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特開2022-163012成長ホルモン欠乏症の検出および治療
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022163012
(43)【公開日】2022-10-25
(54)【発明の名称】成長ホルモン欠乏症の検出および治療
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/438 20060101AFI20221018BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20221018BHJP
   A61P 5/02 20060101ALI20221018BHJP
   G01N 33/74 20060101ALI20221018BHJP
【FI】
A61K31/438
A61P43/00 111
A61P5/02
G01N33/74
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022110116
(22)【出願日】2022-07-08
(62)【分割の表示】P 2020213095の分割
【原出願日】2016-09-21
(31)【優先権主張番号】62/221,191
(32)【優先日】2015-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/289,221
(32)【優先日】2016-01-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】518095378
【氏名又は名称】アンモネット ファーマ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Ammonett Pharma LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソーンナー、マイケル
(57)【要約】      (修正有)
【課題】患者において成長ホルモン(GH)欠乏症を検出するためにMK-0677を使用するための経口法、および機能的な視床下部-下垂体GH軸を有する小児において成長ホルモン欠乏症を治療する方法を提供する。
【解決手段】成長ホルモン欠乏症を有する小児を治療するためのセラノスティクス試験方法であって、(i)MK-0677の単回経口用量に応答して、ピーク血清がGH5μg/L以上であることについて小児を試験することと;(ii)ベースライン血清IGH-Iが30ng/mLより大きいことについて小児を試験することとを含む、セラノスティクス試験方法とする。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
小児における成長ホルモン欠乏症(GHD)を治療する方法であって、治療有効量のMK-0677を、身長が低く、rhGHと比較して同等の成長可能性を有することが知られている小児に投与することを含む、方法。
【請求項2】
用量0.8mg/kg/日のMK-0677を単回経口投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
MK-0677を含むミニタブレットが経口投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ミニタブレットが、2mgのMK-0677を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
小児GHDが治療される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記経口投与が、少なくとも1つのMK-0677ミニタブレットを投与することができる機器を用いて投与することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
小児におけるGHDを治療する方法であって、
a.GHDのために身長が低いことが知られている小児を、セラノスティクス試験を用いて試験することと;
b.治療有効量のMK-0677を、身長が低く、rhGHと比較して同等の成長可能性を有することがわかっている小児に経口投与することを含む、方法。
【請求項8】
用量0.8mg/kg/日のMK-0677を1回経口投与する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
MK-0677を含むミニタブレットが経口投与される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ミニタブレットが、2mgのMK-0677を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記経口投与が、少なくとも1つのMK-0677ミニタブレットを投与することができる機器を用いて投与することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
小児GHDが治療される、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記セラノスティクス試験が、
(i)MK-0677の単回経口用量に応答して、ピーク血清がGH5μg/L以上であることについて試験することと;
(ii)ベースライン血清IGH-Iが30ng/mLより大きいことについて試験することとを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
用量0.8mg/kg/日のMK-0677を工程(i)で単回経口投与する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
セラノスティクス試験であって、
(i)MK-0677の単回経口用量に応答して、ピーク血清がGH5μg/L以上であることについて患者を試験することと;
(ii)ベースライン血清IGH-Iが30ng/mLより大きいことについて患者を試験することとを含む、セラノスティクス試験。
【請求項16】
ピーク血清について試験することが、
a.患者にMK-0677の単回経口用量を投与することと;
b.MK-0677を投与し、患者のピーク血清GHレベルを決定した後に達成されるGH血清レベルを試験することとを含む、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、患者において成長ホルモン(GH)欠乏症(GHD)を検出するためにMK-0677を使用するための新規な経口法に関する。本発明は、機能的な視床下部-下垂体GH軸を有する小児において成長ホルモン(GH)欠乏症(GHD)を治療する方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
成長ホルモン(GH)は、GHとインスリン様成長因子-1(IGF-1)の相乗作用によって細胞増殖と分化を刺激するタンパク同化下垂体前葉ホルモンである。インビボでは、GHの生合成および分泌は、成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)およびソマトスタチン(SST)の均衡によって調節される。GH分泌は、視床下部と下垂体の両方における制御のフィードバック機構の影響も受ける。GHの分泌は、小児期の正常な骨格成長にとって重要であり、最大分泌は思春期に起こる。小児におけるGHの不十分な分泌によって、身長が低くなり、身長発育速度が遅くなり、骨の成熟が遅くなる。
【0003】
低身長の小児の一部である3%は、成長ホルモン欠乏症(GHD)であり、3700~4000人の1人の小児が罹患している。現在、GH欠乏症(GHD)の診断は、小児の発育の遅れ、低身長、骨年齢の遅れに基づいてなされる。次いで、GH分泌の刺激試験を実施することによって診断を確認する。これらの標準的な刺激試験には、インスリン誘発性低血糖、アジニン注入、皮下グルカゴン投与、またはレボドーパまたはクロニジンの経口投与が含まれる。インスリン誘発性低血糖は、最も信頼性が高いと考えられているが、検査にかかる2時間は、医師による小児の管理指導が必要である。それに加え、インスリン誘発性低血糖(REFS)の間に、2例の死亡例の報告を含めた副作用が起こっている。これらの理由から、インスリン誘発性低血糖は、小児内分泌学者には使用されず、他の試験が使用される。グルカゴン試験はおそらく最も信頼性が高いが、信頼性をさらに高めるために、通常2つの試験が行われる。最近、成長ホルモン分泌促進受容体(GHS-R)のアゴニストが使用されており、信頼性が高いという利点を有するが、GH欠乏症を定義するピークGH応答はあまり特徴付けられていない。現在のテストよりも使用が容易であり、安全で、および/または信頼性の高いGHD試験を開発することは有益であろう。
【0004】
イブタモレンメシレート(MK-0677)は、特定の経口活性のある成長ホルモン分泌促進薬としてMerck Research Laboratories(Merck)で開発された。Merck社は、1996~98年に様々な程度の低身長および成長ホルモン欠乏症(GHD)を有する小児について第IIb相試験を実施した。プラセボまたは成長ホルモン分泌促進受容体アゴニストMK-0677またはrhGH(組換えホルモン成長ホルモン)のいずれかで小児を治療した。MK-0677は、成長ホルモン分泌促進受容体(グレリンホルモンである)について現在認識されている天然リガンドの効果を模倣する。その理由は、MK0677を用いた経口療法が、低身長の小児の成長を効果的に促進するかどうかを決定するためであった。
【0005】
第IIb相試験では、24人の小児に0.8mg/kg/日のMK-0677を投与した。これらの小児のベースライン成長率は、3.4±1.7cm/y(センチメートル/年)であり、6ヶ月で6.8±2.0cm/yまで増加し、3.4±2.1cm/yの成長率の有意な変化を示した。これは、6ヶ月間で0.4±2.1および3.5±2.0のベースラインでの身長発育速度の標準偏差(SD)(または標準偏差、SDとも)として表すこともできる。これとは対照的に、プラセボで治療した22人の小児群は、ベースライン成長率が6ヶ月間で4.2±1.8cm/yおよび4.6±1.4cm/年であり、0.4±2.3cm/yの成長率の統計的に有意な変化はなかった。暦年齢についての身長発育速度SDの変化は、プラセボでは0.4±2.1、0.8mg/kg/日の用量で6ヶ月後のMK-0677治療では3.5±2.0であった。次いで、22人のプラセボ治療した小児のうち20人に、標準的な成長ホルモン(GH)治療を行った(rhGHを毎日皮下注射、0.043mg/kg/日)。これらは、暦年齢について、ベースラインで0.3±2.2(すなわち、6ヶ月間のプラセボ治療)から7.6±5.6の身長発育速度SDスコアの増加を示した。身長発育速度SDの増加は、MK-0677治療よりもGHの方が2倍大きいため、MK-0677はあまり効果的ではなく、標準的なGH療法との競争力がないと判断されたため、このプロジェクトは中止された。
【0006】
小児の低身長(暦年齢の-2SDの身長)を引き起こすGHDは、世界中で見られる障害である。身長が低く、成長ホルモン欠乏症の小児の治療は、典型的には、小児期の診断から最終的な身長に達するまで、何年にもわたって続く。新たに診断された小児における6ヶ月間の治療評価から得られた結果は、GH欠乏症の根底にある病因の違い、治療開始時のパターンおよび追いつき成長の速度に起因して、非常に様々に変動し得る。治療に対する新たな成長軌跡を確立するのに、典型的には1年以上の治療が必要である。その後、治療は、これらの小児が最適な成人の身長に達するまで、10年以上が必要になることが多い。GHDの小児は、通常、GHを毎日皮下注射することによって治療され、この治療は痛みを伴い、簡便ではなく、一部の小児、特に幼い小児に苦痛を与えることがある。このような治療が、一部のGHD患者群において、GHと同様の効力を有することを示すことができる場合には、治療の容易さ、患者の簡便さ、注射に基づかない治療(例えば、1日に1回の経口治療)を進めるための長期間のアドヒアランスという観点で有益であろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様では、本発明は、GHDを試験するための新規な方法を提供する。
【0008】
一態様では、本発明は、適切なGH分泌能を有する小児においてGHDを治療する新規な方法を提供する。
【0009】
一態様では、本発明は、rhGHを用いた治療と比較して、同等の成長可能性を有する小児においてGHDを治療する新規な方法を提供する。
【0010】
別の態様では、本発明は、十分なGH分泌能について患者を試験し、特定する新規な方法を提供する。
【0011】
別の態様では、本発明は、rhGHを用いた治療と比較して、同等の成長可能性を有する患者を試験し、同定する新規な方法を提供する。
【0012】
以下の詳細な説明の中で明らかになるであろうこれらの態様および他の態様は、MK-0677を使用してGHDを試験することができ、GHDを有する小児の特定の部分集合を治療することができるという本願発明者らの発見によって達成された。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、患者にGH(0.3mg/kg/週;約0.043mg/kg/日の皮下注射)(N=20)、MK-0677(0.8mg/kg/日)の1日1回経口治療(N=24)を6ヶ月間した後の身長発育速度を示す。全患者群におけるrhGHに対する応答は、MK-0677よりも優れている。
図2図2は、ベースラインIGF-Iを、MK-0677に対する急性GH応答と比較する。ベースラインIGF-Iと、MK-0677に対する急性GH応答との間には密接な相関関係が見られる(R=0.7186)。ベースラインIGF-Iと、標準的な誘発診断試験に対する急性GH応答との弱い相関関係が観察されたが、図示していない(R=0.3316)。
図3図3Aおよび図3Bは、GHまたはMK-0677を投与されたrhGH患者とそれぞれ比較し、MK-0677 0.8mg/k/日に応答した低成長可能性(LOW)(以下に定義する)を有する患者および同等の成長可能性(EQUAL)を有する患者について得られた身長発育速度を示す。図3Aおよび図3Bは、6ヶ月間のMK-0677治療後の身長発育速度が、EQUAL患者群におけるGH処置と等しいことを示す。
図4図4Aは、全患者におけるGHに対する応答およびMK-0677に対する応答を比較し、図4Bは、EQUAL患者におけるGHに対する応答およびMK-0677に対する応答を比較する。全患者群におけるGHに対する応答は、MK-0677よりも優れている。これとは対照的に、EQUAL患者群におけるMK-0677に対する応答は、GHに等しい。
図5図5Aおよび図5Bは、LOW患者およびEQUAL患者におけるGHに対する応答およびMK-0677に対する応答を比較する。LOW患者は、GHに非常に感度が高い。EQUAL患者は、GHに対する応答がこれより小さい。LOW成長可能性の患者は、MK-0677に対する不十分な成長応答を示す。これとは対照的に、EQUAL成長可能性の患者は、GHに対する成長応答と有意に異ならないMK-0677に対する成長応答を示す(P=0.125)。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の一態様では、以下の2つの目的を有する新規な試験が開発された。
(i)医師を必要とすることなく、看護師が実施することができる、GHDを確立するために簡単で信頼性が高く、容易に実施される試験を提供すること。
(ii)1日1回の経口MK-0677治療に対し、毎日の皮下(sc)組換えGH(rhGH)注射と同等の成長速度増加を生じるGHD小児を特定すること。
【0015】
上述のMK-0677第IIb相試験では、全てのGHD小児は、Merckによってグループ分けされていた。しかし、これらの特徴を分析したところ、これらの患者は、GHDの重症度および身長成長速度に大きなばらつきを示した。これらのデータを、GHDの重症度、MK-0677チャレンジに対するGH応答に応答する能力を考慮して再分析すると、本願発明者らは、MK-0677を用いた経口治療に対する小児の部分集合の成長応答が、驚くべきことに、GH(すなわち、rhGH)注射に対するこの集合の応答と同様であることを発見した。ピークGHを5μg/Lを超えて増加させることができないこと、および/またはベースラインIGF-Iが30μg/L未満であることによって特定されるように、重篤なGH欠乏症であった小児は、外からのGH療法に応答して身長発育速度が増加した。一方、MK-0677を用いて治療した小児は、応答性が低かった。しかし、rhGHと比較して同等の成長可能性の群の小児(MK-0677の単回投与に対し、急性ピークGH応答が5μg/L以上およびベースライン血清IGF-Iが30μg/Lを超える)(EQUAL患者群)は、外からのGH注射およびMK-0677の1日経口投薬に対し、同等の成長応答で応答した。
注射を避けることにより、MK-0677の1日1回の経口投与は、治療方法が、GH注射と比較して、かなり容易であり、患者のアドヒアランスを大きくすることができるため、多くの利点を有するだろう。アドヒアランスは、どの治療においても重要な要素であるため、GH(注射)に対し、MK-0677(経口)を用いた治療の容易さにより、医師は、身長発育速度という観点で類似の効能を与えるGH注射に優先して、経口MK-0677を用いた長期間の治療を選択することができるだろう。
【0016】
重大なGH欠乏症は、低レベルの血清IGF-Iと関連がある。血清IGF-1は、成長ホルモン作用のバイオマーカーであり、血中の血清IGF-1の80%が、肝臓で産生される。ベースライン時に、ベースライン血清IGF-1と、標準刺激試験(クロニジン、インスリン、アルギニン、グルカゴン、およびL-ドーパ)に対するピーク応答との関係は、r=0.3であり、一方、ベースライン血清IGF-1と、MK-0677に対するピークGH応答との関係は、r=0.7であり、MK-0677試験が、標準試験よりも内因性成長ホルモン分泌の良好な指標であることを示している。さらに、標準試験にどのカットオフが使用されているかに応じて、MK-0677に対する応答が増加する。MK-0677チャレンジ試験(MK-0677単回投与)中に測定されるピーク血清GHは、安定している。5μg/L以上のピークGHの存在は、視床下部-下垂体GH軸が、患者がGH分泌能を有することを特徴付けるMK-0677によって刺激され得ることを示す。GH欠乏症は、重篤な欠乏症と関連する場合があり、このとき、視床下部-下垂体GH軸が損傷を受けており、MK-0677の投与に応答しない。または、視床下部-下垂体GH軸の機能不全により、患者は正常な成長を維持するのに十分なGHを分泌することができなくなる可能性がある。そのような患者では、MK-0677試験は、完全に欠損しているか、またはGH分泌が不十分であり、軸がMK-0677に応答することを示すGH応答を増加させることができるかどうかを決定する。
【0017】
別の態様では、本発明は、小児における成長ホルモン欠乏症(GHD)を治療する新規な方法であって、治療有効量のMK-0677を、低い身長を有し、十分なGH分泌能を有することが知られている小児に投与することを含む、方法を提供する。別の態様では、その小児には、発育遅延があることが知られている。
【0018】
別の実施形態では、本発明は、小児におけるGHDを治療する新規な方法であって、治療有効量のMK-0677を、身長が低く、rhGHと比較して同等の成長可能性を有することが知られている小児に投与することを含む、方法を提供する。別の態様では、その小児には、発育遅延があることが知られている。
【0019】
別の態様では、本発明は、小児におけるGHDを治療する方法であって、
a.低身長について、小児を試験することと;
b.セラノスティクス試験を用いてGHDについて試験することと;
c.治療有効量のMK-0677を、身長が低く、rhGHと比較して同等の成長可能性を有することがわかっている小児に経口投与することを含む、新規な方法を提供する。
【0020】
別の態様では、本発明は、小児におけるGHDを治療する新規な方法であって、
a.セラノスティクス試験を用い、低身長を有することが知られている小児をGHDについて試験することと;
b.治療有効量のMK-0677を、rhGHと比較して同等の成長可能性を有することがわかっている小児に経口投与することを含む、方法を提供する。
【0021】
別の態様では、セラノスティクス試験は、
(i)MK-0677の単回経口用量に応答して、ピーク血清がGH5μg/L以上であることについて試験することと;
(ii)ベースライン血清IGH-Iが30ng/mLより大きいことについて試験することとを含む。
【0022】
別の態様では、セラノスティクス試験は、
(iii)標準的な誘発試験に応答して、ピーク血清GHが10μg/L未満であることについて試験することをさらに含む。
あるいは、この試験は、標準的な誘発試験に対して、ピーク血清GHレベルが7μg/L未満であることについての試験である。
【0023】
別の態様では、小児GHDが治療される。
【0024】
別の態様では、MK-0677を含むミニタブレットが経口投与される。
【0025】
別の態様では、ミニタブレットの数は、体重に基づく投薬が可能であるように調整することができる。
【0026】
別の態様では、経口投与が、少なくとも1つのMK-0677ミニタブレットを投与することができる機器を用いて投与することをさらに含む。
【0027】
別の態様では、本機器は、
a.いつ医薬が投与されるべきかを患者または介護者に思い出させること、
b.処方された数のミニ丸薬を分配すること、
c.ミニ丸薬を分配する日付および時間を記録すること、
d.医療従事者と遠隔で接続すること、
e.医療従事者によって設定された投薬量を有するか、または医療従事者の承認を得て設定された投薬量を有すること、
f.患者が分配された丸薬の数を変更するのを防ぐのに十分なほど確実であることのうち、少なくとも1つも可能である。
【0028】
別の態様では、この機器は、医療従事者によって設定されるか、または医療従事者の承認を得て、遠隔で(例えば、インターネットへの無線接続または有線接続を介して)設定された投薬量を有することができる。
【0029】
一部の患者、具体的には小児では、視床下部-下垂体成長ホルモン軸は無傷であり、さらなる刺激は成長を増加させる。したがって、本発明はまた、標準的なGHD徴候(例えば、小児GHD)以外の適応症の治療にも関する。
【0030】
別の態様では、本発明は、小児適応症を治療する新規な方法であって、
a.セラノスティクス試験を用い、GHDについて小児を試験することと、
b.rhGHと比較して同等の成長可能性を有することがわかっている小児に治療有効量のMK-0677を経口投与することとを含み、
小児適応症が、
(i)2歳までに正常な成長曲線に追いつくことができない、妊娠期間に比べて小さな幼児;
(ii)Turner症候群;
(iii)SHOX遺伝子欠損;
(iv)Noonan症候群;
(v)慢性腎不全;および
(vi)特発性低身長から選択される、方法を提供する。
【0031】
別の態様では、本発明は、小児においてGHDを治療する新規な方法であって、
(i)身長が低い(場合により発育遅延である)小児を試験し、十分なGH分泌能を有するか否かを決定することと、
(ii)十分なGH分泌能を有することがわかった場合には、その小児に治療有効量のMK-0677を投与することとを含む、方法を提供する。
【0032】
別の態様では、
(i)標準的な誘発試験に応答して、ピーク血清GHが10μg/L未満であることについて試験することと;
(ii)単回経口用量のMK-0677に応答して、ピーク血清GHが5μg/L以上であることについて試験することとを含む、ある方法によって十分なGH分泌能について小児を試験する。
標準的な誘発試験のこれらのカットオフ値は、一般に受け入れられている現行のガイドラインに基づいており、十分に検証された臨床アッセイの使用に依存する。あるいは、この試験は、標準的な誘発試験に対して、ピークピーク血清GHレベルが7μg/L未満であることについての試験である。
【0033】
別の態様では、本発明は、小児におけるGHDを治療する新規な方法であって、
(i)身長が低い(場合により発育遅延である)小児を試験し、rhGHと比較して同等の成長可能性を有するか否かを決定することと;
(ii)rhGHと比較して、同等の成長可能性を有することがわかった場合には、その小児に治療有効量のMK-0677を投与することとを含む、方法を提供する。
【0034】
別の態様では、
(i)MK-0677の単回経口用量に応答して、ピーク血清GHが5μg/L以上であることについて試験することと、
(ii)ベースライン血清IGF-Iが30μg/Lを超えることについて試験することとを含む、ある方法によってrhGHと比較して同等の成長可能性について小児を試験する。
これらのカットオフ値は、一般に受け入れられている現行のガイドラインに基づいており、十分に検証された臨床アッセイの使用に依存する。
【0035】
別の態様では、本発明の方法は、小児を試験し、小児が思春期前であるかどうかを決定することと、その小児が、上述の知見に加え、思春期前であることがわかった場合には投与を続けることとをさらに含む。
【0036】
別の態様では、この方法は、小児を試験し、小児が思春期前後であるかどうかを決定することと、その小児が、上述の知見に加え、思春期前後であることがわかった場合には投与を続けることとをさらに含む。
【0037】
別の態様では、本発明は、患者がMK-0677を用いた治療に応答性であるかどうかを決定するための新規なセラノスティクス試験であって、
(i)MK-0677の単回経口用量に応答して、ピーク血清GHが5μg/L以上であることについて患者を試験することと、
(ii)ベースライン血清IGF-Iが30ng/mLを超えることについて患者を試験することとを含み、
(i)および(ii)を満足する患者は、MK-0677を用いた治療に応答性であるとみなされる、セラノスティクス試験を提供する。
【0038】
別の態様では、ピーク血清について試験することが、
a.患者にMK-0677の経口用量を単回投与することと;
b.MK-0677を投与し、患者のピーク血清GHレベルを決定した後に達成されるGH血清レベルを試験することとを含む。
【0039】
別の態様では、本発明は、患者がMK-0677を用いた治療に応答性であるかどうかを決定するための新規なセラノスティクス試験であって、
(i)MK-0677の単回経口用量に応答して、ピーク血清GHが5μg/L以上であることについて患者を試験することを含み、
(i)を満足する患者は、MK-0677を用いた治療に応答性であるとみなされる、セラノスティクス試験を提供する。
【0040】
別の態様では、本発明は、成長ホルモン欠乏症を診断するための新規なセラノスティクス試験であって、
(i)MK-0677の単回経口用量に応答して、ピーク血清GHが5μg/L以上であることについて患者を試験することを含み、
(i)を満足する患者は、成長ホルモン欠乏症であるとみなされる、セラノスティクス試験を提供する。
【0041】
別の態様では、本発明は、小児における成長ホルモン分泌不全症(GHI)を治療する新規な方法であって、治療有効量のMK-0677を、低い身長を有し、十分なGH分泌能を有することが知られている小児に投与することを含む、方法を提供する。別の態様では、その小児には、発育遅延があることが知られている。
【0042】
別の実施形態では、本発明は、小児におけるGHIを治療する方法であって、治療有効量のMK-0677を、身長が低く、rhGHと比較して同等の成長可能性を有することが知られている小児に投与することを含む、新規な方法を提供する。別の態様では、その小児には、発育遅延があることが知られている。
【0043】
別の態様では、本発明は、GHIを診断するための新規なセラノスティクス試験であって、
(i)MK-0677の単回経口用量に応答して、ピーク血清GHが5μg/L以上であることについて患者を試験することと、
(ii)ベースライン血清IGF-Iが30ng/mLを超えることについて患者を試験することとを含み、
(i)および(ii)を満足する患者は、成長ホルモンが不十分であるとみなされる、セラノスティクス試験を提供する。
【0044】
別の態様では、本発明は、GHIを診断するための新規なセラノスティクス試験であって、
(i)MK-0677の単回経口用量に応答して、ピーク血清GHが5μg/L以上であることについて患者を試験することを含み、
(i)を満足する患者は、成長ホルモンが不十分であるとみなされる、セラノスティクス試験を提供する。
【0045】
別の態様では、本発明は、GHIを治療する新規な方法であって、
(i)1日に1回、2mgのMK-0677を含むミニタブレットを経口投与することを含み、ミニタブレットとして1日に1回経口投与されるMK-0677は、成長ホルモンが不十分であり、rhGHを用いたときと同様にMK-0677治療を用いて同等の成長可能性を有すると判断されている小児において、低身長の治療において、毎日の組換えヒト成長ホルモン注射と比較して同等に有効である、方法を提供する。そのような小児は、処理前血清IGF-Iが30μg/Lを超え、2mgのMK-0677を含むミニタブレットと共に0.8mg/体重kgのイブタモレンを1回投与した後に、ピーク血清成長ホルモンが5μg/Lを超えるという知見によって特定される。
【0046】
十分なGH分泌能および/または同等のGH分泌能についての試験は、経口MK-0677療法に応答する小児の集合および標準的な毎日のGH治療に応答する小児の集合を特定する通院試験である。
【0047】
別の態様では、本発明は、治療における使用のためのMK-0677を提供する。
【0048】
別の態様では、本発明は、本明細書中に列挙される適応症の治療のための医薬の製造のための本発明の使用を提供する。
【0049】
別の態様では、本発明は、本明細書中に列挙される適応症の治療における使用のための、MK-0677である活性作用を含む新規な組成物を提供する。
【0050】
患者は、小児または成人のいずれかのヒト患者を指す。例としては、小児、思春期前の小児、思春期前後の小児、成人が挙げられる。
【0051】
別の態様では、その小児には、発育遅延があることが知られている。
【0052】
別の態様では、小児は、思春期前である。
【0053】
別の態様では、小児は、思春期前後である。
【0054】
GHの試験:被験者のピークGH血清レベルは、周知の誘発試験を用いて測定することができる。
【0055】
誘発試験:誘発試験は周知であり、クロニジン試験、インスリン試験、アルギニン試験、グルカゴン試験、およびレボドーパ(L-ドーパ)試験を含む(以下の実施例4参照)。これらの試験では、目的の薬剤を患者に投与し(投与量は、典型的には体重に基づいて設定される)、十分な血液サンプル(例えば、投与前および投与からt=15、30、60および120分後)に抜き取り、ピークGH分泌を決定する。血液サンプルは、多くの周知のGHアッセイ(例えば、GH免疫放射線測定(IRMA)アッセイ)の1つを用い、GHについて分析することができる。インスリン試験では、血糖値も測定する。
【0056】
MK-0677を用いたGH分泌の試験:MK-0677の単回経口用量を患者に投与し、投与の前後に十分な血液サンプルを採取し(例えば、15分前および投与からt=0、30、60、90、120分後)、ピークGH分泌を測定する。投与されるMK-0677の量の一例は、0.8mg/kgである。一態様では、試験される患者は、一晩絶食される(全ての食物と、水以外の飲料は禁止)。
【0057】
処理前血清IGF-Iレベルの試験:処理前血清IGF-Iレベルは、外からのGHまたはMK-0677のいずれかを用いた治療前に決定された患者のIGF-Iレベルである。
【0058】
1人以上の小児:4歳より上の男性または女性
【0059】
成人:成長が完了し、GrulichおよびPyleのアトラスに基づくX線によって融合した骨端を有する男性または女性。
【0060】
思春期前:女性の小児の場合には8歳未満、男性の小児の場合には9歳未満の骨年齢を有する小児。骨年齢は、GreulichおよびPyleのアトラスマッチング法またはTannerおよびWhitehouseの加点スコアリングシステムのような周知の方法を用いて決定することができる。骨年齢の他の例には、女性で7歳未満、男性で8歳未満が含まれる。
【0061】
思春期前後:Tanner病期分類によって臨床的に評価される、思春期を経験し始めた小児。Tanner段階1は思春期前であり、思春期が終わる(Tanner段階4)までに過ぎる任意の段階は、思春期前後とみなされる。
【0062】
低身長:小児の身長が、小児の暦年齢について、2.3パーセンタイル(暦年齢の約-2SDの身長である)を下回る場合。他の例としては、暦年齢について、5パーセンタイル、4パーセンタイル、3パーセンタイル、2パーセンタイル、1パーセンタイルを下回るものが挙げられる。
【0063】
発育遅延または遅い身長発育速度:少なくとも6ヶ月間にわたって記録された場合、年齢および性別について、25パーセンタイルを下回る身長発育速度。他の例としては、少なくとも6ヶ月間にわたって記録された場合、年齢および性別について、24パーセンタイル、23パーセンタイル、22パーセンタイル、21パーセンタイル、20パーセンタイル、19パーセンタイル、18パーセンタイル、17パーセンタイル、16パーセンタイル、15パーセンタイル、14パーセンタイル、13パーセンタイル、12パーセンタイル、11パーセンタイル、10パーセンタイル、9パーセンタイル、8パーセンタイル、7パーセンタイル、6パーセンタイル、5パーセンタイル、4パーセンタイル、3パーセンタイル、2パーセンタイル、1パーセンタイルを下回るものが挙げられる。
【0064】
十分なGH分泌能:患者が、
(i)標準的な誘発試験に応答して、ピークGHが10μg/L未満(または7μg/L未満)であり、
(ii)MK-0677(例えば、0.8mg/kg)の単回投与に応答して、ピーク血清GHが5μg/L以上である場合、患者は十分なGH分泌能を有するとみなされる。
【0065】
rhGHと比較して、同等の成長可能性:患者が、
(i)MK-0677(例えば、0.8mg/kg)の単回投与に応答して、ピーク血清GHが5μg/L以上であり、
(ii)ベースライン血清IGF-Iが30μg/Lを超える場合、患者は、rhGHの長期的な皮下注射と比較して、同等の成長可能性(rhGHと比較して同等の成長可能性)を有するとみなされる。
【0066】
MK-0677の単回投与に応答するピーク血清GHの他の例には、5.5μg/L以上、6μg/L以上、6.5μg/L以上、7μg/L以上、7.5μg/L以上、8μg/L以上、8.5μg/L以上、9μg/L以上、9.5μg/L以上、10μg/L以上、15μg/L以上、20μg/L以上、25μg/L以上、30μg/L以上、35μg/L以上、40μg/L以上、45μg/L以上、50μg/L以上、55μg/L以上、60μg/L以上、65μg/L以上、70μg/L以上、75μg/L以上、80μg/L以上、85μg/L以上、90μg/L以上、95μg/L以上、100μg/L以上、105μg/L以上、110μg/L以上、115μg/L以上、120μg/L以上、125μg/L以上が挙げられる。
【0067】
低GH分泌能:MK-0677の単回経口投与(0.8mg/kg)に応答してピーク血清GHが5μg/L以下を示す場合、患者は低GH分泌能(または重度のGH欠乏)を有する(LOW)と分類される。
【0068】
別の態様では、0.8mg/kg/日のMK-0677を投与する。投与されるMK-0677の量の他の例には、0.1mg/kg/日、0.2mg/kg/日、0.3mg/kg/日、0.4mg/kg/日、0.5mg/kg/日、0.6mg/kg/日、0.7mg/kg/日、0.9mg/kg/日、1mg/kg/日、1.1.mg/kg/日、1.2mg/kg/日、1.3mg/kg/日、1.4mg/kg/日、1.5mg/kg/日、1.6mg/kg/日、1.7mg/kg/日、1.8mg/kg/日、1.9mg/kg/日、2.0mg/kg/日、およびこれらの範囲内の分割された用量が挙げられる。投与されるMK-0677の量のさらなる例には、少なくとも0.1mg/kg/日、0.2mg/kg/日、0.3mg/kg/日、0.4mg/kg/日、0.5mg/kg/日、0.6mg/kg/日、0.7mg/kg/日、0.8mg/kg/日、0.9mg/kg/日、1mg/kg/日、1.1mg/kg/日、1.2mg/kg/日、1.3mg/kg/日、1.4mg/kg/日、1.5mg/kg/日、1.6mg/kg/日、1.7mg/kg/日、1.8mg/kg/日、1.9mg/kg/日、2.0mg/kg/日、およびこれらの範囲内の任意の分割された用量が挙げられる。
【0069】
別の態様では、本明細書に記載の試験において、MK-0677の単回経口用量は、0.8mg/kgの単回経口用量である。試験のために投与されるMK-0677の量の他の例には、0.1mg/kg/日、0.2mg/kg/日、0.3mg/kg/日、0.4mg/kg/日、0.5mg/kg/日、0.6mg/kg/日、0.7mg/kg/日、0.9mg/kg/日、1mg/kg/日、1.1.mg/kg/日、1.2mg/kg/日、1.3mg/kg/日、1.4mg/kg/日、1.5mg/kg/日、1.6mg/kg/日、1.7mg/kg/日、1.8mg/kg/日、1.9mg/kg/日、2.0mg/kg/日、およびこれらの範囲内の分割された用量が挙げられる。試験のために投与されるMK-0677の量のさらなる例には、少なくとも0.1mg/kg/日、0.2mg/kg/日、0.3mg/kg/日、0.4mg/kg/日、0.5mg/kg/日、0.6mg/kg/日、0.7mg/kg/日、0.8mg/kg/日、0.9mg/kg/日、1mg/kg/日、1.1mg/kg/日、1.2mg/kg/日、1.3mg/kg/日、1.4mg/kg/日、1.5mg/kg/日、1.6mg/kg/日、1.7mg/kg/日、1.8mg/kg/日、1.9mg/kg/日、2.0mg/kg/日、およびこれらの範囲内の任意の分割された用量が挙げられる。
【0070】
別の態様では、MK-0677は、ミニタブレットの形態で経口投与される。一例では、ミニタブレットは、2mgのMK-0677を含む。別の例では、ミニタブレットは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19から20mgまでのMK-0677を含む。別の例では、ミニタブレットは、本質的に、2mgのMK-0677からなる。別の例では、ミニタブレットは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19から20mgまでのMK-0677から本質的になる。
【0071】
MK-0677ミニタブレットは、(例えば、複数の錠剤を含むカートリッジから)機械的に分配することができる小型の錠剤である。一態様では、ミニタブレットの最大寸法(例えば、高さ、幅または深さ)は、約1、2、3、4から5mmまでである。他の例は、約2、3、4mmまでの最大寸法を含む。さらなる例では、ミニタブレットの最大寸法は約3mmである。
【0072】
別の態様では、治療は、6ヶ月より長く維持される。他の例には、少なくとも7ヶ月間、8ヶ月間、9ヶ月間、10ヶ月間、11ヶ月間、12ヶ月間、13ヶ月間、14ヶ月間、15ヶ月間、16ヶ月間、17ヶ月間、18ヶ月間、19ヶ月間、20ヶ月間、21ヶ月間、22ヶ月間、23ヶ月間または24ヶ月間の治療が含まれる。さらなる例には、少なくとも2.5年間、3年間、3.5年間、4年間、4.5年間、5年間、または成長可能性がなくなるまでの治療が含まれる。
【0073】
別の態様では、治療される小児は、成長ホルモンで治療されていない(未投薬)。
【0074】
別の態様では、治療される小児は、上で確認された十分なGH分泌能の基準を小児が満たしていれば、以前に中止されたGH治療を受けていてもよい。
【0075】
別の例では、成長が完了したときに小児がGH欠乏症であることが示される場合、成人期を通して正常なGH分泌を維持するためにMK-0677を用いた治療を継続してもよい。
【0076】
別の態様では、0.8mg/kgのMK-0677の急性経口投薬の後のGHのレベルは、Endocrine Sciencesによって実施されるラジオイムノアッセイで5μg/mL以上である。
【0077】
本発明は、その精神または本質的な特性から逸脱することなく、他の特定の形態で実施することができる。本発明は、本明細書に記載の本発明の態様の全ての組み合わせを包含する。本発明の任意の実施形態および全ての実施形態は、追加の実施形態を説明するために任意の他の実施形態と組み合わせてもよいことが理解される。実施形態のそれぞれの個々の要素は、それ自体の独立した実施形態として個別に考慮することを意図していることも理解されたい。さらに、実施形態の任意の要素は、追加の実施形態を説明するために、任意の実施形態からの任意の要素および全ての他の要素と組み合わせられることを意味する。
【実施例0078】
実施例1
【0079】
小児GH欠乏症における治療研究:MK-0677を使用し、小児GHDを治療することができるか否かを決定するために、第IIb相試験を実施した。以下のプロトコルに従い、MK-0677をプラセボおよびrhGH注射と比較した。骨年齢は、GreulichおよびPyleのアトラスマッチング法を用いて決定した。
【0080】
プロトコル:経口スクロース製剤溶液を1日1回、6ヶ月。
プラセボ n=22
6ヶ月でrhGHに切り替えた n=20
MK-0677(0.4mg/kg/日) n=22
MK-0677(0.8mg/kg/日) n=24
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】

MK-0677に対するピークGH:MK-0677に対するピーク成長ホルモンは、単回投薬量のMK-0677(0.8mg/kg)を投与し、次いで、MK-0677投薬から生じるピークGHを測定することによって決定される。
低い可能性:低いGH分泌能(本発明から除外)。
高い可能性:十分なGH分泌能(本発明に含まれる)。
Prov.Test:誘発試験
ベースラインIGF-I(インスリン様成長因子):血清測定、例えばイムノアッセイまたは液体クロマトグラフィー質量分析によって決定することができる。
【0083】
表3Aは、MK-0677(0.8mg/kg/日)またはプラセボ/rhGH 0.3mg/kg/週のいずれかで治療した低GH分泌能(MK-0677に対するピークGHが5μg/L以下)を有する患者のベースライン特徴を示す(6ヶ月間プラセボを投与した後rhGHに切り替えた24人の小児のうち5人は、GH分泌能が低かった)。CAについての身長発育速度SDに基づき、MK-0677(0.8mg/kg/日)で治療した患者は、プラセボ/GH治療群よりもよりさらに発育遅延があった。しかし、骨年齢について修正すると、これらの群は、同様であった。
【0084】
【表3】
【0085】
表3Bは、低GH分泌能を有する患者では、GH注射に対する応答が、経口投与されたMK-0677に対する応答よりも優れていることを示している。
【0086】
【表4】
【0087】
表4Aは、MK-0677(0.8mg/kg/日)またはプラセボ/rhGH 0.3mg/kg/週のいずれかで治療した、十分なGH分泌能(MK-0677に対するピークGHが5μg/L以上)を有する患者のベースライン特徴を示す(6ヶ月間プラセボを投与した後rhGHに切り替えた24人の小児のうち15人は、十分なGH分泌能を有していた)。
【0088】
【表5】
【0089】
表4Bは、十分なGH分泌能を有する患者について、MK-0677に対する応答が、GH注射に対して低いが、GHとは同等であり、統計学的に差異はないことを示す。このことは、十分なGH分泌能を有するGHD患者において、MK-0677が効果的な成長促進療法であることを示している。
【0090】
【表6】
【0091】
表5Aは、MK-0677(0.8mg/kg/日)またはプラセボ/rhGH 0.3mg/kg/週のいずれかで治療した低成長可能性(MK-0677に対するピークGHが5μg/L以下)を有する患者のベースライン特徴を示す(6ヶ月間プラセボを投与した後rhGHに切り替えた24人の小児のうち9人は、成長可能性が低かった)。
【0092】
【表7】
【0093】
表5Bは、MK-0677(0.8mg/kg/日)またはプラセボ/rhGH 0.3mg/kg/週のいずれかで治療した高成長可能性(MK-0677に対するピークGHが5μg/L以下)を有する患者のベースライン特徴を示す(6ヶ月間プラセボを投与した後rhGHに切り替えた24人の小児のうち11人は、成長可能性が高かった)。
【0094】
【表8】
【0095】
表6A~6Eは、0.8mg/kg/日(経口)または0.4mg/kg/日(経口)のMK-0677のいずれかで治療した、等しい(EQUAL)成長可能性の小児の身長発育速度を、rhGH(0.3mg/kg/週;約42μg/kg/日の皮下注射)と比較して示す。低い(LOW)成長可能性の患者は、すでに記載したrhGH(EQUAL)試験と比較して、同等の成長可能性を満足しない患者である。値は、平均(SD)である。
【0096】
【表9】
【0097】
【表10】
【0098】
【表11】
【0099】
【表12】
【0100】
【表13】
【0101】
表7A~7Cは、成長可能性が低い患者(LOW)の身長発育速度と、rhGHと比較して同等の成長可能性(EQUAL)とを比較する。値は、平均(SD)である。
【0102】
【表14】
【0103】
【表15】
【0104】
【表16】
【0105】
MK-0677を用いると、LOW群での身長発育速度は、EQUAL群よりも低いことを注記しておく。これとは対照的に、GHを用いた身長発育速度は、EQUAL群よりもLOW群の方が大きい(図5Aおよび5Bを参照)。このことは、rhGHで治療した小児のうち、重篤なGH欠乏症の小児において、GH補充に対する感度が大きいことによって説明される。0.8mg/kg/日(経口)のMK-0677で治療した小児では、LOW成長可能性の小児は、外からのrhGH注射と比較して同じ身長発育速度を維持するのに十分な内因性GHを分泌することができず、一方、EQUAL成長可能性の患者では、毎日の外からのrhGH注射と比較して同じ成長応答を生じるのに十分な内因性GHを分泌することができる。
【0106】
実施例2
【0107】
【表17】
【0108】
実施例3
【0109】
毎日の皮下組換え注射と同様の毎日1回の経口MK-0677治療に対し、成長速度が同等に増加する成長ホルモン欠乏症の小児の特定
【0110】
ベースライン血清IGF-1 対 MK-0677(0.8mg/kg)経口に対するピーク応答:
【0111】
「真(truth)」を定義するために使用される各IGF1カットポイント(30~100×10)について、以下の表において、ROC曲線の下の面積と、それぞれの基準に対してMK-0677(0.8mg/kg、経口)を用いたセラノスティクス試験に対する応答のカットポイント。
(i)ROC曲線上の各点からプロット領域の左上隅までの距離(感度=1および1-特異性=0)。カットポイントは、曲線からこの点までの最小距離に関連する値である。
(ii)第二に、感度と特異性に等しい重み付けを与え、二者間の差の絶対値を計算する。カットポイントは、感度と特異性との間の最小差に関連する値である。
(iii)第三に、ある曲線の情報を与えられていない対角線から各点までの距離を計算した。カットポイントは、この距離を最大にする値である。これはYoudenの統計である。
【0112】
IGF1の順位付けとMK-0677によって刺激されたピークGHの順位付けは非常に類似しており、Spearman相関は、0.82であった。
【表18】
【0113】
成長ホルモン欠乏症の小児における、標準刺激試験結果と、MK-0677(0.8g/kg)を用いたセラノスティクス試験の結果:
【0114】
各ROC曲線から最良のカットポイントを決定する3つの異なる基準
(i)ROC曲線上の各点からプロット領域の左上隅までの距離(感度=1および1-特異性=0)。カットポイントは、曲線からこの点までの最小距離に関連する値である。
(ii)第二に、感度と特異性に等しい重み付けを与え、二者間の差の絶対値を計算する。カットポイントは、感度と特異性との間の最小差に関連する値である。
(iii)第三に、ある曲線の情報を与えられていない対角線から各点までの距離を計算した。カットポイントは、この距離を最大にする値である。これはYoudenの統計である。
【0115】
3μg/LのGHカットポイント、7μg/LのMK-0677カットポイントを使用する
【0116】
4μg/LのGHカットポイント、12μg/LのMK-0677カットポイントを使用する
【0117】
5μg/Lまたは6μg/LのGHカットポイント、17μg/LのMK-0677カットポイントを使用する
【0118】
7μg/Lまたは8μg/LのGHカットポイント、35μg/LのMK-0677カットポイントを使用する
【表19】
【0119】
上のデータに基づいて、以下の患者の分離を行うことができる。
(i)低成長可能性:成長ホルモン欠乏症の小児が、ベースライン血清IGF-1が30μg/L未満、および/または0.8mg/kgの経口MK-0677の単回投与に対する血清GHが5μg/L未満であるセラノスティクス試験の応答に基づいて分離されるとき、MK-0677に対して低い成長可能性を有するが、組換えヒト成長ホルモンに対して高い成長可能性を有するとみなされる。
(ii)同等の成長可能性:しかし、そのベースライン血清IGF-1が30μg/Lを超え、0.8mg/kgの経口MK-0677の単回投与に対するピーク血清GHが5μg/L以上である場合には、組換えヒト成長ホルモンを毎日皮下注射するのと同等の(EQUAL)の経口MK-0677(0.8mg/kg/日)に対する成長可能性を有するとみなされる。
【0120】
実施例4
【0121】
MK-0677セラノスティクス試験:
【0122】
被験者は、水以外の全ての食物および飲料を一晩絶食した後の朝に診療所に報告する。MK0677投与の約1時間前にカテーテルを挿入する。2つのベースライン測定は、t=-15分およびt=0分(被験者に用量を投与する時間)とする。被験者には、2mgの錠剤として0.8mg/kgのMK-0677の用量を経口で服用させる。その後、t=30、60、90、120分で血液サンプルを採取する。さらに、t=-15分および120分で、血清化学パネルのためにサンプルを抜き取る。試験終了時に、カテーテルを除去する。全ての血液サンプルは、中核となる臨床試験機関によって、GH、プロラクチンおよびコルチゾールについて分析される。
【0123】
MK-0677応答試験と標準的なGH誘発試験との組み合わせについては、データは入手できない。このため、MK-0677の誘発試験は、他の誘発試験と少なくとも3日間分離する必要がある。
【0124】
標準的な成長ホルモン誘発試験
【0125】
MK-0677セラノスティクス試験に加えて、患者は、誘発GH試験も受けなければならない。これらの試験には、既知のクロニジン試験、インスリン試験、アルギニン試験、グルカゴン試験、およびレボドープ(L-ドーパ)試験が含まれる。これらの試験のための試験プロトコルの例を以下に示す。
【0126】
クロニジン試験
【0127】
クロニジン投与の少なくとも1時間前に、カテーテルを挿入する。2つのベースライン血液サンプルを得なければならず、1つはt=-15分に、もう1つはクロニジン投与直前に採取する。クロニジンを、錠剤の形態で患者に経口投与する。体重20~35kgの患者には、100μgの用量が投与される。35キログラムを超える患者には、200μgの用量が投与される。その後の血液サンプルは、t=30、60、90、120分に採取する。各血液サンプリングの後に血圧をモニタリングする。
【0128】
クロニジン試験に伴うリスクには、降圧作用の副作用や眠気が含まれる。
【0129】
インスリン試験
【0130】
インスリン投与の少なくとも1時間前に、カテーテルを挿入しておくべきである。2つのベースライン血液サンプルを得なければならず、1つはt=-15分に、もう1つはインスリン投与直前に採取する。10分の1キログラムのインスリンを投与する。血液サンプルは、t=15、30、45、60、90、120分に採取しなければならない。
【0131】
インスリン試験は、血糖値が空腹時値の少なくとも半分に低下した場合にのみ、成功したとみなされる。この試験の可能性のあるリスクには、動悸、振戦、重度の低血糖、発作、場合によっては死亡が含まれる。グルコースとグルカゴンは、緊急事態の際に準備され、注射可能でなければならない。副作用を監視するために、経験豊富な医師が、試験中にベッドのそばにいなければならない。試験終了時には、患者は直ちに食事を与えられるべきである。
【0132】
アルギニン試験
【0133】
アルギニン投与の1時間前に、カテーテルとIVを挿入しておくべきである。2つのベースライン血液サンプルを採取しなければならず、1つはt=-15分に、もう1つはアルギニン注射の直前に採取する。アルギニンは0.5g/kgの用量で30gを超えない最大用量で投与すべきである。アルギニンの静脈内注射は、試験の最初の30分間にわたって連続的に投与されるべきである。その後の血液サンプルは、t=30、60、90、120分に採取しなければならない。
【0134】
この試験に関連する重大なリスクはない。考えられる副作用には、顔が赤くなる、吐き気、嘔吐、しびれ、頭痛、局所静脈炎などが挙げられる。
【0135】
グルカゴン試験
【0136】
グルカゴン投与の少なくとも1時間前に、カテーテルを挿入しておくべきである。ベースライン血液サンプルを、t=-15分、注射直前に抜き取らなければならない。グルカゴンは、体重10~35キロの患者に対して、1mLの用量で筋肉内注射として投与される。その後の血液サンプルは、t=30、60、90、120、150分に採取しなければならない。
【0137】
この試験に関連する重大なリスクはない。一部の患者では、悪心および嘔吐が起こることがある。
【0138】
レボドーパ(L-ドーパ)試験
【0139】
L-ドーパ投与の少なくとも1時間前に、カテーテルを挿入する。血液サンプルは、t=-30および-15分、投与直前に抜き取らなければならない。L-ドーパ250mgを体重15~30kgの患者に錠剤形態で投与し、L-ドーパ500mgを体重30kgを超える患者に錠剤形態で経口投与する。その後の血液サンプルは、t=30、60、90、120分に抜き取られる。
【0140】
この試験に関連する重大なリスクはない。考えられる副作用には、吐き気、嘔吐、頭痛などがある。
【0141】
上記の教示の観点で、本発明の多くの改変および変形が可能である。したがって、添付の特許請求の範囲内で、本明細書に具体的に記載されているように、本発明を別の方法で実施することができることを理解されたい。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
【手続補正書】
【提出日】2022-08-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
成長ホルモン欠乏症(GHD)を有する小児を治療するためのセラノスティクス試験方法であって、
(i)MK-0677の単回経口用量に応答して、ピーク血清がGH5μg/L以上であることについて小児を試験することと;
(ii)ベースライン血清IGH-Iが30ng/mLより大きいことについて小児を試験することと
を含む、セラノスティクス試験方法
【請求項2】
ピーク血清について試験することが、
a.小児にMK-0677の単回経口用量を投与することと;
b.MK-0677を投与し、小児のピーク血清GHレベルを決定した後に達成されるGH血清レベルを試験することと
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項3】
成長ホルモン欠乏症(GHD)を有する小児を治療するためのセラノスティクス試験方法での使用のための医薬組成物であって、
当該医薬組成物はMK-0677を含有し、
セラノスティクス試験方法が
(i)前記医薬組成物の単回経口用量に応答して、ピーク血清がGH5μg/L以上であることについて小児を試験することと;
(ii)ベースライン血清IGH-Iが30ng/mLより大きいことについて小児を試験することと
を含む、
医薬組成物。
【請求項4】
ピーク血清について試験することが、
a.小児に前記医薬組成物の単回経口用量を投与することと;
b.前記医薬組成物を投与し、小児のピーク血清GHレベルを決定した後に達成されるGH血清レベルを試験することと
を含む、
請求項3に記載の医薬組成物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
以下の詳細な説明の中で明らかになるであろうこれらの態様および他の態様は、MK-0677を使用してGHDを試験することができ、GHDを有する小児の特定の部分集合を治療することができるという本願発明者らの発見によって達成された。
本発明の一態様を以下に示すが、本発明はそれに限定されない。
[発明1]
小児における成長ホルモン欠乏症(GHD)を治療する方法であって、治療有効量のMK-0677を、身長が低く、rhGHと比較して同等の成長可能性を有することが知られている小児に投与することを含む、方法。
[発明2]
用量0.8mg/kg/日のMK-0677を単回経口投与する、発明1に記載の方法。
[発明3]
MK-0677を含むミニタブレットが経口投与される、発明1に記載の方法。
[発明4]
前記ミニタブレットが、2mgのMK-0677を含む、発明3に記載の方法。
[発明5]
小児GHDが治療される、発明1に記載の方法。
[発明6]
前記経口投与が、少なくとも1つのMK-0677ミニタブレットを投与することができる機器を用いて投与することをさらに含む、発明1に記載の方法。
[発明7]
小児におけるGHDを治療する方法であって、
a.GHDのために身長が低いことが知られている小児を、セラノスティクス試験を用いて試験することと;
b.治療有効量のMK-0677を、身長が低く、rhGHと比較して同等の成長可能性を有することがわかっている小児に経口投与することを含む、方法。
[発明8]
用量0.8mg/kg/日のMK-0677を1回経口投与する、発明7に記載の方法。
[発明9]
MK-0677を含むミニタブレットが経口投与される、発明7に記載の方法。
[発明10]
前記ミニタブレットが、2mgのMK-0677を含む、発明9に記載の方法。
[発明11]
前記経口投与が、少なくとも1つのMK-0677ミニタブレットを投与することができる機器を用いて投与することをさらに含む、発明7に記載の方法。
[発明12]
小児GHDが治療される、発明7に記載の方法。
[発明13]
前記セラノスティクス試験が、
(i)MK-0677の単回経口用量に応答して、ピーク血清がGH5μg/L以上であることについて試験することと;
(ii)ベースライン血清IGH-Iが30ng/mLより大きいことについて試験することとを含む、発明7に記載の方法。
[発明14]
用量0.8mg/kg/日のMK-0677を工程(i)で単回経口投与する、発明13に記載の方法。
[発明15]
セラノスティクス試験であって、
(i)MK-0677の単回経口用量に応答して、ピーク血清がGH5μg/L以上であることについて患者を試験することと;
(ii)ベースライン血清IGH-Iが30ng/mLより大きいことについて患者を試験することとを含む、セラノスティクス試験。
[発明16]
ピーク血清について試験することが、
a.患者にMK-0677の単回経口用量を投与することと;
b.MK-0677を投与し、患者のピーク血清GHレベルを決定した後に達成されるGH血清レベルを試験することとを含む、発明15に記載の方法。
【外国語明細書】