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  • 特開-食品収納用箱体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022162194
(43)【公開日】2022-10-24
(54)【発明の名称】食品収納用箱体
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/50 20060101AFI20221017BHJP
   B65D 25/20 20060101ALI20221017BHJP
   A45C 11/20 20060101ALI20221017BHJP
【FI】
B65D85/50 100
B65D25/20 Q
A45C11/20 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021066886
(22)【出願日】2021-04-12
(71)【出願人】
【識別番号】521067810
【氏名又は名称】株式会社悟空のきもちTHE LABO
(74)【代理人】
【識別番号】100138221
【弁理士】
【氏名又は名称】影山 剛士
(74)【代理人】
【識別番号】100177987
【弁理士】
【氏名又は名称】河野上 真緒
(72)【発明者】
【氏名】大田 勝己
(72)【発明者】
【氏名】太田 旭
(72)【発明者】
【氏名】永野 天実
(72)【発明者】
【氏名】岡村 連太郎
【テーマコード(参考)】
3B045
3E035
3E062
【Fターム(参考)】
3B045BA13
3B045DA41
3B045EA06
3B045FC04
3B045FC10
3B045KB01
3B045LA01
3E035AA20
3E035BA01
3E035BB01
3E035BC01
3E035BC02
3E035BD04
3E035CA01
3E062AA01
3E062AB14
3E062AC02
3E062AC05
3E062DA02
(57)【要約】
【課題】本発明は、より演出効果の高い、弁当箱等の食品収納用箱体を提供することを目的とする。
【解決手段】
食品収納用箱体であって、複数の食品を収納する食品収納部と、仕切り部によって仕切られた、前記複数の食品収納部を収納する複数の収納領域を有する食品収納用本体部と、前記食品収納用本体部に接着され、前記食品収納用本体部の上部を覆う蓋部と、前記食品収納用本体部の上部であって、前記食品収納用本体部と前記蓋部との間に設けられる、前記食品収納用本体部を覆う複数の表示部と、を有し、前記複数の表示部の各々は、前記食品収納用本体に収納されたいずれかの食品収納部の上面に対応する位置に一または複数の窓部を有し、前記食品収納部の上面に文字または図形が表示される。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の食品を収納する食品収納部と、
仕切り部によって仕切られた、前記複数の食品収納部を収納する複数の収納領域を有する食品収納用本体部と、
前記食品収納用本体部に接着され、前記食品収納用本体部の上部を覆う蓋部と、
前記食品収納用本体部の上部であって、前記食品収納用本体部と前記蓋部との間に設けられる、前記食品収納用本体部を覆う複数の表示部と、
を有し、
前記複数の表示部の各々は、前記食品収納用本体に収納されたいずれかの食品収納部の上面に対応する位置に一または複数の窓部を有し、
前記食品収納部の上面に文字または図形が表示される、
食品収納用箱体。
【請求項2】
前記表示部の各々は、文字または図形が表示され、前記窓部を通じて表示される前記食品収納部の文字または図形と関連づけられる、
請求項1に記載の食品収納用箱体。
【請求項3】
前記食品収納部は上面に開放部を有する立方体の箱体である、請求項1に記載の食品収納用箱体。
【請求項4】
前記食品収納部の上面とは異なる面に、前記表示部に表示される文字または図形と関連する文字または図形が付される、請求項3に記載の食品収納用箱体。
【請求項5】
前記食品収納部の一または複数の面に、前記表示部に表示される文字または図形と関連する文字または図形が付される、請求項3に記載の食品収納用箱体。




















【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品収納用箱体
【背景技術】
【0002】
従来、見る者を楽しませる演出を持たせた弁当箱やお菓子箱が考案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に、飛び出す絵を表示する飛び出し絵装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公平02-007598
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献は、立体感を持たせるなど一定の演出効果を奏するものの、弁当箱特有の物語やクイズ等の演出内容を食事の直前または最中に楽しむ、という課題が考慮されていない。
【0006】
そこで、本発明は、より演出効果の高い、弁当箱等の食品収納用箱体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の実施形態は、食品収納用箱体であって、複数の食品を収納する食品収納部と、仕切り部によって仕切られた、前記複数の食品収納部を収納する複数の収納領域を有する食品収納用本体部と、前記食品収納用本体部に接着され、前記食品収納用本体部の上部を覆う蓋部と、前記食品収納用本体部の上部であって、前記食品収納用本体部と前記蓋部との間に設けられる、前記食品収納用本体部を覆う複数の表示部と、を有し、前記複数の表示部の各々は、前記食品収納用本体に収納されたいずれかの食品収納部の上面に対応する位置に一または複数の窓部を有し、前記食品収納部の上面に文字または図形が表示される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、より演出効果の高い、弁当箱等の食品収納用箱体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1の実施形態による、食品収納箱体の外観図の一例である。
図2】本発明の第1の実施形態による、食品収納箱体の食品収納用本体部の外観図の一例である。
図3】本発明の第1の実施形態による、食品収納部の食品収納部の外観図の一例である。
図4】本発明の第1の実施形態による、演出内容の一例である。
図5】本発明の第1の実施形態による、演出内容の他の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の実施の形態による演出用器具及び演出方法は以下のとおりである。
[項目1]
複数の食品を収納する食品収納部と、
仕切り部によって仕切られた、前記複数の食品収納部を収納する複数の収納領域を有する食品収納用本体部と、
前記食品収納用本体部に接着され、前記食品収納用本体部の上部を覆う蓋部と、
前記食品収納用本体部の上部であって、前記食品収納用本体部と前記蓋部との間に設けられる、前記食品収納用本体部を覆う複数の表示部と、
を有し、
前記複数の表示部の各々は、前記食品収納用本体に収納されたいずれかの食品収納部の上面に対応する位置に一または複数の窓部を有し、
前記食品収納部の上面に文字または図形が表示される、
食品収納用箱体。
[項目2]
前記表示部の各々は、文字または図形が表示され、前記窓部を通じて表示される前記食品収納部の文字または図形と関連づけられる、
項目1に記載の食品収納用箱体。
[項目3]
前記食品収納部は上面に開放部を有する立方体の箱体である、項目1に記載の食品収納用箱体。
[項目4]
前記食品収納部の上面とは異なる面に、前記表示部に表示される文字または図形と関連する文字または図形が付される、項目3に記載の食品収納用箱体。
[項目5]
前記食品収納部の一または複数の面に、前記表示部に表示される文字または図形と関連する文字または図形が付される、項目3に記載の食品収納用箱体。
【0011】
以下、図面を用いて本発明の第1の実施形態による食品収納用箱体について説明する。
【0012】
図1は、本発明の第1の実施形態による、食品収納用箱体の外観図の一例である。
【0013】
図1において、食品収納箱体の一例といて、弁当箱1が示されている。食品収納箱体として、弁当箱は一例であり、お菓子箱等食品を収納用途に用いられる箱体を本発明に適用することが可能である。箱体は紙製またはプラスチック製とすることができるが、特定の材料に限定されない。
【0014】
弁当箱1は、食品収納部を収納するための食品収納用本体部2(以下、「本体部2」)と、本体部2に接着され、本体部2の上面を覆うための蓋部3を備える。蓋部の上面には「格付け弁当」等内容物を表示されるための表示部が備えられる。
【0015】
図2は、本発明の第1の実施形態による、食品収納箱体の食品収納用本体部の外観図の一例である。
【0016】
図2に示すように、本体部2は、仕切り部5(例えば、仕切り板)を固定または非固定に収納可能であり、仕切り部5によって生成される複数の空間領域4の各々に、後に説明する複数の食品収納部6を収納可能な構成となっている。ここで、仕切り部5は、一体型として成型されてもよく、複数の板状の部品を組み合わせて生成されてもよい。また、仕切り部5は、紙製またはプラスチック製とすることができるが、特定の材料に限定されない。
【0017】
図3は、本発明の第1の実施形態による、食品収納部の食品収納部の外観図の一例である。
【0018】
図3に示すように、例えば、食品収納部6は、立方体であって、その上面が開放された構成となっており、利用者が本体部2に収納された食品収納部6を引き出すための取っ手が備えられている。また、一または複数の外面に演出内容表示部7、8等が設けられ、各々の面にテキストまたは図形が記載され、演出内容として表示される。例えば、表示部7には、「蟹の問題」と記され、表示部8には、クイズに対する正誤を示す「丸」マークが記されている。利用者は、食品収納部6上面の開放部から、内部に食品を収納することができる。食品として、弁当のおかずの品やお菓子を収納することが考えられるが、特定の食品に限定されない。本実施形態においては複数の食品収納部が備えられ、各々の食品収納部に食品が収納される。また、複数の食品収納部の一部に食品等を収納しないこともできる。他の例として、食品収納部6は、六面体の箱体で構成され、その上面に蓋部を備えることで、利用者が蓋部を開閉することで、箱体内部に食品を収納することもできる。
【0019】
複数の食品収納部6の各々は、図2に示す本体部2の、仕切り部5によって生成される、食品収納用の空間領域4の各々に収納される。図2に示す例においては、最大計16個の食品収納部6を、本体部2に収納することができる。
【0020】
図4は、本発明の第1の実施形態による、食品収納箱体によって提供される演出内容の一例である。
【0021】
図4に示すように、本体部2と蓋部3との間に、本体部2の条件を覆うように、表示部9が備えられる。表示部9は、紙製またはプラスチック製とすることができるが、特定の材料に限定されない。表示部9は、シート状になっており、文字または図形を記載可能な演出内容表示部10を有する。蓋部3は、絵本や本を構成する表紙に相当し、表示部9は、内容物を記載するページに相当し、本実施形態において、表示部9は一または複数で構成される。蓋部3の裏側には、例えば、「食べ進め方」のように弁当箱の利用方法が記載され、表示部9の演出内容表示部10には、例えば、「蟹の問題」という表題と、実際の問題の内容(例えば、「北海道産タラバガニを当ててください」)が記載され、表示される。
【0022】
また、図4に示すように、表示部9には、その一部に、一または複数の窓部11となる領域が備えられ、利用者は、窓部11の各々を介して、本体部2に収納される食品収納部6の上面を視認することができる。食品収納部6の上面が開放されている場合は、食品収納部6の内部を視認することができ、食品収納部6の上面が演出表示部である場合は、演出表示部に表示される文字または図形が利用者に向けて表示される。本例においては、窓部11を介して食品収納部6の各々の上面に記載された「蟹の問題」、正解をしめす「丸」の記号が表示される。例えば、弁当箱の利用者は、表示部9の演出内容表示部10に表示される、「北海道産タラバガニを当ててください」というクイズに対し、利用者は、窓部11を介して外部に露出される食品収納部6(例えば、立方体の箱体)の取っ手を引き上げることで内容物を確認し、内容物がタラバガニであれば、その食品収納部6の側面には、正解を示す「丸」の記号が表示されているので、「丸」と表示される側面が上面を向くように、食品収納部6を本体部2に嵌めなおす。他方、内容物が「カニカマ」であれば、利用者は、その食品収納部6の側面に表示された、誤答を示す「バツ」が上面に表示されるよう配置させる。ここで、複数の表示部が備えられる場合、「蟹の問題」に関するクイズが終了すると、利用者はページをめくるように、他の表示部を表示させ、他のクイズに取り組むことができる。
【0023】
図5は、本発明の第1の実施形態による、演出内容の他の一例である。
【0024】
図5に示すように、利用者によって、一又は複数の表示部9が絵本のように進められると、最終的に本体部2と、本体部2に収納された、すべての食品収納部6の上面の演出内容表示部に表示される内容が、表示部9によって遮られることなく、利用者の面前に表示される。本例によれば、利用者が各表示部9に表示される内容に従って、各表示部9の窓部11に表示される、本体部2に収納される食品収納部6の演出表示部の表示内容が上面に表示されるよう配置を行った結果、図5に示す、最終頁に対応する表示部9には、「結果発表 あなたは」という表示がされ、本体部2の各食品収納部の上面に表示される内容または組合せに基づき、各表示部9によって出題されたクイズに対する正誤の結果と、「二流人間」というメッセージが表示される。このように、弁当箱1の利用者は、食品収納部6に収納される食品を食べる直前、または、食べながら、表示部9及び食品収納部6に表示される内容を楽しむことができる。
【0025】
なお、上記実施形態において、クイズを例に説明を行ったが、本実施形態を絵本にも適用することができ、例えば、各表示部9に絵本のストーリーを表示させ、窓部11を介して表示される食品収納部6に表示させる内容を変更させることで、利用者は弁当箱によって奏される演出を楽しむこともできる。
【0026】
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0027】
1 食品収納用箱体
2 食品収納用本体部
3 蓋部
4 食品収納部収納用領域
5 仕切り部
6 食品収納部
7 演出内容表示部
8 演出内容表示部
9 表示部
10 演出内容表示部
11 窓部











































図1
図2
図3
図4
図5