(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022162622
(43)【公開日】2022-10-25
(54)【発明の名称】照明付き表示装置の自在配置装置
(51)【国際特許分類】
G09F 7/18 20060101AFI20221018BHJP
【FI】
G09F7/18 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021067514
(22)【出願日】2021-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】521158417
【氏名又は名称】株式会社タム
(74)【代理人】
【識別番号】100076082
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 康文
(72)【発明者】
【氏名】眞玉橋 篤
(57)【要約】 (修正有)
【課題】商品を配列し展示したりオフィスなどで所属部署等を表示する場合に使用される照明付き表示装置の自在配置装置に関し、照明手段を表示装置と対に設けた照明付き表示装置を自在に配置可能とする。
【解決手段】スタート位置sと、直線部4と、曲路から成る中間経路3と、終点位置hとを有するスリットから成るガイドレール2と、表示手段を引っ掛ける穴5と穴6とを有する支持プレート1を照明付き表示手段用の自在配置装置とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明手段に対応して配置される丈夫な支持プレートは、スリットから成るガイドレールが少なくともスタート位置、曲路から成る中間経路、直線ルート、終点位置を有し、前記終点位置には、表示手段の支軸が自転する穴を有し、別に設けた表示手段引っ掛け手段を有することを特徴とする照明付き表示手段の自在配置装置。
【請求項2】
磁石とこの磁石で吸着される磁性体の対を有し、そのうちの片方は前記照明手段に、他方は天井などの安定した装置に取り付けてある請求項1に記載の照明付き表示手段の自在配置装置。
【請求項3】
任意の模様などの化粧を施した化粧パネルを前記照明手段に対応して設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明付き表示手段の自在配置装置。
【請求項4】
前記のガイドレールのスタート位置を有するスリットから生花又は造花の茎部を挿通し、終点位置を有するスリットから生花又は造花の茎の切り口側を挿通して支持してあることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の照明付き表示手段の自在配置装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品を配列し展示したりオフィスなどで所属部署等を表示する場合に使用される照明付き表示装置の自在配置装置に関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【0003】
特許文献1によると、高価なマジックバンド等の止め具を使用する事なく低コストで製造でき、さらに、ワンタッチで迅速に設置することができ、文字、図形などの可視情報を効果的に提供することができる簡易ワンタッチ吊り下げ標識を実現する。標示内容を印刷した長方形のプラスチックシートを抜き加工によって止め部7及び差し込み口8を形成し止め具とする。結果的に、非常に安い価格のワンタッチ吊り下げ標識を提供できる。建築現場などの作業現場で使用する際は、取り付けも容易である。また、使用する部品を最小限にしてあるので、環境保護の観点からも好ましく、時代にマッチした製品といえる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
商品を配列し展示したりオフィスなどで所属部署等を表示する場合に、真上に又は間近に表示がしてあると便利である。このような表示は従来は特許文献1のように、高価なマジックバンド等の止め具を使用する事なく低コストで製造でき、さらに、ワンタッチで迅速に設置することができ、文字、図形などの可視情報を効果的に提供することができる簡易ワンタッチ吊り下げ標識が提案されている。標示内容を印刷した長方形のプラスチックシートを抜き加工によって止め部及び差し込み口を形成し止め具とする。結果的に、非常に安い価格のワンタッチ吊り下げ標識を提供できる。建築現場などの作業現場で使用する際は、取り付けも容易である。また、使用する部品を最小限にしてあるので環境保護の観点からも好ましく、時代にマッチした製品といえる。
【0005】
現実には、表示手段の設置や変更などは、ボードアンカーで行っているが、素人では困難で専門の職人が必要となる。前記の特許文献1のような構造では、表示の有る位置が不明であり、また表示位置を変更するのも不便であ。本発明の技術的課題は、このような問題に鑑み、照明手段を対に設けて照明付き表示装置を自在に配置可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の技術的課題は、次のような手段によって解決される。請求項1は、照明手段に対応して配置される丈夫な支持プレートは、スリットから成るガイドレールが少なくともスタート位置、曲路から成る中間経路、直線ルート、終点位置を有し、前記終点位置には、表示手段の支軸が自転する穴を有し、別に設けた表示手段引っ掛け手段を有することを特徴とする照明付き表示手段の自在配置装置である。
【0007】
請求項2は、磁石とこの磁石で吸着される磁性体の対を有し、そのうちの片方は前記照明手段に、他方は天井などの安定した装置に取り付けてある請求項1に記載の照明付き表示手段の自在配置装置である。
【0008】
請求項3は、任意の模様などの化粧を施した化粧パネルを前記照明手段に対応して設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明付き表示手段の自在配置装置である。
【0009】
請求項4は、前記のガイドレールのスタート位置を有するスリットから生花又は造花の茎部を挿通し、終点位置を有するスリットから生花又は造花の茎の切り口側を挿通して支持してあることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の照明付き表示手段の自在配置装置である。
【発明の効果】
【0010】
請求項1のように、照明手段に対応して配置された丈夫な支持プレートは、スリットから成るガイドレールが少なくともスタート位置、曲路から成る中間経路、直線ルート、終点位置を有し、前記終点位置には、表示手段の支軸が自転する穴を有し、別に設けた表示手段の引っ掛け手段を有するので、素人でも簡単確実に設置したり変更でき、また表示手段と照明手段が対になっていて、常に表示手段が明るく照明され、見えやすいので不便を感じない。
【0011】
請求項2のように、磁石とこの磁石で吸着される磁性体の対を有し、そのうちの片方は前記照明手段に、他方は天井などの安定した装置に取り付けてあるので、磁石の磁力で吸着でき、取り付けがワンタッチで容易にできる。
【0012】
請求項3のように、任意の模様などの化粧を施した化粧パネルを前記照明手段に対応して設けてあるので、この化粧パネルの外観や美観を見ることで、好い印象を受け癒されるので好適である。
【0013】
請求項4のように、前記のガイドレールのスタート位置を有するスリットに生花又は造花の花側を挿通し、終点位置を有するスリットに生花又は造花の茎の切り口側を挿通して支持したので、表示手段や照明手段に加えて生花や造花も見えるので、表示を見るのが楽しみで表示内容を強調できる。花の茎を逆向きにもできるので、好みの向きが可能である。互い違いに2本支持してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】ダウンライトで吊り下げプレートの表示を照明する断面図である。
【
図3】ダウンライトの下に設置される模様が形成された化粧パネルの表面と裏面を示す図である。
【
図4】照明手段として直線状の蛍光灯用の指示プレートを示す平面図である。
【
図5】直線状の蛍光灯の取り付け状態を示す側面図である。
【
図6】円形の支持プレートを天井に固定する斜視図である。
【
図7】直線状の蛍光灯のフレームに設置パネルを取り付ける斜視図である。
【
図8】ダウンライトの下に化粧パネルを取り付ける例の斜視図である。
【
図9】他の表示手段の取り付け方を例示する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に本発明による照明付き表示装置の自在配置装置が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。本発明は、照明手段で表示手段を照明して明るく明瞭に見えるように表示手段と照明手段が対になっていることが前提であり、
図1の場合は、照明手段としてダウンライトdを用い、表示手段として吊り下げプレート( 表示装置) pを用いている。この吊り下げプレート( 表示装置) pを支持する支持プレート1は天井8などに固定されており、重みで変形したりしない丈夫なことが必要である。この支持プレート1には、
図2のようにスリットから成るガイドレール2が少なくともスタート位置s、曲路から成る中間経路3、直線ルート4、終点位置hを有し、前記終点位置hは、表示プレートpを表示手段として吊り下げ用の軸Aが穴h中で自転し、別に設けた少なくとも2個の穴5、6を表示手段の引っ掛け用として設けてある。
【0016】
なお、この支持プレート1には、磁石として強力マグネットmgを接着固定してあり、また熱を持たないように、通風や軽量化のために窓穴7を開けてある。このような穴の開いた支持プレート1を
図1のように天井8に取り付け支持し、ダウンライトdの真下に必要に応じて化粧プレート12を取り付ける。そして、支持プレート1に前記の表示プレートP を吊り下げて表示する。すなわち、スリットから成るガイドレール2の直線部4から前記の表示プレートpを差し込み、細い軸Aを、曲路から成る中間経路3→最後に前記の終点位置hの順に移動させ、表示プレートP の吊り下げ用の軸Aを自転穴hで自転させて任意の方向に向ける。そして、別に設けた少なくとも2個の穴5、6に引っ掛ける。すなわち穴5、6には表示手段の下向きの凸部9、9を挿入して引っ掛ける。
【0017】
一方、表示プレート11の上向きの凸部10、10を引っ掛け用の穴に挿入して引っ掛ける。そして、天井8の下面に前記の支持プレート1を前記の強力マグネットmgで簡単に取り付け設置できる。安全を期して、さらに、支持プレート1の釘穴9を利用して天井8に固定する。
図1のダウンライトdの下には、
図3のような模様11が形成された化粧パネル12を必要時に取り付ける。
図3の13は仮止め用の強力マグネットであり、確実を期して、釘打ち穴14を設置パネル15に開けてある。
【0018】
以上は、照明手段としてダウンライトdを用いた例だが、
図4は直線状の蛍光灯で照明する場合であり、吊り下げ用の穴hを中心にして、1対に配置した穴5、6が上下左右方向に配設してあり、スリットから成るガイドレール2も開けてある。そして、紙製の表示手段を通すスリット15を開けてある。このような支持プレート1を
図5のように直線状蛍光灯16の下に取り付けて、中央の吊り下げ用の穴hに
図2の要領で表示プレートpを釣り下げて表示する。天井8の下面に前記の蛍光灯用支持プレート1を前記の強力マグネットmgで簡単に仮に取り付け設置できる。
【0019】
図6の(1)(2)(3)は四角支持プレート1に紙paを挿通支持する順序を示し、(4)(5)(6)は円形支持プレート1を天井8への取り付け順序を示す。「SALE」と表示した例えば画用紙paを二つ折りして(2)のように透き間に挿通支持する。次に(3)のように、4つ角16をホチギスで止める。そして、J形のスリ ット2の直線状の部分4を通過し、そして(4)のように支軸Aを自転させ、
図1の円形の支持プレート1を通し、最後に(6)のように、円形の支持プレート1を自転させてネジ穴の位置を合わせた後、天井8にねじ止めし固定する。
【0020】
図7の(1)から(3)までは、
図6と同じで、(4)以降は直線状の蛍光灯のフレーム17に設置パネル18を取り付ける斜視図である。(4)のように設置パネル18を自転させた後に(5)のように蛍光灯の一端のフレーム17にネジ止め固定する。磁石による借り止めは不安なため、(6)のようにビス止めで固定する。
【0021】
図8はダウンライトdの下に
図3の化粧パネル12を取り付ける例を示した斜視図であり、最後にネジ止め固定する。
図9は他の表示手段の取り付け方を図示する斜視図である。例えば円のローマ字を表示したパネルを直線状の前記スリット4に挿入してから、細い支軸Aを自転させて向きを変え、(2)のように、下向きの凸部9を挿入し固定する。最後に、(3)のように、ダウンライトdの外縁にネジ止めして固定する。
【0022】
本発明装置は多数の窓穴を有するので、この窓穴を利用して生花や造花の茎を差し込み、観賞できる。例えば、前記スリットの直線ルート4側に花の茎の切り口側を射し込み、花寄りの茎を終点位置h側のスリットに射し込む。茎の向きは前記と逆にしてもよいし、2本の茎を互いに逆向きに刺してもよい。なお、前記スリット以外の窓穴を利用して茎を刺してもよい。例えば向日葵の花一輪の軸を刺しても良い。茎の切り口側と花側との間は支持プレート1の裏側で円弧状に曲げてあると支持が容易確実である。なお花は、見る者を元気にしたり癒す効果が有るので、表示手段と併用すると効果的となる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
以上のように、本発明によると、照明手段と表示手段が対になっているため、明るく確実に表示でき、店舗やオフィスなどにおいて重宝される。しかも、照明手段に対応して配置された丈夫な支持プレートは、スリットから成るガイドレールを有し、その前記終点位置には、表示手段の支軸が自転する穴を有するので、素人でも簡単確実に設置したり変更でき、専門家でなくても可能である。また表示手段と併用して、生花や造花も見えるので、見る者が癒される。
【符号の説明】
【0024】
d ダウンライト
p 吊り下げプレート( 表示装置) 、表示プレート
1 支持プレート
3 天井
2 ガイドレール(スリット)
4 直線ルート
A 吊り下げ用の細い支軸
h 終点位置(自転穴)
mg 強力マグネット
7 窓穴
8 天井
11 模様
12 化粧プレート
16 直線状蛍光灯
17 直線状の蛍光灯のフレーム
18 設置パネル