(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022164616
(43)【公開日】2022-10-27
(54)【発明の名称】特定のファイルアクティビティデータを抽出してカタログ化するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06F 16/13 20190101AFI20221020BHJP
G06F 11/07 20060101ALI20221020BHJP
【FI】
G06F16/13 100
G06F11/07 193
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022066821
(22)【出願日】2022-04-14
(31)【優先権主張番号】63/175,798
(32)【優先日】2021-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】522152016
【氏名又は名称】テラクラウド アンパーツゼルスカブ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】ポール ジェイ.エッカート
【テーマコード(参考)】
5B042
【Fターム(参考)】
5B042GA33
5B042KK17
(57)【要約】 (修正有)
【課題】割り込みイベント時のデータ処理機能の修復に用いるシステム及び非一時的コンピュータ可読媒体を提供する。
【解決手段】システムは、プロセッサによって実行されたときに、システムが利用するデータのインデックスを格納するようシステムを構成するユーザーカタログ、プロセッサによって実行されたときに、SMFデータとしてカタログアクティビティを追跡するSMF監査レコードを生成するようシステムを構成するシステム管理機能(SMF)プログラム及びプロセッサによって実行されたときに、タイムライン上のSMFデータのポーションをインターセプトするようシステムを構成する仮想カタログプログラムを含む。データのファイルの生成、削除及び修正に対応する前記ポーション及びタイムライン上のSMFデータのインターセプトされたポーションをカタログ化する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中断イベント時のデータ処理機能の修復に用いるためのシステムであって、
プロセッサと、
前記プロセッサによってアクセス可能な記憶装置と、
前記プロセッサによって実行されたときに、前記システムが利用するデータのインデックスを格納するよう前記システムを構成するユーザーカタログプログラムと、
前記プロセッサによって実行されたときに、SMFデータとしてカタログアクティビティを追跡するSMF監査レコードを生成するよう前記システムを構成するシステム管理機能(SMF)プログラムと、
仮想カタログプログラムであって、前記プロセッサによって実行されたときに、
タイムライン上の前記SMFデータのポーションであってデータファイルの生成、削除および修正に対応するポーションをインターセプトし、かつ
前記タイムライン上のSMFデータの前記インターセプトされたポーションをカタログ化する、よう前記システムを構成する仮想カタログプログラムと、を有し、
中断が検知されたあとに、前記プロセッサは前記ユーザーカタログプログラムによる前記格納されたインデックスと前記仮想カタログプログラムによるSMFデータの前記インターセプトされたポーションとの組み合わせに基づいて前記システムのデータ処理機能を修復する、システム。
【請求項2】
前記仮想カタログプログラムは、前記プロセッサによって実行されたときに、システムユーザーと前記SMFデータの前記インターセプトされたポーションとを関連付けるよう前記システムをさらに構成する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記仮想カタログプログラムは、前記プロセッサによって実行されたときに、前記SMFデータのインターセプトされたポーションのそれぞれにタイムスタンプを含めるよう前記システムをさらに構成する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記仮想カタログプログラムは、前記プロセッサによって実行されたときに、前記SMFデータのインターセプトされたポーションのそれぞれを格納する記憶装置を識別するよう前記システムをさらに構成する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
中断が検知されたあとに、前記仮想カタログプログラムは、前記プロセッサによって実行されたときに、前記ユーザーカタログプログラムによる前記格納されたインデックスと前記仮想カタログプログラムによるSMFデータの前記インターセプトされたポーションとの組み合わせを時系列で表示するよう前記システムをさらに構成する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
中断イベント時のデータ処理機能の修復に用いるための非一時的コンピュータ可読媒体であって、
前記媒体に組み込まれ、プロセッサによって実行されたときにシステムが利用するデータのインデックスを格納するよう前記システムを構成するユーザーカタログプログラムと、
前記媒体に組み込まれ、前記プロセッサによって実行されたときにSMFデータとしてカタログのアクティビティを追跡するSMF監査レコードを生成するよう前記システムを構成するシステム管理機能(SMF)プログラムと、
前記媒体に組み込まれた仮想カタログプログラムであって、前記プロセッサによって実行されたときに、
タイムライン上の前記SMFデータのポーションであってデータファイルの生成、削除および修正に対応するポーションをインターセプトし、かつ
前記タイムライン上のSMFデータの前記インターセプトされたポーションをカタログ化する、よう前記システムを構成する、仮想カタログプログラムと、を有し、
中断が検知されたあとに、前記プロセッサは前記ユーザーカタログプログラムによる前記格納されたインデックスと前記仮想カタログプログラムによるSMFデータの前記インターセプトされたポーションとの組み合わせに基づいて前記システムのデータ処理機能を修復する、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項7】
前記仮想カタログプログラムは、前記プロセッサによって実行されたときに、システムユーザーと前記SMFデータの前記インターセプトされたポーションとを関連付けるよう前記システムをさらに構成する、請求項6に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項8】
前記仮想カタログプログラムは、前記プロセッサによって実行されたときに、前記SMFデータのインターセプトされたポーションのそれぞれにタイムスタンプを含めるよう前記システムをさらに構成する、請求項6に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項9】
前記仮想カタログプログラムは、前記プロセッサによって実行されたときに、前記SMFデータのインターセプトされたポーションのそれぞれを格納する記憶装置を識別するよう前記システムをさらに構成する、請求項6に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項10】
中断が検知されたあとに、前記仮想カタログプログラムは、前記プロセッサによって実行されたときに、前記ユーザーカタログプログラムによる前記格納されたインデックスと前記仮想カタログプログラムによるSMFデータの前記インターセプトされたポーションとの組み合わせを時系列で表示するよう前記システムをさらに構成する、請求項6に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本例は、特定のファイルアクティビティデータを抽出してカタログ化するための技術および処理に関する。
【背景技術】
【0002】
メインフレームコンピューティングは、今日、世界中の大手企業により用いられているコンピューティングプラットフォームである。メインフレームは、例えば会計、売掛金、総勘定元帳、給料および特定のビジネス要求で必要とされる様々なアプリケーションなどの作業負荷を処理することが多い。これらの作業負荷は、一般にジョブと称される。
【0003】
メインフレームは、データベースおよびデータセット(例えば、ファイル)を含む複雑な環境である。これらのデータは、典型的には直接アクセス記憶装置(DASD)上またはディスクドライブ上に存在する。DASDに加えて、メインフレームアプリケーションはまた、これらのデータのポーションを格納するために一または複数のテープドライブ/デバイス上に設けられる。一または複数のテープドライブは、メインフレームアプリケーション内での重要な情報のプライマリリポジトリとしてもよい。今日、テープは、読み出しハードウェア上に実装されるべき物理テープ、または物理テープをエミュレートするディスクベースストレージである仮想テープの何れかであってもよい。
【発明の概要】
【0004】
一実施形態は、中断イベント時のデータ処理機能の修復に用いるためのシステムであって、プロセッサと、前記プロセッサによってアクセス可能な記憶装置と、前記プロセッサによって実行されたときに、前記システムが利用するデータのインデックスを格納するよう前記システムを構成するユーザーカタログプログラムとを有する。前記システムは、加えて、前記プロセッサによって実行されたときに、SMFデータとしてカタログアクティビティを追跡するSMF監査レコードを生成するよう前記システムを構成するシステム管理機能(SMF)プログラムと、前記プロセッサによって実行されたときに、タイムライン上の前記SMFデータのポーションをインターセプトするよう前記システムを構成する仮想カタログプログラムとを含む。前記ポーションがデータファイルの生成、削除および修正に対応し、そして前記タイムライン上のSMFデータの前記インターセプトされたポーションをカタログ化する。中断が検知されたあとに、前記プロセッサは前記ユーザーカタログプログラムによる前記格納されたインデックスと前記仮想カタログプログラムによるSMFデータの前記インターセプトされたポーションとの組み合わせに基づいて前記システムのデータ処理機能を修復する。
【0005】
一実施形態は、中断イベント時のデータ処理機能の修復に用いるための非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記媒体に組み込まれ、プロセッサによって実行されたときに、前記システムが利用するデータのインデックスを格納するよう前記システムを構成するユーザーカタログプログラムを有する。前記非一時的コンピュータ可読媒体は、加えて、前記媒体に組み込まれ、前記プロセッサによって実行されたときに、SMFデータとして前記カタログアクティビティを追跡するSMF監査レコードを生成するよう前記システムを構成するシステム管理機能(SMF)プログラムと、前記媒体に組み込まれ、前記プロセッサによって実行されたときに、タイムライン上の前記SMFデータのポーションをインターセプトするよう前記システムを構成する仮想カタログプログラムとを含む。前記ポーションがデータファイルの生成、削除および修正に対応し、そして前記タイムライン上のSMFデータの前記インターセプトされたポーションをカタログ化する。中断が検知されたあとに、前記プロセッサは前記ユーザーカタログプログラムによる前記格納されたインデックスと前記仮想カタログプログラムによるSMFデータの前記インターセプトされたポーションとの組み合わせに基づいて前記システムのデータ処理機能を修復する。
【0006】
実施例のこの他の目的、利点および新規な特徴は、一部には、以下の説明に述べられており、一部には、同業者であれば、以下の説明と添付図面を検討すれば明らかとなるであろうし、あるいは実施例の製作および操作によって修得できるであろう。本発明の主題の目的と利点は、特に特許請求の範囲に指摘している方法論、手段、およびそれらの組み合わせによって実現し達成できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、DASDおよびテープへの読み出しおよび書き込み処理ならびにシステム管理機能データの生成および記録の一例のプロセスフロー図である。
【
図2】
図2は、DASDおよびテープへの読み出しおよび書き込み処理ならびに抽出されたSMFデータから3D 仮想カタログにカタログ化するためのシステム管理機能データの選択および抽出の一例のプロセスフロー図である。
【
図3】
図3は、ユーザーカタログとの比較で、3D仮想カタログに格納されている情報を示すインターフェースの一例である。
【
図4】
図4は、サーバーおよび/またはメインフレームとして構成できるコンピュータの簡略化された機能ブロック図である。
【
図5】
図5は、パーソナルコンピュータ、他のワークステーションまたはターミナルデバイスの簡略化された機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
下記の詳細な説明では、数多くの具体的な詳細が、関連する教示の十分な理解を提供するために例として記述される。しかしながら、本教示がこのような詳細がなくとも実行できることは当業者には明らかであろう。別の例では、良く知られた方法、手順、構成要素、および/または回路は、本教示の態様を不必要に不明瞭にすることを避けるために、詳細なしに比較的高次レベルで説明している。
【0009】
メインフレーム環境の一例では、一つのジョブは、プロセッサに特定の機能を実行するよう指示する複数のプログラムの集合、または複数のジョブステップである。一つのジョブがジョブ制御言語(JCL)ステートメントのシーケンスとして表される場合、ジョブステップのそれぞれは、プログラムを参照する実行ステートメントによって定義されると共に、処理されるデータセットを表すDD「データ定義」ステートメントによってサポートされる。一つのジョブが、一もしくは複数のプログラム、または一もしくは複数のジョブステップを含むとき、単一のジョブステップは、一つの手順、プログラム、ならびに/または一もしくは複数のステップ、機能、および/もしくは各々がある形態の処理を実行する他の要素を含む他の処理を表してもよい。したがって、一つのジョブステップは、一つのジョブ中の単一のエントリであるが、処理の単一のステップを実行することだけに限定されない。また、一つのジョブは、プロセッサによってJCLの集合が一括で処理されるために、バッチジョブと称されることがある。このメインフレーム環境において、ジョブは継続的に処理される。これらのジョブは、それらの処理の一部としてデータセット(例えば、ファイル)を定期的に参照する。そのため、所与の時点において、いくつかのジョブはいくつかのデータセットをオープンさせると共に、それらのオープンされたデータセットに関するデータを処理することがある。さらに、データセットには一つ以上のジョブがアクセスできるが、通常は同時に書き込むことはできない。個別のジョブのそれぞれは、所与の時点において、一または複数のデータセットのいずれかがオープンしたかを知ることができるが、メインフレーム環境および/またはメインフレーム環境を管理するアプリケーションは、その時点にどのデータセットがオープンされたか、および/またはどのジョブがどのデータセットを処理するかを知ることができない。したがって、メインフレーム環境またはメインフレーム環境内の様々なジョブによる処理を中断する災害または何かしらのイベントが発生したときに、メインフレーム環境の処理機能の修復に直面している一または複数の個体、グループおよび/または組織は、一または複数のデータセットのいずれかがその災害または他のイベントによって影響されたかを知ることができない。特定のメインフレームアプリケーションは、複数のジョブおよび/または複数のジョブステップのそれぞれの開始時および終了時、ならびに複数のデータセットのオープン時およびクローズ時に関する詳細な情報をすぐには利用できないので、利用する様々な複製ストレージシステム内部および複製ストレージシステム間の不一致を見つけ出すことは容易ではない。
【0010】
したがって、タイムライン上の特定のデータのアクティビティおよびロケーションを追跡するシステム(例えば、DATASET.ONEが日付1においてボリューム1内に生成され、それから日付2においてボリューム1から削除されたなど)を有することは有効であろう。これを達成する一つの例は、プロセッサと、前記プロセッサによってアクセス可能な複数の記憶装置と、前記プロセッサによって実行されたときに、SMFデータとしてデータファイルの生成、削除および修正をカタログ化するデータを抽出して格納するようシステムを構成するシステム管理機能(SMF)プログラムと、仮想カタログプログラムとを含んでいるシステムである。前記仮想カタログプログラムは、前記プロセッサによって実行されたときに、タイムライン上の前記SMFデータのポーションであってユーザーの特定のデータファイルのアクティビティに対応するポーションをインターセプトし、前記タイムライン上のSMFデータの前記選択されたポーションをカタログ化し、かつ、タイムライン上のユーザーの特定のデータファイルの生成、削除および修正を識別している、SMFデータの選択されたポーションであって、ユーザーのリクエストに対応する、SMFデータの前記選択されたポーションを出力する、ようにシステムを構成する。仮想カタログプログラムの重点は、データセットのアクション(例えば、生成、更新、削除、変更など)を追跡することに焦点を当てることと、データセットの名称およびデータセットのタイムスタンプによってインデックスが付けられることである。したがって、仮想カタログプログラムは、データセットによりキー化され、リクエストされたデータセットの時間軸表示およびそれらの利用方法を提示する。
【0011】
以後の実施例によれば、一または複数のデータセットのいずれかが現在オープンされているか、および一または複数のジョブのいずれかが現在どの一または複数のデータセットを処理しているかを見つけ出す能力が向上する。一つの例では、システムレコードはどのジョブが現在どのデータセットを処理しているかを見つけ出すために利用される。例えば、一つのジョブの起動時または終了時毎に、システム管理機能(SMF)レコードが生成される。SMFレコードはまた、例えば一つのジョブ内の一つのジョブステップが終了するたびに生成される。さらに、例えば、仮想記憶アクセス方式(VSAM)データセットがカタログ化される、もしくは削除されるたびに、または非VSAMデータセットがカタログ化される、もしくは削除されるたびに、SMFレコードが生成される。
【0012】
特定のSMFデータは、仮想カタログプログラムによってインターセプトされ、そして仮想カタログに格納される。一実施形態によるSMFデータのこのインターセプションおよび格納は、本明細書では「3D仮想カタログ(3D Virtual Katalog)(登録商標)」として称される。メインフレーム環境内の災害または他の中断処理のイベントにおいて、SMFデータのセット(例えば、ある環境下での異なるシステムからのSMFデータのセット)の全体を通して探し出して解析するのではなく、3D仮想カタログ内のデータは、該当するデータの格納履歴を見つけ出すためにレビューされる。この方法では、メインフレーム環境での処理を修復するための適切なアクションが適切なロケーションから実行されるように、ジョブおよび/またはデータセットを配置することができる。
【0013】
図1で示されるように、「zプラットフォーム」としても知られるIBMメインフレームは、DASD104およびテープ106への読み出しおよび書き込みをするジョブ/タスク100、を実行するz/OSオペレーティングシステム、を実行するCPU/ZOS102を含むと共に、システムに典型的に構成される多数の記憶装置間に存在するデータ、を説明するためにユーザーカタログシステム108を利用する。これらのユーザーカタログは、データ機能プロダクト(DFP)の要素であると共に、オペレーティングシステム(OS)の不可欠な要素である。システムのオペレーションの一部として、ジョブおよびタスクは、システム上のデータの生成、修正、または削除を実行し、また前記カタログは参照一貫性のためカタログ構造にこのアクティビティを記録する。このカタログ自体は、ストレージ環境にデータが存在する場合に、データがすぐ探索されるようにインデックスが付けられたファイルである。ICFは、この機能を説明する略語である。ICFは、統合カタログ機能を表す。すべてのストレージは、データ(例えば、SYS2.DATASET.ONE、SYS3.DATASET.TWO、およびSYS3.DATASET.THREE)が一つのボリューム、テープボリューム106またはディスクボリューム104、これは直接アクセス記憶装置DASDとしても称される、のいずれかに含まれているという概念に基づき機能する。テープ106とDASD104の区別は、DASDストレージはシステムにオンラインであるのに対して、テープデータは通常オフラインで、処理やタスクからリクエストがあった場合にオンラインとなる。一つのDASDボリュームは、データセットとしても知られている数多くのファイルを含むことができる。多数のタスクは、同じDASDボリューム上のデータへ到達するための複数のパスが通常存在するので、同じボリューム上のディスクのデータセットに同時にアクセスできる。他方、テープは、一度に単一のタスクが割り付けられるよう専用化されている。テープデータは、DASDのように一つのボリューム上の複数のデータセットをスタックできる。しかしながら、一度に一つのタスクだけが、一つのテープボリューム上の一つのシングルデータセットにアクセスできる。テープデータは、線形的または逐次的方法で処理される。任意のデータセットのためのプライマリ関連情報は、そのデータセットの名称、データセットが存在する一または複数のボリューム、および、テープデータの場合には線形テープにおけるデータが存在するファイルシーケンスである。DASDのためのカタログエントリおよびテープデータセットの一例は以下に示される。
【0014】
カタログレコードにあるいくつかのキーフィールドは、基本カタログ構造BCSを含む。カタログエントリにある各レコードは、次のフィールドの一部からなる。
データセット名称:これはキーであり、各データセットに対して一つだけレコードが存在する。
デバイスタイプ:データが存在するデバイスタイプ。例えば、DASDデバイス3390。
ボリュームシリアル:各ボリュームは文字または数字を用いた長さ6桁である。
ファイルシーケンス:データセットに関連する位置、特に順次テープ。
ボリュームシーケンス:複数のボリュームに拡張するデータセットのための一つのボリュームに関連する位置。これにより、データが適切な時系列で確実に読み込まれる。
例
【0015】
【0016】
上の例では、4つのデータセット、2つのDASD(ディスク)および2つのテープデータセットが示される。2つのディスクデータセットはDASDデバイス3390上に存在し、またボリュームPRD001上のスペースを占める。3番目と4番目のデータセットはテープデータセットであり単一のボリューム100000に存在する。ファイルシーケンスはテープボリューム上の関連するデータの位置を表す。ディスクボリュームは、データが実際に存在するボリューム、の存在する場所を示す数個のボリューム構造を保持し、これらはボリューム目録、ボリューム目録インデックス、およびVSAMボリュームデータセットになることがある。両方の場合において、前記カタログはデータが存在する一または複数のボリュームを追跡している。ボリュームシーケンスは、特定のデータセットに関連付けられるボリュームの順序を表す。一つのデータセットは、書き込みされているボリュームの限度容量を超えてしまう場合もあり、データセットを含めるためにより多くのボリュームを必要とする。この場合、一連のボリュームが一緒にグループ化され、ボリュームシーケンスはボリュームがアクセスされるべき順番を定義する。
例
【0017】
【0018】
すべてのカタログアクティビティは、SMFデータストレージ110を通じてSMFタスクにより取り込まれる。特に、SMFデータは、カタログアクティビティを追跡するSMFタスク114を通してオペレーティングシステム内に生成される。結果として、カタログタスク112はユーザーカタログ108におけるシステム上のすべてのデータのロケーションを追跡しており、SMFタスク114は、このカタログアクティビティを追跡するSMFストレージ110にSMF監査レコードを書き込む。より具体的には、カタログサービスは、データセットが生成され、修正され(データセットにボリュームを追加する)、または削除されると、カタログアクティビティの監査ログを生成する。
例
【0019】
【0020】
タイムラインスケールに沿ってデータセットが存在する場所の説明責任を有することは、有益である。通常のタスクアクティビティの過程では、データが読み出され、生成され、そして使用済データが削除される。場合によっては、例えば火曜日の16時など、タイムラインに沿って作成されているバックアップからデータを復元する必要がある。従来のユーザーカタログ108構造は、ユーザー端末(図示せず)を通じたユーザーにのみ、データが現在どこにあるのかを見つけ出すことを許可しているので、不十分である。他方で、以下に説明される3D仮想カタログ202はタイムラインに沿ってこのアクティビティを記録する。
【0021】
特に、
図2に示され、IBMメインフレームと共に実施される、VKATタスク204および3D仮想カタログ202は、z/OSシステムのユーザーカタログ108と並列に実行する特有の機能(例えば、プログラム)であると共に、z/OSのユーザーカタログ108が保持する情報と一緒にデータセットアクティビティを記録する容量を提供する。ユーザーカタログ108にて保持される情報と3D仮想カタログ202にて保持される情報とを組み合わせることで、システムは、現在のデータセットのロケーション、ならびにより多くのボリュームを収容するよう削除され、および/または修正されたデータセットのためのロケーションを説明することができる。当該情報は、(ものすごい数の)ボリュームのバックアップが存在するとき、およびユーザーが特定の時点でいつどこにデータが存在したかを知りたいときに有益である。
【0022】
カタログ環境はz/OS環境にあるすべてのデータを説明するための複数のユーザーカタログ108を含む一方で、3D仮想カタログ202は、システムの起動時点からデータが変化するため、データを追跡する。オペレーションにおいて、CPU102によって実行される3D仮想カタログタスクであるVKATタスクは、ユーザーカタログアクティビティに関連するSMFデータをインターセプトして、3D仮想カタログに投入する/3D仮想カタログを保持する。3D仮想カタログ202内のキーフィールドは、データセット名称とこのデータセットの各アクティビティの時刻を詳述するアクティビティタイムスタンプとを含む。3D仮想カタログタスクは、アンカー制御ブロックを保持することができ、また、システムが適切かつ効率的に管理された状態を保つため、古いレコードを削除することができる。結果として、3D仮想カタログ202は、z/OSカタログ108領域自体となる領域の断片を占有する。3D仮想カタログ202は、データセット自体の名称と、監視対象のデータセットのアクティビティのタイムスタンプで構成されるキーとを持つ、キー化されインデックスが付けられたデータ構造である。監視対象のデータセットは、すべてのデータセットのセグメント、またはシステムのユーザー要求に応じるすべてのデータセットに対するセットになることができる。監視処理は、SMF110からカタログアクティビティレコードをスキャンし、また3D仮想カタログ202自体におけるアクティビティを記録することもある。ユーザー端末(図示せず)を通じてユーザーは、一つのデータセットまたは複数のデータセットに関連付けられるレコードをウォークスルーして、システム開始時から任意の特定の時点において、このデータがいつどこに存在したかを見つけ出せるであろう。このコレクションは、システムがSMFアクティビティレコードを読み込んでいる限り、または前記ユーザーがデータセットアクティビティを説明したいところにまで遡って、継続する。
【0023】
3D仮想カタログ構造のプライマリフィールドは次のフィールドの一部を含む。
データセット名称:これはキーであり、各データセットに対して一つだけレコードが存在する。
アクティビティタイムスタンプ:カタログアクティビティが発生した日付および時刻。
イベント:取り込まれたイベントであって、監視対象のデータセットを変更したイベント。例えば:
生成する/カタログ化される
削除する/アンカタログ化される
改称する
追加されたボリューム
デバイスタイプ:データが存在するデバイスタイプ。例えば、DASDデバイス3390。
ボリュームシリアル:各ボリュームは文字または数字を用いた長さ6桁である。
ファイルシーケンス:データセットに関連する位置、特に順次テープ。
ボリュームシーケンス:複数のボリュームに拡張するデータセットのための一つのボリュームに関連する位置。これにより、データが適切な時系列で確実に読み込まれる。
一般に、データセット名称およびアクティビティタイムスタンプは、3D仮想カタログ202における各レコード用の固有のキーを生成するために利用されるフィールドである。
【0024】
仮想3Dカタログにて監視対象のデータセットに関連するレコードを保持することに加えて、システムは、システムが記録しているタイムスパンを定義するアンカー制御ブロックレコードを保持する。保持パラメータは、どこまで遡ってシステムが仮想3Dカタログ情報を保持すべきかを定義する。周期的に、システムは保持期限を過ぎた古いレコードを削除するようメンテナンスを実行する。例えば、7日間保持でシステムが構成されている場合、メンテナンス段階では、保持閾値を超えたレコードを削除して、現在の調整された時間値を反映するようアンカー制御ブロックを適合させることができる。
【0025】
ユーザーカタログ108との比較での、3D仮想カタログ202に格納された情報の種類の一例は、
図3に示される。ユーザーカタログ108自体が、データに関する限定的な情報のみを提供することは周知である。しかしながら、
図3に示される3D仮想カタログインターフェースディスプレイ302は、監視対象のデータセット用の完全な状況を提供するために、ユーザーカタログ108(円で囲まれていない情報)および3D仮想カタログ202(円で囲まれた情報)から情報を取り出す。これは、SYS2.DATASET.ONEがいつどこ(例えば、どのボリューム)で生成され削除されたかについての情報、SYS3.DATASET.TWOがいつ改称されたかについての情報、およびSYS3.DATASET.THREEがいつどこ(例えば、どのボリューム)で拡張されたかについての情報、を表示することを含む。説明の目的のため、オペレーションにおける3D仮想カタログ202の3つの具体例は以下に示される。
【0026】
例1
1. SYS3.DATASET.SIXは、システム上の4月1日と4月2日の間の一日間存在した。
誰かが、ボリュームバックアップが発生した時に、そのデータセットのコピーを修復したいとする。
ユーザーカタログ:このデータセットに関するレコードを含んでいない。
3D仮想カタログ:以下を含む。
【0027】
【0028】
3D仮想カタログ202に含まれる情報から、ユーザーは、4月1日9時から4月2日23時まで、2つのボリュームPROD01およびPROD02上に当該データセットが存在したことを知る。
【0029】
例2
1. 一つの古いデータセットであるTEST.OLD.DSNが、4月15日にユーザーカタログから削除された。
ユーザーカタログ:このデータセットに関するレコードを含んでいない。
3D仮想カタログ:以下を含む。
【0030】
【0031】
3D仮想カタログ202から、ユーザーは4月15日午前7時21分までTEST21上に当該データセットが存在したことを把握することができる。
【0032】
例3
1. 存在している古いデータセットTEST.OLD.DATASET.TWOを調べる
ユーザーカタログ:
【0033】
【0034】
3D仮想カタログ:以下を含む:
【0035】
【0036】
現状のz/OSユーザーカタログ108は、2つのボリュームDEV201/DEV202にデータセットが割り付けられていることを示し、3D仮想カタログ202は、データセットがもともと単一のボリュームデータセットであり、3月9日午前9時に2つのボリュームに増大したことを示す容量を追加する。3D仮想カタログ202は、そうしなければユーザーが知ることがなかったであろう容量を追加する。
【0037】
ツールのコレクションは、3D仮想カタログ202から情報をリストするために提供される。これらのプログラムは、例えば次のような標準インターフェースと相互作用するよう設計される。
カタログ検索インターフェース
IDCAMSリスト機能
カタログロケートサービス
【0038】
標準インターフェースを通じて前記カタログ自体から基本情報を提供したあと、3D仮想カタログ202からのSMFコレクションを通じて取り込まれたフィールドを包含する、より時系列化された詳細が提供されるだろう。このデータは、現在時間からアンカー制御ブロックにおいて記録された時の時間の範囲にまで戻って及ぶ。3D仮想カタログ202は、データセットのライフサイクルを通して、特定の時点にどのボリュームにデータセットが存在するかを特定することを含む利益を提供する。
【0039】
図4および5は、コンピュータハードウェアプラットフォームの機能ブロック図を提供する。
図4は、テープシステム402、DASDs404、ユーザーインプット/アウトプット406、通信ポート408およびCPUs、メモリ、オペレーティングシステム、アプリケーション、バッチジョブ、SMFなどを含むシステムプロセッサ410を含むがこれらに限定されない、典型的なサーバーおよび/またはメインフレームを実現するのに利用される、ネットワークまたはホストコンピュータプラットフォームを示す。
図5は、パーソナルコンピュータまたは他のタイプのワークステーションもしくは端末装置を実現するのに利用されるようなユーザインタフェース要素を有するコンピュータを表すが、
図5のコンピュータは、適切にプログラムされた場合にはサーバーとしても動作可能である。この例では、
図5のコンピュータは、モニター500、キーボード502、マウス504、通信ポート506、データベース508、ユーザーI/O510、RAM512、ROM514、CPU516などを含む。
図4および5で示される機器の構造および一般的な動作は、高次レベルの図から自明であると考えられる。
【0040】
例えば、メインフレームがパケットデータ通信用のデータ通信インターフェースおよびインプット/アウトプット(I/O)コントローラーを有することは知られている。インプット/アウトプットコントローラーは様々なI/O要素およびストレージ機能と交信する。ストレージ機能は、一もしくは複数の直接アクセス記憶装置(DASD)および/または一もしくは複数のテープシステムを含む。かかるストレージ機能は、データ、バッチ処理を管理するためのジョブ、およびアプリケーションのためのストレージを提供する。メインフレームは、通信ポート、I/Oコントローラー、および一つ以上のシステムプロセッサ間の通信チャネルを提供する内部通信バスを含む。各システムプロセッサは、一または複数の中央演算処理装置(CPUs)、各CPUに対応するローカルメモリ、および任意のCPUで利用可能な共有メモリを含む。システムプロセッサによって実行されるオペレーティングシステム(OS)は、適切な処理を実行するよう現在実行中の様々なジョブおよびアプリケーションを管理する。OSはまた、システム管理機能(SMF)、メインフレームのオペレーションを管理するためのオープン出口ポイント、様々なジョブおよび現在実行中のアプリケーションを提供する。かかるメインフレームのハードウェア要素、オペレーティングシステム、ジョブおよびアプリケーションは、従来と同じものである。もちろん、メインフレーム機能は、処理負荷を分散させるためにいくつかの同様のプラットフォーム上で分散されて実現されてもよく、および/または処理用の余剰を提供するために一もしくは複数の同様のプラットフォームを超えて複製されてもよい。そのようなものとして、
図4は複製環境も示している。複製環境の詳細は図示されていないが、かかる複製環境は、典型的には
図4のプライマリメインフレームとの関係においてすでに説明されているのと同様の要素を含んでいる。
【0041】
PCのようなコンピュータタイプのユーザー端末装置も同様に、データ通信インターフェースCPU、メインメモリ、ならびにユーザーデータおよび様々な実行可能なプログラムを格納するための一または複数の大容量記憶装置を含むことが知られている。ユーザー端末装置の様々なタイプはまた、様々なユーザーインプット要素およびユーザーアウトプット要素を含む。例えば一つのコンピュータは、キーボードと、マウス、トラックボールまたはタッチパッドのようなカーソル制御/選択装置と、表示出力とを含む。ユーザー端末装置にかかるハードウェア要素、オペレーティングシステムおよびプログラム言語も、従来と同じものである。
【0042】
したがって、上記のようにメインフレームコンピューティング環境が開始して終了する間でのジョブ実行中の各ステップタイムを記録するための方法の態様は、プログラムで具体化される。当該技術のプログラムの特徴は、典型的には、あるタイプのマシーン可読媒体に担持又は実現される実行可能なコードおよび/または関連するデータの形式により「製品」または「製造物」とみなされてもよい。「ストレージ」タイプの媒体は、ソフトウェアプログラミングのために任意の時点で非一時的ストレージを提供する各種半導体メモリ、テープドライブ、ディスクドライブなど、コンピュータ、プロセッサ、関連するモジュールなどのメモリの何れかまたはすべてを含む。ソフトウェアのすべてまたは一部は、グローバルインフォメーションネットワーク(例えば、インターネット(the Internet)(登録商標))または他の各種通信ネットワークを介し通信されてもよい。このような通信は、例えば、管理サーバーまたはホストコンピュータから様々なジョブを実行するメインフレームプラットフォームへなど、一つのコンピュータまたはプロセッサから他のものにソフトウェアの搭載を可能にするものであってもよい。したがって、ソフトウェア要素を搬送する他のタイプの媒体は、有線および地上の光ネットワークならびに各種無線リンクを介し、ローカル装置間の物理インターフェースにおいて使用される光波、電波および電磁波を含む。ここで用いられるコンピュータまたはマシーン「可読媒体」などの用語は、非一時的、有形な「ストレージ」媒体に限定されていない限り、実行のためプロセッサに命令を提供するのに利用されるいかなる媒体をも表す。
【0043】
不揮発性記憶媒体は、例えば、エンタープライズアプリケーション用のデータセットおよびプログラムを保持するのに利用されるなど、任意の一または複数のコンピュータ内の記憶装置などのような光または磁気ディスクを含む。揮発性記憶媒体は、このようなコンピュータプラットフォームのメインメモリなどのダイナミックメモリを含む。したがって、コンピュータ可読媒体の共通形態としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、他の任意の磁気媒体、CD-ROM、DVDまたはDVD-ROM、他の任意の光媒体、パンチカード紙テープ、ホールパターンを含む他の任意の物理記憶媒体、RAM、PROMやEPROM、フラッシュEPROM、他の任意のメモリチップまたはカートリッジ、あるいはコンピュータがプログラムコードおよび/またはデータを読み出すことができる他の任意の媒体を含む。これらの形のコンピュータ可読媒体の多くは、一または複数の命令における一または複数のシーケンスをプロセッサの実行用に搬送することに関与することができる。
【0044】
ここに使用される用語および表現は、特定の意味がここに述べられた場合を除き、それらの対応するそれぞれの調査および研究の分野に関してそのような用語および表現に与えられるような通常の意味を有する、ということが理解されるであろう。第1および第2などといった関係語は、ある実体または行為の間の実際の関係または順序を必ずしも要求または暗示することなく、そのような実体または行為を別のものから区別するためにのみ使用されてもよい。「有する(comprises)」、「有し(comprising)」、「含む(includes)」、「含んでいる(including)」という用語、およびそれのその他の変形例は、要素のリストを含む処理、方法、品目または装置がそれらの要素だけを含めるのではなく、明確にリストアップされていない、あるいは上記処理、方法、品目または装置に内在するその他の要素を含みうるように、非排他的な包含をカバーするよう意図されている。「一つの(a)」、「一つの(an)」の後に続く要素は、さらなる制約がなければ、固有要素からなる処理、方法、品目または装置における追加の固有要素の存在を排除しない。
【0045】
特に明記しない限り、特許請求項で列挙するものを含んでいるこの明細書、で述べられる任意およびすべての測定値、値、評定、位置、大きさ、サイズ、および他の仕様は、厳密なものではなく、近似のものである。それらは、それらが関連する機能と、およびそれらが属する技術において慣習的であることと一致する適度な範囲を有するよう意図される。
【0046】
上記は、最良のモードおよび/または他の実施例であると考えられるものを述べたが、そこで、種々の変更を行ってもよいこと、本明細書で開示された主題が、種々の形態および実施例で実施されてもよいこと、それらが多くの用途(その中の一部のみが本明細書で述べられる)で適用されてもよいことが理解される。添付特許請求項によって、本概念の真の範囲内に入る、任意およびすべての変更および変形を請求することが意図される。
【外国語明細書】