(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022162257
(43)【公開日】2022-10-24
(54)【発明の名称】装飾品及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
A44C 27/00 20060101AFI20221017BHJP
【FI】
A44C27/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021066979
(22)【出願日】2021-04-12
(71)【出願人】
【識別番号】503157272
【氏名又は名称】有限会社フルート
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高畑 実
【テーマコード(参考)】
3B114
【Fターム(参考)】
3B114AA12
3B114JA01
(57)【要約】
【課題】透明な樹脂により固定された、光を反射するパーツの見栄えを向上させる装飾品を提供する。
【解決手段】本発明の装飾品は、固定用樹脂30によって支持部材10に装飾部品40を固定して、前記支持部材の前記装飾部品が固定される側の表面12は光沢を有しているとともに、当該表面は当該表面よりも光沢度合いが小さい被覆部材20で覆われており、前記固定用樹脂は透明であり、前記装飾部品は光を反射する部材を備えている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定用樹脂によって支持部材に装飾部品を固定した装飾品であって、
前記支持部材の前記装飾部品が固定される側の表面は光沢を有しているとともに、当該表面は当該表面よりも光沢度合いが小さい被覆部材で覆われており、
前記固定用樹脂は透明であり、前記装飾部品は光を反射する部材を備えている、装飾品。
【請求項2】
前記被覆部材の明度は5.0以下である、請求項1に記載の装飾品。
【請求項3】
前記被覆部材の彩度は10以下である、請求項2に記載の装飾品。
【請求項4】
固定用樹脂によって支持部材に装飾部品を固定した装飾品の製造方法であって、
前記支持部材の前記装飾部品が固定される側の表面に被覆部材を載せる被覆工程と、
前記被覆部材の上に前記固定用樹脂を載せる樹脂載置工程と、
前記固定用樹脂に前記装飾部品を載せる装飾部品載置工程と、
前記固定用樹脂を硬化させる硬化工程と
を含み、
前記支持部材の前記装飾部品が固定される側の表面は光沢を有しており、
前記被覆部材は前記支持部材の前記表面よりも光沢度合いが小さく、
前記固定用樹脂は透明であり、前記装飾部品は光を反射する部材を備えている、装飾品の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装飾品及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より液状の樹脂を用いてアクセサリーを製作することが行われている。例えば、金属やプラチック等の窪んだベース部材の上に透明な液状の樹脂からなる接着剤を載せて、その上に燦めきを有するクリスタル・ガラスのパーツ(例えばスワロフスキー(登録商標))や、星形、ハート形など様々な形状の小型の金属製パーツなどを載せて固定したり、あるいは透明な液状の樹脂に前記パーツや、押し花や造花等の装飾部品を埋め込んだりしてアクセサリーを製作することが広く行われている。液状の樹脂は、パーツを入れた後に硬化をさせてアクセサリーを完成させている。液状の樹脂としては2液硬化型のエポキシレジンや紫外線照射により硬化するUVレジン等が使用される。
【0003】
このようなアクセサリーは手軽に作成できて、パーツが光を反射して美しく映えるために、作成者、作成数ともに増加傾向にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のような従来のアクセサリーは十分美しいものであるが、本願発明者はより美しく映えるアクセサリーを作成するために試行錯誤を繰り返した。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、透明な樹脂により固定された、光を反射するパーツの見栄えを向上させる装飾品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の装飾品は、固定用樹脂によって支持部材に装飾部品を固定した装飾品であって、前記支持部材の前記装飾部品が固定される側の表面は光沢を有しているとともに、当該表面は当該表面よりも光沢度合いが小さい被覆部材で覆われており、前記固定用樹脂は透明であり、前記装飾部品は光を反射する部材を備えている構成である。ここで「光を反射する部材」とは、部材全体が光を反射する材料からなっているもの又は一部に光を反射する材料を備えている部材を意味する。
【0008】
前記被覆部材の明度は5.0以下であることが好ましく、さらに前記被覆部材の彩度は10以下であることが好ましい。ここで明度及び彩度の数値はマンセル表色系によるものである。
【0009】
本発明の装飾品の製造方法は、固定用樹脂によって支持部材に装飾部品を固定した装飾品の製造方法であって、前記支持部材の前記装飾部品が固定される側の表面に被覆部材を載せる被覆工程と、前記被覆部材の上に前記固定用樹脂を載せる樹脂載置工程と、前記固定用樹脂に前記装飾部品を載せる装飾部品載置工程と、前記固定用樹脂を硬化させる硬化工程とを含み、前記支持部材の前記装飾部品が固定される側の表面は光沢を有しており、前記被覆部材は前記支持部材の前記表面よりも光沢度合いが小さく、前記固定用樹脂は透明であり、前記装飾部品は光を反射する部材を備えている。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、支持部材の表面が光沢度合いが小さい被覆部材で覆われていて、その上に光を反射する装飾部品が透明な固定用樹脂により固定されているので、被覆材からの反射光が少なくなって装飾部品の反射光が際立つようになり装飾部品が映えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態に係る製造方法の一工程を示す模式的な断面図である。
【
図2】実施形態に係る製造方法の一工程を示す模式的な断面図である。
【
図3】実施形態に係る製造方法の一工程を示す模式的な断面図である。
【
図4】実施形態に係る製造方法の一工程を示す模式的な断面図である。
【
図5】別の実施形態に係る製造方法の一工程を示す模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。
【0013】
(実施形態1)
実施形態1においては、固定用樹脂として光硬化型接着剤を用いてペンダントヘッドを作成する。本実施形態の製造工程を
図1から
図4に示す断面図によって以下に説明する。
【0014】
まず、
図1に示すように支持部材10を用意する。支持部材10はペンダントヘッドの土台となる部材である。本実施形態では支持部材10は金属製の皿形状の部材であり、平らなベース部分と、そのベース部分の周縁に設けられた堰部11から構成されている。堰部11が設けられている側のベース部分の上側表面12が、装飾部品が固定される側の支持部材10の表面となる。なお、用いる金属は特に限定されないが、ペンダントヘッドとしての見栄えや金属アレルギーを生じさせないことなどを考慮して公知の金属から選べばよく、特に、表面のめっきの種類をこれらのことを考慮して選ぶことが好ましい。
【0015】
次に
図2に示すように、支持部材10のベース部分の上側表面12に被覆部材20を載せて被覆を行う(被覆工程)。被覆部材20は前記上側表面12よりも光沢度合いが小さい。つまり、上側表面12は金属の表面であるので比較的大きい光沢度合いを有しており、被覆部材20の表面はそれよりも光沢度合いが小さくなる材料を選んで被覆部材20として使用している。被覆部材20としては、例えば樹脂に無機粉末や有機粉末を練りこんで遮光性や表面の反射抑止性を付与した材料や、セラミック等の無機物の粉末をバインダー及び溶剤に加えた塗布材料や、紙・布など上側表面12よりも光沢度合いが小さいものであれば特に限定はされない。なお光沢度合いとしてはJISによって定められた光沢度(0から100までの数値で表示)を用いればよく、被覆部材20の光沢度が支持部材10の上側表面12の光沢度の80%以下であると後述のように装飾部品が映えるので好ましく、50%以下であると装飾部品の映えが一層際立つためより好ましい。
【0016】
本実施形態においては、光を散乱させる白色の無機物の粉末を光硬化性の樹脂に練り込んだ材料を被覆部材20として用いた。この材料を支持部材10のベース部分の上側表面12に塗布し、光を照射して硬化させて被覆した。この被覆部材20の光沢度は支持部材10の上側表面12の光沢度の55%であった。また、この被覆部材20の明度は9で彩度は1であった。
【0017】
紫外線硬化性樹脂に無機物の粉末を練り込んだ材料を被覆部材20として用いる場合、支持部材10の上側表面12にこの材料を一面に塗布して、その後紫外線を照射して樹脂を硬化させる。塗布厚みは上側表面12の光沢が観察できなくなる程度で充分であり、あまり塗布厚みを大きくすると(例えば堰部11の上側表面12からの高さの1/2以上)、これ以降の工程において装飾部品を固定するための固定用樹脂の量が不十分となるおそれがある。
【0018】
それから
図3に示すように被覆部材20の上に固定用樹脂30を載せる(樹脂載置工程)。本実施形態では固定用樹脂30は透明な液状の光硬化型樹脂であり、接着剤である。固定用樹脂30は堰部11を乗り越えてあふれ出さないように、被覆部材12の表面から堰部11の上端との間に収まるような量とする。次の工程で固定用樹脂30の中に装飾部品を挿入するため、挿入による液面の上昇があっても堰部11を乗り越えないように考慮して固定用樹脂30の量を決定する。
【0019】
次に
図4に示すように、液状の固定用樹脂30に装飾部品40,40,・・を入れる(装飾部品載置工程)。本実施形態では装飾部品40としてクリスタル・ガラスを用いている。本実施形態の装飾部品40はクリスタル・ガラスを多面体にカットしており、表面で光が反射するとともに、内部に入った光が反射により外部に出て、煌めきが観察される。本実施形態においては装飾部品40の最上面は固定用樹脂30から露出する状態としている。
【0020】
本実施形態では、光硬化型樹脂(接着剤)として紫外線により硬化する樹脂(接着剤)を用いている。光硬化型樹脂は光硬化性の樹脂ありで、モノマーあるいはオリゴマーが光により重合されて生成され硬化するポリマーであって、その重合反応は主としてラジカル重合とカチオン重合とが挙げられる。光硬化性樹脂の中でも紫外線硬化性の樹脂は、可視光では反応しないので塗布や位置合わせ等を通常の屋内光において行っても、紫外線の量が少ないために硬化反応がゆっくりであり、塗布や位置合わせ等が容易に行えるとともに、紫外線を照射することにより短時間で硬化する。
【0021】
光硬化性の樹脂としてはさまざまな樹脂が開発されていて、硬化後の樹脂の物性もさまざまであるので、モールド樹脂や接着剤としていろいろな分野・用途において広く使われている。例えば、ラジカル重合による紫外線硬化樹脂としてはアクリレート系の樹脂が一般的に用いられ、カチオン重合による紫外線硬化樹脂としてはエポキシ系の樹脂が用いられ、接着剤としてこれらのさまざまな樹脂が開発されているので、これらの中から適宜選択して使用すればよい。
【0022】
次に上方から固定用樹脂30に紫外線を照射して樹脂を硬化させる(硬化工程)。この工程を経ることにより、装飾部品40,40,・・は固定用樹脂30によって支持部材10に固定される。こうしてペンダントヘッド(装飾品)が出来上がる。このペンダントヘッドにおいては装飾部品40の最上面は固定用樹脂30から露出しているので、装飾部品40の最上面に入射した光は直接反射して観察されるとともに、装飾部品40の内部に入射した光が装飾部品40と固定用樹脂30との界面で反射して最上面から出射してきて装飾部品40が光で煌めいて見える。
【0023】
本実施形態では、被覆部材20を支持部材10の上側表面12の上に載せて上側表面12を覆うようにしている。仮に、この被覆部材20が存在しない場合を考えると、上方から光が装飾品に入射すると、反射光は装飾部品40によるものと、支持部材10の上側表面12によるものと、固定用樹脂30の大気との界面によるのものとになるが、支持部材10の上側表面12は光沢度合いが大きいため装飾部品40からの反射光と支持部材10の上側表面12からの反射光との差が小さくなって、装飾部品40からの反射光が相対的に目立たなくなる。即ち、煌めいて映えることを期待して装飾部品40を載置しているのに、期待しているほど映えないという事態が生じてしまう。しかしながら、本実施形態の装飾品では、被覆部材20が支持部材10の上側表面12を覆っていて、被覆部材20は上側表面12より光沢度合いが低いので、装飾部品40からの反射光が被覆部材20からの反射光よりも充分に大きくなって装飾部品40からの反射光が相対的に目立ち、装飾部品40が映えることになる。被覆部材20の光沢度が支持部材10の上側表面12の光沢度の80%以下であると装飾部品40が映えるので好ましく、50%以下であると装飾部品40の映えが一層際立つためより好ましい。
【0024】
また、固定用樹脂30が透明であるため、装飾部品40は露出している部分以外の固定用樹脂30に埋没している部分からも反射光が装飾品の外側に出射するので、固定用樹脂30が不透明な場合に比べて装飾部品40からの反射光が多くなって装飾部品40の煌めき度合いが上がり、装飾部品40の映えが一層際立つ。
【0025】
(実施形態2)
実施形態2は被覆部材を実施形態1とは異なる材料を用いているが、それ以外の材料は実施形態1と同じであり、工程そのものも実施形態1と同じであるので、実施形態1と異なる点を以下に説明する。
【0026】
実施形態2においては、黒色の無機物の粉末であるカーボンブラックをバインダー樹脂と混合し、有機溶剤でバインダー樹脂を溶解させた塗布材料を被覆部材20として用いた。この材料を支持部材10のベース部分の上側表面12に塗布し、加熱乾燥させて被覆した。この被覆部材20の光沢度は支持部材10の上側表面12の光沢度の10%であった。また、この被覆部材20の明度は1で彩度は0であった。
【0027】
本実施形態では被覆部材20の光沢度、明度及び彩度がいずれも実施形態1よりも小さく、そのため実施形態1の装飾品よりも、装飾部品40からの反射光が被覆部材20からの反射光よりも充分に大きくなって装飾部品40からの反射光が相対的により一層目立って際立ち、映える。
【0028】
なお、被覆部材20の明度が5.0以下であり、彩度が10以下であると装飾部品40の反射光が際立って映えるので好ましく、さらに明度が3.0以下であることがより好ましく、彩度が5以下であるとより好ましい。
【0029】
(実施形態3)
実施形態3は、装飾部品として金属製の小片(金属の薄板や箔を切断して形成した小さなパーツ)を用いており、装飾部品以外の部材については実施形態2と同じであるので、実施形態2と異なる点について以下に説明を行う。
【0030】
実施形態3も実施形態1に同様にペンダントヘッドを作成する。
図1から
図3までに示した、支持部材10を用意して、そこに被覆部材20を載せる被覆工程と固定用樹脂30を載せる樹脂載置工程とは実施形態1と同じである。
【0031】
本実施形態では樹脂載置工程の後の装飾品載置工程において、金属製の小片パーツである装飾部品50,50,・・を固定用樹脂30の表面に載せ、その後固定用樹脂30に紫外線を照射して樹脂を硬化させる(硬化工程)。装飾部品50,50,・・を載せてから固定用樹脂30を硬化させるまで短時間であれば装飾部品50,50,・・は固定用樹脂30の中に埋没せず、表面にとどまったままで固定される。なお、硬化前の粘度が大きい固定用樹脂30を用いれば、硬化までの時間を長くしても装飾部品50,50,・・は固定用樹脂30の中に埋没せず、表面にとどまったままで固定される。
【0032】
本実施形態に係る装飾品は、実施形態2と同様に被覆部材20の光沢度が支持部材10の上側表面12よりも低く、被覆部材20の明度と彩度も小さいので、装飾部品50,50,・・の反射光は被覆部材20からの反射光よりも充分に大きくなり、装飾部品50,50,・・がその反射光により相対的に目立って際立ち、映える。
【0033】
なお、本実施形態の装飾部品50は金属製の小片としたが、金属蒸着フィルムのように金属と同じような反射機能を有する材料を用いても構わない。また、本実施形態の装飾部品50は円形、矩形、星形状、蝶の形状、ハート形状など様々な形状を有していても構わない。また、装飾部品50は薄板・箔・金属蒸着フィルム等を切断した小片に限定されず、球状や立方体、多角錐など立体的な形状の部品でも構わない。
【0034】
(実施形態4)
実施形態4は、装飾部品の全体が固定用樹脂に埋没されていることが実施形態2と異なっており、それ以外の点は実施形態2と同じであるので、実施形態2と異なる点について以下に説明を行う。
【0035】
本実施形態では装飾部品40を固定用樹脂30の中に全て埋没させるため、実施形態1、2の装飾部品よりも小さいものを使用したり、支持部材10の堰部11の高さを大きくしたりすればよい。また、実施形態1、2と同様に固定用樹脂載置工程の後で固定用樹脂30の中に装飾部品40を埋め込んでもよいし、固定用樹脂載置工程の前に装飾部品40を被覆部材20の上に置いてその後に固定用樹脂30を被覆部材20の上に載せて装飾部品40を埋め込んでもよい。なお、固定用樹脂30の中に気泡が入ってしまうことを防ぐには、固定用樹脂載置工程の後で固定用樹脂30の中に装飾部品40を埋め込むという順番が好ましい。また、装飾部品40の全体を埋め込む場合は、固定用樹脂30は装飾部品40と接着しなくても固定ができるので、固定用樹脂30は接着剤でなくてもよい。
【0036】
装飾部品40の全体が埋没されている場合は、固定用樹脂30の表面で一部光が反射されるので装飾部品40に入射する光の量が減り、また、装飾部品40の最上面からの反射光は固定用樹脂30と大気の界面で樹脂側に一部が反射されてしまうため、装飾部品40の煌めき度合いはやや低下するが、装飾部品40の反射光は被覆部材20があるために、充分に際立って映えるものとなる。また、全体が埋没されているので装飾部品40が剥離して落下してしまうおそれがなく、また固定用樹脂30として接着剤を用いる必要がないので、固定用樹脂30の選択肢の幅が拡がる。
【0037】
なお、装飾部品として実施形態3に係る金属製の小片等を用いて、それらを固定用樹脂30の中に埋没させても構わない。
【0038】
(その他の実施形態)
上述の実施形態は本願発明の例示であって、本願発明はこれらの例に限定されず、これらの例に周知技術や慣用技術、公知技術を組み合わせたり、一部置き換えたりしてもよい。また当業者であれば容易に思いつく改変発明も本願発明に含まれる。
【0039】
装飾品は特に限定されず、ペンダントヘッドやピアス、指輪等の身飾品、バッグや手持ち品に取り付ける装飾具、置物、ホビー用品など装飾されることにより価値が上がる品物全般が含まれる。
【0040】
固定用樹脂により固定される装飾部品の数は特に限定されず、1個であってもよいし、複数個であってもよい。
【0041】
被覆部材の上に装飾部品を載置した後に固定用樹脂を注入してもよい。被覆部材の表面はいわゆるつや消しの状態であることが好ましい。被覆部材に着色してもよい。被覆部材の色によって装飾部品の見栄えが変化し、装飾部品がより映えることがある。
【0042】
装飾部品としてガラス製以外に貴石製の輝くラインストーン(模造宝石の一種)や宝石そのものを用いてもよい。また、上記の実施形態では装飾部品全体が光を反射する部材からなっていたが、装飾部品の一部のみが光を反射する材料を備えていても構わない。
【0043】
固定用樹脂は熱硬化型であってもよいし、常温で硬化する2液型であってもよい。また、固定用樹脂は透明であれば無色でも有色でも構わない。
【符号の説明】
【0044】
10 支持部材
12 上側表面(支持部材の装飾部品が固定される側の表面)
20 被覆部材
30 固定用樹脂
40 装飾部品
50 装飾部品