(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022163510
(43)【公開日】2022-10-26
(54)【発明の名称】ティシューケース
(51)【国際特許分類】
B65D 83/08 20060101AFI20221019BHJP
A61L 9/12 20060101ALI20221019BHJP
A47K 10/20 20060101ALI20221019BHJP
A47K 10/42 20060101ALI20221019BHJP
【FI】
B65D83/08 A
A61L9/12
A47K10/20 A
A47K10/42 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021068500
(22)【出願日】2021-04-14
(71)【出願人】
【識別番号】391021226
【氏名又は名称】株式会社カーメイト
(74)【代理人】
【識別番号】100091306
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 友一
(74)【代理人】
【識別番号】100174609
【弁理士】
【氏名又は名称】関 博
(72)【発明者】
【氏名】佐久間 雅博
(72)【発明者】
【氏名】廣木 直人
【テーマコード(参考)】
3E014
4C180
【Fターム(参考)】
3E014LA09
4C180AA03
4C180CA08
4C180MM06
(57)【要約】
【課題】簡易な構成で、香りの切り替えを可能とし、かつ香料による変質の心配のないティシューケースを提供する。
【解決手段】ティシューペーパー52を収容するケース本体12の天板16に取出し用の開口部18を備えたティシューケース10であって、ケース本体12にティシューペーパー52を収容した際に、ティシューペーパー52と天板16との間に位置する側壁14a又は天板16に設けた芳香剤ガイド20と、芳香剤ガイド20に支持される芳香剤30と、を有し、芳香剤ガイド20は、開口部18を介して対を成すように配置され、対向面には天板16の配置方向に沿った溝が設けられ、芳香剤30は、溝に挿入されることで支持されることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ティシューペーパーを収容するケース本体の天板に取出し用の開口部を備えたティシューケースであって、
前記ケース本体にティシューペーパーを収容した際に、当該ティシューペーパーと前記天板との間に位置する側壁又は前記天板に設けた芳香剤ガイドと、
前記芳香剤ガイドに支持される芳香剤と、を有し、
前記芳香剤ガイドは、前記開口部を介して対を成すように配置され、対向面には前記天板の配置方向に沿った溝が設けられ、
前記芳香剤は、前記溝に挿入されることで支持されることを特徴とするティシューケース。
【請求項2】
前記芳香剤ガイドは、耐香料性を有する部材により構成されていることを特徴とする請求項1に記載のティシューケース。
【請求項3】
前記芳香剤ガイドは、前記側壁に設けられた溝に配置される板状部材により構成されていることを特徴とする請求項2に記載のティシューケース。
【請求項4】
前記側壁に設けられた溝が蟻溝であることを特徴とする請求項3に記載のティシューケース。
【請求項5】
前記芳香剤は、板状部材により構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のティシューケース。
【請求項6】
前記芳香剤は、板状部材に液体香料を含浸させて構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のティシューケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ティシューケースに係り、特に、ティシューペーパーに香りを付与するのに好適なティシューケースに関する。
【背景技術】
【0002】
使用時に香りを楽しんだり、室内に香りを拡散させたりすることを目的として、ティシューペーパーに香りを付与するための構造を持つティシューケースが提案されている。その構成は多岐に亙るが例えば特許文献1-3のようなものが知られている。
【0003】
特許文献1に開示されているティシューケースは、ケース上面に設けられたティシューペーパー取り出し口近傍に香料を含浸させた樹脂シートを取り付けるという構成を基本としている。樹脂シートは、香料に対するバリア性を有するシートに挟まれており、ティシューペーパー取り出し口に対応した位置にスリットが設けられている。
【0004】
特許文献2に開示されているティシューケースは、芳香剤を収容したメッシュ袋をティシューペーパー取り出し口近傍に配置する構成を基本としている。また、特許文献2では、香りを室内に拡散させるために、ティシューペーパー取り出し口が下面を向くようにケースを配置することが望ましい旨記載されている。
【0005】
特許文献3に開示されているティシューケースは、既存の袋やケースから取り出したティシューペーパーを収容する収容部と、この収容部に配置する落とし蓋とを基本として構成されている。落とし蓋には、ティシューペーパー取り出し口が設けられており、この取り出し口の周囲に、芳香剤を収容する芳香剤収容部が配置されている。
【0006】
上記特許文献に開示されているティシューケースであればいずれも、使用するティシューペーパーに香りを付与することができる。しかし、特許文献1に開示されているティシューケースは、芳香剤をケースに溶着しているため、場合に応じて香りを変更する事ができない。また、芳香剤の香りが尽きた場合には、ケース自体を交換する必要がある。
【0007】
特許文献2に開示されているティシューケースは、袋に収容した芳香剤が直接ケース本体や、ティシューペーパーを収容した箱に触れることとなる。このため、芳香剤の種類によっては、ティシューケースが香料に侵されてしまう可能性がある。
【0008】
さらに特許文献3に開示されているティシューケースは、落とし蓋の構成が複雑で、部品点数が多くなり、製造コストがかさむこととなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】実開昭61-146285号公報
【特許文献2】特開平11-49257号公報
【特許文献3】特開2001-29261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明では、上記特許文献に開示されているティシューケースの問題点を解決し、簡易な構成で、香りの切り替えを可能とし、かつ香料による変質の心配のないティシューケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するための本発明に係るティシューケースは、ティシューペーパーを収容するケース本体の天板に取出し用の開口部を備えたティシューケースであって、前記ケース本体にティシューペーパーを収容した際に、当該ティシューペーパーと前記天板との間に位置する側壁又は前記天板に設けた芳香剤ガイドと、前記芳香剤ガイドに支持される芳香剤と、を有し、前記芳香剤ガイドは、前記開口部を介して対を成すように配置され、対向面には前記天板の配置方向に沿った溝が設けられ、前記芳香剤は、前記溝に挿入されることで支持されることを特徴とする。
【0012】
また、上記のような特徴を有するティシューケースにおいて前記芳香剤ガイドは、耐香料性を有する部材により構成されていることが望ましい。このような特徴を有する事により、ティシューケース本体のみならず、芳香剤ガイドも香料による悪影響の心配が無くなる。
【0013】
また、上記のような特徴を有するティシューケースにおいて前記芳香剤ガイドは、前記側壁に設けられた溝に配置される板状部材により構成されていると良い。このような特徴を有する事により、整形が容易となり製造コストを抑えることが可能となる。
【0014】
また、上記のような特徴を有するティシューケースでは、前記側壁に設けられた溝を蟻溝としても良い。このような特徴を有する事により、芳香剤ガイドを溝に配置した際、芳香剤ガイドが溝の開口部から脱落してしまうことを防ぐことができる。
【0015】
また、上記のような特徴を有するティシューケースにおいて前記芳香剤は、板状部材により構成されていると良い。このような特徴を有する事により、液状の芳香剤のようにこぼれる虞が無く、扱いが容易となる。また、保管や運搬時におけるスペースの削減にも寄与することができる。
【0016】
さらに、上記のような特徴を有するティシューケースにおいて前記芳香剤は、板状部材に液体香料を含浸させて構成するものであると良い。このような特徴を有する事により、より香りの高い液体香料の特徴も活かすことが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
上記のような特徴を有するティシューケースによれば、簡易な構成で、香りの切り替えを可能とし、かつ香料による変質の心配が無い。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】第1実施形態に係るティシューケースの構成を示す分解斜視図である。
【
図2】
図1におけるA-B-C-D断面を示す図である。
【
図3】実施形態に係るティシューケースを構成する芳香剤ガイドの構成を示す図である。
【
図4】第2実施形態に係るティシューケースの構成を示す分解斜視図である。
【
図5】芳香剤ガイドの断面形状をコ字型とする場合の例を示す斜視図である。
【
図6】芳香剤ガイドを一対の溝間に掛け渡す場合の例を示す斜視図である。
【
図7】側壁に溝を設けずに配置するタイプの芳香剤ガイドの例を示す斜視図である。
【
図8】応用形態に係るティシューケースの構成を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明のティシューケースに係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明を実施するための好適な形態の一部に過ぎない。よって、同様な効果を奏する限りにおいて、構成の一部に変更を加えたとしても、本発明の一部とみなすことができる。
【0020】
[第1実施形態]
まず、
図1から
図3を参照して、第1実施形態に係るティシューケースについて説明する。なお、図面において、
図1は、第1実施形態に係るティシューケースの構成を示す分解斜視図である。
図2は、
図1におけるA-B-C-D断面を示す図である。また、
図3は、実施形態に係るティシューケースを構成する芳香剤ガイドの構成を示す図である。本実施形態に係るティシューケース10は、ケース本体12と、芳香剤ガイド20、及び芳香剤30を基本として構成する。
【0021】
ケース本体12は、ティシューペーパー52を収容する収容部14と、ティシューペーパー52を取り出すための開口部18を備えた天板16とを有する。収容部14は、側壁(長手方向に沿った側壁14a、長手方向端部に位置する側壁14b)と底板14cとを有し、箱状や袋状のケース50に収められたティシューペーパー52、あるいはこれらのケース50から取り出されたティシューペーパー52を収容可能な空間(以下、収容部と称す)を構成している。
【0022】
本実施形態のケース本体12では、収容部14と天板16とを一体構造とし、長手方向端部に位置する一方の側壁14bを分離可能な構成としている。このような構成とした場合、ケース本体12に対して側方からティシューペーパー52(箱状や袋状のケース50に収容された物も含む)を収容することができる。分離可能とされている側壁14bは、磁石等の吸着部材や、面ファスナー等(いずれも不図示)を介して着脱可能とし、収容部14の内部空間側に位置する板面にボス状の凸部を設けることで面方向のズレを防止する構造としている。なお、当然ながら、側壁14bの開閉(着脱)は、単に嵌め合いによるものであっても良い。
【0023】
ケース本体12にティシューペーパー52を収容した際、ティシューペーパー52と天板16との間の空間に位置する側壁14aの一部には、天板16の長手方向に沿った溝14a1が設けられている。溝14a1の長さは、特に限定するものでは無いが、詳細を後述する芳香剤30のサイズに合わせたものとすることが望ましい。
【0024】
本実施形態では、ケース本体12を平面視した際に、溝14a1の長さの半分程度(少なくとも半分)が開口部18とオーバーラップする長さとしている。また、溝14a1の形態は、断面が台形となる形状、いわゆる蟻溝としている。このような構成とすることで、詳細を後述する芳香剤ガイド20を溝14a1に配置した際、芳香剤ガイド20が溝14a1の開孔部側(側壁14aの内側板面)から抜け落ちる事を防ぐことができる。
【0025】
芳香剤ガイド20は、ケース本体12に設置され、芳香剤30を支持する役割を担う要素である。本実施形態では、
図3(A)から(C)に示すように、平板状に形成した部材を折り曲げる事で構成している。なお、
図3において(A)は、芳香剤ガイド20を展開した形態を示す図である。また、同図(B)は、溝14a1の側壁に当接する部位であるガイド側壁20aを折り曲げた状態を示す図である。さらに同図(C)は、ガイド端部20bを折り曲げ、芳香剤ガイド20を形成した状態を示す図である。
【0026】
このような構成の芳香剤ガイド20は、金属やPET、PPなどの耐香料性の高い部材により構成すると良い。これにより、ケース本体12だけでなく、芳香剤ガイド20そのものに対しても、芳香剤30の香料による変質など、悪影響が及ぶ心配が無くなる。また、芳香剤ガイド20の材質に関わらず、芳香剤ガイド20をケース本体12に設置する事により、ケース本体12に直接芳香剤(香料)が触れる事が無くなり、ケース本体12が香料による悪影響を受ける事は無い。さらに、芳香剤ガイド20を板状部材を折り曲げ形成して構成することで、整形が容易となり、製造コストを抑えることが可能となると共に、在庫保管時のスペース削減にもつながる。
【0027】
芳香剤30は、ティシューペーパー52に対して香り付けを行うための要素である。本実施形態では、芳香剤ガイド20に支持される構成を採るため、芳香剤30を板状部材により構成することとしている。芳香剤30を板状部材により構成することで、液状の芳香剤に比べて扱いが容易となり、こぼれや漏れの心配が無くなる。また、保管や運搬時におけるスペースの削減にも寄与することができる。
【0028】
また、芳香剤30のサイズについても、芳香剤ガイド20の長さと、対を成す芳香剤ガイド20の配置幅に合わせたサイズとしている。具体的には、芳香剤30を構成する板状部材を芳香剤ガイド20に挿入して設置した際、挿入方向に位置する板面の半分程度が天板16に設けた開口部18とオーバーラップする挿入長さを有し、対を成す芳香剤ガイド20による支持状態が維持される挿入幅を有するサイズとしている。
【0029】
このため芳香剤30を構成する板状部材には、ティシューケース10を平面視した際に開口部18と重なる位置に、開口部18と同等、あるいは開口部18よりも一回りおおきいサイズの切欠き32を設けるようにしている。このような構成とすることで、開口部18からティシューペーパー52を引き出す際に、芳香剤30が引き出しの妨げとなる虞が無い。また、芳香剤30のサイズをケース本体12を構成する天板16のサイズの半分以下のサイズとしたことで、芳香剤30を製造する際のコストを抑えることが可能となる。さらに、ティシューペーパー52に付与する香りを使用上好ましい微香とすることもできる。
【0030】
このような構成の芳香剤30は、上記のような形態的特徴を満たしていれば、具体的な構造を限定するものでは無い。例えば、香料を含浸させた部材を板状に凝結することで構成しても良いし、多孔質部の板状部材に液体の香料を含浸させて構成しても良い。液体香料を含浸させる場合には、より香りの高い液体香料の特徴も活かすことができる。
【0031】
[作用・効果]
上記のような構成のティシューケース10では、ケース本体12の側面から芳香剤30の出し入れを行う事ができる。また、芳香剤30のサイズをケース本体12の平面視サイズに比べて小型とし、開口部18の位置に合わせた切欠き32を設けるようにしたことで、ティシューペーパー52をケース本体12に収容した状態のまま、芳香剤30を出し入れすることもできる。このため、ケース本体12を簡易な構成とした上で、ケース本体12の側壁14bを取り外すだけで香りの切り替え(芳香剤30の交換)を行うことができる。
【0032】
また、ケース本体12に対して、芳香剤ガイド20を設けた上で芳香剤30を配置する構成としたため、ケース本体12に香料の影響による変質等の悪影響が生じる恐れが無い。
【0033】
[第2実施形態]
次に、
図4を参照して、第2実施形態に係るティシューケース10Aついて説明する。本実施形態に係るティシューケース10Aの殆どの構成は、上述した第1実施形態に係るティシューケース10と同様である。よって、その機能を同様とする箇所には同一符号を附して、詳細な説明は省略するものとする。
【0034】
本実施形態に係るティシューケース10Aと、第1実施形態に係るティシューケース10との相違点は、ケース本体12の開閉構造にある。具体的には、第1実施形態に係るティシューケース10では、ケース本体12の長手方向端部に位置する側壁14bの一方を着脱することでケース本体12の開閉を成すようにしていた。これに対して本実施形態に係るティシューケース10Aでは、ケース本体12を構成する側壁14bに加え、底板14cも同時に着脱可能な構成としている。
【0035】
具体的には、ケース本体12を構成する側壁14a,14bのうち、長手方向に沿って配置される側壁14aの対向面に、底板14cを挿入するためのガイド溝14a2を設け、このガイド溝14a2に、底板14cを挿入することで、挿入された底板14c支持する構成としている。また、本実施形態では、開閉側端部に位置する側壁14bを底板14cに固定することで、底板14cの引き出し、挿入と共に、側壁14bの着脱も成されるようにしている。
【0036】
その他の構成は、上述した第1実施形態に係るティシューケース10と同様である。なお、
図4においては、芳香剤ガイド20、及び芳香剤30の記載を省略している。具体的な配置、及び構造は、第1実施形態に係る芳香剤ガイド20、及び芳香剤30と同様だからである。
【0037】
[作用・効果]
このような構成のティシューケース10Aでは、ケース本体12から引き出した(分離した)底板14cにティシューペーパー52を載置し、底板14cをガイド溝14a2に挿入することで、ティシューペーパー52の設置を完了することができる。また、ティシューペーパー52を取り出したタイミングで、芳香剤30の交換を行う事もできる。
【0038】
よって、本実施形態に係るティシューケース10Aも、簡易な構成とした上で、香りの切り替えを可能とすることができる。また、ケース本体12が香料の影響により変質するといった心配も無い。
【0039】
[変形例]
上記実施形態では、芳香剤ガイド20について、ケース本体12からの脱落防止を考慮して、芳香剤ガイド20を配置する溝14a1を蟻溝とし、芳香剤ガイド20は、断面形状が蟻溝に合致する形態(台形)となる旨記載した。しかしながら、両面テープや接着剤など、溝14a1に対する脱落防止措置を取ることができれば、溝14a1の形状は、単なるコ字型とし、芳香剤ガイド20も、
図5に示すようなチャンネル型(断面コ字型)としても良い。
【0040】
また、芳香剤ガイド20を
図6に示す形態のように、対を成す側壁14aに設けられた一対の溝14a1に掛け渡されるような形態とした場合には、溝14a1の断面形状をコ字状とした場合であっても、脱落防止措置を講ずる必要が無くなる。なお、このような構成とする場合、一対の溝14a1に掛け渡されるガイド板面20cに、開口20c1や図示しない切欠きを設け、芳香成分がティシューペーパー52側に移行することができるようにすると良い。
【0041】
さらに、芳香剤ガイド20は、必ずしもケース本体12の側壁14aに溝14a1を設け、この溝14a1に配置するものでなくても良い。例えば
図7に示すように、芳香剤ガイド20における側壁14aとの対向面に嵌合突起20dを設けると共に側壁14aには嵌合穴(不図示)を設けるようにしても良い。このような構成では、芳香剤ガイド20の嵌合突起20dを側壁14aの嵌合穴に嵌合させることで、側壁14aに対して芳香剤ガイドを配置することができるため、溝14a1が不要となる。
【0042】
[応用形態]
上記実施形態に係るティシューケース10,10Aは、いずれもケース本体12の長手方向に沿って配置される側壁14aに、芳香剤ガイド20を配置する構成としていた。このため、ケース本体12の開閉を行うには、長手方向端部に位置する側壁14bを着脱する必要があるように記載した。しかしながら、本発明に係るティシューケースのケース本体12は、天板16を着脱することにより開閉を成す構成としても良い。
【0043】
天板16を着脱する構成とする場合、
図8に示すように、天板16の下面側に芳香剤ガイド20を取り付けるようにすると良い。このような構成とすることで、側壁14bを着脱しなくとも、芳香剤30を芳香剤ガイド20に配置することが可能となるからである。
【0044】
このような構成のティシューケース10Bであっても、上記実施形態に係るティシューケースと同様な効果を得る事ができる。なお、いずれの実施形態においても、ケース本体12を開閉する際には、側壁14bや天板16を完全に着脱するかのように図示しているが、蝶番等により、側壁14bや天板16の一辺を接続した状態で開閉を成すようにしても良い。
【符号の説明】
【0045】
10,10A,10B………ティシューケース、12………ケース本体、14………収容部、14a,14b………側壁、14a1………溝、14a2………ガイド溝、14c………底板、16………天板、18………開口部、20………芳香剤ガイド、20a………ガイド側壁、20b………ガイド端部、20c………ガイド板面、20d………嵌合突起、30………芳香剤、32………切欠き、50………ケース、52………ティシューペーパー。