(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022161779
(43)【公開日】2022-10-21
(54)【発明の名称】非常用発電機の定期保守点検と負荷試験における費用負担と新電源への切り替えにおける費用削減を組み合わせたビジネス方法。
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/00 20120101AFI20221014BHJP
G06Q 50/06 20120101ALI20221014BHJP
【FI】
G06Q10/00 300
G06Q50/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021089622
(22)【出願日】2021-04-08
(71)【出願人】
【識別番号】593017119
【氏名又は名称】村松 俊之
(71)【出願人】
【識別番号】521162562
【氏名又は名称】冨永 晃道
(71)【出願人】
【識別番号】517355051
【氏名又は名称】竹内 祐樹
(72)【発明者】
【氏名】村松 俊之
(72)【発明者】
【氏名】竹内 祐樹
(72)【発明者】
【氏名】冨永 晃道
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC06
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】 非常用発電機の保守点検負荷試験の実施率を上げる方法を提供する。
【解決手段】 非常用発電機所有者の電力料金を低価格の新電源に切り替えその金額の差の分で保守点検負荷試験料金を捻出する方法を用いて、3社の事業会社が各々のデーターを共有して効率的にコンピューターを用いて作業手順を導き取り進める方法ことにより執り行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非常用発電機設置業者1の保守点検負荷試験の実施率を高めるため、非常用発電機設置業者1が支払う通常の電気料金を、新電源の減額制度システムを用いて、その減額額を算出し本制度を用いて、その減額された費用を保守点検負荷試験の実施料金に充てることを事業主体とする会社と、新電源供給会社と、非常用発電機の保守点検負荷試験実施会社との3社で構成する事業において、その3社の事業の取り進め方に対して各々入手する情報を、コンピューターにプログラム入力し、最適条件で効率よく保守点検負荷試験が執り行えるようプログラミングされたコンピューターを用いて執り行うことによって、効率よく保守点検負荷試験を取り進める方法の事業実施方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は災害時や非常事態発生により停電現象が生じた場合において、即座に作動させて停電現象による緊急事態の発生を最小限に食い止めるため、非常用発電機の保守点検の確実な履行がなされるように、できる限り多くの設置業者が非常用発電機の点検を行いうるようにしようとするものである。
【背景技術】
【0002】
従来の非常用発電機には毎年1回の保守点検や、負荷試験が義務ずけられていた。
【0003】
しかしこの点検は多くの非常用発電機設置の事業体ではなされていないかもしくは、形ばかりの方法でやり安全で確実な点検装置を用いてはなされていなかった。ゆえにいざというときに作動不良を起こし作動しない場合がしばしば起こっていた。また作動しても使用通りの電力を発電しない場合がみられた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来これらの点検が十分に施工されなかったり、全く点検が行われなかったという問題の最大の原因は、毎年の点検作業を行うにおいてその非常用発電機の発電量に応じてそれなりの点検コストがかかるが、所有業者はその必要性の認識はあったとしても、費用の面においてそのコストを抑えようとして点検を先送りするか又はやらない業者が多かった。これによっていざというときに不具合があり、十分に発電の機能を発揮しない場合があった。
【0005】
本発明はこの問題を解決すべく従来の電気料金の出費の範囲において、その問題を解決し非常用発電機の保守点検が確実に行われるようにすることを目的としてもビジネスを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この問題を解決するためには、従来の電気料金の出費の範囲の中でこの保守点検を行いうるようにすれば、あまり抵抗なく保守点検作業を実施する事業体が多くなると思われる。そのために以下の手段を用いる。
【0007】
その方法は近年地球温暖化防止のため、石化燃料に頼らずCO2削減のために自然エネルギーを用いたり、またカーボンニュートラルのバイオマス発電などを用いた新電源が推奨され電力自体も自由化されてきている。その中において従来の既存の電力会社以外に約360社が新電力の供給を始めていている。これらの会社では従来の電気料金よりも安価に電力を供給している電力会社がある。
これらの会社の一つと、保守点検を執り行おうとする会社と、これらの事業を取りまとめる会社の3社が共同で事業体を形成し、非常用発電機を設置している会社に電力の安価な提供先を紹介して、従来支払っていた電気料金を安価にし、その差額分で非常用発電機の保守点検費用を捻出するという方法である。
【0008】
さらに詳細に説明すれば、非常用発電機の設置会社に安価な新電力への切り替えと、保守点検作業を執り行うにおける業務内容の説明や見積もりを行う会社と、新電源を供給する会社と、保守点検の作業を執り行う会社との3社が協力しでそれぞれの役割をはたすように取り進めれば実現されうる。
【発明の効果】
【0009】
本ビジネスの取り進め方により、従来必要な非常発電機の保守点検の施工が費用の問題でその施工率が低かったものが、この手段をもち得ることによってその非常用発電機の保守点検依頼件数が増加すると考えられ、その結果非常用発電機の即時運転可能となる発電機の運転可能の発電機が限りなく100パーセントに近づき、非常用発電機の不動作による弊害をより確実に未然に防ぐことができる。したがって社会生活における不安をより解消することができる。この事業は各担当組織の分野においてコンピューターを駆使しソフトプログラミングをしっかり活用することによってのみ、効率的に本事業を推進するビジネスとして実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】 本ビジネス特許を実施するにおける関係各社の相関関係と各社が行う業務内容の概要を示すものである。
【
図2】 本ビジネスを遂行するにおいての一実施例で、各社が行う業務の内容とその関係を示す相関関係と業務内容詳細を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本ビシネスにおいては非常用発電機所有者1とその非常用発電機所有者1に対してその費用削減提案を行い、その削減金でもって非常用発電機の保守点検や負荷試験費用を捻出するといった提案を行う事業主体会社2と、事業主体会社より委託を受けて保守点検や負荷試験などを行う保守サービスセンター会社3との間において、それぞれの情報をコンプーターに入力し、オンラインによってしかるべき作業を円滑に取り進める方法をとる。各々各社はオンラインのコンピューターに接続して情報を共有しつつ、的確な作業日程や指示を行えるようにしたものである。本ビシネスの営業にあたり事業主体会社2は非常用発電機所有者1より的確な仕様情報を入手して、関係各社に情報提供する。たとえはAの顧客の非常用発電機は何年何月何日に導入されたものであるか、製造メー会はどこか、その型式は何か、発電容量はいくらか、ボルト数やアンペア数、サイクルはいくらかなどや、支払っている電気料金はいくらか、その変動幅はどうかなどの情報を共有する。
【0012】
しかして前記した3社によって情報を共有し、電気料金削減量や見積もりの作成また、保守点検や負荷試験の実施契約を取り交わし、また実施契約の後は保守点検や負荷試験の工事日程を取り決める作業等に入る。これらの作業はコンピュターにデーターを入力することによってすべての指示がなされるように、コンピュータープログラミングにソフトとして組み入れる。
【実施例0013】
以下に本ビシネスを取り進めるための実施例を例示する。関係3社とそれに付随してかかわる事業体の作業内容を
図1を用いてその概要を説明し、その後具体的なビシネス内容を
図2に従って詳細に説明する。
【0014】
図1は非常用発電機所有者1でありこの会社は非常用発電機製造会社6より購入し設置している。また2は事業主体会社であり電気料金の削減や保守点検の基本契約の営業や保守サービスセンター会社3への指示や依頼をする。また保守サービスセンター3は保守点検作業会社に作業実務の依頼をする。
一方新電源会社5は事業主体会社2の情報をもとに非常用発電機所有者1と新電力への切り替え契約7を取り結ぶ。また新電力会社5は非常用発電機所有者1との間での契約についての金額を含む内容を事業主体会社2に提供する。
【0015】
また事業主体会社2は新電力会社5の情報や自身の得た情報をもとに保守サービスセンター会社3に保守点検内容及びその金額等を提供10し、保守サービスセンター3は、保守点検作業会社4に作業指示11を行う。保守点検作業会社4は作業完了後顧客の非常用発電機所有者1に完了報告12を行う。
【0016】
この一連の流れの中で各々の会社は情報に従いパーソナルコンピューターのソフトを用いて適宜情報を入力しつつ的確な処理を執り行う。
【0017】
以下に
図2に従って本ビジネスの取り組み詳細を説明する。
【0018】
先ず事業主体会社2が営業管理領域の取りまとめ、即ち電気契約明細書を入手してスキャンニングしそれに基ずき電気料金減額シュミレーションを行い減額料金を算出する。これはあらかじめ組み込んだアプリケーションにより算出する。同時に顧客の非常用発電機の情報、すなわちメーカー名型式発電容量、納入年月日等を入手する。そこで電力データーや非常用発電機のデーターをアプリケーションに入力する。事業主体会社2は非常用発電機所有者1間において契約を結ぶ9とともに新電力供給会社5と非常用発電機所有者1との間で電力供給契約7をむすぶ。
【0019】
次いで事業主体会社2は現場管理領域15を統括する保守サービスセンター会社3との間において作業に関する諸契約を取り結ぶ。その作業内容は、非常用発電機保守計画、すなわちいつの時点でいかなる点検や負荷試験を行うかスケジュールを加味したものを取り決める。これは非常用発電機所有者1のもろもろのデーターを作業計画や、各顧客の非常用発電機の諸元を組み込んだコンピューターソフトに組み入れる。同時に保守点検作業にかかわる交換部品等も含めた見積もりを作成する。
【0020】
しかる後その時点におけるすべての非常用発電機所有者1の情報を一括入力し、時系列的に何月何日はどこの場所のどのような仕様の非常用発電機の保守点検、あるいは負荷試験が必要となるかをコンピューター上の画面に、時系列的に表示出来るようにする。
【0021】
一方保守サービスセンター会社3は実作業を執り行う部隊、現場作業領域16の保守点検担当部署に作業指示11を行う。そこでは法定点検、保守メンテナンス、場合によっては新しく設置する非常用発電機を発電機メーカー6より導入しこの設置工事等行う。もろもろの作業、工事等の完了後は報告書を作成し保守サービスセンター会社3に報告するとともに、非常用発電機所有者1に作業完了報告書13を提出する。
【0022】
以上の一連の仕事の流れの中ではまず非常用発電機所有者1に保守点検の重要性を説明し、次いでそれにかかる費用の捻出方法を説明し、価格の安い新電源の会社5と契約を結ばせ従来の支払っていた電気料金相当額を非常用発電機所有者1より新電力会社5に支払っていただき、新電力会社5は新電力相当価格の手数料を差し引いた差額相当を本事業の事業主体会社2に支払い、事業主体会社2は保守サービスセンター会社3に保守点検費用を支払うこととする。
【0023】
一方保守サービスセンター会社3は現場へのもろもろの費用を現場作業領域の担当部署に支払う。
【0024】
これら一連の作業の流れや指示は全てコンピューターソフトのプログラムを作成し、すべてこのソフトに基ずき実行される。すなわちいつの日にどこの顧客のいかなる仕様の非常用発電機の保守、または点検、あるいは負荷試験を行う必要があるか、またその費用はいくらかといったことや、毎日向こう一カ月の各々顧客の非常用発電機の保守点検、負荷試験の作業計画などが一目瞭然にわかるようにコンピューターのプログラミングソフトを組み、効率よく本事業を執り行いうる。