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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022161744
(43)【公開日】2022-10-21
(54)【発明の名称】メモ帳
(51)【国際特許分類】
   B42D 15/00 20060101AFI20221014BHJP
【FI】
B42D15/00 301A
B42D15/00 341Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021066805
(22)【出願日】2021-04-09
(71)【出願人】
【識別番号】000205306
【氏名又は名称】大阪シーリング印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100180644
【弁理士】
【氏名又は名称】▲崎▼山 博教
(72)【発明者】
【氏名】小野寺 勇樹
(57)【要約】      (修正有)
【課題】メモの内容の秘密性を確保することが可能なメモ帳を提供する。
【解決手段】メモ帳100は、メモ部10と、支持部20と、取付部30とを備える。該メモ部10は、メモが記入されるメモ記入面11を有し、該メモ記入面11に記入されたメモを隠蔽するように折り畳み可能となっている。該支持部20は、該メモ部10を揺動可能に支持するものである。該取付部30は、該支持部20を物品200に取り付けるためのものである。また、該メモ部10の該メモ記入面11には、該メモ記入面11を折り畳んだ状態で保持するための保持部が設けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモが記入されるメモ記入面を有し、該メモ記入面に記入された前記メモを隠蔽するように折り畳み可能なメモ部と、
前記メモ部を揺動可能に支持する支持部と、
前記支持部を物品に取り付けるための取付部とを備え、
前記メモ部の前記メモ記入面に、前記メモ記入面を折り畳んだ状態で保持するための保持部が設けられていること、を特徴とするメモ帳。
【請求項2】
前記保持部は、前記メモ記入面の縁部に設けられていること、を特徴とする請求項1に記載のメモ帳。
【請求項3】
前記メモ記入面に設けられた前記保持部は、粘着剤により形成された第1粘着部であり、
前記メモ記入面が折り畳まれた状態において、前記第1粘着部が対向する前記メモ記入面に対して粘着可能になること、を特徴とする請求項1または2に記載のメモ帳。
【請求項4】
前記メモ部は、基材と、前記第1粘着部と、該第1粘着部から剥離可能な剥離部とがこの順に積層されており、
前記第1粘着部から前記剥離部を剥離させて前記第1粘着部を露出させることにより、前記第1粘着部が対向する前記メモ記入面に対して粘着可能になること、を特徴とする請求項3に記載のメモ帳。
【請求項5】
前記メモ部が、羽を有する生物に似せた形状に形成され、
前記第1粘着部が、前記生物の羽に対応する部分に設けられている、ことを特徴とする請求項3または4に記載のメモ帳。
【請求項6】
前記第1粘着部が、前記生物の羽に対応する部分のうち縁部に設けられていること、を特徴とする請求項5に記載のメモ帳。
【請求項7】
前記羽を有する生物は、蝶であること、を特徴とする請求項5または6に記載のメモ帳。
【請求項8】
前記取付部における前記物品に取り付けられる面に、粘着剤により形成された第2粘着部が設けられていること、を特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のメモ帳。
【請求項9】
前記取付部が、平面視において、U字状またはO字状に形成されていること、を特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のメモ帳。
【請求項10】
前記メモ部と、前記取付部と、前記支持部とは、一体的に形成されていること、を特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載のメモ帳。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモ帳に関し、特に、揺動可能なメモ帳に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、設置場所の制約がなく、又、設置場所のスペースをとらず、さらに、目に付きやすく存在を忘れにくいメモ帳が提案されている。例えば、上記特許文献1に開示されたメモ帳においては、買物メモとして冷蔵庫などに取り付けることができ、またデータメモとしてパソコンなどに取り付けることができ、さらにメモを取り付けた状態で揺動するため目に付きやすく、メモの存在を忘れにくくなる、と記載されている。
【0003】
また、上記特許文献1には、メモ帳が、メモを記入するためのメモ帳本体と、メモ帳本体を壁などの他物品に取り付けるための取付手段と、メモ帳本体及び取付手段を接続するとともにメモ帳本体を取付手段に対して揺動させるための支持部材とを備えている、と記載されている。
【0004】
また、上記特許文献1には、メモ帳の支持部材が適宜な長さを有しており、支持部材の素材としては、プラスチック、紙、及び金属などが使用され、支持部材の形状としては、薄板状、線状、およびコイル状などが挙げられる、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001-138667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載のメモ帳では、メモ帳本体に記入されたメモが不特定多数の人に見られる可能性が高いため、メモの内容が他人にすぐに知られてしまうという不都合がある。このため、メモの内容の秘密性を確保することが難しいという問題点がある。
【0007】
本発明は、上記問題点を解消すべくなされたものであって、メモの内容の秘密性を確保することが可能なメモ帳を供給することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、次のように構成されている。
【0009】
(1)本発明のメモ帳は、メモが記入されるメモ記入面を有し、該メモ記入面に記入された前記メモを隠蔽するように折り畳み可能なメモ部と、前記メモ部を揺動可能に支持する支持部と、前記支持部を物品に取り付けるための取付部とを備え、前記メモ部の前記メモ記入面に、前記メモ記入面を折り畳んだ状態で保持するための保持部が設けられていること、を特徴とする。
【0010】
上記構成によると、メモ記入面に設けられた保持部によって、メモ記入面に記入されたメモを隠蔽した状態で保持できるため、不特定多数の人がメモ記入面に記入されたメモを簡単に見ることができなくなる。これにより、メモの内容を他人に知られてしまうことを抑制することができるため、メモの内容の秘密性を確保することができる。また、上記構成によれば、揺動部を備えることにより、メモ部を取付部に対してランダムな方向に揺動させることができるため、メモ帳の動きに面白みを持たせることができる。
【0011】
(2)本発明のメモ帳において、前記保持部は、前記メモ記入面の縁部に設けられているとよい。このように構成すれば、メモ記入面におけるメモを記入することが可能な領域を最大限に確保しながら、メモ記入面の縁部を閉じた状態で保持することができる。
【0012】
(3)本発明のメモ帳において、前記メモ記入面に設けられた前記保持部は、粘着剤により形成された第1粘着部であり、前記メモ記入面が折り畳まれた状態において、前記第1粘着部が対向する前記メモ記入面に対して粘着可能にするとよい。このように構成すれば、対向するメモ記入面同士を第1粘着部により粘着させることができるため、メモ記入面が折り畳まれた状態から簡単に開いてしまうことを抑制することができる。このため、メモの内容が他人に知られてしまうことを抑制することができる。
【0013】
(4)本発明のメモ帳において、前記メモ部は、基材と、前記第1粘着部と、該第1粘着部から剥離可能な剥離部とがこの順に積層されており、前記第1粘着部から前記剥離部を剥離させて前記第1粘着部を露出させることにより、前記第1粘着部が対向する前記メモ記入面に対して粘着可能にするとよい。このように構成すれば、剥離紙を剥離するだけで容易に第1粘着部を露出させることができるため、メモ記入面を粘着させてメモ記入面に記入されたメモを容易に隠蔽させることができる。
【0014】
(5)本発明のメモ帳において、前記メモ部が、羽を有する生物に似せた形状に形成され、前記第1粘着部が、前記生物の羽に対応する部分に設けられているとよい。このように構成すれば、メモ記入面を第1粘着部により粘着させた状態について、羽を有する生物が羽を閉じている様子を表現することができる。
【0015】
(6)本発明のメモ帳において、前記第1粘着部が、前記生物の羽に対応する部分のうち縁部に設けるとよい。このように構成すれば、メモ記入面におけるメモが記入される領域を確保しながら、生物の羽の縁部が閉じられた様子を表現することができる。
【0016】
(7)本発明のメモ帳において、前記羽を有する生物は、蝶であるとよい。このように構成すれば、メモ帳の取付部を壁等に取り付けた場合に、蝶が壁等に止まっている様子を視覚的に訴えることができる。
【0017】
(8)本発明のメモ帳において、前記取付部における前記物品に取り付けられる面に、粘着剤により形成された第2粘着部が設けられているとよい。このように構成すれば、取付部に設けられた第2粘着部により壁やパソコン等の所望の物品に容易に粘着させることができるため、メモ帳を所望の物品に容易に取り付けることができる。
【0018】
(9)本発明のメモ帳において、前記取付部が、平面視において、U字状またはO字状に形成されているとよい。このように構成すれば、例えば、ペットボトル飲料などのネック部分にU字形状またはO字形状の取付部を容易に取り付けることができる。
【0019】
(10)本発明のメモ帳において、前記メモ部と、前記取付部と、前記支持部とは、一体的に形成されている。このように構成すれば、メモ部と、取付部と、支持部とを別体で形成する場合と比較してメモ帳の構成や製造工程を簡素化することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る態様によれば、メモの内容の秘密性を確保することができるメモ帳を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、本実施形態によるメモ帳の取付部を物品に取り付けた場合を示す図である。
図2図2は、本実施形態によるメモ帳を第1印刷層(メモ欄)側から見た図である。
図3図3は、本実施形態によるメモ帳を第2印刷層側から見た図である。
図4図4(a)は、図2のA-A線に沿った断面図であり、図4(b)は、図2のB-B線に沿った断面図である。
図5図5(a)は、本実施形態によるメモ帳の第1変形例を示す図であり、図5(b)は、本実施形態によるメモ帳の第2変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照して、本発明に係るメモ帳の実施形態を説明する。これらの図は模式図であって、必ずしも大きさを正確な比率で記したものではない。また、図中、同様の構成部品は、同様の符号を付して示す。
【0023】
本発明の一実施形態によるメモ帳100は、図1に示すように、メモ部10と、支持部20と、取付部30とを備えている。メモ部10は、蝶の形状に形成されており、図1では蝶の羽が閉じられた状態となっている。メモ部10には、使用者によりメモが記入されるメモ記入面11が設けられている。取付部30は、花の形状に形成されており、壁やパソコンなどの物品200に取り付けられている。これにより、蝶が壁等に止まっている様子が表現されている。なお、メモ部10においてメモ記入面11が設けられている面を「表面」といい、メモ記入面11が設けられていない面を「裏面」という場合がある。
【0024】
支持部20は、メモ部10を取付部30に対して揺動可能に支持するために設けられている。具体的には、図2および図3に示すように、支持部20の一方端部20aにメモ部10が配置されているとともに、支持部20の他方端部20bに取付部30が配置されている。また、メモ帳100における、メモ部10と、支持部20と、取付部30とは一体的に形成されている。なお、メモ部10、支持部20、及び取付部30が配置(配列)されている方向を「長手方向」といい、長手方向に直交する方向を「短手方向」という場合がある。
【0025】
(メモ部)
図2及び図3に示すように、蝶の形状を有するメモ部10は、胴部12と、右側前方羽部13と、右側後方羽部14と、左側前方羽部15と、左側後方羽部16とを備えている。胴部12は、長手方向に沿って長辺12a及び長辺12bを有するとともに、短手方向に沿って短辺12c及び短辺12dを有する長方形状に形成されている。
【0026】
右側前方羽部13及び右側後方羽部14は、胴部12の長辺12aから外方に向かって広がるように形成されている。右側前方羽部13は支持部20に隣接するように配置され、右側後方羽部14は支持部20から離間した位置に配置されている。右側前方羽部13の面積が、右側後方羽部14よりも大きくなるように形成されている。
【0027】
左側前方羽部15及び左側後方羽部16は、胴部12の長辺12bから外方に向かって広がるように形成されている。左側前方羽部15は支持部20に隣接するように配置され、左側後方羽部16は支持部20から離間した位置に配置されている。左側前方羽部15の面積が、左側後方羽部16よりも大きくなるように形成されている。
【0028】
メモ部10の表面には、使用者により任意の内容のメモが記入されるメモ記入面11を有している。メモ記入面11は、上述した胴部12、右側前方羽部13、右側後方羽部14、左側前方羽部15、左側後方羽部16の各面であり、これらの面であればどの位置でもメモを記入することが可能となっている。
【0029】
メモ記入面11において、胴部12と、右側前方羽部13及び右側後方羽部14との境界部分には、折り曲げ線F1が設けられている。この折り曲げ線F1は、右側前方羽部13及び右側後方羽部14を胴部12に対して折り曲げるために設けられている。同様に、胴部12と、左側前方羽部15及び左側後方羽部16との境界部分には、折り曲げ線F2が設けられている。この折り曲げ線F2は、左側前方羽部15及び左側後方羽部16を胴部12に対して折り曲げるために設けられている。これにより、メモ記入面11を内側にして折り畳むことによって、メモ記入面11に記入されたメモを隠蔽することが可能である。
【0030】
ここで、図4(a)及び図4(b)を参照して、メモ帳100の層構成について説明する。メモ帳100は、裏面から表面に向かって、第2印刷層40、基材50、粘着剤層60、シリコン層70、剥離層80、第1印刷層90、がこの順に積層されたものである。
【0031】
基材50は、シート状の紙又はフィルムなどからなる層である。第2印刷層40は、基材50の裏面側に設けられ、絵柄等(本実施形態では「蝶」や「花」の絵柄等)が印刷された層である。粘着剤層60は、粘着剤により形成された層であり、基材50の表面側に設けられている。剥離層80の粘着剤層60側の面に、シリコン層70が形成されている。これにより、剥離層80を粘着剤層60から剥離することができる。剥離層80の表面側に、第1印刷層90が設けられている。第1印刷層90は、絵柄等(本実施形態では「蝶」の絵柄等)が印刷された層であり、メモ部10におけるメモ記入面11を構成している。
【0032】
図2に示すように、メモ部10のメモ記入面11において、右側後方羽部14の縁部14a(胴部12から離れた位置)には、右側後方羽部14を横断する方向に切込みC1が形成されている。切込みC1は、図4(b)に示すように、第1印刷層90、剥離層80、及びシリコン層70を貫通している。これにより、右側後方羽部14における第1剥離部80aを粘着剤層60から剥離させて、第1粘着部60aを露出させることができる。
【0033】
また、第1粘着部60aを露出させた状態で、右側前方羽部13及び右側後方羽部14を、折り曲げ線F1及び折り曲げ線F2に対して、左側前方羽部15及び左側後方羽部16に重ねるように折り曲げることにより、右側後方羽部14の第1粘着部60aが左側後方羽部16の縁部16a(図2における二点鎖線で囲まれた斜線領域)に粘着される。その結果、メモ記入面11に記入されたメモが隠蔽される。
【0034】
(支持部)
図2及び図3に示すように、支持部20は、長手方向に沿って延びるシート状に形成されている。また、支持部20は、メモ部10をランダムな方向に揺動可能に支持することが可能である。特に、メモ部10を取付部30に対して紙面手前側及び紙面奥側を往復するように揺動させることが可能である。
【0035】
支持部20とメモ部10との境界部分には、短手方向に沿って延びる折り曲げ線F3が設けられている。この折り曲げ線F3は、メモ部10を支持部20に対して折り曲げるために設けられている。支持部20と取付部30との境界部分には、短手方向に沿って延びる折り曲げ線F4が設けられている。この折り曲げ線F4は、取付部30を支持部20に対して折り曲げるために設けられている。なお、折り曲げ線F3及び折り曲げ線F4は、互いに平行である。
【0036】
(取付部)
取付部30は、メモ部10及び支持部20を壁やパソコン等の物品200に取り付けることが可能である。図2に示すように、表面側から見て、取付部30には、切込みC2、切込みC3、切込みC4、及び切込みC5が形成されている。切込みC2は、短辺方向に沿って延びるように形成されており、折り曲げ線F4と重なっている。切込みC3は、長手方向に沿って延びるように形成されており、切込みC2の一方端部から取付部30の中央部分近傍まで延びている。切込みC4は、長手方向に沿って延びるように形成されており、切込みC2の他方端部から取付部30の中央部分近傍まで延びている。切込みC5は、取付部30の中央部近傍を通って短手方向に沿って延びるように形成されており、切込みC3の端部及び切込みC4の端部と接続されている。
【0037】
取付部30の剥離層80は、各切込みC2~C5によって区切られている(区画されている)。具体的には、剥離層80は、第2剥離部80b、第3剥離部80c、第4剥離部80d、及び第5剥離部80eに区切られている。
【0038】
第2剥離部80bは、切込みC2、切込みC3、切込みC4、及び切込みC5により、区切られている。これにより、第2剥離部80bを粘着剤層60から剥離させることができる。第3剥離部80cは、切込みC3及び切込みC5により区切られている。これにより、第3剥離部80cを粘着剤層60から剥離させることができる。第4剥離部80dは、切込みC4及び切込みC5により区切られている。これにより、第4剥離部80dを粘着剤層60から剥離させることができる。第5剥離部80eは、切込みC5により区切られている。これにより、第5剥離部80eを粘着剤層60から剥離させることができる。
【0039】
なお、切込みC2~C5は、図4(a)に示すように、剥離層80及びシリコン層70を貫通している。切込みC3及び切込みC4については、図4(a)には示していないが、切込みC2及び切込みC5と同様の構成である。
【0040】
上記のように、第2剥離部80b、第3剥離部80c、第4剥離部80d、及び、第5剥離部80eのいずれかを任意に剥離させることによって、第2粘着部60bが露出する。そして、取付部30における第2粘着部60bを壁等の物品200に粘着させることによって、取付部30を物品200に粘着固定することが可能である。
【0041】
上記説明した本実施形態によれば、以下の効果(1)~(7)を得ることができる。
【0042】
(1)本実施形態によるメモ帳100において、メモ部10のメモ記入面11に、メモ記入面11を折り畳んだ状態で保持するための取付部30を設けた。上記実施形態によれば、メモ記入面11に設けられた取付部30によって、メモ記入面11に記入されたメモを隠蔽した状態で保持できる。このため、不特定多数の人がメモ記入面11に記入されたメモを簡単に見ることができなくなる。これにより、メモの内容を他人に知られてしまうことを抑制することができるため、メモの内容の秘密性を確保することができる。また、上記実施形態によれば、取付部30を備えることにより、メモ部10を取付部30に対してランダムな方向に揺動させることができるため、メモ帳100の動きに面白みを持たせることができる。
【0043】
(2)本実施形態によるメモ帳100では、取付部30をメモ記入面11における右側後方羽部14の縁部14aに設けた。このため、メモ記入面11におけるメモを記入することが可能な領域を最大限に確保しながら、右側後方羽部14の縁部14aを閉じた状態で保持することができる。
【0044】
(3)本実施形態によるメモ帳100では、メモ記入面11が折り畳まれた状態において、メモ記入面11の右側後方羽部14における第1粘着部60aを、対向するメモ記入面11の左側後方羽部16における縁部16aに対して粘着可能とした。このため、対向するメモ記入面11同士を第1粘着部60aにより粘着させることができるため、メモ記入面11が折り畳まれた状態から簡単に開いてしまうことを抑制することができる。これにより、メモの内容が他人に知られてしまうことを抑制することができる。
【0045】
(4)本実施形態によるメモ帳100では、第1粘着部60aから第1剥離部80aを剥離させて第1粘着部60aを露出させることにより、第1粘着部60aを対向するメモ記入面11に対して粘着可能とした。このため、第1剥離部80aを剥離するだけで容易に第1粘着部60aを露出させることができるため、メモ記入面11同士を粘着させてメモ記入面11に記入されたメモを容易に隠蔽させることができる。
【0046】
(5)本実施形態によるメモ帳100では、メモ部10を蝶に似せた形状に形成され、第1粘着部60aを蝶の羽に対応する部分のうち縁部14aに設けた。このため、メモ記入面11におけるメモが記入される領域を確保しながら、蝶の羽の縁部14aが閉じられた様子を表現することができる。また、上記実施形態によれば、メモ帳100の取付部30を壁等に取り付けた場合に、蝶が壁等に止まっている様子を視覚的に訴えることができる。
【0047】
(6)本実施形態によるメモ帳100では、取付部30における物品200に取り付けられる面に、粘着剤により形成された第2粘着部60bを設けた。このため、取付部30に設けられた第2粘着部60bにより壁やパソコン等の所望の物品200に容易に粘着させることができるため、メモ帳100を所望の物品200に容易に取り付けることができる。
【0048】
(7)本実施形態によるメモ帳100では、メモ部10と、取付部30と、支持部20とを一体的に形成した。このため、メモ部10と、取付部30と、支持部20とを別体で形成する場合と比較してメモ帳100の構成や製造工程を簡素化することができる。
【0049】
上記実施形態は、以下のように変更した構成とすることもできる。
【0050】
・上記実施形態では、メモ部におけるメモ記入面に設けられる保持部の一例として、粘着剤を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、対向するメモ記入面を閉じた状態で保持することが可能な構成であればよい。例えば、保持部として、接着剤、吸盤、または、磁石等を設けるとよい。あるいは、メモ記入面の一方面を切り欠いて他方面に差し込むような構成にするとよい。
【0051】
・上記実施形態では、メモ部におけるメモ記入面に設けられる保持部をメモ記入面の縁部に設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、対向するメモ記入面を閉じた状態で保持することが可能であれば、保持部をメモ記入面のいずれの位置に設けるとよい。
【0052】
・上記実施形態では、メモ部を蝶の形状に形成する例を示したが、本発明ではこれに限られない。本発明では、メモ記入面に記入されたメモを隠蔽するように折り畳んで保持することが可能な形状であれば、蝶の形状以外の形状でも適用可能である。例えば、メモ部の形状として、本を開閉するような形状や、扉を開閉するような形状などでも適用可能である。
【0053】
・上記実施形態では、羽を有する生物の一例として蝶の形状に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、羽を有する生物であれば、種々の鳥類や昆虫類等にも適用可能である。
【0054】
・上記実施形態では、取付部の表面に第2粘着部を設けて物品に取り付ける例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、図5(a)に示す第1変形例のように、メモ帳101における取付部31を平面視においてU字形状に形成してもよい。これにより、ペットボトル飲料などのネック部分にU字形状の取付部を容易に取り付けることができる。
【0055】
・上記実施形態では、取付部の表面に第2粘着部を設けて物品に取り付ける例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、図5(b)に示す第2変形例のように、メモ帳102における取付部32を平面視においてO字形状に形成してもよい。これにより、ペットボトル飲料などのネック部分にO字形状の取付部を容易に取り付けることができる。
【0056】
・上記実施形態は、いずれも本発明の適応の例示であり、特許請求の範囲に記載の範囲内におけるその他いかなる実施形態も、発明の技術的範囲に含まれることは当然のことである。
【符号の説明】
【0057】
10 :メモ部
11 :メモ記入面
12 :胴部
13 :右側前方羽部
14 :右側後方羽部
14a :縁部
15 :左側前方羽部
16 :左側後方羽部
20 :支持部
30、31、32 :取付部
50 :基材
60 :粘着剤層
60a :第1粘着部(保持部)
60b :第2粘着部
80 :剥離層
80a :第1剥離部
100、101、102 :メモ帳
図1
図2
図3
図4
図5