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特開2022-162377現場用機器、及び現場用機器の表示方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022162377
(43)【公開日】2022-10-24
(54)【発明の名称】現場用機器、及び現場用機器の表示方法
(51)【国際特許分類】
   B25F 5/00 20060101AFI20221017BHJP
【FI】
B25F5/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021067192
(22)【出願日】2021-04-12
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】水野 峻汰
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 将裕
【テーマコード(参考)】
3C064
【Fターム(参考)】
3C064AA02
3C064AA04
3C064AA05
3C064AA06
3C064AA20
3C064AB02
3C064AC02
3C064BA01
3C064BA14
3C064BB53
3C064BB54
3C064BB58
3C064CA29
3C064CA53
3C064CA54
3C064CA80
3C064CB17
3C064CB19
3C064CB24
3C064CB28
3C064CB62
3C064CB63
3C064CB69
3C064CB72
3C064CB83
3C064CB84
3C064CB86
(57)【要約】
【課題】現場用機器において、表示の視認性を確保しつつより多くの情報を提示する技術を提供する。
【解決手段】本開示の1つの局面における現場用機器は、ハウジングと、表示部と、変更部と、を備える。表示部は、ハウジングに設けられ、視認される状態が不可視状態と可視状態との間で変化する第1の表示層及び第2の表示層が配置された表示面を含む。変更部は、第1の表示層及び/又は第2の表示層に対して、不可視状態から可視状態への変化を生じさせる可視化制御を実施することで、表示部における表示を変更する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現場環境に曝されるように構成されたハウジングと、
前記ハウジングに設けられ、視認される状態が不可視状態と可視状態との間で変化するように構成された第1の表示層及び第2の表示層が配置された表示面を含む表示部と、
前記第1の表示層及び/又は前記第2の表示層に対して、前記不可視状態から前記可視状態への変化を生じさせる可視化制御を実施することで、前記表示部における表示を変更するように構成された変更部と、
を備える、現場用機器。
【請求項2】
請求項1に記載の現場用機器であって、
前記第1の表示層及び前記第2の表示層は、互いに重ねて配置された部位を含む、
現場用機器。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の現場用機器であって、
前記可視化制御は、前記表示面の裏側から照射する照射光を点灯し、
前記第1の表示層及び/又は前記第2の表示層は、前記表示面の裏側から前記表示面側に透過する前記照射光である透過光によって、前記不可視状態から前記可視状態への変化が生じるように構成された、
現場用機器。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の現場用機器であって、
前記可視化制御は、前記表示面の裏側から照射する照射光の色を変更し、
前記第1の表示層及び/又は前記第2の表示層は、前記表示面の裏側から前記表示面側に透過する前記照射光である透過光の色の違いによって、前記可視状態と前記不可視状態との間の変化が生じるように構成された、
現場用機器。
【請求項5】
請求項4に記載の現場用機器であって、
前記透過光の色が第1色から該第1色とは異なる第2色に変化すると、前記第1の表示層は前記可視状態から前記不可視状態に変化し、前記第2の表示層は、前記不可視状態から前記可視状態に変化するように構成された、
現場用機器。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の現場用機器であって、
当該現場用機器に関する機器状態を検出するように構成された状態検出部を更に備え、
前記変更部は、前記状態検出部にて検出された前記機器状態に応じて前記可視化制御を実施するように構成された
現場用機器。
【請求項7】
請求項6に記載の現場用機器であって、
前記機器状態は、当該現場用機器の動作モードに対応する
現場用機器。
【請求項8】
請求項6又は請求項7に記載の現場用機器であって、
前記機器状態は、当該現場用機器に接続されるバッテリの充電状態に対応する
現場用機器。
【請求項9】
請求項6から請求項8までのいずれか1項に記載の現場用機器であって、
前記機器状態は、当該現場用機器が作動することで発生する状態に対応する
現場用機器。
【請求項10】
請求項6から請求項9までのいずれか1項に記載の現場用機器であって、
前記機器状態は、あらかじめ決められたスイッチ操作がなされたか否かに対応する
現場用機器。
【請求項11】
請求項6から請求項10までのいずれか1項に記載の現場用機器であって、
前記機器状態は、電源投入時に生じる状態変化に対応する
現場用機器。
【請求項12】
請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の現場用機器であって、
前記表示面の少なくとも一部に、入力操作を受け付けるように構成された操作受付部を備える
現場用機器。
【請求項13】
請求項12に記載の現場用機器であって、
前記操作受付部は、
前記表示面を形成する加飾フィルムと、
前記加飾フィルムの裏面に積層される静電容量センサと、
を備える、現場用機器。
【請求項14】
請求項12に記載の現場用機器であって、
前記操作受付部は、
前記表示面を形成する加飾フィルムと、
前記加飾フィルムの裏面に配置された発光素子及び押しボタンスイッチ

を備える、現場用機器。
【請求項15】
請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載の現場用機器であって、
前記第1の表示層及び前記第2の表示層は、図柄及び/又は文字を示す
現場用機器。
【請求項16】
現場環境に曝されるハウジングに設けられた表示部に、視認される状態が不可視状態と可視状態との間で変化するように構成された第1の表示層及び第2の表示層を配置することと、
前記第1の表示層及び/又は前記第2の表示層に対して、前記不可視状態から前記可視状態への変化を生じさせる可視化制御を実施することで、前記表示部における表示を変更することと、
を備える、現場用機器の表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、現場用機器の表示に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示されたインパクトドライバは、表示部を備える。表示部は、種々の情報をユーザに提示するために、モードの設定や機器の状態等を示すラベルと、そのラベルの内容に該当するか否かを示す発光部とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-183875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インパクトドライバ等の現場用機器は、コンパクトに構成されるため、表示部のために用意できるスペースが小さい。また、現場用機器が多岐にわたるモードを備える場合、モード毎に異なる表示が必要となる。その結果、表示部は、ユーザが必要とする多くの情報を、表示の視認性を確保しつつ提示することができない虞がある。
【0005】
本開示の1つの局面は、現場用機器において、表示の視認性を確保しつつより多くの情報を提示する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの局面における現場用機器は、ハウジングと、表示部と、変更部と、を備える。ハウジングは、現場環境に曝されるように構成される。表示部は、ハウジングに設けられ、視認される状態が不可視状態と可視状態との間で変化するように構成された第1の表示層及び第2の表示層が配置された表示面を含む。変更部は、第1の表示層及び/又は第2の表示層に対して、不可視状態から可視状態への変化を生じさせる可視化制御を実施することで、表示部における表示を変更するように構成される。
【0007】
このような現場用機器は、表示の視認性を確保しつつ、より多くの情報を提示することができる。
本開示の別の1つの局面における現場用機器の表示方法は、現場環境に曝されるハウジングに設けられた表示部に、視認される状態が不可視状態と可視状態との間で変化するように構成された第1の表示層及び第2の表示層を配置することと、第1の表示層及び/又は第2の表示層に対して、不可視状態から可視状態への変化を生じさせる可視化制御を実施することで、表示部における表示を変更することと、を備える。
【0008】
このような現場用機器の表示方法は、上記現場用機器と同様の効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態に係るインパクトドライバの外観を示す斜視図である。
図2】インパクトドライバの操作パネルの構成を示す説明図である。
図3】操作パネルの表示例及び既存の操作パネルの構成を示す説明図である。
図4】操作パネルの制御に関わるコントローラの構成を示すブロック図である。
図5】インパクトドライバにおけるモード設定処理を示すフローチャートである。
図6】第2実施形態に係るレーザ墨出し器の外観を示す斜視図である。
図7】レーザ墨出し器の操作パネルの構成を示す説明図である。
図8】操作パネルの表示例及び既存の操作パネルの構成を示す説明図である。
図9】レーザ墨出し器におけるモード設定処理を示すフローチャートである。
図10】第3実施形態に係るチェーンソーの外観を示す斜視図である。
図11】チェーンソーの操作パネルの構成を示す説明図である。
図12】操作パネルの断面構成を、タッチパネル型及び押しボタン型について示す説明図である。
図13】操作パネルの表示例及び既存の操作パネルの構成を示す説明図である。
図14】チェーンソーにおけるモード設定処理を示すフローチャートである。
図15】第4実施形態に係る充電器の構成を示す斜視図である。
図16】充電器の表示パネルの構成を示す説明図である。
図17】表示パネルの表示例を示す説明図である。
図18】充電器における状態表示処理を示すフローチャートである。
図19】充電中表示処理のフローチャートである。
図20】第5及び第6実施形態に係るブロワの構成を示す斜視図である。
図21】ブロワのラベル表示部の構成を示す説明図である。
図22】ラベル表示部の表示例を示す説明図である。
図23】ブロワにおけるエラー表示処理を示すフローチャートである。
図24】ブロワにおけるバッテリ状態表示処理を示すフローチャートである。
図25】第6実施形態に係るブロワのラベル表示部の構成を示す説明図である。
図26】ブロワのラベル表示部の表示例を示す説明図である。
図27】ブロワにおけるラベル表示切替処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施形態の総括]
ある実施形態における現場用機器は、ハウジングと、表示部と、変更部と、を備えてもよい。ハウジングは、現場環境に曝されるように構成されてもよい。表示部は、ハウジングに設けられてもよい。また、表示部は、視認される状態が不可視状態と可視状態との間で変化するように構成された第1の表示層及び第2の表示層が配置された表示面を含んでもよい。変更部は、第1の表示層及び/又は第2の表示層に対して、不可視状態から可視状態への変化を生じさせる可視化制御を実施することで、表示部における表示を変更するように構成されてもよい。
【0011】
ある実施形態における現場用機器が、上記のハウジング、上記の表示部、及び上記の変更部を備えているのであれば、このような現場用機器は、表示の視認性を確保しつつ、より多くの情報を提示することができる。
【0012】
変更部は、マイクロコンピュータを備えてもよいし、マイクロコンピュータに代えて、又はマイクロコンピュータに加えて、例えばディスクリート素子などのような電子部品の組み合わせを備えてもよいし、Application Specified Integrated Circuit(ASIC)を備えてもよいし、Application Specific Standard Product(ASSP)を備えてもよいし、例えば、Field Programmable Gate Array(FPGA)などのプログラマブル・ロジック・デバイスを備えてもよいし、あるいはこれらの組み合わせを備えてもよい。
【0013】
ある実施形態における現場用機器では、第1の表示層及び第2の表示層は、互いに重ねて配置された部位を含んでもよい。この場合、表示面の同一エリアに複数の異なる表示を行うことができるため、スペースが一定であればより多くの情報を提示することができる。
【0014】
ある実施形態における現場用機器では、可視化制御は、表示面の裏側から照射する照射光を点灯してもよい。加えて/或いは、第1の表示層及び/又は第2の表示層は、表示面の裏側から表示面側に透過する照射光である透過光によって、不可視状態から可視状態への変化が生じるように構成されてもよい。この場合、照射光の点灯という簡単な操作によって、表示を切り替えることができる。
【0015】
ある実施形態における現場用機器では、可視化制御は、表示面の裏側から照射する照射光の色を変更してもよい。加えて/或いは、第1の表示層及び/又は第2の表示層は、表示面の裏側から表示面側に透過する照射光である透過光の色の違いによって、可視状態と不可視状態との間の変化が生じるように構成されてもよい。この場合、照射光の色の変更という簡単な操作によって、表示を切り替えることができる。
【0016】
ある実施形態における現場用機器では、透過光の色が第1色から該第1色とは異なる第2色に変化すると、第1の表示層は可視状態から不可視状態に変化し、第2の表示層は、不可視状態から可視状態に変化するように構成されてもよい。
【0017】
ある実施形態における現場用機器は、当該現場用機器に関する機器状態を検出するように構成された状態検出部を更に備えてもよい。加えて/或いは、変更部は、状態検出部にて検出された機器状態に応じて可視化制御を実施するように構成されてもよい。
【0018】
加えて/或いは、機器状態は、当該現場用機器の動作モードに対応してもよい。加えて/或いは、機器状態は、当該現場用機器に接続されるバッテリの充電状態に対応してもよい。加えて/或いは、機器状態は、当該現場用機器が作動することで発生する状態に対応してもよい。加えて/或いは、機器状態は、あらかじめ決められたスイッチを操作がなされたか否かに対応してもよい。加えて/或いは、機器状態は、電源投入時に生じる状態変化に対応してもよい。これらの場合、機器の様々な状態に応じて、状態に適合する情報を、見やすく提示することができる。
【0019】
ある実施形態の現場用機器は、表示面の少なくとも一部に、入力操作を受け付けるように構成された操作受付部を備えてもよい。この場合、入力操作のためのスペースと表示のためのスペースとを一体化することができ、省スペース化を実現できる。
【0020】
ある実施形態の現場用機器では、操作受付部は、加飾フィルムと、静電容量センサと、を備えてもよい。加飾フィルムは、表示面を形成してもよい。静電容量センサは、加飾フィルムの裏面に積層されてもよい。
【0021】
ある実施形態の現場用機器では、操作受付部は、加飾フィルムと、発光素子及び押しボタンスイッチとを備えてもよい。加飾フィルムは、表示面を形成してもよい。発光素子及び押しボタンスイッチは、加飾フィルムの裏面に配置されてもよい。
【0022】
ある実施形態の現場用機器では、第1の表示層及び第2の表示層は、図柄及び/又は文字を示してもよい。この場合、ユーザが望む図柄及び/又は文字が示されることで、現場用機器を、ユーザ毎にカスタマイズすることができ、ユーザの満足度を向上させることができる。
【0023】
ある実施形態における現場用機器の表示方法は、現場環境に曝されるハウジングに設けられた表示部に、視認される状態が不可視状態と可視状態との間で変化するように構成された第1の表示層及び第2の表示層を配置することを備えてもよい。加えて/或いは、第1の表示層及び/又は第2の表示層に対して、不可視状態から可視状態への変化を生じさせる可視化制御を実施することで、表示部における表示を変更することを備えてもよい。
【0024】
ある実施形態における現場用機器の表示方法が上記手順のすべてを備える場合には、このような表示方法は、表示の視認性を確保しつつ、より多くの情報を提示することができる。
【0025】
ある実施形態では、上述の特徴はどのように組み合わされてもよい。ある実施形態では、上述の特徴のいずれかは、除外されてもよい。
[特定の例示的な実施形態]
以下、図面を参照しながら、本開示の例示的な実施形態を説明する。
【0026】
[1.第1実施形態]
[1-1.インパクトドライバ]
本実施形態のインパクトドライバ1は、土木、建築工事等で使用される現場用機器の一例であり、ボルト及びナット等を対象物に固定するために利用される。本実施形態では、説明の利便性を考慮して、インパクトドライバ1に対し、図1に示すように、前方,後方,上方,下方を規定する。
【0027】
インパクトドライバ1は、図1に示すように、工具本体10と、バッテリ20とを備える。バッテリ20は、工具本体10に着脱可能に装着されて、工具本体10に電力を供給する。
【0028】
工具本体10は、ハウジング11を備える。ハウジング11は、モータ及び打撃機構等を収容する。
工具本体10は、ハンドグリップ12を備える。ハンドグリップ12は、ハウジング11の下方に設置される。ハンドグリップ12は、インパクトドライバ1のユーザがハンドグリップ12を片手で把持可能に成形されている。
【0029】
工具本体10は、チャックスリーブ13を備える。チャックスリーブ13は、ハウジング11の前方に設置される。チャックスリーブ13は、その前端部に、ドライバビット及びソケットビット等の各種工具ビットを着脱自在に装着する装着機構を備える。
【0030】
工具本体10は、トリガ14を備える。トリガ14は、ハンドグリップ12の上部前方に設置され、インパクトドライバ1のユーザがインパクトドライバ1を駆動するときに操作される。トリガ14は、ユーザがハンドグリップ12を把持した状態で、指で引き操作することができる位置に配置される。
【0031】
工具本体10は、バッテリ装着部15を備える。バッテリ装着部15は、ハンドグリップ12の下端部に設置され、バッテリ20が着脱可能に装着される。
工具本体10は、ライト16を備える。ライト16は、ハンドグリップ12におけるトリガ14の上方に設置され、チャックスリーブ13に取り付けられる工具ビットにより作業が行われる部位に光を照射する。ライト16は、後述する操作パネル18上のライトボタンを操作することによって、点灯及び消灯される。
【0032】
工具本体10は、操作パネル18は、バッテリ装着部15において、バッテリ20が取り付けられる下面とは反対側の上面に設置される。
[1-2.操作パネル]
図2に示すように、操作パネル18は、外部に露出した表示面を形成する加飾フィルム181を備えてもよい。以下では、加飾フィルム181において、表示面となる側を表面、その反対側を裏面という。
【0033】
操作パネル18は、表示面に、第1の操作受付部18aを備える。第1の操作受付部18aは、モード設定/変更ボタンを備えてもよい。また、第1の操作受付部18aは、ライトボタンを備えてもよい。第1の操作受付部18aが位置する加飾フィルム181の表面には、モード設定/変更ボタン及びライトボタンの位置を表す丸印及びボタンの種類を表す文字が印刷されてもよい。第1の操作受付部18aに印刷される丸印及び文字は、バックライトの点灯/消灯によらず、常に可視状態となる表示層である。第1の操作受付部18aが位置する加飾フィルム181の裏面には、加飾フィルム181と共にタッチパネルを形成する静電容量センサ182が積層されてもよい。
【0034】
モード設定/変更ボタンは、インパクトドライバ1の動作モードを設定するとき、及び設定された動作モード内での機能を選択するときに押下される。モード設定/変更ボタンを長押し操作することで、インパクトドライバ1の動作モードが「打撃モード」と「楽らくモード」(登録商標)との間で交互に切り替わる。モード設定/変更ボタンを短押し操作することで、動作モード毎に個別に設定された4つの機能のいずれかが順番に選択される。なお、長押し操作とは、対象となるボタンを押下する継続時間が、予め設定された閾値時間以上となる操作である。短押し操作とは、対象となるボタンを押下する継続時間が、閾値時間未満となる操作である。
【0035】
ライトボタンは、インパクトドライバ1に設けられたライト16を点灯又は消灯するときに押下される。
操作パネル18は、表示面に、第1の選択表示部18cを備える。第1の選択表示部18cは、矩形状に形成され、操作パネル18の左右方向に沿って一列に並ぶ4つの窓部を備えてもよい。第1の選択表示部18cが位置する加飾フィルム181の表面には、4つの窓部の輪郭を示す矩形印が印刷されてもよい。第1の選択表示部18cに印刷される矩形印は、バックライトの点灯/消灯によらず、常に可視状態となる表示である。加飾フィルム181の裏面側において、第1の選択表示部18cの4つの窓部と対向する位置には、それぞれ第1~第4の発光ダイオード(LED)184~187が配置される。第1~第4のLED184~187は、例えば赤色で発光する。但し、発光色は赤色に限定されるものではない。以下では、第1~第4のLED184~187から選択表示部18cの4つの窓部にそれぞれ照射される光を選択ライトという。
【0036】
操作パネル18は、表示面に、第1の可変表示部18bを備える。第1の可変表示部18bは、第1の選択表示部18cより上側に配置された矩形状の部位であり、各動作モードにおいて、第1の選択表示部18cの各窓に対応づけられる文字が重ねて印刷されてもよい。加飾フィルム181の裏面側において、第1の可変表示部18bの中心と対向する位置には、赤色及び緑色の2色で発光する第5のLED183が配置されてもよい。第5のLED183の発光色は、赤色及び緑色に限定されず、例えば、赤色と青色等の組合せであってもよい。以下では、第5のLED183から可変表示部18bに照射される光をバックライトという。
【0037】
ここでは、選択ライト及びバックライトを発生させる発光素子としてLEDを用いているが、発光素子はLEDに限定されない。
第1の可変表示部18bは、打撃モード用の表示層と、楽らくモード用の表示層とが重ねて設けられてもよい。表示層は、例えば、特殊な塗料を印刷することで設けられてもよい。但し、図3に示すように、打撃モード用の表示層は、バックライトの消灯時に不可視状態となり、緑色のバックライトの点灯時に可視状態となるように構成される。楽らくモード用の表示層は、バックライトの消灯時に不可視状態となり、赤色のバックライトの点灯時に可視状態となるように構成される。
【0038】
なお、無点灯時に不可視状態となり、バックライトの点灯時に可視状態となる表示層は、通常の印刷物のように反射光によって視認される表示層ではなく、バックライトの透過光によって視認させるように構成された表示層である。
【0039】
具体的には、加飾フィルム181において、表示層が存在する部位は、その表示層を可視状態とするときに照射する色の光が透過するように構成され、表示層が存在しない部位は、光が透過しないように構成される。また、複数の表示層が重なる部位は、重なる表示層に対応した複数の色の光がいずれも透過するように構成される。あるいは、加飾フィルム181において、表示層が存在する部位は、その表示層を可視状態とするときに照射する色の光が透過しないように構成され、表示層が存在しない部位は、光が透過するように構成されてもよい。この場合、複数の表示層が重なる部位は、複数の色の光がいずれも透過しないように構成される。光の透過/非透過は、例えば、加飾フィルム181の材質や、加飾フィルム181の表面にて表示層の部位に塗布する塗料等の性質によって決まる。
【0040】
打撃モード用の表示層は、第1の選択表示部18cの4つの窓部に対応づけて配置される。打撃モード用の表示層には、打撃モード内での機能に対応した「弱」「中」「強」「最速」という文字と、機器モードが打撃モードであることを表す「打撃」という文字とが含まれてもよい。
【0041】
楽らくモード用の表示層は、第1の選択表示部18cの4つの窓部に対応づけて配置される。楽らくモード用の表示層には、楽らくモード内での機能に対応した「木材」「ボルト」「薄」「厚」という文字と、機器モードが楽らくモードであることを表す「楽らく」という文字と、「薄」「厚」の意味を表す「テクス用」という文字とが含まれてもよい。
【0042】
[1-3.コントローラ]
インパクトドライバ1は、工具本体10の内部、例えば、操作パネル18の下方のバッテリ装着部15内に、コントローラ21を備える。
【0043】
コントローラ21は、バッテリ装着部15に装着されたバッテリ20からの給電を受けて動作し、ハウジング11に収納されたモータ及び打撃機構等の制御、及び操作パネル18の制御等を実行する。
【0044】
操作パネル18の制御に関わるコントローラ21の構成を、図4に示す。つまり、図4では、操作パネル18の制御に関わる構成以外、すなわちモータ及び打撃機構を駆動する駆動回路等が省略されている。
【0045】
コントローラ21は、状態検出部23を備える。状態検出部23は、操作パネル18の表示制御に関わる機器の状態を検出して制御回路26に供給する。表示制御に関わる機器の状態には、操作パネル18の操作受付部18aに属する各ボタンの操作状態が含まれる。ボタンの操作状態には、押下操作の有無、及び押下操作の継続時間が含まれる。また、表示制御に関わる機器の状態には、機器に設けられた種々の物理的なスイッチの操作状態、バッテリ20の充電状態、機器が作動することによって生じる発熱や過負荷等の異常状態等が含まれてもよい。
【0046】
コントローラ21は、バックライト駆動部24を備える。バックライト駆動部24は、制御回路26からの指示に従って、第5のLED183を、緑色又は赤色に発光させる。これにより、第1の可変表示部18bに、緑色又は赤色のバックライトが点灯する。
【0047】
コントローラ21は、選択ライト駆動部25を備える。選択ライト駆動部25は、制御回路26からの指示に従って、第1~第4のLED184~187を個別に発光させる。これにより、第1の選択表示部18cに属する窓部には赤色の選択ライトが点灯する。
【0048】
コントローラ21は、制御回路26を備える。制御回路26は、CPU261及びメモリ262を備えたマイクロコンピュータを含んでもよい。
[1-4.モード設定処理]
制御回路26が実行するモード設定処理を、図5のフローチャートを用いて説明する。モード設定処理は、制御回路26への給電が開始されることで制御回路26が起動すると実行される。
【0049】
処理が開始されると、S110では、制御回路26は、動作モードを打撃モードに初期設定すると共に、第1の可変表示部18bのバックライトを緑色に点灯する。更に、制御回路26は、打撃モードでのデフォルト機能に対応した初期位置、例えば、第1の選択表示部18cにおいて最も左側に位置する窓部に選択ライトを点灯する。
【0050】
続くS120では、制御回路26は、状態検出部23にて、モード設定/変更ボタンの長押し操作が検出されたか否かを判定し、長押し操作が検出されていれば処理をS130に移行し、長押し操作が検出されていなければ処理をS140に移行する。
【0051】
S130では、制御回路26は、動作モードを切り替えると共に、第1の可変表示部18bのバックライトの色を切り替えて、処理をS120に戻す。つまり、動作モードが打撃モードであり、第1の可変表示部18bのバックライトが緑色に点灯している状態であれば、動作モードを楽らくモードに切り替えて、第1の可変表示部18bのバックライトの点灯色を緑色から赤色に変化させる。逆に、動作モードが楽らくモードであり、第1の可変表示部18bのバックライトが赤色に点灯している状態であれば、動作モードを打撃モードに切り替えて、第1の可変表示部18bのバックライトの点灯色を赤色から緑色に変化させる。
【0052】
S140では、制御回路26は、モード設定/切替ボタンの短押し操作が検出されたか否かを判定し、短押し操作が検出されていれば処理をS150に移行し、短押し操作が検出されていなければ処理をS120に戻す。
【0053】
S150では、制御回路26は、設定されている動作モード内での機能選択を切り替えると共に、第1の選択表示部18cにおいて選択ライトが点灯する窓部を一つ右側にシフトさせるように切り替えて、処理をS120に戻す。但し、第1の選択表示部18cにおいて、最も右側に位置する窓部の選択ライトが点灯している場合は、最も左側に位置する窓部の選択ライトが点灯するように切り替える。
【0054】
[1-5.用語対応]
本実施形態において、工具本体10のハウジングが本開示におけるハウジングに相当し、操作パネル18が本開示における表示部の一例に相当し、モード設定処理を実行するコントローラ21の制御回路26が、本開示における変更部の一例に相当する。
【0055】
[1-6.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)本実施形態では、選択された機能を表す選択ライトが点灯される窓部に対して、その窓部に対応づけられる機能が何であるかを示す表示層が、動作モード毎に切り替わって表示される。従って、図3の最下段に示すように、選択ライトの点灯に用いる窓部が、動作モード毎に個別に設けられる操作パネルと比較して、選択ライト用の窓部の数、及び操作パネル18上に一度に表示される文字数を削減できる。その結果、文字等の表示を大きくできるため、操作パネル18を拡張することなく、操作パネル18の視認性を向上させることができる。また、選択ライト用の窓部の数が削減されることにより、操作パネル18の製造に要する部品点数が削減され、装置構成を簡略化できる。
【0056】
[2.第2実施形態]
[2-1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、説明に用いる現場用機器と、操作パネルでの表示内容が、第1実施形態とは異なるため、これらの相違点について以下に説明する。
【0057】
[2-2.レーザ墨出し器]
本実施形態のレーザ墨出し器3は、土木、建築工事等で用いられる現場用機器の一例であり、対象物に対してレーザ光による基準線を投射するように構成される。
【0058】
図6に示すように、レーザ墨出し器3は、脚部31と、回転部32と、レーザ光生成部331~334と、操作パネル34と、コントローラ35とを備える。
脚部31は、3本の脚を備え、レーザ墨出し器3の設置面(例えば床)に載置される。
【0059】
回転部32は、略円柱形状の外形を有し、脚部31から鉛直方向に延びる回転軸L1を中心として回転可能な状態で脚部31の上側に取り付けられる。
回転部32の側面には、レーザ光を回転部32の内部から外部に向けて射出する第1~第4のレーザ光生成部331~334が設けられる。第1~第4のレーザ光生成部331~334は、回転部32の外周面を、周方向に4等分した4領域のそれぞれに1つずつ配置されてもよい。第1~第4のレーザ光生成部331~334は、それぞれ、水平方向基準線を示す水平レーザ光、及び垂直方向基準線を示す垂直レーザ光を射出する。
【0060】
操作パネル34は、回転部32の上面に設けられた円形のパネルであり、出射するレーザ光の輝度及びレーザ光によって形成される基準線のライン構成を、設定/変更する際に使用される。
【0061】
[2-3.操作パネル]
図7に示すように、操作パネル34は、外部に露出した表示面を形成する加飾フィルム341を備える。
【0062】
操作パネル34は、表示面に、第2の操作受付部34aを備える。第2の操作受付部34aは、輝度切替ボタンを備える。また、第2の操作受付部34aは、ライン切替ボタンを備える。第2の操作受付部34aが位置する加飾フィルム341の表面には、輝度切替ボタン及びライン切替ボタンの位置を表す丸印及びボタンの種類を表す文字が印刷されてもよい。第2の操作受付部34aに印刷される丸印及び文字は、バックライトの点灯/消灯によらず、常に可視状態となる表示層である。第2の操作受付部34aが位置する加飾フィルム341の裏面には、加飾フィルム341と共にタッチパネルを形成する静電容量センサ342が積層されてもよい。
【0063】
輝度切替ボタンは、レーザ墨出し器3が射出するレーザ光の輝度を設定、変更するときに押下される。輝度切替ボタンは、押下されると輝度の設定を「エコ」「通常」「高輝度」「超高輝度」のいずれかに順番に切り替える。
【0064】
ライン切替ボタンは、レーザ墨出し器3が射出するレーザ光によって形成される基準線のライン構成を設定、変更するときに押下される。ライン切替ボタンは、押下されるとライン構成の設定を「フルライン」「おおがね」「通り芯」「ろく」のいずれかに順番に切り替える。
【0065】
操作パネル34は、表示面に、第2の選択表示部34cを備える。第2の選択表示部34cは、円形に形成された4つの窓部を備える。第2の選択表示部34cに属する4つの窓部は、操作パネル34における縦方向に沿って一列に配置されてもよい。第2の選択表示部34cが位置する加飾フィルム341の表面には、4つの窓部の輪郭を示す丸印が印刷されてもよい。加飾フィルム341の裏面側において、第2の選択表示部34cに属する4つの窓部と対向する位置に、第6~第9のLED344~347が配置される。
【0066】
操作パネル34は、表示面に、電池残量表示部34dを備える。電池残量表示部34dは、円形に形成された1つの窓部を備えてもよい。電池残量表示部34dが位置する加飾フィルム341の表面には、窓部の輪郭を示す丸印と、丸印の近傍に「電池残量」という文字とが印刷されてもよい。加飾フィルム341の裏面側において、電池残量表示部34dの窓部と対向する位置には、第10のLED348が配置される。
【0067】
なお、選択表示部34c及び電池残量表示部34dに印刷される丸印及び文字は、バックライトの点灯/消灯によらず、常に可視状態となる表示層である。また、第6~第10のLED344~348は、例えば赤色に発光する。但し、発光色は赤色に限定されるものではない。
【0068】
操作パネル34は、表示面に、第2の可変表示部34bを備える。第2の可変表示部34bは、操作パネル34の表示面において第2の選択表示部34cより右側に配置された矩形状の部位であり、各設定モードにおいて、第2の選択表示部34cの各窓に対応づけられる文字が重ねて印刷されてもよい。加飾フィルム341の裏面側において、第2の可変表示部34bの中心と対向する位置には、赤色及び緑色の2色で発光する第11のLED343が配置される。第11のLED343の発光色は、赤色及び緑色に限定されるものではなく、例えば、赤色と青色等の組合せであってもよい。以下では、第11のLED343から第2の可変表示部34bに照射される光をバックライトという。
【0069】
第2の可変表示部34bは、輝度モード用の表示層と、ラインモード用の表示層とが重ねて設けられてもよい。但し、図8に示すように、輝度モード用の表示層は、第2の可変表示部34bのバックライトが消灯した時に不可視状態となり、第2の可変表示部34bのバックライトが緑色に点灯した時に可視状態となるように構成される。ラインモード用の表示層は、第2の可変表示部34bのバックライトが消灯した時に不可視状態となり、第2の可変表示部34bのバックライトが赤色に点灯した時に可視状態となるように構成される。
【0070】
輝度モード用の表示層は、第2の選択表示部34cに属する4つの窓部に対応づけて配置される。輝度モード用の表示層には、選択可能な輝度の種類を表す「エコ」「通常」「高輝度」「超高輝度」という文字が含まれてもよい。
【0071】
ラインモード用の表示層は、第2の選択表示部34cに属する4つの窓部に対応づけて配置される。ラインモード用の表示層には、選択可能なライン設定の種類を表す「フルライン」「おおがね」「通り芯」「ろく」という文字が含まれてもよい。
【0072】
電池残量表示部34dは、設定モードに関係なく、バッテリの残量に応じた表示が行われる。
[2-5.コントローラ]
レーザ墨出し器3は、回転部32の内部に、コントローラ35を備える。
【0073】
コントローラ35は、第1~第4のレーザ光生成部331~334の制御、回転部32を回転駆動する機構の制御、及び操作パネル34の制御を実行する。コントローラ35において操作パネル34の制御に関わる構成は、図4に示した、コントローラ21と同様である。
【0074】
但し、状態検出部23は、操作パネル34の第2の操作受付部34aに属する各ボタンの操作状態を少なくとも検出するように構成される。バックライト駆動部24は、制御回路26からの指示に従って、第11のLED343を、緑色又は赤色に発光させることで、第2の可変表示部34bのバックライトを緑色又は赤色に点灯するように構成される。選択ライト駆動部25は、制御回路26からの指示に従って、第6~第9のLED344~347を個別に発光させることで、第2の選択表示部34cの窓部に赤色の選択ライトを点灯するように構成される。
【0075】
[2-6.モード設定処理]
コントローラ35の制御回路26が実行するモード設定処理を、図9のフローチャートを用いて説明する。モード設定処理は、制御回路26への給電が開始されて制御回路26が起動すると実行される。
【0076】
処理が開始されると、S210では、制御回路26は、設定モードを初期設定であるラインモードに設定し、第2の可変表示部34bのバックライトを赤色に点灯する。更に、制御回路26は、第2の選択表示部に属する4つの窓部のうち、ラインモードでのデフォルト設定に対応づけられた窓部に、選択ライトを点灯する。例えば、デフォルト設定が「フルライン」である場合、制御回路26は、第2の選択表示部34cにおいて最も上側に位置する窓部に、選択ライトを点灯させる。
【0077】
続くS220では、制御回路26は、状態検出部23にて、輝度切替ボタンの押下操作が検出されたか否かを判定し、押下操作が検出されていれば処理をS230に移行し、押下操作が検出されていなければ処理をS260に移行する。
【0078】
S230では、制御回路26は、現在の設定モードがラインモードであるか否かを判定し、ラインモードであれば処理をS240に移行し、ラインモードでなく輝度モードであれば処理をS250に移行する。
【0079】
S240では、制御回路26は、ラインモード内での現在の設定を記憶して、設定モードをラインモードから輝度モードに切り替える。更に、制御回路26は、第2の可変表示部34bのバックライトを緑色に点灯し、前回、設定モードが切り替わったときに記憶された輝度モード内での設定に基づき、その設定に対応する窓部に選択ライトを点灯して、処理をS220に戻す。
【0080】
S250では、制御回路26は、輝度モード内での設定を切り替え、切り替えた設定に対応する窓部に選択ライトを点灯して、処理S220に戻す。
S260では、制御回路26は、ライン切替ボタンが押下操作されたか否かを判定し、押下操作されていれば処理をS270に移行し、押下操作されていなければ処理をS220に戻す。
【0081】
S270では、制御回路26は、現在の設定モードが輝度モードであるか否かを判定し、輝度モードであれば処理をS280に移行し、輝度モードではなくラインモードであれば処理をS290に移行する。
【0082】
S280では、制御回路26は、輝度モード内での現在の設定を記憶し、設定モードを輝度モードからラインモードに切り替える。更に、制御回路26は、第2の可変表示部34bのバックライトを赤色に点灯し、前回の設定モードが切り替わったときに記憶されたラインモード内での設定に基づき、その設定に対応する窓部に選択ライトを点灯して、処理をS220に戻す。
【0083】
S290では、制御回路26は、ラインモード内での設定を切り替え、切り替えた設定に対応する窓部に選択ライトを点灯して、処理をS220に戻す。
なお、S240及びS280では、設定モードが切り替わったときに、選択ライトを点灯する窓部(すなわち、モード内での設定)を、記憶されている前回設定とする代わりに予め設定されたデフォルト設定にしてもよい。
【0084】
[2-7.用語対応]
本実施形態において、回転部32のハウジングが本開示におけるハウジングの一例に相当し、操作パネル34が本開示における表示部の一例に相当し、モード設定処理を実行するコントローラ35の制御回路26が、本開示における変更部の一例に相当する。
【0085】
[2-8.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
【0086】
(2a)本実施形態では、設定モード毎に第2の可変表示部34bの表示を切り替えるため、図8の最下段に示すような可変表示を行わない操作パネルと比較して、視認性を低下させることなく、限られたスペースに、より多くの表示を行うことができる。
【0087】
[3.第3実施形態]
[3-1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、説明に用いる現場用機器と、操作パネルでの表示内容が、第1実施形態とは異なるため、これらの相違点について以下に説明する。
【0088】
[3-2.チェーンソー]
本実施形態のチェーンソー5は、建築現場や林業の現場等で用いられる現場用機器の一例である。
【0089】
図10に示すように、チェーンソー5は、工具本体50と、バッテリ60とを備える。バッテリ60は、工具本体50に着脱可能に装着されて、工具本体50に電力を供給する。
【0090】
工具本体50は、ソーチェーン51を備える。ソーチェーン51は、複数のカッタが互いに連結された環状のチェーンである。
工具本体50は、ガイドバー52を備える。ガイドバー52は、細長い板状の部材であり、ハウジング53から突出するようにハウジング53に取り付けられる。ソーチェーン51は、ガイドバー52の周縁に沿って周回可能な状態で取り付けられる。
【0091】
工具本体50は、ハウジング53を備える。ハウジング53は、内部にスプロケット及びモータ等が収納され、ソーチェーン51を駆動することで、ソーチェーン51をガイドバー52の周縁に沿って回転させる。これにより、チェーンソー2は、木材等の被切断物を切断する。
【0092】
以下では、ガイドバー52がハウジング53から突出する方向を前方とする。
ハウジング53は、第1グリップ54を備える。第1グリップ54は、ハウジング53の上方で、ハウジング53の前方から後方にかけ架け渡される。
【0093】
ハウジング53は、第2グリップ55を備える。第2グリップ55は、ハウジング53の側方で、第1グリップ54における前方の側壁から、ハウジング53における後端の側壁に架け渡される。
【0094】
ハウジング53は、ハンドガード56を備える。ハンドガード56は、第1グリップ54より前方に設けられ、モータの緊急停止機構に接続される。
バッテリ60は、ハウジング53の後方における下端部分に、着脱可能に装着される。
【0095】
第1グリップ54は、駆動スイッチ57を備える。駆動スイッチ57は、第1グリップ54の下側において、ユーザが第1グリップ54を把持した手で引き操作可能な位置に設けられる。駆動スイッチ57は、ユーザにより引き操作されるとオン状態となるトリガスイッチである。
【0096】
第1グリップ54は、操作パネル59を備える。操作パネル59は、第1グリップ54の上側前端に位置する。操作パネル59は、主電源のオンオフ操作及びチェーンソー5の動作状態の表示に用いられる。
【0097】
[3-3.操作パネル]
図11及び図12の上段に示すように、操作パネル59は、外部に露出した表示面を形成する加飾フィルム591を備える。
【0098】
操作パネル59は、表示面に、操作受付/表示部59aを備える。操作受付/表示部59aは、主電源ボタンを備えてもよい。主電源ボタンは、チェーンソー5を起動するとき、及びチェーンソー5の動作モードを切り替えるときに押下操作される。
【0099】
操作受付/表示部59aが位置する加飾フィルム591の表面には、主電源ボタンの位置を表す丸印、及び丸印の中に「電源」との文字が印刷されてもよい。
操作受付/表示部59aが位置する加飾フィルム591の裏面側には、加飾フィルム591と共にタッチパネルを形成する静電容量センサ592が積層されてもよい。更に、加飾フィルム591の裏面側において、操作受付/表示部59aの中心と対向する位置に、赤色及び緑色の2色で発光する第12のLED593が配置される。以下では、第12のLED593から操作受付/表示部59aに照射される光をバックライトという。静電容量センサ592は、バックライトを透過する性質を有する材料が用いられる。
【0100】
更に、加飾フィルム591の表面において、主電源ボタンを表す丸印の中には、「電源」との文字に重ねて、機器の動作状態を表す「標準モード」及び「パワーモード」との文字が印刷されてもよい。但し、図13に示すように、「電源」との文字は、操作受付/表示部59aのバックライトが消灯した時に可視状態となり、操作受付/表示部59aのバックライトが点灯した時に不可視状態となるように構成された表示層である。「標準モード」との文字は、操作受付/表示部59aのバックライトが消灯した時、又はバックライトが赤色の時に不可視状態となり、操作受付/表示部59aのバックライトが緑色の時に可視状態となるように構成された表示層である。「パワーモード」との文字は、操作受付/表示部59aのバックライトが消灯した時、又はバックライトが緑色の時に不可視状態となり、操作受付/表示部59aのバックライトが赤色の時に可視状態となるように構成された表示層である。
【0101】
なお、「電源」との文字は、反射光によって視認される表示層であり、実際には、バックライトが点灯した時に表示が消えるわけではない。バックライトによる透過光が反射光より強い場合、反射光によって視認される「電源」との文字が相対的に見えにくくなる現象が生じる。この現象が生じている表示層の状態が不可視状態である。
【0102】
[3-4.コントローラ]
チェーンソー5は、工具本体50の内部に、コントローラ61を備える。
コントローラ61は、ハウジング53に収納されたモータ等の制御、及び操作パネル59の制御を実行する。コントローラ61において、操作パネル59の制御に関わる構成は、選択ライト駆動部25が省略される以外は、図4に示したコントローラ21と同様である。
【0103】
但し、状態検出部23は、操作パネル59の主電源ボタンの操作状態を少なくとも検出するように構成される。バックライト駆動部24は、制御回路26からの指示に従って、第12のLED593を、緑色又は赤色に発光させることで、操作受付/表示部59aのバックライトを緑色又は赤色に点灯するように構成される。
【0104】
[3-5.モード設定処理]
コントローラ61の制御回路26が実行するモード設定処理を、図14のフローチャート及び図13の表示例を用いて説明する。モード設定処理は、制御回路26への給電が開始されて制御回路26が起動すると実行される。なお、制御回路26が起動された直後は、モータ等の駆動機構への給電が行われていない状態を休止状態となる。また、制御回路26の起動直後は、操作受付/表示部59aのバックライトは消灯されているため、操作受付/表示部59aでは「電源」との文字が可視状態となる。
【0105】
処理が開始されると、S310では、制御回路26は、状態検出部23にて、主電源ボタンの押下操作が検出されたか否かを判定し、押下操作が検出されていれば処理をS320に移行し、押下操作が検出されていなければ、S310の処理を繰り返すことで待機する。
【0106】
S320では、制御回路26は、チェーンソー5の動作モードを標準モードに初期設定し、操作受付/表示部59aのバックライトを緑色に点灯する。これにより、操作受付/表示部59aでは、「電源」との文字が不可視状態となり、かつ、「標準モード」との文字が可視状態となる。なお、主電源ボタンが押下操作されることで、モータ等の駆動機構への給電が開始され、チェーンソー5は、休止状態から可動状態になる。
【0107】
続くS330では、制御回路26は、状態検出部23にて、主電源ボタンの押下操作が検出されたか否かを判定し、押下操作が検出されていれば処理をS340に移行し、押下操作が検出されていなければ、S330の処理を繰り返すことで待機する。
【0108】
S340では、制御回路26は、検出された押下操作が長押し操作であるか否かを判定し、長押し操作であれば処理をS350に移行し、長押し操作でなければ、処理をS360に移行する。
【0109】
S350では、制御回路26は、モータ等の駆動機構への給電を停止することでチェーンソー5を休止状態にすると共に、操作受付/表示部59aのバックライトを消灯して、処理を終了する。これにより、操作受付/表示部59aは、バックライトによって可視状態となっていた文字が不可視状態となり、かつ、「電源」との文字が可視状態となる。
【0110】
S360では、制御回路26は、現在設定されている動作モードが標準モードであるか否かを判定し、標準モードであれば処理をS370に移行し、標準モードではなくパワーモードであれば、処理をS380に移行する。
【0111】
S370では、制御回路26は、動作モードを標準モードからパワーモードに切り替える共に、操作受付/表示部59aのバックライトの点灯色を緑色から赤色に変化させて、処理をS330に戻す。これにより、操作受付/表示部59aは、「標準モード」との文字が不可視状態となり、かつ、「パワーモード」との文字が可視状態となる。
【0112】
S380では、制御回路26は、動作モードをパワーモードから標準モードに切り替える共に、操作受付/表示部59aのバックライトの点灯色を赤色から緑色に変化させて、処理をS330に戻す。これにより、操作受付/表示部59aは、「パワーモード」との文字が不可視状態となり、かつ、「標準モード」との文字が可視状態となる。
【0113】
つまり、チェーンソー5が休止状態のときに、操作パネル59では、主電源ボタンの位置に「電源」との文字が表示される。休止状態のときに主電源ボタンが押下操作されると、チェーンソー5は、標準モードで可動状態となり、主電源ボタンの位置に「標準モード」との文字が表示される。可動状態では、主電源ボタンが長押し操作されると、チェーンソー5は休止状態に戻り、主電源ボタンの位置に「電源」との文字が表示される。また、可動状態では、主電源ボタンが短押し操作される毎に、標準モードとパワーモードとの間で動作モードが交互に切り替わり、主電源ボタンの位置には、現在の動作モードを示す「標準モード」又は「パワーモード」との文字が表示される。
【0114】
[3-6.用語対応]
本実施形態において、工具本体50のハウジングが本開示におけるハウジングの一例に相当し、操作パネル59が本開示における表示部の一例に相当し、モード設定処理を実行するコントローラ61の制御回路26が、本開示における変更部の一例に相当する。
【0115】
[3-7.効果]
以上詳述した第3実施形態によれば、前述した第1及び第2実施形態の効果(1a)(2a)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
【0116】
(3a)本実施形態では、操作パネル59は、押下操作される主電源ボタンとして機能する部位が、チェーンソー5の状態を表示する部位としても機能する。したがって、操作パネル59では、図13の最下段に示す操作パネルのように、操作対象となる主電源ボタンのスペースとは異なる新たなスペースを用意することなく、主電源ボタンの操作結果として生じる機器の状態を、ユーザに提示できる。
【0117】
[3-8.変形例]
本実施形態では、操作受付/表示部59aへの押下操作を、加飾フィルム591の裏面に積層された静電容量センサ592を用いて検出しているが、押下操作の検出する方法は、静電容量センサ592に限定されない。例えば、図12の下段に示すように、加飾フィルム591の裏面に配置した押しボタンスイッチ594によって検出してもよい。但し、この場合、押しボタンスイッチ594において押下される可動部594aは、その中心に、第12のLED593が配置されてもよい。
【0118】
[4.第4実施形態]
[4-1.第1実施形態との相違点]
第4実施形態は、説明に用いる現場用機器と、表示パネル74での表示内容が、第1実施形態の操作パネル18での表示内容とは異なるため、これらの相違点について以下に説明する。
【0119】
[4-2.充電器]
本実施形態の充電器7は、種々の電動作業機に装着されるバッテリ8を充電するために用いられる現場用機器の一例である。
【0120】
図15に示すように、充電器7は、第1装着部71を備える。第1装着部71は、充電器7のハウジングの上面に設けられる。また、充電器7は、第2装着部72を備える。第1端子部72は、第1装着部71に設けられる。
【0121】
バッテリ8は、第2装着部81を備える。第2装着部81は、バッテリ8の下面に設けられる。また、バッテリ8は、第2端子部82を備える。第2端子部82は、第2装着部81に設けられ、複数の板状の端子を備える。
【0122】
第1装着部71は、第2装着部81の形状に対応した形状に構成される。第1端子部72は、第2端子部82に嵌合するように構成された複数の端子を備える。
第2装着部81は、スライドして第1装着部71に装着される。第1装着部71に第2装着部81が装着されると、第1端子部72が備える複数の端子に、第2端子部82が備える複数の板状の端子が嵌合する。これにより、バッテリ8が充電器7に物理的且つ電気的に接続される。
【0123】
充電器7は、電源コード73を備える。電源コード73は、外部電源に接続される。外部電源は、例えば、AC100Vの商用電源である。充電器7は、外部電源から供給された第1の電力から第2の電力を生成し、生成した第2の電力をバッテリ8へ供給する。なお、外部電源は、商用電源に限らない。外部電源は、直流電源、例えばシガーソケットでもよい。
【0124】
充電器7は、表示パネル74を備える。表示パネル74は、充電器7のハウジングの上面において、第1装着部71の横に設けられる。
[4-3.表示パネル]
図16に示すように、表示パネル74は、外部に露出した表示面を形成する加飾フィルム741を備える。加飾フィルム741は、表示面に、第3の可変表示部74aと、第4の可変表示部74bと、第5の可変表示部74cとを備える。第3~第5の可変表示部74a~74cは、いずれも横長の矩形状の領域であり、縦方向に並べて配置されてもよい。
【0125】
加飾フィルム741の裏面側において、第3~第5の可変表示部74a~74cのそれぞれ対向する位置には、緑色及び赤色の二色で発光する第13~第15のLED742~744が配置される。以下では、第13~第15のLED742~744から第3~第5可変表示部74a~74cに照射される光をバックライトという。
【0126】
第3の可変表示部74aが位置する加飾フィルム741の表示面には「充電前」「充電中」との文字が重ねて印刷されてもよい。第4の可変表示部74bが位置する加飾フィルム741の表示面には、「フル充電完了」「実用充電完了」との文字が重ねて印刷されてもよい。第5の可変表示部74cが位置する加飾フィルム741の表示面には「充電不可」「ファン異常」との文字が重ねて印刷されてもよい。
【0127】
第3~第5の可変表示部74a~74cに印刷された文字のうち、「充電前」「フル充電可能」「充電不可」との文字は、第3~第5の可変表示部74a~74cのバックライトが緑色に点灯した時に可視状態となり、第3~第5の可変表示部74a~74cのバックライトが赤色に点灯した時及び第3~第5の可変表示部74a~74cのバックライトが消灯した時に、不可視状態となる表示層である。
【0128】
第3~第5の可変表示部74a~74cに印刷された文字のうち、「充電中」「実用充電完了」「ファン異常」との文字は、第3~第5の可変表示部74a~74cのバックライトが赤色に点灯した時に可視状態となり、第3~第5の可変表示部74a~74cのバックライトが緑色に点灯した時及び第3~第5の可変表示部74a~74cのバックライトが消灯した時に、不可視状態となる表示層である。
【0129】
[4-4.コントローラ]
充電器7は、第1装着部71や表示パネル74が設けられたハウジングの内部にコントローラ75を備える。また、充電器7は、ハウジング内に、ハウジング内の内気と外気とを循環させるファンを備える。
【0130】
コントローラ75は、第1装着部71に装着されたバッテリ8の充電制御、及び表示パネル74の制御を実行する。コントローラ75において、表示パネル74の制御に関わる構成は、選択ライト駆動部25が省略される以外は、図4に示した、コントローラ21と同様である。
【0131】
但し、状態検出部23は、第1装着部71へのバッテリ8の装着状態、及び、装着されたバッテリ8の充電状態、ファンの作動状態を少なくとも検出するように構成される。バックライト駆動部24は、制御回路26からの指示に従って、第13~第15のLED742~744を、緑色又は赤色に発光させることで、第3~第5の可変表示部74a~74cのバックライトを緑色又は赤色に点灯する。
【0132】
[4-5.状態表示処理]
コントローラ75の制御回路26が実行する状態表示処理を、図18及び図19のフローチャート、及び図17の表示例を用いて説明する。なお、図17図19では、第3の可変表示部74aのバックライトをBL1、第4の可変表示部74bのバックライトをBL2、第5の可変表示部74cのバックライトをBL3と表記する。
【0133】
状態表示処理は、電源コード73を介した給電が行われ、コントローラ75が起動すると開始される。
処理が開始されると、S410では、制御回路26は、第3可変表示部74aのバックライト(BL1)を緑色に点灯する。これにより、第3の可変表示部74aでは、「充電前」との文字が可視状態となる。
【0134】
続くS420では、制御回路26は、状態検出部23を介してバッテリ8の装着状態を確認することで、バッテリ8が第1装着部71に装着されているか否かを判定し、装着されていれば処理をS430に移行し、装着されていなければ処理をS410に戻す。
【0135】
S430では、制御回路26は、状態検出部23を介して第1装着部71に装着されたバッテリ8の充電状態を取得して、バッテリ8が充電可能な状態にあるか否かを判定する。バッテリ8の充電状態は、バッテリ8に設けられた制御基板上の制御回路が、バッテリ8に含まれる複数のバッテリセルの状態を確認することによって判定し、その判定結果を充電器7の制御回路26に通知する。制御回路26は、バッテリ8が充電可能な状態にあると判定した場合は、処理をS460に移行し、充電不能な状態にあると判定した場合は、処理をS440に移行する。
【0136】
S440では、制御回路26は、第5の可変表示部74cのバックライト(BL3)を緑色に点灯すると共に、第3の可変表示部74aのバックライト(BL1)を消灯する。これにより、第5の可変表示部74cにおける「充電不可」との文字が可視状態となり、第3可変表示部74aの文字は不可視状態となる。
【0137】
続くS450では、制御回路26は、状態検出部23を介してバッテリ8の装着状態を確認することで、バッテリ8が第1装着部71から取り外されているか否かを判定する。制御回路26は、バッテリ8が取り外されていないと判定した場合はS450の処理を繰り返すことで待機し、取り外されていると判定した場合は処理をS410に戻す。
【0138】
S460では、制御回路26は、第3の可変表示部74aのバックライト(BL1)を赤色に点灯する。これにより、第3の可変表示部74aにおける「充電中」との文字が可視状態となる。
【0139】
続くS470では、制御回路26は、状態検出部23を介してファンが作動しているか否かを判定し、作動していれば処理をS490に移行し、作動していなければ処理をS480に移行する。
【0140】
S480では、制御回路26は、第5の可変表示部74cのバックライト(BL3)を赤色に点灯して、処理をS490に進める。これにより、第3の可変表示部74aにおける「充電中」との文字に加えて、第5の可変表示部74cにおける「ファン異常」との文字が可視状態となる。
【0141】
S490では、制御回路26は、第1装着部71に装着されたバッテリ8に対する充電制御を開始する。充電制御は、バッテリ8が有する複数のバッテリセルの電圧値や温度に応じて充電電流を調整する制御であり、当該状態表示処理と並列に実施される。
【0142】
続くS500では、制御回路26は、充電制御によって変化するバッテリ8の充電状態を表示するための充電中表示処理を実行する。
続くS510では、制御回路26は、充電制御の終了後に実行する充電待機中制御を開始して、処理を終了する。充電待機中制御は、充電器の端子電圧をモニタすることで、充電器にバッテリがセットされているか否かを監視する制御である。
【0143】
次に、制御回路26が、S500にて実行する充電中表示処理の内容を、図19のフローチャートを用いて説明する。
処理が開始されると、S610では、制御回路26は、状態検出部23を介してバッテリ8の充電状態を確認することで、80%充電が完了したか否かを判定する。制御回路26は、80%充電が完了していると判定した場合は処理をS620に移行し、80%充電が完了していないと判定した場合はS610の処理を繰り返すことで待機する。
【0144】
続くS620では、制御回路26は、第4の可変表示部74bバックライト(BL2)を赤色に点灯する。これにより、第3の可変表示部74aにおける「充電中」との文字、及び第4の可変表示部74bにおける「実用充電完了」との文字が可視状態となる。なお、先のS470にて、ファンの異常が検出されている場合には、更に、第5の可変表示部74cにおける「ファン異常」との文字も可視状態となる。
【0145】
続くS630では、制御回路26は、状態検出部23を介してバッテリ8の充電状態を確認することで、フル充電が完了したか否かを判定する。制御回路26は、フル充電が完了していると判定した場合は処理をS640に移行し、フル充電が完了していないと判定した場合はS630の処理を繰り返すことで待機する。なお、フル充電が完了すると、制御回路26が、別途実行するバッテリ充電制御も終了する。
【0146】
S640では、制御回路26は、第3の可変表示部74aのバックライト(BL1)を消灯すると共に、第4の可変表示部74bのバックライト(BL2)を緑色に点灯して、処理を終了する。これにより、第3の可変表示部74aにおける文字は不可視状態となり、第4の可変表示部74bにおける「フル充電完了」との文字が可視状態となる。なお、先のS470にて、ファンの異常が検出されている場合には、「フル充電完了」との文字に加え、第5の可変表示部74cにおける「ファン異常」との文字も可視状態となる。
【0147】
[4-6.用語対応]
本実施形態において、充電器7のハウジングが本開示におけるハウジングの一例に相当し、表示パネル74が本開示における表示部の一例に相当し、状態表示処理を実行するコントローラ75の制御回路26が、本開示における変更部の一例に相当する。
【0148】
[4-7.効果]
以上詳述した第4実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(4a)本実施形態では、表示パネル74は、同じ領域に異なる表示が可能であるため、ユーザに提供できる情報の種類を増加させることができる。例えば、より細かく分類した充電器7の状態を文字によって提示できるため、充電器7の状態を、誤解なくユーザに知らせることができる。
【0149】
[5.第5実施形態]
[5-1.第1実施形態との相違点]
第5実施形態は、説明に用いる現場用機器と、表示ラベルでの表示内容が、第1実施形態の操作パネルでの表示内容とは異なるため、これらの相違点について以下に説明する。
【0150】
[5-2.ブロワ]
本実施形態のブロワ9は、主としてユーザが手で持ちながら掃除等の吹飛ばし作業を行うための現場用機器の一例である。
【0151】
図20に示すように、ブロワ9は、ノズル91を備える。ノズル91は、風の吹出し向きを定める筒状の部材である。
ブロワ9は、ハウジング92を備える。ハウジング92は、ブロワ9の外装をなしつつ各種の内装部品が収納される。ハウジング92は、手持ち式として使用するための軽量化の点から、適宜の樹脂製の成形品として形成される。
【0152】
ブロワ9は、バッテリ装着部93を備える。バッテリ装着部93は、ハウジング92の下部に設けられ、ハウジング92に収納されるモータやコントローラ95に対して電源供給を行う第1及び第2のバッテリ96,97が着脱可能に取り付けられる。
【0153】
ハウジング92は、モータハウジング921を備える。モータハウジング921は、モータが内装される有底円筒状のハウジングである。モータハウジング921に内装されるモータは、バッテリ装着部93に装着された第1及び第2のバッテリ96,97から供給される電力によりモータ軸を回転駆動させる。
【0154】
ハウジング92は、ファンハウジング923を備える。ファンハウジング923は、モータハウジング921の円筒形状の軸方向における一端に設けられ、回転軸に取り付けられた遠心式のファンを収納する。モータハウジング921から吸入される外気をノズル91に導いて排出する。
【0155】
ハウジング92は、グリップハウジング922を備える。グリップハウジング922は、モータハウジング921の外周に設けられる。グリップハウジング922には、各種操作スイッチが設けられる。グリップハウジング922は、ユーザによって手握りされた状態で、各種操作スイッチを操作できる形状に設定されている。
【0156】
ブロワ9は、ラベル表示部94を備える。ラベル表示部94は、モータハウジング921の上部において、グリップハウジング922を挟んでファンハウジング923とは反対側に設けられる。
【0157】
[5-3.ラベル表示部]
ラベル表示部94は、表示面に、第6の可変表示部94aを備える。また、ラベル表示部94は、表示面に、第7の可変表示部94bを備える。第6及び第7の可変表示部94a,94bは、いずれも横長の矩形状の領域であり、ラベル表示部94の右下隅に縦方向に並べて配置されてもよい。
【0158】
ラベル表示部94は、表示面に、固定表示部94cを備える。固定表示部94cは、ラベル表示部94における第6及び第7可変表示部94a,94b以外の部位である。
加飾フィルム941の裏面側において、第6及び第7の可変表示部94a,94bのそれぞれ対向する位置には、緑色及び赤色の二色で発光する第16及び第17のLED942~943が配置される。以下では、第16及び第17のLED942,943から第6及び第7の可変表示部94a,94bに照射される光をバックライトという。
【0159】
固定表示部94cが位置する加飾フィルム941の表面には、当該ブロワ9の諸元が印刷されてもよい。固定表示部94cに印刷される文字は、バックライトが点灯しているか否かによらず、常に可視状態となる表示層である。
【0160】
第6の可変表示部94aが位置する加飾フィルム941の表面には「過負荷状態」「高温状態」との文字が重ねて印刷されてもよい。第7の可変表示部94bが位置する加飾フィルム941の表面には、「バッテリ残量少」「充電して下さい」との文字が重ねて印刷されてもよい。
【0161】
第6及び第7の可変表示部94a,94bに印刷された文字のうち、「過負荷状態」「充電して下さい」との文字は、第6及び第7の可変表示部94a,94bのバックライトが緑色に点灯した時に可視状態となり、第6及び第7の可変表示部94a,94bのバックライトが赤色に点灯した時、並びに、第6及び第7の可変表示部94a,94bのバックライトが消灯した時に不可視状態となる表示層である。
【0162】
第6及び第7の可変表示部94a,94bに印刷された文字のうち、「高温状態」「バッテリ残量少」との文字は、第6及び第7の可変表示部94a,94bのバックライトが赤色に点灯した時に可視状態となり、第6及び第7の可変表示部94a,94bのバックライトが緑色に点灯した時、並びに、第6及び第7の可変表示部94a,94bのバックライトが消灯した時に不可視状態となる表示層である。
【0163】
[5-4.コントローラ]
ブロワ9は、ハウジング92内にコントローラ95を備える。
コントローラ95は、ハウジング92に収納されたモータの制御、及びラベル表示部94の制御を実行する。コントローラ95において、ラベル表示部94の制御に関わる構成は、選択ライト駆動部25が省略される以外は、図4に示したコントローラ21と同様である。
【0164】
但し、状態検出部23は、モータの過負荷状態、及び高温状態等のエラー状態を少なくとも検出するように構成される。バックライト駆動部24は、制御回路26からの指示に従って、第16及び第17のLED942,943を緑色又は赤色に発光させることで、第6及び第7の可変表示部94a,94bのバックライトを緑色又は赤色に点灯する。
【0165】
[5-5.エラー表示処理]
コントローラ95の制御回路26が実行するエラー表示処理を、図23のフローチャート、及び図22の表示例を用いて説明する。なお、図22図24では、第6の可変表示部94aのバックライトをBL1、第7の可変表示部94bのバックライトをBL2と表記する。
【0166】
エラー表示処理は、ブロワ9の電源が投入され、コントローラ95が起動すると開始される。コントローラ95が起動した直後の初期状態では、第6及び第7の可変表示部94a,94bのバックライト(BL1,BL2)は、いずれも消灯されている。
【0167】
処理が開始されると、S710では、制御回路26は、状態検出部23を介してエラーが検出されたか否かを判定し、検出されていれば処理をS720に移行し、検出されていなければ、S710の処理を繰り返すことで待機する。
【0168】
S720では、制御回路26は、検出されたエラーが過負荷状態であるか否かを判定し、過負荷状態であれば処理をS740に移行し、過負荷状態でなければ処理をS730に移行する。過電流状態であるか否かは、例えば、コントローラ95でモータの駆動電流を検出し、検出された駆動電流が、予め設定された閾値を超えたか否かによって判定する。
【0169】
S730では、制御回路26は、検出されたエラーが高温状態であるか否かを判定し、高温状態であれば処理をS760に移行し、高温状態でなければ、処理をS710に戻す。
【0170】
S740では、制御回路26は、第6の可変表示部94aのバックライト(BL1)を緑色に点灯する。これにより、第6の可変表示部94aにおける「過負荷状態」との文字が可視状態になる。
【0171】
続くS750では、制御回路26は、状態検出部23を介して検出される状態に基づいて過負荷状態が解除されたか否かを判定し、解除されていれば処理をS780に移行し、解除されていなければ、S750の処理を繰り返すことで待機する。
【0172】
S760では、制御回路26は、第6の可変表示部94aのバックライト(BL1)を赤色に点灯する。これにより、第6の可変表示部94aにおける「高温状態」との文字が可視状態になる。
【0173】
続くS770では、制御回路26は、状態検出部23を介して検出される状態に基づいて高温状態が解除されたか否かを判定し、解除されていれば処理をS780に移行し、解除されていなければ、S770の処理を繰り返すことで待機する。
【0174】
S780では、制御回路26は、第6の可変表示部94aのバックライト(BL1)を消灯して、処理をS710に戻す。
[5-6.バッテリ状態表示処理]
コントローラ95が実行するバッテリ状態表示処理を、図24のフローチャート、及び図22の表示例を用いて説明する。
【0175】
バッテリ状態表示処理は、エラー表示処理と同様に、ブロワ9の電源が投入され、コントローラ95が起動すると開始される。
処理が開始されると、S810では、制御回路26は、状態検出部23を介して検出されるバッテリ残量が20%未満であるか否かを判定し、20%未満であれば処理をS830に移行し、20%以上であればS810の処理を繰り返すことで待機する。
【0176】
S820では、制御回路26は、状態検出部23を介して検出されるバッテリ残量が3%未満であるか否かを判定し、3%未満であれば処理をS830に移行し、3%以上であれば処理をS840に移行する。
【0177】
S830では、制御回路26は、第7の可変表示部94bにバックライト(BL2)を緑色に点灯して、処理をS810に戻す。これにより、第7の可変表示部94bにおける「充電してください」との文字が可視状態となる。
【0178】
S840では、制御回路26は、第7の可変表示部94bのバックライト(BL2)を赤色に点灯して、処理をS810に戻す。これにより、第7の可変表示部94bにおける「バッテリ残量少」との文字が可視状態となる。
【0179】
[5-7.用語対応]
本実施形態において、ハウジング92が本開示におけるハウジングの一例に相当し、ラベル表示部94が本開示における表示部の一例に相当し、エラー表示処理及びバッテリ状態表示処理を実行するコントローラ95の制御回路26が、本開示における変更部の一例に相当する。
【0180】
[5-8.効果]
以上詳述した第5実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(5a)本実施形態では、機器の諸元が示されたラベルが取り付けらえるスペースであるラベル表示部94を利用して、機器の動作状態をユーザに通知する。従って、機器の状態をユーザに通知する用途のために、新たなスペースを確保する必要がない。その結果、装置の外観を変化させることなく、ユーザに対する情報提示を充実させることができる。
【0181】
[6.第6実施形態]
[6-1.第5実施形態との相違点]
第6実施形態は、基本的には第5実施形態と同様であり、ラベル表示部98の構成、及び表示制御のために実施する処理の内容が相違する。これらの相違点について以下に説明する。
【0182】
[6-2.ラベル表示部]
図25に示すように、本実施形態におけるラベル表示部98は、表示面の全面が第8の可変表示部98aとして使用される。従って、加飾フィルム981の裏面側において、ラベル表示部98の中心と対向する位置には、第18のLED982が配置される。以下では、第18のLED982から第8の可変表示部98aに照射される光をバックライトという。
【0183】
加飾フィルム981の表示面には、全面的に、当該ブロワ9の諸元が印刷される。諸元を表す文字は、第8の可変表示部98aのバックライトの消灯時に可視状態となり、第8の可変表示部98aのバックライトの点灯時に不可視状態となる表示層である。但し、バックライトの点灯時に不可視状態となる原理は、第3実施形態で説明したものと同様である。
【0184】
加飾フィルム981の表示面には、その全面の任意の箇所に、任意の文字又は図柄が重ねて印刷される。図26に示すように、任意の文字は、例えば、ブロワ9の所有者の氏名や会社名等であってもよい。任意の図柄は、例えば、好みのキャラクター等であってもよい。これらの文字又は図柄は、諸元を表す文字とは反対に、第8の可変表示部98aのバックライトの消灯時に不可視状態となり、第8の可変表示部98aのバックライトの点灯時に可視状態となる表示層である。
【0185】
[6-3.ラベル表示切替処理]
コントローラ95が実行するラベル表示切替処理を、図27のフローチャート、及び図26の表示例を用いて説明する。
【0186】
但し、本実施形態において、状態検出部23が検出する状態には、工具を作動させるトリガスイッチのオンオフ状態が含まれる。
ラベル表示切替処理は、ブロワ9の電源が投入され、コントローラ95が起動すると開始される。
【0187】
処理が開始されると、S910では、制御回路26は、状態検出部23を介してトリガスイッチがオンされたか否かを判定し、オンされていれば処理をS920に移行し、オンされていなければ処理をS930に移行する。
【0188】
S920では、制御回路26は、第8の可変表示部98aのバックライトを点灯して、処理をS910に戻す。
S930では、制御回路26は、第8の可変表示部98aのバックライトを消灯して、処理をS910に戻す。
【0189】
ラベル表示切替処理により、トリガスイッチがオフのときには、ラベル表示部98にはブロワ9の諸元が表示され、トリガスイッチがオンの間だけ、任意に設定された文字及び/又は図柄が、可変表示部98a(すなわち、ラベル表示部98の全面)に表示される。
【0190】
[6-4.用語対応]
本実施形態において、ラベル表示部98が本開示における表示部の一例に相当し、ラベル表示切替処理を実行するコントローラ95の制御回路26が本開示における変更部の一例に相当する。
【0191】
[6-5.効果]
以上詳述した第6実施形態によれば、第5実施形態(5a)の効果に加え、以下の効果を奏する。
【0192】
(6a)本実施形態では、バックライトの点灯時におけるラベル表示部98の表示を、ユーザ毎にカスタマイズすることができ、ユーザの満足度を向上させることができる。
[6-6.変形例]
第6実施形態では、トリガスイッチの操作によって、ラベル表示部94の表示内容が切り替わるようにされているが、表示内容が切り替わるタイミングは、トリガスイッチの操作に限定されるものではない。例えば、工具に電力が投入されると、バックライトが点灯し、工具への電力が遮断されると、バックライトが消灯するように構成されてもよい。また、工具にラベル切替スイッチが設けられている場合、このラベル表示切替スイッチの操作に応じて表示が切り替わるように構成されてもよい。
【0193】
このように可変表示部98aの表示が切り替わるタイミングは、様々に設定することが可能である。
[7.他の実施形態]
(7-1)上記実施形態では、本開示の技術が適用される現場機器の例として、インパクトドライバ、及びレーザ墨出し器、チェーンソー、充電器、ブロワを例示したが、適用対象となる現場用機器はこれらに限定されない。例えば、日曜大工、製造、園芸、工事などの作業現場で使用される各種の現場用電気機器に適用されてもよい。具体的には、園芸用の作業機、作業現場の環境を整える装置等の各種電動作業機に本開示の技術が適用されてもよい。より具体的には、例えば、電動芝刈り機、電動芝生バリカン、電動刈払機、電動クリーナ、電動トリマー、電動噴霧器、電動散布機、電動集塵機、電度マルノコ、ハンマドリルなどの各種電動作業機に本開示が適用されてもよい。
【0194】
(7-2)上記実施形態では、バックライトの光源としてLEDを用いているが、バックライトの光源は、LEDに限定されるものではなく、例えば、有機EL(Electro Luminescence)を用いてもよい。シート状の有機ELは、点光源となるLEDより、加飾フィルムを均一に照らすことができるため、視認性を向上させることができる。
【0195】
(7-3)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。
【符号の説明】
【0196】
1…インパクトドライバ、2…チェーンソー、3…レーザ墨出し器、5…チェーンソー、7…充電器、8…バッテリ、9…ブロワ、10…工具本体、18,34,59…操作パネル、18a,34a…操作受付部、18b,34b,74a~74c,94a~94b,98a…可変表示部、18c,34c…選択表示部、21,35,61,75,95…コントローラ、23…状態検出部、24…バックライト駆動部、25…選択ライト駆動部、26…制御回路、32…回転部、50…工具本体、59a…操作受付/表示部、74…表示パネル、92…ハウジング、94,98…ラベル表示部、94c…固定表示部、181,341,591,741,941,981…加飾フィルム、182,342,592…静電容量センサ、183~187,343~348,593,742~744,942~943,982…発光ダイオード、261…CPU、262…メモリ、594…ボタンスイッチ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
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