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特開2022-163147データ伝送方法、端末装置及びネットワーク装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022163147
(43)【公開日】2022-10-25
(54)【発明の名称】データ伝送方法、端末装置及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20221018BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20221018BHJP
【FI】
H04W72/04 131
H04W72/04 132
H04W28/06 130
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022127043
(22)【出願日】2022-08-09
(62)【分割の表示】P 2020526887の分割
【原出願日】2017-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】シェン、ジア
(57)【要約】      (修正有)
【課題】複数の帯域幅部分(BWP)がある場合でのSFIの設定を実現できるデータ伝送方法、端末装置及びネットワーク装置を提供する。
【解決手段】通信システムにおいて、データ伝送方法は、端末装置がネットワーク装置から送信された設定情報を受信することを含む。設定情報は、端末装置に対して設定した複数のBWPに、それぞれ対応するSFIを設定することに用いられる。方法はさらに、端末装置が設定情報に基づいて、現在使用されているターゲットSFIを確定することと、端末装置がターゲットSFIに基づいてデータ伝送を行うことと、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置はネットワーク装置から無線リソース制御(RRC)シグナリングにより送信された設定情報を受信し、前記設定情報は、前記端末装置に対して設定した一つの又は複数の帯域幅部分(BWP)に、対応する一つの又は複数のスロットフォーマットインジケータ(SFI)を設定することに用いられ、前記設定情報はBWPとSFIの間の1対1の対応関係を含むことと、
前記端末装置は前記設定情報に基づいて、現在使用されているターゲットSFIを確定することと、
前記端末装置は前記ターゲットSFIに基づいてデータ伝送を行うことと、を含み、
前記SFIはN個のスロットにおける対応するスロットのスロットフォーマットを指示することに用いられ、N個のスロット毎に同じスロットフォーマットを繰り返し、前記Nは1よりも大きい正の整数であり、
前記端末装置が前記ターゲットSFIに基づいてデータ伝送を行うことは、
前記端末装置がN個のスロットを周期とし、
前記端末装置が、各N個のスロット内に、前記N個のスロット内の各スロットに対応するスロットフォーマットに基づいてデータ伝送を行うことを含むことを特徴とするデータ伝送方法。
【請求項2】
前記ターゲットSFIは、現在アクティベーションしているBWPに対応するSFIであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ネットワーク装置は、端末装置に対して設定した一つの又は複数の帯域幅部分(BWP)に、対応する一つの又は複数のスロットフォーマットインジケータ(SFI)を確定し、前記SFIは少なくとも1つのスロットにおけるスロットフォーマットを指示することに用いられることと、
前記ネットワーク装置は無線リソース制御(RRC)シグナリングにより設定情報を前記端末装置に送信し、前記設定情報は前記一つの又は複数のBWPに、それぞれ対応する前記一つの又は複数のSFIを設定することに用いられ、前記設定情報はBWPとSFIの間の1対1の対応関係を含むことと、を含み、
前記SFIはN個のスロットにおける対応するスロットのスロットフォーマットを指示することに用いられ、N個のスロット毎に同じスロットフォーマットを繰り返し、これにより、前記端末装置はN個のスロットを周期とし、各N個のスロット内に、前記N個のスロット内の各スロットに対応するスロットフォーマットに基づいてデータ伝送を行い、
前記Nは1よりも大きい正の整数であることを特徴とするデータ伝送方法。
【請求項4】
端末装置であって、
ネットワーク装置から無線リソース制御(RRC)シグナリングにより送信された設定情報を受信することに用いられ、前記設定情報は、前記端末装置に対して設定した一つの又は複数の帯域幅部分(BWP)に、対応する一つの又は複数のスロットフォーマットインジケータ(SFI)を設定することに用いられ、前記設定情報はBWPとSFIの間の1対1の対応関係を含む通信モジュールと、
前記設定情報に基づいて、現在使用されているターゲットSFIを確定することに用いられる確定モジュールと、を備え、
前記通信モジュールは更に、前記ターゲットSFIに基づいてデータ伝送を行うことに用いられ、
前記SFIはN個のスロットにおける対応するスロットのスロットフォーマットを指示することに用いられ、N個のスロット毎に同じスロットフォーマットを繰り返し、前記Nは1よりも大きい正の整数であり、
前記ターゲットSFIに基づいてデータ伝送を行うことは、N個のスロットを周期とし、各N個のスロット内に、前記N個のスロット内の各スロットに対応するスロットフォーマットに基づいてデータ伝送を行うことを含むことを特徴とする端末装置。
【請求項5】
前記ターゲットSFIは、現在アクティベーションしているBWPに対応するSFIであることを特徴とする請求項4に記載の端末装置。
【請求項6】
ネットワーク装置であって、
端末装置に対して設定した一つの又は複数の帯域幅部分(BWP)に対応する一つの又は複数のスロットフォーマットインジケータ(SFI)を確定することに用いられ、前記SFIは少なくとも1つのスロットにおけるスロットフォーマットを指示することに用いられる確定モジュールと、
無線リソース制御(RRC)シグナリングにより前記端末装置に設定情報を送信することに用いられ、前記設定情報は前記一つの又は複数のBWPに、それぞれ対応する前記一つの又は複数のSFIを設定することに用いられ、前記設定情報はBWPとSFIの間の1対1の対応関係を含む通信モジュールと、を備え、
前記SFIはN個のスロットにおける対応するスロットのスロットフォーマットを指示することに用いられ、N個のスロット毎に同じスロットフォーマットを繰り返し、これにより、前記端末装置はN個のスロットを周期とし、各N個のスロット内に、前記N個のスロット内の各スロットに対応するスロットフォーマットに基づいてデータ伝送を行い、
前記Nは1よりも大きい正の整数であることを特徴とするネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信分野に関し、より具体的に、データ伝送方法、端末装置及びネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
新無線(New Radio、NR)システムでは、スロット(slot)又はシンボルをスケジューリング単位とし、各スロットはX個のシンボルを含み、例えばX=14であり、1つのスロットでは、ダウンリンク(Down Link、DL)シンボル、アップリンク(Up Link、UL)シンボル、予約(reserved)シンボル及び不明な(unknown)シンボルを有してもよく、予約シンボルはアップリンク又はダウンリンク伝送用のものではなく、不明なシンボルは動的シグナリングによってアップリンクシンボル又はダウンリンクシンボルに変更してアップリンク又はダウンリンク伝送に用いられることができる。具体的なスロットフォーマットはスロットフォーマットインジケータ(Slot Format Indicator、SFI)で指示されてもよく、例えば、基地局はグループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(group common PDCCH)でSFIを送信して、使用するスロットフォーマットを端末装置に通知してもよい。
【0003】
NRシステムについての検討では、NRシステムのサポートするシステム帯域幅がロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムのシステム帯域幅よりも遥かに大きいことを見出した。しかしながら、端末装置によっては、その能力が限られているため、すべてのシステム帯域幅をサポートできず、従って、NRシステムに帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)の概念が導入され、各BWPの帯域幅が最大システム帯域幅以下である。ネットワーク装置は端末装置に複数のBWPを設定でき、この場合、SFIの設定をどのように行うかは解決を急ぐべき課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例では、BWPに基づいて、使用されるSFIを確定でき、それにより前記SFIに基づいてデータ伝送を行うことができるデータ伝送方法、端末装置及びネットワーク装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様によれば、データ伝送方法を提供し、
端末装置はネットワーク装置から送信された設定情報を受信し、前記設定情報は、前記端末装置に対して設定した複数の帯域幅部分(BWP)に、それぞれ対応するスロットフォーマットインジケータ(SFI)を設定することに用いられることと、
前記端末装置は前記設定情報に基づいて、現在使用されているターゲットSFIを確定することと、
前記端末装置は前記ターゲットSFIに基づいてデータ伝送を行うことと、を含む。
【0006】
従って、本願の実施例に係るデータ伝送方法によれば、ネットワーク装置は端末装置に対して設定した複数のBWPに、それぞれ対応するSFIを設定することができ、それにより前記端末装置は現在アクティベーションされているBWPに基づいて、該BWPに対応するSFIを確定でき、それにより該SFIに基づいてデータ伝送を行うことができる。
【0007】
選択肢として、本願の実施例では、前記設定情報はBWPとSFIとの対応関係を指示することに用いられてもよく、例えば、該対応関係では、1つのBWPが1つのSFIに対応してもよく、又は1つのBWPが複数のSFIに対応してもよく、又は複数のBWPが同一のSFIに対応してもよく、本願の実施例ではそれを限定しない。
【0008】
本願の実施例では、前記ネットワーク装置は1つのシグナリングによって前記端末装置に、前記複数のBWPにそれぞれ対応するSFIを設定してもよく、複数のシグナリングによって前記端末装置に、前記複数のBWPにそれぞれ対応するSFIを設定してもよく、本願の実施例ではそれを限定しない。
【0009】
選択肢として、本願の実施例では、前記SFIはビットマップ(bitmap)フォーマットであってもよく、即ち、前記SFIは1つのスロット又は複数のスロットにおける各シンボルのシンボルタイプを指示することに用いられ、又は、前記SFIは1つ又は複数のスロットにおける各スロットに含まれるアップリンクシンボルの数及びダウンリンクシンボルの数を指示することに用いられてもよく、又は、前記SFIは1つのスロットフォーマットインデックスであってもよく、前記スロットフォーマットインデックスは1つのスロットにおけるスロットフォーマットを指示することに用いられ、前記スロットフォーマットインデックスは1つの事前定義された又はネットワークによって設定されたスロットフォーマットテーブル由来であってもよく、又は、前記SFIは他の指示方式で1つのスロット又は複数のスロットにおける各スロットのスロットフォーマットを指示してもよく、本願の実施例では前記SFIの具体的な指示方式を限定しない。
【0010】
第1態様において、第1態様のいくつかの可能な実施形態では、前記端末装置が前記設定情報に基づいて、現在使用されているターゲットSFIを確定することは、
前記端末装置が、前記ネットワーク装置が現在アクティベーションしているBWPに対応するSFIを前記ターゲットSFIとして確定することを含む。
【0011】
第1態様において、第1態様のいくつかの可能な実施形態では、前記ターゲットSFIは1つのスロットにおけるスロットフォーマットを指示することに用いられる。
【0012】
第1態様において、第1態様のいくつかの可能な実施形態では、前記端末装置が前記ターゲットSFIに基づいてデータ伝送を行うことは、
前記端末装置が、各スロット内に前記ターゲットSFIに基づいて、データ伝送を行うことを含む。
【0013】
第1態様において、第1態様のいくつかの可能な実施形態では、前記ターゲットSFIはN個のスロットのそれぞれのスロットフォーマットを指示することに用いられ、前記Nは1よりも大きい正の整数である。
【0014】
第1態様において、第1態様のいくつかの可能な実施形態では、前記端末装置が前記ターゲットSFIに基づいてデータ伝送を行うことは、
前記端末装置が、N個のスロットごとにおいて、前記N個のスロットのそれぞれに対応するスロットフォーマットに基づいてデータ伝送を行うことを含む。
【0015】
第1態様において、第1態様のいくつかの可能な実施形態では、前記端末装置がネットワーク装置から送信された設定情報を受信することは、
前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された、前記設定情報を含む無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信することを含む。
【0016】
前記ネットワーク装置は従来のシグナリングによって前記端末装置に前記設定情報を送信してもよく、例えば、前記ネットワーク装置は前記設定情報を従来のダウンリンクRRCメッセージに含めてもよく、又は前記ネットワーク装置は追加されたシグナリングによって前記端末装置に前記設定情報を送信してもよく、例えば、専用シグナリングを追加して前記端末装置に対して前記複数のBWPに対応するSFIを設定してもよい。
【0017】
選択肢として、本願の実施例では、前記ネットワーク装置はあるBWPをアクティベーションする時、該BWPに対応するSFIを端末装置に送信してもよく、即ち、前記ネットワーク装置はBWPに対応するSFIをBWPアクティベーション用のシグナリングに含めてもよい。
【0018】
第2態様によれば、データ伝送方法を提供し、
ネットワーク装置は、端末装置に対して設定した複数の帯域幅部分(BWP)に、それぞれ対応するスロットフォーマットインジケータ(SFI)を確定し、前記SFIは少なくとも1つのスロットにおけるスロットフォーマットを指示することに用いられることと、
前記ネットワーク装置は設定情報を前記端末装置に送信し、前記設定情報は複数のBWPに、それぞれ対応するSFIを設定することに用いられることと、を含む。
【0019】
第2態様において、第2態様のいくつかの可能な実施形態では、前記ネットワーク装置が設定情報を前記端末装置に送信することは、
前記ネットワーク装置が、前記設定情報を含む無線リソース制御(RRC)シグナリングを前記端末装置に送信することを含む。
【0020】
第3態様によれば、端末装置を提供し、上記第1態様又は第1態様の可能な実施形態のいずれかに記載の方法を実行することに用いられる。具体的に、該端末装置は上記第1態様又は第1態様の可能な実施形態のいずれかに記載の方法を実行することに用いられるユニットを備える。
【0021】
第4態様によれば、ネットワーク装置を提供し、上記第2態様又は第2態様の可能な実施形態のいずれかに記載の方法を実行することに用いられる。具体的に、該ネットワーク装置は上記第2態様又は第2態様の可能な実施形態のいずれかに記載の方法を実行することに用いられるユニットを備える。
【0022】
第5態様によれば、端末装置を提供し、メモリ、プロセッサ、入力インタフェース及び出力インタフェースを備える。メモリ、プロセッサ、入力インタフェース及び出力インタフェースはバスシステムによって接続される。該メモリは命令を記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶される命令を実行し、上記第1態様又は第1態様の可能な実施形態のいずれかに記載の方法を実行することに用いられる。
【0023】
第6態様によれば、ネットワーク装置を提供し、メモリ、プロセッサ、入力インタフェース及び出力インタフェースを備える。メモリ、プロセッサ、入力インタフェース及び出力インタフェースはバスシステムによって接続される。該メモリは命令を記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶される命令を実行し、上記第2態様又は第2態様の可能な実施形態のいずれかに記載の方法を実行することに用いられる。
【0024】
第7態様によれば、コンピュータ記憶媒体を提供し、上記第1態様又は第1態様の可能な実施形態のいずれかに記載の方法を実行するためのコンピュータソフトウェア命令を記憶することに用いられ、上記態様を実行するために設計されるプログラムを含む。
【0025】
第8態様によれば、コンピュータ記憶媒体を提供し、上記第2態様又は第2態様の可能な実施形態のいずれかに記載の方法を実行するためのコンピュータソフトウェア命令を記憶することに用いられ、上記態様を実行するために設計されるプログラムを含む。
【0026】
第9態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータによって実行されると、コンピュータに上記第1態様又は第1態様の実施形態のいずれかに記載の方法を実行させる。
【0027】
第10態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータによって実行されると、コンピュータに上記第2態様又は第2態様の実施形態のいずれかに記載の方法を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1は本願の実施例に係る通信システムの模式図である。
図2図2は本願の実施例に係るデータ伝送方法の模式的なフローチャートである。
図3図3は異なるBWPが異なるSFIに対応する一例の模式図である。
図4図4は異なるBWPが異なるSFIに対応する他の例の模式図である。
図5図5は本願の他の実施例に係るデータ伝送方法の模式的なフローチャートである。
図6図6は本願の実施例に係る端末装置の模式的なブロック図である。
図7図7は本願の実施例に係るネットワーク装置の模式的なブロック図である。
図8図8は本願の他の実施例に係る端末装置の模式的なブロック図である。
図9図9は本願の他の実施例に係るネットワーク装置の模式的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本願の実施例の図面を参照して、本願の実施例の技術案を説明する。
【0030】
本願の実施例に係る技術案は、例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、「LTE」と略称)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、「FDD」と略称)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、「TDD」と略称)、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、「UMTS」と略称)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、「WiMAX」と略称)通信システム又は将来の5Gシステム等の各種の通信システムに適用できる。
【0031】
図1は本願の実施例に適用される無線通信システム100を示す。該無線通信システム100はネットワーク装置110を含み得る。ネットワーク装置110は端末装置と通信する装置であり得る。ネットワーク装置110は特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供し、且つ該カバレッジエリア内に位置する端末装置(例えば、UE)と通信可能である。選択肢として、該ネットワーク装置110は、LTEシステムにおける発展型基地局(Evolutional Node B、eNB又はeNodeB)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)における無線コントローラであってもよく、又は該ネットワーク装置は中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル装置、将来の5Gネットワークにおけるネットワーク側装置又は将来の発展型地上波公共移動通信ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)におけるネットワーク装置等であってもよい。
【0032】
該無線通信システム100は、ネットワーク装置110のカバレッジエリア内に位置する少なくとも1つの端末装置120を更に備える。端末装置120は移動型又は固定型である。選択肢として、端末装置120はアクセス端末、ユーザー装置(User Equipment、UE)、ユーザーユニット、ユーザー局、移動局、移動ステーション、遠隔局、遠隔端末、移動装置、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント又はユーザーデバイスであってもよい。アクセス端末はセルラーホン、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティング装置又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置、将来の5Gネットワークにおける端末装置又は将来の発展型PLMNにおける端末装置等であってもよい。
【0033】
選択肢として、5Gシステム又はネットワークは新無線(New Radio、NR)システム又はネットワークとも呼ばれてもよい。
【0034】
図1は1つのネットワーク装置及び2つの端末装置を例示し、選択肢として、該無線通信システム100は複数のネットワーク装置を備えてもよく、各ネットワーク装置のカバレッジエリア内に他の数の端末装置を備えてもよく、本願の実施例ではそれを限定しない。
【0035】
選択肢として、該無線通信システム100はネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを更に備えてもよく、本願の実施例ではそれを限定しない。
【0036】
本願の実施例では、ネットワーク装置によって端末装置に設定されるBWPは下記1~3のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0037】
1、キャリア間隔を識別するための基本ヌメロロジー、
2、中心周波数点、
3、最大システム帯域幅以下の帯域幅。
【0038】
以上から分かるように、BWPは周波数領域次元の概念であり、端末装置は1つの時点に1つのアクティベーションされたBWPをサポートでき、即ち、端末装置はアクティベーションされたBWPによって規定される帯域幅でデータを伝送し、例えば、制御シグナリング、アップリンク/ダウンリンクデータの伝送又はシステムメッセージの受信等を行うことが望まれている。
【0039】
本願の実施例では、前記端末装置には複数のBWPが設定され、ネットワーク装置がそのうちのあるBWPをアクティベーションすると、端末装置は該BWPに対応する周波数領域リソースに基づいてデータ伝送を行うことができ、また、端末装置がどの時間領域リソースを使用してデータ伝送を行うかは、研究する必要がある課題である。
【0040】
上記事情に鑑みて、本願の実施例はデータ伝送方法を提供し、BWPに基づいて、使用されるSFIを確定でき、それにより前記SFIで指示される時間領域リソースでデータ伝送を行うことができる。
【0041】
図2は本願の実施例に係るデータ伝送方法の模式的なフローチャートであり、該方法200は図1に示される通信システムにおける端末装置によって実行されてもよく、図2に示すように、該方法200は、
端末装置がネットワーク装置から送信された設定情報を受信し、前記設定情報は、前記端末装置に対して設定した複数の帯域幅部分(BWP)に、それぞれ対応するスロットフォーマットインジケータ(SFI)を設定することに用いられるS210と、
前記端末装置は前記設定情報に基づいて、現在使用されているターゲットSFIを確定するS220と、
前記端末装置は前記ターゲットSFIに基づいてデータ伝送を行うS230と、を含む。
【0042】
本願の実施例では、ネットワーク装置は端末装置の複数のBWPに、それぞれ対応するSFIを設定でき、即ち、端末装置に対して設定した複数のBWPはそれぞれ独立するSFIに対応でき、このように、ネットワーク装置があるBWPをアクティベーションするとき、前記端末装置は該BWPに対応するSFIを確定でき、それにより該BWPに対応するSFIでデータ伝送を行うことができる。
【0043】
選択肢として、本願の実施例では、前記設定情報はBWPとSFIとの対応関係を指示することに用いられてもよく、例えば、該対応関係では、1つのBWPが1つのSFIに対応してもよく、又は1つのBWPが複数のSFIに対応してもよく、又は複数のBWPが同一のSFIに対応してもよく、本願の実施例ではそれを限定しない。
【0044】
選択肢として、いくつかの実施例では、S210は、
前記端末装置が前記ネットワーク装置から送信された、前記設定情報を含む無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信することを含んでもよい。
【0045】
即ち、前記ネットワーク装置は無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングによって、前記複数のBWPに対応するSFIを半静的に設定し、前記端末装置は該設定情報を取得した後、現在アクティベーションされているBWPに基づいて、該BWPに対応するSFIをターゲットSFIとして確定し、それにより該ターゲットSFIでデータ伝送を行うことができる。
【0046】
なお、本願の実施例では、前記ネットワーク装置は1つのシグナリングによって前記端末装置に対して、前記複数のBWPにそれぞれ対応するSFIを設定してもよく、複数のシグナリングによって前記端末装置に対して、前記複数のBWPにそれぞれ対応するSFIを設定してもよく、本願の実施例ではそれを限定しない。
【0047】
なお、前記ネットワーク装置は従来のシグナリングによって前記端末装置に前記設定情報を送信してもよく、例えば、前記ネットワーク装置は前記設定情報を従来のダウンリンクRRCメッセージに含めてもよく、又は前記ネットワーク装置は追加されたシグナリングによって前記端末装置に前記設定情報を送信してもよく、例えば、専用シグナリングを追加して前記端末装置に対して前記複数のBWPに対応するSFIを設定してもよい。
【0048】
選択肢として、本願の実施例では、前記ネットワーク装置はあるBWPをアクティベーションする時、該BWPに対応するSFIを端末装置に送信してもよく、即ち、前記ネットワーク装置はBWPに対応するSFIをBWPアクティベーション用のシグナリングに含めてもよく、端末装置は該シグナリングを受信した後、ネットワーク装置が該BWPをアクティベーションしたことを把握するとともに、該シグナリングから該BWPに対応するSFIを取得し、それにより該SFIでデータ伝送を行うことができる。
【0049】
本願の実施例では、各BWPに対応するSFIは1つのスロットにおけるスロットフォーマットを指示することに用いられてもよく、複数のスロットのそれぞれのスロットフォーマットを指示することに用いられてもよい。
【0050】
具体的に、SFIは1つのスロットにおけるスロットフォーマットを指示することに用いられる場合、前記端末装置は、各スロット内に前記SFIに基づいて、データ伝送を行うことができ、又は、前記SFIは複数の(例えば、N個であり、Nは1よりも大きい正の整数である)スロットのそれぞれのスロットフォーマットを指示することに用いられ、即ち、N個のスロットごとに、同一のスロットフォーマットを繰り返す場合、スロット(kN)のスロットフォーマットが同じであり、スロット(kN+1)のスロットフォーマットが同じであり、スロット(kN+2)のスロットフォーマットが同じであり、以下同様であり、ここで、kは0、1、2、…であり、従って、前記端末装置はN個のスロットを周期とし、各周期内に、前記N個のスロットのそれぞれに対応するスロットフォーマットに基づいてデータ伝送を行うことができる。
【0051】
選択肢として、本願の実施例では、前記SFIはビットマップ(bitmap)フォーマットであってもよく、即ち、前記SFIは1つのスロット又は複数のスロットにおける各シンボルのシンボルタイプを指示することに用いられ、又は、前記SFIは1つ又は複数のスロットにおける各スロットに含まれるアップリンクシンボルの数及びダウンリンクシンボルの数を指示することに用いられてもよく、又は、前記SFIは1つのスロットフォーマットインデックスであってもよく、前記スロットフォーマットインデックスは1つのスロットにおけるスロットフォーマットを指示することに用いられ、前記スロットフォーマットインデックスは1つの事前定義された又はネットワークによって設定されたスロットフォーマットテーブル由来であってもよく、又は、前記SFIは他の指示方式で1つのスロット又は複数のスロットにおける各スロットのスロットフォーマットを指示してもよく、本願の実施例では前記SFIの具体的な指示方式を限定しない。
【0052】
以下、図3及び図4に示される具体例を参照して、BWPに基づいて対応するSFIを設定する方式を詳細に説明する。
【0053】
図3は異なるBWPが異なるSFIに対応する一例の模式図であり、該例では、BWP1とBWP2は端末装置に対して設定した2つのBWPであり、ここで、BWP1とBWP2のサブキャリア間隔が同じであり、従って、BWP1のスロット長さとBWP2のスロット長さが同じであり、ネットワーク装置はBWP1とBWP2をそれぞれ異なるSFIに対応するように設定してもよい。例えば、BWP1に対応するSFIをSFI1として設定し、即ち、1つのスロット内に、BWP1に3つのダウンリンクシンボル及び2つのアップリンクシンボルを設定し、BWP2に対応するSFIをSFI2として設定し、即ち、1つのスロット内に、BWP2に6つのダウンリンクシンボル及び2つのアップリンクシンボルを設定する。
【0054】
図4は異なるBWPが異なるSFIに対応する他の例の模式図であり、該例では、BWP1とBWP2は前記端末装置に対して設定した2つのBWPであり、ここで、BWP1とBWP2のサブキャリア間隔が異なり、従って、BWP1のスロット長さとBWP2のスロット長さが異なり、BWP1のスロット長さがBWP2のスロット長さの2倍であることを例として、ネットワーク装置はBWP1及びBWP2をそれぞれ異なるSFIに対応するように設定してもよい。例えば、BWP1に対応するSFIをSFI1として設定し、即ち、1つのスロット内に、BWP1に3つのダウンリンクシンボル及び2つのアップリンクシンボルを設定し、BWP2に対応するSFIをSFI2及びSFI3として設定し、該SFI2及びSFI3はそれぞれ2つのスロットのスロットフォーマットを指示することに用いられ、SFI2は、2つのスロットのうち1番目のスロット内に、BWP2に10個のダウンリンクシンボル及び2つのアップリンクシンボルを設定することを指示することに用いられ、SFI3は、2つのスロットのうち2番目のスロット内に、BWP2に4つのダウンリンクシンボル及び4つのアップリンクシンボルを設定することを指示することに用いられる。
【0055】
上記SFI1、SFI2及びSFI3のフォーマットは限定的なものではなく例示的であり、勿論、前記ネットワーク装置はBWP1とBWP2に同一のSFIを設定してもよく、又はBWP1とBWP2で伝送されるサービスタイプ、サービスニーズ等の要素に応じて、対応するSFIを確定してもよく、例えば、伝送されるのは遅延に敏感なサービスである場合、SFIにおけるダウンリンクシンボルの数が多いであると確定してもよく、又は伝送されるのは遅延に敏感でないサービスである場合、SFIにおけるダウンリンクシンボルの数が少ないであると確定してもよい。
【0056】
従って、本願の実施例に係るデータ伝送方法によれば、ネットワーク装置は端末装置に対して設定した複数のBWPに、それぞれ対応するSFIを設定することができ、それにより前記端末装置は現在アクティベーションされているBWPに基づいて、該BWPに対応するSFIを確定でき、それにより該SFIに基づいてデータ伝送を行うことができる。
【0057】
以上、図2図4を参照して、端末装置側から本願の実施例に係るデータ伝送方法を説明したが、以下、図5を参照して、ネットワーク装置側から本願の他の実施例に係るデータ伝送方法を詳細に説明する。理解されるべきように、ネットワーク装置側についての説明は端末装置側についての説明に対応し、類似の説明は上記説明を参照すればよく、重複を回避するために、ここでは繰り返して説明しない。
【0058】
図5は本願の他の実施例に係るデータ伝送方法の模式的なフローチャートであり、図5に示すように、該方法500は、
ネットワーク装置が、端末装置に対して設定した複数の帯域幅部分(BWP)に、それぞれ対応するスロットフォーマットインジケータ(SFI)を確定し、前記SFIは少なくとも1つのスロットにおけるスロットフォーマットを指示することに用いられるS510と、
前記ネットワーク装置が設定情報を前記端末装置に送信し、前記設定情報は複数のBWPに、それぞれ対応するSFIを設定することに用いられるS520と、を含む。
【0059】
選択肢として、いくつかの実施例では、S520は具体的に、前記ネットワーク装置が、前記設定情報を含む無線リソース制御(RRC)シグナリングを前記端末装置に送信することを含んでもよい。
【0060】
以上、図4及び図5を参照して、本願の方法の実施例を詳細に説明したが、以下、図6図9を参照して、本願の装置の実施例を詳細に説明し、理解されるべきように、装置の実施例は方法の実施例に対応し、類似の説明は方法の実施例を参照すればよい。
【0061】
図6は本願の実施例に係る端末装置600の模式的なブロック図を示す。図6に示すように、該端末装置600は、
ネットワーク装置から送信された設定情報を受信することに用いられ、前記設定情報は、前記端末装置に対して設定した複数の帯域幅部分(BWP)に、それぞれ対応するスロットフォーマットインジケータ(SFI)を設定することに用いられる通信モジュール610と、
前記設定情報に基づいて、現在使用されているターゲットSFIを確定することに用いられる確定モジュール620と、を備え、
前記通信モジュール620は更に、前記ターゲットSFIに基づいてデータ伝送を行うことに用いられる。
【0062】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記確定モジュール620は具体的に、前記ネットワーク装置が現在アクティベーションしているBWPに対応するSFIを前記ターゲットSFIとして確定する。
【0063】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記ターゲットSFIは1つのスロットにおけるスロットフォーマットを指示することに用いられる。
【0064】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記通信モジュール610は更に、前記端末装置が、各スロット内に前記ターゲットSFIに基づいて、データ伝送を行うことに用いられる。
【0065】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記ターゲットSFIはN個のスロットのそれぞれのスロットフォーマットを指示することに用いられ、前記Nは1よりも大きい正の整数である。
【0066】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記通信モジュール610は更に、N個のスロットごとにおいて、前記N個のスロットのそれぞれに対応するスロットフォーマットに基づいてデータ伝送を行うことに用いられる。
【0067】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記通信モジュール610は具体的に、前記ネットワーク装置から送信された、前記設定情報を含む無線リソース制御(RRC)シグナリングを受信することに用いられる。
【0068】
理解されるべきように、本願の実施例に係る端末装置600は本願の方法の実施例における端末装置に対応でき、且つ端末装置600における各ユニットの上記及び他の操作及び/又は機能は、それぞれ図2に示される方法200における端末装置の対応するプロセスを実現し、簡潔さのために、ここでは繰り返して説明しない。
【0069】
図7は本願の実施例に係るネットワーク装置700の模式的なブロック図を示す。図7に示すように、該ネットワーク装置700は、
端末装置に対して設定した複数の帯域幅部分(BWP)に、それぞれ対応するスロットフォーマットインジケータ(SFI)を確定することに用いられ、前記SFIは少なくとも1つのスロットにおけるスロットフォーマットを指示することに用いられる確定モジュール710と、
前記端末装置に設定情報を送信することに用いられ、前記設定情報は複数のBWPに、それぞれ対応するSFIを設定することに用いられる通信モジュール720と、を備える。
【0070】
選択肢として、いくつかの実施例では、前記通信モジュール720は具体的に、前記設定情報を含む無線リソース制御(RRC)シグナリングを前記端末装置に送信することに用いられる。
【0071】
なお、本願の実施例に係るネットワーク装置700は本願の方法の実施例におけるネットワーク装置に対応でき、且つネットワーク装置700における各ユニットの上記及び他の操作及び/又は機能は、それぞれ図5に示される方法500におけるネットワーク装置の対応するプロセスを実現し、簡潔さのために、ここでは繰り返して説明しない。
【0072】
図8に示すように、本願の実施例は端末装置800を更に提供し、該端末装置800は図6における端末装置600であってもよく、図2における方法200に対応する端末装置の内容を実行することに用いられることができる。該端末装置800は入力インタフェース810、出力インタフェース820、プロセッサ830及びメモリ840を備え、該入力インタフェース810、出力インタフェース820、プロセッサ830及びメモリ840はバスシステムによって接続されることができる。前記メモリ840はプログラム、命令又はコードを記憶することに用いられる。前記プロセッサ830は、前記メモリ840におけるプログラム、命令又はコードを実行して、入力インタフェース810による信号受信、出力インタフェース820による信号送信及び上記方法の実施例における操作の実行を制御することに用いられる。
【0073】
理解されるべきように、本願の実施例では、該プロセッサ830は中央処理装置(Central Processing Unit、「CPU」と略称)であってもよく、該プロセッサ830は他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック装置、ディスクリートハードウェアユニット等であってもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサは任意の通常のプロセッサ等であってもよい。
【0074】
該メモリ840は読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、プロセッサ830に命令及びデータを提供する。メモリ840の一部として、不揮発性ランダムアクセスメモリを更に含んでもよい。例えば、メモリ840は更にデバイスタイプの情報を記憶してもよい。
【0075】
実現過程中、上記方法の各動作はプロセッサ830におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令によって実行できる。本願の実施例を参照して開示されている方法の動作は直接にハードウェアプロセッサによって実行され、又はプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行される。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなど本分野の成熟した記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリ840に位置し、プロセッサ830はメモリ840における情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法の内容を実行する。重複を回避するために、ここでは詳細説明を省略する。
【0076】
具体的な実施形態では、図6に示される端末装置600における通信モジュール610は図8の入力インタフェース810及び出力インタフェース820によって実現でき、図6に示される端末装置600における確定モジュール620は図8のプロセッサ830によって実現できる。
【0077】
図9に示すように、本願の実施例はネットワーク装置900を更に提供し、該ネットワーク装置900は図7におけるネットワーク装置700であってもよく、図5における方法500に対応するネットワーク装置の内容を実行することに用いられることができる。該ネットワーク装置900は入力インタフェース910、出力インタフェース920、プロセッサ930及びメモリ940を備え、該入力インタフェース910、出力インタフェース920、プロセッサ930及びメモリ940はバスシステムによって接続されることができる。前記メモリ940はプログラム、命令又はコードを記憶することに用いられる。前記プロセッサ930は、前記メモリ940におけるプログラム、命令又はコードを実行して、入力インタフェース910による信号受信、出力インタフェース920による信号送信及び上記方法の実施例における操作の実行を制御することに用いられる。
【0078】
なお、本願の実施例では、該プロセッサ930は中央処理装置(Central Processing Unit、「CPU」と略称)であってもよく、該プロセッサ930は他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック装置、ディスクリートハードウェアユニット等であってもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサは任意の通常のプロセッサ等であってもよい。
【0079】
該メモリ940は読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、プロセッサ930に命令及びデータを提供する。メモリ940の一部として、不揮発性ランダムアクセスメモリを更に含んでもよい。例えば、メモリ940は更にデバイスタイプの情報を記憶してもよい。
【0080】
実現過程中、上記方法の各動作はプロセッサ930におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令によって実行できる。本願の実施例を参照して開示されている方法の動作は直接にハードウェアプロセッサによって実行され、又はプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行される。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなど本分野の成熟した記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリ940に位置し、プロセッサ930はメモリ940における情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法の動作を実行する。重複を回避するために、ここでは詳細説明を省略する。
【0081】
具体的な実施形態では、図7に示されるネットワーク装置700における通信モジュール720は図9の入力インタフェース910及び出力インタフェース920によって実現でき、図7に示されるネットワーク装置700における確定モジュール710は図9のプロセッサ930によって実現できる。
【0082】
本願の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、該コンピュータ可読記憶媒体は1つ又は複数のプログラムを記憶し、該1つ又は複数のプログラムは命令を含み、該命令が複数のアプリケーションプログラムを含む携帯型電子機器によって実行されると、該携帯型電子機器に、図2及び図5に示される実施例の方法を実行させる。
【0083】
本願の実施例はコンピュータプログラムを更に提供し、該コンピュータプログラムは命令を含み、該コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されると、コンピュータに図2及び図5に示される実施例の方法の対応するプロセスを実行させる。
【0084】
理解されるべきように、本明細書では、用語「及び/又は」は単に関連対象の関連関係を説明するものであり、3種の関係が存在することを示し、例えば、A及び/又はBの場合、Aのみが存在すること、AとBが同時に存在すること、及びBのみが存在することを示す。また、本明細書では、文字「/」は、一般には、前後の関連対象が「又は」の関係を有することを示す。
【0085】
理解されるべきように、本願の各種の実施例では、上記各プロセスの番号は実行順序を示すものではなく、各プロセスの実行順序はその機能及び内部ロジックに応じて確定され、本願の実施例の実施過程を限定するものではない。
【0086】
当業者であれば、本明細書に開示されている実施例を参照して説明された各例のユニット及びアルゴリズムのステップを電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せによって実現できると理解できる。これらの機能をハードウェアで実行するかそれともソフトウェアで実行するかは、技術案の特定の応用及び設計制約条件に応じて決められる。当業者は本願の範囲を逸脱せずに、説明された機能を各特定の応用に応じて異なる方法で実現できる。
【0087】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔上、上記説明したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、上記方法の実施例の対応するプロセスを参照すればよいと理解できるため、ここでは繰り返して説明しない。
【0088】
本願によるいくつかの実施例では、開示されているシステム、装置及び方法を他の形態で実現できると理解すべきである。例えば、以上説明された装置の実施例は単に例示的なものであり、例えば、前記ユニットの分割は、単に1種のロジック機能分割であり、実際の実装では他の分割方式を採用してもよく、例えば複数のユニット又は要素を他のシステムに結合又は集積し、又はいくつかの特徴を無視したり実行しなかったりする。また、表示又は検討された相互の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態としてもよい。
【0089】
前記分離部材として説明されたユニットは物理的に分離しているものであってもよく、物理的に分離しているものでなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもよく物理ユニットでなくてもよく、即ち、1つの場所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに分散してもよい。実際の必要に応じて一部又はすべてのユニットを選択して本実施例の技術案の目的を実現することができる。
【0090】
また、本願の実施例の各々における各機能ユニットは1つの処理ユニットに集積されてもよく、別々に物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットは1つのユニットに集積されてもよい。
【0091】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形態で実現され独立した製品として販売又は使用される場合、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術案は本質的に又は従来技術に貢献する部分又は該技術案の一部はソフトウェア製品の形態で実施され得ており、該コンピュータソフトウェア製品は1つの記憶媒体に記憶され、1つのコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置等)に本願の実施例の各々に係る方法の全て又は一部のステップを実行させるための複数の命令を含む。上記記憶媒体は、Uディスク、モバイルディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプロクラムコードを記憶可能な種々の媒体を含む。
【0092】
以上は、本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護範囲はそれに限定されるものではなく、当業者が本願に開示されている技術範囲を逸脱せずに容易に想到し得る変更や置換はすべて本願の保護範囲に属する。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に準じるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9