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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022162263
(43)【公開日】2022-10-24
(54)【発明の名称】位置指示器
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/03 20060101AFI20221017BHJP
   G06F 3/046 20060101ALI20221017BHJP
【FI】
G06F3/03 400F
G06F3/046 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021066992
(22)【出願日】2021-04-12
(71)【出願人】
【識別番号】000006220
【氏名又は名称】ミツミ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091627
【弁理士】
【氏名又は名称】朝比 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100173691
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 康久
(74)【代理人】
【識別番号】100091292
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 達哉
(74)【代理人】
【識別番号】100137095
【弁理士】
【氏名又は名称】江部 武史
(72)【発明者】
【氏名】神谷 宙
(72)【発明者】
【氏名】牧園 勝美
(72)【発明者】
【氏名】金子 俊夫
(72)【発明者】
【氏名】進藤 容
(57)【要約】
【課題】優れた操作性を有する位置指示器を提供する。
【解決手段】位置指示器1は、静電容量の変化に基づいて位置検出が行われる位置検出センサ9に対して使用される位置指示器1であって、第1電極3と、第1電極3の平面視で、第1電極3の少なくとも一部を囲むように配置されている可撓性基板8と、可撓性基板8に配置されている第2電極4と、を有し、第1電極3および第2電極4の一方を介して位置検出センサ9の交流信号V1を受信し、他方を介して位置検出センサ9へ出力信号V2を送出する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電容量の変化に基づいて位置検出が行われる位置検出センサに対して使用される位置指示器であって、
第1電極と、
前記第1電極の平面視で、前記第1電極の少なくとも一部を囲むように配置されている可撓性基板と、
前記可撓性基板に配置されている第2電極と、を有し、
前記第1電極および前記第2電極の一方を介して前記位置検出センサの交流信号を受信し、他方を介して前記位置検出センサへ出力信号を送出することを特徴とする位置指示器。
【請求項2】
前記第1電極は、前記第2電極よりも先端側に位置し、前記位置検出センサと接触する接触部を有する請求項1に記載の位置指示器。
【請求項3】
前記接触部は、前記第1電極の平面視で、前記第2電極の内側に位置している請求項2に記載の位置指示器。
【請求項4】
前記第2電極は、前記可撓性基板に埋設されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の位置指示器。
【請求項5】
前記第2電極は、前記第1電極の平面視で、前記第1電極の全周を囲む環状をなしている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の位置指示器。
【請求項6】
前記第2電極の内周側に位置し、前記第2電極と前記第1電極との間に配置されている第1シールド部を有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の位置指示器。
【請求項7】
前記第1シールド部は、前記可撓性基板に埋設されている請求項6に記載の位置指示器。
【請求項8】
前記第2電極の外周側に配置されている第2シールド部を有し、
前記第2電極は、前記第2シールド部から露出している請求項1ないし7のいずれか1項に記載の位置指示器。
【請求項9】
前記第2シールド部は、前記可撓性基板に埋設されている請求項8に記載の位置指示器。
【請求項10】
前記第2電極は、前記可撓性基板の平面視で、前記第2シールド部から露出する部分を有する請求項8または9に記載の位置指示器。
【請求項11】
前記第1電極と前記可撓性基板との間に位置し、前記可撓性基板を支持する絶縁性の支持部を有する請求項1ないし10のいずれか1項に記載の位置指示器。
【請求項12】
前記交流信号に対して所定の信号処理を行い、前記出力信号を生成する信号処理回路を有する請求項1ないし11のいずれか1項に記載の位置指示器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置指示器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、静電容量の変化を検出することにより位置検出が行われる位置検出センサと共に使用される位置指示器が記載されている。この位置指示器は、位置検出センサからの交流信号を受信するための第1電極と、第1電極を介して受信された交流信号に対して所定の信号増強処理を行うための信号増強処理回路と、信号増強処理回路から出力された信号が供給される第2電極と、を備えている。そして、位置指示器は、第1電極を介して受信された位置検出センサからの交流信号と所定の相関性を有する信号増強された信号を形成すると同時に、信号増強された信号を第2電極から位置検出センサに送出することにより位置を指示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-128556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような構成の位置指示器では、位置検出センサからの交流信号を第1電極で受信し、信号増強処理回路で信号増強処理された信号を第2電極から位置検出センサに送出するよう構成されている。第1電極および第2電極は、導通を避けるために互いに離間して配置しなければならない。そのため、信号の受信と送出とを互いに異なる電極で行う構成では、位置検出センサから交流信号を受信した位置と位置検出センサに信号増強処理回路で信号増強処理された信号を送出する位置とがずれ、位置指示器で指示する位置と位置検出センサが検出する位置とにずれが生じてしまう。したがって、特許文献1の位置指示器では、優れた操作性を発揮することができない。
【0005】
また、このような構成の位置指示器では、第1電極および第2電極が近接して配置されているため、これらの間にクロストークが生じ易い。そのため、これら第1電極および第2電極の間にシールド等を設けてこれらを分離する必要があり、構造が複雑化し、大型化し易いという問題もある。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、小型で優れた操作性を有する位置指示器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的は、以下の(1)~(12)の本発明により達成される。
【0008】
(1) 静電容量の変化に基づいて位置検出が行われる位置検出センサに対して使用される位置指示器であって、
第1電極と、
前記第1電極の平面視で、前記第1電極の少なくとも一部を囲むように配置されている可撓性基板と、
前記可撓性基板に配置されている第2電極と、を有し、
前記第1電極および前記第2電極の一方を介して前記位置検出センサの交流信号を受信し、他方を介して前記位置検出センサへ出力信号を送出することを特徴とする位置指示器。
【0009】
(2) 前記第1電極は、前記第2電極よりも先端側に位置し、前記位置検出センサと接触する接触部を有する上記(1)に記載の位置指示器。
【0010】
(3) 前記接触部は、前記第1電極の平面視で、前記第2電極の内側に位置している上記(2)に記載の位置指示器。
【0011】
(4) 前記第2電極は、前記可撓性基板に埋設されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の位置指示器。
【0012】
(5) 前記第2電極は、前記第1電極の平面視で、前記第1電極の全周を囲む環状をなしている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の位置指示器。
【0013】
(6) 前記第2電極の内周側に位置し、前記第2電極と前記第1電極との間に配置されている第1シールド部を有する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の位置指示器。
【0014】
(7) 前記第1シールド部は、前記可撓性基板に埋設されている上記(6)に記載の位置指示器。
【0015】
(8) 前記第2電極の外周側に配置されている第2シールド部を有し、
前記第2電極は、前記第2シールド部から露出している上記(1)ないし(7)のいずれか1項に記載の位置指示器。
【0016】
(9) 前記第2シールド部は、前記可撓性基板に埋設されている上記(8)に記載の位置指示器。
【0017】
(10) 前記第2電極は、前記可撓性基板の平面視で、前記第2シールド部から露出する部分を有する上記(8)または(9)に記載の位置指示器。
【0018】
(11) 前記第1電極と前記可撓性基板との間に位置し、前記可撓性基板を支持する絶縁性の支持部を有する上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の位置指示器。
【0019】
(12) 前記交流信号に対して所定の信号処理を行い、前記出力信号を生成する信号処理回路を有する上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の位置指示器。
【発明の効果】
【0020】
本発明の位置指示器では、第2電極を可撓性基板に配置しているため、第2電極の小型化を図ることができ、第1電極と第2電極をより近接させて配置することができる。そのため、位置検出センサから交流信号を受信する受信位置と位置指示器から位置検出センサに出力信号を送出する送出位置とのずれ量を小さく抑えることができ、優れた操作性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】第1実施形態に係る位置指示器および位置検出センサを示す全体構成図である。
図2】位置検出センサの構成を示すブロック図である。
図3】位置検出センサの構成を示す断面図である。
図4】位置指示器の断面図である。
図5】位置指示器の平面図である。
図6】位置指示器の先端部分を拡大した断面図である。
図7】可撓性基板の展開図である。
図8図6中のA-A線断面図である。
図9】位置指示器を位置検出センサに接触させた状態を示す断面図である。
図10】位置検出センサに位置指示器を接触させた状態で許容される傾きについて示す図である。
図11】可撓性基板の展開図である。
図12】可撓性基板の展開図である。
図13】位置指示器の回路構成を示す回路図である。
図14】第2実施形態に係る位置指示器の先端部分を拡大した断面図である。
図15】第3実施形態に係る位置指示器の先端部分を拡大した断面図である。
図16】位置指示器を位置検出センサに接触させた状態を示す断面図である。
図17】位置指示器の平面図である。
図18】位置指示器を位置検出センサに接触させた状態を示す断面図である。
図19】可撓性基板の変形例を示す展開図である。
図20】可撓性基板の変形例を示す展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の位置指示器を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0023】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る位置指示器および位置検出センサを示す全体構成図である。図2は、位置検出センサの構成を示すブロック図である。図3は、位置検出センサの構成を示す断面図である。図4は、位置指示器の断面図である。図5は、位置指示器の平面図である。図6は、位置指示器の先端部分を拡大した断面図である。図7は、可撓性基板の展開図である。図8は、図6中のA-A線断面図である。図9は、位置指示器を位置検出センサに接触させた状態を示す断面図である。図10は、位置検出センサに位置指示器を接触させた状態で許容される傾きについて示す図である。図11および図12は、それぞれ、可撓性基板の展開図である。図13は、位置指示器の回路構成を示す回路図である。
【0024】
図1に示す位置指示器1は、位置検出センサ9と組み合わせて使用される。位置指示器1は、位置検出センサ9の入力画面に接触すると、位置検出センサ9からの交流信号V1と所定の相関性を有する信号増強された出力信号V2を位置検出センサ9に送出することにより位置を指示する。位置検出センサ9は、位置指示器1から送出された出力信号V2に基づいて入力画面上での位置指示器1の接触位置を検出する。まずは、位置指示器1の説明に先立って、位置検出センサ9について簡単に説明する。
【0025】
≪位置検出センサ9≫
位置検出センサ9は、結合容量の変化に基づいて、位置指示器1が接触したタッチポイントの位置を検出する相互容量方式の位置検出センサである。
【0026】
図2に示すように、位置検出センサ9は、センサ部90と、送信部91と、受信部92と、を有する。なお、以下では、説明の便宜上、指示入力面の横方向をX軸方向とし、縦方向をY軸方向する。センサ部90は、指示入力面のX軸方向に延伸し、Y軸方向に等間隔に並んで配置された複数(図2では64個)の送信導体9Y、9Y、…、9Y64と、指示入力面のY軸方向に延伸し、X軸方向に等間隔に並んで配置された複数(図2では64個)の受信導体9X、9X、…、9X64と、を有する。また、送信導体9Y~9Y64には送信部91が接続されており、受信導体9X~9X64には受信部92が接続されている。
【0027】
なお、本明細書中において、64本の送信導体9Y~9Y64のいずれであるかを区別する必要のないときには、単に「送信導体9Y」とも言い、同様に、64本の受信導体9X~9X64のいずれであるかを区別する必要のないときには、単に「受信導体9X」とも言う。
【0028】
送信導体9Y~9Y64と受信導体9X~9X64とは、例えば、基板の上面と下面とに分かれて形成されており、平面視で、互いに直交して重なり合って配置されている。送信導体9Y~9Y64と受信導体9X~9X64とが重なり合う部分にはクロスポイントCPが形成されており、図3に示すように、各クロスポイントCPでは、送信導体9Yと受信導体9Xとが静電容量C1を介して結合している。
【0029】
図2に示すように、送信部91は、各送信導体9Yに交流信号V1を供給する。交流信号V1の波形は、特に限定されず、矩形波信号、正弦波信号等どのような波形であってもよい。また、送信部91は、同一の交流信号を複数の送信導体9Y~9Y64に対して1本ずつ順番に供給してもよいし、互いに異なる複数の交流信号を複数の送信導体9Y~9Y64に同時に供給してもよい。また、複数の送信導体9Y~9Y64を複数個のグループに分け、グループ毎に異なる交流信号を供給してもよい。
【0030】
一方、受信部92は、各受信導体9Xに供給された交流信号V1を、静電容量C1を介して検出する。送信導体9Yと受信導体9Xとの間の結合静電容量が全クロスポイントCPにおいて等しいとすれば、位置指示器1が、センサ部90上に存在していないときには、受信部92において、全ての受信導体9Xから同レベルの受信信号が検出される。これに対して、位置指示器1がセンサ部90に接触すると、接触箇所に新たな結合静電容量が形成され、接触位置にあるクロスポイントでは静電容量C1が変化し、それに応じて、受信導体9Xから得られる受信信号レベルが変化する。
【0031】
位置検出センサ9は、交流信号を供給している送信導体9Yと、受信信号レベルの変化があった受信導体9Xと、を検出することにより、位置指示器1が接触しているクロスポイントCPを検出する。これにより、位置指示器1が接触したタッチポイントを検出することができる。
【0032】
≪位置指示器1≫
位置指示器1は、位置検出センサ9からの交流信号V1と所定の相関性を有する信号増強された出力信号V2を位置検出センサ9に送出することにより位置を指示する。
【0033】
位置指示器1は、スタイラス形状であり、図4に示すように、棒状の筐体2と、筐体2に設けられた第1電極3および第2電極4と、筐体2内に収容された配線基板5と、配線基板5に形成された信号処理回路6と、電源としてのバッテリー7と、を有する。位置指示器1では、第1電極3を介して位置検出センサ9からの交流信号V1を受信し、信号処理回路6で交流信号V1から出力信号V2を生成し、第2電極4を介して出力信号V2を位置検出センサ9に送出する。
【0034】
筐体2は、略円筒形状の絶縁体部21と、絶縁体部21の外側に配置され、絶縁体部21を覆っている導電体部22と、を有する。絶縁体部21は、例えば、各種樹脂材料、各種セラミック材料から構成されており、十分な絶縁性を有する。導電体部22は、例えば、各種金属材料から構成されており、十分な導電性を有する。導電体部22は、配線基板5のアース導体に電気的に接続されており、さらには、操作者が位置指示器1を把持した際に操作者と接触するように構成されている。つまり、筐体2が操作者に触れることにより、配線基板5のアース導体がグランドに接続される。
【0035】
また、筐体2の先端部は、徐々に先細りするテーパ部23である。テーパ部23は、主に絶縁体部21で構成されており、絶縁体部21が表面に露出している。そして、このテーパ部23に第1電極3および第2電極4が設けられている。なお、テーパ部23は、本実施形態のように絶縁体部21と一体形成されていてもよいし、絶縁体21と別体で形成されていてもよい。
【0036】
なお、筐体2の形状、特に断面形状としては、円形に限定されず、例えば、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形であってもよいし、楕円形、長円形等であってもよいし、その他異形であってもよい。
【0037】
また、筐体2には、バッテリー7が収容されている。バッテリー7は、信号処理回路6に電圧を供給する。また、筐体2の基端面にはバッテリー7と電気的に接続された充電用のレセプタクル24が設けられている。そして、レセプタクル24に充電用ケーブルを接続することにより、バッテリー7の充電が可能となる。なお、本実施形態のレセプタクル24は、USB Type-Cである。これにより、レセプタクル24が小型となり、位置指示器1の小型化を図ることができる。ただし、レセプタクル24としては、これに限定されない。また、充電式のバッテリー7に替えて、例えば、電池を信号処理回路6用の電源として用いてもよい。
【0038】
また、図5に示すように、筐体2には、スイッチ素子25および発光素子26が設けられている。スイッチ素子25は、筐体2の外に露出し、筐体2に対してスライド可能な操作子251を有する。使用者により操作子251がスライド操作されることにより電源のON/OFFが切り替わる。電源ONとなれば、バッテリー7から信号処理回路6に電圧が印加されて信号処理回路6が駆動する。反対に、電源OFFとなれば、バッテリー7から信号処理回路6への電圧の印加が停止されて信号処理回路6の駆動が停止する。
【0039】
また、電源ONとなると発光素子26が点灯し、電源OFFとなると発光素子26が消灯する。筐体2には窓部27が設けられており、この窓部27を介して発光素子26からの光が筐体2外に出射される。このように、電源ON/OFFに呼応させて発光素子26を点灯/消灯することにより、電源ON/OFFを使用者により確実にかつ容易に報知することができる。なお、発光素子26としては、特に限定されないが、例えば、LED(Light Emitting Diode)を用いることができる。ただし、電源ON/OFFの方法や、その報知方法としては、特に限定されない。
【0040】
図6に示すように、第1電極3は、筐体2の中心軸Jに沿って配置された中心電極である。また、第1電極3は、筐体2に固定された基部31と、基部31の先端側に位置する接触部32と、を有する。また、基部31は、テーパ部23内に位置し、中心軸Jに沿って延在する円柱形状を有する。このような基部31は、接触部32と信号処理回路6とを電気的に接続する配線の一部としても機能する。
【0041】
また、接触部32は、テーパ部23から突出し、位置指示器1外に露出している。また、接触部32は、位置指示器1の最先端に位置し、位置検出センサ9との接触部を構成する。また、接触部32は、基部31に対して拡幅(拡径)しており、略半球形状(ドーム形状)を有する。接触部32の寸法は、特に限定されないが、例えば、直径を2mm~3mm程度、高さを1mm~1.5mm程度とすることができる。これにより、接触部32が適度なサイズとなり、位置指示器1は、優れた操作性を発揮することができる。
【0042】
このような構成の第1電極3は、例えば、アルミニウム、銅等の各種金属材料で構成されている。
【0043】
なお、第1電極3の構成としては、特に限定されない。例えば、接触部32は、弾性を有する保護導体で覆われていてもよい。これにより、位置指示器1を位置検出センサ9に接触させたときに位置検出センサ9の指示入力面を傷付けないようにすると共に、指示入力面との接触面積を大きくすることができる。前記保護導体は、例えば、導電性の弾性ゴムで構成することができる。また、第1電極3から基部31を省略し、基部31の替わりに接触部32と信号処理回路6とを電気的に接続する配線を配置してもよい。
【0044】
以上のような第1電極3のうち、基部31は、その周囲を絶縁性の支持部33で覆われている。支持部33は、略円筒形状であり、基部31の全周を覆っている。そのため、支持部33は、第1電極3と第2電極4との間に介在することとなり、これらを互いに絶縁している。また、支持部33は、さらに、可撓性基板8を支持する機能を併せて持っている。本実施形態では、支持部33の外径R1は、接触部32の外径R2よりも大きい。つまり、R1>R2である。したがって、第1電極3の平面視(中心軸Jに沿う方向からの平面視)で、接触部32が支持部33に内包されている。つまり、接触部32の全域が支持部33と重なっている。これにより、基部31と第2電極4との間のみならず、接触部32と第2電極4との間にも支持部33が介在することとなり、支持部33によって第1電極3と第2電極4とをより確実に絶縁することができる。
【0045】
このような支持部33は、十分な絶縁性を有していればよく、例えば、ポリイミド等の各種樹脂材料で構成されている。ただし、これに限定されず、支持部33は、セラミック材料、ガラス材料等、樹脂材料以外の絶縁性材料で構成されていてもよい。
【0046】
以上のような支持部33には、可撓性および絶縁性を有する可撓性基板8が支持されている。可撓性基板8は、例えば、FPC(Flexible printed circuits)であり、その厚さTが100μm~500μm程度である。このような厚さとすることにより、十分に薄い可撓性基板8となり、位置指示器1の小型化を図ることができる。
【0047】
図7に示すように、可撓性基板8は、展開状態(自然状態)で略T字形状を有する。そして、図6に示すように、可撓性基板8は、支持部33の外周面に巻き付けられることにより第1電極3を囲む円環状に整形された第1帯部81と、第1帯部81から基端側へ突出し、中心軸Jに沿って延在する第2帯部82と、を有する。また、第1帯部81は、第1電極3の接触部32との離間距離がなるべく小さくなるように、支持部33の先端部に配置されている。
【0048】
なお、本実施形態では、支持部33が円筒形状であるため、支持部33に巻き付けられた第1帯部81も円環状に湾曲した形状となっているが、支持部33の外形によっては屈曲した形状となっていてもよい。例えば、支持部33が四角筒形状である場合、可撓性基板8も四角環状に屈曲した形状とすればよい。つまり、可撓性基板8は、第1電極3を囲むように変形していれば、湾曲していても屈曲していてもよいし、両者が混在していてもよい。
【0049】
ここで、第1帯部81の長さLは、支持部33の外周の長さと略等しい。そのため、図8に示すように、第1帯部81は、その両端が第2帯部82の反対側において接し、これにより基部31の全周を囲む環状に整形されている。ただし、これに限定されず、長さLが支持部33の円周よりも長く、第1帯部81の両端部が重なり合っていてもよい。
【0050】
このような可撓性基板8には、薄膜の第2電極4が埋設されている。このように可撓性基板8に第2電極4を設けることにより、第2電極4の小型化を図ることができ、第1電極3と第2電極4とをより近接させて配置することができる。また、第2電極4の外径をより小さくすることもできる。そのため、図9に示すように、位置検出センサ9から交流信号V1を受信する受信位置Pinと位置指示器1から位置検出センサ9に出力信号V2を送出する送出位置Poutとのずれ量Dを小さく抑えることができ、優れた操作性を有する位置指示器1となる。
【0051】
特に、第2電極4を可撓性基板8に埋設することにより、第2電極4を周囲から容易に絶縁することができる。また、第2電極4を外部から保護することもできる。したがって、位置指示器1の信頼性が向上する。
【0052】
また、第2電極4の小型化(小径化)によりテーパ部23を小型化(小径化)することができるため、図10に示すように、位置指示器1を位置検出センサ9に対して大きく傾けても、テーパ部23が位置検出センサ9に接触し難くなる。そのため、位置指示器1は、優れた操作性を発揮することができる。なお、図10では、比較のために、テーパ部23が大きい位置指示器1Aを鎖線で図示し、位置指示器1Aが位置指示器1の傾斜角θ1よりも小さい傾斜角θ2で位置検出センサ9と接触する様子を示す。
【0053】
図6および図8に示すように、第2電極4は、第1帯部81に埋設されており、第1電極3の基部31の全周を囲む円環状をなしている。また、前述したように、支持部33の外径R1が接触部32の外径R2よりも大きいため、第1電極3の接触部32は、第1電極3の平面視(中心軸Jに沿う方向からの平面視)で、第2電極4の内側に位置している。これにより、第1電極3と第2電極4との重なり合いが抑制され、これらの容量性の結合を抑制することができる。そのため、第1電極3と第2電極4とのクロストークが抑制され、交流信号V1や出力信号V2へのノイズの混入を抑制することができる。
【0054】
また、第2電極4は、接触部32よりも筐体2の基端側に位置している。第2電極4を接触部32よりも筐体2の基端側に位置させることにより、逆を言えば、接触部32を第2電極4よりも筐体2の先端側に位置させることにより、接触部32を位置検出センサに接触させ易くなり、位置指示器1の操作性が向上する。
【0055】
第2電極4は、展開状態では第1帯部81に沿って延在する帯状であり、第1帯部81が支持部33の外周面に巻き付けられることでその両端同士が接し、第1電極3の平面視(中心軸Jに沿う方向からの平面視)で、第1電極3の全周を囲む環状に整形される。このように、第2電極4を環状とすることにより、位置指示器1の中心軸Jまわりの姿勢に関わらず、第2電極4を位置検出センサ9と対向させることができ、位置検出センサ9から送出される出力信号V2をより確実に位置検出センサ9に供給することができる。
【0056】
また、図6に示すように、可撓性基板8には、第2電極4と電気的に接続された配線83が埋設されている。配線83は、第2帯部82に埋設されており、第2帯部82と共に中心軸Jに沿って延在し、その先端部において第2電極4と接続されている。第2電極4は、この配線83を介して信号処理回路6と電気的に接続されている。本実施形態では、配線83は、第2電極4と一体的に形成されている。ただし、これに限定されず、例えば、配線83と第2電極4とを別体で形成してもよいし、配線83を省略してもよい。
【0057】
このような第2電極4および配線83は、例えば、銅、アルミニウム等の各種金属材料で構成されている。特に、本実施形態では、銅箔で構成されている。これにより、第2電極4および配線83をより薄型化することができ、第2電極4のさらなる小型化(小径化)を図ることができる。そのため、第1電極3と第2電極4をさらに近接させて配置することができ、受信位置Pinと送出位置Poutとのずれ量Dをさらに小さく抑えることができる。
【0058】
また、図6に示すように、可撓性基板8には、第1シールド部84および第2シールド部85が埋設されている。このように、第1、第2シールド部84、85を可撓性基板8に埋設することにより、第1、第2シールド部84、85を周囲から容易に絶縁することができる。また、第1、第2シールド部84、85を外部から保護することもできる。したがって、位置指示器1の信頼性が向上する。
【0059】
第1シールド部84は、第2電極4の内周側に位置し、第2電極4と第1電極3との間に介在している。また、図11に示すように、第1シールド部84は、展開状態において略T字形状を有し、第2電極4および配線83の全域と重なるように設けられている。第1シールド部84は、配線基板5のアース導体に電気的に接続されており、位置指示器1が操作者に把持されることによりグランドに接続される。したがって、第1シールド部84は、第1電極3と第2電極4との容量性の結合を阻止するシールドとして機能する。そのため、第1電極3と第2電極4とのクロストークが抑制され、交流信号V1や出力信号V2へのノイズの混入を効果的に抑制することができる。
【0060】
一方、第2シールド部85は、第2電極4の外周側に位置し、配線83と筐体2の外表面との間に介在している。また、図12に示すように、第2シールド部85は、展開状態において直線形状を有し、配線83と重なるように設けられている。第2シールド部85は、配線基板5のアース導体に電気的に接続されており、位置指示器1が操作者に把持されることによりグランドに接続される。そのため、第2シールド部85は、配線83への外乱の混入を阻止するシールドとして機能する。したがって、配線83と位置検出センサ9との容量性の結合を阻止することができ、出力信号V2が配線83から位置検出センサ9に送出されてしまうことを抑制することができる。そのため、ずれ量Dの拡大を効果的に抑制することができる。
【0061】
ここで、第2シールド部85によって第2電極4が覆われてしまうと、第2電極4から送出される出力信号V2が第2シールド部85で遮蔽され、位置検出センサ9に供給されないおそれがある。そこで、本実施形態では、第2シールド部85が第2電極4と重ならないように設けられている。これにより、第2電極4を介して位置検出センサ9に出力信号V2をより確実に供給することができる。ただし、これに限定されず、例えば、第2電極4の一部が第2シールド部85で覆われていてもよい。この場合、第2電極4の先端側の部分を第2シールド部85から露出させることが好ましい。
【0062】
このような第1、第2シールド部84、85は、例えば、銅、アルミニウム等の各種金属材料で構成されている。特に、本実施形態では、第2電極4と同様、銅箔で構成されている。これにより、可撓性基板8をより薄膜化することができる。そのため、第1電極3と第2電極4をさらに近接させて配置することができ、受信位置Pinと送出位置Poutとのずれ量Dをさらに小さく抑えることができる。
【0063】
次に、信号処理回路6について説明する。図13に示すように、信号処理回路6は、電源回路部61と、信号処理部62と、を有する。電源回路部61は、DC/DCコンバータ611を備えており、バッテリー7の電圧から電源電圧Vccを生成して信号処理部62に供給する。電源回路部61では、DC/DCコンバータ611とバッテリー7との間にスイッチ素子25が設けられている。また、DC/DCコンバータ611の出力端と配線基板5のアース導体との間には、抵抗612および発光素子26の直列回路が接続されている。
【0064】
このような電源回路部61では、スイッチ素子25が操作されて電源ONとなると、DC/DCコンバータ611にバッテリー7の電圧が供給されて電源電圧Vccが発生すると同時に発光素子26が点灯して電源ONが使用者に報知される。反対に、スイッチ素子25が操作されて電源OFFとなると、DC/DCコンバータ611へのバッテリー7の電圧の供給が停止されて電源電圧Vccの発生が停止すると同時に発光素子26が消灯して、電源OFFが使用者に報知される。ただし、電源回路部61の構成は、特に限定されない。
【0065】
信号処理部62は、信号増強処理回路を構成するものであり、位置検出センサ9からの交流信号V1を反転増幅させて出力信号V2を生成し、出力信号V2を位置検出センサ9へ送出する。このような信号処理部62は、増幅回路64と、反転増幅回路65と、を有する。
【0066】
増幅回路64は、オペアンプ641と、オペアンプ641の反転入力端子と出力端子との間に接続された抵抗642、643と、を有する。オペアンプ641の非反転入力端子には、第1電極3がカップリング用のコンデンサを挟んで接続されている。位置指示器1が位置検出センサ9上にあるときには、第1電極3と位置検出センサ9とが静電容量C2を介して結合し、位置検出センサ9を流れる交流信号V1が静電容量C2および第1電極3を介して電流信号として増幅回路64に入力される。そして、増幅回路64は、入力された交流信号V1を増幅して、反転増幅回路65に出力する。
【0067】
反転増幅回路65は、増幅回路64から出力された信号を反転増幅して第2電極4に出力する。反転増幅回路65は、オペアンプ651と、オペアンプ651の非反転入力端子と出力端子との間に接続された抵抗652、653と、を有する。また、オペアンプ651の反転入力端子にはカップリング用のコンデンサを挟んでオペアンプ641の出力端子が接続されている。
【0068】
以上、位置指示器1の構成について説明した。次に、位置指示器1の使用方法について説明する。位置指示器1が電源ONとなると、電源回路部61から信号処理部62に電源電圧Vccが供給され、信号処理部62が駆動する。この状態で、位置指示器1の接触部32を位置検出センサ9の位置指示面に接触させると、第1電極3と位置検出センサ9とが静電容量C2を介して結合し、位置検出センサ9を流れる交流信号V1が静電容量C2および第1電極3を介して信号処理部62に入力され、増幅回路64での振幅増幅、反転増幅回路65での位相反転増幅を経て出力信号V2となり、この出力信号が第2電極4および静電容量C3を介して位置検出センサ9に送出(帰還)される。
【0069】
前述したように、位置検出センサ9に送出される出力信号V2は、送信導体9Yに供給される交流信号V1とは逆相の増強された信号である。そのため、位置指示器1は、受信導体9Xから得られる受信信号レベルの変化をより増大させるように機能する。したがって、位置検出センサ9は、位置指示器1の接触位置を高感度で検出することができる。特に、位置指示器1では、筐体2が操作者に触れることにより、配線基板5のアース導体がグランドに接続されるため、位置検出センサ9での検出動作がより一層安定する。
【0070】
また、前述したように、信号処理回路6は、交流信号V1に対して所定の信号処理を行い、出力信号V2を生成する。このように、交流信号V1から出力信号V2を生成することにより、交流信号V1との相関性を有する出力信号V2の生成が容易となる。
【0071】
<第2実施形態>
図14は、第2実施形態に係る位置指示器の先端部分を拡大した断面図である。
【0072】
本実施形態の位置指示器1は、可撓性基板8の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態の位置指示器1と同様である。そのため、以下の説明では、本実施形態に関して、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては、その説明を省略する。また、図14において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
【0073】
図14に示すように、本実施形態の可撓性基板8では、第1シールド部84および第2シールド部85がそれぞれ2層ずつ設けられている。2層の第1シールド部84は、第2電極4の内周側において重って配置されており、2つの第2シールド部85は、第2電極4の外周側において重なって配置されている。
【0074】
このような構成によれば、前述した第1実施形態と比べて、第1、第2シールド部84、85によるシールド効果がより高まり、交流信号V1や出力信号V2へのノイズの混入をより効果的に抑制することができる。なお、第1、第2シールド部84、85の数は、特に限定されず、3つ以上であってもよい。
【0075】
以上のような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0076】
<第3実施形態>
図15は、第3実施形態に係る位置指示器の先端部分を拡大した断面図である。図16は、位置指示器を位置検出センサに接触させた状態を示す断面図である。図17は、位置指示器の平面図である。図18は、位置指示器を位置検出センサに接触させた状態を示す断面図である。
【0077】
本実施形態の位置指示器1は、可撓性基板8の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態の位置指示器1と同様である。そのため、以下の説明では、本実施形態に関して、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関しては、その説明を省略する。また、図15ないし図18において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
【0078】
図15に示すように、本実施形態の可撓性基板8では、前述した第1実施形態から、第2電極4の外周側に位置する第2シールド部85が省略されている。これにより、可撓性基板8のさらなる薄型化を図ることができる。そのため、第1電極3と第2電極4をさらに近接させて配置することができ、受信位置Pinと送出位置Poutとのずれ量Dをさらに小さく抑えることができる。
【0079】
ところで、本実施形態のように第2シールド部85を省略すると、図16に示すように、出力信号V2が配線83と位置検出センサ9との間に形成された静電容量C4を介して位置検出センサ9に送出され、位置指示器1の姿勢によっては受信位置Pinと送出位置Poutとのずれ量Dが増大するおそれがある。
【0080】
そこで、本実施形態の位置指示器1では、配線83の位置を使用者に報知する目印部29が筐体2に設けられている。目印部29の構成としては、その機能を発揮することができれば、特に限定されないが、本実施形態では、図17に示すように、配線83と重なる位置に表示されたマーカ291で構成されている。なお、スイッチ素子25や発光素子26を目印部29として用いてもよいし、また、位置指示器1が対象物に固定するためのクリップを有する場合には、このクリップを目印部29としてもよい。
【0081】
使用者は、目印部29に基づいて配線83の位置を確認し、そして、図18に示すように、配線83が位置検出センサ9と対向しない姿勢、好ましくは、配線83が位置検出センサ9の反対側に位置する姿勢で位置指示器1を使用することができる。このような姿勢で位置指示器1を使用することにより、位置検出センサ9と配線83とをなるべく離間させることができ、これらの結合を効果的に抑制することができる。そのため、出力信号V2が、配線83および静電容量C4を介して位置検出センサ9に送出されることを効果的に抑制することができる。したがって、受信位置Pinと送出位置Poutとのずれ量Dを小さく抑えることができる。
【0082】
以上のような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0083】
以上、本発明の位置指示器を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
【0084】
例えば、前述した実施形態では、第1電極3から交流信号V1を受信し、第2電極4から出力信号V2を出力しているが、これに限定されず、逆転させてもよい。つまり、第2電極4から交流信号V1を受信し、第1電極3から出力信号V2を出力する構成としてもよい。
【0085】
また、例えば、図19に示すように、可撓性基板8は、略L字形状であってもよい。また、図20に示すように、第1帯部81の付け根に切り欠き811を形成してもよい。これにより、第1帯部81をより変形させ易くなり、支持部33の外周に巻き付け易くなる。
【符号の説明】
【0086】
1、1A…位置指示器 2…筐体 21…絶縁体部 22…導電体部 23…テーパ部 24…レセプタクル 25…スイッチ素子 251…操作子 26…発光素子 27…窓部 29…目印部 291…マーカ 3…第1電極 31…基部 32…接触部 33…支持部 4…第2電極 5…配線基板 6…信号処理回路 61…電源回路部 611…DC/DCコンバータ 612…抵抗 62…信号処理部 64…増幅回路 641…オペアンプ 642、643…抵抗 65…反転増幅回路 651…オペアンプ 652、653…抵抗 7…バッテリー 8…可撓性基板 81…第1帯部 811…切り欠き 82…第2帯部 83…配線 84…第1シールド部 85…第2シールド部 9…位置検出センサ 9X、9X~9X64…受信導体 9Y、9Y~9Y64…送信導体 90…センサ部 91…送信部 92…受信部 C1、C2、C3、C4…静電容量 CP…クロスポイント D…ずれ量 J…中心軸 Pin…受信位置 Pout…送出位置 R1、R2…外径 T…厚さ V1…交流信号 V2…出力信号 Vcc…電源電圧 θ1、θ2…傾斜角
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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