(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022161989
(43)【公開日】2022-10-21
(54)【発明の名称】ZIKAウイルス核酸を検出するための組成物および方法
(51)【国際特許分類】
C12Q 1/6888 20180101AFI20221014BHJP
C12Q 1/6844 20180101ALI20221014BHJP
C12Q 1/6818 20180101ALI20221014BHJP
C12N 9/10 20060101ALN20221014BHJP
C12N 15/10 20060101ALN20221014BHJP
【FI】
C12Q1/6888 Z ZNA
C12Q1/6844 Z
C12Q1/6818 Z
C12N9/10
C12N15/10 110Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129973
(22)【出願日】2022-08-17
(62)【分割の表示】P 2020211456の分割
【原出願日】2017-06-09
(31)【優先権主張番号】62/348,563
(32)【優先日】2016-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500169900
【氏名又は名称】ジェン-プローブ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】クイ ガオ
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー エム. リネン
(57)【要約】
【課題】ZIKAウイルス核酸を検出するための組成物および方法の提供。
【解決手段】Zikaウイルス核酸の検出のための、増幅オリゴマー、捕捉プローブ、および検出プローブを含む、核酸オリゴマーが開示される。開示されたオリゴマーを使用する特異的核酸増幅および検出の方法、ならびに対応する反応混合物およびキットもまた、開示される。方法は、Zikaウイルス標的核酸の核酸増幅を実施することと、例えば、増幅産物を、試料中のZikaウイルスの存在を示すシグナルを提供する核酸検出プローブと特異的にハイブリダイズすることによって、増幅産物を検出することとを含む。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
図面に記載の発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
配列表への参照
本出願は、EFS-Webを介してASCII形式で提出されており、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、配列表を含む。2017年6月9日に作成された前述のASCIIコピーは、DIA-0025-02_SeqList_ST25.txt」という名前で、サイズは57KBである。
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、2016年6月10日出願の米国仮特許出願第62/348,563号に対する米国特許法第119(e)条の下での優先権の利益を主張する。
【背景技術】
【0003】
Zikaウイルスは、無症状から軽度の病気に及ぶヒト疾患と関連している、蚊媒介性フラビウイルスである。Zikaウイルス感染の臨床的特徴としては、発熱、頭痛、倦怠感、腹痛、めまい、食欲不振、および斑丘疹が挙げられる。Zikaウイルス感染はまた、ギラン・バレー症候群の重篤で、時に致命的な症例と関連している。加えて、Zikaウイルスの感染が、感染した母親から生まれた乳児において小頭症および他の出生異常を引き起こす可能性があることを示す証拠が次々と出ている。主な感染経路は、蚊の刺咬によるが、性行為感染およびZikaウイルスの起こり得る輸血感染が報告されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせが本明細書に開示され、オリゴマーの組み合わせは、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列は、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号189から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーは、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーは、17~26個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーは、17~26個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む。少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせのいくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーは、配列番号24内に含まれ、かつ配列番号25を含む。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーは、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号26、配列番号27、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、および配列番号53からなる群から選択される配列を含む。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ領域は、配列番号150内に含まれる。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ領域は、19個の連続した核酸塩基の長さであるか、または20個の連続した核酸塩基の長さである。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号119、配列番号121、配列番号125、配列番号126、配列番号127、配列番号128、配列番号129、配列番号130、配列番号131、および配列番号134からなる群から選択される。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーは、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合されている。いくつかの態様では、T7プロモーター配列は、配列番号179からなる。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーは、配列番号74~89、配列番号107、および配列番号108からなる群から選択される配列を含む。
【0005】
少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせのいくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーとの組み合わせは、以下の群のうちの1つから選択される核酸配列を含む。(i)配列番号16および配列番号78、(ii)配列番号16および配列番号80、(iii)配列番号16および配列番号75、(iv)配列番号16および配列番号89、(v)配列番号16および配列番号74、(vi)配列番号11および配列番号78、(vii)配列番号11および配列番号80、(viii)配列番号11および配列番号75、(ix)配列番号11および配列番号89、(x)配列番号11および配列番号74、(xi)配列番号12および配列番号79、(xii)配列番号12および配列番号87、(xiii)配列番号12および配列番号89、(xiv)配列番号12および配列番号74、(xv)配列番号17および配列番号79、(xvi)配列番号17および配列番号87、(xvii)配列番号17および配列番号89、(xviii)配列番号17および配列番号74、(xix)配列番号53および配列番号78、(xx)配列番号53および配列番号80、(xxi)配列番号53および配列番号75、(xxii)配列番号53および配列番号89、(xxiii)配列番号53および配列番号74、(xxiv)配列番号18および配列番号78、(xxv)配列番号18および配列番号80、(xxvi)配列番号18および配列番号75、(xxvii)配列番号18および配列番号89、または(xxviii)配列番号18および配列番号74。
【0006】
少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせのいくつかの態様では、組み合わせは、Zikaウイルス核酸の標的配列を増幅するための第3の増幅オリゴマーを含み、第3の増幅オリゴマーは、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号26、配列番号27、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、および配列番号53からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、第1の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列と第3の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、異なる配列である。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーと第3の増幅オリゴマーとの組み合わせは、(i)配列番号16からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー、配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー、ならびに配列番号11、12、17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー、(ii)配列番号11からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー、配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー、ならびに配列番号12、17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー、(iii)配列番号12からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー、配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー、ならびに配列番号17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー、(iv)配列番号17からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー、配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー、ならびに配列番号18および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー、または(v)配列番号18からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー、配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー、ならびに配列番号53からなる核酸配列を含む第3の増幅オリゴマーのうちの1つである。少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせのいくつかの態様では、少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせは、Zika核酸の標的配列を増幅するための第4の増幅オリゴマーを含み、第4の増幅オリゴマーは、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号125、配列番号127、配列番号128、および配列番号134からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、第4の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、その5’末端において、プロモーター配列に任意に結合されており、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列と第4の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、異なる配列である。いくつかの態様では、第4の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、プロモーター配列に結合され、T7プロモーター配列である。いくつかの態様では、プロモーター配列は、配列番号179からなる。いくつかの態様では、第4の増幅オリゴマーは、配列番号74、配列番号75、配列番号78、配列番号79、配列番号80、配列番号87、および配列番号89からなる群から選択される配列を含む。
【0007】
試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせが本明細書にさらに開示され、オリゴマーの組み合わせは、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列は、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号187から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーは、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーは、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーは、19~25個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む。
【0008】
少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせのいくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号4内に含まれる。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号2を含む。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、および配列番号35からなる群から選択される配列を含む。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号152内に含まれる。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号148を含む。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号149を含む。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーは、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合されている。いくつかの態様では、T7プロモーター配列は、配列番号179からなる。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号111、配列番号116、配列番号117、配列番号122、配列番号135、配列番号136、配列番号137、および配列番号138からなる群から選択される。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーは、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、および配列番号97からなる群から選択される配列を含む。
【0009】
少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせのいくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーとの組み合わせは、以下の群のうちの1つから選択される核酸配列を含む。(i)配列番号30および配列番号92、(ii)配列番号30および配列番号94、(iii)配列番号30および配列番号95(iv)配列番号35および配列番号92、(v)配列番号35および配列番号94、ならびにvi)配列番号35および配列番号95。いくつかの態様では、組み合わせは、Zikaウイルス核酸の標的配列を増幅するための第3の増幅オリゴマーをさらに含み、第3の増幅オリゴマーは、配列番号111、配列番号116、配列番号117、配列番号122、配列番号135、配列番号136、配列番号137、および配列番号138からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、任意に、第3の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、その5’末端において、プロモーター配列に結合され、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列と第3の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、異なる配列である。いくつかの態様では、第3の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合されている。いくつかの態様では、プロモーター配列は、配列番号179からなる。いくつかの態様では、第3の増幅オリゴマーは、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、および配列番号97からなる群から選択される配列を含む。
【0010】
試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせが本明細書にさらに開示され、オリゴマーの組み合わせは、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列は、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号188から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーは、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーは、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーは、17~23個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む。
【0011】
少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせのいくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号6内に含まれる。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号7を含む。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号8を含む。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーは、配列番号36~48からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含む。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号123、配列番号124、配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号146、および配列番号147からなる群から選択される。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーは、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合されている。いくつかの態様では、T7プロモーター配列は、配列番号179からなる。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーは、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号106、配列番号109、および配列番号110からなる群から選択される配列を含む。
【0012】
少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせのいくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーとの組み合わせは、以下の群のうちの1つから選択される核酸配列を含む。(i)配列番号36および配列番号103、(ii)配列番号36および配列番号104、(iii)配列番号36および配列番号105、(iv)配列番号37および配列番号102、(v)配列番号37および配列番号103、(vi)配列番号37および配列番号105、(vii)配列番号38および配列番号105、(viii)配列番号39および配列番号104、(ix)配列番号39および配列番号105、(x)配列番号39および配列番号106、(xi)配列番号41および配列番号104、(xii)配列番号41および配列番号106、(xiii)配列番号43および配列番号106、(xiv)配列番号45および配列番号103、(xv)配列番号45および配列番号105、(xvi)配列番号45および配列番号106、(xvii)配列番号46および配列番号106、(xviii)配列番号47および配列番号104、ならびに(xix)配列番号47および配列番号106。
【0013】
Zikaウイルス核酸の検出のための検出プローブオリゴマーが本明細書にさらに開示され、検出プローブオリゴマーは、(i)Zikaウイルス核酸の標的配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするように構成された標的ハイブリダイズ配列、および任意に、Zikaウイルス標的核酸に相補的でない1個以上の核酸塩基、ならびに(ii)検出可能な標識、を含み、Zikaウイルス標的核酸配列は、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、配列番号187、配列番号188、および配列番号189からなる群から選択される。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーは、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号197、および配列番号198からなる群から選択される配列を選択的にハイブリダイズするように構成された標的ハイブリダイズ配列を含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、17~23個の連続した核酸塩基の長さである。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号54~63および66~73からなる群から選択される。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、標的核酸に相補的ではない1つ以上の核酸塩基を含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、標的核酸に相補的ではなく、前記標的ハイブリダイズ配列の3’末端または5’末端のうちの1つに結合している3~7個の連続した核酸塩基を含む。いくつかの態様では、標的核酸に相補的ではない3~7個の連続した核酸塩基は、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列の一部分に相補的である。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーは、蛍光標識、発光標識、発色団標識、放射性核種標識、リガンド標識、酵素標識、または反応基標識である検出可能な標識を含む。いくつかの態様では、検出可能な標識は、化学発光標識である。いくつかの態様では、検出可能な標識は、アクリジニウムエステルである。いくつかの態様では、検出可能な標識は、蛍光標識であり、検出プローブオリゴマーは、消光化合物をさらに含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーは、TaqMan検出プローブ、分子ビーコン、および分子トーチからなる群から選択される。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、標的核酸に相補的ではない1つ以上の核酸塩基を含まない。
【0014】
少なくとも2つの増幅オリゴマーの上記の組み合わせのいずれかを含む緩衝水溶液を含む増幅反応混合物が、本明細書にさらに開示される。少なくとも2つの増幅オリゴマーの上記の組み合わせのいずれかを含む乾燥組成物を含む増幅反応混合物が、本明細書にさらに開示される。いくつかの態様では、乾燥組成物は、充填剤を含む。いくつかの態様では、乾燥組成物は、5%(w/w)未満の充填剤を含む。いくつかの態様では、充填剤は、非晶質糖の二糖類形態である。いくつかの態様では、充填剤は、マンニトール、トレハローススクロース、ラクトース、ソルビトール、ラフィノース、およびグルコースのうちの1つ以上である。いくつかの態様では、乾燥組成物は、少なくとも1つのポリメラーゼ酵素をさらに含む。
【0015】
多重増幅反応混合物が、本明細書にさらに開示され、混合物は、(A)Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号189から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、17~26個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含み、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号189から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、19~25個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマー、(B)Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号189から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、17~26個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含み、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号188から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、17~23個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマー、(C)試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号187から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、19~25個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含み、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号188から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、17~23個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマー、ならびに(D)Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方少なくとも2つの増幅オリゴマーをなす、配列番号189から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、17~26個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含み、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号187から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、19~25個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合され、かつ試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、標的ハイブリダイズ配列を含み、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号188から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、17~23個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマーからなる群から選択される、少なくとも2つの増幅オリゴマーの少なくとも2つの組み合わせを含む、緩衝水溶液である。
【0016】
多重増幅反応混合物が、本明細書にさらに開示され、混合物は、(A)Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号189から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、17~26個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含み、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号187から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、19~25個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマー、(B)Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号189から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、17~26個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含み、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号188から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、17~23個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマー、(C)試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号187から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、19~25個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含み、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号188から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、17~23個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマー、ならびに(D)Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方少なくとも2つの増幅オリゴマーをなす、配列番号189から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、17~26個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含み、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号187から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、19~25個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合され、かつ試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、標的ハイブリダイズ配列を含み、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号188から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、17~23個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマーからなる群から選択される、少なくとも2つの増幅オリゴマーの少なくとも2つの組み合わせを含む、乾燥組成物である。いくつかの態様では、乾燥組成物は、充填剤を含む。いくつかの態様では、乾燥組成物は、5%(w/w)未満の充填剤を含む。いくつかの態様では、充填剤は、非晶質糖の二糖類形態である。いくつかの態様では、充填剤は、マンニトール、トレハローススクロース、ラクトース、ソルビトール、ラフィノース、およびグルコースのうちの1つ以上である。いくつかの態様では、乾燥組成物は、少なくとも1つのポリメラーゼ酵素をさらに含む。
【0017】
本明細書に記載される少なくとも2つの増幅オリゴマーのいずれかを含むキットが、本明細書にさらに開示される。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーは、キット内の第1の容器内にあり、第2の増幅オリゴマーは、キット内の第2の容器内にある。一態様では、キットは、検出プローブオリゴマーをさらに含む。一態様では、検出プローブオリゴマーは、本明細書に記載される任意の検出プローブオリゴマーである。
【0018】
緩衝水溶液と、Zikaウイルス核酸の検出のための検出プローブオリゴマーとを含む、検出反応混合物が本明細書にさらに開示され、検出プローブオリゴマーは、(i)Zikaウイルス核酸の標的配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするように構成された標的ハイブリダイズ配列、および任意に、Zikaウイルス標的核酸に相補的でない1個以上の核酸塩基、ならびに(ii)検出可能な標識、を含み、Zikaウイルス標的核酸配列は、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、配列番号187、配列番号188、および配列番号189からなる群から選択される。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーは、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号197、および配列番号198からなる群から選択される配列を選択的にハイブリダイズするように構成された標的ハイブリダイズ配列を含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、17~23個の連続した核酸塩基の長さである。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号54~63および66~73からなる群から選択される。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、標的核酸に相補的ではない1つ以上の核酸塩基を含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、標的核酸に相補的ではなく、前記標的ハイブリダイズ配列の3’末端または5’末端のうちの1つに結合している3~7個の連続した核酸塩基を含む。いくつかの態様では、標的核酸に相補的ではない3~7個の連続した核酸塩基は、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列の一部分に相補的である。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーは、蛍光標識、発光標識、発色団標識、放射性核種標識、リガンド標識、酵素標識、または反応基標識である検出可能な標識を含む。いくつかの態様では、検出可能な標識は、化学発光標識である。いくつかの態様では、検出可能な標識は、アクリジニウムエステルである。いくつかの態様では、検出可能な標識は、蛍光標識であり、検出プローブオリゴマーは、消光化合物をさらに含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーは、TaqMan検出プローブ、分子ビーコン、および分子トーチからなる群から選択される。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、標的核酸に相補的ではない1つ以上の核酸塩基を含まない。
【0019】
Zikaウイルス核酸の検出のための検出プローブオリゴマーを含む乾燥組成物が本明細書にさらに開示され、検出プローブオリゴマーは、(i)Zikaウイルス核酸の標的配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするように構成された標的ハイブリダイズ配列、および任意に、Zikaウイルス標的核酸に相補的でない1個以上の核酸塩基、ならびに(ii)検出可能な標識、を含み、Zikaウイルス標的核酸配列は、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、配列番号187、配列番号188、および配列番号189からなる群から選択される。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーは、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号197、および配列番号198からなる群から選択される配列を選択的にハイブリダイズするように構成された標的ハイブリダイズ配列を含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、17~23個の連続した核酸塩基の長さである。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号54~63および66~73からなる群から選択される。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、標的核酸に相補的ではない1つ以上の核酸塩基を含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、標的核酸に相補的ではなく、前記標的ハイブリダイズ配列の3’末端または5’末端のうちの1つに結合している3~7個の連続した核酸塩基を含む。いくつかの態様では、標的核酸に相補的ではない3~7個の連続した核酸塩基は、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列の一部分に相補的である。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーは、蛍光標識、発光標識、発色団標識、放射性核種標識、リガンド標識、酵素標識、または反応基標識である検出可能な標識を含む。いくつかの態様では、検出可能な標識は、化学発光標識である。いくつかの態様では、検出可能な標識は、アクリジニウムエステルである。いくつかの態様では、検出可能な標識は、蛍光標識であり、検出プローブオリゴマーは、消光化合物をさらに含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーは、TaqMan検出プローブ、分子ビーコン、および分子トーチからなる群から選択される。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、標的核酸に相補的ではない1つ以上の核酸塩基を含まない。いくつかの態様では、乾燥組成物は、充填剤を含む。いくつかの態様では、乾燥組成物は、5%(w/w)未満の充填剤を含む。いくつかの態様では、充填剤は、非晶質糖の二糖類形態である。いくつかの態様では、充填剤は、マンニトール、トレハローススクロース、ラクトース、ソルビトール、ラフィノース、およびグルコースのうちの1つ以上である。いくつかの態様では、乾燥組成物は、少なくとも1つのポリメラーゼ酵素をさらに含む。いくつかの態様では、乾燥組成物は、本明細書に記載される少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせのうちの1つ以上をさらに含む。
【0020】
本明細書にさらに開示されるのは、試料中のZikaウイルス核酸の有無を判定するための方法が本明細書にさらに開示され、方法は、(A)試料を、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせと接触させるステップであって、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号189から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、ステップと、(B)インビトロ核酸増幅反応を実施するステップであって、試料中に存在する任意のZikaウイルス標的配列が、増幅産物を生成するための鋳型として使用される、ステップと、(C)増幅産物の有無を検出し、それにより、試料中のZikaウイルス核酸の有無を判定するステップと、を含む。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイジング配列は、配列番号24内に含まれ、配列番号25を含む。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーは、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号26、配列番号27、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、および配列番号53からなる群から選択される配列を含む。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ領域は、配列番号150内に含まれる。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ領域は、19個の連続した核酸塩基の長さであるか、または20個の連続した核酸塩基の長さである。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号113、配列番号119、配列番号125、配列番号126、配列番号127、配列番号130、および配列番号131からなる群から選択される。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号119、配列番号121、配列番号125、配列番号126、配列番号127、配列番号128、配列番号129、配列番号130、配列番号131、および配列番号134からなる群から選択される。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーは、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合されている。いくつかの態様では、T7プロモーター配列は、配列番号179からなる。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーは、配列番号74~89、配列番号107、および配列番号108からなる群から選択される配列を含む。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーとの組み合わせは、以下からなる群から選択される核酸配列を含む。(i)配列番号16および配列番号78、(ii)配列番号16および配列番号80、(iii)配列番号16および配列番号75、(iv)配列番号16および配列番号89、(v)配列番号16および配列番号74、(vi)配列番号11および配列番号78、(vii)配列番号11および配列番号80、(viii)配列番号11および配列番号75、(ix)配列番号11および配列番号89、(x)配列番号11および配列番号74、(xi)配列番号12および配列番号79、(xii)配列番号12および配列番号87、(xiii)配列番号12および配列番号89、(xiv)配列番号12および配列番号74、(xv)配列番号17および配列番号79、(xvi)配列番号17および配列番号87、(xvii)配列番号17および配列番号89、(xviii)配列番号17および配列番号74、(xix)配列番号53および配列番号78、(xx)配列番号53および配列番号80、(xxi)配列番号53および配列番号75、(xxii)配列番号53および配列番号89、(xxiii)配列番号53および配列番号74、(xxiv)配列番号18および配列番号78、(xxv)配列番号18および配列番号80、(xxvi)配列番号18および配列番号75、(xxvii)配列番号18および配列番号89、ならびに(xxviii)配列番号18および配列番号74。一態様では、少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせは、Zikaウイルス核酸の標的配列を増幅するための第3の増幅オリゴマーを含み、第3の増幅オリゴマーは、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号26、配列番号27、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、および配列番号53からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、第1の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列と第3の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、異なる配列である。一態様では、第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーと第3の増幅オリゴマーとの組み合わせは、(i)配列番号16からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー、配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー、ならびに配列番号11、12、17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー、(ii)配列番号11からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー、配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー、ならびに配列番号12、17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー、(iii)配列番号12からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー、配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー、ならびに配列番号17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー、(iv)配列番号17からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー、配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー、ならびに配列番号18および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー、または(v)配列番号18からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー、配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー、ならびに配列番号53からなる核酸配列を含む第3の増幅オリゴマーである。いくつかの態様では、少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせは、Zika核酸の標的配列を増幅するための第4の増幅オリゴマーを含み、第4の増幅オリゴマーは、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号125、配列番号127、配列番号128、および配列番号134からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、第4の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、その5’末端において、プロモーター配列に任意に結合されており、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列と第4の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、異なる配列である。いくつかの態様では、第4の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、プロモーター配列に結合され、T7プロモーター配列であり、好ましくは、プロモーター配列は、配列番号179からなる。いくつかの態様では、第4の増幅オリゴマーは、配列番号74、配列番号75、配列番号78、配列番号79、配列番号80、配列番号87、および配列番号89からなる群から選択される配列を含む。いくつかの態様では、検出ステップは、インビトロ増幅反応を少なくとも1つの検出プローブオリゴマーと接触させることを含み、検出プローブオリゴマーは、(i)標的ハイブリダイズ配列、および任意に、Zikaウイルス標的核酸に相補的ではない1個以上の核酸塩基、ならびに(ii)検出可能な標識を含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、17~23個の連続した核酸塩基の長さである。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号56、配列番号57、および配列番号66~73からなる群から選択される。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、標的核酸に相補的ではない1つ以上の核酸塩基を含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、その3’末端または5’末端のいずれかにおいて、Zikaウイルス核酸の標的配列に相補的ではない3~7個の連続した核酸塩基を含む。いくつかの態様では、標的配列に相補的ではない3~7個の連続した核酸塩基は、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列の一部分に相補的である。いくつかの態様では、検出可能な標識は、蛍光標識、発光標識、発色団標識、放射性核種標識、リガンド標識、酵素標識、または反応基標識である。いくつかの態様では、検出可能な標識は、化学発光標識である。いくつかの態様では、検出可能な標識は、アクリジニウムエステルである。いくつかの態様では、検出可能な標識は、蛍光標識であり、検出プローブオリゴマーは、消光化合物をさらに含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーは、TaqMan検出プローブ、分子ビーコン、および分子トーチからなる群から選択される。いくつかの態様では、標的ハイブリダイズ配列は、標的核酸に相補的ではない1つ以上の核酸塩基を含まない。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーとの組み合わせは、(i)配列番号16および配列番号78、(ii)配列番号16および配列番号80、(iii)配列番号16および配列番号75、(iv)配列番号16および配列番号89、(v)配列番号16および配列番号74、(vi)配列番号11および配列番号78、(vii)配列番号11および配列番号80、(viii)配列番号11および配列番号75、(ix)配列番号11および配列番号89、(x)配列番号11および配列番号74、(xi)配列番号12および配列番号79、(xii)配列番号12および配列番号87、(xiii)配列番号12および配列番号89、(xiv)配列番号12および配列番号74、(xv)配列番号17および配列番号79、(xvi)配列番号17および配列番号87、(xvii)配列番号17および配列番号89、(xviii)配列番号17および配列番号74、(xix)配列番号53および配列番号78、(xx)配列番号53および配列番号80、(xxi)配列番号53および配列番号75、(xxii)配列番号53および配列番号89、(xxiii)配列番号53および配列番号74、(xxiv)配列番号18および配列番号78、(xxv)配列番号18および配列番号80、(xxvi)配列番号18および配列番号75、(xxvii)配列番号18および配列番号89、ならびに(xxviii)配列番号18および配列番号74からなる群から選択され、検出プローブオリゴマーは、配列番号69からなる標的ハイブリダイズ配列を含み、検出可能な標識は、アクリジニウムエステル標識からなる。いくつかの態様では、組み合わせは、Zikaウイルス核酸の標的配列を増幅するための第3の増幅オリゴマーを含み、第3の増幅オリゴマーは、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号26、配列番号27、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、
および配列番号53からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、第1の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列と第3の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、異なる配列である。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーと第3の増幅オリゴマーとの組み合わせは、(i)配列番号16からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー、配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー、ならびに配列番号11、12、17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー、(ii)配列番号11からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー、配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー、ならびに配列番号12、17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー、(iii)配列番号12からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー、配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー、ならびに配列番号17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー、(iv)配列番号17からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー、配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー、ならびに配列番号18および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー、または(v)配列番号18からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー、配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー、ならびに配列番号53からなる核酸配列を含む第3の増幅オリゴマーである。いくつかの態様では、組み合わせは、Zika核酸の標的配列を増幅するための第4の増幅オリゴマーを含み、第4の増幅オリゴマーは、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号125、配列番号127、配列番号128、および配列番号134からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、第4の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、その5’末端において、プロモーター配列に任意に結合されており、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列と第4の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、異なる配列である。いくつかの態様では、第4の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、プロモーター配列に結合され、T7プロモーター配列であり、好ましくは、プロモーター配列は、配列番号179からなる。いくつかの態様では、第4の増幅オリゴマーは、配列番号74、配列番号75、配列番号78、配列番号79、配列番号80、配列番号87、および配列番号89からなる群から選択される配列を含む。いくつかの態様では、増幅ステップ(b)は、検出ステップ(c)と共に実施される。いくつかの態様では、増幅ステップ(b)の前に、方法は、試料の1つ以上の成分からZikaウイルス標的配列を精製することをさらに含む。いくつかの態様では、精製ステップは、試料を、固定化プローブに結合する部分に共有結合した標的ハイブリダイズ配列を含む少なくとも1つの捕捉プローブオリゴマーと接触させることを含み、標的ハイブリダイズ配列は、配列番号166~178からなる群から選択される。いくつかの態様では、部分は、配列番号181および配列番号182からなる群から選択される核酸配列を含む。いくつかの態様では、固定化プローブは、配列番号180からなる核酸配列を含む。いくつかの態様では、捕捉プローブオリゴマーは、配列番号153~165からなる群から選択される核酸配列を含む。いくつかの態様では、インビトロ増幅反応は、等温増幅反応である。いくつかの態様では、インビトロ増幅反応は、TMA反応である。
【0021】
本明細書にさらに開示されるのは、試料中のZikaウイルス核酸の有無を判定するための方法が本明細書にさらに開示され、方法は、(A)試料を、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせと接触させるステップであって、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号187から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、19~25個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、ステップと、(B)インビトロ核酸増幅反応を実施するステップであって、試料中に存在する任意のZikaウイルス標的配列が、増幅産物を生成するための鋳型として使用される、ステップと、(C)増幅産物の有無を検出し、それにより、試料中のZikaウイルス核酸の有無を判定するステップと、を含む。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号4内に含まれる。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号2を含む。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーは、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、および配列番号35からなる群から選択される配列を含む。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号152内に含まれる。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号148を含む。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号149を含む。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーは、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合されている。いくつかの態様では、T7プロモーター配列は、配列番号179からなる。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号111、配列番号116、配列番号117、配列番号122、配列番号135、配列番号136、配列番号137、および配列番号138からなる群から選択される。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーは、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、および配列番号97からなる群から選択される配列を含む。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーとの組み合わせは、以下からなる群から選択される核酸配列を含む。(i)配列番号30および配列番号92、(ii)配列番号30および配列番号94、(iii)配列番号30および配列番号95(iv)配列番号35および配列番号92、(v)配列番号35および配列番号94、ならびに(vi)配列番号35および配列番号95。いくつかの態様では、組み合わせは、Zikaウイルス核酸の標的配列を増幅するための第3の増幅オリゴマーをさらに含み、第3の増幅オリゴマーは、配列番号111、配列番号116、配列番号117、配列番号122、配列番号135、配列番号136、配列番号137、および配列番号138からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、任意に、第3の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、その5’末端において、プロモーター配列に結合され、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列と第3の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、異なる配列である。いくつかの態様では、第3の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合され、好ましくは、プロモーター配列は、配列番号179からなる。いくつかの態様では、第3の増幅オリゴマーは、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、および配列番号97からなる群から選択される配列を含む。いくつかの態様では、検出ステップは、インビトロ増幅反応を少なくとも1つの検出プローブオリゴマーと接触させることを含み、検出プローブオリゴマーは、(i)標的ハイブリダイズ配列、および任意に、Zikaウイルス標的核酸に相補的ではない1個以上の核酸塩基、ならびに(ii)検出可能な標識を含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、17~23個の連続した核酸塩基の長さである。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号54、配列番号55、および配列番号58からなる群から選択される。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、標的核酸に相補的ではない1つ以上の核酸塩基を含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、その3’末端または5’末端のいずれかにおいて、Zikaウイルス核酸の標的配列に相補的ではない3~7個の連続した核酸塩基を含む。いくつかの態様では、標的配列に相補的ではない3~7個の連続した核酸塩基は、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列の一部分に相補的である。いくつかの態様では、検出可能な標識は、蛍光標識、発光標識、発色団標識、放射性核種標識、リガンド標識、酵素標識、または反応基標識である。いくつかの態様では、検出可能な標識は、化学発光標識である。いくつかの態様では、検出可能な標識は、アクリジニウムエステルである。いくつかの態様では、検出可能な標識は、蛍光標識であり、検出プローブオリゴマーは、消光化合物をさらに含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーは、TaqMan検出プローブ、分子ビーコン、および分子トーチからなる群から選択される。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーは、配列番号54、配列番号55、および配列番号58からなる群から選択される配列を含む。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーとの組み合わせは、(i)配列番号30および配列番号92、(ii)配列番号30および配列番号94、(iii)配列番号30および配列番号95(iv)配列番号35および配列番号92、(v)配列番号35および配列番号94、ならびに(vi)配列番号35および配列番号95からなる群から選択され、検出プローブオリゴマーは、配列番号58からなる標的ハイブリダイズ配列を含み、検出可能な標識は、アクリジニウムエステル標識からなる。いくつかの態様では、組み合わせは、Zikaウイルス核酸の標的配列を増幅するための第3の増幅オリゴマーをさらに含み、第3の増幅オリゴマーは、配列番号111、配列番号116、配列番号117、配列番号122、配列番号135、配列番号136、配列番号137、および配列番号138からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、任意に、第3の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、その5’末端において、プロモーター配列に結合され、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列と第3の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、異なる配列である。いくつかの態様では、第3の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合され、好ましくは、プロモーター配列は、配列番号179からなる。いくつかの態様では、第3の増幅オリゴマーは、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、および配列番号97からなる群から選択される配列を含む。いくつかの態様では、増幅ステップ(b)は、検出ステップ(c)と共に実施される。いくつかの態様では、増幅ステップ(b)の前に、方法は、試料の1つ以上の成分からZikaウイルス標的配列を精製することをさらに含む。いくつかの態様では、精製ステップは、試料を、固定化プローブに結合する部分に共有結合した標的ハイブリダイズ配列を含む少なくとも1つの捕捉プローブオリゴマーと接触させることを含み、標的ハイブリダイズ配列は、配列番号166~178からなる群から選択される。いくつかの態様では、部分は、配列番号181および配列番号182からなる群から選択される核酸配列を含む。いくつかの態様では、固定化プローブは、配列番号180からなる核酸配列を含む。いくつかの態様では、捕捉プローブオリゴマーは、配列番号153~165からなる群から選択される核酸配列を含む。いくつかの態様では、インビトロ増幅反応は、等温増幅反応である。いくつかの態様では、インビトロ増幅反応は、TMA反応である。
【0022】
本明細書にさらに開示されるのは、試料中のZikaウイルス核酸の有無を判定するための方法が本明細書にさらに開示され、方法は、(A)試料を、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせと接触させるステップであって、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号188から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、17~23個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、ステップと、(B)インビトロ核酸増幅反応を実施するステップであって、試料中に存在する任意のZikaウイルス標的配列が、増幅産物を生成するための鋳型として使用される、ステップと、(C)増幅産物の有無を検出し、それにより、試料中のZikaウイルス核酸の有無を判定するステップと、を含む。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号6内に含まれる。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号7を含む。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号8を含む。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーは、配列番号36~48からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含む。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号123、配列番号124、配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号146、および配列番号147からなる群から選択される。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーは、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合されている。いくつかの態様では、T7プロモーター配列は、配列番号179からなる。いくつかの態様では、第2の増幅オリゴマーは、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号106、配列番号109、および配列番号110からなる群から選択される配列を含む。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーとの組み合わせは、以下からなる群から選択される核酸配列を含む。(i)配列番号36および配列番号103、(ii)配列番号36および配列番号104、(iii)配列番号36および配列番号105、(iv)配列番号37および配列番号102、(v)配列番号37および配列番号103、(vi)配列番号37および配列番号105、(vii)配列番号38および配列番号105、(viii)配列番号39および配列番号104、(ix)配列番号39および配列番号105、(x)配列番号39および配列番号106、(xi)配列番号41および配列番号104、(xii)配列番号41および配列番号106、(xiii)配列番号43および配列番号106、(xiv)配列番号45および配列番号103、(xv)配列番号45および配列番号105、(xvi)配列番号45および配列番号106、(xvii)配列番号46および配列番号106、(xviii)配列番号47および配列番号104、ならびに(xix)配列番号47および配列番号106。いくつかの態様では、検出ステップは、インビトロ増幅反応を少なくとも1つの検出プローブオリゴマーと接触させることを含み、検出プローブオリゴマーは、(i)標的ハイブリダイズ配列、および任意に、Zikaウイルス標的核酸に相補的ではない1個以上の核酸塩基、ならびに(ii)検出可能な標識を含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、17~23個の連続した核酸塩基の長さである。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号56、配列番号57、および配列番号66~73からなる群から選択される。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、標的核酸に相補的ではない1つ以上の核酸塩基を含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、その3’末端または5’末端のいずれかにおいて、Zikaウイルス核酸の標的配列に相補的ではない3~7個の連続した核酸塩基を含む。いくつかの態様では、標的配列に相補的ではない3~7個の連続した核酸塩基は、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列の一部分に相補的である。いくつかの態様では、検出可能な標識は、蛍光標識、発光標識、発色団標識、放射性核種標識、リガンド標識、酵素標識、または反応基標識である。いくつかの態様では、検出可能な標識は、化学発光標識である。いくつかの態様では、検出可能な標識は、アクリジニウムエステルである。いくつかの態様では、検出可能な標識は、蛍光標識であり、検出プローブオリゴマーは、消光化合物をさらに含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーは、TaqMan検出プローブ、分子ビーコン、および分子トーチからなる群から選択される。いくつかの態様では、標的ハイブリダイズ配列は、標的核酸に相補的ではない1つ以上の核酸塩基を含まない。いくつかの態様では、第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーとの組み合わせは、以下、(i)配列番号36および配列番号103、(ii)配列番号36および配列番号104、(iii)配列番号36および配列番号105、(iv)配列番号37および配列番号102、(v)配列番号37および配列番号103、(vi)配列番号37および配列番号105、(vii)配列番号38および配列番号105、(viii)配列番号39および配列番号104、(ix)配列番号39および配列番号105、(x)配列番号39および配列番号106、(xi)配列番号41および配列番号104、(xii)配列番号41および配列番号106、(xiii)配列番号43および配列番号106、(xiv)配列番号45および配列番号103、(xv)配列番号45および配列番号105、(xvi)配列番号45および配列番号106、(xvii)配列番号46および配列番号106、(xviii)配列番号47および配列番号104、ならびに(xix)配列番号47および配列番号106からなる群から選択され、検出プローブオリゴマーは、配列番号61からなる標的ハイブリダイズ配列を含み、検出可能な標識は、アクリジニウムエステル標識からなる。いくつかの態様では、増幅ステップ(b)は、検出ステップ(c)と共に実施される。いくつかの態様では、増幅ステップ(b)の前に、方法は、試料の1つ以上の成分からZikaウイルス標的配列を精製することをさらに含む。いくつかの態様では、精製ステップは、試料を、固定化プローブに結合する部分に共有結合した標的ハイブリダイズ配列を含む少なくとも1つの捕捉プローブオリゴマーと接触させることを含み、標的ハイブリダイズ配列は、配列番号166~178からなる群から選択される。いくつかの態様では、部分は、配列番号181および配列番号182からなる群から選択される核酸配列を含む。いくつかの態様では、固定化プローブは、配列番号180からなる核酸配列を含む。いくつかの態様では、捕捉プローブオリゴマーは、配列番号153~165からなる群から選択される核酸配列を含む。いくつかの態様では、インビトロ増幅反応は、等温増幅反応である。いくつかの態様では、インビトロ増幅反応は、TMA反応である。
【0023】
試料中のZikaウイルス核酸の有無を判定するための多重方法が、本明細書にさらに開示され、方法は、(A)試料を、各々がZikaウイルス標的核酸の別個の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーの少なくとも2つの組み合わせと接触させるステップであって、(1)(ii)試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号187から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、19~25個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、(i)Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号189から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマー、(2)(ii)試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号188から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、17~23個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、(i)Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号189から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマー、(3)(ii)試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号188から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、17~23個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、(i)試料中のZikaウイルス標的核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号187から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、19~25個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマー、ならびに(4)(ii)試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号187から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、19~25個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされ、かつ(iii)試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、オリゴマーの組み合わせが、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含み、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号188から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、17~23個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、(i)Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号189から本質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、第1の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、第2の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも2つの増幅オリゴマー、からなる群から選択される少なくとも2つの増幅オリゴマーの少なくとも2つの組み合わせを含む、ステップと、(B)インビトロ核酸増幅反応を実施するステップであって、(A)(1)に対して、(i)および/もしくは(ii)の少なくとも2つの増幅オリゴマーが、試料中に存在するそれらの対応する標的配列をハイブリダイズして増幅産物(複数可)を生成するか、または(A)(2)に対して、(i)および/もしくは(ii)の少なくとも2つの増幅オリゴマーが、試料中に存在するそれらの対応する標的配列をハイブリダイズして増幅産物(複数可)を生成するか、または(A)(3)に対して、(i)および/もしくは(ii)の少なくとも2つの増幅オリゴマーが、試料中に存在するそれらの対応する標的配列をハイブリダイズして増幅産物(複数可)を生成するか、または(A)(4)に対して、(i)および/もしくは(ii)および/もしくは(iii)の少なくとも2つの増幅オリゴマーが、試料中に存在するそれらの対応する標的配列をハイブリダイズして増幅産物(複数可)を生成する、ステップと、(C)増幅産物(複数可)の有無を検出し、それにより、試料中のZikaウイルス核酸の有無を判定するステップと、を含む。いくつかの態様では、検出ステップは、インビトロ増幅反応を少なくとも1つの検出プローブオリゴマーと接触させることを含み、検出プローブオリゴマーは、(i)Zikaウイルス核酸の標的配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするように構成された標的ハイブリダイズ配列、および任意に、Zikaウイルス標的核酸に相補的でない1個以上の核酸塩基、ならびに(ii)検出可能な標識、を含み、Zikaウイルス標的核酸配列は、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、配列番号187、配列番号188、および配列番号189からなる群から選択される。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーは、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号197、および配列番号198からなる群から選択される配列を選択的にハイブリダイズするように構成された標的ハイブリダイズ配列を含む。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、17~23個の連続した核酸塩基の長さである。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーの標的ハイブリダイズ配列は、配列番号54~63および66~73からなる群から選択される。いくつかの態様では、増幅オリゴマーと検出プローブオリゴマーとの組み合わせは、(A)(1)(i)、(A)(2)(i)、もしくは(A)(4)(i)に対して、検出プローブオリゴマーが、配列番号56、57、および64~73からなる群から選択される核酸配列を含むか、(A)(1)(ii)、(A)(3)(i)、もしくは(A)(4)(ii)に対して、検出プローブオリゴマーが、配列番号54、55、および58からなる群から選択される核酸配列を含むか、または(A)(2)(ii)m(A)(3)(ii)、もしくは(A)(4)(iii)に対して、検出プローブオリゴマーが、配列番号59~63から群から選択される。いくつかの態様では、検出プローブオリゴマーは、TaqMan検出プローブ、分子ビーコン、および分子トーチからなる群から選択される。いくつかの態様では、検出可能な標識は、蛍光標識、発光標識、発色団標識、放射性核種標識、リガンド標識、酵素標識、または反応基標識である。いくつかの態様では、検出可能な標識は、化学発光標識である。いくつかの態様では、検出可能な標識は、アクリジニウムエステルである。いくつかの態様では、検出可能な標識は、蛍光標識であり、検出プローブオリゴマーは、消光化合物をさらに含む。いくつかの態様では、増幅ステップ(b)は、検出ステップ(c)と共に実施される。いくつかの態様では、増幅ステップ(b)の前に、方法は、試料の1つ以上の成分からZikaウイルス標的配列を精製することをさらに含む。いくつかの態様では、精製ステップは、試料を、
固定化プローブに結合する部分に共有結合した標的ハイブリダイズ配列を含む少なくとも1つの捕捉プローブオリゴマーと接触させることを含み、標的ハイブリダイズ配列は、配列番号166~178からなる群から選択される。いくつかの態様では、部分は、配列番号181および配列番号182からなる群から選択される核酸配列を含むか、固定化プローブが、配列番号180からなる核酸配列を含むか、またはその両方である。いくつかの態様では、捕捉プローブオリゴマーは、配列番号153~165からなる群から選択される核酸配列を含む。いくつかの態様では、インビトロ増幅反応は、等温増幅反応である。いくつかの態様では、インビトロ増幅反応は、TMA反応である。これらおよび他の態様は、以下の詳細な説明および添付の図面を参照すると明らかになるであろう。
【0024】
定義
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、記載される方法および組成物に関連する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で使用される場合、以下の用語および語句は、特に明記しない限り、それらに帰する意味を有する。
【0025】
「a」、「an」、および「the」という用語は、文脈上明確に別段の指示がない限り、複数の指示対象を含む。例えば、本明細書で使用される場合、「核酸」は、1つ以上の核酸を表すと理解される。したがって、「a」(または「an」)、「1つ以上の」、および「少なくとも1つの」という用語は、本明細書において互換的に使用され得る。
【0026】
「試料」は、核酸または核酸のフラグメントなど、Zikaウイルスまたはその成分を含み得る任意の検体を含む。誤解を避けるために、Zikaウイルス核酸を含む合成インビトロ転写物を含む培地が、試料とみなされる。試料には、Zikaウイルスまたはそれ由来の標的核酸を含み得る、生存しているまたは死亡したヒト由来の任意の物質を含む「生物学的試料」が含まれる。生物学的試料としては、全血、赤血球、末梢血、血漿、血清、リンパ節、胃腸組織(例えば、肝臓)、膣スワブを使用して採取した物質、子宮頸部ブラシを使用して採取した物質、気管支鏡検査を介して採取した物質、気管支肺胞洗浄液を介して採取した物質、組織、喀痰、唾液、または他の体液もしくは物質が挙げられる。また、試料は、試料を、濾過デバイスの上もしくは中を通過させることからか、または標的捕捉反応において対象の核酸を捕捉することからか、または遠心分離後に、または培地、マトリクス、もしくは支持体への付着によって得られるものなど、処理または精製された試料を含み得る。
【0027】
「核酸」は、ホスホジエステル結合または他の結合によって一緒に結合されてポリヌクレオチドを形成する、2つ以上の共有結合したヌクレオシドおよび/またはヌクレオシド類似体および/または塩基類似体を含む、多量体化合物を指す。核酸の糖部分は、リボースおよび/またはデオキシリボースであってもよい。糖部分は、例えば、2’-メトキシ置換および2’-ハロゲン化物置換(例えば、2’-F)などの置換を含んでもよい。インビトロで核酸を作製するための合成方法は、当該技術分野において周知であるが、核酸は、日常的な技術を使用して天然源から精製されてもよい。
【0028】
本明細書で使用される場合、「ポリヌクレオチド」という用語は、核酸鎖を意味する。本出願全体を通じて、核酸は、5’末端から3’末端に指定される。合成核酸、例えば、DNA、RNA、DNA/RNAキメラ(非天然ヌクレオチドまたは類似体がその中に含まれる場合を含む)は、典型的には、「3’から5’に」、すなわち、成長核酸の5’末端へのヌクレオチド付加によって合成される。
【0029】
本明細書で使用される場合、「標的核酸」は、増幅される標的配列を含む核酸である。標的核酸は、本明細書に記載されるDNAまたはRNAであってもよく、一本鎖または二本鎖のいずれかであってもよい。標的核酸は、試料から直接得られた核酸、合成核酸構築物、および核酸増幅産物のいずれかであってもよい。標的核酸は、増幅されない可能性がある標的配列以外の他の配列を含んでもよい。例えば、標的核酸は、全ゲノム、遺伝子、ゲノム内の領域、発現産物、キメラ核酸、増幅産物、または標的配列であってもよい。
【0030】
本明細書で使用される場合、「標的配列」という用語は、増幅および/または検出されるべき標的核酸の特定のヌクレオチド配列を指す。「標的配列」は、増幅プロセス中にオリゴヌクレオチド(例えば、プライミングオリゴヌクレオチドおよび/またはプロモーターオリゴヌクレオチド)が複合体形成する、複合体形成配列を含む。標的核酸が元々一本鎖である場合、「標的配列」という用語はまた、標的核酸中に存在する「標的配列」に相補的な配列を指す。標的核酸が元々二本鎖である場合、「標的配列」という用語は、センス鎖(+)およびアンチセンス(-)鎖の両方を指す。ある特定の配列番号(例えば、配列番号187、188、または189)から本質的になる標的配列は、標的配列が、参照される配列の一方または両方の末端上に0~20個少ないヌクレオチドを有し得ることを意味する。好ましくは、配列番号189から本質的になる標的配列は、配列番号189と比較して、5’末端に0~3個少ないヌクレオチドを有し、3’末端に0~8個少ないヌクレオチドを有する。好ましくは、配列番号187から本質的になる標的配列は、配列番号187と比較して5’末端に0~6個少ないヌクレオチドを有する。好ましくは、配列番号188から本質的になる標的配列は、配列番号188と比較して3’末端に0~4個少ないヌクレオチドを有する。
【0031】
「標的ハイブリダイズ配列」は、標的核酸配列とハイブリダイズするように構成されたオリゴマー部分を指すために本明細書において使用される。好ましくは、標的ハイブリダイズ配列は、標的核酸配列と特異的にハイブリダイズするように構成されている。標的ハイブリダイズ配列は、それらがハイブリダイズするように構成された標的配列の部分に100%相補的であってもよいが、必ずしもそうではない。標的ハイブリダイズ配列はまた、標的配列に対して挿入、欠失、および/または置換されたヌクレオチド残基を含んでもよい。標的配列に対する標的ハイブリダイズ配列の100%未満の相補性は、例えば、様々な遺伝子型のZikaウイルス種単離体にハイブリダイズするように構成されたオリゴマーの場合のように、標的核酸が種内の複数の株である場合に起こり得る。標的核酸に対して100%未満の相補性を有するよう標的ハイブリダイズ配列を構成するための他の理由が存在することが理解される。
【0032】
Zikaウイルス核酸の領域に関して本明細書で使用される場合、「配列を標的とする」という用語は、オリゴヌクレオチドが本明細書に記載される標的捕捉、増幅、および/または検出を可能にする方法で、標的配列にハイブリダイズするプロセスを指す。1つの好ましい実施形態では、オリゴヌクレオチドは、標的化されたZikaウイルス核酸配列と相補的であり、ミスマッチを含まない。別の好ましい実施形態では、オリゴヌクレオチドは相補的であるが、標的化されたZikaウイルス核酸配列と1、2、3、4、または5個のミスマッチを含む。好ましくは、Zikaウイルス核酸配列にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドは、標的配列に相補的な少なくとも10個~50個ものヌクレオチドを含む。少なくとも10個および50個ものは、10、50、およびそれらの間の各整数が含まれるような包括的範囲であることが理解される。好ましくは、オリゴマーは、標的配列に特異的にハイブリダイズする。
【0033】
「~するように構成される」という用語は、参照されるオリゴヌクレオチド標的ハイブリダイズ配列のポリヌクレオチド配列構成の実際の配置を示す。例えば、標的配列から特定のアンプリコンを生成するように構成された増幅オリゴマーは、標的配列にハイブリダイズするポリヌクレオチド配列を有し、アンプリコンを生成するために増幅反応で使用され得る。また、一例として、標的配列に特異的にハイブリダイズするように構成されたオリゴヌクレオチドは、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で参照された配列に特異的にハイブリダイズするポリヌクレオチド配列を有する。
【0034】
本明細書で使用される場合、「特異的にハイブリダイズするように構成される」という用語は、増幅オリゴヌクレオチド、検出プローブ、または他のオリゴヌクレオチドの標的ハイブリダイズする配列が、参照されるZikaウイルス標的核酸の配列を標的とすることができるポリヌクレオチド配列を有するように設計されていることを意味する。そのようなオリゴヌクレオチドは、その配列のみを標的とすることに限定されず、むしろ、Zikaウイルス標的核酸を標的とするためのキットまたは方法における組成物として有用である。オリゴヌクレオチドは、試料からのZikaウイルスの増幅および検出のためのアッセイの成分として機能するように設計されており、したがって、試験試料に一般的に見られる他の核酸の存在下でZikaウイルスを標的とするように設計されている。「特異的にハイブリダイズする」とは、当該技術分野において理解されるように、非標的核酸へのある程度の小さいレベルのハイブリダイゼーションが起こり得るため、排他的にハイブリダイズすることを意味しない。むしろ、「特異的にハイブリダイズする」とは、試料中の標的核酸の正確な検出が決定され得るように、オリゴヌクレオチドが標的を主にハイブリダイズするようにアッセイにおいて機能するように構成されていることを意味する。
【0035】
「オリゴマー」、「オリゴ」、および「オリゴヌクレオチド」という互換可能な用語は、一般に1,000ヌクレオチド(nt)未満の残基を有する核酸を指し、約5nt残基の下限および約900nt残基の上限(その中の全ての整数を含む)を有する範囲内のポリマーを含む。オリゴヌクレオチドは、自然発生源から精製されてもよく、または様々な周知の酵素的または化学的方法のいずれかを使用して合成されてもよい。オリゴヌクレオチドという用語は、試薬に対するいかなる特定の機能も示さず、むしろ、本明細書に記載される全てのそのような試薬を網羅するために一般的に使用される。オリゴヌクレオチドは、様々な異なる機能を果たし得る。例えば、オリゴヌクレオチドは、相補鎖に特異的であり、相補鎖にハイブリダイズすることができ、核酸ポリメラーゼの存在下でさらに伸長され得る場合、プライマーとして機能することができ、RNAポリメラーゼによって認識される配列を含有し、転写(例えば、T7プライマー)を可能にする場合、プライマーとして機能し、プロモーターを提供することができ、標的核酸またはそのアンプリコンにハイブリダイズすることが可能であり、検出可能部分(例えば、アクリジニウム-エステル化合物)をさらに提供する場合、標的核酸を検出するように機能することができる。
【0036】
本明細書で使用される場合、特定の参照核酸配列に「実質的に対応する」オリゴヌクレオチドは、オリゴヌクレオチドが参照核酸配列と十分に類似し、これにより、オリゴヌクレオチドが、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で同じ標的核酸配列とハイブリダイズするという点で、参照核酸配列と同様のハイブリダイゼーション特性を有することを意味する。当業者は、「実質的に対応するオリゴヌクレオチド」が参照配列と異なり得るが、それでもなお同じ参照配列(例えば、標的核酸配列にハイブリダイズするプライマー配列)にハイブリダイズすることができることを理解するであろう。また、第2の核酸に対応する第1の核酸は、文脈上他の明確な指示がない限り、そのRNAまたはDNA等価物ならびにそのDNA/RNAキメラを含み、その相補物を含むことが理解される。核酸からのこの変化は、配列内の同一の塩基の百分率またはプローブもしくはプライマーとその標的配列との間の完全に相補的な塩基の百分率で記述され得る。したがって、ある特定の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、塩基同一性または相補性のこれらの百分率が100%~約80%である場合、参照核酸配列に「実質的に対応する」。好ましい実施形態では、百分率は100%~約85%であり、その中の全ての整数および端数を含む。同様に、核酸または増幅された核酸の領域は、参照核酸配列に対応するものとして本明細書で見なされる。当業者は、許容できないレベルの非特異的ハイブリダイゼーションを引き起こすことなく、特異的標的配列へのハイブリダイゼーションを可能にするために、様々な百分率の相補性で必要とされ得るハイブリダイゼーション条件への様々な修正を理解するであろう。
【0037】
本明細書で使用される場合、DNA配列に関連する「またはその相補物、またはRNA等価物、またはそのDNA/RNAキメラ」という語句は、(参照されるDNA配列に加えて)DNA配列の相補体、参照されるDNA配列のRNA等価物、参照されるDNA配列の相補体のRNA等価物、参照されるDNA配列のDNA/RNAキメラ、および参照されるDNA配列の相補体のDNA/RNAキメラを含む。同様に、RNA配列に関連する「またはその相補物、DNA等価物、またはそのDNA/RNAキメラ」という語句は、(参照されるRNA配列に加えて)RNA配列の相補体、参照されるRNA配列のDNA等価物、参照されるRNA配列の相補体のDNA等価物、参照されるRNA配列のDNA/RNAキメラ、および参照されるRNA配列の相補体のDNA/RNAキメラを含む。
【0038】
本明細書で使用される場合、「ブロッキング部分」は、核酸ポリメラーゼによって効率的に伸長することができないように、オリゴヌクレオチドまたは他の核酸の3’末端を「ブロックする」ために使用される物質である。核酸ポリメラーゼによる伸長を目的としないオリゴマーは、増幅反応におけるオリゴマーの酵素媒介伸長を防止するために3’OHを置き換えるブロッカー基を含んでもよい。例えば、増幅中に存在するブロックされた増幅オリゴマーおよび/または検出プローブは、機能的3’OHを有さなくてもよく、代わりに3’末端またはその付近に位置する1個以上のブロッキング基を含んでもよい。いくつかの実施形態では、3’末端付近のブロック基は、3’末端の5個の残基内にあってもよく、ポリメラーゼのオリゴマーへの結合を制限するのに十分に大きい。他の実施形態では、ブロッキング基は、3’末端に共有結合している。多くの異なる化学基、例えば、アルキル基、非ヌクレオチドリンカー、アルカン-ジオールジデオキシヌクレオチド残基、およびコルジセピンが、3’末端をブロックするために使用され得る。
【0039】
「増幅オリゴマー」は、少なくともその3’末端が標的核酸に相補的であり、標的核酸またはその相補体にハイブリダイズし、核酸増幅反応に関与するオリゴマーである。核酸増幅反応は、増幅オリゴマーの3’末端の伸長を介することができる。増幅はまた、増幅オリゴマーに結合されたプロモーター配列を介することもできる。増幅オリゴマーの例としては、プライマーおよびプロモーターベースの増幅オリゴマーが挙げられるが、これらに限定されない。プロモーターベースの増幅オリゴマーは、プロモータープライマー、プロモータープロバイダー、T7増幅オリゴマー、T7プロバイダー、およびT7プライマーと称される。
【0040】
本明細書で使用される場合、「プライマー」は、標的核酸にハイブリダイズし、増幅プロセスにおいてポリメラーゼによって伸長される3’OH末端を含む増幅オリゴマーである。
【0041】
本明細書で使用される場合、「プロモータープライマー」、「プロモータープロバイダー」、「T7増幅オリゴマー」、「T7プロバイダー」、および「T7プライマー」とも称される「プロモーターベースの増幅オリゴマー」は、少なくとも第1の領域と第2の領域とを含むオリゴヌクレオチドを指す。プロモーターベースの増幅オリゴヌクレオチドの「第1の領域」は、標的配列(例えば、標的ハイブリダイズ配列)にハイブリダイズする塩基配列を含み、第1の領域は、3’に位置するが、プロモーター配列である第2の領域に必ずしも隣接していない。場合によっては、第1の領域の3’末端は、ポリメラーゼによって伸長されず、プロモーターベースの増幅オリゴマーは、プロモーター配列による増幅に関与するか、またはそれを促進する。場合によっては、増幅オリゴマーの3’末端における標的ハイブリダイズ配列と増幅オリゴマーの5’末端におけるプロモーター配列との間に介在配列(複数可)が存在する。介在配列の一例は、増幅産物中の付加された配列として有用であるタグ配列である。
【0042】
本明細書で使用される場合、「プロモーター」は、核酸に結合し、特異的部位でRNAの転写を開始するシグナルとして、DNA依存性RNAポリメラーゼ(「転写酵素」)によって認識される特異的核酸配列である。
【0043】
「増幅」とは、標的核酸配列、またはその相補体、またはそのフラグメントの複数のコピーを得るための任意の既知の手順を指す。複数のコピーは、アンプリコンまたは増幅産物と称され得る。既知の増幅方法としては、例えば、レプリカーゼ媒介増幅(例えば、米国特許第4,786,600号を参照されたい)、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR、例えば、米国特許第4,683,195号、同第4,683,202号、および同第4,800,159号を参照されたい)、リガーゼ連鎖反応(LCR、例えば、米国特許第5,427,930号および同第5,516,663号を参照されたい)、鎖置換増幅(SDA、例えば、米国特許第5,422,252号、同第5,547,861号、および同第5,648,211号を参照されたい)、ならびに転写媒介または転写関連増幅が挙げられる。
【0044】
「転写関連増幅」または「転写媒介増幅」(TMA)は、RNAポリメラーゼを使用して、核酸鋳型から複数のRNA転写物を産生する核酸増幅を指す。これらの方法は、一般に、RNAポリメラーゼ、DNAポリメラーゼ、デオキシリボヌクレオシド三リン酸、リボヌクレオシド三リン酸、およびプロモーター配列を含む鋳型相補オリゴヌクレオチドを用い、任意に1つ以上の他のオリゴヌクレオチドを含んでもよい。TMA法および単一プライマー転写関連増幅方法は、本明細書に記載されるZikaウイルス標的配列の検出のために使用される増幅方法の実施形態である。転写関連増幅の変形形態は、以前に詳細に開示されているように(例えば、米国特許第4,868,105号、同第5,124,246号、同第5,130,238号、同第5,399,491号、同第5,437,990号、同第5,554,516号、および同第7,374,885号、ならびに国際特許出願公開第WO 88/01302号、同第WO 88/10315号、および同第WO
95/03430号を参照されたい)、当該技術分野において周知である。当業者は、開示された組成物が、ポリメラーゼによるオリゴマー配列の伸長に基づく増幅方法で使用され得ることを理解するであろう。
【0045】
本明細書で使用される場合、「リアルタイムTMA」という用語は、リアルタイム検出手段によって監視される標的核酸の単一プライマー転写媒介増幅(「TMA」)を指す。
【0046】
本明細書で使用される場合、「アンプリコン」または「増幅産物」という用語は、標的配列内に含まれる配列に相補性または相同である増幅手順の間に生成される核酸分子を指す。アンプリコンの相補的配列または相同配列は、「標的特異的配列」と本明細書において称されることがある。本明細書に記載される増幅オリゴマーを使用して生成されたアンプリコンは、増幅オリゴマー上のタグ配列によって付加されたものなどの非標的特異的配列、および/または増幅オリゴマー中もしくはdNTP混合物中に含まれる修飾ヌクレオチドを含んでもよい。アンプリコンは、二本鎖または一本鎖であり得、DNA、RNA、またはその両方を含むことができる。例えば、DNA依存性RNAポリメラーゼは、転写媒介増幅手順中に二本鎖DNAから一本鎖アンプリコンを転写する。これらの一本鎖アンプリコンは、RNAアンプリコンであり、増幅オリゴマーがどのように構成されるかに応じて、二本鎖複合体のいずれかの鎖であり得る。したがって、アンプリコンは、一本鎖RNAであり得る。RNA依存性DNAポリメラーゼは、RNA鋳型に相補的であるDNA鎖を合成する。したがって、アンプリコンは、二本鎖DNAおよびRNAハイブリッドであり得る。RNA依存性DNAポリメラーゼは、しばしばRNase活性を含むか、またはRNA鎖を分解するRNaseと併せて使用される。したがって、アンプリコンは、一本鎖DNAであり得る。RNA依存性DNAポリメラーゼおよびDNA依存性DNAポリメラーゼは、DNA鋳型から相補的なDNA鎖を合成する。したがって、アンプリコンは、二本鎖DNAであり得る。RNA依存性RNAポリメラーゼは、RNA鋳型からRNAを合成する。したがって、アンプリコンは、二本鎖RNAであり得る。DNA依存性RNAポリメラーゼは、転写とも称される二本鎖DNA鋳型からRNAを合成する。したがって、アンプリコンは、一本鎖RNAであり得る。アンプリコンおよびアンプリコンを生成するための方法は、当業者に既知である。本明細書の便宜上、RNAの一本鎖またはDNAの一本鎖は、本明細書に記載される増幅オリゴマーの組み合わせによって生成されるアンプリコンを表す場合がある。そのような表現は、アンプリコンを示された表現に限定することを意味しない。本開示を有する当業者は、増幅オリゴマーおよびポリメラーゼ酵素を使用して、全て本開示の趣旨および範囲内にある多くのタイプのアンプリコンのうちのいずれかを生成するであろう。
【0047】
本明細書で使用される場合、「非標的特異的配列」は、オリゴマー配列の一領域を指し、前述の領域は、標準的なハイブリダイゼーション条件下で標的配列と安定にハイブリダイズしない。非標的特異的配列を有するオリゴマーとしては、プロモータープライマー(例えば、増幅オリゴマーの5’プロモーター配列)、ならびに分子ビーコンおよびトーチ(例えば、ステムメンバーの一方または両方)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0048】
「検出プローブ」、「検出オリゴヌクレオチド」、および「検出プローブオリゴマー」は、標的配列または増幅された核酸の検出を可能にするために、ハイブリダイゼーションを促進する条件下で、核酸中または増幅された核酸中の標的配列に特異的にハイブリダイズする核酸オリゴマーを指すために互換的に使用される。検出は、直接的(例えば、その標的配列に直接ハイブリダイズされたプローブ)または間接的(例えば、中間分子構造を介してその標的に結合されたプローブ)のいずれかであってもよい。検出プローブは、DNA、RNA、それらの類似体、またはそれらの組み合わせ(例えば、DNA/RNAキメラ)であってもよく、それらは、標識されていてもよく、または標識されていなくてもよい。検出プローブは、例えば、2’-O-メチル結合などの修飾をさらに含んでもよい。検出プローブは、標的特異的配列およびプローブの三次元構造に寄与する他の配列を含み得る(例えば、米国特許第5,118,801号、同第5,312,728号、同第6,849,412号、同第6,835,542号、同第6,534,274号、および同第6,361,945号、ならびに米国特許出願公開第2006/0068417号を参照されたい)。
【0049】
本明細書で使用される場合、「標識」は、検出される、または検出可能なシグナルをもたらすプローブに直接的または間接的に結合された部分または化合物を指す。直接標識は、標識をプローブに結合する結合または相互作用によって生じ得る。間接標識は、直接的または間接的に標識され、かつ検出可能なシグナルを増幅し得る架橋部分または「リンカー」、例えば、結合対メンバー、抗体または追加のオリゴマーを使用して生じ得る。標識としては、放射性核種、リガンド(例えば、ビオチン、アビジン)、酵素もしくは酵素基質、反応基、または発色団(例えば、検出可能な色を付与する色素、粒子、もしくはビーズ)、発光化合物(例えば、生物発光、リン光、または化学発光標識)、またはフルオロフォアが挙げられる。標識は、均一アッセイにおいて検出可能であり得る(例えば、米国特許第5,283,174号、同第5,656,207号、および同第5,658,737号を参照されたい)。標識としては、化学発光化合物、例えば、標準的アクリジニウムエステル(「AE」)および誘導体を含むAE化合物が挙げられる(例えば、米国特許第5,656,207号、同第5,658,737号、および同第5,639,604号を参照されたい)。標識を核酸に結合させ、標識を検出する合成および方法は、周知である。(例えば、参照により本明細書に組み込まれる、Sambrook et al.,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,2nd ed.(Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Habor,NY,1989,Chapter 10を参照されたい。また、米国特許第5,658,737号、同第5,656,207号、同第5,547,842号、同第5,283,174号、および同第4,581,333号も参照されたい)。2つ以上の標識および2つ以上のタイプの標識が特定のプローブ上に存在してもよく、または検出は、各プローブが検出可能なシグナルを産生する化合物で標識されるプローブの混合物を使用してもよい(例えば、米国特許第6,180,340号および同第6,350,579号を参照されたい)。
【0050】
「捕捉プローブ」、「捕捉オリゴヌクレオチド」、「標的捕捉オリゴヌクレオチド」、および「捕捉プローブオリゴマー」は、標準的な塩基対合によって標的核酸中の標的配列に特異的にハイブリダイズし、固定化プローブ上の結合パートナーに結合して、標的核酸を支持体に捕捉する核酸オリゴマーを指すために互換的に使用される。捕捉オリゴマーの一例は、通常、同じオリゴマー上で、標的配列結合領域(例えば、標的ハイブリダイズ配列)および固定化プローブ結合領域の2つの結合領域を含むが、2つの領域は、1つ以上のリンカーによって一緒に結合される2つの異なるオリゴマー上に存在し得る。捕捉オリゴマーの別の実施形態は、標的核酸に非特異的に結合し、それを支持体上の固定化プローブに結合するためのランダムもしくは非ランダムポリ-GU、ポリ-GT、またはポリU配列を含む標的配列結合領域を使用する。
【0051】
本明細書で使用される場合、「固定化オリゴヌクレオチド」、「固定化プローブ」、または「固定化核酸」は、捕捉オリゴマーを固体支持体に直接的または間接的に結合する核酸結合パートナーを指す。固体支持体に結合された固定化プローブは、試料中の結合していない物質からの捕捉プローブ結合標的の分離を容易にする。固定化プローブ、固体支持体、および捕捉オリゴマーは、文献(例えば、米国特許第6,110,678号)に記載されている。
【0052】
「相補的」とは、2つの一本鎖核酸の同様の領域のヌクレオチド配列、または同一の一本鎖核酸の2つの異なる領域が、一本鎖領域がストリンジェントなハイブリダイゼーションまたは増幅条件下で、安定した二本鎖水素結合領域内で一緒にハイブリダイズすることを可能にする、ヌクレオチド塩基組成物を有することを意味する。互いにハイブリダイズする配列は、標準的な核酸塩基対合(例えば、G:C、A:T、またはA:U対合)によって、意図された標的配列に完全に相補的または部分的に相補的であり得る。「十分に相補的」とは、一連の相補的塩基の間の水素結合によって別の配列にハイブリダイズすることが可能である連続配列を意味し、それは、標準的な塩基対合によって配列中の各位置において相補的であってもよいか、または相補的ではない脱塩基残基を含む、1つ以上の残基を含んでもよい。十分に相補的な連続配列は、典型的には、オリゴマーが特異的にハイブリダイズするよう意図され、適切なハイブリダイゼーション条件下でその標的配列と安定にハイブリダイズする配列に少なくとも80%(80%からちょうど100%未満の全ての整数および端数を含む)相補的である。(例えば、Sambrook et al.,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,2nded.(Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY,1989の§§1.90-1.91、7.37-7.57、9.47-9.51、および11.47-11.57、特に§§9.50-9.51、11.12-11.13、11.45-11.47、および11.55-11.57を参照されたい)。
【0053】
「優先的にハイブリダイズする」または「特異的にハイブリダイズする」とは、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で、プローブがそれらの標的配列またはその複製にハイブリダイズして、安定したプローブ:標的ハイブリッドを形成すると同時に、安定したプローブ:非標的ハイブリッドの形成が最小限に抑えられることを意味する。したがって、プローブは、非標的配列よりも十分に大きい程度まで標的配列またはその複製にハイブリダイズして、当業者が、増幅中に形成された標的配列のRNA複製または相補的DNA(cDNA)を正確に検出または定量化することを可能にする。適切なハイブリダイゼーション条件は、当該技術分野において周知であり、配列組成に基づき予測され得るか、または日常的な試験法を使用することによって決定され得る(例えば、参照により本明細書に組み込まれる、Sambrook et al.,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,2nded.(Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY,1989の§§1.90-1.91、7.37-7.57、9.47-9.51、および11.47-11.57、特に§§9.50-9.51、11.12-11.13、11.45-11.47、および11.55-11.57を参照されたい)。
【0054】
「試料調製」は、試料中に存在するZikaウイルス核酸の後続の増幅および/または検出のために試料を処理する任意のステップまたは方法を指す。試料調製は、細胞内成分を実質的に水性相または有機相に放出するための細胞成分の物理的/機械的破壊および/または化学的溶解、ならびに濾過、遠心分離、または吸着の使用などによる残屑の除去を含み得る。試料調製は、標的核酸を選択的または非特異的に捕捉し、それを他の試料成分から分離する、標的捕捉オリゴヌクレオチドの使用を含み得る(例えば、米国特許第6,110,678号および国際特許出願公開第WO2008/016988号に記載されるような)。試料調製は、複数の試料を単一のプールされたバッチにプールすることを含むことができる。好ましくは、プールするために、各試料のアリコートがより大きいバッチにプールされる。より好ましくは、プールするために、各試料のアリコートが最初に溶解され、次いでより大きいバッチにプールされる。プールされた試料のより大きいバッチは、複数の試料からのものであってもよく、複数は、2~約200の個々の試料である。
【0055】
「分離すること」または「精製すること」とは、試料の1つ以上の成分が他の試料成分から除去または分離されることを意味する。試料成分は、通常、細胞フラグメント、タンパク質、炭水化物、脂質、および他の核酸も含み得る、一般に水性の溶液相中の標的核酸を含む。「分離すること」または「精製すること」は、精製の程度を含意しない。典型的には、分離することまたは精製することは、他の試料成分から標的核酸の少なくとも70%、または少なくとも80%、または少なくとも95%を除去する。
【0056】
本明細書で使用される場合、「DNA依存性DNAポリメラーゼ」は、DNA鋳型から相補的DNAコピーを合成する酵素である。全ての既知のDNA依存性DNAポリメラーゼは、合成を開始するために相補的プライマーを必要とする。好適な条件下で、DNA依存性DNAポリメラーゼは、RNA鋳型からの相補的DNAコピーを合成し得ることが既知である。RNA依存性DNAポリメラーゼは、典型的には、DNA依存性DNAポリメラーゼ活性も有する。
【0057】
本明細書で使用される場合、「DNA依存性RNAポリメラーゼ」または「転写酵素」は、通常、二本鎖であるプロモーター配列を有する二本鎖または部分的二本鎖DNA分子から、複数のRNAコピーを合成する酵素である。RNA分子(「転写物」)は、プロモーターのすぐ下流の特定の位置で始まる5’から3’の方向に合成される。
【0058】
本明細書で使用される場合、「RNA依存性DNAポリメラーゼ」または「逆転写酵素」(「RT」)は、RNA鋳型から相補的DNAコピーを合成する酵素である。全ての既知の逆転写酵素はまた、DNA鋳型から相補的DNAコピーを作製する能力を有し、したがって、それらは、RNA依存性DNAポリメラーゼおよびDNA依存性DNAポリメラーゼの両方である。RTはまた、RNAse H活性を有してもよい。RNA鋳型およびDNA鋳型の両方で合成を開始するために、プライマーが必要である。
【0059】
本明細書で使用される場合、「選択的RNAse」は、RNA:DNA二本鎖のRNA部分を分解するが、一本鎖RNA、二本鎖RNA、またはDNAは分解しない酵素である。例示的な選択的RNAseは、RNase Hである。RNse Hと同一または同様の活性を有する酵素も使用され得る。選択的RNAseは、エンドヌクレアーゼまたはエキソヌクレアーゼであってもよい。ほとんどの逆転写酵素は、それらのポリメラーゼ活性に加えて、RNAse H活性を含む。
【0060】
増幅および/または検出系の文脈における「特異性」という用語は、配列およびアッセイ条件に依存する、標的配列および非標的配列を区別するその能力を説明する系の特徴を指すために本明細書で使用される。核酸増幅に関して、特異性は、一般に、副生成物の数に対する生成された特異的アンプリコンの数の比(例えば、シグナル対ノイズ比)を指す。検出に関して、特異性は、一般に、非標的核酸から生成されたシグナルに対する標的核酸から生成されたシグナルの比を指す。
【0061】
「感度」という用語は、核酸増幅反応が検出または定量化され得る精度を指すために本明細書で使用される。増幅反応の感度は、一般に、増幅系において確実に検出され得る標的核酸の最小コピー数の尺度であり、例えば、用いられている検出アッセイおよび増幅の特異性、例えば、副生成物に対する特異的アンプリコンの比に依存する。
【0062】
本明細書で使用される場合、「相対発光量」(RLU)という用語は、所与の波長または波長帯域において試料によって放出される光子の相対数を示す任意の測定単位である。RLUは、測定のために使用される検出手段の特性によって変化する。
【0063】
「試料輸送溶液」は、一般に、pH6.7で15mMの一塩基性リン酸ナトリウム、15mMの二塩基性リン酸ナトリウム、1mMのEDTA、1mMのEGTA、および110mMのラウリル硫酸リチウム(LLS)を含む溶液を指す。
【0064】
「標的捕捉試薬」は、一般に、pH6.4で250mMのHEPES、310mMの水酸化リチウム、1.88Mの塩化リチウム、100mMのEDTA、およびdT14オリゴマーが共有結合した250μg/mLの磁性粒子(1ミクロンのSERA-MAG^TM MG-CM粒子、GE Healthcare Lifesciences)を含む溶液を指す。
【0065】
「洗浄溶液」とは、一般に、pH7.5で10mMのHEPES、150mMの塩化ナトリウム、6.5mMの水酸化ナトリウム、1mMのEDTA、0.3%(v/v)エタノール、0.02%(w/v)メチルパラベン、0.01%(w/v)プロピルパラベン、および0.1%(w/v)ラウリル硫酸ナトリウムを含む溶液を指す。
【0066】
「プローブ試薬」とは、一般に、pH4.7で100mMのコハク酸リチウム、2%(w/v)LLS、15mMのメルカプトエタンスルホネート、1.2Mの塩化リチウム、20mMのEDTA、および3%(v/v)エタノールで構成された溶液中の1つ以上の標識検出プローブを含む溶液を指す。
【0067】
「増幅試薬」は、一般に、他の反応成分と混合されて、pH7.5~7.6で47.6mMのNa-HEPES、12.5mMのN-アセチル-L-システイン、2.5% TRITON(商標)X-100、54.8mMのKCl、23mMのMgCl2、3mMのNaOH、0.35mMの各dNTP(dATP、dCTP、dGTP、dTTP)、7.06mMのrATP、1.35mMのrCTP、1.35mMのUTP、8.85mMのrGTP、0.26mMのNa2EDTA、5%v/vグリセロール、2.9%トレハロース、0.225%エタノール、0.075%メチルパラベン、0.015%プロピルパラベン、および0.002%フェノールレッドを含む混合物を産生する濃縮混合物を指すが、増幅試薬の他の配合物も同様に良好に機能し得る。プライマーが増幅試薬に添加され得るか、または増幅試薬とは別の増幅反応に添加され得る。増幅試薬中の酵素は、単位が以下のように機能的に定義される、モロニーマウス白血病ウイルス逆転写酵素(MMLV-RT)およびバクテリオファージT7 RNAポリメラーゼのうちの1つ以上を含むことができる。1UのMMLV-RTが鋳型として200~400マイクロモルのオリゴdT-プライムポリ(A)を使用して、37℃において10分で1nmolのdTTPを組み込み、1UのT7 RNAポリメラーゼが、T7プロモーターを含むDNA鋳型を使用して、37℃において1時間で1nmolのATPをRNAに組み込む。
【0068】
「ハイブリダイゼーション試薬」は、一般に、pH4.7で100mMのコハク酸、2%(w/v)LLS、100mMの水酸化リチウム、15mMのアルドリチオール-2、1.2Mの塩化リチウム、20mMのEDTA、および3.0%(v/v)エタノールで構成された溶液を指す。
【0069】
「選択試薬」は、一般に、pH8.5で600mMのホウ酸、182.5mMの水酸化ナトリウム、1%(v/v)オクトキシノール(TRITON(登録商標)X-100)を含む溶液を指す。
【0070】
「検出試薬」は、一般に、1mMの硝酸および32mMの過酸化水素を含む溶液を指す「検出試薬I」、ならびに一般に、1.5Mの水酸化ナトリウムの溶液を指す「検出試薬II」を含む。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせであって、
Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、前記標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号189から実質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、前記標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、
第1の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、
第2の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、組み合わせ。
(項目2)
前記第1の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号24内に含まれ、かつ配列番号25を含む、項目1に記載の組み合わせ。
(項目3)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ領域が、配列番号150内に含まれる、項目1または項目2に記載の組み合わせ。
(項目4)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ領域が、19の連続した核酸塩基の長さであるか、または20の連続した核酸塩基の長さである、項目3に記載の組み合わせ。
(項目5)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号113、配列番号119、配列番号125、配列番号126、配列番号127、配列番号130、および配列番号131からなる群から選択される、項目4に記載の組み合わせ。
(項目6)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号119、配列番号121、配列番号125、配列番号126、配列番号127、配列番号128、配列番号129、配列番号130、配列番号131、および配列番号134からなる群から選択される、項目1~3のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目7)
前記第2の増幅オリゴマーが、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合されている、項目1~6のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目8)
前記T7プロモーター配列が、配列番号179からなる、項目7に記載の組み合わせ。(項目9)
前記第2の増幅オリゴマーが、配列番号74、配列番号77、配列番号75、配列番号76、配列番号78、配列番号82、および配列番号83からなる群から選択される配列を含む、項目4または項目5に記載の組み合わせ。
(項目10)
前記第2の増幅オリゴマーが、配列番号74~89、配列番号107、および配列番号108からなる群から選択される配列を含む、項目1~3および6~9のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目11)
前記第1の増幅オリゴマーが、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号26、配列番号27、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、および配列番号53からなる群から選択される配列を含む、項目1~10のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目12)
第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーとの前記組み合わせが、以下からなる群から選択される核酸配列を含む、項目1~3および6~11のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(i)配列番号16および配列番号78;
(ii)配列番号16および配列番号80;
(iii)配列番号16および配列番号75;
(iv)配列番号16および配列番号89;
(v)配列番号16および配列番号74;
(vi)配列番号11および配列番号78;
(vii)配列番号11および配列番号80;
(viii)配列番号11および配列番号75;
(ix)配列番号11および配列番号89;
(x)配列番号11および配列番号74;
(xi)配列番号12および配列番号79;
(xii)配列番号12および配列番号87;
(xiii)配列番号12および配列番号89;
(xiv)配列番号12および配列番号74;
(xv)配列番号17および配列番号79;
(xvi)配列番号17および配列番号87;
(xvii)配列番号17および配列番号89;
(xviii)配列番号17および配列番号74;
(xix)配列番号53および配列番号78;
(xx)配列番号53および配列番号80;
(xxi)配列番号53および配列番号75;
(xxii)配列番号53および配列番号89;
(xxiii)配列番号53および配列番号74;
(xxiv)配列番号18および配列番号78;
(xxv)配列番号18および配列番号80;
(xxvi)配列番号18および配列番号75;
(xxvii)配列番号18および配列番号89;ならびに
(xxviii)配列番号18および配列番号74。
(項目13)
前記組み合わせが、Zikaウイルス核酸の標的配列を増幅するための第3の増幅オリゴマーをさらに含み、前記第3の増幅オリゴマーが、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号26、配列番号27、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、および配列番号53からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、前記第1の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列と前記第3の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、異なる配列である、項目1~12のいずれか1項に記載の組み合わせ。(項目14)
第1の増幅オリゴマーと、第2の増幅オリゴマーと、第3の増幅オリゴマーの前記組み合わせが、
(i)配列番号16からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー;配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー;ならびに配列番号11、12、17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー;
(ii)配列番号11からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー;配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー;ならびに配列番号12、17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー;
(iii)配列番号12からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー;配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー;ならびに配列番号17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー;
(iv)配列番号17からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー;配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー;ならびに配列番号18および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー;または
(v)配列番号18からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー;配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー;ならびに配列番号53からなる核酸配列を含む第3の増幅オリゴマーである、項目13に記載の組み合わせ。
(項目15)
前記組み合わせが、Zika核酸の標的配列を増幅するための第4の増幅オリゴマーをさらに含み、前記第4の増幅オリゴマーが、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号125、配列番号127、配列番号128、および配列番号134からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、前記第4の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、その5’末端において、プロモーター配列に任意に結合されており、前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列と前記第4の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、異なる配列である、項目13または項目14に記載の組み合わせ。
(項目16)
前記第4の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、プロモーター配列に結合され、T7プロモーター配列である、項目15に記載の組み合わせ。
(項目17)
前記プロモーター配列が、配列番号179からなる、項目16に記載の組み合わせ。
(項目18)
前記第4の増幅オリゴマーが、配列番号74、配列番号75、配列番号78、配列番号79、配列番号80、配列番号87、および配列番号89からなる群から選択される配列を含む、項目15~17のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目19)
試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせであって、
Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、前記標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号187から実質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、前記標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、
第1の増幅オリゴマーは、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、
第2の増幅オリゴマーは、19~25個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、組み合わせ。
(項目20)
前記第1の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号4内に含まれる、項目19に記載の組み合わせ。
(項目21)
前記第1の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号2を含む、項目19または20に記載の組み合わせ。
(項目22)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号152内に含まれる、項目19~21のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目23)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号148を含む、項目19~22のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目24)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号149を含む、項目19~23のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目25)
前記第2の増幅オリゴマーが、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合されている、項目19~24のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目26)
前記T7プロモーター配列が、配列番号179からなる、項目25に記載の組み合わせ。
(項目27)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号111、配列番号116、配列番号117、配列番号122、配列番号135、配列番号136、配列番号137、および配列番号138からなる群から選択される、項目19~26のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目28)
前記第2の増幅オリゴマーが、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、および配列番号97からなる群から選択される配列を含む、項目19~27のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目29)
前記第1の増幅オリゴマーが、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、および配列番号35からなる群から選択される配列を含む、項目19~28のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目30)
第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーとの前記組み合わせが、以下からなる群から選択される核酸配列を含む、項目19~29のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(i)配列番号30および配列番号92;
(ii)配列番号30および配列番号94;
(iii)配列番号30および配列番号95;
(iv)配列番号35および配列番号92;
(v)配列番号35および配列番号94;ならびに
(vi)配列番号35および配列番号95。
(項目31)
前記組み合わせが、Zikaウイルス核酸の標的配列を増幅するための第3の増幅オリゴマーをさらに含み、前記第3の増幅オリゴマーが、配列番号111、配列番号116、配列番号117、配列番号122、配列番号135、配列番号136、配列番号137、および配列番号138からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、任意に、前記第3の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、その5’末端において、プロモーター配列に結合され、前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列と前記第3の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、異なる配列である、項目19~30のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目32)
前記第3の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合されている、項目31に記載の組み合わせ。
(項目33)
前記プロモーター配列が、配列番号179からなる、項目32に記載の組み合わせ。
(項目34)
前記第3の増幅オリゴマーが、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、および配列番号97からなる群から選択される配列を含む、項目31~33のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目35)
試料中のZikaウイルス核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせであって、
Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーであって、前記標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号188から本質的になり、前期第1の増幅オリゴマーおよび前期第2の増幅オリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、前記標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、
第1の増幅オリゴマーは、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、
第2の増幅オリゴマーが、17~23個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、組み合わせ。
(項目36)
前記第1の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号6内に含まれる、項目35に記載の組み合わせ。
(項目37)
前記第1の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号7を含む、項目35または項目36に記載の組み合わせ。
(項目38)
前記第1の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号8を含む、項目35~37のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目39)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号123、配列番号124、配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号146、および配列番号147からなる群から選択される、項目35~37のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目40)
前記第2の増幅オリゴマーが、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合されている、項目35~39のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目41)
前記T7プロモーター配列が、配列番号179からなる、項目40に記載の組み合わせ。
(項目42)
前記第2の増幅オリゴマーが、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号106、配列番号109、および配列番号110からなる群から選択される配列を含む、項目35~41のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目43)
前記第1の増幅オリゴマーが、配列番号36~48からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含む、項目35~42のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(項目44)
第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーとの前記組み合わせが、以下からなる群から選択される核酸配列を含む、項目35~43のいずれか1項に記載の組み合わせ。
(i)配列番号36および配列番号103;
(ii)配列番号36および配列番号104;
(iii)配列番号36および配列番号105;
(iv)配列番号37および配列番号102;
(v)配列番号37および配列番号103;
(vi)配列番号37および配列番号105;
(vii)配列番号38および配列番号105;
(viii)配列番号39および配列番号104;
(ix)配列番号39および配列番号105;
(x)配列番号39および配列番号106;
(xi)配列番号41および配列番号104;
(xii)配列番号41および配列番号106;
(xiii)配列番号43および配列番号106;
(xiv)配列番号45および配列番号103;
(xv)配列番号45および配列番号105;
(xvi)配列番号45および配列番号106;
(xvii)配列番号46および配列番号106;
(xviii)配列番号47および配列番号104;ならびに
(xix)配列番号47および配列番号106。
(項目45)
Zikaウイルス核酸の検出のための検出プローブオリゴマーであって、前記検出プローブオリゴマーが、
(i)Zikaウイルス核酸の標的配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするように構成された標的ハイブリダイズ配列、および任意に、前記Zikaウイルス標的核酸に相補的でない1個以上の核酸塩基、ならびに
(ii)検出可能な標識、を含み、
前記Zikaウイルス標的核酸配列が、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、配列番号187、配列番号188、および配列番号189からなる群から選択される、検出プローブオリゴマー。
(項目46)
前記検出プローブオリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号197、および配列番号198からなる群から選択される配列を選択的にハイブリダイズするように構成された標的ハイブリダイズ配列を含む、項目45に記載の検出プローブオリゴマー。
(項目47)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、17~23個の連続した核酸塩基の長さである、項目45または項目46に記載の検出プローブオリゴマー。
(項目48)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号54~63および66~73からなる群から選択される、項目45~47のいずれか1項に記載の検出プローブオリゴマー。
(項目49)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、前記標的核酸に相補的ではない前記1つ以上の核酸塩基を含む、項目45~48のいずれか1項に記載の検出プローブオリゴマー。
(項目50)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、前記標的核酸に相補的ではなく、前記標的ハイブリダイズ配列の3’末端または5’末端のうちの1つに結合している3~7個の連続した核酸塩基を含む、項目49に記載の検出プローブオリゴマー。(項目51)
前記標的核酸に相補的ではない前期3~7個の連続した核酸塩基が、前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列の一部分に相補的である、項目50に記載の検出プローブオリゴマー。
(項目52)
前記検出可能な標識が、蛍光標識、発光標識、発色団標識、放射性核種標識、リガンド標識、酵素標識、または反応基標識である、項目45~51のいずれか1項に記載の検出プローブオリゴマー。
(項目53)
前記検出可能な標識が、化学発光標識である、項目45~52のいずれか1項に記載の検出プローブオリゴマー。
(項目54)
前記検出可能な標識が、蛍光標識であり、前記検出プローブオリゴマーが、消光化合物をさらに含む、項目45~52のいずれか1項に記載の検出プローブオリゴマー。
(項目55)
前記検出プローブオリゴマーが、TaqMan検出プローブ、分子ビーコン、および分子トーチからなる群から選択される、項目54に記載の検出プローブオリゴマー。
(項目56)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、前記標的核酸に相補的ではない前記1つ以上の核酸塩基を含まない、項目45~48のいずれか1項に記載の検出プローブオリゴマー。
(項目57)
前記検出可能な標識が、アクリジニウムエステルである、項目45~53および56のいずれか1項に記載の検出プローブオリゴマー。
(項目58)
混合物が、項目1~44のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーを含む緩衝水溶液である、増幅反応混合物。
(項目59)
前期混合物が、項目1~44のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーを含む乾燥組成物である、増幅反応混合物。
(項目60)
前記乾燥組成物が、少なくとも1つのポリメラーゼ酵素をさらに含む、項目59に記載の増幅反応混合物。
(項目61)
前期混合物が、以下からなる群から選択される少なくとも2つの増幅オリゴマーの少なくとも2つの組み合わせを含む緩衝水溶液である、多重増幅反応混合物。
(A)項目19~34のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、項目1~18のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマー;
(B)項目35~44のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、項目1~18のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマー。
(C)項目35~44のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、項目19~34のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマー;および
(D)項目19~34のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされ、項目34~44のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、項目1~18のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマー。(項目62)
前期混合物が、以下からなる群から選択される少なくとも2つの増幅オリゴマーの少なくとも2つの組み合わせを含む乾燥組成物である、多重増幅反応混合物。
(A)項目19~34のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、項目1~18のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマー;
(B)項目35~44のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、項目1~18のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマー。
(C)項目35~44のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、項目19~34のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマー;および
(D)項目19~34のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされ、項目35~44のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、項目1~18のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマー。
(項目63)
前記混合物が、少なくとも1つのポリメラーゼ酵素をさらに含む、項目62に記載の多重増幅反応混合物。
(項目64)
項目1~44のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーを含む、キット。
(項目65)
前記第1の増幅オリゴマーが、前記キット内の第1の容器内にあり、前記第2の増幅オリゴマーが、前記キット内の第2の容器内にある、項目64に記載のキット。
(項目66)
前記キットが、検出プローブオリゴマーをさらに含む、項目64または項目65に記載のキット。
(項目67)
前期キットが、項目45~57のいずれか1項に記載の検出プローブオリゴマーをさらに含む、項目64または項目65に記載のキット。
(項目68)
緩衝水溶液と、項目45~57のいずれか1項に記載の前期検出プローブオリゴマーとを含む、検出反応混合物。
(項目69)
項目44~56のいずれか1項に記載の検出プローブオリゴマーを含む、乾燥組成物。(項目70)
前記乾燥組成物が、(A)項目1~18のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマー、(B)項目19~34のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマー、および(C)項目35~44のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーのうちの1つ以上をさらに含む、項目69に記載の乾燥組成物。
(項目71)
前記乾燥組成物が、少なくとも1つのポリメラーゼ酵素をさらに含む、項目69または項目70に記載の乾燥組成物。
(項目72)
試料中のZikaウイルス核酸の有無を判定する方法であって、
(A)試料を、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせと接触させるステップであって、前記標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号189から本質的になり、前期第1の増幅オリゴマーおよび前期第2の増幅オリゴマーが、前記標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、
第1の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、
第2の増幅オリゴマーが、17~26個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、ステップと、
(B)インビトロ核酸増幅反応を実施するステップであって、前記試料中に存在する任意のZikaウイルス標的配列が、増幅産物を生成するための鋳型として使用されるステップと、
(C)前記増幅産物の有無を検出し、
それにより、前記試料中の前記Zikaウイルス核酸の有無を判定するステップとを含む、方法。
(項目73)
前記第1の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号24内に含まれ、かつ配列番号25を含む、項目72に記載の方法。
(項目74)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ領域が、配列番号150内に含まれる、項目72または項目73に記載の方法。
(項目75)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ領域が、19個の連続した核酸塩基の長さであるか、または20個の連続した核酸塩基の長さである、項目74に記載の方法。
(項目76)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号113、配列番号119、配列番号125、配列番号126、配列番号127、配列番号130、および配列番号131からなる群から選択される、項目75に記載の方法。
(項目77)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号112、配列番号113、配列番号114、配列番号119、配列番号121、配列番号125、配列番号126、配列番号127、配列番号128、配列番号129、配列番号130、配列番号131、および配列番号134からなる群から選択される、項目72~74のいずれか1項に記載の方法。
(項目78)
前記第2の増幅オリゴマーが、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合されている、項目72~77のいずれか1項に記載の方法。
(項目79)
前記T7プロモーター配列が、配列番号179からなる、項目78に記載の方法。
(項目80)
前記第2の増幅オリゴマーが、配列番号74、配列番号77、配列番号75、配列番号76、配列番号78、配列番号82、および配列番号83からなる群から選択される配列を含む、項目75または項目76に記載の方法。
(項目81)
前記第2の増幅オリゴマーが、配列番号74~89、配列番号107、および配列番号108からなる群から選択される配列を含む、項目72~74および77~80のいずれか1項に記載の方法。
(項目82)
前記第1の増幅オリゴマーが、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号26、配列番号27、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、および配列番号53からなる群から選択される配列を含む、項目72~81のいずれか1項に記載の方法。
(項目83)
第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーとの前記組み合わせが、以下からなる群から選択される核酸配列を含む、項目72~74および77~82のいずれか1項に記載の方法。
(i)配列番号16および配列番号78;
(ii)配列番号16および配列番号80;
(iii)配列番号16および配列番号75;
(iv)配列番号16および配列番号89;
(v)配列番号16および配列番号74;
(vi)配列番号11および配列番号78;
(vii)配列番号11および配列番号80;
(viii)配列番号11および配列番号75;
(ix)配列番号11および配列番号89;
(x)配列番号11および配列番号74;
(xi)配列番号12および配列番号79;
(xii)配列番号12および配列番号87;
(xiii)配列番号12および配列番号89;
(xiv)配列番号12および配列番号74;
(xv)配列番号17および配列番号79;
(xvi)配列番号17および配列番号87;
(xvii)配列番号17および配列番号89;
(xviii)配列番号17および配列番号74;
(xix)配列番号53および配列番号78;
(xx)配列番号53および配列番号80;
(xxi)配列番号53および配列番号75;
(xxii)配列番号53および配列番号89;
(xxiii)配列番号53および配列番号74;
(xxiv)配列番号18および配列番号78;
(xxv)配列番号18および配列番号80;
(xxvi)配列番号18および配列番号75;
(xxvii)配列番号18および配列番号89;ならびに
(xxviii)配列番号18および配列番号74。
(項目84)
少なくとも2つの増幅オリゴマーの前記組み合わせが、Zikaウイルス核酸の標的配列を増幅するための第3の増幅オリゴマーを含み、前記第3の増幅オリゴマーが、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号26、配列番号27、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、および配列番号53からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、前記第1の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列と前記第3の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、異なる配列である、項目72~83のいずれか1項に記載の方法。
(項目85)
第1の増幅オリゴマーと、第2の増幅オリゴマーと、第3の増幅オリゴマーの前記組み合わせが、
(i)配列番号16からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー;配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー;ならびに配列番号11、12、17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー;
(ii)配列番号11からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー;配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー;ならびに配列番号12、17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー;
(iii)配列番号12からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー;配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー;ならびに配列番号17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー;
(iv)配列番号17からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー;配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー;ならびに配列番号18および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー;または
(v)配列番号18からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー;配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー;ならびに配列番号53からなる核酸配列を含む第3の増幅オリゴマーである、項目84に記載の方法。
(項目86)
少なくとも2つの増幅オリゴマーの前記組み合わせが、Zika核酸の標的配列を増幅するための第4の増幅オリゴマーを含み、前記第4の増幅オリゴマーが、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号125、配列番号127、配列番号128、および配列番号134からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、前記第4の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、その5’末端において、プロモーター配列に任意に結合されており、前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列と前記第4の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、異なる配列である、項目84または項目85に記載の方法。
(項目87)
前記第4の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、プロモーター配列に結合され、T7プロモーター配列である、項目86に記載の方法。
(項目88)
前記プロモーター配列が、配列番号179からなる、項目87に記載の方法。
(項目89)
前記第4の増幅オリゴマーが、配列番号74、配列番号75、配列番号78、配列番号79、配列番号80、配列番号87、および配列番号89からなる群から選択される配列を含む、項目86~88のいずれか1項に記載の方法。
(項目90)
前記検出ステップが、前記インビトロ増幅反応を少なくとも1つの検出プローブオリゴマーと接触させるステップを含み、前記検出プローブオリゴマーが、以下を含む、項目72~89のいずれか1項に記載の方法。
(i)標的ハイブリダイズ配列、および任意に、前期Zikaウイルス標的核酸に相補的ではない1個以上の核酸塩基、ならびに
(ii)検出可能な標識。
(項目91)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、17~23個の連続した核酸塩基の長さである、項目90に記載の方法。
(項目92)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号56、配列番号57、および配列番号66~73からなる群から選択される、項目90または項目91に記載の方法。
(項目93)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、前記標的核酸に相補的ではない前記1つ以上の核酸塩基を含む、項目90~92のいずれか1項に記載の方法。(項目94)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、その3’末端または5’末端のいずれかにおいて、前期Zikaウイルス核酸の前期標的配列に相補的ではない3~7個の連続した核酸塩基を含む、項目93に記載の方法。
(項目95)
前記標的配列に相補的ではない前期3~7個の連続した核酸塩基が、前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列の一部分に相補的である、項目94に記載の方法。
(項目96)
前記検出可能な標識が、蛍光標識、発光標識、発色団標識、放射性核種標識、リガンド標識、酵素標識、または反応基標識である、項目90~95のいずれか1項に記載の方法。
(項目97)
前記検出可能な標識が、化学発光標識である、項目90~96のいずれか1項に記載の方法。
(項目98)
前記検出可能な標識が、アクリジニウムエステルである、項目90~97のいずれか1項に記載の方法。
(項目99)
前記検出可能な標識が、蛍光標識であり、前記検出プローブオリゴマーが、消光化合物をさらに含む、項目90~96のいずれか1項に記載の方法。
(項目100)
前記検出プローブオリゴマーが、TaqMan検出プローブ、分子ビーコン、および分子トーチからなる群から選択される、項目99に記載の方法。
(項目101)
前記標的ハイブリダイズ配列が、前記標的核酸に相補的ではない前記1つ以上の核酸塩基を含まない、項目90~92のいずれか1項に記載の方法。
(項目102)
前記第1の増幅オリゴマーと前記第2の増幅オリゴマーとの前記組み合わせが、以下、
(i)配列番号16および配列番号78;
(ii)配列番号16および配列番号80;
(iii)配列番号16および配列番号75;
(iv)配列番号16および配列番号89;
(v)配列番号16および配列番号74;
(vi)配列番号11および配列番号78;
(vii)配列番号11および配列番号80;
(viii)配列番号11および配列番号75;
(ix)配列番号11および配列番号89;
(x)配列番号11および配列番号74;
(xi)配列番号12および配列番号79;
(xii)配列番号12および配列番号87;
(xiii)配列番号12および配列番号89;
(xiv)配列番号12および配列番号74;
(xv)配列番号17および配列番号79;
(xvi)配列番号17および配列番号87;
(xvii)配列番号17および配列番号89;
(xviii)配列番号17および配列番号74;
(xix)配列番号53および配列番号78;
(xx)配列番号53および配列番号80;
(xxi)配列番号53および配列番号75;
(xxii)配列番号53および配列番号89;
(xxiii)配列番号53および配列番号74;
(xxiv)配列番号18および配列番号78;
(xxv)配列番号18および配列番号80;
(xxvi)配列番号18および配列番号75;
(xxvii)配列番号18および配列番号89;ならびに
(xxviii)配列番号18および配列番号74、
からなる群から選択され、前記検出プローブオリゴマーが、配列番号69からなる標的ハイブリダイズ配列を含み、前記検出可能な標識が、アクリジニウムエステル標識からなる、項目90~92、96~99、および101のいずれか1項に記載の方法。
(項目103)
前記組み合わせが、Zikaウイルス核酸の標的配列を増幅するための第3の増幅オリゴマーを含み、前記第3の増幅オリゴマーが、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号26、配列番号27、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、および配列番号53からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、前記第1の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列と前記第3の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、異なる配列である、項目102に記載の方法。
(項目104)
第1の増幅オリゴマーと、第2の増幅オリゴマーと、第3の増幅オリゴマーの前記組み合わせが、
(i)配列番号16からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー;配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー;ならびに配列番号11、12、17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー;
(ii)配列番号11からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー;配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー;ならびに配列番号12、17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー;
(iii)配列番号12からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー;配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー;ならびに配列番号17、18、および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー;
(iv)配列番号17からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー;配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー;ならびに配列番号18および53からなる群から選択される核酸配列を含む第3の増幅オリゴマー;または
(v)配列番号18からなる核酸配列を含む第1の増幅オリゴマー;配列番号74、75、78、80、および89からなる群から選択される核酸配列を含む第2の増幅オリゴマー;ならびに配列番号53からなる核酸配列を含む第3の増幅オリゴマーである、項目103に記載の方法。
(項目105)
前記組み合わせが、Zika核酸の標的配列を増幅するための第4の増幅オリゴマーを含み、前記第4の増幅オリゴマーが、配列番号113、配列番号114、配列番号115、配列番号125、配列番号127、配列番号128、および配列番号134からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、前記第4の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、その5’末端において、プロモーター配列に任意に結合されており、前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列と前記第4の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、異なる配列である、項目103または項目104に記載の方法。
(項目106)
前記第4の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、プロモーター配列に結合され、T7プロモーター配列であり、好ましくは、前記プロモーター配列が、配列番号179からなる、項目105に記載の方法。
(項目107)
前記第4の増幅オリゴマーが、配列番号74、配列番号75、配列番号78、配列番号79、配列番号80、配列番号87、および配列番号89からなる群から選択される配列を含む、項目105または項目106に記載の方法。
(項目108)
前記増幅ステップ(b)が、前記検出ステップ(c)と共に実施される、項目90~107のいずれか1項に記載の方法。
(項目109)
前記増幅ステップ(b)の前に、前記方法が、前記試料の1つ以上の成分から前記Zikaウイルス標的配列を精製することをさらに含む、項目72~108のいずれか1項に記載の方法。
(項目110)
前記精製ステップが、前記試料を、固定化プローブに結合する部分に共有結合した標的ハイブリダイズ配列を含む少なくとも1つの捕捉プローブオリゴマーと接触させることを含み、前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号166~178からなる群から選択される、項目109に記載の方法。
(項目111)
前記部分が、配列番号181および配列番号182からなる群から選択される核酸配列を含む、項目110に記載の方法。
(項目112)
前記固定化プローブが、配列番号180からなる核酸配列を含む、項目110または項目111に記載の方法。
(項目113)
前記捕捉プローブオリゴマーが、配列番号153~165からなる群から選択される核酸配列を含む、項目110~112のいずれか1項に記載の方法。
(項目114)
前記インビトロ増幅反応が、等温増幅反応である、項目72~113のいずれか1項に記載の方法。
(項目115)
前記インビトロ増幅反応が、TMA反応である、項目72~114のいずれか1項に記載の方法。
(項目116)
試料中のZikaウイルス核酸の有無を判定する方法であって、
(A)試料を、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせと接触させるステップであって、前記標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号187から実質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、前記標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、
第1の増幅オリゴマーは、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、
第2の増幅オリゴマーが、19~25個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、ステップと、
(B)インビトロ核酸増幅反応を実施するステップであって、前記試料中に存在する任意のZikaウイルス標的配列が、増幅産物を生成するための鋳型として使用される、ステップと、
(C)前記増幅産物の有無を検出し、それにより、前記試料中の前記Zikaウイルス核酸の有無を判定するステップと、を含む、方法。
(項目117)
前記第1の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号4内に含まれる、項目116に記載の方法。
(項目118)
前記第1の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号2を含む、項目116または117に記載の方法。
(項目119)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号152内に含まれる、項目116~118のいずれか1項に記載の方法。
(項目120)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号148を含む、項目116~119のいずれか1項に記載の方法。
(項目121)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号149を含む、項目116~120のいずれか1項に記載の方法。
(項目122)
前記第2の増幅オリゴマーが、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合されている、項目116~121のいずれか1項に記載の方法。
(項目123)
前記T7プロモーター配列が、配列番号179からなる、項目122に記載の方法。
(項目124)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号111、配列番号116、配列番号117、配列番号122、配列番号135、配列番号136、配列番号137、および配列番号138からなる群から選択される、項目116~123のいずれか1項に記載の方法。
(項目125)
前記第2の増幅オリゴマーが、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、および配列番号97からなる群から選択される配列を含む、項目116~124のいずれか1項に記載の方法。
(項目126)
前記第1の増幅オリゴマーが、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、および配列番号35からなる群から選択される配列を含む、項目116~125のいずれか1項に記載の方法。
(項目127)
第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーとの前記組み合わせが、以下からなる群から選択される核酸配列を含む、項目116~126のいずれか1項に記載の方法。
(i)配列番号30および配列番号92;
(ii)配列番号30および配列番号94;
(iii)配列番号30および配列番号95;
(iv)配列番号35および配列番号92;
(v)配列番号35および配列番号94;ならびに
(vi)配列番号35および配列番号95。
(項目128)
前記組み合わせが、Zikaウイルス核酸の標的配列を増幅するための第3の増幅オリゴマーをさらに含み、前記第3の増幅オリゴマーが、配列番号111、配列番号116、配列番号117、配列番号122、配列番号135、配列番号136、配列番号137、および配列番号138からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、任意に、前記第3の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、その5’末端において、プロモーター配列に結合され、前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列と前記第3の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、異なる配列である、項目116~127のいずれか1項に記載の方法。
(項目129)
前記第3の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合され、好ましくは、前記プロモーター配列が、配列番号179からなる、項目128に記載の方法。
(項目130)
前記第3の増幅オリゴマーが、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、および配列番号97からなる群から選択される配列を含む、項目128または項目129に記載の方法。
(項目131)
前記検出ステップが、前記インビトロ増幅反応を少なくとも1つの検出プローブオリゴマーと接触させるステップを含み、前記検出プローブオリゴマーが、以下を含む、項目116~130のいずれか1項に記載の方法。
(i)標的ハイブリダイズ配列、および任意に、前期Zikaウイルス標的核酸に相補的ではない1個以上の核酸塩基、ならびに
(ii)検出可能な標識。
(項目132)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、17~23個の連続した核酸塩基の長さである、項目131に記載の方法。
(項目133)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号54、配列番号55、および配列番号58からなる群から選択される、項目131または項目132に記載の方法。
(項目134)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、前記標的核酸に相補的ではない前記1つ以上の核酸塩基を含む、項目131~133のいずれか1項に記載の方法。
(項目135)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、その3’末端または5’末端のいずれかにおいて、前期Zikaウイルス核酸の前期標的配列に相補的ではない3~7個の連続した核酸塩基を含む、項目134に記載の方法。
(項目136)
前記標的配列に相補的ではない前期3~7個の連続した核酸塩基が、前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列の一部分に相補的である、項目135に記載の方法。
(項目137)
前記検出可能な標識が、蛍光標識、発光標識、発色団標識、放射性核種標識、リガンド標識、酵素標識、または反応基標識である、項目131~136のいずれか1項に記載の方法。
(項目138)
前記検出可能な標識が、化学発光標識である、項目131~137のいずれか1項に記載の方法。
(項目139)
前記検出可能な標識が、アクリジニウムエステルである、項目131~138のいずれか1項に記載の方法。
(項目140)
前記検出可能な標識が、蛍光標識であり、前記検出プローブオリゴマーが、消光化合物をさらに含む、項目131~137のいずれか1項に記載の方法。
(項目141)
前記検出プローブオリゴマーが、TaqMan検出プローブ、分子ビーコン、および分子トーチからなる群から選択される、項目140に記載の方法。
(項目142)
前記検出プローブオリゴマーが、配列番号54、配列番号55、および配列番号58からなる群から選択される配列を含む、項目131~133のいずれか1項に記載の方法。(項目143)
前記第1の増幅オリゴマーと前記第2の増幅オリゴマーとの前記組み合わせが、以下、
(i)配列番号30および配列番号92;
(ii)配列番号30および配列番号94;
(iii)配列番号30および配列番号95;
(iv)配列番号35および配列番号92;
(v)配列番号35および配列番号94;ならびに
(vi)配列番号35および配列番号95、
からなる群から選択され、前記検出プローブオリゴマーが、配列番号58からなる標的ハイブリダイズ配列を含み、前記検出可能な標識が、アクリジニウムエステル標識からなる、項目131~133、137~140、および142のいずれか1項に記載の方法。
(項目144)
前記組み合わせが、Zikaウイルス核酸の標的配列を増幅するための第3の増幅オリゴマーをさらに含み、前記第3の増幅オリゴマーが、配列番号111、配列番号116、配列番号117、配列番号122、配列番号135、配列番号136、配列番号137、および配列番号138からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含み、任意に、前記第3の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、その5’末端において、プロモーター配列に結合され、前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列と前記第3の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、異なる配列である、項目143に記載の方法。
(項目145)
前記第3の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合され、好ましくは、前記プロモーター配列が、配列番号179からなる、項目144に記載の方法。
(項目146)
前記第3の増幅オリゴマーが、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、および配列番号97からなる群から選択される配列を含む、項目144または項目145に記載の方法。
(項目147)
前記増幅ステップ(b)が、前記検出ステップ(c)と共に実施される、項目131~146のいずれか1項に記載の方法。
(項目148)
前記増幅ステップ(b)の前に、前記方法が、前記試料の1つ以上の成分から前記Zikaウイルス標的配列を精製することをさらに含む、項目116~147のいずれか1項に記載の方法。
(項目149)
前記精製ステップが、前記試料を、固定化プローブに結合する部分に共有結合した標的ハイブリダイズ配列を含む少なくとも1つの捕捉プローブオリゴマーと接触させることを含み、前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号166~178からなる群から選択される、項目148に記載の方法。
(項目150)
前記部分が、配列番号181および配列番号182からなる群から選択される核酸配列を含む、項目149に記載の方法。
(項目151)
前記固定化プローブが、配列番号180からなる核酸配列を含む、項目149または項目150に記載の方法。
(項目152)
前記捕捉プローブオリゴマーが、配列番号153~165からなる群から選択される核酸配列を含む、項目149~151のいずれか1項に記載の方法。
(項目153)
前記インビトロ増幅反応が、等温増幅反応である、項目116~152のいずれか1項に記載の方法。
(項目154)
前記インビトロ増幅反応が、TMA反応である、項目116~153のいずれか1項に記載の方法。
(項目155)
試料中のZikaウイルス核酸の有無を判定する方法であって、
(A)試料を、Zikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせと接触させるステップであって、前記標的配列が、その相補体、そのRNA等価物、またはその両方をなす、配列番号188から実質的になり、第1の増幅オリゴマーおよび第2の増幅オリゴマーが、前記標的配列の反対の末端にハイブリダイズして増幅産物を生成するように構成され、
第1の増幅オリゴマーは、19~23個の連続した核酸塩基の長さである標的ハイブリダイズ配列を含み、
第2の増幅オリゴマーが、17~23個の連続した核酸塩基の長さであり、かつ任意に、その5’末端においてプロモーター配列に結合されている、標的ハイブリダイズ配列を含む、ステップと、
(B)インビトロ核酸増幅反応を実施するステップであって、前記試料中に存在する任意のZikaウイルス標的配列が、増幅産物を生成するための鋳型として使用される、ステップと、
(C)前記増幅産物の有無を検出し、それにより、前記試料中の前記Zikaウイルス核酸の有無を判定するステップと、を含む、方法。
(項目156)
前記第1の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号6内に含まれる、項目155に記載の方法。
(項目157)
前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号7を含む、項目155または項目156に記載の方法。
(項目158)
前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号8を含む、項目155~157のいずれか1項に記載の方法。
(項目159)
前記第1の増幅オリゴマーが、配列番号36~48からなる群から選択される標的ハイブリダイズ配列を含む、項目155~158のいずれか1項に記載の方法。
(項目160)
前記第2の増幅オリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号123、配列番号124、配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142、配列番号143、配列番号144、配列番号145、配列番号146、および配列番号147からなる群から選択される、項目155~157のいずれか1項に記載の方法。
(項目161)
前記第2の増幅オリゴマーが、その5’末端において、T7プロモーター配列であるプロモーター配列に結合されている、項目155~160のいずれか1項に記載の方法。
(項目162)
前記T7プロモーター配列が、配列番号179からなる、項目161に記載の方法。
(項目163)
前記第2の増幅オリゴマーが、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号106、配列番号109、および配列番号110からなる群から選択される配列を含む、項目155~162のいずれか1項に記載の方法。
(項目164)
第1の増幅オリゴマーと第2の増幅オリゴマーとの前記組み合わせが、以下からなる群から選択される核酸配列を含む、項目155~163のいずれか1項に記載の方法。
(i)配列番号36および配列番号103;
(ii)配列番号36および配列番号104;
(iii)配列番号36および配列番号105;
(iv)配列番号37および配列番号102;
(v)配列番号37および配列番号103;
(vi)配列番号37および配列番号105;
(vii)配列番号38および配列番号105;
(viii)配列番号39および配列番号104;
(ix)配列番号39および配列番号105;
(x)配列番号39および配列番号106;
(xi)配列番号41および配列番号104;
(xii)配列番号41および配列番号106;
(xiii)配列番号43および配列番号106;
(xiv)配列番号45および配列番号103;
(xv)配列番号45および配列番号105;
(xvi)配列番号45および配列番号106;
(xvii)配列番号46および配列番号106;
(xviii)配列番号47および配列番号104;ならびに
(xix)配列番号47および配列番号106。
(項目165)
前記検出ステップが、前記インビトロ増幅反応を少なくとも1つの検出プローブオリゴマーと接触させるステップを含み、前記検出プローブオリゴマーが、以下を含む、項目155~164のいずれか1項に記載の方法。
(i)標的ハイブリダイズ配列、および任意に、前期Zikaウイルス標的核酸に相補的ではない1個以上の核酸塩基、ならびに
(ii)検出可能な標識。
(項目166)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、17~23個の連続した核酸塩基の長さである、項目165に記載の方法。
(項目167)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号56、配列番号57、および配列番号66~73からなる群から選択される、項目165または項目166に記載の方法。
(項目168)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、前記標的核酸に相補的ではない前記1つ以上の核酸塩基を含む、項目165~167のいずれか1項に記載の方法。
(項目169)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、その3’末端または5’末端のいずれかにおいて、前期Zikaウイルス核酸の前期標的配列に相補的ではない3~7個の連続した核酸塩基を含む、項目168に記載の方法。
(項目170)
前記標的配列に相補的ではない前期3~7個の連続した核酸塩基が、前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列の一部分に相補的である、項目169に記載の方法。
(項目171)
前記検出可能な標識が、蛍光標識、発光標識、発色団標識、放射性核種標識、リガンド標識、酵素標識、または反応基標識である、項目165~170のいずれか1項に記載の方法。
(項目172)
前記検出可能な標識が、化学発光標識である、項目165~171のいずれか1項に記載の方法。
(項目173)
前記検出可能な標識が、アクリジニウムエステルである、項目165~172のいずれか1項に記載の方法。
(項目174)
前記検出可能な標識が、蛍光標識であり、前記検出プローブオリゴマーが、消光化合物をさらに含む、項目165~171のいずれか1項に記載の方法。
(項目175)
前記検出プローブオリゴマーが、TaqMan検出プローブ、分子ビーコン、および分子トーチからなる群から選択される、項目174に記載の方法。
(項目176)
前記標的ハイブリダイズ配列が、前記標的核酸に相補的ではない前記1つ以上の核酸塩基を含まない、項目165~167のいずれか1項に記載の方法。
(項目177)
前記第1の増幅オリゴマーと前記第2の増幅オリゴマーとの前記組み合わせが、以下、
(i)配列番号36および配列番号103;
(ii)配列番号36および配列番号104;
(iii)配列番号36および配列番号105;
(iv)配列番号37および配列番号102;
(v)配列番号37および配列番号103;
(vi)配列番号37および配列番号105;
(vii)配列番号38および配列番号105;
(viii)配列番号39および配列番号104;
(ix)配列番号39および配列番号105;
(x)配列番号39および配列番号106;
(xi)配列番号41および配列番号104;
(xii)配列番号41および配列番号106;
(xiii)配列番号43および配列番号106;
(xiv)配列番号45および配列番号103;
(xv)配列番号45および配列番号105;
(xvi)配列番号45および配列番号106;
(xvii)配列番号46および配列番号106;
(xviii)配列番号47および配列番号104;ならびに
(xix)配列番号47および配列番号106、
からなる群から選択され、前記検出プローブオリゴマーが、配列番号61からなる標的ハイブリダイズ配列を含み、前記検出可能な標識が、アクリジニウムエステル標識からなる、項目165~167、171~174、および176のいずれか1項に記載の方法。
(項目178)
前記増幅ステップ(b)が、前記検出ステップ(c)と共に実施される、項目165~177のいずれか1項に記載の方法。
(項目179)
前記増幅ステップ(b)の前に、前記方法が、前記試料の1つ以上の成分から前記Zikaウイルス標的配列を精製することをさらに含む、項目155~178のいずれか1項に記載の方法。
(項目180)
前記精製ステップが、前記試料を、固定化プローブに結合する部分に共有結合した標的ハイブリダイズ配列を含む少なくとも1つの捕捉プローブオリゴマーと接触させることを含み、前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号166~178からなる群から選択される、項目179に記載の方法。
(項目181)
前記部分が、配列番号181および配列番号182からなる群から選択される核酸配列を含む、項目180に記載の方法。
(項目182)
前記固定化プローブが、配列番号180からなる核酸配列を含む、項目180または項目181に記載の方法。
(項目183)
前記捕捉プローブオリゴマーが、配列番号153~165からなる群から選択される核酸配列を含む、項目180~182のいずれか1項に記載の方法。
(項目184)
前記インビトロ増幅反応が、等温増幅反応である、項目155~183のいずれか1項に記載の方法。
(項目185)
前記インビトロ増幅反応が、TMA反応である、項目155~184のいずれか1項に記載の方法。
(項目186)
試料中のZikaウイルス核酸の有無を判定する多重方法であって、
(A)試料を、各々がZikaウイルス標的核酸の別個の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーの少なくとも2つの組み合わせと接触させるステップであって、
(1)(ii)項目19~34のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、(i)項目1~18のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマー;
(2)(ii)項目35~44のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、(i)項目1~18のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマー;
(3)(ii)項目35~44のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、(i)項目19~34のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマー;および
(4)(ii)項目19~34のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされ、(iii)項目34~44のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマーと組み合わされた、(i)項目1~18のいずれか1項に記載の少なくとも2つの増幅オリゴマー、からなる群から選択される少なくとも2つの増幅オリゴマーの少なくとも2つの組み合わせを含む、ステップと、
(B)インビトロ核酸増幅反応を実施するステップであって、(A)(1)に対して、(i)および/もしくは(ii)の前記少なくとも2つの増幅オリゴマーが、前記試料中に存在するそれらの対応する標的配列をハイブリダイズして増幅産物(複数可)を生成するか、または(A)(2)に対して、(i)および/もしくは(ii)の前記少なくとも2つの増幅オリゴマーが、前記試料中に存在するそれらの対応する標的配列をハイブリダイズして増幅産物(複数可)を生成するか、または(A)(3)に対して、(i)および/もしくは(ii)の前記少なくとも2つの増幅オリゴマーが、前記試料中に存在するそれらの対応する標的配列をハイブリダイズして増幅産物(複数可)を生成するか、または(A)(4)に対して、(i)および/もしくは(ii)および/もしくは(iii)の前記少なくとも2つの増幅オリゴマーが、前記試料中に存在するそれらの対応する標的配列をハイブリダイズして増幅産物(複数可)を生成する、ステップと、
(C)前記増幅産物(複数可)の有無を検出し、それにより、前記試料中の前記Zikaウイルス核酸の有無を判定するステップと、を含む、方法。
(項目187)
前記検出するステップが、前記インビトロ増幅反応を、少なくとも1つの検出プローブオリゴマーと接触させることを含み、前記検出プローブオリゴマーが、以下、
(i)Zikaウイルス核酸の標的配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするように構成された標的ハイブリダイズ配列、および任意に、前記Zikaウイルス標的核酸に相補的でない1個以上の核酸塩基、ならびに
(ii)検出可能な標識、を含み、
前記Zikaウイルス標的核酸配列が、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、配列番号187、配列番号188、および配列番号189からなる群から選択される、項目186に記載の方法。
(項目188)
前記検出プローブオリゴマーが、その相補体および/またはそのRNA等価物を含む、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号197、および配列番号198からなる群から選択される配列を選択的にハイブリダイズするように構成された標的ハイブリダイズ配列を含む、項目187に記載の方法。
(項目189)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、17~23個の連続した核酸塩基の長さである、項目188に記載の方法。
(項目190)
前記検出プローブオリゴマーの前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号54~63、および66~73からなる群から選択される、項目188または項目189に記載の方法。
(項目191)
(A)(1)(i)、(A)(2)(i)、もしくは(A)(4)(i)に対して、前記検出プローブオリゴマーが、配列番号56、57、および64~73からなる群から選択される核酸配列を含むか、(A)(1)(ii)、(A)(3)(i)、もしくは(A)(4)(ii)に対して、前記検出プローブオリゴマーが、配列番号54、55、および58からなる群から選択される核酸配列を含むか、または(A)(2)(ii)m(A)(3)(ii)、もしくは(A)(4)(iii)に対して、前記検出プローブオリゴマーが、配列番号59~63からなる群から選択される、項目188~190のいずれか1項に記載の方法。
(項目192)
前記検出プローブオリゴマーが、TaqMan検出プローブ、分子ビーコン、および分子トーチからなる群から選択される、項目188~191のいずれか1項に記載の方法。
(項目193)
前記検出可能な標識が、蛍光標識、発光標識、発色団標識、放射性核種標識、リガンド標識、酵素標識、または反応基標識である、項目188~192のいずれか1項に記載の方法。
(項目194)
前記検出可能な標識が、化学発光標識である、項目188~193のいずれか1項に記載の方法。
(項目195)
前記検出可能な標識が、アクリジニウムエステルである、項目188~194のいずれか1項に記載の方法。
(項目196)
前記検出可能な標識が、蛍光標識であり、前記検出プローブオリゴマーが、消光化合物をさらに含む、項目188~193のいずれか1項に記載の方法。
(項目197)
前記増幅ステップ(b)が、前記検出ステップ(c)と共に実施される、項目186~196のいずれか1項に記載の方法。
(項目198)
前記増幅ステップ(b)の前に、前記方法が、前記試料の1つ以上の成分から前記Zikaウイルス標的配列を精製することをさらに含む、項目186~197のいずれか1項に記載の方法。
(項目199)
前記精製ステップが、前記試料を、固定化プローブに結合する部分に共有結合した標的ハイブリダイズ配列を含む少なくとも1つの捕捉プローブオリゴマーと接触させることを含み、前記標的ハイブリダイズ配列が、配列番号166~178からなる群から選択される、項目198に記載の方法。
(項目200)
前記部分が、配列番号181および配列番号182からなる群から選択される核酸配列を含むか、前記固定化プローブが、配列番号180からなる核酸配列を含むか、またはその両方である、項目199に記載の方法。
(項目201)
前記捕捉プローブオリゴマーが、配列番号153~165からなる群から選択される核酸配列を含む、項目199または項目200に記載の方法。
(項目202)
前記インビトロ増幅反応が、等温増幅反応である、項目186~201のいずれか1項に記載の方法。
(項目203)
前記インビトロ増幅反応が、TMA反応である、項目186~202のいずれか1項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0071】
試料からZikaウイルス核酸を増幅および検出するための組成物、キット、および方法が本明細書に記載される。好ましくは、試料は、生物試料である。組成物、キットおよび方法は、Zikaウイルスゲノムの標的配列を認識するオリゴヌクレオチド配列を提供する。そのようなオリゴヌクレオチドは、増幅オリゴヌクレオチドとして使用され得る。他のオリゴヌクレオチドは、Zikaウイルスの増幅配列を検出するための、またはZikaウイルス標的核酸の捕捉のためのプローブとして使用され得る。
【0072】
方法は、Zikaウイルス核酸の高感度かつ特異的な検出を提供する。方法は、Zikaウイルス標的核酸の核酸増幅を実施することと、例えば、増幅産物を、試料中のZikaウイルスの存在を示すシグナルを提供する核酸検出プローブと特異的にハイブリダイズすることによって、増幅産物を検出することとを含む。増幅ステップは、試料を、Zikaウイルス標的核酸中の標的配列に特異的な1つ以上の増幅オリゴマーと接触させて、Zikaウイルス核酸が試料中に存在する場合に増幅産物を産生することを含む。増幅は、少なくとも1つの核酸ポリメラーゼおよび増幅オリゴマーを使用して、鋳型鎖からコピーを産生することによって(例えば、鋳型鎖を使用して、プライマーから配列を伸長することによって)、標的配列またはその相補体の追加のコピーを合成する。増幅産物を検出するための一実施形態は、増幅産物を、選択された増幅オリゴマーによって増幅された配列、例えば、選択された増幅オリゴマーの対が隣接する標的配列に含まれる配列に特異的な少なくとも1つのプローブと接触させることを含むハイブリダイズステップを使用する。
【0073】
検出ステップは、例えば、増幅産物を標識された検出プローブとハイブリダイズし、標識されたプローブから生じるシグナルを検出することなどによって、増幅された標的配列に特異的に関連するシグナルを検出するための様々な既知の技術のいずれかを使用して実施され得る。検出ステップはまた、例えば、その核酸塩基配列の全部または一部分など、増幅配列に関する追加の情報を提供し得る。検出は、増幅反応が完了した後に実施され得るか、または例えば、リアルタイムで標的配列を増幅することと同時に実施され得る。一実施形態では、検出ステップは、混合物からハイブリダイズされていないプローブを除去することなく、ハイブリダイズされたプローブの検出などの均一な検出を可能にする(例えば、米国特許第5,639,604号および同第5,283,174号を参照されたい)。
【0074】
増幅ステップの終わり近くまたは終わりに増幅産物を検出する態様では、増幅産物へのプローブのハイブリダイゼーションを示すシグナルを提供するために、線状検出プローブが使用され得る。そのような検出の一例は、標的核酸にハイブリダイズする発光標識プローブを使用する。次いで、発光標識は、非ハイブリダイズプローブから加水分解される。検出は、照度計を使用した化学発光によって実施される。(例えば、国際特許出願公開第WO 89/002476号を参照されたい)。リアルタイム検出を使用する他の実施形態では、検出プローブは、例えば、プローブが増幅産物に結合するときに検出されるレポーター部分で標識される分子ビーコン、分子トーチ、またはハイブリダイゼーションスイッチプローブなどのヘアピンプローブであってもよい。そのようなプローブは、標的ハイブリダイズ配列および非標的ハイブリダイズ配列を含み得る。そのようなプローブの様々な形態が以前に記載されている(例えば、米国特許第5,118,801号、同第5,312,728号、同第5,925,517号、同第6,150,097号、同第6,849,412号、同第6,835,542号、同第6,534,274号、および同第6,361,945号、ならびに米国特許出願公開第20060068417A1号および同第20060194240A1号を参照されたい)。
【0075】
本明細書に記載される好ましい組成物は、1つ以上のZikaウイルス株由来のZikaウイルス核酸に特異的に、かつ好ましくは試料中に存在すると疑われる他の非Zikaウイルス核酸(例えば、他の血液媒介病原体)に対する交差反応性を最小限にして、ハイブリダイズするように構成されている。いくつかの態様では、開示された組成物は、C型肝炎ウイルス(HCV)、ヒト免疫不全ウイルス1(HIV 1)、B型肝炎ウイルス(HBV)、デング熱ウイルスplasmodium、babesia、および西ナイルウイルスのうちの1つ以上に対する交差反応性を最小限にして、Zikaウイルス核酸に特異的にハイブリダイズするように構成されている。一態様では、組成物は、これらの生物のうちの1つ以上を検出するための成分および方法をさらに含む多重系の一部である。
【0076】
配列番号1。(5’から3’)Gen Bankアクセッション番号/バージョン番号/GI番号AY632535.2 GI:226374362。
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【0077】
本明細書の開示のある特定の態様では、試料中のZikaウイルスの有無を判定するために、少なくとも2つのオリゴマーの組み合わせが提供される。典型的には、オリゴマーの組み合わせは、配列番号1内の配列に対応するZikaウイルス標的核酸の標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを含む。そのような実施形態では、少なくとも1つの増幅オリゴマーは、センス方向に標的ハイブリダイズ配列を含み、少なくとも1つの増幅オリゴマーは、アンチセンス方向に標的ハイブリダイズ配列を含み、増幅オリゴマーは各々、配列番号1内に含まれる配列に対応するZikaウイルス標的配列に特異的にハイブリダイズするように構成され、標的ハイブリダイズ配列は、増幅オリゴマーが増幅される標的配列の末端をハイブリダイズするように位置するように選択される。いくつかの変形形態では、少なくとも2つの増幅オリゴマーは、以下の核酸配列のうちの1つ以上の中の標的配列に特異的にハイブリダイズするように構成されている。配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194;配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194のうちのいずれか1つの逆相補体;配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194のうちのいずれか1つのRNA等価物;および配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194のRNA等価物の逆相補体。いくつかの変形形態では、少なくとも2つの増幅オリゴマーは、以下から本質的になる標的配列に特異的にハイブリダイズするように構成されている。配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194;配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194;配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194のうちのいずれか1つの逆相補体;配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194のうちのいずれか1つのRNA等価物;または配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194のRNA等価物の逆相補体。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【0078】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される増幅オリゴマーは、標的ハイブリダイズ配列を含み、かつ標的ハイブリダイジング配列の5’に位置するプロモーター配列をさらに含む、プロモーターベースの増幅オリゴマーであり、プロモーター配列は、Zikaウイルス標的核酸に対して非相補的である。例えば、Zikaウイルス標的配列の増幅のための本明細書に記載されるオリゴマーの組み合わせのいくつかの実施形態では、上の表1に記載される増幅オリゴマーは、プロモーターベースの増幅オリゴマーであり、標的ハイブリダイズ配列は、5’プロモーター配列をさらに含む。特定の実施形態では、プロモーター配列は、例えば、配列番号179に示される配列を有するT7プロモーター配列などのT7 RNAポリメラーゼプロモーター配列である。特定の変形形態では、増幅オリゴマーは、配列番号74~110に示されるヌクレオチド配列を有する。
【0079】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるオリゴマーの組み合わせは、配列番号1の相補体に含まれる配列に実質的に対応する標的ハイブリダイズ配列を含む、少なくとも1つの捕捉プローブオリゴマーをさらに含み、標的ハイブリダイズ配列は、固定化プローブに結合する配列または部分に共有結合されている。具体的な変形形態では、標的ハイブリダイズ配列は、その相補体、DNA等価物、およびDNA/RNAキメラを含む、配列番号166~178から選択される配列に実質的に対応するか、またはそれと同一の配列を含むか、またはそれからなる。より具体的な変形形態では、捕捉プローブオリゴマーは、配列番号153~165から選択される配列を有する。オリゴマーの組み合わせは、上記のような少なくとも2つの捕捉プローブオリゴマーを含んでもよい。より具体的な実施形態では、少なくとも1つの捕捉プローブオリゴマーは、標的捕捉反応混合物中に少なくとも1つの捕捉プローブオリゴマーを提供することを含む。一態様では、少なくとも1つの捕捉プローブオリゴマーの各々は、標的捕捉反応混合物中に、約3pmole/反応~約6pmole/反応(その範囲の全ての整数および端数を含む(例えば、4、4.75、5.12、5.98、6))の濃度で提供される。少なくとも1つの捕捉プローブオリゴマーの複数が標的捕捉反応で使用される場合、各捕捉プローブオリゴマーの濃度は、他の濃度と等しくてもよく、または本明細書に記載されるように様々な濃度が存在してもよい。
【0080】
ある特定の変形形態では、本明細書に記載されるオリゴマーの組み合わせは、第1および第2の増幅オリゴマーを使用して増幅可能であるZikaウイルス標的配列(例えば、第1および第2の増幅オリゴマーの標的ハイブリダイズ配列が隣接するZikaウイルス標的配列)に特異的にハイブリダイズするように構成された、少なくとも1つの検出プローブオリゴマーをさらに含む。特に好適な検出プローブオリゴマーは、例えば、その相補体、DNA等価物、およびDNA/RNAキメラを含む、配列番号54~63および66~73から選択される配列に実質的に対応するか、またはそれと同一の標的ハイブリダイズ配列を含むオリゴマーを含む。検出プローブオリゴマーは、核酸骨格中の1つ以上の結合において2’-メトキシ骨格を含み得る。いくつかの変形形態では、オリゴマーの組み合わせは、少なくとも2つの検出プローブオリゴマーを含む。より具体的な実施形態では、少なくとも1つの検出プローブオリゴマーは、アンプリコン検出反応混合物中に少なくとも1つの検出プローブオリゴマーを提供することを含む。一態様では、少なくとも1つの検出プローブオリゴマーの各々は、検出反応混合物中に、約2.0E+06RLU/反応~約6.0E+06RLU/反応(その範囲の全ての整数および端数を含む(例えば、2.0E+06、2.138E+06、3.385E+06RLU))で提供される。少なくとも1つの検出プローブオリゴマーの複数が検出反応で使用される場合、各検出オリゴマーの濃度は、他の濃度と等しくてもよく、または本明細書に記載されるように様々な濃度が存在してもよい。
【0081】
典型的には、検出プローブオリゴマーは、標識をさらに含む。特に好適な標識は、検出可能な光シグナルを放出する化合物、例えば、均一な混合物中で検出され得るフルオロフォアまたは発光(例えば、化学発光)化合物を含む。2つ以上の標識および2つ以上のタイプの標識が特定のプローブ上に存在してもよく、または検出は、各プローブが検出可能なシグナルを産生する化合物で標識されるプローブの混合物を使用することに依存してもよい(例えば、米国第6,180,340号および同第6,350,579号を参照されたい)。標識は、共有結合、キレート化、およびイオン相互作用を含む様々な手段によってプローブに結合され得るが、好ましくは、標識は、共有結合される。例えば、いくつかの実施形態では、検出プローブは、例えば、アクリジニウムエステル(AE)化合物(例えば、米国特許第5,185,439号、同第5,639,604号、同第5,585,481号、および同第5,656,744号を参照されたい)などの結合された化学発光標識を有し、それは、典型的な変形形態では、非ヌクレオチドリンカーによってプローブに結合される(例えば、米国特許第5,585,481号、同第5,656,744号、および同第5,639,604号、特に第10欄第6行~第11欄第3行、および実施例8を参照されたい)。他の実施形態では、検出プローブは、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)アッセイにおいて特に有用である組み合わせの、蛍光標識および消光剤の両方を含む。そのような検出プローブの具体的な変形形態は、例えば、TaqMan検出プローブ(Roche Molecular Diagnostics)、分子トーチ(例えば、米国特許第6,849,412号、同第6,835,542号、同第6,534,274号、および同第6,361,945号を参照されたい)、ならびに「分子ビーコン」(例えば、Tyagi et al.,Nature Biotechnol.16:49-53,1998、米国特許第5,118,801号および同第5,312,728号を参照されたい)を含む。いくつかの実施形態では、検出プローブオリゴマーは、その相補体、DNA等価物、およびDNA/RNAキメラを含む、配列番号54~63および66~73から選択される標的ハイブリダイズ配列を含む分子トーチオリゴマーである。
【0082】
別の態様では、本発明は、本明細書に記載されるオリゴマーの組み合わせを使用して、試料中のZikaウイルスの有無を判定するための方法を提供する。そのような方法は、一般に、(1)試料を、Zikaウイルス標的核酸に対応するZikaウイルス核酸標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーと接触させることであって、オリゴマーが、本明細書に記載される少なくとも2つの増幅オリゴマーを含む、接触させることと、(2)インビトロ核酸増幅反応を実施することであって、試料中に存在する任意のZikaウイルス標的核酸が、増幅産物を生成するための鋳型として使用される、実施することと、(3)増幅産物の有無を検出し、それにより、試料中のZikaウイルスの有無を判定することと、を含む。本発明に従った検出方法は、典型的には、少なくとも2つのオリゴマーと接触させられる試料を得るステップをさらに含む。ある特定の実施形態では、ステップ(1)~(3)で使用される試料を「得ること」は、例えば、試験施設または方法の1つ以上のステップが実施される他の場所で試料を受け取ること、および/または方法の1つ以上のステップが実施される施設内の場所から(例えば、貯蔵場所もしくは他の保管場所から)試料を回収することを含む。ある特定の実施形態では、試料は、Zikaウイルス標的核酸に対応するZikaウイルス核酸標的配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーと接触させられ、オリゴマーは、上記の少なくとも2つの増幅オリゴマーを含む。(2)インビトロ核酸増幅反応を実施することであって、試料中に存在する任意のZikaウイルス標的核酸は、増幅産物を生成するための鋳型として使用され、増幅産物配列は、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194配列番号195、配列番号196、配列番号197、配列番号198;配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194配列番号195、配列番号196、配列番号197、配列番号198のうちのいずれか1つの逆相補体;配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194配列番号195、配列番号196、配列番号197、配列番号198のうちのいずれか1つのRNA等価物;および配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194配列番号195、配列番号196、配列番号197、配列番号198のRNA等価物の逆相補体のうちの1つ以上に実質的に対応するか、またはそれらから本質的になるか、またはそれらと同一である。ある特定の実施形態では、増幅産物は、以下の配列のうちの1つ以上の中の標的配列に特異的にハイブリダイズするように構成されている。配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号197、配列番号198;配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号197、配列番号198のうちのいずれか1つの逆相補体;配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号197、配列番号198のうちのいずれか1つのRNA等価物;および配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194、配列番号195、配列番号196、配列番号197、配列番号198のRNA等価物の逆相補体。
【0083】
ある特定の実施形態では、方法は、接触ステップ前に試料中の他の成分からZikaウイルス標的核酸を精製することをさらに含む。そのような精製は、試料中に含まれる生物を他の試料成分から分離および/または濃縮する方法を含み得る。特定の実施形態では、標的核酸を精製することは、標的核酸を捕捉して、標的核酸を他の試料成分から特異的または非特異的に分離することを含む。非特異的標的捕捉法は、実質的に水性の混合物からの核酸の選択的沈殿、他の試料成分を除去するために洗浄された支持体への核酸の付着、またはZikaウイルスおよび他の試料成分を含む混合物から核酸を物理的に分離する他の手段を伴い得る。
【0084】
いくつかの実施形態では、Zikaウイルス標的核酸は、Zikaウイルス標的核酸を捕捉プローブオリゴマーに特異的にハイブリダイズすることによって、他の試料成分から選択的に分離または精製される。捕捉プローブオリゴマーは、試料成分から分離された標的配列:捕捉プローブ複合体を形成するために、Zikaウイルス標的配列に特異的にハイブリダイズするように構成された標的ハイブリダイズ配列を含む。好適な捕捉プローブ標的ハイブリダイズ配列は、その相補体、DNA等価物、およびDNA/RNAキメラを含む、配列番号166~178から選択される配列に実質的に対応するか、またはそれと同一の配列を含む。好ましい変形形態では、特異的標的捕捉は、Zikaウイルス標的:捕捉プローブ複合体を固定化プローブに結合させて、標的:捕捉プローブ:固定化プローブ複合体を形成し、それは、試料から分離され、任意に洗浄されて非標的試料成分を除去する(例えば、米国特許第6,110,678号、同第6,280,952号、および同第6,534,273号を参照されたい)。そのようなバリエーションでは、捕捉プローブオリゴマーは、捕捉プローブをその結合した標的配列で、固体支持体に結合した固定化プローブに結合させ、それにより、ハイブリダイズされた標的核酸が他の試料成分から分離されることを可能にする部分をさらに含む。好ましい実施形態では、固定化プローブは、実質的にホモポリマー配列であり、より好ましい実施形態では、固定化プローブは、ポリ-T配列である。ほんの一例として、好ましい実施形態では、固定化プローブは、dT14配列(配列番号180)である。ほんの一例として、好ましい態様では、捕捉プローブは、核酸配列、好ましくは配列番号181または配列番号182である部分を含む。
【0085】
より具体的な実施形態では、捕捉プローブオリゴマーは、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,110,678号で以前に記載されているように、核酸配列であるテール部分(例えば、3’テール)を含み、核酸配列は、Zikaウイルス標的配列に相補的ではないが、固定化プローブ上の配列に特異的にハイブリダイズし、それにより、標的核酸が他の試料成分から分離されることを可能にする部分として機能する。任意の配列は、一般に、約5~50ntの長さであるテール領域で使用されてもよく、好ましい実施形態は、固体支持体、例えば、マトリクスまたは粒子に結合した相補的な固定化配列(例えば、ポリ-T)に結合する、約10~40nt(例えば、A10~A40)、より好ましくは約14~33nt(例えば、A14~A30またはT3A14~T3A30)の実質的にホモポリマーのテールを含む。ほんの一例として、好ましい実施形態では、実質的にホモポリマーのテールは、配列番号181または182であり、固定化プローブは、配列番号180である。例えば、3’テールを含む捕捉プローブの特定の実施形態では、捕捉プローブは、配列番号153~165から選択される配列を有する。
【0086】
標的捕捉は、典型的には、通常はテール配列:固定化プローブ配列二本鎖のTmより高い温度において、ハイブリダイゼーション条件下で、Zikaウイルス標的配列に特異的にハイブリダイズする1つ以上の捕捉プローブオリゴマーを含む溶液相混合物中で生じる。捕捉プローブテールを含む実施形態では、捕捉プローブテールが固定化プローブにハイブリダイズし、次いで、固体支持体上の複合体全体が他の試料成分から分離されるように、ハイブリダイゼーション条件を調節することによって、Zikaウイルス標的:捕捉プローブ複合体が捕捉される。結合した固定化プローブ:捕捉プローブ:Zikaウイルス標的配列を有する支持体は、1回以上洗浄されて、他の試料成分をさらに除去してもよい。好ましい実施形態は、常磁性ビーズなどの粒子状固体支持体を使用し、これにより、結合したZikaウイルス標的:捕捉プローブ:固定化プローブ複合体を有する粒子は、洗浄溶液中に懸濁し、洗浄溶液から、好ましくは磁気引力を使用することによって回収され得る。取り扱いステップの数を制限するために、Zikaウイルス標的核酸は、支持体上の複合体中のZikaウイルス標的配列を増幅オリゴマーと単に混合し、増幅ステップを進めることによって増幅され得る。
【0087】
Zikaウイルス標的配列の増幅は、増幅される標的配列をハイブリダイズする少なくとも2つの増幅オリゴマーを使用したインビトロ増幅反応を利用する。特定の実施形態では、増幅される標的配列は、約ヌクレオチド位置3340~約ヌクレオチド位置3862、または約ヌクレオチド位置5806~約ヌクレオチド位置6380、または約ヌクレオチド位置7132~ヌクレオチド位置7641、またはこれらの組み合わせの配列番号1の全部または一部分に実質的に対応する。特定の実施形態では、標的配列は、配列番号1の約ヌクレオチド位置3340~約ヌクレオチド位置3862、または配列番号1の約ヌクレオチド位置5806~約ヌクレオチド位置6380、または配列番号1の約ヌクレオチド位置7132~約ヌクレオチド位置7641の配列内に含まれる。特定の実施形態では、標的配列は、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194;配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194;配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194のうちのいずれか1つの逆相補体;配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194のうちのいずれか1つのRNA等価物;または配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194のRNA等価物の逆相補体内に含まれる。特定の実施形態では、標的配列は、配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194;配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194;配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194のうちのいずれか1つの逆相補体;配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194のうちのいずれか1つのRNA等価物;または配列番号183、配列番号184、配列番号185、配列番号186、配列番号187、配列番号188、配列番号189、配列番号190、配列番号194のRNA等価物の逆相補体から本質的になる配列内に含まれる。これらのZikaウイルス領域の増幅のための特に好適な増幅オリゴマーの組み合わせは、本明細書に記載されている。好適な増幅方法としては、例えば、レプリカーゼ媒介増幅、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、リガーゼ連鎖反応(LCR)、鎖置換増幅(SDA)、および転写媒介または転写関連増幅(TMA)が挙げられる。そのような増幅方法は、当該技術分野において周知であり、本発明の方法に従って容易に使用される。
【0088】
例えば、TMA増幅を使用するいくつかの増幅方法は、以下のステップを含む。簡潔に述べると、増幅されることになっている配列を含有する標的核酸は、一本鎖核酸(例えば、ssRNAまたはssDNA)として提供される。当業者は、二本鎖核酸(例えば、dsDNA)の従来の融解が、一本鎖標的核酸を提供するために使用され得ることを理解するであろう。プロモーターベースの増幅オリゴマーは、その標的配列で標的核酸へ特異的に結合し、逆転写酵素(RT)は、標的鎖を鋳型として用いてプロモータープライマーの3’末端を伸長して、標的配列鎖のcDNAコピーを作り出し、RNA:cDNA二本鎖を結果的に生じる。RNaseは、RNA:DNA二本鎖のRNA鎖を消化し、第二のプライマーは、プロモータープライマー末端から下流のcDNA鎖上に位置するその標的配列に特異的に結合する。RTは、第1のcDNA鋳型を使用して、第2のプライマーの3’末端を伸長することによって、新たなDNA鎖を合成して、機能的プロモーター配列を含有するdsDNAを作り出す。次いで、プロモーター配列に特異的なRNAポリメラーゼが、転写を開始して、反応中の最初の標的鎖の約100~1000個の増幅コピー(「アンプリコン」)であるRNA転写物を産生する。第2のプライマーがアンプリコンの各々の中のその標的配列に特異的に結合するときに、増幅は継続し、RTがアンプリコンRNA鋳型からDNAコピーを作り出して、RNA:DNA二本鎖を産生する。反応混合物中のRNaseは、RNA:DNA二本鎖からアンプリコンRNAを消化し、プロモータープライマーは、新たに合成されたDNA中のその相補的配列に特異的に結合する。RTは、プロモータープライマーの3’末端を伸長して、RNAポリメラーゼが結合して標的鎖に相補的である追加のアンプリコンを転写する機能的プロモーターを含むdsDNAを作り出す。より多くのアンプリコンコピーを作製する自己触媒サイクルは、反応中に繰り返され、試料中に存在する標的核酸の約10億倍の増幅を結果的に生じる。増幅産物は、増幅中にリアルタイムで、または増幅産物に含まれる標的配列に特異的に結合するプローブを使用することによって、増幅反応の終わりに検出され得る。結合したプローブから生じるシグナルの検出は、試料中の標的核酸の存在を示す。
【0089】
いくつかの実施形態では、TMA法は、「逆」TMA反応を利用する。そのような変形形態では、初期または「順方向」増幅オリゴマーは、標的配列の3’末端付近の標的核酸にハイブリダイズするプライミングオリゴヌクレオチドである。逆転写酵素(RT)は、鋳型として標的核酸を使用してプライマーの3’末端を伸長することによって、cDNA鎖を合成する。第2または「逆」増幅オリゴマーは、合成されたcDNA鎖内に含まれる標的配列にハイブリダイズするように構成された標的ハイブリダイズ配列を有するプロモータープライマーまたはプロモータープロバイダーである。第2の増幅オリゴマーがプロモータープライマーである場合、RTは、鋳型としてcDNA鎖を使用してプロモータープライマーの3’末端を伸長して、標的配列鎖の第2のcDNAコピーを作り出し、それにより機能的プロモーター配列を含むdsDNAを作り出す。次いで、増幅は、RNAポリメラーゼを利用したプロモーター配列からの転写の開始に関する上記のように本質的に継続する。あるいは、第2の増幅オリゴマーがプロモータープロバイダーである場合、標的配列の5’末端付近にある標的配列にハイブリダイズする終結オリゴヌクレオチドは、典型的には、終結オリゴヌクレオチドの3’末端におけるプライミングオリゴマーの伸長を終結させ、それにより、プライミングオリゴマーからの伸長によって合成された初期cDNA鎖の定義された3’末端を提供するために利用される。次いで、プロモータープロバイダーの標的ハイブリダイズ配列は、初期cDNA鎖の定義された3’末端にハイブリダイズし、cDNA鎖の3’末端は伸長されて、プロモータープロバイダーのプロモーター配列に相補的な配列を付加し、二本鎖プロモーター配列の形成を結果的に生じる。次いで、初期cDNA鎖は鋳型として使用されて、二本鎖プロモーターを認識し、それから転写を開始するRNAポリメラーゼを使用して、プロモーター部分を含まない初期cDNA鎖に相補的な複数のRNA転写物を転写する。次いで、これらのRNA転写物の各々は、第1のプライミング増幅オリゴマーからのさらなる増幅のための鋳型として機能するために利用可能である。
【0090】
増幅産物の検出は、様々な方法によって達成され得る。核酸は、検出可能な電気的変化などの物理的変化をもたらす表面と会合されてもよい。増幅された核酸は、それらをマトリックスの中または上で濃縮し、核酸またはそれらと関連する色素(例えば、臭化エチジウムまたはサイバーグリーンなどの挿入剤)を検出するか、または溶液相中の核酸と関連する色素の増加を検出することによって検出され得る。他の検出方法は、増幅産物中の配列に特異的にハイブリダイズし、プローブ:産物複合体の存在を検出するように構成された核酸検出プローブを使用してもよく、または増幅産物と関連する検出可能なシグナルを増幅させ得るプローブの複合体を使用することによる(例えば、米国特許第5,424,413号、同第5,451,503号、および同第5,849,481号)。増幅産物と特異的に会合する直接的または間接的に標識されたプローブは、試料中の標的核酸の存在を示す検出可能なシグナルを提供する。特に、増幅産物は、ZikaウイルスゲノムRNAの配列中の、またはそれに相補的な標的配列を含み、プローブは、増幅産物に含まれる配列に直接的または間接的に結合して、試験試料中のZikaウイルス核酸の存在を示す。
【0091】
相補的な増幅配列にハイブリダイズする検出プローブの好ましい実施形態は、DNAおよびRNAオリゴマー、またはDNAおよびRNAヌクレオチドの組み合わせを含むオリゴマー、または修飾された骨格で合成されたオリゴマー、例えば、1つ以上の2’-メトキシ置換リボヌクレオチドを含むオリゴマーであってもよい。増幅されたZikaウイルス配列の検出のために使用されるプローブは、標識されず、間接的に(例えば、プローブ上の部分への別の結合パートナーの結合によって)検出されてもよく、または様々な検出可能な標識で標識されてもよい。本発明の方法に従った使用に適した検出プローブの特定の実施形態は、本明細書においてさらに記載される。転写媒介増幅(TMA)を使用したある特定の実施形態など、Zikaウイルス配列を検出するための方法のいくつかの好ましい実施形態では、検出プローブは、線状化学発光標識プローブ、より好ましくは、線状アクリジニウムエステル(AE)標識プローブである。
【0092】
転写媒介増幅を使用した他の実施形態は、プロモーターベースの増幅オリゴマーを利用し、それは、第1の標的ハイブリダイズ配列を含み、第1の領域に対して5’に位置し、第2の領域は、RNAポリメラーゼに対するプロモーター配列を含むが、その3’末端からのDNA合成の開始を妨げるように修飾されない。いくつかの実施形態では、検出方法に従って使用するためのプロモータープライマーは、以下から選択される配列に実質的に対応するか、またはそれと同一の配列を有する標的ハイブリダイズ配列を含む。配列番号74、配列番号75、配列番号76、配列番号77、配列番号78、配列番号79、配列番号80、配列番号81、配列番号82、配列番号83、配列番号84、配列番号85、配列番号86、配列番号87、配列番号88、配列番号89、配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、および配列番号111。
【0093】
Zikaウイルス核酸の検出のためのアッセイは、任意に、内部対照(IC)配列に特異的な増幅および検出オリゴマーを使用することによって、同じアッセイ反応混合物中で増幅および検出される非ZikaウイルスIC核酸を含んでもよい。IC核酸配列は、RNA鋳型配列(例えば、インビトロ転写物)、試料にスパイクされた合成核酸配列であってもよく、またはIC核酸配列が細胞成分であってもよい。細胞成分であるIC核酸配列は、検体に対して外来性の細胞源または内在性の細胞源由来のものであってもよい。これらの場合、内部対照核酸は、増幅反応混合物中のZikaウイルス核酸と共増幅される。内部対照増幅産物およびZikaウイルス標的配列増幅産物は、独立して検出され得る。下記の手順では、2つの異なる内部対照系を採用した。
【0094】
内部対照系のための第1の配置は、プライマー結合部位間の位置における増幅産物、またはその相補体をハイブリダイズしたプライマーとオリゴヌクレオチドプローブとの対になった組を用いる増幅および検出反応の完全性を監視するのに有用であった。単純な適用では、内部対照鋳型核酸は、プローブ結合部位として機能する塩基の配列において分析物鋳型核酸と区別され得る。これらの塩基は、スクランブルされてもよく、無関係の塩基配列によって置き換えられてもよく、または単に示差プローブ結合をもたらすのに十分な数の点変異を含んでもよい。このようにして、分析物核酸の増幅から生じる核酸産物は、内部対照特異的プローブによってではなく、分析物特異的プローブによって検出され得る。同様に、内部対照核酸の増幅から生じるアンプリコンは、分析物特異的プローブによってではなく、内部対照特異的プローブによって検出され得る。この構成により、分析物および内部対照核酸鋳型の両方が、同一のプライマーまたはプライマーの組を使用して増幅され得ることが可能になる。
【0095】
ある特定の実施形態では、増幅されたIC配列からのシグナルの増幅および検出は、意図された標的Zikaウイルス核酸(例えば、Zikaウイルスに陰性反応を示す試料)に対してシグナルが得られない場合、アッセイ試薬、条件、およびアッセイステップの性能が、アッセイで適切に使用されたことを実証する。ICはまた、定量的結果が所望される場合、すなわち、IC増幅および検出から得られたシグナルが使用されて、増幅されたZikaウイルス標的配列に対して得られたシグナルに基づき、試料中のZikaウイルス核酸の量を定量化するためのアルゴリズムで使用されるパラメーターを設定する場合、アッセイための内部キャリブレータとして使用され得る。ICはまた、アッセイにおける1つ以上のステップの完全性を監視するためにも有用である。合成IC核酸配列の好ましい実施形態は、自然発生源(例えば、ランダムに再配列されたHIV配列)に由来したランダム配列である。他の好ましいIC核酸配列は、自然発生源から単離された、またはアッセイに含まれるICのコピー数が正確に決定され得るように、クローン化されたランダム化配列から転写物を作製することなどによってインビトロで合成された、RNA転写物であってもよい。IC標的配列のためのプライマーおよびプローブは、任意の周知の方法を使用することによって構成および合成されるが、ただし、プライマーおよびプローブが、Zikaウイルス標的配列を増幅および検出するために使用される実質的に同じアッセイ条件を使用して、IC標的配列の増幅および増幅されたIC配列の検出のために機能することを条件とする。標的捕捉ベースの精製ステップを含む好ましい実施形態では、IC標的に特異的な標的捕捉プローブが標的捕捉ステップにおけるアッセイに含まれ、これにより、ICが、アッセイステップの全てにおける意図されたZikaウイルス分析物に対する方法と類似した方法で、アッセイで処理されることが好ましい。
【0096】
また、試料中のZikaウイルス標的核酸の有無を判定するための反応混合物が、本発明によって提供される。本発明に従った反応混合物は、以下のうちの1つ以上を少なくとも含む。Zikaウイルス標的核酸の増幅のための本明細書に記載されるオリゴマーの組み合わせ、Zikaウイルス標的核酸を精製するための本明細書に記載される捕捉プローブオリゴマー、およびZikaウイルス増幅産物の有無を判定するための本明細書に記載される検出プローブオリゴマー。反応混合物は、例えば、捕捉プローブ核酸のアレイなどの多くの任意の成分をさらに含んでもよい。増幅反応混合物に関して、反応混合物は、典型的には、例えば、緩衝液、塩溶液、適切な三リン酸ヌクレオチド(例えば、dATP、dCTP、dGTP、dTTP、ATP、CTP、GTP、およびUTP)、ならびに/または酵素(例えば、逆転写酵素および/もしくはRNAポリメラーゼ)などのインビトロ増幅を実施するのに適した他の試薬を含み、典型的には、Zikaウイルス標的核酸が存在しても存在しなくてもよい試験試料成分を含む。加えて、増幅オリゴマーの組み合わせと共に検出プローブを含む反応混合物に関して、反応混合物のための増幅オリゴマーおよび検出プローブオリゴマーの選択は、共通の標的配列によって結合される(すなわち、反応混合物は、反応混合物の増幅オリゴマーの組み合わせによって増幅可能な配列に結合するプローブを含む)。反応混合物は、水溶液または乾燥組成物(例えば、凍結乾燥組成物、噴霧乾燥組成物など)であってもよい。乾燥組成物は、緩衝液、充填剤、および安定剤を含んでもよい。一実施形態では、充填剤は、乾燥組成物中に、好ましくは約5%(w/w)未満の濃度で存在する。充填剤は、非晶質糖の二糖類形態であってもよい。好ましくは、充填剤は、マンニトール、トレハローススクロース、ラクトース、ソルビトール、ラフィノース、およびグルコースのうちの1つ以上である。
【0097】
本明細書に記載される方法を実施するためのキットもまた、本発明によって提供される。本発明に従ったキットは、以下のうちの1つ以上を少なくとも含む。Zikaウイルス標的核酸の増幅のための本明細書に記載される増幅オリゴマーの組み合わせ、Zikaウイルス標的核酸を精製するための本明細書に記載される捕捉プローブオリゴマー、Zikaウイルス増幅産物の有無を判定するための本明細書に記載される検出プローブオリゴマー、およびZikaウイルス標的核酸を検出するためのアッセイの感度をデチューニングするための本明細書に記載されるプローブ保護オリゴマー。キットは、例えば、捕捉プローブ核酸のアレイなどの多くの任意の成分をさらに含んでもよい。キット中に存在し得る他の試薬は、緩衝液、塩溶液、適切な三リン酸ヌクレオチド(例えば、dATP、dCTP、dGTP、dTTP、ATP、CTP、GTP、およびUTP)、ならびに/または酵素(例えば、逆転写酵素および/もしくはRNAポリメラーゼ)などのインビトロ増幅を実施するのに適した試薬を含む。本明細書に記載されるオリゴマーは、様々な異なる実施形態でパッケージングされてもよく、当業者は、本発明が多くの異なるキット構成を包含することを理解するであろう。例えば、キットは、Zikaウイルスゲノムの1つの標的配列のみのための増幅オリゴマーを含んでもよく、またはそれは、複数のZikaウイルス標的配列のための増幅オリゴマーを含んでもよい。加えて、増幅オリゴマーの組み合わせと共に検出プローブを含むキットに関して、キットのための増幅オリゴマーおよび検出プローブオリゴマーの選択は、共通の標的配列によって結合される(すなわち、キットは、キットの増幅オリゴマーの組み合わせによって増幅可能な配列に結合するプローブを含む)。ある特定の実施形態では、キットは、本発明に従った方法を実施するための指示書一式をさらに含み、指示書は、パッケージ挿入物および/またはキットもしくはその構成要素のパッケージングと関連し得る。
【0098】
ステップの順序
標的捕捉:本明細書に示される標的捕捉オリゴヌクレオチド配列を有するZikaウイルス標的捕捉オリゴヌクレオチドを使用して鋳型を捕捉したことを除いて、核酸は、本質的に、公開された国際特許出願第PCT/US2000/18685号に開示された手順に従って、増幅前に検体処理および標的捕捉を受けた。特に、捕捉オリゴヌクレオチドは、アッセイの増幅反応または検出反応に関与しない。IVTまたはウイルス含有試料を標的捕捉試薬と組み合わせて、磁気ビーズ上に配置されたオリゴヌクレオチドを捕捉するための核酸放出およびハイブリダイゼーションを容易にした。試料からZikaウイルス核酸を捕捉するためにインキュベーションを実施した。インキュベーション後、磁気ビーズおよび任意の捕捉標的核酸を、洗浄ステップのために10~20分間、磁気洗浄ステーションに移した。次いで、捕捉された標的核酸を増幅反応においてアッセイした。
【0099】
転写媒介増幅(TMA)反応を、本質的に米国特許第5,399,491号(Kacian et al.)に記載されるように行った。単離した標的核酸を、60℃に10分間加熱した増幅試薬中のプライマーと組み合わせ、次いでプライマーアニーリングを容易にするために42℃に冷却した。次いで、当業者にはよく知られているように、酵素試薬を混合物に添加し、増幅反応を実施した。
【0100】
検出:42℃で1時間のインキュベーション後、増幅反応体積を、当業者によく知られている技術を使用して、化学発光化合物で内部標識したプローブを用いたハイブリダイゼーションアッセイに供し、次いでハイブリダイゼーション反応における各プローブに対して、約2E+06~約6E+06RLUに等しい量で使用した。(例えば、米国特許第5,585,481号および同第5,639,604号を参照されたい)。ハイブリダイゼーション反応に続いて、0.15Mの四ホウ酸ナトリウム(pH8.5)、および1% CTTRITON X-100(Union Carbide Corporation;Danbury,CT)のアリコートを添加した。これらの混合物を最初に60℃で10分間インキュベートして、ハイブリダイズされていないプローブに結合した化学発光標識を不活性化し、ハイブリダイゼーションシグナルを読み取る前に短時間で室温(すなわち15~30℃)に冷却した。各試料中のハイブリダイズされたプローブによる化学発光を、1mMの硝酸および0.1%(v/v)過酸化水素の注入、続いて1Nの水酸化ナトリウムを含む溶液の注入のために構成された市販の器具(Gen-Probe Incorporated;San Diego,CA)を使用してアッセイした。化学発光反応の結果を相対発光量(RLU)で測定した。この手順では、シグナル/ノイズ値は、標的核酸の非存在下で測定したバックグラウンドシグナルで割った特異的にハイブリダイズされたプローブと関連する標識によって生成された化学発光シグナル(RLUで測定)に対応した。
【表2】
【実施例0101】
以下は、Zikaウイルス増幅および検出アッセイの非限定的な例である。
【0102】
実施例1
増幅オリゴヌクレオチドと検出オリゴヌクレオチドとの多数の組を、Zikaウイルスを差別的に増幅および検出するように構成した。本実施例では、転写媒介増幅(TMA)反応を、本質的にKacian et al.による米国特許第5,399,491号に記載されるように行った。75μLの増幅反応混合物中の各T7プライマーおよび非T7プライマーの反応当たり約5pmoleを使用して、増幅オリゴヌクレオチドの様々な組み合わせに対して増幅反応を行った。アクリジニウムエステル(AE)標識検出プローブの各々の反応当たり約2 10^6の反応性発光単位(RLU)を使用したハイブリダイゼーション保護アッセイ(HPA)によって、増幅産物を検出した。
【0103】
増幅オリゴヌクレオチドと検出オリゴヌクレオチドとの第1の組を、zikaウイルス領域内の標的配列を増幅するように構成し、Zikaウイルス領域は、配列番号1の核酸塩基7132~7641(zika07k領域)に対応する。増幅オリゴマーは、非T7プライマーに対して、配列番号11~23および27、プロモータープライマーに対して、それらの3’末端でプロモータープライマー配列の配列番号179(配列番号74~76、78~83、85~87、および89)に結合された配列番号113~115および125~134からの標的ハイブリダイズ配列であった。検出プローブは、エステラーゼ標識検出プローブ、配列番号69~73であった。
【0104】
増幅オリゴヌクレオチドと検出オリゴヌクレオチドとの第2の組を、zikaウイルス領域内の標的配列を増幅するように構成し、Zikaウイルス領域は、配列番号1の核酸塩基3340~3862(zika03k領域)に対応する。増幅オリゴマーは、非T7プライマーに対して、配列番号28~35、プロモータープライマーに対して、それらの3’末端でプロモータープライマー配列の配列番号179(配列番号90~92、94、95、および97)に結合された配列番号116、117、および135~138からの標的ハイブリダイズ配列であった。検出プローブは、エステラーゼ標識検出プローブ、配列番号58であった。
【0105】
増幅オリゴヌクレオチドと検出オリゴヌクレオチドとの第3の組を、zikaウイルス領域内の標的配列を増幅するように構成し、Zikaウイルス領域は、配列番号1の核酸塩基5806~6380(zika06k領域)に対応する。増幅オリゴマーは、非T7プライマーに対して、配列番号36~41、43、45、46、および48、プロモータープライマーに対して、それらの3’末端でプロモータープライマー配列の配列番号179(配列番号139~147)に結合された配列番号98~106からの標的ハイブリダイズ配列であった。検出プローブは、エステラーゼ標識検出プローブ、配列番号59および61~63であった。
【0106】
増幅および検出オリゴヌクレオチド(それぞれ配列番号191~193)の各組を試験するために、インビトロ転写物(IVT)を作製した。各IVTのストック濃度を測定し、次いでストックIVTをそれぞれ約10コピー/mLに希釈した。別々の標的捕捉反応を、上記のように、および以下の標的捕捉オリゴヌクレオチドを使用して調製した。配列番号191の捕捉に対して配列番号160~163、配列番号192の捕捉に対して配列番号153~156、および配列番号193の捕捉に対して配列番号157~159。次いで、捕捉されたIVTを増幅反応混合物と組み合わせ、等温増幅反応を実施した。これらの試験のために使用された増幅オリゴマー対は、上記の増幅および検出オリゴマーの組の各々に列挙された非T7プライマーおよびプロモータープライマーの組み合わせであった。エステラーゼ標識検出プローブを使用して、増幅産物を検出した。検出プローブ配列番号69、58、および61を使用して、組1、組2、および組3の増幅オリゴマーからそれぞれ生成された増幅産物を検出した。照度計を使用して、検出プローブシグナル(RLU)を読み取った。次いで、シグナル/カットオフ値(SCO)を提供するために、各反応に対するRLUデータをカットオフ値に対して計算した。以下の表3~5は、組1~3の各々からの増幅オリゴヌクレオチドと検出オリゴヌクレオチドとの組み合わせに関するSCOデータを報告する。
【表3-1】
【表3-2】
【表4】
【表5】
【0107】
1より大きいSCOは、増幅オリゴヌクレオチドと検出オリゴヌクレオチドとの組み合わせがロバストな検出シグナルを提供したことを示す。より好ましいSCOは、10より大きく、さらにより好ましいSCOは、100より大きい。これらの結果は、オリゴヌクレオチドの様々な組み合わせが、カットオフ値を上回る検出可能なZikaウイルスIVT増幅産物を提供するのに有効であったことを示す。これらの増幅オリゴヌクレオチドと検出オリゴヌクレオチドとの組み合わせの多くをさらなる試験で使用した。
【0108】
実施例2
本実施例は、2つのZikaウイルス標的配列の増幅のための様々なプライマーの組を使用した多重増幅反応を記載する。Zikaウイルスアッセイは、単一の管で行われる3つの主なステップ、試料調製、転写媒介増幅(TMA)によるZikaウイルスRNA標的増幅、およびハイブリダイゼーション保護アッセイ(HPA)による増幅産物(アンプリコン)の検出を伴った。以下の表6は、このアッセイで使用される増幅オリゴヌクレオチドの組み合わせを列挙する。
【表6】
【0109】
表6に列挙された条件の各々を、(1)それぞれ1mLの内部対照緩衝液当たり10および0コピーにおける、Zikaウイルスインビトロ転写物(配列番号191および192によって表されるIVT)(以下の実施例3を参照されたい)、ならびに(2)1mLのBI0052(Zikaウイルス陰性ヒト血清)当たり0、1 e-2、および3 e-3プラーク形成単位における、ストックウイルスP6-740(Center for Disease Control,Atlanta,GAから入手可能)を使用して、転写媒介増幅(TMA)反応において試験した。転写媒介増幅(TMA)反応を、本質的にKacian et al.による米国特許第5,399,491号に記載されるように行った。75μLの増幅反応混合物中の各T7プライマーおよび非T7プライマーの反応当たり約5pmoleを使用して、様々なプライマーの組み合わせに対して増幅反応を行った。配列番号58および69に示される核酸塩基配列を有するAE標識検出プローブの各々の反応当たり約2 10^6の反応性発光単位(RLU)を使用したハイブリダイゼーション保護アッセイ(HPA)によって、増幅産物を検出した。IVT希釈物の各々およびストックウイルス希釈物の各々に対して、各条件を複製(5個の複製)で試験した。ZikaウイルスIVTの10コピーで観察されたRLU値を、ZikaウイルスIVTの0コピーで観察されたバックグラウンドRLU値で割ることによって、各プライマーの対に対するシグナル/ノイズ比を計算した。条件および希釈物のための全RLU値は、以下の表7に示される。
【表7】
【0110】
100,000を超えるRLUを示したプライマーの対は、Zikaウイルス標的核酸の少なくとも1mL当たり標的核酸の10コピーほどの低さの増幅に成功したと見なされた。これらのデータは、増幅オリゴヌクレオチドの組み合わせの全てが、1mLのストックZikaウイルス当たり3 e-3pfuほどの低さ、および1mLのIVT#1(配列番号191)当たり10コピーほどの低さを増幅するために良好に機能したことを示す。条件1は、IVT#2(配列番号192)の10コピーを増幅および/または検出することができず、条件3は、5個の複製のうち1回のみでこの標的をうまく増幅および/または検出した。条件2、4、および5の組み合わせは、うまく増幅および/または検出された複製の数を改善したが、それでもなお5つの成功した増幅および検出反応のうちの5つを示したものはなかった。したがって、この試験の組(条件1および3)において、配列番号30および94の増幅オリゴマーのみの組み合わせは十分に機能しなかったが、この組み合わせに配列番号95を加えると、非常に良好なアッセイが得られた(条件5)。同様に、配列番号35および92の増幅オリゴヌクレオチドの組み合わせは、5のうちのこれらの試験3および4(条件2および4)において良好に機能した。さらなる組み合わせを試験した。
【0111】
実施例3
本実施例は、異なるオリゴマーの組み合わせを使用して実施されたZikaウイルス増幅および検出アッセイを記載する。試料およびオリゴヌクレオチドの組み合わせは、以下の表8~9に列挙する。Hologic Panther System Hologic,Inc.,Marlborough,MA)を使用して、増幅および検出反応を実施した。
【表8】
【表9】
【0112】
多重TMA増幅および検出反応を実施して、増幅オリゴマーと検出オリゴマーとの組み合わせの分析感度を決定した。このZikaウイルスアッセイは、単一の管で行われる3つの主なステップ、試料調製、転写媒介増幅(TMA)によるZikaウイルスRNA標的増幅、およびハイブリダイゼーション保護アッセイ(HPA)による増幅産物(アンプリコン)の検出を伴った。試験試料は、IC緩衝液で連続希釈されたインビトロ転写物(IVT)、ZikaウイルスRNAをスパイクされ、ヒト血漿で連続希釈された、寄付されたヒト血液、ZikaウイルスRNAをスパイクされた死体血漿または死体血清、およびZikaウイルスに対して陽性であると判定された臨床試料を含んだ。転写媒介増幅(TMA)反応を、本質的にKacian et al.による米国特許第5,399,491号に記載されるように行った。75μLの増幅反応混合物中の各T7プライマーおよび非T7プライマーの反応当たり約5pmoleを使用して、増幅オリゴヌクレオチドの様々な組み合わせに対して増幅反応を行った。アクリジニウムエステル(AE)標識検出プローブの各々の反応当たり約2 10^6の反応性発光単位(RLU)を使用したハイブリダイゼーション保護アッセイ(HPA)によって、増幅産物を検出した。各増幅オリゴヌクレオチド条件を、各試料希釈物の各々において5個の複製で試験した。増幅オリゴマーの組み合わせは、上記の表8に示される。AE標識検出プローブオリゴマーとして配列番号58および69を使用して、検出反応を実施した。表10~12は、これらの反応の結果を示す。表10は、増幅オリゴヌクレオチドの条件1~5に対するRLU値を示す。表11および表12は、増幅オリゴヌクレオチドの条件6に対する分析感度および臨床的感度を示す。表11中、平均とは、全ての試料が非反応性である場合(この場合、平均とは、全ての非反応性試料の平均を意味する)を除き、反応性試料の平均を意味する。
【表10】
【表11】
【表12】
【0113】
これらのデータは、条件3および5が1mLのIVT#1(配列番号191)当たり10コピーほどの低さの増幅において良好に機能したことを示す。条件1、2、および4は、1mLの配列番号191当たり10コピーを含む5個の複製のうちの2~3を増幅した。条件1、2、3、および5は、1mLのIVT#2(配列番号192)当たり10コピーを含む5個の複製のうちの1~2を増幅する。本実験では、様々なpfu/mLのP6-740ウイルス由来の標的核酸の増幅において良好に機能した条件はなく、条件3のみが、各濃度で5個の複製のうちの1つを増幅した。多重アッセイのプロビット分析は、IVTA&Bおよびスパイクされた血液ドナー試料に対するコピー/mL(95%信頼限界)の検出確率が、(i)50%の確率に対して204(2.0~2.9)、95%の確率に対して13.4(9.9~20.3)、および(ii)50%の確率に対して1.0(0.8~1.2)、ならびに95%の確率に対して5.9(4.3~8.9)であることを示した。臨床試料は、未希釈試料中で100%(95% CI 87~100%)の感度(26個のうち26個)、および1:16のプールされた試料中で96%(95% CI 91~98%)の感度(104個のうち100個)を示した。したがって、これらの増幅オリゴヌクレオチドの組み合わせは、99.90%を超えるアッセイ特異性に対して、1mL当たりのZikaウイルス核酸の約6~約13コピーまでの、ZikaウイルスRNAの非常に高感度な検出を実証する。
【表13-1】
【表13-2】
【表13-3】
【表13-4】
【表13-5】
【表13-6】
【表13-7】
【表13-8】
【0114】
上記から、本発明の特定の実施形態が例示目的で本明細書に記載されているが、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく様々な修正が行われ得ることが理解されるであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲によるものを除いて限定されない。本明細書で引用された全ての出版物、特許、および特許出願は、あらゆる目的で参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
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