およびタイムスタンプに紐付けされた遊技データと、タイムスタンプを付された遊技データあるいはユーザ個別の識別情報に基づいて解析された遊技履歴情報や位置履歴情報(店番、台番)とを蓄積する。
【0152】
データ解析部1404は、データベース251に格納された遊技データなどをユーザ個別の識別情報に基づいて解析して、データベース251に格納する。なお、解析結果に対しては、不図示の遊技場内の遊技台の配置位置や遊技場の地図上の配置位置などの情報を参照して、店(遊技場)や遊技台の位置情報が紐付けられる。解析情報要求受信部1405は、ユーザ端末330やデータ分析サーバ260からの解析結果の閲覧・取得の要求を受信する。解析情報送信部1406は、ユーザ端末330やデータ分析サーバ260にデータベース251に格納された遊技データあるいはユーザ個別の識別情報に基づいて解析された位置履歴情報(店番、台番)の履歴を送信する。
【0153】
(データ構成)
図15は、本実施形態に係るデータベース251におけるデータ構成を示す図である。
図15には、各店舗から収集された遊技しているユーザの識別情報を蓄積する識別情報蓄積部1510のデータ構成を示す。また、
図15には、各店舗から収集された遊技台の遊技データを蓄積する遊技データ蓄積部1520のデータ構成を示す。さらに、
図15には、データ解析部1404で蓄積された全店の(店番、台番)およびタイムスタンプに紐付けられた識別情報や遊技データを解析した解析結果蓄積部1530のデータ構成を示す。
【0154】
識別情報蓄積部1510は、複数の店番1511の各店番に対応付けて複数の台番1512を記憶する。そして、各台番1512に対応付けて時系列のタイムスタンプ1513と識別情報1514とを記憶する。
【0155】
遊技データ蓄積部1520は、複数の店番1521の各店番に対応付けて複数の台番1522を記憶する。そして、各台番1522に対応付けて時系列のタイムスタンプ1523と遊技データ1524とを記憶する。
【0156】
解析結果蓄積部1530は、複数の識別情報1531の各識別情報に対応付けて、時系列に複数の遊技時間(タイムスタンプから想定した遊技時間)1532と、店番1533と、台番1534と、を記憶する。解析結果蓄積部1530は、さらに、不図示の遊技場の遊技台の配置位置や遊技場の地図上の配置位置などを参照して紐付けられた、店(遊技場)や遊技台の位置情報1535と、関連付けられた遊技データ1536とを記憶する。
【0157】
(処理手順)
図16は、本実施形態に係る情報処理装置としてのクラウドサーバ250の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、クラウドサーバ250のCPUがRAMを用いて実行し、
図14の機能構成部を実現する。
【0158】
クラウドサーバ250は、ステップS1611において、店マッピング情報の各店舗からの受信であるか否かを判定する。店マッピング情報の受信であれば、クラウドサーバ250は、ステップS1913において、店番とそのマッピング情報を受信してデータベース251に蓄積する。マッピング情報には、台番およびタイムスタンプに紐付けられた識別情報、および/または、台番およびタイムスタンプに紐付けられた遊技データが含まれる。
【0159】
クラウドサーバ250は、ステップS1615において、識別情報であるか/遊技データであるかを判定する。識別情報であれば、クラウドサーバ250は、ステップS1617において、台番およびタイムスタンプに紐付けられた識別情報をデータベース251に蓄積する。遊技データであれば、クラウドサーバ250は、ステップS1619において、台番およびタイムスタンプに紐付けられた遊技データをデータベース251に蓄積する。
【0160】
店マッピング情報の受信でなければ、クラウドサーバ250は、ステップS1521において、データベース251の蓄積情報の解析指示であるか否かを判定する。蓄積情報の解析指示であれば、クラウドサーバ250は、ステップS1623において、データベースの蓄積データを、タイムスタンプを参照して解析する。そして、クラウドサーバ250は、ステップS1623において、解析後のユーザの遊技履歴情報をデータベース251に格納する。
【0161】
店マッピング情報の受信でなく、解析指示でなければ、クラウドサーバ250は、ステップS1631において、データベース251のデータ閲覧、データ取得の要求か否かを判定する。データ閲覧、データ取得の要求であれば、クラウドサーバ250は、ステップS1635において、解析後のユーザの遊技履歴情報をデータベース251から取得する。そして、クラウドサーバ250は、ステップS1639において、データ閲覧(取得)要求元へ取得データを送信する。
【0162】
本実施形態によれば、遊技台の遊技履歴データである遊技データをタイムスタンプによりユーザに対応付けて処理することができる。そして、情報収集装置としての終端装置において、遊技データとユーザ識別情報とに共通の時間軸におけるタイムスタンプを付すことができる。そのため、遊技台の遊技データおよびユーザ端末から非接触通信により取得した識別情報を紐付けるので、特定のユーザの遊技履歴を解析することができる。また、非接触充電を行った充電装置の位置に紐付けるので、ユーザがユーザ端末を充電場所に置くだけで、そのユーザの動線分析や遊技履歴の分析を可能にすることができる。また、本実施形態では、遊技データ収集装置および充電装置と終端装置間をポーリング方式としたので、簡単な処理で通信の衝突を防ぐことができる。さらに、収集したデータから遊技場の実客数や各遊技台の実遊技時間や遊技状態(投入数、払出数、状態フラグなど)を知ることもできる。また、本実施形態によれば、データ変換装置を介してデータを分岐するので、遊技データの異なる遊技台の種類に関わらず、統一した遊技データを収集することができる。
【0163】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2実施形態および第3実施形態と比べると、子終端装置が遊技台から直接に遊技データを収集する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態または第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0164】
《情報処理システムの構成要素の接続例》
図17Aは、本実施形態に係る情報処理システムの構成要素の接続例1701を示す図である。なお、
図17Aにおいて、
図3Cと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
【0165】
図17Aにおいて、遊技データ収集装置としての子終端装置322は、データカウンタ装置290(図中、データカウンタランプ)から、直接に、遊技データを収集する。図示しないが、データ変換装置390を遊技台203に組み込むことによっても、遊技台203から直接に、遊技データを収集することができる。なお、
図17Aにはデータカウンタランプ290と図示しているが、かかるデータカウンタランプ290は、遊技台が有する種々のデータカウンタ装置を代表するものである。
【0166】
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、遊技台203周辺に様々な装置を設置することなく遊技データを収集することができる。
【0167】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2実施形態乃至第4実施形態と比べると、複数のデータ変換装置と複数の充電装置とが別々のシリアル通信で接続されて、分離している点で異なる。その他の構成および動作は、第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0168】
《情報処理システムの接続例》
図17Bは、本実施形態に係る情報処理システムの構成要素の接続例1702を示す図である。
図17Bには、終端装置と子終端装置とのシリアル接続についてのみ説明する。他の構成は、第3実施形態と同様である。なお、
図17Bにおいて、
図3Cおよび
図17Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0169】
終端装置1719は、485ch1および485ch2を使用して、所定数の充電台(充電装置)310がシリアル接続される子終端装置321と、所定数のデータカウンタ装置290(図中、データカウンタランプ)が接続されて、遊技データ収集部として機能する子終端装置322と、を別々にシリアル接続している。
【0170】
終端装置1719からのポーリングは、485ch1については、充電装置310の485アドレス(#1~#24)によって選択される。一方、485ch2については、子終端装置322の485アドレス(#25~#28)によって選択される。また、終端装置1719において、充電装置310および子終端装置322からの応答は、この485アドレスにより選別される。
【0171】
本実施形態によれば、データカウンタ装置(あるいは、データ変換装置)および充電装置と終端装置間を別のポーリングタイミングで独立に通信するようにしたので、それぞれのデータ量に合わせた効率的な通信ができる。
【0172】
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2実施形態乃至第5実施形態と比べると、遊技台が有する装置(充電装置)やデータカウンタ装置が装置IDを有さず、所定数の装置が接続された子終端装置において、例えばディップスイッチによって所定数の装置IDが設定される点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第5実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0173】
(データの流れ)
図18Aは、本実施形態に係る情報処理システムの各構成要素でのデータ1801を示す図である。
図18Aにおいては、情報処理システムを構成する各構成要素で、情報がどのように変化するかを俯瞰する様子を示す。なお、
図18Aにおいて、
図2Dと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0174】
装置1811は、ユーザ端末230から非接触通信で受信したユーザ識別情報を子終端装置1821に送信する。子終端装置1821には所定数の装置1811がパラレルに接続される。子終端装置1821には、所定数の装置1811に対応する装置IDを設定するための、例えばディップスイッチが設けられている。子終端装置1821は、ディップスイッチで設定された装置IDを受信したユーザ識別情報に紐付けて、シリアル通信で終端装置220に送信する。
【0175】
一方、装置(データカウンタ装置)1891は、遊技台203からの遊技データを子終端装置1822に送信する。子終端装置1822には所定数の装置1891がパラレルに接続される。子終端装置1822には、所定数の装置1891に対応する装置IDを設定するための、例えばディップスイッチが設けられている。子終端装置1822は、ディップスイッチで設定された装置IDを受信した遊技データに紐付けて、シリアル通信で終端装置220に送信する。
【0176】
本実施形態によれば、各遊技台203の装置(充電装置)やデータカウンタ装置で装置IDを設定する手間を省き、子終端装置1821や1822で所定数の遊技台203における装置IDを纏めて設定できる。また、子終端装置1821や1822に固有の装置IDを設けて紐付ければ、遊技台203における装置IDの設定も簡単に間違いなくできる。
【0177】
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2実施形態乃至第6実施形態と比べると、遊技台が有する装置(充電装置)やデータカウンタ装置が装置IDではなく、自装置が設置された遊技台の台番を有する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第6実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0178】
(データの流れ)
図18Bは、本実施形態に係る情報処理システムの各構成要素でのデータ1802を示す図である。
図18Bにおいては、情報処理システムを構成する各構成要素で、情報がどのように変化するかを俯瞰する様子を示す。なお、
図18Bにおいて、
図2Dと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0179】
装置(充電装置)1812は、自装置が設置された遊技台の台番を記憶しているので、ユーザ識別情報を台番に紐付いて終端装置220に送信できる。したがって、終端装置220は、装置IDから台番への変換や紐付けを必要としない。一方、装置(データカウンタ装置)1892は、自装置が設置された遊技台の台番を記憶しているので、遊技データを台番に紐付いて終端装置220に送信できる。したがって、終端装置220は、装置IDから台番への変換や紐付けを必要としない。なお、
図21Bでは、台番のみを紐付けたが、店番もあらかじめ記憶して置き紐付けてもよい。また、装置1812や1892における台番や店番は装置1812や1892側で設定してもよいし、終端装置220から設定してもよい。
【0180】
本実施形態によれば、終端装置でのユーザ識別情報や祐紀データの台番や店番への紐付けを省略でき、終端装置の付加を低減できる。そのため、ユーザ識別情報のポーリング間隔を短縮することも可能になる。
【0181】
[第8実施形態]
次に、本発明の第8実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2実施形態乃至第7実施形態と比べると、遊技データの遊技台における取得時刻、および、充電装置での識別情報の取得時刻が、タイムスタンプとして収集されたデータに紐付けられる点でことなる。そのため、遊技データを収集する子終端装置が、複数の遊技台の遊技データを収集して蓄積し、まとめて終端装置にシリアル通信する。その他の構成および動作は、第2実施形態から第7実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0182】
(収集データ)
図19は、本実施形態に係る情報処理システムの各構成要素でのデータを示す図である。なお、
図19において、
図2Dおよび
図3Fと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0183】
図19においては、遊技台203から遊技データを取得する装置(本例では子終端装置)1922、および、ユーザ端末230から非接触通信で識別情報を取得する装置/充電装置1910が、遊技データや心機別情報を取得した所得時刻をタイムスタンプとして紐付けて保持する。そして、(子終端装置を経由して)終端装置220に収集される。
【0184】
《データ変換部が接続された子終端装置》
図20Aは、実施形態に係る情報収集装置としてのデータ変換装置390が接続された子終端装置1922の機能構成を示すブロック図である。
【0185】
子終端装置1922は、シリアル通信制御部2011と、電源コネクタ2012と、所定数の遊技データ保持部としてのスランプデータ蓄積部2013と、を備える。本実施形態においては、1つの子終端装置1922に接続されるデータ変換装置390の数は6であるが、これに限定されない。そのサイズや電力容量、また、データ変換装置390への距離などにより接続される個数が選定される。
【0186】
シリアル通信制御部2011は、他の子終端装置1922のシリアル通信制御部2011または終端装置220のシリアル通信制御部1021と接続されて、シリアル通信を制御する。所定数のスランプデータ蓄積部2013はそれぞれ、データ変換装置390に接続され、タイムスタンプ2031に紐付けた遊技データ2032を蓄積する。そして、終端装置220は、スランプデータ蓄積部2013に保持された所定数の遊技台の遊技データを一括して収集する。
【0187】
図20Bは、本実施形態に係る充電装置1910の機能構成を示すブロック図である。なお、
図20Bにおいて、
図6と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0188】
識別情報、タイムスタンプ保存部2007は、非接触通信によりユーザ端末330から取得した識別情報を取得時刻(タイムスタンプ)に紐付けて保存する。識別情報、タイムスタンプ、充電ログ送信部2008は、識別情報、タイムスタンプ保存部2007が保存した識別情報とタイムスタンプとの組を、充電ログと共に終端装置220からのポーリングに応えて送信する。なお、第2実施形態のように充電機能を有しない通信装置210の場合は、充電ログは無い。
【0189】
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、ユーザの遊技時間や遊技データとユーザとの紐付けをより正確に行うことができる。
【0190】
[第9実施形態]
次に、本発明の第9実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理システムは、上記第2実施形態乃至第8実施形態と比べると、各遊技台に設置された充電装置からユーザ端末に対して遊技台識別情報を通知することで、ユーザ端末で遊技台に関する情報を取得できる点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態乃至第8実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0191】
《情報処理システム》
図21Aおよび
図21Bを参照して、情報処理システム2100の構成と動作を説明する。
【0192】
(構成)
図21Aは、本実施形態に係る情報処理システム2100の構成を示すブロック図である。なお、
図21Aにおいて、
図2Aおよび
図3Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0193】
情報処理システム2100において、充電装置2110とユーザ端末2130は、非接触の双方向通信を行う。充電装置2110は、ユーザ端末2130に対して、遊技台を識別する遊技台識別情報として、終端装置220から取得した店番と台番とを送信する。遊技台識別情報を取得したユーザ端末2130は、ネットワーク280を介してクラウドサーバ2150に遊技台識別情報を送信して、遊技台に関する情報を要求する。かかる構成が、ユーザ端末が非接触通信により充電装置2110から受信した遊技台識別情報を、遊技台識別情報を取得した取得時刻と紐付けて収集する遊技台識別情報収集部を構成する。
【0194】
クラウドサーバ2150は、自機のデータベース2151を、遊技台識別情報を検索キーとして検索して、あるいは、サービス提供サーバ2170に遊技台識別情報を検索キーとして送信して、遊技台に関する情報2171を取得する。遊技台に関する情報2171には、遊技台の履歴や子役カウンタ、スランプグラフなどが含まれる。クラウドサーバ2150は、遊技台に関する情報2171をユーザ端末2130に表示して、ユーザに報知する。
【0195】
なお、遊技台に関する情報2171は、その遊技台の情報に限定されずに、同機種の他の遊技台の情報などユーザが求める情報であれば何でもよい。また、本実施形態においては、遊技台に関する情報2171をユーザ端末2130に表示したが、ユーザ端末2130を経由して遊技台の有する表示画面に表示する構成であってもよい。
【0196】
(データの流れ)
図21Bは、本実施形態に係る情報処理システム2100の各構成要素でのデータを示す図である。なお、
図21Bにおいて、
図21A、
図2Dおよび
図3Eと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0197】
終端装置220から充電装置2110にポーリング・メッセージにより送信された、遊技台識別情報(点番、台番)は非接触通信で充電中のユーザ端末2130に送信される。ユーザ端末2130は、遊技台識別情報(点番、台番)を識別情報に紐付けてクラウドサーバ250に送信する。また、クラウドサーバ250は、遊技台識別情報(点番、台番)により検索された遊技台に関する情報を、ユーザ端末2130に提供する。
【0198】
《ユーザ端末の処理手順》
図22は、本実施形態に係るユーザ端末2130の処理手順を示すフローチャートである。なお、
図22には、本実施形態に特徴的な非接触通信処理の手順を示し、他の処理は
図5と同様である。また、
図5と同様にステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0199】
非接触通信処理において、ユーザ端末2130は、ステップS2238において、遊技台識別情報(店番、台番)を充電装置2110から非接触通信で受信する。そして、ユーザ端末2130は、ステップS2238において、遊技台識別情報(店番、台番)を識別情報(例えば、ユーザIDや端末ID)に紐付けてクラウドサーバ250に送信する。ユーザ端末2130は、ステップS2240において、遊技台識別情報に紐付いた遊技台情報を、サーバから受信して表示する。
【0200】
(遊技台情報のデータ構成)
図23は、本実施形態に係る遊技台に関する情報のデータ構成を示す図である。遊技台に関する情報2171は、データベース2151やサービス提供サーバ2170に格納されて、ユーザ端末2130から遊技台識別情報により検索して閲覧される。
【0201】
遊技台に関する情報は、遊技台識別情報2331のそれぞれに対応付けられて遊技台情報2332を格納する。本実施形態においては、遊技台識別情報2331は店番、島番、台番により遊技台を識別する。また、遊技台情報2332として、例えば、遊技台の履歴情報、子役カウンタの情報、スランプグラフの情報を含むが、これらに限定されない。
【0202】
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、非接触充電を行う充電装置とユーザ端末との間で非接触通信により互いの情報を交換して、ユーザの位置をより確実により効率的に取得することができる。また、非接触充電を行う充電装置からユーザ端末に伝送された遊技台識別情報により、遊技台に関する情報がユーザに提供される。そして、ユーザ端末から非接触充電を行う充電装置に伝送されたユーザ識別情報により、ユーザの動線履歴が蓄積される。
【0203】
[他の実施形態]
なお、上記実施形態においては、遊技場の遊技台に非接触充電および非接触通信が可能な充電装置を配置して、遊技場におけるユーザの動線に繋がる識別情報とその関連情報を収集したが、以下、収集した識別情報とその関連情報を用いた分析例を説明する。
【0204】
図24は、他の実施形態に係る情報処理システムにおける分析例を示す図である。
図24において、分析元データ2401は、上記実施形態で収集されたデータである。他の分析元データ2402は、上記実施形態ではない方法で収集されたデータである。分析結果2403は、分析元データ2401や他の分析元データ2402を用いて分析可能な結果を示している。
【0205】
例えば、分析元データ2401を各店舗のマッピングデータである場合に、各店舗へのユーザの入退場履歴、島番・台番に関する履歴、店舗内顧客回遊などが分析可能である。また、他の分析元データ2402として消費額や還元額データを組み合わせると、利益・売上履歴が分析可能である。また、分析元データ2401を複数の店舗のマッピングデータであるとすると、店舗間顧客回遊が分析可能である。また、他の分析元データ2402として他のユーザ行動履歴データを組み合わせると、さらに広範で正確なユーザ行動履歴(動静)が分析可能である。
【0206】
他のユーザ行動履歴データとしては、本実施形態を適用した他のマッピングデータが利用できる。本実施形態を適用した他のマッピングデータとしては、以下のデータなどが想定できるが、これらに限定されることはない。例えば、他の店舗等に本実施形態の充電装置を配置して取得したマッピングデータ、交通機関/関連施設に本実施形態の充電装置を配置して取得したマッピングデータ、クリニック等に本実施形態の充電装置を配置して取得したマッピングデータ、である。また、フィットネスジム等に本実施形態の充電装置を配置して取得したマッピングデータ、ビジネスホテル等に本実施形態の充電装置を配置して取得したマッピングデータなどである。すなわち、ユーザが一定時間同じ場所に滞在する全てのビジネスにおいて適用可能であり、ユーザの動線把握において同様の効果を奏する。
【0207】
また、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の技術的範囲で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、実施形態においては、子終端装置により6台の遊技台を制御して、それを終端装置でまとめる構成としたが、これらの構成は、電源容量や設置容積などを考慮して如何ようにも変更が可能である。すなわち、遊技台と終端装置との間の構成や配線などは本実施形態に限定されるものではない。また、第3実施形態においては、ユーザ端末からのユーザIDの収集を促進するためのユーザへの動機付けとして充電装置を取り付けた。第9実施形態では、ユーザ端末からのユーザIDの収集を促進するためのユーザへの動機付けとして、ユーザ端末への遊技台情報の提供を行った。また、さらに、他の動機付けとして、ユーザIDの収集に応じてポイントなどをユーザに提供してもよい。
【0208】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に供給され、内蔵されたプロセッサによって実行される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、プログラムを実行するプロセッサも本発明の技術的範囲に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の技術的範囲に含まれる。
【手続補正書】
【提出日】2020-09-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と非接触通信が可能な装置であって、複数の遊技台に取り付けられた複数の前記装置と、
前記非接触通信により前記ユーザ端末から前記装置が受信したユーザ識別情報に、前記遊技台を識別する第1遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して蓄積する識別情報蓄積部と、
前記遊技台における遊技データに、前記遊技台を識別する第2遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して蓄積する遊技データ蓄積部と、
前記第1遊技台識別情報および前記第1時刻情報と、前記第2遊技台識別情報および前記第2時刻情報との比較により、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付けるデータ解析部と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記複数の遊技台に含まれる所定数の遊技台から前記遊技データを収集して保持する遊技データ保持部をさらに備え、
前記遊技データ蓄積部は、前記遊技データ保持部に保持された前記所定数の遊技台の遊技データを一括して収集し蓄積する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記ユーザ識別情報を収集して前記第1遊技台識別情報および前記第1時刻情報を付加し、前記遊技データを収集して前記第2遊技台識別情報および前記第2時刻情報を付加する情報収集部をさらに備え、前記第1時刻情報と前記第2時刻情報とは共通の計時部により付加される請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記データ解析部が関連付けた前記ユーザ識別情報と前記遊技データとの履歴を蓄積するユーザ遊技履歴蓄積部をさらに備える請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記装置は、前記ユーザ端末と双方向の非接触通信が可能であって、
前記非接触通信により前記装置から前記ユーザ端末が受信した第3遊技台識別情報に、前記ユーザ識別情報を付加して蓄積する遊技台識別情報蓄積部をさらに備え、
前記第3遊技台識別情報に基づいて検索された前記遊技台に関する情報を、前記ユーザ端末に表示させるよう制御する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記装置は、前記ユーザ端末に対して非接触充電が可能な充電装置であり、
前記識別情報蓄積部は、さらに、前記遊技台識別情報および前記ユーザ識別情報の少なくともいずれかに対応付けて前記非接触充電による充電時間を蓄積する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
ユーザ端末と非接触通信が可能な装置であって、複数の遊技台に取り付けられた複数の前記装置を含む情報処理システムの情報処理方法であって、
前記非接触通信により前記ユーザ端末から前記装置が受信したユーザ識別情報に、前記遊技台を識別する第1遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して識別情報蓄積部に蓄積する識別情報蓄積ステップと、
前記遊技台における遊技データに、前記遊技台を識別する第2遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して遊技データ蓄積部に蓄積する遊技データ蓄積ステップと、
前記第1遊技台識別情報および前記第1時刻情報と、前記第2遊技台識別情報および前記第2時刻情報との比較により、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付けるデータ解析ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項8】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システムに含まれる情報収集装置であって、
前記非接触通信により前記ユーザ端末から前記装置が受信したユーザ識別情報を、前記装置から収集して、前記第1遊技台識別情報および前記第1時刻情報を付加する識別情報収集部と、
前記遊技台の遊技データを収集して、前記第2遊技台識別情報および前記第2時刻情報を付加する遊技データ収集部と、
を備える情報収集装置。
【請求項9】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システムに含まれる情報収集装置の制御方法であって、
前記非接触通信により前記ユーザ端末から前記装置が受信したユーザ識別情報を、前記装置から収集して、前記第1遊技台識別情報および前記第1時刻情報を付加する識別情報収集ステップと、
前記遊技台の遊技データを収集して、前記第2遊技台識別情報および前記第2時刻情報を付加する遊技データ収集ステップと、
を含む情報収集装置の制御方法。
【請求項10】
ユーザ端末と非接触通信が可能な装置であって、複数の遊技台に取り付けられた複数の前記装置が非接触通信により前記ユーザ端末から受信したユーザ識別情報と、前記複数の遊技台における遊技データと、を収集する情報処理装置であって、
前記ユーザ識別情報に、前記遊技台を識別する第1遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して蓄積する識別情報蓄積部と、
前記遊技データに、前記遊技台を識別する第2遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して蓄積する遊技データ蓄積部と、
前記第1遊技台識別情報および前記第1時刻情報と、前記第2遊技台識別情報および前記第2時刻情報との比較により、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付けるデータ解析部と、
を備える情報処理装置。
【請求項11】
ユーザ端末と非接触通信が可能な装置であって、複数の遊技台に取り付けられた複数の前記装置が非接触通信により前記ユーザ端末から受信したユーザ識別情報と、前記複数の遊技台における遊技データと、を収集する情報処理装置の制御方法であって、
前記ユーザ識別情報に、前記遊技台を識別する第1遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して識別情報蓄積部に蓄積する識別情報蓄積ステップと、
前記遊技データに、前記遊技台を識別する第2遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して遊技データ蓄積部に蓄積する遊技データ蓄積ステップと、
前記第1遊技台識別情報および前記第1時刻情報と、前記第2遊技台識別情報および前記第2時刻情報との比較により、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付けるデータ解析ステップと、
を含む情報処理装置の制御方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理システムは、
ユーザ端末と非接触通信が可能な装置であって、複数の遊技台に取り付けられた複数の前記装置と、
前記非接触通信により前記ユーザ端末から前記装置が受信したユーザ識別情報に、前記遊技台を識別する第1遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して蓄積する識別情報蓄積部と、
前記遊技台における遊技データに、前記遊技台を識別する第2遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して蓄積する遊技データ蓄積部と、
前記第1遊技台識別情報および前記第1時刻情報と、前記第2遊技台識別情報および前記第2時刻情報との比較により、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付けるデータ解析部と、
を備える。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理方法は、
ユーザ端末と非接触通信が可能な装置であって、複数の遊技台に取り付けられた複数の前記装置を含む情報処理システムの情報処理方法であって、
前記非接触通信により前記ユーザ端末から前記装置が受信したユーザ識別情報に、前記遊技台を識別する第1遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して識別情報蓄積部に蓄積する識別情報蓄積ステップと、
前記遊技台における遊技データに、前記遊技台を識別する第2遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して遊技データ蓄積部に蓄積する遊技データ蓄積ステップと、
前記第1遊技台識別情報および前記第1時刻情報と、前記第2遊技台識別情報および前記第2時刻情報との比較により、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付けるデータ解析ステップと、
を含む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報収集装置は、
上記に記載の情報処理システムに含まれる情報収集装置であって、
前記非接触通信により前記ユーザ端末から前記装置が受信したユーザ識別情報を、前記装置から収集して、前記第1遊技台識別情報および前記第1時刻情報を付加する識別情報収集部と、
前記遊技台の遊技データを収集して、前記第2遊技台識別情報および前記第2時刻情報を付加する遊技データ収集部と、
を備える。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報収集装置の制御方法は、
上記に記載の情報処理システムに含まれる情報収集装置の制御方法であって、
前記非接触通信により前記ユーザ端末から前記装置が受信したユーザ識別情報を、前記装置から収集して、前記第1遊技台識別情報および前記第1時刻情報を付加する識別情報収集ステップと、
前記遊技台の遊技データを収集して、前記第2遊技台識別情報および前記第2時刻情報を付加する遊技データ収集ステップと、
を含む。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
ユーザ端末と非接触通信が可能な装置であって、複数の遊技台に取り付けられた複数の前記装置が非接触通信により前記ユーザ端末から受信したユーザ識別情報と、前記複数の遊技台における遊技データと、を収集する情報処理装置であって、
前記ユーザ識別情報に、前記遊技台を識別する第1遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して蓄積する識別情報蓄積部と、
前記遊技データに、前記遊技台を識別する第2遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して蓄積する遊技データ蓄積部と、
前記第1遊技台識別情報および前記第1時刻情報と、前記第2遊技台識別情報および前記第2時刻情報との比較により、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付けるデータ解析部と、
を備える。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、
ユーザ端末と非接触通信が可能な装置であって、複数の遊技台に取り付けられた複数の前記装置が非接触通信により前記ユーザ端末から受信したユーザ識別情報と、前記複数の遊技台における遊技データと、を収集する情報処理装置の制御方法であって、
前記ユーザ識別情報に、前記遊技台を識別する第1遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して識別情報蓄積部に蓄積する識別情報蓄積ステップと、
前記遊技データに、前記遊技台を識別する第2遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して遊技データ蓄積部に蓄積する遊技データ蓄積ステップと、
前記第1遊技台識別情報および前記第1時刻情報と、前記第2遊技台識別情報および前記第2時刻情報との比較により、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付けるデータ解析ステップと、
を含む。
【手続補正書】
【提出日】2020-10-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザ端末のそれぞれと非接触通信が可能な複数の装置であって、複数の遊技台のそれぞれに各装置が取り付けられた前記複数の装置と、
前記非接触通信により前記複数のユーザ端末に含まれるユーザ端末から前記複数の装置に含まれる装置が受信したユーザ識別情報に、当該装置が取り付けられた遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して蓄積する識別情報蓄積部と、
前記複数の遊技台に含まれる遊技台における遊技データに、当該遊技台を識別する遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して蓄積する遊技データ蓄積部と、
前記識別情報蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報の組み合わせと、前記遊技データ蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報の組み合わせとの紐付けにより、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付けるデータ解析部と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記複数の遊技台に含まれる所定数の遊技台から前記遊技データを収集して保持する遊技データ保持部をさらに備え、
前記遊技データ蓄積部は、前記遊技データ保持部に保持された前記所定数の遊技台の遊技データを一括して収集し蓄積する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記識別情報蓄積部に蓄積するための前記ユーザ識別情報を収集して前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報を付加し、前記遊技データ蓄積部に蓄積するための前記遊技データを収集して前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報を付加する情報収集部をさらに備え、前記第1時刻情報と前記第2時刻情報とは共通の計時部に基づいて付加される請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記データ解析部が関連付けた前記ユーザ識別情報と前記遊技データとの履歴を蓄積するユーザ遊技履歴蓄積部をさらに備える請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記複数の装置のそれぞれは、前記複数のユーザ端末のそれぞれと双方向の非接触通信が可能であって、
前記非接触通信により前記複数の装置に含まれる装置から前記複数のユーザ端末に含まれるユーザ端末が受信した、当該装置が取り付けられた遊技台を識別する遊技台識別情報に、当該ユーザ端末が有するユーザ識別情報を付加して蓄積する遊技台識別情報蓄積部をさらに備え、
前記遊技台識別情報蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報に基づいて検索された遊技台に関する情報を、当該ユーザ端末に表示させるよう制御する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記装置は、前記ユーザ端末に対して非接触充電が可能な充電装置であり、
前記識別情報蓄積部は、さらに、前記遊技台識別情報および前記ユーザ識別情報の少なくともいずれかに対応付けて前記非接触充電による充電時間を蓄積する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
複数のユーザ端末のそれぞれと非接触通信が可能な複数の装置であって、複数の遊技台のそれぞれに各装置が取り付けられた前記複数の装置を含む情報処理システムの情報処理方法であって、
前記非接触通信により前記複数のユーザ端末に含まれるユーザ端末から前記複数の装置に含まれる装置が受信したユーザ識別情報に、当該装置が取り付けられた遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して識別情報蓄積部に蓄積する識別情報蓄積ステップと、
前記複数の遊技台に含まれる遊技台における遊技データに、当該遊技台を識別する遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して遊技データ蓄積部に蓄積する遊技データ蓄積ステップと、
前記識別情報蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報の組み合わせと、前記遊技データ蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報の組み合わせとの紐付けにより、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付けるデータ解析ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項8】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システムに含まれる情報収集装置であって、
前記非接触通信により前記複数のユーザ端末に含まれるユーザ端末から前記複数の装置に含まれる装置が受信したユーザ識別情報を、当該装置から取得して、当該装置が取り付けられた遊技台を識別する前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報を付加する識別情報収集部と、
前記複数の遊技台に含まれる遊技台の遊技データを取得して、当該遊技台を識別する前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報を付加する遊技データ収集部と、
を備える情報収集装置。
【請求項9】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システムに含まれる情報収集装置の制御方法であって、
前記非接触通信により前記複数のユーザ端末に含まれるユーザ端末から前記複数の装置に含まれる装置が受信したユーザ識別情報を、当該装置から取得して、当該装置が取り付けられた遊技台を識別する前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報を付加する識別情報収集ステップと、
前記複数の遊技台に含まれる遊技台の遊技データを取得して、当該遊技台を識別する前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報を付加する遊技データ収集ステップと、
を含む情報収集装置の制御方法。
【請求項10】
複数のユーザ端末のそれぞれと非接触通信が可能な複数の装置であって、複数の遊技台のそれぞれに各装置が取り付けられた前記複数の装置が、非接触通信により前記複数のユーザ端末に含まれるユーザ端末から受信したユーザ識別情報と、前記複数の遊技台のそれぞれが出力した遊技データと、を収集する情報処理装置であって、
前記ユーザ識別情報に、前記ユーザ識別情報を受信した前記装置が取り付けられた遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して蓄積する識別情報蓄積部と、
前記遊技データに、前記遊技データを出力した遊技台を識別する遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して蓄積する遊技データ蓄積部と、
前記識別情報蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報の組み合わせと、前記遊技データ蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報の組み合わせとの紐付けにより、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付けるデータ解析部と、
を備える情報処理装置。
【請求項11】
複数のユーザ端末のそれぞれと非接触通信が可能な複数の装置であって、複数の遊技台のそれぞれに各装置が取り付けられた前記複数の装置が、非接触通信により前記複数のユーザ端末に含まれるユーザ端末から受信したユーザ識別情報と、前記複数の遊技台のそれぞれが出力した遊技データと、を収集する情報処理装置の制御方法であって、
前記ユーザ識別情報に、前記ユーザ識別情報を受信した前記装置が取り付けられた遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して識別情報蓄積部に蓄積する識別情報蓄積ステップと、
前記遊技データに、前記遊技データを出力した遊技台を識別する遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して遊技データ蓄積部に蓄積する遊技データ蓄積ステップと、
前記識別情報蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報の組み合わせと、前記遊技データ蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報の組み合わせとの紐付けにより、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付けるデータ解析ステップと、
を含む情報処理装置の制御方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理システムは、
複数のユーザ端末のそれぞれと非接触通信が可能な複数の装置であって、複数の遊技台のそれぞれに各装置が取り付けられた前記複数の装置と、
前記非接触通信により前記複数のユーザ端末に含まれるユーザ端末から前記複数の装置に含まれる装置が受信したユーザ識別情報に、当該装置が取り付けられた遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して蓄積する識別情報蓄積部と、
前記複数の遊技台に含まれる遊技台における遊技データに、当該遊技台を識別する遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して蓄積する遊技データ蓄積部と、
前記識別情報蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報の組み合わせと、前記遊技データ蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報の組み合わせとの紐付けにより、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付けるデータ解析部と、
を備える。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理方法は、
複数のユーザ端末のそれぞれと非接触通信が可能な複数の装置であって、複数の遊技台のそれぞれに各装置が取り付けられた前記複数の装置を含む情報処理システムの情報処理方法であって、
前記非接触通信により前記複数のユーザ端末に含まれるユーザ端末から前記複数の装置に含まれる装置が受信したユーザ識別情報に、当該装置が取り付けられた遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して識別情報蓄積部に蓄積する識別情報蓄積ステップと、
前記複数の遊技台に含まれる遊技台における遊技データに、当該遊技台を識別する遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して遊技データ蓄積部に蓄積する遊技データ蓄積ステップと、
前記識別情報蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報の組み合わせと、前記遊技データ蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報の組み合わせとの紐付けにより、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付けるデータ解析ステップと、
を含む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報収集装置は、
上記の情報処理システムに含まれる情報収集装置であって、
前記非接触通信により前記複数のユーザ端末に含まれるユーザ端末から前記複数の装置に含まれる装置が受信したユーザ識別情報を、当該装置から取得して、当該装置が取り付けられた遊技台を識別する前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報を付加する識別情報収集部と、
前記複数の遊技台に含まれる遊技台の遊技データを取得して、当該遊技台を識別する前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報を付加する遊技データ収集部と、
を備える。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報収集装置の制御方法は、
上記の情報処理システムに含まれる情報収集装置の制御方法であって、
前記非接触通信により前記複数のユーザ端末に含まれるユーザ端末から前記複数の装置に含まれる装置が受信したユーザ識別情報を、当該装置から取得して、当該装置が取り付けられた遊技台を識別する前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報を付加する識別情報収集ステップと、
前記複数の遊技台に含まれる遊技台の遊技データを取得して、当該遊技台を識別する前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報を付加する遊技データ収集ステップと、
を含む。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
複数のユーザ端末のそれぞれと非接触通信が可能な複数の装置であって、複数の遊技台のそれぞれに各装置が取り付けられた前記複数の装置が、非接触通信により前記複数のユーザ端末に含まれるユーザ端末から受信したユーザ識別情報と、前記複数の遊技台のそれぞれが出力した遊技データと、を収集する情報処理装置であって、
前記ユーザ識別情報に、前記ユーザ識別情報を受信した前記装置が取り付けられた遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して蓄積する識別情報蓄積部と、
前記遊技データに、前記遊技データを出力した遊技台を識別する遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して蓄積する遊技データ蓄積部と、
前記識別情報蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報の組み合わせと、前記遊技データ蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報の組み合わせとの紐付けにより、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付けるデータ解析部と、
を備える。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、
複数のユーザ端末のそれぞれと非接触通信が可能な複数の装置であって、複数の遊技台のそれぞれに各装置が取り付けられた前記複数の装置が、非接触通信により前記複数のユーザ端末に含まれるユーザ端末から受信したユーザ識別情報と、前記複数の遊技台のそれぞれが出力した遊技データと、を収集する情報処理装置の制御方法であって、
前記ユーザ識別情報に、前記ユーザ識別情報を受信した前記装置が取り付けられた遊技台を識別する遊技台識別情報および第1時刻情報を付加して識別情報蓄積部に蓄積する識別情報蓄積ステップと、
前記遊技データに、前記遊技データを出力した遊技台を識別する遊技台識別情報および第2時刻情報を付加して遊技データ蓄積部に蓄積する遊技データ蓄積ステップと、
前記識別情報蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報および前記第1時刻情報の組み合わせと、前記遊技データ蓄積部に蓄積された前記遊技台識別情報および前記第2時刻情報の組み合わせとの紐付けにより、前記ユーザ識別情報と前記遊技データとを関連付けるデータ解析ステップと、
を含む。