(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022162588
(43)【公開日】2022-10-25
(54)【発明の名称】車両のアウトハンドル装置及び車両のアウトハンドル装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
E05B 85/16 20140101AFI20221018BHJP
A61L 2/18 20060101ALI20221018BHJP
【FI】
E05B85/16 Z
A61L2/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021067466
(22)【出願日】2021-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】000144027
【氏名又は名称】株式会社ミツバ
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】太田 重喜
【テーマコード(参考)】
2E250
4C058
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250HH01
2E250LL01
4C058AA30
4C058BB07
4C058DD12
4C058EE26
4C058JJ06
4C058JJ22
4C058JJ24
(57)【要約】
【課題】病原性又は有害性を有する微生物等の車室内への侵入を抑制することができる車両のアウトハンドル装置及び車両のアウトハンドル装置の制御方法を提供する。
【解決手段】車両のアウトハンドル装置10は、ドアハンドル11と、センサ13と、ポンプ15と、タンク17と、制御部19とを備える。ドアハンドル11は、車両のドアアウターパネルに設けられる。センサ13は、ドアハンドル11に対する操作者の手指の接近に応じた信号を出力する。ポンプ15は、タンク17に貯留されている液体を第1配管15a及び第2配管15bに供給する。制御部19は、センサ13から出力される信号に基づいて、ドアハンドル11に対する操作者の手指の接近の有無を検知する。制御部19は、ドアハンドル11に対する操作者の手指の接近が有ることを検知した場合、ポンプ15の作動によってタンク17に貯留されている液体を吐出口11aから吐出させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両ドアに設けられるとともに前記車両ドアの開閉時に操作者の手指によって操作されるドアハンドルと、
前記ドアハンドルにて液体を吐出する吐出部と、
前記吐出部に接続されるとともに前記液体を貯留する貯留部と、
前記吐出部からの前記液体の吐出を制御する制御部と、
を備える
ことを特徴とする車両のアウトハンドル装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両のアウトハンドル装置において、
前記ドアハンドルに対する前記操作者の手指の接近を検出する検出部を備え、
前記制御部は、前記検出部によって検出される前記操作者の手指の接近に応じて前記吐出部からの前記液体の吐出を制御する
ことを特徴とする車両のアウトハンドル装置。
【請求項3】
前記液体は消毒作用を有する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両のアウトハンドル装置。
【請求項4】
前記液体は洗浄作用を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の車両のアウトハンドル装置。
【請求項5】
車両ドアに設けられるとともに前記車両ドアの開閉時に操作者の手指によって操作されるドアハンドルと、
前記ドアハンドルにて液体を吐出する吐出部と、
前記吐出部に接続されるとともに前記液体を貯留する貯留部と、
前記ドアハンドルに対する前記操作者の手指の接近を検出する検出部と、
前記検出部によって検出される前記操作者の手指の接近に応じて前記吐出部からの前記液体の吐出を制御する制御部と、
を備える車両のアウトハンドル装置の制御方法であって、
前記制御部が、前記ドアハンドルに対する前記操作者の手指の接近を検知した場合に、一定時間に亘って前記吐出部により前記液体を吐出させるステップを含む
ことを特徴とする車両のアウトハンドル装置の制御方法。
【請求項6】
車両ドアに設けられるとともに前記車両ドアの開閉時に操作者の手指によって操作されるドアハンドルと、
前記ドアハンドルにて液体を吐出する吐出部と、
前記吐出部に接続されるとともに前記液体を貯留する貯留部と、
前記ドアハンドルに対する前記操作者の手指の接近を検出する検出部と、
前記検出部によって検出される前記操作者の手指の接近に応じて前記吐出部からの前記液体の吐出を制御する制御部と、
を備える車両のアウトハンドル装置の制御方法であって、
前記制御部が、前記ドアハンドルに対する前記操作者の手指の接近を第1時間に亘って検知した場合に、第2時間に亘って前記吐出部により前記液体を吐出させるステップを含む
ことを特徴とする車両のアウトハンドル装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のアウトハンドル装置及び車両のアウトハンドル装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両のドアに設けられるドアハンドル(ドアノブ)と、ドアハンドルに設けられるセンサと、を備える装置が知られている。このような装置は、車両側通信機とユーザが携帯する通信機との通信によって認識されたユーザがドアハンドルに接触したことをセンサによって検知するとドアのロック状態を解錠する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記したような装置では、ドアのロック状態であっても、通信によって識別されたユーザであれば、ドアハンドルに対する接触によってドアのロック状態を解除して、直ちに車室内に乗り込むことができる。これにより、例えばユーザの手指又はドアハンドルにウィルス等の病原体が付着している場合、ユーザの乗車に伴って車室内に病原体が持ち込まれるおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明は、病原性又は有害性を有する微生物等の車室内への侵入を抑制することができる車両のアウトハンドル装置及び車両のアウトハンドル装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明に係る車両のアウトハンドル装置は、車両ドアに設けられるとともに前記車両ドアの開閉時に操作者の手指によって操作されるドアハンドルと、前記ドアハンドルにて液体を吐出する吐出部と、前記吐出部に接続されるとともに前記液体を貯留する貯留部と、前記吐出部からの前記液体の吐出を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る車両のアウトハンドル装置の制御方法は、車両ドアに設けられるとともに前記車両ドアの開閉時に操作者の手指によって操作されるドアハンドルと、前記ドアハンドルにて液体を吐出する吐出部と、前記吐出部に接続されるとともに前記液体を貯留する貯留部と、前記ドアハンドルに対する前記操作者の手指の接近を検出する検出部と、前記検出部によって検出される前記操作者の手指の接近に応じて前記吐出部からの前記液体の吐出を制御する制御部と、を備える車両のアウトハンドル装置の制御方法であって、前記制御部が、前記ドアハンドルに対する前記操作者の手指の接近を検知した場合に、一定時間に亘って前記吐出部により前記液体を吐出させるステップを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ドアハンドルにて液体を吐出する吐出部を制御する制御部を備えることによって、病原性又は有害性を有する微生物等の車室内への侵入を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態おける車両のアウトハンドル装置の構成を模式的に示す図。
【
図2】本発明の実施形態おける車両のアウトハンドル装置の動作を示すフローチャート。
【
図3】本発明の実施形態の変形例おける車両のアウトハンドル装置の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、発明の実施形態に係る車両のアウトハンドル装置について、添付図面を参照しながら説明する。
【0011】
<車両のアウトハンドル装置>
図1は、車両のアウトハンドル装置10の構成を模式的に示す図である。
図1に示すように、車両のアウトハンドル装置10は、ドアハンドル(ドアノブ)11と、センサ13と、ポンプ15と、タンク17と、制御部19と、を備える。
ドアハンドル11は、車両のドアアウターパネルに設けられる。ドアハンドル11は、車両のドアの開閉時に操作者の手指によって把持される。ドアハンドル11の内面(ドアアウターパネル側の表面)には、後述するポンプ15に接続される第1配管15aに通じる吐出口11a(請求項おける吐出部の一部の一例)が形成されている。
【0012】
センサ13(請求項おける検出部の一例)は、例えばドアハンドル11の内部に配置される静電容量センサである。例えば静電容量センサであるセンサ13は、ドアハンドル11に対する操作者の手指の接近に起因する静電容量の変化に応じた電圧の信号を出力する。
【0013】
ポンプ15(請求項おける吐出部の一部の一例)は、制御部19の制御によって動作する。ポンプ15は、タンク17に接続されるとともに、タンク17に貯留されている液体を流通させる第1配管15a(請求項おける吐出部の一部の一例)及び第2配管15bに接続されている。ポンプ15は、タンク17に貯留されている液体を第1配管15a及び第2配管15bの少なくとも何れかに供給する。
【0014】
タンク17(請求項おける貯留部の一例)は、液体を貯留する。液体は、例えば、少なくとも消毒作用を有する液体(消毒液等)である。液体は、例えば消毒作用に加えて車両のウィンドウ等に対する洗浄作用を有する液体であってもよい。
例えば、液体が消毒作用のみを有する場合、第2配管15bは、ドアハンドル11以外に操作者の手指が接触する他の部材に設けられる吐出口に通じていてもよい。また、液体が消毒作用及び洗浄作用を有する場合、第2配管15bは、車両のウィンドウに対して液体を吐出する吐出口に通じていてもよい。また、第1配管15a及び第2配管15bの両者を用いる場合、第1配管15a又は第2配管15bへの切り替えに、例えば弁を用いることができる。
【0015】
制御部19は、例えば車両のアウトハンドル装置10の動作を統合的に制御する。
制御部19は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサによってプログラムが実行されることにより機能するソフトウェア機能部である。ソフトウェア機能部は、CPUなどのプロセッサ、プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)及びタイマーなどの電子回路を備えるECU(Electronic Control Unit)である。制御部19の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)などの集積回路であってもよい。
【0016】
制御部19は、センサ13から出力される信号に基づいて、ポンプ15の動作を制御する。
制御部19は、例えば、センサ13から出力される信号に基づいて、ドアハンドル11に対する操作者の手指の接近の有無を検知する。接近は、例えば車両のドアアウターパネルとドアハンドル11の内面との間に操作者の手指が挿入される状態である。
制御部19は、例えば、ドアハンドル11に対する操作者の手指の接近が有ることを検知した場合、ポンプ15の作動によってタンク17に貯留されている液体を第1配管15aに流通させて、液体を吐出口11aから吐出させる。
【0017】
<車両のアウトハンドル装置の制御方法>
以下に、実施形態おける車両のアウトハンドル装置10の制御方法、つまり制御部19が実行する制御動作について説明する。
図2は、実施形態おける車両のアウトハンドル装置10の動作を示すフローチャートである。
図2に示すように、先ず、制御部19は、センサ13から出力される信号に基づいて、ドアハンドル11に対する操作者の手指の接近の有無を検知する(ステップS01)。
この判定結果が「YES」の場合、つまりドアハンドル11に対する操作者の手指の接近があることを検知した場合、制御部19は処理をステップS02に進める。一方、この判定結果が「NO」の場合、制御部19はステップS01の判定処理を一定周期等で繰り返し実行する。
【0018】
次に、制御部19は、タイマーによる計時を開始する(ステップS02)。
次に、制御部19は、ポンプ15を作動させる(ステップS03)。
次に、制御部19は、ポンプ15の作動によってタンク17に貯留されている液体を第1配管15aに流通させて、液体を吐出口11aから吐出させる(ステップS03)。
【0019】
次に、制御部19は、タイマーの計時開始(つまりポンプ15の作動開始)から一定時間が経過したか否かを判定する(ステップS05)。
この判定結果が「YES」の場合、制御部19は処理をステップS06に進める。一方、この判定結果が「NO」の場合、制御部19はステップS05の判定処理を繰り返し実行する。
次に、制御部19は、タイマーの計時を停止させる(ステップS06)。
次に、制御部19は、ポンプ15の作動を停止させる(ステップS07)。そして、処理をエンドに進める。
【0020】
以上説明したように、実施形態の車両のアウトハンドル装置10によれば、ドアハンドル11にて液体を吐出するポンプ15を制御する制御部19を備えることによって、ドアハンドル11を操作する操作者の手指に液体を噴射することができる。
制御部19は、センサ13によって検出される操作者の手指の接近に応じてポンプ15による液体の吐出を制御することによって、操作者が車室内に乗り込む前に操作者の手指に液体を噴射することができる。
【0021】
液体は消毒作用を有することによって、操作者の手指又はドアハンドル11に病原性又は有害性を有する微生物等が付着している場合であっても、微生物等の車室内への侵入を抑制することができる。
液体は洗浄作用を有することによって、車両のウィンドウ等の洗浄に兼用することができる。
【0022】
また、操作者の手指を消毒し、微生物等の車室内への侵入を抑制することができるので、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標3「あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」及び目標6「すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」に貢献することが可能となる。
【0023】
以上説明したように、実施形態の車両のアウトハンドル装置10の制御方法によれば、制御部19は、ドアハンドル11に対する操作者の手指の接近を検知した場合に、一定時間に亘ってポンプ15により液体を吐出させることによって、液体を一定量だけ噴射することができる。これにより、液体の消費量が増大することを抑制しながら、適正量の液体を操作者の手指に噴射することができる。
制御部19は、センサ13による検出に基づいてドアハンドル11に対する操作者の手指の接近を検知した場合にポンプ15を作動させることによって、液体を的確に操作者の手指に噴射することができる。
【0024】
[変形例]
以下、実施形態の変形例について説明する。
上述した実施形態では、制御部19は、ドアハンドル11に対する操作者の手指の接近があることを検知した場合にポンプ15を作動させるとしたが、これに限定されない。
図3は、実施形態の変形例おける車両のアウトハンドル装置10の動作を示すフローチャートである。
図3に示すように、先ず、制御部19は、センサ13から出力される信号に基づいて、ドアハンドル11に対する操作者の手指の接近の有無を検知する(ステップS11)。
この判定結果が「YES」の場合、つまりドアハンドル11に対する操作者の手指の接近があることを検知した場合、制御部19は処理をステップS12に進める。一方、この判定結果が「NO」の場合、制御部19はステップS11の判定処理を一定周期等で繰り返し実行する。
【0025】
次に、制御部19は、タイマーによる計時を開始する(ステップS12)。
次に、制御部19は、タイマーの計時開始から第1時間に亘って、ドアハンドル11に対する操作者の手指の接近があることの検知を継続したか否かを判定する(ステップS13)。第1時間は、例えば、操作者が車両のドアを開放する意思を有することを確認するために必要とされる時間等である。
【0026】
この判定結果が「YES」の場合、制御部19は処理をステップS14に進める。一方、この判定結果が「NO」の場合、制御部19は処理をエンドに進める。
次に、制御部19は、ポンプ15を作動させる(ステップS14)。
次に、制御部19は、ポンプ15の作動によってタンク17に貯留されている液体を第1配管15aに流通させて、液体を吐出口11aから吐出させる(ステップS15)。
【0027】
次に、制御部19は、ポンプ15の作動開始から第2時間が経過したか否かを判定する(ステップS16)。
この判定結果が「YES」の場合、制御部19は処理をステップS17に進める。一方、この判定結果が「NO」の場合、制御部19はステップS16の判定処理を繰り返し実行する。
次に、制御部19は、タイマーの計時を停止させる(ステップS17)。
次に、制御部19は、ポンプ15の作動を停止させる(ステップS18)。そして、処理をエンドに進める。
【0028】
変形例によれば、制御部19は、第1時間に亘って継続的にドアハンドル11に対する操作者の手指の接近を検知した場合に、ポンプ15により液体を吐出させることによって、車両のドアを開放する意思を有する操作者に対して液体を噴射することができる。
制御部19は、第2時間に亘ってポンプ15により液体を吐出させることによって、液体を一定量だけ噴射することができ、液体の消費量が増大することを抑制しながら、適正量の液体を操作者の手指に噴射することができる。
【0029】
上述した実施形態では、センサ13は、ドアハンドル11の内部に配置される静電容量センサであるとしたが、これに限定されない。
例えば、センサ13は、光学式又は機械式等の他のセンサであってもよい。
【0030】
上述した実施形態及び変形例では、制御部19は、車両のドアのロック状態の有無にかかわらずに上述した制御動作を実行してもよい。
また、制御部19は、車両のドアのロック状態の有無に応じて、上述した制御動作を変更してもよい。例えば、制御部19は、車両のドアのロック状態の有無に応じて上述した変形例おける第1時間を変更してもよい。例えば、車両のドアのロック解除状態では、ロック状態に比べて、第1時間をより短く設定してもよい。
【0031】
上述した実施形態及び変形例では、制御部19は、センサ13によって検出される操作者の手指のドアハンドル11に対する接近に基づいて、ポンプ15を作動させるとしたが、これに限定されない。他の判定タイミングに応じてポンプ15を作動させてもよい。
例えば、制御部19は、車両のドアのロック状態では、ドアハンドル11に対する操作者の手指の接近がセンサ13によって検出された後に実行されるドアロック解除のための判定処理の判定結果に応じて、ドアロック解除の許可が設定された場合にポンプ15を作動させてもよい。
【0032】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0033】
10…車両のアウトハンドル装置、11…ドアハンドル、11a…吐出口(吐出部)、13…センサ(検出部)、15…ポンプ(吐出部)、15a…第1配管、15b…第2配管、17…タンク(貯留部)、19…制御部。