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  • 特開-連続ワクチン注射器 図1
  • 特開-連続ワクチン注射器 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022162502
(43)【公開日】2022-10-24
(54)【発明の名称】連続ワクチン注射器
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/31 20060101AFI20221017BHJP
   A61M 5/32 20060101ALI20221017BHJP
【FI】
A61M5/31 530
A61M5/32 500
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021090634
(22)【出願日】2021-04-12
(71)【出願人】
【識別番号】304001383
【氏名又は名称】河野 海
(72)【発明者】
【氏名】河野 海
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD08
4C066FF05
4C066GG15
4C066JJ07
4C066NN04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】一本の注射器で注射針を次々替えるだけで多人数のワクチン注射が定量的、且つ連続的にできる注射器を提供する。
【解決手段】連続ワクチン注射器は、注射器の頭部に隣接する位置4に逆止弁と嵌合するコネクタ―と注射針3の針先を密封する弾性体シールド2を内設したシース1とロック式逆血確認防止兼定量アダップター7からなる。また、前記注射器のコネクタ―4に逆止弁を嵌合し逆止弁をチューブでワクチン容器と連結した後、ワクチン接種毎に、針先密封型シース付き注射針の取り替えがなければ定量の薬液の吸引充填ができないことで注射針の交換がその都度確認できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注射器の頭部に隣接する位置(4)に逆止弁と嵌合するコネクタ―と注射針(3)の針先を密封する弾性体シールド(2)を内設したシース(1)とロック式逆血確認防止兼定量アダップター(7)からなる連続ワクチン注射器。
【請求項2】
請求項1の注射器のコネクタ―(4)に逆止弁を嵌合し逆止弁をチューブでワクチン容器と連結した後、ワクチン接種毎、請求項1の針先密封型シース付き注射針の取り替えがなければ定量の薬液の吸引充填ができないことで注射針の交換がその都度確認できる多人数用連続ワクチン注射器。
【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
本発明は逆止弁とワクチン容器とを連結し、注射針を注射毎に交換することで一本の注射器で多人数のワクチン接種が連続的に可能な注射器である。
更に定量アダップターを設置することで習慣的逆血確認による逆流での薬液の汚染を防止し連続的に定量ワクチン接種が可能な注射器である。
【背景技術】
【0002】
世界的に蔓延するコロナウイルスパンデミックスに対し数千万、数億人に及ぶ集団ワクチン接種は大変な手間と労力と時間を要するにも拘わらず未だにインシュリンタイプの注射器で間に合わせているのが現状である。米国疾病予防管理センター(CDC)の予防接種ガイドラインには筋肉注射には逆血確認の必要はないと明記されているにも拘わらず、未だにその習慣が残っているところがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在使用されているワクチン注射器はデッドスペースを少なくし、注射針をできるだけ細くしたものが使用されている。
しかし、ワクチン接種する度に薬液をバイアルから注射器に吸引充填し用意することは二重手間であり大変な労力と時間がかかり薬液のロスにも繋がる。
一方、家畜用として連続ワクチン注射器も開発されているが迅速、コスト優先で注射針の汚染による二次感染を重視したものではなく、注射針を付けたままでも吸引充填ができる仕組みになっており、集団ワクチン接種に於いて最も重要な注射針取り換えの確認はできない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は一々バイアルからワクチンを注射器に移し替える手間が省けるだけでなく、使用済み注射針を抜き、新しく本案注射針を装着しない限り薬液の定量吸引充填ができないシステムになっているので一回毎の注射針の交換が確認され安全にワクチン注射が連続的にでき、HIV感染予防に繋がる
【発明の効果】
【0005】
本発明の最大のメリットは一本の注射器で注射針を次々替えるだけで多人数のワクチン注射が定量的、且つ連続的にできることである。
更に定量アダプターのストッパーにより逆血確認の誤動作を防止し逆流による薬液の汚染もなく迅速、簡便、且つ安全な集団ワクチン注射ができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】連続ワクチン注射器の側面断面図
図2】逆止弁の側面断面図
【発明を実施するための形態】
【0007】
本案注射器は医療器具メーカーの生産組み立てラインに乗る構造であり全ての部材は薬事法、医事法に定める人体適合性に優れた部材を使用する。
【符号の説明】
【0008】
1.シース
2.針先を密封するシールド、シリコンゴム
3.注射針、
4.逆止弁と嵌合するコネクタ―
5.ガスケット、シリコンゴム
6.シリンジ、(シリンダー)
7.逆血確認防止兼定量アダップター
8.プランジャー
9 シリンジ4に嵌合するコネクタ―
10.逆止弁 シリコンゴム
11.ワクチン容器に連結するコネクタ―
図1
図2