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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022161732
(43)【公開日】2022-10-21
(54)【発明の名称】道具管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20221014BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021066778
(22)【出願日】2021-04-09
(71)【出願人】
【識別番号】515208393
【氏名又は名称】セールスワン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126468
【弁理士】
【氏名又は名称】田久保 泰夫
(72)【発明者】
【氏名】山本 圭一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】道具の処分、道具の校正の要否について、簡易に管理することができる道具管理システムを提供する。
【解決手段】道具管理システム10は、管理テーブル15から校正確認対象となる道具の校正予定日を取得し、利用者が入力した確認期間と取得した校正予定日とを照合し、道具の校正の要否を判定する校正判定部20と、管理テーブル15から処分確認対象となる道具の処分予定日を取得し、利用者が入力した確認期間と取得した処分予定日とを照合し、道具の処分の要否を判定する処分判定部22と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
道具を特定するIDと前記道具の校正予定日及び処分予定日が記録された管理テーブルとを有するデータベース部と、
前記管理テーブルから校正確認対象となる前記道具の前記校正予定日を取得し、利用者が入力した確認期間と取得した前記校正予定日とを照合し、前記道具の校正の要否を判定する校正判定部と、
前記管理テーブルから処分確認対象となる前記道具の前記処分予定日を取得し、利用者が入力した確認期間と取得した前記処分予定日とを照合し、前記道具の処分の要否を判定する処分判定部と、
を備え、
前記校正確認対象の前記道具の校正の要否を確認した場合に、前記校正判定部による判定結果が端末に送信され表示され、
前記処分確認対象の前記道具の処分の要否を確認した場合に、前記処分判定部による判定結果が端末に送信され表示される
ことを特徴とする道具管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の道具管理システムにおいて、
前記データベース部は、前記IDと前記道具の貸出日又は返却日である利用日とが記録された利用テーブルを有し、
前記管理テーブルには、前記道具の基準利用回数が記録され、
前記処分判定部は、前記利用テーブルから利用確認対象となる前記道具の前記利用日から前記道具の利用回数を取得し、前記管理テーブルから利用確認対象となる前記道具の前記基準利用回数を取得し、取得した前記利用回数と取得した前記基準利用回数とから算出した利用率に基づいて、前記道具の処分を判定し、前記判定結果が前記端末に送信されに表示される
ことを特徴とする道具管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の道具管理システムにおいて、
前記管理テーブルには、前記道具の捜索回数と基準捜索回数が記録され、
前記管理テーブルから捜索確認対象となる前記道具の前記捜索回数と前記基準捜索回数を取得し、取得した前記捜索回数と取得した前記基準捜索回数とから算出した捜索率に基づいて、前記道具の捜索対応指針を判定する捜索判定部を有し、
前記捜索判定部により判定された前記捜索対応指針が前記端末に送信され表示される
ことを特徴とする道具管理システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の道具管理システムにおいて、
前記管理テーブルには、前記道具の修理回数と基準修理回数が記録され、
前記管理テーブルから修理確認対象となる前記道具の前記修理回数と前記基準修理回数を取得し、取得した前記修理回数と取得した前記基準修理回数とから算出した修理率に基づいて、前記道具の修理対応指針を判定する修理判定部を有し、
前記修理判定部により判定された前記修理対応指針が前記端末に送信され表示される
ことを特徴とする道具管理システム。
【請求項5】
請求項2~4のいずれか1項に記載の道具管理システムにおいて、
前記データベース部は、前記端末から送信された前記IDと前記IDに対応する前記道具の利用情報が記憶された利用ログと、前記道具の利用状況と前記利用状況を判定するためのキーワードが記憶された利用状況テーブルと、前記道具に対する対応措置が階層的に記憶された階層テーブルと、を有し、
前記処分判定部は、
前記利用ログに基づいて前記道具の前記利用情報を抽出し、
抽出した前記利用情報を前記利用状況テーブルと照合して、前記利用状況を判定し、
前記端末に前記利用状況の判定結果を送信し、
前記利用状況の判定結果に対して、前記端末から送信された選択情報に基づいて、前記対応措置を選択する
ことを特徴とする道具管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道具の校正、処分の管理をするための道具管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
工場では、道具室に道具を保管し、生産現場等で道具が必要になった場合に、道具室から必要な道具を貸り、作業が終了したら道具を道具室に返却している。
【0003】
道具を貸し出すための道具の管理のシステムとして、特許文献1に示すような工具の在庫管理システムが知られている。このシステムでは、道具に識別データを有するデータコードが付与され、このデータコードを利用し、道具の利用可能回数や利用可能本数を考慮して、道具の在庫管理をしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のシステムでは、すべての道具にデータコードを付与して管理するシステムであり、準備に手間と時間がかかっていた。
【0006】
本発明は、上記の課題を考慮してなされたものであって、道具の処分、道具の校正の要否について、簡易に管理することができる道具管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る道具管理システムは、道具を特定するIDと前記道具の校正予定日及び処分予定日が記録された管理テーブルとを有するデータベース部と、前記管理テーブルから校正確認対象となる前記道具の前記校正予定日を取得し、利用者が入力した確認期間と取得した前記校正予定日とを照合し、前記道具の校正の要否を判定する校正判定部と、前記管理テーブルから処分確認対象となる前記道具の前記処分予定日を取得し、利用者が入力した確認期間と取得した前記処分予定日とを照合し、前記道具の処分の要否を判定する処分判定部と、を備え、前記校正確認対象の前記道具の校正の要否を確認した場合に、前記校正判定部による判定結果が端末に送信され表示され、前記処分確認対象の前記道具の処分の要否を確認した場合に、前記処分判定部による判定結果が端末に送信され表示されることを特徴とする。
【0008】
前記道具管理システムにおいて、前記データベース部は、前記IDと前記道具の貸出日又は返却日である利用日とが記録された利用テーブルを有し、前記管理テーブルには、前記道具の基準利用回数が記録され、前記処分判定部は、前記利用テーブルから利用確認対象となる前記道具の前記利用日から前記道具の利用回数を取得し、前記管理テーブルから利用確認対象となる前記道具の前記基準利用回数を取得し、取得した前記利用回数と取得した前記基準利用回数とから算出した利用率に基づいて、前記道具の処分を判定し、前記判定結果が前記端末に送信され表示されることを特徴とする。
【0009】
前記道具管理システムにおいて、前記管理テーブルには、前記道具の捜索回数と基準捜索回数が記録され、前記管理テーブルから捜索確認対象となる前記道具の前記捜索回数と前記基準捜索回数を取得し、取得した前記捜索回数と取得した前記基準捜索回数とから算出した捜索率に基づいて、前記道具の捜索対応指針を判定する捜索判定部を有し、前記捜索判定部により判定された前記捜索対応指針が前記端末に送信されに表示されることを特徴とする。
【0010】
前記道具管理システムにおいて、前記管理テーブルには、前記道具の修理回数と基準修理回数が記録され、前記管理テーブルから修理確認対象となる前記道具の前記修理回数と前記基準修理回数を取得し、取得した前記修理回数と取得した前記基準修理回数とから算出した修理率に基づいて、前記道具の修理対応指針を判定する修理判定部を有し、前記修理判定部により判定された前記修理対応指針が前記端末に送信されに表示されることを特徴とする。
【0011】
前記道具管理システムにおいて、前記データベース部は、前記端末から送信された前記IDと前記IDに対応する前記道具の利用情報が記憶された利用ログと、前記道具の利用状況と前記利用状況を判定するためのキーワードが記憶された利用状況テーブルと、前記道具に対する対応措置が階層的に記憶された階層テーブルと、を有し、前記処分判定部は、前記利用ログに基づいて前記道具の前記利用情報を抽出し、抽出した前記利用情報を前記利用状況テーブルと照合して、前記利用状況を判定し、前記端末に前記利用状況の判定結果を送信し、前記利用状況の判定結果に対して、前記端末から送信された選択情報に基づいて、前記対応措置を選択することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の道具管理システムによれば、道具の処分、道具の校正の要否について、簡易に管理することができる。また、道具の利用率を考慮した管理をすることにより、道具の処分の要否を適正に管理することができる。さらに、道具の捜索率を考慮した道具の管理をすることができる。さらにまた、道具の修理率を考慮した道具の管理をすることができる。また、利用状況に応じて、利用者にとって適切な対応措置を提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係る道具管理システムの説明図である。
図2】管理テーブルの説明図である。
図3】利用テーブルの説明図である。
図4】利用ログの説明図である。
図5】利用状況テーブルの説明図である。
図6】階層テーブルの説明図である。
図7】校正管理の処理手順の説明図である。
図8図8Aは、判定結果が校正期間内である場合の表示内容の説明図であり、図8Bは、判定結果が校正期間外である場合の表示内容の説明図である。
図9】処分管理の処理手順の説明図である。
図10】利用管理の処理手順の説明図である。
図11】捜索管理の処理手順の説明図である。
図12】修理管理の処理手順の説明図である。
図13】他の利用管理の処理手順の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<道具管理システム10の構成の説明>
以下に、本実施形態に係る道具管理システム10について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る道具管理システム10の説明図であり、図2は、管理テーブル15の説明図であり、図3は利用テーブル16の説明図であり、図4は利用ログ17の説明図であり、図5は利用状況テーブル18の説明図であり、図6は階層テーブル19の説明図である。
【0015】
道具管理システム10は、制御部12、データベース部14、校正判定部20、処分判定部22、捜索判定部24、修理判定部26、記憶部28及び通信部30を備え、これらがバス32に接続されている。また、道具管理システム10は公衆回線40を介して、端末50と接続可能である。公衆回線40は、インターネット等で構成される公衆回線である。端末50は、通信機能を有する端末である。
【0016】
制御部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって構成される。制御部12では、道具管理システム10内の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)上にロードされ、実行される。制御部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0017】
データベース部14は、管理テーブル15、利用テーブル16、利用ログ17及び利用状況テーブル18とを有する。管理テーブル15には、道具の管理データが記録される(図2参照)。管理データとして、ID、校正予定日、処分予定日、基準利用回数、基準利用率、捜索回数、基準捜索回数、基準捜索率、修理回数、基準修理回数、基準修理率が記録されている。ここで、IDとは、道具を特定するための識別符号をいう。校正予定日とは、道具の校正を行う予定日をいう。なお、本明細書においては、前記校正には較正の意味も含むものとする。処分予定日とは、道具の処分を行う予定日をいう。処分としては、廃棄や他社への譲渡がある。基準利用回数とは、道具として、一般的に利用できる回数をいう。基準利用率とは、道具の利用回数に対する基準利用回数の比である利用率の評価基準値であって、道具の処分や購入等の基準となる利用率をいう。捜索回数とは、道具の捜索、例えば、貸し出した道具の貸出先である利用者を確認するために行った捜索回数をいう。基準捜索回数とは、道具の捜索回数と基準となる回数をいう。基準捜索率とは、道具の捜索回数に対する基準捜索回数の比である捜索率の評価基準値であって、道具の購入等の基準となる捜索率をいう。修理回数とは、道具を修理した回数をいう。基準修理回数とは、道具の修理回数の基準となる回数をいう。基準修理率とは、道具の修理回数に対する基準修理回数の比である修理率の評価基準値であって、道具の購入等の基準となる修理率をいう。例えば、IDがI1である道具に対して、校正予定日が2xx2/3/1、処分予定日2xx5/3/1、基準利用回数として50回、基準利用率として70%、捜索回数として1回、基準捜索回数として2回、基準捜索率として50%、修理回数として1回、基準修理回数として2回、基準修理率として50%が記録されている。
【0018】
利用テーブル16には、ID、貸出日、返却日及び貸出者名が記録されている(図3参照)。ここで、貸出日とは、道具の貸出日をいう。返却日とは、道具の返却日でいう。貸出者名とは、道具を借りた人の氏名又は名称をいう。例えば、IDがI1である道具に対して、貸出日が2xx1/3/1、返却日が2xx1/3/8、貸出者名として、N1が記録されている。
【0019】
利用ログ17には、記録日、ID、利用情報が記憶されている(図4参照)。ここで、記録日とは、ID及び利用情報が記憶された日付をいう。利用情報とは、道具に関して、道具の利用者から送信される道具の使用に関する情報をいう。例えば、日付として2xx4/1、IDとしてI1、利用状況として故障が記録されている。
【0020】
利用状況テーブル18には、利用状況及びキーワードが記憶されている(図5参照)。ここで、利用状況とは、故障中、修理中、点検中、貸出中、捜索中等の道具を利用している状況をいう。キーワードとは、利用状況を判定するためのキーワードをいう。例えば、利用状況として、故障中に対するキーワードとして、故障、トラブル、動かない等が記録されている。また、利用状況として、例えば、修理中に対するキーワードとして、修理中、修理、調子が悪い等、点検中に対するキーワードとして点検、点検日等、貸出中に対するキーワードとして貸出、貸出日、返却等、捜索中に対するキーワードとして捜索、紛失、不明等が記録されている。
【0021】
階層テーブル19には、道具に対する対応措置が階層的に記憶されている(図6参照)。例えば、第1層に「故障中」、第2層に「修理」と「廃棄」、第3層に「連絡先」と「交換」、第4層に「連絡先情報」と「連絡済み」、第5層に「未解決」と「解決」が記録されている。
【0022】
校正判定部20は、管理テーブル15から利用者が確認を希望する道具である校正確認対象となる道具の校正予定日を取得し、利用者が入力した確認期間と取得した校正予定日とを照合し、道具の校正の要否を判定する機能を有する。
【0023】
処分判定部22は、管理テーブル15から利用者が確認を希望する道具である処分確認対象となる道具の処分予定日を取得し、利用者が入力した確認期間と取得した処分予定日とを照合し、道具の処分の要否を判定する機能を有する。また、処分判定部22は、利用テーブル16から利用者が確認を希望する道具である利用確認対象となる道具の利用日の計数により道具の利用回数を取得し、管理テーブル15から利用確認対象となる道具の基準利用回数を取得し、取得した前記利用回数と取得した基準利用回数とから算出した利用率に基づいて、道具の処分を判定する機能を有する。さらに、道具の利用情報の抽出、道具の利用状況を判定する機能、前記利用状況に基づいた対応措置を判定、選択する機能を有する。
【0024】
捜索判定部24は、管理テーブル15から利用者が確認を希望する道具である捜索確認対象となる道具の捜索回数と基準捜索回数を取得し、取得した捜索回数と取得した基準捜索回数とから算出した捜索率に基づいて、道具の捜索対応指針を判定する機能を有する。ここで、捜索対応指針とは、基準捜索率に基づいて判定される道具に対する対応をいう。対応としては、例えば、購入、継続利用等がある。
【0025】
修理判定部26は、管理テーブル15から利用者が確認を希望する道具である修理確認対象となる道具の修理回数と基準修理回数を取得し、取得した修理回数と取得した基準修理回数とから算出した修理率に基づいて、道具の修理対応指針を判定する機能を有する。ここで、修理対応指針とは、基準修理率に基づいて判定される道具に対する対応をいう。対応としては、例えば、購入等がある。
【0026】
記憶部28は、メモリ等で構成される。通信部30は、端末50と通信するための機能を有する。
【0027】
<道具管理システム10の動作の説明>
次に、道具管理システム10の動作について、図面を用いて説明する。以下、利用者Aが道具管理システム10を利用するとする。
【0028】
<道具管理システム10による校正管理の説明>
図7は、校正管理の処理手順の説明図である。図8Aは、判定結果が校正期間内である場合の表示内容の説明図であり、図8Bは、判定結果が校正期間外である場合の表示内容の説明図である。
【0029】
まず、利用者Aが、校正の確認を希望する道具のID及び確認期間として確認期間の始期及び確認期間の終期を端末50から入力する(ステップS1)。例えば、利用者Aは、IDとしてI1、確認期間の始期として2xx2/2/1、終期として2xx2/4/1を入力したとする。
【0030】
入力されたID及び確認期間が、端末50から公衆回線40を介して道具管理システム10に送信される(ステップS2)。道具管理システム10は、通信部30を介して、前記ID及び確認期間を受信する(ステップS3)。
【0031】
道具管理システム10では、校正判定部20が受信した前記IDに基づいて、管理テーブル15から校正予定日を取得する(ステップS4)。また、校正判定部20は、取得した校正予定日と、確認期間を照合する(ステップS5)。
【0032】
校正判定部20は、照合した結果である判定結果を公衆回線40を介して端末50に送信する(ステップS6)。端末50では、前記判定結果に基づいて、メッセージ等が表示される(ステップS7)。
【0033】
具体的には、校正判定部20は、IDがI1であるので管理テーブル15から校正予定日として、2xx2/3/1を取得する(ステップS4)。校正判定部20は、取得した校正予定日(2xx2/3/1)と、確認期間(2xx2/2/1~2xx2/4/1)とを照合する(ステップS5)。校正判定部20は、取得した校正予定日が、確認期間内であったので、「校正期間内」であるという判定結果及び校正予定日を端末50に送信する(ステップS6)。端末50では、判定結果が「校正期間内」であるので、例えば、「校正時期です」という旨及び「校正予定日」が端末50に表示される(ステップS7 図8A参照)。
【0034】
なお、ステップS5において、取得した校正予定日が、確認期間外である場合には、校正判定部20は、「校正期間外」であるという判定結果を端末50に送信する(ステップS6)。端末50では、判定結果が「校正期間外」である場合には、例えば、「校正時期でありません」という旨が表示される(ステップS7 図8B参照)。
【0035】
<道具管理システム10による処分管理の説明>
図9は、処分管理の処理手順の説明図である。
【0036】
まず、利用者Aが、処分の確認を希望する道具のID及び確認期間として確認期間の始期及び確認期間の終期を端末50から入力する(ステップS11)。例えば、利用者Aは、IDとしてI1、確認期間の始期として2xx5/2/1、終期として2xx5/4/1を入力したとする。
【0037】
入力されたID及び確認期間が、端末50から公衆回線40を介して道具管理システム10に送信される(ステップS12)。道具管理システム10は、通信部30を介して、前記ID及び確認期間を受信する(ステップS13)。
【0038】
道具管理システム10では、処分判定部22が受信した前記IDに基づいて、管理テーブル15から処分予定日を取得する(ステップS14)。また、処分判定部22は、取得した処分予定日と、確認期間を照合する(ステップS15)。
【0039】
処分判定部22は、照合した結果である判定結果を公衆回線40を介して端末50に送信する(ステップS16)。端末50では、前記判定結果に基づいて、メッセージ等が表示される(ステップS17)。
【0040】
具体的には、処分判定部22は、IDがI1であるので管理テーブル15から処分予定日として、2xx5/3/1を取得する(ステップS14)。処分判定部22は、取得した処分予定日(2xx5/3/1)と、確認期間(2xx5/2/1~2xx5/4/1)とを照合する(ステップS15)。処分判定部22は、取得した処分予定日が、確認期間内であったので、「処分期間内」であるという判定結果及び処分予定日を端末50に送信する(ステップS16)。端末50では、判定結果が「処分期間内」であるので、例えば、「処分時期です」という旨及び「処分予定日」が端末50に表示される(ステップS17)。なお、端末50での表示として、図8Aにおける「校正時期です」の代わりに、例えば、「処分時期です」と表示され、「校正予定日」の代わりに、例えば、「処分予定日」が表示される。
【0041】
なお、ステップS15において、取得した処分予定日が、確認期間外である場合には、「処分期間外」であるという判定結果を端末50に送信する(ステップS16)。端末50では、判定結果が「処分期間外」である場合には、例えば、「処分時期でありません」という旨が表示される(ステップS17)。端末50での表示として、図8Bにおける「校正時期ではありません」の代わりに、例えば、「処分時期ではありません」と表示される。
【0042】
道具管理システム10は、道具を特定するIDと前記道具の校正予定日及び処分予定日が記録された管理テーブル15とを有するデータベース部14と、前記管理テーブル15から校正確認対象となる前記道具の前記校正予定日を取得し、利用者が入力した確認期間と取得した前記校正予定日とを照合し、前記道具の校正の要否を判定する校正判定部20と、前記管理テーブル15から処分確認対象となる前記道具の前記処分予定日を取得し、利用者が入力した確認期間と取得した前記処分予定日とを照合し、前記道具の処分の要否を判定する処分判定部22と、バス32と、を備え、前記校正確認対象の前記道具の校正の要否を確認した場合に、前記校正判定部20による判定結果が端末50に送信され表示され、前記処分確認対象の前記道具の処分の要否を確認した場合に、前記処分判定部22による判定結果が端末50に送信され表示される。
【0043】
道具管理システム10によれば、道具の処分、道具の校正の要否について、簡易に管理することができる。
【0044】
<道具管理システム10による利用管理の説明>
図10は、利用管理の処理手順の説明図である。
【0045】
まず、利用者Aが、利用の確認を希望する道具のIDを端末50から入力する(ステップS21)。例えば、利用者Aは、IDとしてI1を入力したとする。
【0046】
入力されたIDが、端末50から公衆回線40を介して道具管理システム10に送信される(ステップS22)。道具管理システム10は、通信部30を介して、前記IDを受信する(ステップS23)。
【0047】
道具管理システム10では、処分判定部22が受信した前記IDに基づいて、利用テーブル16から利用回数を取得し、管理テーブル15から基準利用回数を取得する(ステップS24)。処分判定部22は、取得した前記利用回数と取得した前記基準利用回数とから利用率を算出する(ステップS25)。
【0048】
処分判定部22は、管理テーブル15から基準利用率を取得し、算出した利用率と取得した基準利用率から道具の処分を判定する(ステップS26)。例えば、利用率が基準利用率よりも大きい場合(基準利用率+10%以上)には、「道具購入の検討」と判定し、利用率が基準利用率に対して±10%以内の場合(基準利用率±10%以内)には、「道具の継続利用」と判定し、利用率が基準利用率よりも10%以上小さい場合(基準利用率-10%以下)には、「道具の処分」と判定する。
【0049】
処分判定部22は、判定結果を公衆回線40を介して端末50に送信する(ステップS27)。端末50では、前記判定結果に基づいて、メッセージ等が表示される(ステップS28)。
【0050】
具体的には、処分判定部22は、IDがI1であるので管理テーブル15から利用回数として、40回を、基準利用回数として、50回を取得するとし、また、(ステップS24)。処分判定部22は、取得した利用回数(41回)と、基準利用回数(50回)から利用率を算出する。この場合の利用率は82%(41/50)となる(ステップS25)。処分判定部22は、管理テーブル15から基準利用率として、70%を取得し、算出した利用率と取得した基準利用率から道具の処分を判定する(ステップS26)。処分判定部22は、算出した利用率(82%)が、基準利用率(70%)よりも10%以上大きかったので、「道具購入の検討」と判定する(ステップS26)。処分判定部22は、判定結果を端末50に送信する(ステップS27)。端末50では、判定結果が「道具購入の検討」であるので、例えば、「道具購入の検討」という旨が端末50に表示される(ステップS28)。なお、端末50での表示として、図8Bにおける「校正時期です」の代わりに、例えば、「道具購入の検討」と表示される。
【0051】
なお、ステップS26において、「道具の継続利用」又は「道具の処分」と判定された場合には、当該各々の判定結果を端末50に送信する(ステップS27)。端末50では、判定結果に応じて、例えば、「道具の継続利用」又は「道具の処分」という旨が端末50に表示される(ステップS28)。端末50での表示としては、図8Bにおける「校正時期ではありません」の代わりに判定結果に応じて、例えば、「道具の継続利用」又は「道具の処分」と表示される。
【0052】
道具管理システム10において、前記データベース部14は、前記IDと前記道具の貸出日又は返却日である利用日とが記録された利用テーブル16を有し、前記管理テーブル15には、前記道具の基準利用回数が記録され、前記処分判定部22は、前記利用テーブル16から利用確認対象となる前記道具の前記利用日から前記道具の利用回数を取得し、前記管理テーブル15から利用確認対象となる前記道具の前記基準利用回数を取得し、取得した前記利用回数と取得した前記基準利用回数とから算出した利用率に基づいて、前記道具の処分を判定し、前記判定結果が前記端末50に表示される。
【0053】
道具管理システム10によれば、道具の利用率を考慮した管理をすることにより、道具の処分の要否を適正に管理することができる。
【0054】
<道具管理システム10による捜索管理の説明>
図11は、捜索管理の処理手順の説明図である。
【0055】
まず、利用者Aが、捜索の確認を希望する道具のIDを端末50から入力する(ステップS31)。例えば、利用者Aは、IDとしてI1を入力したとする。
【0056】
入力されたIDが、端末50から公衆回線40を介して道具管理システム10に送信される(ステップS32)。道具管理システム10は、通信部30を介して、前記IDを受信する(ステップS33)。
【0057】
道具管理システム10では、捜索判定部24が受信した前記IDに基づいて、管理テーブル15から捜索回数と基準捜索回数とを取得する(ステップS34)。捜索判定部24は、取得した前記利用回数と基準捜索回数とから捜索率を算出する(ステップS35)。
【0058】
捜索判定部24は、管理テーブル15から基準捜索率を取得し、算出した捜索率と取得した基準捜索率から捜索対応指針を判定する(ステップS36)。例えば、捜索率が基準捜索率よりも10%以上大きい場合(基準捜索率+10%以上)には、「道具購入の検討」と判定し、捜索率が基準捜索率に対して上限10%以下(基準捜索率+10%よりも捜索率が小さい)である場合には、「道具の継続利用」と判定する。
【0059】
捜索判定部24は、捜索対応指針を公衆回線40を介して端末50に送信する(ステップS37)。端末50では、前記捜索対応指針に基づいて、メッセージ等が端末50に表示される(ステップS38)。
【0060】
具体的には、捜索判定部24は、IDがI1であるので管理テーブル15から捜索回数として、1回、基準捜索回数として2回を取得する(ステップS34)。捜索判定部24は、取得した捜索回数(1回)と、基準捜索回数(2回)から捜索率を算出する。この場合の捜索率は50%(1/2)となる(ステップS35)。捜索判定部24は、管理テーブル15から基準捜索率として、50%を取得し、算出した捜索率と取得した基準捜索率から捜索対応指針を判定する(ステップS36)。捜索判定部24は、算出した捜索率(50%)が、基準捜索率(50%)に対して、上限10%以下だったので、「道具の継続利用」と判定する(ステップS36)。捜索判定部24は、判定結果を端末50に送信する(ステップS37)。端末50では、判定結果が「道具の継続利用」であるので、例えば、「道具の継続利用」という旨が端末50に表示される(ステップS38)。なお、端末50での表示としては、図8Bにおける「校正時期です」の代わりに、例えば、「道具の継続利用」と表示される。
【0061】
なお、ステップS36において、「道具購入の検討」と判定された場合には、当該判定結果を端末50に送信する(ステップS37)。端末50では、判定結果である、例えば、「道具購入の検討」という旨が端末50に表示される(ステップS38)。端末50での表示として、図8Bにおける「校正時期ではありません」の代わりに判定結果に応じて、例えば、「道具購入の検討」と表示される。
【0062】
道具管理システム10において、前記管理テーブル15には、前記道具の捜索回数と基準捜索回数が記録され、前記管理テーブル15から捜索確認対象となる前記道具の前記捜索回数と前記基準捜索回数を取得し、取得した前記捜索回数と取得した前記基準捜索回数とから算出した捜索率に基づいて、前記道具の捜索対応指針を判定する捜索判定部24を有し、前記捜索判定部24により判定された前記捜索対応指針が前記端末50に表示される。
【0063】
道具管理システム10によれば、道具の捜索率を考慮した道具の管理をすることができる。
【0064】
<道具管理システム10による修理管理の説明>
図12は、修理管理の処理手順の説明図である。
【0065】
まず、利用者Aが、修理の確認を希望する道具のIDを端末50から入力する(ステップS41)。例えば、利用者Aは、IDとしてI1を入力したとする。
【0066】
入力されたIDが、端末50から公衆回線40を介して道具管理システム10に送信される(ステップS42)。道具管理システム10は、通信部30を介して、前記IDを受信する(ステップS43)。
【0067】
道具管理システム10では、修理判定部26が受信した前記IDに基づいて、管理テーブル15から修理回数と基準修理回数とを取得する(ステップS44)。修理判定部26は、取得した前記修理回数と基準修理回数とから修理率を算出する(ステップS45)。
【0068】
修理判定部26は、管理テーブル15から基準修理率を取得し、算出した修理率と取得した基準修理率から修理対応指針を判定する(ステップS46)。例えば、修理率が基準修理率よりも10%以上大きい場合(基準修理率+10%以上)には、「道具購入の検討」と判定し、修理率が基準修理率に対して上限10%以下(基準修理率+10%よりも修理率が小さい)である場合には、「道具の継続利用」と判定する。
【0069】
修理判定部26は、修理対応指針を公衆回線40を介して端末50に送信する(ステップS47)。端末50では、前記修理対応指針に基づいて、メッセージ等が端末50に表示される(ステップS48)。
【0070】
具体的には、修理判定部26は、IDがI1であるので管理テーブル15から修理回数として、1回、基準修理回数として2回を取得する(ステップS44)。修理判定部26は、取得した修理回数(1回)と、基準修理回数(2回)から修理率を算出する。この場合の捜索率は50%(1/2)となる(ステップS45)。修理判定部26は、管理テーブル15から基準修理率として、50%を取得し、算出した修理率と取得した基準修理率から捜索対応指針を判定する(ステップS46)。修理判定部26は、算出した修理率(50%)が、基準捜索率(50%)に対して、上限10%以下だったので、「道具の継続利用」と判定する(ステップS46)。修理判定部26は、判定結果を端末50に送信する(ステップS47)。端末50では、判定結果が「道具の継続利用」であるので、「道具の継続利用」という旨が表示される(ステップS48)。なお、端末50での表示としては、図8Bにおける「校正時期です」の代わりに「道具の継続利用」と表示される。
【0071】
なお、ステップS46において、「道具購入の検討」と判定された場合には、当該判定結果を端末50に送信する(ステップS47)。端末50では、判定結果である「道具購入の検討」という旨が端末50に表示される(ステップS48)。端末50での表示として、図8Bにおける「校正時期ではありません」の代わりに判定結果に応じて、「道具購入の検討」と表示される。
【0072】
道具管理システム10において、前記管理テーブル15には、前記道具の修理回数と基準修理回数が記録され、前記管理テーブル15から修理確認対象となる前記道具の前記修理回数と前記基準修理回数を取得し、取得した前記修理回数と取得した前記基準修理回数とから算出した修理率に基づいて、前記道具の修理対応指針を判定する修理判定部26を有し、前記修理判定部26により判定された前記修理対応指針が前記端末50に表示される。
【0073】
道具管理システム10によれば、道具の修理率を考慮した道具の管理をすることができる。
【0074】
<道具管理システム10による他の利用管理の説明>
図11は、他の利用管理の処理手順の説明図である。
【0075】
まず、利用者Aが、利用の確認を希望する道具のIDを端末50から入力する(ステップS51)。例えば、利用者Aは、IDとしてI1を入力したとする。
【0076】
入力されたIDが、端末50から公衆回線40を介して道具管理システム10に送信される(ステップS52)。道具管理システム10は、通信部30を介して、前記IDを受信する(ステップS53)。
【0077】
道具管理システム10では、処分判定部22が受信した前記IDに基づいて、利用ログ17から前記IDに対応する利用情報を抽出し、利用状況テーブル18を参照して、IDに対応する道具の利用状況を判定する(ステップS54)。
【0078】
具体的には、処分判定部22は、利用ログ17から利用情報として「故障」という単語を抽出する。処分判定部22は、抽出した利用情報と利用状況テーブル18とを照合する。例えば、処分判定部22は、利用状況テーブル18に利用情報として「故障」が含まれている場合、キーワードに対応する利用状況として「故障中」を特定する。処分判定部22は、判定結果として、IDがI1である道具は、「故障中」であると判定する(ステップS54)。
【0079】
処分判定部22は、通信部30を介して、判定結果を端末50に送信する(ステップS55)。端末50では、前記判定結果がアイコン表示される(ステップS56)。端末50において、端末50の利用者によって、当該アイコンが選択され、選択情報が道具管理システム10に送信される(ステップS57)。道具管理システム10では、通信部30を介して、処分判定部22が前記選択情報を受信し、利用状況テーブル18と照合する(ステップS58)。
【0080】
処分判定部22は、利用状況テーブル18の第1階層の対応措置と照合し、前記選択情報に対応する第2階層の対応措置を取得し、通信部30を介して、取得した前記対応措置を端末50に送信する(ステップS59)。
【0081】
端末50では、前記対応措置がアイコン表示される(ステップS60)。端末50において、端末50の利用者によって、当該アイコンが選択され、選択された選択情報が道具管理システム10に送信される(ステップS61)。道具管理システム10では、通信部30を介して、処分判定部22が前記選択情報を受信し、直近に送信した対応措置の階層の対応措置と利用状況テーブル18と照合する(ステップS62)。
【0082】
以下、利用状況テーブル18の対応措置と照合、前記対応措置が含まれる階層の下位の階層の対応措置の取得、取得した前記対応措置を端末50に送信、端末50での前記対応措置のアイコン表示、端末50における端末50の利用者による当該アイコンの選択、選択された選択情報の道具管理システム10への送信という、対応措置照合処理が繰り返される(ステップS63)。
【0083】
道具管理システム10では、利用状況テーブル18の最下層の対応措置を端末50に送信し、端末50での前記対応措置がアイコン表示され、端末50における端末50の利用者により当該アイコンの選択され、選択された選択情報が道具管理システム10に送信されること(ステップS64)により終了する。
【0084】
次に、ステップS54において、IDがI1である道具が「故障中」であると判定された場合について詳細に説明する。
【0085】
処分判定部22は、通信部30を介して、利用状況を「故障中」を端末50に送信する(ステップS55)。端末50では、利用状況として「故障中」がアイコン表示される(ステップS56)。端末50において、端末50の利用者によって、当該アイコンが選択され、選択情報として「故障中」が道具管理システム10に送信される(ステップS57)。道具管理システム10では、通信部30を介して、処分判定部22が前記選択情報を受信し、利用状況テーブル18と照合する(ステップS58)。
【0086】
処分判定部22は、利用状況テーブル18の第1階層の対応措置と照合し、前記選択情報である「故障中」に対応する第2階層の対応措置である「修理」と「廃棄」とを取得し、通信部30を介して、取得した前記対応措置を端末50に送信する(ステップS59)。
【0087】
端末50では、前記対応措置である「修理」と「廃棄」とがアイコン表示される(ステップS60)。端末50において、端末50の利用者によって、当該アイコンがいずれかが選択され、選択された選択情報が道具管理システム10に送信される(ステップS61)。ここでは、「修理」が選択されたとする。かかる場合、選択情報として、「修理」が道具管理システム10に送信される。
【0088】
道具管理システム10では、通信部30を介して、処分判定部22が前記選択情報である「修理」を受信し、直近に送信した対応措置の階層である第2層の対応措置と利用状況テーブル18と照合する(ステップS62)。処分判定部22は、選択情報が、第2層の対応措置である「修理」と合致するので、下位層の第3層の対応措置である「連絡先」と「交換」を取得し、通信部30を介して、取得した前記対応措置である「連絡先」と「交換」を端末50に送信する(ステップS59)。
【0089】
端末50では、前記対応措置である「連絡先」と「交換」とがアイコン表示される(ステップS60)。端末50において、端末50の利用者によって、当該アイコンがいずれかが選択され、選択された選択情報が道具管理システム10に送信される(ステップS61)。ここでは、「連絡先」が選択されたとする。かかる場合、選択情報として、「連絡先」が道具管理システム10に送信される。
【0090】
道具管理システム10では、通信部30を介して、処分判定部22が前記選択情報である「連絡先」を受信し、直近に送信した対応措置の階層である第3層の対応措置と利用状況テーブル18と照合する(ステップS62)。処分判定部22は、選択情報が、第3層の対応措置である「連絡先」と合致するので、下位層の第4層の対応措置である「連絡先情報」と「連絡済み」を取得し、通信部30を介して、取得した前記対応措置である「連絡先情報」と「連絡済み」を端末50に送信する(ステップS59)。
【0091】
端末50では、前記対応措置である「連絡先情報」と「連絡済み」とがアイコン表示される(ステップS60)。端末50において、端末50の利用者によって、当該アイコンがいずれかが選択され、選択された選択情報が道具管理システム10に送信される(ステップS61)。ここでは、「連絡済み」が選択されたとする。かかる場合、選択情報として、「連絡済み」が道具管理システム10に送信される。
【0092】
道具管理システム10では、通信部30を介して、処分判定部22が前記選択情報である「連絡済み」を受信し、直近に送信した対応措置の階層である第4層の対応措置と利用状況テーブル18と照合する(ステップS62)。処分判定部22は、選択情報が、第4層の対応措置である「連絡済み」と合致するので、下位層の第5層の対応措置である「未解決」と「解決」を取得し、通信部30を介して、取得した前記対応措置である「未解決」と「解決」を端末50に送信する(ステップS59)。
【0093】
端末50では、前記対応措置である「未解決」と「解決」とがアイコン表示される(ステップS60)。端末50において、端末50の利用者によって、当該アイコンがいずれかが選択され、選択された選択情報が道具管理システム10に送信される(ステップS61)。ここでは、「解決」が選択されたとする。かかる場合、選択情報として、「解決」が道具管理システム10に送信される。
【0094】
道具管理システム10では、通信部30を介して、処分判定部22が前記選択情報である「解決」を受信し、直近に送信した対応措置の階層である第5層の対応措置と利用状況テーブル18と照合する(ステップS62)。処分判定部22は、選択情報が、第5層の対応措置である「解決」と合致し、第5層は最下層なので、処理が終了する。
【0095】
道具管理システム10において、前記データベース部14は、前記端末50から送信された前記IDと前記IDに対応する前記道具の利用状況が記憶された利用ログ17と、前記道具に対する対応措置が階層的に記憶された階層テーブル19と、を有し、前記処分判定部22は、前記利用ログ17に基づいて前記道具の利用状況を判定し、前記判定結果に基づいて、前記端末50に前記利用状況を送信し、前記利用状況に対して、前記端末50から送信された選択情報に基づいて、前記対応措置を選択する。
【0096】
道具管理システム10では、利用状況に応じて、利用者にとって適切な対応措置を提案することができる。
【0097】
なお、本発明は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0098】
上述した実施形態では、公衆回線40を介して、端末50は道具管理システム10に接続していたが、端末50が道具管理システム10に接続できれば、これに限られるものではない。例えば、公衆回線40を介さずに、端末50は道具管理システム10に接続しても良い。
【0099】
上述した実施形態では、階層テーブル19には、利用状況として、「故障中」に対応する対応措置が記載されているが、対応措置としては、これに限られるものではない。例えば、利用状況として「修理中」、「点検中」、「貸出中」及び「捜索中」に対応する対応措置が含まれていても良い。
【符号の説明】
【0100】
10…道具管理システム
12…制御部
14…データベース部
15…管理テーブル
16…利用テーブル
17…利用ログ
18…利用状況テーブル
19…階層テーブル
20…校正判定部
22…処分判定部
24…捜索判定部
26…修理判定部
28…記憶部
30…通信部
32…バス
40…公衆回線
50…端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13