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2022-162077アルファ4ベータ7インテグリン阻害剤としてのイミダゾピリジン誘導体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022162077
(43)【公開日】2022-10-21
(54)【発明の名称】アルファ4ベータ7インテグリン阻害剤としてのイミダゾピリジン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20221014BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20221014BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20221014BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20221014BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20221014BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 31/444 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 31/4709 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 31/501 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 31/541 20060101ALI20221014BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20221014BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20221014BHJP
【FI】
C07D471/04 108Z
C07D471/04 CSP
A61P43/00 111
A61P29/00
A61P1/04
A61P37/06
A61P1/16
A61P43/00 121
A61K45/00
A61K31/437
A61K31/444
A61K31/5377
A61K31/506
A61K31/497
A61K31/4709
A61K31/501
A61K31/541
C07D519/00 311
A61K31/519
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022133325
(22)【出願日】2022-08-24
(62)【分割の表示】P 2021548534の分割
【原出願日】2019-10-29
(31)【優先権主張番号】62/752,848
(32)【優先日】2018-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500029420
【氏名又は名称】ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】ピーター エー. ブロムグレン
(72)【発明者】
【氏名】タリン エル. キャンベル
(72)【発明者】
【氏名】ジャヤラマン チャンドラセカール
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー ティー. クラーク
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアン エー. コデッリ
(72)【発明者】
【氏名】ケビン エス. キュリー
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー イー. クロップフ
(72)【発明者】
【氏名】ヤサミン モアザミ
(72)【発明者】
【氏名】ニコル エー. ナヴァ
(72)【発明者】
【氏名】リーナ パテル
(72)【発明者】
【氏名】ステファン ペロー
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン ケー. ペリー
(72)【発明者】
【氏名】カサンドラ エフ. セディロ
(72)【発明者】
【氏名】ナタリー シーガー
(72)【発明者】
【氏名】カーク エル. スティーブンズ
(72)【発明者】
【氏名】ジェニファー アン トレイバーグ
(72)【発明者】
【氏名】スエット シー. イェン
(72)【発明者】
【氏名】ゾンドン ザオ
(57)【要約】
【課題】 疾患を処置する方法を提供すること
【解決手段】 本開示は、本明細書において記載されている、式(I)
の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を提供する。本開示は、式(I)の化合物を含む薬学的組成物、式(I)の化合物を調製するためのプロセス、および炎症性疾患を処置するための治療方法も提供する。本開示は、一般に、α4β7インテグリン阻害作用を有する新規の化合物、α4β7インテグリン阻害作用を有する化合物のプロドラッグ、ならびにその使用および製造の方法に関する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載の発明
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連技術の相互参照
本出願は、全ての目的のためにその全体が本明細書に組み込まれる、2018年10月30日付で出願された米国仮特許出願第62/752,848号の優先権を主張する。
【0002】
本開示は、一般に、α4β7インテグリン阻害作用を有する新規の化合物、α4β7インテグリン阻害作用を有する化合物のプロドラッグ、ならびにその使用および製造の方法に関する。
【背景技術】
【0003】
インテグリンは、細胞-細胞および細胞-細胞外基質相互作用を含む多数の細胞プロセスに関与する、ヘテロ二量体の細胞表面タンパク質である。細胞外リガンドに結合する際、インテグリンは細胞内部へのシグナル伝達を媒介し、結果としてリンパ球の捕捉、接着、および組織中への浸潤をもたらす。
【0004】
インテグリンは、アルファおよびベータサブユニットからなるヘテロ二量体のタンパク質である。18種類の公知のアルファサブユニットおよび8種類の公知のベータサブユニットが存在する。α4β7インテグリンはリンパ球の表面に発現し、細胞外リガンドの粘膜アドレシン細胞接着分子-1(MAdCAM-1)を認識する。α4β7インテグリンは、腸管粘膜中の細動脈上および腸管関連リンパ組織(GALT)中の高内皮細静脈(HEV)上に発現するMAdCAM-1との相互作用を通して、リンパ球の腸組織への輸送およびその中での保持を支配する。インテグリンとそれらのそれぞれのリガンドとの相互作用を阻害することは、多様な自己免疫疾患および炎症性疾患を処置する有効な方法として提唱されており、α4β7-MAdCAM-1相互作用を遮断することは、炎症性腸疾患(クローン病および潰瘍性大腸炎)における治療利益を示している。
【0005】
炎症性腸疾患を含む自己免疫疾患および炎症性疾患の処置のための、改善されたα4β7インテグリンアンタゴニスト分子についての必要性が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、α4β7インテグリンに対する阻害剤である化合物を提供する。本開示は、薬学的組成物を含めた組成物、本化合物を含むキット、ならびに本化合物を使用(または投与)および作製する方法も提供する。本明細書において提供される化合物は、α4β7インテグリンにより媒介される疾患、障害、または状態の処置に有用である。本開示は、治療における使用のための化合物も提供する。本開示は、α4β7インテグリンにより媒介される疾患、障害、または状態を処置する方法における使用のための化合物を、さらに提供する。さらに、本開示は、α4β7インテグリンにより媒介される疾患、障害、または状態の処置のための、医薬の製造における化合物の使用を提供する。
【0007】
一態様では、式I
【化1】
(Lは、結合、-O-C(O)-、-NH-、-C(O)-N(H)-、および-N(H)-C(O)-から選択され;は、LのRへの結合点を示し;
は、A、A、A、およびAから選択され;
は、独立してS、N、およびOから選択される1~5つのヘテロ原子または基を含有する5~10員のヘテロアリールであり;Aは、1~3つのC(O)を必要に応じて含み;Aは、1~6つのRA1で必要に応じて置換されており;
は、1~6つのRA1で必要に応じて置換されているC6~10アリールであり、
は-NR1a1bであり;
は、C5~10シクロアルキルまたは5~14員のヘテロシクリルであり;Aは、1~4つのRA1で必要に応じて置換されており;
各RA1は、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR1a1b、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6アルコキシル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシル、-S(O)-C1~4アルキル、C3~8シクロアルキル、3~6員のヘテロシクリル、C6~10アリール、5~6員のヘテロアリール、-O-C3~8シクロアルキル、-O-(3~6員のヘテロシクリル)、-O-C1~4アルキレン-C3~8シクロアルキル、および-O-フェニルから選択され;
A1のC3~8シクロアルキル、3~6員のヘテロシクリル、C6~10アリール、5~6員のヘテロアリール、-O-C3~8シクロアルキル、-O-(3~6員のヘテロシクリル)、-O-C1~4アルキレン-C3~8シクロアルキル、および-O-フェニルの各々は、独立してハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR1a1b、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6アルコキシル、およびC1~6ハロアルコキシルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
A1のC1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、およびC2~6アルキニルの各々は、1~3つのR1cで必要に応じて置換されており;各R1cは独立して、C1~4アルコキシル、ヒドロキシル、シアノ、-NR1a1b、C3~8シクロアルキル、および3~6員のヘテロシクリルから選択され;R1cのC3~8シクロアルキルおよび3~6員のヘテロシクリルの各々は、独立して、1~3つのR1dで必要に応じて置換されており;
各R1dは、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR1a1b、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6アルコキシル、C1~6ハロアルコキシル、C3~8シクロアルキル、および3~6員のヘテロシクリルから選択され;
は、C6~10アリール、5~10員のヘテロアリール、C3~10シクロアルキル、および3~10員のヘテロシクリルから選択され;Rは、1~6つのRB1で必要に応じて置換されており;各RB1は独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6アルコキシル、C1~8ハロアルキル、C1~8ハロアルコキシル、-NR2a2b、-R2e-NR2a2b、-NR2aS(O)2c、-S(O)-R2c、-R2e-S(O)-R2c、-S(O)NR2a2b、-CONR2a2b、COOR2b、-NR2aCOOR2b、-NR2aCOR2c、C3~12シクロアルキル、3~12員のヘテロシクリル、およびC6~10アリールから選択され;
B1のC1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6アルコキシル、C1~8ハロアルキル、およびC1~8ハロアルコキシルの各々は、独立して、1~2つのR2dで必要に応じて置換されており;
B1のC6~10アリール、および5~6員のヘテロアリールの各々は、独立して、1~4つのR2fで必要に応じて置換されており;
B1のC3~12シクロアルキル、および3~12員のヘテロシクリルの各々は独立して、=CR2a2b、およびR2fから独立して選択される1~6つの基から独立して選択される1~4つの基で必要に応じて置換されており;
各R2aおよびR2bは、独立して、H、C1~6アルキル、C1~8ハロアルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~6員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルから選択され;
2aおよびR2bのC1~6アルキルおよびC1~8ハロアルキルの各々は、1~3つのRaaで必要に応じて置換されており、各Raaは、独立して、ヒドロキシル、シアノ、-NR1a1b、C1~4アルコキシル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルから選択され;RaaのC3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルの各々は、独立してハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR1a1b、C1~4アルキル、C1~4アルコキシル、およびC1~4ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
2aおよびR2bのC3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~6員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルの各々は、1~3つのRbbで必要に応じて置換されており;各Rbbは、独立して、ハロ、ヒドロキシル、シアノ、-NR1a1b、C1~8アルキル、C1~8ハロアルキル、C1~6アルコキシル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルから選択され;RbbのC3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルの各々は、独立してハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR1a1b、C1~4アルキル、C1~4アルコキシル、およびC1~4ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
2cは、C1~6アルキル、C1~8ハロアルキル、C3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルから選択され;R2cのC3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルの各々は、独立してハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR1a1b、C1~4アルキル、C1~4アルコキシル、およびC1~4ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
2cのC3~8シクロアルキル、C6~10アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルの各々は、独立してハロ、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、および5~6員のヘテロアリールから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;5~6員のヘテロアリールは、独立してハロ、シアノ、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、およびC1~4アルコキシルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
各R2dは、独立して、シアノ、アジド、オキソ、ヒドロキシル、-NR1a1b、C1~4アルコキシル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルから選択され;R2dのC3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルの各々は、独立してハロ、ヒドロキシル、シアノ、-NR1a1b、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシル、およびC3~6シクロアルキル(cycloalky)で選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
2eはC1~4アルキレンであり;
各R2fは、独立して、ハロ、シアノ、C1~4アルキル、C1~4アルコキシル、C1~6ハロアルコキシル、C1~6ハロアルキル、C3~6シクロアルキル、C6~
10アリール、4~6員のヘテロシクリル、および5~6員のヘテロアリールから選択され;R2fのC3~6シクロアルキル、C6~10アリール、4~6員のヘテロシクリル、および5~6員のヘテロアリールの各々は独立して、ハロ、ヒドロキシル、シアノ、-NR1a1b、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシル、C3~6シクロアルキル、および4~6員のヘテロシクリルで独立して選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており、
は、H、C1~6アルキル、-C1~4アルキレン-NRa1a2、-C1~4アルキレン-C(O)NRa1a2、-C1~4アルキレン-O-C(O)-C1~4アルキル、-C1~4アルキレン-O-C(O)-O-C1~4アルキル、-C1~4アルキレン-O-C(O)-C1~4アルキレン-NRa1a2、-C1~4アルキレン-O-C1~4アルキル(alkxyl)、C3~8シクロアルキル、-C1~4アルキレン-C3~8シクロアルキル、4~6員のヘテロシクリル、および-C1~4アルキレン-4~6員のヘテロシクリルから選択され;
のC3~8シクロアルキル、-C1~4アルキレン-C3~8シクロアルキル、4~6員のヘテロシクリル、および-C1~4アルキレン-(4~6員のヘテロシクリル)の各々は、独立してハロ、C1~4アルキル、およびC1~4ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されているか;または
は、Rに結合しているNと一緒になって、5員のヘテロシクリルを形成し;5員のヘテロシクリルは、独立してハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシル、C1~6ハロアルキル、およびC6~10アリールから選択される1~2つの基で必要に応じて置換されており;C6~10アリールは、独立してハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシル、C1~6ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
各R、R、R、R、およびRは、独立して、H、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR1a1b、C1~4アルキル、C1~4アルコキシル、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシル、およびC3~6シクロアルキル(cycyloalky)から選択され;
は、H、C1~4アルキル、およびC1~4ハロアルキルから選択され;
各R1aおよびR1bは、独立して、H、C1~6アルキル、およびC1~6ハロアルキルから選択され;
mは、0、1、および2から選択され;
nは、1、または2である)
の構造を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
定義および一般パラメーター
以下の説明は、例示的な方法、パラメーター等を明記している。しかし、そのような説明は本開示の範囲に対する制限として意図されず、代わりに例示的な実施形態の説明として提供されることが認識されるべきである。
【0009】
本明細書で使用される場合、以下の語、句および記号は一般に、それらが使用される文脈がそうでないと示す場合を除き、以降に明記されているような意味を有することが意図される。
【0010】
2つの文字または記号の間にないダッシュ(「-」)は、置換基の結合点を示すために使用される。例えば、-CONHは、炭素原子を通して結合する。化学基の前または末端のダッシュは便宜上のものであり、化学基は、1つまたは複数のダッシュの有無に関わらず、それらの本来の意味を失うことなく表すことができる。構造中の線を貫いて描かれた波線は、基の結合点を示す。化学的または構造的に必要とされない限り、方向性は、化学基が書かれたまたは名付けられた順序により示されも暗示されもしない。
【0011】
以降に示すような化学基上の波線、例えば
【化2】
は結合点を示し、すなわち、それによりその基が他の記載された基と結合する壊れた結合を示す。
【0012】
接頭辞「Cu~v」は、次に続く基がu~v個の炭素原子を有することを示す。例えば、「C1~8アルキル」は、そのアルキル基が1~8個の炭素原子を有することを示す。
【0013】
本明細書における「約」の値またはパラメーターへの言及は、その値またはパラメーター自体を対象とする実施形態を含む(および記載する)。ある特定の実施形態では、「約」という用語は、示された量±10%を含む。他の実施形態では、「約」という用語は、示された量±5%を含む。ある特定の他の実施形態では、「約」という用語は、示された量±1%を含む。また、「約X」という用語は、「X」の記載を含む。また、単数形の「a」および「the」は、文脈がそうでないと明らかに指示しない限り、複数の指示対象を含む。よって、例えば、「その化合物(the compound)」への言及は、複数のそのような化合物を含み、「そのアッセイ(the assay)」への言及は、1つまたは複数のアッセイおよび当業者に公知のその等価物への言及を含む。
【0014】
「アルキル」は、非分岐または分岐の飽和炭化水素鎖を指す。本明細書で使用される場合、アルキルは、1~20の炭素原子(すなわち、C1~20アルキル)、1~8つの炭素原子(すなわち、C1~8アルキル)、1~6つの炭素原子(すなわち、C1~6アルキル)、または1~4つの炭素原子(すなわち、C1~4アルキル)を有する。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、2-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、2-ヘキシル、3-ヘキシル、および3-メチルフェニルが挙げられる。特定の数の炭素を有するアルキル残基が、化学名により名付けられる、または分子式により特定されるとき、その数の炭素を有する全ての位置異性体が包含され得、よって例えば、「ブチル」は、n-ブチル(すなわち、-(CHCH)、sec-ブチル(すなわち、-CH(CH)CHCH)、イソブチル(すなわち、-CHCH(CH)およびtert-ブチル(すなわち、-C(CH)を含み、「プロピル」は、n-プロピル(すなわち、-(CHCH)およびイソプロピル(すなわち、-CH(CH)を含む。
【0015】
「アルキレン」(他の基の部分であるものを含む)は、分岐および非分岐の二価「アルキル」基を指す。本明細書で使用される場合、アルキレンは、1~20の炭素原子(すなわち、C1~20アルキレン)、1~8つの炭素原子(すなわち、C1~8アルキレン)、1~6つの炭素原子(すなわち、C1~6アルキレン)、または1~4つの炭素原子(すなわち、C1~4アルキレン)を有する。例には、メチレン、エチレン、プロピレン、1-メチルエチレン、ブチレン、1-メチルプロピレン、1,1-ジメチルエチレンまたは1,2-ジメチルエチレンが挙げられる。特に指示のない限り、プロピレンおよびブチレンという定義は、同数の炭素を有する論議されている基の全ての可能な異性体形態を含む。よって例えば、プロピレンは1-メチルエチレンも含み、ブチレンは、1-メチルプロピレン、1,1-ジメチルエチレン、および1,2-ジメチルエチレンを含む。
【0016】
「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含み、2~20の炭素原子(すなわち、C2~20アルケニル)、2~8つの炭素原子(すなわち、C2~8アルケニル)、2~6つの炭素原子(すなわち、C2~6アルケニル)、または2~4つの炭素
原子(すなわち、C2~4アルケニル)を有する脂肪族基を指す。アルケニル基の例には、エテニル、プロペニル、ブタジエニル(1,2-ブタジエニルおよび1,3-ブタジエニルを含む)が挙げられる。
【0017】
「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を含み、2~20の炭素原子(すなわち、C2~20アルキニル)、2~8つの炭素原子(すなわち、C2~8アルキニル)、2~6つの炭素原子(すなわち、C2~6アルキニル)、または2~4つの炭素原子(すなわち、C2~4アルキニル)を有する脂肪族基を指す。「アルキニル」という用語は、1つの三重結合および1つの二重結合を有する基も含む。
【0018】
「アルコキシ」は、「アルキル-O-」基を指す。アルコキシ基の例には、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソ-プロポキシ、n-ブトキシ、tert-ブトキシ、sec-ブトキシ、n-ペントキシ、n-ヘキソキシ、および1,2-ジメチルブトキシが挙げられる。「ハロアルコキシ」は、1つまたは複数の水素原子がハロゲンにより置き換えられている、上記で定義されたようなアルコキシ基を指す。
【0019】
「アシル」は、-C(=O)R基を指し、Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアルキル、またはヘテロアリールであり、その各々は、本明細書において定義されているように、必要に応じて置換され得る。アシルの例には、ホルミル、アセチル、シクロヘキシルカルボニル(cylcohexylcarbonyl)、シクロヘキシルメチル-カルボニル、およびベンゾイルが挙げられる。
【0020】
「アリール」は、単一の環(例えば、単環式)または縮合系を含む複数の環(例えば、二環式または三環式)を有する芳香族炭素環式基を指す。本明細書で使用される場合、アリールは、6~20の環炭素原子(すなわち、C6~20アリール)、6~12の炭素環原子(すなわち、C6~12アリール)、または6~10の炭素環原子(すなわち、C6~10アリール)を有する。アリール基の例には、フェニル、ナフチル、フルオレニル、およびアントリルが挙げられる。しかし、アリールは、以降に定義されるヘテロアリールを決して包含することも、それと重複することもない。1つまたは複数のアリール基がヘテロアリール環と縮合する場合、結果として生じる環系はヘテロアリールである。
【0021】
「アジド」は、-N基を指す。
【0022】
「シアノ」または「カルボニトリル」は、-CN基を指す。
【0023】
「シクロアルキル」は、単一の環または複数の環(縮合環系、有橋環系およびスピロ環系を含む)を有する、飽和または部分的に飽和した環状アルキル基を指す。「シクロアルキル」という用語は、シクロアルケニル基(すなわち、少なくとも1つの二重結合を有する環式基)を含む。本明細書で使用される場合、シクロアルキルは、3~20の環炭素原子(すなわち、C3~20シクロアルキル)、3~12の環炭素原子(すなわち、C3~12シクロアルキル)、3~10の環炭素原子(すなわち、C3~10シクロアルキル)、3~8つの環炭素原子(すなわち、C3~8シクロアルキル)、または3~6つの環炭素原子(すなわち、C3~6シクロアルキル)を有する。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルが挙げられる。シクロアルキル基は、1つの芳香環および1つの非芳香環を有する縮合環系を含むが完全な芳香環系ではない、1つまたは複数の二重結合を含む部分的に不飽和の環系も含む。
【0024】
「有橋」は、環上の隣接していない原子が、二価の置換基、例えばアルキレニルもしくはヘテロアルキレニル基、または単一のヘテロ原子により連結する環縮合を指す。キヌクリジニルおよびアダマンタニルは、有橋環系の例である。
【0025】
「縮合」という用語は、隣接する環と結合する環を指す。
【0026】
「スピロ」は、同じ炭素原子での2つの結合により連結する環置換基を指す。スピロ基の例には、1,1-ジエチルシクロペンタン、ジメチル-ジオキソラン、および4-ベンジル-4-メチルピペリジンが挙げられ、ここでそれぞれシクロペンタンおよびピペリジンが、スピロ置換基である。
【0027】
「ハロゲン」または「ハロ」には、フルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードが含まれる。「ハロアルキル」は、1つまたは複数の水素原子がハロゲンにより置き換えられている、上記で定義されたような非分岐または分岐のアルキル基を指す。例えば、残基が1つを超えるハロゲンで置換される場合、それは結合しているハロゲン部分の数に対応する接頭辞を使用することにより称され得る。ジハロアルキルおよびトリハロアルキルは、同じハロゲンであってもよいが必ずしもそうとは限らない2つ(「ジ」)または3つ(「トリ」)のハロ基で置換されているアルキルを指す。ハロアルキルの例には、ジフルオロメチル(-CHF)およびトリフルオロメチル(-CF)が挙げられる。
【0028】
「ヘテロシクリル」または「複素環」という用語は、本明細書で使用される場合、環中に少なくとも1つのヘテロ原子(すなわち、O、N、S、S(O)、S(O)、およびN-オキシド基から選択される少なくとも1つの環へテロ原子)を有する単一の飽和または部分的に不飽和の非芳香環または非芳香族多環系を指す。特に指定がない限り、ヘテロシクリル基は、3~約20の環原子、例えば3~12の環原子、例えば3~10の環原子、例えば5~10の環原子または例えば5~6つの環原子を有する。よって、この用語は、環中に約1~6つの環炭素原子ならびに独立して酸素、窒素および硫黄からなる群から選択される約1~3つの環ヘテロ原子を有する、単一の飽和または部分的飽和の環(例えば3、4、5、6または7員の環)を含む。縮合多環(例えば二環式ヘテロシクリル)系の環は、原子価の要件により許容されるとき、縮合、スピロおよび架橋結合を介して互いに連結することができる。複素環には、限定されるものではないが、アゼチジン、アジリジン、イミダゾリジン、モルホリン、オキシラン(エポキシド)、オキセタン、ピペラジン、ピペリジン、ピラゾリジン、ピペリジン、ピロリジン、ピロリジノン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、テトラヒドロ-2H-チオピラン1,1-ジオキシド、キヌクリジン、N-ブロモピロリジン、N-クロロピペリジン等に由来する基が挙げられる。複素環には、スピロ環、例えばアザまたはオキソ-スピロヘプタンなどが挙げられる。ヘテロシクリル基は、1つの芳香環および1つの非芳香環を有する縮合環系を含むが完全な芳香環系ではない、1つまたは複数の二重結合を含む部分的に不飽和の環系も含む。例には、ジヒドロキノリン、例えば3,4-ジヒドロキノリン、ジヒドロイソキノリン、例えば1,2-ジヒドロイソキノリン、ジヒドロイミダゾール、テトラヒドロイミダゾール等、インドリン、イソインドリン、イソインドロン(例えば、イソインドリン-1-オン)、イサチン、ジヒドロフタラジン、キノリノン、スピロ[シクロプロパン-1,1’-イソインドリン]-3’-オン等が挙げられる。複素環の追加の例には、例えば3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタニル、2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、3-オキサ-7,9-ジアザビシクロ[3.3.1]ノナニル、およびヘキサヒドロピラジノ[2,1-c][1,4]オキサジニルが挙げられる。
【0029】
「ヒドロキシル」および「ヒドロキシ」は、互換的に使用され、-OHを指す。「オキソ」は、(=O)基または(O)基を指す。化合物の互変異性体形態が存在する場合、ヒドロキシル基とオキソ基とは互換的である。
【0030】
「ヘテロアリール」は、芳香族互変異性体、すなわち共鳴構造を有する基を含み、単環
、多環または縮合多環を有し、環中に少なくとも1つのヘテロ原子、すなわち独立して窒素、酸素、および硫黄から選択される1つまたは複数の環ヘテロ原子を有し、窒素または硫黄が酸化されていてもよい、芳香族基を指す。よって、この用語は、1つまたは複数の環O、N、S、S(O)、S(O)、およびN-オキシド基を有する環を含む。この用語は、1つまたは複数の環C(O)基を有する環を含む。本明細書で使用される場合、ヘテロアリールは、5~20の環原子(すなわち、5~20員のヘテロアリール)、5~12の環原子(すなわち、5~12員のヘテロアリール)、または5~10の環原子(すなわち、5~10員のヘテロアリール)、ならびに独立して窒素、酸素、および硫黄、ならびにこれらのヘテロ原子の酸化形態から選択される1~5つのヘテロ原子を含む。ヘテロアリール基の例には、ピリジン-2(1H)-オン、ピリダジン-3(2H)-オン、ピリミジン-4(3H)-オン、キノリン-2(1H)-オン、ピリミジニル、プリニル、ピリジル、ピリダジニル、ベンゾチアゾリル、およびピラゾリルが挙げられる。ヘテロアリールは、上記で定義されたようなアリールを包含することも、それと重複することもない。
【0031】
「スルホニル」は-S(O)R基を指し、Rは、アルキル、ハロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、ヘテロアリールまたはアリールである。スルホニルの例には、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フェニルスルホニル、およびトルエンスルホニルがある。
【0032】
基の図示が単結合の窒素原子で終わるときはいつでも、その基は特に断りのない限り-NH基を表す。同様に、特に説明のない限り、当業者の知識の観点から原子価を完成するまたは安定性を提供するために、必要な場合には水素原子(単数または複数)が存在すると暗示され、みなされる。
【0033】
ある特定の一般に使用される代替の化学名を使用してもよい。例えば、二価の基、例えば二価の「アルキル」基、二価の「アリール」基等は、それぞれ「アルキレン」基または「アルキレニル」基、「アリーレン」基または「アリーレニル」基と称されてもよい。また、特に明らかな断りがない限り、基の組合せが本明細書において1つの部分、例えばアリールアルキルとして称される場合、最後に言及される基が、その部分が分子の残部に結合している原子を含む。
【0034】
「必要に応じた」または「必要に応じて」という用語は、後続して記載される事象または状況が起こる場合もあり、または起こらない場合もあること、および、その記載が前記事象または状況が起こる場合と起こらない場合とを含むことを意味する。また、「必要に応じて置換されている」という用語は、指定された原子または基上の任意の1つまたは複数の水素原子が、水素以外の部分により置き換えられる場合もあり、または置き換えられない場合もあることを指す。
【0035】
「置換されている」という用語は、指定された原子の正常な原子価を超えないことを条件として、指定された原子または基上の任意の1つまたは複数の水素原子が、水素以外の1つまたは複数の置換基で置き換えられていることを意味する。1つまたは複数の置換基には、限定されるものではないが、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アシル、アミノ、アミド、アミジノ、アリール、アジド、カルバモイル、カルボキシル、カルボキシルエステル、シアノ、グアニジノ、ハロ、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ヒドラジノ、イミノ、オキソ、ニトロ、アルキルスルフィニル、スルホン酸、アルキルスルホニル、チオシアネート、チオール、チオン、またはそれらの組合せが挙げられる。さらなる置換基を無限に添えられる置換基と定義することによりもたらされるポリマーまたは類似の不定の構造(例えば、置換ヘテロアルキル基によりさらに置換されている、それ自体が置換アリール基で置換されている置換
アルキルを有する置換アリール等)は、本明細書への包含を意図しない。特に断りのない限り、本明細書において記載されている化合物における連続的な置換の最大数は3である。例えば、置換されているアリール基の、2つの他の置換アリール基での連続的な置換は、((置換アリール)置換アリール)置換アリールに限定される。同様に、上記の定義は、許容されない置換パターン(例えば5つのフッ素で置換されているメチルまたは2つの隣接する酸素環原子を有するヘテロアリール基)を含むことを意図しない。そのような許容されない置換パターンは、当業者に周知である。化学基の修飾に使用される場合、「置換」という用語は、本明細書において定義される他の化学基を説明してもよい。例えば、「置換アリール」という用語は、限定されるものではないが、「アルキルアリール」を含む。特に指定がない限り、ある基が必要に応じて置換されていると説明される場合、その基の任意の置換基はそれ自体置換されていない。
【0036】
一部の実施形態では、「置換アルキル」という用語は、ヒドロキシル、ハロ、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールを含む1つまたは複数の置換基を有するアルキル基を指す。追加の実施形態では、「置換シクロアルキル」は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ハロ、オキソ、およびヒドロキシルを含む1つまたは複数の置換基を有するシクロアルキル基を指し、「置換ヘテロシクリル」は、アルキル、ハロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ハロ、オキソ、およびヒドロキシルを含む1つまたは複数の置換基を有するヘテロシクリル基を指し、「置換アリール」は、ハロ、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルコキシ、およびシアノを含む1つまたは複数の置換基を有するアリール基を指し、「置換ヘテロアリール」は、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルコキシ、およびシアノを含む1つまたは複数の置換基を有するヘテロアリール基を指し、「置換スルホニル」は、-S(O)R基を指し、Rは、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールを含む1つまたは複数の置換基で置換されている。他の実施形態では、1つまたは複数の置換基は、その各々が置換されているハロ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールでさらに置換されていてもよい。他の実施形態では、置換基は、その各々が置換されていないハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールでさらに置換されていてもよい。
【0037】
一部の化合物は、互変異性体として存在する。互変異性体は、互いに平衡である。例えば、アミドを含む化合物は、イミド酸互変異性体と平衡で存在してもよい。どの互変異性体が示されるかに関わらず、互変異性体中の平衡の性質に関わらず、化合物は、当業者によりアミドおよびイミド酸互変異性体の両方を含むと理解される。よって、アミドを含む化合物は、それらのイミド酸互変異性体を含むと理解される。同様に、イミド酸を含む化合物は、それらのアミド互変異性体を含むと理解される。
【0038】
本明細書において示される任意の式または構造は、それらの化合物の標識されていない形態および同位体で標識された形態を表すことも意図される。同位体で標識された化合物は、1つまたは複数の原子が選択された原子量または質量数を有する原子により置き換えられていることを除いて、本明細書に与えられる式により表される構造を有する。本開示の化合物中に組み入れることのできる同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体、例えば限定されるものではないが、H(重水素、D)、H(トリチウム)、11C、13C、14C、15N、18F、31P、32P、35S、36Clおよび125Iが挙げられる。本開示の多様な同位体で標識された化合物、例えばその中に放射性同位体、例えばH、13Cおよび14Cが組み込まれたもの。そのような同位体で標識された化合物は、代謝試験、反応動力試験、検出またはイメージング
技術、例えば薬物もしくは基質の組織分布アッセイを含む陽電子放射断層撮影(PET)もしくは単一光子放射断層撮影(SPECT)、または患者の放射線処置において有用であり得る。
【0039】
本開示は、炭素原子に結合している1~n個の水素が重水素により置き換えられており、nは分子中の水素の数である、本開示の化合物も含む。そのような化合物は、代謝への増大した抵抗性を呈し、よって、哺乳動物、特にヒトに投与するときに、本開示の任意の化合物の半減期を増大させるために有用である。例えば、Foster, ”Deuterium Isotope Effects in Studies of Drug Metabolism,” Trends Pharmacol. Sci. 5(12):524-527 (1984)を参照のこと。そのような化合物は、当該技術分野において周知の方
法により、例えば1つまたは複数の水素が重水素により置き換えられている出発材料を利用することにより合成される。
【0040】
本開示の重水素標識または置換されている治療用化合物は、分布、代謝および排泄(ADME)に関連する改善されたDMPK(薬物代謝および薬物動態)特性を有することができる。より重い同位体、例えば重水素での置換は、より大きな代謝安定性に起因するある特定の治療利益、例えば増大したin vivo半減期、減少した投薬量要件および/または治療指数の改善をもたらし得る。18F標識された化合物は、PETまたはSPECT試験のために有用であり得る。本開示の同位体で標識された化合物およびそのプロドラッグは、一般に、同位体標識されていない試薬の代わりに容易に利用可能な同位体標識された試薬を用いることにより、以降に記載されているスキーム中または実施例および調製中に開示されている手順を実行することにより調製することができる。この文脈における重水素は、本開示の化合物の置換基として考えられることが理解される。
【0041】
そのようなより重い同位体、具体的に重水素の濃度は、同位体濃縮係数により定義することができる。本開示の化合物中、特定の同位体として具体的に指定されていない任意の原子は、その原子の任意の安定した同位体を表すことを意味する。特に指示のない限り、位置が具体的に「H」または「水素」として指定されるとき、その位置はその天然に存在する同位体組成で水素を有すると理解される。したがって、本開示の化合物中、重水素(D)として具体的に指定されている任意の原子は、重水素を表すことを意味する。
【0042】
多くの場合、本開示の化合物は、アミノ基および/もしくはカルボキシル基またはそれらに類似した基の存在により、酸塩および/または塩基塩を形成することが可能である。
【0043】
示された化合物の「薬学的に受容可能な塩」という用語は、示された化合物の生物学的有効性および特性を保持し、生物学的にもその他の点でも所望されないものではない塩を指す。薬学的に受容可能な塩基付加塩は、無機塩基および有機塩基から調製することができる。無機塩基に由来する塩には、単に例として、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウムおよびマグネシウム塩が挙げられる。有機塩基に由来する塩には、限定されるものではないが、一級、二級および三級アミン、例えばアルキルアミン、ジアルキルアミン、トリアルキルアミン、置換アルキルアミン、ジ(置換アルキル)アミン、トリ(置換アルキル)アミン、アルケニルアミン、ジアルケニルアミン、トリアルケニルアミン、置換アルケニルアミン、ジ(置換アルケニル)アミン、トリ(置換アルケニル)アミン、モノ、ジ、もしくはトリシクロアルキルアミン、モノ、ジ、もしくはトリアリールアミンまたは混合アミン等の塩が挙げられる。好適なアミンの具体的な例には、単に例として、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリ(イソ-プロピル)アミン、トリ(n-プロピル)アミン、エタノールアミン、2-ジメチルアミノエタノール、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、N-エチルピペリジン等が挙げられる。
【0044】
薬学的に受容可能な酸付加塩は、無機酸および有機酸から調製することができる。無機酸に由来する塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等が挙げられる。有機酸に由来する塩には、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエン-スルホン酸、サリチル酸等が挙げられる。
【0045】
本明細書で使用される場合、「薬学的に受容可能なキャリア」または「薬学的に受容可能な賦形剤」は、任意および全ての溶媒、分散媒、コーティング、抗菌剤および抗真菌剤、等張剤および吸収遅延剤等を含む。薬学的に活性な物質に対するそのような媒体および作用剤の使用は、当該技術分野において周知である。任意の従来の媒体または作用剤が活性物質と不適合でない限り、治療用組成物におけるその使用が企図される。補助的な活性成分も、組成物中に組み込むことができる。
【0046】
「処置」または「処置すること」は、臨床結果を含む有益または所望の結果を得るための手法である。有益または所望の臨床結果には、以下:a)疾患または状態を阻害すること(例えば、疾患もしくは状態に起因する1つもしくは複数の症状を低減させること、および/または疾患もしくは状態の程度を減少させること);b)疾患または状態に関連する1つまたは複数の臨床症状の発現を遅らせるまたは停止させること(例えば、疾患もしくは状態を安定させること、疾患もしくは状態の悪化もしくは進行を予防もしくは遅延させること、および/または疾患もしくは状態の広がり(例えば転移)を予防もしくは遅延させること)、ならびに/あるいはc)疾患を緩和する、すなわち、臨床症状の軽減を引き起こすこと(例えば、疾患状態を改善すること、疾患もしくは状態の部分もしくは完全寛解をもたらすこと、別の薬剤の効果を強化すること、疾患の進行を遅延させること、生活の質を増大させること、および/または生存を延長すること)のうちの1つまたは複数を挙げることができる。
【0047】
「予防」または「予防すること」は、疾患または状態の臨床症状が発現しないようにする、疾患または状態の任意の処置を意味する。化合物は、一部の実施形態では、疾患または状態のリスクがある、または家族歴を有する被験体(ヒトを含む)に投与されてもよい。
【0048】
「被験体」は、処置、観察または実験の対象であった、またはそれらの対象となる、動物、例えば哺乳動物(ヒトを含む)を指す。本明細書において記載されている方法は、ヒトの治療および/または獣医学的用途において有用であり得る。一部の実施形態では、被験体は哺乳動物である。一実施形態では、被験体はヒトである。
【0049】
本明細書において記載されている化合物またはその薬学的に受容可能な塩、異性体、もしくは混合物の「治療有効量」または「有効量」という用語は、被験体に投与されるときに、治療利益、例えば症状の改善または疾患進行の遅延をもたらすための有効な処置に十分な量を意味する。例えば、治療有効量は、α4β7インテグリン活性の阻害に応答する疾患または状態の症状を低減させるのに十分な量であり得る。治療有効量は、処置されている被験体、および疾患または状態、被験体の重量および年齢、疾患または状態の重篤度、ならびに投与の様式に依存して変動させてもよく、当業者により容易に決定することができる。
【0050】
「阻害」という用語は、生物活性またはプロセスのベースライン活性の低減を示す。「α4β7インテグリンの活性の阻害」またはその変形は、本出願の化合物の非存在下におけるα4β7インテグリンの活性と比較した、本出願の化合物の存在への直接的または間接的な応答としてのα4β7インテグリンの活性の低減を指す。「α4β7の阻害」は、
本明細書において記載されている化合物の非存在下におけるα4β7インテグリンの活性に対する、本明細書において記載されている化合物の存在に直接的または間接的な応答としてのα4β7インテグリン活性の低減を指す。一部の実施形態では、α4β7インテグリン活性の阻害は、処置前の同じ被験体、または処置を受けていない他の被験体において比較されてもよい。
化合物
【0051】
本明細書において、α4β7インテグリンの阻害剤として機能する化合物を提供する。一態様では、式(I)
【化3】
(R、R、R、R、R、R、R、R、R、およびLは、上記のように定義される)
の構造を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩を提供する。
【0052】
別の態様では、式(II)
【化4】
(式中、Rは、A、A、およびAから選択され;
は、独立してS、N、およびOから選択される1~5つのヘテロ原子または基を含有する5~10員のヘテロアリールであり;Aは、1~3つのC(O)を必要に応じて含み;Aは、1~6つのRA1で必要に応じて置換されており;
は、1~6つのRA1で必要に応じて置換されているC6~10アリールであり;
は、-NR1a1bであり;
各RA1は、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR1a1b、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6アルコキシル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシル、-S(O)-C1~4アルキル、C3~8シクロアルキル、3~6員のヘテロシクリル、C6~10アリール、5~6員のヘテロアリール、-O-C3~8シクロアルキル、-O-(3~6員のヘテロシクリル)、-O-C1~4アルキレン-C3~8シクロアルキルおよび-O-フェニルから選択され;
A1のC3~8シクロアルキル、3~6員のヘテロシクリル、C6~10アリール、5~6員のヘテロアリール、-O-C3~8シクロアルキル、-O-(3~6員のヘテロシクリル)、-O-C1~4アルキレン-C3~8シクロアルキル、および-O-
フェニルの各々は、独立してハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR1a1b、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6アルコキシル、およびC1~6ハロアルコキシルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
A1のC1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、およびC2~6アルキニルの各々は、1~3つのR1cで必要に応じて置換されており;各R1cは、独立して、C1~4アルコキシル、ヒドロキシル、シアノ、-NR1a1b、C3~8シクロアルキル、および3~6員のヘテロシクリルから選択され;R1cのC3~8シクロアルキルおよび3~6員のヘテロシクリルの各々は、独立して、1~3つのR1dで必要に応じて置換されており;
各R1dは、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR1a1b、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6アルコキシル、C1~6ハロアルコキシル、C3~8シクロアルキル、および3~6員のヘテロシクリルから選択され;
は、
【化5】
およびC3~8シクロアルキルから選択され;
各R、R、R、R、およびRは、独立して、H、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、C1~6アルキル、C1~8ハロアルキル、C1~6アルコキシル、C1~8ハロアルコキシル、-NR2a2b、-NR2aS(O)2c、-S(O)-R2c、-S(O)NR2a2b、-CONR2a2b、-NR2aCOOR2b、-NR2aCOR2c、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、3~8員のヘテロシクリル、および5~6員のヘテロアリールから選択され;
、R、R、R、およびRのC1~6アルキル、C1~8ハロアルキル、C1~6アルコキシル、およびC1~8ハロアルコキシルの各々は、独立して、1~2つのR2dで必要に応じて置換されており;
、R、R、R、およびRのC6~10アリール、および5~6員のヘテロアリールの各々は、1~4つのR2fで必要に応じて置換されており;
、R、R、R、およびRのC3~6シクロアルキル、および3~8員のヘテロシクリルの各々は、独立して=CR2a2bおよびR2fから選択される1~6つの基で必要に応じて置換されており;
各R2aおよびR2bは、独立して、H、C1~6アルキル、およびC1~8ハロアルキルから選択され;R2aおよびR2bのC1~6アルキルおよびC1~8ハロアルキルの各々は、シアノ、C1~4アルコキシル、C3~6シクロアルキル、フェニル、および4~6員のヘテロシクリルから選択される1つの基で必要に応じて置換されており;各C3~6シクロアルキル、フェニル、および4~6員のヘテロシクリルは、独立してハロ、シアノ、-NR1a1b、C1~4アルキル、C1~4アルコキシル、およびC1~4ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
2cは、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、およびフェニルから選択され;R2cのフェニルは、独立してハロ、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、および6員のヘテロアリールから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;6員のヘテロアリールは、独立してハロ、シアノ、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、およびC1~4アルコキシルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
各R2dは、独立して、シアノ、ヒドロキシル、C1~4アルコキシル、および-NR1a1bから選択され;
各R2fは、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR1a1b、C1~4
アルキル、C1~4ハロアルキル、およびC1~4アルコキシルから選択され;
のC3~8シクロアルキルは、独立してハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR1a1b、C1~6アルキル、C1~6アルコキシル、C1~8ハロアルコキシル、およびC1~8ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
は、H、C1~6アルキル、-C1~4アルキレン-NRa1a2、-C1~4アルキレン-C(O)NR1a1b、-C1~4アルキレン-O-C(O)-C1~4アルキル、-C1~4アルキレン-O-C(O)-O-C1~4アルキル、-C1~4アルキレン-O-C(O)-C1~4アルキレン-NR1a1b、-C1~4アルキレン-O-C1~4アルキル、C3~8シクロアルキル、4~6員のヘテロシクリル、および-C1~4アルキレン-(4~6員のヘテロシクリル)から選択され;
のC3~8シクロアルキル、4~6員のヘテロシクリル、および-C1~4アルキレン-(4~6員のヘテロシクリル)の各々は、独立してハロ、C1~4アルキル、およびC1~4ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されているか;または
は、Rに結合しているNと一緒になって、5員のヘテロシクリルを形成し;5員のヘテロシクリルは、独立してハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシル、C1~6ハロアルキル、およびC6~10アリールから選択される1~2つの基で必要に応じて置換されており;C6~10アリールは、独立してハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシル、C1~6ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
各R、R、R、およびRは、独立して、H、ハロ、-NR1a1b、C1~4アルキル、C1~4アルコキシル、C1~4ハロアルキル、およびC3~6シクロアルキルから選択され;
は、H、C1~4アルキル、およびC1~4ハロアルキルから選択され;
各R1aおよびR1bは、独立して、H、C1~6アルキル、およびC1~6ハロアルキルから選択され;
mは、0、1、および2から選択され;
nは、1、または2である)
の化合物を提供する。
【0053】
別の態様では、式(IIa)
【化6】
(R、R、およびRは、上記の式(I)、(II)、または本開示中の他の場所で定義されたとおりである)
の化合物を提供する。
【0054】
別の態様では、式(IIb)
【化7】
(式中、R、R、R、R、R、R、およびRは、上記の式(I)、(II)、または本開示中の他の場所で定義されたとおりである)
の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を提供する。
【0055】
別の態様では、式(IIc)
【化8】
(式中、R、およびRは、上記の式(I)、(II)、または本開示中の他の場所で定義されたとおりである)
の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を提供する。各X、X、およびXは、独立して、CRx1、およびNから選択され;各Rx1は、独立して、H、およびRA1から選択される。
【0056】
別の態様では、式(IId)
【化9】
(Rは、上記の式(I)または(II)で定義されたとおりである)
の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を提供する。R、R、R、R、およびRは、上記の式(II)、または本開示中の他の場所で定義されたとおりである。X、X、X、およびRx1は、上記の式(IIc)、または本開示中の他の場所で定義されたとおりである。
【0057】
別の態様では、式(IIe)
【化10】
(式中、R、およびRA1は、上記の式(I)、(II)、または本開示中の他の場所で定義されたとおりである)
の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を提供する。R、R、およびRは、上記の式(II)、または本開示中の他の場所で定義されたとおりである。rは、0、1、2、3、および4から選択される整数である。
【0058】
別の態様では、式(IIf)
【化11】
(式中、Rは、上記の式(I)、(II)、または本開示中の他の場所で定義されたとおりである)
の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を提供する。R、R、およびRは、上記の式(II)で定義されたとおりである。Rx1は、上記の式(IIc)、または本開示中の他の場所で定義されたとおりである。
【0059】
別の態様では、式(IIg)
【化12】
(式中、R、およびRA1は、上記の式(I)、(II)、または本開示中の他の場所で定義されたとおりである)
の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を提供する。R、R、およびRは、上記の式(II)、または本開示中の他の場所で定義されたとおりである。pは、0、1、2
、3、4、5、および6から選択される整数である。
【0060】
別の態様では、式(IIh)
【化13】
(式中、Rは、上記の式(I)、(II)または本開示中の他の場所で定義されたとおりである)の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を提供する。R、R、およびRは、上記の式(II)、または本開示中の他の場所で定義されたとおりである。各Z、Z、Z、Z、およびZは、独立して、CRx1、およびNから選択され;各Rx1は、独立して、H、およびRA1から選択される。
【0061】
別の態様では、式(IIi)
【化14】
(式中、R、R、R2a、およびR2bは、上記の式(I)または(II)で定義されたとおりである)
の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を提供する。R、R、R、およびRは、上記の式(II)で定義されたとおりである。
【0062】
別の態様では、式(IIj)
【化15】
(式中、R、R、およびR2dは、上記の式(I)、(II)、または本開示中の
他の場所で定義されたとおりである)
の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を提供する。R、R、R、およびRは、上記の式(II)、または本開示中の他の場所で定義されたとおりである。Yは、CRy1、およびNから選択される。Yは、CRy1y1、NRy2、O、およびS(O)から選択される。各Ry1は、独立してH、およびR2dから選択される。Ry2は、H、C1~4アルキル、およびC1~4ハロアルキルから選択される。qは、0、1、2および3から選択される整数である。
【0063】
式(I)の一部の実施形態では、Lは結合である。一部の実施形態では、Lは-N(H)-C(O)-であり、は、LのRへの結合点を示す。
【0064】
式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIi)、または(IIj)の一部の実施形態では、Rは、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジニル、キノリニル、イソオキサゾリル、ピリジノニル、キノリノニル、ピラジノニル、ピリミジノニル、ピリダジノニル、キナゾリノニル、キナゾリンジオニル、ピリドピリミジン-ジオニル、およびイミダゾピリジノニルから選択され;各Rは、独立して、~4つのRA1で必要に応じて置換されている。一部の実施形態では、各RA1は、独立して、ハロ、CN、OH、-NR1a1b、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシル、C1~4ハロアルコキシル、および-S(O)-C1~6アルキルから選択される。一部の実施形態では、各RA1は、独立して、F、Cl、CN、-NH、-N(CH、-CH、-OCH、-OCHCH、-CHOCH、-CHOCHCH、-CHOCH(CH、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHF、-CHCHF、-CHCF、-OCHF、-OCHF、-OCF、-OCHCHF、-OCHCHF、および-OCHCFから選択される。一部の実施形態では、各RA1は、独立して、F、Cl、CN、-CH、-CF、-OCH、-CHOCHCH、およびNHから選択される。
【0065】
式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIi)、または(IIj)の一部の実施形態では、Rは、
【化16】
から選択され、各Rは、1~3つのRA1で必要に応じて置換されている。
【0066】
式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIi)、または(IIj)の一部の実施形態では、Rは、
【化17】
【化18】
から選択され、各Rは、1~3つのRA1で必要に応じて置換されている。
【0067】
式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIi)、または(IIj)の一部の実施形態では、RはAまたはAであり、各AまたはAは、1~4つのRA1で置換されており、各RA1は、独立して、ハロ、CN、OH、-NR1a1b、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシル、C1~4ハロアルコキシル、-O-C3~6シクロアルキル、
【化19】
および-S(O)-C1~6アルキルから選択される。一部の実施形態では、各RA1は、独立して、F、Cl、CN、OH、-NH、-N(CH、-CH、-CHCH、-CH(CH、-C(CH、-OCH、-OCHCH、-OCH(CH、-OC(CH、-CHOCH、-CHOCHCH、-CHOCH(CH、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHF、-CHCHF、-CHCF、-OCHF、-OCHF、-OCF、-OCHCHF、-OCHCHF、-OCHCF、-SOCH、および-SOCHCHから選択される。一部の実施形態では、各RA1は、独立して、F、Cl、CN、NH、-N(CH、-CH、-CF、-OCH、および-CHOCHCHから選択される。
【0068】
式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIi)、または(IIj)の一部の実施形態では、Rは、
【化20】
から選択され、各Rは、1~3つのRA1で必要に応じて置換されている。一部の実施形態では、各RA1は、独立して、F、Cl、CN、-NH、-N(CH、-CH、-OCH、-OCHCH、-CHOCH、-CHOCHCH、-CHOCH(CH、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHF、-CHCHF、-CHCF、-OCHF、-OCHF、-OCF、-OCHCHF、-OCHCHF、および-OCHCFから選択される。一部の実施形態では、各RA1は、独立して、F、Cl、CN、NH、-CH、-CF、-OCH、および-CHOCHCHから選択される。
【0069】
式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIi)、または(IIj)の一部の実施形態では、Rは、
【化21】
であり、1~3つのRA1で必要に応じて置換されている。一部の実施形態では、各RA1は、独立して、F、Cl、CN、-NH、-N(CH、-CH、-OCH、-OCHCH、-CHOCH、-CHOCHCH、-CHOCH(CH、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHF、-CHCHF、-CHCF、-OCHF、-OCHF、-OCF、-OCHCHF、-OCHCHF、および-OCHCFから選択される。一部の実施形態では、各RA1は、独立して、-CH、-OCH、および-CFから選択される。
【0070】
式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIi)、または(IIj)の一部の実施形態では、Rは、1~3つのRA1で必要に応じて置換されている
【化22】
である。一部の実施形態では、各RA1は、独立して、F、Cl、CN、-NH、-N(CH、-CH、-OCH、-OCHCH、-CHOCH、-CHOCHCH、-CHOCH(CH、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHF、-CHCHF、-CHCF、-OCHF、-OCHF、-OCF、-OCHCHF、-OCHCHF、および-OCHCFから選択される。一部の実施形態では、各RA1は、独立して、-CH、-OCH、および-CFから選択される。
【0071】
式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIi)、または(IIj)の一部の実施形態では、Rは、1~3つのRA1で必要に応じて置換されているフェニルであり、各RA1は、独立して、F、Cl、CN、-NH、-N(CH、-CH、-OCH、-OCHCH、-CHOCH、-CHOCHCH、-CHOCH(CH、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHF、-CHCHF、-CHCF、-OCHF、-OCHF、-OCF、-OCHCHF、-OCHCHF、および-OCHCFから選択される。
【0072】
式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIi)、または(IIj)の一部の実施形態では、Rは、
【化23】
から選択される。
【0073】
式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIi)、または(IIj)の一部の実施形態では、Rは、-N(R1a)(R1b)である。一部の実施形態では、Rは-NHである。一部の実施形態では、Rは-NH(CH)である。一部の実施形態では、Rは-N(CHである。
【0074】
式(I)、(II)、(IIa)、または(IIc)の一部の実施形態では、Rは、
【化24】
である。式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)、(IIh)、(IIi)、または(IIj)の一部の実施形態では、各RおよびRは、独立して、H、F、Cl、CN、CH、-OCH、および-CFから選択される。一部の実施形態では、RおよびRの両方は、Fである。式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIi)、または(IIj)の一部の実施形態では、各RおよびRは、独立して、H、F、Cl、CN、CH、-OCH、および-CFから選択される。一部の実施形態では、RおよびRの両方は、Hである。
【0075】
式(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)、または(IIh)の一部の実施形態では、Rは、H、ハロ、C1~6アルキル、C1~8ハロアルキル、-NR2a2b、-S(O)NR2a2b、C3~6シクロアルキル、および3~8員のヘテロシクリルから選択される。一部の実施形態では、Rは、-NR2a2b、-S(O)NR2a2b、および3~6員のヘテロシクリルから選択される。一部の実施形態では、Rは-NR2a2bである。一部の実施形態では、R2aは、H、およびC1~4アルキルから選択される。一部の実施形態では、Rは-NHR2bである。一部の実施形態では、R2bは、C1~6アルキル、およびC1~6ハロアルキルから選択される。一部の実施形態では、R2bはC1~6ハロアルキルである。一部の実施形態では、R2bは-C1~5アルキレン-CFである。一部の実施形態では、R2bは、-メチレン-CF、-エチレン-CF、-プロピレン-CF、-ブチレン-CF、および-ペンチレン-CFから選択される。一部の実施形態では、R2bは、フェニルで置換されている-C1~5アルキレン-CFである。一部の実施形態では、フェニルは、独立してハロ、-NR1a1b、C1~4アルキル、C1~4アルコキシル、およびC1~4ハロアルキルから選択される1~3つの基で置換されている。一部の実施形態では、フェニルは、F、Cl、-CH、-CHF、-CHF、および-CFから選択される1つの基で置換されている。
【0076】
式(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)、または(IIh)の一部の実施形態では、Rは、H、-CHF
【化25】
である。
【0077】
式(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(II
f)、(IIg)、または(IIh)の一部の実施形態では、Rは、
【化26】
【化27】
から選択される。
【0078】
式(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)、または(IIh)の一部の実施形態では、Rは、1~3つのR2fで必要に応じて置換されている3~8員のヘテロシクリルである。一部の実施形態では、Rは、3~8員のスピロ、縮合、または有橋ヘテロシクリルである。一部の実施形態では、Rは、アゼチジニル、アジリジニル、イミダゾリジニル、モルホリニル、オキセタニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、ピロリジノニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、1,1-ジオキシド-チオモルホリニル、およびキヌクリジニルから選択され、各Rは、1~3つのR2fで必要に応じて置換されている。一部の実施形態では、Rは、モルホリニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、およびピロリジニルから選択され、その各々は、1~3つのR2fで必要に応じて置換されている。各R2fは、独立して、ハロ、ヒドロキシル、シアノ、-NR1a1b、C1~4アルキル、C1~4アルコキシル、およびC1~4ハロアルキルから選択される。一部の実施形態では、各R2fは、独立して、F、Cl、CN、-OH、-CH、-CH(CH、および-CFから選択される。
【0079】
式(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)、または(IIh)の一部の実施形態では、Rは、
【化28】
から選択され、各Rは、独立してハロ、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C3~6シクロアルキル、および-CH3~6シクロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されている。一部の実施形態では、各Rは、独立してF、Cl、OH、CN、NH、-CH、-CH(CH、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHF、-CHCHF、-CHCF、およびシクロプロピルか
ら選択される1~3つの基で必要に応じて置換されている。一部の実施形態では、各Rは、独立してF、Cl、-CH、-CHF、-CHF、および-CFから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されている。
【0080】
式(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)、または(IIh)の一部の実施形態では、Rは、
【化29】
から選択され、各Rは、独立してハロ、C1~4アルキル、およびC1~4ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されている。一部の実施形態では、各Rは、独立してF、Cl、OH、CN、NH、-CH、-CH(CH、-CHF、-CHF、-CF、-CHCHF、-CHCHF、-CHCF、C3~6シクロアルキル、および-CH3~6シクロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されている。一部の実施形態では、各Rは、独立してF、Cl、-CH、-CHF、-CHF、および-CFから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されている。
【0081】
式(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)、または(IIh)の一部の実施形態では、Rは、
【化30】
から選択される。一部の実施形態では、Rは、
【化31】
から選択される。
【0082】
式(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)、または(IIh)の一部の実施形態では、Rは、
【化32】
【化33】
から選択される。一部の実施形態では、Rは、
【化34】
から選択される。
【0083】
式(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)、または(IIh)の一部の実施形態では、Rは、
【化35】
である。一部の実施形態では、Rは、
【化36】
である。
【0084】
式(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)、または(IIh)の一部の実施形態では、Rは-NHS(O)2cであり、R2cは、C1~4アルキル、フェニル、およびC1~4ハロアルキルから選択される。一部の実施形態では、R2cは、-CH、-CHCH、-CHF、-CHF、および-CFから選択される。一部の実施形態では、R2cは、ピリジニルで必要に応じて置換されているフェニルであり、このピリジニルは、ハロで必要に応じて置換されている。一部の実施形態では、このピリジニルは、Fで必要に応じて置換されている。一部の実施形態では、Rは、
【化37】
である。
【0085】
式(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)、または(IIh)の一部の実施形態では、Rは、H、C1~4アルキル、およびC1~4ハロアルキルから選択される。一部の実施形態では、Rは、H、-CH、-CHCH、-CHF、-CHF、-CF、CHCHF、-CHCHF、および-CHCFから選択される。一部の実施形態では、Rは、H、および-CFから選択される。
【0086】
式(I)、(II)、(IIa)、または(IIc)の一部の実施形態では、Rは、独立してC1~4アルキルおよびC1~4ハロアルキルで選択される1つまたは2つの基で必要に応じて置換されているシクロヘキシルである。一部の実施形態では、Rは、-CH、-CHCH、-CHF、-CHF、および-CFから選択される1つの基で必要に応じて置換されているシクロヘキシルである。一部の実施形態では、Rは、-CFで置換されているシクロヘキシルである。一部の実施形態では、Rは、
【化38】
から選択される。一部の実施形態では、Rは、
【化39】
から選択される。
【0087】
式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)、(IIh)、(IIi)、または(IIj)の一部の実施形態では、Rは、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、-CHC(O)N(CH、-(CHN(CHCH、-CH-O-C(O)CH、-(CH-O-C(O)CH、-CH-O-C(O)C(CH)、-(CH-O-C(O)C(CH)、-CH-O-C(O)-O-CH、-CH-O-C(O)-O-CHCH、-CH-O-C(O)-O-CH(CH、-CH-O-C(O)-O-C(CH、-(CHC(O)CH
【化40】
から選択される。一部の実施形態では、RはHである。
【0088】
式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)、(IIh)、(IIi)、または(IIj)の一部の実施形態では、Rはメチルである。一部の実施形態では、Rはエチルである。一部の実施形態では、Rはプロピルである。
【0089】
式(I)および(II)の一部の実施形態では、各R、R、R、R、およびRは、独立して、H、F、Cl、CN、-NH、-N(CH、-CH、-CHF、-CHF、-CF、および-OCHから選択される。一部の実施形態では、各R、R、R、R、およびRは、独立して、H、F、-CH、および-CFから選択される。一部の実施形態では、各R、R、R、R、およびRはHである。
【0090】
式(I)の一部の実施形態では、Rは、H、-CH、およびCFから選択される。一部の実施形態では、RはHである。一部の実施形態では、各R、R、R、R、R、およびRはHである。
【0091】
式(IIc)または(IId)の一部の実施形態では、X、X、およびXはCRx1である。一部の実施形態では、XはNであり、XおよびXはCRx1である。一部の実施形態では、XおよびXはCRx1であり、XはNである。一部の実施形態(IIc)、(IId)、(IIf)、または(IIh)では、各Rx1は、独立して、H、F、Cl、CN、-NH、-N(CH、-CH、-CHF、-CHF、-CF、および-OCHから選択される。一部の実施形態では、各Rx1は、独立して、H、F、Cl、-NH、-N(CH、-CH、-CF、-OCH、および-OCFから選択される。
【0092】
式(IIe)の一部の実施形態では、rは、1、2、3、および4から選択される。一部の実施形態では、rは、1、2、および3から選択される。
【0093】
式(IIg)の一部の実施形態では、pは、1、2、3、および4から選択される。一部の実施形態では、pは、1、2、および3から選択される。
【0094】
式(IIh)の一部の実施形態では、ZはNであり、Z、Z、Z、およびZはCRx1である。一部の実施形態では、ZはNであり、Z、Z、Z、およびZはCRx1である。一部の実施形態では、ZはNであり、Z、Z、Z、およびZはCRx1である。
【0095】
式(IIj)の一部の実施形態では、Yは、CHまたはNである。一部の実施形態では、YはNである。一部の実施形態では、Yは、CH、NRy2、O、およびS(O)から選択される。一部の実施形態では、YはNであり、YはOである。一部の実施形態では、YはNであり、YはCHである。一部の実施形態では、YはNであり、YはS(O)である。一部の実施形態では、各R2dは、独立して、F、OH、-CH、-CH(CH、-CHF、-CHF、および-CFから選択される。一部の実施形態では、R2dは-CFである。
【0096】
式(IIj)の一部の実施形態では、qは、0および1から選択される。一部の実施形態では、qは1である。
【0097】
一実施形態では、本開示の化合物は、実施例1~96から選択される。
【0098】
一実施形態では、本開示の化合物は、実施例97~121から選択される。
【0099】
一実施形態では、本開示の化合物は、
【化41】
【化42】
【化43】
から選択される。
【0100】
炭素原子に結合している1~n個の水素原子が重水素原子またはDにより置き換えられていてもよく、nが分子中の水素原子の数である、本明細書において記載されている化合物またはその薬学的に受容可能な塩、異性体、もしくは混合物も提供する。当該技術分野において公知であるように、重水素原子は、水素原子の非放射性同位体である。そのような化合物は、代謝への抵抗性を増大させ得、よって、哺乳動物に投与するときに、本明細書において記載されている化合物またはその薬学的に受容可能な塩、異性体、もしくは混合物の半減期を増大させるのに有用であり得る。例えば、Foster, ”Deuterium Isotope Effects in Studies of Drug Metabolism”, Trends Pharmacol. Sci., 5(12):524-527 (1984)を参照のこと。そのような化合物は、当該技術分野において周知の方法により、例えば1つまたは複数の水素原子が重水素により置き換えられている出発材料を利用することにより、合成される。
【0101】
一部の実施形態では、本開示の化合物は、1~6つの重水素(H、またはD)を含有する。一部の実施形態では、R、R、R、R、およびRの1つは、1~6つのDを含有する。一部の実施形態では、Rは1~6つのDを含有する。一部の実施形態では、RはCDである。
【0102】
本明細書において記載されている化合物の薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、互変異性体形態、多形体、およびプロドラッグも提供する。「薬学的に受容可能な」または「生理的に受容可能な」は、獣医学的またはヒトの薬学的使用に好適である薬学的組成物を調製するのに有用である、化合物、塩、組成物、剤形および他の材料を指す。「薬学的に受容可能な塩」または「生理的に受容可能な塩」には、例えば、無機酸との塩および有機酸との塩が挙げられる。加えて、本明細書において記載されている化合物が酸付加塩として得られる場合、この遊離塩基は、この酸塩の溶液を塩基性化することにより得ることができる。逆に、生成物が遊離塩基である場合、付加塩、特に薬学的に受容可能な付加塩は、塩基性化合物から酸付加塩を調製する従来の手順に従って、この遊離塩基を好適な有機溶媒中に溶解し、この溶液を酸で処理することにより製造することができる。当業者は、非毒性の薬学的に受容可能な付加塩を調製するために使用することができる多様な合成方法論を認識するであろう。
【0103】
「溶媒和物」は、溶媒と化合物との相互作用により形成される。本明細書において記載されている化合物の塩の溶媒和物も提供する。本明細書において記載されている化合物の水和物も提供する。
【0104】
「プロドラッグ」は、ヒトの身体への投与の際に何らかの化学的または酵素的経路に従って生物学的に活性な親薬物に変換される、薬物の生物学的に不活性な誘導体である。
【0105】
ある特定の実施形態では、本明細書において記載されている化合物またはその薬学的に受容可能な塩または混合物の、光学異性体、ラセミ体、またはそれらの他の混合物を提供する。これらの状況において、単一のエナンチオマーまたはジアステレオマー、すなわち光学的に活性な形態は、不斉合成により、またはラセミ体の分割により得ることができる。ラセミ体の分割は、例えば従来の方法、例えば分割剤の存在下での結晶化、または例えばキラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)カラムを使用したクロマトグラフィー等により達成することができる。加えて、本明細書において記載されているヒドロキシアミジン化合物のZおよびE形態(またはシスおよびトランス形態)も提供する。具体的に、ZおよびE形態は、炭素-炭素二重結合およびヒドロキシアミジン結合の両方について1つの名称のみが名付けられた場合でさえも含まれる。
【0106】
キラリティーが特定されないが存在している場合、この実施形態は、特定のジアステレオマーもしくはエナンチオマー富化形態、またはそのような化合物(単数もしくは複数)のラセミもしくはスケールミック(scalemic)混合物のいずれかを対象とすることが理解される。
【0107】
「鏡像異性体」は、互いに重ね合わせることができない鏡像である立体異性体の対である。エナンチオマーの対の1:1混合物は、「ラセミ」混合物である。エナンチオマーの1:1以外の比での混合物は、「スケールミック」混合物である。
【0108】
「ジアステレオ異性体」は、少なくとも2つの不斉原子を有するが、互いに鏡像ではない立体異性体である。
【0109】
「アトロプ異性体」は、単結合のまわりでの回転の障壁が個別の立体異性体を単離するのに十分なほど高い場合に、この単結合のまわりでの回転障害に起因して生じる立体異性体である。
【0110】
本明細書において記載されている化合物またはその薬学的に受容可能な塩、異性体、または混合物を含む本明細書において提供されている組成物は、ラセミ混合物、または鏡像異性体過剰の1つのエナンチオマーを含有する混合物または単一のジアステレオマーもしくはジアステレオマーの混合物を含んでもよい。これらの化合物の全てのそのような異性体形態は、各および全ての異性体形態が具体的かつ個別に列挙されるのと同じように、本明細書に明確に含まれる。
【0111】
ある特定の実施形態では、本明細書において記載されている化合物またはその薬学的に受容可能な塩、異性体、または混合物の、キレート、非共有結合的な複合体、およびそれらの混合物も提供する。「キレート」は、2つの(またはそれを超える)点での金属イオンへの化合物の配位により形成される。「非共有結合的な複合体」は、化合物と別の分子との相互作用により形成され、ここで化合物と分子との間に共有結合が形成されない。例えば複合体形成は、ファンデルワールス相互作用、水素結合、および静電的相互作用(イオン結合とも呼ばれる)により生じることができる。
化合物の治療的使用
【0112】
本明細書において記載されている方法は、in vivoまたはex vivoの細胞集団に適用することができる。「in vivo」は、動物またはヒト内のような生物個体内を意味する。この文脈では、本明細書において記載されている方法は、個体において治療的に使用することができる。「ex vivo」は、生物個体外を意味する。ex vivoの細胞集団の例には、in vitroの細胞培養物および個体から得られた体液または組織サンプルを含む生体サンプルが挙げられる。そのようなサンプルは、当該技術分野において周知の方法により得ることができる。例示的な生体体液サンプルには、血液、脳脊髄液、尿、および唾液が挙げられる。例示的な組織サンプルには、腫瘍およびその生検が挙げられる。この文脈では、本発明は、治療および実験目的を含む多様な目的に使用することができる。例えば、本発明は、与えられた適応症、細胞型、個体および他のパラメーターについて、α4β7インテグリン阻害剤の投与の最適なスケジュールおよび/または投薬量を決定するために、ex vivoで使用することができる。そのような使用から収集された情報は、実験目的で、または診療所内でin vivo処置のプロトコールを設定するために、使用することができる。本発明が適合し得る他のex vivoでの使用は、以降に記載されているか、または当業者に明らかとなるであろう。選択された化合物は、ヒトまたは非ヒト被験体における安全性または耐容量を調査するために、さらに特徴付けることができる。そのような特性は、当業者に一般的に公知の方法を使用して調査することができる。
【0113】
一部の実施形態では、本明細書において記載されている化合物、例えば式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(IIf)、(IIg)、(IIh)、(IIi)、または(IIj)の化合物またはその薬学的に受容可能な塩、立体異性体、立体異性体の混合物、互変異性体、または重水素化類似体は、α4β7インテグリン活性の阻害に応答する、または応答すると考えられている疾患状態、障害、および状態(まとめて「適応症」とも称される)を有する、またはこれらを有すると疑われる被験体を処置するために、使用することができる。一部の実施形態では、本明細書において記載されている化合物は、α4β7インテグリンの活性を阻害するために使用することができる。一部の実施形態では、本明細書において記載されている化合物は、過剰なもしくは破壊的な免疫反応、または細胞、例えばがん細胞の成長もしくは増殖を阻害するため、または免疫抑制を阻害するために使用することができる。
方法
【0114】
一部の実施形態では、本開示は、α4β7インテグリンの阻害剤として有用な、本明細書において記載されている化合物を提供する。一部の実施形態では、本開示は、炎症性疾患または状態を処置するための方法であって、本明細書において記載されている化合物を投与する工程を含む、方法を提供する。
【0115】
一部の実施形態では、本開示は、本明細書において記載されている化合物および薬学的に受容可能なキャリアを含む薬学的組成物を提供する。
【0116】
一部の実施形態では、本開示は、本明細書において記載されている化合物および少なくとも1つの追加の治療剤および少なくとも1つの薬学的に受容可能な賦形剤を含む薬学的組成物を提供する。
【0117】
本開示は、治療における使用のための、本明細書において記載されている化合物を提供する。
【0118】
別の実施形態では、本開示は、本明細書において提示されている疾患または状態を処置するための医薬の製造における使用のための、本明細書において記載されている化合物を
提供する。
【0119】
一部の実施形態では、α4β7インテグリンの阻害による処置に適している患者における疾患または状態の処置に有用である、本明細書において記載されている化合物を提供する。本明細書において記載されている化合物を用いて処置することのできる疾患または状態には、固形腫瘍、糖尿病、炎症性疾患、移植片対宿主病、原発性硬化性胆管炎、HIV、自己免疫疾患、炎症性腸疾患(IBD)、アルコール性肝炎、全身性エリテマトーデス(SLE)、およびループス腎炎が挙げられる。
【0120】
一部の実施形態では、少なくとも部分的にα4β7インテグリンにより媒介される、患者における炎症性疾患または状態の処置に有用である、本明細書において記載されている化合物を提供する。
【0121】
「投与する」または「投与」は、1つまたは複数の治療剤の患者への送達を指す。一部の実施形態では、投与は単剤療法であり、この場合、本明細書において記載されている化合物は、治療を必要とする患者に投与される唯一の活性成分である。別の実施形態では、投与は、2つまたはそれを超える治療剤が処置の過程中に一緒に送達されるような同時投与である。一部の実施形態では、2つまたはそれを超える治療剤は、単一の剤形または「組合せ投与単位」に同時に製剤化されてもよく、あるいは静脈内投与または経口投与において典型的なように、単層または二層の錠剤またはカプセル剤として別個に製剤化され、続いて組合せ投与単位へと組み合わせられてもよい。
【0122】
一部の実施形態では、本明細書において記載されている化合物は、それを必要とするヒト患者に、有効量、例えば1用量あたり約0.1mg~約1000mgの前記化合物で投与される。一部の実施形態では、有効量は、1用量あたり約0.1mg~約400mgである。一部の実施形態では、有効量は、1用量あたり約0.1mg~約300mgである。一部の実施形態では、有効量は、1用量あたり約0.1mg~約200mgである。一部の実施形態では、有効量は、1用量あたり約1mg~約100mgである。他の実施形態では、有効量は、1用量あたり約1mg、約3mg、約5mg、約10mg、約15mg、約18mg、約20mg、約30mg、約40mg、約60mg、約80mg、約100mg、約200mg、または約300mgである。
【0123】
一部の実施形態では、本明細書において記載されている化合物および少なくとも1つの追加の治療剤は、それを必要とするヒト患者に、各作用剤の有効量で、独立して、1化合物あたりの1用量あたり、化合物または製剤の1用量あたり約0.1mg~約1000mgで投与される。一部の実施形態では、本明細書において記載されている化合物および追加の化合物の併用処置の有効量は、独立して、1用量あたり1化合物あたり約0.1mg~約200mgである。一部の実施形態では、本明細書において記載されている化合物および追加の化合物の併用処置の有効量は、独立して、1用量あたり1化合物あたり約1mg~約100mgである。他の実施形態では、一部の実施形態では、本明細書において記載されている化合物および追加の化合物の併用処置の有効量は、各構成成分について、各1用量あたり約1mg、約3mg、約5mg、約10mg、約15mg、約18mg、約20mg、約30mg、約40mg、約60mg、約80mg、約100mg、約200mg、または約500mgである。
【0124】
一部の実施形態では、本明細書において記載されている化合物の用量および/または本明細書において記載されている化合物の用量の組合せおよび/または追加の治療剤の用量は、1日1回、1日2回、または1日3回投与される。さらに別の実施形態では、本明細書において記載されている化合物の用量および/または追加の治療剤の用量は、1日目に1化合物あたり約0.1mg~約1000mgの負荷用量として投与され、その後、最大
1ヶ月で各日または隔日または毎週、本明細書において記載されている化合物および/または1つもしくは複数の追加の治療剤もしくは治療の定期的なレジメンを続ける。維持用量は、多成分薬物レジメンの各構成成分について、1日1回、1日2回、1日3回、または毎週、約0.1mg~約1000mgであってもよい。有資格の介護者または主治医は、特定の患者または特定の提示されている状態についてどの用量レジメンが最良であるかを認識しており、その患者についての適切な処置レジメンの判断を行うであろう。よって、別の実施形態では、有資格の介護者は、本明細書において記載されている化合物および/または本明細書で開示されているような追加の治療剤(単数もしくは複数)の用量レジメンを、患者の特定の必要性に適するように仕立てることが可能である。よって、実際に投与される、本明細書において記載されている化合物の用量の量および追加の治療剤の用量の量は、通常、処置される状態(単数または複数)、選択される投与経路、投与される実際の化合物(例えば、塩または遊離塩基)およびその関連する活性、個別の患者の年齢、重量、および応答、患者の症状の重篤度等を含む関係する状況に照らして、医師により決定されることが理解されるであろう。
【0125】
同時投与は、構成成分の薬物、例えば本明細書において記載されている1つまたは複数の化合物および1つまたは複数の追加の(第2の、第3の、第4のまたは第5の)治療剤の投与も含むことができる。本明細書において記載されている1つまたは複数の化合物および1つまたは複数の追加の治療剤のそのような組合せは、各作用剤または組合せの薬物動態および/または薬力学的特性に依存して、同時に、または順に(次々に)各投与の合理的な期間(例えば約1分~24時間)中で投与することができる。同時投与は、固定された組合せを用いた処置も伴ってもよく、処置レジメンの作用剤は、固定された投与量で組合せ可能であるか、または組み合わせた投与媒体、例えば固体、液体またはエアロゾル中で組合せ可能である。一部の実施形態では、キットは、薬物または薬物構成成分を投与するために使用することができる。
【0126】
よって、本開示の一部の実施形態は、少なくとも部分的にα4β7インテグリンにより媒介された疾患または状態を処置する方法であって、1つまたは複数の本明細書において記載されている化合物および1つまたは複数の追加の治療剤の治療有効量の製剤を、それを必要とする患者に例えばキットを介することを含み投与する工程を含む、方法である。有資格の介護者は、治療有効量の本開示の化合物(単数もしくは複数)または化合物の組合せのいずれかを投与するかまたはその投与を指示することが理解されるであろう。
【0127】
「静脈内投与」は、物質の、静脈中への直接投与、すなわち「静脈内」投与である。他の投与経路と比較して、静脈内(IV)経路は、流体および薬剤を身体全体により速く送達する経路である。輸液ポンプは、送達される薬剤の流速および総量を正確に管理することができる。しかし、流速の変化が重大な結果とならないであろう場合、またはポンプが利用可能でない場合、滴下は多くの場合、単にバッグを患者のレベルより上に配置し、速度を調節するためにクランプを使用することにより、流れに任せられる。代わりに、患者が高い流速を必要とする場合、およびIVアクセスデバイスがそれを収容するのに十分に大きい直径である場合、急速注射器を使用することができる。これは、患者中に流体を押し入れるために流体バッグの周囲に配置された膨張性カフ、または注射されている流体を加熱することもできる類似の電気デバイスのいずれかである。患者がある特定のときのみ薬剤を必要とするとき、追加の流体を必要としない間欠注射が使用される。これは静脈内滴下(ポンプまたは重力滴下)と同じ技術を使用することができるが、完全な用量の薬剤が与えられた後、チューブはIVアクセスデバイスから外される。いくつかの薬剤は、IVプッシュまたはIVボーラスにより与えられ得、すなわち、シリンジがIVアクセスデバイスに接続され、薬剤が直接、(静脈を刺激するまたは過度に急速な作用を引き起こすであろう場合にはゆっくりと)注射される。医薬がIVチューブの流体のストリーム中に注射されると、この医薬がチューブから患者に達することを保証する何らかの手段が存在
するであろう。通常、これは流体のストリームを正常に流させ、それにより医薬を血流中に運ぶことにより達成されるが、第2の流体注射は、時々、「フラッシュ」として、注射に続き医薬をより急速に血流中に押し出すために使用される。よって、一部の実施形態では、本明細書において記載されている化合物または化合物の組合せは、IV投与単独により、または経口もしくは非経口経路による処置レジメンのある特定の構成成分の投与との組合せにより、投与することができる。
【0128】
「経口投与」は、物質が口から摂取される投与経路であり、頬側、唇下および舌下投与、ならびに経腸投与、ならびに、薬剤が口腔粘膜のいずれとも直接接触しないように、例えばチューブ等を通して行われない限り、気道を通るものを含む。治療剤の経口投与についての典型的な形態には、錠剤またはカプセル剤の使用が挙げられる。よって、一部の実施形態では、本明細書において記載されている化合物または化合物の組合せは、経口投与単独、またはIVもしくは非経口経路による処置レジメンのある特定の構成成分の投与との組合せにより投与することができる。
医薬製剤
【0129】
本明細書において記載されている化合物は、医薬製剤で投与することができる。本開示により企図される医薬製剤/組成物は、キャリアに加えて、本明細書において記載されている化合物、または必要に応じて追加の治療剤と組み合わせた本明細書において記載されている化合物の組合せを含む。
【0130】
本開示により企図される医薬製剤/組成物は、注射による投与を意図してもよく、水溶液、油懸濁液、エマルション(ゴマ油、トウモロコシ油、綿実油、または落花生油を有する)、およびエリキシル、マンニトール、デキストロース、または滅菌水溶液、ならびに類似の薬学的ビヒクルを含んでもよい。生理食塩水中の水溶液も、従来注射のために使用される。エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール等(およびそれらの好適な混合物)、シクロデキストリン誘導体、ならびに植物油も利用してもよい。適切な流動性は、例えば、コーティング、例えばレシチンの使用により、分散体の場合には必要とされる粒径の維持により、および/または界面活性剤の使用により、維持することができる。微生物の活動の予防は、多様な抗菌剤および抗真菌剤、例えばパラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサール等によりもたらすことができる。
【0131】
滅菌注射溶液は、構成成分(単数または複数)の化合物を、必要とされる量で、上記に列挙されたような多様な他の成分を有し、または必要に応じて続けて濾過滅菌された適切な溶媒に組み込むことにより、調製される。一般に、分散体は、多様な滅菌活性成分を、基礎分散媒および上記に列挙されたものからの必要とされる他の成分を含有する滅菌ビヒクルに組み込むことにより調製される。滅菌注射溶液の調製のための滅菌粉末の場合、好ましい調製の方法は、活性成分(単数または複数)および任意の追加の所望の成分の粉末を、以前に滅菌濾過されたその溶液から得る、真空乾燥および凍結乾燥技術である。
【0132】
必要に応じて目的に有用な追加の作用剤/治療と組み合わせた、本明細書において記載されている化合物またはその薬学的に受容可能な塩を含む薬学的組成物の作製において、活性成分は、通常、賦形剤もしくはキャリアにより希釈され、および/またはカプセル、サシェ、紙もしくは他の容器の形態であり得るようなキャリアに封入されるかもしくはそれと混合される。賦形剤が希釈剤の役割を有する場合、この賦形剤は、固体、半固体、または液体材料(上記のような)であることができ、活性成分のビヒクル、キャリア、または媒体として作用する。よって、組成物は、錠剤、丸剤、散剤、ロゼンジ、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、エマルション、溶液、シロップ剤、エアロゾル(固体として、または液体媒体中)、例えば、最大20重量%の活性化合物を含む軟膏剤、軟質お
よび硬質ゼラチンカプセル剤、滅菌注射溶液、および滅菌包装された散剤の形態であることができる。
【0133】
好適な賦形剤の一部の例には、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアガム、リン酸カルシウム、アルギネート、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、滅菌水、シロップ、およびメチルセルロースが挙げられる。製剤は、滑沢剤、例えばタルク、ステアリン酸マグネシウム、および鉱物油;湿潤剤;乳化剤および懸濁化剤;保存剤、例えばメチルおよびプロピルヒドロキシベンゾエート;甘味剤;および香料をさらに含むことができる。
【0134】
本開示の組成物は、当該技術分野において公知の手順を利用することにより、患者への投与後の活性成分の急速、持続または遅延放出をもたらすように製剤化することができる。一部の実施形態では、持続放出製剤が使用される。経口投与のための徐放性薬物送達システムには、ポリマー被覆リザーバーまたは薬物-ポリマーマトリックス製剤を含む浸透圧ポンプシステムおよび溶解システムが挙げられる。
【0135】
ある特定の組成物は、好ましくは単位剤形に製剤化される。「単位剤形」または「組合せ投与単位」という用語は、ヒト被験体および他の哺乳動物のための単位投薬量として好適な物理的に分離した単位を指し、各単位はあらかじめ決定された量の1つまたは複数の活性な材料(例えば、必要に応じて、例えば錠剤、カプセル剤、アンプルまたは注射のためのバイアル中の好適な医薬賦形剤に関連して所望の効果をもたらすように計算された追加の治療剤と組み合わせた、本明細書において記載されている化合物)を含有する。しかし、実際に投与される各活性剤の量は、処置される状態、選択された投与経路、投与される実際の化合物およびその相対的な活性、個別の患者の年齢、体重、および応答、患者の症状の重篤度等を含む関係する状況に照らして、医師により決定されることが理解されるであろう。
【0136】
固体組成物、例えば錠剤を調製するために、主な活性成分は、医薬賦形剤と混合され、本開示の化合物の均質な混合物を含有する固体の予備処方組成物を形成する。これらの予備処方組成物を均質と称するとき、組成物が等しく有効な単位剤形、例えば錠剤、丸剤およびカプセル剤に容易に小分けすることができるように、活性成分が均一に組成物全体に分散していることが意味される。
【0137】
必要に応じて第2の作用剤と組み合わせた本開示の本明細書において記載されている化合物を含む錠剤または丸剤は、徐放作用の利点を与える剤形を提供するため、または胃の酸性条件から保護するために、コーティングされてもよく、または他の方法で調合されてもよい。例えば、錠剤または丸剤は、内部投与エレメントおよび外部投与エレメントを含むことができ、後者は前者を覆う外皮の形態である。一部の実施形態では、内部投与エレメントは、本明細書において記載されている化合物を含むことができ、外部投与エレメントは、第2のもしくは追加の治療剤を含むことができ、またはその逆であってもよい。代わりに、組合せ投与単位は、カプセル剤または錠剤におけるような並列構成であることができ、ここで、この錠剤またはカプセル剤の一部または半分は本明細書において記載されている化合物の製剤を充填され、この錠剤またはカプセル剤の他の一部または半分は、追加の治療剤を含む。
【0138】
多様な材料が、そのような腸溶層またはコーティングに使用され得、そのような材料には多数のポリマー酸、およびポリマー酸と、シェラック、セチルアルコール、および酢酸セルロースのような材料との混合物が挙げられる。当業者は、本明細書において開示されている製剤の投与量の製造において使用される技術および材料を認識している。
【0139】
「持続放出製剤」または「徐放性製剤」は、延長された期間にわたり治療剤を身体中へとゆっくりと放出するように設計された製剤であり、一方「即時放出製剤」は、短縮された期間にわたり治療剤を身体中へと急速に放出するように設計された製剤である。一部の場合では、即時放出製剤は、治療剤が身体中の所望の標的(例えば胃)に達したときにのみ放出されるように、コーティングすることができる。当業者は、過度な実験をすることなく、本開示の化合物の持続放出製剤を開発することが可能である。よって、一部の実施形態では、本明細書において記載されている化合物または化合物の組合せは、持続放出製剤単独、または経口、IVもしくは非経口経路による処置レジメンのある特定の構成成分の投与との組合せを介して送達することができる。
【0140】
凍結乾燥製剤も、本明細書において記載されている化合物を単独で、または追加の治療剤と組み合わせて投与するために使用することができる。当業者は、凍結乾燥に適している原薬の凍結乾燥製剤を作製および使用する方法を認識している。
【0141】
噴霧乾燥製剤も、本明細書において記載されている化合物を単独で、または追加の治療剤と組み合わせて投与するために使用することができる。当業者は、噴霧乾燥に適している原薬の噴霧乾燥製剤を作製および使用する方法を認識している。他の公知の製剤化技術も、本明細書において開示されている化合物または化合物の組合せを製剤化するために利用することができる。
【0142】
本明細書において開示されている化合物は、少なくとも部分的にα4β7インテグリンにより媒介される疾患または状態の処置に有用である。少なくとも部分的にα4β7インテグリンにより媒介される疾患または状態の非限定的な例には、限定されるものではないが、にきび、酸誘発性肺傷害、アジソン病、副腎皮質過形成、副腎皮質機能不全、成人発症型スティル病、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、加齢黄斑変性症、老化、アルコール性肝炎、アルコール性肝疾患、アレルゲン誘発性喘息、アレルギー性気管支肺炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性接触皮膚炎、アレルギー、アレルギー性脳脊髄炎、アレルギー性神経炎、移植片拒絶反応、脱毛症、円形脱毛症、アルツハイマー病、アミロイドーシス、筋萎縮性側索硬化症、狭心症、血管浮腫、血管線維腫、無汗性外胚葉性異形成症ill型、抗糸球体基底膜疾患、抗原抗体複合体媒介性疾患、強直性脊椎炎、抗リン脂質症候群、アフタ性口内炎、虫垂炎、関節炎、腹水、アスペルギルス症、喘息、動脈硬化、動脈硬化性プラーク、アトピー性皮膚炎、萎縮性甲状腺炎、自己免疫疾患、自己免疫性溶血性貧血(免疫性汎血球減少症、発作性夜間血色素尿症)、自己免疫性多腺性内分泌不全症、自己免疫性血小板減少症(特発性血小板減少性紫斑病、免疫媒介性血小板減少症)、自己免疫性肝炎、自己免疫性甲状腺障害、自己炎症性疾患、背痛、Bacillus anthracis感染症、ベーチェット病、蜂刺され誘発性炎症、ベーチェット症候群、ベル麻痺、ベリリウム中毒症、ブラウ症候群、骨痛、気管支炎、水疱性類天疱瘡(BP)喘息、火傷、滑液包炎、心肥大、手根管症候群、キャッスルマン病、異化障害、白内障、セリアック病、脳動脈瘤、化学刺激物誘発性炎症、脈絡網膜炎、脂肪異栄養症および体温上昇を伴う慢性異型好中球性皮膚症(CANDLE)症候群、慢性心不全、未熟児慢性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性膵臓炎、慢性前立腺炎、慢性再発性多巣性骨髄炎、瘢痕性脱毛症、大腸炎、複合性局所疼痛症候群、臓器移植の合併症、結膜炎、結合組織病、接触性皮膚炎、角膜移植片血管新生、角膜潰瘍、クローン病、クリオピリン関連周期性症候群、皮膚エリテマトーデス(CLE)、クリプトコックス症、嚢胞性線維症、インターロイキン-1受容体アンタゴニスト欠損(DIRA)、皮膚炎、エンドトキシン血症皮膚炎、皮膚筋炎、糖尿病黄斑浮腫、憩室炎、湿疹、脳炎、子宮内膜症、エンドトキシン血症、好酸球性肺炎、上顆炎、表皮水疱症、多形紅斑、赤芽球減少症、食道炎、家族性アミロイドーシスポリニューロパチー、家族性寒冷蕁麻疹、家族性地中海熱、胎児発育遅延、線維筋痛症、瘻孔性クローン病、食物アレルギー、巨細胞性動脈炎、緑内障、神経膠芽
腫、糸球体疾患、糸球体腎炎(glomerular nephritis)、糸球体腎炎(glomerulonephritis)、グルテン過敏性腸症、痛風、痛風性関節炎、移植片対宿主病(GVHD)、肉芽
腫性肝炎、グレーブス病、成長板傷害、ギラン・バレー症候群、腸疾患、脱毛、橋本甲状腺炎、頭部外傷、頭痛、難聴、心臓疾患、血管腫、溶血性貧血、血友病性関節症、ヘノッホ-シェーライン紫斑病、肝炎、遺伝性周期熱症候群、遺伝性結合組織障害、帯状疱疹および単純疱疹、化膿性汗腺炎(HS)、人工股関節置換術、ホジキン病、ハンチントン病、ヒアリン膜症、過活動性炎症反応、高アンモニア血症、高カルシウム血症、高コレステロール血症、好酸球増多症候群(HES)、再発熱を伴う高IgD血症(HIDS)、過敏性肺炎、肥大性骨形成、低形成および他の貧血、低形成貧血、魚鱗癬、特発性脱髄性多発神経炎、特発性炎症性筋疾患(皮膚筋炎、多発性筋炎)、特発性肺線維症、特発性血小板減少性紫斑病、免疫グロブリン腎症、免疫複合体腎炎、免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)、色素失調症(IP、ブロッホ-シーメンス症候群)、伝染性単核球症、ウイルス性疾患、例えばAIDS(HIV感染症)、A、B、C、D、E型肝炎、ヘルペスを含む感染症;炎症、CNSの炎症、炎症性腸疾患(IBD)、気管支炎または慢性閉塞性肺疾患を含む下気道の炎症性疾患、鼻や副鼻腔を含む上気道の炎症性疾患、例えば鼻炎または副鼻腔炎、気道の炎症性疾患、脳卒中や心停止などの炎症性虚血性イベント、炎症性肺疾患、炎症性筋疾患、例えば心筋炎、炎症性肝疾患、炎症性神経障害、炎症性疼痛、虫刺され誘発性炎症、間質性膀胱炎、間質性肺疾患、虹彩炎、刺激物誘発性炎症、虚血/再灌流、人工関節置換、若年性関節炎、若年性関節リウマチ、角膜炎、寄生虫感染による腎傷害、腎移植拒絶、レプトスピラ症、白血球接着不全、硬化性苔癬(LS)、ランバート-イートン筋無力症症候群、ロフラー症候群、ループス、ループス腎炎、ライム病、マルファン症候群(MFS)、肥満細胞活性化症候群、肥満細胞症、髄膜炎、髄膜腫、中皮腫、混合結合組織病、マックル-ウェルズ症候群(蕁麻疹性難聴アミロイドーシス)、粘膜炎、多臓器傷害症候群、多発性硬化症、筋消耗、筋ジストロフィー、重症筋無力症(MG)、骨髄異形成症候群、心筋炎、筋炎、鼻副鼻腔炎、壊死性腸炎、新生児発症多系統炎症性疾患(NOMID)、血管新生緑内障、ネフローゼ症候群、神経炎、神経病理学的疾患、非アレルゲン誘発性喘息、肥満、眼アレルギー、視神経炎、臓器移植拒絶反応、オスラーウェーバー症候群、骨関節炎、骨形成不全、骨壊死、骨粗鬆症、骨関節炎(osterarthritis)、耳炎、先天性爪肥厚症、ページェット病、骨ページェット病、膵炎、パーキンソン病、小児リウマチ、骨盤内炎症性疾患、天疱瘡、尋常性天疱瘡(PV)、水疱性類天疱瘡(BP)、心膜炎、周期熱、歯周炎、腹膜子宮内膜症、悪性貧血(アジソン病)、百日咳、PFAPA(周期熱性アフタ性咽頭炎および頸部腺症)、咽頭炎および腺炎(PFAPA症候群)、植物刺激物誘発性炎症、pneumocystis感染症、肺炎、間質性肺炎、ツタウルシ/ウルシオール油誘発性炎症、結節性多発性関節炎、多発性軟骨炎、多発性嚢胞腎疾患、リウマチ性多発筋痛、巨細胞性動脈炎、多発性筋炎、嚢炎、再灌流傷害および移植拒絶反応、原発性胆汁性肝硬変、原発性肺高血圧症、原発性硬化性胆管炎(PSC)、直腸炎、乾癬、尋常性乾癬、関節症性乾癬、乾癬性表皮、心理社会的ストレス疾患、肺疾患、肺線維症、肺高血圧症、壊疽性膿皮症、化膿性肉芽腫 後水晶体線維増殖症、化膿性無菌性関節炎、レイノー症候群、ライター病、反応性関節炎、腎疾患、腎移植片拒絶反応、再灌流傷害、呼吸窮迫症候群、網膜疾患、後水晶体線維増殖症、レイノー症候群、リウマチ性心炎、リウマチ性疾患、リウマチ熱、関節リウマチ、鼻炎、乾癬性鼻炎、酒さ、サルコイドーシス、シュニッツラー症候群、強膜炎、硬化症、強皮症、脊柱側彎、脂漏症、敗血症、敗血症性ショック、重度疼痛、セザリー症候群、鎌状赤血球貧血、シリカ誘発性疾患(珪肺症)、シェーグレン症候群、皮膚疾患、皮膚刺激、皮膚発疹、皮膚感作(接触皮膚炎またはアレルギー性接触皮膚炎)、睡眠時無呼吸症候群、脊髄傷害、脊柱管狭窄症、脊椎関節症、スポーツ傷害、捻挫および挫傷、スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)、脳卒中、くも膜下出血、日焼け、滑膜炎、全身性炎症反応症候群(SIRS)、全身性エリテマトーデス、全身性肥満細胞症(SMCD)、全身性血管炎、全身型若年性特発性関節炎、側頭動脈炎、腱炎、腱鞘炎、血小板減少症、甲状腺炎(thyroditis)、甲状腺炎、組織移植、トキソプラズマ症、トラコーマ、移植拒絶反応、外傷性脳傷害、
結核、尿細管間質性腎炎、腫瘍壊死因子(TNF)受容体関連周期性症候群(TRAPS)、1型糖尿病、2型糖尿病、1型糖尿病または2型糖尿病による合併症、潰瘍性大腸炎、蕁麻疹、子宮筋腫、ぶどう膜炎、ぶどう膜網膜炎、血管再狭窄、血管炎、血管炎(NHLBI)、白斑、ウェゲナー肉芽腫症、ならびにウィップル病が挙げられる。
【0143】
さらなる実施形態では、本方法は、少なくとも部分的にα4β7インテグリンにより媒介される疾患または状態の症状を改善するために提供される。一部の実施形態では、本方法は、少なくとも部分的にα4β7インテグリンにより媒介される疾患または状態の症状を有する哺乳動物を特定する工程、および哺乳動物に、症状の改善(すなわち、その重篤度の減少)に有効な、本明細書において記載されているような化合物の量を提供する工程を含む。
【0144】
一部の実施形態では、少なくとも部分的にα4β7インテグリンにより媒介される疾患または状態は、炎症性疾患またはLPS誘発性エンドトキシンショックである。一部の実施形態では、疾患は自己免疫疾患である。特定の実施形態では、自己免疫疾患は、全身性エリテマトーデス(SLE)、重症筋無力症、関節リウマチ(RA)、急性散在性脳脊髄炎、特発性血小板減少性紫斑病、多発性硬化症(MS)、炎症性腸疾患(IBD)、敗血症、乾癬、シェーグレン症候群、自己免疫性溶血性貧血、喘息、または慢性閉塞性肺疾患(COPD)、強直性脊椎炎、急性痛風および強直性脊椎炎、反応性関節炎、単関節炎、骨関節炎、痛風性関節炎、若年性関節炎、若年発症性関節リウマチ、若年性関節リウマチまたは関節症性乾癬である。別の実施形態では、疾患は炎症である。さらに別の実施形態では、疾患は、過剰なまたは破壊的な免疫反応、例えば喘息、関節リウマチ、多発性硬化症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、およびループスである。
【0145】
一部の実施形態では、少なくとも部分的にα4β7インテグリンにより媒介される疾患または状態は、炎症性腸疾患(IBD)である。「炎症性腸疾患」または「IBD」という用語は、本明細書で使用される場合、胃腸管の炎症性障害を説明する総称であり、その最も一般的な形態は、潰瘍性大腸炎およびクローン病である。本開示の化合物、組成物および方法を用いて処置することができる他の型のIBDには、空置性大腸炎、虚血性大腸炎、感染性大腸炎、化学的大腸炎、顕微鏡的大腸炎(コラーゲン性大腸炎、およびリンパ球性大腸炎を含む)、非定型大腸炎、偽膜性大腸炎、劇症大腸炎、自閉症腸炎、不定型大腸炎、ベーチェット病、胃十二指腸CD、空回腸炎、回腸炎、回結腸炎、クローン病(肉芽腫性)大腸炎、過敏性腸症候群、粘膜炎、放射線誘発性腸炎、短腸症候群、セリアック病、胃潰瘍、憩室炎、嚢炎、直腸炎、慢性下痢症が挙げられる。
【0146】
IBDの処置または予防には、IBDの1つまたは複数の症状の改善または減少も挙げられる。本明細書で使用される場合、「IBDの症状」という用語は、検出される症状、例えば上腹部痛、下痢、直腸出血、体重減少、熱、食欲減退、ならびに他のより重篤な合併症、例えば脱水、貧血および栄養失調を指す。多数のそのような症状は、定量分析に供される(例えば、体重減少、熱、貧血等)。一部の症状は、血液検査(例えば貧血)または血液の存在(例えば直腸出血)を検出する検査から容易に決定される。「前記症状が減少する場合」という用語は、限定されるものではないが、疾患からの回復の速度に対して検出される影響(例えば体重増加速度)を含む、検出される症状の定性的または定量的減少を指す。診断は、典型的に、粘膜の内視鏡観察、および内視鏡下生検検体の病理学的検査を経て決定される。
【0147】
IBDの経過は変動し、多くの場合、疾患寛解および疾患悪化の間欠周期に関連する。多様な方法が、IBDの疾患活動性および重篤度、ならびにIBDを有する被験体の処置に対する応答を特徴付けるために説明されている。本方法による処置は、一般に、任意のレベルまたは程度の疾患活動性のIBDを有する被験体に適用可能である。
【0148】
一部の実施形態では、本明細書において記載されている組成物の化合物の投与により処置される疾患または状態には、急性痛風および強直性脊椎炎、アレルギー性障害、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、筋萎縮性側索硬化症および多発性硬化症、粥状動脈硬化、細菌感染症、骨がん疼痛および子宮内膜症、BRAF抵抗性黒色腫、脳幹神経膠腫または下垂体腺腫に起因する疼痛、火傷、滑液包炎、肛門部がん、内分泌系がん、腎臓または尿管がん(例えば腎細胞癌、および腎盂癌)、陰茎がん、小腸がん、甲状腺がん、尿道がん、血液がん、例えば急性骨髄性白血病、舌がん、子宮頸癌、子宮内膜癌、卵管癌、腎盂癌、膣癌または外陰癌、慢性骨髄性白血病、慢性または急性白血病、慢性疼痛、古典的バーター症候群、感冒性結膜炎、冠動脈疾患、皮膚または眼内黒色腫、皮膚炎、月経困難症、湿疹、子宮内膜症、家族性腺腫性ポリポーシス、線維筋痛症、真菌感染症、痛風、婦人科腫瘍、子宮肉腫、卵管癌、頭痛、血友病性関節症、パーキンソン病、AIDS、帯状疱疹、ホジキン病、ハンチントン病、高プロスタグランジンE症候群、インフルエンザ、虹彩炎、若年性関節炎、若年発症性関節リウマチ、若年性関節リウマチ、腰痛および頸部痛、リンパ球性リンパ腫、筋膜障害、筋炎、神経痛、神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、神経炎症性障害、神経因性疼痛、外陰癌、パーキンソン病、小児悪性腫瘍、肺線維症 直腸がん、鼻炎、サルコイドーシス、軟部組織肉腫、強膜炎、皮膚がん、小児固形腫瘍、脊髄軸腫瘍、捻挫および挫傷、胃がん、脳卒中、亜急性および慢性の筋骨格系疼痛症候群、例えば滑液包炎、外科的または歯科的処置、インフルエンザまたは他のウイルス感染に伴う症状、滑膜炎、歯痛、潰瘍、子宮がん、子宮肉腫、ぶどう膜炎、血管炎、ウイルス感染症、ウイルス感染症(例えばインフルエンザ)、ならびに創傷治癒が挙げられる。
【0149】
潰瘍性大腸炎を有する被験体における疾患活動性の評価に有用な基準は、例えばTruelove et al. (1955) Br Med J 2:1041-1048においてみられる。これらの基準を使用して、疾患活動性は、IBDを有する被験体において軽度の疾患活動性または重度の疾患活動性として特徴付けることができる。重度の疾患活動性についての全ての基準に適合するわけではなく、軽度の疾患活動性についての基準を超える被験体は、中等度の疾患活動性を有すると分類される。
【0150】
本開示の治療方法は、疾患の経過における任意の点で適用することもできる。一部の実施形態では、本方法は、寛解の期間中のIBD(すなわち不活性な疾患)を有する被験体に適用される。そのような実施形態では、本方法は、寛解の期間を延長すること(例えば、不活性な疾患の期間を延長すること)により、または活性な疾患を予防する、減少させる、もしくは開始を遅延させることにより、利益をもたらす。他の実施形態では、方法は、活性な疾患の期間中のIBDを有する被験体に適用することができる。そのような方法は、活性な疾患の期間の持続期間を減少させること、IBDの1つもしくは複数の症状を減少させるかもしくは改善すること、またはIBDを処置することにより、利益をもたらす。
【0151】
臨床現場におけるIBDの処置の有効性を決定するための尺度は記載されており、例えば以下:症状の管理;瘻孔閉鎖;必要とされるコルチコステロイド療法の程度;および生活の質の改善が挙げられる。健康に関連する生活の質(HRQL)は、炎症性腸疾患質問票(IBDQ)を使用して評価することができ、これはIBDを有する被験体における生活の質を評価するために臨床現場において広く使用されている。(Guyatt et al. (1989) Gastroenterology 96:804-810を参照のこと)一部の実施形態では、疾患または状
態は、免疫媒介性肝臓傷害、疾患または状態である。
【0152】
一部の実施形態では、少なくとも部分的にα4β7インテグリンにより媒介される疾患または状態は、アルコール性肝炎である。アルコール性肝炎は、慢性かつ活発なアルコー
ル乱用を伴う被験体において発現する、黄疸および肝不全により特徴付けられる臨床症候群である。(Akriviadis E. et. al, Ann Gastroenterol. 2016 Apr-Jun;29(2):
236-237を参照のこと)。アルコール性肝炎は、肝細胞の硬変および線維化を引き起こ
すことがある。グルココルチコイド(例えばプレドニゾロン)およびホスホジエステラーゼ(phosophodiesterase)阻害剤(例えばペントキシフィリン)は、アルコール性肝炎を処置するために使用することができる。本明細書における化合物は、独立型の処置として、またはアルコール性肝炎の現行の処置と組み合わせて、使用することができる。
【0153】
一態様では、本開示は、それを必要とする被験体におけるヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染を処置または予防する方法であって、被験体に治療有効量の本明細書において提供されている化合物もしくはその薬学的に受容可能な塩、または本明細書において提供されている薬学的組成物を投与する工程を含む、方法を提供する。
【0154】
一部の実施形態では、少なくとも部分的にα4β7インテグリンにより媒介される疾患または状態は、全身性エリテマトーデス(SLE)、ループス腎炎、ループス関連もしくは他の自己免疫障害またはSLEの症状である。全身性エリテマトーデスの症状には、関節痛、関節腫脹、関節炎、疲労、脱毛、口内炎、リンパ節腫脹、日光過敏症、皮膚発疹、頭痛、しびれ、刺痛、痙攣、視力障害、人格変化、上腹部痛、悪心、嘔吐、心拍数異常、喀血および呼吸困難、斑状皮膚色、レイノー現象が挙げられる。
併用療法
【0155】
本明細書において記載されている化合物が患者に1つもしくは複数の追加の活性剤または治療と組み合わせて与えられる処置の方法も提供する。
【0156】
よって、一部の実施形態では、少なくとも部分的にα4β7インテグリンにより媒介される疾患もしくは状態、および/または少なくとも部分的にα4β7インテグリンにより媒介される疾患もしくは状態と共存するもしくはそれらにより悪化もしくは誘発される疾患もしくは症状、例えばアレルギー性障害ならびに/または自己免疫および/もしくは炎症性疾患ならびに/または急性炎症性反応を処置する方法は、それを必要とする患者に、少なくとも部分的にα4β7により媒介される疾患または状態、少なくとも部分的にα4β7インテグリンにより媒介される疾患または状態に付随する、またはそれらと共存する、アレルギー性障害ならびに/または自己免疫および/もしくは炎症性疾患、ならびに/または急性炎症性反応を処置するのに有用であり得る、必要に応じて追加の作用剤(例えば、第2の、第3の、第4のまたは第5の活性剤)と組み合わせた有効量の本明細書において記載されている化合物を投与する工程を含む。第2の、第3の、第4のまたは第5の活性剤を用いる処置は、本明細書において記載されている化合物を用いる処置の前に、それと同時に、またはそれに続けて行うことができる。一部の実施形態では、本明細書において記載されている化合物は、別の活性剤と単一の剤形に組み合わせる。本明細書において記載されている化合物と組み合わせて使用することのできる好適な治療剤には、限定されるものではないが、本明細書において提供されている治療剤、または少なくとも1つの本明細書において提供されている治療剤を含む組合せが挙げられる。
【0157】
本明細書は、本明細書において記載されている化合物が炎症性疾患または状態の処置のための作用剤と組み合わせて投与される処置の方法を含む。本明細書において記載されている化合物と組み合わせて使用することのできる炎症性疾患または状態の処置のための作用剤の例には、アルファ-フェトプロテインモジュレーター;アデノシンA3受容体アンタゴニスト;アドレノメデュリンリガンド;AKT1遺伝子阻害剤;抗生物質;抗真菌剤;ASK1阻害剤;ATPアーゼ阻害剤;ベータアドレナリン受容体アンタゴニスト;BTK阻害剤;カルシニューリン阻害剤;炭水化物代謝モジュレーター;カテプシンS阻害剤;CCR9ケモカインアンタゴニスト;CD233モジュレーター;CD29モジュレ
ーター;CD3アンタゴニスト;CD40リガンド阻害剤;CD40リガンド受容体アンタゴニスト;ケモカインCXCリガンド阻害剤;CHST15遺伝子阻害剤;コラーゲンモジュレーター;CSF-1アンタゴニスト;CX3CR1ケモカインモジュレーター;エコバイオティクス;エオタキシンリガンド阻害剤;EP4プロスタノイド受容体アゴニスト;F1F0 ATP合成酵素モジュレーター;ファルネソイドX受容体(FXRおよびNR1H4)アゴニストまたはモジュレーター;便微生物移植(FMT);フラクタルカインリガンド阻害剤;遊離脂肪酸受容体2アンタゴニスト;GATA3転写因子阻害剤;グルカゴン様ペプチド2アゴニスト;グルココルチコイドアゴニスト;グルココルチコイド受容体モジュレーター;グアニル酸シクラーゼ受容体アゴニスト;HIFプロリルヒドロキシラーゼ阻害剤;ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤;HLAクラスII抗原モジュレーター;低酸素誘導因子-1刺激物質;ICAM1遺伝子阻害剤;IL-1ベータリガンドモジュレーター;IL-12アンタゴニスト;IL-13アンタゴニスト;IL-18アンタゴニスト;IL-22アゴニスト;IL-23アンタゴニスト;IL-23A阻害剤;IL-6アンタゴニスト;IL-7受容体アンタゴニスト;IL-8受容体アンタゴニスト;インテグリンアルファ-4/ベータ-1アンタゴニスト;インテグリンアルファ-4/ベータ-7アンタゴニスト;インテグリンアンタゴニスト;インターロイキンリガンド阻害剤;インターロイキン受容体17Aアンタゴニスト;インターロイキン-1ベータリガンド;インターロイキン1様受容体2阻害剤;IL-6受容体モジュレーター;JAKチロシンキナーゼ阻害剤;Jak1チロシンキナーゼ阻害剤;Jak3チロシンキナーゼ阻害剤;ラクトフェリン刺激物質;LanC様タンパク質2モジュレーター;白血球エラスターゼ(leukocyte elastate)阻害剤;白血球プロテイナーゼ-3阻害剤;M
AdCAM阻害剤;メラニン凝集ホルモン(MCH-1)アンタゴニスト;メラノコルチンアゴニスト;メタロプロテアーゼ-9阻害剤;マイクロバイオーム標的療法;ナトリウム利尿ペプチド受容体Cアゴニスト;ニューレグリン-4リガンド;NLPR3阻害剤;NKG2 D活性化NK受容体アンタゴニスト;核内因子カッパB阻害剤;オピオイド受容体アンタゴニスト;OX40リガンド阻害剤;酸化還元酵素阻害剤;P2X7プリン受容体モジュレーター;PDE4阻害剤;Pellinoホモログ1阻害剤;PPARアルファ/デルタアゴニスト;PPARガンマアゴニスト;タンパク質fimH阻害剤;P-セレクチン糖タンパク質リガンド-1阻害剤;Retチロシンキナーゼ受容体阻害剤;RIP-1キナーゼ阻害剤;RIP-2キナーゼ阻害剤;RNAポリメラーゼ阻害剤;スフィンゴシン1リン酸ホスファターゼ1刺激物質;スフィンゴシン-1-リン酸受容体-1アゴニスト;スフィンゴシン-1-リン酸受容体-5アゴニスト;スフィンゴシン-1-リン酸受容体-1アンタゴニスト;スフィンゴシン-1-リン酸受容体-1モジュレーター;幹細胞抗原-1阻害剤;スーパーオキシドジスムターゼモジュレーター;SYK阻害剤;組織トランスグルタミナーゼ阻害剤;TLR-3アンタゴニスト;TLR-4アンタゴニスト;Toll様受容体8(TLR8)阻害剤;TLR-9アゴニスト;TNFアルファリガンド阻害剤;TNFリガンド阻害剤;TNFアルファリガンドモジュレーター;TNFアンタゴニスト;TPL-2阻害剤;腫瘍壊死因子14リガンドモジュレーター;腫瘍壊死因子15リガンド阻害剤;Tyk2チロシンキナーゼ阻害剤;I型IL-1受容体アンタゴニスト;バニロイドVR1アゴニスト;およびゾヌリン阻害剤、ならびにそれらの組合せが挙げられる。
【0158】
アデノシンA3受容体アンタゴニストには、PBF-677が挙げられる。
【0159】
アドレノメデュリンリガンドには、アドレノメデュリンが挙げられる。
【0160】
抗生物質には、シプロフロキサシン、クラリスロマイシン、メトロニダゾール、バンコマイシン、リファマイシン、リファキシミンおよびトスフロキサシンが挙げられる。
【0161】
ASK1阻害剤には、GS-4997が挙げられる。
【0162】
アルファ-フェトプロテインモジュレーターには、ACT-101が挙げられる。
【0163】
抗CD28阻害剤には、JNJ-3133およびアバタセプトが挙げられる。
【0164】
ベータアドレナリン受容体アンタゴニストには、NM-001が挙げられる。
【0165】
BTK阻害剤には、GS-4059が挙げられる。
【0166】
カルシニューリン阻害剤には、タクロリムス、およびシクロスポリンが挙げられる。
【0167】
炭水化物代謝モジュレーターには、ASD-003が挙げられる。
【0168】
カテプシンS阻害剤には、VBY-129が挙げられる。
【0169】
CCR9ケモカインアンタゴニストには、CCX-507が挙げられる。
【0170】
CD233モジュレーターには、GSK-2831781が挙げられる。
【0171】
CD29モジュレーターには、PF-06687234が挙げられる。
【0172】
CD3アンタゴニストには、NI-0401が挙げられる。
【0173】
CD4アンタゴニストには、IT-1208が挙げられる。
【0174】
CD40リガンド阻害剤には、SAR-441344、およびレトリズマブが挙げられる。
【0175】
CD40遺伝子阻害剤には、NJA-730が挙げられる。
【0176】
CD40リガンド受容体アンタゴニストには、FFP-104、BI-655064が挙げられる。
【0177】
シャペロニン結合免疫グロブリンタンパク質には、IRL-201805が挙げられる。
【0178】
ケモカインCXCリガンド阻害剤には、LY-3041658が挙げられる。
【0179】
CHST15遺伝子阻害剤には、STNM-01が挙げられる。
【0180】
コラーゲンモジュレーターには、ECCS-50(DCCT-10)が挙げられる。
【0181】
COTタンパク質キナーゼ阻害剤には、GS-4875が挙げられる。
【0182】
CSF-1アンタゴニストには、JNJ-40346527(PRV-6527)、およびSNDX-6352が挙げられる。
【0183】
CX3CR1ケモカインモジュレーターには、E-6130が挙げられる。
【0184】
エコバイオティクスには、SER-287が挙げられる。
【0185】
エオタキシンリガンド阻害剤には、ベルチリムマブが挙げられる。
【0186】
EP4プロスタノイド受容体アゴニストには、KAG-308が挙げられる。
【0187】
F1F0 ATP合成酵素モジュレーターには、LYC-30937 ECが挙げられる。
【0188】
フラクタルカインリガンド阻害剤には、クエトモリマブ(quetmolimab)(E-601
1)が挙げられる。
【0189】
遊離脂肪酸受容体2アンタゴニストには、GLPG-0974が挙げられる。
【0190】
GATA3転写因子阻害剤には、SB-012が挙げられる。
【0191】
グルカゴン様ペプチド2アゴニストには、テデュグルチドおよびアプラグルチドが挙げられる。
【0192】
グルココルチコイド受容体アゴニストには、ブデソニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、およびリン酸デキサメタゾンナトリウムが挙げられる。
【0193】
グルココルチコイド受容体モジュレーター/TNFリガンド阻害剤には、ABBV-3373が挙げられる。
【0194】
グアニル酸シクラーゼ受容体アゴニストには、ドルカナチドが挙げられる。
【0195】
HIFプロリルヒドロキシラーゼ阻害剤には、DS-1093およびAKB-4924が挙げられる。
【0196】
HIFプロリルヒドロキシラーゼ-2阻害剤/低酸素誘導因子-1刺激物質には、GB-004が挙げられる。
【0197】
ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤には、ギビノスタットが挙げられる。
【0198】
ヒストン脱アセチル化酵素-6阻害剤には、CKD-506が挙げられる。
【0199】
HLAクラスII抗原モジュレーターには、HLAクラスIIタンパク質モジュレーターが挙げられる。
【0200】
ICAM1遺伝子阻害剤には、アリカホルセンが挙げられる。
【0201】
IL-12アンタゴニストには、ウステキヌマブ(IL12/IL23)が挙げられる。
【0202】
IL-13アンタゴニストには、トラロキヌマブが挙げられる。
【0203】
IL-18アンタゴニストには、GSK-1070806が挙げられる。
【0204】
IL-22アゴニストには、RG-7880が挙げられる。
【0205】
IL-23アンタゴニストには、チルドラキズマブ、リサンキズマブ(BI-655066)、ミリキズマブ(LY-3074828)、ブラジクマブ(AMG-139)、およびPTG-200が挙げられる。
【0206】
IL-23A阻害剤には、グセルクマブが挙げられる。
【0207】
IL-6アンタゴニストには、オロキズマブが挙げられる。
【0208】
IL-7受容体アンタゴニストには、OSE-127が挙げられる。
【0209】
IL-8受容体アンタゴニストには、クロトリマゾールが挙げられる。
【0210】
インテグリンアルファ-4/ベータ-1アンタゴニストには、ナタリズマブが挙げられる。
【0211】
インテグリンアルファ-4/ベータ-7アンタゴニストには、エトロリズマブ(a4b7/aEb7)、ベドリズマブ、カロテグラストメチル(carotegast methyl)、TRK-170(a4b7/a4b1)、PN-10943、およびPTG-100が挙げられる。
【0212】
インテグリンアンタゴニストには、E-6007が挙げられる。
【0213】
インターロイキンリガンド阻害剤には、ビメキズマブ(IL-17A/IL-17F)が挙げられる。
【0214】
インターロイキン受容体17Aアンタゴニストには、ブロダルマブが挙げられる。
【0215】
インターロイキン-1ベータリガンドには、K(D)PTが挙げられる。
【0216】
インターロイキン1様受容体2阻害剤には、BI-655130が挙げられる。
【0217】
IL-6受容体モジュレーターには、オラムキセプト(olamkicept)が挙げられる。
【0218】
JAKチロシンキナーゼ阻害剤には、トファシチニブ(1/3)、ペフィシチニブ(1/3)、TD-3504、およびTD-1473が挙げられる。Jak1チロシンキナーゼ阻害剤には、WO2008/109943に開示されている化合物が挙げられる。他のJAK阻害剤の例には、限定されるものではないが、AT9283、AZD1480、バリシチニブ、BMS-911543、フェドラチニブ、フィルゴチニブ(GLPG0634)、ガンドチニブ(LY2784544)、INCB039110、レスタウルチニブ、モメロチニブ(CYT0387)、NS-018、パクリチニブ(SB1518)、ペフィシチニブ(ASP015K)、ルキソリチニブ、トファシチニブ(以前はタソシチニブ)、XL019、ウパダシチニブ(ABT-494)、フィルゴチニブ、GLPG-0555、SHR-0302、およびブレポシチニブ(PF-06700841)(JAK1/Tyk2)が挙げられる。
【0219】
Jak3チロシンキナーゼ阻害剤には、PF-06651600が挙げられる。
【0220】
ラクトフェリン刺激物質には、組換えヒトラクトフェリン(VEN-100)が挙げられる。
【0221】
LanC様タンパク質2モジュレーターには、BT-11が挙げられる。
【0222】
白血球エラスターゼ阻害剤/白血球プロテイナーゼ-3阻害剤には、チプレレスタット(tiprelestat)が挙げられる。
【0223】
MAdCAM阻害剤には、SHP-647(PF-547659)が挙げられる。
【0224】
メラニン凝集ホルモン(MCH-1)アンタゴニストには、CSTI-100が挙げられる。
【0225】
メラノコルチンMC1受容体アゴニストには、ASP-3291およびPL-8177が挙げられる。
【0226】
メタロプロテアーゼ-9阻害剤には、GS-5745が挙げられる。
【0227】
マイクロバイオームモジュレーターには、ABI-M201が挙げられる。
【0228】
ナトリウム利尿ペプチド受容体Cアゴニストには、プレカナチドが挙げられる。
【0229】
ニューレグリン-4リガンドには、NRG-4が挙げられる。
【0230】
NKG2 D活性化NK受容体アンタゴニストには、JNJ-4500が挙げられる。
【0231】
NLPR3阻害剤には、ダパンストリル、BMS-986299、SB-414、MCC-950、IFM-514、JT-194、PELA-167、およびNBC-6が挙げられる。
【0232】
ファルネソイドX受容体(FXRおよびNR1H4)アゴニストまたはモジュレーターには、AGN-242266、シロフェキソールトロメタミン(cilofexor tromethamine)(GS-9674)、EDP-305、EYP-001、GNF-5120、MET
-409、ニデュフェキソール(nidufexor)(LMB-763)、オベチコール酸、T
ERN-101、およびトロピフェキソールが挙げられる。
【0233】
核内因子カッパB阻害剤には、テタニックス(Thetanix)が挙げられる。
【0234】
オピオイド受容体アンタゴニストには、ナルトレキソンおよびIRT-103が挙げられる。
【0235】
OX40リガンド阻害剤には、KHK-4083が挙げられる。
【0236】
酸化還元酵素阻害剤には、オルサラジンが挙げられる。
【0237】
Pellinoホモログ1阻害剤には、BBT-401が挙げられる。
【0238】
P2X7プリン受容体モジュレーターには、SGM-1019が挙げられる。
【0239】
PDE4阻害剤には、アプレミラストが挙げられる。
【0240】
PPARアルファ/デルタアゴニストには、エラフィブラノール(GFT-1007)が挙げられる。
【0241】
PPARガンマアゴニストには、GED-0507-34-Levoが挙げられる。
【0242】
タンパク質fimH阻害剤には、シボフィムロク(EB-8018)が挙げられる。
【0243】
P-セレクチン糖タンパク質リガンド-1阻害剤には、SEL-K2、AbGn-168Hおよびネイフリズマブが挙げられる。
【0244】
Retチロシンキナーゼ受容体阻害剤には、GSK-3179106が挙げられる。
【0245】
RIP-1キナーゼ阻害剤には、GSK-2982772が挙げられる。
【0246】
RIP-2キナーゼ阻害剤には、GSK-2983559が挙げられる。
【0247】
スフィンゴシン1リン酸ホスファターゼ1刺激物質には、エトラシモドが挙げられる。
【0248】
スフィンゴシン-1-リン酸受容体-1アゴニストには、オザニモド、モクラビモド(KRP-203)、およびBMS-986166が挙げられる。
【0249】
スフィンゴシン-1-リン酸受容体-1アゴニスト/スフィンゴシン-1-リン酸受容体-5アゴニストには、オザニモドが挙げられる。
【0250】
スフィンゴシン-1-リン酸受容体-1アンタゴニストには、アミセリモド(MT-1303)が挙げられる。
【0251】
スフィンゴシン-1-リン酸受容体-1モジュレーターには、OPL-002が挙げられる。
【0252】
幹細胞抗原-1阻害剤には、Ampion(DMI-9523)が挙げられる。
【0253】
スーパーオキシドジスムターゼモジュレーターには、ミジスマーゼが挙げられる。
【0254】
Syk阻害剤には、GS-9876が挙げられる。
【0255】
組織トランスグルタミナーゼ阻害剤には、ザンピリマブ(zampilimab)が挙げられる。
【0256】
TLR-3アンタゴニストには、PRV-300が挙げられる。
【0257】
TLR-4アンタゴニストには、JKB-122が挙げられる。
【0258】
Toll様受容体8(TLR8)阻害剤には、E-6887、IMO-4200、IMO-8400、IMO-9200、MCT-465、MEDI-9197、モトリモド、レシキモド、VTX-1463、およびVTX-763が挙げられる。
【0259】
TLR-9アゴニストには、コビトリモド、IMO-2055、IMO-2125、レフィトリモド、リテニモド、MGN-1601、およびPUL-042が挙げられる。
【0260】
TNFアルファリガンド阻害剤には、アダリムマブ、セルトリズマブペゴル、インフリキシマブ、ゴリムマブ、DLX-105、Debio-0512、HMPL-004、CYT-020-TNFQb、Hemay-007、およびV-565が挙げられる。
【0261】
TNFアンタゴニストには、AVX-470、ツリネルセプト(tulinercept)、およ
びエタネルセプトが挙げられる。
【0262】
TPL-2阻害剤には、GS-4875が挙げられる。
【0263】
腫瘍壊死因子14リガンドモジュレーターには、AEVI-002が挙げられる。
【0264】
腫瘍壊死因子15リガンド阻害剤には、PF-06480605が挙げられる。
【0265】
Tyk2チロシンキナーゼ阻害剤には、PF-06826647およびBMS-986165が挙げられる。
【0266】
TrkA受容体アンタゴニストには、SNA-125が挙げられる。
【0267】
I型IL-1受容体アンタゴニストには、アナキンラが挙げられる。
【0268】
ゾヌリン阻害剤には、酢酸ララゾチドが挙げられる。
【0269】
本明細書は、本明細書において記載されている化合物が抗炎症剤と組み合わせて投与される処置の方法を含む。抗炎症剤には、限定されるものではないが、NSAID、非特異的およびCOX-2特異的シクロオキシゲナーゼ酵素阻害剤、金化合物、コルチコステロイド、メトトレキサート、腫瘍壊死因子受容体(TNF)受容体アンタゴニスト、免疫抑制剤ならびにメトトレキサートが挙げられる。
【0270】
NSAIDの例には、限定されるものではないが、イブプロフェン、フルルビプロフェン、ナプロキセンおよびナプロキセンナトリウム、ジクロフェナク、ジクロフェナクナトリウムとミソプロストールとの組合せ、スリンダク、オキサプロジン、ジフルニサル、ピロキシカム、インドメタシン、エトドラク、フェノプロフェンカルシウム、ケトプロフェン、ナブメトンナトリウム、スルファサラジン、トルメチンナトリウム、およびヒドロキシクロロキンが挙げられる。NSAIDの例には、COX-2特異的阻害剤(すなわち、COX-1についてのIC50の50分の1以下であるIC50でCOX-2を阻害する化合物)、例えばセレコキシブ、バルデコキシブ、ルミラコキシブ、エトリコキシブおよび/またはロフェコキシブも挙げられる。
【0271】
さらなる一実施形態では、抗炎症剤はサリチレートである。サリチレートには、限定されるものではないが、アセチルサリチル酸またはアスピリン、サリチル酸ナトリウム、ならびにサリチル酸コリンおよびサリチル酸マグネシウムが挙げられる。
【0272】
抗炎症剤はまた、コルチコステロイドであってもよい。例えば、コルチコステロイドは、コルチゾン、デキサメタゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、リン酸プレドニゾロンナトリウム、およびプレドニゾンから選択することができる。
【0273】
一部の実施形態では、抗炎症治療剤は、金化合物、例えば金チオリンゴ酸ナトリウムまたはオーラノフィンである。
【0274】
一部の実施形態では、抗炎症剤は、代謝阻害剤、例えば、ジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤、例えばメトトレキサート、またはジヒドロオロト酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、例えばレフルノミドである。
【0275】
一部の実施形態では、抗炎症性化合物は、抗C5モノクローナル抗体(例えばエクリズマブまたはパキセリズマブ)、TNFアンタゴニスト、例えばエタネルセプト、または抗TNFアルファモノクローナル抗体であるインフリキシマブである。
【0276】
本明細書は、本明細書において記載されている化合物が免疫抑制剤と組み合わせて投与される処置の方法を含む。一部の実施形態では、免疫抑制剤は、メトトレキサート、レフルノミド、シクロスポリン、タクロリムス、アザチオプリン、またはミコフェノール酸モフェチルである。
【0277】
本明細書は、本明細書において記載されている化合物がIBDの処置のための作用剤のクラスと組み合わせて投与される処置の方法を含む。本明細書において記載されている化合物と組み合わせて使用することのできるIBDの処置のための作用剤のクラスの例には、ASK1阻害剤、ベータアドレナリン受容体アンタゴニスト、BTK阻害剤、ベータ-グルクロニダーゼ阻害剤、ブラジキニン受容体モジュレーター、カルシニューリン阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤、カテプシンS阻害剤、CCR3ケモカインアンタゴニスト、CD40リガンド受容体アンタゴニスト、ケモカインCXCリガンド阻害剤、CHST15遺伝子阻害剤、コラーゲンモジュレーター、CSF-1アンタゴニスト、シクロオキシゲナーゼ阻害剤、シトクロムP450 3A4阻害剤、エオタキシンリガンド阻害剤、EP4プロスタノイド受容体アゴニスト、エリスロポエチン受容体アゴニスト、フラクタルカインリガンド阻害剤、遊離脂肪酸受容体2アンタゴニスト、GATA3転写因子阻害剤、グルカゴン様ペプチド2アゴニスト、グルココルチコイドアゴニスト、グアニル酸シクラーゼ受容体アゴニスト、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤、HLAクラスII抗原モジュレーター、IL-12アンタゴニスト、IL-13アンタゴニスト、IL-23アンタゴニスト、IL-6アンタゴニスト、IL-6受容体モジュレーター、インターロイキン-7受容体モジュレーター、IL-7アンタゴニスト、IL-8アンタゴニスト、インテグリンアルファ-4/ベータ-1アンタゴニスト、インテグリンアルファ-4/ベータ-7アンタゴニスト、インテグリンアルファ-Eアンタゴニスト、インテグリンアンタゴニスト、インテグリンベータ-7アンタゴニスト、インターロイキンリガンド阻害剤、インターロイキン-2リガンド、インターロイキン受容体17Aアンタゴニスト、インターロイキン-1ベータリガンド、インターロイキン-1ベータリガンドモジュレーター、IRAK4阻害剤、JAKチロシンキナーゼ阻害剤、Jak1チロシンキナーゼ阻害剤、Jak3チロシンキナーゼ阻害剤、LanC様タンパク質2モジュレーター、リポキシゲナーゼモジュレーター、MAdCAM阻害剤、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、メラノコルチンアゴニスト、メタロプロテアーゼ-9阻害剤、ナトリウム利尿ペプチド受容体Cアゴニスト、ニューレグリン-4リガンド、NKG2 D活性化NK受容体アンタゴニスト、オピオイド受容体アンタゴニスト、オピオイド受容体デルタアンタゴニスト、酸化還元酵素阻害剤、P2X7プリン受容体アゴニスト、PDE4阻害剤、ファゴサイトーシス刺激ペプチドモジュレーター、カリウムチャネル阻害剤、PPARアルファアゴニスト、PPARデルタアゴニスト、PPARガンマアゴニスト、タンパク質fimH阻害剤、P-セレクチン糖タンパク質リガンド-1阻害剤、RNAポリメラーゼ阻害剤、スフィンゴシン1リン酸ホスファターゼ1刺激物質、スフィンゴシン1リン酸ホスファターゼモジュレーター、スフィンゴシン-1-リン酸受容体-1アゴニスト、スフィンゴシン-1-リン酸受容体-1アンタゴニスト、スフィンゴシン-1-リン酸受容体-1モジュレーター、スフィンゴシン-1-リン酸受容体-5モジュレーター、STAT3遺伝子阻害剤、幹細胞抗原-1阻害剤、スーパーオキシドジスムターゼモジュレーター、スーパーオキシドジスムターゼ刺激物質、SYK阻害剤、TGFベータ1リガンド阻害剤、チムリンアゴニスト、TLRアンタゴニスト、TLRアゴニスト、TNFアルファリガンド阻害剤、TNFアンタゴニスト、腫瘍壊死因子14リガンドモジュレーター、II型TNF受容体モジュレーター、Tpl2阻害剤、およびゾヌリン阻害剤が挙げられる。
【0278】
本明細書は、本明細書において記載されている化合物がIBDの処置のための作用剤と組み合わせて投与される処置の方法を含む。本明細書において記載されている化合物またはその薬学的に受容可能な塩、立体異性体、立体異性体の混合物、互変異性体、もしくは重水素化類似体と組み合わせて使用することのできるIBDの処置のための作用剤の例には、炎症性疾患または状態の処置のために本明細書において提供されているもの、およびABX-464、アダリムマブ;アリカホルセン、ALLO-ASC-CD、AMG-966、アナキンラ、アプレミラスト;Alequel;AMG-139;アミセリモド、ASD-003、ASP-3291、AX-1505、BBT-401、バルサラジド;ジプロピオン酸ベクロメタゾン;BI-655130、BMS-986184;ブデソニド;CEQ-508;セルトリズマブ;ChAdOx2-HAV、リン酸デキサメタゾンナトリウム、DNVX-078、エタネルセプト;シビネチド;Clostridium
butyricum;ETX-201、ゴリムマブ;GS-4997、GS-9876、GS-4875、GS-4059、インフリキシマブ;メサラジン、HLD-400、LYC-30937 EC;IONIS-JBI1-2.5Rx、JNJ-64304500、JNJ-4447、ナルトレキソン;ナタリズマブ;ネイフリズマブ、オルサラジン;PH-46-A、プロピオニル-L-カルニチン;PTG-100;レメステムセル-L;タクロリムス;テデュグルチド;トファシチニブ;ASP-1002;ウステキヌマブ;ベドリズマブ;AVX-470;INN-108;SGM-1019;PF-06480605;PF-06651600;PF-06687234;RBX-8225、SER-287;テタニックス;TOP-1288;VBY-129;99mTc-アネキシンV-128;ベルチリムマブ;DLX-105;ドルカナチド;FFP-104;フィルゴチニブ;フォラルマブ;GED-0507-34-Levo;ギビノスタット;GLPG-0974;イベロガスト;JNJ-40346527;K(D)PT;KAG-308;KHK-4083;KRP-203;酢酸ララゾチド;LY-3074828、ミジスマーゼ;オロキズマブ;OvaSave;P-28-GST;PF-547659;プレドニゾロン;QBECO;RBX-2660、RG-7835;JKB-122;SB-012;STNM-01;Debio-0512;TRK-170;ズカプサイシン;ABT-494;Ampion;BI-655066;カロテグラストメチル;コビトリモド;エラフィブラノール;エトロリズマブ;GS-5745;HMPL-004;LP-02、オザニモド;ペフィシチニブ;クエトモリマブ(E-6011);RHB-104;リファキシミン;チルドラキズマブ;トラロキヌマブ;ブロダルマブ;ラキニモド;プレカナチド;ビドフルジムス;およびAZD-058が挙げられる。
【0279】
本明細書は、本明細書において記載されている化合物が移植片対宿主病の処置のための作用剤と組み合わせて投与される処置の方法を含む。本明細書において記載されている化合物と組み合わせて使用することのできる移植片対宿主病の処置のための作用剤の例には、炎症性疾患または状態の処置のために本明細書において提供されているもの、および[18F]F-AraG、AM-01、アルファ1アンチトリプシン刺激物質:AAT-IVおよびCSL-964;Allocetra、エファバロイキンアルファ(AMG-592)、三酸化ヒ素、ATIR-101、ベラタセプト、ベリムマブ、ベータラクタマーゼモジュレーター:リバキサマーゼ、ボルテゾミブ、ブレンツキシマブベドチン、ブリモニジン、ブリモニジン酒石酸塩、カンナビジオール、シクロスポリン、CYP-001、um、dilanubicel、ドルナーゼアルファ、DSM-9843、エクリズマブ、EDP-1066、エベロリムス、Furestem、GL-101、イブルチニブ、IMSUT-CORD、IRX-4204、イトリズマブ、KD-025、MaaT-013、ミラツズマブ、ミゾリビン、ミコフェノール酸モフェチル、MSCTC-0010、nalotimagene carmaleucel、MET-2、ニロチニブ、ナルソプリマブ(OMS-721)、パクリチニブ、PF-05285401、ProTmune、QPI-1002、レメステムセル-L、RGI-2001、サラチン、SCM-CGH、シロリムス、T-allo10、テルミサルタン、TOP-1288、TZ-1
01、ボクロスポリン;CCR5ケモカインアンタゴニスト:レロンリマブ(PRO-140);CD40リガンド受容体アンタゴニスト:イスカリマブ;補体C1sサブコンポーネント阻害剤:CE-1145、スチムリマブ、Cinryze、BIVV-009;B-リンパ球抗原CD20阻害剤:オビヌツズマブ、リツキシマブ;CASP9遺伝子刺激物質:リボジェンレクルーセル;CD3アンタゴニストまたはCD7阻害剤:T-Guard;補体C5a因子阻害剤:オレンダリズマブ;ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤:ベゲロマブ;JAK1/2チロシンキナーゼ阻害剤:ルキソリチニブ;Jak1チロシンキナーゼ阻害剤:イタシチニブ;インターロイキン-2リガンド:アルデスロイキン;インターロイキン22リガンド:F-652;IL-2受容体アルファサブユニット阻害剤:バシリキシマブおよびイノリモマブ;IL-6受容体アゴニスト:PLX-1;IL-6受容体アンタゴニスト:クラザキズマブ;OX40リガンド阻害剤:KY-1005;そのようなOX40阻害剤の例は、U.S.8,450,460において開示されている化合物であり、その全体の内容は参照により本明細書に組み込まれる;シグナル伝達物質CD24モジュレーター:CD24-IgFc;ソマトスタチン受容体アゴニスト:サイモグロブリン;およびスフィンゴシン-1-リン酸受容体-1アゴニスト:ポネシモドが挙げられる。
【0280】
本明細書は、本明細書において記載されている化合物が原発性硬化性胆管炎の処置のための作用剤と組み合わせて投与される処置の方法を含む。本明細書において記載されている化合物と組み合わせて使用することのできる原発性硬化性胆管炎の処置のための作用剤の例には、炎症性疾患または状態の処置のために本明細書において提供されているもの、およびBTT-1023、CM-101、Doconexent、GRI-0124、HTD-1801、HTD-2802、ヒメクロモン、IDN-7314、NGM-282、ノルウルソデオキシコール酸、ORBCEL-C、インテグリンアルファ-V/ベータ-1およびベータ-6アンタゴニスト:PLN-74809;PPARデルタアゴニスト:セラデルパルリシン;SCT-5-27、PTGS2遺伝子およびTGFベータ1遺伝子阻害剤:SCT-5-27、およびSTP-705;ファルネソイドX受容体(FXR、NR1H4)アゴニストまたはモジュレーター:AGN-242266、シロフェキソールトロメタミン(GS-9674)、EDP-305、EYP-001、GNF-5120、MET-409、ニデュフェキソール(LMB-763)、オベチコール酸、TERN-101、トロピフェキソール;肝臓X受容体アンタゴニスト:DUR-928;およびCCR5/CCR2ケモカインアンタゴニスト:セニクリビロックが挙げられる。
【0281】
一部の実施形態では、1つまたは複数の追加の治療剤は:HIVのための組合せ薬物、HIVの処置のための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリック)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟阻害剤、潜伏感染再活性化剤、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベース療法、ホスファチジルイノシトール-3キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL-13アンタゴニスト、ペプチジル-プロリルシス-トランス異性化酵素Aモジュレーター、タンパク質ジスルフィド異性化酵素阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV-1ウイルス感染力因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV-1Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系統キナーゼ-3(MLK-3)阻害剤、HIV-1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK-9阻害剤、樹状細胞ICAM-3結合ノンインテグリン1阻害
剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質変換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH-オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子治療、ならびにHIVワクチン、または先行するもののいずれかの薬学的に受容可能な塩、あるいはそれらの任意の組合せからなる群から選択される。
【0282】
一部の実施形態では、1つまたは複数の追加の治療剤は、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびHIVの処置のための他の薬物、または先行するもののいずれかの薬学的に受容可能な塩、あるいはそれらの任意の組合せからなる群から選択される。
【0283】
一部の実施形態では、1つまたは複数の追加の治療剤は、免疫調節剤、例えば免疫刺激剤または免疫抑制剤である。ある特定の他の実施形態では、免疫調節剤は、CTLA-4、LAG-3、B7-H3、B7-H4、Tim3、BTLA、KIR、A2aR、CD200および/またはPD-1経路を含む免疫チェックポイントの機能を変更することが可能な作用剤である。他の実施形態では、免疫調節剤は、免疫チェックポイント調節剤である。例示的な免疫チェックポイント調節剤には、抗CTLA-4抗体(例えばイピリムマブ)、抗LAG-3抗体、抗B7-H3抗体、抗B7-H4抗体、抗Tim3抗体、抗BTLA抗体、抗KIR抗体、抗A2aR抗体、抗CD200抗体、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、抗CD28抗体、抗CD80または抗CD86抗体、抗B7RP1抗体、抗B7-H3抗体、抗HVEM抗体、抗CD137または抗CD137L抗体、抗OX40または抗OX40L抗体、抗CD40または抗CD40L抗体、抗GAL9抗体、抗IL-10抗体およびA2aR薬が挙げられる。ある特定のそのような免疫経路遺伝子産物については、そのような遺伝子産物の低分子モジュレーターのように、そのような遺伝子産物のアンタゴニストまたはアゴニストのいずれかの使用が企図される。一部の実施形態では、免疫調節剤には、サイトカイン媒介シグナル伝達経路における媒介物質の機能を変更することが可能な作用剤が挙げられる。
【0284】
一部の実施形態では、本明細書において開示されている化合物は、1つまたは複数の(例えば1、2、3、4、1もしくは2、1~3、または1~4の)追加の治療剤と、本明細書において記載されている化合物の任意の投薬量(例えば10mg~1000mgの化合物)で組み合わせることができる。
【0285】
本明細書において記載されている化合物は、各投薬の組合せが具体的かつ個別に列挙されているのと同じように、本明細書において提供されている作用剤と、化合物の任意の投薬量(例えば50mg~500mgの化合物)で組み合わせることができる。
【0286】
一部の実施形態では、本明細書において記載されている化合物、または本明細書において記載されている化合物および少なくとも1つの追加の治療剤、もしくはその薬学的に受容可能な塩、および少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物を含むキットを提供する。一部の実施形態では、本明細書において開示されている化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、立体異性体、立体異性体の混合物、互変異性体、もしくは重水素化類似体を、1つまたは複数の(例えば1、2、3、4、1もしくは2、1~3、または1~4の)追加の治療剤と組み合わせて含むキットを提供する。本開示において提供されている任意の薬学的組成物を、各および全ての組成物がキットにおける使用
について具体的かつ個別に列挙されているのと同じように、キットに使用することができる。一部の実施形態では、キットは、炎症性疾患または状態の処置における使用のための使用説明書を含む。一部の実施形態では、キット中の使用説明書は、IBDの処置のための薬学的組成物の使用を対象とする。
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【表3-4】
【表3-5】
合成
【0287】
本開示の化合物は、本明細書において開示されている方法、および本明細書における開示を考慮して明らかとなるであろうその慣習的な修正物、ならびに当該技術分野において周知の方法を使用して調製することができる。従来かつ周知の合成方法を、本明細書における教示に加えて使用することができる。式(I)の典型的な化合物、例えば式(I)もしくは他の式の1つもしくは複数により説明される構造を有する化合物、または本明細書において開示されている化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、立体異性体、立体異性体の混合物、互変異性体、もしくは重水素化類似体の合成は、以降の実施例に記載されているように達成することができる。
一般的なスキーム
【0288】
本開示による化合物の典型的な実施形態は、以下に記載する一般的な反応スキームおよび/または実施例を使用して合成することができる。一般的なスキームは、出発材料の、類似の構造を有する他の材料との置換により変更され、結果としてそれに応じて異なる生成物をもたらすことができることが、本明細書における記載を考慮して明らかとなるであろう。それに応じた生成物をもたらすために出発材料をどのように変更し得るかについての無数の実施例を提供するために、合成を以下に記載する。出発材料は、典型的に、商業的供給源から得るか、または本開示の実施形態である化合物を合成するための公開された
方法を使用して合成され、合成される化合物の構造の検査は、各置換基の同一性を提示するであろう。最終生成物の同一性は、一般的に、本明細書における実施例を考慮して、単純な検査の方法により必要な出発材料の同一性を明らかにするであろう。
一般的なスキーム1
【化44】
【0289】
スキーム1は、式Iの化合物を調製するために使用された一般的な経路を記載する。アルコールまたはハロゲンをZとして有し、ハロゲン基をXとして有する中間体AA1から、アミノ酸エステル(AA2)を多様な条件下で調製することができる(例えば、Schollkopf、丸岡等)。保護基(PG)、例えばトリチル、Boc等を用いた遊離アミンの適切な保護の後、AA2を、標準的な条件下(例えば宮浦)でボロン酸またはボロン酸エステル(AA3)へと変換した。Rを多様なクロスカップリング条件下で導入し、AA4を得た。適切な条件下でのアミン保護基(PG)の除去の後、アミンを酸とカップリングし、複素環式化合物AA5を生成した。
【実施例0290】
(実施例1)
【化45】
メチル6-アミノ-5-ブロモピコリネート(1B)の合成:メチル6-アミノピコリネート(200g、1.21mol)のCHCl(2L)中撹拌溶液に、-10℃で臭素(418g、2.63mol)のCHCl(4L)中溶液を加えた。反応混合物を室温に加温し、18時間撹拌した。次に、反応混合物を0℃に冷却し、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液でクエンチした。これをジクロロメタン(3×3L)で抽出し、有機層を無水NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗製の残渣にメタノールを加え、これを30分間撹拌し、次いで濾過した。この材料をアセトニトリルで処理し、30分間撹拌し、次いで濾過し、減圧下で濃縮して、化合物1Bを得た。
【0291】
メチル8-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-カルボキシレート(1C)の合成:化合物1B(75g、0.324mol)のメタノール(750mL)中撹拌溶液に、RTで水中2-クロロアセトアルデヒド(55%、450mL)を加えた。得られた反応混合物を65℃に加熱し、18時間撹拌した。反応が完結した後、反応混合物を室温に冷却し、濃縮した。粗製の化合物を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液(pH8~9)で塩基性化し、EtOAc(1000mL×2)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、1Cを得た。
【0292】
(8-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)メタノール(1D)の合成:1C(75g、294mmol)のTHF(750mL)中撹拌溶液に、0℃でTHF中2M LiBH(441mL、882mmol)をゆっくり加え、得られた反応混合物を40℃に2時間加熱した。次に、反応混合物を0℃に冷却し、次いで氷水でクエンチし、30分間撹拌した。混合物を2N塩酸で酸性化してpHを約4にし、40℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液(pH8)で塩基性化し、DCM(1000mL×2)で抽出した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮して、1Dを得た。
【0293】
8-ブロモ-5-(ブロモメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(1E)の合成:1D(40g、176mmol)のDCM(800mL)中撹拌溶液に、0℃でDCM(180mL)中のPBr(95.1g、352mmol)をゆっくり加え、得られた反応混合物を室温に加温し、18時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、0℃に冷却し、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液(pH8)で塩基性化した。得られた固体を濾取し、真空乾固して、1Eを得た。
【0294】
8-ブロモ-5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(1F)の合成:n-ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、72.4mL、181mmol)を、-78℃で(R)-2-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン(33.35g、181mmol)のTHF(1.05L)中撹拌溶液に滴下添加し、得られた反応混合物を30分間撹拌した。次に、THF(700mL)中の1E(35g、120mmol)を30分かけて滴下添加した。反応混合物を1時間撹拌し、次いでこれを1時間かけて室温に加温した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液の添加によりクエンチし、層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機物を水および飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗製の化合物を得た。粗製の化合物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液30%EtOAc/石油エーテル)により精製して純粋な化合物を得、これを順相SFCにより更に精製して、1Fを得た。
【0295】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート塩酸塩(1G)の合成:1F(65mg、0.17mmol)のTHF(4.2mL)中撹拌溶液に、2M塩酸(0.33mL、0.66mmol)を加え、反応物を室温で30分間撹拌した。これを濃縮して1Gを得、これを更には精製せずに使用した。
【0296】
メチル(S)-3-(8-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2,6-ジフルオロベンズアミド)プロパノエート(1H)の合成:粗製の1G(15mg、0.05mmol)およびDIEA(0.044mL、0.25mmol)のジクロロメタン(2ml)中撹拌溶液に、2,6-ジフルオロベンゾイルクロリド(0.008mL、0.06mmol)を加え、反応物を室温で1時間撹拌した。これをシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル/ヘキサン)により直接精製して、1Hを得た。
【0297】
(S)-2-(2,6-ジフルオロベンズアミド)-3-(8-(4-(エトキシメチル)-2,6-ジメトキシフェニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(1)の合成:マイクロ波バイアルに、1H(20mg、0.05mmol)、(4-(エトキシメチル)-2,6-ジメトキシフェニル)ボロン酸(11mg、0.05mmol)およびXPhos Pd G2(2mg、0.002mmol)を入れた。次に、ジオキサン(0.5mL)および2M炭酸ナトリウム水溶液(0.08mL、0.16mmol)を加え、反応物をアルゴンで脱気し、密封した。これをマイクロ波照射により120℃に30分間加熱し、次いで室温に冷却した。これをDMSOで希釈し、トリフルオロ酢酸で酸性化し、分取HPLCにより精製して、1を得た。1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.28 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 2.3 Hz, 1H),
8.23 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.61 - 7.44 (m, 1H), 7.39 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.11 (dd, J = 8.5, 7.6 Hz,
2H), 6.81 (s, 2H), 5.08 (ddd, J = 10.7, 8.2, 4.4 Hz, 1H), 4.54
(s, 2H), , 3.78 (dd, J = 15.8, 4.4 Hz, 1H), 3.67 (d, J = 2.1 H
z, 6H), 3.61 - 3.54 (m, 2H), 1.20 (t, J = 7.0 Hz, 3H).ES/MS5
40.2(M+H)。
(実施例2)
【化46】
【0298】
(S)-3-(8-(2-クロロ-4-シアノフェニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2,6-ジフルオロベンズアミド)プロパン酸(2)の合成:(2-クロロ-4-シアノフェニル)ボロン酸および1Hから出発して、実施例1の化合物1の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)481.1[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.29 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.05 - 7.91 (m, 1H), 7.72 (d, J = 8.0 Hz, 1H),
7.47 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.11 (dd, J = 8.5, 7.6 Hz, 2H), 5.05
(s, 1H), 1.22 (s, 2H).
(実施例3)
【化47】
【0299】
(S)-3-(8-(2,6-ジクロロ-4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2,6-ジフルオロベンズアミド)プロパン酸(3)の合成:(2,6-ジクロロ-4-フルオロフェニル)ボロン酸および1Hから出発して、実施例1の化合物1の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)508.0[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.25 (s,
1H), 9.28 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.63 - 7.33 (m, 1H), 7.27 - 6.95 (m, 2H), 5.09 (s, 1H), 3.78 (m, 2H), 3.55 (m, 1H).
(実施例4)
【0300】
メチル(S)-3-(8-(2-クロロ-4-シアノフェニル)キノリン-5-イル)-2-(3-(ジフルオロメトキシ)-2,6-ジフルオロベンズアミド)プロパノエー
ト(4A)の合成:1G(110mg、0.37mmol)のDCM中撹拌溶液に、2,6-ジフルオロ-4-((4-(2-フルオロピリジン-4-イル)フェニル)スルホンアミド)安息香酸(181mg、0.44mmol)、HATU(210mg、0.55mmol)およびTEA(0.322mL、1.8mmol)を加えた。反応混合物をRTで2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、溶出液としてEA/ヘキサンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。
【0301】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((4-(2-フルオロピリジン-4-イル)フェニル)スルホンアミド)ベンズアミド)-3-(8-(4-(エトキシメチル)-2,6-ジメトキシフェニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(4)の合成:(4-(エトキシメチル)-2,6-ジメトキシフェニル)ボロン酸および4Aから出発して、実施例1の化合物1の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)790.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.23 (s, 1H), 9.13 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.34
(d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.11 - 8.02 (m, 2H), 8.02 -
7.89 (m, 2H), 7.82 - 7.67 (m, 2H), 7.59 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 8.3 Hz, 5H), 5.08 - 4.93 (m, 1H), 4.53 (s, 2H), 3.73 (dd, J = 15.9, 4.6 Hz, 1H), 3.63 (d, J
= 15.0 Hz, 7H), 3.57 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 1.20 (t, J = 7.0 Hz,
3H).
【化48】
(実施例5)
【化49】
【0302】
(R)-2,6-ジフルオロ-4-(3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)安息香酸(5A)の合成:撹拌子を含む150mLの耐圧容器に、メチル4-ブロモ-2,6-ジフルオロベンゾエート(200mg、0.52mmol)、RuPhos(48mg、0.10mmol)、tBuBrettPhos Pd G3(44mg、0.052mmol)、CsCO(844mg、2.6mmol)、(R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリン(198mg、1.0mmol)およびトルエン(6mL)を加えた。次いで反応容器を密封し、90℃で終夜加熱した。反応混合物をRTに冷却し、セライトのパッドで濾過し、EtOAcで濯ぎ、濾液を減圧下で蒸発乾固した。材料を溶出液としてヘキサン中EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。この材料に、THF(2.6mL)およびLiOH水溶液(0.78mL、1.0M)を加えた。反応混合物を40℃で20時間および50℃で追加の4時間撹拌した。反応混合物をRTに冷却し、1.0M HClで酸性化した後、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去して、5Aを得た。
【0303】
メチル(S)-3-(8-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)プロパノエート(5B)の合成:化合物1G(250mg、0.75mmol)、化合物5A(233mg、0.75mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.781mL、4.5mmol)のDMF(2mL)中撹拌溶液に、HATU(341mg、0.897mmol)を加え、反応物を室温で2時間撹拌した。これを酢酸エチルで希釈し、水および飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。これをヘキサン/酢酸エチル/メタノールの濃度勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、5Bを得た。
【0304】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパ
ノエート(5C)の合成:窒素で脱気した5B(473mg、0.80mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(406mg、1.6mmol)および酢酸カリウム(236mg、2.4mmol)のジメチルアセトアミド(4mL)中溶液に、cataCXium A Pd G3(29mg、0.04mmol)を加えた。反応物を密封し、100℃に1時間加熱した。これを室温に冷却し、水を加えて生成物を沈殿させ、固体を濾取した。固体を水と酢酸エチルとの間で更に分配した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、5Cを得た。
【0305】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4-フルオロ-2-メトキシ-6-(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(5)の合成:5C(50mg、0.078mmol)および2-ブロモ-5-フルオロ-1-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ベンゼン(43mg、0.16mmol)の1,2-ジメトキシエタン(2mL)中溶液に、水中1Mリン酸カリウム(0.274mL、0.274mmol)を加え、反応物を窒素で脱気した。これに、XPhos Pd G3(6mg、0.008mmol)を加え、反応物を密封し、90℃に20分間加熱した。これを室温に冷却し、1M水酸化リチウム(0.235mL、0.24mmol)を加え、これを10分間撹拌した。これをジメチルスルホキシドで希釈し、TFAで酸性化し、分取HPLCにより精製して、5を得た。MS(m/z)691.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.17 (s, 1H), 9.07 - 8.84 (m, 1H), 8.57
(s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.78 (d, J = 25.1 Hz, 1H), 7.54 (d, J =
10.4 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 5.03 (s, 1H), 4.89 (s, 1H), 4.14 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.93 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.77 - 3.61 (m, 4H), 3.60 - 3.34 (m, 7H), 3.22 (d, J = 12.5 Hz, 1H).
(実施例6)
【0306】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4-メチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロピラジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(6)の合成:5Cおよび3-クロロ-1-メチルピラジン-2(1H)-オンから出発して、化合物5の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)607.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.20 (s, 1H), 9.36 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.94 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.68 (d, J = 2.3 Hz,
1H), 8.32 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.66 (dt, J = 4.0, 0.7 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.72 (d, J
= 12.1 Hz, 2H), 5.08 - 4.96 (m, 1H), 4.87 (d, J = 9.4 Hz, 1H),
4.13 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.92 (dd, J = 11.4, 3.8 Hz, 1H), 3.80 - 3.68 (m, 2H), 3.61 (s, 3H), 3.59 - 3.46 (m, 2H), 3.39 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.19 (t, J = 12.3 Hz, 1H).
【化50】
(実施例7)
【化51】
【0307】
5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(7A)の合成:1F(500mg、1.27mmol)および4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(743mg、2.9mmol)のジオキサン(8mL)中懸濁液に、酢酸カリウム(374mg、3.8mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(47mg、0.05mmol)およびcataCXium A(68mg、0.15mmol)を加え、反応物を窒素で
脱気し、密封し、90℃に16時間加熱した。これを室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、セライトで濾過し、濃縮して、7Aを得た。
【0308】
3-(5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-1,6-ジメチル-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン(7B)の合成:7A(150mg、0.34mmol)および3-ヨード-1,6-ジメチル-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン(130mg、0.41mmol)のジオキサン(5ml)中溶液に、XPhos Pd G3(87mg、0.1mmol)および1Mリン酸三カリウム水溶液(1.2mL、1.2mmol)を加え、反応物を窒素で脱気し、密封し、90℃に1時間加熱した。反応物を室温に冷却し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液酢酸エチル/メタノール)により精製して、7Bを得た。
【0309】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(1,6-ジメチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート塩酸塩(7C)の合成:7B(320mg、0.636mmol)のアセトニトリル(2mL)中撹拌溶液に、2M塩酸(1.6mL)を加え、反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:0~40%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、7Cを得た。
【0310】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,6-ジメチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(7D)の合成:5Aおよび7Cから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)701.7[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.07 (dd, J = 22.2, 8.0 Hz, 1H), 8.60 (d, J = 21.1 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.74 (t, J = 10.0 Hz, 1H), 7.39 (dd, J = 22.7, 7.5 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 6.72 (t, J = 3.0 Hz, 2H), 5.21 - 5.01 (m, 1H), 4.90 (dd, J = 8.6, 3.5 Hz, 1H), 4.14 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.93 (dd, J = 11.6, 3.8 Hz, 1H), 3.81 - 3.71 (m, 1H), 3.68 (d,
J = 9.4 Hz, 3H), 3.52 (d, J = 2.7 Hz, 3H), 3.40 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.20 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 2.57 (d, J = 1.7 Hz, 3H).
【0311】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,6-ジメチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(7)の合成:7D(223mg、0.32mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)中溶液に、1M水酸化リチウム水溶液(1.6mL、1.6mmol)を加え、反応物を室温で1時間撹拌した。これを濃縮し、分取HPLCにより精製して、8を得た。MS(m/z)687.6[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.02 - 8.91 (m, 1H), 8.65 - 8.51 (m, 1H), 8.32 (dd, J = 7.9, 2.1 Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 12.3, 7.5 Hz, 1H), 7.46 - 7.32 (m,
1H), 6.72 (d, J = 11.9 Hz, 3H), 5.07 - 4.96 (m, 1H), 4.94 - 4.83 (m, 1H), 4.14 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.93 (dd, J = 11.4, 3.8 Hz, 1H), 3.75 (td, J = 14.7, 13.4, 7.0 Hz, 2H), 3.66 - 3.54 (m, 1H), 3.51 (d, J = 2.6 Hz, 4H), 3.44 - 3.33 (m, 1H), 3.20 (t, J = 12.4 Hz, 1H), 2.57 (s, 3H).
(実施例8)
【化52】
【0312】
5-(5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-1,3,6-トリメチルピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(8A)の合成:7Aおよび5-ブロモ-1,3,6-トリメチルピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンから出発して、1,2-ジメトキシエタンをジオキサンの代わりに用いて、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0313】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(1,3,6-トリメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート塩酸塩(8B)の合成:8Aから出発して、化合物7Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0314】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,3,6-トリメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(8C)の合成:5Aおよび8Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0315】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,3,6-トリメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(8)の合成:8Cから出発して、化合物7の合成について示した
方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)651.3[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.20 (s, 1H), 8.96 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 27.9 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.73 (d, J
= 8.4 Hz, 1H), 7.38 (dd, J = 40.1, 7.4 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 5.05 - 4.82 (m, 2H), 4.14 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.99
- 3.86 (m, 1H), 3.79 - 3.48 (m, 4H), 3.46 (d, J = 1.6 Hz, 3H),
3.39 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.23 (s, 3H), 3.19 (d, J = 13.5 Hz,
1H), 2.12 - 1.99 (m, 3H).
(実施例9)
【化53】
【0316】
メチル2,6-ジフルオロ-4-ホルミルベンゾエート(9A)の合成:2,6-ジフルオロ-4-ホルミル安息香酸(431mg、2.3mmol)のジクロロメタン(11.6mL)およびメタノール(4.6mL)中撹拌溶液に、室温で(トリメチルシリル)ジアゾメタンの溶液(3.5mL、ジエチルエーテル中2M)を注意深く加えた。反応混合物を10分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮して、9Aを得た。
【0317】
メチル4-(ジフルオロメチル)-2,6-ジフルオロベンゾエート(9B)の合成:9A(202mg、1.0mmol)のジクロロメタン(10mL)中撹拌溶液に、RTでジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(0.27mL、2.0mmol)を加えた。反応混合物を4時間撹拌した。ジクロロメタンおよび水を反応混合物に加えた。水層を分離し、ジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。材料を酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルで精製して、9Bを得た。
【0318】
4-(ジフルオロメチル)-2,6-ジフルオロ安息香酸(9C)の合成:9B(153mg、0.69mmol)のテトラヒドロフラン(3.8mL)および水(3.8mL)中撹拌溶液に、室温で水酸化リチウム水和物(145mg、3.4mmol)を加えた。反応混合物を16時間撹拌した。混合物を1M塩酸で酸性化し、酢酸エチルで4回抽出した。合わせた有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、9Cを得た。
【0319】
メチル(S)-2-(4-(ジフルオロメチル)-2,6-ジフルオロベンズアミド)-3-(8-(1,3,6-トリメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒ
ドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(9D)の合成:9Cおよび8Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0320】
(S)-2-(4-(ジフルオロメチル)-2,6-ジフルオロベンズアミド)-3-(8-(1,3,6-トリメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(9)の合成:9Dから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)548.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ
14.30 (s, 1H), 13.38 (s, 1H), 9.43 (dd, J = 8.2, 2.9 Hz, 1H), 8.60 (d, J = 31.8 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.40 (d, J = 7.4 Hz, 3H), 7.05 (t, J = 55.2 Hz, 1H), 5.10 (ddd, J = 11.5, 7.6, 4.1 Hz, 1H), 3.87 - 3.73 (m, 1H), 3.66 - 3.43 (m, 4H), 3.25 (s, 3H), 2.08 (d, J = 6.9 Hz, 3H).
(実施例10)
【0321】
5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)-8-(6-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(10A)の合成:7Aおよび2-クロロ-6-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジンから出発して、1,2-ジメトキシエタンをジオキサンの代わりに用い、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)をXPhos Pd G3の代わりに用い、そして2M炭酸ナトリウム水溶液を1Mリン酸カリウムの代わりに用いて、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0322】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(6-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート塩酸塩(10B)の合成:10Aから出発して、化合物7Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0323】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(10C)の合成:5Aおよび10Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【化54】
【0324】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(8)の合成:10Cから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)658.8[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.27 - 13.10 (m, 1H), 8.98 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.33
(d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.39 (s, 1H), 6.75 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 5.02 (ddt, J = 13.2, 7.4, 3.3 Hz, 1H), 4.91 (tt, J = 11.4, 5.5 Hz, 1H), 4.16
(d, J = 12.7 Hz, 2H), 3.95 (dd, J = 11.5, 3.8 Hz, 1H), 3.80 - 3.69 (m, 1H), 3.65 - 3.49 (m, 2H), 3.42 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 3.28 - 3.15 (m, 1H), 2.62 (s, 3H).
(実施例11)
【0325】
3-(5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-1-メチルキノリン-2(1H)-オン(11A)の合成:7Aおよび3-ブロモ-1-メチルキノリン-2(1H)-オンから出発して、1,2-ジメトキシエタンをジオキサンの代わりに用いて、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【化55】
【0326】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート塩酸塩(11B)の合成:11Aから出発して、化合物7Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0327】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(11C)の合成:5Aおよび11Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0328】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(8)の合成:11Cから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)655.7[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.00 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.60 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.34 (d, J =
2.1 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.04 - 7.95 (m, 1H), 7.86 (dt, J = 8.0, 1.5 Hz, 1H), 7.75 (ddd, J = 8.7, 7.1, 1.6 Hz, 1H), 7.67 (d, J
= 8.6 Hz, 1H), 7.45 - 7.31 (m, 2H), 6.76 (d, J = 11.8 Hz, 2H),
4.99 (dd, J = 12.1, 6.5 Hz, 1H), 4.89 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 4.15
(d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.94 (dd, J = 11.5, 3.8 Hz, 1H), 3.72 (s,
4H), 3.70 (s, 19H), 3.63 - 3.57 (m, 0H), 3.53 (dd, J = 12.0, 8.6
Hz, 1H), 3.41 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.21 (t, J = 12.2 Hz, 1H).
(実施例12)
【化56】
【0329】
4-(トリフルオロメチル)イソキノリン-3-アミン(12A)の合成:3-アミノイソキノリン(150mg、1.04mmol)のMeCN中撹拌溶液に、3,3-ジメチル-1-(トリフルオロメチル)-1,2-ベンゾヨードキソール(412.1mg、1.25mmol)およびトリス(トリメチルシリル)シリルクロリド(0.35ml、1.25mmol)を加えた。この混合物を80℃に1時間加熱した。反応混合物をセライトに通して濾過し、EtOAcで濯ぎ、溶出液としてヘキサン中EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。
【0330】
3-ブロモ-4-(トリフルオロメチル)イソキノリン(12B)の合成:12A(91mg、0.43mmol)のHBr(6.9mL)中撹拌溶液に、Br(0.13ml、2.57mmol)を加えた。反応混合物を0℃で10分間維持し、その時点で、NaNO(147.96mg、2.14mmol)を、予め作製した水(5mL)中の済液として加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いでRTに60分間加温した。反応を重炭酸ナトリウムでクエンチし、DCMで抽出し、濃縮し、Hex/EtOAcで
溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。
【0331】
3-(5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-4-(トリフルオロメチル)イソキノリン(12C)の合成:7Aおよび12Bから出発して、1,2-ジメトキシエタンをジオキサンの代わりに用い、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)をXPhos Pd G3の代わりに用い、そして2M炭酸ナトリウム水溶液を1Mリン酸カリウムの代わりに用いて、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0332】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(4-(トリフルオロメチル)イソキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート塩酸塩(12D)の合成:12Cから出発して、化合物7Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0333】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4-(トリフルオロメチル)イソキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(12E)の合成:5Aおよび12Dから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0334】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4-(トリフルオロメチル)イソキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(12)の合成:12Eから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)694.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.20 (s, 1H), 9.71 (s, 1H), 9.01 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.49
(d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 8.14 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 8.01 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.44 (s, 1H),
6.76 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 5.05 (s, 1H), 4.91 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.16 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.95 (dd, J = 11.5, 3.8 Hz, 1H),
3.76 (dd, J = 27.2, 14.0 Hz, 2H), 3.68 - 3.49 (m, 2H), 3.42 (d,
J = 12.7 Hz, 1H), 3.22 (t, J = 12.3 Hz, 1H).
(実施例13)
【0335】
5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)-8-(3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(13A)の合成:7Aおよび2-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジンから出発して、1,2-ジメトキシエタンをジオキサンの代わりに用い、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)をXPhos Pd G3の代わりに用い、そして2M炭酸ナトリウム水溶液を1Mリン酸カリウムの代わりに用いて、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【化57】
【0336】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート塩酸塩(13B)の合成:13Aから出発して、化合物7Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0337】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(13C)の合成:5Aおよび13Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0338】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(13)の合成:13Cから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)644.6[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.04 - 8.95
(m, 2H), 8.66 (s, 1H), 8.47 (dd, J = 8.2, 1.5 Hz, 1H), 8.31 (s,
1H), 7.92 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.86 (dd, J = 8.2, 4.9 Hz, 1H),
7.43 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 5.10 - 4.99 (m, 1H), 4.97 - 4.84 (m, 1H), 4.15 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.95
(dd, J = 11.5, 3.8 Hz, 1H), 3.85 - 3.68 (m, 2H), 3.68 - 3.48 (m, 2H), 3.41 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 3.22 (t, J = 12.5 Hz, 1H).
(実施例14)
【化58】
【0339】
5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)-8-(4-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(14A)の合成:7Aおよび2-クロロ-4-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジンから出発して、1,2-ジメトキシエタンをジオキサンの代わりに用い、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)をXPhos Pd G3の代わりに用い、そして2M炭酸ナトリウム水溶液を1Mリン酸カリウムの代わりに用いて、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0340】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(4-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート塩酸塩(14B)の合成:14Aから出発して、化合物7Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0341】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(14C)の合成:5Aおよび14Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0342】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(14)の合成
:14Cから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)658.7[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.21 (s, 1H), 8.98 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.80 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.80 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.72 (d,
J = 5.1 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 5.08 - 4.97 (m, 1H), 4.97 - 4.85 (m, 1H), 4.16 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.95 (dd, J = 11.6, 3.8 Hz, 1H), 3.82 - 3.68 (m, 2H), 3.65 - 3.48 (m, 2H), 3.46 - 3.37 (m, 1H), 3.22 (t, J = 12.5 Hz, 1H), 2.62 (q, J = 2.6 Hz, 3H).
(実施例15)
【0343】
メチル(S)-3-(8-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(15A)の合成:1G(684mg、2.05mmol)のジクロロメタン(60mL)中撹拌懸濁液に、トリエチルアミン(0.693mL、5mmol)および塩化トリチル(570mg、2.05mmol)を加え、反応物を室温で12時間撹拌した。これをジクロロメタンと水との間で分配し、分離し、有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、15Aを得た。
【0344】
メチル(S)-3-(8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(15B)の合成:15Aから出発して、化合物5Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0345】
メチル(S)-3-(8-(4,5,6-トリメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロピラジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(15C)の合成:15Bおよび3-クロロ-1,5,6-トリメチルピラジン-2(1H)-オンから出発して、1,2-ジメトキシエタンをジオキサンの代わりに用いて、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0346】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(4,5,6-トリメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロピラジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエートトリフルオロアセテート(15D)の合成:15C(393mg、0.66mmol)のジクロロメタン(3mL)中撹拌溶液に、トリエチルシラン(92mg、0.79mmol)およびトリフルオロ酢酸(0.25mL、3mmol)を加え、反応物を30分間撹拌した。これを濃縮して粗製の15Cを得、これを更には精製せずに次の反応に使用した。
【化59】
【0347】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4,5,6-トリメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロピラジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(15E)の合成:5Aおよび15Dから出発して、トリエチルアミンをジイソプロピルエチルアミンの代わりに用いて、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0348】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4,5,6-トリメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロピラジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(15)の合成:15Eから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)635.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.47 (s, 1H), 13.20 (s, 1H), 9.27 (d, J = 8.0 Hz, 1H),
8.95 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.48 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 5.06 - 4.95 (m, 1H),
4.95 - 4.82 (m, 1H), 4.15 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.99 - 3.90 (m,
1H), 3.84 - 3.75 (m, 1H), 3.72 (s, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.60 - 3.50 (m, 2H), 3.40 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.27 - 3.15 (m, 1H), 2.54 (s, 3H), 2.50 (s, 3H).
(実施例16)
【化60】
【0349】
2,3-ジメチル-5-(トリフルオロメチル)ピリジン(16A)の合成:窒素で脱気した2,3-ジクロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン(2.16g、10mmol)のエーテル(50mL)中溶液に、(1,3-ビス(ジフェニルホスファニル)プロパン)ニッケル(II)クロリド(271mg、0.5mmol)、次いでエーテル中メチルマグネシウムブロミド(3M、8.3mL、25mmol)を加え、反応物を密封し、40℃に16時間加熱した。これを室温に冷却し、水を加えて過剰の有機金属試薬をクエンチした。水層をエーテルで2回およびジクロロメタンで1回抽出した。合わせた有機物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液ジクロロメタン)により精製して、16Aを得た。
【0350】
2,3-ジメチル-5-(トリフルオロメチル)ピリジン1-オキシド(16B)の合成:16A(400mg、2.3mmol)のジクロロメタン(10mL)中溶液に、m-クロロ過安息香酸(77%、768mg、3.4mmol)を加え、反応物を室温で終夜撹拌した。これをメタノール/ジクロロメタンの濃度勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより直接精製して、16Bを得た。
【0351】
2-クロロ-5,6-ジメチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(16C)の合成:固体の16B(280mg、1.46mmol)に無溶媒で三塩化ホスホリル(4.5g、29mmol)を加え、反応物を60℃に終夜加熱した。これをRTに冷却し、濃縮した。これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン/ヘキサン)により精製して、16Cを得た。
【0352】
メチル(S)-3-(8-(5,6-ジメチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(16D)の合成:15Bおよび16Cから出発して、1,2-ジメトキシエタンをジオキサンの代わりに用いて、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0353】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(5,6-ジメチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエートトリフルオロアセテート(16E)の合成:16Dから出発して、化合物15Dの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0354】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(5,6-ジメチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(16F)の合成:5Aおよび16Eから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0355】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(5,6-ジメチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(16)の合成:16Fから出発して、水酸化ナトリウムを水酸化リチウムの代わりに用い、そしてメタノールをテトラヒドロフランの代わりに用いて、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)672.2[M+H]1H NMR
(400 MHz, DMSO-d6) δ 8.97 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 6.72 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 4.98 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 4.88 (d, J = 8.6 Hz,
1H), 4.14 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.93 (dd, J = 11.4, 3.8 Hz, 1H), 3.80 - 3.66 (m, 2H), 3.63 - 3.16 (m, 4H), 2.53 (s, 3H), 2.44 (s, 3H).
(実施例17)
【0356】
5-(5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-1,3-ジメチルピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(17A)の合成:7Aおよび5-ブロモ-1,3-ジメチルピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンから出発して、1,2-ジメトキシエタンをジオキサンの代わりに用いて、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0357】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(1,3-ジメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート塩酸塩(17B)の合成:17Aから出発して、化合物7Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【化61】
【0358】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,3-ジメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(17C)の合成:5Aおよび17Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0359】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,3-ジメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(17)の合成:17Cから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)636.7[M+H]1H NMR
(400 MHz, DMSO-d6) δ 8.98 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.85 (dd, J =
7.5, 1.1 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 5.03 - 4.81 (m, 2H), 4.14 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.94 (dd, J = 11.5, 3.8 Hz, 1H), 3.75 - 3.68 (m, 3H), 3.60 - 3.49 (m, 1H), 3.41 (s, 4H), 3.26 (s, 4H).
(実施例18)
【化62】
【0360】
5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)-8-(5-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(18A)の合成:7Aおよび2-クロロ-5-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジンから出発して、1,2-ジメトキシエタンをジオキサンの代わりに用い、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)をXPhos Pd G3の代わりに用い、そして2M炭酸ナトリウム水溶液を1Mリン酸カリウムの代わりに用いて、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0361】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(5-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート塩酸塩(18B)の合成:18Aから出発して、化合物7Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0362】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(5-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(18C)の合成:5Aおよび18Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0363】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(5-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(18)の合成
:18Cから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)658.4[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.20 (s, 1H), 8.98 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.85 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.31 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.85 (s,
1H), 7.40 (s, 1H), 6.74 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 5.02 (d, J = 10.9
Hz, 1H), 4.91 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 4.16 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.95 (dd, J = 11.5, 3.8 Hz, 1H), 3.75 (t, J = 16.1 Hz, 2H), 3.64
- 3.49 (m, 2H), 3.41 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.22 (t, J = 12.5 Hz, 1H), 2.53 (s, 3H).
(実施例19)
【化63】
【0364】
3-(5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-4-メトキシ-1,6-ジメチルピリジン-2(1H)-オン(19A)の合成:7Aおよび3-ブロモ-4-メトキシ-1,6-ジメチルピリジン-2(1H)-オンから出発して、1,2-ジメトキシエタンをジオキサンの代わりに用い、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)をXPhos Pd G3の代わりに用い、そして2M炭酸ナトリウム水溶液を1Mリン酸カリウムの代わりに用いて、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0365】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(4-メトキシ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル
)プロパノエート塩酸塩(19B)の合成:19Aから出発して、化合物7Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0366】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4-メトキシ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(19C)の合成:5Aおよび19Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0367】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4-メトキシ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(19)の合成:19Cから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)650.2[M+H]1H NMR (400
MHz, DMSO-d6) δ 13.87 (s, 1H), 13.19 (s, 1H), 9.01 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.28 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 6.50 (s, 1H), 4.96 (td, J = 17.0, 15.0, 7.1 Hz, 2H),
4.16 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.96 (dd, J = 11.4, 3.7 Hz, 1H), 3.76 (s, 5H), 3.62 - 3.50 (m, 2H), 3.47 (s, 4H), 3.23 (t, J = 12.4 Hz, 1H).
(実施例20)
【0368】
3-(5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-1,5-ジメチルピラジン-2(1H)-オン(20A)の合成:7Aおよび3-クロロ-1,5-ジメチルピラジン-2(1H)-オンから出発して、1,2-ジメトキシエタンをジオキサンの代わりに用いて、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0369】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(4,6-ジメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロピラジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート塩酸塩(20B)の合成:20Aから出発して、化合物7Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0370】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4,6-ジメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロピラジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(20C)の合成:5Aおよび20Bから出発して、トリエチルアミンをジイソプロピルエチルアミンの代わりに用いて、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【化64】
【0371】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4,6-ジメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロピラジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(20)の合成:20Cから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)621.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.28 - 9.20 (m, 1H), 8.95 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.69 - 8.64
(m, 1H), 8.33 - 8.28 (m, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.47 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 5.05 - 4.94 (m, 1H), 4.94 - 4.81 (m, 1H), 4.18 - 4.09 (m, 1H), 3.93 (dd, J = 11.4, 3.8 Hz, 1H),
3.77 (dd, J = 15.4, 4.6 Hz, 1H), 3.74 - 3.66 (m, 1H), 3.62 - 3.34 (m, 6H), 3.25 - 3.13 (m, 1H), 2.43 - 2.38 (m, 3H).
(実施例21)
【0372】
3-(5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-1,4,6-トリメチルピリジン-2(1H)-オン(21A)の合成:7Aおよび3-ブロモ-1,4,6-トリメチルピリジン-2(1H)-オンから出発して、1,2-ジメトキシエタンをジオキサンの代わりに用いて、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【化65】
【0373】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(1,4,6-トリメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート塩酸塩(21B)の合成:20Bから出発して、化合物7Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0374】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,4,6-トリメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(21C)の合成:5Aおよび21Bから出発して、トリエチルアミンをジイソプロピルエチルアミンの代わりに用いて、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)648.3[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.12 (dd, J = 16.3, 7.7 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.00 (d, J = 24.0 Hz, 1H), 6.76 (dd, J = 11.7, 6.7 Hz, 3H), 6.15 (s, 1H), 4.90 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 4.14 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.93 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 3.72 (d, J = 6.9 Hz, 1H),
3.71 - 3.65 (m, 3H), 3.65 - 3.44 (m, 2H), 3.40 (s, 4H), 3.31 (s,
2H), 3.27 - 3.07 (m, 1H), 2.37 (s, 3H), 1.79 (s, 3H), 1.24 (t, J
= 6.2 Hz, 3H).
【0375】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,4,6-トリメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸
(21)の合成:21Cから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)634.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.02 - 8.93 (m, 1H), 8.61 - 8.49 (m, 1H), 8.32 - 8.24 (m, 1H), 7.75 (m, 1H), 7.44 - 7.29 (m, 1H), 6.72 (d, J = 11.9 Hz,
2H), 6.27 (s, 1H), 5.07 - 4.83 (m, 2H), 4.14 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.93 (dd, J = 11.5, 3.7 Hz, 1H), 3.81 - 3.67 (m, 2H), 3.60 -
3.29 (m, 6H), 3.24 - 3.13 (m, 1H), 2.42 (s, 3H), 1.95 - 1.87 (m,
3H).
(実施例22)
【化66】
【0376】
8-(5-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(22A)の合成:7Aおよび2-クロロ-5-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)ピリジンから出発して、1,2-ジメトキシエタンをジオキサンの代わりに用い、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)をXPhos Pd G3の代わりに用い、そして2M炭酸ナトリウム水溶液を1Mリン酸カリウムの代わりに用いて、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0377】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(5-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート塩酸塩(22B)の合成:22Aから出発して、化合物7Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0378】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(5-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(22C)の合成:5Aおよび22Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0379】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(5-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(22)の合成:22Cから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)662.1[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ
13.20 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.98 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.57 (d,
J = 8.8 Hz, 2H), 8.21 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.74
(d, J = 11.8 Hz, 2H), 5.02 (s, 1H), 4.91 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 4.16 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.95 (dd, J = 11.5, 3.8 Hz, 1H), 3.72
(d, J = 11.0 Hz, 2H), 3.56 (q, J = 13.0, 11.0 Hz, 2H), 3.41 (d,
J = 12.8 Hz, 1H), 3.22 (t, J = 12.3 Hz, 1H).
(実施例23)
【0380】
6-(5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミン(23A)の合成:7Aおよび6-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-アミンから出発して、1,2-ジメトキシエタンをジオキサンの代わりに用いて、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0381】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(6-アミノ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート塩酸塩(23B)の合成:23Aから出発して、化合物7Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0382】
メチル(S)-3-(8-(6-アミノ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)プロパノエート(23C)の合成:5Aおよび23Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0383】
(S)-3-(8-(6-アミノ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)プロパン酸(23)の合成:23Cから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)659.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.97 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 8.65 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.86 (dd, J = 8.3, 4.6 Hz, 2H), 7.41 (d, J =
7.5 Hz, 1H), 7.02 (s, 2H), 6.70 (dd, J = 19.4, 10.3 Hz, 3H), 5.00 (ddd, J = 10.8, 8.2, 4.5 Hz, 1H), 4.89 (dd, J = 8.7, 3.6 Hz, 1H), 4.14 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.93 (dd, J = 11.5, 3.8 Hz, 1H), 3.83 - 3.65 (m, 2H), 3.65 - 3.46 (m, 2H), 3.40 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.20 (t, J = 12.8 Hz, 1H).
【化67】
(実施例24)
【0384】
N-(4-フルオロフェニル)-N-メチル-3-オキソブタンアミド(24A)の合成:開放バイアル(アセトン副生成物を蒸発除去するため)内の、4-フルオロ-N-メチルアニリン(0.500g、4.00mmol)のトルエン(4.0mL)中溶液に、110℃で2,2,6-トリメチル-4H-1,3-ジオキシン-4-オン(0.568g、4.00mmol)を加え、混合物を110℃で3時間加熱した。完結した時点で、溶媒を減圧下で蒸発除去した。材料をヘキサン中EAを使用するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、生成物(ケト体およびエノール体の混合物)を得た。
【化68】
【0385】
6-フルオロ-1,4-ジメチルキノリン-2(1H)-オン(24B)の合成:24A(0.250g、1.20mmol)および濃HSO(5.53g、56.4mmol)の混合物を95℃で2時間加熱した。完結した時点で、反応混合物を氷上に注ぎ入れた。沈殿物を濾別して生成物を得、これを更には精製せずに使用した。
【0386】
6-フルオロ-1,4-ジメチルキノリン-2(1H)-オン(24C)の合成:マイクロ波バイアルに、24B(0.210g、1.10mmol)、NBS(0.489g、2.75mmol)およびCHCN(11mL)を加え、混合物を100℃で1時間加熱した。沈殿物を濾別して表題化合物を得、更には精製せずに使用した。
【0387】
メチル(S)-3-(8-(6-フルオロ-1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(24D)の合成:15Bおよび24Cから出発して、化合物15Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0388】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(6-フルオロ-1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエートトリフルオロアセテート(24E)の合成:24Dから出発して、化合物15Dの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0389】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル
)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-フルオロ-1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(24F)の合成:5Aおよび24Eから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0390】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-フルオロ-1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(24)の合成:24Fから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)688.2[M+H]1H NMR (400
MHz, DMSO-d6) δ 9.00 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 8.61 (d, J = 27.1 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.82 (m, 2H), 7.77 - 7.64 (m, 2H), 7.45 (d, J = 43.0 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 5.07 - 5.00 (m, 1H), 4.95 - 4.82 (m, 1H), 4.16 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 3.95 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.73 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.55 (t, J
= 12.2 Hz, 2H), 3.42 (m, 2H), 3.24 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 2.24 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
(実施例25)
【化69】
【0391】
(S)-2,6-ジフルオロ-4-(3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)安息香酸(25A)の合成:(S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリンから出発して、化合物5Aの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0392】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-フルオロ-1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(25B)の合成:25Aおよび24Eから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0393】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-フルオロ-1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プ
ロパン酸(25)の合成:25Bから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)688.2[M+H]1H NMR (400
MHz, DMSO-d6) δ 9.00 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 8.67 - 8.57 (m, 1H),
8.36 - 8.24 (m, 1H), 7.87 - 7.78 (m, 2H), 7.74 - 7.62 (m, 2H), 7.54 - 7.34 (m, 1H), 6.75 (d, J = 11.4 Hz, 2H), 5.10 - 4.98 (m, 1H), 4.95 - 4.84 (m, 1H), 4.16 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.95 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.84 - 3.71 (m, 3H), 3.69 (s, 3H), 3.56 (d, J = 3.3 Hz, 3H), 3.41 (d, J = 2.6 Hz, 2H), 3.25 (d, J = 20.0 Hz, 1H),
2.24 (d, J = 8.3 Hz, 3H).
(実施例26)
【化70】
【0394】
メチル(S)-3-(8-(4-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(26A)の合成:15Bおよび3-ブロモ-4-メトキシ-1-メチルキノリン-2(1H)-オンから出発して、化合物15Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0395】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(4-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエートトリフルオロアセテート(26B)の合成:26Aから出発して、化合物15Dの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0396】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(26C)の合成:25Aおよび26Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0397】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(26)の合成:26Cから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)686.8[M+H]1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.00 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.05 - 7.88 (m, 2H), 7.80 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.55 - 7.31 (m, 2H), 6.76 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 5.04
(td, J = 9.3, 7.8, 4.3 Hz, 1H), 4.91 (dt, J = 11.7, 7.9 Hz, 1H), 4.16 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.96 (dd, J = 11.6, 3.7 Hz, 1H), 3.82 (d, J = 16.2 Hz, 0H), 3.73 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.55 (td, J = 13.5, 12.0, 4.5 Hz, 1H), 3.42 (d, J = 11.5 Hz, 3H), 3.29 - 3.17 (m, 1H).
(実施例27)
【化71】
【0398】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,3,6-トリメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(27A)の合成:25Aおよび8Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0399】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,3,6-トリメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(27)の合成:27Aから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)651.3[M+H]1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.20 (s, 1H), 8.96 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 26.6 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 7.74 (t, J = 9.1 Hz, 1H), 7.39 (dd, J = 35.3, 7.6 Hz, 1H), 6.78 - 6.66
(m, 2H), 6.57 (s, 1H), 5.07 - 4.81 (m, 2H), 4.14 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.98 - 3.86 (m, 1H), 3.80 - 3.47 (m, 6H), 3.46 (d, J = 2.0 Hz, 3H), 3.40 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 3.23 (s, 4H), 2.13 - 1.98
(m, 3H).
(実施例28)
【化72】
【0400】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4,6-ジメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロピラジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(28A)の合成:25Aおよび20Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)635.2[M+H]1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.25 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 9.03 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.73 - 8.65 (m, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.50 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.14 - 5.02 (m, 1H), 4.95 - 4.81 (m, 1H), 4.15 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.99 - 3.89 (m, 1H), 3.84 - 3.48 (m, 10H), 3.41 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 3.21 (t, J = 12.5 Hz, 1H), 2.43 (s, 3H).
【0401】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(4,6-ジメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロピラジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(28)の合成:28Aから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)621.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.25 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.95 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.70 -
8.65 (m, 1H), 8.34 - 8.29 (m, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.49 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 5.07 - 4.95 (m, 1H), 4.95
- 4.82 (m, 1H), 4.15 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.98 - 3.89 (m, 1H),
3.79 (dd, J = 15.5, 4.7 Hz, 1H), 3.72 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 3.66 - 3.45 (m, 5H), 3.41 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 3.21 (t, J = 12.5 Hz, 1H), 2.43 (s, 3H).
(実施例29)
【化73】
【0402】
3-ブロモ-6-フルオロキノリン-2(1H)-オン(29A)の合成:マイクロ波バイアルに、6-フルオロキノリン-2(1H)-オン(0.252g、1.55mmol)、NBS(0.562g、3.16mmol)およびCHCN(3.8mL)を加え、混合物を100℃で90分間加熱した。沈殿物を濾別して、表題化合物を得た。濾液を減圧下で濃縮し、材料をDCM中MeOH(0~25%)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。
【0403】
3-ブロモ-6-フルオロ-1-メチルキノリン-2(1H)-オン(29B)の合成:29A(0.418g、1.73mmol)のDMF(17mL)中溶液に、0℃でNaH(83.0mg、2.10mmol)を加えた。混合物を0℃で5分間撹拌し、続いてヨードメタン(0.270g、1.90mmol)を加えた。冷却浴を外し、混合物をRTで12時間撹拌した。完結した時点で、反応をNaOH水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。材料をDCM中MeOH(0~25%)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。
【0404】
メチル(S)-3-(8-(6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(29C)の合成:15Bおよび29Bから出発して、化合物15Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0405】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエートトリフルオロアセテート(29D)の合成:29Cから出発して、化合物15Dの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0406】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プ
ロパノエート(29E)の合成:5Aおよび29Dから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0407】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(29)の合成:29Eから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)674.2[M+H]1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 9.00 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.29 (d, J = 21.6 Hz, 2H), 7.99 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.80 - 7.61 (m, 3H), 7.40 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 11.7 Hz, 2H), 5.04 - 4.96
(m, 1H), 4.95 - 4.87 (m, 1H), 4.16 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 3.96 (dd, J = 11.5, 2.0 Hz, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.72 (m, 1H), 3.64 - 3.51 (m, 4H), 3.21 (t, 3.21 (t, J = 15.5 Hz, 1H).
(実施例30)
【0408】
6-フルオロ-3-ヨード-1-メチル-4-(トリフルオロメチル)キノリン-2(1H)-オン(30A)の合成:6-フルオロ-1-メチル-4-(トリフルオロメチル)キノリン-2(1H)-オン(417mg、1.7mmol)のTHF(1.3mL)中撹拌溶液に、-78℃でLiMg-TMP(3.06mL、1M)を滴下添加した。反応混合物を30分間撹拌し、次いでヨウ素(863mg、3.4mmol)のTHF中溶液を次いで-78℃で加えた。反応混合物をRTに加温し、次いで減圧下で濃縮し、溶出液として酢酸エチル/ヘキサンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。
【0409】
メチル(S)-3-(8-(6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(30B)の合成:15Bおよび30Aから出発して、化合物15Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【化74】
【0410】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエートトリフルオロアセテート(30C)の合成:30Bから出発して、化合物15Dの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0411】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(30D)の合成:25Aおよび30Cから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0412】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(30)の合成:30Dから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)742.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.14 (s, 1H), 8.94 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.91 - 7.70 (m, 2H), 7.70 - 7.54 (m, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.69 (d, J = 11.7 Hz, 2H), 4.96 (d,
J = 9.6 Hz, 1H), 4.85 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 4.09 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.89 (dd, J = 11.7, 3.7 Hz, 1H), 3.67 (d, J = 2.1 Hz, 3H), 3.49 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.16 (t, J = 12.6 Hz, 1H).
(実施例31)
【化75】
【0413】
3-ブロモ-4-メチルキノリン-2(1H)-オン(31A)の合成:4-メチルキノリン-2(1H)-オンから出発して、化合物29Aの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0414】
3-ブロモ-1,4-ジメチルキノリン-2(1H)-オン(31B)の合成:31Aから出発して、化合物29Dの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0415】
メチル(S)-3-(8-(1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(31C)の合成:15Bおよび31Bから出発して、化合物15Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0416】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエートトリフルオロアセテート(31D)の合成:31Cから出発して、化合物15Dの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0417】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(31E)の合成:15Aおよび31Dから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0418】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(31)の合成:30Eから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)670.3[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.00 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 8.60 (d, J = 26.0 Hz, 1H), 8.32
(s, 1H), 7.99 (dd, J = 8.2, 4.8 Hz, 1H), 7.77 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.68 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.52 - 7.34 (m, 2H), 6.75 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 5.08 - 4.98 (m, 1H), 4.91 (dt, J = 9.9, 5.2 Hz, 1H), 4.16 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.95 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 3.86 - 3.50 (m, 7H), 3.42 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.23 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 2.27 (d, J = 7.7 Hz, 3H).
(実施例32)
【化76】
【0419】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(32A)の合成:15Aおよび11Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0420】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(32)の合成:32Aから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)655.8[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ
13.21 (s, 1H), 9.00 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.59 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.99 (dd, J = 7.5, 1.0 Hz, 1H), 7.86 (dt, J = 7.8, 1.6 Hz, 1H), 7.75 (ddd, J = 8.6,
7.1, 1.5 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.48 - 7.31 (m, 2H), 6.76 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 4.99 (ddd, J = 13.1, 8.2, 4.1 Hz, 1H), 4.89 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 4.15 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.94 (dd, J = 11.4, 3.8 Hz, 1H), 3.80 - 3.73 (m, 1H), 3.72 (s, 4H), 3.70
(s, 1H), 3.64 - 3.48 (m, 2H), 3.41 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 3.21 (t, J = 12.4 Hz, 1H).
(実施例33)
【化77】
【0421】
(R)-2-クロロ-6-フルオロ-4-(3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)安息香酸酸(33A)の合成:メチル4-ブロモ-2-クロロ-6-フルオロベンゾエートから出発して、化合物5Aの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0422】
メチル(S)-2-(2-クロロ-6-フルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,6-ジメチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(33B)の合成:33Aおよび7Cから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0423】
(S)-2-(2-クロロ-6-フルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,6-ジメチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(33)の合成:33Bから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)704.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.19 (s, 1H), 9.11 (dd, J = 8.4, 4.9 Hz, 1H), 8.63 - 8.53 (m, 1H), 8.39 - 8.26 (m, 1H), 7.85 - 7.68 (m, 1H), 7.51 - 7.38 (m, 1H), 6.94 - 6.84 (m, 2H), 6.73 (s, 1H), 5.16 - 4.99 (m, 1H), 4.99 - 4.85 (m, 1H), 4.15 (d, J = 12.8
Hz, 1H), 3.99 - 3.90 (m, 1H), 3.86 - 3.46 (m, 7H), 3.42 - 3.33 (m, 1H), 3.29 - 3.16 (m, 1H), 2.59 (s, 3H).
(実施例34)
【化78】
【0424】
tert-ブチル4-ブロモ-2,6-ジフルオロベンゾエート(34A)の合成:4-ブロモ-2,6-ジフルオロ安息香酸(5g、21.1mmol)のジクロロメタン(50mL)およびtert-ブチルアルコール(50mL)中撹拌溶液に、ジ炭酸ジ-tert-ブチル(9.2g、42.2mol)を、続いて4-ジメチルアミノピリジン(0.8g、6.3mmol)を加えた。反応混合物をRTで12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、酢酸エチル(100mL)に溶解し、クエン酸の10%水溶液(100mL)で洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗製材料を得た。この材料をヘキサン中で懸濁させ、固体を濾別し、濾液を減圧下で蒸発させて、化合物34Aを得た。MS(m/z)236.6[M+H-C1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.69 - 7.56 (m, 2H), 1.50 (s,
9H).
【0425】
tert-ブチル(R)-2,6-ジフルオロ-4-((1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンゾエート(34B)の合成:tert-ブチル4-ブロモ-2,6-ジフルオロベンゾエート(34A)(250mg、0.55mmol)、(R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-アミン(85mg、0.67mmol)および炭酸セシウム(904mg、2.8mmol)のトルエン(5mL)中撹拌懸濁液に、XPhos Pd G3(42mg、0.06mmol)を加えた。反応混合物を窒素で
スパージし、次いで90℃に12時間加熱した。混合物をRTに冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈した。得られた懸濁液をセライトのパッドに通して濾過し、濾液を減圧下で蒸発させて、化合物34Bを得た。MS(m/z)284.1[M+H-C
【0426】
(R)-2,6-ジフルオロ-4-((1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)安息香酸(34C)の合成:tert-ブチル(R)-2,6-ジフルオロ-4-((1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンゾエート(34B)(188mg、0.55mmol)のジクロロメタン(1mL)中撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(1mL)を加えた。反応混合物をRTで20分間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗製材料を得た。この材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中酢酸エチルで溶出して、化合物34Cを得た。MS(m/z)338.1[M+H]
【0427】
メチル(S)-3-(8-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)プロパノエート(34D)の合成:34Cおよび1Gから出発して、化合物4Aの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0428】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(34E)の合成:34Dから出発して、化合物5Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0429】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(4,6-ジメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロピラジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(34):3-クロロ-1,5-ジメチルピラジン-2(1H)-オンおよび34Eから出発して、化合物5の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)539.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.16
(s, 1H), 9.21 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.79 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.65 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H),
7.46 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.41 (d, J
= 11.7 Hz, 2H), 4.96 (s, 1H), 4.27 (s, 1H), 3.80 - 3.74 (m, 1H),
3.57 (s, 4H), 2.41 (d, J = 0.8 Hz, 3H), 1.73 (td, J = 6.8, 3.1
Hz, 1H), 1.56 - 1.48 (m, 1H), 0.89 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例35)
【化79】
【0430】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,4,6-トリメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(35):3-クロロ-1,4,6-トリメチルピリジン-2(1H)-オンおよび34Eから出発して、化合物5の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)606.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.15 (s, 1H), 8.82 (t, J = 9.4 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 24.5
Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.41 - 7.28 (m, 1H), 6.79 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 11.7 Hz, 2H), 6.27 (s, 1H), 4.97 (s, 1H), 4.29 (s, 1H), 3.78 - 3.66 (m, 2H), 3.52 (d, J = 13.6 Hz, 2H), 3.44 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 1.91 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.74 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 1.57 - 1.45 (m, 1H), 0.89 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
(実施例36)
【化80】
【0431】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(4-(エトキシメチル)-2,6-ジメトキシフェニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(36):34Dから出発して、実施例1の化合物1の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)665.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.18 (s, 1H), 8.84 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.79 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 9.5 Hz, 1H),
6.82 (d, J = 9.7 Hz, 3H), 6.45 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 5.03 - 4.95 (m, 1H), 4.55 (s, 2H), 4.37 - 4.26 (m, 1H), 3.75 (dd, J = 15.8, 4.5 Hz, 2H), 3.68 (d, J = 2.5 Hz, 5H), 3.62 - 3.55 (m, 3H), 1.83 - 1.72 (m, 1H), 1.58 - 1.46 (m, 1H), 1.22 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 0.92 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例37)
【化81】
【0432】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,6-ジメチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(37):34Cから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)665.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.18 (s, 1H), 8.84 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.79 (d, J = 7.0 Hz, 1H),
7.38 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 9.7 Hz, 3H), 6.45 (d, J
= 11.6 Hz, 2H), 5.03 - 4.95 (m, 1H), 4.55 (s, 2H), 4.37 - 4.26 (m, 1H), 3.75 (dd, J = 15.8, 4.5 Hz, 2H), 3.68 (d, J = 2.5 Hz, 5H), 3.62 - 3.55 (m, 3H), 1.83 - 1.72 (m, 1H), 1.58 - 1.46 (m, 1H), 1.22 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 0.92 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例38)
【化82】
【0433】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,3,6-トリメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(38):34Cから出発して、化合物8の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)623.1[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.16 (s, 1H), 8.81 (t, J = 8.1
Hz, 1H), 8.57 (d, J = 27.4 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 12.7 Hz, 1H),
7.78 - 7.69 (m, 1H), 7.38 (dd, J = 41.5, 7.6 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.41 (dd, J = 11.6, 2.5 Hz, 2H), 5.04 - 4.82 (m, 1H), 4.28 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 3.73 (td, J = 15.8, 4.6 Hz, 1H), 3.62 - 3.47 (m, 1H), 3.46 (d, J = 1.4 Hz, 3H), 3.23 (s, 3H), 2
.06 (d, J = 4.9 Hz, 3H), 1.75 (dd, J = 10.6, 7.3 Hz, 0H), 1.61 -
1.40 (m, 1H), 1.05 (s, 1H), 0.90 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例39)
【化83】
【0434】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(39):34Cから出発して、化合物10の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)630.8[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.38 - 12.92 (m, 1H), 8.82 (dd, J = 8.0, 2.0 Hz, 1H), 8.69 - 8.49 (m, 1H), 8.32 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.96 -
7.74 (m, 1H), 7.69 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.44 - 7.28 (m, 1H), 6.80 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.43 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 5.06 - 4.94 (m, 1H), 4.30 (tqd, J = 10.9, 7.6, 7.1, 3.7 Hz, 1H), 3.80 - 3.69 (m, 1H), 3.64 - 3.52 (m, 1H), 2.62 (s, 3H), 1.77 (dqd, J = 14.6, 7.3, 3.1 Hz, 1H), 1.52 (ddq, J = 14.3, 10.4, 7.2 Hz1, 1H), 0.92 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例40)
【0435】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(40):34Cから出発して、化合物11の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)627.7[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.85 (dd, J = 8.2, 1.9 Hz, 1H), 8.60 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.35 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 8.00 (d, J = 7.5 Hz,
1H), 7.86 (dd, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 7.75 (ddd, J = 8.7, 7.1, 1.6 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.46 - 7.32 (m, 2H), 6.82 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.50 - 6.38 (m, 2H), 4.97 (ddd, J = 10.7, 8.2, 4.6 Hz, 1H), 4.29 (q, J = 8.5 Hz, 2H), 3.72 (s, 4H), 3.58 (dd, J = 15.6, 10.4 Hz, 1H), 1.75 (ddq, J = 14.9, 7.5, 4.2 Hz, 1H),
1.51 (ddq, J = 14.3, 10.2, 7.2 Hz, 1H), 0.90 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
【化84】
(実施例41)
【化85】
【0436】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(4-(トリフルオロメチル)イソキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(41):34Cから出発して、化合物12の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)666.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ
13.17 (s, 1H), 9.71 (s, 1H), 8.85 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.62 (s,
1H), 8.48 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 8.14 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 8.01 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 6.81 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 11.7 Hz, 2H),
5.02 (s, 1H), 4.31 (s, 1H), 3.78 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 3.66 - 3.53 (m, 1H), 1.77 (ddd, J = 13.8, 7.2, 3.2 Hz, 1H), 1.53 (ddd, J = 17.6, 14.1, 7.3 Hz, 1H), 0.92 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例42)
【0437】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(42):34Cから出発して、化合物13の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)616.9[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.05 - 8.98 (m, 1H), 8.83 (dd, J = 8.2, 2.0 Hz, 1H), 8.67 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.48 (dd, J = 8.3, 1.5 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.86 (dd, J = 8.1, 4.9 Hz, 1H),
7.45 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.85 - 6.76 (m, 1H), 6.43 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 5.03 (ddd, J = 10.9, 8.2, 4.6 Hz, 1H), 4.30 (q, J = 8.7, 7.8 Hz, 1H), 3.79 (dd, J = 15.5, 4.5 Hz, 1H), 3.61 (dd, J =
15.5, 10.7 Hz, 1H), 1.76 (dqd, J = 14.6, 7.2, 3.1 Hz, 1H), 1.52 (ddd, J = 13.8, 10.4, 7.1 Hz, 1H), 0.91 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
【化86】
(実施例43)
【化87】
【0438】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(4-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(43):34Cから出発して、化合物14の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)630.1[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.86 - 8.77 (m, 2H), 8.67 - 8.61 (m, 1H), 8.31 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.43 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 5.00 (td, J = 9.3, 8.4, 4.4 Hz, 1H), 4.31 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 3.83 - 3.69 (m, 1H), 3.59 (dd, J = 15.5, 10.7 Hz,
1H), 2.62 (d, J = 2.6 Hz, 3H), 1.76 (ddq, J = 11.5, 7.4, 4.2, 3.8 Hz, 1H), 1.52 (ddt, J = 17.7, 14.4, 7.3 Hz, 1H), 0.91 (t, J =
7.3 Hz, 3H).
(実施例44)
【化88】
【0439】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(4,5,6-トリメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロピラジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(44):34Cから出発して、化合物15の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)607.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.47 (s, 1H), 13.17 (s, 1H), 9.25 (d, J = 7.9
Hz, 1H), 8.80 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.47 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.42 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 5.04 - 4.92 (m, 1H), 4.34 - 4.22 (m, 1H), 3.77 (dd, J = 15.4, 4.6 Hz, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.57 (dd, J = 15.5, 10.5
Hz, 1H), 2.54 (s, 3H), 2.50 (s, 3H), 1.83 - 1.69 (m, 1H), 1.59 -
1.44 (m, 0H), 0.91 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例45)
【化89】
【0440】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(5,6-ジメチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(45):34Cから出発して、化合物16の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)644.2[M+H]。1H NMR (400 MHz,
DMSO-d6) δ 8.80 (dd, J = 8.2, 1.9 Hz, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.85 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 7.5
Hz, 1H), 6.79 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 11.7 Hz, 2H), 4.98 (ddd, J = 10.8, 8.1, 4.6 Hz, 1H), 4.29 (q, J = 9.6, 8.9 Hz,
1H), 3.75 (dd, J = 15.6, 4.6 Hz, 1H), 3.58 (m, 1H), 2.54 (s, 3H), 2.45 (s, 3H), 1.74 (dtd, J = 14.6, 7.4, 3.2 Hz, 1H), 1.50 (ddt,
J = 17.8, 14.5, 7.3 Hz, 1H), 0.89 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例46)
【化90】
【0441】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,3-ジメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(46):34Cから出発して、化合物17の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)608.7[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.82 (dd, J = 8.1, 1.9 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.84 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.48 - 6.34 (m, 2H), 4.93 (ddt, J = 12.6, 6.5, 3.3
Hz, 1H), 4.28 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.70 (dd, J = 15.7, 4.6 Hz,
1H), 3.41 (s, 3H), 3.26 (s, 3H), 1.75 (ddd, J = 13.8, 7.2, 3.3 Hz, 1H), 1.50 (ddt, J = 17.7, 14.4, 7.3 Hz, 1H), 0.90 (t, J = 7.3
Hz, 3H).
(実施例47)
【化91】
【0442】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(5-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(47):34Cから出発して、化合物18の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)630.1[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.15 (s, 1H), 8.83 (d, J = 10.3 Hz, 2H), 8.58 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 6.80 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.43 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 5.00 (s, 1H), 4.31 (d,
J = 10.2 Hz, 1H), 3.74 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 3.63 - 3.51 (m, 1H), 2.53 (s, 3H), 1.76 (ddd, J = 13.7, 7.2, 3.2 Hz, 1H), 1.52 (ddd, J = 14.0, 10.5, 7.2 Hz, 1H), 0.91 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例48)
【化92】
【0443】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(4-メトキシ-1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(48):34Cから出発して、化合物19の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)622.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.85 (s, 1H), 13.14 (s, 1H), 8.85 (d, J
= 8.0 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.79 (d,
J = 7.5 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.57 - 6.33 (m, 3H), 4.93 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 4.31 (d,
J = 9.7 Hz, 1H), 3.76 (s, 4H), 3.56 (dd, J = 15.9, 10.3 Hz, 1H), 3.47 (s, 3H), 1.85 - 1.69 (m, 1H), 1.62 - 1.43 (m, 1H), 0.92 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例49)
【化93】
【0444】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(5-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(49):34Cから出発して、化合物22の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)634.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.15 (s, 1H), 9.09 (s, 1H), 8.83 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.57 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 8.21 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.34 (s, 1H)
, 6.80 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.43 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 5.00 (s,
1H), 4.31 (s, 1H), 3.74 (d, J = 15.5 Hz, 1H), 3.57 (t, J = 13.4
Hz, 1H), 1.84 - 1.69 (m, 1H), 1.52 (ddd, J = 13.6, 10.3, 7.0 Hz,
1H), 0.91 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例50)
【化94】
【0445】
(S)-3-(8-(6-アミノ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)プロパン酸(50):34Cから出発して、化合物23の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)630.7[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.81 (dd, J = 8.1, 1.6 Hz, 1H), 8.64 (d, J = 2.3 Hz, 1H),
8.34 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.86 (dd, J = 8.2, 5.3 Hz, 2H), 7.40
(d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.03 (s, 2H), 6.80 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.73 - 6.63 (m, 1H), 6.41 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 5.06 - 4.91 (m, 1H), 4.29 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 3.75 (dd, J = 15.5, 4.5 Hz, 1H), 3.57 (dd, J = 15.5, 10.7 Hz, 1H), 1.74 (ddt, J = 15.0, 7.6, 3.8 Hz, 1H), 1.50 (ddt, J = 17.6, 14.3, 7.2 Hz, 1H), 0.90 (t, J = 7.3
Hz, 3H).
(実施例51)
【化95】
【0446】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-フルオロ-1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(51):34Cから出発して、化合物24の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)660.2[M+H]。1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.84 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 8.60 (d, J =
27.0 Hz, 2H), 8.31 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 7.88 - 7.79 (m, 2H), 7.75 - 7.64 (m, 2H), 7.52 - 7.36 (m, 2H), 6.80 (s, 1H), 6.44 (d, J
= 11.8 Hz, 2H), 5.06 - 4.94 (m, 2H), 4.36 - 4.25 (m, 2H), 3.83 - 3.72 (m, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.61 - 3.48 (m, 3H), 1.82 - 1.70 (m, 2H), 1.58 - 1.47 (m, 2H), 0.92 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
(実施例52)
【化96】
【0447】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(4-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(52):34Cから出発して、化合物26の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)658.9[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.19 (s, 1H), 8.84 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.62
(s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.04 - 7.88 (m, 2H), 7.80 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.55 - 7.35 (m, 2H), 6.82 (d, J
= 9.4 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 5.07 - 4.94 (m, 1H),
4.38 - 4.23 (m, 1H), 3.88 - 3.72 (m, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.44 (s,
3H), 1.84 - 1.70 (m, 1H), 1.61 - 1.44 (m, 1H), 0.92 (t, J = 7.3
Hz, 3H).
(実施例53)
【0448】
6-ヒドロキシ-2-メチル-5-(トリフルオロメチル)ニコチノニトリル(53A)の合成:6-ヒドロキシ-2-メチルニコチノニトリル(500mg、3.7mmol)およびトリフルオロメタンスルフィン酸ナトリウム(sodium triflinate)(1.75g、11mmol)の氷酢酸(70mL)中懸濁液に、酢酸Mn(III)水和物(3.00g、11mmol)を少しずつ加え、反応物を開放容器中で終夜撹拌した。水を加え、これを酢酸エチルで2回抽出した。有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液1~10%MeOH/DCM)により精製して、53Aを得た。
【0449】
6-クロロ-2-メチル-5-(トリフルオロメチル)ニコチノニトリル(53B)の合成:53A(425mg、2.1mmol)の三塩化ホスホリル(phosphoyl trichloride)(3.2g、21mmol)中懸濁液を、80℃に16時間加熱した。これを濃縮し、pHが約6になるまで飽和重炭酸ナトリウムを加えた。これを酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:5~100%EtOAc/ヘキサン)により精製して、53Bを得た。
【化97】
【0450】
6-(5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-2-メチル-5-(トリフルオロメチル)ニコチノニトリル(53C)の合成:7Aおよび53Bから出発して、1,2-ジメトキシエタンをジオキサンの代わりに用いて、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0451】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(6-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート塩酸塩(53D)の合成:53Cから出発して、化合物7Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0452】
メチル(S)-3-(8-(5-シアノ-6-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)プロパノエート(53E)の合成:5Aおよび53Dから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0453】
(S)-3-(8-(5-シアノ-6-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)プロパン酸(53)の合成:53Eから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)655.1[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.04 (s, 1H), 8.81 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.58
(s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.92 - 7.82 (m, 1H), 7.36 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 5.04
- 4.90 (m, 1H), 4.36 - 4.21 (m, 1H), 3.73 (dd, J = 15.7, 4.6 Hz, 1H), 3.57 (dd, J = 15.6, 10.5 Hz, 1H), 2.80 (s, 3H), 1.84 - 1.6
6 (m, 1H), 1.60 - 1.38 (m, 1H), 0.89 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例54)
【化98】
【0454】
2,6-ジメチル-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-オール(54A)の合成:2,6-ジメチルピリミジン-4-オールから出発して、化合物53Aの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0455】
4-クロロ-2,6-ジメチル-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(54B)の合成:54Aから出発して、化合物53Aの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0456】
8-(2,6-ジメチル-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)-5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(54C)の合成:7Aおよび54Bから出発して、化合物53Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0457】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(2,6-ジメチル-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(54D)の合成:54Cから出発して、化合物53Dの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0458】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(2,6-ジメチル-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(54E)の合成:34Cおよび54Dから出発して、化合物5Bの
合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0459】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(54)の合成:54Eから出発して、化合物53の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)645.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ
8.80 (dd, J = 8.1, 2.2 Hz, 1H), 8.57 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.24
(s, 1H), 7.83 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.42 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 4.96 (ddt, J
= 9.7, 6.0, 2.9 Hz, 1H), 4.29 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 3.72 (dd, J
= 15.5, 4.5 Hz, 1H), 3.56 (dd, J = 15.5, 10.6 Hz, 1H), 2.73 (q,
J = 2.2 Hz, 3H), 2.69 (s, 3H), 1.75 (dqd, J = 14.6, 7.3, 3.1 Hz, 1H), 1.50 (ddt, J = 17.7, 14.4, 7.2 Hz, 1H), 0.90 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例55)
【0460】
2-ブロモ-3,5,6-トリメチルピリジン(55A)の合成:2,6-ジブロモ-3,5-ジメチルピリジン(300mg、1.13mmol)のTHF(5mL)中溶液に、-78℃でジエチルエーテル中メチルリチウム(1.6M、0.85mL、1.36mmol)を滴下添加し、次いで反応物をこの温度で1時間撹拌し、次いでRTに加温し、追加の16時間撹拌した。これを水中飽和塩化アンモニウムの添加によりクエンチし、DCMで3回抽出した。合わせた有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:5~30%EA/ヘキサン)により精製して、55Aを得た。
【0461】
5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)-8-(3,5,6-トリメチルピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(55B)の合成:7Aおよび55Aから出発して、化合物53Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【化99】
【0462】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(3,5,6-トリメチルピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(55C)の合成:55Bから出発して、化合物53Dの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0463】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(3,5,6-トリメチルピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(55D)の合成:34Cおよび55Cから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0464】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(3,5,6-トリメチルピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(55)の合成:55Dから出発して、化合物53の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)590.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ
8.80 (dd, J = 8.2, 2.3 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.21
(d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.35 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.41 (d, J =
11.6 Hz, 2H), 5.05 - 4.87 (m, 1H), 4.28 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.73 (dd, J = 15.4, 4.5 Hz, 1H), 3.55 (dd, J = 15.4, 10.6 Hz, 1H),
2.48 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 2.20 (s, 3H), 1.75 (ddt, J = 13.7, 7.4, 3.7 Hz, 1H), 1.50 (ddt, J = 17.5, 14.2, 7.2 Hz, 1H), 0.89 (t,
J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例56)
【化100】
【0465】
4-(5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-5-メトキシ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(55A)の合成:7Aおよび4-ブロモ-5-メトキシ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンから出発して、化合物7Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0466】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(5-メトキシ-2-メチル-3-オキソ-2,3-ジヒドロピリダジン-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(56B)の合成:56Aから出発して、化合物7Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0467】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(2,5-ジメチル-3-オキソ-2,3-ジヒドロピリダジン-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(56)の合成:56Bから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)610.0[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 14.12 (s, 1H), 13.17 (s, 1H), 8.85 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.36 (d, J = 22.4 Hz, 2H), 7.91 (s, 1H),
7.40 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.44 (d, J
= 11.7 Hz, 2H), 4.95 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 4.31 (s, 1H), 3.77 -
3.69 (m, 4H), 3.73 (s, 4H), 3.57 (dd, J = 15.7, 10.3 Hz, 1H), 1.86 - 1.67 (m, 0H), 1.52 (ddd, J = 13.7, 10.3, 7.1 Hz, 1H), 0.91 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例57)
【化101】
【0468】
3-(5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-1,6-ジメチルピリジン-2(1H)-オン(57A)の合成:7Aおよび3-ブロモ-1,6-ジメチルピリジン-2(1H)-オンから出発して、化合物53Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0469】
(S)-2-アミノ-3-(8-(1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(57B)の合成:57A(114mg、0.26mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)中溶液に、1M塩酸(1.3mL、1.3mmol)を加え、反応物を室温で3日間撹拌した。これを濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液メタノール/DCM)により精製して、57Bを得た。
【0470】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(57)の合成:34C(50mg、0.2mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、塩化オキサリル(31mg、0.22mmol)およびDMF(1滴)を加え、反応物を1時間撹拌した。これに、57B(53mg、0.08mmol)およびトリエチルアミン(114mg、1.1mmol)を加え、反応物を室温で1時間撹拌した。これを濃縮し、DMSOで希釈し、トリフルオロ酢酸で酸性化し、分取HPLCにより精製して、57を得た。MS(m/z)592.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.14 (s, 1H), 8.82 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.87 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.32 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.53 - 6.32 (m, 3H), 4.93 (t, J = 11.5 Hz, 1H), 4.29 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 3.71 (dd, J = 15.6, 4.6 Hz, 1H), 3.54 (m, 4H), 1.83 - 1.68 (m, 1H), 2.49
(s, 3H), 1.75 (m, 1H), 1.50 (ddd, J = 14.0, 10.5, 7.2 Hz, 1H), 0.90 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例58)
【化102】
【0471】
3-(5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-1,4-ジメチルピリジン-2(1H)-オン(58A)の合成:7Aおよび3-ブロモ-1,4-ジメチルピリジン-2(1H)-オンから出発して、化合物53Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0472】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(58B)の合成:58Aから出発して、化合物53Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0473】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(58C)の合成:34C(50mg、0.2mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、塩化オキサリル(31mg、0.22mmol)およびDMF(1滴)を加え、反応物を1時間撹拌した。これに、58B(53mg、0.08mmol)およびトリエチルアミン(63mg、0.62mmol)を加え、反応物を室温で1時間撹拌した。これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:メタノール/DCM)により精製して、58Cを得た。
【0474】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(58)の合成:58Cから出発して、化合物53の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)592.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.82 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 24.3 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.81 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 9.4
Hz, 1H), 6.41 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 6.32 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.97 (s, 1H), 4.29 (s, 1H), 3.6 (m, 1H), 3.72 (s, 1H), 3.45 (s, 3H), 1.95 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.75 (s, 1H), 1.59 - 1.40 (m, 1H),
0.89 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例59)
【化103】
【0475】
メチル(S)-3-(8-(1-メチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-2,5,6,7-テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(59A)の合成:15Bおよび3-ヨード-1-メチル-4-(トリフルオロメチル)-1,5,6,7-テトラヒドロ-2H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-オンから出発して、化合物15Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0476】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(1-メチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-2,5,6,7-テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(59B)の合成:59Aから出発して、化合物15Dの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0477】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1-メチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-2,5,6,7-テトラヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(59):59Bおよび34Cから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)674.3[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.13 (s, 1H), 8.83 (dd, J = 12.7, 8.1 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.21-8.39 (m, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 6.79 (d, J = 9.3
Hz, 1H), 6.43 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 4.93-5.03 (M, 1H) 4.30 (d, J
= 10.0 Hz, 1H), 3.72 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 3.51 (s, 2H), 3.15 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 2.96 (d, J = 11.3 Hz, 2H), 2.17 (s, 2H), 1.86 - 1.65 (m, 0H), 1.65 - 1.38 (m, 1H), 0.92 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例60)
【化104】
【0478】
メチル(S)-3-(8-(6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(60A)の合成:15Bおよび6-フルオロ-3-ヨード-1-メチル-4-(トリフルオロメチル)キノリン-2(1H)-オンから出発して、化合物15Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0479】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(60B)の合成:60Aから出発して、化合物15Dの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0480】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-フルオロ-1-メチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(60):60Bおよび34Cから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)714.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ 13.39 - 12.87 (m, 1H), 8.78 (dd, J = 10.3, 8.1 Hz, 1H), 8.58 - 8.37 (d, 1H), 8.31 - 8.10 (m, 1H), 7.84 (dd, J = 9.6, 5.0 Hz, 1H), 7.78 (ddd, J = 9.6, 7.6, 2.8 Hz, 1H), 7.60 (dq, J = 10.1, 2.5 Hz, 1H), 7.33 (dd, J = 26.7, 7.3 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.37 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 5.01 - 4.86 (m, 1H), 4.34 - 4.15 (m, 1H), 3.67 (d, J = 2.1 Hz, 3H), 3.60 - 3.55 (m, 1H), 3.49 (dd, J = 15.8, 11.3
Hz, 1H), 1.70 (dtd, J = 14.4, 7.2, 6.7, 2.9 Hz, 1H), 1.54 - 1.37
(m, 1H), 0.94 - 0.75 (t, 3H).
(実施例61)
【化105】
【0481】
(R)-2,6-ジフルオロ-4-((1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アミノ)安息香酸(61A)の合成:(R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-アミンから出発して、化合物5Aの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0482】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,3,6-トリメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(61):8Bおよび61Aから出発して、化合物8の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)609.1[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.16 (s, 1H), 8.80 (t,
J = 8.2 Hz, 1H), 8.57 (d, J = 29.0 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 14.1
Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.50 - 7.27 (m, 1H), 6.87 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.45 - 6.32 (m, 2H), 5.03 - 4.88 (m, 1H), 4.49 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 3.78 - 3.64 (m, 1H), 3.46 (d, J = 1.3 Hz, 3H), 3.23 (s, 3H), 2.06 (d, J = 5.1 Hz, 3H), 1.25 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 1.05
(s, 3H).
(実施例62)
【0483】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(62):13Bおよび61Aから出発して、化合物13の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)602.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.98 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 8.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.50 (m, 1H), 8.43 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.91 - 7.73 (m, 1H), 7.30 (m, 1H), 6.86 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.39 (d, J = 11.5 Hz, 2H), 4.98 (s, 1H), 4.63 - 4.37 (m, 1H), 3.69 (m, 1H), 3.54 (m, 1H), 1.25 (d, J = 6.7 Hz, 3H).
【化106】
(実施例63)
【化107】
【0484】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(63):11Bおよび61Aから出発して、化合物11の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)613.7[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.84 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.99 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.86 (dd, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 7.75 (ddd, J = 8.6, 7.1, 1.5 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.45 - 7.33 (m, 2H), 6.89 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.42 (d, J = 11.5 Hz, 2H), 4.97 (ddd, J = 10.4, 8.0, 4.4 Hz, 1H), 4.50 (q, J = 7.4 Hz, 1H), 3.72 (s, 4H), 3.57 (dd, J = 15.8, 10.4 Hz, 1H), 1.26 (d, J = 6.7 Hz, 3H).
(実施例64)
【0485】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,3-ジメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(64):17Bおよび61Aから出発して、化合物17の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)595.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.83 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.85 (dd, J = 7.5, 1.1 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.89 (d, J =
9.2 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 11.5 Hz, 2H), 4.93 (ddd, J = 9.6, 7.6, 4.2 Hz, 1H), 4.49 (dq, J = 14.6, 7.0 Hz, 1H), 3.70 (dd, J = 15.6, 4.5 Hz, 1H), 3.60 - 3.48 (m, 1H), 3.41 (s, 3H), 3.26 (s, 3H),
1.25 (d, J = 6.7 Hz, 3H).
【化108】
(実施例65)
【化109】
【0486】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-フルオロ-1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(65):24Eおよび61Aから出発して、化合物17の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)645.6[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.84 (dd, J = 8.1, 4.9 Hz, 1H), 8.59 (dd, J = 28.6, 2.2 Hz, 1H), 8.30 (dd, J = 14.3, 2.2 Hz,
1H), 7.87 - 7.76 (m, 2H), 7.71 (dd, J = 9.4, 4.9 Hz, 1H), 7.65 (ddd, J = 9.3, 7.9, 2.8 Hz, 1H), 7.54 - 7.29 (m, 1H), 6.89 (d, J
= 9.2 Hz, 1H), 6.40 (dd, J = 11.5, 2.1 Hz, 2H), 5.16 - 4.82 (m,
1H), 4.49 (h, J = 7.0 Hz, 1H), 3.77 (td, J = 15.9, 4.5 Hz, 1H),
3.67 (d, J = 1.1 Hz, 3H), 3.58 - 3.44 (m, 1H), 2.28 - 2.14 (m,
3H), 1.26 (dd, J = 6.8, 1.4 Hz, 3H).
(実施例66および67)
【0487】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-フルオロ-1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(66)の調製:Chiralpak IE 5μm 21×250mmカラムを使用し、50mL/分の流速で、60%MeOH/TEA共溶媒を使用する超臨界流体クロマトグラフィーにより、65をその2種のジアステレオマーのアトロプ異性体に分離した。表題化合物を2番目に溶出するピークとして同定した。MS(m/z)646.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.18 (s, 1H), 8.84 (dd, J = 8.3, 3.8 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 28.3 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 7.81 (ddd, J = 9.4, 5.5, 2.8 Hz, 1H), 7.
76 - 7.59 (m, 2H), 7.43 (dd, J = 44.0, 7.4 Hz, 1H), 6.88 (d, J =
9.1 Hz, 1H), 6.44 - 6.31 (m, 2H), 5.07 - 4.90 (m, 1H), 4.49 (q,
J = 7.2 Hz, 1H), 3.84 - 3.70 (m, 1H), 3.67 (d, J = 1.1 Hz, 3H), 3.65 - 3.45 (m, 1H), 2.22 (d, J = 7.5 Hz, 3H), 1.26 (d, J = 6.6 Hz, 3H).
【化110】
【0488】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(6-フルオロ-1,4-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(67)の調製:Chiralpak IE 5μm 21×250mmカラムを使用し、50mL/分の流速で、60%MeOH/TEA共溶媒を使用する超臨界流体クロマトグラフィーにより、65をその2種のジアステレオマーのアトロプ異性体に分離した。表題化合物を最初に溶出するピークとして同定した。MS(m/z)646.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.84 (dd, J =
8.2, 4.2 Hz, 1H), 8.59 (dd, J = 29.0, 2.2 Hz, 1H), 8.36 - 8.21 (m, 1H), 7.87 - 7.77 (m, 2H), 7.75 - 7.60 (m, 2H), 7.43 (dd, J =
47.2, 7.5 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.40 (dd, J = 11.5, 1.8 Hz, 2H), 4.99 (dtt, J = 15.0, 9.9, 4.6 Hz, 1H), 4.50 (dq, J
= 14.5, 7.2 Hz, 1H), 3.76 (td, J = 16.0, 4.5 Hz, 1H), 3.67 (d, J = 1.3 Hz, 3H), 3.64 - 3.46 (m, 1H), 2.23 (d, J = 5.8 Hz, 3H),
1.34 - 1.18 (m, 3H).
(実施例68)
【化111】
【0489】
(R)-2,6-ジフルオロ-4-((2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエチル)アミノ)安息香酸(68A)の合成:(R)-2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエタン-1-アミンから出発して、化合物5Aの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0490】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,3,6-トリメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(68):13Bおよび68Aから出発して、化合物13の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)664.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.99 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 8.83 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.45 (d, J = 8.1
Hz, 1H), 7.91 - 7.76 (m, 1H), 7.55 (d, J = 7.0 Hz, 4H), 7.46 -
7.19 (m, 3H), 6.52 (d, J = 11.4 Hz, 2H), 5.69 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 4.98 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 3.72 (m, 1H), 3.62 - 3.44 (m, 1H).
(実施例69)
【化112】
【0491】
4-(5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)-3-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(69A)の合成:7Aおよび4-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリルから出発して、2:1のcataCXium A/Pd(dba)をXPhos Pd G3の代わりに用いて、化合物53Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0492】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(4-シアノ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(69B)の合成:69Aから出発して、化合物53Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0493】
メチル(S)-3-(8-(4-シアノ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)イミ
ダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエチル)アミノ)ベンズアミド)プロパノエート(69C)の合成:68Aおよび69Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0494】
(S)-3-(8-(4-シアノ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエチル)アミノ)ベンズアミド)プロパン酸(69):69Cから出発して、化合物53の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)688.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 8.83 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.49 (s,
1H), 8.33 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.75 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.54 (t, J = 6.7 Hz, 3H), 7.48 - 7.32 (m,
3H), 7.27 (s, 1H), 6.52 (d, J = 11.4 Hz, 2H), 5.78 - 5.60 (m, 1H), 5.06 - 4.90 (m, 1H), 3.75 - 3.63 (m, 1H).
(実施例70)
【化113】
【0495】
8-(2,6-ジクロロ-4-フルオロフェニル)-5-(((2S,5R)-5-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロピラジン-2-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(70A)の合成:7Aおよび4-2-ブロモ-1,3-ジクロロ-5-フルオロベンゼンから出発して、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)をXPhos Pd G3の代わりに用いて、化合物53Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0496】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(2,6-ジクロロ-4-フルオロフェニル)
イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(70B)の合成:70Aから出発して、化合物53Cの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0497】
メチル(S)-3-(8-(2,6-ジクロロ-4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエチル)アミノ)ベンズアミド)プロパノエート(70C)の合成:68Aおよび70Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0498】
(S)-3-(8-(2,6-ジクロロ-4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエチル)アミノ)ベンズアミド)プロパン酸(70):70Cから出発して、化合物53の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)681.1[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.80
(d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.96 - 7.68 (m, 3H), 7.60 - 7.47 (m, 3H), 7.47 - 7.26 (m, 3H), 6.50 (d, J = 11.4 Hz, 2H), 5.67 (q, J = 8.5 Hz, 1H), 5.16 - 4.86 (m, 1H), 3.74 (dd, J = 15.6, 4.6 Hz, 1H), 3.64 - 3.47 (m, 1H).
(実施例71)
【化114】
【0499】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-2,2,2-トリフルオロ-1-フェニルエチル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,3-ジメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(71):17Bおよび68Aから出発して、化合物17の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)657.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.84 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.83 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.64 -
7.47 (m, 3H), 7.48 - 7.18 (m, 4H), 6.53 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 5.68 (p, J = 8.6 Hz, 1H), 4.91 (ddd, J = 10.5, 8.1, 4.5 Hz, 1H), 3.68 (dd, J = 15.9, 4.5 Hz, 1H), 3.55 (m, 1H), 3.41 (s, 3H), 3.26
(s, 3H).
(実施例72)
【化115】
【0500】
(R)-2-フルオロ-4-((1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)安息香酸(72A)の合成:メチル4-ブロモ-2-フルオロベンゾエートおよび(R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-アミンから出発して、化合物5Aの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0501】
(S)-3-(8-(1,6-ジメチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2-フルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)プロパン酸(72):7Cおよび72Aから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)648.3[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.19 (s, 1H), 8.61 (dd, J = 12.2, 2.1 Hz, 1H), 8.37 - 8.27 (m, 1H), 8.13 (dt, J = 17.4, 6.9
Hz, 1H), 7.69 (dd, J = 17.0, 7.4 Hz, 1H), 7.44 - 7.22 (m, 2H), 6.76 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.61 - 6.52 (m, 2H), 5.05 - 4.86 (m, 1H), 4.27 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 3.82 - 3.54 (m, 2H), 3.44 (t, J =
1.5 Hz, 2H), 3.25 - 3.15 (m, 3H), 2.08 - 1.97 (m, 3H), 1.76 (ddd, J = 13.7, 7.2, 3.2 Hz, 1H), 1.54 (ddt, J = 17.6, 14.4, 7.3 Hz,
1H), 0.91 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例73)
【化116】
【0502】
(R)-2,5-ジフルオロ-4-((1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)安息香酸(73A)の合成:メチル4-ブロモ-2,5-ジフルオロベンゾエートおよび(R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-アミンから出発して、化合物5Aの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0503】
(S)-2-(2,5-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,6-ジメチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(73):7Cおよび73Aから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)623.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.65 - 8.59 (m, 1H), 8.37 - 8.24 (m, 2H), 7.75 - 7.68 (m, 1H), 7.43 - 7.32 (m, 1H), 7.27 - 7.12 (m, 1H), 6.98 - 6.89 (m, 1H), 6.68 - 6.60 (m, 1H), 5.04
- 4.94 (m, 1H), 4.45 - 4.32 (m, 1H), 3.84 - 3.58 (m, 2H), 3.49 - 3.42 (m, 3H), 3.27 - 3.19 (m, 3H), 2.10 - 2.01 (m, 3H), 1.86 -
1.67 (m, 2H), 0.91 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例74)
【化117】
【0504】
(R)-4-((1-シクロプロピル-2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)-2,6-ジフルオロ安息香酸(74A)の合成:(R)-1-シクロプロピル-2,2,2-トリフルオロエタン-1-アミンから出発して、化合物5Aの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0505】
(S)-2-(4-(((R)-1-シクロプロピル-2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)-2,6-ジフルオロベンズアミド)-3-(8-(1,6-ジメチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(74):7Bおよび74Aから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)672.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.18 - 13.10 (m, 1H), 8.82 (dd, J = 14.0, 8.1 Hz, 1H), 8.67 - 8.48 (m, 1H), 8.42 - 8.25 (m, 1H), 7.82 - 7.64 (m, 1H), 7.49 - 7.28 (m, 1H), 6.95
(d, J = 9.5 Hz, 1H), 6.72 (s, 1H), 6.40 (d, J = 11.7 Hz, 2H), 5.06 - 4.94 (m, 1H), 3.99 - 3.87 (m, 1H), 3.79 - 3.69 (m, 1H), 3.66 - 3.56 (m, 1H), 3.56 - 3.51 (m, 3H), 2.59 (s, 3H), 1.12 - 0.98
(m, 1H), 0.67 - 0.56 (m, 1H), 0.56 - 0.43 (m, 2H), 0.34 - 0.23 (m, 1H).
(実施例75)
【化118】
【0506】
4-(1,1-ジオキシドチオモルホリノ)-2,6-ジフルオロ安息香酸(75A)の合成:チオモルホリン1,1-ジオキシドから出発して、化合物5Aの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0507】
(S)-3-(8-(1,3-ジメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(4-(1,1-ジオキシドチオモルホリノ)-2,6-ジフルオロベンズアミド)プロパン酸(75):17Bおよび75Aから出発して、化合物17の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)617.1[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.92 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.27 (d, J = 35.0 Hz, 2H), 7.84 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 7.7
Hz, 1H), 6.75 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 5.01 - 4.88 (m, 1H), 3.84 (d, J = 5.8 Hz, 4H), 3.71 (dd, J = 15.7, 4.4 Hz, 1H), 3.42 (s, 3H), 3.26 (s, 3H), 3.06 (t, J = 4.9 Hz, 4H).
(実施例76)
【化119】
【0508】
(S)-2,6-ジフルオロ-4-(2-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1-イル)安息香酸(76A)の合成:(S)-2-(トリフルオロメチル)ピペリジンから出発して、化合物5Aの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0509】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-2-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1-イル)ベンズアミド)-3-(8-(1,3,6-トリメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(76):8Bおよび76Aから出発して、化合物8の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)648.7[
M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 14.34 (s, 1H), 13.21 (s, 1H), 8.93 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 8.60 (dd, 1H), 8.36 (dd, J = 13.0, 2.2 Hz, 1H), 7.81 - 7.72 (m, 1H), 7.49 - 7.31 (m, 1H), 6.72 (dd, J
= 12.1, 2.6 Hz, 2H), 5.06 - 4.86 (m, 2H), 3.75 (td, J = 15.4, 4.5 Hz, 1H), 3.66 - 3.50 (m, 2H), 3.47 (d, J = 1.8 Hz, 3H), 3.24 (s, 3H), 3.00 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 2.11 - 2.04 (m, 3H), 1.96 (d,
J = 14.7 Hz, 1H), 1.85 - 1.41 (m, 5H).
(実施例77)
【化120】
【0510】
(R)-2,6-ジフルオロ-4-(2-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1-イル)安息香酸(77A)の合成:(R)-2-(トリフルオロメチル)ピペリジンから出発して、化合物5Aの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0511】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1,3,6-トリメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-5-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(77):8Bおよび77Aから出発して、化合物8の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)650.4[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 14.40 (s, 1H), 13.22 (s, 1H), 8.93 (t, J = 9.8, 8.2 Hz, 1H), 8.60 (dd, 1H), 8.35 (dd, J
= 13.7, 2.1 Hz, 1H), 7.82 - 7.70 (m, 1H), 7.50 - 7.31 (m, 1H), 6.72 (dd, J = 12.1, 2.6 Hz, 2H), 5.07 - 4.84 (m, 1H), 3.75 (td, J
= 15.2, 4.6 Hz, 1H), 3.68 - 3.49 (m, 2H), 3.47 (s, 3H), 3.24 (s,
3H), 3.00 (t, J = 12.2 Hz, 1H), 2.12 - 2.03 (m, 3H), 1.96 (d, J
= 14.5 Hz, 1H), 1.86 - 1.40 (m, 5H).
(実施例78)
【0512】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペリジン-1-イル)ベンズアミド)-3-(8-(1,6-ジメチル-2-オキソ-4-(トリフルオロメチル)-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(78):7Cおよび77Aから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)686.2[M+H]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.16 (s, 1H), 8.93 (dd, J
= 14.6, 8.1 Hz, 1H), 8.65 - 8.47 (m, 1H), 8.39 - 8.18 (m, 1H), 7.81 - 7.62 (m, 1H), 7.47 - 7.26 (m, 1H), 6.77 - 6.66 (m, 3H), 5.08 - 4.87 (m, 2H), 3.82 - 3.68 (m, 1H), 3.66 - 3.56 (m, 2H), 3.55
- 3.45 (m, 3H), 3.01 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 2.59 (s, 3H), 2.02 -
1.90 (m, 1H), 1.85 - 1.66 (m, 2H), 1.66 - 1.42 (m, 3H).
【化121】
(実施例79)
【0513】
メチル(S)-3-(8-アミノイミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(79A)の合成:15A(3.461g、6.4mmol)、ベンゾフェノンイミン(1.29mL、1.393g、7.69mmol)および炭酸セシウム(4.137g、13mmol)のジオキサン(24mL)中撹拌溶液に、アリル[(R)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン]パラジウム(II)クロリド(195mg、0.324mmol)を加え、これを代わりに排気し、窒素で3回パージした。混合物を90℃で3時間加熱し、酢酸エチル(25mL)および水(25mL)で希釈し、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.89g、13mmol)および酢酸ナトリウム三水和物(2.6g、19mmol)を加え、追加の4時間撹拌した。有機層をデカント除去し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をジクロロメタン中メタノールで溶出するシリカゲルでのクロマトグラフィーで分離して、79Aを得た。
【0514】
メチル(S)-3-(3-(5-(3-メトキシ-3-オキソ-2-(トリチルアミノ)プロピル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)ウレイド)イソニコチネート(79B)の合成:メチル3-アミノイソニコチネート(205mg、0.43mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL、1mmol)のTHF(5mL)中撹拌溶液に、トリホスゲン(52mg、0.172mmol)を加え、2時間撹拌した。79A(110mg、0.721mmol)を加え、混合物を追加の1時間撹拌した。揮発成分を回転蒸発器で除去し、残渣をジクロロメタン中メタノールで溶出するシリカゲルでのクロマトグラフィーで分離して、79Bを得た。
【0515】
メチル(S)-3-(8-(2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-3(2H)-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(79C)の合成:79B(200mg、0.30mmol)、炭酸カリウム(0.21g、1.52mmol)のDMF(1mL)およびメタノール(1mL)中溶液を20分間撹拌した。揮発成分を回転蒸発器で除去し、残渣をジクロロメタン中メタノールで溶出するシリカゲルでのクロマトグラフィーで分離して、79Cを得た。
【化122】
【0516】
メチル(S)-3-(8-(1-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-3(2H)-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(79D)の合成:79C(129mg、0.207mmol)のDMF(1.5mL)中撹拌溶液に、炭酸カリウム(143mg、1.0mmol)およびメチルトシレート(39mg、2.07mmol)を加え、反応物を室温で終夜撹拌した。これを濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)により精製して、79Dを得た。
【0517】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(1-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-3(2H)-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエートトリフルオロアセテート(79E)の合成:79Cから出発して、化合物15Dの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0518】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-3(2H)-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(79F)の合成:34Cおよび79Eから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)660.3[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.09 (s, 1H), 8.99 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.64 (d, J = 5.0 Hz, 1H),
8.56 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.96 (q, J = 4.4 Hz, 2H), 7.41 (d, J
= 7.8 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 11.9 Hz,
2H), 5.06 (dt, J = 12.6, 6.3 Hz, 1H), 4.39 - 4.17 (m, 1H), 3.77
(d, J = 5.1 Hz, 1H), 3.73 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.67 (s, 3H), 1.77 (ddt, J = 16.7, 9.3, 4.7 Hz, 1H), 1.53 (ddd, J = 13.7, 10.2, 6.9 Hz, 1H), 0.92 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
【0519】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-3(2H)-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(79)の合成:79Fから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)646.2[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.15 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.88 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.63 (dd, J = 4.9, 0.9 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.94 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 6.81 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 4.95 (d,
J = 6.9 Hz, 1H), 4.30 (s, 1H), 3.77 - 3.69 (m, 1H), 3.65 (d, J
= 1.9 Hz, 3H), 3.60 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 1.75 (dq, J = 10.5, 3.7, 3.2 Hz, 1H), 1.51 (ddd, J = 13.8, 10.3, 7.1 Hz, 1H), 0.90 (t,
J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例80)
【化123】
【0520】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-3(2H)-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(80A)の合成:15Aおよび79Eから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0521】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-((S)-3-(トリフルオロメチル)モルホリノ)ベンズアミド)-3-(8-(1-メチル-2,4-ジオキソ-1,4-ジヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-3(2H)-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(80)の合成:80Aから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)674.3[M+H]
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.34 - 8.96 (m, 2H), 8.75 - 8.49 (m, 2H), 8.33 (s, 1H), 8.16 - 7.85 (m, 2H), 7.48 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 12.1 Hz, 2H), 5.21 - 4.76 (m, 3H), 4.16 (d, J =
12.7 Hz, 1H), 3.95 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 3.76 (s, 1H), 3.66 (s,
3H), 3.57 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 3.43 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.25
(d, J = 12.7 Hz, 1H), 2.50 (s, 3H).
(実施例81)
【化124】
【0522】
メチル(S)-3-(8-(3,5-ジクロロイソニコチンアミド)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(81A)の合成:79A(100mg、0.21mmol)およびトリエチルアミン(106mg、1.1mmol)のジクロロメタン(5mL)中撹拌溶液に、3,5-ジクロロイソニコチノイルクロリド(44mg、0.21mmol)を加え、反応物を室温で1時間撹拌した。これを濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:メタノール/DCM)により精製して、81Aを得た。
【0523】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(3,5-ジクロロイソニコチンアミド)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエートトリフルオロアセテート(81B)の合成:81Aから出発して、化合物15Dの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0524】
メチル(S)-3-(8-(3,5-ジクロロイソニコチンアミド)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)プロパノエート(81C)の合成:34Cおよび81Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0525】
(S)-3-(8-(3,5-ジクロロイソニコチンアミド)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)プロパン酸(81)の合成:81Aから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)659.1[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.37 (s, 1H), 8.80 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.76 (s, 2H), 8.20 (s, 1H), 8.14
(d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 6.95 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.44 (d, J = 11.7 Hz, 2H), 4.82 (td, J
= 9.2, 8.3, 4.5 Hz, 1H), 4.29 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 3.53 (dd, J
= 15.3, 4.4 Hz, 1H), 3.49 - 3.30 (m, 1H), 1.74 (d, J = 7.2 Hz,
1H), 1.65 - 1.35 (m, 1H), 0.90 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
(実施例82)
【0526】
メチル(S)-3-(8-((3-ニトロピリジン-2-イル)アミノ)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(82A)の合成:(4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン)アリル)パラジウム(II)クロリド(12mg、0.016mmol)、炭酸セシウム(308mg、0.944mmol)、メチル(S)-3-(8-アミノイミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(150mg、0.315mmol)、2-ブロモ-3-ニトロピリジン(76.67mg、0.38mmol)およびジオキサン(1.6mL)をバイアルに加え、これを窒素でスパージした。混合物を90℃に2時間加熱した。これをシリカゲルに加え、ヘキサン中酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーで分離して、82Aを得た。
【0527】
メチル(S)-3-(8-(2-オキソ-1,2-ジヒドロ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(82B)の合成:82A(172mg、0.287mmol)、酢酸エチル(5mL)および炭素担持10%パラジウム(50mg)をParr振盪器に加え、1atmの水素下16時間振盪した。これを濾過し、減圧下で濃縮した。ジクロロメタン(5mL)およびカルボニルジイミダゾール(84mg、0.52mmol)を順次加え、これを4時間撹拌した。粗製の混合物をシリカゲルに加え、ヘキサンおよび酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーで分離して、82Bを得た。
【0528】
メチル(S)-3-(8-(1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)-2-(トリチルアミノ)プロパノエート(82C)の合成:82Bから出発して、化合物79Dの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【化125】
【0529】
メチル(S)-2-アミノ-3-(8-(1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエートトリフルオロアセテート(82D)の合成:82Cから出発して、化合物15Dの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0530】
メチル(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパノエート(82E)の合成:34Cおよび81Bから出発して、化合物5Bの合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。
【0531】
(S)-2-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-イル)アミノ)ベンズアミド)-3-(8-(1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-3H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イル)プロパン酸(82)の合成:82Eから出発して、化合物7の合成について示した方法に従って、表題化合物を調製した。MS(m/z)618.4[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.87 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.90 (dd, J = 5.0, 1.3 Hz, 1H), 7.69 (dd, J = 7.7, 1.3 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 7.8 Hz, 1H),
7.22 (dd, J = 7.8, 5.2 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.44
(d, J = 11.7 Hz, 2H), 5.02 - 4.88 (m, 1H), 4.29 (s, 1H), 3.72 (dd, J = 15.8, 4.8 Hz, 1H), 3.66 - 3.54 (m, 1H), 3.46 (s, 3H), 1.75 (td, J = 7.3, 4.2 Hz, 1H), 1.62 - 1.45 (m, 1H), 0.90 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
α4β7インテグリン細胞捕捉アッセイ
【0532】
α4β7インテグリンのMadCAM-1との相互作用の予防における阻害剤の効力を、組換えMadCAM-1細胞外ドメインコーティングプレート上のα4β7インテグリン発現細胞の捕捉をモニタリングすることにより測定した。
【0533】
384ウェルプレート(Corning 3702)を、20μLのMAdCAM-1を1ウェルあたり1.0μg/mLで分配して終夜4℃でインキュベートすることにより、MadCAM-1細胞外ドメインでコーティングした。プレートを、次いで、PBSで洗浄し、3%BSAで2時間ブロッキングし、その後、再度洗浄した。
【0534】
RPMI8866細胞をスピンダウンし、アッセイ培地(DMEM+0.5%FBS+0.5mM MnCl)中に0.5×10細胞/mLの密度で再懸濁した。細胞を、次いで、1ウェルあたり60nLの試験化合物で事前にスポッティングした384ウェルプレート(Greiner 781280)へと分配した(60μL/ウェル)。プレートを、37℃で1時間インキュベートした。50μLの細胞を、ブロッキングされたMadCAM-1コーティングプレートへと移し、30分、37℃でインキュベートした。Hoechst33342(0.06mg/mL)を含有する10μLの12%グルタルアルデヒドを、細胞へと添加した(2%グルタルアルデヒドおよび0.01mg/mLの最終濃度)。プレートを、90分、室温でインキュベートした。プレートを、次いで、1ウェルあたり70μLのPBSで3回洗浄し、Cellomics ArrayScan機器で撮像した。プレートに結合した細胞を数え、化合物濃度に対してプロットし、試験化合物のEC50を決定した。結果を表1に示す。
【表1-1】
【表1-2】
【0535】
表2の実施例83~121を、本明細書において記載されているプロセスにより調製した。
【表2-1】
【表2-2】
【表2-3】
【表2-4】
【表2-5】
【表2-6】
【表2-7】
【表2-8】
【表2-9】
【表2-10】
【表2-11】
【0536】
本発明の好ましい実施形態によれば、例えば、以下が提供される。
(項1)
式(I)
【化126】

[式中、
Lは、結合、-O-C(O)- 、-NH-、-C(O)-N(H)- 、および-N(H)-C(O)- から選択され; は、LのR への結合点を示し;
は、A 、A 、A 、およびA から選択され;
は、独立してS、N、およびOから選択される1~5つのヘテロ原子または基を含有する5~10員のヘテロアリールであり;A は、1~3つのC(O)を必要に応じて含み;A は、1~6つのR A1 で必要に応じて置換されており;
は、1~6つのR A1 で必要に応じて置換されているC 6~10 アリールであり、
は-NR 1a 1b であり;
は、C 5~10 シクロアルキルまたは5~14員のヘテロシクリルであり;A は、1~4つのR A1 で必要に応じて置換されており;
各R A1 は、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR 1a 1b 、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 アルコキシル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシル、-S(O) -C 1~4 アルキル、C 3~8 シクロアルキル、3~6員のヘテロシクリル、C 6~10 アリール、5~6員のヘテロアリール、-O-C 3~8 シクロアルキル、-O-(3~6員のヘテロシクリル)、-O-C 1~4 アルキレン-C 3~8 シクロアルキル、および-O-フェニルから選択され;
A1 のC 3~8 シクロアルキル、3~6員のヘテロシクリル、C 6~10 アリール、5~6員のヘテロアリール、-O-C 3~8 シクロアルキル、-O-(3~6員のヘテロシクリル)、-O-C 1~4 アルキレン-C 3~8 シクロアルキル、および-O-フェニルの各々は、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR 1a 1b 、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 アルコキシル、およびC 1~6 ハロアルコキシルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
A1 のC 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、およびC 2~6 アルキニルの各々は、1~3つのR 1c で必要に応じて置換されており;各R 1c は独立して、C 1~4 アルコキシル、ヒドロキシル、シアノ、-NR 1a 1b 、C 3~8 シクロアルキル、および3~6員のヘテロシクリルから選択され;R 1c のC 3~8 シクロアルキルおよび3~6員のヘテロシクリルの各々は、独立して、1~3つのR 1d で必要に応じて置換されており;
各R 1d は、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR 1a 1b 、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 アルコキシル、C 1~6 ハロアルコキシル、C 3~8 シクロアルキル、および3~6員のヘテロシクリルから選択され;
は、C 6~10 アリール、5~10員のヘテロアリール、C 3~10 シクロアルキル、および3~10員のヘテロシクリルから選択され;R は、1~6つのR B1 で必要に応じて置換されており;各R B1 は独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 アルコキシル、C 1~8
ハロアルキル、C 1~8 ハロアルコキシル、-NR 2a 2b 、-R 2e -NR 2a 2b 、-NR 2a S(O) 2c 、-S(O) -R 2c 、-R 2e -S(O) -R 2c 、-S(O) NR 2a 2b 、-CONR 2a 2b 、COOR 2b 、-NR 2a COOR 2b 、-NR 2a COR 2c 、C 3~12 シクロアルキル、3~12員のヘテロシクリル、およびC 6~10 アリールから選択され;
B1 のC 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 アルコキシル、C 1~8 ハロアルキル、およびC 1~8 ハロアルコキシルの各々は、独立して、1~2つのR 2d で必要に応じて置換されており;
B1 のC 6~10 アリール、および5~6員のヘテロアリールの各々は、独立して、1~4つのR 2f で必要に応じて置換されており;
B1 のC 3~12 シクロアルキル、および3~12員のヘテロシクリルの各々は独立して、=CR 2a 2b 、およびR 2f から独立して選択される1~6つの基から独立して選択される1~4つの基で必要に応じて置換されており;
各R 2a およびR 2b は、独立して、H、C 1~6 アルキル、C 1~8 ハロアルキル、C 3~8 シクロアルキル、C 6~10 アリール、5~6員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルから選択され;
2a およびR 2b のC 1~6 アルキルおよびC 1~8 ハロアルキルの各々は、1~3つのR aa で必要に応じて置換されており、各R aa は、独立して、ヒドロキシル、シアノ、-NR 1a 1b 、C 1~4 アルコキシル、C 3~6 シクロアルキル、C 6~10 アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルから選択され;R aa のC 3~6 シクロアルキル、C 6~10 アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルの各々は、独立してハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR 1a 1b 、C 1~4 アルキル、C 1~4 アルコキシル、およびC 1~4 ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
2a およびR 2b のC 3~8 シクロアルキル、C 6~10 アリール、5~6員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルの各々は、1~3つのR bb で必要に応じて置換されており;各R bb は、独立して、ハロ、ヒドロキシル、シアノ、-NR 1a 1b 、C 1~8 アルキル、C 1~8 ハロアルキル、C 1~6 アルコキシル、C 3~6 シクロアルキル、C 6~10 アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルから選択され;R bb のC 3~6 シクロアルキル、C 6~10 アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルの各々は、独立してハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR 1a 1b 、C 1~4 アルキル、C 1~4 アルコキシル、およびC 1~4 ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
2c は、C 1~6 アルキル、C 1~8 ハロアルキル、C 3~8 シクロアルキル、C 6~10 アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルから選択され;R 2c のC 3~8 シクロアルキル、C 6~10 アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルの各々は、独立してハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR 1a 1b 、C 1~4 アルキル、C 1~4 アルコキシル、およびC 1~4 ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
前記R 2c のC 3~8 シクロアルキル、C 6~10 アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルの各々は、独立してハロ、C 1~4 アルキル、C 1~4 ハロアルキル、および5~6員のヘテロアリールから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;前記5~6員のヘテロアリールは、独立してハロ、シアノ、C 1~4 アルキル、C 1~4 ハロアルキル、およびC 1~4 アルコキシルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
各R 2d は、独立して、シアノ、アジド、オキソ、ヒドロキシル、-NR 1a 1b 、C 1~4 アルコキシル、C 3~6 シクロアルキル、C 6~10 アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルから選択され;R 2d のC 3~6 シクロアルキル、C 6~10 アリール、5~6員のヘテロアリール、および4~6員のヘテロシクリルの各々は、独立してハロ、ヒドロキシル、シアノ、-NR 1a 1b 、C 1~4
アルキル、C 1~4 ハロアルキル、C 1~4 アルコキシル、およびC 3~6 シクロアルキルで選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
2e はC 1~4 アルキレンであり;
各R 2f は、独立して、ハロ、シアノ、C 1~4 アルキル、C 1~4 アルコキシル、C 1~6 ハロアルコキシル、C 1~6 ハロアルキル、C 3~6 シクロアルキル、C 6~10 アリール、4~6員のヘテロシクリル、および5~6員のヘテロアリールから選択され;R 2f のC 3~6 シクロアルキル、C 6~10 アリール、4~6員のヘテロシクリル、および5~6員のヘテロアリールの各々は独立して、ハロ、ヒドロキシル、シアノ、-NR 1a 1b 、C 1~4 アルキル、C 1~4 ハロアルキル、C 1~4 アルコキシル、C 3~6 シクロアルキル、および4~6員のヘテロシクリルで独立して選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており、
は、H、C 1~6 アルキル、-C 1~4 アルキレン-NR a1 a2 、-C 1~4 アルキレン-C(O)NR a1 a2 、-C 1~4 アルキレン-O-C(O)-C 1~4 アルキル、-C 1~4 アルキレン-O-C(O)-O-C 1~4 アルキル、-C 1~4 アルキレン-O-C(O)-C 1~4 アルキレン-NR a1 a2 、-C 1~4 アルキレン-O-C 1~4 アルキル、C 3~8 シクロアルキル、-C 1~4 アルキレン-C 3~8 シクロアルキル、4~6員のヘテロシクリル、および-C 1~4 アルキレン-(4~6員のヘテロシクリル)から選択され;
のC 3~8 シクロアルキル、-C 1~4 アルキレン-C 3~8 シクロアルキル、4~6員のヘテロシクリル、および-C 1~4 アルキレン-(4~6員のヘテロシクリル)の各々は、独立してハロ、C 1~4 アルキル、およびC 1~4 ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されているか;または
は、R に結合しているNと一緒になって、5員のヘテロシクリルを形成し;前記5員のヘテロシクリルは、独立してハロ、C 1~6 アルキル、C 1~6 アルコキシル、C 1~6 ハロアルキル、およびC 6~10 アリールから選択される1~2つの基で必要に応じて置換されており;前記C 6~10 アリールは、独立してハロ、C 1~6 アルキル、C 1~6 アルコキシル、C 1~6 ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
各R 、R 、R 、R 、およびR は、独立して、H、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR 1a 1b 、C 1~4 アルキル、C 1~4 アルコキシル、C 1~4 ハロアルキル、C 1~4 ハロアルコキシル、およびC 3~6 シクロアルキルから選択され;
は、H、C 1~4 アルキル、およびC 1~4 ハロアルキルから選択され;
各R 1a およびR 1b は、独立して、H、C 1~6 アルキル、およびC 1~6 ハロアルキルから選択され;
mは、0、1、および2から選択され;
nは、1、または2である]
の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項2)
式(II)
【化127】

[式中、R は、A 、A 、およびA から選択され;
は、独立してS、N、およびOから選択される1~5つのヘテロ原子または基を含有する5~10員のヘテロアリールであり;A は、1~3つのC(O)を必要に応じて含み;A は、1~6つのR A1 で必要に応じて置換されており;
は、1~6つのR A1 で必要に応じて置換されているC 6~10 アリールであり;
は-NR 1a 1b であり;
各R A1 は、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR 1a 1b 、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 アルコキシル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシル、-S(O) -C 1~4 アルキル、C 3~8 シクロアルキル、3~6員のヘテロシクリル、C 6~10 アリール、5~6員のヘテロアリール、-O-C 3~8 シクロアルキル、-O-(3~6員のヘテロシクリル)、-O-C 1~4 アルキレン-C 3~8 シクロアルキル、および-O-フェニルから選択され;
A1 のC 3~8 シクロアルキル、3~6員のヘテロシクリル、C 6~10 アリール、5~6員のヘテロアリール、-O-C 3~8 シクロアルキル、-O-(3~6員のヘテロシクリル)、-O-C 1~4 アルキレン-C 3~8 シクロアルキル、および-O-フェニルの各々は、独立してハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR 1a 1b 、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 アルコキシル、およびC 1~6 ハロアルコキシルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
A1 のC 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、およびC 2~6 アルキニルの各々は、1~3つのR 1c で必要に応じて置換されており;各R 1c は、独立して、C 1~4 アルコキシル、ヒドロキシル、シアノ、-NR 1a 1b 、C 3~8 シクロアルキル、および3~6員のヘテロシクリルから選択され;R 1c のC 3~8 シクロアルキルおよび3~6員のヘテロシクリルの各々は、独立して、1~3つのR 1d で必要に応じて置換されており;
各R 1d は、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR 1a 1b 、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 アルコキシル、C 1~6 ハロアルコキシル、C 3~8 シクロアルキル、および3~6員のヘテロシクリルから選択され;
は、
【化128】

およびC 3~8 シクロアルキルから選択され;
各R 、R 、R 、R 、およびR は、独立して、H、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、C 1~6 アルキル、C 1~8 ハロアルキル、C 1~6 アルコキシル、C 1~8 ハロアルコキシル、-NR 2a 2b 、-NR 2a S(O) 2c 、-S(O) -R 2c 、-S(O) NR 2a 2b 、-CONR 2a 2b 、-NR 2a COOR 2b 、-NR 2a COR 2c 、C 3~6 シクロアルキル、C 6~10 アリール、3~8員のヘテロシクリル、および5~6員のヘテロアリールから選択され;
、R 、R 、R 、およびR のC 1~6 アルキル、C 1~8 ハロアルキル、C 1~6 アルコキシル、およびC 1~8 ハロアルコキシルの各々は、独立して、1~2つのR 2d で必要に応じて置換されており;
、R 、R 、R 、およびR のC 6~10 アリール、および5~6員のヘテロアリールの各々は、1~4つのR 2f で必要に応じて置換されており;
、R 、R 、R 、およびR のC 3~6 シクロアルキル、および3~8員のヘテロシクリルの各々は、独立して=CR 2a 2b およびR 2f から選択される1~6つの基で必要に応じて置換されており;
各R 2a およびR 2b は、独立して、H、C 1~6 アルキル、およびC 1~8 ハロア
ルキルから選択され;R 2a およびR 2b のC 1~6 アルキルおよびC 1~8 ハロアルキルの各々は、シアノ、C 1~4 アルコキシル、C 3~6 シクロアルキル、フェニル、および4~6員のヘテロシクリルから選択される1つの基で必要に応じて置換されており;各C 3~6 シクロアルキル、フェニル、および4~6員のヘテロシクリルは、独立してハロ、シアノ、-NR 1a 1b 、C 1~4 アルキル、C 1~4 アルコキシル、およびC 1~4 ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
2c は、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、およびフェニルから選択され;R 2c のフェニルは、独立してハロ、C 1~4 アルキル、C 1~4 ハロアルキル、および6員のヘテロアリールから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;前記6員のヘテロアリールは、独立してハロ、シアノ、C 1~4 アルキル、C 1~4 ハロアルキル、およびC 1~4 アルコキシルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
各R 2d は、独立して、シアノ、ヒドロキシル、C 1~4 アルコキシル、および-NR 1a 1b から選択され;
各R 2f は、独立して、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR 1a 1b 、C 1~4 アルキル、C 1~4 ハロアルキル、およびC 1~4 アルコキシルから選択され;
前記R のC 3~8 シクロアルキルは、独立してハロ、シアノ、ヒドロキシル、-NR 1a 1b 、C 1~6 アルキル、C 1~6 アルコキシル、C 1~8 ハロアルコキシル、およびC 1~8 ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
は、H、C 1~6 アルキル、-C 1~4 アルキレン-NR a1 a2 、-C 1~4 アルキレン-C(O)NR 1a 1b 、-C 1~4 アルキレン-O-C(O)-C 1~4 アルキル、-C 1~4 アルキレン-O-C(O)-O-C 1~4 アルキル、-C 1~4 アルキレン-O-C(O)-C 1~4 アルキレン-NR 1a 1b 、-C 1~4 アルキレン-O-C 1~4 アルキル、C 3~8 シクロアルキル、4~6員のヘテロシクリル、および-C 1~4 アルキレン-(4~6員のヘテロシクリル)から選択され;
のC 3~8 シクロアルキル、4~6員のヘテロシクリル、および-C 1~4 アルキレン-(4~6員のヘテロシクリル)の各々は、独立してハロ、C 1~4 アルキル、およびC 1~4 ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されているか;または
は、R に結合しているNと一緒になって、5員のヘテロシクリルを形成し;前記5員のヘテロシクリルは、独立してハロ、C 1~6 アルキル、C 1~6 アルコキシル、C 1~6 ハロアルキル、およびC 6~10 アリールから選択される1~2つの基で必要に応じて置換されており;前記C 6~10 アリールは、独立してハロ、C 1~6 アルキル、C 1~6 アルコキシル、C 1~6 ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されており;
各R 、R 、R 、およびR は、独立して、H、ハロ、-NR 1a 1b 、C 1~4 アルキル、C 1~4 アルコキシル、C 1~4 ハロアルキル、およびC 3~6 シクロアルキルから選択され;
は、H、C 1~4 アルキル、およびC 1~4 ハロアルキルから選択され;
各R 1a およびR 1b は、独立して、H、C 1~6 アルキル、およびC 1~6 ハロアルキルから選択され;
mは、0、1、および2から選択され;
nは、1、または2である]
の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項3)
前記化合物が、式(IIa)
【化129】

のものである、上記項1もしくは2に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項4)
前記化合物が、式(IIb)
【化130】

のものである、上記項2に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項5)
前記化合物が、式(IIc)
【化131】

[式中、各X 、X 、およびX は、独立してCR x1 、およびNから選択され;各R x1 は、独立して、H、およびR A1 から選択される]
のものである、上記項1もしくは2に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項6)
前記化合物が、式(IId)
【化132】

のものである、上記項5に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項7)
前記化合物が、式(IIe)
【化133】

[式中、rは、0、1、2、3、および4から選択される]
のものである、上記項1から6のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項8)
前記化合物が、式(IIf)
【化134】

[式中、各R x1 は、独立して、H、およびR A1 から選択される]
のものである、上記項1から4のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項9)
前記化合物が、式(IIg)
【化135】

[式中、pは、0、1、2、3、4、5、および6から選択される]
のものである、上記項1から4のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項10)
前記化合物が、式(IIh)
【化136】

[式中、各Z 、Z 、Z 、Z 、およびZ は、独立して、CR x1 、およびNから選択され;各R x1 は、独立して、H、およびR A1 から選択される]
のものである、上記項1から4のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項11)
前記化合物が、式(IIi)
【化137】

のものである、上記項4に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項12)
前記化合物が、式(IIj)
【化138】

[式中、Y はCR y1 、およびNから選択され;
は、CR y1 y1 、NR y2 、O、およびS(O) から選択され;
各R y1 は、独立して、H、およびR 2f から選択され;
y2 は、H、C 1~4 アルキル、およびC 1~4 ハロアルキルから選択され;
qは、0、1、2、および3から選択される]
のものである、上記項2に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項13)
Lが結合である、上記項1に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項14)
が、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジニル、キノリニル、イソオキサゾリル、ピリジノニル、キノリノニル、ピラジノニル、ピリミジノニル、ピリダジノニル、キナゾリノニル、キナゾリンジオニル、ピリドピリミジン-ジオニル、およびイミダゾピリジノニルから選択され、各R が、独立して、1~4つのR A1 で必要に応じて置換されている、上記項1から4のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項15)
が、
【化139】

から選択され、各R が、1~3つのR A1 で必要に応じて置換されている、上記項1から4のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項16)
各R A1 が、独立して、ハロ、CN、-OH、-NR a1 a2 、C 1~4 アルキル、
1~4 アルコキシル、C 1~4 ハロアルキル、C 1~4 ハロアルコキシル、および-S(O) -C 1~6 アルキルから選択される、上記項1から15のいずれか一項に記載の化合物。
(項17)
各R A1 が、独立して、F、Cl、CN、OH、-NH 、-N(CH 、-CH 、-CH CH 、-CH(CH 、-C(CH 、-OCH 、-OCH CH 、-OCH(CH 、-OC(CH 、-CH OCH 、-CH OCH CH 、-CH OCH(CH 、-CH F、-CHF 、-CF 、-CH CH F、-CH CHF 、-CH CF 、-OCH F、-OCHF 、-OCF 、-OCH CH F、-OCH CHF 、-OCH CF 、-SO CH 、および-SO CH CH から選択される、上記項1から16のいずれか一項に記載の化合物。
(項18)
が、
【化140】

から選択され;各R が、1~3つのR A1 で必要に応じて置換されており;各R A1 が、独立して、F、Cl、CN、-NH 、-N(CH 、-CH 、-OCH 、-OCH CH 、-CH OCH 、-CH OCH CH 、-CH OCH(CH 、-CH F、-CHF 、-CF 、-CH CH F、-CH CHF 、-CH CF 、-OCH F、-OCHF 、-OCF 、-OCH CH F、-OCH CHF 、および-OCH CF から選択される、上記項1から4のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項19)
が、
【化141】

から選択される、上記項1から4のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項20)
およびR の両方がFである、上記項4および6から12のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項21)
およびR の両方がHである、上記項4、6および11から12のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項22)
が、H、C 1~8 ハロアルキル、-NR 2a 2b 、-NR 2a S(O) 2c 、および3~8員のヘテロシクリルから選択される、上記項2から21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項23)
が、H、-CHF
【化142】

から選択される、上記項2から22のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項24)
が、
【化143】

から選択される、上記項2から22のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項25)
が、独立してハロ、C 1~4 アルキル、およびC 1~4 ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されている3~8員のヘテロシクリルである、上記項2から21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項26)
が、
【化144】

から選択され;各R が、独立してハロ、C 1~4 アルキル、およびC 1~4 ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されている、上記項2から21および25のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項27)
が、
【化145】

から選択され;各R が、独立してF、Cl、-CH 、-CH F、-CHF 、および-CF から選択される1~3つの基で必要に応じて置換されている、上記項2から21および25から26のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項28)
が、
【化146】

から選択される、上記項2から21および25から26のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項29)
が、
【化147】

から選択される、上記項2から21および25から26のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項30)
が-NHS(O) 2c であり、R 2c が、C 1~4 アルキル、フェニル、およびC 1~4 ハロアルキルから選択される、上記項2から21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項31)
が-NHS(O) 2c であり、R 2c が、ピリジニルで必要に応じて置換されているフェニルであり、ピリジニルが、1~2つのハロで必要に応じて置換されている、上記項2から12、および20のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項32)
が、独立してC 1~4 アルキルおよびC 1~4 ハロアルキルから選択される1~3つの基で必要に応じて置換されているシクロヘキシルである、上記項1、2および5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項33)
が、-CF で必要に応じて置換されているシクロヘキシルである、上記項1、2、5、および32に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項34)
が、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、-CH C(O)N(CH 、-(CH N(CH CH 、-CH -O-C(O)CH 、-(CH -O-C(O)CH 、-CH -O-C(O)C(CH) 、-(CH -O-C(O)C(CH) 、-CH -O-C(O)-O-CH 、-CH(CH )-O-C(O)-O-CH 、-CH -O-C(O)-O-CH CH 、-CH -O-C(O)-O-CH(CH 、-CH -O-C(O)-O-C(CH 、-(CH C(O)CH
【化148】

から選択される、上記項1から33のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項35)
がHである、上記項1から34のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項36)
各R 、R 、R 、R 、およびR が独立してHである、上記項1から35のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項37)
前記化合物が、
【化149】

【化150】

【化151】

【化152】

【化153】

【化154】

【化155】

【化156】

から選択される、上記項1から36のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項38)
前記化合物が、
【化157】

【化158】

から選択される、上記項1から37のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項39)
実施例97~121から選択される、化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
(項40)
上記項1から39のいずれかに記載の化合物および少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
(項41)
α4β7インテグリンに関連する疾患または状態を処置するための方法であって、被験体に、有効量の上記項1から39のいずれか一項に記載の化合物もしくはその薬学的に受容可能な塩、または上記項40に記載の組成物を投与する工程を含む、方法。
(項42)
前記疾患または状態が炎症性疾患である、上記項41に記載の方法。
(項43)
前記疾患または状態が、炎症性腸疾患(IBD)、潰瘍性大腸炎、クローン病、移植片対宿主病(GVHD)、および原発性硬化性胆管炎(PSC)から選択される、上記項41または42に記載の方法。
(項44)
追加の治療用化合物の投与をさらに含む、上記項41から43のいずれか一項に記載の方法。
(項45)
α4β7インテグリンにより媒介される疾患または状態を処置するための医薬の製造における、上記項1から39のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩の使用。
(項46)
炎症性疾患を処置するための医薬の製造における、上記項1から39のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩の使用。
(項47)
炎症性腸疾患(IBD)を処置するための医薬の製造における、上記項1から39のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩の使用。

【外国語明細書】