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特開2022-162495マスク(夏場のスポーツ観戦やマスク会食にも適したマスク)
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  • 特開-マスク(夏場のスポーツ観戦やマスク会食にも適したマスク) 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022162495
(43)【公開日】2022-10-24
(54)【発明の名称】マスク(夏場のスポーツ観戦やマスク会食にも適したマスク)
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20221017BHJP
   A62B 18/02 20060101ALI20221017BHJP
【FI】
A41D13/11 H
A62B18/02 C
A41D13/11 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021089612
(22)【出願日】2021-04-12
(71)【出願人】
【識別番号】521228673
【氏名又は名称】石田 裕章
(72)【発明者】
【氏名】石田 裕章
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185BA12
2E185CC32
(57)【要約】
【課題】従来のマスクは左右一本ずつの紐で、鼻穴と口穴の呼吸の双方を一帯で覆う事により、夏場の散歩やスポーツ観戦などマスク装着時の体温上昇や、会食で会話と食事の度毎に、マスクの装着と着脱を何度も繰り返す煩雑さがあった。
【解決手段】マスク下部とマスク上部を別の紐などで装着し、鼻穴呼吸と口穴呼吸を別の手段、形状などで覆い方を分ける事により、マスク下部の紐など外す事で体温調節が可能になり、また会食時は突っ張り棒などをマスク下部に差し込み顔前に押し出す事で、鼻穴はマスク上部で覆ったまま、マスク下部が等前に押し出され、マスク装着のまま飲食する事が可能になるマスク。当マスクをジョギング等で装着して、終了時にビールで乾杯する時など、マスクはトランスフォームして、何度も着脱する必要なく、会話と飲食を楽しむ事を可能とするマスク。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
従来からある左右1本ずつの紐等で顔に装着する一般的なマスク、つまりは鼻穴と口穴の双方の呼吸を一帯で覆って装着するマスクと違い、マスク下部(鼻穴より下部分)はマスク上部(鼻穴より上部分)と別の紐等で装着可能とし、鼻穴呼吸と口穴呼吸を別の手段、形状、素材で覆い方を分ける事により、ジョギング・散歩・スポーツ観戦など呼吸の熱がマスクに籠り、過度な体温上昇が懸念される時など、マスク下部の紐などを外す事等で、鼻穴から吐かれる息が放出されて体温調整が可能になり、飛沫の飛散防止も可能な、公共の場に適したマスク。
【請求項2】
突っ張り棒などをマスク下部に装着する事で、マスク下部を顔の前面方向に押し出し、口回りの空間を空け、マスク装着したまま食事を可能とし、会食中の食事の度にマスク取り外しと装着する煩雑さを無くし、マスク装着したまま会話と食事する必要性を社会に提起し議論し認知され、徹底される事を目的とし、スポーツ後のビール乾杯時等にトランスフォームし、笑顔の会食を促すマスク。
【請求項3】
感染リスクの懸念の大きい口の飛沫の飛散を防いで、公共の場のマスク装着で体温が上がる事を防ぎ、快適な状態のマスク装着が持続し、公共の場でマスクを取り外すリスクを減らし、口から吐かれる飛沫の大きな飛散リスクを減らし、鼻呼吸の専念を促す構造から装着者の感染リスクを減らし、感染症蔓延が懸念される社会で、公共の場でスポーツをする側・見る側、双方の安心に繋がるマスク。
【請求項4】
夏の暑さや息苦しさでマスク下部の紐などを外した際は、口元の密封度がやや低くなりながらも鼻穴は覆われる構造から、口呼吸を止め、鼻で呼吸する事を促し必要性を認知させ、健康上、鼻呼吸の大切さ、口呼吸の危険性を考え、鼻呼吸と比べて大きな飛沫の飛散の恐れがある口呼吸を止める事こそ大切と社会に提案し、感染症蔓延防止の為、公共の場のスポーツも笑顔の観戦に繋がるマスク。
【請求項5】
素材がウレタンスポンジや綿マスク等、ある程度の厚み(1~5mm程度)で強度ある場合、飲食の為の開口部の立体構造を確保し、鼻穴部を覆う手段と、口部と口下部の開口部を確保する立体構造を確保する手段や構造を別々に持ち、マスクを装着したまま、飲食と会食を可能とする構造を持つマスク。
【請求項6】
素材が不織布などの薄手の場合、飲食の為の開口部や立体構造を確保する、一定の固さと柔らかさあるフードスペースキーパーをマスクインナーとしてマスク内部に差し込む事で、マスク開口部を顔の前方向へ張り出す事が可能となり、鼻穴を覆いながらも、マスク装着しながらの飲食が可能となり、会食中のマスク装着とマスク取り外しの手間を無くす構造を持つマスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
会食や運動時も含め、呼吸に係る感染症の不安の解消を促し、マスクを装着した会話者、飲食者、運動者、回りの者などの感染リスクの不安を減らし、健康上、望ましい呼吸についても社会に発信し、健康を促すマスクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のマスクは左右一本ずつの紐などでマスク上部(鼻上)と下部(口下)の双方の呼吸を一帯の手段(紐・布など)で顔を覆って装着するタイプが一般的であり、マスク会食する時は、会話と飲食の度に、何度もマスク装着と取り外しを行う手間があった。
【0003】
飲食時のマスク装着の徹底は上記の理由から困難であり、酒など飲むに従って、マスクを外したまま近い距離でも会話してしまう事あるのは当然であった。
【0004】
以上から、マスク装着したままのマスク会食の普及は徹底できず、感染症における変異ウイルスやワクチン接種の遅れも懸念される中、非常事態宣言や蔓延防止措置による飲食店の営業時間の制限など、社会に深刻な状況がある。
【0005】
従来のマスクは左右一本ずつの紐や一帯の生地でマスク上部(鼻上)と下部(口下)の双方を一帯の手段で覆って、呼吸時の過度な密封による体温上昇が問題となり、鼻呼吸でなく、体温上昇からマスクを外して口呼吸をしてしまう運動者の口から放たれる飛沫の飛散が、周囲から心配される懸念もあった。
【0006】
感染症予防や健康リスクにおいて、鼻呼吸の大切さの理解が十分に広まってなく、口呼吸の多い方ほど口から出る飛沫の飛散により、周囲の者への感染リスクが増大する懸念がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の一般的なマスクは下記のようなモノがあった
(一般社団法人 日本衛生材料工業連合会HPより)
https://www.jhpia.or.jp/product/mask/index.html
【0008】
従来の食事マスクや会食マスクは下記などあり、それぞれの良さと効果を期待できるが、食事を口元に運ぶ際の煩わしさ、装着や取り外しを何度も行う度に指先が顔近くへの接触なども懸念され、気軽な会食には仰々しさや、効果の割に割高と感じてしまう方もいそうな懸念から、全ての会食者への普及に及ばず、マスク装着ルールは徹底されず感染症の新規感染者は減らない現実があり、かつ、飛沫飛散防止と同時に鼻を覆う構造のマスクが見つからず、装着者の感染リスクの懸念は残り、変異ウイルスやワクチン接種の遅れも懸念される中、感染症の蔓延防止を実行されるには、困難・不安な状況が予測される。
楽天HPより「会食マスク」
https://item.rakuten.co.jp/bonita-akio/m-k-1/
楽天HPより「笑顔が見えるおもてなし透明マスク」
https://item.rakuten.co.jp/selfimage/10000013/
楽天HPより「近畿大学が開発した近代マスク」
https://item.rakuten.co.jp/fujix-sizai/4973307546013-bara3/
装着したまま飲食できる「フェイスシールド」
https://item.rakuten.co.jp/biogenics/faceshield60/
メキシコ研究者の「鼻専用マスク」
https://www.news24.jp/articles/2021/03/25/10845662.html
【0009】
感染症予防は勿論、健康的な生活には鼻呼吸が大切である事も伝える商品が少なく、口呼吸で口から吐いて飛沫飛散が増える懸念、鼻を覆わないため鼻から吸ってもウイルス侵入の懸念、ウイルスを口から吸う事は鼻から吸うより高いリスクが懸念されるなど、これらに対応するシンプルな構造のマスクは見当たらず、会食時のマスク装着ルールは完全には普及せず、再度、感染症の蔓延が懸念され、ワクチン接種の遅れもある中、社会は下記「鼻呼吸」に関する情報なども共有する必要あると思われる。
大協製薬工業HP「健康ひとくちメモ」
https://www.taikyo.co.jp/memo/vol17/
NHK首都圏ナビ「マスクの下でも口呼吸に!?笑顔で簡単鼻呼吸のすすめ」
https://www.nhk.or.jp/shutoken/ohayo/20210209c.html
オムロンHP「実は危険な口呼吸」
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/165.html
PRタイムス「深呼吸は体に悪い!「鼻呼吸」に変えるだけで痩せて健康になる、トップアスリートが実践する「最高の呼吸法」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000011466.html
江上歯科 鼻で呼吸をすると美人になる?~呼吸と美貌の関係~
https://egami.ne.jp/blogs/knowledge/2004/03/20/200403/
【0010】
大阪大学名誉教授コラム 口呼吸から鼻呼吸に切り替えるためのトレーニング法
https://kyosai.univcoop.or.jp/useful/column/col1812.html
体重が落ちて健康に!?いいことだらけの呼吸法は
口呼吸と鼻呼吸どちら?
https://www.mbs.jp/mbs-column/maetoato/archive/2019/07/08/017688.shtml
脂肪燃焼効果 鼻呼吸しやすくなる2つの方法
https://www.runningtabi.com/2020/06/03/%E8%84%82%E8%82%AA%E7%87%83%E7%84%BC%E5%8A%B9%E6%9E%9C-%E9%BC%BB%E5%91%BC%E5%90%B8%E3%81%97%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B2%E3%81%A4%E3%81%AE%E6%96%B9%E6%B3%95/
ヨガ呼吸法で痩せる?姿勢や鼻呼吸で自立神経に効果も!
https://www.okinawa-yoga.jp/blog/803
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係るマスクは、鼻呼吸における紐などの密封手段▲1▼と、口呼吸における密封手段▲2▼を分ける構造・手段を持ち、口下部分▲2▼に突っ張り棒など接続し紐▲1▼などに取り付ける事で口元部分に空間を空ける事が可能な構造から、飲食時のマスク装着と取り外しの煩わしさから解放される。
【0012】
会食時は、当マスクを一度装着するだけで、会話時のマスク装着と飲食時の取り外しの煩わしさから解放され、鼻穴も覆って鼻から吸うウイルスの感染リスクの懸念を減らしながらも、口から吐く飛沫の飛散を防止する機能を残す。
【0013】
感染症の蔓延防止にはマスクを装着したまま会食するルールが更に社会に徹底される事も必要であり、会食時のマスク装着ルールやエチケットが完全に普及仕切れてない現実から、新規感染者が再び増えてしまう事もある従来の悪循環の慣習を変え得るシンプルな構造とメッセージ発信が必要とされる。
【0014】
感染症予防や健康リスクの懸念から、運動時や夏場の暑さの時も無理なくマスク装着する事の必要性を伝え、装着者の感染と、回りの者への飛沫飛散の不安を減らし、従来のマスク装着では運動時の呼吸がマスクに籠り過ぎる事による体温上昇から、回りに人がいる場所でも過度な体温上昇からマスクを取り外し、口呼吸で口から飛沫を飛散する懸念、鼻を覆わない事による従来のマスク一部の装着者本人の感染リスクの懸念、周囲の者の飛沫感染の懸念、周囲から冷たい目で見られる懸念など、多くを減らし、鼻呼吸の大切さを装着者・飲食者・運動者・回りの者・スポーツ観戦者など広く社会で共有し、感染症を減らす社会への適切なメッセージ発信も期待可能な構造、手段を有する。
【図面の簡単な説明】
図1】双方の紐など▲1▼▲2▼の双方を利用し装着した場合
図2】紐など▲2▼を外し、突っ張り棒(左右1本ずつ)を▲1▼に取り付けマスクを顔前方へ押し出し、口回りの空間を空けた図面
図3】紐など▲2▼を外し、マスク内部にしまう事で吐息を下部へ放出する事により過度な温度上昇を防ぐ。鼻呼吸を徹底し口の吐息で大きな飛沫を遠くへ飛散する事を防ぎ、高温時には鼻穴から吐かれる息の気流が首下に流れて熱が籠らず、凉さを感じる事もある。
図4】紐など▲2▼を使わなくても、鼻穴と口回りの呼吸を別の手段で覆い、鼻穴を覆いながらも口下の開口部を空ける事により、会食時にマスク装着と取り外しの煩わしさを無くし、マスク装着のまま会食する事が可能で、生地が不織布など薄手の素材の場合は、太線部などマスク内部にインナーとしてフードスペースキーパーを差し込む事で、食事を運ぶ広いスペース確保を可能とする。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1の通り、マスク上部(鼻上から鼻下まで)は従来のマスクと同じく、左右の紐▲1▼などで顔に装着し、飲食時は図2の通り、マスク下部(口元と口下部分)の左右もう一本ずつの紐等を外し、もしくは突っ張り棒等▲3▼を使用して、口元の空間を広く空ける事で食事する事が可能で、一度の装着により、飲食と会話の度にマスク装着と取り外しの煩わしさを解消する。
【0016】
運動時や夏の高温時のスポーツ観戦のマスク装着など、呼吸の熱が籠り過ぎる事が懸念される時は、図1の▲2▼を外すだけで鼻から吐く息は外部に放出され易くなり、熱の籠り過ぎからマスクを外して口から吐いてしまう飛沫飛散の不安や、回りから非難の目で見られてしまう懸念も解消され、かつ、装着者本人の鼻を覆う事により装着者が鼻から吸うウイルスの懸念を減らし、周囲の者もウイルス感染の懸念を減らす。
【0017】
感染症の蔓延防止の様々な課題を好転させる効果を期待させるメッセージ発信を可能とするシンプルな構造を持ち、安価に作れる事から、会食時のマスク装着のルール・エチケットを社会により広く普及する事を可能とし、心配される変異ウイルスやワクチン接種の遅れの懸念も、このマスクの装着で、感染リスクや健康リスクなどの不安を解消しながらも、新規感染者を減らす(増えない)事も期待させ、笑顔でマスク会食する事を社会に促し、マスク装着者、回りの者の不安・心配も減らして、社会に笑顔を促す効果を期待させるマスク。
【0018】
商品メッセージとして、健康の為には口呼吸より鼻呼吸を行う事の大切さも社会に発信可能なシンプルな構造と、安価に作れる構造から広く社会に普及する可能性、社会の新規コロナ感染者を減らす効果、コロナ禍など感染症の蔓延時でも、社会に笑顔を増やす方向へ導く発信を可能とする。
【0019】
素材は不織布、ウレタンスポンジ、綿、絹、プラスチックなど全てに対応し、ウレタンスポンジや綿素材のマスクなど厚みある素材と、不織布など薄い素材で、手段、形状、形態の違いが起こるが、大切な事はいずれの素材も、鼻穴と口穴の呼吸を一帯で覆う構造でなく、上下を独立して別々に覆う事を可能とし、薄手の不織布素材で飲食の開口部を空ける場合は、マスクインナーとしてフードスペースキーパーが入る構造、形態も活用する。
図1
図2
図3
図4