(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022016259
(43)【公開日】2022-01-21
(54)【発明の名称】オーディオメッシュカバー
(51)【国際特許分類】
A47C 7/72 20060101AFI20220114BHJP
A47C 7/62 20060101ALI20220114BHJP
A61H 7/00 20060101ALI20220114BHJP
【FI】
A47C7/72
A47C7/62 Z
A61H7/00 323G
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020216985
(22)【出願日】2020-12-25
(31)【優先権主張番号】202021332774.1
(32)【優先日】2020-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516059318
【氏名又は名称】上海栄泰健康科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】特許業務法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】林▲ち▼
(72)【発明者】
【氏名】許勝顕
【テーマコード(参考)】
3B084
4C100
【Fターム(参考)】
3B084JC12
3B084JD06
4C100CA04
4C100EA20
(57)【要約】 (修正有)
【課題】埃や水が溜まりやすいとの問題を解決する、オーディオメッシュカバーを提供する。
【解決手段】メッシュカバー3の外側に設けられる飾り穴であって、前記メッシュカバー3の外側面から内側に向かって延伸するよう形成される止まり穴である飾り穴1と、メッシュカバー3の内側に設けられる通音穴であって、前記メッシュカバー3の内側面から外側に向かって延伸するよう形成される止まり穴である通音穴2と、を含む。前記飾り穴1と前記通音穴2とは、メッシュカバーの厚さ方向において位置をずらして設けられ、且つ互いに連通している。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッシュカバー(3)の外側に設けられる飾り穴であって、前記メッシュカバー(3)の外側面から内側に向かって延伸するよう形成される止まり穴である飾り穴(1)と、
メッシュカバー(3)の内側に設けられる通音穴であって、前記メッシュカバー(3)の内側面から外側に向かって延伸するよう形成される止まり穴である通音穴(2)と、を含み、
前記飾り穴(1)と前記通音穴(2)とは、メッシュカバーの厚さ方向において位置をずらして設けられ、且つ互いに連通していることを特徴とするオーディオメッシュカバー。
【請求項2】
前記飾り穴(1)及び前記通音穴(2)の形状は、楕円形、円形、菱形又は長方形であることを特徴とする請求項1に記載のオーディオメッシュカバー。
【請求項3】
前記飾り穴(1)の個数は、前記通音穴(2)の個数よりも多いことを特徴とする請求項1に記載のオーディオメッシュカバー。
【請求項4】
前記飾り穴(1)と前記通音穴(2)とが重なり合う領域の高さは、少なくとも1mmであることを特徴とする請求項1に記載のオーディオメッシュカバー。
【請求項5】
前記飾り穴(1)と前記通音穴(2)とが重なり合う領域の断面積は、少なくとも4mm2であることを特徴とする請求項1に記載のオーディオメッシュカバー。
【請求項6】
前記通音穴(2)の断面積は、少なくとも3mm2であることを特徴とする請求項1に記載のオーディオメッシュカバー。
【請求項7】
前記通音穴(2)は、オーディオスピーカーに対応する領域に設けられることを特徴とする請求項1に記載のオーディオメッシュカバー。
【請求項8】
前記飾り穴(1)の開口方向は、斜め上方を向いていることを特徴とする請求項1に記載のオーディオメッシュカバー。
【請求項9】
マッサージチェアであって、請求項1から8のいずれか1項に記載のオーディオメッシュカバーが設けられていることを特徴とするマッサージチェア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオメッシュカバーに関し、特に、マッサージチェアのオーディオメッシュカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
マッサージチェアの使用感を高めるために、一部のマッサージチェアには、オーディオプレーヤーが設置されている。この場合、マッサージチェアは、マッサージしながら音楽を再生することで、消費者を使用過程でいっそうリラックスさせられる。また、マッサージチェアにオーディオプレーヤーを追加することでマッサージチェア全体のランクが上がるため、様々なニーズの顧客を満足させることが可能となる。しかし、従来のオーディオプレーヤーには、埃や水が溜まりやすいとの課題が存在する。マッサージチェアを一定期間使用しているうちにオーディオプレーヤーのメッシュカバーに埃がたまることで、見た目に影響するだけでなく、溜まった埃や水がオーディオプレーヤーの内部に進入する結果、オーディオプレーヤーの音質に支障をきたし、マッサージチェアの使用感が損なわれてしまう。
【0003】
そこで、新たなオーディオメッシュカバーによって上記の課題を解決する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来技術の欠点に鑑みて、本発明の目的は、オーディオメッシュカバーに埃や水が溜まりやすいという従来技術の課題を解決するオーディオメッシュカバーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的及びその他関連の目的を実現するために、本発明は、オーディオメッシュカバーを提供する。当該オーディオメッシュカバーは、メッシュカバーの外側に設けられる飾り穴であって、前記メッシュカバーの外側面から内側に向かって延伸するよう形成される止まり穴である飾り穴と、メッシュカバーの内側に設けられる通音穴であって、前記メッシュカバーの内側面から外側に向かって延伸するよう形成される止まり穴である通音穴、を含む。前記飾り穴と前記通音穴は、メッシュカバーの厚さ方向において位置をずらして設けられ、且つ互いに連通している。
【0006】
好ましくは、前記飾り穴及び前記通音穴の形状は、楕円形、円形、菱形又は長方形である。
【0007】
好ましくは、前記飾り穴の個数は、前記通音穴の個数よりも多い。
【0008】
好ましくは、前記飾り穴と前記通音穴とが重なり合う領域の高さは、少なくとも1mmである。
【0009】
好ましくは、前記飾り穴と前記通音穴とが重なり合う領域の断面積は、少なくとも4mm2である。
【0010】
好ましくは、前記通音穴の断面積は、少なくとも3mm2である。
【0011】
好ましくは、前記通音穴は、オーディオスピーカーに対応する領域に設けられる。
【0012】
好ましくは、前記飾り穴の開口方向は、斜め上方を向いている。
【0013】
マッサージチェアであって、上記いずれかに記載のオーディオメッシュカバーが設けられている。
【発明の効果】
【0014】
上述したように、本発明のオーディオメッシュカバーは以下の有益な効果を有する。
【0015】
飾り穴と通音穴とは、位置をずらして設けられ、且つ互いに連通する設計となっているため、埃が防止され、音質に支障をきたすことがない。飾り穴と通音穴とは、それぞれメッシュカバーの外側と内側に設けられるため、加工が容易である。また、飾り穴と通音穴とは、位置をずらして設けられ、且つ互いに連通する設計となっているため、音がスムーズにメッシュカバーを通り抜けることができ、音量及び音質が保証される。且つ、水や埃がメッシュカバーの内部に落下するのを防止可能なことから、メッシュカバーの内部に水や埃が溜まり、内部構造の正常な動作に支障をきたすとの事態も防止される。また、前記飾り穴の開口の方向は、斜め上方を向いているため、埃がオーディオの内部に進入して音質に支障をきたすとの事態が防止されるほか、クリーニングにも便利である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明におけるオーディオメッシュカバーの構造を示す図である。
【
図2】
図2は、本発明におけるオーディオメッシュカバーのA-A断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、特定の具体的実施例によって本発明の実施形態につき説明する。ただし、本技術を熟知する者であれば、本明細書に開示の内容から本発明のその他の利点及び効果を容易に理解可能である。
【0018】
記載の便宜上、本明細書では、オーディオメッシュカバーの厚さ方向を上下方向と称する。また、使用中に使用者から見えるオーディオメッシュカバーの側をオーディオメッシュカバーの外側と称し、これとは反対の側をオーディオメッシュカバーの内側と称する。
【0019】
図2に示すように、本発明は、オーディオメッシュカバーを提供する。当該オーディオメッシュカバーは、メッシュカバー3の外側に設けられる穴であって、メッシュカバー3の外側面から内側に向かって延伸するよう形成される止まり穴である飾り穴1と、メッシュカバー3の内側に設けられる穴であって、メッシュカバー3の内側面から外側に向かって延伸するよう形成される止まり穴である通音穴2と、を含む。飾り穴1と通音穴2とは、メッシュカバーの厚さ方向において位置をずらして設けられ、且つ互いに連通している。
【0020】
飾り穴1と通音穴2とは、それぞれメッシュカバー3の外側と内側に設けられるため、加工が容易である。また、飾り穴1と通音穴2とは、メッシュカバーの厚さ方向において位置をずらして設けられ、且つ互いに連通しているため、音がスムーズにメッシュカバーを通り抜けることができ、音量及び音質が保証される。且つ、水や埃がメッシュカバー3の内部に落下するのを防止可能なことから、メッシュカバー3の内部に水や埃が溜まり、内部構造の正常な動作に支障をきたすとの事態も防止される。
【0021】
具体的に、飾り穴1及び通音穴2の形状は、楕円形、円形、菱形又は長方形とする。ただし、飾り穴1及び通音穴2の形状は、上記の形状に限らず、且つ、飾り穴1と通音穴2との形状は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。飾り穴1及び通音穴2の形状は、オーディオメッシュカバー3の実際の形状や大きさに応じて決定してもよいし、見栄えを考慮して設定してもよい。
図1に示すように、本実施例において、飾り穴1及び通音穴2は、いずれも角丸四角とする。
【0022】
通音穴2は、オーディオスピーカーに対応する領域に設けられる。また、飾り穴1の個数は、前記通音穴2の個数よりも多い。飾り穴1の開口方向は、斜め上方を向いている。即ち、飾り穴1は、上下にまっすぐ通じる構造ではなく、開口が斜め向きに設置されている。よって、埃がオーディオの内部に進入して音質に支障をきたすとの事態が更に防止されるとともに、クリーニングにも便利である。
【0023】
具体的に、通音穴2の断面積は、少なくとも3mm2である。また、飾り穴1と通音穴2が重なり合う領域の高さ(具体的には、上下方向において飾り穴1と通音穴2が連通する箇所の長さの値)は、少なくとも1mmである。且つ、重なり合う領域(即ち、連通箇所)の断面積は、少なくとも4mm2である。上記で列挙した数値は、音楽がメッシュカバー3を通り抜けたあとに音量及び音質が影響を受けない最小の値であり、実際の大きさは、メッシュカバー3の実際の大きさに応じて決定すればよい。
【0024】
マッサージチェアには上述したオーディオメッシュカバーが設けられている。具体的に、オーディオメッシュカバーはマッサージチェアのうち人体の頭部に対応する頭部支持箇所に位置している。使用者がマッサージチェアを利用する際には、メッシュカバー上の飾り穴しか目に付かず、音は飾り穴1から伝達される。且つ、本実施例におけるオーディオメッシュカバーは飾り穴1と通音穴2の位置をずらして連通させる技術を用いているため、外部の埃がオーディオメッシュカバーから進入して内部の部品の正常な動作に支障をきたすとの事態が回避される。
【0025】
以上述べたように、本発明のオーディオメッシュカバーは、飾り穴1と通音穴2の位置をずらして設けるとともに、これらを互いに連通させる設計となっているため、埃が防止され、音質に支障をきたすこともない。飾り穴1と通音穴2とは、それぞれメッシュカバー3の外側と内側に設けられるため、加工が容易である。また、飾り穴1と通音穴2とは、位置をずらして設けられ、且つ互いに連通する設計となっているため、音がスムーズにメッシュカバーを通り抜けることができ、音量及び音質が保証される。且つ、水や埃がメッシュカバー3の内部に落下するのを防止可能なことから、メッシュカバー3の内部に水や埃が溜まり、内部構造の正常な動作に支障をきたすとの事態も防止される。
【0026】
このように、本発明は、従来技術における様々な瑕疵を効果的に解消するため、高度な産業上の利用価値を有する。
【0027】
上記の実施例は、本発明の原理及び効果を例示的に説明するものにすぎず、本発明を制限するものではない。本技術を熟知する者であれば、本発明の精神及び範疇を逸脱しないことを前提に、上記実施例を補足又は変更可能である。よって、当業者が本発明で開示する精神及び技術思想を逸脱することなく完了するあらゆる等価の補足又は変更は、本発明の請求の範囲に包括される。
【符号の説明】
【0028】
1 飾り穴
2 通音穴
3 メッシュカバー
【外国語明細書】