(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022164127
(43)【公開日】2022-10-27
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
H04N 5/64 20060101AFI20221020BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20221020BHJP
【FI】
H04N5/64 571A
G09F9/00 350Z
H04N5/64 571F
H04N5/64 581A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021069421
(22)【出願日】2021-04-16
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】李 宗帥
(72)【発明者】
【氏名】諏訪 健一
【テーマコード(参考)】
5G435
【Fターム(参考)】
5G435AA17
5G435EE02
5G435EE07
5G435LL04
(57)【要約】 (修正有)
【課題】カバー部材の取付時間を短縮して、カバー部材の取付性を向上させる表示装置を提供する。
【解決手段】カバー部材30は、幅方向中央側にスタンドの連結金具を収容するための、下側に開放部32aを有する収容部32が後方向に突出して形成され、上端側には、リアキャビネットの被係合孔に係合する係合爪34が形成され、両側部の下端側には、リアキャビネットの被係止孔に係止する係止爪36が夫々形成され、収容部32の下側には、収容部32の開放部32aに連通する切欠部30nが形成されている。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルの背面側に連結する連結部を有し、前記表示パネルを支持するスタンドと、
前記表示パネルの背面側に設けられ、幅方向中央部の下端側に開口部を有し、前記開口部の上縁側に被係合部が形成され、前記開口部の両側縁側に被係止部がそれぞれ形成されリアキャビネットと、
幅方向中央側に前記スタンドの前記連結部を収容するための収容部が形成され、上端側に前記リアキャビネットの前記被係合部に係合する係合部が形成され、両側部の下端側に前記リアキャビネットの前記被係止部に係止する係止部がそれぞれ形成され、前記収容部の下側に前記収容部の開放部に連通する切欠部が形成され、前記リアキャビネットの前記開口部を覆うカバー部材と、を備えた、表示装置。
【請求項2】
画像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルの背面側に設けられ、幅方向中央部の下端側に開口部を有し、前記開口部の上縁側に被係合部が形成され、前記開口部の両側縁側に被係止部がそれぞれ形成されリアキャビネットと、
幅方向中央側に、前記表示パネルを支持するスタンドの一部であって前記表示パネルの背面側に連結する連結部を収容するための収容部が形成され、上端側に前記リアキャビネットの前記被係合部に係合する係合部が形成され、両側部の下端側に前記リアキャビネットの前記被係止部に係止する係止部がそれぞれ形成され、前記収容部の下側に前記収容部の開放部に連通する切欠部が形成され、前記リアキャビネットの前記開口部を覆うカバー部材と、を備えた、表示装置。
【請求項3】
前記収容部の両側部は、後端に向かって漸次接近するように湾曲した湾曲状にそれぞれ形成されている、請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記収容部の前記開放部の外縁の少なくとも両端側に補強リブが形成されている、請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記収容部の各側部の表面に滑りを抑える滑り止め部が形成されている、請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記カバー部材を前記表示パネルの背面側に取付けるためのビスを省略した、請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばテレビジョン受信機、モニタディスプレイ等の表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン受信機等の表示装置の先行技術として特許文献1に示すものがある。特許文献1の表示装置は、画像を表示する表示パネルと、表示パネルを支持するスタンドとを備えている。スタンドは、表示パネルの背面側に連結する連結部を有している。
【0003】
特許文献1の表示装置は、表示パネルの背面側に設けられたリアキャビネットを備えており、リアキャビネットは、その幅方向中央部の下端側に、矩形状の開口部を有している。また、特許文献1の表示装置は、リアキャビネットの開口部を覆うカバー部材を備えている。カバー部材の幅方向中央側には、スタンドの連結部を収容するための箱状の収容部が後方向に突出して形成されている(特許文献1の
図2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には記載されていないが、通常、リアキャビネットの開口部の上縁側には、複数の被係合孔が形成されている。また、カバー部材は、ビスの締め付けによって表示パネルの背面側に固定されている。換言すれば、カバー部材は、ビスの締め付けによってリアキャビネットに取付けられる。カバー部材の上端側には、リアキャビネットの被係合孔に係合する複数の係合爪が形成されている。
【0006】
ところで、特許文献1の表示装置においては、カバー部材をリアキャビネットに取付けるには、カバー部材の複数の係止爪をリアキャビネットの複数の被係合孔にそれぞれ係合させて、ビスを締め付ける必要がある。そのため、カバー部材の取付に非常に手間がかかり、カバー部材の取付時間が長くなり、カバー部材の取付性を向上させることが困難であるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明の一態様は、カバー部材の取付時間を短縮して、カバー部材の取付性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示装置は、画像を表示する表示パネルと、前記表示パネルの背面側に連結する連結部を有し、前記表示パネルを支持するスタンドと、前記表示パネルの背面側に設けられ、幅方向中央部の下端側に開口部を有し、前記開口部の上縁側に被係合部が形成され、前記開口部の両側縁側に被係止部がそれぞれ形成されリアキャビネットと、幅方向中央側に前記スタンドの前記連結部を収容するための収容部が形成され、上端側に前記リアキャビネットの前記被係合部に係合する係合部が形成され、両側部の下端側に前記リアキャビネットの前記被係止部に係止する係止部がそれぞれ形成され、前記収容部の下側に前記収容部の開放部に連通する切欠部が形成され、前記リアキャビネットの前記開口部を覆うカバー部材と、を備えている。
【0009】
また、前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示装置は、画像を表示する表示パネルと、前記表示パネルの背面側に設けられ、幅方向中央部の下端側に開口部を有し、前記開口部の上縁側に被係合部が形成され、前記開口部の両側縁側に被係止部がそれぞれ形成されリアキャビネットと、幅方向中央側に、前記表示パネルを支持するスタンドの一部であって前記表示パネルの背面側に連結する連結部を収容するための収容部が形成され、上端側に前記リアキャビネットの前記被係合部に係合する係合部が形成され、両側部の下端側に前記リアキャビネットの前記被係止部に係止する係止部がそれぞれ形成され、前記収容部の下側に前記収容部の開放部に連通する切欠部が形成され、前記リアキャビネットの前記開口部を覆うカバー部材と、を備えている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、カバー部材の取付時間を短縮して、カバー部材の取付性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態に係るテレビジョン受信機の模式的な正面図である。
【
図2】
図1に示すテレビジョン受信機の模式的な背面図である。
【
図4】
図3の状態からカバー部材を取り外した状態を示す図である。
【
図6】
図5に示すカバー部材を前側から見た斜視図である。
【
図7】
図5に示すカバー部材を後側でかつ下側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本願の明細書及び特許請求の範囲において、幅方向とは、テレビジョン受信機等の表示装置又は表示パネルの幅方向のことをいい、本実施形態においては左右方向と同義である。図面に記載した通り、テレビジョン受信機等の表示装置又は表示パネルの正面側を前側、表示装置又は表示パネルの背面側を後側と称する。表示装置又は表示パネルの幅方向の一方側を左側、表示装置又は表示パネルの幅方向の他方側を右側と称する。表示装置又は表示パネルの高さ方向の一方側を上側、表示装置又は表示パネルの高さ方向の他方側を下側と称する。
【0013】
図1から7を参照して、本実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るテレビジョン受信機の模式的な正面図である。
図2は、
図1に示すテレビジョン受信機の模式的な背面図である。
図3は、
図2におけるIII部の拡大図である。
図4は、
図3の状態からカバー部材を取り外した状態を示す図である。
図5は、カバー部材を後側から見た図である。
図6は、
図5に示すカバー部材を前側から見た斜視図である。
図7は、
図5に示すカバー部材を後側でかつ下側から見た斜視図である。
【0014】
(表示パネル12等)
図1及び2に示すように、表示装置の一例であるテレビジョン受信機10は、画像を表示する矩形の表示パネル12を備えており、表示パネル12は、左右方向に延びている。表示パネル12は、アレー基板(不図示)とカラーフィルタ基板(不図示)との間に液晶(不図示)を封入した液晶パネルである。また、テレビジョン受信機10は、表示パネル12を囲むように保持する矩形枠状のフレーム14を備えており、フレーム14は、左右方向に延びている。フレーム14は、例えば、アルミニウム又は鉄等の金属により構成されている。なお、液晶パネルの代わりに、有機発光ダイオード素子(不図示)を備えた有機ELパネルを表示パネル12として用いてもよい。
【0015】
(スタンド16)
図1から4に示すように、テレビジョン受信機10は、表示パネル12を支持するスタンド16を備えており、スタンド16は、例えば鉄、ステンレス等の金属により構成されている。スタンド16は、載置面に載置されるベース板18と、ベース板18に立設された支柱20とを備えている。スタンド16は、支柱20の上端部に設けられた連結部としての連結金具22とを有しており、連結金具22は、固定金具24を介して表示パネル12の背面側の幅方向中央部に連結する。連結金具22は、垂直な軸心周りに回転可能に構成されている。
【0016】
(リアキャビネット26)
図2から4に示すように、表示パネル12の背面側には、矩形状のリアキャビネット26が覆うように設けられている。リアキャビネット26は、例えばアルミニウム等の金属又は樹脂により構成されている。リアキャビネット26は、その幅方向中央部の下端側に、矩形の開口部(凹部)26aを有している。リアキャビネット26の開口部26aは、背面視においてスタンド16の連結金具22を囲むように配置されている。リアキャビネット26は、開口部26aの下端側に設けられたビーム部材28を有している。
【0017】
リアキャビネット26における開口部26aの上縁側には、被係合部としての複数の被係合孔26hが形成されている。複数の被係合孔26hは、幅方向に間隔を置いて配置されている。ビーム部材28における開口部26aの両側縁側に、被係止部としての被係止孔28hがそれぞれ形成されている。なお、被係合部として複数の被係合孔26hが形成される代わりに、複数の被係合爪(不図示)が形成されてもよい。被係止部として被係止孔28hが形成される代わりに、被係止爪(不図示)が形成されるようにしてもうよい。
【0018】
(カバー部材30)
図3、5から7に示すように、リアキャビネット26には、その開口部26aを覆う矩形状のカバー部材30が着脱可能に設けられている。カバー部材30は、例えばアルミニウム等の金属又は樹脂により構成されている。カバー部材30の幅方向中央側には、スタンド16の連結金具22を収容するための箱状の収容部32が後方向に突出して形成されている。収容部32は、その下側に、開放部32aを有している。収容部32の両側部32sは、後端に向かって漸次接近するように湾曲した湾曲状にそれぞれ形成されている。収容部32の上面部32uは、後端に向かって漸次低くなるように水方方向に対して傾斜している。収容部32の後端面32bは、垂直方向に対して平行になっている。なお、連結部としての連結金具22を収容するとは、連結金具22の一部を収容することを含む意である。
【0019】
カバー部材30の上端側には、リアキャビネット26の被係合孔26hに下方向から係合する係合部としての複数の係合爪34が形成されている。複数の係合爪34は、幅方向に間隔を置いて配置されている。カバー部材30の両側部の下端側には、リアキャビネット26の被係止孔28hに幅方向片側から係止する係止部としての係止爪36が形成されている。カバー部材30の各係止爪36は、リアキャビネット26の被係合孔26hに下方向から支持される。なお、係合部として複数の係合爪34が形成される代わりに、前記被係合爪に係合する係合孔(不図示)が形成されてもよい。係止部として係止爪36が形成される代わりに、前記被係止爪に係止する係止孔(不図示)が形成されてもよい。
【0020】
カバー部材30における収容部32の下側には、矩形状の切欠部30nが形成されており、切欠部30nは、収容部32の開放部32aに連通する。そのため、カバー部材30は、
図6の白抜き矢印のように、収容部32が幅方向両側から押圧されると、
図6の破線矢印のように、カバー部材30の両側部の下端側が撓んで接近するように構成されている。カバー部材30は、収容部32への押圧状態が解除されると、カバー部材30の両側部側の下端側が元状態に弾性復帰するように構成されている。
【0021】
収容部32の開放部32aの縁部の両端側には、補強リブ38が形成されており、補強リブ38は、収容部32の裏面側(内面側)に位置している。なお、補強リブ38が収容部32の開放部32aの縁部の全領域に形成されてもよく、収容部32の表面側(外面側)に位置してもよい。
【0022】
収容部32の各側部32sの表面には、滑りを抑えるための滑り止め部としての複数の滑り止めリブ40が形成されている。なお、滑り止め部として複数の滑り止めリブ40が形成される代わりに、微細な凹凸部(不図示)等が形成されてもよい。
【0023】
(その他の構成)
図2及び3に示すように、カバー部材30の各係止爪36がリアキャビネット26の各被係合孔26hに係止することにより、カバー部材30が表示パネル12の背面側に取付けられる。そのため、テレビジョン受信機10は、カバー部材30を表示パネル12の背面側に取付けるためのビスを省略している。なお、カバー部材30を表示パネル12の背面側により強固に取付けるためにビスを用いてもよい。
【0024】
(作用効果)
カバー部材30をリアキャビネット26に取付ける場合には、まず、収容部32を幅方向両側から押圧することにより、カバー部材30の両側部の下端側が撓み変形によって接近する。次に、表示パネル12を立たせた状態で、カバー部材30の各係合爪34をリアキャビネット26の各被係合孔26hに係合させることにより、カバー部材30がリアキャビネット26の開口部26aを覆うように配置される。そして、収容部32への押圧状態を解除することにより、カバー部材30の両側部側の下端側が元状態に弾性復帰して、カバー部材30の各係止爪36がリアキャビネット26の各被係止孔28hに幅方向片側から係止する。これにより、カバー部材30のリアキャビネット26への取付が終了する。
【0025】
つまり、前述のように、カバー部材30における収容部32の下側に、収容部32の開放部32aに連通する切欠部30nが形成されている。そのため、収容部32が幅方向両側から押圧されると、カバー部材30の両側部の下端側が撓み変形によって接近する。これにより、表示パネル12を立たせた状態でも、ワンタッチでカバー部材30をリアキャビネット26に開口部26aを覆うように取付けることができる。
【0026】
よって、本実施形態によれば、表示パネル12の損傷を防止しつつ、カバー部材30の取付時間を短縮して、カバー部材30の取付性を向上させることができる。
【0027】
特に、収容部32の開放部32aの外縁の両端側に補強リブが形成されているため、収容部32からカバー部材30の両側部の下端側への力(応力)の伝達性を高めて、収容部32が幅方向両側から押圧される際に、カバー部材30の両側部の下端側の撓み量を十分に確保することができる。収容部32の各側部32sの表面に滑り止めリブ40が形成されているため、収容部32が掴みやすくなる。そのため、本実施形態によれば、カバー部材30をリアキャビネット26に取付ける作業がより簡単になり、カバー部材30の取付性をより向上させることができる。
【0028】
また、収容部の両側部が先端に向かって漸次接近するように湾曲した湾曲状にそれぞれ形成されているため、収容部の両側部の機械的強度を高めることができる。収容部32の開放部32aの外縁の両端側に補強リブが形成されているため、収容部の開放部側の機械的強度を高めることができる。よって、本実施形態によれば、収容部が幅方向両側から押圧される際に、収容部の各側部に割れ又はクラック等が発生することを十分に防止できる。
【0029】
更に、前述のように、テレビジョン受信機10がカバー部材30を表示パネル12の背面側に取付けるためのビスを省略している。そのため、本実施形態によれば、テレビジョン受信機10の部品点数を減らして、テレビジョン受信機10の構成の簡略化を図ることができる。
【0030】
(実施形態の変形例)
なお、テレビジョン受信機10に適用した技術的思想を、モニタディスプレイ等のテレビジョン受信機10以外の表示装置に適用してもよい。
【0031】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る表示装置は、画像を表示する表示パネルと、前記表示パネルの背面側に連結する連結部を有し、前記表示パネルを支持するスタンドと、前記表示パネルの背面側に設けられ、幅方向中央部の下端側に開口部を有し、前記開口部の上縁側に被係合部が形成され、前記開口部の両側縁側に被係止部がそれぞれ形成されリアキャビネットと、幅方向中央側に前記スタンドの前記連結部を収容するための収容部が形成され、上端側に前記リアキャビネットの前記被係合部に係合する係合部が形成され、両側部の下端側に前記リアキャビネットの前記被係止部に係止する係止部がそれぞれ形成され、前記収容部の下側に前記収容部の開放部に連通する切欠部が形成され、前記リアキャビネットの前記開口部を覆うカバー部材と、を備えている。
【0032】
前記の構成によれば、前記カバー部材を前記リアキャビネットに取付ける場合には、まず、前記収容部を幅方向両側から押圧することにより、前記カバー部材の両側部の下端側が撓み変形によって接近する。次に、前記カバー部材の前記係合部を前記リアキャビネットの前記被係合部に係合させることにより、前記カバー部材が前記リアキャビネットの前記開口部を覆うように配置される。そして、前記カバー部材の前記収容部への押圧状態を解除することにより、前記カバー部材の両側部側の下端側が元状態に弾性復帰して、前記カバー部材の各係止部が前記リアキャビネットの各被係止部に係止する。これにより、前記カバー部材の前記リアキャビネットへの取付が終了する。
【0033】
つまり、前述のように、前記カバー部材における前記収容部の下側に、前記カバー部材の前記収容部の開放部に連通する前記切欠部が形成されている。そのため、前記収容部が幅方向両側から押圧されると、前記カバー部材の両側部の下端側が撓み変形によって接近する。これにより、ワンタッチで前記カバー部材を前記リアキャビネットに前記開口部を覆うように取付けることができる。よって、前記カバー部材の取付時間を短縮して、前記カバー部材の取付性を向上させることができる。
【0034】
本発明の態様2に係る表示装置は、画像を表示する表示パネルと、前記表示パネルの背面側に設けられ、幅方向中央部の下端側に開口部を有し、前記開口部の上縁側に被係合部が形成され、前記開口部の両側縁側に被係止部がそれぞれ形成されリアキャビネットと、幅方向中央側に、前記表示パネルを支持するスタンドの一部であって前記表示パネルの背面側に連結する連結部を収容するための収容部が形成され、上端側に前記リアキャビネットの前記被係合部に係合する係合部が形成され、両側部の下端側に前記リアキャビネットの前記被係止部に係止する係止部がそれぞれ形成され、前記収容部の下側に前記収容部の開放部に連通する切欠部が形成され、前記リアキャビネットの前記開口部を覆うカバー部材と、を備えている。
【0035】
前記の構成によれば、前記カバー部材を前記リアキャビネットに取付ける場合には、まず、前記カバー部材の前記収容部を幅方向両側から押圧することにより、前記カバー部材の両側部の下端側が撓み変形によって接近する。次に、前記カバー部材の前記係合部を前記リアキャビネットの前記被係合部に係合させることにより、前記カバー部材が前記リアキャビネットの前記開口部を覆うように配置される。そして、前記カバー部材の前記収容部への押圧状態を解除することにより、前記カバー部材の両側部側の下端側が元状態に弾性復帰して、前記カバー部材の各係止部が前記リアキャビネットの各被係止部に係止する。これにより、前記カバー部材の前記リアキャビネットへの取付が終了する。
【0036】
つまり、前述のように、前記カバー部材における前記収容部の下側に、前記カバー部材の前記収容部の開放部に連通する前記切欠部が形成されている。そのため、前記収容部が幅方向両側から押圧されると、前記カバー部材の両側部の下端側が撓み変形によって接近する。これにより、ワンタッチで前記カバー部材を前記リアキャビネットに前記開口部を覆うように取付けることができる。よって、前記カバー部材の取付時間を短縮して、前記カバー部材の取付性を向上させることができる。
【0037】
本発明の態様3に係る表示装置は、前記態様1又は2において、前記収容部の両側部は、後端に向かって漸次接近するように湾曲した湾曲状にそれぞれ形成されてもよい。
【0038】
前記の構成によれば、前記収容部の両側部の機械的強度を高めることができ、前記収容部が幅方向両側から押圧される際に、前記収容部の各側部に割れ又はクラック等が発生することを防止できる。
【0039】
本発明の態様4に係る表示装置は、前記態様1から3のいずれかにおいて、前記収容部の前記開放部の外縁の少なくとも両端側に補強リブが形成されてもよい。
【0040】
前記の構成によれば、前記収容部の前記開放部側の機械的強度を高めて、前記収容部が幅方向両側から押圧される際に、前記収容部の各側部に割れ又はクラック等が発生することを防止できる。また、前記収容部から前記カバー部材の両側部の下端側への力(応力)の伝達性を高めて、前記収容部が幅方向両側から押圧される際に、前記カバー部材の両側部の下端側の撓み量を十分に確保することができる。
【0041】
本発明の態様5に係る表示装置は、前記態様1から4のいずれかにおいて、前記収容部の各側部の表面に滑りを抑えるための滑り止め部が形成されてもよい。
【0042】
前記の構成によれば、前記収容部が掴みやすくなり、前記カバー部材を前記リアキャビネットに取付ける作業を簡単にすることができる。
【0043】
本発明の態様6に係る表示装置は、前記態様1から5のいずれかにおいて、前記カバー部材を前記表示パネルの背面側に取付けるためのビスを省略してもよい。
【0044】
前記の構成によれば、前記表示装置の部品点数を減らして、前記表示装置の構成の簡略化を図ることができる。
【0045】
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0046】
10 テレビジョン受信機(表示装置)
12 表示パネル
14 フレーム
16 スタンド
18 ベース板
20 支柱
22 連結金具(連結部)
24 固定金具
26 リアキャビネット
26a 開口部
26h 被係合孔(被係合部)
28 ビーム部材
28h 被係止孔(被係止部)
30 カバー部材
30n 切欠部
32 収容部
32a 開放部
32b 後端面
32s 側部
32u 上面部
34 係合爪(係合部)
36 係止爪(係止部)
38 補強リブ
40 滑り止めリブ(滑り止め部)