(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022163630
(43)【公開日】2022-10-26
(54)【発明の名称】装飾玩具キット及び装飾玩具
(51)【国際特許分類】
A63H 33/00 20060101AFI20221019BHJP
【FI】
A63H33/00 301C
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021068673
(22)【出願日】2021-04-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-07-19
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】七里 洋子
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 洋哉
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA05
2C150CA02
2C150CA26
2C150FB43
(57)【要約】
【課題】興趣性の高い装飾玩具キット及び装飾玩具を提供する。
【解決手段】基部材20と、基部材20に取り付け可能で、基部材20に取り付けられた取付状態において基部材20との間に所定の収容空間Sを形成可能な被覆部材30と、収容空間Sに配置可能なシート状部材40と、を含む装飾玩具キット10であって、基部材20は、第1の平坦部21と、第1の平坦部21の外縁に設けられた第1の側壁部22と、を含み、被覆部材30は、第1の平坦部21に対面可能な第2の平坦部31と、取付状態において収容空間Sに配置される保持部50と、を含み、シート状部材40は、取付状態において、保持部50によって第1の平坦部21近傍に保持されることが可能である、装飾玩具キット10。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部材と、
前記基部材に取り付け可能で、前記基部材に取り付けられた取付状態において前記基部材との間に所定の収容空間を形成可能な被覆部材と、
前記収容空間に配置可能なシート状部材と、
を含む装飾玩具キットであって、
前記基部材は、第1の平坦部と、前記第1の平坦部の外縁に設けられた第1の側壁部と、を含み、
前記被覆部材は、前記第1の平坦部に対面可能な第2の平坦部と、前記取付状態において前記収容空間に配置される保持部と、を含み、
前記シート状部材は、前記取付状態において、保持部によって前記第1の平坦部近傍に保持されることが可能である、
装飾玩具キット。
【請求項2】
請求項1に記載の装飾玩具キットであって、
前記保持部は、前記取付状態において前記第2の平坦部側から前記第1の平坦部に向って突出する突出部である、
装飾玩具キット。
【請求項3】
請求項2に記載の装飾玩具キットであって、
前記保持部は、前記取付状態において前記第1の側壁部に隣接し且つ前記第1の側壁部の延在方向に沿って突出する、
装飾玩具キット。
【請求項4】
請求項1~3の何れか一項に記載の装飾玩具キットであって、
前記保持部は、前記第2の平坦部に一体形成されている、
装飾玩具キット。
【請求項5】
請求項1~4の何れか一項に記載の装飾玩具キットであって、
前記基部材は、前記第1の側壁部の内側に第2の側壁部を有し、
前記第1の平坦部は、前記第2の側壁部によって複数の平坦部に区画される、
装飾玩具キット。
【請求項6】
請求項5に記載の装飾玩具キットであって、
前記複数の平坦部には、それぞれ対応する形状の前記シート状部材が配置可能に構成される、
装飾玩具キット。
【請求項7】
請求項6に記載の装飾玩具キットであって、
前記被覆部材には、前記複数の平坦部のそれぞれに配置される前記シート状部材が当該平坦部近傍に保持されることが可能に構成された前記保持部が設けられ、
前記保持部は、前記第1の側壁部に隣接し且つ前記第1の側壁部の延在方向に沿う第1の保持部と、前記第2の側壁部に隣接し且つ前記第2の側壁部の突出方向に沿う第2の保持部とを含む、
装飾玩具キット。
【請求項8】
請求項7に記載の装飾玩具キットであって、
前記取付状態において、前記複数の平坦部のそれぞれには、複数の前記保持部が対面する、
装飾玩具キット。
【請求項9】
請求項5~8の何れか一項に記載の装飾玩具キットであって、
前記基部材は、前記第1の側壁部が形象物の輪郭を表し、前記第2の側壁部にて区画された前記複数の平坦部が前記形象物を構成する部位の一部分を表している、
装飾玩具キット。
【請求項10】
請求項1~9の何れか一項に記載の装飾玩具キットであって、
前記収容空間には、前記取付状態において前記収容空間内を移動可能な収容移動物品が配置される、
装飾玩具キット。
【請求項11】
請求項1~10の何れか一項に記載の装飾玩具キットであって、
前記被覆部材は、前記第2の平坦部の外縁に設けられた第3の側壁部をさらに含み、
前記取付状態において、前記第3の側壁部が、前記第1の側壁部を覆う、
装飾玩具キット。
【請求項12】
請求項11に記載の装飾玩具キットであって、
前記取付状態において、前記第1の側壁部に対して前記第3の側壁部及び前記保持部が当接している、
装飾玩具キット。
【請求項13】
請求項11又は12に記載の装飾玩具キットであって、
前記基部材と前記被覆部材は、前記第1の側壁部と前記第3の側壁部との嵌合により前記取付状態が維持される、
装飾玩具キット。
【請求項14】
請求項13に記載の装飾玩具キットであって、
前記第3の側壁部には、前記第1の側壁部に向って突出する係止部が設けられ、
前記第1の側壁部には、前記係止部が弾性係合可能な被係止部が設けられている、
装飾玩具キット。
【請求項15】
請求項1~14の何れか一項に記載の装飾玩具キットであって、
前記被覆部材は、光透過性を有している、
装飾玩具キット。
【請求項16】
基部材と、
前記基部材に取り付けられた被覆部材と、
前記基部材と前記被覆部材の間の収容空間に配置されたシート状部材と、
を含む装飾玩具であって、
前記基部材は、第1の平坦部と、前記第1の平坦部の外縁に設けられた第1の側壁部と、を含み、
前記被覆部材は、前記第1の平坦部に対面する第2の平坦部と、前記収容空間に配置された保持部と、を含み、
前記シート状部材は、前記保持部によって前記第1の平坦部近傍に保持される、
装飾玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装飾玩具キット及び装飾玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、装飾玩具キット及び装飾玩具においては、光透過性を有する中空容器の内部に装飾体を配置し、この装飾体により視覚的変化を楽しむものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載された装飾玩具キット及び装飾玩具においては、一対の例えば半球状の中空容器片にて形成される中空内部に装飾体を配置する際に、組み合わせる中空容器片の嵌合部分(へこみ段部と突出段部)を用いて装飾体の外縁の係止片部を挟持することにより、装飾体を中空内部に起立状態で保持する構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1においては、装飾体を組み込むときには、装飾体の外縁の僅かな係止片部を、中空容器片のへこみ段部に乗せるようにし、更に外縁の小さい位置決め突片をへこみ段部の溝部に入れて挟持する構造である。このため、装飾体の組み込み時において安定した保持が難しく組み込み・装着性に課題を有している。更に、装飾体が取付けられた状態においても、装飾体の外縁の係止片部を保持しているために、係止片部が嵌合部分から外れ易く保持状態が安定しない、という問題を抱えている。
【0006】
また、特許文献1においては、装飾体の表裏両側に液体等を移動させなければならないことから、装飾体は、中空容器の内部空間全体を閉じるような大きさにできないために、内部空間全体を使った図柄や装飾を行えず、視覚的・外観的な制約を有しており、興趣性を高めるには課題を有していた。
【0007】
本発明は、従来に比べて興趣性の高い装飾玩具キット及び装飾玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る装飾玩具キットは、
基部材と、
前記基部材に取り付け可能で、前記基部材に取り付けられた取付状態において前記基部材との間に所定の収容空間を形成可能な被覆部材と、
前記収容空間に配置可能なシート状部材と、
を含む装飾玩具キットであって、
前記基部材は、第1の平坦部と、前記第1の平坦部の外縁に設けられた第1の側壁部と、を含み、
前記被覆部材は、前記第1の平坦部に対面可能な第2の平坦部と、前記取付状態において前記収容空間に配置される保持部と、を含み、
前記シート状部材は、前記取付状態において、保持部によって前記第1の平坦部近傍に保持されることが可能である、ことを特徴としている。
【0009】
また、本発明に係る装飾玩具キットにおいては、
前記保持部は、前記取付状態において前記第2の平坦部側から前記第1の平坦部に向って突出する突出部である、ようにしてもよい。
【0010】
また、本発明に係る装飾玩具キットおいては、
前記保持部は、前記取付状態において前記第1の側壁部に隣接し且つ前記第1の側壁部の延在方向に沿って突出する、ようにしてもよい。
【0011】
また、本発明に係る装飾玩具キットおいては、
前記保持部は、前記第2の平坦部に一体形成されている、ようにしてもよい。
【0012】
また、本発明に係る装飾玩具キットおいては、
前記基部材は、前記第1の側壁部の内側に第2の側壁部を有し、
前記第1の平坦部は、前記第2の側壁部によって複数の平坦部に区画される、ようにしてもよい。
【0013】
また、本発明に係る装飾玩具キットにおいては、
前記複数の平坦部には、それぞれ対応する形状の前記シート状部材が配置可能に構成される、ようにしてもよい。
【0014】
また、本発明に係る装飾玩具キットにおいては、
前記被覆部材には、前記複数の平坦部のそれぞれに配置される前記シート状部材が当該平坦部近傍に保持されることが可能に構成された前記保持部が設けられ、
前記保持部は、前記第1の側壁部に隣接し且つ前記第1の側壁部の延在方向に沿う第1の保持部と、前記第2の側壁部に隣接し且つ前記第2の側壁部の突出方向に沿う第2の保持部とを含む、ようにしてもよい。
【0015】
また、本発明に係る装飾玩具キットにおいては、
前記取付状態において、前記複数の平坦部のそれぞれには、複数の前記保持部が対面する、ようにしてもよい。
【0016】
また、本発明に係る装飾玩具キットにおいては、
前記基部材は、前記第1の側壁部が形象物の輪郭を表し、前記第2の側壁部にて区画された前記複数の平坦部が前記形象物を構成する部位の一部分を表している、ようにしてもよい。
【0017】
また、本発明に係る装飾玩具キットにおいては、
前記収容空間には、前記取付状態において前記収容空間内を移動可能な収容移動物品が配置される、ようにしてもよい。
【0018】
また、本発明に係る装飾玩具キットにおいては、
前記被覆部材は、前記第2の平坦部の外縁に設けられた第3の側壁部をさらに含み、
前記取付状態において、前記第3の側壁部が、前記第1の側壁部を覆う、ようにしてもよい。
【0019】
また、本発明に係る装飾玩具キットにおいては、
前記取付状態において、前記第1の側壁部に対して前記第3の側壁部及び前記保持部が当接している、ようにしてもよい。
【0020】
また、本発明に係る装飾玩具キットにおいては、
前記基部材と前記被覆部材は、前記第1の側壁部と前記第3の側壁部との嵌合により前記取付状態が維持される、ようにしてもよい。
【0021】
また、本発明に係る装飾玩具キットにおいては、
前記第3の側壁部には、前記第1の側壁部に向って突出する係止部が設けられ、
前記第1の側壁部には、前記係止部が弾性係合可能な被係止部が設けられている、ようにしてもよい。
【0022】
また、本発明に係る装飾玩具キットにおいては、
前記被覆部材は、光透過性を有している、ようにしてもよい。
【0023】
また、本発明に係る装飾玩具は、
基部材と、
前記基部材に取り付けられた被覆部材と、
前記基部材と前記被覆部材の間の収容空間に配置されたシート状部材と、
を含む装飾玩具であって、
前記基部材は、第1の平坦部と、前記第1の平坦部の外縁に設けられた第1の側壁部と、を含み、
前記被覆部材は、前記第1の平坦部に対面する第2の平坦部と、前記収容空間に配置された保持部と、を含み、
前記シート状部材は、前記保持部によって前記第1の平坦部近傍に保持される、
ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、従来に比べて興趣性の高い装飾玩具キット及び装飾玩具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明にかかる装飾玩具の一例を示す斜視図である。
【
図3】
図1に示す装飾玩具のA-A線に沿った部分の断面矢視図である。
【
図4】
図1に示す装飾玩具のB-B線に沿った部分の断面矢視図である。
【
図5】本発明にかかる装飾玩具キットの一例を示す斜視図である。
【
図6】
図5に示す装飾玩具キットを組み立てた状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一実施形態である装飾玩具について、
図1から
図4を参照して説明する。
図1は、本実施形態の装飾玩具1の一例を示す斜視図である。
図1に示すように、装飾玩具1は、所定の厚みを有した扁平平板型の中空構造であって、正面側或いは裏面側から見て、外周の壁面を構成する第3の側壁部32が所定の形象物の輪郭形状に構成されている。そして、内部には2つの第2の側壁部23(23b,23c)が設けられており、複数の収容空間S(S1,S2,S3)を有している。収容空間S(S1,S2,S3)には、シート状部材40(40a,40b,40c)並びに後述する収容移動物品60(
図5参照)を収容している(
図1~
図4においては、収容移動物品60は図示しない)。
【0027】
なお、本実施形態における形象物としては、例えばユニコーン(
図6参照)の如き形象物を模すことができる。また、ユニコーンの輪郭の外周壁には、装飾玩具1として、他の物に取付可能で、例えばキーホルダー等に取り付けするストラップ6(
図5参照)などを取付け可能な取付部18が設けられている。
【0028】
図2は、
図1に示す装飾玩具1の分解斜視図である。
図2に示すように、装飾玩具1の収容空間Sは、基部材20と、基部材20に取り付けられる被覆部材30と、の組み合わせにより構成される。より詳細に説明すると、基部材20は、平坦な面で構成された第1の平坦部21と、その第1の平坦部21の外縁全周を取り囲むように延在する第1の側壁部22と、を備え、更に、第1の側壁部22の内側に2つの第2の側壁部23(23b,23c)が設けられている。この第2の側壁部23(23b,23c)により、第1の平坦部21が3つの平坦部21a,21b,21cに区画される。したがって、収容空間Sは、収容空間S1、収容空間S2、及び収容空間S3の3つの空間に区画される。
【0029】
また、第1の側壁部22の外側には、第1の平坦部21の延長面上の位置から第1の側壁部22の外側に直角方向に張り出した外縁鍔部26が設けられている。この外縁鍔部26は、被覆部材30を取付けた時に、被覆部材30の第3の側壁部32の先端面32tに対面する(
図4参照)。なお、外縁鍔部26には、その外周方向において所定の間隔をあけて複数(本実施形態では3つ)の切欠き部27が設けられている。この切欠き部27が形成されることで、被覆部材30の後述する係止部35が被係止部25に係合可能となる。また、外縁鍔部26には、外縁鍔部26をさらに大きく延出させ且つ貫通孔が形成された第1取付部組部28が設けられている。この第1取付部組部28は、取付部18の一部を構成する。
【0030】
なお、第1の平坦部21には、その形状に対応するシート状部材40が配置される。本実施形態においては、各平坦部21a,21b,21cの形状に対応する3枚のシート状部材40a,40b,40cが配置される。この3枚のシート状部材40a,40b,40cの図柄としては、例えば、ユニコーンの顔部分を表すシート状部材40a、たてがみ部分を表すシート状部材40b、及び角部分を表すシート状部材40cにより、全体として一つのユニコーン図柄として見えるように構成されている(
図6参照)。
【0031】
被覆部材30は、第1の平坦部21に対面する第2の平坦部31と、第2の平坦部31の外縁全周を取り囲むように延在する第3の側壁部32、とを備えている。したがって、基部材20に被覆部材30を取付ける際には、第1の側壁部22の外側に第3の側壁部32を対応するように取り付けることで、第3の側壁部32の先端面32tと外縁鍔部26とが重なるように取り付けられる。また、第3の側壁部32の先端面32tには、第3の側壁部32よりも更に延出した係止部35が複数設けられている。また、第3の側壁部32の外側には、外縁鍔部26の第1取付部組部28と重なり合って取付部18を構成する第2取付部組部38が設けられている。
【0032】
また、被覆部材30には、取付状態において第2の平坦部31側から第1の平坦部21に向う突出部として保持部50が設けられている。この保持部50は、取付状態において第1の側壁部22に隣接し且つ第1の側壁部22の延在方向に沿って突出する第1の保持部51(
図3参照)と、第2の側壁部23に隣接して同方向に突出する第2の保持部52(
図3参照)と、を備える。なお、被覆部材30の成形は、第2の平坦部31、第3の側壁部32、及び保持部50を射出成型により一体成型される。また、成形樹脂としては特に制限するものではないが、収容空間Sが透けて見える光透過性の合成樹脂を素材にして構成されている。
【0033】
図3は、
図1に示す装飾玩具1のA-A線に沿った部分の断面矢視図である。
図3に示すように、基部材20と被覆部材30との取付状態では、保持部50は、各平坦部21a,21b,21cに対して、複数個が配置されている。例えば、比較的大きい平坦部21a,21bにはそれぞれ3個配置され、小さい平坦部21cには2個配置されている。
第1の側壁部22の外面の外面には、その全周にわたって第3の側壁部32の内面が接するように嵌合している。更に、第1の側壁部22の内面側には第1の保持部51が接触している。このように、第1の側壁部22は、第1の保持部51と第3の側壁部32との間に挟まれるように位置しており、必要に応じて第1の側壁部22が被覆部材30に挟持された構成にできる。したがって、基部材20に被覆部材30が取付られた状態では、第1の側壁部22に対して被覆部材30の嵌合による保持、第1の保持部51と第3の側壁部32による挟持によるガタ付きのない保持が可能である。
【0034】
また、保持部50は、
図3に示すように、各平坦部21a,21b,21cの周縁において偏らない位置に配置されている。このように、保持部50が適宜間隔で配置されていることで、各シート状部材40a,40b,40cは、比較的柔軟な素材にて構成された場合であっても、各平坦部21a,21b,21cから浮き上がらずに安定して保持される。
【0035】
保持部50は、他の部分と同様に光透過性であるが、特に被覆部材30が有色系の部材に形成された場合には、その存在が外観的に認識し易くなるので、その配置が工夫されている。例えば、第2の側壁部23bに接近して配置された第2の保持部52は、平坦部21bの側にのみ配置されている。これは、第2の側壁部23bの両側に第2の保持部52が配置されていると、形象物の図柄形状を区画する第2の側壁部23bが凹凸形状に見えてしまい視覚上好ましくないので、これを極力避けることが好ましい。しかしながら、第2の側壁部23cに接近して配置された第2の保持部52においては、その配置上しかたなく第2の側壁部23cの両側に配置されている。この場合においては、第2の保持部52間の距離を離すことで区画部分(第2の側壁部23c)が太く見えないように配慮されている。
【0036】
図4は、
図1に示す装飾玩具1のB-B線に沿った部分の断面矢視図である。
基部材20に被覆部材30を取付けた時は、
図4に示すように、第1の側壁部22の外側に第3の側壁部32を被さるように嵌合する上に、係止部35の先端フック35tが被係止部25に引っ掛かるように係止されている。被覆部材30を被せる際には、係止部35は、その先端フック35tが、第1の側壁部22の外面に当接して外側に若干開くように弾性変形してしながら押し込まれて、最終的には段凹状に引っ込んだ被係止部25に入り込むように係合する。これにより、基部材20と被覆部材30との取付状態が確実に係止される。
【0037】
収容空間S(S1,S2)内に配置されるシート状部材40(40a,40b)は、その外周縁が複数の保持部50(51,52)の先端部50tによって、第1の平坦部21(21a,21b)に接するように保持されている。この保持部50によるシート状部材40の保持は、保持部50の先端部50tがシート状部材40に当接しても良いが、先端部50tとシート状部材40との間に若干の隙間が形成された状態であっても、シート状部材40を第1の平坦部21側に位置規制できればよい。
【0038】
図5は、装飾玩具キット10の一例を示す斜視図である。
図5に示すように、装飾玩具キット10は、基部材20及び被覆部材30は、第1の側壁部22及び第3の側壁部32が形象物である、ユニコーンの輪郭を表しており、さらに、第2の側壁部23b,23cによって各部位の一部分を表すように構成されている。前述したように、例えば、基部材20の第2の側壁部23b,23cによって区画された複数の平坦部21a,21b,21cは、最も大きい平坦部21a(左側)が頭部を表し、中段の大きさの平坦部21b(右側)がたてがみ部を表し、最小の平坦部21c(上部)が角部を表している。
【0039】
各収容空間S1,S2,S3に収容される各シート状部材40a,40b,40cは、その輪郭形状が各平坦部21a,21b,21cの形状に対応しており、各平坦部21a,21b,21cに落とし込むだけで容易にセットできる。また、各シート状部材40a,40b,40cには、ユニコーンの頭部、角部、及びたてがみ部が、それと判るような図柄や色彩41が描かれている。
【0040】
また、装飾玩具キット10においては、収容空間S1,S2,S3内に入れる収容移動物品60が用意されている。この収容移動物品60は、その種類と形状については特に限定するものではない。例えば、樹脂や金属により、星形や花形といった種々の形状を象った形状物60a及び球状物60bで所定の容器3に収納されたもの、さらに、文字や図柄をシール4や台紙5から剥がしたり切り取ったりできるシール状物60c,60dなど、カラフルで光り輝くような多種のものが用意されている。また、取付部18に取り付ける、例えばボールチェーン状のストラップ6が用意されている。
【0041】
図6は、
図5に示す装飾玩具キットを組み立てた状態を示す正面図である。
図6に示すように、装飾玩具キット10を組み立てた装飾玩具1は、各シート状部材40a,40b,40cに加えて、自分の好みに合わせて、各収容空間S1,S2,S3に収容移動物品60を入れて組み立てられており、自分好みの個性のある装飾玩具1となっている。また、収容空間Sが複数あることで、収容移動物品60は、空間別に分かれて混ざり合うことがなく、多様な表現が維持される。また、被覆部材30において、第3の側壁部32の正面側の外周縁部32uは、例えば全周にわたって有色化してユニコーンの縁取り部分を構成するようにしても良い。
【0042】
また、本実施形態においては、基部材20は、被覆部材30と同じように光透過性の樹脂にて構成されている場合には、基部材20側から見て楽しむことができる。この場合、各シート状部材40a,40b,40cには、表裏両面にユニコーンを模した図柄が描かれているが、その色彩や図柄については、被覆部材30側から見た場合とは変えた図柄となっていることで、変化を楽しむことができる。また、基部材20の光透過性樹脂の色を被覆部材30とは変えても良い。
【0043】
収容移動物品60は、収容空間S内を移動するときに、特に、装飾玩具1が揺れた時に、内壁面(第2の平坦部31、第1の平坦部21(実際にはシート状部材40)、第1の側壁部22、及び第2の側壁部23)に当たることで、音が生じる。この音は、収容移動物品60の種類やそのサイズ、数により様々な音を生じる。この音の種類については、サイズの異なる収容空間S1,S2,S3が存在することで、多種多様な音を出すことができる。
【0044】
装飾玩具1の他の形象物を表した変形例について、
図7及び
図8を参照して説明する。
図7は、装飾玩具1の変形例を示す斜視図であり、
図8は、
図7に示す装飾玩具1の分解斜視図である。なお、
図7及び
図8においては、
図1及び
図2に示した装飾玩具1と同じ構成要素には同じ符号を付して説明を適宜省略する。
【0045】
本変形例における装飾玩具1は、
図7及び
図8に示すように、大きい六角形の収容空間S1に小さい変形した六角形の収容空間S(S1,S2)が重なるような形状となっており、その外観の輪郭が正面視で金魚のような魚形状とも言える形状に構成されている。この場合のシート状部材40(40a,40b)についても、第1の平坦部21(21a,21b)の形状に一致する形状となっている。また、保持部50については、大きい方の平坦部21aに3つ、小さい方の平坦部21bに2つ設けられている。したがって、基部材20と被覆部材30とを取付けた際には、シート状部材40(40a,40b)を、第1の平坦部21(21a,21b)に落とし込み、合わせて収容移動物品60を両収容空間S(S1,S2)に入れて組み立てることができる。
【0046】
なお、本変形例においては、その図柄については、魚形状に対応する図柄のシート状部材40(40a,40b)でもよいが、その他、形状には左右されない他の図柄であっても良く、複数の図柄を選択できるように、複数種類のシート状部材40(40a,40b)を用意したキットとすることができる。
【0047】
以上述べたように、本実施形態の装飾玩具キット10においては、被覆部材30側に設けられた保持部50によって基部材20側の第1の平坦部21近傍に、シート状部材40を位置規制するので、シート状部材40は、その面と第1の平坦部21とが面で対面し保持され、収容空間S内へのセットが極めて容易である。また、取付状態においては、シート状部材40は、保持部50によって第1の平坦部21に対して略面接触の状態(接触状態或いは接触可能な状態)で保持されるので、極めて安定した状態で保持される。この結果、図柄や色彩を施して装飾玩具1を綺麗に演出するシート状部材40は、収容空間S内で所定位置から移動や脱落を生じることがなく、長期にわたって組立初期の綺麗な状態が維持される。
【0048】
また、本実施形態の装飾玩具キット10において、被覆部材30は、その外縁に設けられた第3の側壁部32が、取付状態で第1の側壁部22を覆うように嵌合するので、基部材20と被覆部材30との重ね合わせで両部材をガタ付くことなく固定することができる。また、被覆部材30の第3の側壁部32及び第1の保持部51は、取付状態において基部材20の第1の側壁部22を挟持することができるので、基部材20と被覆部材30との固定をさらに確実にできる。更に、本実施形態の装飾玩具キット10においては、係止部35が被係止部25に対して弾性係合するので、基部材20と被覆部材30は確りと係止され、両部材の取付は外れることがないように強固に係止される。
【0049】
本実施形態の装飾玩具キット10によれば、第2の側壁部23によって第1の平坦部21が複数の平坦部21a,21b,21cに区画され、且つ各平坦部21a,21b,21cに対応して平坦部ごとに複数の保持部50が配置されるので、各収容空間S1,S2,S3に配置される各シート状部材40a,40b,40cは、確実に保持される。
【0050】
本実施形態における保持部50は、第2の平坦部31側から第1の平坦部21に向って突出する構造であるので、被覆部材30を基部材20に取付けた時に、シート状部材40を第1の平坦部21側へ位置規制するのと同時に収容空間Sを形成する。
【0051】
また、本実施形態の保持部50は、取付状態において第1の側壁部22及び第2の側壁部23に隣接し且つ両側壁部22,23の延在方向に沿って突出する構造であるので、シート状部材40を端部にて保持し、保持部50の存在を目立たなくできる。
【0052】
また、保持部50は、第2の平坦部31に一体形成されていることで、第2の平坦部31と同色にできて取付状態においてその存在を目立ち難くできるだけでなく、成形が容易で且つ寸法精度を良く形成できる。
【0053】
本実施形態の装飾玩具キット10におけるシート状部材40a,40b,40cは、各平坦部21a,21b,21cの形状にそれぞれ対応する形状であるので、各シート状部材40a,40b,40cの配置・組み込みは極めて容易且つ確実に行うことができる。
【0054】
また、本実施形態の装飾玩具キット10は、第2の側壁部23b,23cによって複数の収容空間S1,S2,S3に区画されるので、区画ごとに収容される収容移動物品60の個別の演出が可能になり、多様な演出を楽しむことができる。
【0055】
本実施形態の装飾玩具1によれば、光透過性を有する基部材20及び被覆部材30は、第1の側壁部22及び第3の側壁部32が形象物の輪郭を表し、更に、シート状部材40が輪郭に略対応する大きさで収容空間Sの全体をカバーするように設けられているので、装飾玩具1全体でもって形象物の視覚的演出ができる。
【0056】
また、本実施形態においては、第2の側壁部23にて区画された複数の平坦部21a,21b,21cは、形象物の部位を表すように構成されているので、各シート状部材40a,40b,40cにあっては、部位ごとに複数の図柄を用意することができ、同じ形象物を複数の領域を部分的に別々に表現でき、変化を楽しむことができる。更に、収容移動物品60と各シート状部材40a,40b,40cとの組み合わせが多岐にわたり視覚的選択肢が極めて多くなる。
【0057】
また、本実施形態においては、複数の収容空間S1,S2,S3に収容移動物品60を入れることができるので、収容移動物品60が一か所に混ざり合ってしまうことがなく、収容空間ごとの外観演出を楽しむことができる。更に、装飾玩具1が揺れた時や振ったときに収容移動物品60が壁面に当たる音については、収容空間S1,S2,S3の形状や大きさが異なっていることで、音の変化を楽しむことができる。
【0058】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はその技術思想の範囲で適宜変更することができる。例えば、上記実施形態においては、被覆部材30及び基部材20の両部材について光透過性を有する構成としたが、被覆部材30のみが光透過性を有する構成であっても良い。
【0059】
また、上記実施形態の装飾玩具1においては、玩具厚み方向の形状が略平坦な平板型の形状に構成されたが、このような形状に限るものではなく、例えば、被覆部材30の第2の平坦部31を、形象物の形を模して玩具厚み方向に凹凸は膨らみのある立体的な輪郭を有する構成であっても良い。
【符号の説明】
【0060】
1 装飾玩具
10 装飾玩具キット
20 基部材
21 第1の平坦部
22 第1の側壁部
23 第2の側壁部
25 被係止部
30 被覆部材
31 第2の平坦部
32 第3の側壁部
35 係止部
40 シート状部材
50 保持部
51 第1の保持部
52 第2の保持部
60 収容移動物品
S 収容空間
【手続補正書】
【提出日】2022-04-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部材と、
前記基部材に取り付け可能で、前記基部材に取り付けられた取付状態において前記基部材との間に所定の収容空間を形成可能な、光透過性を有する被覆部材と、
前記収容空間に配置可能な、図柄および色彩の少なくとも何れか一方が描かれたシート状部材と、
を含む装飾玩具キットであって、
前記基部材は、第1の平坦部と、前記第1の平坦部の外縁に設けられた第1の側壁部と、を含み、
前記被覆部材は、前記第1の平坦部に対面可能な第2の平坦部と、前記取付状態において前記収容空間に配置される保持部と、を含み、
前記シート状部材は、前記取付状態において、保持部によって前記第1の平坦部近傍に保持されることが可能である、
装飾玩具キット。
【請求項2】
請求項1に記載の装飾玩具キットであって、
前記保持部は、前記取付状態において前記第2の平坦部側から前記第1の平坦部に向って突出する突出部である、
装飾玩具キット。
【請求項3】
請求項2に記載の装飾玩具キットであって、
前記保持部は、前記取付状態において前記第1の側壁部に隣接し且つ前記第1の側壁部の延在方向に沿って突出する、
装飾玩具キット。
【請求項4】
請求項1~3の何れか一項に記載の装飾玩具キットであって、
前記保持部は、前記第2の平坦部に一体形成されている、
装飾玩具キット。
【請求項5】
請求項1~4の何れか一項に記載の装飾玩具キットであって、
前記基部材は、前記第1の側壁部の内側に第2の側壁部を有し、
前記第1の平坦部は、前記第2の側壁部によって複数の平坦部に区画される、
装飾玩具キット。
【請求項6】
請求項5に記載の装飾玩具キットであって、
前記複数の平坦部には、それぞれ対応する形状の前記シート状部材が配置可能に構成される、
装飾玩具キット。
【請求項7】
請求項6に記載の装飾玩具キットであって、
前記被覆部材には、前記複数の平坦部のそれぞれに配置される前記シート状部材が当該平坦部近傍に保持されることが可能に構成された前記保持部が設けられ、
前記保持部は、前記第1の側壁部に隣接し且つ前記第1の側壁部の延在方向に沿う第1の保持部と、前記第2の側壁部に隣接し且つ前記第2の側壁部の突出方向に沿う第2の保持部とを含む、
装飾玩具キット。
【請求項8】
請求項7に記載の装飾玩具キットであって、
前記取付状態において、前記複数の平坦部のそれぞれには、複数の前記保持部が対面する、
装飾玩具キット。
【請求項9】
請求項5~8の何れか一項に記載の装飾玩具キットであって、
前記基部材は、前記第1の側壁部が形象物の輪郭を表し、前記第2の側壁部にて区画された前記複数の平坦部が前記形象物を構成する部位の一部分を表している、
装飾玩具キット。
【請求項10】
請求項1~9の何れか一項に記載の装飾玩具キットであって、
前記収容空間には、前記取付状態において前記収容空間内を移動可能な収容移動物品が配置される、
装飾玩具キット。
【請求項11】
請求項1~10の何れか一項に記載の装飾玩具キットであって、
前記被覆部材は、前記第2の平坦部の外縁に設けられた第3の側壁部をさらに含み、
前記取付状態において、前記第3の側壁部が、前記第1の側壁部を覆う、
装飾玩具キット。
【請求項12】
請求項11に記載の装飾玩具キットであって、
前記取付状態において、前記第1の側壁部に対して前記第3の側壁部及び前記保持部が当接している、
装飾玩具キット。
【請求項13】
請求項11又は12に記載の装飾玩具キットであって、
前記基部材と前記被覆部材は、前記第1の側壁部と前記第3の側壁部との嵌合により前記取付状態が維持される、
装飾玩具キット。
【請求項14】
請求項13に記載の装飾玩具キットであって、
前記第3の側壁部には、前記第1の側壁部に向って突出する係止部が設けられ、
前記第1の側壁部には、前記係止部が弾性係合可能な被係止部が設けられている、
装飾玩具キット。
【請求項15】
基部材と、
前記基部材に取り付けられ、光透過性を有する被覆部材と、
前記基部材と前記被覆部材の間の収容空間に配置され、図柄および色彩の少なくとも何れか一方が描かれたシート状部材と、
を含む装飾玩具であって、
前記基部材は、第1の平坦部と、前記第1の平坦部の外縁に設けられた第1の側壁部と、を含み、
前記被覆部材は、前記第1の平坦部に対面する第2の平坦部と、前記収容空間に配置された保持部と、を含み、
前記シート状部材は、前記保持部によって前記第1の平坦部近傍に保持される、
装飾玩具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明に係る装飾玩具キットは、基部材と、前記基部材に取り付け可能で、前記基部材に取り付けられた取付状態において前記基部材との間に所定の収容空間を形成可能な被覆部材と、前記収容空間に配置可能なシート状部材と、を含む装飾玩具キットであって、前記基部材は、第1の平坦部と、前記第1の平坦部の外縁に設けられた第1の側壁部と、を含み、前記被覆部材は、前記第1の平坦部に対面可能な第2の平坦部と、前記取付状態において前記収容空間に配置される保持部と、を含み、前記シート状部材は、前記取付状態において、保持部によって前記第1の平坦部近傍に保持されることが可能である。また、本発明に係る装飾玩具キットは、基部材と、前記基部材に取り付け可能で、前記基部材に取り付けられた取付状態において前記基部材との間に所定の収容空間を形成可能な、光透過性を有する被覆部材と、前記収容空間に配置可能な、図柄および色彩の少なくとも何れか一方が描かれたシート状部材と、を含む装飾玩具キットであって、前記基部材は、第1の平坦部と、前記第1の平坦部の外縁に設けられた第1の側壁部と、を含み、前記被覆部材は、前記第1の平坦部に対面可能な第2の平坦部と、前記取付状態において前記収容空間に配置される保持部と、を含み、前記シート状部材は、前記取付状態において、保持部によって前記第1の平坦部近傍に保持されることが可能である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
また、本発明に係る装飾玩具は、基部材と、前記基部材に取り付けられた被覆部材と、前記基部材と前記被覆部材の間の収容空間に配置されたシート状部材と、を含む装飾玩具であって、前記基部材は、第1の平坦部と、前記第1の平坦部の外縁に設けられた第1の側壁部と、を含み、前記被覆部材は、前記第1の平坦部に対面する第2の平坦部と、前記収容空間に配置された保持部と、を含み、前記シート状部材は、前記保持部によって前記第1の平坦部近傍に保持される。また、本発明に係る装飾玩具は、基部材と、前記基部材に取り付けられ、光透過性を有する被覆部材と、前記基部材と前記被覆部材の間の収容空間に配置され、図柄および色彩の少なくとも何れか一方が描かれたシート状部材と、を含む装飾玩具であって、前記基部材は、第1の平坦部と、前記第1の平坦部の外縁に設けられた第1の側壁部と、を含み、前記被覆部材は、前記第1の平坦部に対面する第2の平坦部と、前記収容空間に配置された保持部と、を含み、前記シート状部材は、前記保持部によって前記第1の平坦部近傍に保持される。