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特開2022-164570ガスエンジンアセンブリを吊り上げるためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022164570
(43)【公開日】2022-10-27
(54)【発明の名称】ガスエンジンアセンブリを吊り上げるためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   B66C 1/10 20060101AFI20221020BHJP
   F02C 7/20 20060101ALI20221020BHJP
   F01D 25/28 20060101ALI20221020BHJP
【FI】
B66C1/10 C
F02C7/20 A
F01D25/28 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022040549
(22)【出願日】2022-03-15
(31)【優先権主張番号】17/231,817
(32)【優先日】2021-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(72)【発明者】
【氏名】ホルヘ・マリオ・ロチン・マチャド
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド・ガルツァ・マルドナド
(72)【発明者】
【氏名】ジェラルド・プラタ・コントレラス
(72)【発明者】
【氏名】マリア・イザベル・ロメロ・コントレラス
(72)【発明者】
【氏名】クラウディア・プリシラ・サンドヴァル・カマーチョ
【テーマコード(参考)】
3F004
【Fターム(参考)】
3F004EA40
3F004KA02
3F004KA05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ガスタービンアセンブリおよびガス発生器アセンブリなどのガスエンジンアセンブリを吊り上げるためのシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】ガスエンジンアセンブリ100の少なくとも一部を持ち上げるためのホイスト202は、上側部分314、下側部分318、およびそれらの間に延びる接続部分316を含む支持部材204を含む。ホイスト202はまた、支持部材204の下側部分318に結合され、下側部分318に実質的に直交して延びる細長部材206と、細長部材206と摺動可能に係合され、細長部材206の長さに沿って軸方向に並進可能な少なくとも1つのブラケット302、304とを含む。加えて、ホイスト202は、少なくとも1つのブラケットに結合された複数の連結部材であって、複数の連結部材308a、310aは、ガスエンジンアセンブリ100の少なくとも一部に取り付けるように構成される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスエンジンアセンブリ(100)またはその一部を持ち上げるためのホイスト(202)であって、
上側部分(314)、下側部分(318)、およびそれらの間に延びる接続部分(316)を含む支持部材(204)と、
前記支持部材(204)の前記下側部分(318)に結合され、前記下側部分(318)に実質的に直交して延びる細長部材(206)と、
前記細長部材(206)と摺動可能に係合され、前記細長部材(206)の長さ(L)に沿って軸方向に並進可能な少なくとも1つのブラケット(402)と、
前記少なくとも1つのブラケット(402)に結合された複数の連結部材(414および416)であって、前記複数の連結部材(414および416)の各連結部材(414および416)は、前記ガスエンジンアセンブリ(100)または前記その一部に結合し、前記ガスエンジンアセンブリ(100)または前記その一部を選択的に持ち上げることを可能にするように構成される複数の連結部材(414および416)と
を備える、ホイスト(202)。
【請求項2】
前記接続部分(316)は、円弧状であり、前記支持部材(204)は、C字形である、請求項1に記載のホイスト(202)。
【請求項3】
前記少なくとも1つのブラケット(402)は、前記細長部材(206)の第1の側面と摺動可能に係合された第1の側面部分(404)と、前記細長部材(206)の第2の反対側の側面と摺動可能に係合された第2の側面部分(406)とを備える、請求項1に記載のホイスト(202)。
【請求項4】
前記第1の側面部分(404)および前記第2の側面部分(406)は、ギャップ(418)が前記第1および第2の側面部分(404および406)の間に画定されるように配向され、前記ギャップ(418)は、前記細長部材(206)を受け入れて摺動可能に係合するようなサイズおよび形状である、請求項3に記載のホイスト(202)。
【請求項5】
前記少なくとも1つのブラケット(402)は、
第1の複数の連結部材接続点(410)を含む第1の側面部分(404)と、
第2の複数の連結部材接続点(412)を含む第2の側面部分(406)と、
前記第1の側面部分(404)および前記第2の側面部分(406)に沿って延び、前記第1の側面部分(404)と前記第2の側面部分(406)を接続するフランジ(408)と
を備える、請求項1に記載のホイスト(202)。
【請求項6】
前記少なくとも1つのブラケット(402)は、固着部材(436)であって、
内部に画定されたスロット(439)を含むフランジ受け入れ部分(438)であって、前記スロット(439)は、内部に前記フランジ(408)の少なくとも一部を受け入れるようなサイズおよび配向であるフランジ受け入れ部分(438)と、
中央空洞(448)がそれらの間に画定されるように配向された対向する脚部(442および444)を有するU字形受け入れ部分(440)であって、前記空洞(448)は、内部に前記細長部材(206)を受け入れるようなサイズおよび形状であり、前記脚部(442および444)の各々は、内部に前記第1または第2の側面部分(404および406)の一方の少なくとも一部を受け入れるようなサイズおよび配向である、内部に画定されたスロット(450および452)を含むU字形受け入れ部分(440)と
を含む固着部材(436)をさらに備える、請求項5に記載のホイスト(202)。
【請求項7】
前記少なくとも1つのブラケット(402)は、前記ガスタービンアセンブリ(100)の動力タービン(104)を吊り上げるための第1のグループの連結部材接続点(410aおよび412a)を備え、前記複数の連結部材(414および416)は、前記第1のグループの連結部材接続点(410aおよび412a)において前記少なくとも1つのブラケット(402)に選択的に結合可能である、請求項1に記載のホイスト(202)。
【請求項8】
前記少なくとも1つのブラケット(402)は、前記ガスタービンアセンブリ(100)のガス発生器(102)を吊り上げるための第2のグループの連結部材接続点(410bおよび412b)を備え、前記複数の連結部材(414および416)は、前記第2のグループの連結部材接続点(410bおよび412b)において前記少なくとも1つのブラケット(402)に選択的に結合可能である、請求項7に記載のホイスト(202)。
【請求項9】
前記第1のグループの連結部材接続点(410aおよび412a)は、前記第2のグループの連結部材接続点(410bおよび412b)の横方向外側にある、請求項8に記載のホイスト(202)。
【請求項10】
前記細長部材(206)は、前記その長さ(L)の一部に沿って軸方向に離間した複数の支持部材接続点(320)を含む、請求項1に記載のホイスト(202)。
【請求項11】
前記細長部材(206)は、前記複数の支持部材接続点(320)の各々において前記支持部材(204)の前記下側部分(318)に選択的に結合可能であり、前記支持部材(204)に対する前記細長部材(206)の平衡を容易にする、請求項10に記載のホイスト(202)。
【請求項12】
前記細長部材(206)の前記長さ(L)は、前記ガスエンジンアセンブリ(100)の長さと少なくとも同じ長さである、請求項1に記載のホイスト(202)。
【請求項13】
前記細長部材(206)の前記長さ(L)は、前記ガスエンジンアセンブリ(100)の長さよりも短い、請求項1に記載のホイスト(202)。
【請求項14】
エンジンホイスト(202)用のブラケット(402)であって、
第1の複数の連結接続点(410)を含む第1の側面部分(404)と、
第2の複数の連結接続点(412)を含む第2の側面部分(406)と、
前記第1の側面部分(404)および前記第2の側面部分(406)に沿って延び、前記第1の側面部分(404)と前記第2の側面部分(406)を接続するフランジ(408)と、
固着部材(436)であって、
前記フランジ(408)を受け入れるように構成されたスロット(439)を有するフランジ受け入れ部分(438)、ならびに
細長部材(206)を受け入れるように配置された中央空洞(448)を画定する対向する脚部(442および444)を有するU字形受け入れ部分(440)であって、前記脚部(442および444)の各々は、前記第1または第2の側面部分(404および406)の一方を受け入れるスロット(450および452)を有するU字形受け入れ部分(440)
を含む固着部材(436)と
を備える、ブラケット(402)。
【請求項15】
前記第1の側面部分(404)は、前記細長部材(206)の第1の側面と摺動可能に係合し、前記第2の側面部分(406)は、前記細長部材(206)の第2の反対側の側面と摺動可能に係合する、請求項14に記載のブラケット(402)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、負荷を吊り上げるためのシステムおよび方法に関し、より具体的には、限定はしないが、ガスタービンアセンブリおよびガス発生器アセンブリなどのガスエンジンアセンブリを吊り上げるためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
少なくともいくつかの既知の設備は、ガス発生器、動力タービン、および他の関連構成要素などのガスエンジンアセンブリを使用する。そのようなアセンブリは、物理的に大きくて重い。それらの物理的なサイズおよび重量にもかかわらず、そのようなアセンブリは、設置中、検査中、およびスケジュールされたメンテナンスサービス中を含む多くの理由、ならびに様々な他の理由のために移動または取り外される必要があり得る。理解されるように、そのようなアセンブリを移動させることは、困難で時間のかかるタスクであり得る。
【0003】
加えて、少なくともいくつかの既知の用途では、所与のガスエンジンアセンブリの異なる部品または異なる構成を移動させることを可能にするために、様々な持ち上げツールが必要な場合がある。例えば、ガス発生器などのエンジンアセンブリの第1の部分を持ち上げるために第1のツールを使用することができ、ガスタービンなどの同じエンジンアセンブリの第2の部分を持ち上げるために第2の異なるツールが必要とされ得る。異なるツールの必要性は、ツール自体と、重い持ち上げで使用するためのそれらの検証の両方のコストを増加させる。さらに、多くの従来のツールは、特殊化されていることに加えて、ガスエンジンアセンブリをエンクロージャ内で横方向に位置決めすることを可能にするように構成されていない。むしろ、多くの従来の持ち上げツールは、内部に収容されたエンジンアセンブリへのアクセスおよびその操作を提供する前に、エンジンアセンブリエンクロージャの頂部または上側部分を取り外すことを必要とする場合がある。エンクロージャの頂部または上側部分の取り外しは、特にガスエンジンアセンブリの補助構成要素が頂部または上側部分に設置されている場合、検査またはメンテナンス事象に対する時間およびコストを追加する。
【0004】
したがって、ガスエンジンアセンブリの異なる部分を選択的に昇降させることが可能な汎用エンジンホイストなどの汎用持ち上げツールが望ましい。さらに、エンクロージャを部分的に解体することなく、エンジンエンクロージャ内にガスエンジンアセンブリの異なる部分を位置決めすることが可能なエンジンホイストが望ましい。
【発明の概要】
【0005】
一態様では、ガスエンジンアセンブリまたはその一部を持ち上げるためのホイストが説明される。ホイストは、上側部分、下側部分、およびそれらの間に延びる接続部分を含む支持部材を含む。ホイストはまた、支持部材の下側部分に結合され、下側部分に実質的に直交して延びる細長部材と、細長部材と摺動可能に係合され、細長部材の長さに沿って軸方向に並進可能な少なくとも1つのブラケットとを含む。加えて、ホイストは、少なくとも1つのブラケットに結合された複数の連結部材であって、複数の連結部材の各連結部材は、ガスエンジンアセンブリまたはその一部に結合し、ガスエンジンアセンブリまたはその一部を選択的に持ち上げることを可能にするように構成される複数の連結部材を含む。
【0006】
別の態様では、エンジンホイスト用のブラケットが説明される。ブラケットは、第1の複数の連結接続点を含む第1の側面部分と、第2の複数の連結接続点を含む第2の側面部分と、第1の側面部分および第2の側面部分に沿って延び、第1の側面部分と第2の側面部分を接続するフランジとを含む。ブラケットはまた、フランジを受け入れるように構成されたスロットを有するフランジ受け入れ部分を含む固着部材を含む。加えて、固着部材は、細長部材を受け入れるように配置された中央空洞を画定する対向する脚部を有するU字形受け入れ部分であって、脚部の各々は、第1または第2の側面部分の一方を受け入れるスロットを有するU字形受け入れ部分を含む。
【0007】
さらに別の態様では、ガスエンジンアセンブリと共に使用するためのホイストを組み立てるための方法が説明される。方法は、上側部分、下側部分、およびそれらの間に延びる接続部分を含む支持部材を設けることを含む。方法はまた、細長部材を支持部材の下側部分に結合することであって、細長部材は、下側部分に実質的に直交して延びることを含む。加えて、方法は、少なくとも1つのブラケットを細長部材と摺動可能に係合することであって、少なくとも1つのブラケットは、細長部材の長さに沿って軸方向に並進可能であることを含む。方法はまた、複数の連結部材を少なくとも1つのブラケットに結合することであって、複数の連結部材の各連結部材は、ガスエンジンアセンブリに取り付けるように構成されることを含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】例示的なガスエンジンアセンブリの側面図である。
図2】動力タービンの有無など異なる構成のガスエンジンアセンブリを含む、図1に示すガスエンジンアセンブリを持ち上げるために使用することができる例示的なホイストの側面図である。
図3図2に示すホイストの斜視図であって、図1および図2に示すガスエンジンアセンブリのガス発生器に結合されたホイストを示す図である。
図4図2および図3に示すホイストの一部の斜視図であって、ホイストと共に使用される例示的なブラケットを示す図である。
図5】追加の特徴を示すためにブラケットが取り外されている、図2図4に示すホイストの一部の破断図である。
図6】ホイストがガスエンジンアセンブリの動力タービンに結合されている、図1および図2に示すガスエンジンアセンブリの一部の斜視図である。
図7】ホイストがガスエンジンアセンブリのガス発生器に結合されている、図1および図2に示すガスエンジンアセンブリの一部の斜視図である。
図8】ガスエンジンアセンブリを持ち上げてエンクロージャ内に位置決めするための、図1図7に示すホイストの例示的な動作の斜視図である。
図9図2図8に示すホイストを製作するための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態は、取り付けられた動力タービンの有無など、1つまたは複数の構成でガスエンジンアセンブリを吊り上げるためのシステムおよび方法に関する。より詳細には、本明細書に記載のシステムおよび方法は、複数の異なる構成を有するガスエンジンアセンブリを吊り上げることを可能にする。例えば、ホイストは、ガスエンジンアセンブリがガス発生器と動力タービンの両方を含む第1の構成でガスエンジンアセンブリに結合されてもよい。同様に、ホイストは、ガスエンジンアセンブリがガス発生器のみを含む第2の構成でガスエンジンアセンブリに結合されてもよい。さらに、ホイストは、エンクロージャを分解あるいは変更することなく、エンクロージャ内に任意の構成でガスエンジンアセンブリを選択的に位置決めすることを可能にする。実際、ホイストは、エンクロージャ内でサイドドアなどを通じて横方向にガスエンジンアセンブリを選択的に位置決めするように構成される。
【0010】
図1は、例示的なガスエンジンアセンブリ100の側面図である。図示のように、ガスエンジンアセンブリ100は、中心線A-A’を含み、ガス発生器102などの第1のセクションと、動力タービン104などの第2のセクションとを含む。ガス発生器102は、前方端部101と、後方端部103とを有する。同様に、動力タービン104は、前方端部105と、後方端部107とを含む。例示的な実施形態では、動力タービン104の後方端部107は、ガス発生器102の前方端部101に結合または接続され、ガスエンジンアセンブリ100を形成することができる。
【0011】
設置およびメンテナンスの間、動力タービン104をガス発生器102から切り離すことができる。その結果、ガス発生器102および/または動力タービン104のいずれかを、他方を操作することなく操作することが望ましい場合がある。例えば、場合によっては、動力タービン104を吊り上げることなくガス発生器102を吊り上げることが望ましい場合がある。同様に、場合によっては、ガス発生器102および動力タービン104が互いに結合されたままでガスエンジンアセンブリ100を吊り上げることが望ましい場合がある。
【0012】
図2は、例えば、ガスエンジンアセンブリ100の一部を含む、ガスエンジンアセンブリ100を持ち上げるための例示的なホイスト202に結合されたガスエンジンアセンブリ100の側面図である。具体的には、ホイスト202は、本明細書で説明するように、ガス発生器102および動力タービン104が互いに結合されたままである間を含めて、ガス発生器102、動力タービン104、および/またはガスエンジンアセンブリ100を持ち上げるように動作可能である。図3は、ガス発生器102に結合されたホイスト202の斜視図である。
【0013】
したがって、例示的な実施形態では、図2および図3を参照すると、ホイスト202は、支持部材204と、支持部材204に結合された長さLを有する細長部材206とを含む。いくつかの実施形態では、細長部材206の長さLは、ガスエンジンアセンブリ100の長さと少なくとも同じ長さである。あるいは、少なくともいくつかの実施形態では、細長部材の長さLは、ガスエンジンアセンブリ100の長さよりも長くても短くてもよい。いくつかの実施形態では、支持部材204は、クレーンまたはガントリに結合することができる。ホイスト202はまた、第1のブラケット302、第2のブラケット304、および/または第3のブラケット306の少なくとも1つと、第1の複数の連結部材308a~b、第2の複数の連結部材310a~b、および/または第3の複数の連結部材312a~bの少なくとも1つとを含む。本明細書でさらに詳細に説明するように、少なくともいくつかの実施形態では、ホイスト202は、支持部材204を除外することができる。具体的には、少なくとも1つの実施形態では、細長部材206(またはホイスト202の別の部分)は、支持部材204を使用せずにクレーンまたはガントリに結合されてもよい。
【0014】
より詳細には、本明細書でより詳細に説明するように、少なくともいくつかの実施形態(図2に示すように)では、ホイスト202は、ホイスト202が動力タービン104とガス発生器102の両方を含むガスエンジンアセンブリ100に結合されている場合など、第1のブラケット302と、第2のブラケット304と、第1の複数の連結部材308a~bと、第2の複数の連結部材310a~bとを含むことができる。同様に、ホイスト202が(図3に示すように)ガス発生器102のみなどのガスエンジンアセンブリ100の一部のみに結合されているとき、追加の第3のブラケット306および/または追加の第3の複数の連結部材312a~bを使用することができる。他の実施形態では、ガス発生器102は、第1のブラケット302、第2のブラケット304、第1の複数の連結部材308a~b、および第2の複数の連結部材310a~bのみを使用してホイスト202に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、4つ以上のブラケット302~306(および関連する連結部材)が使用されてもよい。
【0015】
図3を参照して最もよく示すように、支持部材204は、上側部分314と、接続または中央部分316と、下側部分318とを含み、中央部分316は、上側および下側部分314および318の間に延び、上側および下側部分314および318をそれぞれ接続する。例示的な実施形態では、支持部材204はC字形であり、それにより上側部分314が実質的に細長く、下側部分318が実質的に細長く、中央部分316が部分314および318の間に円弧状に延びてC字形状を形成する。いくつかの実施態様では、支持部材204は、様々な他の適切な形状を含むことができる。例えば、少なくともいくつかの実施態様では、中央部分316は、円弧状ではなく直線状である。
【0016】
例示的な実施形態では、細長部材206は、下側部分318に実質的に直交して、かつエンジン中心線A-A’に実質的に平行に延びるように、1つまたは複数の締結具(例えば、ボルト)などによって、支持部材204の下側部分318に機械的に結合されてもよい。機械的結合を容易にするために、細長部材206は、細長部材206に沿ってエンジン中心線A-A’に軸方向に平行に配置された複数の支持部材接続点320を含むことができる。具体的には、支持部材接続点320は、支持部材204への細長部材206の平衡のとれた結合を容易にするために、細長部材206の少なくとも一部に沿って軸方向に配向され、かつ離間されてもよい。別の言い方をすれば、支持部材204は、ガスエンジンアセンブリ100(またはその一部)の重心に応じて、任意の接続点320で細長部材206に結合され、ホイスト202に結合されたときにガスエンジンアセンブリ100が平衡状態を維持するのを容易にすることができる。
【0017】
図4は、ホイスト202と共に使用され得る例示的なブラケット402の斜視図である。例示的な実施形態では、ブラケット402は、第1のブラケット302、第2のブラケット304、および/または第3のブラケット306(または4つ以上のブラケットが使用される場合は任意の後続のブラケット)のいずれかであってもよい。さらに、例示的な実施形態では、本明細書で説明するように、ブラケット402は、細長部材206と係合される。図5は、細長部材206と、細長部材206をブラケット402に結合する連結部材414および416とを示す破断図である。図5では、ブラケット402は、追加の特徴を示すために取り外されている。
【0018】
したがって、図4および図5を参照すると、例示的な実施形態では、ブラケット402は、第1の側面部分404と、第2の側面部分406と、第1の側面部分404および第2の側面部分406に沿って延び、第1の側面部分404と第2の側面部分406を結合するフランジ408とを含む。見て分かるように、ブラケット402は概して「バタフライ」形状であり得るが(例えば、ブラケット402が「翼」に似た角度が付けられたまたは傾斜した側面部分404および406を含む限り)、他の形状も企図され、本開示の範囲内である。
【0019】
例示的な実施形態では、ブラケット402は、第1の複数の連結部材接続点410a~bおよび第2の複数の連結部材接続点412a~bなど、1つまたは複数の連結部材接続点を含む。図示のように、1つまたは複数の連結部材414および/または416は、第1の複数の連結部材接続点410a~bおよび/または第2の複数の連結部材接続点412a~bに枢動可能に結合されてもよい。連結部材414および416は、第1の連結部材308a~b、第2の連結部材310a~b、および/または第3の連結部材312a~b(または4つ以上のブラケットが使用される場合は任意の後続の連結部材)のいずれかであってもよい。
【0020】
さらに、少なくともいくつかの実施態様では、連結部材接続点410aは、連結部材接続点410bの横方向外側に位置決めされてもよい。同様に、連結部材接続点412aは、連結部材接続点412bの横方向外側にあってもよい。本明細書でさらに詳細に説明するように、これらの位置は、ガス発生器102および動力タービン104が一緒になっている実施形態を含めて、ホイスト202をガス発生器102、動力タービン104、および/またはガスエンジンアセンブリ100のいずれかと選択的に結合することを容易にすることができる。
【0021】
加えて、例示的な実施形態では、第1の側面部分404および第2の側面部分406は、摺動可能に係合する細長部材206の少なくとも一部を受け入れるようなサイズおよび形状の第1のギャップ418をそれらの間に画定するように配向される。より詳細には、少なくともいくつかの実施形態では、細長部材206は、第1のチャネル形状ビーム420と、第2のチャネル形状ビーム422とを含むことができる。第1のチャネル形状ビーム420は、実質的に平坦な面424と、チャネル部分426とを含む。同様に、第2のチャネル形状ビーム422は、実質的に平坦な面428と、チャネル部分430とを含む。
【0022】
第1のチャネル形状ビーム420および第2のチャネル形状ビーム422は、面424および428が第2のギャップ432によって分離されるように配向される。スペーサ434が、第2のギャップ432内に位置決めされてもよい。したがって、第1の側面部分404は、図示のように、第1のチャネル形状ビーム420と摺動可能に係合してもよく、第2の側面部分406は、第2のチャネル形状ビーム422と摺動可能に係合してもよい。その結果、本明細書でさらに詳細に説明するように、ブラケット402は、細長部材206の長さLに沿って、少なくとも部分的に、摺動可能に係合して軸方向に並進することができる。
【0023】
例示的な実施形態では、ブラケット402はまた、固着部材436を含む。さらに、例示的な実施形態では、固着部材436は、フランジ408を受け入れるようなサイズおよび配向のスロット439を内部に画定したフランジ受け入れ部分438を含むことができる。加えて、固着部材436は、第1の脚部442、および第1の脚部442に対向する第2の脚部444を有するU字形受け入れ部分440と、第1の脚部442と第2の脚部444との間に延び、第1の脚部442と第2の脚部444を接続する接続部材446とを含む。図示のように、第1の脚部442および第2の脚部444は、ブラケット402の第1の側面部分404および第2の側面部分406と共に細長部材206を内部に受け入れるようなサイズおよび配向の中央空洞448がそれらの間に画定されるように配向される。具体的には、少なくともいくつかの実施形態では、第1の脚部442は、第1の側面部分404を受け入れる第1のスロット450を含み、第2の脚部444は、第2の側面部分406を受け入れる第2のスロット452を含む。
【0024】
ブラケット402が切り取られている図5を参照して最もよく示すように、ブラケット402は、第1の複数の締結具502、第2の複数の締結具504、第3の複数の締結具506、および/または第4の複数の締結具508など、1つまたは複数の締結具を介して細長部材206に固着されてもよい。より詳細には、第1のチャネル形状ビーム420は、第1の締結具502を受け入れるようなサイズの第1のグループまたは複数の受け入れ孔510と、第2の締結具504を受け入れるようなサイズの第2のグループまたは複数の受け入れ孔512とを含んでもよい。同様に、第2のチャネル形状ビーム422は、第3の締結具506を受け入れるようなサイズの第3のグループまたは複数の受け入れ孔514と、第4の締結具508を受け入れるようなサイズの第4のグループまたは複数の受け入れ孔516とを含んでもよい。
【0025】
少なくともいくつかの実施形態では、複数またはグループの受け入れ孔510~516は、ブラケット402が1つまたは複数の適切な軸方向の場所で細長部材206にしっかりと結合され得るように、各チャネル形状ビーム420および422の一部にわたって軸方向に実質的に整列するように配向されてもよい。例えば、図示のように、各グループまたは複数の受け入れ孔510~516は、少なくとも1つの実施態様では、4つの個々の受け入れ孔を含むことができる。他の実施形態では、任意の他の適切な数の受け入れ孔が、グループまたは複数の受け入れ孔510~516の各々に含まれてもよい。その結果、ブラケット402は、所望に応じて、本明細書の他の箇所で説明するように、細長部材206に対して適切な場所に軸方向に選択的に並進することができる。ブラケット402はまた、締結具502~508をそれぞれの受け入れ孔510~516に挿入することによって固着されてもよい。したがって、ブラケット402は、細長部材206に対して選択的に軸方向に並進可能であり、細長部材206に対して複数の異なる場所で細長部材206に固定的に結合可能または固着可能である。
【0026】
図6は、ガスエンジンアセンブリ100の一部に結合されたホイスト202の斜視図である。具体的には、図6は、ガスエンジンアセンブリ100の動力タービン104とブラケット302との間の結合を示しており、これは上述のように、ブラケット402と同じであってもよい。したがって、図示のように、動力タービン104は、その前方端部105の近くでブラケット402に結合することができる。
【0027】
したがって、本明細書で説明するように、動作中、ホイスト202をガスエンジンアセンブリ100の動力タービン104に結合するために、連結部材414の第1の端部は、連結部材接続点410aに結合することができる。同様に、連結部材416の第1の端部は、連結部材接続点412aに結合されてもよい。本明細書で説明するように、連結部材接続点410aおよび412aは、連結部材接続点410bおよび412bの横方向外側にあり、図示のように、ホイスト202を動力タービン104に結合することを容易にするように選択することができる。より詳細には、例示的な実施形態では、連結部材接続点410aおよび412aは、ガス発生器102の小径と比較して、動力タービン104の大径に対応することができる。
【0028】
加えて、第1の端部とは反対側の連結部材414の第2の端部は、動力タービン104のケーシングもしくはフレームと一体的に(鋳造などによって)形成されてもよく、かつ/または場合によっては動力タービン104の外面に位置してもよい動力タービン104の第1の接続点602に結合することができる。同様に、第1の端部とは反対側の連結部材416の第2の端部は、動力タービン104のケーシングもしくはフレームに鋳造されてもよく、かつ/または場合によっては動力タービン104の外面に位置してもよい動力タービン104の第2の接続点604に結合することができる。
【0029】
図7は、ガスエンジンアセンブリ100の一部に機械的に結合されたホイスト202の斜視図である。具体的には、図7は、ガスエンジンアセンブリ100のガス発生器102とブラケット402との間の結合を示している。図示のように、ガス発生器102は、前方端部101の近くでブラケット402に結合することができる。
【0030】
したがって、本明細書で説明するように、使用中、ホイスト202をガスエンジンアセンブリ100のガス発生器102のみに結合するために、連結部材414の第1の端部は、連結部材接続点410bに結合することができる。同様に、連結部材416の第1の端部は、連結部材接続点412bに結合されてもよい。本明細書で説明するように、連結部材接続点410bおよび412bは、連結部材接続点410aおよび412aの横方向内側にあり、図示のように、ホイスト202をガス発生器102に結合することを容易にするように選択することができる。より詳細には、連結部材接続点410bおよび412bは、動力タービン104の大径と比較して、ガス発生器102の小径に対応するように選択することができる。
【0031】
加えて、第1の端部とは反対側の連結部材414の第2の端部は、ガス発生器102のケーシングもしくはフレームに鋳造されてもよく、かつ/または場合によってはガス発生器102の外面に位置してもよいガス発生器102の第1の接続点702に結合することができる。同様に、第1の端部とは反対側の連結部材416の第2の端部は、ガス発生器102のケーシングもしくはフレームに鋳造されてもよく、かつ/または場合によってはガス発生器102の外面に位置してもよいガス発生器102の第2の接続点704に結合することができる。
【0032】
さらに、図2および図3を再び参照して最もよく示すように、ホイスト202と動力タービン104および/またはガス発生器102のいずれかとの結合を容易にするために、ブラケット304および/または306などの1つまたは複数の追加のブラケットもまた、連結部材310a~bおよび/または312a~bを介して、ガス発生器102の後方端部103の近くに結合されてもよい。例えば、少なくとも1つの実施形態では、図2に示すように、ブラケット304および連結部材310a~bは、後方端部103の近くでガス発生器102に結合し、ホイスト202に対してガスエンジンアセンブリ100を平衡させて固着することができる。
【0033】
同様に、少なくとも1つの実施形態では、図3に示すように、ブラケット304、ブラケット306、連結部材310a~b、および連結部材312a~bは、後方端部103の近くでガス発生器102に結合し、ホイスト202に対してガス発生器102を平衡させて固着することができる。いくつかの図示された実施形態では、2~3つのブラケット302~306および対応する連結部材308~312の範囲が記載されているが、例えば、吊り上げられる物体の重量に応じて、任意の適切な数のブラケットおよび連結部材が実装されてもよいことが理解されよう。
【0034】
その結果、ホイスト202は、ガスエンジンアセンブリ100の持ち上げを容易にする。具体的には、ホイスト202は、互いに独立してガスエンジンアセンブリ100の1つまたは複数の部分を持ち上げるように構成または配置されてもよい。例えば、ホイスト202は、本明細書で説明するように、ガス発生器102、動力タービン104、および/またはガスエンジンアセンブリ100を全体的に持ち上げるように動作可能である。したがって、ホイスト202は、ガスエンジンアセンブリ100の異なる部分および組み合わせのための汎用持ち上げ機構として機能することができることが理解されよう。
【0035】
図8は、ガスエンジンアセンブリ100を持ち上げてエンクロージャ802内に位置決めするためのホイスト202の例示的な動作の斜視図である。したがって、例示的な実施形態では、本明細書の他の箇所で説明した特徴に加えて、ホイスト202の固有の利点の1つは、ホイスト202が、エンクロージャ802などの頂部部分804を含む構造内にガスエンジンアセンブリ100を位置決めすることを容易にすることができることであり得る。より詳細には、支持部材204のC字形状(または同様の形状)は、エンクロージャ802のサイドドア806の内外へのガスエンジンアセンブリの回転を容易にすることができる。その結果、ホイスト202は、頂部部分804を取り外す必要なく、エンクロージャ802内にガスエンジンアセンブリ100を載置することを可能にすることができる。この特徴は、頂部部分804を取り外すことができない(例えば、エンクロージャ802の残りの部分と一体であるため)場合など、頂部部分804を取り外すのが面倒な狭い空間などの様々な状況において有利であり得る。さらに、図示されていないが、支持部材204の上側部分314は、ガントリおよび/または天井に取り付けられたアンカーポイントなどの別のアンカーポイントなどの適切な機械的フレームに結合され、かつ/またはそこから吊り下げられてもよい。
【0036】
少なくともいくつかの実施形態では、本明細書の他の箇所で説明するように、ホイスト202はまた、細長部材206(および/またはホイスト202の別の部分)とクレーンまたはガントリシステムなどの支持フレームワークとの間の直接接続または結合を容易にすることができるC字形支持部材204を除外することができる。これらの実施形態では、ホイスト202は、エンクロージャ802のサイドドア806を通してガスエンジンアセンブリ100を回転させる必要なく、ガスエンジンアセンブリ100の真っ直ぐなおよび/または比較的単純な(例えば、上下)操作を容易にすることができる。したがって、いくつかの実施形態では、ホイスト202は、サイドドア806および他の横方向誘導を通してガスエンジンアセンブリ100(またはその一部)を誘導および回転させるための支持部材204(例えば、C字形支持部材204)を含むことができる。しかし、他の実施形態では、ホイスト202は、支持部材204を除外するように再構成することができ、これによりホイスト202の組み立てを単純化することができ、ガスエンジンアセンブリ100またはその一部のより垂直な誘導に適し得る。
【0037】
図9は、ホイスト202を形成するための例示的なプロセス900を示すフローチャートである。少なくともいくつかの実施形態では、上記でさらに詳細に説明したように、プロセス900は、上側部分314、下側部分318、およびそれらの間に延びる中央部分316を含む支持部材204を設けること902を含む。加えて、例示的な実施形態では、プロセス900は、細長部材206を支持部材204の下側部分318に結合すること904であって、細長部材206は、本明細書で説明するように、下側部分318に実質的に直交して延びることをさらに含む。プロセス900はまた、少なくとも1つのブラケット302、304、および/または306を細長部材206と摺動可能に係合すること906であって、1つまたは複数のブラケット302、304、および/または306は、細長部材206の長さLに沿って軸方向に並進可能であり、1つまたは複数のブラケット302、304、および/または306は、位置決めされると、細長部材206に機械的に固定することができることを含み得る。加えて、少なくともいくつかの実施形態では、プロセス900は、上述のように、連結部材308~312の1つまたは複数を1つまたは複数のブラケット302~306に結合すること908であって、各連結部材308~312は、ガスエンジンアセンブリ100に取り付けるように構成されることを含むことができる。
【0038】
したがって、本明細書に記載のシステムおよび方法は、様々な構成でガスエンジンアセンブリへの固有のホイストの取り付けを容易にする。例えば、ホイストは、ガスエンジンアセンブリがガス発生器と動力タービンの両方を含む第1の構成でガスエンジンアセンブリへの取り付けを容易にする。同様に、ホイストは、ガスエンジンアセンブリがガス発生器のみまたは動力タービンのみを含む第2の構成でガスエンジンアセンブリへの取り付けを容易にする。さらに、ホイストは、エンクロージャを分解あるいは変更することなく、エンクロージャ内に任意の構成でガスエンジンアセンブリを位置決めすることを容易にする。むしろ、ホイストは、エンクロージャ内でサイドドアなどを通じて横方向にガスエンジンアセンブリを位置決めするように配置される。
【0039】
本開示のさらなる態様は、以下の条項の主題によって提供される。
【0040】
1.ガスエンジンアセンブリまたはその一部を持ち上げるためのホイストであって、上側部分、下側部分、およびそれらの間に延びる接続部分を含む支持部材と、前記支持部材の前記下側部分に結合され、前記下側部分に実質的に直交して延びる細長部材と、前記細長部材と摺動可能に係合され、前記細長部材の長さに沿って軸方向に並進可能な少なくとも1つのブラケットと、前記少なくとも1つのブラケットに結合された複数の連結部材であって、前記複数の連結部材の各連結部材は、前記ガスエンジンアセンブリまたは前記その一部に結合し、前記ガスエンジンアセンブリまたは前記その一部を選択的に持ち上げることを可能にするように構成される複数の連結部材とを備える、ホイスト。
【0041】
2.前記接続部分は、円弧状であり、前記支持部材は、C字形である、条項1に記載のホイスト。
【0042】
3.前記少なくとも1つのブラケットは、前記細長部材の第1の側面と摺動可能に係合された第1の側面部分と、前記細長部材の第2の反対側の側面と摺動可能に係合された第2の側面部分とを備える、条項1または2に記載のホイスト。
【0043】
4.前記第1の側面部分および前記第2の側面部分は、ギャップが前記第1および第2の側面部分の間に画定されるように配向され、前記ギャップは、前記細長部材を受け入れて摺動可能に係合するようなサイズおよび形状である、条項1乃至3のいずれか1項に記載のホイスト。
【0044】
5.前記少なくとも1つのブラケットは、第1の複数の連結部材接続点を含む第1の側面部分と、第2の複数の連結部材接続点を含む第2の側面部分と、前記第1の側面部分および前記第2の側面部分に沿って延び、前記第1の側面部分と前記第2の側面部分を接続するフランジとを含む、条項1乃至4のいずれか1項に記載のホイスト。
【0045】
6.前記少なくとも1つのブラケットは、固着部材であって、内部に画定されたスロットを含むフランジ受け入れ部分であって、前記スロットは、内部に前記フランジの少なくとも一部を受け入れるようなサイズおよび配向であるフランジ受け入れ部分と、中央空洞がそれらの間に画定されるように配向された対向する脚部を有するU字形受け入れ部分であって、前記空洞は、内部に前記細長部材を受け入れるようなサイズおよび形状であり、前記脚部の各々はまた、内部に前記第1または第2の側面部分の一方の少なくとも一部を受け入れるようなサイズおよび配向である、内部に画定されたスロットを含むU字形受け入れ部分とを含む固着部材をさらに備える、条項1乃至5のいずれか1項に記載のホイスト。
【0046】
7.前記少なくとも1つのブラケットは、前記ガスエンジンアセンブリの動力タービンを吊り上げるための第1のグループの連結部材接続点を備え、前記複数の連結部材は、前記第1のグループの連結部材接続点において前記少なくとも1つのブラケットに選択的に結合可能である、条項1乃至6のいずれか1項に記載のホイスト。
【0047】
8.前記少なくとも1つのブラケットは、前記ガスエンジンアセンブリのガス発生器を吊り上げるための第2のグループの連結部材接続点を備え、前記複数の連結部材は、前記第2のグループの連結部材接続点において前記少なくとも1つのブラケットに選択的に結合可能である、条項1乃至7のいずれか1項に記載のホイスト。
【0048】
9.前記第1のグループの連結部材接続点は、前記第2のグループの連結部材接続点の横方向外側にある、条項1乃至8のいずれか1項に記載のホイスト。
【0049】
10.前記細長部材は、前記その長さの一部に沿って軸方向に離間した複数の支持部材接続点を含む、条項1乃至9のいずれか1項に記載のホイスト。
【0050】
11.前記細長部材は、前記複数の支持部材接続点の各々において前記支持部材の前記下側部分に選択的に結合可能であり、前記支持部材に対する前記細長部材の平衡を容易にする、条項1乃至10のいずれか1項に記載のホイスト。
【0051】
12.前記細長部材の前記長さは、前記ガスエンジンアセンブリの長さと少なくとも同じ長さである、条項1乃至11のいずれか1項に記載のホイスト。
【0052】
13.前記細長部材の前記長さは、前記ガスエンジンアセンブリの長さよりも短い、条項1乃至12のいずれか1項に記載のホイスト。
【0053】
14.エンジンホイストのブラケットであって、第1の複数の連結接続点を含む第1の側面部分と、第2の複数の連結接続点を含む第2の側面部分と、前記第1の側面部分および前記第2の側面部分に沿って延び、前記第1の側面部分と前記第2の側面部分を接続するフランジと、固着部材であって、前記フランジを受け入れるように構成されたスロットを有するフランジ受け入れ部分、ならびに細長部材を受け入れるように配置された中央空洞を画定する対向する脚部を有するU字形受け入れ部分であって、前記対向する脚部の各々は、前記第1または第2の側面部分の一方を受け入れるスロットを有するU字形受け入れ部分を含む固着部材とを含む、ブラケット。
【0054】
15.前記第1の側面部分は、前記細長部材の第1の側面と摺動可能に係合し、前記第2の側面部分は、前記細長部材の第2の反対側の側面と摺動可能に係合する、条項14に記載のブラケット。
【0055】
16.前記第1の側面部分および前記第2の側面部分は、それらの間にギャップを画定し、前記ギャップは、前記細長部材を受け入れて摺動可能に係合するようなサイズおよび形状である、条項14または15に記載のブラケット。
【0056】
17.第1のグループの連結部材接続点は、第1の複数の連結部材に選択的に結合可能であり、前記第1のグループの連結部材接続点は、第2のグループの連結部材接続点の外側に位置決めされる、条項14乃至16のいずれか1項に記載のブラケット。
【0057】
18.前記U字形受け入れ部分は、第1の締結具を受け入れるための少なくとも第1の開口を含み、前記第1の開口および前記第1の締結具は、前記細長部材に対する位置に前記ブラケットを固定するためのものである、条項14乃至17のいずれか1項に記載のブラケット。
【0058】
19.前記フランジ受け入れ部分は、第1の締結具を受け入れるための少なくとも第1の開口を含み、前記第1の開口および前記第1の締結具は、前記細長部材に対する位置に前記ブラケットを固定するためのものである、条項14乃至18のいずれか1項に記載のブラケット。
【0059】
20.ガスエンジンアセンブリと共に使用するためのホイストを組み立てるための方法であって、上側部分、下側部分、およびそれらの間に延びる円弧状部分を含む支持部材を設けることと、細長部材を前記支持部材の前記下側部分に結合することであって、前記細長部材は、前記下側部分に実質的に直交して延びることと、少なくとも1つのブラケットを前記細長部材と摺動可能に係合することであって、前記少なくとも1つのブラケットは、前記細長部材の長さに沿って軸方向に並進可能であることと、複数の連結部材を前記少なくとも1つのブラケットに結合することであって、前記複数の連結部材の各連結部材は、前記ガスエンジンアセンブリに取り付けるように構成されることとを含む、方法。
【0060】
本明細書は、最良の態様を含む本開示の実施形態を開示するために、またいかなる当業者も、任意のデバイスまたはシステムの作製および使用ならびに任意の組み込まれた方法の実施を含む本開示の実施形態の実践を可能にするために、実施例を使用している。本明細書に記載した実施形態の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の実施例を含むことができる。そのような他の実施例は、特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を有する場合、または特許請求の範囲の文言との実質的な差異を有さない等価な構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることを意図している。
【符号の説明】
【0061】
100 ガスエンジンアセンブリ
101 前方端部
102 ガス発生器
103 後方端部
104 動力タービン
105 前方端部
107 後方端部
202 ホイスト
204 支持部材
206 細長部材
302 第1のブラケット
304 第2のブラケット
306 第3のブラケット
308a 第1の複数の連結部材
308b 第1の複数の連結部材
310a 第2の複数の連結部材
310b 第2の複数の連結部材
312a 第3の複数の連結部材
312b 第3の複数の連結部材
314 上側部分
316 接続または中央部分
318 下側部分
320 支持部材接続点
402 ブラケット
404 第1の側面部分
406 第2の側面部分
408 フランジ
410a 第1の複数の連結部材接続点
410b 第1の複数の連結部材接続点
412a 第2の複数の連結部材接続点
412b 第2の複数の連結部材接続点
414 連結部材
416 連結部材
418 第1のギャップ
420 第1のチャネル形状ビーム
422 第2のチャネル形状ビーム
424 実質的に平坦な面
426 チャネル部分
428 実質的に平坦な面
430 チャネル部分
432 第2のギャップ
434 スペーサ
436 固着部材
438 フランジ受け入れ部分
439 スロット
440 U字形受け入れ部分
442 第1の脚部
444 第2の脚部
446 接続部材
448 中央空洞
450 第1のスロット
452 第2のスロット
502 第1の複数の締結具
504 第2の複数の締結具
506 第3の複数の締結具
508 第4の複数の締結具
510 第1のグループまたは複数の受け入れ孔
512 第2のグループまたは複数の受け入れ孔
514 第3のグループまたは複数の受け入れ孔
516 第4のグループまたは複数の受け入れ孔
602 第1の接続点
604 第2の接続点
702 第1の接続点
704 第2の接続点
802 エンクロージャ
804 頂部部分
806 サイドドア
900 プロセス
A-A’ エンジン中心線
L 長さ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【外国語明細書】