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特開2022-162507放射性物質が含まれる汚染水、汚染処理水の処分方法。
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  • 特開-放射性物質が含まれる汚染水、汚染処理水の処分方法。 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022162507
(43)【公開日】2022-10-24
(54)【発明の名称】放射性物質が含まれる汚染水、汚染処理水の処分方法。
(51)【国際特許分類】
   G21F 9/26 20060101AFI20221017BHJP
   G21F 9/12 20060101ALI20221017BHJP
【FI】
G21F9/26
G21F9/12 501B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021090640
(22)【出願日】2021-04-12
(71)【出願人】
【識別番号】599019281
【氏名又は名称】石井 卯
(72)【発明者】
【氏名】石井 卯
(57)【要約】
【課題】海洋汚染に起因する海洋生物の生育の異変、生態系の異変に懸念、食物連鎖による人への内部被爆を原因とする健康被害の懸念が大きい放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分。
【解決手段】事故を伴わない世界各国の原子力発電所から海洋に放出されているトリチウムが含まれる水とは別の水質である放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水を上記汚染のない水道水または天然水で1000倍に希釈して海洋へ流し込み処分する方法。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原子力発電所の原子炉建屋内の原子炉が爆発した事故によって、
原子炉格納容器(原子炉圧力容器)の内部に備えてあった核燃料が溶け、その溶けた核燃料と建屋の構造物とが混じりながら、固まった物体である燃料デブリ及び前記核燃料融解物から発生する熱を抑制させ、前記燃料に含まれるウランが連鎖的に核分裂して再臨界を防ぐために、前記建屋外からの水道水または天然水を燃料デブリ及び前記核燃料融解物が存在する領域に注水または燃料デブリ及び前記核燃料融解物の面に触れるように注水する行為において、原子炉建屋内やタービン建屋内に滞留する前記注水された水は、前記デブリ及び前記核燃料融解物に内在する放射性物質複数種が混合してなる放射性物質が含まれる水(事故を伴わない世界各国の原子力発電所から海洋に放出されているトリチウムが含まれる水とは別の水質。すなわち、燃料デブリ及び前記核燃料融解物に触れていない水質)であって、
前記放射性物質が含まれる水に内在する前記放射性物質複数種のうちの一種または複数種を含む水は、放射性物質を吸着する吸着材料が着脱を可能として設けられている電気式放射性物質濾過機械を作動させて、前記放射性物質が含まれる水に内在する放射性物質を水から取り除く作業を実施しても少なくとも一種の前記放射性物質が含まれて残存している水を日本国の領土である海洋領域または、前記海洋領域外に流し込むことを特徴とする放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法。
【請求項2】
前記吸着材料は、活性炭、人造鉱物繊維、ヤシ殻活性炭、ロックウール、活性炭と人造鉱物繊維を上下層に交互として構成配置したフイルター形態のいずれかを選択してなる吸着材料であることを特徴とする請求項1に記載の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法。
【請求項3】
前記少なくとも一種の前記放射性物質が含まれている水、前記放射性物質複数種が含まれてなる汚染水、前記放射性物質汚染処理水のいずれかの水を海洋流し込み処分日時までの少なくとも5日は、貯水タンク、貯蔵タンク、前記吸着材料が挿入充填されている貯水タンク、前記吸着材料が挿入充填されている貯蔵タンク内側領域の前記吸着材料に注水保管した後に、前記吸着材料に含水されている前記汚染水または前記汚染処理水を前記吸着材料から分離した形態の水を選択する請求項1又は2に記載の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法。
【請求項4】
前記少なくとも一種の前記放射性物質が含まれている水、前記放射性物質複数種が含まれてなる汚染水、前記放射性物質汚染処理水のいずれかの水を海洋流し込み処分日時までの少なくとも5日は、前記貯水タンクまたは前記貯蔵タンクで保管された後に、前記、少なくとも一種の前記放射性物質が含まれている水、前記放射性物質複数種が含まれてなる汚染水、前記放射性物質汚染処理水のいずれかの水を水道水または天然水で希釈(希釈倍数は1倍から1000倍)してなる水であることを特徴とする請求項1から3に記載のいずれかに該当する放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法。
【請求項5】
前記電気式放射性物質濾過機械を介しても放射性物質が残存する放射性物質が含まれる汚染水ならびに放射性物質汚染処理水は、陸上から海洋(陸上から船舶又は海洋施設を経由し海洋も含む)または陸上から河川(陸上から船舶又は河川施設を経由し河川も含む)に備えられた少なくとも1本のパイプ(パイプ同士の接続固定部材含む)の陸上パイプ注水口から前記パイプ内部に導水させて前記放射性物質が含まれる汚染水ならびに放射性物質汚染処理水を前記パイプの導水海洋放出口または河川放出口から海洋または河川へ流し込むことを特徴とする請求項1から4に記載のいずれかである放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法。
【請求項6】
前記パイプ注水口近接には少なくとも一つのエンジン式導水圧力ポンプまたは、電動式導水圧力ポンプと、前記パイプに少なくとも一つの電磁弁と、少なくとも一つの空気抜きバルブが備えられていることを特徴とする請求項5に記載の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
放射性物質が含まれる水の処分に係る分野である。
【背景技術】
【0002】
原子力発電所の原子炉が爆発した事故によって発生する放射性物質が含まれる水の処分方法が求められている現況がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平05-23293 特開2020-027093
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質が含まれる汚染処理水の処分に係る方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法は、
原子力発電所の原子炉建屋内の原子炉が爆発した事故によって、
原子炉格納容器(原子炉圧力容器)の内部に備えてあった核燃料が溶け、その溶けた核燃料と建屋の構造物とが混じりながら、固まった物体である燃料デブリ及び前記核燃料融解物から発生する熱を抑制させ、前記燃料に含まれるウランが連鎖的に核分裂して再臨界を防ぐために、前記建屋外からの水道水または天然水を燃料デブリ及び前記核燃料融解物が存在する領域に注水または燃料デブリ及び前記核燃料融解物の面に触れるように注水する行為において、原子炉建屋内やタービン建屋内に滞留する前記注水された水は、前記デブリ及び前記核燃料融解物に内在する放射性物質複数種が混合してなる放射性物質が含まれる水(事故を伴わない世界各国の原子力発電所から海洋に放出されているトリチウムが含まれる水とは別の水質。すなわち、燃料デブリ及び前記核燃料融解物に触れていない水質)であって、前記放射性物質が含まれる水に内在する前記放射性物質複数種のうちの一種または複数種を含む水は、
【0006】
放射性物質を吸着する吸着材料が着脱を可能として設けられている電気式放射性物質濾過機械を作動させて、前記放射性物質が含まれる水に内在する放射性物質を水から取り除く作業を実施しても少なくとも一種の前記放射性物質が含まれて残存している水を日本国の領土である海洋領域または、前記海洋領域外に流し込むことを特徴とする放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法である。
【0007】
請求項2の発明の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法は、
前記吸着材料は、活性炭、人造鉱物繊維、ヤシ殻活性炭、ロックウール、活性炭と人造鉱物繊維を上下層に交互として構成配置したフイルター形態のいずれかを選択してなる吸着材料であることを特徴とする請求項1に記載の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法である。
【0008】
請求項3の発明の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法は、
前記少なくとも一種の前記放射性物質が含まれている水、前記放射性物質複数種が含まれてなる汚染水、前記放射性物質汚染処理水のいずれかの水を海洋流し込み処分日時までの少なくとも5日は、貯水タンク、貯蔵タンク、前記吸着材料が挿入充填されている貯水タンク、前記吸着材料が挿入充填されている貯蔵タンク内側領域の前記吸着材料に注水保管した後に、前記吸着材料に含水されている前記汚染水または前記汚染処理水を前記吸着材料から分離した形態の水を選択する請求項1又は2に記載の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法である。
【0009】
請求項4の発明の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法は、
前記少なくとも一種の前記放射性物質が含まれている水、前記放射性物質複数種が含まれてなる汚染水、前記放射性物質汚染処理水のいずれかの水を海洋流し込み処分日時までの少なくとも5日は、前記貯水タンクまたは前記貯蔵タンクで保管された後に、前記、少なくとも一種の前記放射性物質が含まれている水、前記放射性物質複数種が含まれてなる汚染水、前記放射性物質汚染処理水のいずれかの水を水道水または天然水で希釈(希釈倍数は1倍から1000倍)してなる水であることを特徴とする請求項1から3に記載のいずれかに該当する放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法である。
【0010】
請求項5の発明の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法は、
前記電気式放射性物質濾過機械を介しても放射性物質が残存する放射性物質が含まれる汚染水ならびに放射性物質汚染処理水は、陸上から海洋(陸上から船舶又は海洋施設を経由し海洋も含む)または陸上から河川(陸上から船舶又は河川施設を経由し河川も含む)に備えられた少なくとも1本のパイプ(パイプ同士の連結固定部材含む)の陸上パイプ注水口から前記パイプ内部に導水させて前記放射性物質が含まれる汚染水ならびに放射性物質汚染処理水を前記パイプの導水海洋放出口または河川放出口から海洋または河川へ流し込むことを特徴とする請求項1から4に記載のいずれかである放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法である。
【0011】
請求項6の発明の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法は、
前記パイプ注水口近接には少なくとも一つのエンジン式導水圧力ポンプまたは、電動式導水圧力ポンプと、前記パイプに少なくとも一つの電磁弁と、少なくとも一つの空気抜きバルブが備えられていることを特徴とする請求項5に記載の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法である。
【発明の効果】
【0012】
以上のように本願発明の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法は、我が国の「海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律」に、抵触しないと考えられる。また、当該、法律の改正が求められるも国民はこれを放置している。よって、当該、法律を本願発明の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法が認められない条文に改正するように公知されることに意義がある発明の効果である。
【0011】
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の実施の形態5と6に係る放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法の構成を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<第1の実施の形態>
請求項1の発明の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法の実施に係る説明を以下にする。
【0014】
原子力発電所の原子炉建屋内の原子炉が爆発した事故によって、
原子炉格納容器(原子炉圧力容器)の内部に備えてあった核燃料が溶け、その溶けた核燃料と建屋の構造物とが混じりながら、固まった物体である燃料デブリ及び前記核燃料融解物から発生する熱を抑制させ、前記燃料に含まれるウランが連鎖的に核分裂して再臨界を防ぐために、前記建屋外からの水道水または天然水を燃料デブリ及び前記核燃料融解物が存在する領域に注水または燃料デブリ及び前記核燃料融解物の面に触れるように注水する行為を実施する。
【0015】
上記の実施によって、原子炉建屋内やタービン建屋内に滞留する前記注水された水は、前記デブリ及び前記核燃料融解物に内在する放射性物質複数種が混合してなる放射性物質が含まれる水(事故を伴わない世界各国の原子力発電所から海洋に放出されているトリチウムが含まれる水とは別の水質。すなわち、燃料デブリ及び前記核燃料融解物に触れていない水質)であって、
前記放射性物質が含まれる水に内在する前記放射性物質複数種のうちの一種または複数種を含む水は、
放射性物質を吸着する吸着材料が着脱を可能として設けられている電気式放射性物質濾過機械を作動させる、
【0016】
前記放射性物質が含まれる水に内在する放射性物質を水から取り除く作業を実施しても少なくとも一種の前記放射性物質が含まれて残存している水を日本国の領土である海洋領域または、前記海洋領域外に流し込むことを特徴とする放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法であるから
海洋汚染に起因する海洋生物の生育の異変、生態系の異変に懸念、食物連鎖による人への内部被爆を原因とする健康被害の懸念が大きい。
この懸念を軽減させるために、大量の汚染のない水で希釈することが求められる。
【0017】
また、上記懸念を払拭させるには、放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかを海洋へ流し込みの処分方法は、事故を伴わない世界各国の原子力発電所から海洋に放出されている水の水質と原子力発電所の原子炉建屋内の原子炉が爆発した事故によって発生する水とは同一水質ではないと推測するが、
燃料デブリ及び前記核燃料融解物の面に触れ、トリチウム、セシウム、ストロンチウム、炭素などの放射性物質が含まれる汚染水の水質と同じであることを公言する人達は、放射性物質が含まれる汚染水、トリチウムが含まれる放射性物質汚染処理水の水を例えば、1倍から40倍程度の水で希釈した僅かな水量である50ミリリットルを飲料水として毎日摂取(30日~180日)することを推奨する、推奨の理由は、摂取した身体への摂取完了後の健康状態が健康被害に及ばないことが明らかになる医学的な知見の確認、また、海域の生物への生態系などの影響度合いの観察を丁寧になすことを実行したうえで、日本国の関係省と「海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律」の監視庁がそれぞれに国民に公言、告知して海洋へ流し込み処分を実施することが望ましいからである。
勿論、健康被害に及ばないことが明らかになった場合においては、原子力発電所の事故に由来する上記汚染水について、上記の汚染水を摂取した御仁は少なくとも領土が海洋に接している我が国はもとより世界の国々へ上述の事故後に発生した放射性物質が含まれる汚染水、トリチウムが含まれる放射性物質汚染処理水の水が飲料水としても本当に安全であることを確信をもって発信されることが求められる。
【0018】
<第2の実施の形態>
請求項2の発明の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法について以下に説明する。
前記吸着材料は、活性炭、人造鉱物繊維、ヤシ殻活性炭、ロックウール、活性炭と人造鉱物繊維を上下層に交互として構成配置したフイルター形態のいずれかを選択してなる吸着材料は、トリチウム、セシウム、ストロンチウム、炭素などの放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水の放射性物質量を減らせるから好ましい。
【0019】
<第3の実施の形態>
請求項3の発明の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法の実施に係る説明を以下にする。
前記少なくとも一種の前記放射性物質が含まれている水、前記放射性物質複数種が含まれてなる汚染水、前記放射性物質汚染処理水のいずれかの水を海洋流し込み処分日時までの少なくとも5日は、貯水タンク、貯蔵タンク、前記吸着材料が挿入充填されている貯水タンク、前記吸着材料が挿入充填されている貯蔵タンク内側領域の前記吸着材料に注水保管した後に、前記吸着材料に含水されている前記汚染水または前記汚染処理水を前記吸着材料から分離した形態の水を選択するのであるから放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法はより望ましい。
【0020】
<第4の実施の形態>
請求項4の発明の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法の説明を以下にする。
前記少なくとも一種の前記放射性物質が含まれている水、前記放射性物質複数種が含まれてなる汚染水、前記放射性物質汚染処理水のいずれかの水を海洋流し込み処分日時までの少なくとも5日は、前記貯水タンクまたは前記貯蔵タンクで保管された後に、前記、少なくとも一種の前記放射性物質が含まれている水、前記放射性物質複数種が含まれてなる汚染水、前記放射性物質汚染処理水のいずれかの水を水道水または天然水で希釈(希釈倍数は1倍から1000倍)してなる水であるが、希釈倍数は1000倍が望ましい。
従って、放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分は上記希釈倍数を1000倍にして処分すれば好ましい。
【0021】
<第5の実施の形態>
請求項5の発明の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法の説明を以下にする。
前記電気式放射性物質濾過機械を介しても放射性物質が残存する放射性物質が含まれる汚染水ならびに放射性物質汚染処理水は、陸上から海洋(陸上から船舶又は海洋施設を経由し海洋も含む)または陸上から河川(陸上から船舶又は河川施設を経由し河川も含む)に備えられた少なくとも1本のパイプ(パイプ同士の接続固定部材含む)の陸上パイプ注水口から前記パイプ内部に導水させて前記放射性物質が含まれる汚染水ならびに放射性物質汚染処理水を前記パイプの導水海洋放出口または河川放出口から海洋または河川へ流し込むことによって、確実に放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分が可能となるから好ましい。
【0022】
<第6の実施の形態>
請求項6の発明の放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分方法の説明を以下にする。
前記パイプ注水口近接には少なくとも一つのエンジン式導水圧力ポンプまたは、電動式導水圧力ポンプと、前記パイプに少なくとも一つの電磁弁と、少なくとも一つの空気抜きバルブが備える構成は、放射性物質が含まれる汚染水、放射性物質汚染処理水のいずれかの海洋流し込み処分の手段に望ましい。
【符号の説明】
【0023】
放射性物質汚染水、処理水(海洋放出水) 1
圧力ポンプ 2
電磁弁 3
空気抜きバルブ 4
パイプ 5
海洋 6
パイプ同士の接続固定部材 7
船舶又は海洋施設 8
パイプの導水海洋放出口 9
陸上域 10
パイプ注水口 11
図1