(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022161886
(43)【公開日】2022-10-21
(54)【発明の名称】オートフォーカスピクセルを含むイメージセンサ
(51)【国際特許分類】
H01L 27/146 20060101AFI20221014BHJP
H04N 5/369 20110101ALI20221014BHJP
H04N 9/07 20060101ALI20221014BHJP
G03B 11/00 20210101ALI20221014BHJP
【FI】
H01L27/146 A
H01L27/146 D
H04N5/369
H04N9/07 D
G03B11/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022064341
(22)【出願日】2022-04-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0046100
(32)【優先日】2021-04-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】趙 鼎 鎭
(72)【発明者】
【氏名】鄭 有 珍
(72)【発明者】
【氏名】鄭 泰 燮
【テーマコード(参考)】
2H083
4M118
5C024
5C065
【Fターム(参考)】
2H083AA02
2H083AA26
2H083AA32
4M118AB01
4M118AB03
4M118BA14
4M118CA20
4M118CA24
4M118CA25
4M118CA27
4M118DD04
4M118DD12
4M118FA07
4M118FA33
4M118GC08
4M118GC09
4M118GC14
4M118GD04
4M118GD06
4M118GD07
5C024CY17
5C024EX11
5C024EX43
5C024EX52
5C024GX02
5C024GX03
5C065BB48
5C065CC01
5C065DD01
5C065EE10
(57)【要約】
【課題】一般ピクセル及びAFピクセルの性能を同時に最適化するイメージセンサを提供する。
【解決手段】本発明のイメージセンサは、第1方向及び第2方向に配置される複数のピクセルを有するピクセルアレイを備え、ピクセルアレイは、第1方向に隣接して配置される第1一般ピクセル及び第1AF(Auto Focus)ピクセルと、第1方向に隣接して配置される第2AFピクセル及び第2一般ピクセルと、を含み、第1AFピクセル及び第2AFピクセルのそれぞれは、複数のフォトダイオードを含み、第1一般ピクセル及び第2一般ピクセルは、方形の形状を有し、第1AFピクセルの第1方向の第1長さは、第1一般ピクセルの第1方向の第1長さよりも長く、第2AFピクセルの第1方向の第1長さは、第2一般ピクセルの第1方向の第1長さよりも長い。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向及び第2方向に配置される複数のピクセルを有するピクセルアレイを備えるイメージセンサであって、
前記ピクセルアレイは、
前記第1方向に隣接して配置される第1一般ピクセル及び第1AF(Auto Focus)ピクセルと、
前記第1方向に隣接して配置される第2AFピクセル及び第2一般ピクセルと、を含み、
前記第1AFピクセル及び前記第2AFピクセルのそれぞれは、複数のフォトダイオードを含み、
前記第1一般ピクセル及び前記第2一般ピクセルは、方形の形状を有し、
前記第1AFピクセルの前記第1方向の第1長さは、前記第1一般ピクセルの前記第1方向の第1長さよりも長く、
前記第2AFピクセルの前記第1方向の第1長さは、前記第2一般ピクセルの前記第1方向の第1長さよりも長いことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項2】
前記第1AFピクセル及び前記第2AFピクセルは、八角形の形状を有し、
前記第1AFピクセルの前記第2方向の第2長さは、前記第1一般ピクセルの前記第2方向の第2長さよりも長く、
前記第2AFピクセルの前記第2方向の第2長さは、前記第2一般ピクセルの前記第2方向の第2長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記第1AFピクセル及び前記第2AFピクセルは、方形の形状を有し、
前記第1AFピクセルの前記第2方向の第2長さは、前記第1一般ピクセルの前記第2方向の第2長さと同一であり、
前記第2AFピクセルの前記第2方向の第2長さは、前記第2一般ピクセルの前記第2方向の第2長さと同一であることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記第1AFピクセル及び前記第2AFピクセルは、グリーンカラーフィルタを含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記第1AFピクセル及び前記第2AFピクセルは、イエロカラーフィルタを含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記第1AFピクセル及び前記第2AFピクセルのそれぞれは、前記第1方向に互いに隣接して配置される第1フォトダイオード及び第2フォトダイオードを含み、前記第1フォトダイオード及び前記第2フォトダイオード上に配置される1つのマイクロレンズを含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記第1AFピクセル及び前記第2AFピクセルのそれぞれは、前記第1方向及び前記第2方向に互いに隣接して配置される第1~第4フォトダイオードを含み、前記第1~第4フォトダイオード上に配置される1つのマイクロレンズを含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
ピクセルアレイを備えるイメージセンサであって、
前記ピクセルアレイは、
同じカラーフィルタを含む少なくとも1つの一般ピクセルをそれぞれ含む第1一般ピクセルグループ及び第2一般ピクセルグループと、
同じカラーフィルタを含む複数のAFピクセルをそれぞれ含む第1AFピクセルグループ及び第2AFピクセルグループと、を含み、
前記第1一般ピクセルグループ及び前記第1AFピクセルは、第1方向に互いに隣接して配置され、
前記第2AFピクセル及び前記第2一般ピクセルは、前記第1方向に互いに隣接して配置され、
前記複数のAFピクセルのそれぞれは、複数のフォトダイオードを含み、
前記第1AFピクセルグループの前記第1方向の第1長さは、前記第1一般ピクセルグループの前記第1方向の第1長さよりも長く、
前記第2AFピクセルグループの前記第1方向の第1長さは、前記第2一般ピクセルグループの前記第1方向の第1長さよりも長いことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項9】
前記第1AFピクセルグループ及び前記第2AFピクセルグループは、八角形の形状を有し、
前記第1AFピクセルグループの第2方向の第2長さは、前記第1一般ピクセルグループの前記第2方向の第2長さよりも長く、
前記第2AFピクセルグループの前記第2方向の第2長さは、前記第2一般ピクセルグループの前記第2方向の第2長さよりも長いことを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記第1AFピクセルグループ及び前記第2AFピクセルグループは、方形の形状を有することを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
前記第1AFピクセルグループの第2方向の第2長さは、前記第1一般ピクセルグループの前記第2方向の第2長さと同一であり、
前記第2AFピクセルグループの前記第2方向の第2長さは、前記第2一般ピクセルグループの前記第2方向の第2長さと同一であることを特徴とする請求項10に記載のイメージセンサ。
【請求項12】
前記第1AFピクセルグループ及び前記第2AFピクセルグループは、グリーンカラーフィルタ及びホワイトカラーフィルタのうちの少なくとも1つのカラーフィルタを含むことを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
前記第1AFピクセルグループ及び前記第2AFピクセルグループのそれぞれは、第1フォトダイオード、第2フォトダイオード、並びに前記第1フォトダイオード及び前記第2フォトダイオード上に配置される1つのマイクロレンズをそれぞれ含む複数のAFピクセルを含むことを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
前記第1AFピクセルグループ及び前記第2AFピクセルグループのそれぞれは、第1~第4フォトダイオード、及び前記第1~第4フォトダイオード上に配置された1つのマイクロレンズをそれぞれ含む複数のAFピクセルを含むことを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項15】
前記第1一般ピクセルグループ及び前記第2一般ピクセルグループのそれぞれは、1つのフォトダイオード、及び前記1つのフォトダイオード上に配置される1つのマイクロレンズをそれぞれ含む複数の一般ピクセルを含むことを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
前記第1一般ピクセルグループ及び前記第2一般ピクセルグループのそれぞれは、1つのフォトダイオード、及び前記1つのフォトダイオード上に配置される1つのマイクロレンズを含む1つの一般ピクセルを含むことを特徴とする請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項17】
第1方向及び第2方向に配置される複数のピクセルを有するピクセルアレイを備えるイメージセンサであって、
前記ピクセルアレイは、
1つのフォトダイオード及び1つのマイクロレンズをそれぞれ含む第1一般ピクセル及び第2一般ピクセルと、
複数のフォトダイオード及び1つのマイクロレンズをそれぞれ含む第1AFピクセル及び第2AFピクセルと、を含み、
前記第1一般ピクセル及び前記第1AFピクセルは、前記第1方向に隣接して配置され、
前記第2AFピクセル及び前記第2一般ピクセルは、前記第1方向に隣接して配置され、
前記第1一般ピクセル及び前記第2AFピクセルは、前記第2方向に隣接して配置され、
前記第1AFピクセルの面積は、前記第1一般ピクセルの面積よりも広く、
前記第2AFピクセルの面積は、前記第2一般ピクセルの面積よりも広いことを特徴とするイメージセンサ。
【請求項18】
前記第1AFピクセル及び前記第2AFピクセルは、グリーンカラーフィルタ及びホワイトカラーフィルタのうちの1つのカラーフィルタを含むことを特徴とする請求項17に記載のイメージセンサ。
【請求項19】
前記第1AFピクセル及び前記第2AFピクセルのそれぞれは、2個のフォトダイオードを含むことを特徴とする請求項17に記載のイメージセンサ。
【請求項20】
前記第1AFピクセル及び前記第2AFピクセルのそれぞれは、4個のフォトダイオードを含むことを特徴とする請求項17に記載のイメージセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサに係り、より詳細には、オートフォーカスピクセルを含むイメージセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージを撮影して電気的信号に変換するイメージセンサは、デジタルカメラ、携帯電話用カメラ、及び携帯用カムコーダのような一般消費者用電子機器だけではなく、自動車、セキュリティ装置、及びロボットに装着されるカメラにも使用される。そのようなイメージセンサは、ピクセルアレイを備え、ピクセルアレイに含まれるそれぞれのピクセルはフォトダイオードを含む。イメージセンサは、イメージ撮影を早い時間に正確に行うようにオートフォーカス(auto focus:AF)機能を遂行することが要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、一般ピクセル及びAFピクセルの性能を同時に最適化するイメージセンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるイメージセンサは、第1方向及び第2方向に配置される複数のピクセルを有するピクセルアレイを備えるイメージセンサであって、前記ピクセルアレイは、前記第1方向に隣接して配置される第1一般ピクセル及び第1AF(Auto Focus)ピクセルと、前記第1方向に隣接して配置される第2AFピクセル及び第2一般ピクセルと、を含み、前記第1AFピクセル及び前記第2AFピクセルのそれぞれは、複数のフォトダイオードを含み、前記第1一般ピクセル及び前記第2一般ピクセルは、方形の形状を有し、前記第1AFピクセルの前記第1方向の第1長さは、前記第1一般ピクセルの前記第1方向の第1長さよりも長く、前記第2AFピクセルの前記第1方向の第1長さは、前記第2一般ピクセルの前記第1方向の第1長さよりも長い。
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様によるイメージセンサは、ピクセルアレイを備えるイメージセンサであって、前記ピクセルアレイは、同じカラーフィルタを含む少なくとも1つの一般ピクセルをそれぞれ含む第1一般ピクセルグループ及び第2一般ピクセルグループと、同じカラーフィルタを含む複数のAFピクセルをそれぞれ含む第1AFピクセルグループ及び第2AFピクセルグループと、を含み、前記第1一般ピクセルグループ及び前記第1AFピクセルは、第1方向に互いに隣接して配置され、前記第2AFピクセル及び前記第2一般ピクセルは、前記第1方向に互いに隣接して配置され、前記複数のAFピクセルのそれぞれは、複数のフォトダイオードを含み、前記第1AFピクセルグループの前記第1方向の第1長さは、前記第1一般ピクセルグループの前記第1方向の第1長さよりも長く、前記第2AFピクセルグループの前記第1方向の第1長さは、前記第2一般ピクセルグループの前記第1方向の第1長さよりも長い。
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の更に他の態様によるイメージセンサは、第1方向及び第2方向に配置される複数のピクセルを有するピクセルアレイを備えるイメージセンサであって、前記ピクセルアレイは、1つのフォトダイオード及び1つのマイクロレンズをそれぞれ含む第1一般ピクセル及び第2一般ピクセルと、複数のフォトダイオード及び1つのマイクロレンズをそれぞれ含む第1AFピクセル及び第2AFピクセルと、を含み、前記第1一般ピクセル及び前記第1AFピクセルは、前記第1方向に隣接して配置され、前記第2AFピクセル及び前記第2一般ピクセルは、前記第1方向に隣接して配置され、前記第1一般ピクセル及び前記第2AFピクセルは、前記第2方向に隣接して配置され、前記第1AFピクセルの面積は、前記第1一般ピクセルの面積よりも広く、前記第2AFピクセルの面積は、前記第2一般ピクセルの面積よりも広い。
【発明の効果】
【0008】
本発明のイメージセンサによれば、イメージ撮影機能を行うための一般ピクセル及びAF機能又は距離測定機能を行うためのAFピクセルの性能を同時に最適化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態によるデジタル撮像装置の一例を示す構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるイメージセンサの構成を示すブロック図である。
【
図3】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図4A】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図4B】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図4C】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図4D】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図5】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図6】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図7】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図8】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図9A】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図9B】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図9C】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図9D】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図10】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図11A】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図11B】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図12A】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図12B】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図13】
図2のピクセルアレイの少なくとも一部の一例を示す図である。
【
図14】フローティングディフュージョン領域を共有するピクセルを説明するための回路図である。
【
図15】マルチカメラモジュールを含む電子装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態によるデジタル撮像装置10の一例を示す構成図であって、デジタル撮像装置10がAF(Auto-Focus)機能を行うことを説明するための図である。
【0012】
本発明の一実施形態によるデジタル撮像装置10は、撮像部11、イメージセンサ100、及びプロセッサ12を含む。デジタル撮像装置10は、焦点検出機能を備える。
【0013】
デジタル撮像装置10の全体動作は、プロセッサ12によって制御される。プロセッサ12は、レンズ駆動部11_2、しぼり駆動部11_4、制御部120などに各構成要素の動作のための制御信号を提供する。
【0014】
撮像部11は、光を受信する構成要素として、レンズ11_1、レンズ駆動部11_2、しぼり11_3、及びしぼり駆動部11_4を含む。レンズ11_1は、複数のレンズを備える。
【0015】
レンズ駆動部11_2は、プロセッサ12との間で焦点検出に関する情報を送受信し、プロセッサ12から提供された制御信号によってレンズ11_1の位置を調節する。レンズ駆動部11_2は、レンズ11_1を客体20からの距離が増加する方向又は減少する方向に移動する。これにより、レンズ11_1と客体20との距離が調節される。レンズ11_1の位置によって、客体20に対する焦点が合うか又はぼやける。
【0016】
例えば、レンズ11_1と客体20との距離が相対的に近い場合、レンズ11_1は、客体20に対する焦点を合わせるための焦点位置(In-focus Position)から外れ、イメージセンサ100に結像されたイメージの間で位相差が発生する。レンズ駆動部11_2は、プロセッサ12から提供された制御信号に基づいてレンズ11_1を客体20からの距離が増加する方向に移動する。
【0017】
また、レンズ11_1と客体20との距離が相対的に遠い場合、レンズ11_1は、焦点位置から外れ、イメージセンサ100に結像されたイメージの間で位相差が発生する。レンズ駆動部11_2は、プロセッサ12によって提供された制御信号に基づいてレンズ11_1を客体20からの距離が減少する方向に移動する。
【0018】
イメージセンサ100は、入射する光をイメージ信号に変換する。イメージセンサ100は、ピクセルアレイ110、制御部120、及び信号処理部130を含む。レンズ11_1及びしぼり11_3を透過した光学信号は、ピクセルアレイ110の受光面に至って被写体の像を結像する。
【0019】
ピクセルアレイ110は、光学信号を電気信号に変換するCIS(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)である。このようなピクセルアレイ110は、制御部120によって感度などが調節される。ピクセルアレイ110は、光学信号を電気信号に変換する複数のピクセルを含む。複数のピクセルは、それぞれ感知された光の強度によってピクセル信号を生成する。
【0020】
イメージセンサ100はプロセッサ12にイメージ情報を提供し、プロセッサ12はイメージ情報を用いて位相差演算を行う。例えば、プロセッサ12は、信号処理部130からAFピクセルで生成されたピクセル信号によるイメージ情報を受信して位相差演算を行い、位相差演算をイメージ情報の相関演算を実施して求める。プロセッサ12は、位相差演算の結果によって焦点の位置、焦点の方向、又は客体20とイメージセンサ100との距離などを求める。プロセッサ12は、位相差演算結果に基づいてレンズ11_1の位置を移動させるためにレンズ駆動部11_2に制御信号を出力する。
【0021】
プロセッサ12は、入力された信号に対してノイズを低減し、ガンマ補正(Gamma Correction)、カラーフィルタ配列補間(color filterarray interpolation)、カラーマトリックス(color matrix)、色補正(color correction)、色向上(color enhancement)などの画質改善のためのイメージ信号処理を行う。また、プロセッサ12は、画質改善のためのイメージ信号を処理して生成されたイメージデータを圧縮処理してイメージファイルを生成し、またイメージファイルからイメージデータを復元する。
【0022】
図2は、本発明の一実施形態によるイメージセンサの構成を示すブロック図である。
【0023】
図2を参照すると、イメージセンサ100は、ピクセルアレイ110、制御部120、信号処理部130、ロウドライバ140、及び信号読出部150を含む。信号読出部150は、相関二重サンプラ(Correlated-Double Sampling、以下、CDS)151、アナログ-デジタルコンバータ(Analog-Digital Converter、以下、ADC)153、及びバッファ155を含む。
【0024】
ピクセルアレイ110は、光学信号を電気信号に変換する複数のピクセルPXを含む。複数のピクセルPXは、それぞれ感知された光の強度によってピクセル信号を生成する。複数のピクセルPXは、イメージ撮影機能を行うための複数の一般ピクセルNPXを含み、AF機能又は距離測定機能を行うための複数のAFピクセルAFPXを含む。AFピクセルAFPXは、AF機能を行わないときには一般ピクセルNPXのようにイメージ撮影のためのピクセル信号を生成する。この際、AFピクセルAFPXのそれぞれは第1方向(例えば、
図3のX方向)又は第2方向(例えば、
図3のY方向)に互いに隣接して配置される第1フォトダイオード及び第2フォトダイオードを含み、AFピクセルAFPXのそれぞれは更に第1フォトダイオード及び第2フォトダイオード上に配置される1つのマイクロレンズを含む。
【0025】
一実施形態において、AFピクセルAFPXの面積は、一般ピクセルNPXの面積よりも広く形成される。例えば、AFピクセルAFPXの第1方向の第1長さは一般ピクセルNPXの第1方向の第1長さよりも長く、AFピクセルAFPXの第2方向の第2長さは一般ピクセルNPXの第2方向の第2長さよりも長い。従って、本発明によるイメージセンサのピクセルアレイ110を製造するに当たって、一般ピクセルNPXとAFピクセルAFPXとの大きさを互いに異なって形成するため、複数のフォトダイオードを含むAFピクセルAFPXの製造が容易であり、一般ピクセルNPX及びAFピクセルAFPXの性能を同時に最適化することができる。
【0026】
一般ピクセルNPX及びAFピクセルAFPXのそれぞれは、対応する第1~第n-1カラム出力ライン(CLO_0~CLO_n-1)を介してピクセル信号をCDS151に出力する。一実施形態において、AFモードでAFピクセルAFPXのそれぞれから出力されるピクセル信号は、位相差を算出するために用いられる位相信号である。位相信号は、イメージセンサ100に結像されたイメージの位置に関する情報を含み、算出された位相差に基づいてレンズ(例えば、
図1の11-1)の焦点位置が算出される。例えば、位相差を0にするレンズ11_1の位置が焦点位置である。
【0027】
位相信号は、客体に対する焦点を合わせる機能だけではなく、客体(例えば、
図1の20)とイメージセンサ100との距離測定にも用いられる。客体20とイメージセンサ100との距離を測定するために、イメージセンサ100に結像されたイメージの間の位相差、レンズ11-1とイメージセンサ100との距離、レンズ11-1の大きさ、レンズ11-1の焦点位置のような追加の情報が参照される。
【0028】
制御部120は、ピクセルアレイ110が光を吸収して電荷を蓄積し、蓄積された電荷を一時的に保存し、保存された電荷による電気的信号をピクセルアレイ110の外部に出力するようにロウドライバ140を制御する。また、制御部120は、ピクセルアレイ110が提供するピクセル信号のレベルを測定するように信号読出部150を制御する。
【0029】
ロウドライバ140は、ピクセルアレイ110を制御するための信号(RSs、TSs、SELSs)を生成し、複数のピクセルPXに提供する。一実施形態において、ロウドライバ140は、AF機能又は距離測定機能を行うために、AFピクセルAFPXに提供されるリセット制御信号RSs、伝送制御信号TSs、選択信号SELSsの活性化及び非活性化のタイミングを決定する。
【0030】
CDS151は、ピクセルアレイ110に提供されたピクセル信号をサンプリング及びホールドする。CDS151は、特定のノイズのレベル及びピクセル信号によるレベルを二重サンプリングし、その差に該当するレベルを出力する。また、CDS151は、ランプ信号生成器157が生成したランプ信号を入力して互いに比較し、比較結果を出力する。アナログ-デジタルコンバータ153は、CDS151から受信するレベルに対応するアナログ信号をデジタル信号に変換する。バッファ155はデジタル信号をラッチ(latch)し、ラッチされた信号は順次に信号処理部130又はイメージセンサ100の外部に出力される。
【0031】
信号処理部130は、受信された複数のピクセルPXから出力されるピクセル信号に基づいて信号処理を遂行する。例えば、信号処理部130は、ノイズ低減処理、ゲイン調整、波形整形化処理、補間処理、ホワイトバランス処理、ガンマ処理、エッジ強調処理などを遂行する。また、信号処理部130は、AF動作時にAFピクセルAFPXから出力される位相信号に基づいて信号処理を行い、信号処理された情報をプロセッサ12に出力することでプロセッサ12にAF動作のための位相差演算を行わせる。一実施形態において、信号処理部130は、イメージセンサ100の外部のプロセッサ(例えば、
図1の12)に備えられる。
【0032】
図3、
図4A、
図4B、
図4C、及び
図4Dは、本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイ(110A、110A1、110A2、110A3、110A4)を示す図であり、
図2のピクセルアレイ110の少なくとも一部の一例を示す図である。
【0033】
図3を参照すると、ピクセルアレイ110Aは、第1方向X及び第2方向Yに沿って配置され、
図2の複数のピクセルPXに対応する複数のピクセル(NPX1、NPX2、AFPX1、AFPX2)を含む。複数のピクセル(NPX1、NPX2、AFPX1、AFPX2)は、
図2の一般ピクセルNPXに対応する第1一般ピクセルNPX1及び第2一般ピクセルNPX2を含み、
図2のAFピクセルAFPXに対応する第1AFピクセルAFPX1及び第2AFピクセルAFPX2を含む。
【0034】
一実施形態において、第1一般ピクセルNPX1及び第2一般ピクセルNPX2のそれぞれは、方形(例えば、長方形又は正方形)を有する。一実施形態において、第1AFピクセルAFPX1及び第2AFピクセルAFPX2のそれぞれは、八角形を有する。但し、
図3のとは違って、第1一般ピクセルNPX1、第2一般ピクセルNPX2、第1AFピクセルAFPX1、及び第2AFピクセルAFPX2は、方形又は八角形でラウンドコーナーを有する変形された形状を有してもよい。或いは、第1一般ピクセルNPX1、第2一般ピクセルNPX2、第1AFピクセルAFPX1、及び第2AFピクセルAFPX2は、方形又は八角形とは異なる形状を有してもよい。
【0035】
第1一般ピクセルNPX1は、1つのフォトダイオードNPD及びフォトダイオードNPD上に配置される1つのマイクロレンズMLNを含み、第2一般ピクセルNPX2は、1つのフォトダイオードNPD及びフォトダイオードNPD上に配置される1つのマイクロレンズMLNを含む。マイクロレンズMLNは、それぞれピクセルアレイ110Aに入射する光を第1一般ピクセルNPX1のフォトダイオードNPD及び第2一般ピクセルNPX2のフォトダイオードNPDに屈折させる。
【0036】
第1AFピクセルAFPX1は、第1方向Xに互いに隣接して配置される第1フォトダイオードAPD1及び第2フォトダイオードAPD2を含み、第1フォトダイオードAPD1及び第2フォトダイオードAPD2上に配置される1つのマイクロレンズMLAFを含む。第2AFピクセルAFPX2は、第1方向Xに互いに隣接して配置される第1フォトダイオードAPD1及び第2フォトダイオードAPD2を含み、第1フォトダイオードAPD1及び第2フォトダイオードAPD2上に配置される1つのマイクロレンズMLAFを含む。
【0037】
第1AFピクセルAFPX1及び第2AFピクセルAFPX2にそれぞれ1つのマイクロレンズMLAFが形成されることにより、マイクロレンズMLAFの形状及び屈折率によって第1フォトダイオードAPD1で生成された光電荷と第2フォトダイオードAPD2で生成された光電荷とが互いに異なる。第1フォトダイオードAPD1によって生成された位相信号及び第2フォトダイオードAPD2によって生成された位相信号を用いて、イメージセンサ100は、第1方向XのAF機能を遂行することができる。
【0038】
但し、
図3とは違って、第2AFピクセルAFPX2は、第2方向Yに互いに隣接して配置される第1フォトダイオード及び第2フォトダイオードを含み、第2AFピクセルAFPX2の第1フォトダイオード及び第2フォトダイオードのそれぞれによって生成された位相信号を用いて、イメージセンサ100は、第2方向YのAF機能を遂行することもできる。
【0039】
第1一般ピクセルNPX1及び第1AFピクセルAFPX1は第1方向Xに互いに隣接して配置され、第2AFピクセルAFPX2及び第2一般ピクセルNPX2は第1方向Xに互いに隣接して配置される。また、第2AFピクセルAFPX2及び第1一般ピクセルNPX1は第2方向Yに隣接して配置され、第2一般ピクセルNPX2及び第1AFピクセルAFPX1は第2方向Yに隣接して配置される。
【0040】
一実施形態において、第1AFピクセルAFPX1は第1一般ピクセルNPX1よりも大きく(即ち、面積が広く)、第2AFピクセルAFPX2は第2一般ピクセルNPX2よりも大きい。また、一実施形態において、第2AFピクセルAFPX2は第1一般ピクセルNPX1よりも大きく、第1AFピクセルAFPX1は第2一般ピクセルNPX2よりも大きい。第1AFピクセルAFPX1及び第2AFピクセルAFPX2にそれぞれ含まれるマイクロレンズMLAFは、第1一般ピクセルNPX1及び第2一般ピクセルNPX2にそれぞれ含まれるマイクロレンズMLNよりも大きい。
【0041】
例えば、第1AFピクセルAFPX1の第1方向Xの第1長さL12は、第1一般ピクセルNPX1の第1方向Xの第1長さL11よりも長く、また第1AFピクセルAFPX1の第2方向Yの第2長さは第1一般ピクセルNPX1の第2方向Yの第2長さよりも長い。また、例えば第2AFピクセルAFPX2の第2方向Yの第2長さL22は第2一般ピクセルNPX2の第2方向Yの第2長さL21よりも長く、また第2AFピクセルAFPX2の第1方向Xの第1長さは第2一般ピクセルNPX2の第1方向Xの第1長さよりも長い。例えば、第1AFピクセルAFPX1の第1方向Xの第1長さL12がA+α(この際、A>α>0)である場合、第1一般ピクセルNPX1の第1方向Xの第1長さL11はA-αである。また、例えば第2AFピクセルAFPX2の第2方向Yの第2長さL22がA+α(この際、A>α>0)である場合、第2一般ピクセルNPX2の第2方向Yの第2長さL21はA-αである。
【0042】
複数のピクセル(NPX1、NPX2、AFPX1、AFPX2)が多様なカラーをセンシングするように、複数のピクセル(NPX1、NPX2、AFPX1、AFPX2)のそれぞれはカラーフィルタを含む。一実施形態において、カラーフィルタは、レッドをセンシングするレッドカラーフィルタRF、グリーンをセンシングするグリーンカラーフィルタGF、及びブルーをセンシングするブルーカラーフィルタBFを含む。
【0043】
一実施形態において、第1一般ピクセルNPX1はレッドカラーフィルタRFを含み、第2一般ピクセルNPX2はブルーカラーフィルタBFを含み、第1及び第2AFピクセル(AFPX1、AFPX2)はグリーンカラーフィルタGFを含む。例えば、複数のピクセル(NPX1、NPX2、AFPX1、AFPX2)は、ベイヤーパターン(Bayer pattern)に対応するように配置される。但し、これは、一例に過ぎず、本発明の実施形態によるピクセルアレイ110Aは、多様な種類のカラーフィルタを含んでもよい。例えば、カラーフィルタは、イエロ(yellow)、シアン(Cyan)、及びマゼンタ(Magenta)カラーをセンシングするためのカラーフィルタを含む。或いは、カラーフィルタは、ホワイトカラーをセンシングするホワイトカラーフィルタを含んでもよい。
【0044】
一実施形態において、第1一般ピクセルNPX1、第2一般ピクセルNPX2、第1AFピクセルAFPX1、及び第2AFピクセルAFPX2は、フローティングディフュージョン領域(例えば、
図14のFD)を互いに共有するが、本発明によるピクセルアレイ110Aは、それに限定されない。
【0045】
図3と比較して
図4Aを参照すると、ピクセルアレイ110A1は、第1方向X及び第2方向Yに沿って配置される第1一般ピクセルNPX1、第2一般ピクセルNPX2、第1AFピクセルAFPX11、及び第2AFピクセルAFPX21を含む。一実施形態において、第1一般ピクセルNPX1はレッドカラーフィルタRFを含み、第2一般ピクセルNPX2はブルーカラーフィルタBFを含み、第1及び第2AFピクセル(AFPX11、AFPX21)はイエロカラーフィルタYFを含む。
【0046】
図3と比較して
図4Bを参照すると、ピクセルアレイ110A2は、第1方向X及び第2方向Yに沿って配置される第1一般ピクセルNPX1、第2一般ピクセルNPX2、第1AFピクセルAFPX12、及び第2AFピクセルAFPX22を含む。一実施形態において、第1一般ピクセルNPX1はレッドカラーフィルタRFを含み、第2一般ピクセルNPX2はブルーカラーフィルタBFを含み、第1及び第2AFピクセル(AFPX12、AFPX22)のうちの1つはホワイトカラーフィルタWFを含む。例えば、第1及び第2AFピクセル(AFPX12、AFPX22)のうちの1つのAFピクセルはホワイトカラーフィルタWFを含み、他の1つのAFピクセルはグリーンカラーフィラーGFを含む。
図4Bでは、第2AFピクセルAFPX22がホワイトカラーフィルタWFを含む例を図示したが、第1AFピクセルAFPX12がホワイトカラーフィルタWFを含んでもよい。
【0047】
図3と比較して
図4Cを参照すると、ピクセルアレイ110A3は、第1方向X及び第2方向Yに沿って配置される第1一般ピクセルNPX13、第2一般ピクセルNPX23、第1AFピクセルAFPX13、及び第2AFピクセルAFPX23を含む。一実施形態において、第1一般ピクセルNPX13及び第2一般ピクセルNPX23はグリーンカラーフィルタGFを含み、第1AFピクセルAFPX13はレッドカラーフィルタRFを含み、第2AFピクセルAFPX23はブルーカラーフィルタBFを含む。
【0048】
図3と比較して
図4Dを参照すると、ピクセルアレイ110A4は、第1方向X及び第2方向Yに沿って配置される第1一般ピクセルNPX14、第2一般ピクセルNPX24、第1AFピクセルAFPX13、及び第2AFピクセルAFPX23を含む。一実施形態において、第1一般ピクセルNPX14及び第2一般ピクセルNPX24はイエロカラーフィルタYFを含み、第1AFピクセルAFPX13はレッドカラーフィルタRFを含み、第2AFピクセルAFPX23はブルーカラーフィルタBFを含む。
【0049】
図5は、本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイ110Bを示す図であり、
図2のピクセルアレイ110の少なくとも一部の一例を示す図である。
図5に関する説明で、
図3と同じ符号については、重複説明を省略する。
【0050】
図5を参照すると、ピクセルアレイ110Bは、第1方向X及び第2方向Yに沿って配置される第1一般ピクセルNPX1、第2一般ピクセルNPX2、第1AFピクセルAFPX1B、及び第2AFピクセルAFPX2Bを含む。一実施形態において、第1AFピクセルAFPX1B及び第2AFピクセルAFPX2Bのそれぞれは、八角形を有する。
【0051】
第1AFピクセルAFPX1Bは、第1方向Xの第1行及び第2行に配置されて第2方向Yの第1列及び第2列に配置される第1~第4フォトダイオード(APD1~APD4)を含み、第1~第4フォトダイオード(APD1~APD4)上に配置される1つのマイクロレンズMLAFBを含む。また、第2AFピクセルAFPX2Bは、第1方向Xの第1行及び第2行に配置されて第2方向Yの第1列及び第2列に配置される第1~第4フォトダイオード(APD1~APD4)を含み、第1~第4フォトダイオード(APD1~APD4)上に配置される1つのマイクロレンズMLAFBを含む。
【0052】
マイクロレンズMLAFBの形状及び屈折率によって、第1フォトダイオードAPD1で生成された光電荷、第2フォトダイオードAPD2で生成された光電荷、第3フォトダイオードAPD3で生成された光電荷、及び第4フォトダイオードAPD4で生成された光電荷がそれぞれ異なる。第1フォトダイオードAPD1によって生成された位相信号、第2フォトダイオードAPD2によって生成された位相信号、第3フォトダイオードAPD3によって生成された位相信号、及び第4フォトダイオードAPD4によって生成された位相信号を用いて、イメージセンサ100は、第1方向X及び第2方向YのAF機能を遂行することができる。
【0053】
一実施形態において、第1AFピクセルAFPX1Bは第1一般ピクセルNPX1よりも大きく、第2AFピクセルAFPX2Bは第2一般ピクセルNPX2よりも大きい。また、一実施形態において、第2AFピクセルAFPX2Bは第1一般ピクセルNPX1よりも大きく、第1AFピクセルAFPX1Bは第2一般ピクセルNPX2よりも大きい。第1AFピクセルAFPX1B及び第2AFピクセルAFPX2Bにそれぞれ含まれるマイクロレンズMLAFBは、第1一般ピクセルNPX1及び第2一般ピクセルNPX2にそれぞれ含まれるマイクロレンズMLNよりも大きい。
【0054】
例えば、第1AFピクセルAFPX1Bの第1方向Xの第1長さは第1一般ピクセルNPX1の第1方向Xの第1長さよりも長く、第1AFピクセルAFPX1Bの第2方向Yの第2長さは第1一般ピクセルNPX1の第2方向Yの第2長さよりも長い。また、例えば第2AFピクセルAFPX2の第1方向Xの第1長さは第2一般ピクセルNPX2の第1方向Xの第1長さよりも長く、第2AFピクセルAFPX2Bの第2方向Yの第2長さは第2一般ピクセルNPX2の第2方向Yの第2長さよりも長い。
【0055】
複数のピクセル(NPX1、NPX2、AFPX1B、AFPX2B)のそれぞれは、カラーフィルタを含む。一実施形態において、第1及び第2AFピクセル(AFPX1B、AFPX2B)はグリーンカラーフィルタGFを含み、或いは第1及び第2AFピクセル(AFPX1B、AFPX2B)はホワイトカラーフィルタを含んでもよい。
【0056】
一実施形態において、第1一般ピクセルNPX1、第2一般ピクセルNPX2、第1AFピクセルAFPX1B、及び第2AFピクセルAFPX2Bは、フローティングディフュージョン領域(例えば、
図14のFD)をそれぞれ共有するが、本発明によるピクセルアレイ110Bは、それに限定されない。
【0057】
図6は、本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイ110Cを示す図であり、
図2のピクセルアレイ110の少なくとも一部の一例を示す図である。
図6に関する説明で、
図3と同じ符号については、重複説明を省略する。
【0058】
図6を参照すると、ピクセルアレイ110Cは、第1方向X及び第2方向Yに沿って配置される第1一般ピクセルNPX1、第2一般ピクセルNPX2、第1AFピクセルAFPX1C、及び第2AFピクセルAFPX2Cを含む。一実施形態において、第1AFピクセルAFPX1C及び第2AFピクセルAFPX2Cのそれぞれは、方形(例えば、長方形)を有する。
【0059】
第1AFピクセルAFPX1Cは、第1方向Xに互いに隣接して配置される第1フォトダイオードAPD1及び第2フォトダイオードAPD2を含み、第1フォトダイオードAPD1及び第2フォトダイオードAPD2上に配置される1つのマイクロレンズMLAFCを含む。第2AFピクセルAFPX2Cは、第1方向Xに互いに隣接して配置される第1フォトダイオードAPD1及び第2フォトダイオードAPD2を含み、第1フォトダイオードAPD1及び第2フォトダイオードAPD2上に配置される1つのマイクロレンズMLAFCを含む。
【0060】
一実施形態において、第1AFピクセルAFPX1Cは第1一般ピクセルNPX1よりも大きく、第2AFピクセルAFPX2Cは第2一般ピクセルNPX2よりも大きい。また、一実施形態において、第2AFピクセルAFPX2Cは第1一般ピクセルNPX1よりも大きく、第1AFピクセルAFPX1Cは第2一般ピクセルNPX2よりも大きい。第1AFピクセルAFPX1C及び第2AFピクセルAFPX2Cにそれぞれ含まれるマイクロレンズMLAFCは第1一般ピクセルNPX1及び第2一般ピクセルNPX2にそれぞれ含まれるマイクロレンズMLNよりも大きく、マイクロレンズMLAFCは第1方向Xの幅が第2方向Yの幅よりも大きい。
【0061】
例えば、第1AFピクセルAFPX1Cの第1方向Xの第1長さL12Cは第1一般ピクセルNPX1の第1方向Xの第1長さL11よりも長く、第2AFピクセルAFPX2Cの第1方向Xの第1長さは第2一般ピクセルNPX2の第1方向Xの第1長さよりも長い。また、例えば第1AFピクセルAFPX1Cの第2方向Yの第2長さは第1一般ピクセルNPX1の第2方向Yの第2長さと同一であり、第2AFピクセルAFPX2Cの第2方向Yの第2長さL22Cは第2一般ピクセルNPX2の第2方向Yの第2長さL21と同一である。但し、
図6とは違って、例えば第1AFピクセルAFPX1Cの第2方向Yの第2長さは第1一般ピクセルNPX1の第2方向Yの第2長さよりも長く、第2AFピクセルAFPX2Cの第2方向Yの第2長さL22Cは第2一般ピクセルNPX2の第2方向Yの第2長さL21よりも長くてもよい。
【0062】
複数のピクセル(NPX1、NPX2、AFPX1C、AFPX2C)のそれぞれは、カラーフィルタを含む。一実施形態において、第1及び第2AFピクセル(AFPX1C、AFPX2C)はグリーンカラーフィルタGFを含み、或いは第1及び第2AFピクセル(AFPX1C、AFPX2C)はホワイトカラーフィルタを含んでもよい。
【0063】
一実施形態において、第1一般ピクセルNPX1、第2一般ピクセルNPX2、第1AFピクセルAFPX1C、及び第2AFピクセルAFPX2Cは、フローティングディフュージョン領域(例えば、
図14のFD)をそれぞれ共有するが、本発明によるピクセルアレイ110Cは、それに限定されない。
【0064】
図7及び
図8は、本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイ(110D、110D’)を示す図であり、
図2のピクセルアレイ110の少なくとも一部の一例を示す図である。
【0065】
図7を参照すると、ピクセルアレイ110Dは、第1方向X及び第2方向Yに沿って配置される第1一般ピクセルグループNPG1、第2一般ピクセルグループNPG2、第1AFピクセルグループAPG1、及び第2AFピクセルグループAPG2を含む。第1一般ピクセルグループNPG1及び第2一般ピクセルグループNPG2のそれぞれは
図2の一般ピクセルNPXに対応する一般ピクセルを含み、第1AFピクセルグループAPG1及び第2AFピクセルグループAPG2のそれぞれは
図2のAFピクセルAFPXに対応するAFピクセルを含む。
【0066】
一実施形態において、第1一般ピクセルグループNPG1及び第2一般ピクセルグループNPG2のそれぞれは、方形(例えば、長方形又は正方形)を有する。一実施形態において、第1AFピクセルグループAPG1及び第2AFピクセルグループAPG2のそれぞれは、八角形を有する。但し、
図7とは違って、第1一般ピクセルグループNPG1、第2一般ピクセルグループNPG2、第1AFピクセルグループAPG1、及び第2AFピクセルグループAPG2は、方形又は八角形でラウンドコーナーを有する変形された形状を有することもできる。或いは、第1一般ピクセルグループNPG1、第2一般ピクセルグループNPG2、第1AFピクセルグループAPG1、及び第2AFピクセルグループAPG2は、方形又は八角形とは異なる形状を有することもできる。
【0067】
第1一般ピクセルグループNPG1及び第2一般ピクセルグループNPG2のそれぞれは、2行及び2列に配置される第1~第4一般ピクセルを含む。第1一般ピクセルは第1フォトダイオードNPD1及び第1フォトダイオードNPD1上に配置される1つのマイクロレンズMLNDを含み、第2一般ピクセルは第2フォトダイオードNPD2及び第2フォトダイオードNPD2上に配置される1つのマイクロレンズMLNDを含み、第3一般ピクセルは第3フォトダイオードNPD3及び第3フォトダイオードNPD3上に配置される1つのマイクロレンズMLNDを含み、第4一般ピクセルは第4フォトダイオードNPD4及び第4フォトダイオードNPD4上に配置される1つのマイクロレンズMLNDを含む。但し、
図7とは違って、第1一般ピクセルグループNPG1の第1~第4一般ピクセルは1つのマイクロレンズをそれぞれ共有し、第2一般ピクセルグループNPG2の第1~第4一般ピクセルは1つのマイクロレンズをそれぞれ共有してもよい。
【0068】
一実施形態において、第1一般ピクセルグループNPG1の第1~第4一般ピクセルは同じカラーフィルタを含み、第2一般ピクセルグループNPG2の第1~第4一般ピクセルは同じカラーフィルタを含む。
【0069】
第1AFピクセルグループAPG1及び第2AFピクセルグループAPG2のそれぞれは、2行及び2列に配置される第1~第4AFピクセルを含む。第1AFピクセルは、第1方向Xに互いに隣接して配置される第1フォトダイオードAPD11及び第2フォトダイオードAPD12を含み、第1フォトダイオードAPD11及び第2フォトダイオードAPD12上に配置される1つのマイクロレンズMLAFDを含む。第2AFピクセルは、第1方向Xに互いに隣接して配置される第1フォトダイオードAPD21及び第2フォトダイオードAPD22を含み、第1フォトダイオードAPD21及び第2フォトダイオードAPD22上に配置される1つのマイクロレンズMLAFDを含む。第3AFピクセルは、第1方向Xに互いに隣接して配置される第1フォトダイオードAPD31及び第2フォトダイオードAPD32を含み、第1フォトダイオードAPD31及び第2フォトダイオードAPD32上に配置される1つのマイクロレンズMLAFDを含み、第4AFピクセルは、第1方向Xに互いに隣接して配置される第1フォトダイオードAPD41及び第2フォトダイオードAPD42を含み、第1フォトダイオードAPD41及び第2フォトダイオードAPD42上に配置される1つのマイクロレンズMLAFDを含む。一実施形態において、第1AFピクセルグループAPG1の第1~第4AFピクセルは同じカラーフィルタを含み、第2AFピクセルグループAPG2の第1~第4AFピクセルは同じカラーフィルタを含む。
【0070】
第1一般ピクセルグループNPG1及び第1AFピクセルグループAPG1は第1方向Xに互いに隣接して配置され、第2AFピクセルグループAPG2及び第2一般ピクセルグループNPG2は第1方向Xに互いに隣接して配置される。また、第2AFピクセルグループAPG2及び第1一般ピクセルグループNPG1は第2方向Yに隣接して配置され、第2一般ピクセルグループNPG2及び第1AFピクセルグループAPG1は第2方向Yに隣接して配置される。
【0071】
一実施形態において、第1AFピクセルグループAPG1は第1一般ピクセルグループNPG1よりも大きく、第2AFピクセルグループAPG2は第2一般ピクセルグループNPG2よりも大きい。また、一実施形態において、第2AFピクセルグループAPG2は第1一般ピクセルグループNPG1よりも大きく、第1AFピクセルグループAPG1は第2一般ピクセルグループNPG2よりも大きい。
【0072】
例えば、第1AFピクセルグループAPG1の第1方向Xの第1長さLG12は第1一般ピクセルグループNPG1の第1方向Xの第1長さLG11よりも長く、また第1AFピクセルグループAPG1の第2方向Yの第2長さは第1一般ピクセルグループNPG1の第2方向Yの第2長さよりも長い。また、例えば第2AFピクセルグループAPG2の第2方向Yの第2長さLG22は第2一般ピクセルグループNPG2の第2方向Yの第2長さLG21よりも長く、また第2AFピクセルグループAPG2の第1方向Xの第1長さは第2一般ピクセルグループNPG2の第1方向Xの第1長さよりも長い。例えば、第1AFピクセルグループAPG1の第1方向Xの第1長さLG12がA’+α’(この際、A’>α’>0)である場合、第1一般ピクセルグループNPG1の第1方向Xの第1長さLG11はA’-α’である。また、例えば第2AFピクセルグループAPG2の第2方向Yの第2長さLG22がA’+α’(この際、A’>α’>0)である場合、第2一般ピクセルグループNPG2の第2方向Yの第2長さLG12はA’-α’である。
【0073】
多様なカラーをセンシングするように、第1一般ピクセルグループNPG1、第2一般ピクセルグループNPG2、第1AFピクセルグループAPG1、及び第2AFピクセルグループAPG2は、多様なカラーフィルタを含む。一実施形態において、第1一般ピクセルグループNPG1の第1~第4一般ピクセルはレッドカラーフィルタRFを含み、第2一般ピクセルグループNPG2の第1~第4一般ピクセルは、ブルーカラーフィルタBFを含み、第1AFピクセルグループAPG1の第1~第4AFピクセルはグリーンカラーフィルタGFを含み、第2AFピクセルグループAPG2の第1~第4AFピクセルはグリーンカラーフィルタGFを含む。但し、これは、一例に過ぎず、本発明の実施形態によるピクセルアレイ110Dは、多様な種類のカラーフィルタを含んでもよい。
【0074】
一実施形態において、第1一般ピクセルグループNPG1に含まれる第1~第4一般ピクセルはフローティングディフュージョン領域(例えば、
図14のFD)をそれぞれ共有し、第2一般ピクセルグループNPG2に含まれる第1~第4一般ピクセルはフローティングディフュージョン領域FDをそれぞれ共有するが、本発明によるピクセルアレイ110Dは、それに限定されない。また、一実施形態において、第1AFピクセルグループAPG1に含まれる第1~第4AFピクセルはフローティングディフュージョン領域FDをそれぞれ共有し、第2AFピクセルグループAPG2に含まれる第1~第4AFピクセルはフローティングディフュージョン領域FDをそれぞれ共有するが、本発明によるピクセルアレイ110Dは、それに限定されない。
【0075】
図7と比較して
図8を参照すると、ピクセルアレイ110D’は、第1一般ピクセルグループNPG1、第2一般ピクセルグループNPG2、第1AFピクセルグループAPG1’、及び第2AFピクセルグループAPG2’を含む。一実施形態において、第1一般ピクセルグループNPG1はレッドカラーフィルタRFを含み、第2一般ピクセルグループNPG2はブルーカラーフィルタBFを含み、第1及び第2AFピクセルグループ(APG1’、APG2’)は、イエロカラーフィルタYFを含む。
【0076】
但し、
図7及び
図8に示したカラーフィルタの配置は一例であり、本発明によるイメージセンサは、それに限定されない。例えば、第1及び第2AFピクセルグループのうちの1つのAFピクセルグループはイエロカラーフィルタYFを含み、他の1つのAFピクセルグループはグリーンカラーフィルタGFを含む。又は、例えば第1及び第2一般ピクセルグループはグリーンカラーフィルタGFを含み、第1AFピクセルグループはレッドカラーフィルタRFを含み、第2AFピクセルグループはブルーカラーフィルタBFを含んでもよい。或いは、例えば第1及び第2一般ピクセルグループはイエロカラーフィルタYF又はホワイトカラーフィルタを含み、第1AFピクセルグループはレッドカラーフィルタRFを含み、第2AFピクセルグループはブルーカラーフィルタBFを含んでもよい。
【0077】
図9A~
図9Dは、本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイ(110D1~110D4)を示す図であり、
図2のピクセルアレイ110の少なくとも一部の一例を示す図である。
【0078】
図7と比較して
図9Aを参照すると、ピクセルアレイ110D1は、第1一般ピクセルグループNPG1、第2一般ピクセルグループNPG2、第1AFピクセルグループAPG11、及び第2AFピクセルグループAPG21を含む。一実施形態において、第1一般ピクセルグループNPG1はレッドカラーフィルタRFを含み、第2一般ピクセルグループNPG2はブルーカラーフィルタBFを含み、第1及び第2AFピクセルグループ(APG11、APG21)はグリーンカラーフィルタGF及びホワイトカラーフィルタWFを含む。例えば、第1及び第2AFピクセルグループ(APG11、APG21)のそれぞれに含まれる第1ピクセル及び第4ピクセルはグリーンカラーフィルタGFを含み、第2ピクセル及び第3ピクセルはホワイトカラーフィルタWFを含む。第1及び第2AFピクセルグループ(APG11、APG21)のそれぞれの第1ピクセル及び第4ピクセルは第1方向X及び第2方向Yを基準に互いに対角線に配置され、第1及び第2AFピクセルグループ(APG11、APG21)のそれぞれの第2ピクセル及び第3ピクセルは第1方向X及び第2方向Yを基準に互いに対角線に配置される。
【0079】
図7と比較して
図9Bを参照すると、ピクセルアレイ110D2は、第1一般ピクセルグループNPG1、第2一般ピクセルグループNPG2、第1AFピクセルグループAPG12、及び第2AFピクセルグループAPG22を含む。一実施形態において、第1一般ピクセルグループNPG1はレッドカラーフィルタRFを含み、第2一般ピクセルグループNPG2はブルーカラーフィルタBFを含み、第1及び第2AFピクセルグループ(APG12、APG22)はグリーンカラーフィルタGF及びホワイトカラーフィルタWFを含む。例えば、第1及び第2AFピクセルグループ(APG12、APG22)のそれぞれに含まれる第2ピクセル及び第3ピクセルはグリーンカラーフィルタGFを含み、第1ピクセル及び第4ピクセルはホワイトカラーフィルタWFを含む。
【0080】
図9Aと比較して
図9Cを参照すると、ピクセルアレイ110D3は、第1一般ピクセルグループNPG13、第2一般ピクセルグループNPG23、第1AFピクセルグループAPG11、及び第2AFピクセルグループAPG21を含む。一実施形態において、第1一般ピクセルグループNPG13はレッドカラーフィルタRF及びホワイトカラーフィルタWFを含む。例えば、第1一般ピクセルグループNPG13に含まれる第1ピクセル及び第4ピクセルはレッドカラーフィルタRFを含み、第2ピクセル及び第3ピクセルはホワイトカラーフィルタWFを含む。また、一実施形態において、第2一般ピクセルグループNPG23はブルーカラーフィルタBF及びホワイトカラーフィルタWFを含む。例えば、第1一般ピクセルグループNPG23に含まれる第1ピクセル及び第4ピクセルはブルーカラーフィルタBFを含み、第2ピクセル及び第3ピクセルはホワイトカラーフィルタWFを含む。第1及び第2一般ピクセルグループ(NPG13、NPG23)のそれぞれの第1ピクセル及び第4ピクセルは第1方向X及び第2方向Yを基準に互いに対角線に配置され、第1及び第2一般ピクセルグループ(NPG13、NPG23)のそれぞれの第2ピクセル及び第3ピクセルは第1方向X及び第2方向Yを基準に互いに対角線に配置される。
【0081】
図9Bと比較して
図9Dを参照すると、ピクセルアレイ110D4は、第1一般ピクセルグループNPG14、第2一般ピクセルグループNPG24、第1AFピクセルグループAPG12、及び第2AFピクセルグループAPG22を含む。一実施形態において、第1一般ピクセルグループNPG14はレッドカラーフィルタRF及びホワイトカラーフィルタWFを含む。例えば、第1一般ピクセルグループNPG14に含まれる第2ピクセル及び第3ピクセルはレッドカラーフィルタRFを含み、第1ピクセル及び第4ピクセルはホワイトカラーフィルタWFを含む。また、一実施形態において、第2一般ピクセルグループNPG24はブルーカラーフィルタBF及びホワイトカラーフィルタWFを含む。例えば、第1一般ピクセルグループNPG24に含まれる第2ピクセル及び第3ピクセルはブルーカラーフィルタBFを含み、第1ピクセル及び第4ピクセルはホワイトカラーフィルタWFを含む。
【0082】
図9A~
図9Dで説明したカラーフィルタの配置は一例であり、本発明によるイメージセンサは、それに限定されない。必要によって、カラーフィルタの配置は多様に具現される。
【0083】
図10は、本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイ110Eを示す図であり、
図2のピクセルアレイ110の少なくとも一部の一例を示す図である。
図10に関する説明で、
図7と同じ符号については、重複説明を省略する。
【0084】
図10を参照すると、ピクセルアレイ110Eは、第1一般ピクセルグループNPG1E、第2一般ピクセルグループNPG2E、第1AFピクセルグループAPG1、及び第2AFピクセルグループAPG2を含む。第1一般ピクセルグループNPG1E及び第2一般ピクセルグループNPG2Eのそれぞれは
図2の一般ピクセルNPXに対応する一般ピクセルを含み、第1AFピクセルグループAPG1及び第2AFピクセルグループAPG2のそれぞれは
図2のAFピクセルAFPXに対応するAFピクセルを含む。
【0085】
一実施形態において、第1一般ピクセルグループNPG1E及び第2一般ピクセルグループNPG2Eのそれぞれは、方形(例えば、長方形又は正方形)を有する。第1一般ピクセルグループNPG1E及び第2一般ピクセルグループNPG2Eのそれぞれは、1つのフォトダイオードNPDE及び1つのフォトダイオードNPDE上に配置される1つのマイクロレンズMLNEを含む1つの一般ピクセルを含む。
【0086】
第1一般ピクセルグループNPG1E及び第1AFピクセルグループAPG1は第1方向Xに互いに隣接して配置され、第2AFピクセルグループAPG2及び第2一般ピクセルグループNPG2Eは第1方向Xに互いに隣接して配置される。また、第2AFピクセルグループAPG2及び第1一般ピクセルグループNPG1Eは第2方向Yに隣接して配置され、第2一般ピクセルグループNPG2E及び第1AFピクセルグループAPG1は第2方向Yに隣接して配置される。
【0087】
一実施形態において、第1AFピクセルグループAPG1は第1一般ピクセルグループNPG1Eよりも大きく、第2AFピクセルグループAPG2は第2一般ピクセルグループNPG2Eよりも大きい。また、一実施形態において、第2AFピクセルグループAPG2は第1一般ピクセルグループNPG1Eよりも大きく、第1AFピクセルグループAPG1は第2一般ピクセルグループNPG2Eよりも大きい。例えば、第1AFピクセルグループAPG1の第1方向Xの第1長さは第1一般ピクセルグループNPG1Eの第1方向Xの第1長さよりも長く、第1AFピクセルグループAPG1の第2方向Yの第2長さは第1一般ピクセルグループNPG1Eの第2方向Yの第2長さよりも長い。また、例えば第2AFピクセルグループAPG2の第1方向Xの第1長さは第2一般ピクセルグループNPG2Eの第1方向Xの第1長さよりも長く、第2AFピクセルグループAPG2の第2方向Yの第2長さは第2一般ピクセルグループNPG2Eの第2方向Yの第2長さよりも長い。
【0088】
一実施形態において、第1一般ピクセルグループNPG1Eの一般ピクセルはレッドカラーフィルタRFを含み、第2一般ピクセルグループNPG2Eの一般ピクセルはブルーカラーフィルタBFを含むが、本発明によるピクセルアレイ110Eは、それに限定されない。
【0089】
図11A及び
図11Bは、本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイ(110F、110F’)を示す図であり、
図2のピクセルアレイ110の少なくとも一部の一例を示す図である。
図11A及び
図11Bに関する説明で、
図7と同じ符号については、重複説明を省略する。
【0090】
図11Aを参照すると、ピクセルアレイ110Fは、第1一般ピクセルグループNPG1、第2一般ピクセルグループNPG2、第1AFピクセルグループAPG1F、及び第2AFピクセルグループAPG2Fを含む。第1一般ピクセルグループNPG1及び第2一般ピクセルグループNPG2のそれぞれは
図2の一般ピクセルNPXに対応する一般ピクセルを含み、第1AFピクセルグループAPG1F及び第2AFピクセルグループAPG2Fのそれぞれは
図2のAFピクセルAFPXに対応するAFピクセルを含む。一実施形態において、第1AFピクセルグループAPG1F及び第2AFピクセルグループAPG2Fのそれぞれは、八角形を有する。
【0091】
第1AFピクセルグループAPG1F及び第2AFピクセルグループAPG2Fのそれぞれは、第1~第4AFピクセルを含む。第1AFピクセルは、2行及び2列に配置される第1~第4フォトダイオード(APD11~APD14)及び第1~第4フォトダイオード(APD11~APD14)上に配置される1つのマイクロレンズMLAFFを含む。第2AFピクセルは、2行及び2列に配置される第1~第4フォトダイオード(APD21~APD24)及び第1~第4フォトダイオード(APD21~APD24)上に配置される1つのマイクロレンズMLAFFを含む。第3AFピクセルは、2行及び2列に配置される第1~第4フォトダイオード(APD31~APD34)及び第1~第4フォトダイオード(APD31~APD34)上に配置される1つのマイクロレンズMLAFFを含む。第4AFピクセルは、2行及び2列に配置される第1~第4フォトダイオード(APD41~APD44)及び第1~第4フォトダイオード(APD41~APD44)上に配置される1つのマイクロレンズMLAFFを含む。
【0092】
一実施形態において、第1AFピクセルグループAPG1Fは第1一般ピクセルグループNPG1よりも大きく、第2AFピクセルグループAPG2Fは第2一般ピクセルグループNPG2よりも大きい。また、一実施形態において、第2AFピクセルグループAPG2Fは第1一般ピクセルグループNPG1よりも大きく、第1AFピクセルグループAPG1Fは第2一般ピクセルグループNPG2よりも大きい。例えば、第1AFピクセルグループAPG1Fの第1方向Xの第1長さは第1一般ピクセルグループNPG1の第1方向Xの第1長さよりも長く、第1AFピクセルグループAPG1Fの第2方向Yの第2長さは第1一般ピクセルグループNPG1の第2方向Yの第2長さよりも長い。また、例えば、第2AFピクセルグループAPG2Fの第1方向Xの第1長さは第2一般ピクセルグループNPG2の第1方向Xの第1長さよりも長く、第2AFピクセルグループAPG2Fの第2方向Yの第2長さは第2一般ピクセルグループNPG2の第2方向Yの第2長さよりも長い。
【0093】
一実施形態において、第1AFピクセルグループAPG1Fの第1~第4AFピクセルは、グリーンカラーフィルタGF及びホワイトカラーフィルタのうちの少なくとも1つのフィルタを含む。
【0094】
一実施形態において、第1AFピクセルグループAPG1Fに含まれる第1~第4AFピクセルはフローティングディフュージョン領域(例えば、
図14のFD)をそれぞれ共有し、第2AFピクセルグループAPG2Fに含まれる第1~第4AFピクセルはフローティングディフュージョン領域FDをそれぞれ共有するが、本発明によるピクセルアレイ110Fは、それに限定されない。
【0095】
図11Aと比較して
図11Bを参照すると、ピクセルアレイ110F’は、第1一般ピクセルグループNPG1’、第2一般ピクセルグループNPG2’、第1AFピクセルグループAPG1F、及び第2AFピクセルグループAPG2Fを含む。第1一般ピクセルグループNPG1’の第1~第4一般ピクセルは1つのマイクロレンズMLND’をそれぞれ共有する。第2一般ピクセルグループNPG2’の第1~第4一般ピクセルは、1つのマイクロレンズMLND’をそれぞれ共有する。
【0096】
図12A及び
図12Bは、本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイ(110G、110G’)を示す図であり、
図2のピクセルアレイ110の少なくとも一部の一例を示す図である。
図12A及び
図12Bに関する説明で、
図7と同じ符号については、重複説明を省略する。
【0097】
図12Aを参照すると、ピクセルアレイ110Gは、第1一般ピクセルグループNPG1、第2一般ピクセルグループNPG2、第1AFピクセルグループAPG1G、及び第2AFピクセルグループAPG2Gを含む。第1一般ピクセルグループNPG1及び第2一般ピクセルグループNPG2のそれぞれは
図2の一般ピクセルNPXに対応する一般ピクセルを含み、第1AFピクセルグループAPG1G及び第2AFピクセルグループAPG2Gのそれぞれは
図2のAFピクセルAFPXに対応するAFピクセルを含む。一実施形態において、第1AFピクセルグループAPG1G及び第2AFピクセルグループAPG2Gのそれぞれは、方形(例えば、長方形)を有する。
【0098】
第1AFピクセルグループAPG1G及び第2AFピクセルグループAPG2Gのそれぞれは、第1~第4AFピクセルを含む。第1AFピクセルは、第1方向Xに互いに隣接して配置される第1フォトダイオードAPD11及び第2フォトダイオードAPD12を含み、第1フォトダイオードAPD11及び第2フォトダイオードAPD12上に配置される1つのマイクロレンズMLAFGを含む。第2AFピクセルは、第1方向Xに互いに隣接して配置される第1フォトダイオードAPD21及び第2フォトダイオードAPD22を含み、第1フォトダイオードAPD21及び第2フォトダイオードAPD22上に配置される1つのマイクロレンズMLAFGを含む。第3AFピクセルは、第1方向Xに互いに隣接して配置される第1フォトダイオードAPD31及び第2フォトダイオードAPD32を含み、第1フォトダイオードAPD31及び第2フォトダイオードAPD32上に配置される1つのマイクロレンズMLAFGを含む。第4AFピクセルは、第1方向Xに互いに隣接して配置される第1フォトダイオードAPD41及び第2フォトダイオードAPD42を含み、第1フォトダイオードAPD41及び第2フォトダイオードAPD42上に配置される1つのマイクロレンズMLAFGを含む。一実施形態において、マイクロレンズMLAFGは、第1方向Xの幅が第2方向Yの幅よりも大きい。
【0099】
一実施形態において、第1AFピクセルグループAPG1Gは第1一般ピクセルグループNPG1よりも大きく、第2AFピクセルグループAPG2Gは第2一般ピクセルグループNPG2よりも大きい。また、一実施形態において、第2AFピクセルグループAPG2Gは第1一般ピクセルグループNPG1よりも大きく、第1AFピクセルグループAPG1Gは第2一般ピクセルグループNPG2よりも大きい。
【0100】
例えば、第1AFピクセルグループAPG1Gの第1方向Xの第1長さLG12Gは第1一般ピクセルグループNPG1の第1方向Xの第1長さLG11よりも長く、第2AFピクセルグループAPG2Gの第1方向Xの第1長さは第2一般ピクセルグループNPG2の第1方向Xの第1長さよりも長い。また、例えば、第1AFピクセルグループAPG1Gの第2方向Yの第2長さは第1一般ピクセルグループNPG1の第2方向Yの第2長さと同一であり、第2AFピクセルグループAPG2Gの第2方向Yの第2長さ(LG22G)は第2一般ピクセルグループNPG2の第2方向Yの第2長さLG21と同一である。但し、
図12とは違って、例えば第1AFピクセルグループAPG1Gの第2方向Yの第2長さは第1一般ピクセルグループNPG1の第2方向Yの第2長さよりも長く、第2AFピクセルグループAPG2Gの第2方向Yの第2長さ(LG22G)は第2一般ピクセルグループNPG2の第2方向Yの第2長さLG21よりも長くてもよい。
【0101】
第1一般ピクセルグループNPG1、第2一般ピクセルグループNPG2、第1AFピクセルグループAPG1G、及び第2AFピクセルグループAPG2Gは、多様なカラーフィルタを含む。一実施形態において、第1AFピクセルグループAPG1G及び第2AFピクセルグループAPG2Gに含まれるAFピクセルは、グリーンカラーフィルタGFを含み、或いはホワイトカラーフィルタを含んでもよい。
【0102】
一実施形態において、第1AFピクセルグループAPG1Gに含まれる第1~第4AFピクセルはフローティングディフュージョン領域(例えば、
図14のFD)をそれぞれ共有し、第2AFピクセルグループAPG2Gに含まれる第1~第4AFピクセルはフローティングディフュージョン領域FDをそれぞれ共有するが、本発明によるピクセルアレイ110Gは、それに限定されない。
【0103】
図12Aと比較して
図12Bを参照すると、ピクセルアレイ110G’は、第1一般ピクセルグループNPG1’、第2一般ピクセルグループNPG2’、第1AFピクセルグループAPG1G、及び第2AFピクセルグループAPG2Gを含む。第1一般ピクセルグループNPG1’の第1~第4一般ピクセルは、1つのマイクロレンズMLND’をそれぞれ共有する。第2一般ピクセルグループNPG2’の第1~第4一般ピクセルは、1つのマイクロレンズMLND’をそれぞれ共有する。
【0104】
図13は、本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイ110Hを示す図であり、
図2のピクセルアレイ110の少なくとも一部の一例を示す図である。
図13に関する説明で、
図7及び
図12と同じ符号については、重複説明を省略する。
【0105】
図13を参照すると、ピクセルアレイ110Hは、第1一般ピクセルグループNPG1H、第2一般ピクセルグループNPG2H、第1AFピクセルグループAPG1G、及び第2AFピクセルグループAPG2Gを含む。第1一般ピクセルグループNPG1H及び第2一般ピクセルグループNPG2Hのそれぞれは
図2の一般ピクセルNPXに対応する一般ピクセルを含み、第1AFピクセルグループAPG1G及び第2AFピクセルグループAPG2Gのそれぞれは
図2のAFピクセルAFPXに対応するAFピクセルを含む。
【0106】
一実施形態において、第1一般ピクセルグループNPG1H及び第2一般ピクセルグループNPG2Hのそれぞれは、方形(例えば、長方形又は正方形)を有する。第1一般ピクセルグループNPG1H及び第2一般ピクセルグループNPG2Hのそれぞれは、1つのフォトダイオードNPDH及び1つのフォトダイオードNPDH上に配置される1つのマイクロレンズMLNHを含む1つの一般ピクセルを含む。
【0107】
第1一般ピクセルグループNPG1H及び第1AFピクセルグループAPG1Gは第1方向Xに互いに隣接して配置され、第2AFピクセルグループAPG2G及び第2一般ピクセルグループNPG2Hは第1方向Xに互いに隣接して配置される。また、第2AFピクセルグループAPG2G及び第1一般ピクセルグループNPG1Hは第2方向Yに隣接して配置され、第2一般ピクセルグループNPG2H及び第1AFピクセルグループAPG1Gは第2方向Yに隣接して配置される。
【0108】
一実施形態において、第1AFピクセルグループAPG1Gは第1一般ピクセルグループNPG1Hよりも大きく、第2AFピクセルグループAPG2Gは第2一般ピクセルグループNPG2Hよりも大きい。また、一実施形態において、第2AFピクセルグループAPG2Gは第1一般ピクセルグループNPG1Hよりも大きく、第1AFピクセルグループAPG1Gは第2一般ピクセルグループNPG2Hよりも大きい。例えば、第1AFピクセルグループAPG1Gの第1方向Xの第1長さは第1一般ピクセルグループNPG1Hの第1方向Xの第1長さよりも長く、第2AFピクセルグループAPG2Gの第1方向Xの第1長さは第2一般ピクセルグループNPG2Hの第1方向Xの第1長さよりも長い。また、例えば第1AFピクセルグループAPG1Gの第2方向Yの第2長さは第1一般ピクセルグループNPG1Hの第2方向Yの第2長さと同一であり、第2AFピクセルグループAPG2Gの第2方向Yの第2長さは第2一般ピクセルグループNPG2Hの第2方向Yの第2長さと同一である。但し、
図13とは違って、例えば第1AFピクセルグループAPG1Gの第2方向Yの第2長さは第1一般ピクセルグループNPG1Hの第2方向Yの第2長さよりも長く、第2AFピクセルグループAPG2Gの第2方向Yの第2長さは第2一般ピクセルグループNPG2Hの第2方向Yの第2長さよりも長くてもよい。
【0109】
一実施形態において、第1一般ピクセルグループNPG1Hの一般ピクセルはレッドカラーフィルタRFを含み、第2一般ピクセルグループNPG2Hの一般ピクセルはブルーカラーフィルタBFを含むが、本発明によるピクセルアレイ110Hは、それに限定されない。
【0110】
図14は、フローティングディフュージョン領域を共有するピクセルを説明するための回路図である。
図14では、2個のピクセル、第1ピクセルPX1及び第2ピクセルPX2のみを図示しているが、3個以上のピクセルがフローティングディフュージョン領域FDを共有することができ、以下の説明が同一に適用される。或いは、本発明によるピクセルアレイに含まれるピクセルは、それぞれ互いに区分されるフローティングディフュージョン領域FDを含んでもよい。
【0111】
図14を参照すると、第1ピクセルPX1は、第1フォトダイオードPD1、第1伝送トランジスタTX1、選択トランジスタSX、ドライブトランジスタSF、及びリセットトランジスタRXを含む。第2ピクセルPX2は、第2フォトダイオードPD2、第2伝送トランジスタTX2、選択トランジスタSX、ドライブトランジスタSF、及びリセットトランジスタRXを含む。第1ピクセルPX1及び第2ピクセルPX2は、フローティングディフュージョン領域FDを互いに共有し、選択トランジスタSX、ドライブトランジスタSF、及びリセットトランジスタRXを互いに共有する共有ピクセル構造を形成する。一実施形態において、選択トランジスタSX、ドライブトランジスタSF、及びリセットトランジスタRXのうちの少なくとも1つが省略される。
【0112】
第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2のそれぞれは、光の強度によって可変される光電荷を生成する。例えば、第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2のそれぞれは、P-N接合ダイオードであって、入射した光量に比例して電荷、即ち負の電荷である電子及び正の電荷である正孔を生成する。第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2のそれぞれは、光電変換素子の例であって、フォトトランジスタ(photo transistor)、フォトゲート(photo gate)、ピンドフォトダイオード(pinned photo diode:PPD)、及びそれらの組合せのうちの少なくとも1つである。
【0113】
フローティングディフュージョン領域FDは、キャパシタとして動作する。第1伝送トランジスタTX1は、第1伝送制御信号TS1によって第1フォトダイオードPD1で生成された光電荷をフローティングディフュージョン領域FDに伝送する。第1伝送トランジスタTX1がターンオン(turn-on)されると、第1フォトダイオードPD1で生成された光電荷が、フローティングディフュージョン領域FDに伝送されて、フローティングディフュージョン領域FDに累積して保存される。第2伝送トランジスタTX2は、第2伝送制御信号TS2によって第2フォトダイオードPD2で生成された光電荷をフローティングディフュージョン領域FDに伝送する。
【0114】
リセットトランジスタRXは、フローティングディフュージョン領域FDに蓄積された電荷を周期的にリセットする。リセットトランジスタRXのソース電極はフローティングディフュージョン領域FDに連結され、ドレイン電極は電源電圧VPIXに連結される。リセット制御信号RSによってリセットトランジスタRXがターンオンされると、リセットトランジスタRXのドレイン電極に連結された電源電圧VPIXがフローティングディフュージョン領域FDに伝達される。リセットトランジスタRXがターンオンされると、フローティングディフュージョン領域FDに蓄積された電荷が排出されてフローティングディフュージョン領域FDがリセットされる。
【0115】
フローティングディフュージョン領域FDに蓄積された光電荷量によってドライブトランジスタSFが制御される。ドライブトランジスタSFは、バッファ増幅器(buffer amplifier)であって、フローティングディフュージョン領域FDに充電された電荷による信号をバッファリングする。ドライブトランジスタSFは、フローティングディフュージョン領域FDの電位変化を増幅し、それをカラム出力ライン(例えば、
図2の第1~第n-1カラム出力ライン(CLO_0~CLO_n-1)のうちの1つのカラム出力ライン)にピクセル信号VOUTとして出力する。
【0116】
選択トランジスタSXは、ドレイン端子がドライブトランジスタSFのソース端子に連結され、選択信号SELSに応答して、カラム出力ラインを介してCDS(例えば、
図2の151)にピクセル信号VOUTを出力する。
【0117】
図15は、マルチカメラモジュールを含む電子装置のブロック図である。
図16は、
図15のカメラモジュールの詳細ブロック図である。
図16は、カメラモジュール1100bの詳細構成について説明するが、以下の説明は、実施形態よって他のカメラモジュール(1100a、1100b)に対しても同様に適用される。
【0118】
図15を参照すると、電子装置1000は、カメラモジュールグループ1100、アプリケーションプロセッサ1200、PM(電源管理)IC1300、及び外部メモリ1400を含む。カメラモジュールグループ1100は、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)を含む。図面には、3個のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)が配置された実施形態を示しているが、実施形態は、それに制限されるものではない。
【0119】
図15及び
図16を参照すると、カメラモジュール1100bは、プリズム1105、光学経路ホールディング要素(Optical Path Folding Element、以下、「OPFE」)1110、アクチュエータ1130、イメージセンシング装置1140、及び保存部1150を含む。
【0120】
プリズム1105は、光反射物質の反射面1107を含んで外部から入射する光Lの経路を変更する。一実施形態において、プリズム1105は、第1方向Xに入射する光Lの経路を第1方向Xに垂直な第2方向Yに変更する。プリズム1105は、中心軸1106に対するA方向に光反射物質の反射面1107を回転させるか、又は中心軸1106をB方向に回転させることで、第1方向Xに入射する光Lの経路を第2方向Yに変更する。その場合、OPFE1110は、第1方向X及び第2方向Yに垂直な第3方向Zに移動する。OPFE1110は、例えばm(ここで、mは自然数)個のグループからなる光学レンズを含む。アクチュエータ1130は、OPFE1110又は光学レンズ(以下、光学レンズと指称)を特定位置に移動させる。
【0121】
イメージセンシング装置1140は、イメージセンサ1142、制御ロジック1144、及びメモリ1146を含む。イメージセンサ1142は、光学レンズを介して提供される光Lを用いてセンシング対象のイメージをセンシングする。イメージセンサ1142は、
図1で説明したイメージセンサ100であり、
図3~
図13で説明したピクセルアレイ(110A~110H)のうちの少なくとも1つを含む。
【0122】
制御ロジック1144は、カメラモジュール1100bの全般的な動作を制御する。例えば、制御ロジック1144は、制御信号ラインCSLbを介して提供される制御信号によってカメラモジュール1100bの動作を制御する。メモリ1146は、キャリブレーションデータ1147のようなカメラモジュール1100bの動作に必要な情報を保存する。
【0123】
一実施形態において、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)のうちの1つのカメラモジュール(例えば、1100b)は上述したプリズム1105及びOPFE1110を含む折り畳みレンズ(folded lens)形態のカメラモジュールであり、残りのカメラモジュール(例えば、1100a、1100b)はプリズム1105及びOPFE1110を含まないバーティカル(vertical)形態のカメラモジュールであるが、実施形態は、それに制限されるものではない。
【0124】
一実施形態において、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)のうちの1つのカメラモジュール(例えば、1100c)は、例えばIR(Infrared Ray)を用いてデプス(depth)情報を抽出するバーティカル形態のデプスカメラ(depth camera)である。その場合、アプリケーションプロセッサ1200は、そのようなデプスカメラから提供されるイメージデータ値と他のカメラモジュール(例えば、1100a又は1100b)から提供されるイメージデータ値を併合(merge)して3次元デプスイメージ(3D depth image)を生成する。
【0125】
一実施形態において、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)のうちの少なくとも2つのカメラモジュール(例えば、1100a、1100b)は、それぞれ異なる観測視野(Field of View、視野角)を有する。その場合、例えば複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)のうちの少なくとも2つのカメラモジュール(例えば、1100a、1100b)の光学レンズはそれぞれ異なるが、それに制限されるものではない。
【0126】
また、一実施形態において、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)の各々の視野角はそれぞれ異なる。その場合、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)の各々に含まれる光学レンズもそれぞれ異なるが、それに制限されるものではない。
【0127】
一実施形態において、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)の各々は、それぞれ物理的に分離されて配置される。即ち、1つのイメージセンサ1142)のセンシング領域を複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)が分割して使用するのではなく、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)の各々の内部に独立したイメージセンサ1142が配置される。
【0128】
また、
図15を参照すると、アプリケーションプロセッサ1200は、イメージ処理装置1210、メモリコントローラ1220、内部メモリ1230を含む。アプリケーションプロセッサ1200は、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)から分離されて具現される。例えば、アプリケーションプロセッサ1200と複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)とは、別途の半導体チップにそれぞれ分離されて具現される。
【0129】
イメージ処理装置1210は、複数のサブイメージプロセッサ(1212a、1212b、1212c)、イメージ生成器1214、及びカメラモジュールコントローラ1216を含む。
【0130】
イメージ処理装置1210は、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)の個数に対応する個数の複数のサブイメージプロセッサ(1212a、1212b、1212c)を含む。
【0131】
複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)の各々から生成されたイメージデータは、それぞれ分離されたイメージ信号ライン(ISLa、ISLb、ISLc)を介して、対応するサブイメージプロセッサ(1212a、1212b、1212c)に提供される。例えば、カメラモジュール1100aから生成されたイメージデータはイメージ信号ラインISLaを介してサブイメージプロセッサ1212aに提供され、カメラモジュール1100bから生成されたイメージデータはイメージ信号ラインISLbを介してサブイメージプロセッサ1212bに提供され、カメラモジュール1100cから生成されたイメージデータはイメージ信号ラインISLcを介してサブイメージプロセッサ1212cに提供される。そのようなイメージデータの伝送は、例えばMIPI(Mobile Industry Processor Interface)に基づくカメラ直列インターフェース(CSI:Camera Serial Interface)を用いて行われるが、実施形態は、それに制限されるものではない。
【0132】
複数のサブイメージプロセッサ(1212a、1212b、1212c)の各々に提供されたイメージデータは、イメージ生成器1214に提供される。イメージ生成器1214は、イメージ生成情報(Generating Information)又はモード信号(Mode Signal)によって、複数のサブイメージプロセッサ(1212a、1212b、1212c)の各々から提供されたイメージデータを用いて出力イメージを生成する。
【0133】
具体的に、イメージ生成器1214は、イメージ生成情報又はモード信号によって、それぞれ異なる視野角を有する複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)の各々から生成されたイメージデータ値のうちの少なくとも一部を併合(merge)して出力イメージを生成する。また、イメージ生成器1214は、イメージ生成情報又はモード信号によって、それぞれ異なる視野角を有する複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)の各々から生成されたイメージデータのうちのいずれか1つを選択して出力イメージを生成する。
【0134】
カメラモジュールコントローラ1216は、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)の各々に制御信号を提供する。カメラモジュールコントローラ1216から生成された制御信号は、それぞれ分離された制御信号ライン(CSLa、CSLb、CSLc)を介して複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)のうちの対応するカメラモジュールに提供される。
【0135】
アプリケーションプロセッサ1200は、受信されたイメージデータ、即ちエンコードされたデータを内部に備えられた内部メモリ1230又はアプリケーションプロセッサ1200の外部メモリ1400に保存し、その後、内部メモリ1230又は外部メモリ1400からエンコードされたデータを読み取ってデコーディングし、デコーディングされたイメージデータに基づいて生成されたイメージをディスプレイする。例えば、イメージ処理装置1210の複数のサブイメージプロセッサ(1212a、1212b、1212c)のうちの対応するサブイメージプロセッサがデコーディングを行う。またアプリケーションプロセッサ1200はデコーディングされたイメージデータに対してイメージ処理を行う。
【0136】
PMIC1300は、複数のカメラモジュール(1100a、1100b、1100c)の各々に電力、例えば電源電圧を供給する。例えば、PMIC1300は、アプリケーションプロセッサ1200の制御下で、パワー信号ラインPSLaを介してカメラモジュール1100aに第1電力を供給し、パワー信号ラインPSLbを介してカメラモジュール1100bに第2電力を供給し、パワー信号ラインPSLcを介してカメラモジュール1100cに第3電力を供給する。
【0137】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0138】
10 デジタル撮像装置
11 撮像部
12 プロセッサ
11_1 レンズ
11_2 レンズ駆動部
11_3 しぼり
11_4 しぼり駆動部
20 客体
100 イメージセンサ
110、110A、110A1、110A2、110A3、110A4、110B、110C、110D、110D’、110D1、110D2、110D3、110D3、110E、110F、110F’、110G、110G’、110H ピクセルアレイ
120 制御部
130 信号処理部
140 ロウドライバ
150 信号読出部
151 相関二重サンプラ(CDS)
153 アナログ-デジタルコンバータ(ADC)
155 バッファ
157 ランプ信号生成器
1000 電子装置
1100 カメラモジュールグループ
1100a~1100c カメラモジュール
1105 プリズム
1106 中心軸
1107 反射面
1110 光学経路ホールディング要素(OPFE)
1130 アクチュエータ
1140 イメージセンシング装置
1142 イメージセンサ
1144 制御ロジック
1146 メモリ
1147 キャリブレーションデータ
1150 保存部
1200 アプリケーションプロセッサ
1210 イメージ処理装置
1212a~1212c サブイメージプロセッサ
1214 イメージ生成器
1216 カメラモジュールコントローラ
1220 メモリコントローラ
1230 内部メモリ
1300 PM(電源管理)IC
1400 外部メモリ
AFPX AFピクセル
AFPX1、AFPX11、AFPX12、AFPX13、AFPX1B、AFPX1C 第1AFピクセル
AFPX2、AFPX21、AFPX22、AFPX23、AFPX2B、AFPX2C 第2AFピクセル
APD1、APD11、APD21、APD31、APD41、NPD1、PD1 第1フォトダイオード
APD2、APD12、APD22、APD32、APD42、NPD2、PD2 第2フォトダイオード
APD3、APD13、APD23、APD33、APD43、NPD3 第3フォトダイオード
APD4、APD14、APD24、APD34、APD44、NPD4 第4フォトダイオード
APG1、APG1’APG11、APG12、APG1F、APG1G 第1AFピクセルグループ
APG2、APG2’APG21、APG22、APG2F、APG2G 第2AFピクセルグループ
BF ブルーカラーフィルタ
CSLa~CSLc 制御信号ライン
FD フローティングディフュージョン領域
GF グリーンカラーフィルタ
ISLa~ISLc イメージ信号ライン
MLAF、MLAFB、MLAFC、MLAFD、MLAFF、MLAFG、MLN、MLND、MLND’、MLNE、MLNH マイクロレンズ
NPD、NPDE、NPDH フォトダイオード
NPG1、NPG1’、NPG13、NPG14、NPG1E、NPG1H 第1一般ピクセルグループ
NPG2、NPG2’、NPG23、NPG24、NPG2E、NPG2H 第2一般ピクセルグループ
NPX 一般ピクセル
NPX1、NPX13、NPX14 第1一般ピクセル
NPX2、NPX23、NPX24 第2一般ピクセル
PSLa~PSLc パワー信号ライン
PX ピクセル
PX1、PX2 第1、第2ピクセル
RF レッドカラーフィルタ
RS、RSs リセット制御信号
RX リセットトランジスタ
SELS、SELSs 選択信号
SF ドライブトランジスタ
SX 選択トランジスタ
TS1、TS2 第1、第2伝送制御信号
TSs 伝送制御信号
TX1、TX2 第1、第2伝送トランジスタ
VOUT ピクセル信号
VPIX 電源電圧
WF ホワイトカラーフィルタ
YF イエロカラーフィルタ