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特開2022-162649情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022162649
(43)【公開日】2022-10-25
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/15 20060101AFI20221018BHJP
   H04N 21/2343 20110101ALI20221018BHJP
【FI】
H04N7/15 120
H04N21/2343
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021067549
(22)【出願日】2021-04-13
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り [ウェブサイトの掲載日] 令和3年2月10日 [ウェブサイトのアドレス] https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000019280.html
(71)【出願人】
【識別番号】517023541
【氏名又は名称】hachidori株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】伴 貴史
(72)【発明者】
【氏名】坂口 峻平
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA10
5C164PA36
5C164PA41
5C164SB02P
5C164SB04S
5C164SB10S
5C164VA13P
(57)【要約】      (修正有)
【課題】Web会議システムでの生産性を改善する情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システムは、Webブラウザで撮影される第1の動画形式の動画の映像ファイルの種類と音声ファイルの種類とを指定する指定ステップ、ユーザーによって第1の動画形式の動画がアップロードされた場合、第1の動画形式の動画の音声ファイルの種類を変換することで第1の動画形式の動画を第2の動画形式の動画に変換する第1の変換ステップ、第1の変換ステップによって動画が第2の動画形式に変換された場合、第2の動画形式の動画をプレビュー動画としてWebブラウザに表示するための情報を生成する第1の生成ステップ、情報を、動画をアップロードしたユーザーに提示する第1の提示ステップ、第2の動画形式の動画を第3の動画形式の動画に変換する第2の変換ステップ、を実行する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
以下の各ステップを実行するよう構成され、
指定ステップでは、Webブラウザで撮影される第1の動画形式の動画の映像ファイルの種類と音声ファイルの種類とを指定し、
ユーザーによって前記第1の動画形式の動画がアップロードされた場合、第1の変換ステップでは、前記第1の動画形式の動画の音声ファイルの種類を変換することで前記第1の動画形式の動画を第2の動画形式の動画に変換し、
前記第1の動画形式の映像ファイルの種類と前記第2の動画形式の映像ファイルの種類とは同じであり、
前記第1の変換ステップによって動画が前記第2の動画形式に変換された場合、第1の生成ステップでは、前記第2の動画形式の動画をプレビュー動画としてWebブラウザに表示するための情報を生成し、
第1の提示ステップでは、前記情報を、動画をアップロードした前記ユーザーに提示し、
第2の変換ステップでは、前記第2の動画形式の動画を第3の動画形式の動画に変換し、
前記第2の動画形式の映像ファイルの種類と前記第3の動画形式の映像ファイルの種類とは同じであり、
前記第2の動画形式の音声ファイルの種類と前記第3の動画形式の音声ファイルの種類とは同じである、
情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第2の変換ステップによって動画が前記第3の動画形式に変換された場合、第2の生成ステップでは、前記動画を視聴可能な画面をWebブラウザに表示するための情報を生成し、
第2の提示ステップでは、前記情報を、動画を視聴するユーザーに提示する、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の動画形式はWebM形式であり、
前記第2の動画形式はMP4形式であり、
前記第3の動画形式は、HLS形式であり、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の動画形式の映像ファイルの種類はH.264であり前記第1の動画形式の音声ファイルの種類はopusであり、
前記第2の動画形式の映像ファイルの種類はH.264であり前記第2の動画形式の音声ファイルの種類はaacであり、
前記第3の動画形式の映像ファイルの種類はH.264であり前記第3の動画形式の音声ファイルの種類はaacである、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記画面を介して動画の編集操作が行われた場合、編集ステップでは、前記編集操作に基づいて前記第3の動画形式の動画を編集する、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理システムにおいて、
前記第3の動画形式の動画は複数の動画ファイルから構成され、前記編集ステップでは、前記編集操作に基づいて、前記複数の動画ファイルのうち、指定されたファイルを削除し、前記複数の動画ファイルを再構成する際に、複数の動画ファイルそれぞれの映像と音声との誤差を修正する、
情報処理システム。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理システムにおいて、
前記編集ステップでは、映像と音声との誤差を音声にあわせることで修正する、
情報処理システム。
【請求項8】
請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記情報処理システムは、非同期の打ち合わせシステムである、
情報処理システム。
【請求項9】
情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
以下の各ステップを含み、
指定ステップでは、Webブラウザで撮影される第1の動画形式の動画の映像ファイルの種類と音声ファイルの種類とを指定し、
ユーザーによって前記第1の動画形式の動画がアップロードされた場合、第1の変換ステップでは、前記第1の動画形式の動画の音声ファイルの種類を変換することで前記第1の動画形式の動画を第2の動画形式の動画に変換し、
前記第1の動画形式の映像ファイルの種類と前記第2の動画形式の映像ファイルの種類とは同じであり、
前記第1の変換ステップによって動画が前記第2の動画形式に変換された場合、第1の生成ステップでは、前記第2の動画形式の動画をプレビュー動画としてWebブラウザに表示するための情報を生成し、
第1の提示ステップでは、前記情報を、動画をアップロードした前記ユーザーに提示し、
第2の変換ステップでは、前記第2の動画形式の動画を第3の動画形式の動画に変換し、
前記第2の動画形式の映像ファイルの種類と前記第3の動画形式の映像ファイルの種類とは同じであり、
前記第2の動画形式の音声ファイルの種類と前記第3の動画形式の音声ファイルの種類とは同じである、
情報処理方法。
【請求項10】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1から請求項8までの何れか1項に記載の情報処理システムの各ステップを実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
新型コロナウイルスの流行の拡大に伴いWeb会議を行う機会が増えた。
Web会議のシステムとしては、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-137095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
Web会議システムは便利であるが、本来参加する必要のない人まで参加させた会議が頻繁に行われるようになり、会社全体の生産性が低下するという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、以下の各ステップを実行するよう構成される。指定ステップでは、Webブラウザで撮影される第1の動画形式の動画の映像ファイルの種類と音声ファイルの種類とを指定する。ユーザーによって第1の動画形式の動画がアップロードされた場合、第1の変換ステップでは、第1の動画形式の動画の音声ファイルの種類を変換することで第1の動画形式の動画を第2の動画形式の動画に変換する。第1の動画形式の映像ファイルの種類と第2の動画形式の映像ファイルの種類とは同じである。第1の変換ステップによって動画が第2の動画形式に変換された場合、第1の生成ステップでは、第2の動画形式の動画をプレビュー動画としてWebブラウザに表示するための情報を生成する。第1の提示ステップでは、情報を、動画をアップロードしたユーザーに提示する。第2の変換ステップでは、第2の動画形式の動画を第3の動画形式の動画に変換する。第2の動画形式の映像ファイルの種類と第3の動画形式の映像ファイルの種類とは同じである。第2の動画形式の音声ファイルの種類と第3の動画形式の音声ファイルの種類とは同じである。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2図2は、サーバー装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3図3は、クライアント装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4図4は、情報処理システムの情報処理の一例を示すシーケンス図である。
図5図5は、動画形式の変換を示す図である。
図6図6は、クライアント装置に表示される画面の一例を示す図である。
図7図7は、HLS動画を説明する図である。
図8図8は、ヘッダファイルの一例を示す図である。
図9図9は、複数時点の同時トリミングを説明する図(その1)である。
図10図10は、複数時点の同時トリミングを説明する図(その2)である。
図11図11は、結合後のデータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0008】
本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0009】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0010】
<実施形態1>
1.システム構成
図1は、非同期打ち合わせシステム1000のシステム構成の一例を示す図である。図1に示されるように、非同期打ち合わせシステム1000は、システム構成として、サーバー装置100と、クライアント装置110と、クライアント装置120と、を含む。クライアント装置110は、動画をサーバー装置100にアップロードするユーザーが使用する装置である。クライアント装置120は、サーバー装置100にアップロードされた動画を視聴するユーザーが使用する装置である。非同期打ち合わせシステム1000は、情報処理システムの一例である。
【0011】
図1では、説明の簡略化のため、非同期打ち合わせシステム1000において、クライアント装置110及びクライアント装置120はそれぞれ1台しか図示していないが、複数のクライアント装置110及びクライアント装置120が非同期打ち合わせシステム1000に含まれてもよい。クライアント装置110の一例としては、PC(Personal Computer)がある。クライアント装置120の一例としては、スマートフォンがある。但し、スマートフォンは一例であって、クライアント装置120は、PCであってもよいし、タブレット型コンピュータであってもよい。
【0012】
非同期打ち合わせシステム1000は、非同期の打ち合わせ(例えば、会議、報告等)を行うことで効率的な会議運用と生産性の担保を可能としている。例えば、1人だけが話す報告のために毎回スケジュールの調整を行い、複数の人が同じ時間に同じ報告会に参加するのは非効率である。そこで、本実施形態の報告者はクライアント装置110を用いて動画(例えば、報告動画)を撮影し、サーバー装置100にアップする。すると、サーバー装置100は、動画にアクセスするための情報(例えば、URL(Uniform Resource Locator))を作成し、アクセスするための情報を同僚や上司に送信する。同僚や上司はクライアント装置120を用いて動画にアクセスするための情報を用いて動画にアクセスし、好きなときに動画を確認することができる。そして、同僚や上司は確認した結果を、クライアント装置120を用いて動画に関連付けて非同期打ち合わせシステム1000にアップロードすることで非同期の打ち合わせを行うことができる。
このような非同期の打ち合わせを行うことにより、会議に要する時間や会議自体の開催回数を制限することができる。
【0013】
2.ハードウェア構成
(1)サーバー装置100のハードウェア構成
図2は、サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバー装置100は、ハードウェア構成として、制御部201と、記憶部202と、通信部203と、を含む。制御部201は、CPU(Central Processing Unit)等であって、サーバー装置100の全体を制御する。記憶部202は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの任意の組み合わせ等であって、プログラム及び制御部201がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。制御部201が、記憶部202に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、サーバー装置100の機能等が実現される。通信部203は、NIC(Network Interface Card)等であって、サーバー装置100をネットワーク150に接続し、他の装置(例えば、クライアント装置110等)との通信を司る。
【0014】
(2)クライアント装置110のハードウェア構成
図3は、クライアント装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。クライアント装置110は、ハードウェア構成として、制御部301と、記憶部302と、撮像部303と、入力部304と、出力部305と、通信部306と、を含む。制御部301は、CPU等であって、クライアント装置110の全体を制御する。記憶部302は、HDD、ROM、RAM、SSD、又はこれらの任意の組み合わせ等であって、プログラム及び制御部301がプログラムに基づき処理を実行する際に用いるデータ等を記憶する。制御部301が、記憶部302に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによってクライアント装置110の機能構成が実現される。撮像部303は、カメラ等であって、被写体を撮像する。入力部304は、キーボード及びマウス等であって、入力操作等に基づき入力情報を制御部301に送信する。出力部305は、ディスプレイ等であって、制御部301による情報処理の結果等を表示する。通信部306は、NIC等であって、クライアント装置110をネットワーク150に接続し、外部装置との通信を司る。
【0015】
3.情報処理
図4は、非同期打ち合わせシステム1000の情報処理の一例を示すシーケンス図である。
SQ401において、サーバー装置100は、クライアント装置110からの要求に基づいて、クライアント装置110上で動作するWebブラウザで録画する動画の映像ファイルの種類と音声ファイルの種類とを指定するプログラムをクライアント装置110に送信する。SQ401の処理は、Webブラウザで撮影される第1の動画形式の動画の映像ファイルの種類と音声ファイルの種類とを指定する処理の一例である。
クライアント装置110のユーザーは、Webブラウザを介して動画を撮影する。より具体的に説明すると、クライアント装置110の制御部301は、ダウンロードしたプログラム(より具体的にはJavascript(登録商標)のプログラム)に基づき、WebRTC(Web Real-Time Communications)のAPI(Application Programming Interface)を使って、指定された映像ファイルの種類と、指定された音声ファイルの種類と、で指定された動画形式の動画を撮影し、動画をサーバー装置100に送信する。より具体的に説明すると、クライアント装置110で撮影される動画形式はWebM形式であり、映像コーデックはH.264であり、音声コーデックはopusである。
この際、クライアント装置110は、所定の容量(例えば、5MB)貯まると、動画に関するデータ(動画のスライスデータ)をサーバー装置100に送信する。但し、このことは本実施の形態を制限するものではない。クライアント装置110は、所定のフレーム数(例えば、10フレーム)貯まると、動画に関するデータ(動画のスライスデータ)をサーバー装置100に送信するようにしてもよい。
SQ402において、サーバー装置100は、クライアント装置110より動画に関するデータを受信する。
【0016】
SQ403において、サーバー装置100は、クライアント装置110よりWebMファイルを受け取ると、音声コーデックのみ、aacに変換し、動画形式を、mp4にする。映像コーデックはH.264である。SQ403の処理は、ユーザーによって第1の動画形式の動画がアップロードされた場合、第1の動画形式の動画の音声ファイルの種類を変換することで第1の動画形式の動画を第2の動画形式の動画に変換する処理の一例である。ここで、第1の動画形式の映像ファイルの種類と第2の動画形式の映像ファイルの種類とは同じである。図5は、動画形式の変換を示す図である。なお、音声コーデックの再エンコードコストは、動画の再エンコードコストに比べて、はるかに小さい。
SQ404において、サーバー装置100は、mp4の動画をプレビュー動画としてクライアント装置110のWebブラウザに表示するための情報(例えば、URL)を生成する。SQ404の処理は、動画が第2の動画形式に変換された場合、第2の動画形式の動画をプレビュー動画としてWebブラウザに表示するための情報を生成する処理の一例である。
【0017】
SQ405において、サーバー装置100は、生成したURLを、動画をアップロードしたクライアント装置110に送信する。SQ405の処理は、情報を、動画をアップロードしたユーザーに提示する処理の一例である。例えば、クライアント装置110のユーザーは、URLを選択して、アップロードした動画を再生し、動画を確認する。
【0018】
SQ406において、サーバー装置100は、mp4の動画をHLSの動画に変換する。HLSの動画の映像コーデックはH.264であり、音声コーデックはaacである。SQ406の処理は、第2の動画形式の動画を第3の動画形式の動画に変換する処理の一例である。ここで、第2の動画形式の映像ファイルの種類と第3の動画形式の映像ファイルの種類とは同じである。第2の動画形式の音声ファイルの種類と第3の動画形式の音声ファイルの種類とは同じである。第2の動画形式の映像ファイルの種類と第3の動画形式の映像ファイルの種類とは同じである。第2の動画形式の音声ファイルの種類と第3の動画形式の音声ファイルの種類とは同じである。
SQ407において、サーバー装置100は、HLSの動画をクライアント装置120で再生するための情報(例えば、URL)を生成する。SQ407の処理は、動画が第3の動画形式に変換された場合、動画を視聴可能な画面をWebブラウザに表示するための情報を生成する処理の一例である。
【0019】
クライアント装置110のユーザーは、アップロードした動画を確認し、問題がなければ、クライアント装置110を操作して、同僚や上司等、例えば動画を見て確認してもらいたい人たちを指定する。
SQ408において、サーバー装置100は、クライアント装置110のユーザーによって指定された、動画を送信する送信先の情報をクライアント装置110より受信する。
SQ409において、サーバー装置100は、SQ407で生成されたURLを、送信先の情報で示される送信先に送信する。SQ409の処理は、動画を視聴可能な画面をWebブラウザに表示するための情報を、動画を視聴するユーザーに提示する処理の一例である。
URLを受け取ったユーザーは、クライアント装置120を操作して、URLを選択して動画を視聴することができる。サーバー装置100は、どのユーザーがURLを選択して動画を作成したか把握することができる。また、サーバー装置100は、動画を視聴したユーザーから質問を受け付けた場合は、その質問を、動画をアップロードしたユーザーに送信することができる。
【0020】
(変形例1)
実施形態1の変形例1を説明する。
図6は、クライアント装置110に表示される画面600の一例を示す図である。領域610は、プレビュー動画を確認する領域である。クライアント装置110のユーザーが動画をサーバー装置100にアップロードすると、サーバー装置100においてURLが生成される。このURLを選択すると、クライアント装置110のユーザーは、アップロードした動画のプレビュー動画を確認することができる。プレビュー動画を確認しているときにサーバー装置100においてSQ406及びSQ407の処理が実行されると、画面600のURLをコピーするボタン620が選択可能になる。URLをコピーするボタン620が選択されると、SQ407で生成されたURLがコピーされる。クライアント装置110のユーザーは、Eメール等にURLをペーストして、動画を確認して欲しい人に対してそのEメールを送信するようにしてもよい。
【0021】
(変形例2)
実施形態1の変形例2を説明する。変形例2のクライアント装置110のユーザーは、プレビュー動画を確認した際に、動画を編集する操作を行う。編集の操作が行われた場合の非同期打ち合わせシステム1000の処理を説明する。すなわち、変形例2の非同期打ち合わせシステム1000は、画面を介して動画の編集操作が行われた場合、編集操作に基づいてHLS形式の動画を編集する。
図7は、HLS動画を説明する図である。HLS動画は、1つのヘッダファイルと複数の小さな動画ファイル(10秒ぐらいの動画ファイル)で構成される。図7に示されるように、サーバー装置100は、1本の動画を配信形式(HLS)に変換することで、10秒程度のセグメントに区切られた複数の動画ファイルとする。図8は、ヘッダファイルの一例を示す図である。
【0022】
図9は、複数時点の同時トリミングを説明する図(その1)である。図9に示されるHLS動画のうち、15秒~35秒、55秒~60秒をトリミングする操作がクライアント装置110を介して行われたとする。このような操作が行われると、サーバー装置100は、必要なファイルだけ取得し、処理を行う。図10は、複数時点の同時トリミングを説明する図(その2)である。図9及び図10を用いて説明すると、15秒~35秒が削除されるため、20秒~30秒の動画に相当する「#EXTINF:10.427778」の部分は取得されない。mp4動画は、音声データと映像データの長さに、0.01秒ほどの誤差がある。したがって、複数時点に対するトリミング処理を同時に実行した場合、動画と音声との整合が取れず、HLS動画が途切れ途切れに再生される。そのため、サーバー装置100は、映像と音声の誤差を修正する。より具体的に説明すると、時刻情報として、開始時刻と、映像の長さを示す時間情報と、音声の長さを示す時間情報と、を含んでいる。サーバー装置100は、音声の長さを正として、映像の長さと音声の長さとを揃えることで誤差を修正する。この処理は、第3の動画形式の動画は複数の動画ファイルから構成され、編集操作に基づいて、複数の動画ファイルのうち、指定されたファイルを削除し、複数の動画ファイルを再構成する際に、複数の動画ファイルそれぞれの映像と音声との誤差を修正する処理の一例である。図10に示されるように、サーバー装置100は、各セグメントに分割されたデータに関して、映像と音声の誤差を修正する。そして、サーバー装置100は、15秒~35秒を削除するため、10秒~20秒のデータ(セグメント)に相当するhoge001.tsの後半5秒を削除し、トリミング(再エンコード)する。また、サーバー装置100は、30秒~40秒のデータ(セグメント)に相当するhoge003.tsの前半5秒を削除し、トリミング(再エンコード)する。また、サーバー装置100は、55秒~60秒を削除するため、50秒~60秒のデータ(セグメント)に相当するhoge005.tsの後半5秒を削除し、トリミング(再エンコード)する。そして、サーバー装置100は、これらのセグメントをつなぎ合わせて再度、映像と音声の誤差を修正する。図11は、結合後のデータの一例を示す図である。
【0023】
変形例2によれば、セグメント化された複数の動画ファイルを1つの動画として捉えた上で、必要な箇所だけを複数時点トリミングし、再度1本の動画に戻すことができる。
【0024】
なお、複数時点のトリミング後、サーバー装置100は、図4のSQ404以降の処理を実行する。
【0025】
<付記>
発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理システムにおいて、前記第2の変換ステップによって動画が前記第3の動画形式に変換された場合、第2の生成ステップでは、前記動画を視聴可能な画面をWebブラウザに表示するための情報を生成し、第2の提示ステップでは、前記情報を、動画を視聴するユーザーに提示する、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記第1の動画形式はWebM形式であり、前記第2の動画形式はMP4形式であり、前記第3の動画形式は、HLS形式であり、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記第1の動画形式の映像ファイルの種類はH.264であり前記第1の動画形式の音声ファイルの種類はopusであり、前記第2の動画形式の映像ファイルの種類はH.264であり前記第2の動画形式の音声ファイルの種類はaacであり、前記第3の動画形式の映像ファイルの種類はH.264であり前記第3の動画形式の音声ファイルの種類はaacである、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記画面を介して動画の編集操作が行われた場合、編集ステップでは、前記編集操作に基づいて前記第3の動画形式の動画を編集する、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記第3の動画形式の動画は複数の動画ファイルから構成され、前記編集ステップでは、前記編集操作に基づいて、前記複数の動画ファイルのうち、指定されたファイルを削除し、前記複数の動画ファイルを再構成する際に、複数の動画ファイルそれぞれの映像と音声との誤差を修正する、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記編集ステップでは、映像と音声との誤差を音声にあわせることで修正する、情報処理システム。
前記情報処理システムにおいて、前記情報処理システムは、非同期の打ち合わせシステムである、情報処理システム。
情報処理システムが実行する情報処理方法であって、以下の各ステップを含み、指定ステップでは、Webブラウザで撮影される第1の動画形式の動画の映像ファイルの種類と音声ファイルの種類とを指定し、ユーザーによって前記第1の動画形式の動画がアップロードされた場合、第1の変換ステップでは、前記第1の動画形式の動画の音声ファイルの種類を変換することで前記第1の動画形式の動画を第2の動画形式の動画に変換し、前記第1の動画形式の映像ファイルの種類と前記第2の動画形式の映像ファイルの種類とは同じであり、前記第1の変換ステップによって動画が前記第2の動画形式に変換された場合、第1の生成ステップでは、前記第2の動画形式の動画をプレビュー動画としてWebブラウザに表示するための情報を生成し、第1の提示ステップでは、前記情報を、動画をアップロードした前記ユーザーに提示し、第2の変換ステップでは、前記第2の動画形式の動画を第3の動画形式の動画に変換し、前記第2の動画形式の映像ファイルの種類と前記第3の動画形式の映像ファイルの種類とは同じであり、前記第2の動画形式の音声ファイルの種類と前記第3の動画形式の音声ファイルの種類とは同じである、情報処理方法。
プログラムであって、コンピュータに、前記情報処理システムの各ステップを実行させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0026】
例えば、上述のプログラムを記憶させる、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体として提供してもよい。
また、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。
【0027】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0028】
100 :サーバー装置
110 :クライアント装置
120 :クライアント装置
150 :ネットワーク
201 :制御部
202 :記憶部
203 :通信部
301 :制御部
302 :記憶部
303 :撮像部
304 :入力部
305 :出力部
306 :通信部
600 :画面
610 :領域
620 :ボタン
1000 :非同期打ち合わせシステム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11