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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022016293
(43)【公開日】2022-01-21
(54)【発明の名称】簡易着脱アセンブリ及び支持体
(51)【国際特許分類】
   F16M 11/04 20060101AFI20220114BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20220114BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20220114BHJP
   F16M 13/00 20060101ALI20220114BHJP
【FI】
F16M11/04 L
G09F9/00 351
H05K5/02 E
F16M13/00 U
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021070756
(22)【出願日】2021-04-20
(31)【優先権主張番号】63/050,119
(32)【優先日】2020-07-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】109134730
(32)【優先日】2020-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】521168885
【氏名又は名称】▲ホアン▼ 銘賢
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
(74)【代理人】
【識別番号】100112564
【弁理士】
【氏名又は名称】大熊 考一
(74)【代理人】
【識別番号】100163500
【弁理士】
【氏名又は名称】片桐 貞典
(74)【代理人】
【識別番号】230115598
【弁護士】
【氏名又は名称】木内 加奈子
(72)【発明者】
【氏名】▲ホアン▼ 銘賢
【テーマコード(参考)】
4E360
5G435
【Fターム(参考)】
4E360AC12
4E360AC23
4E360BA01
4E360BC05
4E360BD05
4E360EB02
4E360EC12
4E360ED02
4E360ED13
4E360ED15
4E360ED23
4E360GA04
4E360GA06
4E360GA53
4E360GB04
4E360GC14
5G435AA19
5G435BB12
5G435EE13
5G435EE16
5G435EE50
5G435LL04
5G435LL08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】簡易着脱アセンブリを使用する支持体を提供する。
【解決手段】簡易着脱アセンブリは、物体をスタンドに取り付けるために使用される。簡易着脱アセンブリは、第1の簡易着脱部と、第2の簡易着脱部と、を備える。第1の簡易着脱部は、第1の本体と、動作要素と、駆動停止プレートと、を備える。動作要素は、第1の本体に組み付けられ、駆動停止プレートは、第1の本体に配置され、動作要素により駆動される。第2の簡易脱着部は、第1の本体との係合に使用される第2の本体を備える。第1の本体及び第2の本体の係合は、駆動停止プレートを駆動して動かすために動作要素に加えられる外力により解放され、それにより、物体は支持体から取り外される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体をスタンドに取り付けるための簡易着脱アセンブリであって、
前記スタンド及び前記物体の一方に着脱可能に配置される第1の簡易着脱部であって、
第1の本体と、
前記第1の本体に組み付けられる動作要素であって、前記動作要素の一部が前記第1の本体の外側に露出する動作要素と、
前記第1の本体に配置され、前記動作要素に結合し、胴部と、弾性部と、少なくとも1つの第1のフックと、を備える駆動停止プレートと、
を備える第1の簡易着脱部と、
前記第1の簡易着脱部に係合するように適した第2の簡易脱着部であって、前記スタンド及び前記物体の他方に着脱可能に配置され、少なくとも1つの第1の接続部を有する第2の本体を備える、第2の簡易脱着部と、
を備え、
前記第1の接続部の位置は、前記第1のフックの位置に対応し、
前記第1のフックは、前記第1の接続部に対応して係合し、前記第1の簡易着脱部及び前記第2の簡易着脱部が互いに係合した時、前記物体を前記スタンドに取り付け、
前記動作要素は、前記動作要素に外力が加わると、前記動作停止プレートを駆動させて動かし、前記第1のフックを前記第1の接続部から分離し、第1の簡易着脱部を第2の簡易着脱部から分離可能とする、
簡易着脱アセンブリ。
【請求項2】
前記第2の本体は、凹空間をさらに有し、
前記第1の簡易着脱部及び前記第2の簡易着脱部が互いに係合した時、前記第1の本体は前記凹空間に収容される、
請求項1の簡易着脱アセンブリ。
【請求項3】
前記第2の簡易着脱部は、少なくとも1セットの固定部材をさらに備え、
前記第2の本体は、少なくとも1セットの取付穴をさらに備え、
前記固定部材は、対応する前記取付穴に挿入され、前記物体内部に固定され、前記第2の本体を物体に固定する、
請求項2の簡易着脱アセンブリ。
【請求項4】
前記取付穴は、VESA仕様に準拠し、
前記物体は、ディスプレイであり、
前記物体は、前記取付穴に対応する少なくとも1セットの据付穴を有する、
請求項3の簡易着脱アセンブリ。
【請求項5】
前記弾性部の数、前記第1のフックの数、又前記は第1の接続部の数は、2つであり、
前記弾性部及び前記第1のフックは、前記胴部において互いに反対側にそれぞれ配置される、
請求項4の簡易着脱アセンブリ。
【請求項6】
前記動作要素は、前記駆動停止プレートの前記胴部の開口に対応するカム部を有するノブである、
請求項3の簡易着脱アセンブリ。
【請求項7】
前記カム部は、第1の傾斜面を有し、
前記開口は、第2の傾斜面を有し、
前記第1の傾斜面及び前記第2の傾斜面は、互いに接触している、
請求項6の簡易着脱アセンブリ。
【請求項8】
前記弾性部は、前記胴部から延伸する弾性シートである、請求項3の簡易着脱アセンブリ。
【請求項9】
前記弾性部は、胴部に配置されるばねである、請求項3の簡易着脱アセンブリ。
【請求項10】
前記第1の本体は、第1のカバーと、第2のカバーと、を備え、
前記駆動停止プレートは、前記第1のカバー及び前記第2のカバーの間に配置される、
請求項3の簡易着脱アセンブリ。
【請求項11】
前記駆動停止プレートの前記胴部は、前記動作要素の反対側に配置される一対のスライド溝を有し、
前記第1のカバー又は前記第2のカバーは、一対の第1のリブを有し、
前記第1のリブは、前記スライド溝内に対応して配置され、前記スライド溝の延伸方向に沿って動く、
請求項10の簡易着脱アセンブリ。
【請求項12】
前記第2のカバーは、一対の第2のフックを有し、
前記第2の本体は、一対の第2の接続部を有し、
前記第2のフックの位置は、第2の接続部の位置に対応する、
請求項10の簡易着脱アセンブリ。
【請求項13】
前記物体を支持する支持体であって、
スタンドと、
請求項1乃至12の簡易着脱アセンブリと、
を備え、
前記第1の簡易着脱部は、前記スタンド又は前記物体の一方に組み付けられ、
前記第2の簡易着脱部は、前記スタンド又は前記物体の他方に組み付けられ、
前記第2の簡易着脱部は、前記第1の簡易着脱部との取り外し可能な係合に適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、簡易着脱アセンブリに関し、具体的には、簡易着脱アセンブリ及びそれを使用する支持体に関する。
【背景技術】
【0002】
しっかりと自立できない、又は鑑賞若しく使用する際に何らかの理由により支持されなければならない多数の物体は、通常、支持体を必要とする。例えば、液晶ディスプレイ(LCD)は、鑑賞の際にはスクリーンスタンドにセットされる。あるいは、別の例として、自転車は、しばしばホルダーに飾られることがある。上記のLCD又は自転車等の物体は、掃除、再挿入、試用(自転車の試運転)、又は飾る位置の移動のために、スタンド又はホルダーから取り外されることがある。従って、取り外しのための簡易取り外し手段が必要である。
【0003】
LCDを例に取ると、台湾特許番号M439830は、第1の係合部及び第1の挿入部を有するディスプレイと、支持体と、第1の係合部及び第1の挿入部を有する結合機構を備え、それにより、ディスプレイパネルが支持体に対して簡易に着脱可能な、着脱機能を備えるディスプレイを開示する。しかしながら、この種類のディスプレイパネルの筐体の裏側は(第1の係合部、第1の挿入部、及び特定サイズの収容空間等の)特定の構造を備えている(すなわち、簡易着脱ユニットの一部は筐体の裏側に一体的に形成されている)ため、これらの構造は、複雑であり、VESA(Video Electronics Standards Association)規格のような国際規格により規制することができない。従って、ディスプレイパネルの1モデルは、特定の仕様による支持にのみ合致しており、低生産互換性を招く。これは、1つの仕様のみを備える特定の支持体を、様々な大きさ及び重量のディスプレイパネルに適用することが通常不可能であることを意味する。この問題は、開発及び製造の高コスト化をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、支持体に物体を簡易に取り付ける又は支持体から物体を簡易に取り外すことができる簡易着脱アセンブリを提供し、簡易着脱アセンブリは、様々な物体に適用できる。
【0005】
本開示は、上記の簡易着脱アセンブリを使用する支持体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
物体をスタンドに取り付けるための簡易着脱アセンブリが提供される。簡易着脱アセンブリは、第1の簡易着脱部と、第2の簡易着脱部と、を備える。第1の簡易着脱部は、スタンド及び物体の一方に着脱可能に配置され、第1の本体と、動作要素と、駆動停止プレートと、を備える。動作要素は、第1の本体に組み付けられ、動作要素の一部は、第1の本体の外側に露出する。駆動停止プレートは、第1の本体に配置され、動作要素に結合する。駆動停止プレートは、胴部と、弾性部と、少なくとも1つの第1のフックと、を備える。第2の簡易脱着部は、第2の本体を備え、第2の本体は、スタンド及び物体の他方に着脱可能に配置される。第2の本体は、少なくとも1つの第1の接続部を有し、第1の接続部の位置は、第1のフックの位置に対応する。第1のフックは、第1の接続部に対応して係合し、第1の簡易着脱部及び第2の簡易着脱部が互いに係合した時、物体をスタンドに取り付ける。動作要素は、動作要素に外力が加わると、動作停止プレートを駆動させて動かし、第1のフックは、第1の接続部から分離され、それにより、第1の簡易着脱部が第2の簡易着脱部から分離可能となる。
【0007】
本開示の実施形態において、第2の本体は、凹空間をさらに有し、第1の簡易着脱部及び第2の簡易着脱部が互いに係合した時、第1の本体は凹空間に収容される。
【0008】
本開示の実施形態において、第2の簡易着脱部は、少なくとも1セットの固定部材をさらに備え、第2の本体は、少なくとも1セットの取付穴をさらに備え、固定部材は、対応する取付穴に挿入され、物体内部に固定され、それにより、第2の本体は物体に固定される。
【0009】
本開示の実施形態において、取付穴は、VESA仕様に準拠し、物体はディスプレイであり、物体は、取付穴に対応する少なくとも1セットの据付穴を有する。
【0010】
本開示の実施形態において、弾性部の数、第1のフックの数、又は第1の接続部の数は2つであり、弾性部及び第1のフックは、胴部において互いに反対側にそれぞれ配置される。
【0011】
本開示の実施形態において、動作要素は、駆動停止プレートの胴部の開口に対応するカム部を有するノブである。
【0012】
本開示の実施形態において、カム部は、第1の傾斜面を有し、開口は、第2の傾斜面を有し、第1の傾斜面及び第2の傾斜面は、互いに接触している。
【0013】
本開示の実施形態において、弾性部は、胴部から延伸する弾性シートである。
【0014】
本開示の実施形態において、弾性部は、胴部配置されるばねである。
【0015】
本開示の実施形態において、第1の本体は、第1のカバーと、第2のカバーと、を備え、駆動停止プレートは、第1のカバー及び第2のカバーの間に配置される。
【0016】
本開示の実施形態において、駆動停止プレートの胴部は、動作要素の反対側に配置される一対のスライド溝を有し、第1のカバー又は第2のカバーは、一対の第1のリブを有し、第1のリブは、スライド溝内に対応して配置され、スライド溝の延伸方向に沿って動く。
【0017】
本開示の実施形態において、第2のカバーは、一対の第2のフックを有し、第2の本体は、一対の第2の接続部を有し、第2のフックの位置は、第2の接続部の位置に対応する。
【0018】
物体を支持する支持体が提供される。支持体は、スタンドと、簡易着脱アセンブリと、を備え、簡易着脱アセンブリの第1の簡易着脱部は、スタンド又は物体の一方に組み付けられ、簡易着脱アセンブリの第2の簡易着脱部は、スタンド又は物体の他方に組み付けられ、第2の簡易着脱部は、第1の簡易着脱部との取り外し可能な係合に適している。
【発明の効果】
【0019】
上記に基づいて、簡易着脱アセンブリを介して、動作要素は、動作要素に外力を加えられることにより、動作停止プレートを駆動させて動かし、それにより、第1の簡易着脱部を第2の簡易着脱部から取り外し、従って、支持体に取り付けられた物体は、簡易かつ便利に支持体から取り外される。
【0020】
上記の記載をより理解可能とするために、いくつかの実施形態が図面と共に以下に詳細に説明される。
【0021】
付される図面は、本開示のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれてその一部を構成する。図面は、本開示の例示的な実施形態を示し、説明と共に、本開示の原理を説明するために供される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、物体、簡易着脱アセンブリ、及び支持体の概略図である。
【0023】
図2図2Aは、簡易着脱アセンブリの展開概略図であり、図2Bは、別の角度からの図2Aの概略図である。
【0024】
図3図3は、駆動停止プレートの概略図である。
【0025】
図4図4A-Cは、異なる角度からの動作要素の概略図である。
【0026】
図5図5A-Cは、動作要素に外力が加えられ、動作要素が駆動停止プレートを駆動して、第1の本体に対して直線的に動かしている概略図である。
【0027】
図6図6は、第2の実施形態に係る、簡易着脱アセンブリの展開概略図である。
【0028】
図7図7は、図6の駆動停止プレートの概略図である。
【0029】
図8図8A-Cは、第2の実施形態に係る、簡易着脱アセンブリの動作の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本開示は、簡易着脱アセンブリ及び簡易着脱アセンブリを使用する支持体を提供する。簡易着脱アセンブリは、VESA(Video Electronics Standards Association)穴等の少なくとも1セットの取付穴を有する。一方、異なる種類、仕様、及び/又はモデルの複数の物体は、据付穴を備え、物体の(VESA穴等の)据付穴の位置は、簡易着脱アセンブリの1セットの取付穴の位置に対応する。従って、異なる物体の据付穴は、対応する簡易着脱アセンブリの取付穴にねじ止めされ、物体は、簡易着脱アセンブリの1セット以上の取付穴を介して支持体に組み付けられる。
【0031】
さらに、簡易着脱アセンブリは、取り付け及び取り外しが容易であるという効果を有し、ユーザは、素早くかつ簡単に、支持体に物体を取り付ける又は支持体から物体を取り外すことができる。
【0032】
本開示の簡易着脱アセンブリ及び支持体が以下に説明される。上、下、右、左、前、後ろ、又は方向等の位置又は配置についての説明は、図面に示される要素の相対的な位置に基づいており、当業者にとって、相対的位置又は配置の説明に使用される基準点が異なる場合、位置又は配置の説明も変更されることが理解されるべきであり、位置又は配置の説明は、要素の関係を限定するものではない。
【0033】
[第1の実施形態]
【0034】
図1は、物体、簡易着脱アセンブリ、及び支持体の概略図であり、図2Aは、簡易着脱アセンブリの展開概略図であり、図2Bは、別の角度からの図2Aの概略図である。図1及び2Aを同時に参照すると、簡易着脱アセンブリ1は、物体2を支持体3に取り付けるために使用される。本実施形態の物体2は、液晶ディスプレイ等の電子機器であるが、これに限定されない。物体2は、自転車等の非電子機器であってもよい。
【0035】
簡易着脱アセンブリ1は、第1の簡易着脱部11と、第2の簡易着脱部12と、を備える。第1の簡易着脱部11及び第2の簡易着脱部12の一方は、支持体3に組み付けられ、第1の簡易着脱部11及び第2の簡易着脱部12の他方は、物体2に取り付けられる。本実施形態においては、第1の簡易着脱部11が支持体3に組み付けられ、第2の簡易着脱部12が物体2に取り付けられている。
【0036】
第1の簡易着脱部11は、ねじ止めにより支持体3に組み付けられてよく、また、第2の簡易着脱部12は、ねじ止めにより支持体3に組み付けられてよい。その詳細を以下に説明する。ねじ止め方法は、本実施形態の説明のみに使用され、限定を意図しない。構造的強度及び固定度合いが釣り合うのであれば、第1の簡易着脱部11を支持体3に組み付け、第2の簡易着脱部12を物体2に取り付ける方法は、別の方法であってもよい。
【0037】
上記の観点から、第1の簡易着脱部11は、第1の本体111と、動作要素112と、駆動停止プレート113と、を備える。本実施形態の第1の本体111は、第1のカバー1111と、第2のカバー1112と、を備え、動作要素112は、第1の本体111に組み付けられ、動作要素112の一部は、第1の本体111の外側に露出しており、ユーザは、その操作を便利に行うことができる。
【0038】
駆動停止プレート113は、第1の本体111に配置され、動作要素112に結合する。より厳密には、駆動停止プレート113は、第1のカバー1111及び第2のカバー1112の間に配置される。
【0039】
図3は、駆動停止プレートの概略図である。図2A、2B、及び3を同時に参照すると、駆動停止プレート113は、胴部1131と、弾性部1132と、一対の第1のフック1133と、を備える。弾性部1132及び第1のフック1133は、胴部1131において互いに反対側に配置される。具体的には、弾性部1132は、胴部1131の上部に配置され、第1のフック1133は、胴部1131の下部に配置される。
【0040】
本実施形態において、駆動停止プレート113の胴部1131は、動作要素112を収容するための開口1131aを有し、動作要素112は、第1のカバー1111を通って駆動停止プレート113に組み付けられる。また、弾性部1132は、胴部1131から分離される要素であるばねであり、ばねは、ねじりばねである。ばねは、胴部1131に配置され、第1の本体111に係合する。弾性部1132は、対称的に配置される2つのばね、又は対称構造を備える1つのばねとして実装されてよく、実際の要求に応じて選択されてよい。本実施形態において、弾性部1132として使用されるばねは、対称構造を備える1つのばねである。
【0041】
駆動停止プレートは、一対のスライド溝1134を有し、スライド溝1134は、開口1131aの左右に配置される本実施形態の第1のカバー1111は、一対の第1のリブ1111aを有し、第1のリブ1111aは、スライド溝1134内に対応して配置され、スライド溝1134の延伸方向に沿って、スライド溝1134内を動く。一対の第2のリブ1111bが第1のリブ1111aの上に配置され、上記のばね(ねじりばね)は、2つの端が胴部1131に当接する状態で第2のリブ1111bにはめられる。従って、ばね(ねじりばね)は、胴部1131に力を及ぼす。
【0042】
図4A-Cは、異なる角度からの動作要素の概略図である。図3及び図4A-Cを同時に参照する。上記の動作要素112は、ノブとして実装され、動作要素112は、開口1131aに対応するカム部1121を有する。また、カム部1121は、第1の傾斜面1121aを有し、開口1131aは、第2の傾斜面1131bを有し、第1の傾斜面1121a及び第2の傾斜面1121bは、互いに接触している。、第1の傾斜面1121a及び、第2の傾斜面1131bの形状の共形は、第1の傾斜面1121a及び、第2の傾斜面1131bの間にガイドを提供する。ユーザがノブに力を加えて回すと、動作要素112は回転し、動作要素112の回転は、駆動停止プレート113を駆動して直線的に動かす。
【0043】
図1図2A、及び2Bを参照すると、第2の簡易着脱部12は、物体2に組み付けられる第2の本体121を備える。第2の本体121は、一対の第1の接続部1211を有し、第1の接続部1211の配置位置は、第1のフック1133の配置位置に対応する。上記の第2のカバー1112は、一対の第2のフック1113を有し、第2の本体121は、一対の第2の接続部1212を有し、第2のフック1113の配置位置は、第2の接続部1212の配置位置に対応すし、第2のカバー1112は、第2の本体121と係合してよい。
【0044】
図1及び2Aを参照する。物体2を支持体3に取り付ける時、まず、簡易着脱アセンブリ1の第1の簡易着脱部11が支持体3に組み付けられ、次に、第2の簡易着脱部12が物体2に組み付けられる。
【0045】
具体的には、本実施形態の第2の簡易着脱部12の第2の本体121は、2セットの取付穴A及びBを有し、2セットの取付穴A及びBの位置は異なる。上記の物体2は、1セットの据付穴21を有する。第2の簡易着脱部12は、少なくとも1つ固定部材122をさらに備え、固定部材122は、ねじである。第2の簡易着脱部12は、固定部材122が、第2の本体121の2セットの取付穴A及びBの一方を通り、据付穴21にねじ止めされることにより、物体2に取り付けられ、取付穴A又はBの1つのセットの構成は、物体2の据付穴21の構成に対応する。上記の構成には、穴の位置及び直径が含まれる。
【0046】
なお、本実施形態の物体2はディスプレイであり、取付穴A及びBの構成は、VESAの仕様を満たす。全てのディスプレイが(VESAの仕様を満たす)VESA穴を有するため、簡易着脱アセンブリ1は、ディスプレイに対する使用に適しており、ディスプレイは、ディスプレイの大きさ及びモデルに関わらず、支持体3に適用できる。
【0047】
次に、第1の簡易着脱部11及び第2の簡易着脱部12が互いに係合される。具体的には、第2のフックが第2の本体212の第2の接続部1212に挿入され、駆動停止プレート113の第1のフック1133が第2の接続部121の第1の接続部1211に挿入され、それにより、第1の簡易着脱部11及び第2の簡易着脱部12が互いに係合されて組み付けられる。物体2は、支持体3に取り付けられる。
【0048】
なお、図2Bに示されるように、第2の本体121は、凹空間1213を有する。第1の簡易着脱部11及び第2の簡易着脱部12が互いに係合した時、第1の本体11は、凹空間1213に収容される。凹空間の構成により、第1の簡易着脱部11及び第2の簡易着脱部12が互いに係合した後の簡易着脱アセンブリ1の全体の厚さは薄くなる。
【0049】
図5A-Cは、動作要素に外力が加えられ、動作要素が駆動停止プレートを駆動して、第1の本体に対して直線的に動かしている概略図である。
【0050】
図5Aを参照すると、物体2が支持体3に取り付けられた時、動作要素112のカム部1121の先端は、図中の左を向き、第1のリブ1111aは、スライド溝1134の上端に配置される。
【0051】
図5Bに示されるように、物体2が支持体3から取り外される時、外力が動作要素112に加えられる。本実施形態において動作要素12はノブとして実装されているため、動作要素112に対する外力は、動作要素112を時計回りに回転させることで加えられる。
【0052】
動作要素112のカム部1121の先端は、右に回り、動作要素112は時計周りに回り、カム部1121の第1の傾斜面1121aが胴部1131の開口1131aの第2の傾斜面1131bに接触しているため、第2の傾斜面1131bは、第1の傾斜面1121aと共に動く。胴部1131は、動作要素112により、駆動されて動かされる。なお、第1のリブ1111aは、スライド溝1134内に配置され、スライド溝1134は、垂直方向Vに延伸し、それにより、駆動停止プレート113は、垂直方向Vにのみ沿って直線的に上に動く。駆動停止プレート113は、水平方向Hには動かず、回転もしない。
【0053】
ばねとして実装される弾性部1132は、駆動停止プレート113が上に動くにつれ、圧縮されて弾性復元力を保存する。
【0054】
図2A及び5Cを同時に参照する。動作要素112が約90度回転すると、カム部1121の先端は上を向く。この時、駆動停止プレート113は比較的高い位置に動き、第1のリブ1111aは、スライド溝1134の下端に配置され、次に、駆動停止プレート113の第1のフック1133は、第2の本体121の第1の接続部1211から分離され、従って、第1の簡易着脱部11は、第2の簡易着脱部12から最初に外される。また、第2のフック1113を第2の接続部1212から取り外すことで、第2の簡易着脱部12が第1の簡易着脱部11から完全に分離し、その後、物体2は支持体3から容易に取り外される。
【0055】
なお、動作要素112に力を加えるのをやめると、ばねの弾性復元力は胴部1131に加えられ、それにより、駆動停止プレート113は元の位置に戻る。
【0056】
逆に、第1の簡易着脱部11を第2の簡易着脱部12に組み付ける時には、第2のフック1113が第2の接続部1212内に挿入され、第1のフック1133が第1の接続部1211内に挿入され、それにより、第1の簡易着脱部11が第2の簡易着脱部12に組み付けられる。
【0057】
上記から、簡易着脱アセンブリ1の第1の簡易着脱部11及び第2の簡易着脱部12は素早くかつ容易に組み付けられる及び取り外されることが分かり、これは、ユーザにとって便利である。
【0058】
また、第2の簡易着脱部12の第2の本体121は、少なくとも1セットの取付穴(好ましくは複数のセットであり、本実施形態の例においては2セットの取付穴A及びB)を備え、取付穴A及びBの構成は、異なる物体2の据付穴21の構成に対応する。従って、物体2が異なる仕様及び/又は大きさを有する場合、物体2を支持体3に取り付けるために、ユーザは、特定の仕様に対応する部品を購入する代わりに、1セットの簡易着脱アセンブリのみを準備すればよい。
【0059】
[第2の実施形態]
【0060】
本実施形態は、上記の第1の実施形態と似ている。第1の実施形態及び本実施形態の相違点は、第1の本体111Aが第1のカバー1111’のみを備え、第2のカバー1112を備えないこと、及び駆動停止プレート113Aの弾性部1132Aが、胴部1131とは別の要素であるばねではなく、胴部1131から延伸する部分である弾性シートとして実装されることである。
【0061】
図6は、第2の実施形態に係る、簡易着脱アセンブリの展開概略図であり、図7は、図6の駆動停止プレートの概略図である。図6及び7を同時に参照する。本実施形態において、第1の本体111Aは、第1のカバー1111’のみを備え、第2のカバー1112を備えず、駆動停止プレート113Aは、複数のファスナ(参照番号なし)により、第1のカバー1111’の第1のリブ1111aにねじ止めされる。
【0062】
また、駆動停止プレート113Aの弾性部1132Aは、胴部1131とは別の要素であるばねではなく、胴部1131から延伸する部分である弾性シートとして実装される。弾性シートとして実装される弾性部1132Aは、一対が対称的に配置される。第1のカバー1111’は、2つの制限リブ1114を有し、弾性シートは、駆動停止プレート113Aが第1のカバー1111’に組み付けられると、制限リブ1114に当接する。
【0063】
弾性部1132Aは一対で配置されているため、弾性部1132Aから胴部1131に加えられる力は、より均一である。
【0064】
上記から、第2の実施形態の簡易着脱アセンブリ1Aは、第1の実施形態の簡易着脱アセンブリ1より少ない部品を使用し、その構造はより簡潔である。
【0065】
図8A-Cは、第2の実施形態に係る、簡易着脱アセンブリの動作の概略図である。
【0066】
図8Aを参照すると、物体2が支持体3に取り付けられた時、動作要素112のカム部1121の先端は、図中の左を向き、第1のリブ1111aは、スライド溝1134の上端に配置される。
【0067】
図8Bに示されるように、ノブとして実装される動作要素112に外力を加えることにより、ノブは時計回りに回転する。図8Cに示されるように、ノブが時計回りに回転する一方で、動作要素112のカム部1121の先端は右に回転し、動作要素112は駆動停止プレート113Aを押して直線的に上に動かし、動作要素112のカム部1121が約90度回転すると、第1のリブ1111aはスライド溝1134の下端に位置し、弾性シートは変形して弾性復元力を保存する。
【0068】
図6及び8Cを参照すると、この時、駆動停止プレート113Aの第1のフック1133は、第2の本体121の第1の接続部1211から分離され、第1の簡易着脱部11A及び第2の簡易着脱部12の係合が解消される。さらに、第2のフック1113を第2の接続部1212から取り外すことで、第2の簡易着脱部12が第1の簡易着脱部11Aから完全に分離し、従って、物体2は支持体3から容易に取り外される。
【0069】
要約すると、本開示の簡易着脱アセンブリ及び簡易着脱アセンブリを使用する支持体は、取り付け及び取り外しが容易であり、取り付け及び取り外しの操作がシンプルであるという利点を有する。さらに、簡易着脱アセンブリは、少なくとも1セットの取付穴を有するため、異なる大きさ及び仕様の物体に適用される。従って、この簡易着脱アセンブリを備える支持体は、異なる大きさ、仕様、又は種類の物体への適用に好適であり、支持体の共通性を向上させ、開発及び製造コストを効果的に削減し、一般消費者にとって組み立て及び取り外しが便利になる。
【0070】
本開示の範囲及び精神から逸脱せずに開示される実施形態に変形及び変更を行うことができる点、当業者にとって明らかである。上述に鑑みて、本開示は、請求の範囲及びその同等の範囲内の変形及び変更を含む。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本開示は、様々な物体に適用される簡易着脱アセンブリ及びそれを有する支持体を提供する。簡易着脱アセンブリは、支持体に物体を簡易に取り付けること又は支持体から物体を簡易に取り外すことを可能にする。
【符号の説明】
【0072】
1、1A 簡易着脱アセンブリ
11、11A 第1の簡易着脱部
111、111A 第1の本体
1111、1111’ 第1のカバー
1111a 第1のリブ
1111b 第2のリブ
1112 第2のカバー
1113 第2のフック
1114 制限リブ
112 動作要素
1121 カム部
1121a 第1の傾斜面
113、113A 駆動停止プレート
1131 胴部
1131a 開口
1131b 第2の傾斜面
1132、1132A 弾性部
1133 第1のフック
1134 スライド溝
12 第2の簡易着脱部
121 第2の本体
1211 第1の接続部
1212 第2の接続部
1213 凹空間
122 固定部材
2 物体
21 据付穴
3 支持体
A、B 取付穴
V 垂直方向
H 水平方向

図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8A
図8B
図8C
【外国語明細書】