特開 2022-164296 駐車管理システム、携帯端末、駐車管理方法、およびプログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2022164296

(43)【公開日】2022-10-27

(54)【発明の名称】駐車管理システム、携帯端末、駐車管理方法、およびプログラム

(51)【国際特許分類】

   G08G 1/14 20060101AFI20221020BHJP

   G07B 15/00 20110101ALI20221020BHJP

   G06Q 50/30 20120101ALI20221020BHJP

【ＦＩ】

G08G1/14 A

G07B15/00 M

G06Q50/30

【審査請求】有

【請求項の数】10

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2021069701

(22)【出願日】2021-04-16

(71)【出願人】

【識別番号】000005326

【氏名又は名称】本田技研工業株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】100165179

【弁理士】

【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡

(74)【代理人】

【識別番号】100126664

【弁理士】

【氏名又は名称】鈴木 慎吾

(74)【代理人】

【識別番号】100154852

【弁理士】

【氏名又は名称】酒井 太一

(74)【代理人】

【識別番号】100194087

【弁理士】

【氏名又は名称】渡辺 伸一

(72)【発明者】

【氏名】小野 惇也

(72)【発明者】

【氏名】倉持 俊克

【テーマコード（参考）】

3E127

5H181

5L049

【Ｆターム（参考）】

3E127AA18

3E127BA05

3E127CA18

3E127CA39

3E127CA47

5H181AA01

5H181AA05

5H181BB04

5H181BB05

5H181CC12

5H181EE10

5H181FF05

5H181KK05

5H181KK06

5H181KK07

5L049CC42

(57)【要約】

【課題】より適切な移動体の駐車管理を実現すること。
【解決手段】駐車管理システムであって、移動体は、動力源と、前記移動体の位置情報を取得する移動体位置取得部と、前記携帯端末と通信を行う移動体側通信部と、前記移動体の識別情報と前記動力源の状態と前記移動体の位置情報とを含む前記移動体に関する情報を前記携帯端末に送信する移動体側通信制御部とを備え、携帯端末は、前記携帯端末の位置情報を取得する端末位置取得部と、前記移動体と通信を行う第１通信部と、前記サーバと通信を行う第２通信部と、前記第１通信部により受信された前記移動体に関する情報と前記携帯端末の位置情報とを含む情報を、前記第２通信部により前記サーバに送信させる端末側通信制御部とを備え、サーバは、前記携帯端末と通信するサーバ側通信部と、前記サーバ側通信部により受信された前記携帯端末からの情報に基づいて前記移動体の駐車を管理する管理部とを備える。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

移動体と、前記移動体の利用者の携帯端末と、前記携帯端末と通信を行うサーバと、を含む駐車管理システムであって、
前記移動体は、
前記移動体を走行させる動力源と、
前記移動体の位置情報を取得する移動体位置取得部と、
前記携帯端末と通信を行う移動体側通信部と、
前記移動体の識別情報と、前記動力源の状態と、前記移動体の位置情報とを含む前記移動体に関する情報を前記携帯端末に送信する移動体側通信制御部と、を備え、
前記携帯端末は、
前記携帯端末の位置情報を取得する端末位置取得部と、
前記移動体と通信を行う第１通信部と、
前記サーバと通信を行う第２通信部と、
前記第１通信部により受信された前記移動体に関する情報と前記携帯端末の位置情報とを含む情報を、前記第２通信部により前記サーバに送信させる端末側通信制御部と、を備え、
前記サーバは、
前記携帯端末と通信するサーバ側通信部と、
前記サーバ側通信部により受信された前記携帯端末からの情報に基づいて、前記移動体の駐車を管理する管理部と、を備える、
駐車管理システム。

【請求項2】

前記移動体に関する情報には、前記移動体の速度に関する情報を含み、
前記携帯端末は、前記移動体に関する情報に含まれる前記動力源の状態および前記速度に基づいて前記移動体が駐車しているか否かを判定する処理部を更に備える、
請求項１に記載の駐車管理システム。

【請求項3】

前記携帯端末は、前記移動体の位置情報と前記携帯端末の位置情報との距離に基づいて前記移動体の駐車の開始または終了を判定する処理部を更に備える、
請求項１または２のうち何れか１項に記載の駐車管理システム。

【請求項4】

前記処理部は、前記移動体が駐車エリアに存在し、且つ前記移動体の位置情報と前記携帯端末の位置情報との距離が所定距離以上である場合に、前記移動体の駐車が開始したと判定する、
請求項３に記載の駐車管理システム。

【請求項5】

前記処理部は、前記移動体の駐車が開始したと判定した後に、前記移動体と前記第１通信部との通信が確立され、且つ、前記通信が確立されてから前記移動体が所定距離以上移動した場合に、前記移動体の駐車が終了したと判定する、
請求項４に記載の駐車管理システム。

【請求項6】

前記サーバは、
前記移動体の駐車が可能な駐車エリアを登録する登録部と、
前記登録部により登録された駐車エリアのうち、前記移動体の位置情報または前記携帯端末の位置情報から所定距離以内に存在する駐車エリアを前記携帯端末に提供する提供部と、を更に備える、
請求項１から５のうち何れか１項に記載の駐車管理システム。

【請求項7】

前記提供部は、前記移動体の前記駐車エリアへの駐車の開始または終了に関する情報を前記携帯端末に提供する、
請求項６に記載の駐車管理システム。

【請求項8】

移動体の利用者に所持され、サーバと通信を行う携帯端末であって、
前記携帯端末の位置情報を取得する端末位置取得部と、
前記移動体と通信を行う第１通信部と、
前記サーバと通信を行う第２通信部と、
前記第１通信部により受信された、前記移動体の識別情報、前記移動体の動力源の状態、および前記移動体の位置情報を含む前記移動体に関する情報と、前記携帯端末の位置情報とに基づいて前記移動体の駐車の開始または終了を判定する処理部と、
前記処理部により処理された結果を、前記第２通信部により前記サーバに送信させる端末側通信制御部と、
を備える携帯端末。

【請求項9】

移動体の利用者に所持され、サーバと通信を行う携帯端末のコンピュータが、
前記携帯端末の位置情報を取得し、
前記移動体から送信された前記移動体の識別情報、前記移動体の動力源の状態、および前記移動体の位置情報を含む前記移動体に関する情報を受信し、
受信した前記移動体に関する情報と前記携帯端末の位置情報とに基づいて前記移動体の駐車の開始または終了を判定し、
判定した結果を前記サーバに送信する、
駐車管理方法。

【請求項10】

移動体の利用者に所持され、サーバと通信を行う携帯端末のコンピュータに、
前記携帯端末の位置情報を取得させ、
前記移動体から送信された前記移動体の識別情報、前記移動体の動力源の状態、および前記移動体の位置情報を含む前記移動体に関する情報を受信させ、
受信された前記移動体に関する情報と前記携帯端末の位置情報とに基づいて前記移動体の駐車の開始または終了を判定させ、
判定された結果を前記サーバに送信させる、
プログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、駐車管理システム、携帯端末、駐車管理方法、およびプログラムに関する。

【背景技術】

【0002】

従来、所定空間への車両の入出を管理する入出管理システムにおいて、所定空間へ入出する通信装置と、通信装置との通信による認証結果によって入出を管理する入出管理装置と、入出の履歴に基づいて通信装置と入出管理装置との間の通信の接続を制御する技術が知られている（例えば、特許文献１参照）。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２０２０－６７７３１号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

しかしながら、従来の技術は、移動体と利用者とを対応付けた適切な駐車管理ができない場合があった。

【0005】

本発明の態様は、このような事情を考慮してなされたものであり、より適切な移動体の駐車管理を実現することができる駐車管理システム、携帯端末、駐車管理方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

この発明に係る駐車管理システム、携帯端末、駐車管理方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
（１）：この発明の一態様に係る駐車管理システムは、移動体と、前記移動体の利用者の携帯端末と、前記携帯端末と通信を行うサーバと、を含む駐車管理システムであって、前記移動体は、前記移動体を走行させる動力源と、前記移動体の位置情報を取得する移動体位置取得部と、前記携帯端末と通信を行う移動体側通信部と、前記移動体の識別情報と、前記動力源の状態と、前記移動体の位置情報とを含む前記移動体に関する情報を前記携帯端末に送信する移動体側通信制御部と、を備え、前記携帯端末は、前記携帯端末の位置情報を取得する端末位置取得部と、前記移動体と通信を行う第１通信部と、前記サーバと通信を行う第２通信部と、前記第１通信部により受信された前記移動体に関する情報と前記携帯端末の位置情報とを含む情報を、前記第２通信部により前記サーバに送信させる端末側通信制御部と、を備え、前記サーバは、前記携帯端末と通信するサーバ側通信部と、前記サーバ側通信部により受信された前記携帯端末からの情報に基づいて、前記移動体の駐車を管理する管理部と、を備える、駐車管理システムである。

【0007】

（２）：上記（１）の態様において、前記移動体に関する情報には、前記移動体の速度に関する情報を含み、前記携帯端末は、前記移動体に関する情報に含まれる前記動力源の状態および前記速度に基づいて前記移動体が駐車しているか否かを判定する処理部を更に備えるものである。

【0008】

（３）：上記（１）または（２）の態様において、前記携帯端末は、前記移動体の位置情報と前記携帯端末の位置情報との距離に基づいて前記移動体の駐車の開始または終了を判定する処理部を更に備えるものである。

【0009】

（４）：上記（３）の態様において、前記処理部は、前記移動体が駐車エリアに存在し、且つ前記移動体の位置情報と前記携帯端末の位置情報との距離が所定距離以上である場合に、前記移動体の駐車が開始したと判定するものである。

【0010】

（５）：上記（４）の態様において、前記処理部は、前記移動体の駐車が開始したと判定した後に、前記移動体と前記第１通信部との通信が確立され、且つ、前記通信が確立されてから前記移動体が所定距離以上移動した場合に、前記移動体の駐車が終了したと判定するものである。

【0011】

（６）：上記（１）～（５）のうち何れか一つの態様において、前記サーバは、前記移動体の駐車が可能な駐車エリアを登録する登録部と、前記登録部により登録された駐車エリアのうち、前記移動体の位置情報または前記携帯端末の位置情報から所定距離以内に存在する駐車エリアを前記携帯端末に提供する提供部と、を更に備えるものである。

【0012】

（７）：上記（６）の態様において、前記提供部は、前記移動体の前記駐車エリアへの駐車の開始または終了に関する情報を前記携帯端末に提供するものである。

【0013】

（８）：本発明の他の態様は、移動体の利用者に所持され、サーバと通信を行う携帯端末であって、前記携帯端末の位置情報を取得する端末位置取得部と、前記移動体と通信を行う第１通信部と、前記サーバと通信を行う第２通信部と、前記第１通信部により受信された、前記移動体の識別情報、前記移動体の動力源の状態、および前記移動体の位置情報を含む前記移動体に関する情報と、前記携帯端末の位置情報とに基づいて前記移動体の駐車の開始または終了を判定する処理部と、前記処理部により処理された結果を、前記第２通信部により前記サーバに送信させる端末側通信制御部と、を備える携帯端末である。

【0014】

（９）：本発明の他の態様は、移動体の利用者に所持され、サーバと通信を行う携帯端末のコンピュータが、前記携帯端末の位置情報を取得し、前記移動体から送信された前記移動体の識別情報、前記移動体の動力源の状態、および前記移動体の位置情報を含む前記移動体に関する情報を受信し、受信した前記移動体に関する情報と前記携帯端末の位置情報とに基づいて前記移動体の駐車の開始または終了を判定し、判定した結果を前記サーバに送信する、駐車管理方法である。

【0015】

（１０）：本発明の他の態様は、移動体の利用者に所持され、サーバと通信を行う携帯端末のコンピュータに、前記携帯端末の位置情報を取得させ、前記移動体から送信された前記移動体の識別情報、前記移動体の動力源の状態、および前記移動体の位置情報を含む前記移動体に関する情報を受信させ、受信された前記移動体に関する情報と前記携帯端末の位置情報とに基づいて前記移動体の駐車の開始または終了を判定させ、判定された結果を前記サーバに送信させるプログラムである。

【発明の効果】

【0016】

上記（１）～（１０）の態様によれば、より適切な移動体の駐車管理を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【0017】

【図1】実施形態に係る駐車管理システム１の構成の一例を示す図である。

【図2】実施形態に係る車両１００の構成の一例を示す図である。

【図3】実施形態に係る携帯端末２００の構成の一例を示す図である。

【図4】実施形態に係る駐車管理サーバ３００の構成の一例を示す図である。

【図5】利用者情報ＤＢ３７１の内容について説明するための図である。

【図6】駐車エリア情報３７２の内容について説明するための図である。

【図7】車両状態ＤＢ３７４の内容について説明するための図である。

【図8】駐車利用ＤＢ３７５の内容について説明するための図である。

【図9】駐車エリアに車両１００が駐車されるまでの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。

【図10】車両１００が駐車エリアに駐車されてから駐車の利用が終了するまでの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。

【図11】駐車エリア情報を含む画像ＩＭ１０の一例を示す図である。

【図12】駐車エリアへの駐車が開始されたことを示す画像ＩＭ２０の一例を示す図である。

【図13】駐車の利用が終了したときにディスプレイ２４０に表示される決済情報を示す画像ＩＭ３０の一例を示す図である。

【図14】駐車エリアを登録するための画像ＩＭ４０の一例を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0018】

以下、図面を参照し、本発明の駐車管理システム、携帯端末、駐車管理方法、およびプログラムの実施形態について説明する。以下では、実施形態の駐車管理システムにおいて利用される移動体の一例として車両を用いる。車両は、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両である。以下の説明においては、車両が二輪車であるものとする。

【0019】

［システム構成］
図１は、実施形態に係る駐車管理システム１の構成の一例を示す図である。図１に示す駐車管理システム１は、例えば、車両１００と、携帯端末２００と、駐車管理サーバ３００と、を備える。携帯端末２００と、駐車管理サーバ３００とは、例えば、ネットワークＮＷを介して通信可能に接続されている。ネットワークＮＷは、例えば、インターネット、セルラー網、Ｗｉ－Ｆｉ網、ＷＡＮ（Wide Area Network）、ＬＡＮ（Local Area Network）、プロバイダ装置、無線基地局等を含む。また、携帯端末２００と、駐車管理サーバ３００とは、例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、その他の近距離無線通信方式等により通信可能に接続される。駐車管理システム１には、車両１００、携帯端末２００、および駐車管理サーバ３００のそれぞれが、一以上含まれてよい。また、図１の例において、利用者Ｕ１は、例えば、車両１００の利用者である。駐車管理サーバ３００は、「サーバ」の一例である。

【0020】

車両１００は、例えば、ガソリン、軽油、水素等の燃料によって稼働する内燃機関の稼働に応じて出力される動力によって走行する鞍乗り型の二輪車である。また、車両１００は、バッテリにより供給される電力によって駆動される電動機（電動モータ）によって走行する電動二輪車であってもよい。バッテリは、例えば、リチウムイオン二次電池（Lithium-Ion Battery：ＬＩＢ）やニッケル水素電池、全固体電池等である。また、車両１００は、上述した内燃機関または電動機を駆動源とするハイブリッド車両であってもよい。内燃機関や電動機は、車両１００に搭載された動力源の一例である。以下では、車両１００が、ガソリンを燃料とした内燃機関の稼働によって出力される動力を用いて走行する鞍乗り型の二輪車であるものとして説明する。車両１００は、例えば、近距離通信により車両１００から所定距離（例えば、数［ｍ］程度）以内に存在する携帯端末２００と通信を行う。

【0021】

携帯端末２００は、利用者Ｕ１が所持する端末装置である。携帯端末２００は、例えば、スマートフォンやタブレット端末である。携帯端末２００は、車両１００および駐車管理サーバ３００と通信を行う。

【0022】

駐車管理サーバ３００は、例えば、携帯端末２００と通信を行い、車両１００の駐車位置や駐車時間を管理する。また、駐車管理サーバ３００は、携帯端末２００と通信を行い、携帯端末２００の位置情報を管理したり、車両の位置情報や利用状況等を管理してもよい。また、駐車管理サーバ３００は、車両１００の駐車エリアの登録や駐車エリアに関する情報の提供、駐車エリアの利用料金の決済処理等を管理してもよい。以下、車両１００、携帯端末２００、および駐車管理サーバ３００の機能について具体的に説明する。

【0023】

［車両１００］
図２は、実施形態に係る車両１００の構成の一例を示す図である。車両１００は、例えば、燃料貯蔵部１１０と、エンジン１１５と、スイッチ部１２０と、車両制御部１３０と、走行駆動力出力装置１４０と、車両センサ１５０と、ＨＭＩ（Human machine Interface）１６０と、車両位置取得部１７０と、車両側通信部１８０と、車両側通信制御部１９０とを備える。車両制御部１３０と、車両位置取得部１７０と、車両側通信制御部１９０とは、それぞれ、例えばＣＰＵ（Central Processing Unit）等のハードウェアプロセッサがプログラム（ソフトウェア）を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、ＬＳＩ（Large Scale Integration）やＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）、ＦＰＧＡ（Field-Programmable Gate Array）、ＧＰＵ（Graphics Processing Unit）等のハードウェア（回路部；circuitryを含む）によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予め車両１００が備えるＨＤＤ（Hard Disk Drive）やフラッシュメモリ等の記憶装置（非一過性の記憶媒体を備える記憶装置）に格納されていてもよいし、ＤＶＤやＣＤ－ＲＯＭ等の着脱可能な記憶媒体（非一過性の記憶媒体）に格納されており、記憶媒体が、車両１００が備えるドライブ装置に装着されることで車両１００が備えるＨＤＤやフラッシュメモリにインストールされてもよい。車両位置取得部１７０は、「移動体位置取得部」の一例である。車両側通信制御部１９０は、「移動体側通信制御部」の一例である。また、車両側通信部１８０と、車両側通信制御部１９０とを組み合わせたものが通信ユニットとして構成されていてもよい。

【0024】

燃料貯蔵部１１０は、ガソリン等の燃料（エネルギーの一例）を貯蔵するタンクである。エンジン１１５は、ガソリン等の燃料を燃焼させることで動力を出力する内燃機関である。エンジン１１５は、例えば、シリンダとピストン、吸気バルブ、排気バルブ、燃料噴射装置、点火プラグ、コンロッド、クランクシャフト等を備えるレシプロエンジンである。エンジン１１５は、例えば、アクセル開度に基づいて供給される燃料に応じた動力を出力する。エンジン１１５は、内燃機関の一例であり「動力源」の一例である。

【0025】

スイッチ部１２０は、エンジン１１５を稼働および停止を切り替える切替スイッチである。また、スイッチ部１２０は、車載機器（例えば、車両制御部１３０、車両センサ１５０、ＨＭＩ１６０、車両位置取得部１７０、車両側通信部１８０、車両側通信制御部１９０）に電力を供給する状態と供給しない状態とを切り替える切替スイッチでもよい。上述した切替スイッチは、例えば、イグニッションスイッチである。イグニッションスイッチは、機械式スイッチでもよく、ＨＭＩ１６０を用いたＧＵＩ（Graphical User Interface）スイッチでもよい。以下、イグニッションスイッチの切り替えによってエンジン１１５が始動または稼働する状態を「イグニッションスイッチがオン状態である」と称し、エンジン１１５が停止する状態を「イグニッションスイッチがオフ状態である」と称する。イグニッションスイッチがオン状態である場合、車載バッテリ（不図示）等から車載機器に電力が供給されてもよく、イグニッションスイッチがオフ状態である場合、所定のタイミングで車載機器への電力の供給を停止してもよい。

【0026】

車両制御部１３０は、車両センサ１５０の検出結果や、車両位置取得部１７０から車両１００の位置等の情報を取得する。また、車両制御部１３０は、取得した情報に基づき、車両１００の操舵や速度に対する運転操作を受け付ける操作子に対する利用者Ｕ１の操作に応じて、或いは自律走行によって、走行駆動力出力装置１４０を制御する。

【0027】

また、車両制御部１３０は、エンジン１１５が始動したか（または稼働中か）否かを判定する。例えば、車両制御部１３０は、イグニッションスイッチがオン状態である場合に、エンジンが始動した（または稼働中である）と判定し、イグニッションスイッチがオフ状態である場合に、エンジンが稼働していない（または停止している）と判定する。また、車両制御部１３０は、走行駆動力出力装置１４０によりエンジン１１５により出力された動力を受け付けた場合に、エンジン１１５が稼働中であると判定してもよく、動力を所定時間以上受け付けていない場合に、エンジン１１５が停止していると判定してもよい。車両制御部１３０は、例えば、車両１００の位置情報や動力源の状態に関する情報を車両側通信制御部１９０に出力する。動力源の状態とは、例えばエンジン１１５が稼働（始動）しているか否かの状態でもよく、イグニッションスイッチの状態（オン状態、オフ状態）でもよい。

【0028】

走行駆動力出力装置１４０は、例えば、エンジン１１５により出力された動力に基づいて、車両１００が走行するための走行駆動力（トルク）を駆動輪に出力する。これにより、車両１００を走行させることができる。

【0029】

車両センサ１５０は、車両１００に搭載された速度センサ、加速度センサ（３軸Ｇセンサ)、回転速度センサ、オドメータ（Odometer，走行距離計）、距離センサ（リセットされた位置または基準位置からの走行距離）、その他各種センサを含む。また、車両センサ１５０には、例えば、アクセル開度センサやブレーキセンサを含んでいてもよい。アクセル開度センサは、運転者（利用者Ｕ１）による加速指示を受け付ける操作子（例えば、アクセルレバー）に取り付けられる。アクセル開度センサは、アクセルレバーの操作量を検出し、検出された操作量をアクセル開度として検出する。ブレーキセンサは、運転者による制動指示を受け付ける操作子（例えば、ブレーキレバーまたはブレーキペダル）に取り付けられる。ブレーキセンサは、ブレーキレバーまたはブレーキペダルの操作量を検出し、検出された操作量をブレーキ踏量として検出する。また、車両センサ１５０には、例えば、エンジン１１５のスロットル開度センサや燃料貯蔵部１１０からの燃料の吐出量を測定する燃料排出量センサ、サスペンションストロークセンサを含んでもよい。

【0030】

車両センサ１５０は、所定のタイミングで各センサ等による検出結果を車両制御部１３０に出力する。所定のタイミングとは、例えば、所定周期に基づくタイミングや、携帯端末２００から要求があったタイミング、利用者Ｕ１により指示されたタイミング等が含まれる。所定周期とは、例えば、固定周期（１日、１週間）等でもよく、１ドライビングサイクル（以下、「１ＤＣ」と称する）でもよい。１ＤＣとは、例えば、出発地から目的地までの運転や、運転を開始してから駐車エリア等に停車させるまでの運転に基づく周期である。

【0031】

ＨＭＩ１６０は、車両制御部１３０の制御により、車両１００の利用者Ｕ１に対して各種情報（例えば、車両制御部１３０や車両センサ１５０、携帯端末２００等から得られる情報）を出力すると共に、利用者Ｕ１による入力操作を受け付ける。ＨＭＩ１６０は、例えば、メーター表示部等の各種表示装置（タッチパネルであってよい）、スピーカ、マイク、スイッチ等を備える。乗員による入力操作には、例えば、イグニッションスイッチの切替操作が含まれる。また、乗員による入力操作は、タッチパネルを用いたタッチ入力操作でもよく、音声入力操作でもよい。

【0032】

車両位置取得部１７０は、ＧＮＳＳ（Global Navigation Satellite System）受信機（不図示）によって車両１００の位置を検出する。ＧＮＳＳ受信機は、例えばＧＰＳ（Global Positioning System）衛星等のＧＮＳＳ衛星から到来する電波に基づいて車両１００の位置を測位する。ＧＮＳＳ受信機により測位される位置情報には、緯度経度が含まれる。

【0033】

車両側通信部１８０は、例えば、ＴＣＵ（Telematics Control Unit）を備える。車両側通信部１８０は、車両側通信制御部１９０の制御により、携帯端末２００、その他の外部装置と通信する。車両側通信部１８０は、例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ等の近距離無線通信方式によって、所定距離以内に存在する通信機器と通信を行う。例えば、車両側通信部１８０は、所定周期のビーコン信号を発信し、通信エリア内に存在する携帯端末２００を検出し、検出した携帯端末２００とのＢｌｕｅｔｏｏｔｈ通信を確立する。「通信を確立する」とは、例えば、車両１００と携帯端末２００とで情報の送受信が可能な状態にすることである。

【0034】

車両側通信制御部１９０は、車両側通信部１８０を用いた携帯端末２００との通信を制御する。例えば、車両側通信制御部１９０は、車両側通信部１８０により通信状態が確立した携帯端末２００に車両１００の情報を送信させる。車両１００の情報とは、例えば、車両１００の動力源の状態、車両１００の識別情報、車両１００の位置情報、車両センサ１５０により検出された情報（例えば、車両１００の速度）である。車両１００の識別情報は、車両ＩＤでもよく、車両１００のナンバープレートに示される情報でもよい。なお、車両側通信制御部１９０は、車両側通信部１８０を用いて他の外部装置と情報の送受信を行ってもよい。

【0035】

［携帯端末２００］
次に、携帯端末２００の構成について説明する。図３は、実施形態に係る携帯端末２００の構成の一例を示す図である。図３に示す携帯端末２００は、例えば、端末側通信部２１０と、端末側通信制御部２２０と、入力部２３０と、ディスプレイ２４０と、スピーカ２５０と、端末位置取得部２６０と、アプリ実行部２７０と、出力制御部２８０と、端末側記憶部２９０とを備える。端末側通信制御部２２０と、端末位置取得部２６０と、アプリ実行部２７０と、出力制御部２８０とは、それぞれ、例えば、ＣＰＵ等のハードウェアプロセッサがプログラム（ソフトウェア）を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、ＬＳＩやＡＳＩＣ、ＦＰＧＡ、ＧＰＵ等のハードウェア（回路部；circuitryを含む）によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めＨＤＤやフラッシュメモリ等の記憶装置（非一過性の記憶媒体を備える記憶装置）に格納されていてもよいし、ＤＶＤやＣＤ－ＲＯＭ等の着脱可能な記憶媒体（非一過性の記憶媒体）に格納されており、記憶媒体がドライブ装置やカードスロット等に装着されることで携帯端末２００の記憶装置にインストールされてもよい。アプリ実行部２７０は、「処理部」の一例である。

【0036】

端末側記憶部２９０は、上記の各種記憶装置、或いはＳＳＤ（Solid State Drive）、ＥＥＰＲＯＭ（Electrically Erasable Programmable Read Only Memory）、ＲＯＭ（Read Only Memory）、またはＲＡＭ（Random Access Memory）等により実現されてもよい。端末側記憶部２９０には、例えば、駐車アプリ２９２、プログラム、その他各種情報が格納される。

【0037】

端末側通信部２１０は、端末側通信制御部２２０の制御により、車両１００、駐車管理サーバ３００、その他の外部装置と通信を行う。端末側通信部２１０は、例えば、端末側第１通信部２１２と、端末側第２通信部２１４とを備える。端末側第１通信部２１２は、「第１通信部」の一例である。端末側第２通信部２１４は、「第２通信部」の一例である。端末側第１通信部２１２および端末側第２通信部２１４は、それぞれ異なる通信方式で外部装置と無線通信を行う。端末側第１通信部２１２は、例えば、車両側通信部１８０と通信可能な通信方式（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ等の近距離通信方式）によって、所定距離以内に存在する車両１００と通信を行う。例えば、端末側第１通信部２１２は、車両１００からの通信確立要求を検出し、検出した車両１００とのＢｌｕｅｔｏｏｔｈ通信を確立する。端末側第２通信部２１４は、ネットワークＮＷを介して、駐車管理サーバ３００と通信を行う。

【0038】

端末側通信制御部２２０は、端末側第１通信部２１２を用いた車両１００との通信と、端末側第２通信部２１４を用いた駐車管理サーバ３００との通信を制御する。例えば、端末側通信制御部２２０は、端末側第１通信部２１２により受信された車両１００に関する情報（動力源の状態、識別情報、位置情報、車両１００の速度等）を取得する。また、端末側通信制御部２２０は、上述した情報を取得するための取得要求を車両１００に送信してもよい。

【0039】

また、端末側通信制御部２２０は、端末側第２通信部２１４からネットワークＮＷを介して駐車管理サーバ３００に、端末位置取得部２６０により取得された携帯端末２００の位置情報や車両１００に関する情報を送信する。また、端末側通信制御部２２０は、上述した情報に加えて（または代えて）、後述する駐車アプリ２９２により、車両１００が駐車したと判定された場合に、車両１００の駐車の開始や終了を示す情報（例えば、駐車開始日時、駐車終了日時）を駐車管理サーバ３００に送信してもよい。また、端末側通信制御部２２０は、駐車管理サーバ３００から上述した各情報の取得要求を受け付けた場合に、要求に対応する情報を駐車管理サーバ３００に送信する制御を行ってもよい。また、端末側通信制御部２２０は、利用者Ｕ１による携帯端末２００の操作量に関する情報を駐車管理サーバ３００に送信してもよい。携帯端末２００の操作量とは、例えば、例えば、タッチパネルのディスプレイ２４０上タッチした回数や、スライド、スクロール、スワイプ等を行った回数、入力された文字数に基づく操作量である。また、携帯端末２００の操作量とは、操作時間に基づく量でもよい。操作量の取得および送信は、駐車アプリ２９２の制御により実行される。上述した端末側通信制御部２２０の機能は、例えば、駐車アプリ２９２が起動中である場合にのみ実行されてよい。

【0040】

また、端末側通信制御部２２０は、入力部２３０により入力された利用者Ｕ１の目的地に関する情報を駐車管理サーバ３００に送信してもよい。端末側通信制御部２２０は、端末側第１通信部２１２または端末側第２通信部２１４を用いて他の外部装置と情報の送受信を行ってもよい。また、端末側通信制御部２２０は、駐車管理サーバ３００から取得した情報（例えば、駐車エリアや利用料金等に関する情報）を出力制御部２８０に出力してもよい。

【0041】

入力部２３０は、例えば、各種キーやボタン等の操作による利用者Ｕ１の入力を受け付ける。入力部２３０は、例えば、マイク２３２を備える。マイク２３２は、例えば、出力制御部２８０の制御により、利用者Ｕ１の音声の入力を受け付ける。入力部２３０は、タッチパネルとしてディスプレイ２４０と一体に構成されていてもよい。

【0042】

ディスプレイ２４０は、例えば、ＬＣＤ（Liquid Crystal Display）や有機ＥＬ（Electro Luminescence）ディスプレイ等である。ディスプレイ２４０は、出力制御部２８０の制御により、実施形態における各種情報を表示する。スピーカ２５０は、例えば、出力制御部２８０の制御により、所定の音声を出力する。

【0043】

端末位置取得部２６０は、内蔵されたＧＰＳ装置（不図示）により携帯端末２００の位置情報を取得する。位置情報には、例えば、緯度経度が含まれる。

【0044】

アプリ実行部２７０は、端末側記憶部２９０に記憶された駐車アプリ２９２が実行されることで実現される。駐車アプリ２９２は、駐車管理サーバ３００から提供された駐車エリア（駐車可能エリア）等を、ディスプレイ２４０に出力させたりスピーカ２５０から出力させるように、出力制御部２８０を制御するアプリケーションプログラムである。また、駐車アプリ２９２は、アプリケーションの開始または終了を示す情報や、車両１００から取得した情報、駐車位置、駐車時間（駐車開始日時、駐車終了日時）、利用料金（請求金額）、各種のエラー情報等を、ディスプレイ２４０またはスピーカ２５０から出力させてもよい。

【0045】

駐車アプリ２９２は、例えば、ネットワークＮＷを介して外部装置からダウンロードしたものが携帯端末２００にインストールされている。駐車アプリ２９２は、認証時に認証画面等をディスプレイ２４０に表示させたり、入力部２３０により入力された情報を、端末側通信部２１０を介して駐車管理サーバ３００に送信させたりする。また、駐車アプリ２９２は、端末位置取得部２６０により取得された位置情報や、車両１００に関する情報、駐車アプリ２９２により処理された各種情報等を、ネットワークＮＷを介して駐車管理サーバ３００に送信する。また、駐車アプリ２９２は、駐車エリアの登録に関する処理や、駐車サービスの利用に対する決済に関する処理、駐車管理サーバ３００への要求、利用者Ｕ１による携帯端末２００の操作量に関する情報、駐車管理サーバ３００から取得したその他の情報に対する処理を行ってもよい。

【0046】

また、駐車アプリ２９２は、車両１００に関する情報や携帯端末２００の位置情報に基づいて、車両状態を判定し、判定結果を駐車管理サーバ３００に送信してもよい。車両状態の判定とは、例えば、車両１００が駐車エリアへの駐車の開始または終了の判定である。また、車両状態の判定には、車両１００の状態が「走行中」、「停止中」、「駐車中」のうちどれであるかを判定することが含まれてもよい。例えば、駐車アプリ２９２は、携帯端末２００から取得した車両１００に関する情報および端末位置情報に基づいて、車両状態を判定する。例えば、駐車アプリ２９２は、車両１００の動力源の状態においてイグニッションスイッチがオン状態（またはエンジン１１５が稼働している状態）であり、且つ、車両１００の速度が所定速度以上である場合に、車両１００が走行中であると判定する。車両１００の速度は、車両センサ１５０から取得される速度でもよく、車両位置情報に基づく所定時間における移動距離から上記時間を除算して算出される速度でもよい。また、駐車アプリ２９２は、車両位置情報と端末位置情報との距離が所定距離以内の状態で、所定時間に所定距離以上移動している場合に、車両１００が走行中であると判定してもよい。

【0047】

また、駐車アプリ２９２は、車両１００の動力源の状態においてイグニッションスイッチがオン状態（またはエンジン１１５が稼働している状態）であり、且つ、車両１００の速度が所定速度未満である状態が所定時間以上継続した場合に、車両１００が交差点または信号機の停止指示により停止中であると判定する。

【0048】

また、駐車アプリ２９２は、車両１００の動力源の状態においてイグニッションスイッチがオフ状態（またはエンジン１１５が停止している状態）であり、且つ、車両１００の速度が０（ゼロ）［ｋｍ／ｈ］である状態が所定時間以上継続した場合に、車両１００の駐車が開始された（または駐車中である）と判定する。また、駐車アプリ２９２は、例えば、車両１００が駐車エリア内に存在し、且つ、イグニッションスイッチがオフ状態となった時点の車両位置情報（駐車位置）と端末位置情報との距離が所定距離以上である場合に、車両１００の駐車が開始された（または駐車中である）と判定してもよい。また、駐車アプリ２９２は、携帯端末２００のディスプレイ２４０に表示された駐車の開始を受け付けるボタン等が利用者に押下されたことを示す情報を取得した場合に、車両１００が駐車中であると判定してもよい。

【0049】

また、駐車アプリ２９２は、利用者Ｕ１による携帯端末２００の操作量を取得し、所定時間における操作量が所定量以上である場合に、車両１００が駐車中であると判定してもよい。車両１００が走行中または停止中である場合には、携帯端末２００への操作ができないか、操作量が少なくなるため、携帯端末２００を所定量以上操作している場合に、より適切に駐車中であると判定することができる。駐車アプリ２９２は、車両１００が走行中または停止中から駐車中に切り替わった場合に、車両１００の駐車が開始したと判定する。

【0050】

また、駐車アプリ２９２は、車両１００の駐車が開始したと判定された後、イグニッションスイッチがオン状態（またはエンジン１１５が稼働している状態）となり、車両１００と携帯端末２００との通信が確立され、且つ、車両１００が駐車位置から所定距離以上移動した場合または車両１００の速度が所定速度以上である場合に、車両１００の駐車が終了した（駐車サービスの利用が終了した）と判定してもよい。また、駐車アプリ２９２は、車両１００の状態が駐車中から走行中または停止中に切り替わった場合に、車両１００の駐車が終了したと判定してもよい。また、駐車アプリ２９２は、携帯端末２００のディスプレイ２４０に表示された駐車の終了を受け付けるボタン等が利用者に押下されたことを示す情報を取得した場合に、車両１００の駐車が終了した判定してもよい。なお、ボタンの押下のみを用いて判定すると、利用者が、不正に駐車が終了したとする場合がある。そのため、駐車アプリ２９２は、上述した他の各種判定処理と組み合わせることで、より正確な駐車終了判定を行うことができる。

【0051】

また、駐車アプリ２９２は、利用者Ｕ１に駐車の開始または終了を選択させるための画像を生成してディスプレイ２４０に表示させ、利用者Ｕ１が選択内容に基づいて、車両１００の状態を判定してもよい。この場合、利用者Ｕ１が不正に駐車の開始や終了を選択する可能性もあるため、駐車アプリ２９２は、上述した他の判定結果と組み合わせて総合的に判定してもよい。これにより、より正確に車両状態や駐車の開始や終了を判定することができる。

【0052】

また、駐車アプリ２９２は、車両状態の判定結果として、上述した情報の他、車両１００の駐車の開始や終了を示す情報（例えば、駐車開始日時、駐車終了日時）を駐車管理サーバ３００に送信してもよい。また、駐車アプリ２９２は、処理した内容をディスプレイ２４０やスピーカ２５０から出力させたり、端末側記憶部２９０に記憶させてもよい。

【0053】

出力制御部２８０は、アプリ実行部２７０の制御により、ディスプレイ２４０に表示させる画像の内容や表示態様、スピーカ２５０に出力させる音声の内容や出力態様を制御する。出力制御部２８０は、例えば、駐車管理サーバ３００から取得した画像や音声をディスプレイ２４０やスピーカ２５０から出力させてもよく、駐車管理サーバ３００から取得した情報に基づいて画像や音声を生成して、ディスプレイ２４０やスピーカ２５０から出力させてもよい。

【0054】

［駐車管理サーバ３００］
図４は、実施形態に係る駐車管理サーバ３００の構成の一例を示す図である。図４に示す駐車管理サーバ３００は、例えば、サーバ側通信部３１０と、サーバ側通信制御部３２０と、登録部３３０と、管理部３４０と、提供部３５０と、決済処理部３６０と、サーバ側記憶部３７０とを備える。サーバ側通信制御部３２０と、登録部３３０と、管理部３４０と、提供部３５０と、決済処理部３６０とは、それぞれ、例えば、ＣＰＵ等のハードウェアプロセッサがプログラム（ソフトウェア）を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、ＬＳＩやＡＳＩＣ、ＦＰＧＡ、ＧＰＵ等のハードウェア（回路部；circuitryを含む）によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予め駐車管理サーバ３００が備えるＨＤＤやフラッシュメモリ等の記憶装置（非一過性の記憶媒体を備える記憶装置）に格納されていてもよいし、ＤＶＤやＣＤ－ＲＯＭ等の着脱可能な記憶媒体（非一過性の記憶媒体）に格納されており、記憶媒体が、駐車管理サーバ３００が備えるドライブ装置に装着されることで駐車管理サーバ３００が備えるＨＤＤやフラッシュメモリにインストールされてもよい。駐車管理サーバ３００は、クラウドコンピューティングシステムに組み込まれたサーバ装置や記憶装置に実現されてもよい。この場合、クラウドコンピューティングシステムにおける複数のサーバ装置や記憶装置によって、駐車管理サーバ３００の機能が実現されてもよい。

【0055】

サーバ側記憶部３７０は、上記の各種記憶装置、或いはＳＳＤ、ＥＥＰＲＯＭ、ＲＯＭ、またはＲＡＭ等により実現されてもよい。サーバ側記憶部３７０は、例えば、利用者情報ＤＢ（Database）３７１、駐車エリア情報３７２、地図情報３７３、車両状態ＤＢ３７４、駐車利用ＤＢ３７５、プログラム、その他の各種情報等が格納される。

【0056】

利用者情報ＤＢ３７１は、駐車管理システム１が提供するサービスを利用する利用者を識別する情報が格納される。利用者情報ＤＢ３７１は、例えば、サービス利用時における利用者認証時に用いられる。図５は、利用者情報ＤＢ３７１の内容について説明するための図である。利用者情報ＤＢ３７１は、例えば、駐車管理システム１によるサービス利用時等に利用者を認証する認証情報に、住所、氏名、年齢、性別、連絡先、決済情報、および携帯端末情報が対応付けられたものである。認証情報には、例えば、利用者を識別する識別情報である利用者ＩＤやパスワード等が含まれる。また、認証情報には、指紋情報や虹彩情報等の生体認証情報が含まれてもよい。連絡先は、例えば、その利用者が利用する携帯端末２００と駐車管理サーバ３００とが通信するためのアドレス情報である。また、連絡先には、利用者の電話番号やメールアドレス、端末識別情報等が含まれていてもよい。駐車管理サーバ３００は、連絡先の情報に基づいてネットワークＮＷを介して携帯端末２００と通信し、各種情報の送受信を行う。決済情報は、例えば、利用者が所定のサービス（例えば、駐車サービス）を利用したときの利用料金（例えば、駐車料金）を決済する場合の決済方法（例えば、クレジット決済、その他の電子マネー決済）に関する情報である。また、決済情報には、決済日付、決済が完了したか否か、決済金額等が含まれてもよい。携帯端末情報は、利用者Ｕ１が所持する携帯端末２００の識別情報である。携帯端末２００の識別情報は、端末ＩＤ等でもよく、連絡先に含まれる情報（例えば、電話番号）等でもよい。

【0057】

駐車エリア情報３７２は、登録部３３０により登録された車両１００の駐車エリアに関する情報が格納される。図６は、駐車エリア情報３７２の内容について説明するための図である。駐車エリア情報３７２は、例えば、駐車エリアの登録者を識別する識別情報としての登録者ＩＤに、駐車エリア、駐車可能期間、および駐車料金が対応付けられている。駐車エリアには、例えば、車両１００が駐車可能なエリアの情報が格納される。駐車エリアは、住所の情報でもよく、住所の一部の区間や領域の情報でもよい。ここで、駐車エリアとは、例えば、コインパーキングのように日常的に駐車場として利用されている時間貸駐車場や月極駐車場だけでなく、普段は個人の宅地内の庭や田畑、空き地等として利用している駐車可能なエリアや、土地所有者の個人の駐車エリア、企業や自治体等が管理する駐車可能なエリア等が含まれる。また、駐車エリアとは、例えば、路上（例えば、路肩）に設けられ、平日は貨物車用パーキングとして利用されたり、駐車時間が制限される駐車エリアが含まれてもよい。駐車可能期間は、駐車エリアの利用可能な期間に関する情報である。期間には、日付や曜日、時間、平日または休日の種別等が含まれてもよい。駐車料金は、駐車エリアの利用料金に関する情報である。駐車料金は、例えば、所定期間（例えば、分、時間、日）ごとに設定される。また、駐車料金には、最初の３０分は無料にする等の料金を徴収しないことを示す情報が含まれてもよい。駐車エリアを駐車エリア情報３７２に登録することで、本実施形態の駐車サービスにおける駐車可能エリアとして利用することができる。

【0058】

地図情報３７３は、例えば、位置情報に対応付けられた道路情報、駐車エリア情報（例えば、駐車エリア、駐車可能期間、駐車料金）、ＰＯＩ（Point Of Interest）情報、交通規制情報、住所情報（住所・郵便番号）、施設情報、電話番号情報等が格納される。なお、地図情報３７３に含まれる駐車エリアは、日常的に日常的に駐車場として利用されている時間貸駐車場や月極駐車場である。位置情報には、緯度経度が含まれる。地図情報３７３は、サーバ側通信部３１０が外部装置と通信することにより、随時、アップデートされてよい。

【0059】

車両状態ＤＢ３７４は、実施形態で利用される車両１００の利用状態等に関する情報が格納される。図７は、車両状態ＤＢ３７４の内容について説明するための図である。車両状態ＤＢ３７４は、例えば、利用者ＩＤに、車両ＩＤ、日時、車両位置情報、端末位置情報、および車両状態が対応付けられている。車両ＩＤは、携帯端末２００から受信した車両ＩＤであり、利用者Ｕ１が利用している車両１００の識別情報である。日時は、車両ＩＤと利用者ＩＤとが対応付けられた日時情報である。車両位置情報は、車両１００の位置情報である。端末位置情報は、利用者ＩＤに対応付けられた利用者の携帯端末２００の位置情報である。車両位置情報および端末位置情報は、車両ＩＤと利用者ＩＤとが対応付けられている間、継続して格納されてよい。その場合、各位置情報は、最新の情報に更新されてよく、所定期間の位置情報を移動履歴として格納されてもよい。車両状態は、管理部３４０により管理される車両１００の状態に関する情報である。車両状態には、例えば、「走行中」、「駐車中」、「停止中」等の情報が含まれてよい。車両状態ＤＢ３７４に登録された情報は、例えば、登録された日時から所定時間経過後、または携帯端末２００からの情報が所定時間以上受信できない場合に、削除されてよい。

【0060】

駐車利用ＤＢ３７５は、例えば、利用者が駐車管理システム１によって提供される駐車サービスの利用履歴を格納するものである。図８は、駐車利用ＤＢ３７５の内容について説明するための図である。駐車利用ＤＢ３７５は、例えば、利用者ＩＤに、車両ＩＤ、駐車エリア、駐車時間、利用状態、および利用料金が対応付けられている。車両ＩＤは、利用者ＩＤに対応付けられた利用者が、駐車エリアに駐車させた車両１００の識別情報である。駐車エリアは、車両１００の駐車位置を示す情報である。駐車時間は、駐車開始日時と、駐車終了日時とが含まれる。なお、利用が終了していない場合には、駐車終了日時に情報は格納されない。また、駐車時間は、駐車開始日時からの経過時間や、駐車終了日時と駐車開始日時との差の時間が格納されてもよい。利用状態は、駐車エリアに対する車両１００の駐車状態である。利用料金は、利用が終了した後の料金である。利用料金は、現在までの利用料金が格納されてよい。車両状態ＤＢ３７４および駐車利用ＤＢ３７５に格納される各種情報は、例えば管理部３４０により管理される。

【0061】

サーバ側通信部３１０は、サーバ側通信制御部３２０の制御により、ネットワークＮＷを介して携帯端末２００、その他の外部装置と通信する。

【0062】

サーバ側通信制御部３２０は、サーバ側通信部３１０における通信を制御する。サーバ側通信制御部３２０は、例えば、サーバ側通信部３１０により受信された携帯端末２００からの情報を取得する。また、サーバ側通信制御部３２０は、携帯端末２００に情報の取得要求を送信し、携帯端末２００から要求に対応した回答情報を取得してもよい。また、サーバ側通信制御部３２０は、サーバ側通信部３１０により受信された駐車エリアの登録に関する情報や、駐車エリアの情報提供要求に関する情報等を取得してもよい。

【0063】

登録部３３０は、駐車管理システム１を利用する利用者に関する情報を登録する。例えば、登録部３３０は、利用者Ｕ１の端末（例えば、携帯端末２００の駐車アプリ２９２）から利用者登録要求を受け付けた場合に、図５に示す利用者情報ＤＢ３７１に含まれる各種情報を入力させるための画像を提供部３５０に生成させて、登録要求を受け付けた端末に表示させ、端末から入力される利用者に関する情報を取得する。そして、登録部３３０は、取得した利用者に関する情報を利用者情報ＤＢ３７１に登録する。

【0064】

また、登録部３３０は、利用者情報ＤＢ３７１に基づいて駐車管理システム１によるサービスを利用する利用者の認証を行ってもよい。例えば、登録部３３０は、例えば、携帯端末２００から実施形態に係るサービス（駐車サービス）の利用要求を受け付けたタイミングで利用者の認証を行う。例えば、登録部３３０は、利用要求を受け付けた場合に、利用者ＩＤやパスワード等の認証情報を入力する認証画像を生成し、生成した画像を要求のあった携帯端末２００のディスプレイに表示させると共に、表示された画像を用いて入力された入力認証情報に基づいて利用者情報ＤＢ３７１の認証情報を参照し、入力認証情報に合致する認証情報が格納されているか否かによって、サービスの利用を許可するか否かを判定する。例えば、登録部３３０は、入力認証情報に合致する認証情報が利用者情報ＤＢ３７１に含まれる場合にはサービスの利用を許可し、合致する情報が含まれていない場合にはサービスの利用を拒否するか、新規登録を行わせるための処理を行う。

【0065】

また、登録部３３０は、駐車エリアの登録要求に基づいて駐車エリアを登録してもよい。例えば、登録部３３０は、登録者の端末（登録者が携帯端末２００を利用している場合には携帯端末２００の駐車アプリ２９２）から駐車エリアの登録要求を受け付けた場合に、図６に示す駐車エリア情報３７２に含まれる各種情報を入力させるための画像を生成して、登録要求を受け付けた端末に表示させ、端末から入力される駐車エリアに関する情報を取得する。そして、登録部３３０は、取得した利用者に関する情報を駐車エリア情報３７２に登録する。登録部３３０は、利用者情報ＤＢ３７１および駐車エリア情報３７２に格納される情報を、利用者または登録者の要求により、更新、変更、削除してもよい。また、登録部３３０は、地図情報３７３を参照して、コインパーキング等の駐車場の情報を取得し、駐車エリア情報３７２に登録してもよい。

【0066】

管理部３４０は、携帯端末２００との通信によりサーバ側通信部３１０により受信された車両１００に関する情報や携帯端末２００の位置情報（以下、端末位置情報）を管理したり、それぞれの位置情報に基づいて、車両１００と、携帯端末２００（または利用者ＩＤ）とを対応付けて車両１００の状態や駐車の利用状況を管理する。例えば、管理部３４０は、車両１００の位置情報（以下、車両位置情報）および端末位置情報に基づいて、車両１００の駐車位置および駐車時間を管理する。また、駐車管理サーバ３００は、車両１００の駐車エリアの登録や駐車エリアに関する情報の提供、駐車エリアの利用料金の決済処理等を管理してもよい。また、管理部３４０は、管理情報に基づいて車両状態ＤＢ３７４や駐車利用ＤＢ３７５に情報を格納したり、更新したりしてもよい。

【0067】

また、管理部３４０は、携帯端末２００から取得した車両１００に関する情報および端末位置情報に基づいて、車両状態（例えば、「走行中」、「駐車中」、「停止中」等）を判定し、判定結果を車両状態ＤＢ３７４に登録してもよい。この場合、管理部３４０は、例えば、上述した駐車アプリ２９２における車両状態の判定処理と同様の判定を行う。また、管理部３４０は、携帯端末２００から車両状態の判定結果に関する情報を取得している場合には、判定処理を行わなくてもよく、処理を行った後に携帯端末２００から取得した情報と比較して車両状態の最終的な判定を行ってもよい。

【0068】

提供部３５０は、実施形態の駐車エリアに関する情報や利用料金等に関する情報等を利用者Ｕ１に提供する。例えば、提供部３５０は、車両位置情報を取得し、取得した車両位置情報に基づいて駐車エリア情報３７２を参照し、位置情報から所定距離以内に存在する駐車エリアに関する情報を抽出する。そして、提供部３５０は、抽出した駐車エリアと駐車可能期間、および駐車料金に関する情報を携帯端末２００に送信する。また、提供部３５０は、車両位置情報に代えて、携帯端末２００から取得した端末位置情報を用いてもよい。

【0069】

また、提供部３５０は、駐車エリアを利用した利用者の携帯端末２００に、駐車時間や利用料金、決済情報等を送信してもよい。また、提供部３５０は、駐車エリアを登録した登録者の端末に車両１００の駐車エリアの利用によって、登録者が取得する金額に関する情報を送信してもよい。

【0070】

決済処理部３６０は、所定周期または所定のタイミングで、駐車利用ＤＢ３７５を参照して利用者ごとの利用料金の合計を算出し、算出された金額の決済処理を行う。例えば、決済処理部３６０は、駐車利用ＤＢ３７５に基づいて、駐車エリア情報３７２を参照し、駐車料金を取得する。また、決済処理部３６０は、駐車時間と駐車料金とに基づいて利用料金を算出する。また、決済処理部３６０は、利用者情報ＤＢ３７１に登録された決済情報を参照し、決済情報に含まれる決済方法によって、利用料金の決済処理を行う。なお、決済処理部３６０は、利用料金が算出された時点で、決済を完了させる前に、提供部３５０により利用者に利用料金等を通知し、指示された決済方法に基づいて決済を行ってもよい。決済処理部３６０による処理結果は、例えば、利用者情報ＤＢ３７１の決済情報等に登録されてよい。

【0071】

［駐車管理システム１による駐車サービスの流れ］
次に、実施形態の駐車管理システム１による駐車サービスの流れについて具体的に説明する。以下では、駐車エリアに車両１００が駐車されるまでの処理と、駐車されてから駐車の利用が終了するまでの処理とに大別して説明する。また、以下では、登録部３３０により一以上の駐車エリアが登録されているものとする。

【0072】

［駐車エリアに車両１００が駐車されるまでの処理］
図９は、駐車エリアに車両１００が駐車されるまでの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図９の例では、車両１００、携帯端末２００、および駐車管理サーバ３００における処理を示している。図９の例において、車両１００は、利用者Ｕ１の操作により、イグニッションスイッチがオン状態（ＩＧ－ＯＮ）になると動力源（エンジン１１５）が始動し、各種の機器に電源が供給されて稼働状態となる（ステップＳ１００）。携帯端末２００は、駐車アプリ２９２を起動させる（ステップＳ１０２）。ステップＳ１０２の処理では、駐車アプリ２９２の起動と同時に利用者の認証処理が実行されてもよい。以下では、利用者認証が成功した（駐車サービスの利用が許可された）ものとして説明する。

【0073】

車両側通信制御部１９０は、車両側通信部１８０を用いて車両１００の周辺に存在する携帯端末２００に通信確立要求を送信し（ステップＳ１０４）、携帯端末２００からの応答を受信して（ステップＳ１０６）、車両１００と携帯端末２００との通信（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ通信）を確立する（ステップＳ１０８）。通信が確立されると、車両側通信制御部１９０は、車両１００に関する情報（例えば、車両ＩＤ、動力源の状態、車両位置情報、車速）を携帯端末２００に送信する（ステップＳ１１２）。ステップＳ１１０の処理は、通信が確立されている間継続して実行されてよい。

【0074】

次に、端末側通信制御部２２０は、確立された通信によって車両１００から取得した車両１００に関する情報を取得すると、車両１００に関する情報および端末位置情報を利用者ＩＤと共に駐車管理サーバ３００に送信する（ステップＳ１１２）。ステップＳ１１２の処理において、端末側通信制御部２２０は、利用者ＩＤに代えて（または加えて）、端末ＩＤを送信してもよい。また、端末側通信制御部２２０は、利用者Ｕ１により設定された目的地に関する情報や操作量に関する情報等を送信してもよい。

【0075】

駐車管理サーバ３００の管理部３４０は、携帯端末２００から送信された情報を取得し、取得した情報に基づいて、利用者ＩＤと車両１００とを対応付けて、取得した日時情報と共に車両利用ＤＢ３７４に登録し、車両１００の利用状態を管理する（ステップＳ１１４）。

【0076】

次に、提供部３５０は、例えば車両位置情報または端末位置情報に基づいて、駐車エリアを検索する（ステップＳ１１６）。ステップＳ１１６の処理において、提供部３５０は、例えば、車両位置情報に基づいて、駐車エリア情報３７２または地図情報３７３を参照し、車両位置から所定距離以内に存在し、且つ駐車可能期間中である駐車エリアを抽出する。また、提供部３５０は、駐車エリアの利用状況（空き状況や駐車スペース）に基づいて駐車可能な駐車エリアを抽出してもよい。また、提供部３５０は、車両位置情報や端末位置情報に基づいて、車両１００の進行方向を予測し、車両１００の進行方向（または前方）に存在する駐車エリアを車両１００の後方にある駐車エリアよりも優先的に抽出してもよい。また、上述の処理に代えて（または加えて）、予め目的地が指定されている場合には、指定された目的地情報を用いて、周辺の駐車可能な駐車エリアを抽出してもよい。提供部３５０は、抽出した駐車エリアに関する情報（例えば、駐車エリア、駐車可能期間、駐車料金）を携帯端末２００に送信する（ステップＳ１１８）。

【0077】

携帯端末２００の駐車アプリ２９２は、駐車エリア情報を含む画像をディスプレイ２４０に表示させる（ステップＳ１２０）。また、携帯端末２００の駐車アプリ２９２は、車両１００から取得した情報および端末位置情報等に基づいて、車両状態を判定し（ステップＳ１２２）、判定結果を駐車管理サーバ３００に送信する（ステップＳ１２４）。ステップＳ１１２～ステップＳ１２４の処理は、例えば、車両１００と端末側第１通信部２１２との通信が確立されている間、イグニッションスイッチがオフ状態となるまで、または、駐車アプリ２９２が終了されるまで、所定の周期またはタイミングで継続して実行されてもよい。駐車管理サーバ３００は、携帯端末２００から取得した情報に基づいて、車両状態ＤＢ３７４の車両位置情報、端末位置情報、車両状態等を適宜更新する。

【0078】

車両１００は、利用者Ｕ１の運転操作によって目的地等まで走行され（ステップＳ１２６）、駐車エリアに停車される（ステップＳ１２８）。次に、車両１００のイグニッションスイッチがオフ状態（ＩＧ－ＯＦＦ）になると（ステップＳ１３０）、車両側通信制御部１９０は、通信が確立された携帯端末２００に車両１００に関する情報（例えば、車両ＩＤ、動力源の状態、車両位置情報、車速）を送信する（ステップＳ１３２）。車両側通信制御部１９０は、イグニッションスイッチがオフ状態となった後、ステップＳ１３２の処理が完了すると、車両１００と携帯端末２００との通信は遮断される。

【0079】

携帯端末２００の駐車アプリ２９２は、ステップＳ１３２の処理等により車両１００から取得した情報に基づいて車両１００の駐車が開始したと判定した場合（ステップＳ１３４）、駐車が開始したことを示す情報を駐車管理サーバ３００に送信する（ステップＳ１３６）。

【0080】

駐車管理サーバ３００の管理部３４０は、携帯端末２００から取得した情報に基づいて、車両状態ＤＢ３７４や駐車利用ＤＢ３７５にデータを登録またはデータを更新して駐車サービスの利用状態を管理する（ステップＳ１３８）。なお、ステップＳ１３８の処理において、管理部３４０は、車両１００が駐車エリア情報３７２に登録された駐車エリア（以下、正規の駐車エリアと称する）、および駐車可能期間に停車されているかを確認し、正規の駐車エリアまたは駐車可能期間に停車していない場合に、携帯端末２００に駐車エリアが間違っていること、または駐車可能期間ではないことを通知してもよい。以下では、車両１００が正規の駐車エリアで、且つ駐車可能期間内に駐車したものとして説明する。また、提供部３５０は、駐車が開始されたことを示す情報（例えば、駐車位置および駐車開始日時）を携帯端末２００に送信する（ステップＳ１４０）。

【0081】

携帯端末２００は、車両１００の駐車位置と駐車開始日時等の駐車が開始されたことを示す情報を端末側記憶部２９０に記憶させると共に（ステップＳ１４２）、駐車が開始されたことを示す情報をディスプレイ２４０に表示させる（ステップＳ１４４）。これにより、車両１００の駐車エリアへの駐車が開始されたこと、および駐車開始日時を利用者Ｕ１に正確に把握させることができる。実施形態では、コインパーキング等の日常的に利用可能な駐車エリアだけでなく、宅地等のように期間が限定され一時的な利用のみが可能な駐車エリアにも駐車させることができる。一時的な利用のみが可能な駐車エリアには、入出場ゲートやパーキングメーター等の設備が存在しないため、利用者が正しい駐車エリアに車両１００を駐車できているかが不安になる可能性がある。そこで、ステップＳ１４４の処理によって、駐車位置および駐車開始日時を利用者に提示することで、利用者により安心感を与えることができる。

【0082】

［駐車されてから駐車の利用が終了するまでの処理］
図１０は、車両１００が駐車エリアに駐車されてから駐車の利用が終了するまでの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。携帯端末２００は、端末側記憶部２９０に記憶された車両位置情報と、端末位置取得部２６０により取得された端末位置情報とに基づいて、携帯端末２００の位置が車両位置から所定距離未満であるか否かを判定する（ステップＳ２００）。車両１００から所定距離未満であると判定した場合、携帯端末２００は、所定距離未満であることを示す情報を駐車管理サーバ３００に送信する（ステップＳ２０２）。なお、ステップＳ２０２の処理において、携帯端末２００は、車両１００から所定距離未満である状態が所定時間以上継続した場合に、所定距離未満であることを示す情報を駐車管理サーバ３００に送信してもよい。これにより、駐車位置付近を横切る場合等、利用者Ｕ１に駐車を終了させる意図がないのに、駐車が終了されてしまうことを抑制することができ、より適切な駐車管理を実現できる。

【0083】

駐車管理サーバ３００は、携帯端末２００からの処理を受け付けると、利用者の利用状態として、利用者Ｕ１が車両１００の駐車位置付近に存在することを駐車利用ＤＢ３７５に登録（例えば、利用者戻り状態として登録）して管理する（ステップＳ２０４）。

【0084】

次に、車両１００は、イグニッションスイッチがオン状態（ＩＧ－ＯＮ）になると動力源が始動し、各種の機器に電源が供給されて稼働状態となる（ステップＳ２０６）。車両側通信制御部１９０は、車両側通信部１８０を用いて車両１００の周辺に存在する携帯端末２００に通信確立要求を送信し（ステップＳ２０８）、携帯端末２００からの応答を受信して（ステップＳ２１０）、車両１００と携帯端末２００との通信（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ通信）を確立する（ステップＳ２１２）。通信が確立されると、車両側通信制御部１９０は、車両１００に関する情報を携帯端末２００に送信する（ステップＳ２１４）。

【0085】

次に、駐車アプリ２９２は、車両１００から取得した情報および端末位置情報等に基づいて、車両状態を判定し（ステップＳ２１６）、判定結果を駐車管理サーバ３００に送信する（ステップＳ２１８）。ステップＳ２１４～ステップＳ２１８の処理は、例えば、車両１００と端末側第１通信部２１２との通信が確立されている間、イグニッションスイッチがオフ状態となるまで、または、駐車アプリ２９２が終了されるまで、所定の周期またはタイミングで継続して実行されてもよい。

【0086】

次に、管理部３４０は、携帯端末２００から送信された情報に基づいて車両状態ＤＢ３７４や駐車利用ＤＢ３７５のデータを更新して、車両１００の利用状態を管理する（ステップＳ２２０）。次に、車両１００が駐車位置から移動したとする（ステップＳ２２２）。携帯端末２００の駐車アプリ２９２は、車両１００から送信された車両１００に関する情報を受信し（ステップＳ２１４）、受信した情報に基づいて駐車が終了したと判定した場合（ステップＳ２２６）、駐車が終了したことを示す情報を駐車管理サーバ３００に送信する（ステップＳ２２８）。

【0087】

駐車管理サーバ３００の管理部３４０は、携帯端末２００から送信された情報を受信し、受信した情報に基づいて、駐車の利用が終了したことを示す情報を駐車利用ＤＢ３７５に登録し、駐車エリアの利用状態を管理する（ステップＳ２３０）。次に、駐車管理サーバ３００の決済処理部３６０は、駐車エリアの利用に関する決済処理を実行する（ステップＳ２３２）。次に、提供部３５０は、決済結果等を携帯端末２００に送信する（ステップＳ２３４）。

【0088】

携帯端末２００は、駐車管理サーバ３００から送信された決済結果に関する情報（決済情報）をディスプレイ２４０に表示させる（ステップＳ２３６）。これにより、利用者Ｕ１に駐車サービスの利用が終了したこと、および決済処理が完了したことを認識させることができる。

【0089】

［携帯端末により利用者に通知される情報］
次に、上述した駐車管理システム１による駐車サービスの一連の処理において、携帯端末２００により利用者Ｕ１に通知される各種情報について説明する。図１１は、駐車エリア情報を含む画像ＩＭ１０の一例を示す図である。画像ＩＭ１０は、例えば、ステップＳ１２０の処理によりディスプレイ２４０に表示される画像である。画像ＩＭ１０には、例えば、地図画像ＩＭ１１と、位置特定画像ＩＭ１２と、駐車エリア画像ＩＭ１３と、駐車情報画像ＩＭ１４とが含まれる。

【0090】

地図画像ＩＭ１１は、例えば、地図情報３７３に含まれる基準位置から所定距離範囲の地図情報である。基準位置とは、例えば、車両１００の位置でもよく、目的地の位置情報でもよい。以下、基準位置が車両１００の位置であるものとして説明する。図１１の例では、車両位置情報に対応付けられた位置特定画像ＩＭ１２が地図画像上の座標（地図座標）に対応付けられた位置に表示されている。

【0091】

駐車エリア画像ＩＭ１３は、車両位置情報に基づいて駐車エリア情報３７２から参照された、車両駐車位置から所定距離以内に存在する駐車エリアを示す画像である。図１１の例では、３つの駐車エリアを示す画像ＩＭ１３ａ～ＩＭ１３ｃが地図画像ＩＭ１１に重畳表示されている。なお、画像ＩＭ１３ａ～ＩＭ１３ｃは、地図画像ＩＭ１１に所定の透過率で透過されて重畳表示されてもよい。また、駐車エリア画像ＩＭ１３ａ～ＩＭ１３ｃは、それぞれ異なる表示態様で表示されてもよい。表示態様とは、例えば、色彩、模様、グラデーション、形状、透過率、点滅の有無等である。例えば、駐車アプリ２９２は、例えば、駐車可能期間、駐車料金等に応じて表示態様を変更してもよい。

【0092】

駐車情報画像ＩＭ１４は、駐車エリア情報３７２に記憶された駐車可能期間や駐車料金に関する文字情報を含む画像である。駐車情報画像ＩＭ１４は、駐車エリア画像ＩＭ１３の表示位置に対応付けられた位置に重畳表示される。図１１の例では、駐車エリア画像ＩＭ１３ａ～ＩＭ１３ｃのそれぞれの表示位置に対応付けられた位置に、駐車情報画像ＩＭ１４ａ～ＩＭ１４ｃが表示されている。なお、駐車アプリ２９２は、利用者Ｕ１がディスプレイ２４０に表示された駐車エリア画像ＩＭ１３ａ～ＩＭ１３ｃの何れかの表示位置を選択（例えば、タップ）することで、選択された駐車エリア画像ＩＭ１３の駐車エリアに対応付けられた駐車情報を表示させてもよい。また、駐車アプリ２９２は、駐車情報に対応する音声情報をスピーカ２５０から出力させてもよい。

【0093】

画像ＩＭ１０を表示させることで、駐車エリアに関する情報を利用者Ｕ１に認識させることができる。また、本実施形態によれば、日常的に駐車エリアとして運用されていない個人の敷地内のエリアや田畑、企業や自治体が管理する駐車可能なエリア等を駐車スペースとして利用できることを、利用者Ｕ１に認識させることができる。

【0094】

図１２は、駐車エリアへの駐車が開始されたことを示す画像ＩＭ２０の一例を示す図である。画像ＩＭ２０は、例えば、上述したステップＳ１４４の処理によりディスプレイ２４０に表示される画像である。画像ＩＭ２０には、例えば、駐車情報画面として、利用情報表示領域ＡＲ２１と、詳細情報表示領域ＡＲ２２と、スイッチ表示領域ＡＲ２３とが含まれる。利用情報表示領域ＡＲ２１には、車両１００の駐車エリアへの駐車が開始されたことを示す情報（例えば、文字）等が表示される。詳細情報表示領域ＡＲ２２には、駐車に関する詳細情報が表示される。詳細情報には、車両１００を駐車させた利用者の識別情報（利用者ＩＤ）、駐車された車両の識別情報（車両ＩＤ）、駐車エリア、駐車開始日時、駐車エリアの駐車料金に関する情報が含まれる。スイッチ表示領域ＡＲ２３には、例えば、アイコンＩＣ２１が含まれる。アイコンＩＣ２１は、画像ＩＭ２０の表示を終了することを受け付けるＧＵＩスイッチである。画像ＩＭ２０を表示させることにより、車両１００が正規の駐車エリアに正しく駐車されたことを乗員Ｕ１に把握させ易くすることができる。実施形態では、日常的に駐車エリアとして運用されていないエリアも駐車エリアとして提供されるため、入出場ゲートやパーキングメーター等の設備が存在しない場合もある。したがって、図１２に示す画像ＩＭ２０を表示させることで、利用者Ｕ１に車両１００が正規の駐車エリアに駐車されたことを認識させることができ、利用者Ｕ１は安心して駐車した車両１００を置いて移動することができる。

【0095】

図１３は、駐車の利用が終了したときにディスプレイ２４０に表示される決済情報を示す画像ＩＭ３０の一例を示す図である。画像ＩＭ３０は、例えば、上述したステップＳ２３６によりディスプレイ２４０に表示させる画像である。画像ＩＭ３０には、例えば、利用状態表示領域ＡＲ３１と、利用結果表示領域ＡＲ３２と、スイッチ表示領域ＡＲ３３とが含まれる。

【0096】

利用状態表示領域ＡＲ３１には、車両１００の駐車エリアへの駐車の利用が終了したことを示す情報（例えば、文字）等が表示される。利用結果表示領域ＡＲ３２には、利用した駐車に関する詳細情報が表示される。利用結果表示領域ＡＲ３２には、例えば、利用者ＩＤや車両ＩＤ、駐車エリア、利用料金が含まれる。また、利用結果表示領域ＡＲ３２には、駐車時間に関する情報が含まれてもよい。

【0097】

スイッチ表示領域ＡＲ３３は、例えば、アイコンＩＣ３１と、アイコンＩＣ３２とが含まれる。アイコンＩＣ３１は、利用者が利用者情報ＤＢ３７１に登録された決済方法での決済を受け付けるスイッチである。アイコンＩＣ３２は、登録された決済方法以外の方法で利用料金を決済させるためのスイッチである。アイコンＩＣ３１が選択された場合、登録された決済方法（例えば、クレジット決済）により利用料金が決済される。アイコンＩＣ３２が選択された場合、利用者により他の決済方式（例えば、電子決済）を受け付け、受け付けた決済方式により利用料金が決済される。

【0098】

画像ＩＭ３０を表示して利用者Ｕ１に通知することにより、利用者Ｕ１に駐車の終了を把握させ易くすることができる。また、画像ＩＭ３０を表示することで、利用者Ｕ１に駐車サービスの利用に対する決済までの処理をより円滑に行わせることができる。

【0099】

なお、駐車アプリ２９２は、駐車エリアを登録する登録者に、駐車エリアを登録させるための画像をディスプレイ２４０に表示させてもよい。この場合、登録者は、登録者が所有する端末装置にインストールされた駐車アプリ２９２を起動させて、駐車エリアの登録画面を表示させて各種情報を入力することで駐車エリアの登録を行う。登録者が所有する端末装置は、例えば、携帯端末２００と同様の構成を適用できる。

【0100】

図１４は、駐車エリアを登録するための画像ＩＭ４０の一例を示す図である。画像ＩＭ４０には、例えば、駐車エリア登録画面として、登録情報表示領域ＡＲ４１と、スイッチ表示領域ＡＲ４２とが含まれる。登録情報表示領域ＡＲ４１には、例えば、登録者ＩＤ入力領域ＡＲ４１ａと、駐車エリア入力領域ＡＲ４１ｂと、駐車可能期間入力領域ＡＲ４１ｃ～ＡＲ４１ｅと、駐車料金入力領域ＡＲ４１ｆとが含まれる。登録者ＩＤ入力領域ＡＲ４１ａは、登録者を識別する識別情報が入力される領域である。駐車エリア入力領域ＡＲ４１ｂは、実施形態の駐車サービスで利用される駐車エリアを指定する領域である。登録情報表示領域ＡＲ４１には、住所を指定するアイコンＩＣ４１およびエリアを推定するアイコンＩＣ４２が含まれる。アイコンＩＣ４１が選択された場合、住所を選択する画像が表示され、画像を用いて入力された住所情報が駐車エリア入力領域ＡＲ４１ｂに入力される。アイコンＩＣ４２が選択された場合、地図情報等が表示され、登録者による範囲の指定が受け付けられた場合、当該範囲に相当する駐車エリアに関する情報（例えば、緯度経度情報）が駐車エリア入力領域ＡＲ４１ｂに入力される。

【0101】

駐車可能期間入力領域ＡＲ４１ｃは、日付や周期等の入力を受け付ける。駐車可能期間入力領域ＡＲ４１ｄは、駐車可能期間の開始時間の入力を受け付ける。駐車可能期間入力領域ＡＲ４１ｅは、駐車可能期間の終了時間の入力を受け付ける。駐車料金入力領域ＡＲ４１ｆは、利用料金の入力を受け付ける。図１４の例では、駐車可能期間入力領域ＡＲ４１ｃおよび駐車料金入力領域ＡＲ４１ｆは、例えば、複数の選択候補から一つを選択可能なコンボボックス（ドロップダウンリスト）であるが、駐車可能期間入力領域ＡＲ４１ｄ、ＡＲ４１ｅを含めてコンボボックスであってもよい。

【0102】

スイッチ表示領域Ａ４２には、例えば、アイコンＩＣ４３と、アイコンＩＣ４４とが含まれる。アイコンＩＣ４３は、登録情報表示領域ＡＲ４１に入力された情報に基づいて駐車管理サーバ３００に駐車エリアの登録処理を実行させることを受け付けるＧＵＩスイッチである。アイコンＩＣ４４は、駐車エリアの登録処理を行わずに画像ＩＭ４０の表示を終了させることを受け付けるＧＵＩスイッチである。図１４の例において、アイコンＩＣ４１の選択を受け付けた場合、携帯端末２００は、駐車管理サーバ３００に登録情報表示領域ＡＲ４１に入力された情報を送信する。駐車管理サーバ３００の登録部３３０は、受け付けた情報を駐車エリア情報３７２に登録する。なお、登録部３３０は、登録された駐車エリアが登録者の権限で駐車エリアとして利用することができるか否かを判定してもよい。この場合、登録部３３０は、例えば、ネットワークＮＷを介して外部装置にアクセスして登記簿情報を取得し、登録者が駐車エリアを含む土地の所有者である場合に駐車エリアとして利用することができると判定する。また、登録部３３０は、予め登録者が所有する土地に関する情報（登録者情報）をサーバ側記憶部３７０に記憶しておき、登録者情報に登録された土地の一部または全部が駐車エリアとして登録要求された場合に、駐車エリアとして利用することができると判定してもよい。

【0103】

画像ＩＭ４０を表示させることで、登録者に駐車エリアをスムーズに登録させることができる。また、登録者に使用していない土地等を駐車エリアとして有効活用させることができる。

【0104】

［変形例］
上述した駐車管理システム１において、車両１００、携帯端末２００、および駐車管理サーバ３００のそれぞれが備える各機能の少なくとも一部は、他の装置が有していてもよい。例えば、車両１００と携帯端末２００との間でＢｌｕｅｔｏｏｔｈ通信等の近距離通信を確立するための通信確立要求は、携帯端末２００から周辺の車両１００に出力されてよい。また、駐車管理サーバ３００の管理部３４０の機能の一部は、携帯端末２００の駐車アプリ２９２により実行されてもよく、駐車アプリ２９２により実行される機能の一部は、管理部３４０が行ってもよい。この場合、例えば、車両状態の判定を管理部３４０が行ってよく、駐車アプリ２９２が車両１００の駐車が開始されたか否かの判定を行い、管理部３４０が車両１００の駐車が終了されたか否かの判定を行ってもよい。

【0105】

また、駐車管理システム１において、携帯端末２００は、駐車管理サーバ３００から取得した情報や車両状態の判定に関する情報を、端末側第１通信部２１２を介して車両１００に送信してもよい。この場合、車両制御部１３０は、車両側通信部１８０により受信した携帯端末２００からの情報をＨＭＩ１６０に表示させる。これにより、車両１００と駐車管理サーバ３００とが直接通信を行っていなくても、駐車管理サーバ３００から提供される情報を、車両１００から利用者Ｕ１に提供することができる。

【0106】

また、駐車管理システム１において、仮に利用者Ｕ１が携帯端末２００を紛失した場合に、駐車管理サーバ３００の管理部３４０は、携帯端末２００を紛失した利用者Ｕ１の利用者ＩＤに基づいて、車両状態ＤＢ３７４の利用者ＩＤを参照し、合致する利用者ＩＤに対応付けられた端末位置情報から携帯端末２００の位置を推定して利用者Ｕ１に提供してもよい。また、管理部３４０は、利用者Ｕ１が携帯端末２００を紛失した場合に、駐車中の車両１００の駐車時間や利用料金を調整して決済させてもよい。

【0107】

以上説明した実施形態は、例えば、車両（移動体の一例）１００と、車両１００の利用者Ｕ１の携帯端末２００と、携帯端末２００と通信を行う駐車管理サーバ（サーバの一例）３００と、を含む駐車管理システム１において、車両１００は、車両１００を走行させる動力源と、車両１００の位置情報を取得する車両位置取得部（移動体位置取得部の一例）１７０と、携帯端末２００と通信を行う車両側通信部（移動体側通信部の一例）１８０と、車両１００の識別情報と、動力源の状態と、車両１００の位置情報とを含む車両１００に関する情報を携帯端末２００に送信する車両側通信制御部（移動体側通信制御部の一例）と、を備え、携帯端末２００は、携帯端末２００の位置情報を取得する端末位置取得部２６０と、車両１００と通信を行う端末側第１通信部（第１通信部の一例）２１２と、サーバと通信を行う端末側第２通信部（第２通信部の一例）２１４と、端末側第１通信部２１２により受信された車両１００に関する情報と携帯端末２００の位置情報とを含む情報を、端末側第２通信部２１４により駐車管理サーバ３００に送信させる端末側通信制御部２２０と、を備え、駐車管理サーバ３００は、携帯端末２００と通信するサーバ側通信部３１０と、サーバ側通信部３１０により受信された携帯端末２００からの情報に基づいて、車両１００の駐車を管理する管理部３４０とを備えることにより、より適切な移動体の駐車管理を実現することができる。

【0108】

具体的には、実施形態によれば、車両１００がネットワークＮＷを介して駐車管理サーバ３００と直接通信を行わなくても、車両１００を利用する利用者Ｕ１の携帯端末２００が、車両１００の情報と携帯端末２００の情報とを駐車管理サーバ３００に送信することで、サーバ側で車両１００と利用者とを対応付けて、より適切な駐車管理を実現できる。また、実施形態によれば、入出場ゲートやパーキングメーター等の設備がないエリアも駐車エリアとして利用することができるため、より低コストに駐車サービスを提供することができる。

【0109】

上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
移動体の利用者に所持され、サーバと通信を行う携帯端末のコンピュータが、
プログラムを記憶した記憶装置と、
ハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサが前記記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、
移動体の利用者に所持され、サーバと通信を行う携帯端末のコンピュータが、
前記携帯端末の位置情報を取得し、
前記移動体から送信された前記移動体の識別情報、前記動力源の状態、および前記移動体の位置情報を含む前記移動体に関する情報を受信し、
受信した前記移動体に関する情報と前記携帯端末の位置情報とに基づいて前記移動体の駐車の開始または終了を判定し、
判定した結果を前記処理部により処理された結果を前記サーバに送信する、
ように構成されている、携帯端末。

【0110】

以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。

【符号の説明】

【0111】

１…駐車管理システム、１００…車両、１１０…燃料貯蔵部、１１５…エンジン、１２０…スイッチ部、１３０…車両制御部、１４０…走行駆動力出力装置、１５０…車両センサ、１６０…ＨＭＩ、１７０…車両位置取得部、１８０…車両側通信部、１９０…車両側通信制御部、２００…携帯端末、２１０…端末側通信部、２１２…端末側第１通信部、２１４…端末側第２通信部、２２０…端末側通信制御部、２３０…入力部、２４０…ディスプレイ、２５０…スピーカ、２６０…端末位置取得部、２７０…アプリ実行部、２８０…出力制御部、２９０…端末側記憶部、３００…駐車管理サーバ、３１０…サーバ側通信部、３２０…サーバ側通信制御部、３３０…登録部、３４０…管理部、３５０…提供部、３６０…決済処理部、３７０…サーバ側記憶部

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】