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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022164206
(43)【公開日】2022-10-27
(54)【発明の名称】倉庫管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20120101AFI20221020BHJP
【ＦＩ】
G06Q10/08 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2021069548
(22)【出願日】2021-04-16
(71)【出願人】
【識別番号】515159877
【氏名又は名称】株式会社オープンロジ
(74)【代理人】
【識別番号】100179822
【弁理士】
【氏名又は名称】中畑 稔
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 秀嗣
【テーマコード（参考）】
5L049
【Ｆターム（参考）】
5L049AA16
(57)【要約】 （修正有）
【課題】配送機を利用した荷物の配送をより効率的に行う倉庫管理システムを提供する。
【解決手段】売主端末と、倉庫端末と、買主側者端末と、倉庫管理サーバとが、ネットワークを介して互いに通信可能に接続されている倉庫管理システムであって、倉庫管理システムは、倉庫内に保管された荷物を配送機を利用して配送先に配送するための利用者が、利用者端末を用いて、荷物に関する荷物情報と配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を倉庫管理サーバに送信し、倉庫の作業者が、倉庫端末を用いて荷物と配送コンテナと配送機との対応付けを行い、対応付け情報を倉庫管理サーバに送信し、対応付けに基づいて、荷物を保持する配送コンテナを搭載した配送機が、配送先の関連付けられた集合ポートへ荷物を配送させる。
【選択図】図２
【解決手段】売主端末と、倉庫端末と、買主側者端末と、倉庫管理サーバとが、ネットワークを介して互いに通信可能に接続されている倉庫管理システムであって、倉庫管理システムは、倉庫内に保管された荷物を配送機を利用して配送先に配送するための利用者が、利用者端末を用いて、荷物に関する荷物情報と配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を倉庫管理サーバに送信し、倉庫の作業者が、倉庫端末を用いて荷物と配送コンテナと配送機との対応付けを行い、対応付け情報を倉庫管理サーバに送信し、対応付けに基づいて、荷物を保持する配送コンテナを搭載した配送機が、配送先の関連付けられた集合ポートへ荷物を配送させる。
【選択図】図２
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の利用者端末と、倉庫の倉庫端末と、前記利用者端末及び前記倉庫端末に対してネットワークを介して倉庫管理ソフトウェアを提供する倉庫管理サーバとを含み、前記倉庫内に保管された荷物を前記配送機を利用して配送先に配送するための倉庫管理システムであって、
前記利用者が、利用者端末を用いて、前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を前記倉庫管理サーバに送信し、
前記倉庫の作業者が、前記倉庫端末を用いて前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を前記倉庫管理サーバに送信し、
前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機は、前記配送先の関連付けられた集合ポートへ当該荷物を配送させる、
倉庫管理システム。
前記利用者が、利用者端末を用いて、前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を前記倉庫管理サーバに送信し、
前記倉庫の作業者が、前記倉庫端末を用いて前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を前記倉庫管理サーバに送信し、
前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機は、前記配送先の関連付けられた集合ポートへ当該荷物を配送させる、
倉庫管理システム。
【請求項2】
請求項１に記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫管理サーバは、前記集合ポートと当該集合ポートと関連付けられた一以上の前記配送先との情報を含む配送先データベースを管理しており、
前記配送機は、少なくとも前記配送先データベースの前記情報に基づいて移動する、
倉庫管理システム。
前記倉庫管理サーバは、前記集合ポートと当該集合ポートと関連付けられた一以上の前記配送先との情報を含む配送先データベースを管理しており、
前記配送機は、少なくとも前記配送先データベースの前記情報に基づいて移動する、
倉庫管理システム。
【請求項3】
請求項１又は請求項２に記載の倉庫管理システムであって、
前記配送機は、前記配送エリアにおいて前記配送コンテナを当該配送機から切り離す、
倉庫管理システム。
前記配送機は、前記配送エリアにおいて前記配送コンテナを当該配送機から切り離す、
倉庫管理システム。
【請求項4】
請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫の前記作業者は、前記配送コンテナの固有識別情報を取得し、前記対応付けを行う、
倉庫管理システム。
前記倉庫の前記作業者は、前記配送コンテナの固有識別情報を取得し、前記対応付けを行う、
倉庫管理システム。
【請求項5】
請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫の前記作業者は、前記配送コンテナの記憶部に配送コンテナ識別情報を書き込み、前記配送コンテナ識別情報基づいて前記対応付けを行う、
倉庫管理システム。
前記倉庫の前記作業者は、前記配送コンテナの記憶部に配送コンテナ識別情報を書き込み、前記配送コンテナ識別情報基づいて前記対応付けを行う、
倉庫管理システム。
【請求項6】
請求項１乃至請求項５のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記集合ポートに配送された前記配送コンテナは、所定の認証方法によって開錠され、前記荷物の取り出しを可能にする、
倉庫管理システム。
前記集合ポートに配送された前記配送コンテナは、所定の認証方法によって開錠され、前記荷物の取り出しを可能にする、
倉庫管理システム。
【請求項7】
請求項１乃至請求項６のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫管理サーバは、前記配送先のユーザ端末に当該配送にかかる前記配送コンテナを特定するための配送コンテナ特定情報を提供する、
倉庫管理システム。
前記倉庫管理サーバは、前記配送先のユーザ端末に当該配送にかかる前記配送コンテナを特定するための配送コンテナ特定情報を提供する、
倉庫管理システム。
【請求項8】
請求項７のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫管理サーバは、前記ユーザ端末に前記配送コンテナのアンロック情報を共有し、
前記配送コンテナは、前記ユーザ端末から前記アンロック情報を取得することによって当該配送コンテナをアンロックして前記荷物の受け取りを許可する、
倉庫管理システム。
前記倉庫管理サーバは、前記ユーザ端末に前記配送コンテナのアンロック情報を共有し、
前記配送コンテナは、前記ユーザ端末から前記アンロック情報を取得することによって当該配送コンテナをアンロックして前記荷物の受け取りを許可する、
倉庫管理システム。
【請求項9】
請求項１乃至請求項８のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫管理サーバは、前記利用者端末に対して、所定の認証を行うと共に、前記荷物情報と、前記荷物が保管されている前記倉庫と、前記配送機の情報と、前記配送のステータスに関する情報を提供可能にする、
倉庫管理システム。
前記倉庫管理サーバは、前記利用者端末に対して、所定の認証を行うと共に、前記荷物情報と、前記荷物が保管されている前記倉庫と、前記配送機の情報と、前記配送のステータスに関する情報を提供可能にする、
倉庫管理システム。
【請求項10】
利用者の利用者端末と、倉庫の倉庫端末と、前記利用者端末及び前記倉庫端末に対してネットワークを介して倉庫管理ソフトウェアを提供する倉庫管理サーバとを用いて、前記倉庫内に保管された荷物を前記配送機を利用して配送先に配送するための倉庫管理方法であって、
前記利用者が、前記利用者端末を用いて前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を前記倉庫管理サーバに送信するステップと、
前記倉庫の作業者が、前記倉庫端末を用いて前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を前記倉庫管理サーバに送信するステップ、
前記倉庫端末は、前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機に前記配送先の関連付けられた集合ポートへ、当該荷物を配送させるステップ、を含む
倉庫管理方法。
前記利用者が、前記利用者端末を用いて前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を前記倉庫管理サーバに送信するステップと、
前記倉庫の作業者が、前記倉庫端末を用いて前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を前記倉庫管理サーバに送信するステップ、
前記倉庫端末は、前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機に前記配送先の関連付けられた集合ポートへ、当該荷物を配送させるステップ、を含む
倉庫管理方法。
【請求項11】
利用者の利用者端末と、倉庫の倉庫端末と、前記利用者端末及び前記倉庫端末に対してネットワークを介して倉庫管理ソフトウェアを提供する倉庫管理サーバであって、前記倉庫内に保管された荷物を前記配送機を利用して配送先に配送するための倉庫管理サーバにおいて、
前記利用者端末から前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を受信する荷物情報管理手段、
前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を生成する対応付け手段、
前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機に前記配送先の関連付けられた集合ポートへ、当該荷物を配送させる配送指示手段、
倉庫管理サーバ。
前記利用者端末から前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を受信する荷物情報管理手段、
前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を生成する対応付け手段、
前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機に前記配送先の関連付けられた集合ポートへ、当該荷物を配送させる配送指示手段、
倉庫管理サーバ。
【請求項12】
利用者の利用者端末と、倉庫の倉庫端末と、前記利用者端末及び前記倉庫端末に対してネットワークを介して倉庫管理ソフトウェアを提供する倉庫管理サーバプログラムであって、前記倉庫内に保管された荷物を前記配送機を利用して配送先に配送するための倉庫管理サーバプログラムにおいて、
倉庫管理サーバ端末を、
前記利用者端末から前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を受信する荷物情報管理手段、
前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を生成する対応付け手段、
前記倉庫端末に、前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機に前記配送先の関連付けられた集合ポートへ、当該荷物を配送させる配送指示手段、
として機能させる
倉庫管理サーバプログラム。
倉庫管理サーバ端末を、
前記利用者端末から前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を受信する荷物情報管理手段、
前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を生成する対応付け手段、
前記倉庫端末に、前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機に前記配送先の関連付けられた集合ポートへ、当該荷物を配送させる配送指示手段、
として機能させる
倉庫管理サーバプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、倉庫内の配送対象物を配送機のコンテナに格納して配送するための技術である。
【背景技術】
【0002】
集荷された荷物をコンテナに収納し、船舶、航空機、貨物列車などの大量輸送手段によって、目的地に近い港、空港、駅などに運ぶ技術が提案されている（特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開２００１－３２８７１１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献１に記載の技術は、コンテナを利用して２拠点間を配送するという点のみを解決すための技術である。しかしながら、荷物の配送サービスをはじめ所謂物流サービスにおいては、出荷を依頼する者、倉庫内において作業を行う者等との連携が重要である。
【0005】
そこで、本発明は、特に、配送機を利用した荷物の配送をより効率的に行うための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
利用者の利用者端末と、倉庫の倉庫端末と、前記利用者端末及び前記倉庫端末に対してネットワークを介して倉庫管理ソフトウェアを提供する倉庫管理サーバとを含み、前記倉庫内に保管された荷物を前記配送機を利用して配送先に配送するための倉庫管理システムであって、
前記利用者が、利用者端末を用いて、前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を前記倉庫管理サーバに送信し、
前記倉庫の作業者が、前記倉庫端末を用いて前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を前記倉庫管理サーバに送信し、
前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機は、前記配送先の関連付けられた集合ポートへ当該荷物を配送させる、
倉庫管理システム、が得られる。
利用者の利用者端末と、倉庫の倉庫端末と、前記利用者端末及び前記倉庫端末に対してネットワークを介して倉庫管理ソフトウェアを提供する倉庫管理サーバとを含み、前記倉庫内に保管された荷物を前記配送機を利用して配送先に配送するための倉庫管理システムであって、
前記利用者が、利用者端末を用いて、前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を前記倉庫管理サーバに送信し、
前記倉庫の作業者が、前記倉庫端末を用いて前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を前記倉庫管理サーバに送信し、
前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機は、前記配送先の関連付けられた集合ポートへ当該荷物を配送させる、
倉庫管理システム、が得られる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、配送機を利用した荷物の配送をより効率的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態による倉庫管理システムのネットワークの構成図である。
【図5】集合ポートと配送先情報のデータ構成を示す図である。
【図6】荷物情報管理部が管理する情報の一部の構成例である。
【図7】配送機が利用するルート情報の構造例である。
【図8】配送コンテナ情報とアンロック情報のデータ構成を示す図である。
【図9】倉庫管理システムの処理の流れを模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の実施の形態による倉庫管理システムは、以下のような構成を備える。
［項目１］
利用者の利用者端末と、倉庫の倉庫端末と、前記利用者端末及び前記倉庫端末に対してネットワークを介して倉庫管理ソフトウェアを提供する倉庫管理サーバとを含み、前記倉庫内に保管された荷物を前記配送機を利用して配送先に配送するための倉庫管理システムであって、
前記利用者が、利用者端末を用いて、前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を前記倉庫管理サーバに送信し、
前記倉庫の作業者が、前記倉庫端末を用いて前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を前記倉庫管理サーバに送信し、
前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機は、前記配送先の関連付けられた集合ポートへ当該荷物を配送させる、
倉庫管理システム。
［項目２］
請求項１に記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫管理サーバは、前記集合ポートと当該集合ポートと関連付けられた一以上の前記配送先との情報を含む配送先データベースを管理しており、
前記配送機は、少なくとも前記配送先データベースの前記情報に基づいて移動する、
倉庫管理システム。
［項目３］
請求項１又は請求項２に記載の倉庫管理システムであって、
前記配送機は、前記配送エリアにおいて前記配送コンテナを当該配送機から切り離す、
倉庫管理システム。
［項目４］
請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫の前記作業者は、前記配送コンテナの固有識別情報を取得し、前記対応付けを行う、
倉庫管理システム。
［項目５］
請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫の前記作業者は、前記配送コンテナの記憶部に配送コンテナ識別情報を書き込み、前記配送コンテナ識別情報基づいて前記対応付けを行う、
倉庫管理システム。
［項目６］
請求項１乃至請求項５のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記集合ポートに配送された前記配送コンテナは、所定の認証方法によって開錠され、前記荷物の取り出しを可能にする、
倉庫管理システム。
［項目７］
請求項１乃至請求項６のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫管理サーバは、前記配送先のユーザ端末に当該配送にかかる前記配送コンテナを特定するための配送コンテナ特定情報を提供する、
倉庫管理システム。
［項目８］
請求項７のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫管理サーバは、前記ユーザ端末に前記配送コンテナのアンロック情報を共有し、
前記配送コンテナは、前記ユーザ端末から前記アンロック情報を取得することによって当該配送コンテナをアンロックして前記荷物の受け取りを許可する、
倉庫管理システム。
［項目９］
請求項１乃至請求項８のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫管理サーバは、前記利用者端末に対して、所定の認証を行うと共に、前記荷物情報と、前記荷物が保管されている前記倉庫と、前記配送機の情報と、前記配送のステータスに関する情報を提供可能にする、
倉庫管理システム。
［項目１０］
利用者の利用者端末と、倉庫の倉庫端末と、前記利用者端末及び前記倉庫端末に対してネットワークを介して倉庫管理ソフトウェアを提供する倉庫管理サーバとを用いて、前記倉庫内に保管された荷物を前記配送機を利用して配送先に配送するための倉庫管理方法であって、
前記利用者が、前記利用者端末を用いて前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を前記倉庫管理サーバに送信するステップと、
前記倉庫の作業者が、前記倉庫端末を用いて前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を前記倉庫管理サーバに送信するステップ、
前記倉庫端末は、前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機に前記配送先の関連付けられた集合ポートへ、当該荷物を配送させるステップ、を含む
倉庫管理方法。
［項目１１］
利用者の利用者端末と、倉庫の倉庫端末と、前記利用者端末及び前記倉庫端末に対してネットワークを介して倉庫管理ソフトウェアを提供する倉庫管理サーバであって、前記倉庫内に保管された荷物を前記配送機を利用して配送先に配送するための倉庫管理サーバにおいて、
前記利用者端末から前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を受信する荷物情報管理手段、
前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を生成する対応付け手段、
前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機に前記配送先の関連付けられた集合ポートへ、当該荷物を配送させる配送指示手段、
倉庫管理サーバ。
［項目１２］
利用者の利用者端末と、倉庫の倉庫端末と、前記利用者端末及び前記倉庫端末に対してネットワークを介して倉庫管理ソフトウェアを提供する倉庫管理サーバプログラムであって、前記倉庫内に保管された荷物を前記配送機を利用して配送先に配送するための倉庫管理サーバプログラムにおいて、
倉庫管理サーバ端末を、
前記利用者端末から前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を受信する荷物情報管理手段、
前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を生成する対応付け手段、
前記倉庫端末に、前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機に前記配送先の関連付けられた集合ポートへ、当該荷物を配送させる配送指示手段、
として機能させる
倉庫管理サーバプログラム。
［項目１］
利用者の利用者端末と、倉庫の倉庫端末と、前記利用者端末及び前記倉庫端末に対してネットワークを介して倉庫管理ソフトウェアを提供する倉庫管理サーバとを含み、前記倉庫内に保管された荷物を前記配送機を利用して配送先に配送するための倉庫管理システムであって、
前記利用者が、利用者端末を用いて、前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を前記倉庫管理サーバに送信し、
前記倉庫の作業者が、前記倉庫端末を用いて前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を前記倉庫管理サーバに送信し、
前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機は、前記配送先の関連付けられた集合ポートへ当該荷物を配送させる、
倉庫管理システム。
［項目２］
請求項１に記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫管理サーバは、前記集合ポートと当該集合ポートと関連付けられた一以上の前記配送先との情報を含む配送先データベースを管理しており、
前記配送機は、少なくとも前記配送先データベースの前記情報に基づいて移動する、
倉庫管理システム。
［項目３］
請求項１又は請求項２に記載の倉庫管理システムであって、
前記配送機は、前記配送エリアにおいて前記配送コンテナを当該配送機から切り離す、
倉庫管理システム。
［項目４］
請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫の前記作業者は、前記配送コンテナの固有識別情報を取得し、前記対応付けを行う、
倉庫管理システム。
［項目５］
請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫の前記作業者は、前記配送コンテナの記憶部に配送コンテナ識別情報を書き込み、前記配送コンテナ識別情報基づいて前記対応付けを行う、
倉庫管理システム。
［項目６］
請求項１乃至請求項５のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記集合ポートに配送された前記配送コンテナは、所定の認証方法によって開錠され、前記荷物の取り出しを可能にする、
倉庫管理システム。
［項目７］
請求項１乃至請求項６のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫管理サーバは、前記配送先のユーザ端末に当該配送にかかる前記配送コンテナを特定するための配送コンテナ特定情報を提供する、
倉庫管理システム。
［項目８］
請求項７のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫管理サーバは、前記ユーザ端末に前記配送コンテナのアンロック情報を共有し、
前記配送コンテナは、前記ユーザ端末から前記アンロック情報を取得することによって当該配送コンテナをアンロックして前記荷物の受け取りを許可する、
倉庫管理システム。
［項目９］
請求項１乃至請求項８のいずれかに記載の倉庫管理システムであって、
前記倉庫管理サーバは、前記利用者端末に対して、所定の認証を行うと共に、前記荷物情報と、前記荷物が保管されている前記倉庫と、前記配送機の情報と、前記配送のステータスに関する情報を提供可能にする、
倉庫管理システム。
［項目１０］
利用者の利用者端末と、倉庫の倉庫端末と、前記利用者端末及び前記倉庫端末に対してネットワークを介して倉庫管理ソフトウェアを提供する倉庫管理サーバとを用いて、前記倉庫内に保管された荷物を前記配送機を利用して配送先に配送するための倉庫管理方法であって、
前記利用者が、前記利用者端末を用いて前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を前記倉庫管理サーバに送信するステップと、
前記倉庫の作業者が、前記倉庫端末を用いて前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を前記倉庫管理サーバに送信するステップ、
前記倉庫端末は、前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機に前記配送先の関連付けられた集合ポートへ、当該荷物を配送させるステップ、を含む
倉庫管理方法。
［項目１１］
利用者の利用者端末と、倉庫の倉庫端末と、前記利用者端末及び前記倉庫端末に対してネットワークを介して倉庫管理ソフトウェアを提供する倉庫管理サーバであって、前記倉庫内に保管された荷物を前記配送機を利用して配送先に配送するための倉庫管理サーバにおいて、
前記利用者端末から前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を受信する荷物情報管理手段、
前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を生成する対応付け手段、
前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機に前記配送先の関連付けられた集合ポートへ、当該荷物を配送させる配送指示手段、
倉庫管理サーバ。
［項目１２］
利用者の利用者端末と、倉庫の倉庫端末と、前記利用者端末及び前記倉庫端末に対してネットワークを介して倉庫管理ソフトウェアを提供する倉庫管理サーバプログラムであって、前記倉庫内に保管された荷物を前記配送機を利用して配送先に配送するための倉庫管理サーバプログラムにおいて、
倉庫管理サーバ端末を、
前記利用者端末から前記荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を受信する荷物情報管理手段、
前記荷物と配送コンテナと前記配送機との対応付けを行い当該対応付け情報を生成する対応付け手段、
前記倉庫端末に、前記対応付けに基づいて、前記荷物を保持する前記配送コンテナを搭載した前記配送機に前記配送先の関連付けられた集合ポートへ、当該荷物を配送させる配送指示手段、
として機能させる
倉庫管理サーバプログラム。
【0010】
＜実施の形態の概要＞
以下、本発明の実施の形態による倉庫管理システムについて、売主と買主との間で荷物に関する売買の取引が行われる例を示して説明する。具体的には、売主の保有する荷物が買主によって購入されると、売主の指示によって倉庫に保管した荷物が、倉庫から買主に対して配送される。本実施の形態においては、配送は、無人航空機等の配送機によって行われ、あらかじめ定められた集合配送ポートに届けられる。本実施の形態による集合配送ポートは、あらかじめ関連付けられた複数の配送先（住所）で共用される。なお、本発明による倉庫管理システムは、送り主と受け主との関係があれば成り立つものであり、売買関係は特に必要はない。以下における説明は一般的な事例に即して説明するものである。
以下、本発明の実施の形態による倉庫管理システムについて、売主と買主との間で荷物に関する売買の取引が行われる例を示して説明する。具体的には、売主の保有する荷物が買主によって購入されると、売主の指示によって倉庫に保管した荷物が、倉庫から買主に対して配送される。本実施の形態においては、配送は、無人航空機等の配送機によって行われ、あらかじめ定められた集合配送ポートに届けられる。本実施の形態による集合配送ポートは、あらかじめ関連付けられた複数の配送先（住所）で共用される。なお、本発明による倉庫管理システムは、送り主と受け主との関係があれば成り立つものであり、売買関係は特に必要はない。以下における説明は一般的な事例に即して説明するものである。
【0011】
＜構成＞
図１に示されるように、本実施の形態による倉庫管理システムは、売主の操作する売主端末１と、買主の操作する買主端末２と、倉庫管理ソフトウェアを所謂SaaS（Software as a Service）として提供する倉庫管理サーバ４と、倉庫作業者の操作する倉庫端末５と、各倉庫に配備・管理された配送機（無人航空機等）６と、配送の対象である荷物５０とを含んでいる。本実施の形態による配送機６は、当該配送機６に積載可能な配送コンテナ６０を有している。配送コンテナ６０は、着脱自在とされており、複数の荷物５０を収容し得る。
図１に示されるように、本実施の形態による倉庫管理システムは、売主の操作する売主端末１と、買主の操作する買主端末２と、倉庫管理ソフトウェアを所謂SaaS（Software as a Service）として提供する倉庫管理サーバ４と、倉庫作業者の操作する倉庫端末５と、各倉庫に配備・管理された配送機（無人航空機等）６と、配送の対象である荷物５０とを含んでいる。本実施の形態による配送機６は、当該配送機６に積載可能な配送コンテナ６０を有している。配送コンテナ６０は、着脱自在とされており、複数の荷物５０を収容し得る。
【0012】
上述した売主端末１と、買主端末２と、倉庫管理サーバ４と、倉庫端末５と、配送機６とはネットワーク７を介して（部分的に又は全体的に、双方向又は一方向に）互いに通信可能に接続されており、倉庫管理サーバ４が提供する倉庫管理ソフトウェアを介して情報の送受信が可能に構成されている（例えば、買主端末２がオンラインショッピング等の一般消費者である場合には必ずしも倉庫管理ソフトウェアにアクセス可能にする必要はない）。ネットワーク７は、相互に接続されたＩＰネットワークによって構築されたインターネットを含む広い概念で用いられている。また、図示されていない無線基地局（例えばＷｉＦｉ）によって構築される無線ネットワークを含んでも良い。キャリアネットワークとＩＰネットワークとは、例えば、ゲートウェイ等を介して接続されるが、これに限られるものではない。
【0013】
図２に示されるように、本実施の形態による倉庫管理システムにおいて実現される配送サービスは、倉庫管理サーバ４からの出荷依頼が各倉庫（倉庫Ａ及び倉庫Ｂ）の倉庫端末のそれぞれに提供されることにより、倉庫を発地又は中継地として、荷物（荷物５０ａ及び５０ｂ）が配送機６の配送コンテナ６０に搭載されて、配送先である着地（集合ポート）に配送される。なお、以下に説明する実施の形態は複数の荷物を一の配送機によって順次ピックアップしていくものであるが、一の荷物を一のコンテナに積載して、倉庫から直接（中継地を寄らずに）配送先に届けることとしてもよい。
【0014】
図示されるように、配送機６は、倉庫Ａで荷物５０ａを配送コンテナ６０に積載し、次いで、倉庫Ｂにおいて荷物５０ｂを配送コンテナ６０に積載し、着地において荷物５０ａ及び荷物５０ｂが積載された状態の配送コンテナ６０を切り離し、倉庫Ａに帰還する。運行の全部又は一部は自律飛行制御で行われる。
【0015】
＜ハードウェア構成＞
本実施の形態において以下に説明する倉庫管理サーバ４等が有する各機能ブロックは、例えば倉庫管理サーバ端末に備えられたハードウェア、ＤＳＰ（Digital Signal Processor）、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、各機能ブロックは、実際にはコンピュータのＣＰＵ、ＲＡＭ、ＲＯＭなどを備えて構成され、ＲＡＭやＲＯＭ、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
本実施の形態において以下に説明する倉庫管理サーバ４等が有する各機能ブロックは、例えば倉庫管理サーバ端末に備えられたハードウェア、ＤＳＰ（Digital Signal Processor）、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、各機能ブロックは、実際にはコンピュータのＣＰＵ、ＲＡＭ、ＲＯＭなどを備えて構成され、ＲＡＭやＲＯＭ、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
【0016】
また、本実施の形態において説明する一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。本実施形態に係る倉庫管理サーバ端末の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、ＰＣ等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することが可能である。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。
【0017】
＜配送機の構成＞
本実施の形態による配送機６は、いわゆる無人航空機（ＵＡＶ）を例示して説明するが、陸用途、水上用途等用途に応じた装置を利用可能である。配送機６は、複数の回転翼部を備えている。回転翼部は、回転翼と動力部からなる。回転翼は、動力部を駆動源として、所定方向に回転をする。動力部としては、回転翼を駆動することができるものであれば、特に制限されるものではなく、例えば、電気モータ、小型エンジン等を挙げることができる。なお、本発明の回転翼機が備えている回転翼部の個数は、特に制限されるものではなく、４つ、６つ、８つ等、適宜設定することができる。配送機６は、配送コンテナ６０と接続されることにより配送コンテナ６０ごと荷物５０を配送することが可能である。
本実施の形態による配送機６は、いわゆる無人航空機（ＵＡＶ）を例示して説明するが、陸用途、水上用途等用途に応じた装置を利用可能である。配送機６は、複数の回転翼部を備えている。回転翼部は、回転翼と動力部からなる。回転翼は、動力部を駆動源として、所定方向に回転をする。動力部としては、回転翼を駆動することができるものであれば、特に制限されるものではなく、例えば、電気モータ、小型エンジン等を挙げることができる。なお、本発明の回転翼機が備えている回転翼部の個数は、特に制限されるものではなく、４つ、６つ、８つ等、適宜設定することができる。配送機６は、配送コンテナ６０と接続されることにより配送コンテナ６０ごと荷物５０を配送することが可能である。
【0018】
＜機能ブロック＞
図３を参照して、倉庫管理サーバ４のソフトウェア構成について説明する。倉庫管理サーバ４は、荷物情報管理部と、出荷依頼管理部と、倉庫特定部と、対応付け部と、配送指示部とを有している。荷物情報登録部は、予め売主端末から倉庫管理ソフトウェア上において預け入れる荷物の情報を登録する。出荷依頼登録部は、売主端末から、荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を受け付ける。本実施の形態による出荷依頼は、荷物情報として、荷物のサイズ、形状、重量、特徴等に関する情報と、配送先に関する配送先情報とを含んでいる。本実施の形態においては、各荷物を保管している倉庫の情報が管理されている。倉庫特定部は、出荷依頼に基づいて荷物の保管されている倉庫を特定する。対応付け部は、出荷依頼にかかる荷物と、配送機６及び配送コンテナ６０との対応付けを行う。対応付け部においては、配送手段ＤＢ（後述する）が参照される。配送指示部は、出荷にかかる荷物が保管されている倉庫の倉庫端末に、上述した対応付けに基づいて配送指示を提供する。これにより、倉庫の作業者は、荷物を配送コンテナに積載する。なお、コンテナへの荷物の積載は自動化されていてもよい。この場合、荷物を配送コンテナに積載するための装置（図示せず）に対して、配送指示が直接なされるようにすればよい。当該配送コンテナを搭載した配送機は、配送先の関連付けられた集合ポートへ当該荷物を配送する。
図３を参照して、倉庫管理サーバ４のソフトウェア構成について説明する。倉庫管理サーバ４は、荷物情報管理部と、出荷依頼管理部と、倉庫特定部と、対応付け部と、配送指示部とを有している。荷物情報登録部は、予め売主端末から倉庫管理ソフトウェア上において預け入れる荷物の情報を登録する。出荷依頼登録部は、売主端末から、荷物に関する荷物情報と前記配送先に関する配送先情報とを含む出荷依頼を受け付ける。本実施の形態による出荷依頼は、荷物情報として、荷物のサイズ、形状、重量、特徴等に関する情報と、配送先に関する配送先情報とを含んでいる。本実施の形態においては、各荷物を保管している倉庫の情報が管理されている。倉庫特定部は、出荷依頼に基づいて荷物の保管されている倉庫を特定する。対応付け部は、出荷依頼にかかる荷物と、配送機６及び配送コンテナ６０との対応付けを行う。対応付け部においては、配送手段ＤＢ（後述する）が参照される。配送指示部は、出荷にかかる荷物が保管されている倉庫の倉庫端末に、上述した対応付けに基づいて配送指示を提供する。これにより、倉庫の作業者は、荷物を配送コンテナに積載する。なお、コンテナへの荷物の積載は自動化されていてもよい。この場合、荷物を配送コンテナに積載するための装置（図示せず）に対して、配送指示が直接なされるようにすればよい。当該配送コンテナを搭載した配送機は、配送先の関連付けられた集合ポートへ当該荷物を配送する。
【0019】
図４に示されるように、配送手段ＤＢは、倉庫と、当該倉庫に配備されている配送機と、配送コンテナとを関連付けて管理する。本実施の形態においては、配送機と配送コンテナとの両方に固有の識別情報が割り当てられている。それぞれの識別情報は固定的に関連付けられていてもよいし（即ち、配送コンテナと配送機のペアは不変）、組み合わせが変動することとしてもよい（即ち、配送コンテナとペアになる配送機は状況に応じて変わる）。また、配送機と配送コンテナとの両方には、二次元バーコードのようにあらかじめ固定的に情報が保持される識別子が付与されていてもよいし、書き込み可能なタグ（ＲＦＩＤタグ等が例示できるが、これに限られない）等のように情報を可変に書き込むことができる識別子が付与されていてもよい。更には、これらの構成の組み合わせとしてもよい。考えられる理論上のパターンは以下のとおりであり、用途に応じて適宜組み合わせることができる。
配送機の識別情報：固定的に割り当て／可変的に割り当て
配送コンテナの識別情報：固定的に割り当て／可変的に割り当て
配送機と配送コンテナとの組み合わせ（接続）：配送コンテナは配送機から着脱不可能又は配送コンテナは配送機から着脱可能
情報の読み取りや、情報の書き込み等は、例えば、倉庫端末によって倉庫内の作業者が読み取ることとしてもよい。
配送機の識別情報：固定的に割り当て／可変的に割り当て
配送コンテナの識別情報：固定的に割り当て／可変的に割り当て
配送機と配送コンテナとの組み合わせ（接続）：配送コンテナは配送機から着脱不可能又は配送コンテナは配送機から着脱可能
情報の読み取りや、情報の書き込み等は、例えば、倉庫端末によって倉庫内の作業者が読み取ることとしてもよい。
【0020】
図５に示されるように、配送先ＤＢは集合ポートの情報と、配送先の情報を管理する。集合ポートには一以上の配送先情報（住所等）が関連付けられている。即ち、買主の住所地が特定できると、当該住所地に関連付けられている集合ポートを特定することができる。本実施の形態による集合ポートは、配送機６が着陸し、配送コンテナ６０を切り離して置いていくことのできる十分な広さがあることが好ましい。
【0021】
図６に示されるように、荷物情報管理部は、少なくとも、荷物を管理・特定するための固有の識別子である荷物ＩＤと、出荷依頼に関連付けられた配送先情報と（買主の住所地等）、配送を担当する配送機と、当該配送機に配送される配送コンテナとを管理し、これらの情報を売主端末や、倉庫端末に提供することができる。
【0022】
図７に示されるように、配送機は、図示しない配送機のための運行管理システム等によって出荷情報に基づいて生成されたルート情報に従って自律制御により飛行する。ルート情報は、発地と着地の他、図２に示されるような中継地が定義されていてもよい。各地点において搭載荷物に関する搭載荷物情報が関連付けられている。搭載荷物情報は、少なくとも、配送コンテナの配送機への搭載（接続）、配送コンテナへの荷物の積載、配送コンテナの切り離しの３種が含まれる。例えば、図２に示される場合には、発地として倉庫Ａの位置情報が関連付けられ、発地の搭載荷物情報として配送コンテナ６０を搭載すると共に配送コンテナ６０への荷物５０ａの積載に関する情報が関連付けられている。また、中継地として倉庫Ｂの位置情報が関連付けられ、中継地の搭載荷物情報として配送コンテナ６０への荷物５０ｂの積載に関する情報が関連付けられている。更に、着地として集合ポートの位置情報が関連付けられ、着地の荷物搭載情報としては配送コンテナ６０の切り離しに関する情報が関連付けられている。
【0023】
図８に示されるように、配送コンテナには当該配送コンテナを開錠して中から荷物を取り出すためのアンロック情報が関連付けられている。配送コンテナ情報（配送コンテナの識別子等）と、アンロック情報とは買主の買主端末に提供されることにより、買主のみが配送コンテナの会場を行うことができ、荷物の盗難等が防止される。アンロック情報は、配送コンテナを特定するための情報が含まれる。これにより、集合ポートに複数の配送コンテナがあった場合等においても開錠すべき配送コンテナを特定することができる。
【0024】
本実施の形態による配送指示部は、倉庫端末５（５Ａ、５Ｂ）に対して、配送指示を送信する。配送指示には、倉庫端末５を操作する倉庫の作業員に対して、出荷依頼、出荷すべき荷物情報、利用すべき配送機６の情報が最低限提供される。作業員は、当該配送指示に従って配送機６に荷物を搭載する。配送機６は配送先情報に従って自律飛行を行うことにより配送が行われる。
【0025】
なお、配送指示部は、図示しない配送機の機能情報を参照して、同一の配送先にかかる複数の前記荷物を一の配送機６により配送することが不可能な場合には、複数の配送機６に分けて配送するための配送指示を送信する、
【0026】
＜処理の流れ＞
続いて図９を参照して、本実施の形態による倉庫管理システムの処理の流れを例示する。売主端末１は倉庫管理ソフトウェアに対して、倉庫管理サーバ４より発行されたＩＤとパスワード等を用いてログインを行う（ＳＱ０１）。なお、倉庫端末５Ａ及び５Ｂも同様にログイン処理を行うものである。同時に売主端末１は、ログイン以前より更新された情報があれば当該情報を読込む（ＳＱ０２）。次に、売主端末１から買主に対して配送したい荷物に対して出荷依頼がされる（ＳＱ０３）。倉庫管理サーバ４は倉庫端末５Ａに対して出荷指示を行うことにより（ＳＱ０４）、倉庫Ａの作業員に対して荷物５０ａの出荷作業を開始するように促す。倉庫Ａにおいては、配送にかかる荷物５０ａが配送機６の配送コンテナに搭載されると（ＳＱ０５）その旨を倉庫端末５を介して倉庫管理サーバ４に登録されることとしてもよい。荷物５０ａを搭載した配送機６は中継地である倉庫Ｂまで移動する（ＳＱ０６）。配送機６が倉庫Ｂに到着すると（ＳＱ０７）、荷物５０ｂが配送コンテナに積載される（ＳＱ０８）。配送機６は再び飛行し、着地（集合ポート）へと移動する。配送機６が集合ポートに到着すると（ＳＱ０９）、配送機６からは配送コンテナ６０が切り離され配送コンテナは配送先に置かれる。その後、配送機６から倉庫管理サーバ４に対して配送完了通知がなさ（ＳＱ１０）、倉庫管理サーバ４は、売主端末１に対して配送が完了した旨の通知を行う（ＳＱ０９）。
続いて図９を参照して、本実施の形態による倉庫管理システムの処理の流れを例示する。売主端末１は倉庫管理ソフトウェアに対して、倉庫管理サーバ４より発行されたＩＤとパスワード等を用いてログインを行う（ＳＱ０１）。なお、倉庫端末５Ａ及び５Ｂも同様にログイン処理を行うものである。同時に売主端末１は、ログイン以前より更新された情報があれば当該情報を読込む（ＳＱ０２）。次に、売主端末１から買主に対して配送したい荷物に対して出荷依頼がされる（ＳＱ０３）。倉庫管理サーバ４は倉庫端末５Ａに対して出荷指示を行うことにより（ＳＱ０４）、倉庫Ａの作業員に対して荷物５０ａの出荷作業を開始するように促す。倉庫Ａにおいては、配送にかかる荷物５０ａが配送機６の配送コンテナに搭載されると（ＳＱ０５）その旨を倉庫端末５を介して倉庫管理サーバ４に登録されることとしてもよい。荷物５０ａを搭載した配送機６は中継地である倉庫Ｂまで移動する（ＳＱ０６）。配送機６が倉庫Ｂに到着すると（ＳＱ０７）、荷物５０ｂが配送コンテナに積載される（ＳＱ０８）。配送機６は再び飛行し、着地（集合ポート）へと移動する。配送機６が集合ポートに到着すると（ＳＱ０９）、配送機６からは配送コンテナ６０が切り離され配送コンテナは配送先に置かれる。その後、配送機６から倉庫管理サーバ４に対して配送完了通知がなさ（ＳＱ１０）、倉庫管理サーバ４は、売主端末１に対して配送が完了した旨の通知を行う（ＳＱ０９）。
【0027】
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0028】
１ 売主端末
２ 買主端末
４ 倉庫作管理サーバ
５、５Ａ、５Ｂ 倉庫端末
６ 配送機
７ ネットワーク
６０ 配送コンテナ
２ 買主端末
４ 倉庫作管理サーバ
５、５Ａ、５Ｂ 倉庫端末
６ 配送機
７ ネットワーク
６０ 配送コンテナ
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】