(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022162219
(43)【公開日】2022-10-24
(54)【発明の名称】アクション制御システム、アクション制御サーバ及びアクション制御方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20221017BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021066917
(22)【出願日】2021-04-12
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】514063249
【氏名又は名称】株式会社アクアビットスパイラルズ
(74)【代理人】
【識別番号】100116687
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 爾
(74)【代理人】
【識別番号】100098383
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 純子
(74)【代理人】
【識別番号】100155860
【弁理士】
【氏名又は名称】藤松 正雄
(72)【発明者】
【氏名】萩原 智啓
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC23
(57)【要約】 (修正有)
【課題】所定のアクションに対応付けられた記憶媒体を利用した他のアクションの実行を、その記憶媒体の本来の役割を損なうことなく実現するアクション制御システム及びアクション制御方法を提供する。
【解決手段】アクション制御システムにおいて、アクション制御サーバ40は、記憶媒体20から媒体IDを読み取った利用者端末30に、媒体IDに対応付けられたコンテンツが利用者端末30に提供されるように制御するアクション制御部41と、オペレータ端末10から変更指示を受信したことに応じて、媒体IDに対応付けるコンテンツを一時的に別のものに変更し、一時的な変更の満了に伴って自動的に元のものに戻すデータ変更部42と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のアクションに対応付けられた識別情報を読み取り可能に記憶する記憶媒体と、
前記記憶媒体から前記識別情報を読み取った端末装置からのアクセスに応じて、前記識別情報に対応付けられたアクションが実行されるように制御するアクション制御サーバとを備え、
前記アクション制御サーバは、外部から変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付けるアクションを一時的に別のものに変更し、前記一時的な変更の満了に伴って自動的に元のものに戻すことを特徴とするアクション制御システム。
【請求項2】
請求項1に記載のアクション制御システムにおいて、
前記アクション制御サーバは、アクションの変更から所定時間が経過した場合に前記一時的な変更の満了と判断し、前記識別情報に対応付けるアクションを自動的に元のものに戻すことを特徴とするアクション制御システム。
【請求項3】
請求項1に記載のアクション制御システムにおいて、
前記アクション制御サーバは、変更されたアクションの提供が完了した場合、又は変更されたアクションの提供回数が所定回数に達した場合に前記一時的な変更の満了と判断し、前記識別情報に対応付けるアクションを自動的に元のものに戻すことを特徴とするアクション制御システム。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のアクション制御システムにおいて、
前記識別情報に対応付けるアクションは、前記識別情報を読み取った端末装置に所定のコンテンツを表示させるアクションであり、
前記アクション制御サーバは、前記識別情報と前記コンテンツのアドレス情報とを対応付けて記憶しており、前記変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付ける前記アドレス情報を変更し、または、当該アドレス情報が示す場所にあるコンテンツデータを変更することを特徴とするアクション制御システム。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のアクション制御システムにおいて、
前記変更指示は、前記端末装置のユーザに応対したオペレータ又は自動応答装置によって入力されることを特徴とするアクション制御システム。
【請求項6】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のアクション制御システムにおいて、
前記変更指示は、外部システムにより発報されたアラートであることを特徴とするアクション制御システム。
【請求項7】
特定の場所に設置された記憶媒体に記憶された識別情報と所定のアクションとを対応付けて記憶するメモリを備え、前記記憶媒体から前記識別情報を読み取った端末装置からのアクセスに応じて、前記識別情報に対応付けられたアクションが実行されるように制御するアクション制御サーバであって、
外部から変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付けるアクションを一時的に別のものに変更し、前記一時的な変更の満了に伴って自動的に元のものに戻すことを特徴とするアクション制御サーバ。
【請求項8】
特定の場所に設置された記憶媒体に記憶された識別情報を端末装置で読み取ったことに応じて、前記端末装置によりアクセスされるアクション制御サーバが、前記識別情報に対応付けられたアクションが実行されるように制御するアクション制御方法において、
前記アクション制御サーバが、外部から変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付けるアクションを一時的に別のものに変更し、前記一時的な変更の満了に伴って自動的に元のものに戻すことを特徴とするアクション制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、NFC(Near Field Communication)タグや二次元バーコードなどを利用してコンテンツ提供などのアクションを実行するアクション制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、NFCタグや二次元バーコードなどの記憶媒体を利用して、スマートフォンやiPhone(登録商標)などの端末装置のユーザにコンテンツを提供するコンテンツ提供システムが実用されている。これら記憶媒体には、予めコンテンツに対応付けられた識別情報が読み取り可能に記憶される。したがって、端末装置は、記憶媒体から読み取った識別情報に基づいて、コンテンツの提供を受けることができる。また、近年では、上記のような記憶媒体を、コンテンツ提供以外のアクション(例えば、扉の開閉や決済など)の実行を指示する用途で使用することも検討されている。
【0003】
記憶媒体を通じて提供されるコンテンツは固定的なものが多いが、これを動的に変更する仕組みも開発されている。例えば、特許文献1には、ICタグを介して提供されるサービスに関する情報をICタグ自体に記憶させるのではなく、管理サーバのICタグ管理テーブルに記憶させることで、ICタグの情報を書き換えることなく、ICタグを介して提供されるサービスを変更できるようにする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、ホテルの宿泊客に館内案内や周辺観光ガイドなどの情報を提供するために、ホテルのフロントやロビー、客室など、宿泊客の目に留まりやすい場所に上記の記憶媒体の設置が進められている。また、ホテルのサービスの一つに、宿泊客からの要望を受けて適切なサービスを提供するコンシェルジュサービスがあり、その支援のために、上記の記憶媒体により提供されるコンテンツを動的に変更するシステムの開発も進められている。
【0006】
しかしながら、ホテルの各所に設置される記憶媒体は、本来は所定のコンテンツを提供するためのものであり、コンシェルジュサービスのために別のコンテンツが提供されるように設定を変更すると、そのままでは本来の役割を果たせなくなってしまう。つまり、記憶媒体を使用したコンシェルジュサービスの後、他の宿泊客が同じ記憶媒体を通じてコンテンツの提供を受けようとした場合に、予期しないコンテンツが提供されてしまうことになる。これを防ぐには、オペレータが、コンシェルジュサービスの提供後に元のコンテンツに戻す作業を行えばよいが、手間がかかる。また、オペレータが戻し作業をミスしてしまい、当初とは違う誤ったコンテンツが設定される可能性もある。
【0007】
本発明は、上記のような従来の事情に鑑みてなされたものであり、所定のアクションに対応付けられた記憶媒体を利用した他のアクションの実行を、その記憶媒体の本来の役割を損なうことなく実現できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明に係るアクション制御システム、アクション制御サーバおよびアクション制御方法は、以下のような技術的特徴を備える。
【0009】
(1) 本発明に係るアクション制御システムは、所定のアクションに対応付けられた識別情報を読み取り可能に記憶する記憶媒体と、前記記憶媒体から前記識別情報を読み取った端末装置からのアクセスに応じて、前記識別情報に対応付けられたアクションが実行されるように制御するアクション制御サーバとを備え、前記アクション制御サーバは、外部から変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付けるアクションを一時的に別のものに変更し、前記一時的な変更の満了に伴って自動的に元のものに戻すことを特徴とする。
【0010】
(2) 上記(1)に記載のアクション制御システムにおいて、前記アクション制御サーバは、アクションの変更から所定時間が経過した場合に前記一時的な変更の満了と判断し、前記識別情報に対応付けるアクションを自動的に元のものに戻すことを特徴とする。
【0011】
(3) 上記(1)に記載のアクション制御システムにおいて、前記アクション制御サーバは、変更されたアクションの提供が完了した場合、又は変更されたアクションの提供回数が所定回数に達した場合に前記一時的な変更の満了と判断し、前記識別情報に対応付けるアクションを自動的に元のものに戻すことを特徴とする。
【0012】
(4) 上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のアクション制御システムにおいて、前記識別情報に対応付けるアクションは、前記識別情報を読み取った端末装置に所定のコンテンツを表示させるアクションであり、前記アクション制御サーバは、前記識別情報と前記コンテンツのアドレス情報とを対応付けて記憶しており、前記変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付ける前記アドレス情報を変更し、または、当該アドレス情報が示す場所にあるコンテンツデータを変更することを特徴とする。
【0013】
(5) 上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のアクション制御システムにおいて、前記変更指示は、前記端末装置のユーザに応対したオペレータ又は自動応答装置によって入力されることを特徴とする。
【0014】
(6) 上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のアクション制御システムにおいて、前記変更指示は、外部システムにより発報されたアラートであることを特徴とする。
【0015】
(7) 本発明に係るアクション制御サーバは、特定の場所に設置された記憶媒体に記憶された識別情報と所定のアクションとを対応付けて記憶するメモリを備え、前記記憶媒体から前記識別情報を読み取った端末装置からのアクセスに応じて、前記識別情報に対応付けられたアクションが実行されるように制御するアクション制御サーバであって、外部から変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付けるアクションを一時的に別のものに変更し、前記一時的な変更の満了に伴って自動的に元のものに戻すデータ変更部とを備えたことを特徴とする。
【0016】
(8) 本発明に係るアクション制御方法は、特定の場所に設置された記憶媒体に記憶された識別情報を端末装置で読み取ったことに応じて、前記端末装置によりアクセスされるアクション制御サーバが、前記識別情報に対応付けられたアクションが実行されるように制御するアクション制御方法において、前記アクション制御サーバが、外部から変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付けるアクションを一時的に別のものに変更し、前記一時的な変更の満了に伴って自動的に元のものに戻すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、所定のアクションに対応付けられた記憶媒体を利用した他のアクションの実行を、その記憶媒体の本来の役割を損なうことなく実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施形態に係るアクション制御システムの概略的な構成例を示す図である。
【
図2】
図1のアクション制御サーバが有するアドレス管理テーブルの例を示す図である。
【
図3】
図1のアクション制御サーバが有する復元制御テーブルの例を示す図である。
【
図4】
図1のアクション制御制御システムによるコンテンツ変更処理について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の一実施形態に係るアクション制御システムについて、図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係るアクション制御システムの概略的な構成例を示してある。本例のアクション制御システムは、オペレータ端末10と、記憶媒体20と、利用者端末30と、アクション制御サーバ40とを備える。以下、宿泊客に応対したホテルの案内員が、所定のコンテンツに対応付けられた記憶媒体20を通じて、宿泊客の要望に応じた別のコンテンツを提供する場面を例にして説明する。
【0020】
記憶媒体20は、所定のコンテンツを利用者端末30に提供するためのものであり、任意の場所に設置される。ホテル内に設置する場合を想定した本例では、ホテルのフロントやロビー、客室など、宿泊客の目に留まりやすい場所に設置される。記憶媒体20は、記憶媒体固有の識別情報(以下、媒体ID)を読み取り可能に記憶している。媒体IDは、例えば、アクション制御サーバ40のネットワーク上の所在を示すURI(Uniform Resource Identifier)形式のアドレスとともに、そのパラメータとして媒体IDが設定されてもよい。なお、アクション制御サーバ40に予め対応付けられた専用アプリケーションをコンテンツ提供に使用する場合などのように、記憶媒体10にサーバアドレスを記憶させる必要がないシステム形態もある。媒体IDとしては、それぞれの記憶媒体20で異なる固有の値が用いられる。なお、記憶媒体20に固有の媒体IDに代えて、又はこれと共に、複数の記憶媒体20で共通の値を持つグループIDを使用してもよい。
【0021】
記憶媒体20は、非接触の近距離通信により媒体IDあるいは媒体IDを含むURI形式のアドレスを送信する電子タグ(例えば、NFCタグ)や、媒体IDあるいは媒体IDを含むURI形式のアドレスを所定の規則に従って変換した画像である2次元コードなどで実現される。なお、記憶媒体20として、電子タグと2次元コードの両方を具備したものを用いれば、電子タグの読み取り機能又は2次元コードの読み取り機能の一方しか備えていない利用者端末30でも、サーバアドレス及び媒体IDの読み取りが可能となる。
【0022】
利用者端末30は、コンテンツの提供を受けるユーザ(本例では宿泊客)が所持する通信端末装置である。利用者端末30は、電子タグの読み取り機能又は2次元コードの読み取り機能の少なくとも一方を備える携帯型の通信端末装置であればよく、携帯電話機、スマートフォン、iPhone(登録商標)、タブレットPC等の種々の形式のものを用いることができる。利用者端末30は、記憶媒体20から読み取ったサーバアドレス及び媒体IDに基づいてアクション制御サーバ40にアクセスすることで、記憶媒体20に対応付けられているコンテンツの提供を受けることができる。
【0023】
オペレータ端末10は、利用者端末30のユーザに応対するオペレータ(本例ではホテルの案内員)により操作される通信端末装置である。ホテル内に設置する場合を想定した本例では、ホテルのフロントなど、ホテルの案内員が宿泊客に応対する場所に設置される。オペレータ端末10は、据置型の通信端末装置に限定されず、オペレータによる持ち運びが可能な携帯型の通信端末装置であってもよい。オペレータ端末10は、記憶媒体20に対応付けるコンテンツの一次的な変更を指示する操作をオペレータから受け付けると、その変更指示をアクション制御サーバ40へ送信する。
【0024】
アクション制御サーバ40は、オペレータ端末10や利用者端末30を含む各種の通信端末装置が通信により接続可能なネットワーク上に設けられる。本例のアクション制御サーバ40は、アクション制御部41と、データ変更部42と、データ記憶部43とを備えている。
【0025】
データ記憶部43は、利用者端末30に対するコンテンツの提供アクションを制御するための各種のデータを記憶する。本例のデータ記憶部43は、記憶媒体20に対応付けるコンテンツのアドレスを管理するアドレス管理テーブル(
図2)と、アドレス管理テーブルを変更した場合の復元に使用される復元制御テーブル(
図3)とを有している。
【0026】
図2に例示するアドレス管理テーブルは、システム管理下にある記憶媒体20の「媒体ID」と、コンテンツのネットワーク上の所在を示す「コンテンツアドレス」とを対応付けたデータを記憶する構造となっている。また、
図3に例示する復元制御テーブルは、コンテンツアドレスが変更されている記憶媒体20の「媒体ID」と、変更されたコンテンツアドレスを元に戻すための条件を規定した「復元条件」と、変更前のコンテンツアドレスである「元コンテンツアドレス」とを対応付けたデータを記憶する構造となっている。
【0027】
アクション制御部41は、利用者端末30より媒体IDを用いてアクセスされたことに応じて、媒体IDに対応するコンテンツを利用者端末30に提供するアクションが実行されるように制御する。具体的には、利用者端末30から受信した媒体IDをキーにしてアドレス管理テーブルを参照し、媒体IDに対応付けられているコンテンツアドレスをアドレス管理テーブルから読み出して利用者端末30に送信する。コンテンツアドレスを受信した利用者端末30は、そのコンテンツアドレスにアクセスすることで、該当するコンテンツの提供を受けることができる。
【0028】
データ変更部42は、オペレータ端末10から変更指示を受信したことに応じて、媒体IDに対応付けるコンテンツを一時的に別のものに変更する。また、一時的な変更の満了に伴って、変更したコンテンツを自動的に元のコンテンツに戻す制御も行う。
ここで、データ変更部42の動作の具体的な説明に先立ち、オペレータ端末10の動作について説明しておく。
【0029】
オペレータ端末10は、コンテンツの変更対象となる記憶媒体20の媒体IDと、その媒体IDに一時的に対応付けるコンテンツのネットワーク上の所在を示す一時コンテンツアドレスと、上述した復元条件とを含む変更指示を、オペレータから受け付けてアクション制御サーバ40に送信する。
【0030】
媒体IDの指定は、例えば、オペレータ端末10に接続された読取器で記憶媒体20から読み取らせる方式、オペレータ端末10に媒体IDのリストを表示してその中からオペレータに選択させる方式、オペレータに手入力させる方式など、種々の方式を用いて行うことができる。
一時コンテンツアドレスの指定は、オペレータ端末10に登録されているアドレスリスト(ブックマーク)の中からオペレータに選択させる方式、オペレータ端末10に表示中のコンテンツのアドレスを指定する方式、オペレータに手入力させる方式など、種々の方式を用いて行うことができる。
復元条件の指定は、オペレータ端末10に復元条件のリストを表示してその中からオペレータに選択させる方式、オペレータに手入力させる方式など、種々の方式を用いて行うことができる。また、復元条件のオペレータによる指定がない場合は、所定の復元条件が自動的に適用されるようにしてもよい。復元条件の自動適用は、オペレータ端末10側で行ってもよいし、アクション制御サーバ40側で行ってもよい。
【0031】
復元条件としては、例えば、時間的条件と、回数的条件とが挙げられる。時間的条件とは、コンテンツアドレスを一次的に変更する時間長を規定する条件である。時間的条件としては、例えば、10秒~60秒程度の比較的短い時間が設定される。回数的条件とは、一時的に変更したコンテンツを提供する回数を規定する条件である。回数的条件としては、例えば、1回~3回程度の比較的少ない回数が設定される。オペレータは、時間的条件または回数的条件を選択して指定することができるが、その両方が指定されてもよい。
【0032】
復元条件として時間的条件と回数的条件の両方が指定された場合は、時間的条件と回数的条件の論理和を復元条件として用いればよい。すなわち、時間的条件または回数的条件のいずれか一方が満たされたことに応じて、変更したコンテンツアドレスを元に戻す処理が行われるようにすればよい。あるいは、時間的条件と回数的条件の論理積を復元条件として用いてもよい。この場合は、時間的条件および回数的条件の両方が満たされたことに応じて、変更したコンテンツアドレスを元に戻す処理が行われるようにすればよい。
【0033】
データ変更部42は、オペレータ端末10から変更指示を受信すると、その変更指示に従ってアドレス管理テーブル内の対応するデータを変更すると共に、その変更を元に戻すための制御に使用するデータを復元制御テーブルに追加する。すなわち、アドレス管理テーブル内の変更指示に係る媒体IDに対応付けるコンテンツアドレスを、変更指示に係る一時コンテンツアドレスに変更する。また、復元制御テーブルに、変更指示に係る媒体IDと、変更指示に係る復元条件と、アドレス管理テーブル内の変更指示に係る媒体IDに対応付けられていた変更前のコンテンツアドレス(元コンテンツアドレス)とを対応付けたデータを追加する。
【0034】
その後、データ変更部42は、復元制御テーブルに追加したデータに従って、変更したコンテンツアドレスを元に戻すための復元条件を満たしたかを判断し、復元条件が満たされたことに応じて、アドレス管理テーブル内の該当するデータを自動的に元に戻す。すなわち、アドレス変更制御テーブル内の復元条件が満たされた媒体IDに係る元コンテンツアドレスを取得し、アドレス管理テーブル内の同じ媒体IDに係るコンテンツアドレスを元コンテンツアドレスに変更する。
【0035】
次に、本例のコンテンツ提供システムによるコンテンツ変更処理の流れについて、
図4を参照して説明する。
例えば、利用者端末30のユーザ(ホテルの宿泊客)がホテルのフロントに赴き、近隣にあるお勧めの飲食店の情報を尋ねたとする。利用者端末30のユーザに応対したオペレータ(ホテルの案内員)は、オペレータ端末10を操作して、ホテルのフロントにある記憶媒体20に対応付けるコンテンツアドレスを一時的に変更させる変更指示を入力する。この変更指示は、オペレータ端末10からアクション制御サーバ40に送信される(ステップS1)。
【0036】
アクション制御サーバ40は、オペレータ端末10から受信した変更指示に従い、該当する記憶媒体20に対応付けるコンテンツアドレスを別のものに変更する(ステップS2)。これにより、ホテルのフロントにある記憶媒体20を通じて提供されるコンテンツアドレスが、例えば、本来設定されていた館内案内や周辺観光ガイドのコンテンツアドレスから、お勧めの飲食店のコンテンツアドレスに変更される。オペレータは、アクション制御サーバ40による変更処理の完了を確認した後に、利用者端末30のユーザに記憶媒体20の読み取りを促す。
【0037】
利用者端末30のユーザは、利用者端末30で記憶媒体20から媒体IDあるいは媒体IDを含むURI形式のアドレスを読み取る(ステップS3)。利用者端末30は、記憶媒体20から読み取った媒体IDあるいは媒体IDを含むURI形式のアドレスに基づいてアクション制御サーバ40にアクセスし、その媒体IDに対応するコンテンツアドレスの送信を要求する(ステップS4)。アクション制御サーバ40は、利用者端末30からの要求に応じて、記憶媒体20が読み取った媒体IDに対応するコンテンツアドレスを送信する(ステップS5)。このとき送信されるコンテンツアドレスは、本来設定されていた館内案内や周辺観光ガイドのコンテンツアドレスではなく、ユーザに応対したオペレータが設定したお勧めの飲食店のコンテンツアドレスとなる。
【0038】
その後、アクション制御サーバ40は、変更したコンテンツアドレスを元に戻すための復元条件を満たしたかを判断する。例えば、コンテンツアドレスを変更してから30秒経過、変更したコンテンツを1回提供、などの復元条件を満たしたかを判断する。そして、復元条件を満たした場合(一時的な変更の満了時)に、コンテンツアドレスを変更前の状態に自動的に復元する(ステップS6)。すなわち、ホテルのフロントにある記憶媒体20を通じて提供されるコンテンツアドレスが、例えば、本来設定されていた館内案内や周辺観光ガイドのコンテンツアドレスに変更(復元)される。
【0039】
以上のように、本例のアクション制御システムは、所定のコンテンツに対応付けられた媒体IDを読み取り可能に記憶する記憶媒体20と、利用者端末30のユーザに応対するオペレータにより操作されるオペレータ端末10と、利用者端末30及びオペレータ端末10と通信するアクション制御サーバ40とを備えている。また、アクション制御サーバ40は、記憶媒体20から媒体IDを読み取った利用者端末30からのアクセスに応じて、媒体IDに対応付けられたコンテンツを利用者端末30に提供するアクションが実行されるように制御するアクション制御部41と、オペレータ端末10から変更指示を受信したことに応じて、媒体IDに対応付けるコンテンツを一時的に別のものに変更し、一時的な変更の満了に伴って自動的に元のものに戻すデータ変更部42とを備えている。
【0040】
このような構成によれば、記憶媒体20を用いて利用者端末30に提供されるコンテンツが、利用者端末30のユーザに応対したオペレータによる変更指示に応じて、本来のコンテンツとは別のものに一時的に変更され、その後は本来のコンテンツに自動的に戻されることになる。これにより、利用者端末30のユーザに対し、所定のコンテンツに対応付けられた記憶媒体20を利用して他のコンテンツを提供することができる。また、他のユーザに対し、予期しないコンテンツが提供されてしまうことを防止することができる。また、オペレータが戻し作業を行う必要もないので、オペレータの戻し作業のミスによって誤ったコンテンツが設定されることもない。したがって、所定のコンテンツに対応付けられた記憶媒体20を利用した他のコンテンツの提供を、その記憶媒体20の本来の役割を損なうことなく実現することが可能となる。
【0041】
なお、上記の説明では、アドレス管理テーブル内のコンテンツアドレスを変更することで、記憶媒体20を用いて提供されるコンテンツを別のものに変更しているが、コンテンツアドレスが示す場所にあるコンテンツデータ自体を変更することで、記憶媒体20を通じて提供されるコンテンツを別のものに変更してもよい。また、コンテンツデータの変更は、コンテンツデータを別のものに差し替えることで行ってもよいし、コンテンツデータに追加情報を付加する等の編集を施すことで行ってもよい。なお、コンテンツデータを変更する場合には、その変更を元に戻すために必要なデータを復元制御テーブルに記憶しておけばよい。
【0042】
また、上記の説明では、ホテルのフロントでオペレータが、利用者端末30のユーザと対面で応対する場合を想定したものであるが、例えば、客室からの電話などを通じて遠隔的にユーザと応対する場合にも、本発明を適用することができる。この場合、オペレータは、ユーザの客室にある記憶媒体20を指定してコンテンツの変更を指示すればよい。
【0043】
また、上記の説明では、利用者端末30のユーザと応対したオペレータ(人)がオペレータ端末10を操作して変更指示を入力しているが、人工知能(Artificial Intelligence;AI)により利用者端末30のユーザと自動で応答する自動応答装置が変更指示を生成するようにしてもよい。
【0044】
また、利用者端末30のユーザ自身が、記憶媒体20を用いて提供されるコンテンツを別のものに変更できるようにしてもよい。この場合には、オペレータ端末10と同様な機能を持ち且つ任意の人物が操作可能な端末装置を記憶媒体20の近傍に配備しておき、利用者端末30で記憶媒体20から媒体IDを読み取る直前に、利用者端末30のユーザが端末装置を操作して変更指示を入力するようにすればよい。
【0045】
また、災害情報共有システム(Lアラート)などの外部システムにより発報されたアラートを、変更指示とみなすようにしてもよい。この場合には、アラートの対象地域にある記憶媒体20を特定し、アラート用のコンテンツへの一時的な変更を自動で行うようにすればよい。また、アラートの対象地域に複数の記憶媒体20が存在する場合には、これらの全てについて一斉にコンテンツの変更を行ってもよい。また、災害発生時などに、システム管理者が上記のアラートに相当する命令を手動で入力し、これを変更指示とみなすようにしてもよい。
【0046】
また、本発明は、上記のようなホテルでの利用に限定されず、所定のコンテンツに対応付けられた記憶媒体20を用いて任意のコンテンツを提供する各種の場面で利用することが可能である。例えば、インフォメーションカウンターや旅行カウンターでの情報案内に本発明を適用することが可能である。
【0047】
別の例として、現金自動預け払い機やコピー機などの多様な機能を持つ装置の近傍に、広告配信用の記憶媒体20を設置しておくケースが想定される。このケースでは、その場にいるユーザと電話で応対したヘルプデスクのオペレータの操作により、ユーザが使用を所望する機能の操作ガイド等が提供されるように、記憶媒体20を通じて提供されるコンテンツを一時的に変更してもよい。
【0048】
また、レンタカーの車内などに、ヘルプデスクに対する通話発信用の記憶媒体20を設置しておくケースが想定される。このケースでは、記憶媒体20の読み取りによる利用者端末30からの通話発信を着信したヘルプデスクのオペレータの操作により、ユーザの状況に適したサポート情報等が提供されるように、記憶媒体20を通じて提供されるコンテンツを一時的に変更してもよい。
【0049】
また、行政サービスや顧客アフターサービスの提供のために、一般的な情報の配信用の記憶媒体20を各家庭に配布しておくケースが想定される。このケースでは、電話による個別の問い合わせ等があった際のオペレータの操作により、問い合わせに対応する情報が提供されるように、記憶媒体20を通じて提供されるコンテンツを一時的に変更してもよい。
【0050】
また、消費財に同梱した記憶媒体20を用いてカスタマーサービスを提供するケースが想定される。このケースでは、通常時は、サポート窓口(電話番号・メールアドレス・チャットアカウントなど)の案内、ユーザ登録、所有者・ユーザ向け特典の配信、その他情報の案内などを行うために記憶媒体20が使用される。そして、サポート発生時や災害発生時に変更指示を発生させて、提供コンテンツを一時的に変更してもよい。
【0051】
また、自動販売機に取り付けた記憶媒体20を用いて情報配信するケースが想定される。このケースでは、通常時は、各種プロモーションの提供や特定アプリケーションのダウンロードのために記憶媒体20が使用される。そして、自動販売機での商品の購入時に変更指示を発生させて、提供コンテンツを一時的に変更してもよい。
【0052】
また、電柱に取り付けた記憶媒体20を用いて情報配信するケースが想定される。このケースでは、通常時は、地域の案内、交通サービスとの連携、広告配信、行政に対する意見・提案の送信窓口、緊急通報窓口などに記憶媒体20が使用される。そして、緊急通報時や災害発生時に変更指示を発生させて、提供コンテンツを一時的に変更してもよい。
【0053】
また、記憶媒体20に対応付けておく所定のコンテンツは、固定のコンテンツに限られず、複数のコンテンツが予め設定されたスケジュールに従って順番に切り替わるものであってもよい。
【0054】
また、上記の説明では、記憶媒体20から媒体IDを読み取った利用者端末30からのアクセスに応じて利用者端末30に対するコンテンツの提供アクションが実行されるように制御しているが、コンテンツ提供以外のアクションが実行されるようにしてよい。すなわち、記憶媒体20に対応付けられた任意のアクションを、一時的に別のアクションに置き換えてもよい。
【0055】
一つの例として、機器を制御するアクションが挙げられる。具体的には、例えば、記憶媒体20の近傍にある扉を指定した開扉アクションと、記憶媒体20の媒体IDとを、サーバ側で予め対応付けておく。つまり、通常は、利用者端末30により記憶媒体20から媒体IDが読み取られたことに応じて、記憶媒体20の近傍にある扉の開扉アクションを実行させるものとする。そして、変更指示に応じてサーバ側のデータを一時的に書き換えることで、その後の一定期間は、記憶媒体20から媒体IDが読み取られても開扉アクションを実行せずに、媒体IDを読み取った利用者端末30に対して何らかのコンテンツが提供されるように制御する。
【0056】
別の例として、ウェブ上のサービスを実行するアクションが挙げられる。具体的には、例えば、記憶媒体20の近傍にあるレジ端末を指定した決済アクションと、記憶媒体20の媒体IDとを、サーバ側で予め対応付けておく。つまり、通常は、利用者端末30により記憶媒体20から媒体IDが読み取られたことに応じて、記憶媒体20の近傍にあるレジ端末で計算された決済金額の決済アクションを実行させるものとする。そして、変更指示に応じてサーバ側のデータを一時的に書き換えることで、その後の一定期間は、記憶媒体20から媒体IDが読み取られても決済アクションを実行せずに、媒体IDを読み取った利用者端末30に対して何らかのコンテンツが提供されるように制御する。
【0057】
また、これとは逆の運用形態も考えられる。すなわち、例えば、飲食店のテーブルに記憶媒体20を設置しておき、通常は、利用者端末30により記憶媒体20から媒体IDが読み取られたことに応じて、何らかのコンテンツが提供されるものとする。そして、会計の依頼を受けた店員による変更指示に応じてサーバ側のデータを一時的に書き換えることで、記憶媒体20からの媒体IDが読み取られたことに応じて、決済アクションが提供されるように制御する。このケースでは、決済アクション(変更されたアクション)が複数回提供されるべきではないので、決済アクションが完了した場合、つまり、決済アクションの成功、失敗、キャンセルなどの結果が得られた場合に一時的な変更の満了と判断し、元の状態に戻すようにしてもよい。
また、通常はコンテンツ提供以外のアクションを提供し、一時的にコンテンツ提供以外の別のアクションを提供するように変更しても構わない。
【0058】
ここで、上記のアクション制御システムにおけるアクション制御サーバ40は、各種の演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、プロセッサの作業領域となるRAM(Random Access Memory)や基本的な制御プログラムなどを記録したROM(Read Only Memory)等の主記憶装置、各種のプログラムやデータを記憶するHDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置、各種の情報を表示出力する表示装置及び操作ボタンやタッチパネル等の入力機器が接続される入出力インターフェース部、他の装置との間で有線又は無線による通信を行う通信インターフェース部、といったハードウェア資源を備えたコンピュータにより構成されている。そして、本発明に係るアクション制御サーバに関するプログラムをコンピュータにより実行させることで、本発明に係るアクション制御サーバの各機能部を当該コンピュータ上に実現させている。
【0059】
なお、アクション制御サーバ40は、上記のようなソフトウェア構成により各機能部を実現する態様に限定するものではなく、各機能部を専用のハードウェアモジュールで実現してもよい。また、アクション制御サーバ40は、単一の装置により実現されてもよいし、互いに連携して動作する複数台の装置により実現されてもよい。
【0060】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記のような構成に限定されるものではなく、上記以外の構成により実現してもよいことは言うまでもない。
また、本発明は、上述したような処理を実行する方法、そのような方法をプロセッサやメモリ等のハードウェア資源を有するコンピュータにより実現するためのプログラム、そのプログラムを読み取り可能に記憶する可読性記憶媒体などとして提供することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明は、NFCタグや二次元バーコードなどの記憶媒体を利用してコンテンツ提供などのアクションを実行するアクション制御システムに利用することができる。
【符号の説明】
【0062】
10:オペレータ端末、 20:記憶媒体、 30:利用者端末、 40:アクション制御サーバ、 41:アクション制御部、 42:データ変更部、 43:データ記憶部
【手続補正書】
【提出日】2021-10-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のアクションに対応付けられた識別情報を読み取り可能に記憶する記憶媒体と、
前記記憶媒体から前記識別情報を読み取った端末装置からのアクセスに応じて、前記識別情報に対応付けられたアクションが実行されるように制御するアクション制御サーバと、前記端末装置のユーザと応対するオペレータによって操作されるオペレータ端末とを備え、
前記オペレータ端末は、前記識別情報に一時的に対応付けるアクションの指定を前記オペレータから受け付けたことに応じて、前記アクションの指定を含む変更指示を前記アクション制御サーバへ送信し、
前記アクション制御サーバは、前記オペレータ端末から前記変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付けるアクションを前記変更指示に係るアクションに一時的に変更し、前記一時的な変更の満了に伴って自動的に元のものに戻すことを特徴とするアクション制御システム。
【請求項2】
請求項1に記載のアクション制御システムにおいて、
前記アクション制御サーバは、アクションの変更から所定時間が経過した場合に前記一時的な変更の満了と判断し、前記識別情報に対応付けるアクションを自動的に元のものに戻すことを特徴とするアクション制御システム。
【請求項3】
請求項1に記載のアクション制御システムにおいて、
前記アクション制御サーバは、変更されたアクションの提供が完了した場合、又は変更されたアクションの提供回数が所定回数に達した場合に前記一時的な変更の満了と判断し、前記識別情報に対応付けるアクションを自動的に元のものに戻すことを特徴とするアクション制御システム。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のアクション制御システムにおいて、
前記識別情報に対応付けるアクションは、前記識別情報を読み取った端末装置に所定のコンテンツを表示させるアクションであり、
前記アクション制御サーバは、前記識別情報と前記コンテンツのアドレス情報とを対応付けて記憶しており、前記変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付ける前記アドレス情報を変更し、または、当該アドレス情報が示す場所にあるコンテンツデータを変更することを特徴とするアクション制御システム。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のアクション制御システムにおいて、
前記オペレータ端末は、変更したアクションを元に戻すため復元条件をオペレータから更に受け付けた場合に、前記復元条件を含む前記変更指示を前記アクション制御サーバへ送信し、
前記アクション制御サーバは、前記オペレータ端末から前記変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付けるアクションを前記変更指示に係るアクションに変更し、その後、前記変更指示に係る復元条件が満たされたことに応じて、前記識別情報に対応付けるアクションを元のものに戻すことを特徴とするアクション制御システム。
【請求項6】
請求項5に記載のアクション制御システムにおいて、
前記オペレータ端末にて前記復元条件をオペレータから受け付けなかった場合、前記オペレータ端末又は前記アクション制御サーバは、所定の復元条件が適用されるよう制御することを特徴とするアクション制御システム。
【請求項7】
特定の場所に設置された記憶媒体に記憶された識別情報と所定のアクションとを対応付けて記憶するメモリを備え、前記記憶媒体から前記識別情報を読み取った端末装置からのアクセスに応じて、前記識別情報に対応付けられたアクションが実行されるように制御するアクション制御サーバであって、
前記端末装置のユーザと応対するオペレータによって操作されるオペレータ端末から、前記識別情報に一時的に対応付けるアクションの指定を前記オペレータから受け付けた場合に送信される、前記アクションの指定を含む変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付けるアクションを前記変更指示に係るアクションに一時的に変更し、前記一時的な変更の満了に伴って自動的に元のものに戻すことを特徴とするアクション制御サーバ。
【請求項8】
特定の場所に設置された記憶媒体に記憶された識別情報を端末装置で読み取ったことに応じて、前記端末装置によりアクセスされるアクション制御サーバが、前記識別情報に対応付けられたアクションが実行されるように制御するアクション制御方法において、
前記アクション制御サーバが、前記端末装置のユーザと応対するオペレータによって操作されるオペレータ端末から、前記識別情報に一時的に対応付けるアクションの指定を前記オペレータから受け付けた場合に送信される、前記アクションの指定を含む変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付けるアクションを前記変更指示に係るアクションに一時的に変更し、前記一時的な変更の満了に伴って自動的に元のものに戻すことを特徴とするアクション制御方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
(1) 本発明に係るアクション制御システムは、所定のアクションに対応付けられた識別情報を読み取り可能に記憶する記憶媒体と、前記記憶媒体から前記識別情報を読み取った端末装置からのアクセスに応じて、前記識別情報に対応付けられたアクションが実行されるように制御するアクション制御サーバと、前記端末装置のユーザと応対するオペレータによって操作されるオペレータ端末とを備え、前記オペレータ端末は、前記識別情報に一時的に対応付けるアクションの指定を前記オペレータから受け付けたことに応じて、前記アクションの指定を含む変更指示を前記アクション制御サーバへ送信し、前記アクション制御サーバは、前記オペレータ端末から前記変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付けるアクションを前記変更指示に係るアクションに一時的に変更し、前記一時的な変更の満了に伴って自動的に元のものに戻すことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
(5) 上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のアクション制御システムにおいて、前記オペレータ端末は、変更したアクションを元に戻すため復元条件をオペレータから更に受け付けた場合に、前記復元条件を含む前記変更指示を前記アクション制御サーバへ送信し、前記アクション制御サーバは、前記オペレータ端末から前記変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付けるアクションを前記変更指示に係るアクションに変更し、その後、前記変更指示に係る復元条件が満たされたことに応じて、前記識別情報に対応付けるアクションを元のものに戻すことを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
(6) 上記(5)に記載のアクション制御システムにおいて、前記オペレータ端末にて前記復元条件をオペレータから受け付けなかった場合、前記オペレータ端末又は前記アクション制御サーバは、所定の復元条件が適用されるよう制御することを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
(7) 本発明に係るアクション制御サーバは、特定の場所に設置された記憶媒体に記憶された識別情報と所定のアクションとを対応付けて記憶するメモリを備え、前記記憶媒体から前記識別情報を読み取った端末装置からのアクセスに応じて、前記識別情報に対応付けられたアクションが実行されるように制御するアクション制御サーバであって、前記端末装置のユーザと応対するオペレータによって操作されるオペレータ端末から、前記識別情報に一時的に対応付けるアクションの指定を前記オペレータから受け付けた場合に送信される、前記アクションの指定を含む変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付けるアクションを前記変更指示に係るアクションに一時的に変更し、前記一時的な変更の満了に伴って自動的に元のものに戻すことを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
(8) 本発明に係るアクション制御方法は、特定の場所に設置された記憶媒体に記憶された識別情報を端末装置で読み取ったことに応じて、前記端末装置によりアクセスされるアクション制御サーバが、前記識別情報に対応付けられたアクションが実行されるように制御するアクション制御方法において、前記アクション制御サーバが、前記端末装置のユーザと応対するオペレータによって操作されるオペレータ端末から、前記識別情報に一時的に対応付けるアクションの指定を前記オペレータから受け付けた場合に送信される、前記アクションの指定を含む変更指示を受信したことに応じて、前記識別情報に対応付けるアクションを前記変更指示に係るアクションに一時的に変更し、前記一時的な変更の満了に伴って自動的に元のものに戻すことを特徴とする。