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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022163348
(43)【公開日】2022-10-26
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20221019BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20221019BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021068221
(22)【出願日】2021-04-14
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】田中 淑貴
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA24
5E555AA80
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA23
5E555BB03
5E555BB05
5E555BB23
5E555BC08
5E555BC19
5E555BE01
5E555BE10
5E555CA44
5E555CB78
5E555DB42
5E555DC11
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】移動体内で文章を作成する際の乗り物酔いを防ぐ。
【解決手段】移動体の加速度が小さい低加速度状態が継続される低加速度状態継続時間を予測し、前記低加速度状態続時間に基づいて、所定の文章を画面に表示させる時間である文章表示時間を決定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体の加速度が小さい低加速度状態が継続される低加速度状態継続時間を予測する走行状態予測部と、
前記低加速度状態継続時間に基づいて、所定の文章を画面に表示させる時間である文章表示時間を決定する文章表示時間決定部と、を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記低加速状態は、前記移動体の加速度および角速度が小さい状態である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記移動体の走行状態を検出する走行状態検出部をさらに有し、
前記走行状態予測部は、前記走行状態検出部により検出された走行状態が前記低加速度状態であるときに、前記低加速度状態継続時間を予測する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記走行状態予測部は、前記移動体の走行予定ルートに基づいて、前記移動体の走行状態を予測する、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記走行状態予測部は、前記移動体が停車しているならば、信号情報に基づいて、前記低加速度状態継続時間として、前記移動体が停車している状態が継続する時間を予測する、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記走行状態予測部は、前記移動体が渋滞した車線を走行している間は、前記低加速度状態は継続しないと判断する、請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記文章表示時間決定部は、前記低加速度状態継続時間が閾値以上であるときに、前記文章表示時間を決定する、請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記閾値は、前記所定の文章の量に基づいて決定される、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータで実行される情報処理方法であって、
移動体の加速度が小さい低加速度状態が継続される低加速度状態継続時間を予測する走行状態予測工程と、
前記低加速度状態続時間に基づいて、所定の文章を画面に表示させる時間である文章表示時間を決定する文章表示時間決定工程と、を有する情報処理方法。
【請求項10】
請求項9に記載の情報処理方法を、コンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【請求項11】
請求項10に記載の情報処理プログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、キーボードなどの入力装置を用いた文章入力だけでなく、マイクを用いた音声入力による文章入力も可能である(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-122768号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、文章を完成するためには、入力された文章の内容の確認、修正する必要があり、このとき、画面に表示された文章を読む必要がある。自動車などの移動体内で文章を作成する際、この画面に表示された文章を読む作業を移動体の加減速時に行うと乗り物酔いになってしまう可能性がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題としては、移動体内で文章を作成する際の乗り物酔いを防ぐことが一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、移動体の加速度および角速度が小さい低加速度状態が継続される低加速度状態継続時間を予測する走行状態予測部と、前記低加速度状態続時間に基づいて、所定の文章を画面に表示させる時間である文章表示時間を決定する文章表示時間決定部と、を有する。
【0007】
請求項8に記載の発明は、コンピュータで実行される情報処理方法であって、移動体の加速度および角速度が小さい低加速度状態が継続される低加速度状態継続時間を予測する走行状態予測工程と、前記低加速度状態続時間に基づいて、所定の文章を画面に表示させる時間である文章表示時間を決定する文章表示時間決定工程と、を有する。
【0008】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の情報処理方法を、コンピュータにより実行させる。
【0009】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の情報処理プログラムを記憶している。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施例に係る情報処理装置100を示す図である。
図2】車両の走行状態が低加速度状態であることが検出された際に情報処理装置100において行われる処理動作の一例を示す図である。
図3】情報処理装置100の機能の分散の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、移動体の加速度が小さい低加速度状態が継続される低加速度状態継続時間を予測する走行状態予測部と、前記低加速度状態続時間に基づいて、所定の文章を画面に表示させる時間である文章表示時間を決定する文章表示時間決定部と、を有する。このように、本実施形態では、低加速度状態継続時間に基づいた文章表示時間の間のみ、利用者により入力された文章が画面に表示される。本実施形態において、文章表示時間の移動体の加速度が小さい。つまり、本実施形態では、文章表示時間では、移動体は、停車しているか、ほぼ定速で走行している。このため、本実施形態は、移動体が加減速をしているときには、利用者が入力した文章が画面に表示されることがない。このため、本実施例では、移動体内で文章を作成する際の乗り物酔いを防ぐことが可能である。
【0012】
前記低加速状態は、前記移動体の加速度および角速度が小さい状態であるようにしても良い。このようにすることで、移動体が、停車しているか、ほぼ直線の道路をほぼ定速で走行しているのみに、利用者が入力した文章が画面に表示されることになる。よって、移動体が加減速をしているときや、移動体がカーブを走行しているときには、利用者が入力した文章が画面に表示されることがなくなり、移動体内で文章を作成する際の乗り物酔いを防ぐことがより可能になる。
【0013】
前記情報処理装置は、前記移動体の走行状態を検出する走行状態検出部をさらに有し、
前記走行状態予測部は、前記走行状態検出部により検出された走行状態が前記低加速度状態であるときに、前記低加速度状態継続時間を予測するようにしても良い。このようにすることで、移動体の走行状態が低加速度状態であるときに、低加速度状態がどの程度計測するのかを確認することが可能になる。
【0014】
前記走行状態予測部は、前記移動体の走行予定ルートに基づいて、前記移動体の走行状態を予測するようにしても良い。このようにすることで、ほぼ直線の道路のほぼ定速での走行が予測される時間に、画面に利用者が入力した文章を表示させ、利用者に文章を確認、修正させることが可能になる。
【0015】
前記走行状態予測部は、前記移動体が停車しているならば、信号情報に基づいて、前記低加速度状態継続時間として、前記移動体が停車している状態が継続する時間を予測するようにしても良い。このようにすることで、信号待ちの停車時間に、画面に利用者が入力した文章を表示させ、利用者に文章を確認、修正させることが可能になる。
【0016】
前記走行状態予測部は、前記移動体が渋滞した車線を走行している間は、前記低加速度状態は継続しないと判断するようにしても良い。このようにすることで、走行予定ルートに基づいて低加速度状態が継続されることが予測される場合であっても、走行車線が渋滞している場合は、利用者が入力した文章が画面に表示されることがなくなり、渋滞走行時の停車と発進の繰り返しによる車酔いを防ぐことが可能になる。
【0017】
前記文章表示時間決定部は、前記低加速度状態継続時間が閾値以上であるときに、前記文章表示時間を決定するようにしても良い。このようにすることで、低加速度状態継続時間が閾値より小さいとき、つまり、低加速状態継続時間が短いときは、文章表示時間が決定されず、利用者により入力された文章がディスプレイ170の画面に表示されないことになる。このため、利用者により入力された文章が短い時間だけ画面に表示されることを防ぐことが可能になり、画面の表示が頻繁に切り替わることを防ぐことが可能になる。
【0018】
前記閾値は、前記所定の文章の量に基づいて決定されるようにしても良い。このようにすることで、文章表示時間を利用者に入力された文章の長さに応じた時間にすることが可能になる。このため、利用者が入力文章を確認し終えるまで、入力文章を画面に表示することが可能になる。
【0019】
本発明の一実施形態にかかる情報処理方法は、コンピュータで実行される情報処理方法であって、移動体の加速度が小さい低加速度状態が継続される低加速度状態継続時間を予測する走行状態予測工程と、前記低加速度状態続時間に基づいて、所定の文章を画面に表示させる時間である文章表示時間を決定する文章表示時間決定工程と、を有する。このように、本実施形態では、低加速度状態継続時間に基づいた文章表示時間の間のみ、利用者により入力された文章が画面に表示される。本実施形態において、文章表示時間の移動体の加速度が小さい。つまり、本実施形態では、文章表示時間では、移動体は、停車しているか、ほぼ定速で走行している。このため、本実施形態は、移動体が加減速をしているときには、利用者が入力した文章が画面に表示されることがない。このため、本実施例では、移動体内で文章を作成する際の乗り物酔いを防ぐことが可能である。
【0020】
本発明の一実施形態に係る情報処理プログラムは、上記の情報処理方法を、コンピュータに実行させる。このため、本実施形態では、コンピュータを用いて、移動体内で文章を作成する際の乗り物酔いを防ぐことが可能である。
【0021】
本発明の一実施形態に係るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、上記の振動信号生成プログラムを記憶している。このため、本実施形態では、上記の情報処理プログラムを、機器に組み込む以外にも単体で流通することが可能であり、バージョンアップ等を容易に行うことが可能である。
【実施例0022】
<情報処理装置100>
図1は、本発明の一実施例に係る情報処理装置100を示す図である。情報処理装置100は、車両に設置された装置(例えば、ナビゲーションシステム)や、車両に乗車した者が使用する装置(例えば、パーソナルコンピュータやタブレット)である。
【0023】
情報処理装置100は、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、入力部140と、マイク150と、スピーカ160と、ディスプレイ170と、を有する。制御部110は、コンピュータにより構成される。記憶部120は、情報を記憶する記憶装置であり、例えば、ハードディスクやメモリである。通信部130は、他の装置との間で情報の送受信を行うための通信装置である。入力部140は、利用者から入力を受ける装置であり、例えば、キーボードやタッチパネルである。
【0024】
制御部110は、走行状態検出部111と、走行状態予測部112と、文章作成部113と、文章表示時間決定部114と、表示制御部115と、を有する。
【0025】
走行状態検出部111は、車両の走行状態を検出する。走行状態検出部111は、車両の走行状態として、例えば、車両の加速度や角速度に関する情報を取得する。車両の加速度や角速度に関する情報は、これらの情報が得られるセンサを情報処理装置100が備えるようにし、走行状態検出部111が、これらのセンサから取得するようにするようにしても良いし、車両に設置されたセンサから取得するようにしても良い。
【0026】
走行状態予測部112は、車両の走行状態を予測する。走行状態予測部112は、例えば、走行状態検出部111により検出された走行状態が、車両の加速度や角速度が小さい低加速度状態であるときに、この低加速度状態が継続する時間である低加速度状態継続時間を予測する。停車しているときは、加速度と角速度はゼロであり、ほぼ直線の道路をほぼ定速で走行しているときは、加速度と角速度は小さい。つまり、低加速度状態継続時間は、停車時間や、ほぼ直線の道路のほぼ定速での走行が継続する時間である。
【0027】
例えば、車両が信号待ちの停車をしているときは、走行状態予測部112は、信号情報に基づいて、低加速度状態が継続される時間として、車両が停車している状態が継続する時間を予測すると良い。走行状態予測部112は、信号情報として、例えば、TSPS(Traffic Signal Prediction Systems)において提供される信号情報を取得するようにすると良い。TSPSにおい提供される信号情報は、信号機の信号が変わるタイミングを含んでいる。そこで、走行状態予測部112は、信号情報に基づいて車両が停車している状態が継続する時間を予測する際に、例えば、赤信号が継続する間は車両が停車している状態が継続すると判断するようにすると良い。
【0028】
また、走行状態予測部112は、車両の走行予定ルートを取得し、この走行予定ルートに基づいて、車両の走行状態を予測すると良い。走行予定ルートは、走行予定ルートを作成する装置を情報処理装置100が備えるようにし、この装置から取得するようにしても良いし、情報処理装置100とは別個の装置から取得するようにしても良い。
【0029】
例えば、高速道路は、信号がなく、カーブが緩やかである。このため、高速道路を走行しているときは、車両の加速度および角速度が小さい低加速度状態が継続する。そこで、走行状態予測部112は、車両の走行予定ルートに基づいて車両の走行状態を予測する際に、例えば、車両が高速道路を走行する間は、低加速度状態が継続すると判断するようにすると良い。
【0030】
走行予定ルートに基づいて低加速度状態が継続されることが予測される場合であっても、走行車線が渋滞している場合は、その車線を走行している間に、停車と発進が繰り返されることになる。つまり、車両が渋滞した車線を走行している間は、加減速が繰り返されることになる。そこで、走行状態予測部112は、渋滞情報を取得し、取得された渋滞情報により車両が渋滞した車線を走行すると予測されるならば、車両が渋滞した車線を走行している間は、低加速度状態は継続しないと判断するようにすると良い。走行状態予測部112は、渋滞情報として、例えば、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System)において提供される渋滞情報を取得するようにすると良い。
【0031】
文章作成部113は、利用者からの入力に基づいた文章を作成する。利用者は、入力部140や、マイク150を用いた音声入力により、文章の入力を行う。文章作成部113は、例えば、走行状態検出部111により検出された走行状態が低加速度状態であるときは、入力部140による文章入力と音声入力による文章入力の両方を受け、走行状態検出部111により検出された走行状態が低加速度状態でないときは、音声入力による文章入力のみを受けるようにすると良い。音声入力による文章入力を受ける際、文章作成部113は、チャットボットを用いると良い。つまり、文章作成部113は、スピーカ160により質問文の音声を出力し、その質問文に対する回答をマイク150により受けることで、音声入力による文章入力を受けるようにすると良い。
【0032】
文章表示時間決定部114は、文章作成部113により作成された文章、つまり、利用者により入力された文章をディスプレイ170の画面に表示する時間である文章表示時間を、低加速度状態継続時間に基づいて決定する。文章表示時間は、低加速度状態継続時間全体であっても良いし、低加速度状態継続時間のうちの一部の時間であっても良い。
【0033】
例えば、低加速度状態が継続される時間を赤信号が継続する時間であるとした場合、文章表示時間決定部114は、文章表示時間を、赤信号が継続する時間にすると良い。また、低加速度状態が継続される時間を車両が高速道路を走行する時間とした場合、文章表示時間決定部114は、文章表示時間を、車両が高速道路を走行する時間にすると良い。
【0034】
表示制御部115は、ディスプレイ170の画面表示を制御する。表示制御部115は、例えば、利用者から入力された文章を文章表示時間のみに表示するように、ディスプレイ170の画面表示を制御する。つまり、本実施例では、利用者により入力された文章は、文章表示時間以外の時間にはディスプレイ170の画面に表示されない。
【0035】
このように、本実施例では、低加速度状態継続時間に基づいた文章表示時間の間のみ、利用者により入力された文章が画面に表示される。本実施例において、文章表示時間の車両の加速度および角速度が小さい。つまり、本実施例では、文章表示時間では、車両は、停車しているか、ほぼ直線の道路をほぼ定速で走行している。このため、本実施例は、車両が加減速をしているときや、車両がカーブを走行しているときには、利用者が入力した文章が画面に表示されることがない。このため、本実施例では、車両内で文章を作成する際の乗り物酔いを防ぐことが可能である。
【0036】
文章表示時間決定部114は、低加速度状態継続時間が閾値以上であるときのみ、文章表示時間を決定するようにする良い。このようにすることで、低加速度状態継続時間が閾値より小さいとき、つまり、低加速状態継続時間が短いときは、文章表示時間が決定されず、利用者により入力された文章がディスプレイ170の画面に表示されないことになる。このため、利用者により入力された文章が短い時間だけ画面に表示されることを防ぐことが可能になり、画面の表示が頻繁に切り替わることを防ぐことが可能になる。
【0037】
上記の閾値は、例えば、利用者により入力された文章の長さに基づいた値にすると良い。このようにすることで、文章表示時間を利用者に入力された文章の長さに応じた時間にすることが可能になる。このため、利用者が入力文章を確認し終えるまで、入力文章を画面に表示することが可能になる。
【0038】
なお、上記では、文章表示時間を、利用者により入力された文章を画面に表示する時間としたが、文章表示時間は、内容を確認するために凝視する必要がある所定の文章(例えば、お勧めのスポットを紹介する文章)を表示する時間を含むようにしても良い。
【0039】
図2は、車両の走行状態が低加速度状態であることが検出された際に情報処理装置100において行われる処理動作の一例を示す図である。走行状態予測部112が、低加速度状態が継続する時間である低加速度状態継続時間を予測する(S201)。文章表示時間決定部114は、低加速度状態継続時間が閾値以上でならば(S202、YES)、利用者により入力された文章をディスプレイ170の画面に表示する時間である文章表示時間を決定する(S203)。
【0040】
<複数の装置による構成>
情報処理装置100の機能は、1つの装置がすべて備えるようにしても良いし、2以上の装置に分散するようにしても良い。例えば、図3に示すように、情報処理装置100の機能を、装置1と装置2に分散するようにすると良い。装置1は、車両に設置される装置(例えば、ナビゲーションシステム)であり、装置2は、車両に乗車した者が使用する装置(例えば、パーソナルコンピュータやタブレット)である。
【0041】
図3に示した例では、装置1の制御部が、走行状態検出部111と、走行状態予測部112と、文章表示時間決定部114と、を有し、装置2の制御部が、文章作成部113と、表示制御部115と、を有している。図3に示した例では、装置2の入力部、マイクにより入力された文章を装置2のディスプレイの画面に表示する時間である文章表示時間を、装置1の制御部の文章表示時間決定部114が決定する。
【0042】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に記載した本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
【符号の説明】
【0043】
100 情報処理装置
110 制御部
111 走行状態検出部
112 走行状態予測部
113 文章作成部
114 文章表示時間決定部
115 表示制御部
120 記憶部
130 通信部
140 入力部
150 マイク
160 スピーカ
170 ディスプレイ
図1
図2
図3