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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022016247
(43)【公開日】2022-01-21
(54)【発明の名称】アンテナ装置
(51)【国際特許分類】
   H01Q 13/08 20060101AFI20220114BHJP
【FI】
H01Q13/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020193628
(22)【出願日】2020-11-20
(31)【優先権主張番号】10-2020-0084065
(32)【優先日】2020-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】キム、ナムキ
(72)【発明者】
【氏名】リー、ウォンチョル
(72)【発明者】
【氏名】コ、ドンゴク
(72)【発明者】
【氏名】クム、ジェミン
(72)【発明者】
【氏名】リョー、ジョンキ
(72)【発明者】
【氏名】ヒュル、ヨウンシク
【テーマコード(参考)】
5J045
【Fターム(参考)】
5J045AA02
5J045AA21
5J045DA10
5J045EA07
5J045NA03
(57)【要約】
【課題】 性能が向上し小型化の可能なアンテナ装置を提供する。
【解決手段】 実施形態によるアンテナ装置は、誘電体層を挟んで第1方向に互いに重畳するグラウンドプレーンとアンテナパターン、前記アンテナパターンとカップリングされ前記誘電体層の少なくとも一部を貫通するフィードビア、前記グラウンドプレーンに連結されて前記誘電体層の少なくとも一部を貫通するグラウンドビア、そして前記グラウンドビアから拡張されて前記第1方向と所定の角度を成す第2方向に沿って前記フィードビアの側面に隣接して位置するグラウンドパターンを含むことができる。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電体層を挟んで第1方向に互いに重畳するグラウンドプレーンとアンテナパターン、
前記アンテナパターンとカップリングされ前記誘電体層の少なくとも一部を貫通するフィードビア、
前記グラウンドプレーンに連結されて前記誘電体層の少なくとも一部を貫通するグラウンドビア、そして
前記グラウンドビアから拡張されて前記第1方向と所定の角度を成す第2方向に前記フィードビアの側面に隣接して位置するグラウンドパターンを含むアンテナ装置。
【請求項2】
前記グラウンドビアは、前記第1方向に沿って前記アンテナパターンと離隔され、
前記グラウンドパターンは、前記第1方向に沿って前記アンテナパターンと重畳する、請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項3】
前記アンテナパターンの中心を過ぎて前記第1方向と平行な方向にのびる中心線から前記フィードビアの間の間隔は、前記中心線から前記グラウンドビアの間の間隔と同一である、請求項2に記載のアンテナ装置。
【請求項4】
前記フィードビアは、前記第1方向に沿って前記アンテナパターンと離隔される、請求項2に記載のアンテナ装置。
【請求項5】
前記フィードビアに連結され、前記第1方向に沿って前記アンテナパターンと離隔されて、パッチアンテナパターンで給電経路を提供するフィードパターンをさらに含む、請求項4に記載のアンテナ装置。
【請求項6】
前記グラウンドプレーンから前記第1方向に沿って測定した前記グラウンドビアの高さは、前記フィードビアの高さより高い、請求項4に記載のアンテナ装置。
【請求項7】
前記フィードビアは、前記グラウンドビアから互いに異なる方向に離隔されている第1フィードビアと第2フィードビアを含み、
前記グラウンドパターンは、前記第1フィードビアの側面に位置する第1グラウンドパターンと前記第2フィードビアの側面に位置する第2グラウンドパターンを含む、請求項2に記載のアンテナ装置。
【請求項8】
前記グラウンドプレーンから前記第1方向に沿って測定した前記グラウンドビアの高さは、前記第1フィードビアの高さまたは前記第2フィードビアの高さより高い、請求項7に記載のアンテナ装置。
【請求項9】
前記グラウンドビアと前記第1グラウンドパターンの間の距離は、前記グラウンドビアと前記第2グラウンドパターンの間の距離と同一であり、
前記第1方向と垂直を成す一平面上、前記第1グラウンドパターンと前記グラウンドビアの間の第1連結部と前記第2グラウンドパターンと前記グラウンドビアの間の第2連結部は互いに直角を成すように配置される、請求項7または8に記載のアンテナ装置。
【請求項10】
前記アンテナパターンは、前記第1方向と垂直を成す一平面上多角形形態を有する第1アンテナパターンと
前記第1アンテナパターンと前記第2方向に沿って離隔されて、前記第1アンテナパターンを囲む複数の第2アンテナパターンを含む、請求項7から9のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
【請求項11】
グラウンドプレーン、
前記グラウンドプレーンの上に位置する誘電体層、
前記誘電体層の上に位置するアンテナパターン、
前記アンテナパターンとカップリングされ、前記誘電体層の一部を貫通する第1フィードビアおよび第2フィードビア、そして
前記グラウンドプレーンに連結され、前記誘電体層の一部を貫通するグラウンドビアを含み、
前記グラウンドプレーンから測定した前記グラウンドビアの高さは、前記第1フィードビアの高さと前記第2フィードビアの高さのうちの少なくとも一つの高さより高い、アンテナ装置。
【請求項12】
前記第1フィードビアに連結されて前記アンテナパターンと第1方向に沿って重畳する第1フィードパターンと、前記第2フィードビアに連結されて前記アンテナパターンと前記第1方向に沿って重畳する第2フィードパターンをさらに含み、
前記グラウンドビアは、前記第1フィードビアと前記第2フィードビアより前記アンテナパターンの中心に近く位置する、請求項11に記載のアンテナ装置。
【請求項13】
前記アンテナパターンは、前記第1方向と垂直を成す一平面上多角形形態を有する第1アンテナパターン、そして前記第1アンテナパターンと離隔されて前記第1アンテナパターンを囲む複数の第2アンテナパターンを含む、請求項12に記載のアンテナ装置。
【請求項14】
前記第1フィードパターンの少なくとも一部と前記第2フィードパターンの少なくとも一部分は、前記複数の第2アンテナパターンと上下方向に重畳する、請求項13に記載のアンテナ装置。
【請求項15】
前記グラウンドプレーンに連結されて前記誘電体層の少なくとも一部を貫通する複数のサブグラウンドビアをさらに含み、
前記複数のサブグラウンドビアは、前記グラウンドビアを囲むように配置され、
前記グラウンドプレーンから測定した前記複数のサブグラウンドビアの高さは、前記第1フィードビアの高さと前記第2フィードビアの高さのうちの少なくとも一つの高さより高い、請求項11に記載のアンテナ装置。
【請求項16】
前記グラウンドビアと前記複数のサブグラウンドビアは、前記アンテナパターンと離隔されて前記アンテナパターンと重畳する、請求項15に記載のアンテナ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、アンテナ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、第5世代(5G)通信を含むミリメートルウェーブ(mmWave)通信が活発に研究されており、これを円滑に実現するアンテナ装置の商品化/標準化のための研究も活発に行われている。
【0003】
高い周波数帯域、例えば、24GHz、28GHz、36GHz、39GHz、60GHzなどのRF信号は伝達される過程で容易に損失されて、通信の品質低下が発生することがある。
【0004】
一方、携帯用電子機器が発展することによって、電子機器の表示領域である画面の大きさが大きくなり、これによってアンテナなどが配置される非表示領域であるベゼルの大きさは減少し、これによってアンテナが設置され得る領域の面積も減少するようになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
実施形態は、性能が向上し小型化の可能なアンテナ装置を提供するためのものである。
【0006】
本発明の目的は上述の目的で限定されるのではなく、本発明の思想および領域から逸脱しない範囲で多様に拡張できるのが自明である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によるアンテナ装置は、誘電体層を挟んで第1方向に互いに重畳するグラウンドプレーンとアンテナパターン、前記アンテナパターンとカップリングされ前記誘電体層の少なくとも一部を貫通するフィードビア、前記グラウンドプレーンに連結されて前記誘電体層の少なくとも一部を貫通するグラウンドビア、そして前記グラウンドビアから拡張されて前記第1方向と所定の角度を成す第2方向に沿って前記フィードビアの側面に隣接して位置するグラウンドパターンを含むことができる。
【0008】
前記グラウンドビアは前記第1方向に沿って前記アンテナパターンと離隔されてもよく、前記グラウンドパターンは前記第1方向に沿って前記アンテナパターンと重畳してもよい。
【0009】
前記アンテナパターンの中心を過ぎて前記第1方向と平行な方向にのびる中心線から前記フィードビアの間の間隔は、前記中心線から前記グラウンドビアの間の間隔と同一であってもよい。
【0010】
前記フィードビアは、前記アンテナパターンに接触してもよい。
【0011】
前記フィードビアは、前記第1方向に沿って前記アンテナパターンと離隔されてもよい。
【0012】
前記アンテナ装置は、前記フィードビアに連結され前記第1方向に沿って前記アンテナパターンと離隔されて前記パッチアンテナパターンに給電経路を提供するフィードパターンをさらに含んでもよい。
【0013】
前記グラウンドプレーンから前記第1方向に沿って測定した前記グラウンドビアの高さは、前記フィードビアの高さより高くてもよい。
【0014】
前記フィードビアは前記グラウンドビアから互いに異なる方向に離隔されている第1フィードビアと第2フィードビアを含むことができ、前記グラウンドパターンは前記第1フィードビアの側面に位置する第1グラウンドパターンと前記第2フィードビアの側面に位置する第2グラウンドパターンを含むことができる。
【0015】
前記グラウンドプレーンから前記第1方向に沿って測定した前記グラウンドビアの高さは、前記第1フィードビアの高さまたは前記第2フィードビアの高さより高くてもよい。
【0016】
前記アンテナパターンは、前記第1方向と垂直を成す一平面上多角形形態を有する第1アンテナパターンと、前記第1アンテナパターンと前記第2方向に沿って離隔されて、前記第1アンテナパターンを囲む複数の第2アンテナパターンを含むことができる。
【0017】
前記グラウンドビアと前記第1グラウンドパターンの間の距離は、前記グラウンドビアと前記第2グラウンドパターンの間の距離と同一であってもよい。
【0018】
前記第1方向と垂直を成す一平面上、前記第1グラウンドパターンと前記グラウンドビアの間の第1連結部と、前記第2グラウンドパターンと前記グラウンドビアの間の第2連結部は、互いに直角を成すように配置されてもよい。
【0019】
実施形態によるアンテナ装置は、グラウンドプレーン、前記グラウンドプレーンの上に位置する誘電体層、前記誘電体層の上に位置するアンテナパターン、前記アンテナパターンとカップリングされ、前記誘電体層の一部を貫通する第1フィードビアおよび第2フィードビア、そして前記グラウンドプレーンに連結され、前記誘電体層の一部を貫通するグラウンドビアを含み、前記グラウンドプレーンから測定した前記グラウンドビアの高さは前記第1フィードビアの高さと前記第2フィードビアの高さのうちの少なくとも一つの高さより高くてもよい。
【0020】
前記第1フィードビアに連結されて前記アンテナパターンと前記第1方向に沿って重畳する第1フィードパターンと、前記第2フィードビアに連結されて前記アンテナパターンと前記第1方向に沿って重畳する第2フィードパターンをさらに含んでもよく、前記グラウンドビアは前記第1フィードビアと前記第2フィードビアより前記アンテナパターンの中心に近く配置されてもよい。
【0021】
前記アンテナパターンは、前記第1方向と垂直を成す一平面上多角形形態を有する第1アンテナパターン、そして前記第1アンテナパターンと離隔されて前記第1アンテナパターンを囲む複数の第2アンテナパターンを含むことができる。
【0022】
前記第1フィードパターンの少なくとも一部と前記第2フィードパターンの少なくとも一部分は、前記複数の第2アンテナパターンと上下方向に重畳してもよい。
【0023】
前記アンテナ装置は、前記グラウンドプレーンに連結されて前記誘電体層の少なくとも一部を貫通する複数のサブグラウンドビアをさらに含んでもよく、前記複数のサブグラウンドビアは、前記グラウンドビアを囲むように配置されてもよく、前記グラウンドプレーンから測定した前記複数のサブグラウンドビアの高さは前記第1フィードビアの高さと前記第2フィードビアの高さのうちの少なくとも一つの高さより高くてもよい。
前記グラウンドビアと前記複数のサブグラウンドビアは、前記アンテナパターンと離隔されて前記アンテナパターンと重畳してもよい。
【発明の効果】
【0024】
実施形態によるアンテナ装置は、性能が向上し、小型化が可能になる。
【0025】
本発明の効果は上述の効果に限定されるのではなく、本発明の思想および領域から逸脱しない範囲で多様に拡張できるのが自明である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】一実施形態によるアンテナ装置の斜視図である。
図2図1のアンテナ装置の断面図である。
図3】他の一実施形態によるアンテナ装置の斜視図である。
図4図3のアンテナ装置の断面図である。
図5】他の一実施形態によるアンテナ装置の斜視図である。
図6図5のアンテナ装置の断面図である。
図7a】他の一実施形態によるアンテナ装置の斜視図である。
図7b】他の一実施形態によるアンテナ装置の斜視図である。
図8a】他の一実施形態によるアンテナ装置の平面図である。
図8b】他の一実施形態によるアンテナ装置の平面図である。
図9図7aおよび図8aのアンテナ装置の断面図である。
図10図7aおよび図8aのアンテナ装置の一部を示した斜視図である。
図11図7aおよび図8aのアンテナ装置の一部を示した斜視図である。
図12a】一実施形態による電流経路を概念的に示した図である。
図12b】一実施形態による電流経路を概念的に示した図である。
図13】他の一実施形態によるアンテナ装置の一部を示した平面図である。
図14】他の一実施形態によるアンテナ装置の一部を示した平面図である。
図15】他の一実施形態によるアンテナ装置の一部を示した平面図である。
図16a】他の一実施形態によるアンテナ装置を示した平面図である。
図16b図16aのアンテナ装置を示した断面図である。
図17a】他の一実施形態によるアンテナ装置を示した斜視図である。
図17b】他の一実施形態によるアンテナ装置を示した斜視図である。
図18】一実施形態によるアンテナ装置を含む電子機器を示した簡略図である。
図19a】一実験例によるアンテナ装置の帯域幅結果を示すグラフである。
図19b】一実験例によるアンテナ装置の帯域幅結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付した図面を参照して本発明の様々な実施形態について本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。本発明は様々な異なる形態に実現でき、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0028】
本発明を明確に説明するために説明上不必要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素については同一な参照符号を付けるようにする。
【0029】
また、図面で示された各構成の大きさおよび厚さは説明の便宜のために任意に示したので、本発明が必ずしも示されたところに限定されない。図面で様々な層および領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。そして図面において、説明の便宜のために、一部層および領域の厚さを誇張して示した。
【0030】
また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分"の上に"または"上に"あるという時、これは他の部分"の直上"にある場合だけでなく、その中間にまた他の部分がある場合も含む。反対に、ある部分が他の部分"の直上"にあるという時には中間に他の部分がないことを意味する。また、基準となる部分"の上に"または"上に"あるということは基準となる部分の上または下に位置するのであり、必ずしも重力反対方向側に"の上に"または"上に"位置することを意味するのではない。
【0031】
また、明細書全体で、ある部分がある構成要素を"含む"という時、これは特に反対になる記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく他の構成要素をさらに含むことができるのを意味する。
【0032】
また、明細書全体で、"平面上"という時、これは対象部分を上から見た時を意味し、"断面上"という時、これは対象部分を垂直に切断した断面を横から見た時を意味する。
【0033】
明細書全体で、ある部分が他の部分と"カップリング(coupling)"されているという時、これは"直接的にまたは物理的にカップリング"されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで"間接的にまたは非接触カップリング"されている場合を含む。
【0034】
また、明細書全体で、"連結される"という時、これは二つ以上の構成要素が直接的に連結されることのみを意味するのではなく、二つ以上の構成要素が他の構成要素を通じて間接的に連結されること、物理的に連結されることだけでなく、電気的に連結されること、または位置や機能によって異なる名称で称されたが、一体であるのを意味することができる。
【0035】
図1および図2を参照して、一実施形態によるアンテナ装置について説明する。図1は一実施形態によるアンテナ装置の斜視図であり、図2図1に示したアンテナ装置の断面図である。
【0036】
図1を参照すれば、一実施形態によるアンテナ装置1000aは、誘電体層101を挟んで互いに重畳するグラウンドプレーン201とパッチアンテナパターン110、パッチアンテナパターン110に連結されているフィードビア120、グラウンドプレーン201に連結されているグラウンドビア140およびグラウンドビア140から拡張されたグラウンドパターン141を含む。
【0037】
図1と共に図2を参照すれば、グラウンドプレーン201は、第1方向xと第1方向xに対してほとんど垂直を成す第2方向yが成す平面上に位置する。
【0038】
グラウンドプレーン201の上には、例えば、第1方向xおよび第2方向yと垂直を成す第3方向z側には誘電体層101が位置し、誘電体層101の上には、即ち、第3方向zにはパッチアンテナパターン110が位置する。
【0039】
パッチアンテナパターン110はアンテナ装置1000aの周波数特性によって平面形態および大きさが決定され、これはアンテナ装置の設計によって変更可能であるのが自明である。
【0040】
グラウンドプレーン201はホール21を有し、フィードビア120はグラウンドプレーン201のホール21と誘電体層101を貫通するように第3方向zに沿って形成されており、パッチアンテナパターン110に連結される。
【0041】
グラウンドビア140は、グラウンドパターン141と連結されて誘電体層101の一部分を貫通するように第3方向zに沿って形成されている。グラウンドパターン141は、グラウンドビア140から水平連結部142を通じて拡張されてフィードビア120の側面に位置する。
【0042】
グラウンドビア140とグラウンドパターン141は、パッチアンテナパターン110と上下方向、即ち、第3方向zに互いに重畳するように配置される。
【0043】
グラウンドビア140とグラウンドパターン141は、パッチアンテナパターン110と接触しない。即ち、図2に示したように、グラウンドプレーン201を基準にして第3方向zに測定したグラウンドビア140の第1高さh1は、グラウンドプレーン201を基準にして第3方向zに測定したパッチアンテナパターン110の第2高さh2より小さい。
【0044】
また、水平方向、即ち、第1方向xと第2方向yに沿って測定したグラウンドビア140とグラウンドパターン141の第1幅w1は、第1方向xと第2方向yに沿って測定したパッチアンテナパターン110の第2幅w2より狭い。
【0045】
パッチアンテナパターン110の中心を過ぎて第3方向zに伸びた仮想の中心線cを基準にして、フィードビア120と中心線cの間の間隔はグラウンドビア140と中心線cの間の間隔とほとんど同一であってもよい。
【0046】
フィードビア120とグラウンドビア140がパッチアンテナパターン110の中心線cを基準にして互いに同じ間隔を成すように配置されることによって、アンテナの放射パターンがチルト(tilt)されるのを防止することができ、基準方向(boresight)上アンテナの放射パターンが正位置に配置されて、複数のアンテナを含むアンテナアレイ構造に含まれても放射パターンが変化しないことになる。
【0047】
図示してはいないが、グラウンドプレーン201の下、即ち、第3方向zと反対の方向にはフィードビア120に連結されて、電気信号を伝達するための電子素子が配置できる。
【0048】
電子素子からフィードビア120に電気信号を伝達すれば、電気信号はフィードビア120を通じてフィードビア120とカップリングされたパッチアンテナパターン110に伝達され、パッチアンテナパターン110はグラウンドプレーン201とカップリングによってRF信号を送受信することができる。
【0049】
この時、フィードビア120とフィードビア120の側面に位置するグラウンドビア140およびグラウンドパターン141の間にもカップリングが行われ、これによってパッチアンテナパターン110の利得(gain)と帯域幅(bandwidth)を向上させることができる。
【0050】
また、グラウンドビア140とグラウンドパターン141、水平連結部142はパッチアンテナパターン110と上下方向、即ち、第3方向zに互いに重畳するように配置され、パッチアンテナパターン110が占める領域内に配置されるため、グラウンドビアとグラウンドパターンをアンテナパッチ側面に形成する場合と異なり、グラウンドビアとグラウンドパターンの配置のためにアンテナ装置が大きくなるのを防止することができる。
【0051】
また、グラウンドビア140とグラウンドパターン141は、パッチアンテナパターン110の周辺に発生することのある不必要な周波数成分の移動通路を作用して、不必要な周波数成分はグラウンドパターン141、水平連結部142、グラウンドビア140を通じてグラウンドプレーン201に伝達でき、これによってノイズ周波数成分によるアンテナ装置の性能低下を防止することができる。
【0052】
このように、一実施形態によるアンテナ装置1000aは、フィードビア120の側面に位置するグラウンドビア140とグラウンドパターン141を含むことによって、追加カップリングを誘導してパッチアンテナパターン110の利得と帯域幅を向上させることができ、グラウンドビア140とグラウンドパターン141をグラウンドプレーン201とパッチアンテナパターン110の間にパッチアンテナパターン110と上下方向に重畳するように配置することによって、グラウンドビアとグラウンドパターンの配置のためにアンテナ装置が大きくなるのを防止することができる。
【0053】
したがって、本実施形態によるアンテナ装置によれば、アンテナ装置の性能は向上しながらもアンテナを小型化することができる。
【0054】
以下、図3および図4を参照すれば、他の一実施形態によるアンテナ装置1000bについて説明する。図3は他の一実施形態によるアンテナ装置の斜視図であり、図4図3に示したアンテナ装置の断面図である。
【0055】
図3および図4を参照すれば、本実施形態によるアンテナ装置1000bは先に図1および図2を参照して説明した実施形態によるアンテナ装置1000aと類似している。同一な構成要素に対する具体的な説明は省略する。
【0056】
本実施形態によるアンテナ装置1000bは、誘電体層101を挟んで上下方向、例えば第3方向zに互いに重畳するグラウンドプレーン201とパッチアンテナパターン110、グラウンドプレーン201と誘電体層101の一部分を貫通するように形成されており、パッチアンテナパターン110に電気的に連結されているフィードビア120、フィードビア120から拡張されているフィードパターン130、グラウンドプレーン201から拡張されて誘電体層101を貫通するように形成されているグラウンドビア140およびグラウンドビア140から拡張されてフィードビア120の側面に位置するグラウンドパターン141を含む。
【0057】
グラウンドプレーン201の上には、即ち、第3方向z側には誘電体層101が位置し、誘電体層101の上には、即ち、第3方向zにはパッチアンテナパターン110が位置する。
【0058】
パッチアンテナパターン110はアンテナ装置1000bの周波数特性によって平面形態および大きさが決定でき、これはアンテナ装置の設計によって変更可能であるのが自明である。
【0059】
グラウンドプレーン201はホール21を有し、フィードビア120はグラウンドプレーン201のホール21と誘電体層101の一部分を貫通するように第3方向zに沿って形成されており、フィードパターン130と連結され、フィードパターン130はパッチアンテナパターン110に直接連結されない。即ち、フィードビア120とフィードパターン130はパッチアンテナパターン110と第3方向zに沿って離隔されるように配置される。
【0060】
グラウンドビア140は、グラウンドプレーン201と連結されて誘電体層101の一部分を貫通するように第3方向zに沿って形成されている。グラウンドパターン141は、グラウンドビア140から水平連結部142を通じて拡張されてフィードビア120の側面に位置する。
【0061】
グラウンドビア140およびグラウンドパターン141、水平連結部142は、パッチアンテナパターン110と上下方向、即ち、第3方向zに互いに重畳するように配置される。
【0062】
グラウンドビア140とグラウンドパターン141は、パッチアンテナパターン110と接触しない。
【0063】
グラウンドプレーン201を基準にして第3方向zに測定したグラウンドビア140の第1高さh1は、グラウンドプレーン201を基準にして第3方向zに測定したパッチアンテナパターン110の第2高さh2より小さい。また、グラウンドプレーン201を基準にして第3方向zに測定したフィードビア120とフィードパターン130の第3高さh3は、グラウンドプレーン201を基準にして第3方向zに測定したパッチアンテナパターン110の第2高さh2より小さい。
【0064】
また、水平方向、即ち、第1方向xと第2方向yに沿って測定したグラウンドビア140とグラウンドパターン141の第1幅w1は、第1方向xと第2方向yに沿って測定したパッチアンテナパターン110の第2幅w2より狭い。
【0065】
パッチアンテナパターン110の中心を過ぎて第3方向zに伸びた仮想の中心線cを基準にして、フィードビア120と中心線cの間の間隔は、グラウンドビア140と中心線cの間の間隔とほとんど同じであってもよい。
【0066】
フィードビア120とグラウンドビア140がパッチアンテナパターン110の中心線cを基準にして互いに同じ間隔を成すように配置されることによって、アンテナの放射パターンがチルト(tilt)されるのを防止することができ、基準方向(boresight)上アンテナの放射パターンが正位置に配置されて、複数のアンテナを含むアンテナアレイ構造に含まれても放射パターンが変化しないことになる。
【0067】
図示してはいないが、グラウンドプレーン201の下、即ち、第3方向zと反対の方向にはフィードビア120に連結されて、電気信号を伝達するための電子素子が配置できる。
【0068】
電子素子からフィードビア120に電気信号を伝達すれば、電気信号の印加を受けたフィードビア120に連結されたフィードパターン130とパッチアンテナパターン110はカップリングされ、パッチアンテナパターン110はカップリングフィーディング(coupling feeding)によって給電される。給電されたパッチアンテナパターン110は、グラウンドプレーン201とカップリングによってRF信号を送受信することができる。
【0069】
この時、フィードビア120の側面に位置するグラウンドビア140およびグラウンドパターン141とフィードビア120の間にもカップリングが行われ、これによってパッチアンテナパターン110の利得と帯域幅を向上させることができる。
【0070】
また、グラウンドビア140とグラウンドパターン141は、パッチアンテナパターン110と上下方向、即ち、第3方向zに互いに重畳するように配置され、パッチアンテナパターン110が占める領域内に配置されるため、グラウンドビアとグラウンドパターンをアンテナパッチの側面に形成する場合と異なり、グラウンドビアとグラウンドパターンの配置のためにアンテナ装置が大きくなるのを防止することができる。
【0071】
また、グラウンドビア140とグラウンドパターン141はパッチアンテナパターン110の周辺に発生することのある不必要な周波数成分の移動通路を作用して、不必要な周波数成分はグラウンドビア140とグラウンドパターン141を通じてグラウンドプレーン201に伝達でき、これによってノイズ周波数成分によるアンテナ装置の性能低下を防止することができる。
【0072】
このように、一実施形態によるアンテナ装置1000bはフィードビア120の側面に位置するグラウンドビア140とグラウンドパターン141を含むことによって、追加カップリングを誘導してパッチアンテナパターン110の利得と帯域幅を向上させることができ、グラウンドビア140とグラウンドパターン141をグラウンドプレーン201とパッチアンテナパターン110の間にパッチアンテナパターン110と上下方向に重畳するように配置することによって、グラウンドビアとグラウンドパターンの配置のためにアンテナ装置が大きくなるのを防止することができる。
【0073】
したがって、本実施形態によるアンテナ装置によれば、アンテナ装置の性能は向上しながらもアンテナを小型化することができる。
【0074】
先に説明した実施形態によるアンテナ装置の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置に全て適用可能である。
【0075】
以下、図5および図6を参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置1000cについて説明する。図5は他の一実施形態によるアンテナ装置の斜視図であり、図6図5に示したアンテナ装置の断面図である。
【0076】
図5および図6を参照すれば、本実施形態によるアンテナ装置1000cは、先に図3および図4を参照して説明した実施形態によるアンテナ装置1000bと類似している。同一な構成要素についての具体的な説明は省略する。
【0077】
本実施形態によるアンテナ装置1000cは、誘電体層101を挟んで上下方向、例えば第3方向zに互いに重畳するグラウンドプレーン201とパッチアンテナパターン110、グラウンドプレーン201と誘電体層101の一部分を貫通するように形成されている第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120b、第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bから拡張されてパッチアンテナパターン110と上下方向、例えば第3方向zに互いに重畳する第1フィードパターン130aおよび第2フィードパターン130b、グラウンドプレーン201から拡張されて誘電体層101を貫通するように形成されているグラウンドビア140、そしてグラウンドビア140から第1水平連結部142aと第2水平連結部142bを通じて拡張されて第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bの側面に位置する第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンド141bを含む。
【0078】
グラウンドプレーン201の上には、第3方向z側には誘電体層101が位置し、誘電体層101の上には、即ち、第3方向zにはパッチアンテナパターン110が位置する。
【0079】
パッチアンテナパターン110はアンテナ装置1000c)の周波数特性により平面形態および大きさが決定でき、これはアンテナ装置の設計によって変更可能であるのが自明である。
【0080】
グラウンドプレーン201は、第1ホール21aおよび第2ホール21bを有し、第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bはグラウンドプレーン201の第1ホール21aおよび第2ホール21bと誘電体層101の一部分を貫通するように第3方向zに沿って形成されており、パッチアンテナパターン110に直接連結されない。第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bに連結された第1フィードパターン130aおよび第2フィードパターン130bもパッチアンテナパターン110に直接連結されない。
【0081】
即ち、第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bと第1フィードパターン130aおよび第2フィードパターン130bはパッチアンテナパターン110と第3方向zに沿って離隔されるように配置されて、パッチアンテナパターン110と上下重畳する。
【0082】
グラウンドビア140は、グラウンドプレーン201と連結されて誘電体層101の一部分を貫通するように第3方向zに沿って形成されている。第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bは、グラウンドビア140から第1水平連結部142aおよび第2水平連結部142bを通じて拡張されて第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bの側面に位置する。
【0083】
グラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bは、パッチアンテナパターン110と上下方向、即ち、第3方向zに互いに重畳するように配置される。
【0084】
グラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bは、パッチアンテナパターン110と接触しない。
【0085】
グラウンドプレーン201を基準にして第3方向zに測定したグラウンドビア140の第1高さh1は、グラウンドプレーン201を基準にして第3方向zに測定したパッチアンテナパターン110の第2高さh2より小さい。また、グラウンドプレーン201を基準にして第3方向zに測定した第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bと第1フィードパターン130aおよび第2フィードパターン130bの第3高さh3は、グラウンドプレーン201を基準にして第3方向zに測定したパッチアンテナパターン110の第2高さh2とグラウンドビア140の第1高さh1より小さい。
【0086】
また、水平方向、即ち、第1方向xまたは第2方向yに沿って測定したグラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bの第1幅w1は第1方向xまたは第2方向yに沿って測定したパッチアンテナパターン110の第2幅w2より狭い。
【0087】
グラウンドプレーン201の下、即ち、第3方向zと反対の方向には第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bに連結されて、電気信号を伝達するための電子素子が配置できる。
【0088】
電子素子から第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bに電気信号が伝達されれば、電気信号の印加を受けた第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bに連結された第1フィードパターン130aおよび第2フィードパターン130bとパッチアンテナパターン110はカップリングをなすことによってパッチアンテナパターン110は給電される。給電されたパッチアンテナパターン110は、グラウンドプレーン201とカップリングによってRF信号を送受信することができる。
【0089】
パッチアンテナパターン110には第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bの二つのフィードビアを通じて給電され、第1フィードビア120aおよび第1フィードパターン130aによってパッチアンテナパターン110に形成される第1表面電流と第2フィードビア120bおよび第2フィードパターン130bによってパッチアンテナパターン110に形成される第2表面電流は互いに異なってもよく、互いに異なる方向に流れてもよい。パッチアンテナパターン110は、第1フィードビア120aおよび第1フィードパターン130aによって生成される第1表面電流による第1RF信号と、第2フィードビア120bおよび第2フィードパターン130bによって形成される第2表面電流による第2RF信号を送受信することができる。
【0090】
一方、グラウンドビア140は、第1フィードビア120aおよび第1フィードパターン130aによってパッチアンテナパターン110に生成される第1表面電流と、第2フィードビア120bおよび第2フィードパターン130bによってパッチアンテナパターン110に生成される第2表面電流との合計が0になるパッチアンテナパターン110の位置に重畳するように配置できる。例えば、グラウンドビア140は、パッチアンテナパターン110の中心部分と重畳するように配置されてもよい。また、第1フィードビア120aとグラウンドビア140の間の間隔は第2フィードビア120bとグラウンドビア140の間の間隔と互いに同じであってもよく、グラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aの間の第1水平連結部142aとグラウンドビア140と第2グラウンドパターン141bの間の第2水平連結部142bとは互いに直角を成すように配置できる。
【0091】
このように、グラウンドビア140をパッチアンテナパターン110の中心部分と重畳するように配置することによって、第1フィードビア120aと第2フィードビア120bの間の影響を減らして隔離度を高めることができ、これにより、第1フィードビア120aおよび第1フィードパターン130aによって生成される第1表面電流による第1RF信号と第2フィードビア120bおよび第2フィードパターン130bによって形成される第2表面電流による第2RF信号との間の相互干渉を減らすことができる。
【0092】
先に説明したように、パッチアンテナパターン110は第1フィードビア120aおよび第1フィードパターン130aによって生成される第1表面電流による第1RF信号と第2フィードビア120bおよび第2フィードパターン130bによって形成される第2表面電流による第2RF信号を送受信することができ、この時、第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bの側面に位置する第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bと第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bの間にもカップリングが行われ、これにより、パッチアンテナパターン110の利得と帯域幅を向上させることができる。
【0093】
また、グラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bはパッチアンテナパターン110と上下方向、即ち、第3方向zに互いに重畳するように配置され、パッチアンテナパターン110が占める領域内に配置されるため、グラウンドビアとグラウンドパターンをアンテナパッチの側面に形成する場合と異なり、グラウンドビアとグラウンドパターンの配置のためにアンテナ装置が大きくなるのを防止することができる。
【0094】
また、グラウンドビア140を通じて第1フィードビア120aと第2フィードビア120bの間の影響を減らして隔離度を高め、これにより、第1フィードビア120aおよび第1フィードパターン130aによって生成される第1表面電流による第1RF信号と第2フィードビア120bおよび第2フィードパターン130bによって形成される第2表面電流による第2RF信号との間の相互干渉を減らすことができる。
【0095】
また、グラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bはパッチアンテナパターン110の周辺に発生することのある不必要な周波数成分の移動通路を作用して、不必要な周波数成分はグラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bを通じてグラウンドプレーン201に伝達でき、これによってノイズ周波数成分によるアンテナ装置の性能低下を防止することができる。
【0096】
このように、実施形態によるアンテナ装置1000aは、第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bの側面に位置するグラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bを含むことによって、追加カップリングを誘導してパッチアンテナパターン110の利得と帯域幅を向上させることができ、グラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bをグラウンドプレーン201とパッチアンテナパターン110の間にパッチアンテナパターン110と上下方向に重畳するように配置することによって、グラウンドビアとグラウンドパターンの配置のためにアンテナ装置が大きくなるのを防止することができる。
【0097】
したがって、本実施形態によるアンテナ装置によれば、アンテナ装置の性能は向上しながらもアンテナを小型化することができる。
【0098】
先に説明した実施形態によるアンテナ装置の多くの特徴は、本実施形態によるアンテナ装置に全て適用可能である。
【0099】
以下、図7aおよび図7bと図8aおよび図8bを参照して、他の一実施形態によるアンテナ装置1000dについて説明する。図7aおよび図7bは他の一実施形態によるアンテナ装置の斜視図であり、図7bは図7aのアンテナ装置でパッチアンテナパターンが省略された構造を示す。図8aおよび図8bは一実施形態によるアンテナ装置の平面図であり、図8bは図8aのアンテナ装置でパッチアンテナパターンが省略された構造を示す。
【0100】
図7aおよび図7bと図8aおよび図8bを参照すれば、本実施形態によるアンテナ装置1000dは、グラウンドプレーン201、グラウンドプレーン201と複数の誘電体層101a、101b、101c、101d、101e、101fを挟んで上下重畳するパッチアンテナパターン110、パッチアンテナパターン110と重畳し複数の誘電体層101a、101b、101c、101d、101e、101fの一部を貫通する第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120b、第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bに連結された第1フィードパターン130aおよび第2フィードパターン130b、グラウンドプレーン201に連結されたグラウンドビア140、グラウンドビア140から第1水平連結部142aと第2水平連結部142bを通じて拡張されて、第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bの側面に位置する第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141b、そしてフィードビア120a、120bおよびフィードパターン130a、130b周辺に位置する複数の第1ダミーパターン150と複数の第2ダミーパターン160を含む。
【0101】
パッチアンテナパターン110は、グラウンドプレーン201と複数の誘電体層101a、101b、101c、101d、101e、101fを挟んで上下方向、即ち、第3方向zに沿って互いに重畳する。即ち、グラウンドプレーン201は複数の誘電体層101a、101b、101c、101d、101e、101fのうちの第3方向zに沿って最も下に位置する第1誘電体層101aの下に位置し、パッチアンテナパターン110は複数の誘電体層101a、101b、101c、101d、101e、101fのうちの第3方向zに沿って最も上に位置する第7誘電体層101gの上に配置されてもよい。
【0102】
パッチアンテナパターン110は、アンテナ装置の中心に位置する第1パッチアンテナパターン110aと、第1パッチアンテナパターン110a周辺に位置する複数の第2パッチアンテナパターン110bを含む。
【0103】
第1パッチアンテナパターン110aと複数の第2パッチアンテナパターン110bは、多角形の平面形態を有することができる。
【0104】
図示した実施形態によれば、第1パッチアンテナパターン110aは、第1方向xおよび第2方向yが成す一平面上、八角形の平面形態を有することができ、八角形は第1方向xと平行であり互いに離隔されている第1辺111a1と第2辺111a2、第2方向yと平行である第3辺111a3と第4辺111a4、そして第1方向xおよび第2方向yと斜線を成すように伸びた第5辺111a5、第6辺111a6、第7辺111a7および第8辺111a8を有する。例えば、第5辺111a5、第6辺111a6、第7辺111a7および第8辺111a8は、第1方向xおよび第2方向yと約45度または約135度を成すことができる。
【0105】
第1パッチアンテナパターン110a周辺に位置する複数の第2パッチアンテナパターン110bは、第1パッチアンテナパターン110aの第5辺111a5、第6辺111a6、第7辺111a7および第8辺111a8と隣接して配置される複数のサブパッチアンテナパターン110b1、110b2、110b3、110b4を含む。
【0106】
複数のサブパッチアンテナパターン110b1、110b2、110b3、110b4は第1方向xおよび第2方向yが成す一平面上、それぞれ直角三角形形態を有することができ、直角三角形形態の四つのサブパッチアンテナパターン110b1、110b2、110b3、110b4の斜辺111b1、111b2、111b3、111b4は第1パッチアンテナパターン110aの第5辺111a5、第6辺111a6、第7辺111a7および第8辺111a8と離隔して互いに対向するように配置される。
【0107】
第1パッチアンテナパターン110aと複数の第2パッチアンテナパターン110bは共にほとんど四角形の平面形態を成すことができる。例えば、パッチアンテナパターン110の第2方向yの幅は約3.5mmであってもよい。
【0108】
第1パッチアンテナパターン110aは複数のスリット112a1、112a2、112a3、112a4を有し、複数のスリット112a1、112a2、112a3、112a4は第1パッチアンテナパターン110aの第1辺111a1、第2辺111a2、第3辺111a3および第4辺111a4に隣接した位置に形成できる。
【0109】
複数のスリット112a1、112a2、112a3、112a4は、第1パッチアンテナパターン110aの第1辺111a1、第2辺111a2、第3辺111a3および第4辺111a4に隣接した正四角形形態とこれから拡張されて狭い幅を有する長方形形態が合された形状を有することができる。
【0110】
先に説明した第1パッチアンテナパターン110aと複数の第2パッチアンテナパターン110bの平面形態は一例であって、第1パッチアンテナパターン110aと複数の第2パッチアンテナパターン110bの平面形態はこれに限定されず、アンテナ装置1000の設計によって変形可能であるのは自明である。
【0111】
グラウンドプレーン201は第1ホール21aと第2ホール21bを有し、第1フィードビア120aと第2フィードビア120bはグラウンドプレーン201の第1ホール21aと第2ホール21bと複数の誘電体層101a、101b、101c、101d、101e、101fのうちの一部、例えば第1誘電体層101a、第2誘電体層101b、第3誘電体層101cを貫通するように形成できる。
【0112】
第1フィードパターン130aおよび第2フィードパターン130bは第1フィードビア120aと第2フィードビア120bに連結され、第1パッチアンテナパターン110aの第5辺111a5と第6辺111a6に隣接するように配置できる。また、第1フィードパターン130aおよび第2フィードパターン130bは第1パッチアンテナパターン110aの第5辺111a5および第6辺111a6に隣接した第1サブパッチアンテナパターン110b1および第2サブパッチアンテナパターン110b2と上下方向、即ち、第3方向zに沿って重畳するように配置できる。
【0113】
グラウンドプレーン201に連結されたグラウンドビア140は、複数の誘電体層101a、101b、101c、101d、101e、101fのうちの一部、例えば第1誘電体層101a、第2誘電体層101b、第3誘電体層101c、第4誘電体層101d、第5誘電体層101eおよび第6誘電体層101fを貫通するように形成できる。
【0114】
第1グラウンドパターン141aと第2グラウンドパターン141bは、第1水平連結部142aと第2水平連結部142bを通じてグラウンドビア140から拡張されて第2誘電体層101bの上に配置されてもよい。第1グラウンドパターン141aと第2グラウンドパターン141bは、第2誘電体層101bの上に位置して、第1フィードビア120aと第2フィードビア120bの各側面を囲むように配置できる。第1グラウンドパターン141aと第2グラウンドパターン141bは、第2誘電体層101bの上で第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bと離隔して配置され、第3方向zに沿ってパッチアンテナパターン110と重畳するように配置される。
【0115】
グラウンドビア140は、グラウンドプレーン201を基準にして第3方向zに沿って第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bと第1フィードパターン130aおよび第2フィードパターン130bより高さが高く、パッチアンテナパターン110よりは高さが低くてもよい。したがって、グラウンドビア140はパッチアンテナパターン110と連結されず、第3方向zに沿ってパッチアンテナパターン110と重畳するように配置される。
【0116】
このように、グラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bはパッチアンテナパターン110と上下方向、即ち、第3方向zに互いに重畳するように配置されるため、グラウンドビアとグラウンドパターンをアンテナパッチの側面に形成する場合と異なり、グラウンドビアとグラウンドパターンの配置のためにアンテナ装置が大きくなるのを防止することができる。
【0117】
複数の第1ダミーパターン150は、第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bと第1フィードパターン130aおよび第2フィードパターン130b周辺に配置され、パッチアンテナパターン110と上下方向、即ち、第3方向zに互いに重畳するように配置される。複数の第1ダミーパターン150は、複数の誘電体層101a、101b、101c、101d、101e、101fのうちの第1誘電体層101a、第2誘電体層101b、第3誘電体層101c、第4誘電体層101d、第5誘電体層101eおよび第6誘電体層101fの上にそれぞれ位置しパッチアンテナパターン110の表面と垂直を成す第3方向zに沿って複数の多角形形態のパターンが重畳された形状であってもよい。例えば、複数の多角形形態は、第1誘電体層101a、第2誘電体層101b、第3誘電体層101c、第4誘電体層101d、第5誘電体層101eおよび第6誘電体層101fの上にそれぞれ位置する6個の四角形パターンが第3方向zに沿って重畳された形態であってもよい。
【0118】
複数の第1ダミーパターン150は、グラウンドプレーン201とパッチアンテナパターン110の間の複数の誘電体層101a、101b、101c、101d、101e、101fの間の空間を満たして、パッチアンテナパターン110が複数の誘電体層101a、101b、101c、101d、101e、101fの上で形態変化なくよく維持されるように助け、グラウンドプレーン201とパッチアンテナパターン110の間の複数の誘電体層101a、101b、101c、101d、101e、101fの間の空間を満たして、第1フィードパターン130aと第2フィードパターン130bを通じて給電される電流が周辺の誘電体層を通じて損失されずパッチアンテナパターン110に重点的に給電されるように助けることができる。
【0119】
複数の第2ダミーパターン160は、パッチアンテナパターン110と上下方向、即ち、第3方向zに互いに重畳せず、第1方向xに沿ってパッチアンテナパターン110の両側に配置されてもよく、複数の誘電体層101a、101b、101c、101d、101e、101fのうちの第1誘電体層101a、第2誘電体層101b、第3誘電体層101c、第4誘電体層101d、第5誘電体層101eおよび第6誘電体層101fの上にそれぞれ位置しパッチアンテナパターン110の表面と垂直を成す第3方向zに沿って複数の多角形形態のパターンが重畳された形状であってもよい。例えば、複数の多角形形態は、第1誘電体層101a、第2誘電体層101b、第3誘電体層101c、第4誘電体層101d、第5誘電体層101eおよび第6誘電体層101fの上にそれぞれ位置する6個の四角形パターンが第3方向zに沿って重畳された形態であってもよい。
【0120】
複数の第2ダミーパターン160はパッチアンテナパターン110周辺に位置する複数の誘電体層101a、101b、101c、101d、101e、101fの高さがパッチアンテナパターン110の周辺で低くなるのを防止することができ、パッチアンテナパターン110の周辺領域を満たしてパッチアンテナパターン110の縁を通じて流れる電流がパッチアンテナパターン110の周辺に損失されることを防止して第1フィードパターン130aと第2フィードパターン130bを通じて給電される電流が周辺の誘電体層を通じて損失されずパッチアンテナパターン110に重点的に給電されるように助けることができる。
【0121】
以下、図7aおよび図7bと図8aおよび図8bと共に図9図11、そして図12aおよび図12bを参照して、一実施形態によるアンテナ装置1000dについてより具体的に説明する。図9は一実施形態によるアンテナ装置の断面図であり、図10は一実施形態によるアンテナ装置の一部を示した斜視図であり、図11は一実施形態によるアンテナ装置の一部を示した斜視図である。図12aおよび図12bは、一実施形態による電流経路を概念的に示した図である。
【0122】
まず、図9を参照すれば、本実施形態によるアンテナ装置1000dは、第3方向zに沿って複数の誘電体層101a、101b、101c、101d、101e、101fの下に位置する連結部200と、連結部200の下に位置する電子素子300とをさらに含む。
【0123】
連結部200は、印刷回路基板(PCB)であってもよく、フレキシブルであってもよい。
【0124】
連結部200はグラウンドプレーン201と複数の金属層201a、201b、201cを含むことができ、グラウンドビア140はグラウンドプレーン201に連結できる。
【0125】
第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bは、グラウンドプレーン201に形成された第1ホール21aと第2ホール21bを貫通するように形成されて、連結部200の複数の金属層201a、201b、201cのうちのいずれか一層に連結されて、連結部200の下に連結された電子素子300から電気信号の伝達を受けることができる。
【0126】
電子素子300から第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bに電気信号が印加されれば、第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bに連結された第1フィードパターン130aおよび第2フィードパターン130bに電気信号が印加される。先に説明したように、第1フィードパターン130aおよび第2フィードパターン130bは、パッチアンテナパターン110と直接連結されず、第3方向zに沿って上下重畳するように配置されて、カップリング方式の給電経路を提供する。
【0127】
このように、第1フィードパターン130aおよび第2フィードパターン130bは、パッチアンテナパターン110と直接接触しないように配置されてカップリング方式の給電経路を提供するため、第1フィードパターン130aおよび第2フィードパターン130bの形態によってパッチアンテナパターン110に所望のインピーダンスを提供することができ、これによる共振周波数を調節することができ、パッチアンテナパターン110の帯域幅を調節することができる。
【0128】
図9と共に図10を参照して、本実施形態によるアンテナ装置1000dのフィードパターン130について説明する。図10のフィードパターン130は、第1フィードパターン130aと第2フィードパターン130bのうちのいずれか一つであってもよい。
【0129】
図9と共に図10を参照すれば、フィードパターン130、130a、130bは、フィードビア120、120a、120bに連結された第1パターン部131、131a、131bと、第1パターン部131、131a、131bに連結されて第4誘電体層101dを貫通する第2パターン部132、132a、132b、第2パターン部132、132a、132bに連結されて第4誘電体層101dの上で水平方向にパッチアンテナパターン110の中心に向かって拡張された第3パターン部133、133a、133bを含む。
【0130】
第1パターン部131、131a、131b、第2パターン部132、132a、132bおよび第3パターン部133、133a、133bは一方向に回転された捲線(coil)形態を有することができ、第3パターン部133、133a、133bはパッチアンテナパターン110の中心に向かって拡張された線状拡張部134を含むことができる。
【0131】
このように、捲線形態を有するフィードパターン130、130a、130bを通じてパッチアンテナパターン110に給電することができ、フィードパターン130、130a、130bを通じて伝送されるRF信号に対応する電流はフィードパターン130、130a、130bを通じて流れながら、フィードパターン130、130a、130bの捲線形態に沿って回転できる。これにより、フィードパターン130、130a、130bの自己インダクタンス(self-inductance)はブースト(boost)できるので、フィードパターン130、130a、130bは比較的大きなインダクタンスを有することができ、パッチアンテナパターン110はフィードパターン130のインダクタンスに対応する追加共振周波数に基づいてさらに広い帯域幅を有することができる。また、捲線形態に沿って流れた電流が第3パターン部133、133a、133bの線状拡張部134、134a、134bに集中でき、これによって線状拡張部134、134a、134bとパッチアンテナパターン110の間の電磁気的カップリングの集中度が高まることになり、これによってパッチアンテナパターン110の利得は向上することができる。
【0132】
一方、先に説明したように、パッチアンテナパターン110には第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bの二つのフィードビアを通じて給電され、第1フィードビア120aおよび第1フィードパターン130aによってパッチアンテナパターン110に形成される第1表面電流と第2フィードビア120bおよび第2フィードパターン130bによってパッチアンテナパターン110に形成される第2表面電流は互いに異なってもよく、互いに異なる方向に流れてもよい。
【0133】
第1表面電流に基づいて伝播される第1RF信号の少なくとも一部分と第2表面電流に基づいて伝播される第2RF信号の少なくとも一部分は互いに直交的(orthogonal)であってもよく、第1RF信号と第2RF信号の間の直交性が高いほど、パッチアンテナパターン110の第1RF信号と第2RF信号に対する利得が高くなり得る。この時、第1フィードビア120aを通じた給電経路と第2フィードビア120bを通じた給電経路の間に相互影響が小さいほど、第1RF信号と第2RF信号の間の直交性が高くなり得る。
【0134】
図11を参照すれば、本実施形態によるアンテナ装置1000dのグラウンドビア140は、第1フィードビア120aおよび第1フィードパターン130aによってパッチアンテナパターン110に生成される第1表面電流と第2フィードビア120bおよび第2フィードパターン130bによってパッチアンテナパターン110に生成される第2表面電流の合計が0になるパッチアンテナパターン110の位置に重畳するように配置できる。例えば、グラウンドビア140は、パッチアンテナパターン110の中心部分と重畳するように配置されてもよい。また、第1フィードビア120aとグラウンドビア140の間の間隔は第2フィードビア120bとグラウンドビア140の間の間隔と互いに同じであってもよく、グラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aの間の第1水平連結部142aと、グラウンドビア140と第2グラウンドパターン141bの間の第2水平連結部142bとは、互いに直角を成すように配置できる。
【0135】
このように、グラウンドビア140をパッチアンテナパターン110の中心部分と重畳するように配置することによって、第1フィードビア120aと第2フィードビア120bの間の影響を減らして隔離度を高めることができ、これにより、第1フィードビア120aおよび第1フィードパターン130aによって生成される第1表面電流による第1RF信号と第2フィードビア120bおよび第2フィードパターン130bによって形成される第2表面電流による第2RF信号との間の相互干渉を減らすことができる。これによって、第1RF信号と第2RF信号の間の直交性が高くなり得る。
【0136】
先に説明したように、グラウンドビア140は、グラウンドプレーン201を基準にして第3方向zに沿って第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bと第1フィードパターン130aおよび第2フィードパターン130bより高さが高く、パッチアンテナパターン110よりは高さが低いように形成される。したがって、第1フィードビア120aと第2フィードビア120bの間の隔離度を高めることができ、これによって第1RF信号と第2RF信号の間の直交性が高くなり得る。
【0137】
また、本実施形態によるアンテナ装置1000dは、グラウンドビア140周辺に位置する複数のサブグラウンドビア143を含み、複数のサブグラウンドビア143によって第1フィードビア120aと第2フィードビア120bの間の隔離度を追加的に高めることができる。
【0138】
また、本実施形態によるアンテナ装置1000dの第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bは第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bと追加的な電気的カップリングをなし、これにより、パッチアンテナパターン110の利得と帯域幅を向上させることができる。本実施形態によるアンテナ装置1000dの第1グラウンドパターン141aと第2グラウンドパターン141bはそれぞれ第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bを囲む環形態を含むが、これに限定されない。
【0139】
図8aに示したように、パッチアンテナパターン110の第1パッチアンテナパターン110aは多角形形態を有し、多角形形態の各辺111a1、111a2、111a3、111a4、111a5、111a6、111a7、111a8のうちの互いに隣接した辺は90度より大きな角度を成し、これにより、パッチアンテナパターン110の辺に沿って流れる電流の相互影響を減らすことができて、第1RF信号と第2RF信号に対するパッチアンテナパターン110の利得を高めることができる。
【0140】
また、パッチアンテナパターン110の第1パッチアンテナパターン110a周辺に位置する複数の第2パッチアンテナパターン110bは第1パッチアンテナパターン110aと共に追加インピーダンスを形成することができるので、パッチアンテナパターン110の大きさを大きくしないながらもパッチアンテナパターン110の帯域幅を広げることができる。
【0141】
また、第1フィードパターン130aと第2フィードパターン130bの少なくとも一部分は複数の第2パッチアンテナパターン110bの一部とそれぞれ重畳することによって、第1フィードパターン130aと第2フィードパターン130bの電気的離隔距離はさらに長くなり、第1RF信号と第2RF信号に対するパッチアンテナパターン110の帯域幅を広げることができる。
【0142】
また、グラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bはパッチアンテナパターン110の周辺に発生することのある不必要な周波数成分の移動通路を作用して、不必要な周波数成分はグラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bを通じてグラウンドプレーン201に伝達でき、これによってノイズ周波数成分によるアンテナ装置の性能低下を防止することができる。
【0143】
一方、パッチアンテナパターン110の第1パッチアンテナパターン110aの第1辺111a1、第2辺111a2、第3辺111a3および第4辺111a4に隣接した位置に配置された複数のスリット112a1、112a2、112a3、112a4によって第1パッチアンテナパターン110aの表面に流れる電流長さ(path)が長くなり、これによって第1パッチアンテナパターン110aの大きさを小さくしながらも十分な電流経路を確保して電流による第1RF信号と第2RF信号の強度を高めることができる。
【0144】
これについて、図8aと共に図12aおよび図12bを参照してより具体的に説明する。
【0145】
図8aと共に図12aを参照すれば、第1パッチアンテナパターン110aは複数のスリット112a1、112a2、112a3、112a4を有する。図12aに示したように、フィードビアおよびフィードパターン、例えば、第1フィードビア120aおよび第1フィードパターン130aを通じて伝達される第1フィード電気信号は第1フィードパターン130aと隣接した第1パッチアンテナパターン110aの第5辺111a5近所に位置する信号印加部Sから第1パッチアンテナパターン110aの第5辺111a5と対向する第7辺111a7側に第1経路P1に沿って伝達される。これと同時に、第1パッチアンテナパターン110aの第6辺111a6に向かって第2経路P2に沿って伝達され、第1パッチアンテナパターン110aの第8辺111a8に向かって第3経路P3に沿って伝達される。この時、複数のスリット112a1、112a2、112a3、112a4のうちの第2経路P2と第3経路P3に隣接した第2スリット112a2と第4スリット112a4は、第2経路P2と第3経路P3に沿って流れる電流の経路(path)を長くする。
【0146】
図示してはいないが、第2フィードビア120bおよび第2フィードパターン130bを通じて伝達される第2フィード電気信号は、第2フィードパターン130bに隣接した第1パッチアンテナパターン110aの第6辺111a6近所から第1パッチアンテナパターン110aの第8辺111a8、第5辺111a5と第7辺111a7に向かって伝達できる。
【0147】
複数のスリット112a1、112a2、112a3、112a4の平面形態は、第1パッチアンテナパターン110aの中心に近い位置で狭い幅を有する長方形の形状と、第1パッチアンテナパターン110aの第1辺111a1、第2辺111a2、第3辺111a3および第4辺111a4に近い位置で広い幅を有する長方形の形状が合された平面形態を有する。
【0148】
このように、複数のスリット112a1、112a2、112a3、112a4が第1パッチアンテナパターン110aの縁に隣接されるほど幅が広くなる二つの四角形が合された形状を有することによって、複数のスリット112a1、112a2、112a3、112a4の周辺に沿って流れる電流の経路が長くなり得る。
【0149】
図12bを参照して、一定の幅を有する四角形形態のスリットを有する第1場合(a)と実施形態によるアンテナ装置のように幅の狭い四角形形態と幅の広い四角形形態が合された形態のスリットを有する第2場合(b)を比較して説明する。
【0150】
第1場合(a)によれば、スリット周辺を過ぎる電流経路P0はスリット周辺でその経路方向が1回変更されるが、第2場合(b)によれば、スリット周辺を過ぎる電流経路Pはスリット中の狭い幅を有する部分近所で一次的に方向が変化した後、スリット中の広い幅を有する部分近所で二次的に方向が変化する。このように、スリット周辺でその方向が1回変更される第1場合(a)の電流経路P0に比べて、スリット周辺でその方向が2回変更される第2場合(b)の電流経路Pがさらに長い。
【0151】
実施形態によるアンテナ装置の第1パッチアンテナパターン110aは幅の狭い四角形形態と幅の広い四角形形態が合された形態の複数のスリット112a1、112a2、112a3、112a4を有することによって、第1パッチアンテナパターン110aの大きさを小さくしても表面に流れる電流長さ(path)を長くすることができ、これによって第1パッチアンテナパターン110aの大きさを小さくしながらも十分な電流経路を確保して電流による第1RF信号と第2RF信号の強度を高めることができる。
【0152】
本実施形態によるアンテナ装置1000dによれば、第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bの側面に位置する第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bを含むことによって、追加カップリングを誘導してパッチアンテナパターン110の利得と帯域幅を向上させることができ、パッチアンテナパターン110と連結されず、第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bより高さの高いグラウンドビア140と複数のサブグラウンドビア143を含んで第1フィードビア120aと第2フィードビア120bの間の隔離度を追加的に高めて、アンテナ装置の利得および帯域幅を広げることができる。
【0153】
また、グラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bをグラウンドプレーン201とパッチアンテナパターン110の間にパッチアンテナパターン110と上下方向に重畳するように配置することによって、グラウンドビアとグラウンドパターンの配置のためにアンテナ装置が大きくなるのを防止することができる。
【0154】
以下、図13図15を参照して、他の実施形態によるグラウンドパターンの形態について説明する。図13は他の一実施形態によるアンテナ装置の一部を示した平面図であり、図14は他の一実施形態によるアンテナ装置の一部を示した平面図であり、図15は他の一実施形態によるアンテナ装置の一部を示した平面図である。
図13を参照すれば、グラウンドビア140から拡張された第1グラウンドパターン141aと第2グラウンドパターン141bは、第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bの一部分を囲む半環形態の平面形態を有する。
【0155】
図14を参照すれば、グラウンドビア140から拡張された第1グラウンドパターン141aと第2グラウンドパターン141bは、第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bの一部分を囲み両角が丸くされたY字形態の平面形態を有する。
【0156】
図15を参照すれば、グラウンドビア140から拡張された第1グラウンドパターン141aと第2グラウンドパターン141bは、第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bと対向するように配置され長い一字形態の平面形態を有する。
【0157】
図13図15に示した第1グラウンドパターン141aと第2グラウンドパターン141bの平面形態と平面積は実施形態によるアンテナ装置の第1グラウンドパターン141aと第2グラウンドパターン141bの一例であって、第1グラウンドパターン141aと第2グラウンドパターン141bの平面形態および大きさは第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bと第1フィードビア120aおよび第2フィードビア120bの間のカップリングの大きさを所望の大きさに調節することができるように多様に変化可能である。
【0158】
以下、図16aおよび図16bを参照して、一実施形態による複数のアンテナを含むアンテナ装置について説明する。図16aは一実施形態によるアンテナ装置を示した平面図であり、図16bは図16aのアンテナ装置を示した断面図である。
【0159】
本実施形態によるアンテナ装置1000eは、複数個のパッチアンテナ100a1、100a2、100a3、100a4を含む。
【0160】
複数個のパッチアンテナ100a1、100a2、100a3、100a4は第1方向xに配置でき、各パッチアンテナ100a1、100a2、100a3、100a4は先に説明したアンテナ装置1000dと類似してもよい。
【0161】
複数個のパッチアンテナ100a1、100a2、100a3、100a4は、一つの電子素子300に連結されて電気信号の印加を受けることができる。
【0162】
複数個のパッチアンテナ100a1、100a2、100a3、100a4の間には複数の遮蔽パターン170が位置する。複数の遮蔽パターン170は複数の第1ダミーパターン150と複数の第2ダミーパターン160と同様に複数の誘電体層101a、101b、101c、101d、101e、101fのうちの第1誘電体層101a、第2誘電体層101b、第3誘電体層101c、第4誘電体層101d、第5誘電体層101eおよび第6誘電体層101fの上にそれぞれ位置しパッチアンテナパターン110の表面と垂直を成す第3方向zに沿って複数の多角形形態のパターンが重畳された形状を有することができる。しかし、複数の遮蔽パターン170は、複数の第1ダミーパターン150と複数の第2ダミーパターン160と異なり、第1方向xに長く伸びた一字形態の平面形態を有することができる。
【0163】
複数の遮蔽パターン170は互いに隣接した二つのパッチアンテナの間に位置し、隣接したパッチアンテナの間の隔離度を高めて隣接したアンテナの間の干渉を減らすことができる。
【0164】
先に説明した実施形態によるアンテナ装置の特徴は、本実施形態による複数のアンテナを含むアンテナ装置に全て適用可能である。
【0165】
図17aと図17bを参照して、他の一実施形態による複数のアンテナを含むアンテナ装置について説明する。図17aと図17bは他の一実施形態によるアンテナ装置を示した斜視図であり、図17bは図17aのアンテナ装置の一部をバンディングさせた状態を示す。
【0166】
図17aを参照すれば、本実施形態によるアンテナ装置1000fは、第1パッチアンテナグループ100b1と第2パッチアンテナグループ100b2を含む。
【0167】
第1パッチアンテナグループ100b1は第1方向xに配列されている複数個のパッチアンテナ100b11、100b12、100b13、100b14を含み、第2パッチアンテナグループ100b2は複数個のパッチアンテナ100b21、100b22、100b23、100b24を含む。
【0168】
第1パッチアンテナグループ100b1と第2パッチアンテナグループ100b2は、第1方向xと直角を成す第2方向yに離隔されている。
【0169】
第1パッチアンテナグループ100b1と第2パッチアンテナグループ100b2は、一つの連結部200に付着され、連結部200の下に位置する一つの電子素子300に連結されて一つの電子素子300から電気信号の印加を受けることができる。
【0170】
第1パッチアンテナグループ100b1と第2パッチアンテナグループ100b2の間には連結部200が露出されており、連結部200は印刷回路基板(PCB)であってもよく、フレキシブルであってもよい。
【0171】
したがって、第1パッチアンテナグループ100b1と第2パッチアンテナグループ100b2の間の連結部200は曲げられる。
【0172】
このように、第1パッチアンテナグループ100b1と第2パッチアンテナグループ100b2の間の連結部200はバンディングされて図17bに示したように、第1パッチアンテナグループ100b1と第2パッチアンテナグループ100b2は互いに異なる平面上に位置するように配置できる。
【0173】
図示してはいないが、複数個のパッチアンテナ100b11、100b12、100b13、100b14と複数個のパッチアンテナ100b21、100b22、100b23、100b24は先に説明した実施形態によるアンテナ装置の特徴を全て含むことができる。
【0174】
以下、図18を参照して、一実施形態によるアンテナ装置を含む電子機器について簡略に説明する。図18は、一実施形態によるアンテナ装置を含む電子機器を示した簡略図である。
【0175】
図18を参照すれば、実施形態による電子機器2000はアンテナ装置1000を含み、アンテナ装置1000は電子機器2000のセット基板400上に配置される。
【0176】
電子機器2000は、スマートフォン(smart phone)、個人用情報端末器(personal digital assistant)、デジタルビデオカメラ(digital video camera)、デジタルスチルカメラ(digital still camera)、ネットワークシステム(network system)、コンピュータ(computer)、モニター(monitor)、タブレット(tablet)、ラップトップ(laptop)、ネットブック(netbook)、テレビ(television)、ビデオゲーム(video game)、スマートウォッチ(smart watch)、オートモーティブ(Automotive)などであり得るが、これに限定されない。
【0177】
電子機器2000は多角形の辺を有することができ、アンテナ装置1000は電子機器2000の複数の辺のうちの少なくとも一部分に隣接して配置できる。
【0178】
より具体的に、アンテナ装置1000は、一つの連結部200に電気的に連結されており、電子機器2000のセット基板400の側面に位置する第1アンテナグループ100aと、セット基板400の後面に位置する第2アンテナグループ100bとを含むことができる。
【0179】
第1アンテナグループ100aと第2アンテナグループ100bの間の連結部200はバンディング可能であり、これにより、第1アンテナグループ100aと第2アンテナグループ100bは互いに異なる平面上に位置するように配置できる。したがって、第1アンテナグループ100aはセット基板400の側面に配置されてもよく、第2アンテナグループ100bはセット基板400の後面に配置されてもよい。
【0180】
このように、電子機器のセット基板の側面と後面に位置するアンテナグループを一つの連結部と一つの電子素子に連結して、同時に電気信号の印加を受けることができて、アンテナ装置が占める面積を減らしながらも多様な方向にアンテナグループを配置して、電子機器のRF信号の送受信能力を高めることができる。
【0181】
セット基板400には通信モジュール410および基底帯域回路420が配置でき、アンテナ装置1000は同軸ケーブル430を通じて通信モジュール410および基底帯域回路420に電気的に連結できる。
【0182】
通信モジュール410は、デジタル信号処理を行うように揮発性メモリ(例えば、DRAM)、非揮発性メモリ(例えば、ROM)、フラッシュメモリなどのメモリチップ、中央プロセッサー(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサー(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサー、暗号化プロセッサー、マイクロプロセッサー、マイクロコントローラーなどのアプリケーションプロセッサーチップ、アナログ-デジタルコンバータ、ASIC(application-specific IC)などのロジックチップのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0183】
基底帯域回路420は、アナログ-デジタル変換、アナログ信号に対する増幅、フィルタリングおよび周波数変換を行ってベース信号を生成することができる。基底帯域回路420から入出力されるベース信号は、ケーブルを通じてアンテナ装置に伝達できる。例えば、ベース信号は電気連結構造体とコアビアと配線を通じてICに伝達でき、ICはベース信号をミリメートルウェーブ(mmWave)帯域のRF信号に変換することができる。
【0184】
図示してはいないが、各アンテナ装置1000の第1アンテナグループ100aと第2アンテナグループ100b内のアンテナは、先に説明した実施形態によるアンテナ装置の特徴を全て含むことができる。
【0185】
以下、図19aおよび図19bを参照して、一実験例について説明する。図19aおよび図19bは、一実験例によるアンテナ装置の帯域幅結果を示すグラフである。
【0186】
本実験例では、先に説明した実施形態によるアンテナ装置1000dでグラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bを形成しない第1場合と実施形態によるアンテナ装置1000dのようにグラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bを形成した第2場合に対してS(scattering)パラメータ(parameter)を測定し、その結果を図19aおよび図19bに示した。
【0187】
図19aには第1場合の結果を示し、図19bには第2場合の結果を示した。
【0188】
図19aと図19bを参照すれば、第1場合の帯域幅は約5.5GHzであり、第2場合の帯域幅は約6.0GHzであったのが分かった。
【0189】
このように、実施形態によるアンテナ装置1000dのようにグラウンドビア140と第1グラウンドパターン141aおよび第2グラウンドパターン141bを形成した第2場合によれば、アンテナ装置の帯域幅が増加するのが分かった。
【0190】
その次に、表1を参照して、他の一実験例の結果について説明する。本実験例では先に説明した実施形態によるアンテナ装置1000dに対して、周波数によるアンテナ装置の利得を測定した。第1フィードビア120aおよび第1フィードパターン130aを通じて伝達される第1フィード電気信号によるアンテナ装置の利得と第2フィードビア120bおよび第2フィードパターン130bを通じて伝達される第2フィード電気信号によるアンテナ装置の利得を測定し、その結果を下記の表1に示した。例えば、第1フィード電気信号によってアンテナ装置は垂直偏波特性を有することができ、第2フィード電気信号よってアンテナ装置は水平偏波特性を有することができる。
【0191】
【表1】
【0192】
表1を参照すれば、アンテナ装置は互いに異なる偏波特性で周波数によってほとんど同じ利得を有するのが分かり、高周波数でも高い利得を有するのが分かった。
【0193】
以上で本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるのではなく次の特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を用いた当業者の様々な変形および改良形態も本発明の権利範囲に属するのである。
【符号の説明】
【0194】
1000、1000a、1000b、1000c、1000d、1000e、1000f:アンテナ装置
101、101a、101b、101c、101d、101e、101f:誘電体層
110、110a、110b:パッチアンテナパターン
120、120a、120b:フィードビア
130、130a、130b:フィードパターン
140:グラウンドビア
141、141a、141b:グラウンドパターン
150、160:ダミーパターン
170:遮蔽パターン
200:連結部
201:グラウンドプレーン
300:電子素子
2000:電子機器
400:セット基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7a
図7b
図8a
図8b
図9
図10
図11
図12a
図12b
図13
図14
図15
図16a
図16b
図17a
図17b
図18
図19a
図19b