特開 2022-161777 スワップボディ固定用のツイストロック機構

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2022161777

(43)【公開日】2022-10-21

(54)【発明の名称】スワップボディ固定用のツイストロック機構

(51)【国際特許分類】

   B60P 1/64 20060101AFI20221014BHJP

【ＦＩ】

B60P1/64 A

【審査請求】未請求

【請求項の数】1

【出願形態】書面

(21)【出願番号】P 2021089620

(22)【出願日】2021-04-08

(71)【出願人】

【識別番号】516253031

【氏名又は名称】株式会社ウイング

(72)【発明者】

【氏名】植田 秀実

(72)【発明者】

【氏名】奥村 健一

(57)【要約】

【課題】本発明は、スワップボディ車両において、取り扱い容易であって、迅速かつ能率良く扱えるツイストロック装置を提供する。
【解決手段】スワップボディ車両において、スワップボディ２６とキャリア２７を連結するためのツイストロック装置１であって、自由に回転可能なフリーローラー１２と、Ｌ字部材１３と、垂直方向に回転可能なリフトアップハンドル３と、略台形のツイストロック部材２と、昇降軸１０と、水平方向に回転可能なロックハンドル５と、を有し、リフトアップハンドル３を垂直方向に回転させることによってフリーローラー１２に接する昇降軸１０を連動して上昇させ、さらに、ロックハンドル５を水平方向に回転させることによってツイストロック部材２を回転させることを特徴とするツイストロック装置１である。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

スワップボディ車両において、スワップボディとキャリアを連結するためのツイストロック装置であって、自由に回転可能なフリーローラーと、Ｌ字部材と、垂直方向に回転可能なリフトアップハンドルと、略台形のツイストロック部材と、昇降軸と、水平方向に回転可能なロックハンドルと、を有し、前記リフトアップハンドルを垂直方向に回転させることによって前記フリーローラーに接する前記昇降軸を連動して上昇させ、さらに、前記ロックハンドルを水平方向に回転させることによって前記ツイストロック部材を回転させることを特徴とするツイストロック装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、スワップボディ車両における、スワップボディとキャリアを連結するためのツイストロック装置に関するものである。

【背景技術】

【0002】

一般的なスワップボディ車両は、スワップボディを昇降可能に支持するリフト装置と、折り畳み可能な脚台により、スワップボディとキャリアを分離させることを可能としており、加えて、スワップボディとキャリアを連結固定するためのツイストロック装置が装備されている。（特許文献１参照）

【0003】

スワップボディの床支持構造は、前後に延びる複数の縦フレームと、この縦フレームに直角方向に延びる複数のクロスフレームが列設した構造となっており、被ツイストロック部材は、クロスフレームに連接して複数設けられ、この被ツイストロック部材と係合するツイストロック部材を備えたツイストロック装置は、キャリア側に取り付けられている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0004】

【特許文献1】特開２０００－３０９２４３号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

本発明の目的は、スワップボディ車両において、取り扱い容易であって、迅速かつ能率良く扱えるツイストロック装置を提供することにある。

【0006】

【課題を解決するための手段】

【0007】

本発明は、スワップボディ車両において、スワップボディとキャリアを連結するためのツイストロック装置であって、自由に回転可能なフリーローラーと、Ｌ字部材と、垂直方向に回転可能なリフトアップハンドルと、略台形のツイストロック部材と、昇降軸と、水平方向に回転可能なロックハンドルと、を有し、リフトアップハンドルを垂直方向に回転させることによってフリーローラーに接する昇降軸を連動して上昇させ、さらに、ロックハンドルを水平方向に回転させることによってツイストロック部材を回転させることを特徴とするツイストロック装置である。

【発明の効果】

【0008】

以上本発明によれば、スワップボディとキャリアを連結する際、ツイストロック部材の連結、解放の取り扱い容易であることから、迅速かつ能率良く扱うことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【0009】

【図1】本実施形態に係るツイストロック装置の斜視図（Ａ）、ツイストロック部材上昇時のツイストロック装置の斜視図（Ｂ）を示す。

【図2】従来のロック部材下降時の斜視図（Ａ）、従来のロック部材上昇時時の斜視図（Ｂ）を示す。

【図3】本実施形態に係るツイストロック装置の主要構成部品の斜視図を示す。

【図4】ハウジング部の断面と共にツイストロック装置の正面図（Ａ）、ツイストロック部材上昇時のツイストロック装置の正面図（Ｂ）を示す。

【図5】ハウジング部の断面と共にツイストロック部材を被ツイストロック部材に係合させた状態を示す。

【図6】スワップボディ車両において、本実施形態に係るツイストロック装置のツイストロック部材が、被ツイストロック部材に固着した状態及び拡大図（Ａ）、ツイストロック部材が、被ツイストロック部材から解放された状態及び拡大図（Ｂ）を示す。

【発明を実施するための形態】

【0010】

以下、本発明を図１～図５に示す実施形態に基づき詳しく説明する。図１（Ａ）は、ツイストロック装置の斜視図、図１（Ｂ）は、ツイストロック部材上昇時のツイストロック装置の斜視図、図３は、ツイストロック装置の主要構成部品の斜視図、図４（Ａ）は、ハウジング部の断面と共に、ツイストロック装置の正面図、図４（Ｂ）は、ハウジング部の断面と共に、ツイストロック部材上昇時のツイストロック装置の正面図、図５は、ハウジング部の断面と共に、ツイストロック部材を被ツイストロック部材に係合させた状態を示している。

【0011】

ところで、図２（Ａ）は、従来のロック部材下降時の斜視図、図２（Ｂ）は、従来のロック部材上昇時時の斜視図であり、従来のロック機構は、ロック部材３０、手動操作可能なハンドル３１、昇降部３２、ガイド部３３を有し、ロック部材３０は昇降部３２と連結されている。そして、ハンドル３１を押し上げることで、ロック部材３０は上昇し、ハンドル３１を回転させることで、ロック部材も回転させることができ、ロック部材は、スワップボディの被ロック部材と係合する。

【0012】

本発明によるツイストロック装置１は、キャリア２７の本体に取り付けられ（図６（Ａ）参照）、スワップボディ２６の床支持構造を構成するクロスフレーム２４に連接された被ツイストロック部材２５に、ツイストロック部材２を挿入して係合することで、キャリア２７とスワップボディ２６を固着させるためのものである。

【0013】

図１（Ａ）（Ｂ）において、ツイストロック装置１の主要構成は、略台形のツイストロック部材２と、手動操作可能なリフトアップハンドル３と、手動操作可能なロックハンドル５と、ハウジング８と、昇降軸１０と、昇降ガイド部１１を有する。

【0014】

図１（Ａ）は、ロックハンドル５が垂直切り欠き部６に挿入され、ツイストロック部材２が最下位の位置にある状態を示し、図１（Ｂ）は、ロックハンドル５が水平切り欠き部７に向かって回転させて挿入させ、ツイストロック部材２を９０度回転させ、かつ、最上位の位置にある状態を示している。

【0015】

図３は、ツイストロック装置１内部の構造を表したものであり、リフトアップハンドル３を回転させることにより、昇降軸１０が上昇する機構を示している。

【0016】

図４（Ａ）（Ｂ）において、垂直方向に回転可能なリフトアップハンドル３を回転させると、自由に回転可能なフリーローラー１２とＬ字部材１３は、回転運動しながら垂直方向に上昇し、昇降軸１０はフリーローラー１２に突き上げられて垂直に上昇し、ツイストロック部材２は、ハウジング８の上部に突出する。

【0017】

水平方向に回転させることが可能なロックハンドル５を回転させ、ロックハンドル５を水平切り欠き部７に係合することでき、昇降軸１０に連結されたツイストロック部材２も回転させることができる。なお、昇降軸１０に連接された昇降ガイド部１１は、ハウジング８の内壁を摺動して昇降可能であるが、回転させることができない構造になっている。

【0018】

図５は、ツイストロック部材２を被ツイストロック部材２５に係合させた状態であり、すなわち、キャリア２７とスワップボディ２６が固着している状態を表している。

【0019】

図６（Ａ）（Ｂ）は、ツイストロック装置１が取り付けられたスワップボディ車両を正面から見た図であり、キャリア２７のシャシフレーム側面には、従来公知の安全に自立するための折り畳み可能な支持脚２２を装備し、スワップボディ２６を昇降可能にするためリフト装置２１が取り付けられている。

【0020】

図６（Ａ）は、スワップボディ車両において、ツイストロック装置のツイストロック部材が、被ツイストロック部材に固着した状態及び拡大図、図６（Ｂ）は、ツイストロック部材が、被ツイストロック部材から解放された状態及び拡大図を示している。

【符号の説明】

【0021】

１ ツイストロック装置
２ ツイストロック部材
３ リフトアップハンドル
５ ロックハンドル
６ 垂直切り欠き部
７ 水平切り欠き部
８ ハウジング
１０ 昇降軸
１１ 昇降ガイド部
１２ フリーローラー
１３ Ｌ字部材
２１ リフト装置
２２ 脚台
２３ 縦フレーム
２４ クロスフレーム
２５ 被ツイストロック部材
２６ スワップボディ
２７ キャリア
３０ ロック部材
３１ ハンドル
３２ 昇降部
３３ ガイド部

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】