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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022016201
(43)【公開日】2022-01-21
(54)【発明の名称】管理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20220114BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20220114BHJP
【FI】
G06Q10/10 340
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020119557
(22)【出願日】2020-07-10
(71)【出願人】
【識別番号】507315461
【氏名又は名称】学校法人村上学園予備校神戸セミナー
(74)【代理人】
【識別番号】100127203
【弁理士】
【氏名又は名称】奈良 泰宏
(72)【発明者】
【氏名】福壽 洋介
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA13
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】刻々と変動する場合が多い特別な生徒との面談スケジュール、その生徒の情報、その生徒に関する報告書の情報などを迅速に得られる管理システム及びプログラムを得る。
【解決手段】管理システム100は、担当者端末10、20、30、40と、サーバ50とを備えている。担当者端末10、20、30、40、サーバ50は、ネットワーク1を介して通信可能に接続されている。サーバ50は、制御部51と、記憶機能を有した記憶部52と、通信機能を有した通信部53と、を備えている。制御部51は、Webサイト構築手段51aと、更新手段51bと、匿名情報生成手段51cと、分類手段51dと、識字手段51eと、を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
担当者の操作に基づいて動作する複数の担当者端末と、前記担当者端末のそれぞれから送信された生徒等面談スケジュール情報、報告書情報、および生徒情報を管理する機能を有するサーバと、を備えた管理システムであって、
前記担当者端末は、
前記サーバに、前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、および前記生徒情報のうち少なくとも1つを送信する担当者端末送信部と、
前記サーバから報知情報を受信する担当者端末受信部と、
受信した前記報知情報に基づいて、他の前記担当者端末から前記サーバに新規に登録されたまたは更新された前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、または前記生徒情報(以下、新情報)があることを報知する報知部と、
を有し、
前記サーバは、
前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、および前記生徒情報のうち少なくとも1つを受信するサーバ受信部と、
受信した前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、および前記生徒情報を記憶する記憶部と、
前記担当者端末から受信した情報に基づいて、前記記憶部に新規に登録する、または前記記憶部が記憶している情報を更新する更新部と、
前記記憶部において新規に登録されたまたは更新された前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、または前記生徒情報があった場合、前記担当者端末に前記報知情報を送信するサーバ送信部と、
を有している、
管理システム。
【請求項2】
前記担当者端末は、前記担当者の操作によって前記新情報が閲覧された状態となった場合、前記サーバに閲覧完了情報と、前記担当者端末の個別情報とを送信し、
前記サーバは、受信した前記閲覧完了情報および前記閲覧完了情報を送信した前記担当者端末の情報を閲覧された前記新情報に関連付けて前記記憶部に記憶させる、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記報告書情報のうち生徒に関連する情報は、前記生徒に対応する前記生徒情報に関連付けられており、
前記サーバは、さらに、
前記報告書情報および前記生徒情報を匿名化して、匿名情報を生成する匿名情報生成部と、
前記匿名情報を所定事項ごとに分類する分類部と、
を有し、
前記担当者端末は、前記担当者の操作に基づいて、前記サーバに前記所定事項の情報を送信することによって、前記匿名情報から前記所定事項の情報に合致するまたは類似する情報を取得する、
請求項1または2に記載の管理システム。
【請求項4】
前記報告書情報のうち生徒に関連する情報は、前記生徒に対応する前記生徒情報に関連付けられており、
前記サーバは、さらに、前記報告書情報に所定の文言が含まれていることを識字するとともに、前記識字した文言の数を計測する識字部を有しており、
前記サーバは、前記報告書情報に前記所定の文言が所定数以上含まれている場合、前記担当者端末に警告情報を送信し、
前記担当者端末は、受信した前記警告情報に基づいて、前記報告書情報および前記生徒情報の再確認を促す再確認報知を行う、
請求項1または2に記載の管理システム。
【請求項5】
前記生徒等面談スケジュール情報は、面談する生徒の前記報告書情報および前記生徒情報と関連付けられており、
前記担当者端末は、前記担当者の操作に基づいて、前記生徒等面談スケジュール情報を要求する生徒等面談スケジュール要求情報を前記サーバに送信するものであり、
前記サーバは、受信した前記生徒等面談スケジュール要求情報に基づいて、前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、および前記生徒情報を、前記生徒等面談スケジュール要求情報を送信した前記担当者端末に送信し、
前記担当者端末は、受信した前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、および前記生徒情報に基づいて、前記生徒等面談スケジュール情報とともに、前記報告書情報および前記生徒情報を前記報知部に表示する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の管理システム。
【請求項6】
担当者による操作部への操作信号を受けつけて動作する複数の担当者端末と、前記担当者端末のそれぞれから送信された生徒等面談スケジュール情報、報告書情報、および生徒情報を記憶部に記憶して管理する機能を有するサーバと、を備えた管理システムにおける前記サーバを、
前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、および前記生徒情報のうち少なくとも1つを受信するサーバ受信手段、
前記担当者端末から受信した情報に基づいて、前記記憶部に新規に登録する、または前記記憶部が記憶している情報を更新する更新手段、
新規に登録されたまたは更新された前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、または前記生徒情報(以下、新情報)があった場合、前記担当者端末に前記新情報があることを報知する報知情報を送信するサーバ送信手段、
して機能させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学校などの教育現場における面談スケジュールなどの情報を管理する管理システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スケジュールなどの管理システムとして、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1に記載のものは、担当者端末と、管理者端末と、担当者端末からのスケジュール情報、報告書情報、および管理者からの訪問先の顧客情報を管理し、スケジュール情報を管理者端末へ送信するスケジュールサーバと、を備える。スケジュールサーバは、スケジュール情報のイベント状態を制御するイベント状態制御手段を有し、担当者端末の位置情報を受信し、当該位置情報から担当者端末の位置が、訪問先の位置から所定距離の範囲内にあるか否かを判定する。担当者端末の位置が、訪問先の位置から所定距離の範囲内にある場合、スケジュール情報のイベント状態を作業が完了されていない内容とし、担当者端末の位置が、訪問先の位置から所定距離の範囲外にある場合、イベント状態を作業が完了されている内容に自動更新するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6562144号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のシステムにおいては、刻々と変動する場合が多い特別な生徒との面談スケジュール、その生徒の情報、その生徒に関する報告書の情報などを迅速に得られるものではなかった。
【0005】
そこで、本発明は、刻々と変動する場合が多い特別な生徒との面談スケジュール、その生徒の情報、その生徒に関する報告書の情報などを迅速に得られる管理システム及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 本発明に係る管理システムは、担当者の操作に基づいて動作する複数の担当者端末と、前記担当者端末のそれぞれから送信された生徒等面談スケジュール情報、報告書情報、および生徒情報を管理する機能を有するサーバと、を備えた管理システムであって、
前記担当者端末は、
前記サーバに、前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、および前記生徒情報のうち少なくとも1つを送信する担当者端末送信部と、
前記サーバから報知情報を受信する担当者端末受信部と、
受信した前記報知情報に基づいて、他の前記担当者端末から前記サーバに新規に登録されたまたは更新された前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、または前記生徒情報(以下、新情報)があることを報知する報知部と、
を有し、
前記サーバは、
前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、および前記生徒情報のうち少なくとも1つを受信するサーバ受信部と、
受信した前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、および前記生徒情報を記憶する記憶部と、
前記担当者端末から受信した情報に基づいて、前記記憶部に新規に登録する、または前記記憶部が記憶している情報を更新する更新部と、
前記記憶部において新規に登録されたまたは更新された前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、または前記生徒情報があった場合、前記担当者端末に前記報知情報を送信するサーバ送信部と、
を有しているものである。
【0007】
(2) 上記(1)の管理システムにおいては、前記担当者端末は、前記担当者の操作によって前記新情報が閲覧された状態となった場合、前記サーバに閲覧完了情報と、前記担当者端末の個別情報とを送信し、
前記サーバは、受信した前記閲覧完了情報および前記閲覧完了情報を送信した前記担当者端末の情報を閲覧された前記新情報に関連付けて前記記憶部に記憶させることができる。
【0008】
(3) 上記(1)の管理システムにおいては、前記報告書情報のうち生徒に関連する情報は、前記生徒に対応する前記生徒情報に関連付けられており、
前記サーバは、さらに、
前記報告書情報および前記生徒情報を匿名化して、匿名情報を生成する匿名情報生成部と、
前記匿名情報を所定事項ごとに分類する分類部と、
を有し、
前記担当者端末は、前記担当者の操作に基づいて、前記サーバに前記所定事項の情報を送信することによって、前記匿名情報から前記所定事項の情報に合致するまたは類似する情報を取得することができる。
【0009】
(4) 上記(1)の管理システムにおいては、前記報告書情報のうち生徒に関連する情報は、前記生徒に対応する前記生徒情報に関連付けられており、
前記サーバは、さらに、前記報告書情報に所定の文言が含まれていることを識字するとともに、前記識字した文言の数を計測する識字部を有しており、
前記サーバは、前記報告書情報に前記所定の文言が所定数以上含まれている場合、前記担当者端末に警告情報を送信し、
前記担当者端末は、受信した前記警告情報に基づいて、前記報告書情報および前記生徒情報の再確認を促す再確認報知を行うことができる。
【0010】
(5) 上記(1)の管理システムにおいては、前記生徒等面談スケジュール情報は、面談する生徒の前記報告書情報および前記生徒情報と関連付けられており、
前記担当者端末は、前記担当者の操作に基づいて、前記生徒等面談スケジュール情報を要求する生徒等面談スケジュール要求情報を前記サーバに送信するものであり、
前記サーバは、受信した前記生徒等面談スケジュール要求情報に基づいて、前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、および前記生徒情報を、前記生徒等面談スケジュール要求情報を送信した前記担当者端末に送信し、
前記担当者端末は、受信した前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、および前記生徒情報に基づいて、前記生徒等面談スケジュール情報とともに、前記報告書情報および前記生徒情報を前記報知部に表示することができる。
【0011】
(6) 本発明に係るプログラムは、担当者による操作部への操作信号を受けつけて動作する複数の担当者端末と、前記担当者端末のそれぞれから送信された生徒等面談スケジュール情報、報告書情報、および生徒情報を記憶部に記憶して管理する機能を有するサーバと、を備えた管理システムにおける前記サーバを、
前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、および前記生徒情報のうち少なくとも1つを受信するサーバ受信手段、
前記担当者端末から受信した情報に基づいて、前記記憶部に新規に登録する、または前記記憶部が記憶している情報を更新する更新手段、
新規に登録されたまたは更新された前記生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、または前記生徒情報(以下、新情報)があった場合、前記担当者端末に前記新情報があることを報知する報知情報を送信するサーバ送信手段、
して機能させるものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、刻々と変動する場合が多い特別な生徒との面談スケジュール、その生徒の情報、その生徒に関する報告書の情報などを迅速に得られる管理システム及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係る管理システムの概略構成図である。
図2図1のサーバにおける処理の実行例の一例を示すフローチャート図である。
図3図1のサーバにおける処理の実行例の一例を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態に係る管理システム100について図面に基づいて説明する。
【0015】
(管理システム100の構成)
図1に示したように、本発明の実施の形態に係る管理システム100は、担当者端末10、20、30、40と、サーバ50とを備えている。なお、担当者端末10、20、30、40、サーバ50は、有線LAN又は無線LANなどのネットワーク1を介して通信可能に接続されている。また、図示していないが、管理システム100は、各教育機関(たとえば、学校、予備校)などにそれぞれ設けられているものであり、各情報を集計してビッグデータとして記憶する中央サーバに、ネットワーク1を介して接続されている場合もある。
【0016】
担当者端末10は、担当者ユーザへの報知機能を有した報知部11と、CPUを含む制御部12と、通信機能を有した通信部13と、を備えている。また、図示しないが、担当者端末10は、主記憶装置と、補助記憶装置と、通信I/Fと、入力装置(キーボード、マウス(ポインティングデバイス)、タッチパネルなど)と、を備えた、いわゆるデスクトップ型又はノート型のパーソナルコンピュータでもよいし、携帯型端末(スマートフォン、タブレット型PCなど)でもよい。なお、担当者端末20、30、40も同構成であるが、本実施形態においては、説明の便宜のために、担当者端末40は管理職用の担当者端末としている。
【0017】
報知部11は、各種情報を画像として表示して担当者に報知できる表示部11a(たとえば、ディスプレイ装置、液晶画面表示装置など)を備えている。具体的には、報知部11は、たとえば、報知情報を受信した場合には、他の担当者端末から新規に登録されたまたは更新された生徒等面談スケジュール情報、報告書情報、または生徒情報があったことを表示部11aに表示して担当者に報知する。
【0018】
また、報知部11は、たとえば、報告情報を受信した場合には、「新着マーク」などを表示部11aに表示して担当者に報知する。なお、この表示された「新着マーク」を各担当者が担当者端末10、20、30、40においてクリック操作された場合、「新着マーク」に関連付けられている生徒情報と、この生徒情報に関連付けられている報告書情報とが、表示部11aに表示されるとともに、通信部13を介して閲覧要求情報をサーバ50に送信する。
【0019】
また、報知部11は、たとえば、警告情報を受信した場合には、情報の再確認を促すための「警告マーク」などを表示部11aに表示して担当者に報知する。なお、この表示された「警告マーク」を各担当者が担当者端末10、20、30、40においてクリック操作された場合、「警告マーク」に関連付けられている生徒情報と、この生徒情報に関連付けられている報告書情報とが、表示部11aに表示される。
【0020】
ここで、報知情報とは、サーバ50に、他の担当者端末から新規に登録されたまたは更新された生徒等面談スケジュール情報、報告書情報、または生徒情報(以下、新情報)があったことを報知するために用いられる情報である。
【0021】
また、生徒等面談スケジュール情報とは、生徒または生徒の親類などと行う予定の面談のスケジュールに関する情報である。また、報告書情報とは、たとえば、生徒との面談記録、当該生徒の親類などとの面談記録、電話で話した内容の記録、担当者同士で話しあった事項の記録などのテキスト情報である。また、生徒情報とは、たとえば、生徒の個人情報、すなわち、生年月日、家族、成績、経歴などのテキスト情報である。なお、図示していないが、生徒等面談スケジュール情報と、報告書情報と、生徒情報とは、生徒ごとに関連付けて記憶部52に記憶されている。
【0022】
制御部12においては、補助記憶装置に記憶(インストール)された各種プログラムを、CPUが主記憶装置にロードして実行することによって、各種機能(報知部11の報知機能、通信部13の通信機能など)を実現する。
【0023】
また、たとえば、担当者端末10は、制御部12によって制御されるクライアントアプリケーションとして、ビューワ機能を司るWebブラウザを備えている。このWebブラウザは、サーバ50へHTTP GETに基づく通信(例えば、HTTP通信)を行い、サーバ50に対して担当者端末10の担当者ユーザが閲覧を所望する情報の提供要求を送信する。また、Webブラウザは情報の提供要求に応じてサーバ50にて生成された情報を含むファイルを受信し、ファイルに基づく情報を表示部に表示する。このような情報を含むファイルは、例えば、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)ファイルとして提供される。
【0024】
ここで、制御部12においては、補助記憶装置に記憶(インストール)されたWebブラウザに対応するプログラムをCPUが主記憶装置にロードして実行することによって、Webブラウザ(クライアントアプリケーション)のWebサイト閲覧機能を実現する。これにより、担当者端末10は、ネットワークを介してサーバ50が構築して提供するWebサイトにアクセスすることによって、各種情報の検索または各種情報の閲覧などを行うWebページを表示部11aに表示することができる。
【0025】
また、制御部12は、担当者の操作に基づいて、生徒等面談スケジュール情報を要求するための生徒等面談スケジュール要求情報を、通信部13を介してサーバ50に送信する。
【0026】
また、制御部12は、担当者の操作に基づいて、サーバ50において構築されたWebサイトが閲覧された状態(たとえば、表示部11aにWebサイトが表示された状態)となった場合、サーバ50に閲覧完了情報と、その担当者の担当者端末の個別情報(たとえば、担当者IDの情報)とを送信する。
【0027】
また、制御部12は、担当者の操作に基づいて、サーバ50に所定事項(たとえば、年齢、男女、兄弟の有無、親類の有無など)の情報を送信することによって、後述する匿名情報から前記所定事項の情報に合致するまたは類似する情報を取得し、表示部11aに表示する。
【0028】
通信部13は、サーバ50に、担当者の入力装置への入力操作に基づいて、生徒等面談スケジュール情報、報告書情報、または生徒情報などを含む各種情報を送信する送信部13aと、サーバ50から報知情報または警告情報などを含む各種情報、もしくは、サーバ50において構築されたWebサイトに関する情報を受信する受信部13bと、を備えている。
【0029】
サーバ50は、CPUを含む制御部51と、記憶機能を有した記憶部52と、通信機能を有した通信部53と、を備えている。また、図示しないが、サーバ50は、記憶部52を含む主記憶装置と、補助記憶装置と、通信I/Fと、入力装置(キーボード、マウス(ポインティングデバイス)、タッチパネルなど)と、ディスプレイ装置(いずれも図示せず)とを備えており、補助記憶装置に記憶(インストール)されたWebサイト構築プログラム、更新プログラム、匿名情報生成プログラム、分類プログラム、識字プログラム、警告プログラム、をCPUが主記憶装置にロードして実行することによって、後述のWebサイト構築手段51aのWebサイト構築機能、更新手段51bの更新機能、匿名情報生成手段51cの匿名情報生成機能、分類手段51dの分類機能、識字手段51eの識字機能、警告手段51fの警告機能などを実現する。
【0030】
制御部51は、Webサイト構築手段51aと、更新手段51bと、匿名情報生成手段51cと、分類手段51dと、識字手段51eと、を備えている。
【0031】
Webサイト構築手段51aは、記憶部52に記憶されている情報を基にWebサイトを構築する。たとえば、Webサイト構築手段51aは、生徒等面談スケジュール情報を該当日のカレンダー情報に関連付けて、カレンダーの日毎に生徒等面談スケジュール(たとえば、「10:00 Aさん面談」)を表示するWebサイトを構築する。このときのカレンダーの表示としては、月単位で表示するものが好ましいが、週単位または日単位で表示するものであってもよい。
【0032】
また、構築したWebサイトにおけるカレンダーにおいて表示された生徒等面談スケジュールの表示部分(たとえば、「10:00 Aさん面談」の部分)を、各担当者が担当者端末10、20、30、40においてクリック操作した場合、Webサイト構築手段51aは、各担当者の操作に基づいて、生徒等面談スケジュール情報に関連付けられている報告書情報および生徒情報を表示(単なる表示またはポップアップ表示など)したWebサイトを再構築する。このとき、担当者端末10、20、30、40においては、再構築されたWebサイトを閲覧できる。
【0033】
また、Webサイト構築手段51aは、匿名情報生成手段51cによって匿名情報が生成された後、または、匿名情報生成手段51cによって生成された匿名情報が分類手段51dによって分類された後において、当該匿名情報または分類後の当該匿名情報を閲覧できるWebサイトを構築する。
【0034】
更新手段51bは、担当者端末10、20、30、40から新情報を受信したか否か判定し、担当者端末10、20、30、40から新情報を受信したと判定した場合、当該新情報を記憶部52に新規に登録する(記憶させる)、または、記憶部52が記憶している該当情報(あらかじめ担当者端末において指定された生徒等面談スケジュール情報、報告書情報、または生徒情報)を更新する。
【0035】
また、更新手段51bは、担当者端末10、20、30、40から閲覧要求情報を受信したか否か判定し、担当者端末10、20、30、40から閲覧要求情報を受信したと判定した場合、Webサイト構築手段51aで構築されたWebサイトの情報を担当者端末10、20、30、40において取得可能にする。
【0036】
また、更新手段51bは、生徒等面談スケジュール情報と、報告書情報と、生徒情報とを、生徒ごとに関連付けて記憶部52に記憶させる。
【0037】
また、更新手段51bは、担当者端末10、20、30、40から閲覧完了情報を受信したか否か判定し、担当者端末10、20、30、40から閲覧完了情報を受信したと判定した場合、記憶部52が記憶している該当情報(あらかじめ担当者端末において指定された生徒等面談スケジュール情報、報告書情報、または生徒情報)に関連付けて、情報を更新する。
【0038】
匿名情報生成手段51cは、報告書情報および生徒情報を匿名化して、匿名情報を生成する。具体的には、匿名情報生成手段51cは、報告書情報および生徒情報内の固有名詞などを単なる甲、乙などの特定されない文字に変換して、匿名情報を生成し、記憶部52に記憶させる。
【0039】
分類手段51dは、匿名情報生成手段51cにおいて生成された匿名情報を所定事項(たとえば、年齢、男女、兄弟の有無、親類の有無など)ごとに分類し、記憶部52に記憶させる。
【0040】
識字手段51eは、報告書情報にあらかじめ記憶部52に記憶されている所定の文言(たとえば、「きつい」、「苦しい」、「やる気が起きない」など否定的な文言など)が含まれていることを識字するとともに、識字した文言の数を計測し、記憶部52に記憶させる。
【0041】
警告手段51fは、報告書情報に識字手段51eによって識字された所定の文言が所定数(たとえば3つ)以上含まれている場合、通信部53を介して、担当者端末10、20、30、40に警告情報を送信する。
【0042】
記憶部52は、通信部53を介して担当者端末10、20、30、40から受信した生徒等面談スケジュール情報を記憶する面談スケジュール情報記憶部52aと、通信部53を介して担当者端末10、20、30、40から受信した報告書情報を記憶する報告書情報記憶部52bと、通信部53を介して担当者端末10、20、30、40から受信した生徒情報を記憶する生徒情報記憶部52cと、を備えている。
【0043】
通信部53は、記憶部52において新規に登録されたまたは更新された生徒等面談スケジュール情報、前記報告書情報、または前記生徒情報があった場合、担当者端末10、20、30、40に報知情報を送信する送信部53aと、担当者端末10、20、30、40から、生徒等面談スケジュール情報、報告書情報、または生徒情報などを含む各種情報を受信する受信部53bと、を備えている。送信部53aは、必要に応じて、Webサイト構築手段51aによって構築されたWebサイトに関する情報を担当者端末10、20、30、40に送信する。
【0044】
(管理システム100の処理動作)
次に、管理システム100における処理動作について、サーバ50の処理動作を中心に、図を用いて説明する。
【0045】
(生徒等面談スケジュール情報などの情報共有処理)
管理システム100においては、新情報が登録または更新された場合、まだ知らない担当者の担当者端末に新情報を報知して、生徒等面談スケジュール情報などの情報を共有することができる。以下において、管理システム100における生徒等面談スケジュール情報などの情報共有処理を説明する。
【0046】
図2に示したように、更新手段51bは、担当者端末10、20、30、40のうちいずれかから新情報を受信したか否か判定する(ステップS1)。更新手段51bによって新情報を受信したと判定されなかった場合(ステップS1:No)、ステップS1に戻る。
【0047】
一方、更新手段51bによって新情報を受信したと判定された場合(ステップS1:Yes)、新情報を記憶またはすでに記憶されている該当情報(あらかじめ担当者端末において指定された生徒情報など)を更新する(ステップS2)。
【0048】
次に、送信部53aは、新情報の記憶または更新があったことを報知するため、報知情報を担当者端末10、20、30、40に報知情報を送信する(ステップS3)。
【0049】
次に、更新手段51bは、担当者端末10から閲覧要求情報を受信したか否か判定する(ステップS4)。更新手段51bによって閲覧要求情報を受信したと判定されなかった場合(ステップS4:No)、ステップS4に戻る。他の担当者端末から閲覧要求情報を受信しなかった場合においても同様であるが、ステップS4以下は、担当者端末ごとに処理する。
【0050】
更新手段51bによって閲覧要求情報を受信したと判定された場合(ステップS4:Yes)、更新手段51bは、送信部53aを介してWebサイトに関する情報を担当者端末10に送信する(ステップS5)。他の担当者端末から閲覧要求情報を受信しなかった場合においても同様である。
【0051】
続いて、更新手段51bは、担当者端末10から閲覧完了情報および担当者端末の個別情報を受信したか否か判定する(ステップS6)。更新手段51bによって閲覧完了情報および担当者端末の個別情報を受信したと判定されなかった場合(ステップS6:No)、ステップS4に戻る。他の担当者端末から閲覧完了情報および担当者端末の個別情報を受信しなかった場合においても同様である。
【0052】
更新手段51bによって閲覧完了情報および担当者端末の個別情報を受信したと判定された場合(ステップS6:Yes)、更新手段51bは、記憶部52が記憶している該当情報(あらかじめ担当者端末10において指定された生徒等面談スケジュール情報、報告書情報、または生徒情報)に関連付けて、情報を更新(記憶)する(ステップS7)。他の担当者端末から閲覧完了情報および担当者端末の個別情報を受信した場合においても同様である。そして、本処理は終了する。
【0053】
(情報の再確認処理)
管理システム100においては、新情報が登録または更新された場合において、担当者が担当者端末で一度確認した後、再確認することができる。以下において、管理システム100における情報の再確認処理を説明する。
【0054】
図3に示したように、更新手段51bは、担当者端末10から生徒等面談スケジュール要求情報を受信したか否か判定する(ステップT1)。更新手段51bによって新情報を受信したと判定されなかった場合(ステップS1:No)、ステップT1に戻る。他の担当者端末から生徒等面談スケジュール要求情報を受信しなかった場合においても同様であるが、ステップT1以下は、担当者端末ごとに処理する。
【0055】
一方、更新手段51bによって生徒等面談スケジュール要求情報を受信したと判定された場合(ステップT1:Yes)、更新手段51bは、送信部53aを介してWebサイトに関する情報を担当者端末10に送信する(ステップT2)。このとき、担当者端末10においては、生徒等面談スケジュールのみが掲載されたカレンダー情報をWebサイトにおいて閲覧することができる。
【0056】
次に、更新手段51bは、担当者端末10から閲覧要求情報を受信したか否か判定する(ステップT3)。更新手段51bによって閲覧要求情報を受信したと判定されなかった場合(ステップT3:No)、ステップT3に戻る。他の担当者端末から閲覧要求情報を受信しなかった場合においても同様である。
【0057】
更新手段51bによって閲覧要求情報を受信したと判定された場合(ステップT3:Yes)、Webサイト構築手段51aは、生徒等面談スケジュールに関連付けられた報告書情報および生徒情報を用いて、担当者端末10において閲覧できるWebサイトを再構築する(ステップT4)。
【0058】
次に、更新手段51bは、送信部53aを介して再構築したWebサイトに関する情報を担当者端末10に送信する(ステップT5)。そして、本処理は終了する。
【0059】
(報告書情報の匿名化処理)
管理システム100においては、報告書情報および生徒情報を匿名化することにより、担当者または第三者に端末を介して参考情報として閲覧させることができる。以下において、管理システム100における情報の報告書情報の匿名化処理を説明する。
【0060】
匿名情報生成手段51cは、記憶部52内に報告書情報および生徒情報があるか否か判定する。報告書情報および生徒情報がない場合、本処理は終了する。一方、記憶部52内に報告書情報および生徒情報があった場合、匿名情報生成手段51cは、自動的に報告書情報および生徒情報を匿名化して、匿名情報を生成する。具体的には、匿名情報生成手段51cは、報告書情報および生徒情報は記憶部52に残存させたまま、報告書情報および生徒情報内の固有名詞などを単なる甲、乙などの特定されない文字に変換して、匿名情報を生成し、記憶部52に記憶させる。
【0061】
次に、匿名情報が生成された場合、Webサイト構築手段51aは、当該匿名情報を閲覧できるWebサイトを構築する。そして、本処理は終了する。
【0062】
(匿名情報の分類処理)
管理システム100においては、匿名情報を所定の事項に分類することにより、担当者または第三者に端末を介して参考情報として閲覧させることができるだけでなく、検索しやすくすることができる。以下において、管理システム100における情報の匿名情報の分類処理を説明する。
【0063】
分類手段51dは、記憶部52内に生成された匿名情報があるか否か判定する。記憶部52内に生成された匿名情報がない場合、本処理は終了する。一方、記憶部52内に生成された匿名情報があった場合、分類手段51dは、匿名情報を所定の事項に分類する。たとえば、分類手段51dは、年齢、男女、兄弟の有無、親類の有無などごとに匿名情報を分類し、記憶部52に記憶させる。
【0064】
次に、Webサイト構築手段51aは、分類された匿名情報を所定の事項で検索して閲覧できるように、Webサイトを構築する。そして、本処理は終了する。
【0065】
(報告書情報の識字処理)
管理システム100においては、報告書情報から所定の文言を識字し、計測することにより、警告情報を担当者端末に発することができる。以下において、管理システム100における情報の報告書情報の識字処理を説明する。
【0066】
識字手段51eは、記憶部52内に報告書情報があるか否か判定する。記憶部52内に報告書情報がない場合、本処理は終了する。一方、記憶部52内に報告書情報があった場合、識字手段51eは、報告書情報にあらかじめ記憶部52に記憶されている所定の文言(たとえば、「きつい」、「苦しい」、「やる気が起きない」など否定的な文言など)が含まれていることを識字するとともに、識字した文言の数を計測し、記憶部52に記憶させる。
【0067】
次に、警告手段51fは、報告書情報に識字手段51eによって識字された所定の文言が所定数(たとえば3つ)以上含まれている場合、通信部53を介して、報告書情報と関連付けられている担当者の担当者端末(たとえば、主担当者の担当者端末10および管理職の担当者端末40)に警告情報を送信する。そして、本処理は終了する。
【0068】
なお、このとき、担当者端末10および担当者端末40において、表示部に「警告マーク」が表示され、各担当者に報知される。
【0069】
(管理システム100の特徴)
管理システム100によれば、刻々と変動する場合が多い特別な生徒との面談スケジュール、その生徒の情報、その生徒に関する報告書の情報などを迅速に得ることができる。
【0070】
特に、新着情報があることを迅速に把握することができるとともに、一度閲覧した情報であっても、所定のWebサイトのカレンダー情報に表示された生徒等面談スケジュール情報を介して、その生徒の情報、その生徒に関する報告書の情報などを容易かつ迅速に得ることができる。
【0071】
また、管理システム100によれば、すでに集計した各情報を匿名化した情報に加工して、第三者などに閲覧できるようにすることで、個人情報を保護しつつ、様々な指導者における今後の生徒指導などに役立てることができる。
【0072】
また、管理システム100によれば、所定の文言を識字して計測し、警告情報を発することで、報告書だけを閲覧するだけでは気づきにくかった生徒等の状態の変化について注意喚起することができる。
【0073】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0074】
例えば、上記担当者端末は、画面表示することで各情報を報知するものであったが、これに限られない。たとえば、音声またはLEDなどの発光手段で、新着情報または警告情報があることを報知してもよい。
【0075】
また、報告書情報は、日付情報が関連付けられ、時系列にまとめられた情報として生徒情報ごとに関連付けて記憶部52に記憶されていてもよい。
【0076】
また、上述の識字手段51eは、否定的な文言についてのみ識字するものであったが、肯定的な文言も識字することとして、肯定的な文言を識字した場合、否定的な文言の数から肯定的な文言の数を差し引いて、計測数を再計算してもよい。
【0077】
また、上記実施形態においては、ある担当者端末から新情報がサーバ50に送信された場合、他のすべての担当者端末に新着情報が報知されるものであったが、これに限られない。たとえば、あらかじめ主担当の担当者および管理職の担当者端末のみに報知されるものであってもよいし、新情報をサーバ50に送信するごとに、報知したい担当者端末を選択することとしてもよい。
【0078】
また、上記実施形態においては、サーバ50においてWebサイトを構築し、担当者端末において当該Webサイトを閲覧するものであったが、これに限られない。たとえば、担当者端末にインストールされたカレンダーアプリケーションを実行して、担当者端末に新情報のみを送信して、この新情報に基づいて担当者端末において生徒等面談スケジュールなどの情報が表示されたカレンダーを表示するようにしてもよい。また、このカレンダーアプリケーション上において、新情報を入力することで、入力された情報がサーバ50に送信され、記憶部52の各種情報が更新されたり、新たに登録されたりした上で、他の担当者端末に新情報を報知するものであってもよい。
【0079】
また、上記実施形態において、報告書情報などの各情報の入力は、入力装置(キーボード、マウス(ポインティングデバイス)、タッチパネルなど)で行うものであったが、これに限られない。たとえば、報告書情報の代わりに、担当者の音声を録音して担当者端末からサーバ50へ送信して生徒情報ごとに記憶部52に記憶させるものであってもよいし、または、録音した担当者の音声から自動で文字化する処理を行って、文字情報を担当者端末からサーバ50へ送信して生徒情報ごとに記憶部52に記憶させるものものであってもよい。
【符号の説明】
【0080】
1 ネットワーク
10、20、30、40 担当者端末
11 報知部
11a 表示部
12、51 制御部
13、53 通信部
13a、53a 送信部
13b、53b 受信部
50 サーバ
51a Webサイト構築手段(Webサイト構築部)
51b 更新手段(更新部)
51c 匿名情報生成手段(匿名情報生成部)
51d 分類手段(分類部)
51e 識字手段(識字部)
51f 警告手段(警告部)
52 記憶部
52a 面談スケジュール情報記憶部
52b 報告書情報記憶部
52c 生徒情報記憶部
100 管理システム
図1
図2
図3