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特開2022-164112キャップおよびこのキャップの製造方法
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  • 特開-キャップおよびこのキャップの製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022164112
(43)【公開日】2022-10-27
(54)【発明の名称】キャップおよびこのキャップの製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/08 20060101AFI20221020BHJP
   B65D 47/06 20060101ALI20221020BHJP
【FI】
B65D47/08 130
B65D47/06 400
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021069396
(22)【出願日】2021-04-16
(71)【出願人】
【識別番号】000175397
【氏名又は名称】三笠産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001298
【氏名又は名称】弁理士法人森本国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橋本 武尚
(72)【発明者】
【氏名】中川 雄嗣
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA04
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA03
3E084CA01
3E084CB02
3E084CC04
3E084DA01
3E084DB13
3E084DC04
3E084FA03
3E084GA08
3E084GB06
3E084KB01
3E084LB02
3E084LB07
3E084LC01
3E084LD01
(57)【要約】
【課題】液切れ性を向上させ得るキャップおよびこのキャップの製造方法を提供する。
【解決手段】容器Bに取り付けられる蓋本体2と、蓋本体2に着脱自在の上蓋3とを備えるキャップ1である。蓋本体2は注出筒14を有し、注出筒14は外周側に折り返された先端部20を具備する。上蓋3は、蓋本体2に装着された際に注出筒14の先端部20に外周から当接する外周突部31を有する。注出筒14の先端部20は、折返しの内側において、隣接する部分よりも薄肉の溝部25を有する。溝部25は、注出筒14の先端部20に外周から外周突部31が当接することで、屈曲する部分である。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に取り付けられる蓋本体と、
前記蓋本体に着脱自在の上蓋とを備え、
前記蓋本体が、外周側に折り返された先端部を具備する注出筒を有し、
前記上蓋が、前記蓋本体に装着された際に注出筒の先端部に外周から当接する外周突部を有し、
前記注出筒の先端部が、前記折返しの内側において、隣接する部分よりも薄肉の溝部を有し、
前記溝部が、前記注出筒の先端部に外周から外周突部が当接することで、屈曲する部分であることを特徴とするキャップ。
【請求項2】
溝部が、角状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
【請求項3】
上蓋が、蓋本体に装着された際に注出筒の先端部に内周から当接する内周突部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のキャップ。
【請求項4】
内周突部および外周突部が、それぞれ全周で注出筒の先端部に当接するものであることを特徴とする請求項3に記載のキャップ。
【請求項5】
注出筒の先端部が、折返しの外側において、外周突部に当接している部分の面積よりも、当該部分から注出筒の先端までの面積の方が大きいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のキャップ。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のキャップを製造するためのキャップの製造方法であって、
射出成形により合成樹脂から蓋本体および上蓋を成形する射出成形工程と、
前記蓋本体に、その注出筒の先端部が塑性変形する温度で、前記上蓋を装着する装着工程とを備えることを特徴とするキャップの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャップおよびこのキャップの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
キャップを構成する部材のうち、容器に取り付けられる蓋本体は、容器に収納された液体を注ぎ出す注出筒が設けられている。注出筒は、一般的に、注ぎ出しの終了時に液体を切る性能、つまり液切れ性が重要になる。液切れ性が低いと、注出筒に液体が残りやすく、残った液体が注出筒から落下して周囲を汚すことになるからである。
【0003】
液切れ性を向上させたキャップとして、特許文献1に記載の発明が提案されている。この特許文献1の図1に示すように、当該特許文献1に記載のキャップ1は、液切れ性を向上させるために、注出口部22の口先部24(注出筒の先端部)が下方に向かって延びている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-186024号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記特許文献1に記載のキャップ1は、口先部24と注出胴部21との間隔が狭く、且つ、鍔部23で滑らかに湾曲した形状である。このため、この形状のキャップ1を射出成形で成形するのは困難であり、実際の射出成形では、口先部24と注出胴部21との間隔が広がった形状に成形される。また、仮に、口先部24と注出胴部21との間隔を狭く成形しても、当該間隔は経年により広がってしまう。
【0006】
このように、口先部24と注出胴部21との間隔が広がれば、注出部20(注出筒)の軸に対して口先部24(先端部)が広がるので、液切れ性が十分に担保されないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、液切れ性を向上させ得るキャップおよびこのキャップの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、第1の発明に係るキャップは、容器に取り付けられる蓋本体と、
前記蓋本体に着脱自在の上蓋とを備え、
前記蓋本体が、外周側に折り返された先端部を具備する注出筒を有し、
前記上蓋が、前記蓋本体に装着された際に注出筒の先端部に外周から当接する外周突部を有し、
前記注出筒の先端部が、前記折返しの内側において、隣接する部分よりも薄肉の溝部を有し、
前記溝部が、前記注出筒の先端部に外周から外周突部が当接することで、屈曲する部分である。
【0009】
また、第2の発明に係るキャップは、第1の発明に係るキャップにおける溝部が、角状に形成されているものである。
【0010】
さらに、第3の発明に係るキャップは、第1または第2の発明に係るキャップにおける上蓋が、蓋本体に装着された際に注出筒の先端部に内周から当接する内周突部を有するものである。
【0011】
加えて、第4の発明に係るキャップは、第3の発明に係るキャップにおける内周突部および外周突部が、それぞれ全周で注出筒の先端部に当接するものである。
【0012】
また、第5の発明に係るキャップは、第1乃至第4のいずれかの発明に係るキャップにおける注出筒の先端部が、折返しの外側において、外周突部に当接している部分の面積よりも、当該部分から注出筒の先端までの面積の方が大きいものである。
【0013】
また、第6の発明に係るキャップの製造方法は、第1乃至第5のいずれかの発明に係るキャップを製造するためのキャップの製造方法であって、
射出成形により合成樹脂から蓋本体および上蓋を成形する射出成形工程と、
前記蓋本体に、その注出筒の先端部が塑性変形する温度で、前記上蓋を装着する装着工程とを備える方法である。
【発明の効果】
【0014】
前記キャップおよびこのキャップの製造方法によると、前記注出筒の先端部が溝部で屈曲するので、当該先端部が注出筒の軸に対して広がらないことにより、液切れ性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施の形態に係るキャップの上蓋が開いた状態を示す縦断面図である。
図2】同キャップの上蓋を閉じ始めた状態の左側のみを示す縦断面図である。
図3】同キャップの図2に示す上蓋をさらに閉じ進めた状態の左側のみを示す縦断面図である。
図4】同キャップの上蓋が閉じられた状態の左側のみ示す縦断面図である。
図5図4に示すキャップの蓋本体における注出筒の先端部周辺を拡大して示す拡大縦断面図である。
図6図1に示すキャップの蓋本体における注出筒の先端部周辺を拡大して示す拡大縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態に係るキャップおよびこのキャップの製造方法について、図面に基づき説明する。なお、前記キャップは、一例としてヒンジ式のキャップとするが、ヒンジ式に限定されるものではない。
【0017】
まず、前記キャップについて説明した後、このキャップの製造方法について説明する。
【0018】
図1に示すように、前記キャップ1は、容器Bの口部mに取り付けられる蓋本体2と、この蓋本体2に着脱自在の上蓋3とを備える。前記蓋本体2は、容器Bの口部mに取り付けられるので、例えば、台座部10と、この台座部10に接続されて容器Bの口部mに外周から接する外筒部11と、前記台座部10に接続されて容器Bの口部mに内周から接する内筒部12とを有する。すなわち、前記蓋本体2の台座部10、外筒部11および内筒部12は、容器Bの口部mを挟み込むように構成されている。前記蓋本体2は、前記上蓋3が装着されるので、例えば、全周にわたって上蓋3に係合する係合部13を有する。一方で、前記上蓋3は、当該係合部13に係合される被係合部30を有する。なお、前記キャップ1は、一例としてヒンジ式であるから、前記蓋本体2と上蓋3とを接続するヒンジ4も備える。
【0019】
前記蓋本体2は注出筒14を有し、前記上蓋3は外周突部31を有する。前記蓋本体2の注出筒14は、前記容器Bに収納された液体Lを注ぎ出す筒状体であり、例えば、前記台座部10に設けられる。このため、前記注出筒14の内側は、例えば、液体Lを通過させる注出口が形成されるために、前記台座部10に形成された環状溝15と、この環状溝15で囲われた部分に接続されたプルリング16とを有する。すなわち、前記台座部10において環状溝15で囲われた部分が、前記プルリング16を引き上げることで除去されて、注出口となる。勿論、前記注出筒14の内側は、前記環状溝15およびプルリング16を有することなく、他の方式で注出口が形成されるように構成されてもよく、当初から注出口が形成されていてもよい。いずれにせよ、前記注出筒14は、注ぎ出しの終了時に液体Lを切る性能、つまり液切れ性が重要になる。この液切れ性を担保するために、前記注出筒14の先端部20は、外周側に折り返されている。一方で、前記上蓋3の外周突部31は、前記上蓋3が蓋本体2に装着された際に、前記注出筒14の先端部20に外周から当接する部材である。
【0020】
図2に示すように、前記注出筒14の先端部20は、前記折返しの内側において、隣接する部分よりも薄肉の溝部25を有する。図3および図4に示すように、当該溝部25は、前記注出筒14の先端部20に外周から外周突部31が当接することで、屈曲する部分である。
【0021】
以下、前記キャップ1の好ましい形態について説明する。
【0022】
図4に示すように、前記上蓋3は、前記蓋本体2に装着された際に注出筒14の先端部20に内周から当接する内周突部32を有する。これにより、前記注出筒14は、前記上蓋3が蓋本体2に装着された際に、前記内周突部32および外周突部31で二重に密閉されることになる。
【0023】
前記内周突部32および外周突部31は、それぞれ全周で注出筒14の先端部20に当接するものである。すなわち、前記上蓋3が蓋本体2に装着された際に、前記内周突部32は、全周で注出筒14の先端部20に内周から当接し、前記外周突部31は、全周で注出筒14の先端部20に外周から当接する。これにより、前記注出筒14は、前記上蓋3が蓋本体2に装着された際に、全周にわたって密閉されることになる。
【0024】
図5に示すように、前記注出筒14の先端部20は、折返しの外側において、前記外周突部31に当接している部分tの面積よりも、当該部分から注出筒14の先端21まで(当接しない部分n)の面積の方が大きくされている。すなわち、前記上蓋3が蓋本体2に装着された際に、前記外周突部31と注出筒14の先端部20とが当接する部分tの面積は、相対的に小さい。これにより、前記装着が解除される(上蓋3が開かれる)際に、移動する外周突部31に引っ張られて注出筒14の先端部20が変形することを抑制する。
【0025】
次に、前記注出筒14の先端部20について詳細に説明する。
【0026】
図6に示すように、外周突部31および内周突部32に当接する前の注出筒14の先端部20は、外周に広がる拡径部23と、この拡径部23からさらに外周に張り出した張出部24とを有する。この張出部24が、前述した注出筒14の先端21を有する。前記拡径部23および張出部24の上方に向いた面が、前述した折返しの外側であり、前記拡径部23および張出部24の下方に向いた面が、前述した折返しの内側である。前記拡径部23と張出部24との境界近傍に、前記溝部25が形成されている。当該溝部25は、隣接する部分(つまり拡径部23側と張出部24側との両部分)より薄い形状である。前記張出部24は、上面と注出筒14の軸(当該軸に平行な軸A)との角度αが55~75°に形成され、下面と注出筒14の軸(当該軸に平行な軸A)との角度βが80~100°に形成されている。このような張出部24であれば、蓋本体2を射出成形で成形すること(具体的には離型する作業)が容易になる。
【0027】
図5に示すように、前記上蓋3が蓋本体2に装着されると、前記拡径部23は図6の状態から大きく姿勢が変化しないが、前記張出部24は図6の状態から大きく姿勢が変化する。前記姿勢の大きく変化しない部分と大きく変化する部分とが生ずるのは、これら2つの部分の間が屈曲するからである。この屈曲の谷側が、前記溝部25で行われる。図5に示すように、当該溝部25が屈曲した状態の張出部24は、上面(正確には外面)と注出筒14の軸(当該軸に平行な軸A)とが略平行(平行から±10°を含む)になり、下面(正確には内面)と注出筒14の軸(当該軸に平行な軸A)との角度βが15~35°になる。こうして、前記張出部24は、前記溝部25が屈曲することにより、前記注出筒14の軸に対して平行に近くなるので、液切れ性が向上する。
【0028】
図6に示すように、前記屈曲を促進するために、前記溝部25は、角形状に形成された部分26を具備する。この角形状は、厳密な角形状に限定されるものではなく、製作上の誤差を含むものである。なお、前記溝部25は、角形状に形成された部分26を具備するのであれば、当該部分26以外で湾曲に形成された部分を具備しても、前記屈曲を促進することには変わりがない。なお、前記溝部25の角形状に形成された部分26における角度が80~100°であれば、前記屈曲が適切に促進される。
【0029】
以下、前記キャップ1の作用について説明する。
【0030】
図1に示すように、上蓋3が蓋本体2に装着されていない(上蓋3が開いた)状態から、図2に示すように、上蓋3を蓋本体2に装着して(上蓋3を閉じて)いく。
【0031】
そして、図3に示すように、外周突部31が注出筒14の先端部20に当接していくと、溝部25が屈曲していく。その後、図4に示すように、上蓋3が蓋本体2に装着されると、全周にわたって内周突部32および外周突部31で二重に注出筒14の先端部20が密閉される。この際に、図5に示すように、張出部24は、注出筒14の軸(当該軸に平行な軸A)に対して平行に近くなるまで、姿勢が変化する。
【0032】
このように、前記キャップ1によると、前記注出筒14の先端部20が溝部25で屈曲するので、当該先端部20が注出筒14の軸に対して広がらないことにより、液切れ性を向上させることができる。
【0033】
また、前記注出筒14の先端部20が内周突部32および外周突部31で二重に密閉されるので、密封性を向上させることができる。
【0034】
さらに、前記注出筒14の先端部20が全周にわたって密閉されるので、密封性を一層向上させることができる。
【0035】
加えて、前記外周突部31と注出筒14の先端部20との当接する部分tの面積が相対的に小さいことにより、前記上蓋3が開かれる際に、注出筒14の先端部20が変形しにくいので、液切れ性を一層向上させることができる。
【0036】
また、前記溝部25の屈曲が角形状に形成された部分26により促進されるので、当該溝部25が適切に屈曲し、その結果、液切れ性を一層向上させることができる。
【0037】
以下、前記キャップ1の製造方法について説明する。
【0038】
前記キャップ1の製造方法は、図1に示す蓋本体2および上蓋3を、射出成形により合成樹脂から成形する射出成形工程を備える。また、前記キャップ1の製造方法は、前記蓋本体2に、その注出筒14の先端部20が塑性変形する温度で、前記上蓋3を装着する装着工程も備える。
【0039】
前記射出成形工程は、蓋本体2および上蓋3を成形するための金型(図示省略)に、加熱により溶かした合成樹脂を流し込む。金型に流し込まれる合成樹脂は、例えば、ポリエチレン樹脂である。その後、当該金型の中で合成樹脂が固まることにより、蓋本体2および上蓋3が成形されると、当該蓋本体2および上蓋3を金型から取り出する(離型する)。
【0040】
金型から取り出された蓋本体2および上蓋3は、そのまま自然冷却されていく。ここで、注出筒14の先端部20が塑性変形しなくなる温度まで低下する前に、具体的には、注出筒14の先端部20が40℃以上の際に、図2図4に示すように、蓋本体2に上蓋3を装着していく。これにより、先端部20の張出部24は、図5に示す状態まで、つまり注出筒14の軸(当該軸に平行な軸A)に対して平行に近くなる姿勢まで、塑性変形する。その後、上蓋3を開いても、先端部20の張出部24は、注出筒14の軸(当該軸に平行な軸A)に対して平行に近くなる姿勢が維持される。
【0041】
このように、前記キャップ1の製造方法によると、前記先端部20が注出筒14の軸に対して広がらなくするのに、前記蓋本体2に上蓋3を装着するだけで足りるので、極めて簡素にキャップ1を製造することができる。
【0042】
ところで、前記実施の形態では、キャップ1の一例として、ヒンジ式のキャップ1について説明したが、ヒンジ式でないキャップでもよい。ヒンジ式でないキャップとしては、例えば、蓋本体2に上蓋3を螺合により装着するスクリュー式のキャップがある。
【0043】
また、前記実施の形態では、蓋本体2が容器Bの口部mに取り付けられるとして説明したが、容器Bに収納された液体Lを注ぎ出す部分であれば、口部m以外の部分に取り付けられてもよい。例えば、前記キャップ1がスパウトで、前記容器Bがパウチの場合、当該スパウトは、前記パウチに収納された液体Lを注ぎ出す部分に取り付けられる。
【0044】
さらに、前記実施の形態では詳しく説明しなかったが、前記注出筒14の外周側に折り返された先端部20は、当該注出筒14の全周でもよく、当該注出筒14の全周のうち一部でもよい。勿論、前記注出筒14の外周側に折り返された先端部20が当該注出筒14の全周であれば、液切れ性を一層向上させることができる。
【0045】
加えて、前記実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。前記発明を実施するための形態で説明したキャップ1の構成うち、「課題を解決するための手段」での第1の発明として記載した構成以外については、任意の構成であり、適宜削除および変更することが可能である。
【符号の説明】
【0046】
B 容器
1 キャップ
2 蓋本体
3 上蓋
10 台座部
11 外筒部
12 内筒部
14 注出筒
15 環状溝
16 プルリング
20 先端部
21 先端
23 拡径部
24 張出部
25 溝部
26 角形状に形成された部分
31 外周突部
32 内周突部
図1
図2
図3
図4
図5
図6