(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022016217
(43)【公開日】2022-01-21
(54)【発明の名称】レジ袋不要の持ち手
(51)【国際特許分類】
B65D 25/28 20060101AFI20220114BHJP
【FI】
B65D25/28 103A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020131062
(22)【出願日】2020-07-08
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ロックアイス
(71)【出願人】
【識別番号】520256536
【氏名又は名称】中山 統晶
(72)【発明者】
【氏名】中山 統晶
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA01
3E062AA10
3E062AB02
3E062AB07
3E062GA02
3E062GA05
3E062GB02
3E062GC02
3E062HA03
3E062HA05
3E062HB04
3E062HC06
(57)【要約】
【課題】現在、電子レンジで温めた弁当類や凍った冷凍食品、ロックアイスは、別々に分けてレジ袋に詰めていた。レジ袋の有料化が進む対応として、本考案は、温度差のある商品をレジ袋無しで持ち運びできるようにすることである。
【解決手段】容器に簡易持ち手を一体化させ、持ち運びの利便性の向上を計る。
その基本的構造は、4点支持の2形態で対応できる。
平面型、コンビニ弁当のようなプラスチック製包装、すなわちラッピングされた商品にレジ袋不要の簡易持ち手を平面上の4点に商品と一体化させ、必要に応じて利用できる。
縦長型、コップ状の縦長の容器にプラスチック製蓋をはめ込んだものに対して、底に2点、蓋に2点、上下4点を持ち手と一体化させて支持する方法により、利便性の向上を計る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レジ袋不要の簡易持ち手は、プラスチック製包装された商品の部品として、温度差のある商品をレジ袋無しで持ち運びするためのものであり、プラスチック製包装された商品と一体化させ、必要に応じて利用できるようにしたものである。商品に合わせて基本的な構成は、平面なものと、縦長のものに対して、重心や安定性を考慮して2種類あり、略するならば、1部品2方向4点支持である。すなわち2形態で対応する。
つまり、その請求の範囲は、部品及びその構成をさし、持ち手となる1つの部品を商品に溶着やはめ込み等で接合し、4点で商品を支えて、温度差のある商品をレジ袋無しで持ち運びできることを実現する。
【請求項2】
形態1では,平面型つまり、平たいもの,どんぶり類について説明する。
コンビニ弁当の四角い箱を例にとると、プラスチック製包装品であるラッピングされた商品に持ち手を用いて、4点を弁当箱の淵に取り付けて、余りの持ち手を折りたたみ、上部の折り角を止めるタイプである。
なお、幅広い帯状の場合も一見2点支持に見えるが、細くすると、傾くために帯に幅が必要となり、帯の両端が支持することになるので、4点支持である。
【請求項3】
形態2では,縦長型のコップやカップ状で蓋の付いたものについて説明する。
コーヒーを例にとると、コップ状の縦長の容器に蓋をはめ込んだものに対して、底に2点と蓋に2点と、上下の4点を支持する。
方法は、容器の底の淵の対角線上の溝2か所と蓋の淵の対角線上にはめ込む溝又はフック状の引っ掛かりが付いた2か所に紐、細いベルト又はチューブ状の持ち手をはめ込み、小型水筒の様にするタイプである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、温度差のある商品をレジ袋無しで持ち運び、つまりテイクアウトするためのプラスチック製包装品の部品として、持ち手及びその構成に関するものである。
【背景技術】
【0002】
令和2年7月1日からコンビニを始め多くの店舗でレジ袋が有料化された。
温めた弁当類や冷凍食品類、ロックアイスは、別々に分けて袋詰めしていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
海洋汚染の原因となっている、プラスチックごみの削減化対策及びコンビニやスーパーなどのレジ袋有料化による消費者負担の軽減を考慮して、温度差の大きい商品がレジ袋無しで持ち運びできるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のレジ袋不要の簡易持ち手を実現することにより、前述の課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0005】
課題解決に加えて、縦長型のコップやカップ状で蓋の付いたものにおいては、持っている手の自由度が増す。複数の商品を運べる数が増す。手首に掛けるとさらに自由度が増す。ひじ掛けイスなどに掛けられる。などが挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】 本考案の持ち手を平面型容器に一体化させた全体図である。
【
図3】 平面型持ち手部品を折りたたんだイメージの図である。
【
図4】 本考案の持ち手を縦長型容器に一体化させた全体図である。
【
図6】 蓋の形状、はめ込み返し付き溝型の図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1ないし
図4の実施例で平面的なものと、縦長のものに対してと、重心や安定性を考慮して2種類の形態で対応するが、1部品2方向4点支持が基本の構成である。
素材は、臨機応変に紙コップと紙の蓋なら、紙の紐。など、容器に合わせて廃棄方法、コスト等を考慮して選べる。弁当類の持ち手は、中身が見える様に透明にする。縦長型のベルトやチューブ状の持ち手は、デザインにより再利用できるものにするなど細かな自由度を生かす検討をする余地がある。
【実施例0008】
例えば、コンビニ弁当の場合は、平面型4点支持方式であり、プラスチック製包装、すなわちラッピングされた商品にアルファベットYの文字を2つ下部で繋がった形の持ち手の残りの4点を弁当箱に平行する2辺の淵に取り付け、余りを折りたたんで仮止めをする。店頭で加熱後、持ち手の仮止めを外し使用する。素材は、使用後の廃棄を考慮すると、容器又はラッピングと同様の素材で、柔軟性があり、かつ透明なものならば中身が見える。
例えば、コンビニの自前で注ぐコーヒーの場合は、縦長型4点支持方式であり、コップ状の縦長の容器にプラスチックの蓋をかぶせて、はめ込んだものに対して、容器の底の淵の対角線上の溝2か所と、蓋の淵の対角線上に持ち手をはめ込む溝の2か所、それぞれに持ち手をはめ込み、小型の水筒の様にする。事前加工は、紙製ならば、コップ底に半楕円状の切り込みを入れて、プラスチック製ならば、コップ底に窪みの加工を施し、蓋に外れにくい螺旋状の溝や、挟み込むタイプのはめ込み加工をする。必要な部品は、4点にはめ込む紐又は細いベルト状の柔軟性のある輪である。容器に合わせた素材にし、廃棄しやすいものにする。又は、ベルトやチューブ状のものは、デザインを加えて再利用できるものにするなど、細かな応用で、生活習慣に実現化させる。