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特開2022-162651撮像命令装置、撮像制御装置、撮像命令方法、撮像制御方法、撮像命令システム及び撮像制御システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022162651
(43)【公開日】2022-10-25
(54)【発明の名称】撮像命令装置、撮像制御装置、撮像命令方法、撮像制御方法、撮像命令システム及び撮像制御システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20221018BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20221018BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20221018BHJP
【FI】
H04N5/232 030
H04N5/232 220
H04N5/232 300
H04N7/18 E
G08G1/09 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021067551
(22)【出願日】2021-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000486
【氏名又は名称】とこしえ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】岡本 雅己
【テーマコード(参考)】
5C054
5C122
5H181
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CC02
5C054EA01
5C054EA05
5C054FC12
5C054FD07
5C054FF02
5C054HA26
5C122EA60
5C122EA63
5C122FA01
5C122FA18
5C122FH11
5C122GC52
5C122GD11
5C122HB01
5H181AA01
5H181BB04
5H181CC04
(57)【要約】
【課題】撮像場所において、ユーザが撮像を所望する被写体と背景とを含む画像を撮像できる撮像命令装置、撮像制御装置、撮像命令方法、撮像制御方法、撮像命令システム及び撮像制御システムを提供する。
【解決手段】撮像命令装置が、被写体の特定情報と、被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定し、選定された候補車両に搭載された撮像制御装置に、撮像条件に基づいて被写体を撮像させる撮像命令を送信し、撮像制御装置は、撮像命令を受信し、撮像が実行されるときの撮像状況を取得し、撮像状況において撮像される画像が撮像条件を満たすと判定される場合に、被写体を撮像する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザに操作されるユーザ端末が、撮像命令装置を介して、被写体を撮像する撮像条件を含む撮像命令を撮像制御装置に送信し、前記撮像制御装置が前記撮像条件に基づいて前記被写体を撮像する撮像制御方法であって、
前記ユーザ端末は、
前記第1ユーザによって設定される、前記被写体の特定情報と、前記被写体と背景との位置関係とを含む前記撮像条件の入力を受け付けて、
受け付けられた前記撮像条件を前記撮像命令装置に送信し、
前記撮像命令装置は、
前記撮像条件を受信し、
受信された前記撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定し、
選定された前記候補車両に搭載された前記撮像制御装置に、前記撮像条件に基づいて前記被写体を撮像させる前記撮像命令を送信し、
前記撮像制御装置は、
前記撮像命令を受信し、
撮像が実行されるときの撮像状況を取得し、
前記撮像状況において撮像される画像が前記撮像条件を満たすと判定される場合に、前記被写体を撮像し、
撮像された画像を、前記撮像命令装置を介して前記ユーザ端末に送信する撮像制御方法。
【請求項2】
前記撮像制御装置は、
前記候補車両に搭乗する第2ユーザの前記撮像命令に対する承諾の入力を受け付けた場合には、前記第2ユーザの前記撮像命令に対する承諾に関する情報を、前記撮像命令装置を介して前記ユーザ端末に送信し、
前記候補車両を撮像場所に移動させて前記被写体を撮像する請求項1に記載の撮像制御方法。
【請求項3】
前記撮像制御装置は、
前記候補車両が撮像場所に到達する到達予想時刻を算出し、
前記到達予想時刻を、前記撮像命令装置を介して前記ユーザ端末に送信し、
前記第1ユーザ又は前記第1ユーザの搭乗する第1車両を前記被写体として撮像するために、前記候補車両を前記撮像場所に移動させる制御信号を生成し、
前記ユーザ端末は、
前記到達予想時刻を受信し、
受信された前記到達予想時刻に基づいて、前記第1ユーザの搭乗する第1車両が被写体位置に移動する走行計画を生成し、
前記走行計画に基づいて、前記第1車両を前記被写体位置に移動させる制御信号を生成する請求項1に記載の撮像制御方法。
【請求項4】
前記ユーザ端末は、
前記撮像制御装置によって送信された前記画像を前記第1ユーザの搭乗する第1車両内に位置する表示装置に表示し、
前記第1ユーザにより入力される、前記撮像制御装置による撮像方法及び/又は前記撮像制御装置の位置に基づいて、前記撮像命令装置を介して、前記撮像方法及び/又は前記位置を制御させる請求項1に記載の撮像制御方法。
【請求項5】
前記ユーザ端末及び/又は前記撮像制御装置は、前記撮像条件を満たすように、前記第1ユーザの搭乗する第1車両に対する前記候補車両の位置を制御させる請求項1に記載の撮像制御方法。
【請求項6】
前記撮像命令装置は、
前記撮像条件と、前記第2ユーザの過去の承諾に関する承諾履歴とに基づいて、前記第2ユーザごとに承諾確率を算出し、
前記承諾確率に基づいて、前記第2ユーザの前記承諾確率を、前記承諾確率が高い順に加算して前記承諾確率の合計値を算出し、
前記合計値が所定の値以上となる場合には、加算の対象となった前記承諾確率に対応する前記第2ユーザを候補者として選定し、
選定された候補者が搭乗している前記候補車両に搭載された前記撮像制御装置に前記撮像命令を送信する請求項2に記載の撮像制御方法。
【請求項7】
第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、前記被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件の入力を受け付けて、
受け付けられた前記撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定し、
選定された前記候補車両に搭載された撮像制御装置に、前記撮像条件に基づいて前記被写体を撮像させる撮像命令を送信する撮像命令方法。
【請求項8】
第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、前記被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件を受信し、
撮像が実行されるときの撮像状況を取得し、
前記撮像状況において撮像される画像が前記撮像条件を満たすと判定される場合に、前記被写体を撮像し、
撮像された画像を、前記第1ユーザにより操作されるユーザ端末に送信する撮像制御方法。
【請求項9】
第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、前記被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件を受信し、
前記撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定し、
選定された前記候補車両に搭載された撮像制御装置に、前記撮像条件に基づいて前記被写体を撮像させる撮像命令を送信する撮像命令方法。
【請求項10】
前記撮像条件は、前記被写体と、前記第1ユーザが前記背景に含みたい対象との位置関係を含む請求項7若しくは9に記載の撮像命令方法又は請求項8に記載の撮像制御方法。
【請求項11】
第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、前記被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定する候補車両選定部と、
前記候補車両選定部によって選定された前記候補車両に搭載された撮像制御装置に、前記撮像条件に基づいて前記被写体を撮像させる撮像命令を送信する送信部と、を備える撮像命令装置。
【請求項12】
第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、前記被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件を受信する受信部と、
撮像が実行されるときの撮像状況を取得し、前記撮像状況において撮像される画像が前記撮像条件を満たすと判定される場合に、前記被写体を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像を、前記第1ユーザにより操作されるユーザ端末に送信する画像送信部と、を備える撮像制御装置。
【請求項13】
第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、前記被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件の入力を受け付ける入力部と、
複数の車両の車両情報に基づいて、前記入力部によって受け付けられた前記撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定する候補車両選定部と、
前記候補車両選定部によって選定された前記候補車両に搭載された撮像制御装置に、前記撮像条件に基づいて前記被写体を撮像させる撮像命令を送信する送信部と、を備える撮像命令装置。
【請求項14】
第1ユーザにより操作される撮像命令装置と、車両に搭載された撮像制御装置とを備える撮像制御システムであって
前記撮像命令装置は、
前記第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、前記被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部によって受け付けられた前記撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定する候補車両選定部と、
前記候補車両選定部によって選定された前記候補車両に搭載された撮像制御装置に、前記撮像条件に基づいて前記被写体を撮像させる撮像命令を送信する送信部と、を備え、
前記候補車両に搭載された前記撮像制御装置は、
前記撮像命令を受信する受信部と、
撮像が実行されるときの撮像状況を取得し、前記撮像状況において撮像される画像が前記撮像条件を満たすと判定される場合に、前記被写体を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像を前記撮像命令装置に送信する画像送信部と、を備える撮像制御システム。
【請求項15】
車両に搭載された撮像制御装置と、前記車両の外部に位置する撮像命令装置とを備える撮像制御システムであって、
前記撮像命令装置は、
第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、前記被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定する候補車両選定部と、
前記候補車両選定部によって選定された前記候補車両に、前記撮像条件に基づいて前記被写体を撮像させる撮像命令を送信する送信部と、を備え、
前記撮像制御装置は、
前記撮像命令を受信する受信部と、
撮像が実行されるときの撮像状況を取得し、前記撮像状況において撮像される画像が前記撮像条件を満たすと判定される場合に、前記被写体を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像を、前記第1ユーザにより操作されるユーザ端末に送信する画像送信部と、を備える撮像制御システム。
【請求項16】
第1ユーザにより操作されるユーザ端末と、撮像命令装置と、を備える撮像命令システムであって、
前記ユーザ端末は、
第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、前記被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部によって受け付けられた前記撮像条件を前記撮像命令装置に送信する送信部と、を備え、
前記撮像命令装置は、
前記撮像条件を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定する候補車両選定部と、
前記候補車両選定部によって選定された前記候補車両に搭載された撮像制御装置に、前記撮像条件に基づいて前記被写体を撮像させる撮像命令を送信する送信部と、を備える撮像命令システム。
【請求項17】
第1ユーザにより操作されるユーザ端末と、車両に搭載された撮像制御装置と、前記車両の外部に位置する撮像命令装置とを備える撮像制御システムであって、
前記ユーザ端末は、
前記第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、前記被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部によって受け付けられた前記撮像条件を前記撮像命令装置に送信する送信部と、を備え、
前記撮像命令装置は、
前記撮像条件を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定する候補車両選定部と、
前記候補車両選定部によって選定された前記候補車両に搭載された前記撮像制御装置に、前記撮像条件に基づいて前記被写体を撮像させる撮像命令を送信する送信部と、を備え、
前記候補車両に搭載された前記撮像制御装置は、
前記撮像命令を受信する受信部と、
撮像が実行されるときの撮像状況を取得し、前記撮像状況において撮像される画像が前記撮像条件を満たすと判定される場合に、前記被写体を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像を前記ユーザ端末に送信する画像送信部と、を備える撮像制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像命令装置、撮像制御装置、撮像命令方法、撮像制御方法、撮像命令システム及び撮像制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
撮影装置を備えて自動運転可能に構成された移動体を用いた撮影システムであって、ユーザが所望する撮影場所を含む撮影要求を受信し、撮影要求に従って、撮影場所に移動体を移動させて移動体の撮影装置により移動体の外部の状況を撮影するための制御を実行する技術が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-087884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、撮影場所における被写体と背景との位置関係を考慮しないで撮像するため、撮影場所において、ユーザが撮像を所望する被写体と背景とを含む画像を撮影できないという問題がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、撮像場所において、ユーザが撮像を所望する被写体と背景とを含む画像を撮像できる撮像命令装置、撮像制御装置、撮像命令方法、撮像制御方法、撮像命令システム及び撮像制御システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、撮像命令装置が、被写体の特定情報と、被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定し、選定された候補車両に搭載された撮像制御装置に、撮像条件に基づいて被写体を撮像させる撮像命令を送信し、撮像制御装置が、撮像命令を受信し、撮像が実行されるときの撮像状況を取得し、撮像状況において撮像される画像が撮像条件を満たすと判定される場合に、被写体を撮像することによって上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、撮像場所において、ユーザが撮像を所望する被写体と背景とを含む画像を撮像できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1実施形態における撮像制御システムの構成の一例を示す図である。
図2図2は、撮像条件を入力するための画面例を示す図である。
図3図3は、第1実施形態における制御処理が行われる場面の一例である。
図4図4は、第1実施形態におけるユーザ端末の制御手順の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、第1実施形態における撮像命令装置の制御手順の一例を示すフローチャートである。
図6図6は、第1実施形態における撮像制御装置の制御手順の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、第2実施形態における撮像制御システムの構成の一例を示す図である。
図8図8は、第2実施形態における撮像命令装置の制御手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
≪第1実施形態≫
図1は、本実施形態に係る撮像制御システムのブロック構成図である。本実施形態では、撮像制御システム1は、ユーザ端末10と、撮像命令装置11と、撮像制御装置20とを備える。ユーザ端末10は、第1ユーザによって操作される端末である。第1ユーザは、被写体の撮像を依頼するユーザである。被写体は、例えば、第1ユーザ自身又は第1ユーザが搭乗している第1車両である。被写体は、静止している状態でも、移動している状態であってもよい。第1ユーザは、被写体を撮像するための撮像条件をユーザ端末10に入力する。例えば、第1ユーザは、被写体を撮像する撮像時刻を撮像条件として入力する。また、第1ユーザは、被写体の背景に映したい景色があれば、当該景色を撮像範囲に含むように撮像方向等を撮像条件として入力する。ユーザ端末10は、第1ユーザによる撮像条件の入力を受け付けると、当該撮像条件を撮像命令装置11に送信する。撮像命令装置11は、撮像条件を受信すると、当該撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定し、候補車両に搭載された撮像制御装置20に、撮像条件に基づいて被写体を撮像させる撮像命令を送信する。
【0011】
撮像制御装置20は、第1車両とは異なる第2車両に備わる撮像装置25の位置や撮像方向等を制御する装置であって、受信された撮像条件に基づいて被写体を撮像するよう撮像装置25を制御する。図1では、第2車両が、撮像命令装置11に選定された候補車両に相当する。本実施形態では、撮像装置25を用いて第1ユーザや第1車両を撮像することで、第1ユーザ自身によって撮像することが困難な場面を撮像できる。例えば、第1車両に搭乗している第1ユーザが、第1車両が走行している場面を撮像したいと考えた場合、第1ユーザ自身が第1車両を撮像することは困難である。そこで、他の車両に搭載された撮像装置を自動制御して第1車両を撮像することで、第1ユーザが所望する画像を取得することができる。本実施形態では、被写体と背景との位置関係を撮像条件として撮像を実行することで、第1ユーザが画像に含みたい風景を被写体の背景にして第1車両が走行している場面を撮像できる。
【0012】
ユーザ端末10は、可搬の携帯端末装置である。例えば、ユーザ端末10は、スマートフォン、タブレット端末などである。ユーザ端末10は、撮像命令装置11と無線通信網を介して相互に情報の授受を行う。ユーザ端末10は、第1ユーザが搭乗している第1車両に搭載された装置であってもよい。また、図1では、第1車両内で第1ユーザがユーザ端末10を操作することとしているが、これに限らず、第1ユーザが第1車両に搭乗せずにユーザ端末を操作することとしてもよい。例えば、第1ユーザが、第1ユーザ自身を被写体として撮像依頼をするためにユーザ端末を操作する場合である。ユーザ端末10は、入力装置100と、端末通信装置101と、表示装置102と、制御装置103とを備える。
【0013】
入力装置100は、第1ユーザによる各種情報の入力を受け付ける。入力装置100は、例えば、スイッチやタッチパネルである。本実施形態では、入力装置100は、第1ユーザが希望する撮像条件の入力を受け付ける。入力装置100は、入力された撮像条件を端末通信装置101に出力する。また、撮像条件は、撮像装置が撮像を実行する位置を示す撮像場所、撮像を実行する撮像時刻、撮影範囲及び撮像方法を含む。撮像場所は、地図上の座標で表される。撮像方法は、例えば、カメラの絞り、シャッタースピード、ズーム等を含む。また、撮像条件は、被写体の特定情報、被写体と背景との位置関係に関する条件を含む。被写体の特定情報は、被写体を特定するための情報であり、例えば、被写体の位置情報である。被写体の位置は、第1ユーザが地図上における被写体の位置であってもよい。また、被写体の位置は、撮像時刻における被写体の位置であってもよい。被写体の位置は、被写体が所有する端末に搭載されたGPSによって取得される位置情報を用いることとしてもよい。被写体が第1車両である場合には、第1車両に搭載されたGPSによって取得される位置情報を用いることとしてもよい。また、特定情報は、被写体の特徴に関する情報であってもよい。例えば、特定情報は、第1ユーザの顔又は第1車両の車種である。
【0014】
また、被写体と背景との位置関係は、被写体の位置と、被写体の背景に含みたい風景の方向である。第1ユーザは、被写体の位置を入力し、被写体の背景にしたい風景の方向を撮像方向として入力する。これにより、撮像装置25は、撮像方向の撮像範囲に含まれる風景を背景にして被写体を撮像できる。また、被写体と背景との位置関係は、被写体の位置と、被写体の周囲の風景のうち、被写体の背景に含みたい対象の位置である。例えば、第1ユーザが、ランドマークとなる建築物を背景に含んで第1ユーザ自身を撮像したいと考える場合には、被写体として第1ユーザの位置を入力し、背景に含みたい対象として、当該建築物の位置を入力する。これにより、撮像装置25は、撮像範囲と、被写体及び対象の位置とに基づいて、撮像範囲内に被写体と対象とを含むように撮像方向を制御することで、被写体とその背景に対象を含む画像を撮像できる。被写体の位置及び対象の位置は、地図上の座標として表される。また、対象の位置は、被写体の位置を基準とした相対的な位置、または、被写体の位置を基準とした対象の位置する方向として入力されてもよい。
【0015】
図2は、第1ユーザが撮像依頼時に撮像条件を入力するための画面例を示している。図2では、ユーザ端末10のタッチパネルに表示される地図情報が示されている。本実施形態では、例えば、第1ユーザは、タッチパネルに表示された地図に対して、被写体である第1車両の位置と、撮像場所の位置と、撮像方向とをタッチすることで希望の撮像条件を入力する。第1ユーザが、第1車両V1の背景の左側に建築物Aを含む画像を撮像することを所望する場合には、図2に示されるように、撮像条件として、撮像場所Pと被写体位置Qと撮像方向Dとを入力する。また、撮像方向Dは、被写体の位置する方向に限らず、被写体の位置する方向を基準として第1ユーザが入力した撮像角度に対応する方向であってもよい。また、第1ユーザは、地図上に対して、被写体の位置と、建築物Aの位置と、撮像場所とを入力することとしてもよい。また、第1ユーザが、建築物Aの名称を入力すると、地図情報に含まれる地物情報から、建築物Aの名称に紐づいている建築物Aの位置が選択されてもよい。
【0016】
入力装置100は、異なる複数の撮像条件の入力を受け付けることとしてもよい。第1ユーザは、複数の車両にそれぞれ異なる角度から画像を撮像することを依頼できる。また、入力装置100は、撮像制御装置20によって撮像された画像が表示装置102に表示された後、第1ユーザによる撮像条件の入力を受け付ける。本実施形態では、第1ユーザは、表示された画像を確認して、撮像装置25の位置や撮像方向の撮像条件を変更する変更情報を入力できる。具体的には、第1ユーザは、図2で示されるような地図上で、変更後の撮像装置25の位置や撮像方向をタッチする。また、入力装置100は、第1車両の位置を変更する変更情報の入力を受け付けてもよい。
【0017】
端末通信装置101は、通信装置110との間で情報の授受を行う。具体的には、端末通信装置101は、撮像条件を通信装置110に送信する。また、端末通信装置101は、通信装置110から、撮像制御装置20によって撮像された画像、第2ユーザによる撮像命令の承諾又は拒否情報を受信する。
【0018】
表示装置102は、第1ユーザに画像を表示する。例えば、表示装置102は、ディスプレイである。表示装置102は、撮像命令装置11から、撮像制御装置20によって撮像された画像が送信された場合には、当該画像を第1ユーザに表示する。第1ユーザは、表示された画像を確認して、撮像された画像が所望の画像であるか否かを確認することができる。
【0019】
制御装置103は、第1車両の走行を制御させる制御信号を生成する。まず、制御装置103は、撮像命令装置11から、第2車両が撮像場所に到着する到達予想時刻を受信すると、到達予想時刻までに、第1ユーザによって入力された被写体位置に第1車両が到達するよう走行計画を生成する。そして、制御装置103は、走行計画に沿って第1車両を走行させる制御信号を生成し、第1車両に制御信号を送信する。また、撮像装置25の位置や撮像方向が、被写体である第1車両を基準とした相対的な位置や方向として制御されている場合には、制御装置103は、第1車両の位置を制御することで、撮像装置25の相対的な位置や撮像方向を変更してもよい。
【0020】
撮像命令装置11は、通信装置110と、コントローラ111と、データベース114とを備える。通信装置110は、端末通信装置101と相互に情報の授受を行う。通信装置110は、端末通信装置101から撮像条件を受信する。また、通信装置110は、端末通信装置101に、撮像制御装置20で撮像された画像、第2ユーザによる撮像命令の承諾又は拒否情報を送信する。また、通信装置110は、車載通信装置23と相互に情報の授受を行う。通信装置110は、選定された候補車両の車載通信装置23に、撮像条件を含む撮像命令を送信する。また、通信装置110は、遠隔制御部113から出力された遠隔制御信号を候補車両の車載通信装置23に送信する。また、通信装置110は、撮像制御装置20によって撮像された画像を車載通信装置23から受信する。
【0021】
コントローラ111は、ハードウェア及びソフトウェアを有するコンピュータを備えており、このコンピュータはプログラムを格納したROMと、ROMに格納されたプログラムを実行するCPUと、アクセス可能な記憶装置として機能するRAMを含むものである。コントローラ111は、機能ブロックとして、候補車両選定部112と、遠隔制御部113とを備える。なお、本実施形態では、コントローラ111が有する機能を2つのブロックとして分けた上で、各機能ブロックの機能を説明するが、コントローラ111の機能は必ずしも2つのブロックに分ける必要はなく、1つの機能ブロック、あるいは、3つ以上の機能ブロックで分けてもよい。候補車両選定部112は、撮像条件を満たす画像を撮像できる車両を候補車両として選定する。具体的には、候補車両選定部112は、データベース114に格納された車両情報に基づいて、複数の車両の中から、指定された撮像時刻までに撮像場所に移動できる車両を候補車両として選定する。例えば、候補車両選定部112は、撮像場所の位置と、車両の現在位置とに基づいて、車両ごとに、撮像時刻までに撮像場所に移動できるか否かを判定し、撮像場所に移動できると判定された車両を候補車両として選定する。また、候補車両選定部112は、車両情報に基づいて、車両に搭載された撮像装置が第1ユーザによって入力された撮像方向や撮像方法で撮像できる仕様の装置であるか否かを判定してもよい。候補車両選定部112は、1台の候補車両を選定してもよいし、複数の候補車両を選定してもよい。
【0022】
また、候補車両選定部112は、車両に搭乗するユーザが過去に撮像命令に承諾した承諾履歴に基づいて、候補車両を選定してもよい。具体的には、まず、候補車両選定部112は、データベース114に格納されたユーザ情報から、ユーザの過去の承諾履歴を参照して、ユーザごとに承諾確率を算出する。このとき、候補車両選定部112は、過去にユーザが承諾したときの撮像条件と承諾履歴とを紐づけて、所定の撮像条件における承諾確率を算出してもよい。次に、候補車両選定部112は、ユーザの承諾確率に基づいて、承諾確率が高い順にユーザの承諾確率を加算して承諾確率の合計値を算出し、加算するごとに、合計値が所定の確率以上であるか否かを判定する。例えば、候補車両選定部112は、まず、承諾確率の最も高いユーザを選択して、当該ユーザの承諾確率が所定の確率以上であるか否かを判定する。
【0023】
候補車両選定部112は、承諾確率が所定の確率以上である場合には、当該承諾確率に対応するユーザを候補者として選定する。当該ユーザの承諾確率が所定の確率未満である場合には、候補車両選定部112は、2番目に承諾確率の高いユーザを選択して、前回選択したユーザの承諾確率に今回選択したユーザの承諾確率を加算する。そして、候補車両選定部112は、加算された承諾確率の合計値が所定の確率以上であるか否かを判定する。承諾確率の合計値が所定の確率以上である場合には、候補車両選定部112は、前回と今回選択したユーザを候補者として選定する。また、承諾確率の合計値が所定の確率未満である場合には、候補車両選定部112は、また、3番目に承諾確率が高いユーザを選択して、前回までの承諾確率の合計値に当該ユーザの承諾確率を加算し、合計値が所定の確率以上となるか否かを判定する。このように、候補車両選定部112は、承諾確率の合計値が所定の確率以上になるまで、承諾確率の加算と、所定の確率との比較とを繰り返す。そして、候補車両選定部112は、候補者として選定されたユーザが搭乗している車両それぞれを候補車両として選定する。すなわち、候補車両選定部112は、加算の対象となった承諾確率に対応するユーザが搭乗している車両を候補車両として選定する。例えば、所定の確率が90%と設定された場合に、最も承諾確率の高いユーザの承諾確率が90%であれば、候補車両選定部112は、当該ユーザの搭乗している車両を候補車両として選定する。また、承諾確率が90%を超えるユーザが存在しない場合であっても、複数のユーザの承諾確率(例えば、承諾確率が高い順に、40%、30%、20%)を加算することで、加算された承諾確率の合計値が90%となるため、候補車両選定部112は、当該複数のユーザそれぞれが搭乗している車両を候補車両として選定する。
【0024】
遠隔制御部113は、入力装置100から、撮像装置25の位置や撮像方向、撮像方法を変更する変更情報を受信すると、受信された変更情報に基づいて、撮像装置25の位置や撮像方向、撮像方法を変更させる遠隔制御信号を生成する。撮像装置25の位置を変更させる遠隔制御信号は、撮像装置25が搭載された第2車両の位置を変更させる制御信号である。生成された遠隔制御信号は、通信装置110を介して、撮像制御装置20に送信される。例えば、第1ユーザは、表示装置102に表示された画像を確認して、撮像角度を変更して撮像した画像を取得したいと考えた場合には、撮像方向を変更する変更情報を入力する。これにより、遠隔制御部113は、変更情報に基づいて、撮像装置の撮像方向の角度を変更させる遠隔制御信号を生成する。これによって、第1ユーザは、撮像ごとに、逐次的に表示される画像を見ながら、撮像角度を微調整して、所望の画像を取得することができる。
【0025】
データベース114は、各種情報を記憶する。データベース114は、地図情報、車両情報及びユーザ情報を記憶する。地図情報は、道路情報等を含む地図データである。道路情報は、道路境界、車線、道路標示等に関する情報を含む。地図情報は、道路周辺等に位置する地物に関する地物情報を含む。例えば、地物情報は、建築物や河川や山等のランドマークとなる対象に関する地図上の位置情報や名称の情報を含む。車両情報は、車両の識別情報と車両の位置情報、撮像装置の仕様情報とを含む。データベース114は、複数の車両の車両情報を記憶する。ユーザ情報は、ユーザを識別する識別情報と、ユーザの位置情報とを含む。また、ユーザ情報は、ユーザが設定した撮像条件の情報を含む。また、ユーザ情報は、ユーザが過去に承諾した承諾履歴を含む。車両及びユーザの位置情報は、所定の周期で取得されて、データベース114の情報の更新に用いられる。
【0026】
撮像制御装置20は、第2車両に搭載され、第2車両の周囲の状況を撮像する制御を実行する装置である。第2車両は自律運転機能を有している。第2車両は、搭乗者によって設定された目的地に向けて走行する。また、第2車両は、撮像制御装置20が撮像命令を受信した場合には、撮像場所に向けて走行を開始する。撮像制御装置20は、入力装置21と、コントローラ22と、車載通信装置23と、表示装置24と、撮像装置25とを備える。また、コントローラ22は、制御部26と、走行計画部27と、走行制御部28と、計算部29とを備える。
【0027】
コントローラ22は、撮像命令装置11から撮像命令を受信すると、撮像条件に基づいて被写体を撮像するよう撮像装置25を制御する。具体的には、コントローラ22は、撮像条件を満たすように撮像装置25の位置と、撮像方向と、撮像方法とを制御させて、撮像条件を満たす場合に、被写体を撮像させる。まず、コントローラ22は、撮像装置25の位置を制御するために撮像装置25を備える第2車両の走行を制御させる制御信号を生成し、制御信号を第2車両に送信する。次に、コントローラ22は、撮像装置25の撮像方向及び撮像方法を制御させる制御信号を生成し、制御信号を撮像装置25に送信する。以下、詳細を説明する。
【0028】
制御部26は、車載通信装置23を介して、通信装置110から撮像命令を受信すると、第2車両に搭乗する第2ユーザが撮像命令を承諾するか否かを判定する。具体的には、制御部26は、撮像条件を含む撮像命令に関する情報及び撮像命令を承諾するか否かの情報を、表示装置24を介して第2ユーザに表示させる。第2ユーザは、表示される情報を確認して、撮像命令を承諾するか拒否するかを入力装置21に入力する。制御部26は、第2ユーザによる承諾するか否かの入力に基づいて、第2ユーザが承諾したか否かを判定する。制御部26は、承諾すると入力があった場合には、第2ユーザが承諾したと判定する。第2ユーザが承諾したと判定される場合には、走行計画部27は、第2車両が撮像場所まで走行する走行計画を生成する。撮像場所は、被写体を基準とした相対的な位置であってもよい。例えば、被写体が第1車両であって、第1車両が走行している場合には、第2車両は、相対的な位置すなわち第1車両を基準とした距離及び方向を維持するように走行する。走行制御部28は、走行計画部27によって生成された走行計画に沿って第2車両の走行を制御させる制御信号を生成する。生成された制御信号は、第2車両に出力される。また、制御部26は、被写体が撮像可能範囲内に位置する場合には、撮像装置の撮像方向及び撮像方法を制御させる制御信号を生成する。
【0029】
また、第2ユーザが承諾したと判定される場合には、制御部26は、車載通信装置23を介して、第2ユーザの承諾を示す承諾情報を撮像命令装置11に送信する。制御部26は、拒否すると入力があった場合には、第2ユーザが拒否したと判定する。第2ユーザが拒否したと判定される場合には、制御部26は、車載通信装置23を介して、第2ユーザの拒否を示す拒否情報を撮像命令装置11に送信する。
【0030】
制御部26は、撮像を実行するときの撮像状況を取得して、撮像状況において撮像される画像が、撮像条件を満たしているか否かを判定する。まず、制御部26は、被写体の位置と、撮像装置25の位置と、撮像装置25の撮像方向とを含む撮像状況を取得して、当該撮像状況における被写体の位置と、撮像装置25の位置と、撮像装置25の撮像方向とが、撮像条件を満たすか否かを判定する。例えば、撮像条件で、撮像方向が、被写体の位置する方向を向くと設定されている場合には、撮像方向が被写体の位置する方向であると判定されないとき、制御部26は、撮像方向を被写体の位置する方向に制御させる。そして、制御部26は、撮像状況において撮像される画像が撮像条件を満たすと判定される場合には、撮像装置25に撮像を実行させる。また、背景に含みたい対象の位置を撮像条件に含んでいる場合には、制御部26は、被写体の背景に対象が位置するか否かを判定する。具体的には、制御部26は、対象の位置が撮像範囲内であるか否かを判定する。制御部26は、対象の位置が撮像範囲内であると判定される場合には、当該撮像状況において撮像される画像が撮像条件を満たすと判定する。例えば、制御部26は、画像認識により、撮像範囲に映る被写体及び背景に映る対象の特徴点を抽出して、被写体及び対象が特定できるか否かを判定することとしてもよい。被写体が第1ユーザである場合には、制御部26は、登録されている第1ユーザの顔に基づいて顔認証を行い、第1ユーザを被写体として特定する。また、対象が地物情報に含まれているランドマークである場合には、制御部26は、当該ランドマークの特徴点を抽出して、撮像範囲内に対象を含むか否かを判定する。制御部26は、撮像条件を満たすと判定された場合には、被写体と背景の撮像を実行させる。
【0031】
図3は、本実施形態において撮像制御処理が実行される場面の一例を示す図である。図3は、図2で示されていた撮像条件に基づいて、撮像が実行されるか否かの判定を行う場面の一例を示している。図3では、第1車両と第2車両は同じ進行方向を走行している。第1車両V1′と第2車両V2′は、図2で示される撮像条件を満たしていない場面の一例である。第2車両V2′に搭載された撮像装置の向き、すなわち撮像方向D′は、第1車両V1′の位置する方向に向いている。当該場面における撮像状況では、第1車両V1′は、第1ユーザが入力した被写体位置Qに到達していない。また、第2車両V2′も、第1ユーザが入力した撮像場所Pに到達していない。そのため、コントローラ22は、当該撮像状況において撮像される画像は、撮像条件を満たさないと判定する。当該場面で撮像が実行された場合、撮像装置25は、第1車両V1の真後ろの背景に建築物Aが位置する画像を撮像することになり、第1車両V1の背景の左側に建築物Aが位置する画像を撮像することができない。一方で、第1車両V1と第2車両V2は、図2で示される撮像条件を満たしている場面の一例である。第2車両V2に搭載された撮像装置25の撮像方向Dは、第1車両V1の位置する方向に向いている。当該場面における撮像状況では、第1車両V1が被写体位置Qに到達し、第2車両V2が撮像場所Pに到達している。そのため、コントローラ22は、当該撮像状況において撮像される画像は、撮像条件を満たすと判定する。撮像装置25は撮像制御を実行する。これにより、撮像装置25は、第1車両V1の背景の左側に建築物Aが位置する画像を撮像する。以上のように、撮像装置25は、第1ユーザが所望した、被写体と、被写体と背景との位置関係を含む撮像条件を満たす画像を撮像できる。
【0032】
計算部29は、制御部26によって第2ユーザが承諾したと判定された場合には、第2車両が撮像場所に到達する到達予想時刻を算出してもよい。具体的には、計算部29は、第2車両の現在位置から撮像場所までの距離を算出する。そして、計算部29は、当該距離を走行するのにかかる時間を算出して、到達予想時刻を算出する。算出された到達予想時刻は、撮像命令装置11を介して、ユーザ端末10に送信される。
【0033】
車載通信装置23は、通信装置110との間で情報の授受を行う。車載通信装置23は通信装置110から撮像命令を受信する。また、車載通信装置23は、撮像命令に対する承諾を示す承諾情報又は拒否を示す拒否情報を撮像命令装置11に送信する。また、車載通信装置23は、撮像された画像を撮像命令装置11に送信する。
【0034】
表示装置24は、第2ユーザに第1ユーザからの撮像命令の情報及び撮像命令を承諾するか否かの情報を表示する。例えば、表示装置24は、ディスプレイである。第2ユーザは、表示された撮像命令を確認して、撮像命令を承諾するか否かの選択をする。
【0035】
撮像装置25は、第2車両の周囲を撮像する。撮像装置は、例えば、CCDカメラ、CMOSカメラ又はHDカメラである。撮像装置25は、制御部26の制御信号に基づいて、撮像方向や撮像タイミングや撮像方法を制御する。撮像装置25によって撮像される画像は、静止画であってもよいし、動画であってもよい。撮像装置25によって撮像された画像は、車載通信装置23を介して撮像命令装置11に送信される。本実施形態では、撮像装置25は、撮像状況において撮像される画像が、第1ユーザによって入力された被写体と背景との位置関係の条件を満たす場合に、撮影範囲に映る被写体と背景を撮像する。
【0036】
次に、図4を参照して、撮像命令方法の制御手順の一例を説明する。図4は、本実施形態に係るユーザ端末10における撮像命令方法の制御手順を示すフローチャートである。本実施形態では、第1ユーザによって撮像条件が入力されると、ユーザ端末10は、ステップS1から制御を開始する。まず、ステップS1では、ユーザ端末10は、第1ユーザによって設定される撮像条件の入力を受け付ける。ステップS2では、ユーザ端末10は、撮像条件を撮像命令装置11に送信する。ステップS3では、ユーザ端末10は、撮像命令装置11から、撮像された画像を受信する。ステップS4では、ユーザ端末10は、受信された画像を第1ユーザに表示する。ステップS5では、ユーザ端末10は、第1ユーザが撮像条件の変更情報を入力したか否かを判定する。第1ユーザが変更情報を入力したと判定される場合には、ユーザ端末10は、ステップS6に進む。第1ユーザが変更情報を入力したと判定されない場合には、ユーザ端末10は、制御フローを終了する。ステップS6では、ユーザ端末10は、変更情報を撮像命令装置11に送信する。
【0037】
次に、図5を参照して、撮像命令方法の制御手順の一例を説明する。図5は、本実施形態に係る撮像命令装置11における撮像命令方法の制御手順を示すフローチャートである。本実施形態では、第1ユーザによって入力された撮像条件がユーザ端末10から送信されると、撮像命令装置11は、ステップS11から制御を開始する。まず、ステップS11では、撮像命令装置11は、第1ユーザによって設定される撮像条件を受信する。ステップS12では、撮像命令装置11は、候補車両を選定したか否かを判定する。候補車両を選定したと判定される場合には、撮像命令装置11は、ステップS13に進む。候補車両を選定したと判定されない場合には、撮像命令装置11は、ステップS11に戻り、以下、フローを繰り返す。例えば、第1ユーザは、撮像条件を変更して再度撮像条件を設定する。ステップS13では、撮像命令装置11は、候補車両の撮像制御装置20に撮像命令を送信する。ステップS14では、撮像命令装置11は、撮像制御装置20から、撮像された画像を受信する。ステップS15では、撮像命令装置11は、ユーザ端末10に画像を送信する。ステップS16では、撮像命令装置11は、第1ユーザによって撮像条件の変更情報の入力がされたか否かを判定する。第1ユーザによって変更情報の入力がされた場合には、撮像命令装置11は、ステップS17に進む。第1ユーザによって変更情報の入力がされない場合には、撮像命令装置11は、制御フローを終了する。ステップS17では、撮像命令装置11は、制御信号を撮像制御装置20に送信する。
【0038】
次に、図6を参照して、撮像方法の制御手順の一例を説明する。図6は、本実施形態に係る撮像制御装置20の制御手順を示すフローチャートである。本実施形態では、撮像制御装置20は、撮像命令装置11から撮像命令が送信されると、ステップS21から制御フローを開始する。ステップS21では、撮像制御装置20は、撮像命令を受信する。ステップS22では、撮像制御装置20は、第2ユーザに撮像命令を表示する。ステップS23では、撮像制御装置20は、第2ユーザが撮像命令を承諾したか否かを判定する。第2ユーザが撮像命令を承諾したと判定される場合には、撮像制御装置20は、ステップS24に進む。ステップS24では、撮像制御装置20は、撮像命令を承諾する承諾情報を撮像命令装置11に送信する。第2ユーザが撮像命令を承諾したと判定されない場合には、撮像制御装置20は、ステップS32に進む。ステップS32では、撮像制御装置20は、撮像命令を拒否する拒否情報を撮像命令装置11に送信する。ステップS25では、撮像制御装置20は、撮像装置を制御する。具体的には、撮像制御装置20は、撮像装置25の位置を制御するように第2車両を撮像場所まで走行させる。また、撮像制御装置20は、撮像装置25の撮像方向や撮像方法を制御させる。
【0039】
ステップS26では、撮像制御装置20は、撮像状況を取得する。撮像状況は、被写体の位置と、撮像装置の位置と、撮像装置の撮像方向を含む。ステップS27では、撮像制御装置20は、ステップS26で取得された撮像状況で撮像される画像が撮像条件を満たすか否かを判定する。撮像条件を満たすと判定される場合には、ステップS28に進む。撮像条件を満たすと判定されない場合には、ステップS25に戻り、以下、フローを繰り返す。ステップS28では、撮像制御装置20は、被写体を撮像する。ステップS29では、撮像制御装置20は、画像を撮像命令装置11に送信する。ステップS30では、撮像制御装置20は、撮像命令装置11から遠隔制御信号を受信したか否かを判定する。遠隔制御情報を受信したと判定される場合には、撮像制御装置20は、ステップS31に進む。ステップS31では、撮像制御装置20は、遠隔制御信号に基づいて、撮像装置25を制御する。遠隔制御信号を受信したと判定されない場合には、撮像制御装置20は、制御フローを終了する。
【0040】
以上のように、本実施形態では、第1ユーザに操作されるユーザ端末が、撮像命令装置を介して、被写体を撮像する撮像条件を含む撮像命令を撮像制御装置に送信し、撮像制御装置が撮像条件に基づいて被写体を撮像する撮像制御方法であって、ユーザ端末は、第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件の入力を受け付けて、受け付けられた撮像条件を撮像命令装置に送信し、撮像命令装置は、撮像条件を受信し、受信された撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定し、選定された候補車両に搭載された撮像制御装置に、撮像条件に基づいて被写体を撮像させる撮像命令を送信し、撮像制御装置は、撮像命令を受信し、撮像が実行されるときの撮像状況を取得し、撮像状況において撮像される画像が撮像条件を満たすと判定される場合に、被写体を撮像し、撮像された画像を、撮像命令装置を介してユーザ端末に送信する。これにより、撮像場所において、ユーザが撮像を所望する被写体と背景とを含む画像を撮像できる。
【0041】
また、本実施形態では、撮像制御装置は、候補車両に搭乗する第2ユーザの撮像命令に対する承諾の入力を受け付けた場合には、第2ユーザの撮像命令に対する承諾に関する情報を、撮像命令装置を介してユーザ端末に送信し、候補車両を撮像場所に移動させて被写体を撮像する。これにより、撮像場所において、ユーザが撮像を所望する被写体と背景とを含む画像を撮像できる。
【0042】
また、本実施形態では、撮像制御装置は、候補車両が撮像場所に到達する到達予想時刻を算出し、到達予想時刻を、撮像命令装置を介してユーザ端末に送信し、第1ユーザ又は第1ユーザの搭乗する第1車両を被写体として撮像するために、候補車両を撮像場所に移動させる制御信号を生成し、ユーザ端末は、到達予想時刻を受信し、受信された到達予想時刻に基づいて、第1ユーザの搭乗する第1車両が被写体位置に移動する走行計画を生成し、走行計画に基づいて、第1車両を被写体位置に移動させる制御信号を生成する。これにより、撮像を依頼するユーザは、撮像装置を搭載した車両が到着する時刻までに移動することで、撮像時刻に撮像場所に到着することができる。
【0043】
また、本実施形態では、ユーザ端末は、撮像制御装置によって送信された画像を第1ユーザの搭乗する第1車両内に位置する表示装置に表示し、第1ユーザにより入力される、撮像制御装置による撮像方法及び/又は撮像制御装置の位置に基づいて、撮像命令装置を介して、撮像方法及び/又は位置を制御させる。これにより、撮像を依頼するユーザは、表示された画像を確認しながら、撮像条件を変更して画像を撮像させることができる。
【0044】
また、本実施形態では、ユーザ端末及び/又は撮像制御装置は、撮像条件を満たすように、第1ユーザの搭乗する第1車両に対する候補車両の位置を制御させる。これにより、第1車両と第2車両を自動制御することで、ユーザが所望する撮像条件で画像を撮像することができる。
【0045】
また、本実施形態では、撮像命令装置は、撮像条件と、第2ユーザの過去の承諾に関する承諾履歴とに基づいて、第2ユーザごとに承諾確率を算出し、承諾確率に基づいて、第2ユーザの承諾確率を、承諾確率が高い順に加算して承諾確率の合計値を算出し、合計値が所定の値以上となる場合には、加算の対象となった承諾確率に対応する第2ユーザを候補者として選定し、選定された候補者が搭乗している候補車両に搭載された撮像制御装置に撮像命令を送信する。これにより、ユーザの撮像命令が承諾される可能性を高めることができる。
【0046】
また、本実施形態では、第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件を受信し、撮像が実行されるときの撮像状況を取得し、撮像状況において撮像される画像が撮像条件を満たすと判定される場合に、被写体を撮像し、撮像された画像を、第1ユーザにより操作されるユーザ端末に送信する。これにより、撮像場所において、ユーザが撮像を所望する被写体と背景とを含む画像を撮像できる。
【0047】
また、本実施形態では、第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件を受信し、撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定し、選定された候補車両に搭載された撮像制御装置に、撮像条件に基づいて被写体を撮像させる撮像命令を送信する。これにより、撮像場所において、ユーザが撮像を所望する被写体と背景とを含む画像を撮像できる。
【0048】
また、本実施形態では、撮像条件は、被写体と、第1ユーザが背景に含みたい対象との位置関係を含む。これにより、撮像を依頼するユーザは、被写体と、その背景に含みたい対象を含む画像を撮像できる。
【0049】
また、本実施形態では、車両に搭載された撮像制御装置と、車両の外部に位置する撮像命令装置とを備える撮像制御システムであって、撮像命令装置は、第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件を受信する受信部と、受信部によって受信された撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定する候補車両選定部と、候補車両選定部によって選定された候補車両に、撮像条件に基づいて被写体を撮像させる撮像命令を送信する送信部と、を備え、撮像制御装置は、撮像命令を受信する受信部と、撮像が実行されるときの撮像状況を取得し、撮像状況において撮像される画像が撮像条件を満たすと判定される場合に、被写体を撮像する撮像部と、撮像部によって撮像された画像を、第1ユーザにより操作されるユーザ端末に送信する画像送信部と、を備える。これにより、撮像場所において、ユーザが撮像を所望する被写体と背景とを含む画像を撮像できる。
【0050】
また、本実施形態では、第1ユーザにより操作されるユーザ端末と、撮像命令装置と、を備える撮像命令システムであって、ユーザ端末は、第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件の入力を受け付ける入力部と、入力部によって受け付けられた撮像条件を撮像命令装置に送信する送信部と、を備え、撮像命令装置は、撮像条件を受信する受信部と、受信部によって受信された撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定する候補車両選定部と、候補車両選定部によって選定された候補車両に搭載された撮像制御装置に、撮像条件に基づいて被写体を撮像させる撮像命令を送信する送信部と、を備える。これにより、撮像場所において、ユーザが撮像を所望する被写体と背景とを含む画像を撮像できる。
【0051】
また、本実施形態では、第1ユーザにより操作されるユーザ端末と、車両に搭載された撮像制御装置と、車両の外部に位置する撮像命令装置とを備える撮像制御システムであって、ユーザ端末は、第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件の入力を受け付ける入力部と、入力部によって受け付けられた撮像条件を撮像命令装置に送信する送信部と、を備え、撮像命令装置は、撮像条件を受信する受信部と、受信部によって受信された撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定する候補車両選定部と、候補車両選定部によって選定された候補車両に搭載された撮像制御装置に、撮像条件に基づいて被写体を撮像させる撮像命令を送信する送信部と、を備え、候補車両に搭載された撮像制御装置は、撮像命令を受信する受信部と、撮像が実行されるときの撮像状況を取得し、撮像状況において撮像される画像が撮像条件を満たすと判定される場合に、被写体を撮像する撮像部と、撮像部によって撮像された画像をユーザ端末に送信する画像送信部と、を備える。これにより、撮像場所において、ユーザが撮像を所望する被写体と背景とを含む画像を撮像できる。
【0052】
≪第2実施形態≫
次に、図7を用いて、第2実施形態に係る撮像制御システムについて説明する。図7は、本実施形態に係る撮像制御システム1のブロック構成図である。第2実施形態に係る撮像制御システム1は、第1実施形態に係る撮像制御システム1の変形例である。以下に説明する点において第1実施形態に係る撮像制御システム1と異なること以外は、第1実施形態と同様の構成を有し、第1実施形態と同様に動作するものであり、第1実施形態の記載を適宜、援用する。本実施形態において第1実施形態と異なる構成は、第1実施形態のユーザ端末10に備わる機能が、撮像命令装置11に備えられる点である。第2実施形態では、撮像命令装置11の入力装置115が第1ユーザによる撮像条件の入力を受け付ける。撮像命令装置11は、撮像条件の入力を受け付けると、撮像条件に基づいて候補車両を選定し、候補車両に搭載された撮像制御装置20に撮像命令を送信する。そして、撮像制御装置20から、撮像された画像が送信されると、撮像命令装置11の表示装置116が画像を第1ユーザに表示する。
【0053】
次に、図8を参照して、撮像命令方法の制御手順の一例を説明する。図8は、本実施形態に係る撮像命令装置11における撮像命令方法の制御手順を示すフローチャートである。本実施形態では、第1ユーザによって撮像条件が撮像命令装置11に入力されると、撮像命令装置11は、ステップS31から制御を開始する。まず、ステップS31では、撮像命令装置11は、第1ユーザによる撮像条件の入力を受け付ける。ステップS32では、撮像命令装置11は、候補車両を選定したか否かを判定する。候補車両を選定したと判定される場合には、撮像命令装置11は、ステップS33に進む。候補車両を選定したと判定されない場合には、撮像命令装置11は、ステップS31に戻り、以下、フローを繰り返す。例えば、第1ユーザは、撮像条件を変更して再度撮像条件を設定する。ステップS33では、撮像命令装置11は、候補車両の撮像制御装置20に、撮像条件を含む撮像命令を送信する。ステップS34では、撮像命令装置11は、撮像制御装置20から、撮像された画像を受信する。ステップS35では、撮像命令装置11は、第1ユーザに、ステップS34で受信された画像を表示する。ステップS36では、撮像命令装置11は、第1ユーザが撮像条件の変更情報を入力したか否かを判定する。第1ユーザが変更情報を入力したと判定される場合には、撮像命令装置11は、ステップS37に進む。第1ユーザが変更情報を入力したと判定されない場合には、撮像命令装置11は、制御フローを終了する。ステップS37では、撮像命令装置11は、遠隔制御信号を撮像制御装置20に送信する。以上のように、本実施形態における撮像命令装置11は、第1ユーザから撮像条件の入力を受け付け、候補車両の撮像制御装置20に撮像命令を送信し、撮像制御装置20によって撮像された画像を第1ユーザに表示する。また、撮像制御装置20の制御フローは第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
【0054】
以上のように、本実施形態では、第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件の入力を受け付けて、受け付けられた撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定し、選定された候補車両に搭載された撮像制御装置に、撮像条件に基づいて被写体を撮像させる撮像命令を送信する。これにより、撮像場所において、ユーザが撮像を所望する被写体と背景とを含む画像を撮像できる。
【0055】
また、本実施形態では、第1ユーザにより操作される撮像命令装置と、車両に搭載された撮像制御装置とを備える撮像制御システムであって、撮像命令装置は、第1ユーザによって設定される、被写体の特定情報と、被写体と背景との位置関係とを含む撮像条件の入力を受け付ける入力部と、入力部によって受け付けられた撮像条件を満たす画像を撮像できる候補車両を選定する候補車両選定部と、候補車両選定部によって選定された候補車両に搭載された撮像制御装置に、撮像条件に基づいて被写体を撮像させる撮像命令を送信する送信部と、を備え、候補車両に搭載された撮像制御装置は、撮像命令を受信する受信部と、撮像が実行されるときの撮像状況を取得し、撮像状況において撮像される画像が撮像条件を満たすと判定される場合に、被写体を撮像する撮像部と、撮像部によって撮像された画像を撮像命令装置に送信する画像送信部と、を備える。これにより、撮像場所において、ユーザが撮像を所望する被写体と背景とを含む画像を撮像できる。
【0056】
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【符号の説明】
【0057】
1…撮像制御システム
10…ユーザ端末
100…入力装置
101…端末通信装置
102…表示装置
11…撮像命令装置
110…通信装置
111…コントローラ
114…データベース
20…撮像制御装置
21…入力装置
22…コントローラ
23…車載通信装置
24…表示装置
25…撮像装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8