(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022016224
(43)【公開日】2022-01-21
(54)【発明の名称】包丁補助具
(51)【国際特許分類】
A47J 47/16 20060101AFI20220114BHJP
【FI】
A47J47/16 Z
A47J47/16 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020132013
(22)【出願日】2020-07-09
(71)【出願人】
【識別番号】510194459
【氏名又は名称】高橋 晃世
(72)【発明者】
【氏名】高橋 宏彰
【テーマコード(参考)】
4B066
【Fターム(参考)】
4B066AB01
4B066AB10
4B066EE42
(57)【要約】
【課題】 カボチャ等の硬い食物を切断するとき、滑ったり、回転したりして、包丁が安定しないという問題を解決する。
【解決手段】 この包丁補助具10は、本体部20と、この本体部20から下方に延在する包丁接続部30と、この本体部20から上方に延在する手支持部40とから構成されている。この包丁接続部30は下方に開口し包丁の背を挿入できる接続溝31を有している。手支持部40は掌を囲む掌支持部41を有している。接続溝31には、包丁50の背を挿入し、掴むことができる。この包丁補助具10は、全体がシリコーンゴムなどのエラストマーで一体に成型されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬い食物を包丁で切断するための包丁補助具であって、この包丁補助具は、本体部と、この本体部から下方に延在する包丁接続部と、この本体部から上方に延在する手支持部とから構成され、この包丁接続部は下方に開口し包丁の背を挿入できる接続溝を有し、この手支持部は掌を囲む掌支持部を有することを特徴とする包丁補助具。
【請求項2】
請求項1に記載の包丁補助具の手支持部は、その側方に延在する親指支持部を有することを特徴とする包丁補助具。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の包丁補助具の掌支持部は、調節部を有することを特徴とする包丁補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、カボチャ等の硬い食物を包丁で切るための包丁補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
カボチャ等の硬い食物を包丁で切るには、硬い食物に包丁がなかなか切り込んで行かず、しかも不安定で危険でもあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このため、特許技術1に示すように、包丁を挟むための挟持部2と手を支持するための支持部3を有する技術が開示されていた。しかしながら、この技術であっても、包丁支持具を押さえた手と包丁支持具の間で滑ったり、回転したりして、包丁が安定しないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
硬い食物を包丁で切断するための包丁補助具であって、この包丁補助具は、本体部と、この本体部から下方に延在する包丁接続部と、この本体部から上方に延在する手支持部とから構成され、この包丁接続部は下方に開口し包丁の背を挿入できる接続溝を有し、この手支持部は掌を囲む掌支持部を有することを特徴とする包丁補助具。
【0006】
上記の包丁補助具の手支持部は、その側方に延在する親指支持部を有することを特徴とする包丁補助具。
上記包丁補助具の掌支持部は、調節部を有することを特徴とする包丁補助具。
【発明の効果】
【0007】
この発明により上記の問題点を解決し、滑ったり、回転したりして、包丁が安定しないという問題が解決可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第一の実施形態の包丁補助具の斜視図である。
【
図2】第一の実施形態の包丁補助具のAA断面図である。
【
図3】第一の実施形態の包丁補助具の使用状態を示す斜視図である。
【
図4】第一の実施形態の包丁補助具の六面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【
図5】第二の実施形態の包丁補助具のAA断面図である。
【
図6】第三の実施形態の包丁補助具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1、
図2、
図3、
図4により第一の実施形態の包丁補助具10を説明する。この包丁補助具10は、本体部20と、この本体部20から下方に延在する包丁接続部30と、この本体部20から上方に延在する手支持部40とから構成されている。この包丁接続部30は下方に開口し包丁の背を挿入できる接続溝31を有している。
【0010】
手支持部40は掌を囲む掌支持部41を有している。掌は掌から甲、指の付け根あたりも含むものとする。包丁接続部30は、下方に開口する細長い接続溝31を有している。接続溝31には、包丁50の背を挿入し、掴むことができる。この包丁補助具10は、全体がシリコーンゴムなどのエラストマーで一体に成型されている。
【0011】
包丁補助具10の手支持部40は、その側方に延在する親指支持部42を備えている。
包丁補助具10は、
図3に示すように、右手(図省略)で包丁50の柄を持ち、左手70の掌に掌支持部41を巻き付け、包丁50の背を接続溝31に挿入して、食物60を切断する。
【0012】
このようにすると、左手が包丁補助具10から滑ったり、包丁50が横倒しになったりして、大けがをするのを防止することができる。なお、親指は親指支持部42に置くので、親指の力も加えて切ることができる。
【0013】
図5の第二の実施態様では、接続溝31を囲んで本体部20より剛性の高い芯材32が入れてあるので、包丁をより強固に支持することができる。
【0014】
図6の第三の実施態様では、掌支持部41の一部に、調節部43が設けられている。調節部43は、例えば面ファスナーが用いられ、調節及び着脱が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0015】
この発明は、カボチャだけでなく、スイカや大型の肉や魚の切断にも利用可能である。
【符号の説明】
【0016】
10は包丁補助具
20は本体部
30は包丁接続部
31は接続溝
32は芯材
40は手支持部
41は掌支持部
42は親指支持部
43は調節部
50は包丁
60は食物
70は手