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特開2022-164305賞品管理システム、賞品収納庫、及び、賞品収納庫における賞品管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022164305
(43)【公開日】2022-10-27
(54)【発明の名称】賞品管理システム、賞品収納庫、及び、賞品収納庫における賞品管理方法
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20221020BHJP
【FI】
A63F7/02 329
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021069718
(22)【出願日】2021-04-16
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】特許業務法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】喜多村 雅志
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088BC80
(57)【要約】
【課題】賞品の管理に関する負担軽減を図れる賞品管理システム、賞品収納庫、及び、賞品収納庫における賞品管理方法を提供する。
【解決手段】賞品管理システム100に含まれる賞品収納庫1は、賞品Pの収納エリア2Cと、賞品Pの出入口2Aとを有し、出入口2Aを介して賞品Pが収納エリア2Cに収納されて出入口2Aを介して賞品Pが収納エリア2Cから取り出される。賞品管理システム100は、収納エリア2Cに対する賞品Pの出し入れを検出する検出部と、検出部の検出結果に基づいて収納エリア2Cにおける賞品Pの在庫を管理する管理部とを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
賞品の収納エリアと、賞品の入口及び出口とを有し、前記入口を介して賞品が前記収納エリアに収納されて前記出口を介して賞品が前記収納エリアから取り出される賞品収納庫と、
前記収納エリアに対する賞品の出し入れを検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて前記収納エリアにおける賞品の在庫を管理する管理部とを含む、賞品管理システム。
【請求項2】
前記収納エリアの賞品に関する取引の依頼を受け付ける受付部と、
前記受付部が賞品の取り出しに関する取出取引の依頼を受け付けた後に、前記検出部が前記収納エリアからの賞品の取り出しを検出した場合に、前記取出取引の対象となる賞品と前記収納エリアから取り出された賞品とが一致するか否かを確認する確認部と、
前記取出取引の対象となる賞品と前記収納エリアから取り出された賞品との不一致を前記確認部が確認した場合に報知する報知部とを含む、請求項1に記載の賞品管理システム。
【請求項3】
前記受付部が前記取出取引の依頼を受け付けた場合には前記収納エリアからの賞品の取り出しを許可する許可部であって、前記受付部が賞品の返却に関する返却取引の依頼を受け付けた場合には、前記収納エリアへの賞品の返却に先立って前記報知部に報知させる許可部を含む、請求項2に記載の賞品管理システム。
【請求項4】
前記管理部が管理する賞品の在庫と、前記受付部が依頼を受け付けた取引の履歴とに基づいて、前記賞品収納庫における賞品の棚卸情報を生成する生成部と、
前記棚卸情報を出力する出力部とを含む、請求項2又は3に記載の賞品管理システム。
【請求項5】
前記受付部が前記取出取引の依頼を受け付けた後に、前記検出部が当該取出取引の対象となる賞品の取り出しを所定の期間に検出しない場合には、前記管理部は、当該賞品を前記収納エリアにおける他の賞品の在庫とは別に管理する、請求項2~4のいずれか一項に記載の賞品管理システム。
【請求項6】
前記賞品収納庫は、前記入口及び前記出口を兼ねる出入口を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の賞品管理システム。
【請求項7】
賞品の収納エリアと、賞品の入口及び出口とを有し、前記入口を介して賞品が前記収納エリアに収納されて前記出口を介して賞品が前記収納エリアから取り出される賞品収納庫であって、
前記収納エリアに対する賞品の出し入れを検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて前記収納エリアにおける賞品の在庫を管理する管理部とを含む、賞品収納庫。
【請求項8】
賞品の収納エリアと、賞品の入口及び出口とを有し、前記入口を介して賞品が前記収納エリアに収納されて前記出口を介して賞品が前記収納エリアから取り出される賞品収納庫における賞品管理方法であって、
前記収納エリアに対する賞品の出し入れを検出する検出ステップと、
前記検出ステップでの検出結果に基づいて前記収納エリアにおける賞品の在庫を管理する管理ステップとを含む、賞品収納庫における賞品管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、賞品管理システムと、賞品管理システムに含まれる賞品収納庫と、賞品収納庫における賞品管理方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示された遊技媒体処理システムは、遊技店内の賞品交換カウンターに併設されてパチンコ玉等の遊技媒体と賞品との交換処理を行う賞品管理装置と、特殊賞品を払い出す賞品払出装置とを含む。特殊賞品以外の一般賞品は、専用の賞品棚に保管されていて、遊技店の店員によって取り出されて遊技客に受け渡される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-157571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般賞品のように人の手によって賞品棚から取り出される賞品の場合、現状では、店員が賞品棚における賞品の在庫を定期的に確認する必要があるし、賞品の出し入れの度に店員が在庫を更新する必要があるし、店員が遊技客への賞品の受け渡しの際に立ち会う必要があるので、賞品の管理のための店員の負担が大きい。
【0005】
この発明は、かかる背景のもとにおいてなされたものであり、賞品の管理に関する負担軽減を図れる賞品管理システム、賞品収納庫、及び、賞品収納庫における賞品管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、賞品の収納エリアと、賞品の入口及び出口とを有し、前記入口を介して賞品が前記収納エリアに収納されて前記出口を介して賞品が前記収納エリアから取り出される賞品収納庫と、前記収納エリアに対する賞品の出し入れを検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて前記収納エリアにおける賞品の在庫を管理する管理部とを含む、賞品管理システムである。
【0007】
また、本発明は、前記賞品管理システムが、前記収納エリアの賞品に関する取引の依頼を受け付ける受付部と、前記受付部が賞品の取り出しに関する取出取引の依頼を受け付けた後に、前記検出部が前記収納エリアからの賞品の取り出しを検出した場合に、前記取出取引の対象となる賞品と前記収納エリアから取り出された賞品とが一致するか否かを確認する確認部と、前記取出取引の対象となる賞品と前記収納エリアから取り出された賞品との不一致を前記確認部が確認した場合に報知する報知部とを含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、前記賞品管理システムが、前記受付部が前記取出取引の依頼を受け付けた場合には前記収納エリアからの賞品の取り出しを許可する許可部であって、前記受付部が賞品の返却に関する返却取引の依頼を受け付けた場合には、前記収納エリアへの賞品の返却に先立って前記報知部に報知させる許可部を含むことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、前記賞品管理システムが、前記管理部が管理する賞品の在庫と、前記受付部が依頼を受け付けた取引の履歴とに基づいて、前記賞品収納庫における賞品の棚卸情報を生成する生成部と、前記棚卸情報を出力する出力部とを含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、前記受付部が前記取出取引の依頼を受け付けた後に、前記検出部が当該取出取引の対象となる賞品の取り出しを所定の期間に検出しない場合には、前記管理部が、当該賞品を前記収納エリアにおける他の賞品の在庫とは別に管理することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記賞品収納庫が、前記入口及び前記出口を兼ねる出入口を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、賞品の収納エリアと、賞品の入口及び出口とを有し、前記入口を介して賞品が前記収納エリアに収納されて前記出口を介して賞品が前記収納エリアから取り出される賞品収納庫であって、前記収納エリアに対する賞品の出し入れを検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて前記収納エリアにおける賞品の在庫を管理する管理部とを含む、賞品収納庫である。
【0013】
また、本発明は、賞品の収納エリアと、賞品の入口及び出口とを有し、前記入口を介して賞品が前記収納エリアに収納されて前記出口を介して賞品が前記収納エリアから取り出される賞品収納庫における賞品管理方法であって、前記収納エリアに対する賞品の出し入れを検出する検出ステップと、前記検出ステップでの検出結果に基づいて前記収納エリアにおける賞品の在庫を管理する管理ステップとを含む、賞品収納庫における賞品管理方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、入口を介して賞品が収納エリアに収納されて出口を介して賞品が収納エリアから取り出される賞品収納庫に関して、検出部が、収納エリアに対する賞品の出し入れを検出し、管理部が、検出部の検出結果に基づいて収納エリアにおける賞品の在庫を管理する。この構成であれば、収納エリアにおける賞品の在庫が自動管理されるし、賞品が出し入れされる度に収納エリアにおける賞品の在庫が自動更新されるので、遊技店の店員は、賞品収納庫内の賞品を管理する負担から解放される。そのため、賞品の管理に関する負担軽減を図れる。
【0015】
また、本発明によれば、賞品管理システムでは、取出取引の対象となる賞品と収納エリアから取り出された実際の賞品とが一致しない場合に、報知が行われるので、報知を受けた店員が賞品収納庫まで駆け付けて対応することができる。この構成であれば、店員は、普段は、遊技客が賞品収納庫からの賞品を取り出す際に立ち会わなくても済むので、賞品の管理に関する一層の負担軽減を図れる。
【0016】
また、本発明によれば、取出取引の場合には、店員が立ち会わなくても、遊技客が賞品収納庫から賞品を取り出すことができる。一方、返却取引の場合には、収納エリアへの賞品の返却に先立って報知が行われるので、報知を受けた店員が、賞品収納庫まで駆け付けて、賞品の返却のために対応することができる。
【0017】
また、本発明によれば、賞品収納庫における賞品の棚卸情報が自動的に生成及び出力されることから、店員は、棚卸情報を準備する負担から解放されるので、賞品の管理に関する一層の負担軽減を図れる。
【0018】
また、本発明によれば、取出取引の対象となる賞品が所定の期間の経過後も取り出されない場合、賞品管理システムでは、この賞品が、収納エリアにおける他の賞品の在庫とは別に管理されるので、店員が、取り出されなかった賞品と、他の賞品とを混同することを防止できる。
【0019】
また、本発明によれば、入口及び出口を兼ねる出入口を介して、賞品を収納エリアに収納したり収納エリアから取り出したりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態に係る賞品収納庫の模式的な斜視図である。
図2】扉を開いた状態における賞品収納庫の模式的な斜視図である。
図3】賞品収納庫を含む賞品管理システムの電気的構成を示すブロック図である。
図4】賞品収納庫の記憶部に記憶されたテーブルを示す図である。
図5】賞品管理システムに含まれるPOS及び賞品払出装置の模式的な斜視図である。
図6】賞品収納庫に含まれる表示操作部の表示内容の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る賞品収納庫1を正面側から見た模式的な斜視図である。賞品収納庫1は、例えばパチンコ店等の遊技店内における有人又は無人の賞品交換コーナーに設置される。賞品収納庫1は、一般賞品と呼ばれる菓子やジュースやタバコ等の賞品P(図2参照)を収納する。賞品収納庫1は、筐体2と、筐体2に取り付けられた扉3と、報知部の一例として筐体2の上面に取り付けられた表示操作部4及び信号表示灯5とを含む。
【0022】
なお、図1の紙面の左右方向は、賞品収納庫1の左右方向Xと一致し、図1の紙面に略直交する方向は、賞品収納庫1の前後方向Yと一致し、図1の紙面の上下方向は、賞品収納庫1の上下方向Zと一致している。左右方向X及び前後方向Yは、横方向に含まれる。左右方向Xは、左側X1と右側X2とを含み、前後方向Yは、図1の紙面の手前側に一致した前側Y1と、図1の紙面の奥側に一致した後側Y2とを含み、上下方向Zは、上側Z1と下側Z2とを含む。なお、図2以降において左右方向Xや上下方向Zの図示がない図では、その図の左右方向が左右方向Xと同じであり、その図の上下方向が上下方向Zと同じである(図5等参照)。
【0023】
筐体2は、縦長のボックス状に形成されている。筐体2は、天壁11と、底壁12と、左右一対の側壁13と、後壁14と有する。天壁11は、矩形の板状である。底壁12は、天壁11と同様の板状であってもよいし、上下方向Zに厚い直方体であってもよい。一対の側壁13のそれぞれは、上下方向Zに長い長方形の板状であり、左側X1の側壁13は、天壁11及び底壁12の左端間に架設されていて、右側X2の側壁13は、天壁11及び底壁12の右端間に架設されている。後壁14は、上下方向Zに長い長方形の板状であり、天壁11及び底壁12の後端間に架設されていて、一対の側壁13の後端間にも架設されている。筐体2の前面には、天壁11、底壁12及び一対の側壁13のそれぞれの前端によって縁取られた出入口2Aが形成されている(図2も参照)。出入口2Aは、筐体2において天壁11、底壁12及び一対の側壁13によって囲まれた内部空間2Bに連通している。出入口2A及び内部空間2Bは、いずれも縦長である。
【0024】
筐体2は、単数又は複数の仕切り15も有する。仕切り15は、天壁11と同様の板状である。本実施形態では、一例として、3つの仕切り15が、内部空間2Bにおいて上下方向Zに並んで配置されている。これにより、内部空間2Bは、上下方向Zに並ぶ複数(具体的には4つ)の収納エリア2Cに分割されている。これらの収納エリア2Cでは、左右方向Xの幅、前後方向Yの奥行き、及び、上下方向Zの高さといったサイズが、同じであってもよいし、異なってもよい。本実施形態にでは、4つ全ての収納エリア2Cのサイズが同じである。
【0025】
以下では、4つの収納エリア2Cを、上側Z1から順に、収納エリア2C(1)、収納エリア2C(2)、収納エリア2C(3)、収納エリア2C(4)というように、括弧書きの数字による収納エリアNoによって区別することがある。収納エリアNoは、各収納エリア2Cを特定するための識別情報の一例であって、該当する収納エリア2Cにおいて見やすい位置に記載されている。各収納エリア2Cを下側Z2から区画する部分を、載置部2Dという。載置部2Dは、仕切り15又は底壁12の上面によって構成される。各収納エリア2Cには、賞品Pが収納され、載置部2D上に載置される。各収納エリア2Cに収納される賞品Pの種類は、予め決まっていてもよいし、載置部2D上における賞品Pの種類毎のセット位置も、予め決まっていてもよいし、逆に、各収納エリア2Cには、様々な種類の賞品Pが無造作に収納されてもよい。各収納エリア2Cには、収納される賞品Pに応じて保温機能や保冷機能が設けられてもよい。
【0026】
扉3は、筐体2の出入口2Aを塞ぎ得る大きさを有する縦長の板状である。扉3の右端は、ヒンジ16を介して筐体2に連結されていて、ヒンジ16まわりに回動可能である。図1に示す扉3は、出入口2Aを閉じた閉位置ある。扉3の左端には、取っ手3Aが設けられている。使用者が取っ手3Aを掴んで、閉位置の扉3を平面視で反時計回りに回動させると、扉3は、開位置に配置されて出入口2Aの全域を前側Y1へ露出させるので、全ての内部空間2Bが出入口2Aから前側Y1へ開放される(図2参照)。筐体2には、扉3が閉位置にあるか否かを検出する扉センサ17(図3参照)が設けられている。
【0027】
遊技店の店員等は、扉3を開位置まで開き、出入口2Aを介して賞品Pを各収納エリア2Cに収納する。この場合の出入口2Aは、賞品Pの入口である。後述するように、遊技客は、扉3を開位置まで開き、出入口2Aを介して賞品Pを各収納エリア2Cから取り出す。この場合の出入口2Aは、賞品Pの出口である。本実施形態では、出入口2Aが入口及び出口を兼ねるが、入口と出口とが別に設けられてもよい。なお、収納エリア2Cへの賞品Pの出し入れに支障がない状態まで閉位置から回動したときの扉3は、いずれの回動角度であっても開位置にある。また、出入口2Aは、収納エリア2C毎に分かれて複数存在して、これに応じて扉3も複数の収納エリア2Cに応じて複数設けられてもよい。
【0028】
筐体2には、扉3を閉位置においてロックしたり、そのロックを解除したりする電動の扉ロック機構18(図3参照)が設けられている。扉ロック機構18として、電磁ロック等を用いることができる。なお、待機状態における賞品収納庫1では、扉3は、常に閉位置においてロックされている。また、扉3は、ばね等の付勢部材(図示せず)によって常に閉位置へ戻るように付勢されていてもよい。さらに、扉3は、閉位置まで回動するとオートロックされてもよい。店員や遊技客といった使用者が筐体2の外から収納エリア2C内を視認できるように、扉3、側壁13及び後壁14の少なくともいずれかは、例えばガラス張りによって透明又は半透明に構成されるとよい。
【0029】
表示操作部4は、筐体2の天壁11に固定される。表示操作部4は、例えば液晶のタッチパネルによって構成されている。表示操作部4は、表示部と操作部とに分かれていてもよい。後述する他の表示操作部についても同様である。
【0030】
信号表示灯5の一例は、筐体2の天壁11に固定されたベース部5Aと、ベース部5A上に積層された単数又は複数の発光部5Bとを有する。本実施形態では、待機状態の信号表示灯5では、全ての発光部5Bが消灯している。
【0031】
図2は、扉3を開いた状態における賞品収納庫1の模式的な斜視図である。賞品収納庫1の筐体2において、例えば出入口2Aの上端には、カメラ等によって構成された撮像部19が設けられている。撮像部19の撮像範囲は、筐体2内の全ての収納エリア2Cを収めるように設定されている。そのために、撮像部19が複数設けられてもよい。
【0032】
図3は、賞品収納庫1を含む賞品管理システム100の電気的構成を示すブロック図である。賞品収納庫1は、制御部20と、発行部21と、読取部22と、記憶部23と、I/F部24とをさらに含む。制御部20は、CPUやROMやRAM等によって構成され、タイマ等を内蔵している(後述する他の制御部についても同様)。
【0033】
制御部20には、表示操作部4、信号表示灯5、扉センサ17、扉ロック機構18、撮像部19、発行部21、読取部22、記憶部23及びI/F部24のそれぞれが電気的に接続されている。制御部20は、表示操作部4の表示を制御したり、店員や遊技客による表示操作部4の操作を受け付けたりする。制御部20は、信号表示灯5の発光部5Bの発光を制御する。制御部20には、扉センサ17の検出結果、つまり扉3の開閉状態の情報が入力される。制御部20は、扉ロック機構18の動作を制御することによって、扉3をロックしたり、扉3のロックを解除したりする。
【0034】
制御部20には、撮像部19の撮像結果、つまり各収納エリア2Cを表わす画像データが入力される。制御部20は、撮像部19の撮像結果を分析することによって、各収納エリア2Cにおける賞品Pの有無と、存在する個々の賞品Pの位置と、存在する賞品Pの種類及び個数とを認識することができる。賞品Pの種類を認識するために必要な情報(テンプレートとなる情報)は、記憶部23に予め記憶されている。また、制御部20は、扉3の開閉前後等の複数のタイミングにおける撮像部19の撮像結果を比較することによって、各収納エリア2Cに対して出し入れされた賞品Pの種類及び個数を認識することができる。このように、制御部20及び撮像部19は、各収納エリア2Cに対する賞品Pの出し入れを検出する検出部の一例として機能する。このように画像認識を用いた構成であれば、各収納エリア2Cにおいて、賞品Pを無造作に収容しても構わないので、収納エリア2Cを含む賞品収納庫1をシンプルに構成することができる。
【0035】
検出部の別の例として、重量センサを用いた構成や、RFIDセンサを用いた構成が挙げられる。重量センサを用いる場合には、各収納エリア2Cの載置部2Dは、あらかじめ決まった種類の賞品Pが1つずつ配置される複数の個別エリア2Eに仕切られていて(図2における最下段の載置部2Dを参照)、各個別エリア2Eに重量センサが設置されている。重量センサは、自身が設置された個別エリア2Eにおける重量を検出することによって、賞品Pの有無を検出する。RFIDセンサを用いる場合には、各賞品PにはRFIDタグが取り付けられていて、重量センサは、出し入れされる賞品PのRFIDタグを検出することによって、賞品Pの出し入れを検出する。RFIDタグの代りにQRコード(登録商標)やバーコード等のコードが各賞品Pに取り付けられて、このコードを読み取るセンサを、RFIDセンサの代りの検出部として用いてもよい。
【0036】
発行部21は、プリンタによって構成され、レシートを印刷して発行する。レシートの発行口25は、例えば表示操作部4の周辺に設けられている(図1参照)。
【0037】
読取部22は、例えば表示操作部4の周辺に設けられている(図1参照)。読取部22に関し、パチンコ台等の遊技台にて遊技によって獲得された遊技媒体の数等の情報が記載されたレシート(発行部21によって発行されるレシートとは別の賞品交換用レシート)が、遊技媒体を計数する計数装置(図示せず)から遊技客に発行される。このレシートには、遊技媒体の数等の情報を表わすコードが記載されてもよい。遊技媒体の数は、遊技客に発行されたカードに関連付けられてもよい。遊技店に会員登録した遊技客(いわゆる会員客)のカードは、会員カードと呼ばれ、他の遊技客(いわゆる一般客)のカードは、一般カードと呼ばれることがある。
【0038】
遊技客がレシート(賞品交換用レシート)又はカードといった記録媒体を読取部22にかざすと、読取部22は、これらの記録媒体から遊技媒体の数等を読み取る。なお、カードの場合には、例えば表示操作部4の周辺にカードの差込口(図示せず)が設けられていて、遊技客がカードを差込口に差し込んだ場合に、読取部22がカードの読み取りを行ってもよい。レシートやカードの代りに、遊技客が所有するスマートフォン等の通信端末を使用することができ、遊技客が通信端末を読取部22にかざすと、読取部22は、通信端末から遊技媒体の数等を読み取ってもよい。
【0039】
記憶部23は、様々な情報を記憶する(後述する他の記憶部についても同様)。特に、記憶部23は、各収納エリア2Cにおける賞品Pの種類毎の在庫数等をまとめたテーブルT(図4参照)を記憶している。テーブルTでは、各収納エリア2Cにおける賞品Pの種類(賞品名)及び在庫数等が、前述した収納エリアNoに紐付いて記憶されている。制御部20は、撮像部19の撮像結果を用いた各収納エリア2Cに対する賞品Pの出し入れの検出結果に基づいて、在庫数等を更新する。このように、制御部20及び記憶部23は、当該検出結果に基づいて各収納エリア2Cにおける賞品Pの在庫を管理する管理部の一例として機能する。
【0040】
I/F部24は、制御部20が賞品収納庫1以外の外部装置と通信するためのインターフェースであって、遊技店内に構築されたネットワークNに接続されている(後述する他のI/F部についても同様)。賞品管理システム100は、外部装置の一例として、管理装置31と、POS32と、賞品払出装置33とを含む。
【0041】
管理装置31は、複数のサーバ等に分かれて構成されてもよいが、本実施形態では1台だけ存在するものとして説明する。管理装置31は、制御部35と、制御部35に対して電気的に接続されたI/F部36及び記憶部37を含む。制御部35は、賞品収納庫1の制御部20の代りに検出部の一例として機能してもよく、その場合には、撮像部19の撮像結果に基づいて、各収納エリア2Cに対する賞品Pの出し入れを検出する。前述したテーブルTは、記憶部37に記憶されてもよく、この場合の制御部35及び記憶部37は、当該検出部の検出結果に基づいて各収納エリア2Cにおける賞品Pの在庫を管理する管理部の一例として機能してもよい。
【0042】
POS32及び賞品払出装置33のそれぞれは、ネットワークNに接続されることによって、賞品収納庫1や管理装置31等と通信可能である。図5は、POS32及び賞品払出装置33の模式的な斜視図である。図5は、POS32と賞品払出装置33とが一体化された構成を示しているが、これらは、離れて配置されて互いに通信可能に接続されてもよい。POS32の前面、つまり正面領域には、表示操作部41が設けられている。POS32の前面には、遊技客のカードが出し入れされるカード出入口32Aと、レシートが発行されるレシート発行口32Bとが形成されている。賞品払出装置33は、特殊賞品と呼ばれるカード状の賞品Qを払い出す装置である。賞品払出装置33の上面には、払出口33Aと、払出口33Aを開閉するシャッタ42とが設けられている。遊技客又は遊技客の依頼を受けた店員がカードをPOS32のカード出入口32Aに挿入して表示操作部41を操作すると、カードに関連付けられた遊技媒体と引き換えに、賞品払出装置33では、遊技客が望む種類及び個数の賞品Qが払出口33Aから払い出される。
【0043】
遊技客は、自身の遊技媒体を賞品Pと交換したい場合には、前述したカード又はレシート(厳密には、賞品交換用レシートに記載されたコード)を賞品収納庫1の読取部22に読み取らせる(図1参照)。読取部22の読取結果は、賞品収納庫1の制御部20に入力される。この場合の制御部20及び読取部22は、収納エリア2Cの賞品Pに関する取引の依頼を受け付ける受付部の一例として機能し、特に、賞品Pの取り出しに関する取出取引の依頼を受け付けたことになる。なお、遊技客は、取出依頼のために表示操作部4を操作してもよく、この場合には、表示操作部4も受付部の一例として機能する。
【0044】
取出取引の依頼を受け付けた制御部20は、収納エリア2Cに存在する賞品Pのうち、交換可能な賞品Pの種類及び個数等に関する賞品情報を表示操作部4に表示する。なお、交換可能な賞品Pの種類は1種類とは限らないし、当該賞品Pの個数は1つとは限らない。そのため、複数種類の賞品Pの中から、遊技客の望む組み合わせによる複数の賞品Pを取り出すことができてもよい。また、制御部20は、収納エリア2Cからの賞品Pの取り出しを許可する許可部の一例として機能することによって、扉ロック機構18による扉3のロックを解除する。なお、制御部20は、管理装置31の制御部35の指示に応じて扉3のロックを解除してもよく、この場合には、制御部35を許可部の一例とみなしてもよい。
【0045】
図6は、交換可能な賞品Pの種類、個数及び位置に関する情報、つまり前述した賞品情報が表示された状態における表示操作部4を示している。図6では、一例として、収納エリア2C(1)に収納された菓子2個、収納エリア2C(2)に収納されたジュース2個、及び収納エリア2C(3)に収納されたタバコ1個のいずれかを取り出すことができるという賞品情報が表示操作部4に表示された状態を示している。
【0046】
表示操作部4の表示内容を見た遊技客は、扉3を開いて、所望の賞品Pを収納する収納エリア2Cを、各収納エリア2Cに記載された収納エリアNoによって特定し、所望の賞品Pを、当該収納エリア2Cから取り出す。すると、前述したように、制御部20は、撮像部19の撮像結果に基づいて、収納エリア2Cからの賞品Pの取り出しを検出する。賞品Pの取り出しを検出した場合における制御部20は、検出後には、確認部の一例として機能することにより、表示操作部4に表示した賞品情報と検出結果とに基づいて、取出取引の対象となる賞品Pと収納エリア2Cから取り出された実際の賞品Pとが一致するか否かを確認する。このように、取出取引の場合には、店員が立ち会わなくても、遊技客が賞品収納庫1から賞品Pを取り出すことができる。特に、遊技客にとっては、遊技台が設置された遊技コーナーから賞品交換コーナーに向かう従来の動線に沿って賞品収納庫1に辿り着いて、賞品収納庫1から賞品Pを自由に取り出せるので、利便性の向上を図れる。なお、管理装置31の制御部35が、制御部20の代りに、確認部として機能してもよい。
【0047】
制御部20は、取出取引の対象となる賞品Pと収納エリア2Cから取り出された賞品Pとの不一致を確認した場合には、取り出した賞品Pが間違っている旨と、取り出した賞品Pの返却を促す旨とを表示操作部4に表示することによって報知してもよい。この表示を見た遊技客は、間違って取り出した賞品Pを収納エリア2Cに戻して、本来取り出すべき賞品Pを取り出すことができる。
【0048】
間違った賞品Pが取り出されたまま扉3が閉位置まで閉じられた場合には、制御部20は、信号表示灯5の発光部5Bを所定の発光パターンにて発光させることによって、当該不一致を信号表示灯5に報知させる。報知を受けた店員、つまり発光部5Bの発光を見た店員は、賞品収納庫1まで駆け付けて対応することができる。この構成であれば、店員は、普段は、遊技客が賞品収納庫1から賞品Pを取り出す際に立ち会わなくても済むので、賞品Pの管理に関する負担軽減を図れる。なお、信号表示灯5による報知以外に、店員が携帯するインカム(無線機)への通知による報知もあり得る。
【0049】
報知を受けて駆け付けた店員は、その場に残っている遊技客から事情を聴いたり遊技客の賞品交換用レシートの内容を確認したりすることによって、店員向けの専用カード(IDカード等)を読取部22に読み取らせたうえで、表示操作部4を操作して、賞品Pの返却に関する返却取引を選択する。返却取引の依頼を受け付けた制御部20が扉3のロックを解除するので、店員又は遊技客は、扉3を開いて賞品Pを収納エリア2Cに返却する。その際、制御部20は、返却先となる収納エリア2C及び当該収納エリア2Cにおける返却位置に関する情報を表示操作部4に表示してもよい。制御部20は、返却取引の対象となる賞品Pが収納エリア2Cに返却されたことを検出した場合には、記憶部23のテーブルTにおいて、返却された賞品Pの在庫数を加算更新するとともに、この在庫数のうち、返却された賞品Pについての内訳を備考としてテーブルTに記憶する(図4における菓子についての備考を参照)。賞品Pを返却した遊技客は、本来取り出すべき賞品Pを取り出すことができる。
【0050】
店員が駆け付けたときには、当事者である遊技客が既に立ち去っている場合がある。そのために、間違った賞品Pを取り出した遊技客の画像が撮像部19又は別の撮像部(図示せず)によって撮像されてもよく、その撮像結果である撮像データが、今回の取出取引の内容と、間違って取出された賞品Pの情報等とともに管理装置31に送信されて記憶部37に記憶されてもよい。
【0051】
制御部20は、取出取引の対象となる賞品Pと収納エリア2Cから取り出された賞品Pとの一致を確認した場合には、記憶部23のテーブルT(図4参照)において、取り出された賞品Pの在庫数を減算更新する。そして、遊技客が扉3を閉じて扉3が閉位置にてロックされると、今回の取引が終了する。なお、制御部20は、扉3をロックするタイミングにも、取出取引の対象となる賞品Pと収納エリア2Cから取り出された実際の賞品Pとの一致又は不一致について再確認してもよい。
【0052】
本来取り出すべき賞品Pを取り出した遊技客は、例えば当日の営業時間内であれば、返却取引によって当該賞品Pを返却して、同じ価値を有する別の賞品を受け取ることができてもよい。その場合、遊技客は、カード又は賞品交換用レシートを賞品収納庫1の読取部22に読み取らせたうえで、表示操作部4を操作して賞品Pの返却を選択する。このように賞品Pの返却に関する返却取引の依頼を受け付けた制御部20は、収納エリア2Cへの賞品Pの返却に先立って、信号表示灯5の発光部5Bを所定の発光パターンで発光させることによって、当該不一致を信号表示灯5に報知させる。そのため、報知を受けた店員は、賞品収納庫1まで駆け付けて、賞品Pの返却のために対応することができる。
【0053】
具体的には、報知を受けて駆け付けた店員は、遊技客から事情を聴いたり遊技客の賞品交換用レシートの内容を確認したりすることによって、店員自身のカードを読取部22に読み取らせたうえで、表示操作部4を操作して返却取引の続行を選択する。すると、制御部20が扉3のロックを解除するので、店員又は遊技客は、扉3を開いて賞品Pを収納エリア2Cに返却する。その際、制御部20は、返却先となる収納エリア2C及び当該収納エリア2Cにおける返却位置に関する情報を表示操作部4に表示してもよい。返却先の指定がなければ、いずれかの収納エリア2Cにおいて空いているスペースに賞品Pを返却すればよい。制御部20は、返却取引の対象となる賞品Pが収納エリア2Cに返却されたことを検出した場合には、記憶部23のテーブルTにおいて、返却された賞品Pの在庫数を加算更新するとともに、前述したように返却に関する備考をテーブルTに記憶する(図4における菓子についての備考を参照)。
【0054】
賞品Pの返却を終えた遊技客は、新たな取出取引によって、別の賞品Pを賞品収納庫1から取り出すことができる。または、遊技客は、駆け付けた店員に依頼してPOS32を操作してもらうことによって、賞品Pの代りの賞品Qを賞品払出装置33(図5参照)から払い出してもらうこともできる。なお、このような返却取引及びその後の新たな取出取引のまとまりを、最初の取出取引において取り出した賞品Pを変更するための変更取引といってもよい。
【0055】
以上のように、取出取引では店員の立ち合いが不要であるのに対して、返却取引では店員の立ち合いが必要であることから、賞品管理システム100における対応が取出取引と返却取引とで異なる。しかし、賞品Pの返却や賞品Qの払い出しも、店員の立ち合いが無い状態において遊技客だけで実施できてもよい。
【0056】
カード又は賞品交換用レシートを賞品収納庫1の読取部22に読み取らせることによって取出取引を依頼した遊技客が、何らかの理由により、収納エリア2Cから賞品Pを取り出さずに立ち去ってしまう場合がある。制御部20は、このように取出取引の依頼を受け付けた後に、当該取出取引の対象となる賞品Pの取り出しを所定の期間(例えば数分)に検出しない場合には、当該賞品Pを忘れ物として、テーブルTにおいて、収納エリア2Cにおける他の賞品Pの在庫とは別に管理する(図4におけるタバコの忘れ物数を参照)。そのため、店員が、取り出されなかった賞品Pと、他の賞品Pとを混同することを防止できる。
【0057】
以上のように、賞品収納庫1における賞品管理方法は、収納エリア2Cに対する賞品Pの出し入れを検出する検出ステップと、検出ステップでの検出結果に基づいて収納エリア2Cにおける賞品Pの在庫をテーブルTにて管理する管理ステップとを含む。この場合には、収納エリア2Cにおける賞品Pの在庫が賞品管理システム100にて自動管理されるし、賞品Pが出し入れされる度に収納エリア2Cにおける賞品Pの在庫が賞品管理システム100にて自動更新されるので、遊技店の店員は、賞品収納庫1内の賞品Pを管理する負担から解放される。そのため、賞品Pの管理に関する負担軽減を図れる。
【0058】
テーブルTに記憶された情報は、制御部20が管理する賞品Pの在庫(在庫数)と、制御部20が依頼を受け付けた取引の履歴(忘れ物数や備考等)とに基づいて生成された棚卸情報である。この場合の制御部20は、賞品収納庫1における賞品Pの棚卸情報を生成する生成部の一例として機能する。棚卸情報は、取引の履歴として、取出取引や返却取引の日時(取引の終了日時等)や、個々の取引に係る賞品Pの個数等も含んでもよい。棚卸情報は、店員又は問屋が賞品収納庫1に賞品Pを補充する入庫時や、遊技店の閉店後の締め作業時等に生成される。制御部20は、棚卸情報を、棚卸伝票として発行部21によって印刷したり、I/F部24によって管理装置31等に外部出力したりすることによって出力する。この場合の制御部20は、棚卸情報を出力する出力部の一例としても機能する。このように、賞品収納庫1における賞品Pの棚卸情報が自動的に生成及び出力されることから、店員は、棚卸情報を準備する負担から解放されるので、賞品Pの管理に関する一層の負担軽減を図れる。なお、管理装置31の制御部35が、制御部20の代りに、生成部や出力部として機能してもよい。
【0059】
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。また、以上に説明した様々な特徴は、適宜組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0060】
1 賞品収納庫
2A 出入口
2C 収納エリア
4 表示操作部
5 信号表示灯
19 撮像部
20 制御部
22 読取部
23 記憶部
35 制御部
37 記憶部
100 賞品管理システム
P 賞品
図1
図2
図3
図4
図5
図6