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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022163520
(43)【公開日】2022-10-26
(54)【発明の名称】パーツ供給体
(51)【国際特許分類】
   A63H 9/00 20060101AFI20221019BHJP
   B29C 45/26 20060101ALI20221019BHJP
   B29L 31/52 20060101ALN20221019BHJP
【FI】
A63H9/00 Q
A63H9/00 Z
B29C45/26
B29L31:52
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021068512
(22)【出願日】2021-04-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-06-09
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】諸岡 由輔
(72)【発明者】
【氏名】永井 絵理果
【テーマコード(参考)】
2C150
4F202
【Fターム(参考)】
2C150AA13
4F202AA13
4F202AH59
4F202AR12
4F202CA11
4F202CB01
4F202CK02
4F202CK12
4F202CK28
4F202CK89
4F202CK90
(57)【要約】
【課題】パーツ供給体を、同一の部位を構成するパーツのパーツ供給部ごとに分離可能で、分離後のパーツ供給部がどの部位に対応するかを識別可能に構成する。
【解決手段】模型を構成するパーツを含む複数のパーツ供給部が接続されて構成されたパーツ供給体であって、複数のパーツ供給部のそれぞれは、模型を構成する複数の部位のうちいずれかの同一の部位を構成する少なくとも1つ以上のパーツのみが、第1のランナーに第2のランナーを介して接続されて構成され、複数のパーツ供給部は、パーツ供給部単位で分離可能となるように第1のランナー同士が接続され、複数のパーツ供給部のそれぞれは、複数の部位のうち該パーツ供給部に対応する部位を示す第1の識別情報と、パーツ供給体を模型を構成する他のパーツを含む他のパーツ供給体から一意に識別するための第2の識別情報とを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
模型を構成するパーツを含む複数のパーツ供給部が接続されて構成されたパーツ供給体であって、
前記複数のパーツ供給部のそれぞれは、前記模型を構成する複数の部位のうちいずれかの同一の部位を構成する少なくとも1つ以上のパーツのみが、第1のランナーに第2のランナーを介して接続されて構成され、
前記複数のパーツ供給部は、パーツ供給部単位で分離可能となるように前記第1のランナー同士が接続され、
前記複数のパーツ供給部のそれぞれは、前記複数の部位のうち該パーツ供給部に対応する部位を示す第1の識別情報と、前記パーツ供給体を、前記模型を構成する他のパーツを含む他のパーツ供給体から一意に識別するための第2の識別情報とを含む、パーツ供給体。
【請求項2】
前記第1の識別情報を表示する第1の標識と、前記第2の識別情報を表示する第2の標識とを更に含み、
前記第1の標識と前記第2の標識とは、前記第1のランナーと連続するように一体として形成されている、請求項1に記載のパーツ供給体。
【請求項3】
前記第2の標識は、前記第1の標識が形成されている前記第1のランナーと直交する他の第1のランナーと連続するように更に形成されている、請求項2に記載のパーツ供給体。
【請求項4】
前記他の第1のランナー長さは、前記第2の標識の高さ又は幅に対応する、請求項3に記載のパーツ供給体。
【請求項5】
前記第1の識別情報及び前記第2の識別情報は、それぞれ打ち抜きの形態で形成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載のパーツ供給体。
【請求項6】
前記第1の標識は凸部又は凹部を有し、前記第1の識別情報は前記凸部又は凹部に打ち抜きの形態で形成されている、請求項2から4のいずれか1項に記載のパーツ供給体。
【請求項7】
前記第2の標識は凸部又は凹部を有し、前記第2の識別情報は前記凸部又は凹部に打ち抜きの形態で形成されている、請求項2から4のいずれか1項に記載のパーツ供給体。
【請求項8】
前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とは、平仮名、漢字、数字、アルファベット、記号を含む文字と、図形との識別情報のうち、互いに異なる種別の識別情報である、請求項1から7のいずれか1項に記載のパーツ供給体。
【請求項9】
前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とは互いに大きさが異なる、請求項1から8のいずれか1項に記載のパーツ供給体。
【請求項10】
前記模型を構成する複数の部位には、前記模型における頭部、胴体部、腕部、脚部が含まれる、請求項1から9のいずれか1項に記載のパーツ供給体。
【請求項11】
前記パーツ供給体における各パーツ供給部の配置は、対応する部位の前記模型における配置と対応している、請求項10に記載のパーツ供給体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーツ供給体に関する。
【背景技術】
【0002】
組立模型の構成部位を組み立てる複数のパーツを枝状ランナーで接続したパーツ供給体が知られている(特許文献1)。特許文献1に記載のパーツ供給体では、容易にランナーを小さく分断して廃棄することができるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-228137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、一般に組立模型の組み立てる際には、例えば、頭部、胴体部、腕部、脚部といった組立模型を構成する部位ごとにパーツを組み立てるのが一般であり、その際には部位を構成するパーツを纏めてパーツ供給部ごとに分離できるのが望ましい。これに対し、上記パーツ供給体においては、組み立て模型を構成する部位の構成単位とは無関係にランナーが分断可能に構成されているため、ユーザ自身が、各パーツがどの部位を構成するのかを判断して分断しなければならず、組立効率が上がらない。また、仮に部位を構成するパーツ単位に分断できた場合であっても、分断したパーツがどの部位に該当するのかを直ちに識別することができない。
【0005】
本発明は、パーツ供給体を、同一の部位を構成するパーツのパーツ供給部ごとに分離可能に構成すると共に、分離後のパーツ供給部がどの部位に対応するのかが容易に識別可能となるように構成する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための発明は、模型を構成するパーツを含む複数のパーツ供給部が接続されて構成されたパーツ供給体であって、
前記複数のパーツ供給部のそれぞれは、前記模型を構成する複数の部位のうちいずれかの同一の部位を構成する少なくとも1つ以上のパーツのみが、第1のランナーに第2のランナーを介して接続されて構成され、
前記複数のパーツ供給部は、パーツ供給部単位で分離可能となるように前記第1のランナー同士が接続され、
前記複数のパーツ供給部のそれぞれは、前記複数の部位のうち該パーツ供給部に対応する部位を示す第1の識別情報と、前記パーツ供給体を前記模型を構成する他のパーツを含む他のパーツ供給体から一意に識別するための第2の識別情報とを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、パーツ供給体を、同一の部位を構成するパーツのパーツ供給部ごとに分離可能に構成すると共に、分離後のパーツ供給部がどの部位に対応するのかが容易に識別可能となるように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に対応するパーツ供給体に含まれるパーツにより組み立てられる人形玩具の構成の一例を示す図。
図2】実施形態に対応するパーツ供給体の構成の一例を示す平面図。
図3】実施形態に対応するパーツ供給体の構成の他の一例を示す図。
図4】実施形態に対応する複数のパーツ供給体をパーツ供給部に分離して、部位毎にまとめた状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴うち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
まず、本実施形態に対応する人形玩具の外観の一例を図1に示す。図1は、実施形態に係る人形玩具100の外観を簡略化して示す模式図である。人形玩具100は、頭部110、胴体部111、腕部112、及び、脚部113の各模型部品を有し、これらが結合されて構成されている。個々の部位110~113の少なくとも一部は、隣接する部位に対して回動(或いは揺動)可能に支持される。例えば、頭部110は胴体部111に対して回動可能に支持され、腕部112は胴体部111に対して回動、前傾、後傾が可能に支持される。また、脚部113は、胴体部111に対して回動可能に支持される。脚部113には更に膝関節が設けられ、膝上部分と膝下部分とを折り曲げるように回動させることができる。このようにして人形玩具100の各部位には関節構造が設けられており、ユーザ(例えば、人形玩具1の所有者)は、このような人形玩具100を所望の姿勢にすることができる。図1では、省略しているが、人形玩具100には1つ以上の装飾部品を取り付けることができる。装飾部品も本実施形態で説明する人形玩具の模型部品と同様に構成することができる。装飾部品には、例えば、剣や銃のような武器や、盾のような防具等がある。
【0011】
本明細書においては、各部位の位置関係を説明するのに際して、前(前方)、後(後方)、左(左側方)、右(右側方)、上(上方)、下(下方)等と記載する場合があるが、これらの表現は人形玩具1を基準とした相対的なものである。例えば、前は人形玩具100正面側に対応し、後は人形玩具100背面側に対応する。
【0012】
本実施形態において、人形玩具100を構成する各模型部品は、ABS等の熱可塑性樹脂により構成することができる。また、ABS以外の他の材質(ポリエチレン、ポリスチレン、熱硬化性樹脂等)を用いてもよい。更には、各模型部品をABS等で構成した内部パーツと、当該内部パーツの外側を覆う金属材料で構成された外部パーツとで構成してもよい。
【0013】
次に図2を参照して、実施形態に対応するパーツ供給体200の構成の一例について説明する。パーツ供給体200は、例えば、組立模型である人形玩具100の構成部位,すなわち、頭部110、胴体部111、腕部112、脚部113を組み立てるための各パーツを供給する。人形玩具100の構成部位は更に細分化して特定してもよいし、上記以外にも例えば防具や武器等を含めてもよい。パーツ供給体200には、頭部パーツ供給部201、胴体部パーツ202、腕部パーツ供給部203、204、脚部パーツ供給部205が含まれる。図2に示すように、各パーツ供給部は、上側から、頭部、胴体部及び腕部、脚部の順に配置されており、人形玩具100の各部位の配置に対応した配置としてもよい。各パーツ供給部の配置を人形玩具100の各部位の配置に対応させることにより、各パーツ供給部がどのあたりの部位に対応するのかを直感的に把握することが可能である。なお、パーツ供給部の配置と各部位の配置との対応関係は厳密に要求されるものではなく、概ね対応関係が認められる程度でよい。例えば、頭部パーツ供給部であればパーツ供給体の上側にあるのが好ましく、脚部パーツ供給部であれば同様に下側にあるのが好ましい。一方で、頭部パーツ供給部は、腕部パーツ供給部の間に挟まれていなければならない訳ではなく、また、胴体部パーツ供給部の上側に必ず位置していなければならないわけでもない。
【0014】
各パーツ供給部は、主ランナー(第1のランナー)、副ランナー(第2のランナー)及びパーツで構成されており、各パーツは主ランナーに対して副ランナーを介して接続されており、主ランナーよりも副ランナーの方が断面の直径が短く構成されている。また、パーツ供給部間は、主ランナー同士が接続部を介して接続されている。当該接続部は、主ランナーの断面の直径よりも細いが、副ランナーの断面よりも太く形成されている。例えば当該接続部で主ランナーを折ることにより、パーツ供給部ごとに分離可能に構成されている。これにより、パーツ供給部単位に分離することができる。図2では、点線により区画される範囲において、パーツ供給部ごとに分離される。
【0015】
また、各パーツ供給部には、当該パーツ供給部に属するパーツが構成する部位(頭部や胴体部等)を示す第1の識別情報を表示する第1の標識が付されており、例えば、頭部パーツ供給部201においては、第1の標識201Aが付されている。他のパーツ供給部についても同様である。これによりパーツ供給部を分離した後であっても、当該パーツ供給部がどの部位のものかを容易に特定することができる。当該第1の識別情報は、例えば、文字(平仮名、漢字、数字、アルファベット、記号を含む)、図形等とすることができる。第1の標識201Aにおいて第1の識別情報は、文字の輪郭が打ち抜かれた形態(抜き文字)で形成されている。これにより、パーツ供給体200の表側からも裏側からも第1の識別情報を把握することができる。なお、本実施形態においては、「抜き文字」の概念には、図形の輪郭を打ち抜いて形成する形態も含むものとする。
【0016】
また、人形玩具100を構成するパーツが複数のパーツ供給体に跨って配置される場合、個々のパーツ供給体を他のパーツ供給体から一意に識別するための第2の識別情報を表示する第2の標識が、パーツ供給体に更に付与される。例えば、頭部パーツ供給部201においては、第2の標識201Bが付されている。他のパーツ供給部についても同様である。この第2の識別情報により、パーツ供給部を分離した場合であっても、どのパーツ供給体200から分離されたものであるかを容易に特定することが可能となる。第2の標識201Bにおいて第2の識別情報は、文字の輪郭が打ち抜かれた形態(抜き文字)として形成されている。これにより、パーツ供給体200の表側からも裏側からも第2の識別情報を把握することができる。抜き文字の概念については第1の識別情報と同様である。
【0017】
第2の識別情報は、例えば文字(平仮名、漢字、数字、アルファベット、記号を含む)、図形等とすることができるが、第1の識別情報の種別とは異なる種別の識別情報を用いることができる。例えば、第1の識別情報が数字の場合に、第2の識別情報をアルファベット、或いは、部位を示す漢字などとしてもよい。
【0018】
図2では、第1の識別情報が「1」は「頭部」、「2」は胴体部、「3」は腕部、「4」は「脚部」をそれぞれ示している。また、第2の識別情報は「A」であり、複数枚のパーツ供給体200のうち、1枚目のパーツ供給体200であることを示している。本実施形態において、第1の識別情報と第2の識別情報とは隣接して配置される。これは見やすさ及び強度を上げるためである。本実施形態においては、第1の識別情報と第2の識別情報との組み合わせにより、パーツ供給部をパーツ供給体から分離した後であっても、一意にパーツ供給部を特定することが可能となる。これは、例えば、組立説明書においてパーツ供給部やパーツを指定する際に有用である。
【0019】
本実施形態において、第1の標識と第2の標識とは、主ランナーと連続し、かつ、主ランナーから突出した所定の厚みを有する矩形領域として一体的に形成されている。当該所定の厚みは、主ランナーの直径よりも小さい厚みとすることができる。或いは、主ランナーの直径と同等としてもよい。また、第1の標識においては、円形の輪郭部分は当該輪郭の内側が凸状に突出して形成されている。また、第1の識別情報の方が、第2の識別情報よりもサイズが大きく形成されている。当該凸状の構成の有無及び各識別情報の大きさにより、第1の識別情報と第2の識別情報とを容易に識別することができる。
【0020】
なお、第1の標識と第2の標識とを視覚的に区別する方法は上記に限られるものではない。例えば、第2の識別情報を表示する第2の標識の部分を凸状に形成してもよい。或いは、第1の標識の部分を凹状に形成したり、第2の標識の部分を凹状に形成したりしてもよい。更には、第1の標識と第2の標識との大小関係を逆転させ、第2の識別情報を第1の識別情報よりもサイズを大きくしてもよい。
【0021】
また、第1の標識及び第2の標識は、配置される位置がパーツ供給部の外郭を構成する主ランナーの外側に向かって形成されている場合、標識の破損を防止するために、第2の標識を第1の標識が形成された主ランナーに直交する他の主ランナーと連続するように形成することができる。このとき、矩形形状の第2の標識の隣り合う2辺が主ランナーと連続するように形成され、他の主ランナーの高さは第2の標識の高さ又は幅に対応する。例えば、第2の標識201Bは、上側と右側に主ランナーが配置されて、隣り合う2辺と連続するように構成されている。そして、上側の主ランナーは第1の標識及び第2の標識を超えて延在しているが、右側の主ランナーは第2の標識201Bの高さに対応する分しか存在していない。このような構成により、標識部分の強度を上げて破損されにくくすることができる。
【0022】
一方、パーツ供給部204に付された第2の標識204Bのように、配置される位置がパーツ供給部の外郭を構成する主ランナーの内側に向かって形成されている場合には、一辺のみにおいて、第1の標識204Aと共通する主ランナーと連続するように形成してもよい。
【0023】
次に、図3は、パーツ供給体200とは異なるパーツ供給体300の形態を示す図である。ここでは、第1の識別情報が「1」の頭部パーツ供給部301と、「4」の脚部パーツ供給部302とが分離可能に接続されている場合を示している。また、第2の識別情報は「B」であり、パーツ供給体300が、図2に示したパーツ供給体200とは異なるパーツ供給体であり、仮に脚部パーツ供給体部302を分離した場合であっても、パーツ供給体300に属することを当該情報に基づいて容易に把握できる。また、図3においては、パーツ供給部301とパーツ供給部302との間において、接続部分と直交する主ランナーが走っておらず、接続部分と直交する主ランナー上に接続部分が配置されていた図2の構成とは異なっている。
【0024】
図4は、図2図3に示すパーツ供給体201、301からパーツ供給部を分離して、パーツ毎にまとめた様子を示している。点線401で囲った部分は頭部パーツを含むパーツ供給部201、301をまとめたものであり、同様に点線402、403、404は、それぞれ胴体部、腕部、脚部のパーツ供給部202から205及び302をまとめたものである。図4に示すように、パーツ供給部を分離した場合であっても、第1の識別情報と第2の識別情報に従って、どの部位のパーツであるか、及び、どのパーツ供給体に属するかを容易に特定することが可能である。
【0025】
以上、発明の実施形態について詳述したが、パーツ供給体は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変化が可能である。すなわち、前述した実施形態では、組立模型として人形玩具100を組み立てるのに用いられるパーツ供給体200及び300について例示したが、これに限るものではなく、複数の構成部位を有するその他の形態の組立模型にも適用可能である。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2022-02-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
模型を構成するパーツを含む複数のパーツ供給部が接続されて構成されたパーツ供給体であって、
前記複数のパーツ供給部のそれぞれは、前記模型を構成する複数の部位のうちいずれかの同一の部位を構成する少なくとも1つ以上のパーツのみが、第1のランナーに第2のランナーを介して接続されて構成され、
前記複数のパーツ供給部は、パーツ供給部単位で分離可能となるように前記第1のランナー同士が接続され、
前記複数のパーツ供給部のそれぞれは、前記複数の部位のうち該パーツ供給部に対応する部位を示す第1の識別情報と、前記パーツ供給体を、前記模型を構成する他のパーツを含む他のパーツ供給体から一意に識別するための第2の識別情報とを含み、前記第2の識別情報は、前記第1の識別情報とは視覚的に識別可能な形状を有する、パーツ供給体。
【請求項2】
前記第1の識別情報を表示する第1の標識と、前記第2の識別情報を表示する第2の標識とを更に含み、
前記第1の標識と前記第2の標識とは、前記第1のランナーと連続するように一体として形成されている、請求項1に記載のパーツ供給体。
【請求項3】
前記第2の標識は、前記第1の標識が形成されている前記第1のランナーと直交する他の第1のランナーと連続するように更に形成されている、請求項2に記載のパーツ供給体。
【請求項4】
前記他の第1のランナー長さは、前記第2の標識の高さ又は幅に対応する、請求項3に記載のパーツ供給体。
【請求項5】
前記第1の識別情報及び前記第2の識別情報は、それぞれ打ち抜きの形態で形成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載のパーツ供給体。
【請求項6】
前記第1の標識は凸部又は凹部を有し、前記第1の識別情報は前記凸部又は凹部に打ち抜きの形態で形成されている、請求項2から4のいずれか1項に記載のパーツ供給体。
【請求項7】
前記第2の標識は凸部又は凹部を有し、前記第2の識別情報は前記凸部又は凹部に打ち抜きの形態で形成されている、請求項2から4のいずれか1項に記載のパーツ供給体。
【請求項8】
前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とは、平仮名、漢字、数字、アルファベット、記号を含む文字と、図形との識別情報のうち、互いに異なる種別の識別情報である、請求項1から7のいずれか1項に記載のパーツ供給体。
【請求項9】
前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とは互いに大きさが異なる、請求項1から8のいずれか1項に記載のパーツ供給体。
【請求項10】
前記第2の識別情報は、前記第1の識別情報よりも小さいサイズを有する、請求項9に記載のパーツ供給体。
【請求項11】
前記模型を構成する複数の部位には、前記模型における頭部、胴体部、腕部、脚部が含まれる、請求項1から10のいずれか1項に記載のパーツ供給体。
【請求項12】
前記パーツ供給体における各パーツ供給部の配置は、対応する部位の前記模型における配置と対応している、請求項11に記載のパーツ供給体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
発明は、模型を構成するパーツを含む複数のパーツ供給部が接続されて構成されたパーツ供給体であって、
前記複数のパーツ供給部のそれぞれは、前記模型を構成する複数の部位のうちいずれかの同一の部位を構成する少なくとも1つ以上のパーツのみが、第1のランナーに第2のランナーを介して接続されて構成され、
前記複数のパーツ供給部は、パーツ供給部単位で分離可能となるように前記第1のランナー同士が接続され、
前記複数のパーツ供給部のそれぞれは、前記複数の部位のうち該パーツ供給部に対応する部位を示す第1の識別情報と、前記パーツ供給体を前記模型を構成する他のパーツを含む他のパーツ供給体から一意に識別するための第2の識別情報とを含む。
また本発明は、模型を構成するパーツを含む複数のパーツ供給部が接続されて構成されたパーツ供給体であって、
前記複数のパーツ供給部のそれぞれは、前記模型を構成する複数の部位のうちいずれかの同一の部位を構成する少なくとも1つ以上のパーツのみが、第1のランナーに第2のランナーを介して接続されて構成され、
前記複数のパーツ供給部は、パーツ供給部単位で分離可能となるように前記第1のランナー同士が接続され、
前記複数のパーツ供給部のそれぞれは、前記複数の部位のうち該パーツ供給部に対応する部位を示す第1の識別情報と、前記パーツ供給体を、前記模型を構成する他のパーツを含む他のパーツ供給体から一意に識別するための第2の識別情報とを含み、前記第2の識別情報は、前記第1の識別情報とは視覚的に識別可能な形状を有する。