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特開2022-163270コミュニケーション支援装置及びコミュニケーション支援プログラム
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  • 特開-コミュニケーション支援装置及びコミュニケーション支援プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022163270
(43)【公開日】2022-10-26
(54)【発明の名称】コミュニケーション支援装置及びコミュニケーション支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20221019BHJP
   H04N 7/14 20060101ALI20221019BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20221019BHJP
【FI】
H04M11/00 302
H04N7/14 170
H04N21/442
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021068105
(22)【出願日】2021-04-14
(71)【出願人】
【識別番号】520074424
【氏名又は名称】株式会社ジェイエルネス
(74)【代理人】
【識別番号】230122390
【弁護士】
【氏名又は名称】石原 一樹
(72)【発明者】
【氏名】樗澤 一樹
【テーマコード(参考)】
5C164
5K201
【Fターム(参考)】
5C164FA09
5C164UB41P
5C164UD41S
5C164VA16P
5C164YA12
5C164YA21
5K201BC04
5K201CA06
5K201CC01
5K201CC10
5K201EC06
5K201ED05
5K201ED07
5K201EF04
(57)【要約】
【課題】ユーザ間においてコミュニケーションをとる際の利便性を向上させる。
【解決手段】コミュニケーション支援装置1は、第1端末T1を利用する第1ユーザの映像を第2端末T2に表示可能、且つ、第2端末T2を利用する第2ユーザの映像を第1端末T1に表示可能とすることにより、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションを支援する。コミュニケーション支援装置1は、第1端末T1が取得した映像の映像情報を第1端末T1から受信し、受信した映像情報を第2端末T2に送信する主通信処理を実行する通信部11と、コミュニケーションを実行すべき予定日時を設定する日時設定部12と、を備えている。通信部11は、日時設定部12により設定された予定日時に基づいて、コミュニケーションを開始すべき開始時刻を取得し、取得した開始時刻に応じたタイミングで主通信処理を自動的に開始する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端末を利用する第1ユーザの映像を第2端末に表示可能、且つ、前記第2端末を利用する第2ユーザの映像を前記第1端末に表示可能とすることにより、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間でのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援装置であって、
前記第1端末が取得した映像の映像情報を前記第1端末から受信し、受信した前記映像情報を前記第2端末に送信する主通信処理を実行する通信部と、
前記コミュニケーションを実行すべき予定日時を設定する日時設定部と、を備え、
前記通信部は、
前記日時設定部により設定された前記予定日時に基づいて、前記コミュニケーションを開始すべき開始時刻を取得し、
取得した前記開始時刻に応じたタイミングで前記主通信処理を自動的に開始する、コミュニケーション支援装置。
【請求項2】
前記通信部は、前記開始時刻よりも前の時刻に前記主通信処理を自動的に開始する、請求項1に記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項3】
前記通信部は、前記第1端末又は前記第2端末に映像の表示を開始させるための表示開始情報を前記開始時刻に応じたタイミングで外部に送信する、請求項1又は2に記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項4】
前記通信部は、前記開始時刻に応じたタイミングにおいて、前記第1端末の近傍の前記第1ユーザを検知可能な第1検知装置から、前記第1ユーザが検知されたことに関する情報である第1検知情報を受信した場合に、前記第1端末に映像の表示を開始させるための前記表示開始情報である第1表示開始情報を外部に送信する、請求項3に記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項5】
前記通信部は、前記開始時刻に応じたタイミングにおいて、前記第1検知情報を受信しない場合に、前記第1ユーザが検知されないことに関する情報である第1非検知情報を外部に送信する、請求項4に記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項6】
前記通信部は、前記開始時刻に応じたタイミングにおいて、前記第2端末の近傍の前記第2ユーザを検知可能な第2検知装置から、前記第2ユーザが検知されたことに関する情報である第2検知情報を受信した場合に、前記第2端末に映像の表示を開始させるための前記表示開始情報である第2表示開始情報を外部に送信する、請求項3~5のいずれか一項に記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項7】
前記通信部は、前記開始時刻に応じたタイミングにおいて、前記第2検知情報を受信しない場合に、前記第2ユーザが検知されないことに関する情報である第2非検知情報を外部に送信する、請求項6に記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項8】
前記通信部は、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザとは別の第3ユーザにより利用される第3端末との間で通信する副通信処理を実行する、請求項1~7のいずれか一項に記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項9】
前記通信部は、取得した前記開始時刻に応じたタイミングで前記副通信処理を自動的に開始する、請求項8に記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項10】
前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間で実行された前記コミュニケーションに関する情報であるコミュニケーション情報を記録する情報記録部を備え、
前記通信部は、前記情報記録部により記録された前記コミュニケーション情報を前記第3端末に送信する記録送信処理を自動的に開始する、請求項8又は9に記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項11】
第1端末を利用する第1ユーザの映像を第2端末に表示可能、且つ、前記第2端末を利用する第2ユーザの映像を前記第1端末に表示可能とすることにより、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間でのコミュニケーションを支援する処理を、コンピュータに実行させるコミュニケーション支援プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記第1端末が取得した映像の映像情報を前記第1端末から受信し、受信した前記映像情報を前記第2端末に送信する主通信処理を実行する通信部と、
前記コミュニケーションを実行すべき予定日時を設定する日時設定部と、として機能させ、
前記通信部は、
前記日時設定部により設定された前記予定日時に基づいて、前記コミュニケーションを開始すべき開始時刻を取得し、
取得した前記開始時刻に応じたタイミングで前記主通信処理を自動的に開始する、コミュニケーション支援プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コミュニケーション支援装置及びコミュニケーション支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の端末どうしで互いのユーザの映像を授受することにより、ユーザ間のコミュニケーションを支援する技術が知られている。例えば特許文献1には、ユーザの映像を授受するとともにメロディを相手の端末に送信可能な技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-349934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した技術では、映像の授受は、一の端末から他の端末への発呼がされたことを契機として開始される。このため、予めユーザ間でコミュニケーションをとることが予定されている場合であっても、わざわざ発呼の操作を行う必要があり、ユーザにとって煩わしい場合がある。
【0005】
そこで、本開示に係るコミュニケーション支援装置及びコミュニケーション支援プログラムは、ユーザ間においてコミュニケーションをとる際の利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るコミュニケーション支援装置(1)は、第1端末(T1)を利用する第1ユーザの映像を第2端末(T2)に表示可能、且つ、第2端末(T2)を利用する第2ユーザの映像を第1端末(T1)に表示可能とすることにより、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援装置(1)であって、第1端末(T1)が取得した映像の映像情報を第1端末(T1)から受信し、受信した映像情報を第2端末(T2)に送信する主通信処理を実行する通信部(11)と、コミュニケーションを実行すべき予定日時を設定する日時設定部(12)と、を備え、通信部(11)は、日時設定部(12)により設定された予定日時に基づいて、コミュニケーションを開始すべき開始時刻を取得し、取得した開始時刻に応じたタイミングで主通信処理を自動的に開始する。
【0007】
本開示の一態様に係るコミュニケーション支援プログラムは、第1端末(T1)を利用する第1ユーザの映像を第2端末(T2)に表示可能、且つ、第2端末(T2)を利用する第2ユーザの映像を第1端末(T1)に表示可能とすることにより、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションを支援する処理を、コンピュータ(10)に実行させるコミュニケーション支援プログラムであって、コンピュータ(10)を、第1端末(T1)が取得した映像の映像情報を第1端末(T1)から受信し、受信した映像情報を第2端末(T2)に送信する主通信処理を実行する通信部(11)と、コミュニケーションを実行すべき予定日時を設定する日時設定部(12)と、として機能させ、通信部(11)は、日時設定部(12)により設定された予定日時に基づいて、コミュニケーションを開始すべき開始時刻を取得し、取得した開始時刻に応じたタイミングで主通信処理を自動的に開始する。
【0008】
これらのコミュニケーション支援装置(1)及びコミュニケーション支援プログラムの少なくともいずれかによれば、第1ユーザ及び第2ユーザが互いの映像を見ながらコミュニケーションをとることが可能となる。具体的には、コミュニケーションの開始時刻に応じたタイミングで、第1端末(T1)により取得された第1ユーザ等の映像を第2端末(T2)に送信する主通信処理が自動的に開始される。このため、必ずしも各ユーザが通信の開始の操作を行う必要がないため、ユーザ間においてコミュニケーションをとる際の利便性を向上させることができる。
【0009】
本開示の一態様に係るコミュニケーション支援装置(1)では、通信部(11)は、開始時刻よりも前の時刻に主通信処理を自動的に開始してもよい。これによれば、コミュニケーションの開始時刻が到来する前に主通信処理を開始することができるため、開始時刻になっても主通信処理が開始されていないという状況を回避することができる。
【0010】
本開示の一態様に係るコミュニケーション支援装置(1)では、通信部(11)は、第1端末(T1)又は第2端末(T2)に映像の表示を開始させるための表示開始情報を開始時刻に応じたタイミングで外部に送信してもよい。これによれば、コミュニケーションの開始時刻に応じたタイミングで、単に映像情報を送受信するだけでなく当該映像情報を端末のディスプレイ等に表示させることができる。したがって、例えばコミュニケーションの予定日時をユーザが失念していた場合であっても映像の表示を開始することができるため、ユーザ間においてコミュニケーションをとる際の利便性を向上させることができる。
【0011】
本開示の一態様に係るコミュニケーション支援装置(1)では、通信部(11)は、開始時刻に応じたタイミングにおいて、第1端末(T1)の近傍の第1ユーザを検知可能な第1検知装置(T13)から、第1ユーザが検知されたことに関する情報である第1検知情報を受信した場合に、第1端末(T1)に映像の表示を開始させるための表示開始情報である第1表示開始情報を外部に送信してもよい。これによれば、第1端末(T1)の近傍に第1ユーザが検知された場合にのみ第2ユーザの映像が第1端末(T1)に表示されるため、例えば第1端末(T1)の近傍に第1ユーザがいない場合に第2ユーザの映像が第1端末(T1)に表示されてしまうという状況を回避することができる。
【0012】
本開示の一態様に係るコミュニケーション支援装置(1)では、通信部(11)は、開始時刻に応じたタイミングにおいて、第1検知情報を受信しない場合に、第1ユーザが検知されないことに関する情報である第1非検知情報を外部に送信してもよい。これによれば、例えば第1端末(T1)の近傍に第1ユーザがいない場合に、第1ユーザに対してコミュニケーションの予定日時が到来したことを通知することができる。
【0013】
本開示の一態様に係るコミュニケーション支援装置(1)では、通信部(11)は、開始時刻に応じたタイミングにおいて、第2端末(T2)の近傍の第2ユーザを検知可能な第2検知装置(T23)から、第2ユーザが検知されたことに関する情報である第2検知情報を受信した場合に、第2端末(T2)に映像の表示を開始させるための表示開始情報である第2表示開始情報を外部に送信してもよい。これによれば、第2端末(T2)の近傍に第2ユーザが検知された場合にのみ第1ユーザの映像が第2端末(T2)に表示されるため、例えば第2端末(T2)の近傍に第2ユーザがいない場合に第1ユーザの映像が第2端末(T2)に表示されてしまうという状況を回避することができる。
【0014】
本開示の一態様に係るコミュニケーション支援装置(1)では、通信部(11)は、開始時刻に応じたタイミングにおいて、第2検知情報を受信しない場合に、第2ユーザが検知されないことに関する情報である第2非検知情報を外部に送信してもよい。これによれば、例えば第2端末(T2)の近傍に第2ユーザがいない場合に、第2ユーザに対してコミュニケーションの予定日時が到来したことを通知することができる。
【0015】
本開示の一態様に係るコミュニケーション支援装置(1)では、通信部(11)は、第1ユーザ及び第2ユーザとは別の第3ユーザにより利用される第3端末(T3)との間で通信する副通信処理を実行してもよい。これによれば、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションの様子を第3ユーザに知らせることが可能となるため、ユーザ間においてコミュニケーションをとる際の利便性を向上させることができる。
【0016】
本開示の一態様に係るコミュニケーション支援装置(1)では、通信部(11)は、取得した開始時刻に応じたタイミングで副通信処理を自動的に開始してもよい。これによれば、必ずしも第3ユーザが通信の開始の操作を行う必要がないため、ユーザ間においてコミュニケーションをとる際の利便性を向上させることができる。
【0017】
本開示の一態様に係るコミュニケーション支援装置(1)は、第1ユーザと第2ユーザとの間で実行されたコミュニケーションに関する情報であるコミュニケーション情報を記録する情報記録部(13)を備え、通信部(11)は、情報記録部(13)により記録されたコミュニケーション情報を第3端末(T3)に送信する記録送信処理を自動的に開始してもよい。これによれば、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションの様子を事後的な報告として第3ユーザに知らせることが可能となるため、ユーザ間においてコミュニケーションをとる際の利便性を向上させることができる。
【0018】
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本開示の一例として示したものであって、本開示を実施形態の態様に限定するものではない。
【発明の効果】
【0019】
このように、本開示に係るコミュニケーション支援装置及びコミュニケーション支援プログラムは、ユーザ間においてコミュニケーションをとる際の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本実施形態に係るコミュニケーション支援装置を示す図である。
図2図2は、コミュニケーション支援装置により実行されるコミュニケーション支援処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して例示的な実施形態について説明する。なお、各図における同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0022】
[全体構成]
図1は、本実施形態に係るコミュニケーション支援装置1を示す図である。図1に示されるように、コミュニケーション支援装置1は、複数の端末どうしで互いのユーザの映像を授受し、ユーザ間のコミュニケーションを支援する装置である。具体的には、コミュニケーション支援装置1は、第1端末T1を利用する第1ユーザの映像を第2端末T2に表示可能、且つ、第2端末T2を利用する第2ユーザの映像を第1端末T1に表示可能とすることにより、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションを支援する。コミュニケーション支援装置1を用いることによって、第1ユーザ及び第2ユーザは、互いの映像を見ながら円滑にコミュニケーション(端末越しの対面コミュニケーション)をとることが可能となる。コミュニケーション支援装置1は、例えばビデオ会議システム、Web会議ツール、又はこれらの代替手段としても利用可能である。
【0023】
より具体的な例として、コミュニケーション支援装置1は、例えばスポーツのインストラクターである第1ユーザと、当該インストラクターから指導を受ける受講者である第2ユーザと、の間でのコミュニケーションを支援するために利用されてもよい。あるいは、コミュニケーション支援装置1は、医療又は教育に関するユーザ間のコミュニケーションを支援するために利用されてもよい。
【0024】
ここで、「コミュニケーション」とは、思考、感情、又は意思等を、言葉又は身振り等の手段を用いて相手に伝えることを意味している。例えば、コミュニケーションの具体的な態様としては、自分の映像又は声を相手から視聴可能とすることで相手に情報を伝達することが挙げられる。
【0025】
「第1端末T1を利用する第1ユーザ」とは、第1端末T1を用いてコミュニケーション支援装置1によるコミュニケーションを実行しようとするユーザを意味している。したがって、第1ユーザは、第1端末T1を所有していてもよく、第1端末T1を一時的に利用可能な状態(例えば借用している状態)であってもよい。同様に、「第2端末T2を利用する第2ユーザ」とは、第2端末T2を用いてコミュニケーション支援装置1によるコミュニケーションを実行しようとするユーザを意味している。したがって、第2ユーザは、第2端末T2を所有していてもよく、第2端末T2を一時的に利用可能な状態(例えば借用している状態)であってもよい。
【0026】
コミュニケーション支援装置1は、例えばネットワークを介して第1端末T1、第2端末T2、及び後述する第3端末T3等の別の機器と通信可能なコンピュータ10(サーバ)により構成されている。コミュニケーション支援装置1は、物理的な構成として、制御演算装置、記憶装置、及び入出力装置を備えている。制御演算装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のコントローラにより構成されており、演算処理を実行するとともに記憶装置及び入出力装置の制御を行う。記憶装置は、例えば主記憶装置及び補助記憶装置を有している。主記憶装置は、例えばRAM(Random Access Memory)により構成されている。また、補助記憶装置は、例えばROM(Read Only Memory)により構成されている。入出力装置は、例えば外部からデータを入力されて記憶装置に送信する入力装置、及び、例えば制御演算部により演算されて記憶装置に記憶された演算結果を外部に出力する出力装置を有している。
【0027】
コミュニケーション支援装置1は、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMに読み込み、RAMに読み込まれたプログラムをCPUにより実行することにより、所定の処理を実行する。具体的には、コミュニケーション支援装置1は、ROMに記憶されているコミュニケーション支援プログラムをRAMに読み込み、RAMに読み込まれたコミュニケーション支援プログラムをCPUにより実行することにより、後述する処理を実行する。なお、コミュニケーション支援装置1を構成するコンピュータ10は、物理的に、上述した構成とは異なる構成を備えていてもよい。
【0028】
まず、第1端末T1、第2端末T2、及び第3端末T3について説明する。第1端末T1、第2端末T2、及び第3端末T3は、物理的な構成として、制御演算装置、記憶装置、及び入出力装置を備えている。制御演算装置は、例えばCPU等のコントローラにより構成されており、演算処理を実行するとともに記憶装置及び入出力装置の制御を行う。記憶装置は、例えば主記憶装置及び補助記憶装置を有している。主記憶装置は、例えばRAMにより構成されている。また、補助記憶装置は、例えばROMにより構成されている。入出力装置は、例えば外部からデータを入力されて記憶装置に送信する入力装置、及び、例えば制御演算部により演算されて記憶装置に記憶された演算結果を外部に出力する出力装置を有している。第1端末T1、第2端末T2、及び第3端末T3は、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMに読み込み、RAMに読み込まれたプログラムをCPUにより実行することにより、所定の処理を実行する。
【0029】
第1端末T1、第2端末T2、及び第3端末T3は、コミュニケーション支援装置1等の別の機器と無線又は有線通信可能に構成されている。第1端末T1、第2端末T2、及び第3端末T3は、例えばスマートフォン、タブレット、ノートパソコン、デスクトップパソコン等であってもよい。ここでは、第1端末T1及び第2端末T2としてノートパソコンが例示されており、第3端末T3としてスマートフォンが例示されている。
【0030】
第1端末T1の入力装置は、所定の方向を撮像するカメラT11を少なくとも含んでおり、さらに、文字データを入力されるボタン、及び、音声データを入力されるマイク等を含んでいてもよい。第1端末T1の出力装置は、画像を表示するディスプレイT12を少なくとも含んでおり、さらに、音声を出力するスピーカを含んでいてもよい。
【0031】
また、第1端末T1の入力装置は、第1検知装置T13を含んでいる。第1検知装置T13は、第1端末T1の近傍に第1ユーザが存在していることを検知する装置である。「第1端末T1の近傍」とは、第1端末T1の周囲(近く)であり、より詳細には第1端末T1のディスプレイT12の表示を視認可能な領域であってもよく、好ましくは第1端末T1からの距離が10m以内、より好ましくは第1端末T1からの距離が5m以内の領域であってもよい。第1検知装置T13は、例えば撮像装置又は赤外線センサ等によって構成されていてもよい。なお、第1検知装置T13が撮像装置によって構成されている場合、第1検知装置T13は上述したカメラT11によって兼用されていてもよい。
【0032】
第1検知装置T13は、第1端末T1の近傍に第1ユーザを検知した場合に、第1ユーザが検知されたことに関する情報である第1検知情報をコミュニケーション支援装置1に送信する。第1検知装置T13は、所定のタイミングにおいて第1ユーザを検知した場合に限り、第1検知情報をコミュニケーション支援装置1に送信してもよい。第1検知装置T13は、第1端末T1の近傍に第1ユーザを検知しない場合には第1検知情報をコミュニケーション支援装置1に送信しない。このとき、第1検知装置T13は、第1端末T1の近傍に第1ユーザを検知しないことを示す第1不在情報をコミュニケーション支援装置1に送信してもよい。
【0033】
第1端末T1は、コミュニケーション支援装置1から後述する第1非検知情報を受信した場合に、受信した第1非検知情報に応じた動作を行う。例えば、第1端末T1は、コミュニケーション支援装置1から第1非検知情報を受信した場合に、第1ユーザに対して視覚的又は聴覚的な報知を行ってもよい。第1ユーザに対して行われる報知は、コミュニケーションの開始時刻が到来したこと(又は、間もなく到来すること)を知らせるための報知であってもよい。
【0034】
第2端末T2の入力装置は、所定の方向を撮像するカメラT21を少なくとも含んでおり、さらに、文字データを入力されるボタン、及び、音声データを入力されるマイク等を含んでいてもよい。第2端末T2の出力装置は、画像を表示するディスプレイT22を少なくとも含んでおり、さらに、音声を出力するスピーカを含んでいてもよい。
【0035】
また、第2端末T2の入力装置は、第2検知装置T23を含んでいる。第2検知装置T23は、第2端末T2の近傍に第2ユーザが存在していることを検知する装置である。「第2端末T2の近傍」とは、第2端末T2の周囲(近く)であり、より詳細には第2端末T2のディスプレイT22の表示を視認可能な領域であってもよく、好ましくは第2端末T2からの距離が10m以内、より好ましくは第2端末T2からの距離が5m以内の領域であってもよい。第2検知装置T23は、例えば撮像装置又は赤外線センサ等によって構成されていてもよい。なお、第2検知装置T23が撮像装置によって構成されている場合、第2検知装置T23は上述したカメラT21によって兼用されていてもよい。
【0036】
第2検知装置T23は、第2端末T2の近傍に第2ユーザを検知した場合に、第2ユーザが検知されたことに関する情報である第2検知情報をコミュニケーション支援装置1に送信する。第2検知装置T23は、所定のタイミングにおいて第2ユーザを検知した場合に限り、第2検知情報をコミュニケーション支援装置1に送信してもよい。第2検知装置T23は、第2端末T2の近傍に第2ユーザを検知しない場合には第2検知情報をコミュニケーション支援装置1に送信しない。このとき、第2検知装置T23は、第2端末T2の近傍に第2ユーザを検知しないことを示す第2不在情報をコミュニケーション支援装置1に送信してもよい。
【0037】
第2端末T2は、コミュニケーション支援装置1から後述する第2非検知情報を受信した場合に、受信した第2非検知情報に応じた動作を行う。例えば、第2端末T2は、コミュニケーション支援装置1から第2非検知情報を受信した場合に、第2ユーザに対して視覚的又は聴覚的な報知を行ってもよい。第2ユーザに対して行われる報知は、コミュニケーションの開始時刻が到来したこと(又は、間もなく到来すること)を知らせるための報知であってもよい。
【0038】
なお、第1端末T1及び第2端末T2のそれぞれは、単一の端末(機材)によって構成されていてもよく、あるいは、複数の端末(機材)の集合として構成されていてもよい。つまり、第1端末T1は、「1又は複数の端末(機材)からなる第1ユーザ側端末」ということができる。同様に、第2端末T2は、「1又は複数の端末(機材)からなる第2ユーザ側端末」ということができる。例えば、第1端末T1において、カメラT11、ディスプレイT12、及び第1検知装置T13の少なくともいずれかは、第1端末T1の本体部から分離した別体として構成されていてもよい。同様に、第2端末T2において、カメラT21、ディスプレイT22、及び第2検知装置T23の少なくともいずれかは、第2端末T2の本体部から分離した別体として構成されていてもよい。一例として、カメラT11(カメラT21)は、第1端末T1(第2端末T2)の本体部であるノートパソコンに搭載された内蔵カメラであってもよい。ディスプレイT12(ディスプレイT22)は、第1端末T1(第2端末T2)の本体部であるノートパソコンとの間で通信(例えばHDMI(登録商標)による通信)可能なテレビであってもよい。第1検知装置T13(第2検知装置T23)は、第1端末T1(第2端末T2)の本体部であるノートパソコンとの間で無線又は有線通信可能なIoT(Internet of Things)デバイスであってもよい。
【0039】
第3端末T3は、第1ユーザ及び第2ユーザとは別の第3ユーザにより利用される端末である。第3端末T3を利用する第3ユーザは、第3端末T3を用いて、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションに参加することができる。「コミュニケーションに参加する」とは、第1端末T1を利用する第1ユーザの映像又は第2端末T2を利用する第2ユーザの映像を取得して、第3端末T3のディスプレイT32に表示可能とすることであってもよく、音声の情報を取得することであってもよく、1ユーザと第2ユーザとの間で実行されたコミュニケーションの内容を示す情報(後述するコミュニケーション情報)を事後的に取得することであってもよい。
【0040】
「第3端末T3を利用する第3ユーザ」とは、第3端末T3を用いてコミュニケーション支援装置1によるコミュニケーションに参加しようとするユーザを意味している。第3ユーザは、第2ユーザの関係者であってもよく、例えば、第3ユーザは、第2ユーザの身内(子、孫等)であってもよい。この場合、コミュニケーション支援装置1によるコミュニケーションにおいて、第2ユーザが第3ユーザによる見守り又は助言を受けることが想定されていてもよい。第3ユーザは、第3端末T3を所有していてもよく、第3端末T3を一時的に利用可能な状態(例えば借用している状態)であってもよい。
【0041】
第3端末T3の入力装置は、所定の方向を撮像するカメラT31を少なくとも含んでおり、さらに、文字データを入力されるボタン、及び、音声データを入力されるマイク等を含んでいてもよい。第3端末T3の出力装置は、画像を表示するディスプレイT32を少なくとも含んでおり、さらに、音声を出力するスピーカを含んでいてもよい。なお、第1端末T1及び第2端末T2と同様に、第3端末T3は、単一の端末(機材)によって構成されていてもよく、あるいは、複数の端末(機材)の集合として構成されていてもよい。つまり、第3端末T3は、「1又は複数の端末(機材)からなる第3ユーザ側端末」ということができる。
【0042】
次に、コミュニケーション支援装置1の機能について説明する。コミュニケーション支援装置1のコンピュータ10は、機能的には、通信部11、日時設定部12、情報記録部13、及び計時部14を備えている。
【0043】
通信部11は、主通信処理を実行する。「主通信処理」とは、第1端末T1が取得した映像の映像情報を第1端末T1から受信し、受信した映像情報を第2端末T2に送信する処理である。この場合、第1端末T1はカメラT11により映像(映像情報)を取得してもよい。また、この映像には、第1ユーザが映っていてもよい。通信部11は、主通信処理をリアルタイムで行うことができる。具体的には、通信部11は、第1端末T1が取得した映像の映像情報を第1端末T1から受信し、受信した映像情報を第2端末T2に送信するまでの処理を数秒以内(例えば、1秒以内)に行うことができる。なお、主通信処理は、コミュニケーション支援装置1によるコミュニケーションにおける必須の処理(必ず実行される処理)であってもよい。
【0044】
主通信処理は、第2端末T2が取得した映像の映像情報を第2端末T2から受信し、受信した映像情報を第1端末T1に送信する処理を含んでいてもよい。この場合、第2端末T2はカメラT21により映像(映像情報)を取得してもよい。また、この映像には、第2ユーザが映っていてもよい。通信部11は、このような主通信処理についてもリアルタイムで行うことができる。具体的には、通信部11は、第2端末T2が取得した映像の映像情報を第2端末T2から受信し、受信した映像情報を第1端末T1に送信するまでの処理を数秒以内(例えば、1秒以内)に行うことができる。
【0045】
通信部11は、後述する日時設定部12により設定された予定日時に基づいて、コミュニケーションを開始すべき開始時刻を取得する。「予定日時」とは、コミュニケーションを実行することが予定されている時刻範囲(ある日時(年月日及び時刻)から、それより後の別の日時(年月日及び時刻)までの範囲)である。通信部11は、例えば、設定された予定日時に係る時刻範囲の最初の日時を、開始時刻として取得する。
【0046】
通信部11は、取得した開始時刻に応じたタイミングで主通信処理を自動的に開始する。「開始時刻に応じたタイミング」とは、開始時刻と同時刻であってもよく、開始時刻よりも前の時刻であってもよく、開始時刻よりも後の時刻であってもよい。開始時刻に応じたタイミングが開始時刻よりも前の時刻である場合には、当該タイミングは、例えば開始時刻の数分前(5分前、3分前、1分前等)であってもよく、開始時刻の数秒前(10秒前、5秒前、3秒前等)であってもよい。開始時刻に応じたタイミングが開始時刻よりも後の時刻である場合には、当該タイミングは、例えば開始時刻の数分後(5分後、3分後、1分後等)であってもよく、開始時刻の数秒後(10秒後、5秒後、3秒後等)であってもよい。通信部11は、開始時刻に応じたタイミングの決め方を指定するタイミング決定方法情報を第1端末T1又は第2端末T2から受け付けた場合には、当該タイミング決定方法情報により指定された決め方により、開始時刻に応じたタイミングを決めてもよい。
【0047】
また、「自動的に開始する」とは、処理を開始することの最終的な指示がなくても当該処理を開始することを意味している。つまり、事前に、諸条件が整ったところで処理を開始すべき設定がされていてもよく、この場合でも諸条件が整った後に別途の最終的な指示がなくても当該処理を開始すれば、当該処理が自動的に開始されたこととなる。通信部11が主通信処理を自動的に開始する場合、通信部11は、第1端末T1及び第2端末T2の少なくともいずれかに対して、主通信処理を開始させる指令である主通信処理開始指令を送信する。主通信処理開始指令は、必要なアプリケーションを起動させるためのアプリケーション起動指令を含んでいてもよい。
【0048】
通信部11は、表示開始情報を開始時刻に応じたタイミングで外部に送信する。「表示開始情報」とは、第1端末T1又は第2端末T2に映像の表示を開始させるための情報である。具体的には、表示開始情報は、第1端末T1のディスプレイT12又は第2端末T2のディスプレイT22を起動(表示開始)させる情報であってもよい。なお、表示開始情報は、第1端末T1に映像の表示を開始させるための第1表示開始情報、及び、第2端末T2に映像の表示を開始させるための第2表示開始情報を含む。「外部」とは、第1端末T1又は第2端末T2であってもよく、第1端末T1又は第2端末T2の操作を行う別の装置であってもよい。
【0049】
例えば、通信部11は、第1表示開始情報を第1端末T1に送信し、第1端末T1は、受信した第1表示開始情報に基づいてディスプレイT12を起動してもよい。なお、第1端末T1は、第1表示開始情報に基づいて、当該第1端末T1に含まれる赤外線リモコンを制御して赤外線をディスプレイT12に照射することにより、ディスプレイT12を起動してもよい。あるいは、第1端末T1は、第1表示開始情報に基づいて、当該第1端末T1に含まれる物理的な機構を制御してディスプレイT12の物理ボタンを押下することにより、ディスプレイT12を起動してもよい。これらの赤外線リモコン又は物理的な機構は、ディスプレイT12に併設されたIoTデバイスであっていてもよい。
【0050】
同様に、通信部11は、第2表示開始情報を第2端末T2に送信し、第2端末T2は、受信した第2表示開始情報に基づいてディスプレイT22を起動してもよい。なお、第2端末T2は、第2表示開始情報に基づいて、当該第2端末T2に含まれる赤外線リモコンを制御して赤外線をディスプレイT22に照射することにより、ディスプレイT22を起動してもよい。あるいは、第2端末T2は、第2表示開始情報に基づいて、当該第2端末T2に含まれる物理的な機構を制御してディスプレイT22の物理ボタンを押下することにより、ディスプレイT22を起動してもよい。これらの赤外線リモコン又は物理的な機構は、ディスプレイT22に併設されたIoTデバイスであっていてもよい。
【0051】
通信部11は、開始時刻に応じたタイミングにおいて第1検知装置T13から第1検知情報を受信した場合に、第1表示開始情報を外部に送信する。このとき、通信部11は、第1表示開始情報を第1端末T1に送信してもよい。
【0052】
一方、通信部11は、開始時刻に応じたタイミングにおいて第1検知装置T13から第1検知情報を受信しない場合に、第1非検知情報を外部に送信する。「第1非検知情報」は、第1端末T1の近傍において第1ユーザが検知されないことに関する情報である。このとき、通信部11は、第1非検知情報を第1端末T1に送信してもよい。なお、通信部11は、開始時刻に応じたタイミングにおいて第1検知装置T13から第1検知情報を受信しない場合であって、且つ、第1検知装置T13から第1不在情報を受信した場合に、第1非検知情報を外部(例えば、第1端末T1)に送信してもよい。
【0053】
通信部11は、開始時刻に応じたタイミングにおいて第2検知装置T23から第2検知情報を受信した場合に、第2表示開始情報を外部に送信する。このとき、通信部11は、第2表示開始情報を第2端末T2に送信してもよい。
【0054】
一方、通信部11は、開始時刻に応じたタイミングにおいて第2検知装置T23から第2検知情報を受信しない場合に、第2非検知情報を外部に送信する。「第2非検知情報」は、第2端末T2の近傍において第2ユーザが検知されないことに関する情報である。このとき、通信部11は、第2非検知情報を第2端末T2に送信してもよい。なお、通信部11は、開始時刻に応じたタイミングにおいて第2検知装置T23から第2検知情報を受信しない場合であって、且つ、第2検知装置T23から第2不在情報を受信した場合に、第2非検知情報を外部(例えば、第2端末T2)に送信してもよい。
【0055】
通信部11は、副通信処理を実行する。「副通信処理」とは、第3端末T3との間で通信する処理である。具体的には、副通信処理は、第3端末T3を利用する第3ユーザを、第1端末T1を利用する第1ユーザと第2端末T2を利用する第2ユーザとの間でのコミュニケーションに参加させるために通信する処理である。副通信処理は、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションにおける映像の映像情報(主通信処理において送受信される映像情報)を取得して第3端末T3に送信する処理であってもよく、当該コミュニケーションに係る音声の情報を取得して第3端末T3に送信する処理であってもよい。通信部11は、取得した開始時刻に応じたタイミングで副通信処理を自動的に開始してもよい。なお、副通信処理は、コミュニケーション支援装置1によるコミュニケーションにおける必須の処理(必ず実行される処理)ではなく、必要に応じて任意に設定される処理であってもよい。また、副通信処理は、コミュニケーション支援装置1により主通信処理が実行される際に、同時に実行されてもよく、同時に実行されなくてもよい。例えば、コミュニケーション支援装置1によるコミュニケーション(例えば第1ユーザから第2ユーザに対して行われるスポーツのレッスン等)が全10回のスケジュールである場合に、そのうちの3回分には第3ユーザも参加して主通信処理及び副通信処理の両方が実行され、残りの7回分には第3ユーザは参加せず主通信処理のみが実行されてもよい。
【0056】
また、通信部11は、開始時刻到来情報を開始時刻に応じたタイミングで第3端末T3に送信してもよい。「開始時刻到来情報」とは、取得した開始時刻が到来したこと(又は、間もなく到来すること)、あるいは、取得した開始時刻に応じたタイミングとなったことを第3ユーザに知らせるための情報である。例えば、開始時刻到来情報は、第3ユーザに対して視覚的又は聴覚的な報知を行うように第3端末T3を動作させる情報であってもよい。
【0057】
通信部11は、記録送信処理を自動的に開始する。「記録送信処理」とは、後述する情報記録部13により記録されたコミュニケーション情報を第3端末T3に送信する処理である。「コミュニケーション情報」とは、第1ユーザと第2ユーザとの間で実行されたコミュニケーションに関する情報である。コミュニケーション情報は、例えば、第1ユーザと第2ユーザとの間で実行されたコミュニケーションの内容を録画又は録音した情報であってもよく、第1ユーザと第2ユーザとの間で実行されたコミュニケーションの内容を数値的又は言語的にまとめた情報であってもよい。通信部11は、後述する日時設定部12により設定された予定日時に基づいて、コミュニケーションを終了すべき終了時刻を取得し、取得した終了時刻に応じたタイミングで記録送信処理を自動的に開始してもよい。通信部11は、例えば、設定された予定日時に係る時刻範囲の最後の日時を、終了時刻として取得してもよい。「終了時刻に応じたタイミング」とは、終了時刻と同時刻であってもよく、終了時刻よりも前の時刻であってもよく、終了時刻よりも後の時刻であってもよい。
【0058】
日時設定部12は、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションを実行すべき予定日時を設定する。日時設定部12は、第1ユーザの希望に応じて予定日時を設定してもよく、第2ユーザの希望に応じて予定日時を設定してもよい。具体的には、日時設定部12は、第1端末T1から受信した希望日時情報に基づいて予定日時を設定してもよく、第2端末T2から受信した希望日時情報に基づいて予定日時を設定してもよい。「希望日時情報」とは、コミュニケーションを実行すべき予定日時として第1ユーザ又は第2ユーザが希望する日時に関する情報である。あるいは、日時設定部12は、予め設定された条件に従って予定日時を設定してもよい。例えば、日時設定部12は、予め設定された曜日の同時刻から所定時間にわたる時刻範囲となるように予定日時を設定してもよい。
【0059】
情報記録部13は、第1ユーザと第2ユーザとの間で実行されたコミュニケーションに関する情報であるコミュニケーション情報を記録する。情報記録部13は、コミュニケーション支援装置1に備えられた記憶装置にコミュニケーション情報を記録してもよい。あるいは、情報記録部13は、コミュニケーション支援装置1の外部に設けられた記憶装置にコミュニケーション情報を記録してもよい。記憶装置がコミュニケーション支援装置1の外部に設けられている場合には、情報記録部13は、例えばネットワークを介して当該記憶装置にアクセスして、コミュニケーション情報の記録及び読出しを行ってもよい。
【0060】
計時部14は、現在時刻の情報を取得する。計時部14は、取得した現在時刻の情報に基づいて、例えば、通信部11により取得された開始時刻が到来したか否か、通信部11により取得された開始時刻に応じたタイミングとなったか否か、といった判定を行う。
【0061】
[コミュニケーション支援処理]
コミュニケーション支援装置1により実行されるコミュニケーション支援処理について説明する。図2は、コミュニケーション支援装置1により実行されるコミュニケーション支援処理を示すフローチャートである。図2に示されるコミュニケーション支援処理は、第1端末T1を利用する第1ユーザの映像を第2端末T2に表示可能、且つ、第2端末T2を利用する第2ユーザの映像を第1端末T1に表示可能とすることにより、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションを支援する処理である。
【0062】
ステップS10において、コミュニケーション支援装置1の日時設定部12は、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションを実行すべき予定日時を設定する。例えば、日時設定部12は、第1端末T1から受信した希望日時情報に基づいて予定日時を設定してもよく、第2端末T2から受信した希望日時情報に基づいて予定日時を設定してもよい。その後、コミュニケーション支援処理はステップS12に移行する。
【0063】
ステップS12において、コミュニケーション支援装置1の通信部11は、日時設定部12により設定された予定日時に基づいて、コミュニケーションを開始すべき開始時刻を取得する。通信部11は、例えば、設定された予定日時に係る時刻範囲の最初の日時を、開始時刻として取得する。その後、コミュニケーション支援処理はステップS14に移行する。
【0064】
ステップS14において、コミュニケーション支援装置1の計時部14は、現在時刻の情報を取得する。そして、計時部14は、取得した現在時刻の情報に基づいて、通信部11により取得された開始時刻に応じたタイミングとなったか否かの判定を行う。計時部14により開始時刻に応じたタイミングとなったと判定された場合(ステップS14:YES)、コミュニケーション支援処理はステップS16に移行する。一方、計時部14により開始時刻に応じたタイミングとなったと判定されなかった場合(ステップS14:NO)、コミュニケーション支援処理はステップS14を繰り返す。
【0065】
ステップS16において、コミュニケーション支援装置1の通信部11は、第1端末T1及び第2端末T2に対して主通信処理開始指令を送信する。その後、コミュニケーション支援処理はステップS18に移行する。
【0066】
ステップS18において、コミュニケーション支援装置1の通信部11は、主通信処理を自動的に実行(開始)する。具体的には、通信部11は、第1端末T1が取得した映像(第1映像)の映像情報(第1映像情報)を第1端末T1から受信し、受信した映像情報を第2端末T2に送信するとともに、第2端末T2が取得した映像(第2映像)の映像情報(第2映像情報)を第2端末T2から受信し、受信した映像情報を第1端末T1に送信する。通信部11は、主通信処理をリアルタイムで行う。主通信処理が実行されると、第1端末T1のカメラT11により取得された映像が第2端末T2のディスプレイT22に表示可能な状態(ディスプレイT22が起動されれば表示される状態)となるとともに、第2端末T2のカメラT21により取得された映像が第1端末T1のディスプレイT12に表示可能な状態(ディスプレイT12が起動されれば表示される状態)となる。ここでは、この時点ではディスプレイT12及びディスプレイT22は起動されていないものとする。その後、コミュニケーション支援処理はステップS20に移行する。
【0067】
ステップS20において、コミュニケーション支援装置1の通信部11は、副通信処理を自動的に実行(開始)する。例えば、通信部11は、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションにおける映像の映像情報(主通信処理において送受信される映像情報)を第3端末T3に送信する。通信部11は、副通信処理をリアルタイムで行う。副通信処理が実行されると、第1端末T1のカメラT11により取得された映像、及び、第2端末T2のカメラT21により取得された映像が、第3端末T3のディスプレイT32に表示可能な状態(ディスプレイT32が起動されれば表示される状態)となる。ここでは、この時点でディスプレイT32が起動されているものとする。その後、コミュニケーション支援処理はステップS22に移行する。
【0068】
ステップS22において、コミュニケーション支援装置1の通信部11は、第1端末T1の第1検知装置T13から第1検知情報を受信したか否かを判定する。通信部11により第1検知情報を受信したと判定された場合(ステップS22:YES)、コミュニケーション支援処理はステップS24に移行する。一方、通信部11により第1検知情報を受信したと判定されなかった場合(ステップS22:NO)、コミュニケーション支援処理はステップS26に移行する。
【0069】
ステップS24において、コミュニケーション支援装置1の通信部11は、第1表示開始情報を第1端末T1に送信する。第1表示開始情報が第1端末T1に送信されると、第1端末T1のディスプレイT12が起動されて、第2端末T2のカメラT21により取得された映像が第1端末T1のディスプレイT12に表示される。その後、コミュニケーション支援処理はステップS28に移行する。
【0070】
ステップS26において、コミュニケーション支援装置1の通信部11は、第1非検知情報を第1端末T1に送信する。第1非検知情報が第1端末T1に送信されると、第1端末T1は、コミュニケーションの開始時刻が到来したこと(又は、間もなく到来すること)を知らせるための視覚的又は聴覚的な報知を行う。ここでは、第1端末T1により行われた報知に呼応して、第1ユーザが第1端末T1のディスプレイT12を起動するものとする。その後、コミュニケーション支援処理はステップS28に移行する。
【0071】
ステップS28において、コミュニケーション支援装置1の通信部11は、第2端末T2の第2検知装置T23から第2検知情報を受信したか否かを判定する。通信部11により第2検知情報を受信したと判定された場合(ステップS28:YES)、コミュニケーション支援処理はステップS30に移行する。一方、通信部11により第2検知情報を受信したと判定されなかった場合(ステップS28:NO)、コミュニケーション支援処理はステップS32に移行する。
【0072】
ステップS30において、コミュニケーション支援装置1の通信部11は、第2表示開始情報を第2端末T2に送信する。第2表示開始情報が第2端末T2に送信されると、第2端末T2のディスプレイT22が起動されて、第1端末T1のカメラT11により取得された映像が第2端末T2のディスプレイT22に表示される。その後、コミュニケーション支援処理はステップS34に移行する。
【0073】
ステップS32において、コミュニケーション支援装置1の通信部11は、第2非検知情報を第2端末T2に送信する。第2非検知情報が第2端末T2に送信されると、第2端末T2は、コミュニケーションの開始時刻が到来したこと(又は、間もなく到来すること)を知らせるための視覚的又は聴覚的な報知を行う。ここでは、第2端末T2により行われた報知に呼応して、第2ユーザが第2端末T2のディスプレイT22を起動するものとする。その後、コミュニケーション支援処理はステップS34に移行する。
【0074】
ステップS34において、コミュニケーション支援装置1の情報記録部13は、第1ユーザと第2ユーザとの間で実行されたコミュニケーションに関する情報(主通信処理に関する情報)であるコミュニケーション情報を、例えばコミュニケーション支援装置1に備えられた記憶装置に記録する。その後、コミュニケーション支援処理はステップS36に移行する。
【0075】
ステップS36において、コミュニケーション支援装置1の通信部11は、記録送信処理を自動的に実行(開始)する。例えば、通信部11は、第1ユーザと第2ユーザとの間で実行されたコミュニケーションの内容を録画又は録音した情報、又は、第1ユーザと第2ユーザとの間で実行されたコミュニケーションの内容を数値的又は言語的にまとめた情報を、第1ユーザと第2ユーザのコミュニケーションの終了後に、第3端末T3に送信する。以上により、コミュニケーション支援処理が終了する。
【0076】
[コミュニケーション支援プログラム]
コンピュータ10をコミュニケーション支援装置1として機能させるためのコミュニケーション支援プログラムについて説明する。コミュニケーション支援プログラムは、第1端末T1を利用する第1ユーザの映像を第2端末T2に表示可能、且つ、第2端末T2を利用する第2ユーザの映像を第1端末T1に表示可能とすることにより、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションを支援する処理を、コンピュータ10に実行させるプログラムである。
【0077】
コミュニケーション支援プログラムは、メインモジュール、通信モジュール、日時設定モジュール、情報記録モジュール、及び計時モジュールを備えている。メインモジュールは、コンピュータ10を統括的に制御する部分である。通信モジュール、日時設定モジュール、情報記録モジュール、及び計時モジュールのそれぞれを実行させることにより実現される機能は、通信部11、日時設定部12、情報記録部13、及び計時部14のそれぞれの機能と同様である。なお、コミュニケーション支援プログラムは、上述した各モジュールのうち、メインモジュール以外の一部のモジュールを備えていなくてもよい。
【0078】
[作用及び効果]
以上説明したように、コミュニケーション支援装置1は、第1端末T1を利用する第1ユーザの映像を第2端末T2に表示可能、且つ、第2端末T2を利用する第2ユーザの映像を第1端末T1に表示可能とすることにより、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援装置1であって、第1端末T1が取得した映像の映像情報を第1端末T1から受信し、受信した映像情報を第2端末T2に送信する主通信処理を実行する通信部11と、コミュニケーションを実行すべき予定日時を設定する日時設定部12と、を備え、通信部11は、日時設定部12により設定された予定日時に基づいて、コミュニケーションを開始すべき開始時刻を取得し、取得した開始時刻に応じたタイミングで主通信処理を自動的に開始する。
【0079】
コミュニケーション支援プログラムは、第1端末T1を利用する第1ユーザの映像を第2端末T2に表示可能、且つ、第2端末T2を利用する第2ユーザの映像を第1端末T1に表示可能とすることにより、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションを支援する処理を、コンピュータ10に実行させるコミュニケーション支援プログラムであって、コンピュータ10を、第1端末T1が取得した映像の映像情報を第1端末T1から受信し、受信した映像情報を第2端末T2に送信する主通信処理を実行する通信部11と、コミュニケーションを実行すべき予定日時を設定する日時設定部12と、として機能させ、通信部11は、日時設定部12により設定された予定日時に基づいて、コミュニケーションを開始すべき開始時刻を取得し、取得した開始時刻に応じたタイミングで主通信処理を自動的に開始する。
【0080】
コミュニケーション支援装置1及びコミュニケーション支援プログラムの少なくともいずれかによれば、第1ユーザ及び第2ユーザが互いの映像を見ながらコミュニケーションをとることが可能となる。具体的には、コミュニケーションの開始時刻に応じたタイミングで、第1端末T1により取得された第1ユーザ等の映像を第2端末T2に送信する主通信処理が自動的に開始される。このため、必ずしも各ユーザが通信の開始の操作を行う必要がないため、ユーザ間においてコミュニケーションをとる際の利便性を向上させることができる。
【0081】
コミュニケーション支援装置1では、通信部11は、開始時刻よりも前の時刻に主通信処理を自動的に開始する。これによれば、コミュニケーションの開始時刻が到来する前に主通信処理を開始することができるため、開始時刻になっても主通信処理が開始されていないという状況を回避することができる。
【0082】
コミュニケーション支援装置1では、通信部11は、第1端末T1又は第2端末T2に映像の表示を開始させるための表示開始情報を開始時刻に応じたタイミングで外部に送信する。これによれば、コミュニケーションの開始時刻に応じたタイミングで、単に映像情報を送受信するだけでなく当該映像情報を端末のディスプレイ等に表示させることができる。したがって、例えばコミュニケーションの予定日時をユーザが失念していた場合であっても映像の表示を開始することができるため、ユーザ間においてコミュニケーションをとる際の利便性を向上させることができる。
【0083】
コミュニケーション支援装置1では、通信部11は、開始時刻に応じたタイミングにおいて、第1端末T1の近傍の第1ユーザを検知可能な第1検知装置T13から、第1ユーザが検知されたことに関する情報である第1検知情報を受信した場合に、第1端末T1に映像の表示を開始させるための表示開始情報である第1表示開始情報を外部に送信する。これによれば、第1端末T1の近傍に第1ユーザが検知された場合にのみ第2ユーザの映像が第1端末T1に表示されるため、例えば第1端末T1の近傍に第1ユーザがいない場合に第2ユーザの映像が第1端末T1に表示されてしまうという状況を回避することができる。
【0084】
コミュニケーション支援装置1では、通信部11は、開始時刻に応じたタイミングにおいて、第1検知情報を受信しない場合に、第1ユーザが検知されないことに関する情報である第1非検知情報を外部に送信する。これによれば、例えば第1端末T1の近傍に第1ユーザがいない場合に、第1ユーザに対してコミュニケーションの予定日時が到来したことを通知することができる。
【0085】
コミュニケーション支援装置1では、通信部11は、開始時刻に応じたタイミングにおいて、第2端末T2の近傍の第2ユーザを検知可能な第2検知装置T23から、第2ユーザが検知されたことに関する情報である第2検知情報を受信した場合に、第2端末T2に映像の表示を開始させるための表示開始情報である第2表示開始情報を外部に送信する。これによれば、第2端末T2の近傍に第2ユーザが検知された場合にのみ第1ユーザの映像が第2端末T2に表示されるため、例えば第2端末T2の近傍に第2ユーザがいない場合に第1ユーザの映像が第2端末T2に表示されてしまうという状況を回避することができる。
【0086】
コミュニケーション支援装置1では、通信部11は、開始時刻に応じたタイミングにおいて、第2検知情報を受信しない場合に、第2ユーザが検知されないことに関する情報である第2非検知情報を外部に送信する。これによれば、例えば第2端末T2の近傍に第2ユーザがいない場合に、第2ユーザに対してコミュニケーションの予定日時が到来したことを通知することができる。
【0087】
コミュニケーション支援装置1では、通信部11は、第1ユーザ及び第2ユーザとは別の第3ユーザにより利用される第3端末T3との間で通信する副通信処理を実行する。これによれば、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションの様子を第3ユーザに知らせることが可能となるため、ユーザ間においてコミュニケーションをとる際の利便性を向上させることができる。
【0088】
コミュニケーション支援装置1では、通信部11は、取得した開始時刻に応じたタイミングで副通信処理を自動的に開始する。これによれば、必ずしも第3ユーザが通信の開始の操作を行う必要がないため、ユーザ間においてコミュニケーションをとる際の利便性を向上させることができる。
【0089】
コミュニケーション支援装置1は、第1ユーザと第2ユーザとの間で実行されたコミュニケーションに関する情報であるコミュニケーション情報を記録する情報記録部13を備え、通信部11は、情報記録部13により記録されたコミュニケーション情報を第3端末T3に送信する記録送信処理を自動的に開始する。これによれば、第1ユーザと第2ユーザとの間でのコミュニケーションの様子を事後的な報告として第3ユーザに知らせることが可能となるため、ユーザ間においてコミュニケーションをとる際の利便性を向上させることができる。
【0090】
[変形形態]
上述した実施形態は、当業者の知識に基づいて変更又は改良が施された様々な形態により実施可能である。
【0091】
例えば、上述した実施形態において、コミュニケーション支援装置1は、第1端末T1を利用する第1ユーザの映像を第2端末T2に表示可能、且つ、第2端末T2を利用する第2ユーザの映像を第1端末T1に表示可能としている。つまり、コミュニケーション支援装置1によって支援されるコミュニケーションは、第1ユーザと第2ユーザとの間での双方向での映像の授受を伴うものである。しかし、コミュニケーション支援装置1は、第1端末T1を利用する第1ユーザの映像を第2端末T2に表示可能であれば、第2端末T2を利用する第2ユーザの映像を第1端末T1に表示可能でなくてもよい。つまり、コミュニケーション支援装置1によって支援されるコミュニケーションは、第1ユーザと第2ユーザとの間での一方向での映像の授受を伴うものであってもよい。
【0092】
また、上述した実施形態において、第1端末T1、及び、当該第1端末T1を利用する第1ユーザのそれぞれは単数とされている。しかし、第1端末T1、及び、当該第1端末T1を利用する第1ユーザのそれぞれは複数存在していてもよい。つまり、複数の第1端末T1が存在しており、且つ、各第1端末T1を利用する複数の第1ユーザが存在していてもよい。同様に、第2端末T2、及び、当該第2端末T2を利用する第2ユーザのそれぞれは単数とされている。しかし、第2端末T2、及び、当該第2端末T2を利用する第2ユーザのそれぞれは複数存在していてもよい。つまり、複数の第2端末T2が存在しており、且つ、各第2端末T2を利用する複数の第2ユーザが存在していてもよい。また、同様に、第3端末T3、及び、当該第3端末T3を利用する第3ユーザのそれぞれは単数とされている。しかし、第3端末T3、及び、当該第3端末T3を利用する第3ユーザのそれぞれは複数存在していてもよい。つまり、複数の第3端末T3が存在しており、且つ、各第3端末T3を利用する複数の第3ユーザが存在していてもよい。
【0093】
また、上述した実施形態において、コミュニケーション支援処理の各ステップの順序は必ずしも図2に示された順序に限定されない。例えば、ステップS18及びステップS20について、ステップS18とステップS20とが同時に開始されてもよく、ステップS20が先に開始されてもよい。また、ステップS22~ステップS26、及び、ステップS28~ステップS32について、ステップS22~ステップS26とステップS28~ステップS32とが同時に開始されてもよく、ステップS28~ステップS32が先に開始されてもよい。また、ステップS16~ステップS20、及び、ステップS22~ステップS32について、ステップS16~ステップS20とステップS22~ステップS32とが同時に開始されてもよく、ステップS22~ステップS32が先に開始されてもよい。
【0094】
また、上述した実施形態において、日時設定部12は、第3ユーザの希望に応じて予定日時を設定してもよい。具体的には、日時設定部12は、第3端末T3から受信した希望日時情報に基づいて予定日時を設定してもよい。この場合、例えば、第2ユーザの代わりに、第2ユーザの身内等である第3ユーザがレッスンの予約等を行うことも可能である。なお、このとき、「希望日時情報」とは、コミュニケーションを実行すべき予定日時として第3ユーザが希望する日時に関する情報であってもよい。
【符号の説明】
【0095】
1 コミュニケーション支援装置
10 コンピュータ
11 通信部
12 日時設定部
13 情報記録部
14 計時部
T1 第1端末
T2 第2端末
T3 第3端末
T11,T21,T31 カメラ
T12,T22,T32 ディスプレイ
T13 第1検知装置
T23 第2検知装置

図1
図2