(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022162685
(43)【公開日】2022-10-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20221018BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20221018BHJP
G06F 16/955 20190101ALI20221018BHJP
G06F 16/9538 20190101ALI20221018BHJP
【FI】
G06F13/00 540E
G06F3/0482
G06F16/955
G06F16/9538
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021067615
(22)【出願日】2021-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】谷本 恒野
【テーマコード(参考)】
5B084
5B175
5E555
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA26
5B084AB04
5B084AB31
5B084AB32
5B084BA09
5B084BB19
5B084CF12
5B084DB02
5B084DC02
5B175JC05
5E555AA07
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC04
5E555CA12
5E555CB14
5E555DB16
5E555DC13
5E555DC84
5E555EA11
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】FAQの検索とWebページの閲覧とを効率的に行うこと。
【解決手段】一実施形態に係る情報処理装置は、ユーザが利用する端末と通信ネットワークを介して接続される情報処理装置であって、FAQ情報と、前記FAQ情報に関する詳細な情報が掲載されたWebページである詳細ページとを対応付けて記憶するFAQ記憶部と、前記端末からFAQ情報の表示が要求された場合、複数のWebページで構成されるWebサイトの階層構造に基づいて、前記要求時に前記端末が表示しているWebページの下位の階層に属する詳細ページと対応付けられているFAQ情報を前記端末に表示する表示部と、を有する。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが利用する端末と通信ネットワークを介して接続される情報処理装置であって、
FAQ情報と、前記FAQ情報に関する詳細な情報が掲載されたWebページである詳細ページとを対応付けて記憶するFAQ記憶部と、
前記端末からFAQ情報の表示が要求された場合、複数のWebページで構成されるWebサイトの階層構造に基づいて、前記要求時に前記端末が表示しているWebページの下位の階層に属する詳細ページと対応付けられているFAQ情報を前記端末に表示する表示部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記表示部により前記端末に表示されたFAQ情報の中から検索クエリを満たすFAQ情報を検索する検索部を有し、
前記表示部は、
前記検索クエリを満たすFAQ情報を前記端末に表示する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記検索部は、
前記検索クエリを満たすFAQ情報を所定の優先度と前記階層構造とに基づいてソートし、
前記表示部は、
前記ソート後のFAQ情報を前記端末に表示する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示部は、
前記検索クエリを満たすFAQ情報のうち、前記要求時に前記端末が表示しているWebページの下位の階層に属する詳細ページと対応付けられているFAQ情報と、残りのFAQ情報とを区別して表示する、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記詳細ページのURL情報を記憶するURL記憶部を有し、
前記表示部は、
前記端末上でFAQ情報がユーザにより選択された場合、選択されたFAQ情報に対応する詳細ページのURL情報を前記URL記憶部から取得し、取得したURL情報が示す詳細ページを前記端末に表示する、請求項1乃至4の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示部は、
前記要求時に前記端末が表示しているWebページに遷移するためのリンクと、前記要求時に前記端末が表示しているWebページの上位の階層に属するWebページに遷移するためのリンクとを前記端末に表示する、請求項1乃至5の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
ユーザが利用する端末と通信ネットワークを介して接続される情報処理装置であって、FAQ情報と、前記FAQ情報に関する詳細な情報が掲載されたWebページである詳細ページとを対応付けて記憶するFAQ記憶部を有する情報処理装置が、
前記端末からFAQ情報の表示が要求された場合、複数のWebページで構成されるWebサイトの階層構造に基づいて、前記要求時に前記端末が表示しているWebページの下位の階層に属する詳細ページと対応付けられているFAQ情報を前記端末に表示する表示手順、
を実行する情報処理方法。
【請求項8】
ユーザが利用する端末と通信ネットワークを介して接続される情報処理装置であって、FAQ情報と、前記FAQ情報に関する詳細な情報が掲載されたWebページである詳細ページとを対応付けて記憶するFAQ記憶部を有する情報処理装置が、
前記端末からFAQ情報の表示が要求された場合、複数のWebページで構成されるWebサイトの階層構造に基づいて、前記要求時に前記端末が表示しているWebページの下位の階層に属する詳細ページと対応付けられているFAQ情報を前記端末に表示する表示手順、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
多くの企業は自社のWebページ内にFAQ(Frequently Asked Questions)を掲載しており、顧客は、ニーズや事例等で整理された質問とそれに対する回答を表す情報(以下、問答情報ともいう。)を検索したり閲覧したりすることができる。一方で、顧客にFAQを利用してもらうことで、コンタクトセンターにおける問い合わせ対応の軽減や顧客満足度の向上に繋がるため、企業は、顧客の求める情報が得やすいFAQの提供に努めている。
【0003】
企業が提供する製品やサービス等に関して顧客が何等か情報を確認する場合、まず、PC(パーソナルコンピュータ)やスマートフォン等の端末を用いて、当該企業のWebサイトにアクセスし、製品紹介ページやサービス紹介ページ等といったWebページを閲覧する場合が多いと考えられる。当該Webページの閲覧により必要な情報が得られた場合は、FAQを利用すること無く問題解決が可能となる。
【0004】
しかしながら、一般に、Webページに掲載されている情報は膨大であり、顧客が必要な情報を短時間で得ることが難しい場合がある。また、個々の顧客が関心を持つような細かな事項については、製品紹介ページやサービス紹介ページには記載されていない場合もある。このような場合、顧客は自身が抱える疑問や問題等に基づいてFAQを検索することになる。
【0005】
FAQの検索方法としては、例えば、Webサイト内の専用のWebページに掲載されているFAQから検索条件を満たす問答情報を検索する方法が一般的であり、幅広く利用されている。この他にも、例えば、チャットボットに対して顧客が質問を行った場合にそれに対する回答を表す情報をFAQから検索し、チャットボットからの回答として表示する方法等も知られている。ところが、これらの方法では、問題解決に必要な情報の全てを一度に得ることは難しく、FAQから検索された情報に基づいて、改めてWebページ内を探索する必要がある。
【0006】
一方で、顧客の問題解決に必要であると予想される情報の全てを顧客に提示すると、顧客に提示される情報自体が煩雑となり、短時間で必要な情報が得られるという利便性が損なわれてしまう。
【0007】
特許文献1には、顧客がサイトへのアクセスを開始してから問答情報の表示要求をする前までの間の当該サイトの利用実績に基づいて、その利用実績に合致する問答情報を類似度の高い順に表示させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、顧客がサイトへのアクセスを開始してから問答情報の表示要求をする前までの間の利用実績に着目しているため、必ずしも顧客の解決したい問題や関心事項に関する問答情報が得られるとは限らない。Webサイトの利用中に顧客の解決したい問題や関心事項が変わることが十分あり得るためである。このため、Webサイトの利用実績が、かえって問答情報を検索する際のノイズとなってしまう可能性もある。また、特許文献1では、一連の利用実績のうち、どの部分が正確な問答情報の検索に寄与するのかに関しては具体的に開示されていない。
【0010】
一方で、FAQの検索によって顧客に対して有用な情報を提供した場合であっても、顧客は当該情報を参考に、この情報に関連するWebページの探索や閲覧を継続し、より詳細な情報を収集することが多いと考えられる。この場合、顧客は、FAQが掲載されているWebページと他のWebページとの間の画面遷移等を繰り返す必要があり、非常に煩雑である。
【0011】
本発明の一実施形態は、上記の点に鑑みてなされたもので、FAQの検索とWebページの閲覧とを効率的に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、一実施形態に係る情報処理装置は、ユーザが利用する端末と通信ネットワークを介して接続される情報処理装置であって、FAQ情報と、前記FAQ情報に関する詳細な情報が掲載されたWebページである詳細ページとを対応付けて記憶するFAQ記憶部と、前記端末からFAQ情報の表示が要求された場合、複数のWebページで構成されるWebサイトの階層構造に基づいて、前記要求時に前記端末が表示しているWebページの下位の階層に属する詳細ページと対応付けられているFAQ情報を前記端末に表示する表示部と、を有する。
【発明の効果】
【0013】
FAQの検索とWebページの閲覧とを効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本実施形態に係るFAQ提示装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係るFAQ提示装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図7】転置インデックス記憶部の一例を示す図である。
【
図11】FAQ検索結果画面の一例を示す図である。
【
図12】本実施形態に係るFAQ提示処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態では、Webサイトの専用のWebページにFAQが掲載されている場合を対象として、FAQが掲載されているWebページと他のWebページとの間の画面遷移を繰り返す煩雑さを伴うことなく、FAQの検索とWebページの閲覧とを効率的に行うことが可能なFAQ提示装置10について説明する。
【0016】
上述したように、Webサイトの利用中に顧客の解決したい問題や関心事項(つまり、顧客が求めている情報)が変わることは十分にあり得る。これに対して、顧客が求めている情報は、顧客がFAQを利用したいと感じた時点に閲覧しているWebページに掲載されている情報に関するものであることが多いと考えられる。そこで、本実施形態に係るFAQ提示装置10では、「顧客が求めている情報は、顧客がFAQを利用したいと感じた時点に閲覧しているWebページに掲載されている情報に関するものであることが多い。」という前提に基づいて、Webサイトのサイトマップを利用した効率的なFAQの検索と、FAQの検索結果から他のWebページへの効率的な画面遷移とを実現する。
【0017】
<FAQ提示装置10のハードウェア構成>
まず、本実施形態に係るFAQ提示装置10のハードウェア構成について、
図1を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るFAQ提示装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0018】
図1に示すように、本実施形態に係るFAQ提示装置10は一般的なコンピュータ(情報処理装置)又はコンピュータシステム(情報処理システム)で実現され、入力装置101と、表示装置102と、外部I/F103と、通信I/F104と、プロセッサ105と、メモリ装置106とを有する。これら各ハードウェアは、それぞれがバス107を介して通信可能に接続されている。
【0019】
入力装置101は、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル等である。表示装置102は、例えば、ディスプレイ等である。なお、FAQ提示装置10は、入力装置101及び表示装置102のうちの少なくとも一方を有していなくてもよい。
【0020】
外部I/F103は、記録媒体103a等の外部装置とのインタフェースである。FAQ提示装置10は、外部I/F103を介して、記録媒体103aの読み取りや書き込み等を行うことができる。なお、記録媒体103aとしては、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(Secure Digital memory card)、USB(Universal Serial Bus)メモリカード等がある。
【0021】
通信I/F104は、FAQ提示装置10を通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。プロセッサ105は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等の各種演算装置である。メモリ装置106は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の各種記憶装置である。
【0022】
本実施形態に係るFAQ提示装置10は、
図1に示すハードウェア構成を有することにより、後述するFAQ提示処理を実現することができる。なお、
図1に示すハードウェア構成は一例であって、FAQ提示装置10は、他のハードウェア構成を有していてもよい。例えば、FAQ提示装置10は、複数のプロセッサ105を有していてもよいし、複数のメモリ装置106を有していてもよい。
【0023】
<FAQ提示装置10の機能構成>
次に、本実施形態に係るFAQ提示装置10の機能構成について、
図2を参照しながら説明する。
図2は、本実施形態に係るFAQ提示装置10の機能構成の一例を示す図である。
【0024】
図2に示すように、本実施形態に係るFAQ提示装置10は、FAQ検索部201と、FAQ表示部202と、FAQ・Webページ連携部203とを有する。これら各部は、FAQ提示装置10にインストールされた1以上のプログラムが、プロセッサ105に実行させる処理により実現される。
【0025】
また、本実施形態に係るFAQ提示装置10は、転置インデックス記憶部204と、FAQデータベース205と、URLデータベース206とを有する。これらは、例えば、メモリ装置106により実現される。ただし、転置インデックス記憶部204、FAQデータベース205及びURLデータベース206のうちの少なくとも1つが、FAQ提示装置10と通信ネットワークを介して接続される記憶装置等により実現されていてもよい。
【0026】
FAQ検索部201は、顧客(以下、ユーザともいう。)が利用する端末(例えば、Webブラウザが搭載されたPCやスマートフォン等。以下、ユーザ端末ともいう。)で指定された検索クエリに基づいて、転置インデックス記憶部204に記憶されている転置インデックス情報を検索し、当該検索クエリに対応するFAQ(問答情報)を特定する。そして、FAQ検索部201は、FAQデータベース205を参照して、特定したFAQを任意の方法でランキングした後、サイトマップとユーザが直前に閲覧していたWebページとを考慮したソートを行ったものを検索結果とする。
【0027】
本実施形態では、FAQを任意のランキング方法でランキングした後、FAQデータベース205のカラム「メニュー」、「項目」、「見出し」の順にソートする。また、このとき、ユーザがFAQを閲覧する直前に閲覧していたWebページの「メニュー」、「項目」に関するFAQを最上位に表示させると共に、他の「メニュー」、他の「項目」に関するFAQは別の領域に表示させて区別する。なお、「メニュー」、「項目」、「見出し」はWebサイトにおいてWebページを階層化させるための情報であり、詳細については後述する。
【0028】
なお、ランキング方法としては、例えば、形態素やフレーズに関するBM25スコアや文ベクトルに関するコサイン類似度等といった評価指標(優先度)によりランキングする方法が挙げられるが、これら以外の任意のランキング方法を採用してもよい。
【0029】
FAQ表示部202は、FAQ検索部201の検索結果として得られたFAQを画面(以下、FAQ検索結果画面ともいう。)に表示する。
【0030】
FAQ・Webページ連携部203は、Webページを閲覧中のユーザ端末からの要求に応じて、当該Webページに対応するFAQが掲載された画面(以下、FAQ表示画面ともいう。)を表示させる。また、FAQ・Webページ連携部203は、FAQ表示画面やFAQ検索結果画面を閲覧中のユーザ端末からの要求に応じて、当該FAQ表示画面やFAQ検索結果画面でユーザが選択した「メニュー」や「項目」に関するFAQに対応するWebページを表示させる。
【0031】
転置インデックス記憶部204は、FAQの検索に用いられる転置インデックス情報を記憶する。転置インデックス記憶部204の詳細については後述する。
【0032】
FAQデータベース205は、質問及び回答と、それに対応するWebページのページIDやメニュー、項目、見出し等とが対応付けられたFAQ(問答情報)を記憶する。FAQデータベース205の詳細については後述する。
【0033】
URLデータベース206は、各WebページのURLが含まれるURL情報を記憶する。URLデータベース206の詳細については後述する。
【0034】
なお、
図1では図示していないが、FAQ提示装置10は、Webサーバとして機能するために必要な種々の機能部も有している。
【0035】
<サイトマップ300>
ここで、Webサイトのサイトマップ300の一例について、
図3を参照しながら説明する。
図3は、サイトマップ300の一例を示す図である。
【0036】
図3に示すように、Webサイトは複数の階層で構成されており、例えば、第1階層にはトップページが存在し、その直下に第2階層として「メニュー1」~「メニューM」の各々に対応するWebページが存在する。ただし、Mは予め決められた整数である。
【0037】
また、メニューi(ただし、1≦i≦M)に対してNi個の項目が存在し、メニューiのWebページに対して、第3階層として「項目1」~「項目Ni」の各々に対応するWebページが存在する。ただし、Niは予め決められた整数である。
【0038】
また、メニューiの項目j(ただし、1≦j≦Ni)に対して、後述する各「見出し」の各々に対応するLij個の詳細リンクが存在し、第4階層として「詳細リンク1」~「詳細リンクLij」の各々に対応するWebページが存在する。
【0039】
このように、WebサイトはWebページの階層構造で構成され、サイトマップ300として表現される。なお、本実施形態では、
図3に示すサイトマップ300を想定するが、これは一例であって、本実施形態は任意のサイトマップ300に対して適用可能であることは言うまでもない。例えば、上記のM、N
i、L
ij等は任意の0以上の整数値を取り得るし、階層数も4階層に限られず、4未満又は5以上の任意の階層数を取り得る。
【0040】
なお、各WebページはHTML(Hyper Text Markup Language)等で記述され、この場合、メニュー、項目、見出しはHTMLのタグで定義される。ただし、これは一例であって、Webページの記述に利用される任意の記述言語(例えば、XHTML、CSS等)が用いられてもよい。
【0041】
また、
図3に示す例では、各項目の直下に詳細リンクが存在し、これらの詳細リンクは見出しに対応するものとしたが、例えば、各項目の直下に見出しが存在し、これらの見出しが詳細リンクに対応するものしてもよい。
【0042】
<メニュー一覧画面400>
次に、トップページであるメニュー一覧画面400の一例について、
図4を参照しながら説明する。
図4は、メニュー一覧画面400の一例を示す図である。
【0043】
図4に示すメニュー一覧画面400において、FAQリンク401がユーザにより押下されると、全てのメニューに関するFAQ(つまり、全てのメニューの直下にある全ての項目に関するFAQ)が一覧で掲載されたFAQ表示画面がユーザ端末上に表示される。また、各メニューボタン(「メニュー1」ボタン~「メニューM」ボタン)がユーザにより押下されると、当該メニューボタンに対応する項目一覧画面がユーザ端末上に表示される。例えば、「メニュー1」ボタン402が押下された場合、この「メニュー1」ボタン402に対応する項目一覧画面がユーザ端末上に表示される。項目一覧画面とは、サイトマップ300上で該当のメニューの直下にある各項目の一覧が表示される画面のことである。
【0044】
<項目一覧画面500>
次に、
図4に示すメニュー一覧画面400で「メニュー1」ボタン402が押下された場合にユーザ端末上に表示される項目一覧画面500の一例について、
図5を参照しながら説明する。
図5は、項目一覧画面500の一例を示す図である。
【0045】
図5に示す項目一覧画面500において、FAQリンク501がユーザにより押下されると、「メニュー1」の直下にある全ての項目に関するFAQが一覧で掲載されたFAQ表示画面がユーザ端末上に表示される。また、各項目ボタン(「項目1」ボタン~「項目N
1」ボタン)がユーザにより押下されると、当該項目ボタンに対応する見出し一覧画面がユーザ端末上に表示される。例えば、「項目1」ボタン502が押下された場合、この「項目1」ボタン502に対応する見出し一覧画面がユーザ端末上に表示される。見出し一覧画面とは、サイトマップ300上で該当の項目の直下にある各詳細リンクとその見出しとが表示される画面のことである。
【0046】
<見出し一覧画面600>
次に、
図5に示す項目一覧画面500で「項目1」ボタン502が押下された場合にユーザ端末上に表示される見出し一覧画面600の一例について、
図6を参照しながら説明する。
図6は、見出し一覧画面600の一例を示す図である。
【0047】
図6に示す見出し一覧画面600では、見出しとその見出しに関するテキストと詳細リンクとが対応付けられている。見出しとは或る情報に関するタイトル又は当該情報を端的に表した単語や句等のことであり、テキストとは当該情報の概要又は概略等を表した文字列のことである。また、詳細リンクとは当該情報に関する詳細が掲載されたWebページへのリンク(ハイパーリンク)のことである。
【0048】
図6に示す見出し一覧画面600において、FAQリンク601がユーザにより押下されると、「項目1」の直下にある全ての詳細リンクに対応する見出しに関するFAQが一覧で掲載されたFAQ表示画面がユーザ端末上に表示される。また、各詳細リンク(「詳細リンク1」~「詳細リンクL
11」)がユーザにより押下されると、当該詳細リンクに対応する見出しの詳細な情報が掲載されたWebページが表示される。
【0049】
ここで、本実施形態では、各FAQ(問答情報)の各々は見出しに対応する詳細リンク先のWebページ(以下、詳細情報ページともいう。)と対応しており、当該Webページは複数のFAQと対応し得るものとする。すなわち、1つのFAQに対しては1つの詳細情報ページが対応し、1つの詳細情報ページに対しては1つ以上のFAQが対応するものとする。なお、これは、1つのFAQに対して1つの見出しが対応し、1つの見出しに対して1以上のFAQが対応すると言い換えることもできる。
【0050】
また、或るFAQと或る詳細情報ページとが対応している場合、当該FAQは、当該詳細情報ページに掲載されている情報に関する質問と回答(又は当該詳細情報ページに掲載されている情報に関連する質問と回答)を表す問答情報であることを意味するものとする。
【0051】
<転置インデックス記憶部204>
次に、転置インデックス記憶部204について、
図7を参照しながら説明する。
図7は、転置インデックス記憶部204の一例を示す図である。
【0052】
図7に示すように、転置インデックス記憶部204には1以上の転置インデックス情報700が記憶されており、各転置インデックス情報700には、word-ID701と、word702と、FAQ-ID703とが含まれている。word702は、検索クエリに含まれる形態素や単語、句(フレーズ)等である。word-ID701は、word702が表す形態素や単語、句(フレーズ)等を一意に識別するID(識別情報)である。FAQ-ID703は、後述するFAQデータベース205に記憶されているFAQ(問答情報)を一意に識別するID(識別情報)である。
【0053】
これにより、FAQ検索部201は、ユーザ端末で指定された検索クエリ(例えば、単語や文等)に含まれる形態素や単語、句をWord702として持つ転置インデックス情報を検索することで、これらの転置インデックス情報のFAQ-ID703からFAQを特定することができる。
【0054】
<FAQデータベース205>
次に、FAQデータベース205について、
図8を参照しながら説明する。
図8は、FAQデータベース205の一例を示す図である。
【0055】
図8に示すように、FAQデータベース205には1以上のFAQ(問答情報)800が記憶されており、各FAQ800には、FAQ-ID801と、質問802と、回答803と、ページID804と、メニュー805と、項目806と、見出し807とが含まれている。
【0056】
FAQ-ID801は、FAQ(問答情報)800を一意に識別するID(識別情報)である。質問802は、或る詳細情報ページに掲載されている情報に関する質問(又は、その情報に関連する質問)である。回答803は、当該質問に対する回答である。ページID804は、当該詳細情報ページを一意に識別するID(識別情報)である。見出し807は、当該詳細情報ページに対応する見出しである。項目806は、当該見出しが属する項目(つまり、当該見出しを直下に持つ項目)である。メニュー805は、当該項目が属するメニュー(つまり、当該項目を直下に持つメニュー)である。
【0057】
これにより、FAQ検索部201は、転置インデックス情報の検索によって特定されたFAQ-ID702と同一のFAQ-ID801を持つFAQを参照又は取得することが可能となる。
【0058】
なお、上述したように、1つの詳細情報ページに対して複数のFAQが対応することもあり得る。したがって、複数のFAQ(問答情報)の中には同一のページID804を持つものも存在し得る(なお、ページID804が同一である場合、当然に、メニュー805、項目806及び見出し807も同一である。)。
【0059】
<URLデータベース206>
次に、URLデータベース206について、
図9を参照しながら説明する。
図9は、URLデータベース206の一例を示す図である。
【0060】
図9に示すように、URLデータベース206には1以上のURL情報900が記憶されており、各URL情報900には、ページID901と、ページURL902とが含まれている。
【0061】
ページID901は、詳細情報ページを一意に識別するID(識別情報)である。ページURL902は、当該詳細情報ページのURL(Uniform Resource Locator)である。
【0062】
これにより、FAQ・Webページ連携部203は、例えば、FAQ表示画面やFAQ検索結果画面でFAQが選択された場合に、このFAQに対応する詳細情報ページに画面遷移させることが可能となる。
【0063】
<FAQ表示画面1000>
次に、
図4に示すメニュー一覧画面400でFAQリンク401が押下された場合にユーザ端末上に表示されるFAQ表示画面1000の一例について、
図10を参照しながら説明する。
図10は、FAQ表示画面1000の一例を示す図である。
【0064】
図10に示すFAQ表示画面1000では、全てのメニューに関するFAQ(つまり、全ての見出しの直下にある全ての項目に関するFAQ)が一覧で表示される。すなわち、
図10に示すように、メニュー1及び項目1に関しては、見出し1に対応する1以上のFAQ(質問及び回答)~見出しL
11に対応する1以上のFAQ(質問及び回答)が一覧で表示されている。同様に、メニュー1及び項目2に関しても、各見出しに対応する1以上のFAQが表示される。他のメニュー及び項目に関しても同様である。つまり、
図10に示すFAQ表示画面1000では、メニューi(ただし、1≦i≦M)及び項目j(1≦j≦N
i)に関するL
ij個の見出しの各々に対応する1以上のFAQが一覧で表示される。なお、FAQの一覧の中からユーザによりFAQが選択された場合は、選択されたFAQに対応する詳細情報ページがユーザ端末上に表示される。
【0065】
図10に示すFAQ表示画面1000において、Webページリンク1001がユーザにより押下された場合、
図5に示す項目一覧画面500がユーザ端末上に表示される。同様に、
図10に示すFAQ表示画面1000において、Webページリンク1002がユーザにより押下された場合、
図6に示す見出し一覧画面600がユーザ端末上に表示される。
【0066】
このように、或るWebページでFAQリンクが押下された場合、FAQ表示画面1000には、サイトマップ300上で当該Webページよりも下の階層に存在する見出しに対応するFAQが一覧で表示(つまり、ユーザに提示)される。例えば、メニューiに関する項目一覧画面500でFAQリンクが押下された場合、FAQ表示画面1000には、メニューiの直下にある項目j(ただし、1≦j≦Ni)毎に、当該項目jに関するLij個の見出しの各々に対応する1以上FAQが一覧で表示される。同様に、例えば、メニューi及び項目jに関する見出し一覧画面600でFAQリンクが押下された場合、FAQ表示画面1000には、当該メニューiの当該項目jに関するLij個の各見出し毎に、当該見出しに対応する1以上のFAQが一覧で表示される。
【0067】
<FAQ検索結果画面1100>
ここで、メニュー1及び項目2に関する見出し一覧画面600においてユーザがFAQリンクを押下してFAQ表示画面1000を表示させた後、このFAQ表示画面1000上に一覧で表示されているFAQに対して検索が行われたものとする。この場合にユーザ端末上に表示されるFAQ検索結果画面1100の一例について、
図11を参照しながら説明する。
図11は、FAQ検索結果画面1100の一例を示す図である。なお、FAQを検索する際にはユーザ端末上で検索クエリが指定されるが、この検索クエリは、例えば、FAQ表示画面1000のサブウインドウ上で指定されてもよいし、これ以外の任意の方法で指定されてもよい。
【0068】
図11に示すFAQ検索結果画面1100は、メニュー1及び項目2の「見出し3」に対応するFAQ(問答情報)を含むFAQが検索結果として得られた場合を示している。上述したように、検索結果は、任意のランキング方法でランキングされた後、「メニュー」、「項目」、「見出し」の順にソートされ、直前に閲覧していたWebページの「メニュー」、「項目」(つまり、
図11に示す例の場合は、「メニュー1」及び「項目2」)に関するFAQを最上位に表示させると共に、他の「メニュー」、他の「項目」に関するFAQは別の領域に表示させて区別される。
【0069】
このため、
図11に示すFAQ検索結果画面1100では、検索結果に含まれるFAQのうち、メニュー1及び項目2の「見出し3」に対応するFAQが、最上位の表示領域1101に表示されている。また、
図11に示すFAQ検索結果画面1100では、検索結果に含まれるFAQのうち、同一のメニュー1であるが、項目2以外の項目の見出しに対応するFAQが、表示領域1102に表示されている。また、
図11に示すFAQ検索結果画面1100では、検索結果に含まれるFAQのうち、メニュー1以外のメニューの項目の見出しに対応するFAQが、表示領域1103に表示されている。このとき、各表示領域1101~1103の各々においては、ランキング方法によりランキングされた順位でFAQが表示されている。なお、表示領域1101~1103に表示されているFAQの中からユーザによりFAQが選択された場合は、選択されたFAQに対応する詳細情報ページがユーザ端末上に表示される。
【0070】
これにより、Webサイトのサイトマップを考慮して、ユーザが直前に閲覧していたWebページに関するFAQが優先的に当該ユーザに提示されることになる。ただし、例えば、ユーザが直前に閲覧していたWebページに関するFAQが検索結果に含まれない場合はランキングのみを行い、上記のソートは行われなくてもよい。
【0071】
更に、
図11に示すFAQ検索結果画面1100には、メニュー1に関する項目一覧画面500へのWebページリンク1104と、メニュー1及び項目2に関する見出し一覧画面600へのWebページリンク1105とが含まれている。ユーザによりWebページリンク1104が押下された場合、メニュー1に関する項目一覧画面500がユーザ端末上に表示される。同様に、ユーザによりWebページリンク1105が押下された場合、ユーザ端末上にメニュー1及び項目2に関する見出し一覧画面600が表示あれる。なお、表示領域1102においても、メニュー1の該当の項目に関する見出し一覧画面600へのWebページリンクが含まれている。同様に、表示領域1103においても、該当のメニューに関する項目一覧画面500へのWebページリンクと、該当のメニュー及び該当の項目に関する見出し一覧画面600へのWebページリンクとが含まれている。
【0072】
<FAQ提示処理>
次に、本実施形態に係るFAQ提示処理の一例の流れについて、
図12を参照しながら説明する。
図12は、本実施形態に係るFAQ提示処理の一例を示すフローチャートである。
【0073】
ユーザ端末は、Webサイト内でWebページ(メニュー一覧画面400、項目一覧画面500、見出し一覧画面600、詳細情報ページ等)の閲覧やWebページ間の画面遷移等を行う(ステップS101)。以下では、メニュー一覧画面400、項目一覧画面500及び見出し一覧画面600のうちの或るWebページ内でFAQリンクが押下され、ユーザ端末上にFAQ表示画面1000が表示されたものとする。
【0074】
FAQ表示画面1000内で検索を開始する場合(ステップS102でYES)、ユーザ端末上で検索クエリが指定され、FAQ検索部201によって当該検索クエリに基づいて転置インデックス記憶部204に記憶されている転置インデックス情報が検索され、当該検索クエリに対応するFAQが特定される(ステップS103)。そして、FAQ検索部201は、FAQデータベース205を参照し(ステップS104)、評価指標(優先度)、メニュー、項目、見出しの順に、上記のステップS103で特定したFAQをソートする(ステップS105)。そして、FAQ表示部202は、上記のステップS105でソートしたFAQを検索結果として含むFAQ検索結果画面1100をユーザ端末上に表示する(ステップS106)。なお、このとき、直前に閲覧していたWebページの「メニュー」、「項目」に関するFAQは最上位に表示されると共に、他の「メニュー」、他の「項目」に関するFAQは別の領域に表示される。
【0075】
ユーザがFAQに対応する詳細情報ページを参照する場合(ステップS107でYES)、ユーザ端末上で当該FAQが選択され、FAQ・Webページ連携部203によって当該FAQに対応するページIDが取得される(ステップS108)。なお、FAQ・Webページ連携部203は、FAQデータベース205を参照して、当該FAQのFAQ-ID801に対応するページID804を取得すればよい。
【0076】
そして、FAQ・Webページ連携部203は、URLデータベース206を参照して、上記のステップS108で取得したページIDと同一のページID901に対応するページURL902を取得し、このページURL902が示すWebページ(詳細情報ページ)をユーザ端末上に表示する(ステップS109)。この場合、ステップS101に戻ることになる。
【0077】
一方で、ユーザがFAQに対応する詳細情報ページを参照しない場合(ステップS107でNO)に、FAQ表示画面1000内で検索を継続するとき(ステップS110でYES)は、ステップS103に戻ることになる。
【0078】
また、FAQ表示画面1000内で検索を開始せず(ステップS102でNO)、Webサイト内でWebページの閲覧やWebページ間の画面遷移等も行われない場合(ステップS111でNO)は、FAQ提示処理が終了となる。一方で、Webサイト内でWebページの閲覧やWebページ間の画面遷移等が継続される場合(ステップS111でYES)は、ステップS101に戻ることになる。
【0079】
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から逸脱することなく、種々の変形や変更、既知の技術との組み合わせ等が可能である。
【符号の説明】
【0080】
10 FAQ提示装置
101 入力装置
102 表示装置
103 外部I/F
103a 記録媒体
104 通信I/F
105 プロセッサ
106 メモリ装置
107 バス
201 FAQ検索部
202 FAQ表示部
203 FAQ・Webページ連携部
204 転置インデックス記憶部
205 FAQデータベース
206 URLデータベース