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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022161830
(43)【公開日】2022-10-21
(54)【発明の名称】イメージセンサー
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20221014BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20221014BHJP
   H01L 29/423 20060101ALI20221014BHJP
【FI】
H01L27/146 A
H01L27/146 F
H01L21/88 J
H01L21/88 S
H01L29/58 G
H01L27/146 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022039972
(22)【出願日】2022-03-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0046201
(32)【優先日】2021-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】呉 官泳
(72)【発明者】
【氏名】金 美惠
(72)【発明者】
【氏名】朴 東赫
(72)【発明者】
【氏名】朴 智元
(72)【発明者】
【氏名】李 承旭
(72)【発明者】
【氏名】李 海源
【テーマコード(参考)】
4M104
4M118
5F033
【Fターム(参考)】
4M104AA01
4M104AA02
4M104AA03
4M104AA09
4M104BB01
4M104BB02
4M104BB04
4M104BB14
4M104BB17
4M104BB18
4M104CC01
4M104CC05
4M104DD16
4M104DD17
4M104DD18
4M104EE03
4M104EE05
4M104EE14
4M104EE16
4M104EE17
4M104FF04
4M104FF06
4M104FF11
4M104FF13
4M104FF16
4M104FF22
4M104GG05
4M104GG10
4M104GG14
4M104HH14
4M104HH19
4M118AA05
4M118AB01
4M118BA14
4M118BA19
4M118CA03
4M118CA24
4M118CA34
4M118CB01
4M118DD04
4M118DD12
4M118EA01
4M118EA14
4M118EA17
4M118EA18
4M118FA06
4M118FA27
4M118FA28
4M118FA33
4M118GA02
4M118GB03
4M118GB09
4M118GB11
4M118GB13
4M118GC08
4M118GC14
4M118GD02
4M118GD04
5F033HH04
5F033HH08
5F033HH11
5F033HH18
5F033HH19
5F033HH21
5F033JJ04
5F033JJ18
5F033JJ33
5F033MM30
5F033RR04
5F033RR06
5F033RR08
5F033UU01
5F033VV00
5F033VV03
5F033VV05
5F033VV07
5F033XX00
5F033XX03
5F033XX32
(57)【要約】
【課題】 ルーティング自由度を向上させることができるイメージセンサーを提供する。
【解決手段】 本発明はイメージセンサーに関り、さらに詳細には、回路チップ、及び該回路チップ上に積層され、該回路チップと電気的に連結されるセンサーチップを含む。センサーチップは、第1面及び該第1面に対向する第2面を含む第1基板と、第1基板を貫通する分離パターンであり、第1基板内の第1乃至第4ピクセル領域を定義する分離パターンと、を含み、第1乃至第4ピクセル領域の各々は、第2面に隣接するフローティング拡散領域、接地領域、及び活性領域を含む。センサーチップはまた、第1基板の第1面上に提供されたマイクロレンズ層と、第1基板の第2面上に提供された第1配線層と、第1基板の第2面と第1配線層との間に提供された第1パッドと、を含む。第1パッドは第1乃至第4画素領域のフローティング拡散領域と接触してこれらを互いに共通に連結する。
【選択図】 図6A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1フローティング拡散領域と、
前記第1フローティング拡散領域に第1方向に隣接する第2フローティング拡散領域と、
前記第1フローティング拡散領域に第2方向に隣接する第3フローティング拡散領域であり、前記第2方向は、前記第1方向に垂直である、第3フローティング拡散領域と、
前記第2フローティング拡散領域に前記第2方向に隣接する第4フローティング拡散領域と、
前記第1及び第2フローティング拡散領域上に配置されたパッドであり、前記第1及び第2フローティング拡散領域と少なくとも部分的に重なるパッドと、
配線と、
前記パッドと前記配線を互いに連結する第1コンタクトと、を含み、
前記パッドの一面は、前記第1フローティング拡散領域の一部分の上に配置され、
前記一面は、前記第2フローティング拡散領域の一部分の上にも配置され、
前記第1、第2、第3、及び第4フローティング拡散領域は、素子分離パターンによって定義される、イメージセンサー。
【請求項2】
前記一面は、前記第3及び第4フローティング拡散領域の各々の一部分の上にも配置される、請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項3】
前記第1フローティング拡散領域をカバーする第1マイクロレンズと、
前記第2フローティング拡散領域をカバーする第2マイクロレンズと、
前記第3フローティング拡散領域をカバーする第3マイクロレンズと、
前記第4フローティング拡散領域をカバーする第4マイクロレンズと、をさらに含む請求項1又は2に記載のイメージセンサー。
【請求項4】
前記第1、第2、第3、及び第4フローティング拡散領域をカバーするマイクロレンズをさらに含む請求項1又は2に記載のイメージセンサー。
【請求項5】
N列とM行に沿って配列された複数のピクセルのピクセルアレイをさらに含み、
前記N及びMは、1より大きい整数であり、
前記Nは、Mより大きく、
前記複数のピクセルは、各々前記第1、第2、第3、及び第4フローティング拡散領域を含む請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項6】
前記第1方向は、列方向である請求項5に記載のイメージセンサー。
【請求項7】
前記第1方向は、行方向である請求項5に記載のイメージセンサー。
【請求項8】
前記第1フローティング拡散領域に隣接する埋め込みゲートパターンをさらに含み、
前記パッドは、前記埋め込みゲートパターンと同一な物質を含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のイメージセンサー。
【請求項9】
平面視において、
前記素子分離パターンは、前記第1フローティング拡散領域を定義する第1側壁及び第2側壁を含み、
前記埋め込みゲートパターンは、前記第1側壁及び前記第2側壁を互いに連結するように延長され、
前記第1フローティング拡散領域は、前記第1側壁、前記第2側壁、及び前記埋め込みゲートパターンによって囲まれたアイランド形状を有する、請求項8に記載のイメージセンサー。
【請求項10】
前記第1フローティング拡散領域に隣接する活性領域と、
前記活性領域と前記配線を互いに連結する第2コンタクトと、をさらに含む請求項1乃至9のいずれか一項に記載のイメージセンサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はイメージセンサーに関り、さらに詳細にはルーティング自由度が向上されたイメージセンサーに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサーは光学映像(Optical image)を電気信号に変換する素子である。イメージセンサーはCCD(Charge coupled device)型及びCMOS(Complementary metal oxide semiconductor)型に分類されることができる。CMOS型イメージセンサーはCIS(CMOS image sensor)と略称される。前記CISは2次元に配列された複数のピクセルを具備する。ピクセルの各々はフォトダイオード(photodiode、PD)を含む。フォトダイオードは入射される光を電気信号に変換する役割をする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第10,147,758B2号公報
【特許文献2】米国特許第10,192,910B2号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、ルーティング自由度を向上させることができるイメージセンサーを提供することにある。
【0005】
本発明が解決しようとする他の課題は、ルーティング自由度を向上させることができるイメージセンサーの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の概念によるイメージセンサーは、第1フローティング拡散領域と、前記第1フローティング拡散領域に第1方向に隣接する第2フローティング拡散領域と、前記第1フローティング拡散領域に第2方向に隣接する第3フローティング拡散領域であり、前記第2方向は前記第1方向に垂直である、第3フローティング拡散領域と、前記第2フローティング拡散領域に前記第2方向に隣接する第4フローティング拡散領域と、前記第1及び第2フローティング拡散領域上に配置されたパッドであり、前記第1及び第2フローティング拡散領域と少なくとも部分的に重なるパッドと、配線と、前記パッドと前記配線を互いに連結する第1コンタクトと、を含むことができる。前記パッドの一面は前記第1フローティング拡散領域の一部分の上に配置され、前記一面は前記第2フローティング拡散領域の一部分の上にも配置され、前記第1、第2、第3、及び第4フローティング拡散領域は素子分離パターンによって定義されることができる。
【0007】
本発明の他の概念によるイメージセンサーは、回路チップ、及び前記回路チップ上に積層され、前記回路チップと電気的に連結されるセンサーチップを含むことができる。前記センサーチップは、第1面及び前記第1面に対向する第2面を含む第1基板と、前記第1基板を貫通する分離パターンであり、前記第1基板内の第1乃至第4ピクセル領域を定義する分離パターンと、を含み、前記第1乃至第4ピクセル領域の各々は、前記第2面に隣接するフローティング拡散領域、接地領域、及び活性領域を含む。センサーチップはまた、前記第1基板の前記第1面上に提供されたマイクロレンズ層と、前記第1基板の前記第2面上に提供された第1配線層と、前記第1基板の前記第2面と前記第1配線層との間に提供された第1パッドと、を含むことができる。前記第1パッドは前記第1乃至第4ピクセル領域の前記フローティング拡散領域と接触してこれらを互いに共通的に連結し、前記第1配線層は、第1配線、及び前記第1配線と前記第1パッドを互いに連結する第1コンタクトを含み、前記第1コンタクトは、前記第1乃至第4ピクセル領域の前記フローティング拡散領域と各々接触する第1垂直延長部、及び前記第1垂直延長部を互いに連結し、前記第1パッドの上面と接触する第1上部を含むことができる。
【0008】
本発明のその他の概念によるイメージセンサーは、第1フローティング拡散領域と、前記第1フローティング拡散領域に第1方向に隣接する第2フローティング拡散領域と、前記第1フローティング拡散領域に第2方向に隣接する第3フローティング拡散領域であり、前記第2方向は前記第1方向に垂直である、第3フローティング拡散領域と、前記第2フローティング拡散領域に前記第2方向に隣接する第4フローティング拡散領域と、前記第1乃至第4フローティング拡散領域を互いに分離する分離構造体と、前記第1及び第2フローティング拡散領域を互いに連結するパッドと、配線と、前記パッドと前記配線を互いに連結する第1コンタクトと、を含むことができる。前記パッドの一面は、前記第1フローティング拡散領域の一部分、前記第2フローティング拡散領域の一部分、及び前記分離構造体の一部分の上に配置されることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るイメージセンサーは、互いに隣接するピクセルのフローティング拡散領域又は接地領域を共通に連結することができるパッドを含むことができる。前記パッドを通じて、イメージセンサーの配線ルーティングの自由度が向上され、コンタクトを通じた漏洩電流を防止し、ピクセルの集積度が向上されることができる。なお、本発明に係るイメージセンサーは、フローティング拡散領域のキャパシタンスを減少させてイメージセンサーの性能を改善させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
図2】本発明の実施形態によるイメージセンサーを示した平面図である。
図3図2のI-I’線に沿って切断した断面図である。
図4】本発明の他の実施形態に係るイメージセンサーを説明するためのものであって、図2のI-I’線に沿って切断した断面図である。
図5】本発明の実施形態によるイメージセンサーのピクセルを説明するためのものであって、図2のM領域を示した平面図である。
図6A図5のI-I’線に沿って切断した断面図である。
図6B図5のII-II’線に沿って切断した断面図である。
図7】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
図8】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
図9】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
図10】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
図11】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
図12】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
図13】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
図14】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
図15】本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。
図16】本発明の実施形態によるイメージセンサーを説明するための平面図である。
図17図16のI-I’線に沿って切断した断面図である。
図18】本発明の実施形態によるイメージセンサーを説明するためのものであって、図16のI-I’線に沿って切断した断面図である。
図19】本発明の実施形態によるイメージセンサーのピクセルを説明するための平面図である。
図20】本発明の実施形態によるイメージセンサーのピクセルを説明するための平面図である。
図21】本発明の実施形態によるイメージセンサーのピクセルを説明するための平面図である。
図22図19に示したイメージセンサーのピクセルを説明するための平面図である。
図23図20に示したイメージセンサーのピクセルを説明するための平面図である。
図24図21に示したイメージセンサーのピクセルを説明するための平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は本発明の実施形態によるイメージセンサーのピクセルの回路図である。
【0012】
図1を参照すれば、イメージセンサーは第1乃至第4ピクセルPX1-PX4を含むことができる。第1乃至第4ピクセルPX1-PX4の各々は接地領域GND、光電変換領域PD、トランスファートランジスタTx、及びフローティング拡散領域FDを含むことができる。
【0013】
接地領域GNDはp型不純物領域を含むことができる。第1ノードN1を通じて第1乃至第4ピクセルPX1-PX4の接地領域GNDに共通的に接地電圧VSSが印加されることができる。
【0014】
光電変換領域PDはn型不純物領域とp型不純物領域を含むフォトダイオードである。フローティング拡散領域FDはn型不純物領域を含むことができる。フローティング拡散領域FDはトランスファートランジスタTxのドレインとして機能することができる。
【0015】
第1乃至第4ピクセルPX1-PX4のフローティング拡散領域FDは第2ノードN2に共通的に連結されることができる。第1乃至第4ピクセルPX1-PX4のフローティング拡散領域FDが連結された第2ノードN2は、コンバージョンゲイントランジスタCx(conversion gain transistor)のソースに連結されることができる。コンバージョンゲイントランジスタCxはリセットトランジスタRx(reset transistor)に連結されることができる。
【0016】
第2ノードN2はソースフォロワートランジスタSx(source follower transistor)のソースフォロワーゲートSGとも電気的に連結されることができる。ソースフォロワートランジスタSxは選択トランジスタAx(selection transistor)に連結されることができる。
【0017】
イメージセンサーの動作を図1を参照して説明すれば、次の通りである。先ず、光が遮断された状態で前記リセットトランジスタRxのドレインと前記ソースフォロワートランジスタSxのドレインに電源電圧VDDを印加し、前記リセットトランジスタRxをターンオン(turn-on)させてフローティング拡散領域FDに残留する電荷を放出させる。その後、リセットトランジスタRxをオフ(OFF)させ、外部からの光を光電変換領域PDに入射させれば、光電変換領域PDで電子-正孔対が生成される。正孔は光電変換領域PDのp型不純物領域に、電子はn型不純物領域に移動して蓄積される。トランスファートランジスタTxをオン(ON)させれば、このような電子及び正孔のような電荷はフローティング拡散領域FDに伝達されて蓄積される。蓄積された電荷量に比例して前記ソースフォロワートランジスタSxのゲートバイアスが変わって、ソースフォロワートランジスタSxのソース電位の変化をもたらすことになる。この時、選択トランジスタAxをオン(ON)させれば、カラムラインに電荷による信号が読み出される。
【0018】
配線ラインがトランスファーゲートTG、ソースフォロワーゲートSG、リセットゲートRG、及び選択ゲートAGのうち少なくとも1つと電気的に連結されることができる。配線ラインはリセットトランジスタRxのドレイン又はソースフォロワートランジスタSxのドレインに電源電圧VDDを印加するように構成されることができる。配線ラインは選択トランジスタAxと連結されたカラムラインを含むことができる。配線ラインは図3で後述する第1導電構造体830を含むことができる。
【0019】
図1では第1ノードN1と第2ノードN2を共有する第1乃至第4ピクセルPX1-PX4を例示しているが、本発明に係る実施形態はこれに限定されるものではない。
【0020】
図2は本発明の実施形態によるイメージセンサーを示した平面図である。図3図2のI-I’線に沿って切断した断面図である。
【0021】
図2及び図3を参照すれば、イメージセンサーはセンサーチップ10を含むことができる。センサーチップ10は第1基板100、第1配線層800、絶縁層400、保護膜470、カラーフィルターCF、フェンスパターン300、及びマイクロレンズ層500を含むことができる。
【0022】
平面視において、第1基板100はピクセルアレイ領域APS、オプティカルブラック領域OBR、及びパッド領域PDRを含むことができる。ピクセルアレイ領域APSは第1基板100の中心領域に配置されることができる。ピクセルアレイ領域APSは複数のピクセル領域PXを含むことができる。図1を参照して説明したピクセルが第1基板100のピクセル領域PXに各々提供されることができる。例えば、図1のピクセルの構成要素はピクセル領域PX上に各々提供されることができる。ピクセル領域PXは入射光(incident light)から光電信号を出力することができる。
【0023】
ピクセル領域PXは行及び列を成し、2次元に配列されることができる。行は第1方向D1と平行であることができる。列は第2方向D2と平行であることができる。本明細書で、第1方向D1は第1基板100の第1面100aと平行であることができる。第2方向D2は第1基板100の第1面100aに平行であり、第1方向D1と交差することができる。例えば、第2方向D2は第1方向D1と実質的に垂直であることができる。第3方向D3は第1方向D1及び第2方向D2に対して垂直であることができる。例えば、第3方向D3は基板100の第1面100aに対して実質的に直交することができる。
【0024】
パッド領域PDRは第1基板100の縁領域に提供されて、ピクセルアレイ領域APSを囲むことができる。パッドPADがパッド領域PDR上に提供されることができる。パッドPADはピクセル領域PXで発生した電気信号を外部に出力することができる。又は外部の電気信号又は電圧はパッドPADを通じてピクセル領域PXに伝達されることができる。パッド領域PDRが第1基板100の縁領域に配置されるので、パッドPADが外部と容易に接続されることができる。オプティカルブラック領域OBRに関しては後述する。以下、イメージセンサーのセンサーチップ10のピクセルアレイ領域APSに対してより詳細に説明する。
【0025】
第1基板100は互いに対向する第1面100a及び第2面100bを有することができる。第1基板100の第1面100aは後面であり、第2面100bは前面であり得る。光は第1基板100の第1面100aへ入射されることができる。第1基板100は半導体基板又はSOI(Silicon on insulator)基板であり得る。半導体基板は、例えばシリコン基板、ゲルマニウム基板、又はシリコン-ゲルマニウム基板を含むことができる。第1基板100はIII族元素をさらに含むことができる。III族元素は第1導電型の不純物である。換言すれば、第1基板100は第1導電型、例えばp型を有することができる。一例として、第1導電型の不純物はアルミニウム(Al)、ホウ素(B)、インジウム(In)、及び/又はガリウム(Ga)を含むことができる。
【0026】
第1基板100はその内部に複数の光電変換領域PDを含むことができる。光電変換領域PDは第1基板100の第1面100a及び第2面100bの間に位置することができる。光電変換領域PDは第1基板100のピクセル領域PX内に各々提供されることができる。図3の光電変換領域PDは図1の光電変換領域PDと同一であることができる。
【0027】
光電変換領域PDはV族元素をさらに含むことができる。V族元素は第2導電型の不純物である。換言すれば、光電変換領域PDは第2導電型の不純物領域であり得る。第2導電型は第1導電型と異なるn型であり得る。第2導電型の不純物はリン、ヒ素、ビスマス、及び/又はアンチモンを含むことができる。光電変換領域PDは第1基板100の第1面100aに隣接することができる。光電変換領域PDは第1面100aから第2面100bに向かって延びることができる。
【0028】
分離パターン200が第1基板100内に提供されて、ピクセル領域PXを定義することができる。例えば、分離パターン200は互いに隣接するピクセル領域PXの間に提供されることができる。分離パターン200はピクセル分離パターンであり得る。分離パターン200は第1トレンチ201内に提供されることができる。第1トレンチ201は第1基板100の第2面100bから第1面100aに向かってリセスされることができる。
【0029】
分離パターン200は深い素子分離(ディープトレンチアイソレーション、Deep Trench Isolation)膜である。本実施形態によれば、分離パターン200は第1基板100を貫通することができる。本発明の他の実施形態として、分離パターン200は第1基板100を貫通せず、第1基板100の第1面100aから離隔されることができる。第2面100bに隣接する分離パターン200の幅は、第1面100aに隣接する分離パターン200の幅より大きいことができる。
【0030】
カラーフィルターCFは第1基板100の第1面100a上でピクセル領域PX上に各々配置されることができる。例えば、カラーフィルターCFは光電変換領域PDに対応する位置に各々提供されることができる。カラーフィルターCFの各々はレッドフィルター、ブルーフィルター、及びグリーンフィルターのうちいずれか1つを含むことができる。カラーフィルターCFはカラーフィルターアレイを成すことができる。例えば、カラーフィルターCFはベイヤーパターン(Bayer pattern)方式に2次元に配列されることができる。
【0031】
フェンスパターン300が分離パターン200上に配置されることができる。例えば、フェンスパターン300は垂直方向に分離パターン200と重なり合うことができる。フェンスパターン300は隣接する2つのカラーフィルターCFの間に介在されて、カラーフィルターCFを互いに分離させることができる。例えば、フェンスパターン300によってカラーフィルターCFが互いに物理的及び光学的に分離されることができる。
【0032】
フェンスパターン300は分離パターン200と対応する平面形状を有することができる。例えば、フェンスパターン300はグリッド(grid)形状を有することができる。平面視において、フェンスパターン300は各々のピクセル領域PXを囲むことができる。フェンスパターン300は各々のカラーフィルターCFを囲むことができる。フェンスパターン300は第1部分及び第2部分を含むことができる。第1部分は第1方向D1と平行に延び、互いに第2方向D2に離隔されることができる。第2部分は第2方向D2と平行に延び、互いに第1方向D1に離隔されることができる。第2部分は第1部分と交差することができる。
【0033】
フェンスパターン300は第1フェンスパターン310及び第2フェンスパターン320を含むことができる。第1フェンスパターン310は絶縁層400及び第2フェンスパターン320の間に配置されることができる。第1フェンスパターン310は金属及び/又は金属窒化物のような導電物質を含むことができる。例えば、第1フェンスパターン310はチタニウム及び/又はチタニウム窒化物を含むことができる。
【0034】
第2フェンスパターン320は第1フェンスパターン310上に配置されることができる。第2フェンスパターン320は第1フェンスパターン310と異なる物質を含むことができる。第2フェンスパターン320は有機物を含むことができる。第2フェンスパターン320は低屈折(low-k)物質を含み、絶縁特性を有することができる。
【0035】
絶縁層400は第1基板100とカラーフィルターCFとの間及び分離パターン200とフェンスパターン300との間に介在されることができる。絶縁層400は第1基板100の第1面100a及び分離パターン200の上面を覆うことができる。絶縁層400は背面絶縁層である。絶縁層400は下部反射防止(bottom antireflective coating、以下、BARC)層を含むことができる。絶縁層400は複数の層を含むことができ、前記絶縁層400のそれらの層は互いに異なる機能をすることができる。
【0036】
本発明の一実施形態として、絶縁層400は基板100の第1面100a上に順次に積層された第1絶縁層、第2絶縁層、第3絶縁層、第4絶縁層、及び第5絶縁層を含むことができる。第1絶縁層は第1基板100の第1面100aを覆うことができる。第1及び第2絶縁層は固定電荷膜であり得る。固定電荷膜の各々は金属酸化膜又は金属フッ化膜から成されることができる。前記金属酸化膜は化学量論比より不足な量の酸素を含み、前記金属フッ化膜は化学量論比より不足な量の弗素を含むことができる。
【0037】
例えば、第1絶縁層はハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、タンタル(Ta)、チタニウム(Ti)、イットリウム、及びランタノイドを含むグループから選択される少なくとも1つの金属を含む金属酸化物(metal oxide)又は金属フッ化物(metal fluoride)から成されることができる。第2絶縁層は第1絶縁層の例で説明したような金属酸化物(metal oxide)又は金属フッ化物(metal fluoride)を含むことができる。但し、第2絶縁層は第1絶縁層と異なる物質を含むことができる。一例として、第1絶縁層はアルミニウム酸化物を含み、第2絶縁層はハフニウム酸化膜を含むことができる。
【0038】
第1及び第2絶縁層の各々は負の固定電荷を有し、正孔の蓄積(hole accumulation)を発生させることができる。第1及び第2絶縁層によって第1基板100の暗電流の発生及びホワイトスポット(white spot)が効果的に減少されることができる。第2絶縁層の厚さは第1絶縁層の厚さより大きいことができる。
【0039】
第3絶縁層が第2絶縁層上に配置されることができる。第3絶縁層は第1シリコン含有物質を含むことができる。第1シリコン含有物質は、テトラエチルオルトシリケート(Tetraethylorthosilicate、TEOS)又はシリコン酸化物を含むことができる。第3絶縁層は優れた埋め込み特性を有することができる。第3絶縁層は一例として、プラズマ化学気相成長法(Plasma Enhanced CVD)によって形成されることができるが、これに制約されない。第3絶縁層の厚さは第1絶縁層の厚さより大きく、第2絶縁層の厚さより大きいことができる。
【0040】
第4絶縁層が第3絶縁層上に配置されることができる。第4絶縁膜は第3絶縁層と異なる物質を含むことができる。第4絶縁膜は第2シリコン含有物質を含み、第2シリコン含有物質は第1シリコン含有物質と異なることができる。一例として、第4絶縁膜はシリコン窒化物を含むことができる。第4絶縁層の厚さは第3絶縁層の厚さより大きいことができる。
【0041】
第5絶縁層が第4絶縁層と第1フェンスパターン310との間及び第4絶縁層とカラーフィルターCFとの間に配置されることができる。第5絶縁層は第1フェンスパターン310の底面と物理的に接触することができる。第5絶縁層は接着膜又はキャッピング膜であり得る。第5絶縁層は高誘電(high-k)物質又は金属酸化物を含むことができる。第5絶縁層は第2絶縁層と同一な物質を含むことができる。例えば、第5絶縁層はハフニウム酸化物を含むことができる。第5絶縁層の厚さは第1絶縁層の厚さ及び第2絶縁層の厚さより大きく、第3絶縁層の厚さ及び第4絶縁層の厚さより小さいことができる。
【0042】
先に具体的に例示したことと異なり、絶縁層400を構成する層の数は多様に変えられることができる。例えば、第1乃至第5絶縁層のうち少なくとも1つは省略されることができる。
【0043】
保護膜470が絶縁層400及びフェンスパターン300を覆うことができる。保護膜470は高誘電物質を含み、絶縁特性を有することができる。例えば、保護膜470はアルミニウム酸化物又はハフニウム酸化物を含むことができる。具体的に、保護膜470はアルミニウム酸化物を含むことができるが、これに制約されない。保護膜470は湿気のような外部環境から第1基板100の光電変換領域PDを保護することができる。
【0044】
カラーフィルターCFが保護膜470上に提供されることができる。カラーフィルターCFはフェンスパターン300によって互いに離隔されることができる。カラーフィルターCFはフェンスパターン300の上面を覆わなくともよい。
【0045】
本発明の一実施形態として、図3を参照すれば、カラーフィルターCFの各々の上面は上に凸であることができる。例えば、カラーフィルターCFの上面の中央のレベルは上面の縁のレベルより高い。しかし、カラーフィルターCFの断面形状はこれに制約されない。
【0046】
マイクロレンズ層500が第1基板100の第1面100a上に提供されることができる。例えば、マイクロレンズ層500はカラーフィルターCF及びフェンスパターン300上に提供されることができる。保護膜470が第2フェンスパターン320とマイクロレンズ層500との間に介在されることができる。
【0047】
マイクロレンズ層500は膨らんでいる複数のマイクロレンズ510を含むことができる。マイクロレンズ510は第1基板100の光電変換領域PDと対応する位置に各々提供されることができる。例えば、マイクロレンズ510はカラーフィルターCF上に各々提供され、カラーフィルターCFと各々対応することができる。マイクロレンズ510は平面視において、第1方向D1及び第2方向D2に沿って配列されたアレイをなすことができる。マイクロレンズ510の各々は第1基板100の第1面100aから遠くなるように突出されることができる。マイクロレンズ510の各々は半球形の断面を有することができる。マイクロレンズ510は入射される光を集光させることができる。
【0048】
マイクロレンズ層500は透明であるので、光を透過させることができる。マイクロレンズ層500はポリマーのような有機物質を含むことができる。例えば、マイクロレンズ層500はフォトレジスト物質又は熱硬化性樹脂を含むことができる。
【0049】
マイクロレンズ層500上にレンズコーティング層530が提供されることができる。レンズコーティング層530は透明であることができる。レンズコーティング層530はマイクロレンズ層500の上面をコンフォーマルに覆うことができる。レンズコーティング層530はマイクロレンズ層500を保護することができる。
【0050】
第1基板100は、その第2面100bに隣接する接地領域GND、フローティング拡散領域FD、及び不純物領域111を含むことができる。接地領域GND、フローティング拡散領域FD、及び不純物領域111は各々のピクセル領域PX内に配置されることができる。接地領域GND、フローティング拡散領域FD、及び不純物領域111の各々の底面は光電変換領域PDと垂直方向に離隔されることができる。
【0051】
接地領域GNDは不純物で強くドーピングされて第1導電型(例えば、p+型)を有することができる。フローティング拡散領域FD、及び不純物領域111の各々は不純物でドーピングされて第2導電型(例えば、n型)を有することができる。
【0052】
不純物領域111はトランジスタの動作のための活性領域であり得る。不純物領域111は図1を参照して説明したコンバージョンゲイントランジスタCx、リセットトランジスタRx、ソースフォロワートランジスタSx、及び選択トランジスタAxのうち少なくとも1つのソース/ドレイン領域を含むことができる。
【0053】
第1基板100の第2面100bに隣接する素子分離パターン240が提供されることができる。素子分離パターン240はピクセル領域PX内の活性領域を定義することができる。具体的に、ピクセル領域PX内で、素子分離パターン240は接地領域GND、フローティング拡散領域FD、及び不純物領域111を定義することができる。
【0054】
素子分離パターン240は第2トレンチ241内に提供されることができ、第2トレンチ241は第1基板100の第2面100bからリセスされることができる。素子分離パターン240は浅い素子分離(シャロートレンチアイソレーション)STI膜である。素子分離パターン240の高さは分離パターン200の高さより小さいことができる。素子分離パターン240の一部は第1分離パターン210の側壁と連結されることができる。素子絶縁パターン240は、例えばシリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/又はシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0055】
埋め込みゲートパターン700が第1基板100の第2面100b上に提供されることができる。埋め込みゲートパターン700は先に図1で説明したトランスファートランジスタTxのトランスファーゲートTGを含むことができる。図3に図示しないが、各々のピクセル領域PX上に少なくとも1つの追加的なゲートパターン(例えば、図5のGEP)が提供されることができる。
【0056】
前記追加的なゲートパターンは先に図1で説明したコンバージョンゲイントランジスタCx、ソースフォロワートランジスタSx、リセットトランジスタRx、及び選択トランジスタAxのうち少なくとも1つのゲート電極として機能することができる。例えば、前記追加的なゲートパターンは、コンバージョンゲインゲートCG、ソースフォロワーゲートSG、リセットゲートRG、又は選択ゲートAGを含むことができる。
【0057】
埋め込みゲートパターン700は埋め込み形ゲート構造を有することができる。例えば、埋め込みゲートパターン700は第1部分710及び第2部分720を含むことができる。埋め込みゲートパターン700の第1部分710は第1基板100の第2面100b上に配置されることができる。埋め込みゲートパターン700の第2部分720は第1基板100内に埋め込まれることができる。埋め込みゲートパターン700の第2部分720は第1部分710と連結されることができる。図示されたことと異なり、埋め込みゲートパターン700は平面ゲート構造を有することができる。この場合、埋め込みゲートパターン700は第2部分720を含まないとし得る。埋め込みゲートパターン700は金属、金属シリサイド、ポリシリコン、又はこれらの組み合わせを含むことができる。この時、ポリシリコンはドーピングされたポリシリコンを含むことができる。
【0058】
ゲート絶縁パターン740が埋め込みゲートパターン700と第1基板100との間に介在されることができる。ゲート絶縁パターン740は、例えばシリコン系絶縁物質(例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/又はシリコン酸化窒化物)及び/又は高誘電物質(例えば、ハフニウム酸化物及び/又はアルミニウム酸化物)を含むことができる。
【0059】
接地領域GND上に第1パッドPAD1が提供されることができる。第1パッドPAD1は互いに隣接するピクセル領域PXの接地領域GND上に提供されて、これらを互いに電気的に連結することができる。第1パッドPAD1は図1で説明した第1ノードN1を含むことができる。
【0060】
フローティング拡散領域FD上に第2パッドPAD2が提供されることができる。第2パッドPAD2は互いに隣接するピクセル領域PXの接地領域GND上に提供されて、これらを互いに電気的に連結することができる。第2パッドPAD2は図1で説明した第2ノードN2を含むことができる。
【0061】
第1及び第2パッドPAD1、PAD2は金属、金属シリサイド、ポリシリコン、又はこれらの組み合わせを含むことができる。例えば、第1及び第2パッドPAD1、PAD2はドーピングされたポリシリコンを含むことができる。
【0062】
第1配線層800が第1基板100の第2面100b上に配置されることができる。第1配線層800は第1層間絶縁膜810、第2層間絶縁膜820、及び第1導電構造体830を含むことができる。第1層間絶縁膜810は第1基板100の第2面100b及び埋め込みゲートパターン700を覆うことができる。第2層間絶縁膜820は第1層間絶縁膜810上に積層されることができる。第1及び第2層間絶縁膜810、820は、例えばシリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/又はシリコン酸化窒化物のようなシリコン系絶縁材料を含むことができる。
【0063】
第1導電構造体830が層間絶縁膜810、820内に提供されることができる。第1導電構造体830はコンタクト、配線、及びビアを含むことができる。前記コンタクトは第1層間絶縁膜810内に提供されて、埋め込みゲートパターン700、第1及び第2パッドPAD1、PAD2、及び不純物領域111のうち少なくとも1つと連結されることができる。第1導電構造体830の配線は前記コンタクトと連結されることができる。第1導電構造体830のビアは第2層間絶縁膜820のうち少なくとも1つを貫通し、垂直方向に互いに隣接する配線を互いに連結することができる。第1導電構造体830は光電変換領域PDで出力された光電信号を伝達することができる。
【0064】
以下、イメージセンサーの回路チップ20及び第1基板100のオプティカルブラック領域OBRとパッド領域PDRに対して説明する。再び図2及び図3を参照すれば、第1基板100のオプティカルブラック領域OBRがピクセルアレイ領域APS及びパッド領域PDRの間に介在されることができる。オプティカルブラック領域OBRは第1基準ピクセル領域RPX1及び第2基準ピクセル領域RPX2を含むことができる。第1基準ピクセル領域RPX1は第2基準ピクセル領域RPX2とピクセルアレイ領域APSとの間に配置されることができる。オプティカルブラック領域OBRで、光電変換領域PDが第1基準ピクセル領域RPX1内に提供されることができる。第1基準ピクセル領域RPX1の光電変換領域PDはピクセル領域PXの光電変換領域PDと同一な平面積及び体積を有することができる。光電変換領域PDは第2基準ピクセル領域RPX2内に提供されないとし得る。不純物領域111、埋め込みゲートパターン700、及び素子分離パターン240が第1及び第2基準ピクセル領域RPX1、RPX2の各々に各々配置されることができる。
【0065】
絶縁層400はピクセルアレイ領域APSからオプティカルブラック領域OBRを経てパッド領域PDR上に延びることができる。遮光膜950がオプティカルブラック領域OBR上に提供されることができる。遮光膜950は絶縁層400の上面上に配置されることができる。遮光膜950によって、光がオプティカルブラック領域OBRの光電変換領域PDに入射されないようにし得る。オプティカルブラック領域OBRの第1及び第2基準ピクセル領域RPX1、RPX2のピクセルは光電信号を出力せず、ノイズ信号を出力することができる。前記ノイズ信号は熱発生又は暗電流等によって生成される電子によって発生することができる。遮光膜950はピクセルアレイ領域APSを覆わないので、光がピクセルアレイ領域APS内の光電変換領域PDに入射されることができる。ピクセル領域PXで出力された光電信号で前記ノイズ信号が除去されることができる。遮光膜950は、例えばタングステン、銅、アルミニウム、又はこれらの合金のような金属を含むことができる。
【0066】
第1基板100のオプティカルブラック領域OBRで、第1導電パターン911が絶縁層400と遮光膜950との間に配置されることができる。第1導電パターン911はバリアー層又は接着層の役割をすることができる。第1導電パターン911は金属及び/又は金属窒化物を含むことができる。例えば、第1導電パターン911は銅、タングステン、アルミニウム、チタニウム、タンタル、又はこれらの合金のような金属を含むことができる。第1導電パターン911は第1基板100のピクセルアレイ領域APS上に延びないとし得る。
【0067】
第1基板100のオプティカルブラック領域OBRで、コンタクトプラグ960が第1基板100の第1面100a上に提供されることができる。コンタクトプラグ960はオプティカルブラック領域OBR内の最外側分離パターン200上に配置されることができる。絶縁層400を貫通するコンタクトトレンチが第1基板100の第1面100a上に定義され、コンタクトプラグ960は前記コンタクトトレンチ内に提供されることができる。
【0068】
コンタクトプラグ960は遮光膜950と異なる物質を含むことができる。例えば、コンタクトプラグ960はアルミニウムのような金属物質を含むことができる。第1導電パターン911はコンタクトプラグ960と絶縁層400との間及びコンタクトプラグ960と分離パターン200との間に延びることができる。
【0069】
オプティカルブラック領域OBR上に保護絶縁膜471が提供されることができる。保護絶縁膜471は遮光膜950の上面及びコンタクトプラグ960の上面上に配置されることができる。保護絶縁膜471は保護膜470と同一な物質を含み、保護膜470と連結されることができる。保護絶縁膜471は保護膜470と一体に形成されることができる。他の例として、保護絶縁膜471は保護膜470と別の工程によって形成され、保護膜470と離隔されることができる。保護絶縁膜471は高誘電物質(例えば、アルミニウム酸化物及び/又はハフニウム酸化物)を含むことができる。
【0070】
フィルタリング膜550がオプティカルブラック領域OBRの第1面100a上にさらに配置されることができる。フィルタリング膜550は保護絶縁膜471の上面を覆うことができる。フィルタリング膜550はカラーフィルターCFと異なる波長の光を遮断することができる。例えば、フィルタリング膜550は赤外線を遮断することができる。フィルタリング膜550はブルーカラーフィルターを含むことができるが、これに制約されない。
【0071】
有機膜501がフィルタリング膜550の上面上に提供されることができる。有機膜501は透明であることができる。有機膜501の上面は実質的に平たいことができる。例えば、有機膜501はポリマーを含むことができる。有機膜501は絶縁特性を有することができる。本発明の一実施形態によれば、図示されたことと異なり、有機膜501はマイクロレンズ層500と連結されることができる。有機膜501はマイクロレンズ層500と同一な物質を含むことができる。
【0072】
コーティング層531が有機膜501上に提供されることができる。コーティング層531は有機膜501の上面をコンフォーマルに覆うことができる。コーティング層531は絶縁材料を含み、透明であることができる。コーティング層531はレンズコーティング層530と同一な物質を含むことができる。
【0073】
イメージセンサーは回路チップ20をさらに含むことができる。回路チップ20はセンサーチップ10上に積層されることができる。回路チップ20は第2配線層1800及び第2基板1000を含むことができる。第2配線層1800は第1配線層800と第2基板1000との間に介在されることができる。集積回路1700が第2基板1000の上面上に又は第2基板1000内に配置されることができる。集積回路1700はロジック回路、メモリ回路、又はこれらの組み合わせを含むことができる。集積回路1700は、例えばトランジスタを含むことができる。
【0074】
第2配線層1800は第3層間絶縁膜1820及び第2導電構造体1830を含むことができる。第2導電構造体1830は第3層間絶縁膜1820の間に又は第3層間絶縁膜1820内に提供されることができる。第2導電構造体1830は前記集積回路1700と電気的に連結されることができる。第2導電構造体1830はビアパターンをさらに含むことができ、ビアパターンは第3層間絶縁膜1820内で第2導電構造体1830と接続することができる。
【0075】
外部接続パッド600が第1基板100のパッド領域PDR上に提供されることができる。外部接続パッド600は第1基板100の第1面100aに隣接することができる。外部接続パッド600は第1基板100内に埋め込まれることができる。例えば、パッドトレンチ990が第1基板100のパッド領域PDRの第1面100a上に定義され、外部接続パッド600はパッドトレンチ990内に提供されることができる。外部接続パッド600はアルミニウム、銅、タングステン、チタニウム、タンタル、又はこれらの合金のような金属を含むことができる。イメージセンサーの実装工程で、ボンディングワイヤが外部接続パッド600上に形成されて、外部接続パッド600と接続することができる。外部接続パッド600はボンディングワイヤを通じて外部装置と電気的に連結されることができる。
【0076】
外部接続パッド600の第1側に隣接する第1貫通ホール901が定義されることができる。第1貫通ホール901は外部接続パッド600及びコンタクトプラグ960の間に提供されることができる。第1貫通ホール901は絶縁層400、第1基板100、及び第1配線層800を貫通することができる。第1貫通ホール901は第2配線層1800の少なくとも一部をさらに貫通することができる。第1貫通ホール901は第1底面及び第2底面を有することができる。第1貫通ホール901の第1底面は第1導電構造体830を露出させることができる。第1貫通ホール901の第2底面は第1底面より低いレベルに配置されることができる。第1貫通ホール901の第2底面は第2導電構造体1830を露出させることができる。
【0077】
第1導電パターン911はオプティカルブラック領域OBRからパッド領域PDR上に延長されることができる。第1導電パターン911は第1貫通ホール901の内側壁を覆うことができる。第1貫通ホール901内の第1導電パターン911は第1導電構造体830の上面と接触することができる。したがって、第1導電構造体830は第1導電パターン911を通じて第2分離パターン220と電気的に連結されることができる。
【0078】
第1貫通ホール901内の第1導電パターン911は第2導電構造体1830の上面とも接続することができる。第2導電構造体1830は第1導電パターン911を通じて第1導電構造体830及び第2分離パターン220と電気的に連結されることができる。
【0079】
第1埋め込みパターン921が第1貫通ホール901内に提供されて、第1貫通ホール901を満たすことができる。第1埋め込みパターン921は低屈折物質を含み、絶縁特性を有することができる。第1埋め込みパターン921は第1フェンスパターン310と同一な物質を含むことができる。第1埋め込みパターン921の上面は陥没部を有することができる。例えば、第1埋め込みパターン921の上面の中心はその縁よりさらに低いことができる。
【0080】
第1キャッピングパターン931が第1埋め込みパターン921の上面上に配置されて、陥没部を満たすことができる。第1キャッピングパターン931の上面は実質的に平たいことができる。第1キャッピングパターン931はフォトレジスト物質のような絶縁性ポリマーを含むことができる。
【0081】
外部接続パッド600の第2側に隣接する第2貫通ホール902が定義されることができる。第2貫通ホール902は絶縁層400、第1基板100、及び第1配線層800を貫通することができる。第2貫通ホール902は第2配線層1800の一部を貫通して、第2導電構造体1830を露出させることができる。
【0082】
パッド領域PDR上に第2導電パターン912が提供されることができる。第2導電パターン912は第2貫通ホール902内に提供されて第2貫通ホール902の側壁及び底面をコンフォーマルに覆うことができる。第2導電パターン912は第2導電構造体1830と電気的に連結されることができる。
【0083】
第2導電パターン912は外部接続パッド600とパッドトレンチ990との間に介在されて、外部接続パッド600の下面及び側壁を覆うことができる。イメージセンサー動作の時、回路チップ20の集積回路1700は第2導電構造体1830、第2導電パターン912、及び外部接続パッド600を通じて電気信号を送受信することができる。
【0084】
第2埋め込みパターン922が第2貫通ホール902内に提供されて、第2貫通ホール902を満たすことができる。第2埋め込みパターン922は低屈折物質を含み、絶縁特性を有することができる。例えば、第2埋め込みパターン922は第1フェンスパターン310と同一な物質を含むことができる。第2埋め込みパターン922の上面は陥没部を有することができる。
【0085】
第2キャッピングパターン932が第2埋め込みパターン922の上面上に配置されて、陥没部を満たすことができる。第2キャッピングパターン932の上面は実質的に平たいことができる。第2キャッピングパターン932はフォトレジスト物質のような絶縁性ポリマーを含むことができる。
【0086】
保護絶縁膜471がオプティカルブラック領域OBRからパッド領域PDR上に延長されることができる。保護絶縁膜471は絶縁層400の上面上に提供され、第1貫通ホール901及び第2貫通ホール902内に延長されることができる。保護絶縁膜471は第1貫通ホール901内で第1導電パターン911及び第1埋め込みパターン921の間に介在されることができる。保護絶縁膜471は第2貫通ホール902内で第2導電パターン912及び第2埋め込みパターン922の間に介在されることができる。保護絶縁膜471は外部接続パッド600を露出させることができる。
【0087】
図4は本発明の他の実施形態に係るイメージセンサーを説明するためのものであって、図2のI-I’線に沿って切断した断面図である。本実施形態では、先に図1乃至図3を参照して説明したことと重複する技術的特徴に対する詳細な説明は省略し、相違点に対して詳細に説明する。
【0088】
図2及び図4を参照すれば、イメージセンサーはセンサーチップ10及び回路チップ20を含むことができる。センサーチップ10は第1連結パッド850を含むことができる。第1連結パッド850はセンサーチップ10の底面で露出されることができる。第1連結パッド850は最下部の第2層間絶縁膜820内に配置されることができる。第1連結パッド850は第1導電構造体830と電気的に連結されることができる。第1連結パッド850は金属のような導電物質を含むことができる。例えば、第1連結パッド850は銅を含むことができる。他の例として、第1連結パッド850はアルミニウム、タングステン、チタニウム、及び/又はこれらの合金を含むことができる。
【0089】
回路チップ20は第2連結パッド1850を含むことができる。第2連結パッド1850は回路チップ20の上面に露出されることができる。第2連結パッド1850は最上部の第3層間絶縁膜1820内に配置されることができる。第2連結パッド1850は集積回路1700と電気的に連結されることができる。第2連結パッド1850は金属のような導電物質を含むことができる。例えば、第2連結パッド1850は銅を含むことができる。他の例として、第2連結パッド1850はアルミニウム、タングステン、チタニウム、及び/又はこれらの合金を含むことができる。
【0090】
回路チップ20はセンサーチップ10と直接ボンディングによって連結されることができる。例えば、第1連結パッド850及び第2連結パッド1850が互いに垂直に整列され、第1連結パッド850及び第2連結パッド1850が互いに接触することができる。したがって、第2連結パッド1850は第1連結パッド850と直接ボンディングされることができる。結果的に、回路チップ20の集積回路1700が第1及び第2連結パッド850、1850を通じてセンサーチップ10のトランジスタ又は外部接続パッド600と電気的に連結されることができる。
【0091】
第2層間絶縁膜820は第3層間絶縁膜1820と直接接着されることができる。この場合、第2層間絶縁膜820及び第3層間絶縁膜1820の間に化学結合が形成されることができる。
【0092】
第1貫通ホール901は第1貫通ホール部分91、第2貫通ホール部分92、及び第3貫通ホール部分93を含むことができる。第1貫通ホール部分91は絶縁層400、第1基板100、及び第1配線層800を貫通し、第1底面を有することができる。第2貫通ホール部分92は絶縁層400、第1基板100、及び第1配線層800を貫通し、第2配線層1800の上部内に延長されることができる。第2貫通ホール部分92は第2底面を有し、第2底面は第2導電構造体1830の上面を露出させることができる。第2貫通ホール部分92の側壁は第1貫通ホール部分91の側壁と離隔されることができる。第3貫通ホール部分93は第1貫通ホール部分91の上部及び第2貫通ホール部分92の上部の間に提供され、第1貫通ホール部分91の上部及び第2貫通ホール部分92の上部と連結されることができる。第1導電パターン911、保護絶縁膜471、及び第1埋め込みパターン921が第1貫通ホール901内に提供されることができる。第1導電パターン911は第1貫通ホール部分91、第2貫通ホール部分92、及び第3貫通ホール部分93の内壁を覆うことができる。
【0093】
図5は本発明の実施形態によるイメージセンサーのピクセルを説明するためのものであって、図2のM領域を示した平面図である。図6A図5のI-I’線に沿って切断した断面図である。図6B図5のII-II’線に沿って切断した断面図である。本実施形態では、先に図1乃至図3を参照して説明したことと重複する技術的特徴に対する詳細な説明は省略し、相違点に対して詳細に説明する.
図5図6A,及び図6Bを参照すれば、本発明の実施形態によるイメージセンサーは、複数のピクセル領域PX1-PX4を含むことができる。具体的に、第1及び第2ピクセル領域PX1、PX2が第1方向D1に互いに隣接するように配置されることができる。第3ピクセル領域PX3と第4ピクセル領域PX4は第1方向D1に互いに隣接するように配置されることができる。第3ピクセル領域PX3が第1ピクセル領域PX1の両側に各々配置されることができる。換言すれば、第1ピクセル領域PX1は第3ピクセル領域PX3の間に介在されることができる。第4ピクセル領域PX4が第2ピクセル領域PX2の両側に各々配置されることができる。換言すれば、第2ピクセル領域PX2は第4ピクセル領域PX4の間に介在されることができる。
【0094】
第1基板100は第1面100a(背面)及び第2面100b(前面)を含むことができる。第1基板100を貫通する分離パターン200が第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4を定義することができる。分離パターン200は第1分離パターン210、第2分離パターン220、及び絶縁パターン230を含むことができる。
【0095】
第1分離パターン210は第1トレンチ201の側壁上に提供されることができる。第1分離パターン210は例えば、シリコン系絶縁物質(例えば、シリコン窒化物、シリコン酸化物、及び/又はシリコン酸化窒化物)及び/又は高誘電物質(例えば、ハフニウム酸化物及び/又はアルミニウム酸化物)を含むことができる。他の例として、第1分離パターン210は複数の層を含み、それらの層は互いに異なる物質を含むことができる。第1分離パターン210は第1基板100より低い屈折率を有することができる。したがって、第1基板100のピクセル領域PXの間のクロストーク(crosstalk)現象が防止又は減少することができる。
【0096】
第2分離パターン220は第1分離パターン210内に提供されることができる。第1分離パターン210は第2分離パターン220及び第1基板100の間に介在されることができる。第2分離パターン220は第1分離パターン210によって第1基板100と離隔されることができる。したがって、イメージセンサー動作の時、第2分離パターン220が第1基板100と電気的に分離されることができる。第2分離パターン220は導電性物質、例えばドーピングされたポリシリコンを含むことができる。第2分離パターン220は第1導電型の不純物又は第2導電型の不純物を含むことができる。
【0097】
絶縁パターン230が第2分離パターン220上に提供されることができる。絶縁パターン230の上面は第1基板100の第2面100bと共面をなすことができる。絶縁パターン230はシリコン系絶縁物質、例えばシリコン酸化物を含むことができる。
【0098】
図3で説明したコンタクトプラグ960が第1導電パターン911を通じて第2分離パターン220と電気的に連結されることができる。コンタクトプラグ960を通じて、第2分離パターン220に負のバイアス電圧が印加されることができる。ピクセル領域PX1-PX4内で生成された正電荷がピクセル領域PX1-PX4を囲む第2分離パターン220を通じて除去されることができる。結果的に、イメージセンサーの暗電流特性が改善されることができる。
【0099】
各々のピクセル領域PX1-PX4内に光電変換領域PDが提供されることができる。光電変換領域PDは、第1面100aに隣接する第1領域と第2面100bに隣接する第2領域を含むことができる。光電変換領域PDの前記第1領域と前記第2領域との間に不純物濃度差を有することができる。したがって、光電変換領域PDは第1基板100の第1面100aと第2面100bとの間でポテンシャル勾配を有することができる。
【0100】
第1基板100と光電変換領域PDはフォトダイオードを構成することができる。即ち、第1導電型(p型)の第1基板100と第2導電型(n型)の光電変換領域PDのp-n接合(p-n junction)によってフォトダイオードが構成されることができる。フォトダイオードを構成する光電変換領域PDは、入射光の強さに比例して光電荷を生成及び蓄積することができる。
【0101】
第1基板100の第2面100b上に素子分離パターン240が提供されることができる。素子分離パターン240は、各々のピクセル領域PX1-PX4内の接地領域GND、フローティング拡散領域FD、及び活性領域ACTを定義することができる。活性領域ACTは不純物領域111を含むことができる。本実施形態による接地領域GNDは、素子分離パターン240によってフローティング拡散領域FD及び活性領域ACTから離隔されることができる(図5参照)。即ち、接地領域GNDは素子分離パターン240によって囲まれたアイランド形状を有することができる。
【0102】
分離パターン200と素子分離パターン240は共に分離構造体を構成することができる。分離構造体によって、ピクセル領域PX1-PX4、接地領域GND、フローティング拡散領域FD、及び活性領域ACTが定義されることができる。
【0103】
活性領域ACT上に少なくとも1つのゲートパターンGEPが提供されることができる。活性領域ACTとゲートパターンGEPは、図1を参照して説明したコンバージョンゲイントランジスタCx、リセットトランジスタRx、ソースフォロワートランジスタSx、及び選択トランジスタAxのうち少なくとも1つを構成することができる。
【0104】
活性領域ACTとフローティング拡散領域FDとの間に埋め込みゲートパターン700が提供されることができる。埋め込みゲートパターン700の両側壁上にスペーサーSPAが提供されることができる。スペーサーSPAはシリコン系絶縁物質(例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/又はシリコン酸化窒化物)を含むことができる。
【0105】
代表的に、第1ピクセル領域PX1のフローティング拡散領域FDは、素子分離パターン240の第1側壁SW1及び第2側壁SW2によって定義されることができる。第1側壁SW1は第1方向D1に延長されることができ、第2側壁SW2は第2方向D2に延びることができる。
【0106】
平面視において、図5を参照すれば、第1ピクセル領域PX1の埋め込みゲートパターン700は、素子分離パターン240の第1側壁SW1から第2側壁SW2に延びることができる。したがって、第1ピクセル領域PX1のフローティング拡散領域FDは、素子分離パターン240の第1側壁SW1、第2側壁SW2、及び埋め込みゲートパターン700によって囲まれたアイランド形状を有することができる。
【0107】
後述するが、本発明の実施形態によれば、フローティング拡散領域FDを共通に連結する第2パッドPAD2によって、フローティング拡散領域FDの面積が減少されることができる。これは、コンタクトによるミス-アラインメントを考慮する必要がないためである。本発明によれば、フローティング拡散領域FDの面積が減少されることによって、フローティング拡散領域FDを、素子分離パターン240と埋め込みゲートパターン700が囲むアイランド形状で具現することができる。
【0108】
互いに隣接する第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4の接地領域GND上に第1パッドPAD1が提供されることができる。平面視において、第1パッドPAD1は方形状を有することができる。第1パッドPAD1の角は第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4の接地領域GNDと各々接触することができる。第1パッドPAD1は素子分離パターン240及び分離パターン200を横切り互いに隣接する接地領域GNDを互いに連結することができる。換言すれば、第1パッドPAD1は第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4の接地領域GNDに共通的に接地電圧VSSを印加する図1の第1ノードN1を含むことができる。
【0109】
互いに隣接する第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4のフローティング拡散領域FD上に第2パッドPAD2が提供されることができる。平面視において、第2パッドPAD2は方形状を有することができる。第2パッドPAD2の角は第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4のフローティング拡散領域FDと各々接触することができる。第2パッドPAD2は素子分離パターン240及び分離パターン200を横切り、互いに隣接するフローティング拡散領域FDを互いに連結することができる。換言すれば、第2パッドPAD2は第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4のフローティング拡散領域FDに共通的に連結されることができる。
【0110】
第2パッドPAD2の一面(例えば、底面)は、第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4の各々の一部分の上に配置されることができる。第2パッドPAD2の前記一面は、分離パターン200の一部分及び素子分離パターン240の一部分の上にも配置されることができる。
【0111】
第1及び第2パッドPAD1、PAD2の各々の両側壁上にスペーサーSPAが提供されることができる。本実施形態による第1及び第2パッドPAD1、PAD2は、埋め込みゲートパターン700及びゲートパターンGEPと同時に形成されることができる。したがって、第1及び第2パッドPAD1、PAD2は、埋め込みゲートパターン700及びゲートパターンGEPと同一な導電物質(例えば、ドーピングされたポリシリコン)を含むことができる。
【0112】
第1配線層800が第1基板100の第2面100b上に提供されることができる。第1配線層800は、順次に積層された複数の金属層を含むことができる。例えば、第1金属層は第1配線831を含むことができ、第1金属層上の第2金属層は第2配線832を含むことができる。
【0113】
第1配線831と第1パッドPAD1との間に第1コンタクトAC1が提供されることができる。第1配線831は第1コンタクトAC1及び第1パッドPAD1を通じて第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4の接地領域GNDに共通的に接地電圧VSSを印加することができる。
【0114】
第1配線831と第2パッドPAD2との間に第2コンタクトAC2が提供されることができる。第1配線831は第2コンタクトAC2及び第2パッドPAD2を通じて第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4のフローティング拡散領域FDに共通的に連結されることができる。
【0115】
図6Bを参考すれば、第2パッドPAD2に連結された第1配線831は、第3コンタクトAC3を通じて第1ピクセル領域PX1の活性領域ACTに連結されることができる。換言すれば、第1ピクセル領域PX1の活性領域ACTは第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4のフローティング拡散領域FDと共通的に連結されることができる。第1ピクセル領域PX1の活性領域ACTとその上のゲートパターンGEPは、コンバージョンゲイントランジスタCxを構成することができる。
【0116】
後述する図17を参照すれば、第2パッドPAD2に連結された第1配線831は第4コンタクトAC4を通じて第4ピクセル領域PX4のゲートパターンGEPに連結されることができる。換言すれば、第4ピクセル領域PX4のゲートパターンGEPは第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4のフローティング拡散領域FDと共通的に連結されることができる。第4ピクセル領域PX4の活性領域ACTとその上のゲートパターンGEPは、ソースフォロワートランジスタSxを構成することができる。
【0117】
図6Bでは第1配線831を通じて第2コンタクトAC2と第3コンタクトAC3が直ちに連結される構造が例示されている。図示されたことと異なり、第1配線831とその上の第2配線832を通じて第2コンタクトAC2と第3コンタクトAC3が互いに連結されてもよい。
【0118】
第2配線832と第1配線831との間にビアVIが提供されることができる。ビアVIを通じて第1金属層と第2金属層が互いに連結されることができる。
【0119】
第1基板100の第1面100a上に絶縁層400が提供されることができる。絶縁層400上にフェンスパターン300が提供されることができる。フェンスパターン300のグリッドの間にカラーフィルターCFが提供されることができる。カラーフィルターCF上にマイクロレンズ510を含むマイクロレンズ層500が提供されることができる。マイクロレンズ510は第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4を各々カバーすることができる(図19参照)。他の実施形態として、1つのマイクロレンズ510が第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4をカバーすることができる(図20参照)。
【0120】
本発明の実施形態によれば、第1パッドPAD1を通じて互いに隣接するピクセル領域PX1-PX4の接地領域GNDが共通に連結されることができる。1つの第1コンタクトAC1と1つの第1配線831が第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4の接地領域GNDと共通的に連結されることができる。したがって、第1配線層800内に必要である配線の数が減少することができる。配線の数が減少して配線ルーティングの自由度が上昇し、ルーティングが効率的に遂行されることができる。コンタクトの数が減少してコンタクトを通じた漏洩電流を防止することができる。
【0121】
各々の接地領域GNDにコンタクトを連結させずに、第1パッドPAD1を連結させるので、コンタクトのミス-アラインメントを考慮する必要がないため、接地領域GNDの広さが減少されることができる。結果的に、イメージセンサーのピクセルのサイズを減少させて集積度を向上させることができる。又は接地領域GNDの面積が減少されただけピクセル内の活性領域ACTの面積を広げて活性領域ACT内にさらに多いトランジスタを集積させることができる。
【0122】
本発明の実施形態によれば、第2パッドPAD2を通じて互いに隣接するピクセル領域PX1-PX4のフローティング拡散領域FDが共通に連結されることができる。したがって、先に第1パッドPAD1で説明したルーティング自由度の向上、漏洩電流の防止、及び集積度の向上効果が同様に具現されることができる。
【0123】
フローティング拡散領域FDに各々コンタクトと配線を連結するようにされる場合、フローティング拡散領域FDのキャパシタンスが上昇してイメージセンサーの性能に悪い影響を与え得る。対照的に、本発明によれば、複数のフローティング拡散領域FDを1つのコンタクトと1つの配線で連結するので、フローティング拡散領域FDのキャパシタンスを減少させてイメージセンサーの性能を改善させることができる。
【0124】
図7乃至図15は本発明の実施形態によるイメージセンサーの製造方法を説明するための断面図である。図7乃至図15の各々は図5のI-I’線に沿って切断した断面図に対応する。
【0125】
図5及び図7を参照すれば、互いに対向する第1面100a及び第2面100bを有する第1基板100が提供されることができる。第1基板100は第1導電型(例えば、p型)を有するか、或いは第1導電型を有するように不純物でドーピングされることができる。
【0126】
第1基板100の第2面100b上に素子分離パターン240が形成されることができる。具体的に、第1基板100の第2面100bをパターニングして、第2トレンチ241が形成されることができる。第2トレンチ241を満たす絶縁膜が形成されることができる。第1基板100の第2面100bが露出される時まで前記絶縁膜を平坦化して、素子分離パターン240が形成されることができる。例えば、前記絶縁膜はシリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/又はシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0127】
図5及び図8を参照すれば、第1基板100の第2面100b上に分離パターン200が形成されることができる。具体的に、第1基板100の第2面100bをパターニングして、ピクセル領域PX1-PX4を定義する第1トレンチ201が形成されることができる。平面視において、第1トレンチ201はグリッド形状を有することができる。
【0128】
第1トレンチ201を形成する間に、素子分離パターン240の一部が蝕刻されることができる。第1トレンチ201は素子分離パターン240の一部を貫通するように形成されることができる。
【0129】
第1トレンチ201は第2面100bから第1面100aに向かって延びることができる。一例として、第1トレンチ201の幅は第2面100bから第1面100aに向かって行くほど、漸進的に減少することができる。第1トレンチ201は素子分離パターン240が満たされた第2トレンチ241より深いことができる。第1トレンチ201の底部は第1面100aから垂直方向に離隔されることができる。
【0130】
第1トレンチ201を部分的に満たす第1分離パターン210が形成されることができる。第1分離パターン210を形成することは、第1基板100の第2面100b上に絶縁膜をコンフォーマルに形成することを含むことができる。第1分離パターン210は第1トレンチ201の内側壁及び底を覆うことができる。一例として、前記絶縁膜はシリコン系絶縁物質及び/又は高誘電物質を含むことができる。
【0131】
第1分離パターン210上に第2分離パターン220が形成されることができる。第2分離パターン220を形成することは、第1トレンチ201を満たす導電膜を形成すること、及び前記導電膜をエッチバックすることを含むことができる。第2分離パターン220は第1トレンチ201の下部を満たすことができる。換言すれば、第2分離パターン220は第1トレンチ201の上部を除いた残りの部分を満たすことができる。第2分離パターン220の上面は、第1基板100の第2面100bより低いことができる。一例として、前記導電膜はドーピングされたポリシリコンを含むことができる。
【0132】
第2分離パターン220上に絶縁パターン230が形成されることができる。絶縁パターン230を形成することは、第1トレンチ201の上部を満たす絶縁膜を形成することを含むことができる。一例として、前記絶縁膜はシリコン系絶縁材料を含むことができる。その後、第1基板100の第2面100b上に第2面100bが露出される時まで平坦化工程が遂行されて、分離パターン200が形成されることができる。
【0133】
図5及び図9を参照すれば、各々のピクセル領域PX1-PX4内に接地領域GND、フローティング拡散領域FD、及び活性領域ACTが形成されることができる。具体的に、第1基板100の第2面100b上に不純物注入工程を遂行して、不純物領域が形成されることができる。前記不純物領域は接地領域GND、フローティング拡散領域FD、及び活性領域ACTを含むことができる。接地領域GNDは第1導電型(p+型)を有するようにドーピングされることができ、拡散領域FD及び活性領域ACTの各々は第2導電型(n型)を有するようにドーピングされることができる。
【0134】
本実施形態と異なり、接地領域GND、フローティング拡散領域FD、及び活性領域ACTは後述する埋め込みゲートパターン700、第1パッドPAD1、及び第2パッドPAD2を形成した後に形成されてもよい。
【0135】
図5及び図10を参照すれば、第1基板100の第2面100bをパターニングしてリセス領域RSGが形成されることができる。各々のピクセル領域PX1-PX4内のリセス領域RSGは、後述する埋め込みゲートパターン700が形成される位置を定義することができる。
【0136】
第1基板100の第2面100b上にゲート絶縁パターン740がコンフォーマルに形成されることができる。ゲート絶縁パターン740はシリコン系絶縁物質及び/又は高誘電物質を含むことができる。ゲート絶縁パターン740はリセス領域RSGの内側壁及び底を覆うように形成されることができる。
【0137】
図5及び図11を参照すれば、第1基板100の第2面100b上にハードマスクパターンHMPが形成されることができる。ハードマスクパターンHMPは接地領域GND及びフローティング拡散領域FDを露出するように形成されることができる。ハードマスクパターンHMPはフォトリソグラフィー工程を利用して形成されることができる。
【0138】
ハードマスクパターンHMPをエッチングマスクとして、露出されたゲート絶縁パターン740が選択的に除去されることができる。ハードマスクパターンHMP下のゲート絶縁パターン740は、ハードマスクパターンHMPによって保護されてそのまま残留することができる。
【0139】
図5及び図12を参照すれば、ハードマスクパターンHMPが選択的に除去されることができる。第1基板100の第2面100b上に導電膜DSCLが形成されることができる。導電膜DSCLはリセス領域RSGを完全に満たすように形成されることができる。導電膜DSCLは金属、金属シリサイド、ポリシリコン、又はこれらの組み合わせを含むことができる。例えば、導電膜DSCLはドーピングされたポリシリコンを含むことができる。
【0140】
図5及び図13を参照すれば、導電膜DSCLをパターニングして埋め込みゲートパターン700、第1パッドPAD1、及び第2パッドPAD2が形成されることができる。前記パターニング工程の間に、露出されるゲート絶縁パターン740は導電膜DSCLと共に除去されることができる。図13に図示されながったが、活性領域ACT上に少なくとも1つのゲートパターンGEPが共に形成されることができる。
【0141】
第1パッドPAD1は互いに隣接する第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4の接地領域GNDと重なるように形成されることができる。第1パッドPAD1下のゲート絶縁パターン740が除去されているので、第1パッドPAD1は接地領域GNDと直接連結されることができる。
【0142】
第2パッドPAD2は互いに隣接する第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4のフローティング拡散領域FDと重なるように形成されることができる。第2パッドPAD2下のゲート絶縁パターン740が除去されているので、第2パッドPAD2はフローティング拡散領域FDと直接連結されることができる。
【0143】
埋め込みゲートパターン700、第1パッドPAD1及び第2パッドPAD2の各々の両側壁上にスペーサーSPAが形成されることができる。具体的にスペーサーSPAを形成することは、第1基板100の第2面100b上にスペーサー膜をコンフォーマルに形成すること、及び前記スペーサー膜を異方性エッチングすることを含むことができる。
【0144】
図5及び図14を参照すれば、第1基板100の第2面100b上に第1配線層800が形成されることができる。第1配線層800を形成することは、複数の金属層を積層することを含むことができる。
【0145】
具体的に、第1パッドPAD1上に第1コンタクトAC1が形成されることができ、第2パッドPAD2上に第2コンタクトAC2が形成されることができる。第1及び第2コンタクトAC1、AC2上に第1配線831が各々形成されることができる。第1配線831上にビアVIが形成されることができる。ビアVI上に第2配線832が形成されることができる。
【0146】
図5及び図15を参照すれば、分離パターン200の第2分離パターン220が露出される時まで第1基板100の第1面100a上に平坦化工程が遂行されることができる。したがって、第1基板100の厚さが薄くなることができる。分離パターン200の深さと第1基板100の厚さが互いに同一になることができる。ピクセル領域PX1-PX4内に不純物をドーピングして、光電変換領域PDが各々形成されることができる。光電変換領域PDは第2導電型(例えば、n型)を有することができる。
【0147】
図5図6A,及び図6Bを再び参照すれば、第1基板100の第1面100a上に絶縁層400が形成されることができる。絶縁層400上にグリッド形状のフェンスパターン300が形成されることができる。フェンスパターン300上にカラーフィルターCFが形成されることができる。カラーフィルターCF上にマイクロレンズ層500が形成されることができる。
【0148】
図16は本発明の実施形態によるイメージセンサーを説明するための平面図である。図17図16のI-I’線に沿って切断した断面図である。本実施形態では、先に図5図6A,及び図6Bを参照して説明したことと重複する技術的特徴に対する詳細な説明は省略し、相違点に対して詳細に説明する。
【0149】
図16及び図17を参照すれば、第2コンタクトAC2の少なくとも一部がフローティング拡散領域FDに直接連結されることができる。具体的に、第2コンタクトAC2は第2パッドPAD2上の上部UPP及び第1パッドPAD1の両側に各々隣接する第1垂直延長部VEP1及び第2垂直延長部VEP2を含むことができる。
【0150】
第1垂直延長部VEP1はスペーサーSPAに沿って第4ピクセル領域PX4のフローティング拡散領域FDまで延びることができる。第2垂直延長部VEP2はスペーサーSPAに沿って第1ピクセル領域PX1のフローティング拡散領域FDまで延びることができる。第2コンタクトAC2の上部UPPは第2パッドPAD2と連結されることができる。
【0151】
第2コンタクトAC2は、第1垂直延長部VEP1を通じて第4ピクセル領域PX4のフローティング拡散領域FDと直接連結されることができる。さらに、第2コンタクトAC2は、第2パッドPAD2を経て第4ピクセル領域PX4のフローティング拡散領域FDと電気的に連結されることができる。
【0152】
第2コンタクトAC2は、第2垂直延長部VEP2を通じて第1ピクセル領域PX1のフローティング拡散領域FDと直接連結されることができる。さらに、第2コンタクトAC2は、第2パッドPAD2を経て第1ピクセル領域PX1のフローティング拡散領域FDと電気的に連結されることができる。
【0153】
図16を再び参照すれば、本実施形態による第2コンタクトAC2は、X字形状を有することができる。第2コンタクトAC2の末端が各々垂直延長部として第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4のフローティング拡散領域FDに直接連結されることができる。結果的に、本実施形態によれば、フローティング拡散領域FDが第2パッドPAD2のみならず、第2コンタクトAC2とも直接接続されることによって、フローティング拡散領域FDと第1配線831との間の電気抵抗を減らすことができる。したがって、イメージセンサーの信号処理速度が向上されることができる。
【0154】
一方、第1コンタクトAC1もやはり実質的に第2コンタクトAC2と同一な形状を有することができる。換言すれば、第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4の接地領域GNDが第1パッドPAD1のみならず、第1コンタクトAC1とも直接連結されることができる。
【0155】
図18は本発明の実施形態によるイメージセンサーを説明するためのものであって、図16のI-I’線に沿って切断した断面図である。本実施形態では、先に図16及び図17を参照して説明したことと重複する技術的特徴に対する詳細な説明は省略し、相違点に対して詳細に説明する。
【0156】
図16及び図18を参照すれば、第1及び第2パッドPAD1、PAD2が省略されることができる。具体的に、第2コンタクトAC2が第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4のフローティング拡散領域FDと直接連結されることができる。例えば、第2コンタクトAC2は第1コンタクト部CTP1、第2コンタクト部CTP2、及びこれらの間の連結部CNPを含むことができる。第1コンタクト部CTP1は第4ピクセル領域PX4のフローティング拡散領域FDと連結されることができ、第2コンタクト部CTP2は第1ピクセル領域PX1のフローティング拡散領域FDと連結されることができる。連結部CNPは素子分離パターン240上に提供されて、第1コンタクト部CTP1と第2コンタクト部CTP2を連結することができる。
【0157】
第1コンタクト部CTP1と第4ピクセル領域PX4のフローティング拡散領域FDとの間に金属-シリサイド層SCPが提供されることができる。金属-シリサイド層SCPを通じて第1コンタクト部CTP1と第4ピクセル領域PX4のフローティング拡散領域FDが互いに電気的に連結されることができる。第2コンタクト部CTP2と第1ピクセル領域PX1のフローティング拡散領域FDとの間にも金属-シリサイド層SCPが提供されることができる。
【0158】
本実施形態による第2コンタクトAC2の平面形状は図16の第2コンタクトAC2の平面形状と実質的に同一であることができる。
【0159】
図19図20、及び図21の各々は本発明の実施形態によるイメージセンサーのピクセルを説明するための平面図である。
【0160】
図19を参照すれば、第1基板100の第1面100a上に第1乃至第3ピクセルグループG1、G2、G3が提供されることができる。第1ピクセルグループG1は第1光を感知することができ、第2ピクセルグループG2は第2光を感知することができ、第3ピクセルグループG3は第3光を感知することができる。
【0161】
第1乃至第3ピクセルグループG1、G2、G3の各々は、NxM配列のNxM個のピクセル領域PXを含むことができる。前記Nと前記Mは各々独立的に1より大きい整数であり得る。本実施形態によるイメージセンサーは、前記Nと前記Mが各々2として2x2Tetra構造のピクセル配列を有することができる。
【0162】
第1ピクセルグループG1は第1カラーフィルターCF1を含むことができ、第2ピクセルグループG2の各々は第2カラーフィルターCF2を含むことができ、第3ピクセルグループG3は第3カラーフィルターCF3を含むことができる。例えば、第1カラーフィルターCF1は赤色であり、第2カラーフィルターCF2は緑色であり、第3カラーフィルターCF3は青色であり得る。
【0163】
各々の第1乃至第3カラーフィルターCF1、CF2、CF3上にマイクロレンズ510が配置されることができる。1つのピクセル領域PX上に1つのマイクロレンズ510が配置されることができる。したがって、第1乃至第3ピクセルグループG1、G2、G3の各々は2x2配列のマイクロレンズ510を含むことができる。
【0164】
図20を参照すれば、第1乃至第3ピクセルグループG1、G2、G3の各々は1つのマイクロレンズ510を含むことができる。換言すれば、第1乃至第3ピクセルグループG1、G2、G3の各々の2x2ピクセル領域PX上に1つのマイクロレンズ510が提供されることができる。マイクロレンズ510は2x2ピクセル領域PXをカバーすることができる。
【0165】
図21を参照すれば、第1乃至第3ピクセルグループG1、G2、G3の各々は、NxM配列のNxM個のピクセル領域PXを含むことができる。本実施形態によるイメージセンサーは、前記Nと前記Mが各々3として3x3Nona構造のピクセル配列を有することができる。
【0166】
図22及び図23の各々は図19又は図20に示したイメージセンサーのピクセルを説明するための平面図である。
【0167】
図22を参照すれば、2x2ピクセル領域PXのピクセルアレイで構成された第1ピクセルグループG1が例示されている。2x2ピクセル領域PXは第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4を含むことができる。第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4の各々はフローティング拡散領域FDを含むことができる。
【0168】
第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4のフローティング拡散領域FDのうち少なくとも2つ上にパッドPADが提供されることができる。パッドPAD上に、パッドPADと配線を連結するコンタクトACが提供されることができる。
【0169】
具体的に、パッドPADは第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4のうち第1方向D1に互いに隣接する第1ピクセル領域PX1及び第2ピクセル領域PX2上に提供されることができる。第1ピクセル領域PX1及び第2ピクセル領域PX2は行(column)方向に互いに隣接することができる。パッドPADは第1及び第2ピクセル領域PX1、PX2のフローティング拡散領域FD上に配置されて、これらと接触することができる。換言すれば、本実施形態によるパッドPADは第1及び第2ピクセル領域PX1、PX2のフローティング拡散領域FDに共通的に連結されることができる。
【0170】
その外に、パッドPAD及びコンタクトACに関する具体的な説明は、先に図5図6A、及び図6Bを参照して説明した第2パッドPAD2及び第2コンタクトAC2と同一であることができる。
【0171】
図23を参照すれば、第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4のフローティング拡散領域FDのうち少なくとも2つ上にパッドPADが提供されることができる。パッドPAD上に、パッドPADと配線を連結するコンタクトACが提供されることができる。具体的に、パッドPADは第1乃至第4ピクセル領域PX1-PX4のうち第2方向D2に互いに隣接する第1ピクセル領域PX1及び第3ピクセル領域PX3上に提供されることができる。第1ピクセル領域PX1及び第3ピクセル領域PX3は列(row)方向に互いに隣接することができる。本実施形態によるパッドPADは第1及び第3ピクセル領域PX1、PX3のフローティング拡散領域FDに共通的に連結されることができる。
【0172】
図24図21に示したイメージセンサーのピクセルを説明するための平面図である。
【0173】
図24を参照すれば、3x3ピクセル領域PXのピクセルアレイで構成された第1ピクセルグループG1が例示されている。3x3ピクセル領域PXは第1乃至第9ピクセル領域PX1-PX9を含むことができる。第1乃至第9ピクセル領域PX1-PX9の各々はフローティング拡散領域FDを含むことができる。
【0174】
具体的に、第5、第6、第8及び第9ピクセル領域PX5、PX6、PX8、PX9のフローティング拡散領域FD上に第1パッドPAD1が提供されることができる。第1パッドPAD1は第5、第6、第8、及び第9ピクセル領域PX5、PX6、PX8、PX9のフローティング拡散領域FDに共通的に連結されることができる。第1パッドPAD1の形状は図5に示した第2パッドPAD2と同一であることができる。第1パッドPAD1が第1コンタクトAC1を通じて第1配線831と連結されることができる。
【0175】
第2及び第3ピクセル領域PX2、PX3のフローティング拡散領域FD上に第2パッドPAD2が提供されることができる。第2パッドPAD2は第2及び第3ピクセル領域PX2、PX3のフローティング拡散領域FDに共通的に連結されることができる。第2パッドPAD2の形状は図23に示したパッドPADと同一であることができる。第2パッドPAD2が第2コンタクトAC2を通じて第1配線831と連結されることができる。
【0176】
第4及び第7ピクセル領域PX4、PX7のフローティング拡散領域FD上に第3パッドPAD3が提供されることができる。第3パッドPAD3は第4及び第7ピクセル領域PX4、PX7のフローティング拡散領域FDに共通的に連結されることができる。第3パッドPAD3の形状は図22に示したパッドPADと同一であることができる。第3パッドPAD3が第3コンタクトAC3を通じて第1配線831と連結されることができる。
【0177】
第1ピクセル領域PX1のフローティング拡散領域FD上にはパッドが省略されることができる。第1ピクセル領域PX1のフローティング拡散領域FD上に第4コンタクトAC4が提供されることができる。第4コンタクトAC4を通じて第1ピクセル領域PX1のフローティング拡散領域FDが第1配線831と連結されることができる。
【0178】
本発明によるパッドは、互いに隣接する2つ乃至4つのフローティング拡散領域FDに共通的に連結されることができる。本発明によるパッドは、先に説明した2x2ピクセル及び3x3ピクセルのみならず、1x3ピクセル又は2x4ピクセルにも適用されることができ、特別に制限されることではない。
【0179】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更しなくとも他の具体的な形態に実施されることができることを理解することができる。したがって、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的ではないことと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0180】
240 素子分離パターン
500 マイクロレンズ層
510 マイクロレンズ
700 埋め込みゲートパターン
831、832 配線
AC1、AC2 コンタクト
ACT 活性領域
FD フローティング拡散領域
GND 接地領域
PAD1、PAD2 パッド
PD 光電変換領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16
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図19
図20
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図24