(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022163785
(43)【公開日】2022-10-27
(54)【発明の名称】おむつ収納脱臭装置
(51)【国際特許分類】
A61L 9/015 20060101AFI20221020BHJP
A61L 9/014 20060101ALI20221020BHJP
A61L 2/18 20060101ALI20221020BHJP
A61L 2/20 20060101ALI20221020BHJP
A61L 2/24 20060101ALI20221020BHJP
A61G 12/00 20060101ALI20221020BHJP
A61L 101/06 20060101ALN20221020BHJP
【FI】
A61L9/015
A61L9/014
A61L2/18
A61L2/20 100
A61L2/24
A61G12/00 W
A61L101:06
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021068820
(22)【出願日】2021-04-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-30
(71)【出願人】
【識別番号】515351301
【氏名又は名称】株式会社シオガイ精機
(74)【代理人】
【識別番号】100195752
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 一正
(72)【発明者】
【氏名】塩貝 寿俊
(72)【発明者】
【氏名】野田 路男
【テーマコード(参考)】
4C058
4C180
4C341
【Fターム(参考)】
4C058AA30
4C058BB07
4C058BB09
4C058CC08
4C058DD05
4C058EE26
4C058JJ06
4C058JJ14
4C058JJ24
4C180AA02
4C180AA05
4C180AA07
4C180AA10
4C180AA16
4C180BB12
4C180CA01
4C180CB04
4C180CC04
4C180DD09
4C180EA14X
4C180EA17X
4C180EA57X
4C180EA58X
4C180GG07
4C180HH05
4C180MM10
4C341LL14
(57)【要約】
【課題】おむつを収納して消毒するとともに脱臭することを課題とする。
【解決手段】収納したおむつを脱臭及び殺菌するおむつ収納脱臭装置であって、開閉可能な上蓋11を有し、当該上蓋を開けることで使用済のおむつを投入可能な収納箱10と、前記収納箱の上部に噴霧ノズル13a、13bを有し、当該噴霧ノズルから消毒液を前記収納箱内に噴霧する消毒液噴霧部50と、前記収納箱の上部に空気吸引口14を有し、当該空気吸引口から前記収納箱内の空気を吸引して脱臭する脱臭部40と、前記脱臭部で脱臭した空気を外部に排気する排気口36と、前記収納箱に設けられ、外部から空気を取り入れる空気流入孔と、を備え、前記消毒液噴霧部は、前記消毒液を間欠的に噴霧するとともに、噴霧時間及び噴霧間隔時間が設定可能であることを特徴とするおむつ収納脱臭装置100とした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納したおむつを脱臭及び殺菌するおむつ収納脱臭装置であって、
開閉可能な上蓋を有し、当該上蓋を開けることで使用済のおむつを投入可能な収納箱と、
前記収納箱の上部に噴霧ノズルを有し、当該噴霧ノズルから消毒液を前記収納箱内に噴霧する消毒液噴霧部と、
前記収納箱の上部に空気吸引口を有し、当該空気吸引口から前記収納箱内の空気を吸引して脱臭する脱臭部と、
前記脱臭部で脱臭した空気を外部に排気する排気口と、
前記収納箱に設けられ、外部から空気を取り入れる空気流入孔と、を備え、
前記消毒液噴霧部は、前記消毒液を間欠的に噴霧するとともに、噴霧時間及び噴霧間隔時間が設定可能であることを特徴とするおむつ収納脱臭装置。
【請求項2】
前記脱臭部は、オゾン発生器、フィルター部、及びファンを備え、
前記ファンが吸引した前記収納箱内の空気に、前記オゾン発生器が発生したオゾンと混合させるとともに、前記フィルター部が臭気の粒子を吸着して脱臭することを特徴とする請求項1に記載のおむつ収納脱臭装置。
【請求項3】
前記フィルター部は、HEPAフィルターを含む複数のフィルターを交換可能に有したことを特徴とする請求項2に記載のおむつ収納脱臭装置。
【請求項4】
前記消毒液は、二酸化塩素水であることを特徴とする請求項1-3のいずれかに記載のおむつ収納脱臭装置。
【請求項5】
台車を備え、当該台車に前記収納箱、前記消毒液噴霧部、前記脱臭部、及びバッテリーを搭載したことを特徴とする請求項1―4のいずれかに記載のおむつ収納脱臭装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、病院や高齢者施設等におけるおむつ交換時に、おむつを収納するとともに脱臭するおむつ収納脱臭装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
高齢化社会を迎え、病院や高齢者施設におけるおむつ交換は日常作業となり、今や一人あたり2分間で交換することが求められている。そしておむつ交換時に発生する排泄物由来の臭気問題は、患者、入居者、施設職員すべてにとって解決すべき深刻な問題となっている。
【0003】
特許文献1には、おむつを収容する容器収容室の空気を脱臭・殺菌室を経由して容器収容室に戻すように構成した紙おむつ回収機が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許文献1:特開2004-121468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のものは、空気を脱臭・殺菌することはできるが、おむつそのものを消毒することができないという問題がある。また、空気が循環するのみであるので、臭気が想定量を超えたときに脱臭が追い付かない恐れがあるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決して、おむつを収納して消毒するとともに脱臭し、脱臭した空気を外部に排気することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明は、収納したおむつを脱臭及び殺菌するおむつ収納脱臭装置であって、
ペダルにより開閉可能な上蓋を有し、当該上蓋を開けることで使用済のおむつを投入可能な収納箱と、
前記収納箱の上部に噴霧ノズルを有し、当該噴霧ノズルから消毒液を前記収納箱内に噴霧する消毒液噴霧部と、
前記収納箱の上部に空気吸引口を有し、当該空気吸引口から前記収納箱内の空気を吸引して脱臭する脱臭部と、
前記脱臭部で脱臭した空気を外部に排気する排気口と、
前記収納箱に設けられ、外部から空気を取り入れる空気流入孔と、を備え、
前記消毒液噴霧部は、前記消毒液を間欠的に噴霧するとともに、噴霧時間及び噴霧間隔時間が設定可能であることを特徴とするおむつ収納脱臭装置を提供するものである。
【0008】
この構成により、おむつを収納して消毒するとともに脱臭し、脱臭した空気を外部に排気することができる。同時に空気流入孔から新鮮な空気を収納箱内に取り込むことができる。また、消毒液を間欠的に噴霧するとともに、噴霧時間及び噴霧間隔時間を設定することで過不足なく消毒液をおむつに噴霧することができる。さらに、収納箱の上部から空気を吸引するとともに、消毒液を噴霧することで、上蓋を開けたときに臭気が外部に漏れ出ることを防ぐことができる。
【0009】
おむつ収納脱臭装置であって、前記脱臭部は、オゾン発生器、フィルター部、及びファンを備え、
前記ファンが吸引した前記収納箱内の空気に、前記オゾン発生器が発生したオゾンと混合させるとともに、前記フィルター部が臭気の粒子を吸着して脱臭する構成としてもよい。
【0010】
この構成により、おむつが発する排泄物由来の臭気を強力に脱臭することができる。すなわち、ファンが吸引した収納箱内の空気とオゾンと混合させることで、菌や臭気の物質はオゾンの酸素原子と融合することにより酸化させられ、破壊されるといわれている。また、残った2つの酸素原子はO2=酸素となるので、最終的に除菌・脱臭が行われた後の残留物質は酸素のみとなり安全性が高い。これにより、安心して脱臭後の空気を外部に排気することができる。
【0011】
おむつ収納脱臭装置であって、前記フィルター部は、HEPAフィルターを含む複数のフィルターを交換可能に有した構成としてもよい。
【0012】
この構成により、様々な粒径の臭気の分子を吸着して脱臭することができる。
【0013】
おむつ収納脱臭装置であって、前記消毒液は、二酸化塩素水である構成としてもよい。
【0014】
この構成により、強い菌力をもつ二酸化塩素水をおむつに噴霧することで、強力におむつを消毒することができる。特に、人間の排泄物の臭いと二酸化塩素水の活性成分が臭いの分子と反応し、それらと中和し、さらに臭いの素となるバクテリアやカビ類を含む微生物を制御することができる。また、空間に噴霧されることで浮遊しているウイルスや菌などにミストが付着してその核となるものを破壊し落下させることができる。
【0015】
おむつ収納脱臭装置であって、台車を備え、当該台車に前記収納箱、前記消毒液噴霧部、前記脱臭部、及びバッテリーを搭載した構成としてもよい。
【0016】
この構成により、電源コードを気にせずに、病院や高齢者施設内を移動させることができ、実用性に富んだおむつ収納脱臭装置を実現できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明のおむつ収納脱臭装置により、おむつを収納して消毒するとともに脱臭し、脱臭した空気を外部に排気することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施例1におけるおむつ収納脱臭装置の斜視図である。
【
図2】本発明の実施例1におけるおむつ収納脱臭装置の外観図である。
【
図3】本発明の実施例1におけるおむつ収納脱臭装置の内部構成を説明する図である。
【
図4】本発明の実施例1におけるおむつ収納脱臭装置の脱臭装置を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例0019】
本発明の実施例1について、
図1~
図4を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1におけるおむつ収納脱臭装置の斜視図である。
図2は、本発明の実施例1におけるおむつ収納脱臭装置の外観図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
図3は、本発明の実施例1におけるおむつ収納脱臭装置の内部構成を説明する図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。なお、
図3ではカバーを外した状態を示している。
図4は、本発明の実施例1におけるおむつ収納脱臭装置の脱臭装置を説明する図である。
【0020】
実施例1におけるおむつ収納脱臭装置100は、略直方体形状で、幅(x方向)約1000mm、高さ(y方向)約930mm、奥行(z方向)約520mmの大きさを有している。また、おむつ収納脱臭装置100は、キャスター31a、31b、31c、31dを備えた台車30に必要な機器が全て搭載され、把手33を持って操作することで自由に移動させることができる。詳しくは、台車30には、使用済のおむつを投入可能な収納箱10と、収納箱10の中に消毒液を噴霧する消毒液噴霧部50と、収納箱10内の空気を吸引して脱臭する脱臭部40と、図示しないバッテリーが搭載されている。
【0021】
また、おむつ収納脱臭装置100の左側面には、空気の排出口43とバッテリーへの充電口34が設けられている。上面には、手指消毒剤や新しいおむつなどをおくことができるように平坦にされている。
【0022】
収納箱10は、ペダル35を足で踏むことで上蓋11が開いて、使用済おむつDを上から投入することができる。また、ペダル35から足を放すことで上蓋11を閉じることができる。上蓋11を閉じると収納箱10内は図示しない空気流入孔以外密閉される。収納箱10は約60リットルの容量を有し、おむつ約40個を収納することができる。また、収納したおむつDを廃棄する場合に便利なように60リットルのゴミ袋を設置することができる。
【0023】
収納箱10の上蓋11を開けて使用済おむつDを投入し上蓋11を閉じると、後述するように、上部に設置された2ヶ所の噴霧ノズル13a、13bから消毒液が収納箱10内に噴霧されるとともに、上部に設置された幅広の空気吸引口14から臭気を含んだ空気が吸引されてダクト15を経由して脱臭部40に導かれる。噴霧ノズル13a、13bは、収納箱10の奥行方向(z方向)の両端に中央方向及び下方に向けて設けられ、空気吸引口14は、噴霧ノズル13a、13bの間に幅広の吸引口を有している。収納箱10の上部の空気が奥行方向幅広の吸引口から吸引されるので、上蓋11を開いた際に排泄物の臭気が外部に漏れることを防いでいる。
【0024】
台車10の右側面には側面カバー20が設けられている。この側面カバー20の上部には、電源スイッチ21、オゾン発生スイッチ22、及び図示しない表示器が設置されている。電源スイッチ21を操作するとバッテリーからおむつ収納脱臭装置100の各所に電源が供給される。また、オゾン発生スイッチ22を操作することで、後述のオゾン発生器44がオゾンを発生させることができる。その他、図示しない表示器により、バッテリー残量等を監視することができる。
【0025】
おむつ収納脱臭装置100の正面側には、正面カバー32a、32bが設けられており、内部に収納された機器を守っている。また、背面側にも図示しないカバーが設けられ、内部の機器を守るとともに、カバーを外すことで、内部機器のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0026】
消毒液噴霧部50は、おむつ収納脱臭装置100の内部に設けられており、正面カバー32aを外すことでメンテナンスができる。消毒液噴霧部50は、消毒液タンク51から図示しないホースを経由して消毒液を収納箱10の上部に設けられた噴霧ノズル13a、13bに導き、収納箱10内部に噴霧するように制御することができる。具体的には、消毒液を間欠的に噴霧するように制御できる。また、その噴霧間隔や噴霧時間も消毒液噴霧部50の前面に配置されたスイッチにより設定や変更が可能である。実施例1においては、収納箱10の上蓋11が閉じられてから、5秒間消毒液を噴霧ノズル13a、13bから噴霧し、その後5秒間間隔を開けて5秒間噴霧するという間欠噴霧を3分間行うように制御している。これにより、上蓋11を開けたときに臭気が外部に漏れ出ることを防ぐとともに、噴霧が多すぎて消毒液を無駄にすることがないようにしている。
【0027】
実施例1における消毒液は、二酸化塩素水を用いている。二酸化塩素水は強い除菌力を有しており、強力におむつを消毒することができる。また、人間の排泄物の臭いと二酸化塩素水の活性成分が臭いの分子と反応し、それらと中和し、さらに臭いの素となるバクテリアやカビ類を含む微生物を制御することができる。さらに、空間に噴霧されることで浮遊しているウイルスや菌などにミストが付着してその核となるものを破壊し落下させることができる。
【0028】
なお、実施例1においては、収納箱10の上蓋11が閉じられてから、5秒間消毒液を噴霧ノズル13a、13bから噴霧し、その後5秒間間隔を開けて5秒間噴霧するという間欠噴霧を3分間行うように制御しているが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、5秒間噴霧し、その後10秒間間隔を開けて5秒間噴霧するようにしてもよいし、間欠噴霧せずに連続噴霧を1分間継続するようにしてもよく、任意に噴霧時間及び間隔を設定することができる。
【0029】
また、実施例1においては、噴霧間隔や噴霧時間を消毒液噴霧部50の前面に配置されたスイッチにより設定するようにしたが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、側面カバー20の上面に設けたスイッチにより噴霧間隔や噴霧時間を設定するようにしてもよく、任意の位置に噴霧間隔や噴霧時間を設定するスイッチを設けることができる。
【0030】
また、実施例1においては、消毒液として二酸化塩素水を使用するようにしたが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、次亜塩素酸水を使用してもよいし、他の消毒液を使用してもよく、任意の消毒液を使用できる。
【0031】
脱臭部40について説明する。脱臭部40は、オゾン発生器44、フィルター部42(42a、42b、42c、42d)、及びファン43を備えている。ファン43が回転することにより収納箱10内の空気を上部に備えた空気吸引口14から吸引し、ダクト15を経由して臭気を帯びた空気を脱臭部40へと導く。脱臭部40では、オゾン発生器44が発生したオゾンと臭気を帯びた空気とを混合させる。これにより、菌や臭気の物質はオゾンの酸素原子と融合することにより酸化させられ、破壊される。残った2つの酸素原子はO2=酸素となるので、最終的に除菌・脱臭が行われた後の残留物質は酸素のみとなり、きわめて安全性が高い。
【0032】
オゾンと混合された空気は、さらに、フィルター部42(42a、42b、42c、42d)へと導かれる。フィルター部42は、4個のフィルターを直列に備えることができ、それぞれのフィルター部42a、42b、42c、42dは脱臭部扉45を開くことで個別に脱臭部40に挿入又は取り外すことができる。この4個のフィルターは、同じ種類のフィルターでもよいし、異なった種類のフィルターを4種類備えてもよい。また、4個備えなくてもよく3個でも1個でもよく、任意の個数のフィルターを直列に備えることができる。また、挿入するだけでフィルターを設けることができ、引っ張って取り外すことができるため交換が容易にできる。実施例1においては、活性炭フィルター2種類とHEPAフィルターを1種類備えている。これによりフィルター部42が粒径の異なる臭気の粒子を各フィルターにて吸着して脱臭することができる。
【0033】
そして、除菌、脱臭された空気は、側面下方に設けた排気口36から外部に排気される。収納箱10の下部に設けた空気流入孔から取り入れた空気を収納箱10上部から吸引して脱臭、除菌し、排気口36から外部に排出することで、常に新鮮な空気が収納箱10に取り込まれる。
【0034】
なお、実施例1においては、図示しない空気流入孔を収納箱10の下部に設けるようにしたが、必ずしもこれに限定されず適宜変更が可能である。例えば、空気流入孔を収納箱10の上部に設けるようにしてもよいし、収納箱10の中間部に設けるようにしてもよく、収納箱10の任意の位置に空気流入孔を設けることができる。
【0035】
収納箱10に空気流入孔を設けることで、外部の新鮮な空気が収納箱10に取り入れられ、上部から吸引された収納箱10内の空気は、脱臭部で脱臭されて排気口36から外部に排気される。これにより、収納箱10内の空気は常に入れ替えられて、臭気が収納箱10内に留まることを緩和している。
【0036】
また、おむつ収納脱臭装置100の台車30には、図示しないバッテリーが搭載されているので、電源コードを気にせずに自由に移動させることができる。このバッテリーへは、おむつ収納脱臭装置100の左側面に備えた充電口34から充電することができる。
【0037】
このように、実施例1においては、収納したおむつを脱臭及び殺菌するおむつ収納脱臭装置であって、
開閉可能な上蓋を有し、当該上蓋を開けることで使用済のおむつを投入可能な収納箱と、
前記収納箱の上部に噴霧ノズルを有し、当該噴霧ノズルから消毒液を前記収納箱内に噴霧する消毒液噴霧部と、
前記収納箱の上部に空気吸引口を有し、当該空気吸引口から前記収納箱内の空気を吸引して脱臭する脱臭部と、
前記脱臭部で脱臭した空気を外部に排気する排気口と、
前記収納箱に設けられ、外部から空気を取り入れる空気流入孔と、を備え、
前記消毒液噴霧部は、前記消毒液を間欠的に噴霧するとともに、噴霧時間及び噴霧間隔時間が設定可能であることを特徴とするおむつ収納脱臭装置により、おむつを収納して消毒するとともに脱臭し、脱臭した空気を外部に排気することができる。同時に空気流入孔から新鮮な空気を収納箱内に取り込むことができる。また、消毒液を間欠的に噴霧するとともに、噴霧時間及び噴霧間隔時間を設定することで過不足なく消毒液をおむつに噴霧することができる。さらに、収納箱の上部から空気を吸引するとともに、消毒液を噴霧することで、上蓋を開けたときに臭気が外部に漏れ出ることを防ぐことができる。
この構成により、おむつを収納して消毒するとともに脱臭し、脱臭した空気を外部に排気することができる。同時に空気流入孔から新鮮な空気を収納箱内に取り込むことができる。また、消毒液を間欠的に噴霧するとともに、噴霧時間及び噴霧間隔時間を設定することで過不足なく消毒液をおむつに噴霧することができる。さらに、収納箱の上部の幅広の吸引口から空気を吸引するとともに、消毒液を噴霧することで、上蓋を開けたときに臭気が外部に漏れ出ることを防ぐことができる。