(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022164003
(43)【公開日】2022-10-27
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
G05B 19/409 20060101AFI20221020BHJP
H01L 21/301 20060101ALN20221020BHJP
【FI】
G05B19/409 C
H01L21/78 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021069194
(22)【出願日】2021-04-15
(71)【出願人】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中西 佑太
(72)【発明者】
【氏名】桧山 正晃
(72)【発明者】
【氏名】女屋 拓土
【テーマコード(参考)】
3C269
5F063
【Fターム(参考)】
3C269AB07
3C269AB11
3C269AB27
3C269BB07
3C269CC02
3C269QC01
3C269QD02
3C269QE12
3C269QE15
3C269QE17
3C269QE22
3C269QE26
5F063AA29
5F063CA04
5F063DE02
5F063DE11
5F063DE33
5F063EE21
(57)【要約】
【課題】切り替えて表示する複数の画面の画像を効率的に取得できる基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置1は、基板を保持する保持ユニット10と、該保持ユニット10に保持された基板に処理を行う加工ユニット20と、基板処理装置1に関する情報を表示する表示部31と、制御ユニット40と、を備える。制御ユニット40は、表示部31に切り替えて表示される複数の画面を記憶する画面情報記憶部411と、複数の画面の内、選択された任意の画面を示すお気に入りリストを記憶するリスト記憶部412と、お気に入りリストに記憶された画面の画像を一括で取得する画像取得部422と、を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に任意の処理を行う基板処理装置であって、
基板を保持する保持ユニットと、
該保持ユニットに保持された基板に処理を行う処理ユニットと、
該基板処理装置に関する情報を表示する表示部と、
制御ユニットと、を備え、
該制御ユニットは、
該表示部に切り替えて表示される複数の画面を記憶する画面情報記憶部と、
複数の該画面の内、選択された任意の該画面を示すお気に入りリストを記憶するリスト記憶部と、
該お気に入りリストに記憶された該画面の画像を一括で取得する画像取得部と、
を有することを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
該制御ユニットは、
該画面を該お気に入りリストに登録するお気に入りボタンを複数の前記画面のそれぞれに表示させる表示制御部と、
該お気に入りボタンが選択された該画面を該お気に入りリストに登録する登録部と、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
該制御ユニットは、
該表示部に複数の該画面のサムネイルを表示するサムネイル画面を生成する生成部と、
該サムネイル画面において、選択された該サムネイルの該画面を該お気に入りリストに登録する登録部と、
をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
加工装置は、複数の画面を用いてオペレータの操作を受け付け、加工装置の加工条件を入力させる。例えば、特許文献1には、加工装置の操作方法またはユーザメンテナンス方法を説明するための動画の中から所望の動画を選択して表示して、所望の操作方法やユーザメンテナンス方法を理解させる加工装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の加工装置では、複数の画面を切り替えて加工条件を設定する場合、加工条件を確認するために、複数の画面の画像を取得することがある。しかし、従来の加工装置は、オペレータが取得したい画面が複数ある場合、複数の画面を切り替えて画面の画像を取得するので、オペレータの作業負担が増加するという問題がある。このような問題は、基板に処理を行う基板処理装置の全般に発生する問題である。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、切り替えて表示する複数の画面の画像を効率的に取得できる基板処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の基板処理装置は、基板に任意の処理を行う基板処理装置であって、基板を保持する保持ユニットと、該保持ユニットに保持された基板に処理を行う処理ユニットと、該基板処理装置に関する情報を表示する表示部と、制御ユニットと、を備え、該制御ユニットは、該表示部に切り替えて表示される複数の画面を記憶する画面情報記憶部と、複数の該画面の内、選択された任意の該画面を示すお気に入りリストを記憶するリスト記憶部と、該お気に入りリストに記憶された該画面の画像を一括で取得する画像取得部と、を有することを特徴とする。
【0007】
前記基板処理装置において、該制御ユニットは、該画面を該お気に入りリストに登録するお気に入りボタンを複数の前記画面のそれぞれに表示させる表示制御部と、該お気に入りボタンが選択された該画面を該お気に入りリストに登録する登録部と、をさらに有してもよい。
【0008】
前記基板処理装置において、該制御ユニットは、該表示部に複数の該画面のサムネイルを表示するサムネイル画面を生成する生成部と、該サムネイル画面において、選択された該サムネイルの該画面を該お気に入りリストに登録する登録部と、をさらに有してもよい。
【発明の効果】
【0009】
本願発明の加工装置は、切り替えて表示する複数の画面の画像を効率的に取得できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態に係る基板処理装置の構成例を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る基板処理装置の機能構成の一例を模式的に示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る基板処理装置が用いる画面の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る基板処理装置の画面の登録に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、画面情報に基づくデバイスデータ画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、画面情報に基づくターゲットデータ画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る基板処理装置の画面登録に関する画面の遷移例を説明するための図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る基板処理装置の画面の他の登録に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、
図8に示す画面登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、
図8に示す画像確認処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
【0012】
以下に説明する実施形態において、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の一方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向をZ軸方向とする。X軸及びY軸を含むXY平面は、水平面と平行である。XY平面と直交するZ軸方向は、鉛直方向である。
【0013】
〔実施形態〕
本発明の実施形態に係る基板処理装置を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係る基板処理装置の構成例を示す斜視図である。
図2は、実施形態に係る基板処理装置の機能構成の一例を模式的に示す図である。
【0014】
図1に示すように、実施形態に係る基板処理装置1は、加工対象である被加工物100(基板)に任意の処理を行う装置である。換言すると、基板処理装置1は、例えば、被加工物100の加工の処理を行う加工装置である。被加工物100は、基板の一例である。被加工物100は、例えば、シリコン、サファイア、ガリウムヒ素等を基板101とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。被加工物100は、粘着テープ103を介して、環状のフレーム102の開口に基板101を支持して構成される。
【0015】
基板処理装置1は、箱形の筐体である本体2を備える。基板処理装置1は、保持ユニット10と、加工ユニット20と、タッチパネル30と、制御ユニット40と、を備える。制御ユニット40は、保持ユニット10、加工ユニット20及びタッチパネル30と電気的に接続されている。
【0016】
保持ユニット10は、保持面で被加工物100を保持する。保持ユニット10は、不図示の吸引源と連通しており、吸引源から供給される負圧によって被加工物100を吸引保持する。保持ユニット10は、後述するX軸移動手段22によってX軸方向に沿って移動可能であり、不図示の回転駆動源によってZ軸周りに回転可能である。保持ユニット10は、例えば、チャックテーブルである。
【0017】
本実施形態では、基板処理装置1は、
図2に示すように、撮像ユニット12、駆動手段14及びZ軸移動手段15をさらに備える。制御ユニット40は、撮像ユニット12、駆動手段14及びZ軸移動手段15と電気的に接続されている。
【0018】
図1及び
図2に示すように、撮像ユニット12は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサを搭載した電子顕微鏡である。撮像ユニット12は、保持ユニット10の保持面上に保持された被加工物100の表面を撮像する。撮像ユニット12は、加工ユニット20用のハウジングの一部に取り付け支持されることで一体化されており、ボールねじ、ナット、パルスモータ等によるZ軸移動手段15によってZ軸方向に移動可能に設けられている。撮像ユニット12は、例えば、保持ユニット10の保持面に保持された被加工物100の表面に照明光を照射する光源を備えてもよい。
【0019】
加工ユニット20は、保持ユニット10に保持された被加工物100を加工する。すなわち、加工ユニット20は、保持ユニット10に保持された基板に処理を行う処理ユニットの一例である。加工ユニット20は、例えば、一対の切削手段であり、それぞれ切削ブレードを有する。一対の切削手段のそれぞれの切削ブレードは、Y軸方向において互いに対向しており、いずれもY軸周りに回転する。加工ユニット20は、回転する切削ブレードによって、被加工物100に対して切削加工を施す。加工ユニット20は、Y軸移動手段27によってY軸方向に沿って移動可能であり、Z軸移動手段15によってZ軸方向に沿って移動可能である。保持ユニット10の保持面に対して撮像ユニット12や加工ユニット20を相対的にY軸方向に移動させるY軸移動手段27は、ボールねじ、ナット、パルスモータ等からなり、X軸移動手段22とともに駆動手段14を構成する。
【0020】
基板処理装置1は、X軸移動手段22、Y軸移動手段27及びZ軸移動手段15により、保持ユニット10と加工ユニット20とを相対移動させることにより、保持ユニット10に保持された被加工物100を加工する。
【0021】
なお、基板処理装置1が備える加工ユニット20は、切削ブレードで被加工物100を切削加工する切削ユニットに限定されない。他には、加工ユニット20は、例えば、研削砥石等で同様の被加工物100を研削加工する研削ユニットや、研磨パッド等で同様の被加工物100を研磨加工する研磨ユニットや、同様の被加工物100にレーザービームを照射してレーザー加工するレーザー加工ユニットなどでもよい。
【0022】
タッチパネル30は、
図1に示すように、表示面を外側に向けた状態で本体2に設置される。タッチパネル30は、基板処理装置1の本体2において見やすくて操作しやすい箇所に配設される。タッチパネル30は、制御ユニット40による制御の下、撮像ユニット12が撮像した被加工物100の表面の画像や加工処理に必要な各種情報を表示するとともに、加工処理に必要な入力操作等をオペレータから受け付ける。本実施形態では、タッチパネル30は、表示部の一例である。
【0023】
タッチパネル30は、
図2に示すように、基板処理装置1に関する各種情報を表示する表示部31と、加工条件の設定入力など、基板処理装置1に関する各種操作入力をオペレータから受け付ける入力部32と、を有する。表示部31は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示デバイスを有する。入力部32は、例えば、表示デバイスの表示面における物体の接触位置や座標を指定するタッチスクリーンを有する。
【0024】
本実施形態では、タッチパネル30は、各種情報を出力する出力部の一例である場合について説明するが、これに限定されない。例えば、基板処理装置1の出力部は、スピーカー、通信装置等の電子機器で実現してもよい。
【0025】
制御ユニット40は、記憶部41と、制御部42とを備える。本実施形態では、制御ユニット40は、記憶部41と制御部42とを備えるユニットである場合について説明するが、これに限定されない。例えば、制御ユニット40は、制御部42のみを備え、記憶部41を備えない構成としてもよい。この場合、制御ユニット40は、記憶部41に相当する記憶装置と電気的に接続する構成とすればよい。記憶装置は、例えば、基板処理装置1の外部のコンピュータ及び電子機器、他の基板処理装置1等の基板処理装置1がアクセス可能な記憶装置を含む。
【0026】
記憶部41は、制御ユニット40により実行される各種処理等の機能を実現するプログラムや、かかるプログラムによる処理に用いられるデータなどを記憶する。記憶部41は、制御ユニット40と電気的に接続されている。記憶部41は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体メモリ等により実現できる。記憶部41は、制御ユニット40が備える制御部42が制御プログラムに記述された命令を実行する際の一時的な作業領域としても利用されてもよい。基板処理装置1の外部のコンピュータ及び電子機器、他の基板処理装置1等の基板処理装置1がアクセス可能な記憶装置とすることができる。
【0027】
記憶部41は、画面情報記憶部411と、リスト記憶部412と、画像情報記憶部413と、を有する。画面情報記憶部411は、表示部31に切り替えて表示される複数の画面を記憶する。画面を記憶するとは、例えば、画面を表示するための画面情報、または、画面を識別可能な画面情報を記憶部41に記憶することを意味する。複数の画面の一例について、後述する。リスト記憶部412は、複数の画面のうち、選択された任意の画面を示すお気に入りリストを記憶する。お気に入りリストは、例えば、画面を表示させることなく、画面の画像を取得するためのリストである。リストは、例えば、お気に入りとして記憶(登録)された画面の一覧を示す情報を含む。リスト記憶部412は、例えば、オペレータ、基板の種類、加工の工程、製品の種類等の登録名称に紐付けた複数のお気に入りリストを記憶できる。画像情報記憶部413は、画面の画像を示す画像情報を記憶する。画像情報は、例えば、お気に入りリストに記憶された画面の画像、スクリーンショット、画面キャプチャ等の機能によって得られた画面の画像等を示す情報を含む。
【0028】
制御部42は、基板処理装置1を駆動する各機構(X軸移動手段22、Y軸移動手段27、Z軸移動手段15)を制御する。制御部42は、基板処理装置1の各部を制御し、基板処理装置1による加工処理を実現する。制御部42は、例えばオペレータにより入力設定された加工条件に従って、保持ユニット10や加工ユニット20を含む基板処理装置1の各部を制御し、被加工物100の加工処理を実現する。
【0029】
制御部42は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置と、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、入出力インターフェース装置とを備える。制御部42は、かかる装置を用いて、基板処理装置1が実施する一連の加工工程に従い、上述した各構成要素を制御するための制御プログラムなどを実行可能なコンピュータである。
【0030】
制御部42は、タッチパネル30の入力部32を介してオペレータにより設定された加工条件に従って、基板処理装置1の動作全般を制御する。制御部42は、操作可能な画面をタッチパネル30に表示させ、該操作画面の操作ボタンに対する操作に応じて加工ユニット20の動作を制御する。
【0031】
制御部42は、表示制御部421と、画像取得部422と、登録部423と、生成部424との機能を備える。制御部42は、プログラムを実行することにより、各部の機能、作用等を実現する。
【0032】
表示制御部421は、基板処理装置1の各種工程に応じた画面を、タッチパネル30の表示部31に表示させる。画面は、例えば、基板処理装置1の操作、メンテナンス等に用いる画面を含む。画面は、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)形式の情報に含まれるHTMLタグに基づいてタッチパネル30に表示された画面(オブジェクト)である。画面は、例えば、操作ボタン、入力欄、撮像ユニット12が撮像した画像等を有する。画面は、基板処理装置1における操作内容に応じた構成となっている。表示制御部421は、表示部31に表示されている画面を画像として取得する画像取得ボタンを、表示部31における所望の位置に表示させる。表示制御部421は、例えば、画像取得ボタンを表示部31のタスクバーに表示させたり、画像取得ボタンを操作画面に重畳表示させたりする。また、表示制御部421は、画面をお気に入りリストに登録するお気に入りボタンを複数の画面のそれぞれに表示させる。表示制御部421は、表示部31に表示させている画面をお気に入りリストに登録するためのお気に入りボタンを、画面の所望の位置に表示させる。
【0033】
画像取得部422は、お気に入りリストに記憶された画面の画像を一括で取得する。画面の画像を一括で取得するとは、例えば、お気に入りリストに記憶された全てまたは一部の画面の画像を取得することを意味する。お気に入りリストに複数の画面が記憶されている場合、画像取得部422は、複数の画面の画像を一括して取得する。画像取得部422は、例えば、予め設定されたタイミングで、お気に入りリストに記憶された画面の画像を一括で取得する。タイミングは、例えば、所定の操作を検出したタイミング、予め設定された工程、処理等が終了したタイミング等を含む。また、画像取得部422は、画像取得ボタンが操作された場合に、表示部31に表示している画面のみの画像を取得する。画像取得部422は、取得した画像を示す画像情報を画像情報記憶部413に記憶する。
【0034】
登録部423は、お気に入りボタンが選択された画面を該お気に入りリストに登録する。お気に入りリストに登録するとは、画面をお気に入りリストに記憶することを意味する。登録部423は、例えば、選択された画面の画面情報、選択された画面を識別可能な情報等を記憶部41のリスト記憶部412に記憶することで、画面をお気に入りリストに記憶(登録)する。登録部423は、お気に入りリストへの登録名、ラベル等の関連情報をお気に入りリストに紐付ける機能を有する。
【0035】
生成部424は、表示部31に複数の画面のサムネイルを表示するサムネイル画面を生成する。生成部424は、複数の画面の画像を縮小したサムネイルを一覧表示するサムネイル画面を生成する。例えば、生成部424は、画面情報記憶部411の画像情報に基づく画面のサムネイルを一覧表示するサムネイル画面を生成する。サムネイル画面は、表示制御部421の制御によって表示部31に表示される。サムネイル画面は、例えば、お気に入りリストへの登録名を設定する設定項目をさらに有する。サムネイル画面の一例については、後述する。生成部424は、例えば、お気に入りリストに登録された画面のサムネイルを一覧表示するサムネイル画面、お気に入りリストに登録された画面のサムネイルを編集するためのサムネイル画面等を生成してよい。
【0036】
表示制御部421は、サムネイル画面を表示するように、表示部31を制御する。表示制御部421は、例えば、オペレータの操作に応じて、サムネイル画面のサムネイルを選択状態と非選択状態とに切り替えて表示するように、表示部31を制御する。
【0037】
登録部423は、サムネイル画面において、選択されたサムネイルの画面をお気に入りリストに登録する。登録部423は、選択されたサムネイルに対応する画面を特定し、該画面の画面情報、該画面を識別可能な情報等をリスト記憶部412に記憶する。登録部423は、お気に入りリストへの登録名を示す情報を紐づけて、お気に入りリストを登録する。
【0038】
以上、本実施形態に係る基板処理装置1の構成例について説明した。なお、
図1及び
図2を用いて説明した上記の構成はあくまで一例であり、本実施形態に係る基板処理装置1の構成は係る例に限定されない。本実施形態に係る基板処理装置1の機能構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
【0039】
(複数の画面の例)
図3は、実施形態に係る基板処理装置1が用いる画面の一例を示す図である。
図3に示すように、基板処理装置1は、複数の画面の画面情報500を画面情報記憶部411に記憶している。複数の画面情報500は、記憶部41に記憶されている。基板処理装置1の表示制御部421は、複数の画面情報500が示す画面を切り替えて表示するように、表示部31を制御する。複数の画面情報500は、それぞれの画面を表示するためのHTML等の情報含む。
【0040】
複数の画面情報500は、例えば、デバイスデータ画面、アライメントデータ画面、ターゲットデータ画面、洗浄データ画面、プリカットスペック画面、カーフチェックデータ画面等に対応した情報を含む。
【0041】
デバイスデータ画面は、デバイスデータに関わる各種データの画面である。デバイスデータは、カットに関わる基本条件を示すデータを含む。デバイスデータは、設定・変更・確認可能なデータである。アライメントデータ画面は、基板処理装置1のアライメント動作に関わる画面である。ターゲットデータ画面は、被加工物100のターゲットに関わる画面である。ターゲットは、例えば、キーパターン、デバイス等を含む。洗浄データ画面は、スピンナ洗浄、搬送動作、切削水等に関わるデータを設定する画面である。プリカットスペック画面は、ブレードを製品加工に適した状態に整える動作を設定する画面である。カーフチェックデータ画面は、カーフチェック動作を設定、確認する画面である。カーフチェックとは、カッティング中、カットラインの切削状況をダイサーが自動でチェックする動作である。
【0042】
例えば、基板処理装置1が処理する被加工物100の設計図等に基づいて加工条件データをオペレータが作成する場合、作成した加工条件を第三者に確認してもらう。この場合、基板処理装置1は、複数の画面情報500が示す画面を切り替えて表示部31に表示することで、オペレータに加工条件データを作成させる。基板処理装置1は、切り替えて表示する複数の画面のうち、加工条件データの作成に用いる画面の画像を一括で取得する機能をオペレータに提供できる。
【0043】
(基板処理装置における画面の登録例)
次に、実施形態に係る基板処理装置1が実行する画面の登録例を説明する。
図4は、実施形態に係る基板処理装置1の画面の登録に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。
図4に示す処理手順は、基板処理装置1の制御部42がプログラムを実行することによって実現される。
図4に示す処理手順は、例えば、複数の画面のうちの1つの画面を、予め設定された順序で切り替えて表示部31に表示する場合に、基板処理装置1の制御部42によって実行される。
【0044】
図4に示す処理手順では、基板処理装置1の制御部42は、画面を切り替えて表示部31に表示させる(ステップ1101)。例えば、制御部42は、画面情報記憶部411から切り替えて表示する画面の画面情報500を取得し、該画面情報500を表示するように表示部31を制御する。例えば、制御部42は、表示部31が表示している画面510から切り替え対象の画面510に表示を遷移させるように、表示部31を制御することで、画面510の表示を切り替える。
【0045】
図5は、画面情報500に基づくデバイスデータ画面の一例を示す図である。
図6は、画面情報500に基づくターゲットデータ画面の一例を示す図である。
図5に示す画面510は、画面情報500が示すデバイスデータ画面の一例であり、デバイスデータの複数の設定項目に対応した複数の入力欄を有する。
図6に示す画面510は、画面情報500が示すターゲットデータ画面の一例であり、基板処理装置1の複数のチャンネルの画像の表示領域を有する。
【0046】
図5及び
図6に示す画面510は、ENTERボタン511とEXITボタン512とを有する。ENTERボタン511は、画面510で設定したデータを登録するボタンである。EXITボタン512は、画面510の変更内容を登録さずに画面510を切り替えるボタンである。画面510は、画像取得ボタン513とお気に入りボタン514とをさらに有する。画像取得ボタン513とお気に入りボタン514とは、画面510の右上の角付近に表示されているが、表示位置はこれに限定されない。画像取得ボタン513は、画面の画像の取得をオペレータ等に指示させるためのボタンである。お気に入りボタン514は、お気に入りリストに登録する画面をオペレータ等に選択させるボタンである。お気に入りボタン514は、例えば、選択状態と非選択状態との識別が可能なように、異なる表示態様で表示される。お気に入りボタン514は、選択状態の場合が第1表示態様、非選択状態の場合が第1表示態様とは異なる第2表示態様で表示される。なお、画像取得ボタン513は、オペレータが長押しした場合に、お気に入りリストに登録された画面の画像を一括で取得するためのボタンとして機能する。
【0047】
図4に戻り、制御部42は、画面510を表示部31に表示させると、処理をステップ1102に進める。制御部42は、画像取得ボタン513が操作されたか否かを判定する(ステップ1102)。例えば、制御部42は、入力部32を介して、画像取得ボタン513に対する操作を検出した場合に、画像取得ボタン513が操作されたと判定する。制御部42は、画像取得ボタン513が操作されたと判定した場合(ステップ1102でYes)、処理をステップ1103に進める。
【0048】
制御部42は、表示部31に表示している画面510の画像情報を取得する(ステップ1103)。例えば、制御部42は、画面510のお気に入りボタン514を第1表示態様に変更させ、画面510に対応した画面情報記憶部411の画面情報から画像情報を取得する。例えば、制御部42は、スクリーンショットの機能により、表示部31の表示内容の画像情報を取得してもよい。制御部42は、取得した画像情報を記憶部41に記憶する(ステップ1104)。例えば、制御部42は、取得した画像情報に、関連情報を紐づけて記憶部41の画像情報記憶部413に記憶する。関連情報は、例えば、画像取得ボタン513を操作したオペレータ、被加工物100等を識別可能な情報を含む。制御部42は、ステップ1104の処理が終了すると、処理を後述するステップ1107に進める。
【0049】
また、制御部42は、画像取得ボタン513が操作されていないと判定した場合(ステップ1102でNo)、処理をステップ1105に進める。制御部42は、お気に入りボタン514が操作されたか否かを判定する(ステップ1105)。例えば、制御部42は、入力部32を介して、お気に入りボタン514に対する操作を検出した場合に、お気に入りボタン514が操作されたと判定する。制御部42は、お気に入りボタン514が操作されていないと判定した場合(ステップ1105でNo)、処理を後述するステップ1107に進める。
【0050】
また、制御部42は、お気に入りボタン514が操作されたと判定した場合(ステップ1105でYes)、処理をステップ1106に進める。制御部42は、選択された画面をお気に入りリストに登録する(ステップ1106)。例えば、制御部42は、リスト記憶部412における登録対象のお気に入りリストを特定し、選択された画面を示す情報を該お気に入りリストに登録する。例えば、制御部42は、リスト記憶部412における登録対象のお気に入りリストが存在しない場合、リスト記憶部412に新規のお気に入りリストを作成し、選択された画面を示す情報を該お気に入りリストに登録する。制御部42は、ステップ1106の処理が終了すると、処理をステップ1107に進める。
【0051】
制御部42は、画面510の表示を切り替えるか否かを判定する(ステップ1107)。例えば、制御部42は、入力部32を介いて、ENTERボタン511、EXITボタン512等の操作を検出した場合、画面510の表示を切り替えると判定する。制御部42は、画面510の表示を切り替えないと判定した場合(ステップ1107でNo)、処理を既に説明したステップ1102に戻り、処理を継続する。また、制御部42は、画面510の表示を終了すると判定した場合(ステップ1107でYes)、処理をステップ1108に進める。
【0052】
制御部42は、画面510の操作に応じた処理を実行する(ステップ1108)。例えば、操作がENTERボタン511を選択する操作である場合、制御部42は、画面の設定内容をデータに反映する処理を実行する。例えば、操作がEXITボタン512を選択する操作である場合、制御部42は、画面の変更内容を無効とする処理を実行する。制御部42は、ステップ1108の処理が終了すると、処理をステップ1109に進める。
【0053】
制御部42は、画像を一括で取得するか否かを判定する(ステップ1109)。例えば、制御部42は、予め設定された画像を一括で取得するタイミングである場合に、画像を一括で取得すると判定する。一括で取得するタイミングは、例えば、オペレータの所定の操作を検出したタイミング、所定の画面に対する設定が終了したタイミング、加工条件データを作成するタイミング等を含む。例えば、一括で取得するタイミングを、基板処理装置1のアライメントティーチ終了時とすることで、制御部42は、ティーチしたターゲットの画像も保存することができる。制御部42は、画像を一括で取得しないと判定した場合(ステップ1109でNo)、
図4に示す処理手順を終了させる。また、制御部42は、画像を一括で取得すると判定した場合(ステップ1109でYes)、処理をステップ1110に進める。
【0054】
制御部42は、お気に入りリストに登録された画面510の画像を一括で取得する(ステップ1110)。例えば、制御部42は、リスト記憶部412から対象のお気に入りリストを取得し、該お気に入りリストに登録された画面510の全てに対応する画面情報500を画面情報記憶部411から特定し、該画面情報500に基づいて画面510の画像を取得する。制御部42は、ステップ1110の処理が終了すると、処理をステップ1111に進める。
【0055】
制御部42は、取得した画像に対する処理を実行する(ステップ1111)。画像に対する処理は、例えば、取得した画像を示す画像情報を画像情報記憶部413に記憶する処理、該画像情報を表示部31に表示させる処理、該画像情報に基づく加工条件データの作成を支援する処理、該画像情報をラベリングしてデータベースに登録する処理、該画像情報を設定された送信先に送信する処理等の少なくとも1つの処理を含む。制御部42は、ステップ1112の処理が終了すると、
図4に示す処理手順を終了させる。
【0056】
以上説明したように、基板処理装置1は、表示部31に表示している画面510をお気に入りリストに記憶すると、該お気に入りリストに記憶された全ての画面の画像を一括で取得することができる。例えば、オペレータは、
図5に示す画面510をお気に入りリストに登録し、
図6に示す画面510をお気に入りリストに登録していないとする。この場合、基板処理装置1は、画像を一括で取得するタイミングで、
図5に示す画面510等の画像を取得し、
図6に示す画面510の画像を取得しない。
【0057】
これにより、基板処理装置1は、複数の画面510を切り替えて表示する場合に、複数の画面510のそれぞれで画像を取得する処理が不要となる。また、基板処理装置1は、画面510の表示が切り替わった後、保存したい画面510の画像を取得するために、オペレータが画面510の表示を戻す操作を不要とすることができる。その結果、基板処理装置1は、画面510のお気に入りリストに基づいて、複数の画面510の画像を効率的に取得することができる。
【0058】
基板処理装置1は、お気に入りボタン514を複数の画面510のそれぞれに表示させ、該お気に入りボタン514が選択された画面510をお気に入りリストに登録することができる。これにより、基板処理装置1は、切り替えて表示する複数の画面510を、お気に入りリストに登録するオペレータの操作を容易にすることができる。その結果、基板処理装置1は、画面510のお気に入りリストに基づいて、複数の画面510の画像を効率的に取得することができる。
【0059】
(基板処理装置における画面の他の登録例)
次に、実施形態に係る基板処理装置1が実行する画面510の他の登録例を説明する。
図7は、実施形態に係る基板処理装置1の画面登録に関する画面の遷移例を説明するための図である。
【0060】
図7に示す場面3001では、基板処理装置1は、制御部42がプログラムを実行することにより、トップ画面情報に基づくトップ画面600を、タッチパネル30の表示部31に表示させている。トップ画面600は、例えば、基板処理装置1の各種処理を指示するための複数のボタン610と、お気に入りの画面510を編集するためのお気に入り編集ボタン620と、画像の確認に用いる画像確認ボタン630と、を有する。複数のボタン610は、図示しないが、例えば、「マニュアルオペレーション」、「フルオート」、「ティーチ」、「メジャー」、「ホイール交換」、「マシンデータ」及び「加工条件」を指示するボタンを有している。
【0061】
お気に入り編集ボタン620は、例えば、複数の画面510を確認する場合にオペレータ等によって操作される。基板処理装置1は、トップ画面600を表示部31に表示している場合に、お気に入り編集ボタン620に対する操作を検出すると、サムネイル画面700を表示部31に表示する。サムネイル画面700は、複数の画面510のサムネイル710の一覧を表示する画面である。
【0062】
場面3002では、基板処理装置1は、オペレータに関する複数の画面510のサムネイル画面700を表示部31に表示する。サムネイル画面700は、複数のサムネイル710と、設定項目720と、ボタン730と、を有する。複数のサムネイル710は、オペレータが選択可能なように、サムネイル画面700に表示される。基板処理装置1は、サムネイル710を選択状態または非選択状態でサムネイル画面700に表示させる。選択状態と非選択状態とは、異なる表示態様である。設定項目720は、登録されたお気に入りリストの登録名を設定可能な項目である。設定項目720は、例えば、オペレータの名前、被加工物100の種類等の複数の登録名が選択可能な構成になっている。ボタン730は、トップ画面600へ戻るためのボタンである。ボタン730は、サムネイル画面700で選択したサムネイル710の画面をお気に入りリストに登録するボタンとして機能する。
【0063】
場面3002に示す一例では、オペレータは、9つのサムネイル710のうち、4つのサムネイル710を選択している。この場合、基板処理装置1は、サムネイル画面700で選択された4つのサムネイル710の画面510を、お気に入りリストに登録する。このように、基板処理装置1は、複数の画面510のサムネイル710の一覧をサムネイル画面700に表示させ、選択されたサムネイル710の画面510をお気に入りリストに登録させることができる。基板処理装置1は、既に登録されたお気に入りリストを流用して、新たなお気に入りリストを登録させることができる。
【0064】
(画面の他の登録例に係る処理手順)
次に、基板処理装置1が実行する画面510の他の登録例に係る処理手順の一例を説明する。
図8は、実施形態に係る基板処理装置1の画面510の他の登録に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。
図9は、
図8に示す画面登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図10は、
図8に示す画像確認処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0065】
図8乃至
図10に示す処理手順は、基板処理装置1の制御部42がプログラムを実行することによって実現される。
図8に示す処理手順は、例えば、サムネイル画面700を用いて画面の登録を行う場合に、基板処理装置1の制御部42によって実行される。
【0066】
図8に示す処理手順では、基板処理装置1の制御部42は、オペレータの認証を行う(ステップ2101)。制御部42は、例えば、識別情報の入力等によってオペレータの個人認証を行う。制御部42は、オペレータを認証すると、処理をステップ2102に進める。なお、制御部42は、オペレータを認証できなかった場合、
図8に示す処理手順を終了させてもよい。
【0067】
制御部42は、トップ画面600を表示部31に表示させる(ステップ2102)。例えば、制御部42は、トップ画面情報に基づくトップ画面600を表示するように、表示部31を制御する。制御部42は、表示部31がトップ画面600を表示すると、処理をステップ2103に進める。
【0068】
制御部42は、編集ボタンが選択されたか否かを判定する(ステップ2103)。例えば、制御部42は、入力部32を介して、トップ画面600のお気に入り編集ボタン620に対する選択操作を検出した場合に、編集ボタンが選択されたと判定する。制御部42は、編集ボタンが選択されたと判定した場合(ステップ2103でYes)、処理をステップ2104に進める。
【0069】
制御部42は、サムネイル710の一覧を用いた画面登録処理を実行する(ステップ2104)。画面登録処理は、例えば、サムネイル画面700を用いて画面をお気に入りリストに登録する処理である。
【0070】
図9に示す画面登録処理の処理手順では、制御部42は、表示対象の画面510を収集する(ステップ2401)。例えば、制御部42は、認証したオペレータに関する画面510、加工条件に関する画面510等を収集する。制御部42は、ステップ2401の処理が終了すると、処理をステップ2402に進める。
【0071】
制御部42は、収集した画面510のサムネイル710の一覧を示すサムネイル画面700を生成する(ステップ2402)。例えば、制御部42は、ステップ2401で収集した画面510のサムネイル710を作成し、作成したサムネイル710を一覧表示するサムネイル画面700の画面情報を生成する。制御部42は、ステップ2402の処理が終了すると、処理をステップ2403に進める。
【0072】
制御部42は、サムネイル画面700を表示部31に表示する表示制御処理を実行する(ステップ2403)。表示制御処理は、例えば、表示部31に表示させているトップ画面600からサムネイル画面700に切り替えて表示させる処理を含む。例えば、制御部42は、表示制御処理を実行することで、トップ画面600からサムネイル画面700に表示部31の表示内容を切り替えさせる。制御部42は、ステップ2403の処理が終了すると、処理をステップ2404に進める。
【0073】
制御部42は、サムネイル画面700の表示を終了するか否かを判定する(ステップ2404)。例えば、制御部42は、入力部32を介して、トップ画面600へのボタン730に対する操作を検出した場合に、サムネイル画面700の表示を終了すると判定する。制御部42は、サムネイル画面700の表示を終了すると判定した場合(ステップ2404でYes)、処理をステップ2405に進める。
【0074】
制御部42は、サムネイル画面700で選択されたサムネイル710の画面510を示すお気に入りリストを記憶部41に記憶する(ステップ2405)。例えば、制御部42は、サムネイル画面700で選択されたサムネイル710の画面510を特定し、特定した画面510を示すお気に入りリストを作成する。そして、制御部42は、サムネイル画面700の設定項目720に設定された登録名のお気に入りリストを作成すると、該お気に入りリストをリスト記憶部412に記憶する。制御部42は、ステップ2405の処理が終了すると、
図9に示す処理手順を終了し、
図8に示すステップ2104の処理に復帰する。
【0075】
また、制御部42は、サムネイル画面700の表示を終了させないと判定した場合(ステップ2404でNo)、処理をステップ2406に進める。制御部42は、サムネイル710が選択されたか否かを判定する(ステップ2406)。例えば、制御部42は、入力部32を介して、サムネイル710に対する操作を検出した場合に、サムネイル710が選択されたと判定する。制御部42は、サムネイル710が選択されていないと判定した場合(ステップ2406でNo)、処理を既に説明したステップ2404に戻し、処理を継続する。
【0076】
また、制御部42は、サムネイル710が選択されたと判定した場合(ステップ2406でYes)、処理をステップ2407に進める。制御部42は、サムネイル画面700で選択されたサムネイル710の表示態様を変更する(ステップ2407)。例えば、非選択状態のサムネイル710が選択された場合、制御部42は、選択されたサムネイル710が選択状態の表示態様となるように、サムネイル画面700の表示内容を変更する。例えば、選択状態のサムネイル710が選択された場合、制御部42は、選択されたサムネイル710が非選択状態の表示態様となるように、サムネイル画面700の表示内容を変更する。制御部42は、ステップ2407の処理が終了すると、処理を既に説明したステップ2404に戻し、処理を継続する。
【0077】
図8に戻り、制御部42は、ステップ2104の画像登録処理が終了すると、処理をステップ2105に進める。制御部42は、トップ画面600への復帰処理を実行する(ステップ2105)。復帰処理は、例えば、表示部31に表示させている画面510からトップ画面600へ切り替えて表示させる処理を含む。制御部42は、復帰処理を実行することで、表示部31が表示内容を画面510からトップ画面600へ切り替える。すなわち、表示部31は、トップ画面600を表示した状態になる。制御部42は、ステップ2105の処理が終了すると、処理をステップ2106に進める。
【0078】
制御部42は、終了するか否かを判定する(ステップ2106)。例えば、制御部42は、オペレータからの終了操作を受け付けた場合、他の画面への遷移の指示を受け付けた場合等に、終了すると判定する。制御部42は、終了しないと判定した場合(ステップ2106でNo)、処理を既に説明したステップ2103に戻し、処理を継続する。また、制御部42は、終了すると判定した場合(ステップ2106でYes)、
図8に示す処理手順を終了させる。
【0079】
また、制御部42は、編集ボタンが選択されていないと判定した場合(ステップ2103でNo)、処理をステップ2107に進める。制御部42は、トップ画面600で画像確認が選択されたか否かを判定する(ステップ2107)。例えば、制御部42は、入力部32を介して、トップ画面600の画像確認ボタン630に対する選択操作を検出した場合に、トップ画面600で画像確認が選択されたと判定する。制御部42は、トップ画面600で画像確認が選択されていないと判定した場合(ステップ2107でNo)、処理を既に説明したステップ2106に進め、ステップ2106の処理を実行する。
【0080】
また、制御部42は、トップ画面600で画像確認が選択されたと判定した場合(ステップ2107でYes)、処理をステップ2108に進める。制御部42は、画像確認処理を実行する(ステップ2108)。画像確認処理は、例えば、取得した画面510の画像をオペレータに確認させる処理である。
【0081】
図10に示す画像確認処理の処理手順では、制御部42は、お気に入りリストに登録された画面510の画像を一括で取得する(ステップ2801)。例えば、制御部42は、対象となるお気に入りリストをリスト記憶部412から取得し、該お気に入りリストの画面510の画像を取得し、記憶部41に記憶する。制御部42は、ステップ2801の処理が終了すると、処理をステップ2802に進める。
【0082】
制御部42は、取得した画像を確認可能な確認画面を生成する(ステップ2802)。例えば、制御部42は、取得した画像の一覧を表示するための確認画面、取得した画像をお気に入りリストに関連付けて表示する確認画面等を生成する。制御部42は、ステップ2802の処理が終了すると、処理をステップ2803に進める。
【0083】
制御部42は、生成した確認画面を表示部31に表示させる(ステップ2803)。例えば、制御部42は、ステップ2802で生成した確認画面を表示するように、表示部31の表示を制御する。制御部42は、ステップ2803の処理が終了すると、処理をステップ2804に進める。
【0084】
制御部42は、画像に対する処理が指示されたか否かを判定する(ステップ2804)。例えば、制御部42は、入力部32を介して、確認画面の画像に対する処理を指示する操作を検出した場合に、画像に対する処理が指示されたと判定する。制御部42は、画像に対する処理が指示されたと判定した場合(ステップ2804でYes)、処理をステップ2805に進める。
【0085】
制御部42は、指示された画像に対する処理を実行する(ステップ2805)。指示された画像に対する処理、例えば、指示された画像を表示部31に表示する処理、指示された画像を編集・保存する処理、指示された画像を外部通信機器に送信する処理等を含む。制御部42は、ステップ2805の処理が終了すると、
図10に示す処理手順を終了し、
図8に示すステップ2108の処理に復帰する。
【0086】
また、制御部42は、画像に対する処理が指示されていないと判定した場合(ステップ2804でNo)、処理をステップ2806に進める。制御部42は、確認画面の表示を終了するか否かを判定する(ステップ2806)。例えば、制御部42は、入力部32を介して、トップ画面600への復帰操作を検出した場合に、確認画面の表示を終了すると判定する。制御部42は、確認画面の表示を終了しないと判定した場合(ステップ2806でNo)、処理を既に説明したステップ2804に戻し、処理を継続する。また、制御部42は、確認画面の表示を終了すると判定した場合(ステップ2806でYes)、
図10に示す処理手順を終了し、
図8に示すステップ2108の処理に復帰する。
【0087】
図8に戻り、制御部42は、ステップ2108の処理が終了すると、処理を既に説明したステップ2105に進める。制御部42は、トップ画面600への復帰処理を実行する(ステップ2105)。そして、制御部42は、ステップ2105の処理が終了すると、処理を既に説明したステップ2106に進める。制御部42は、終了しないと判定した場合(ステップ2106でNo)、
図8に示す処理手順を継続し、終了すると判定した場合(ステップ2106でYes)に、
図8に示す処理手順を終了させる。
【0088】
以上説明したように、基板処理装置1は、複数の画面510のサムネイル710を表示するサムネイル画面700を表示部31に表示し、該サムネイル画面700において、選択されたサムネイル710の画面510をお気に入りリストに登録することができる。これにより、基板処理装置1は、切り替えて表示する複数の画面510のうち、画像を取得したい画面510を容易にお気に入りリストに記憶することができる。その結果、基板処理装置1は、画面510のお気に入りリストに基づいて、複数の画面510の画像を効率的に取得することができる。基板処理装置1は、お気に入りリストに画面510を登録しておけば、複数の画面510の画像を一括で取得できるので、オペレータが画面510を複数回遷移させながら各画面510で画像を取得する必要がなくなり、基板処理装置1の操作回数を抑制することができる。
【0089】
また、基板処理装置1は、お気に入りリストに登録された画面510の画像を一括で取得し、取得した画像の確認画面を表示部31に表示させることができる。これにより、基板処理装置1は、お気に入りリストに基づいて取得した画面510の画像をオペレータに確認させることができる。その結果、基板処理装置1は、お気に入りリストを用いて一括で取得した画面510の画像の正確性を向上させることができる。
【0090】
例えば、オペレータが加工レポートを作成する場合、エラー情報を共有する場合等では、画面510の画像を記憶する目的が同一であると、画像を取得したい画面は同じになる。この場合、従来の加工装置は、オペレータが複数の画面510を遷移させて画像を取得する作業が発生し、非効率的であった。本発明に係る基板処理装置1は、お気に入りリストに画面510を登録しておくことで、必要な画面510の画像を容易に取得できるため、作業効率を向上させることができる。
【0091】
[その他の実施形態]
上記の実施形態では、本発明に係る基板処理装置1は、加工装置である場合について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。基板処理装置は、例えば、半導体基板を加工する装置で実現することができる。半導体基板を加工する装置は、例えば、切削装置、研削装置、レーザー加工装置、プラズマ加工装置、バイト切削装置、研磨装置、樹脂被覆装置、粘着テープ貼着装置等を含む。また、基板処理装置は、半導体基板を検査する装置で実現することができる。半導体基板を検査する装置は、例えば、外観検査装置、分割検査装置、抗折強度測定装置等を含む。また、基板処理装置は、半導体基板を洗浄する装置で実現することができる。半導体基板を洗浄する装置は、例えば、洗浄装置、乾燥装置等を含む。
【0092】
また、上記の実施形態において説明した基板処理装置1の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、基板処理装置1の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、基板処理装置1は、表示制御部421、画像取得部422、登録部423及び生成部424が機能的に統合されたり、組み合わせたりしてもよい。
【符号の説明】
【0093】
1 基板処理装置
10 保持ユニット
12 撮像ユニット
20 加工ユニット(処理ユニット)
30 タッチパネル
31 表示部
32 入力部
40 制御ユニット
41 記憶部
42 制御部
100 被加工物
411 画面情報記憶部
412 リスト記憶部
413 画像情報記憶部
421 表示制御部
422 画像取得部
423 登録部
424 生成部
500 画面情報
510 画面
513 画像取得ボタン
514 お気に入りボタン
600 トップ画面
700 サムネイル画面
710 サムネイル