(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022165007
(43)【公開日】2022-10-31
(54)【発明の名称】給油取扱所の機器異常を監視する表計算ソフトウェア
(51)【国際特許分類】
B67D 7/32 20100101AFI20221024BHJP
B67D 7/08 20100101ALI20221024BHJP
G01M 3/26 20060101ALI20221024BHJP
【FI】
B67D7/32 Z
B67D7/08 A
G01M3/26 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021070159
(22)【出願日】2021-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】720004588
【氏名又は名称】上村 直久
(72)【発明者】
【氏名】上村 直久
【テーマコード(参考)】
2G067
3E083
【Fターム(参考)】
2G067AA04
2G067BB25
2G067CC03
2G067DD07
2G067EE09
3E083AC02
3E083AD27
3E083AE06
3E083AJ10
3E083AK10
(57)【要約】
【課題】
給油取扱所における外部漏洩を覚知する管理方法として、「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」がある。しかしながら、当該表の数値に内在する様々な変動要因が異常の判定を困難にしているため、低コストで簡易な異常判定支援ツールの提供が望まれる。
【解決手段】
「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」を作成すると同時に、同表の数値変動の由来を考察可能な表計算ソフトウェアを提供する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給油取扱所の給油装置から電気通信機器により送信された給油量の積算量データと、
タンクローリー車から荷下ろしされた補給量データと、
演算処理された計算在庫データと、
を記憶し、売上管理をするためのPOS端末と、
地下タンク内の液位を計測する液面計の指示値から読み取ったデータと、
給油装置にある体積流量計の指示値から読み取った給油量の積算データを、
POS端末とは独立したパーソナルコンピューターに入力し、演算処理を施すための表計算ソフトウェアでつくられた管理システム
【請求項2】
前記の表計算ソフトウェアが、入力された液位データおよび体積流量計の積算データについて、現場計器とPOS集信値との差分を求めて表示することを特徴とする請求項1の管理システム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
給油取扱所における外部漏洩および内部漏洩等の機器異常を監視する表計算ソフトウェアに関する。
【背景技術】
【0002】
日本国内のガソリン需要の減少は年率2パーセントと言われているが、資源エネルギー庁が公表している、令和元年度末の全国にある給油所数は、2万8千637か所であることを鑑みれば、依然、相当数の給油取扱所が営業を継続すると考えられる。
【0003】
一方、給油取扱所には、法規制に基づく設備点検義務が課せられている。特に、平成15年総務省令第143号附則第3項第2号の規定に基づく届け出を行った事業者は、「地下貯蔵タンク等及び移動貯蔵タンクの漏れの点検に係る運用上の指針について(消防危第33号、平成16年3月18日)」の別添2「漏れ覚知に係る実施要領」による漏洩管理を求められている。
【0004】
当該管理の具体的な方法は、石油連盟・SS施設安全点検記録帳にある「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」の運用であり、もっとも安価でシンプルな手段は、石油連盟から販売されている冊子を購入し直接に手書きする方法である。
【0005】
当該冊子は一ヵ月単位で締められる帳簿形式のため、長期間の傾向となれば、帳簿をめくりながら、数値の傾向を頭の中で想像せざるを得ない。
【0006】
そこで、パーソナルコンピューターを用いて、内蔵された表計算ソフトウェアに同じ様式を自ら作成して入力し、記録する方法もある。この方法によれば、あらかじめ管理に必要な計算式を組み込み、評価対象とする計算結果を自動的に算出し、その結果をグラフにして経時変化を表示することも容易になるため、業務効率の向上も期待できる。
【0007】
「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」の具体的な入力項目は、計算対象とする時間枠における、開始時の在庫量(A)、タンクローリーからの受入量(B)、計量器からの販売数量(C)、終了時の在庫量(E)である。
【0008】
より具体的には、AおよびEは地下タンクの液面計の読み取り値を、Bはタンクローリー車から荷下ろしされた補給量を入力する。Cは給油機の流量計の積算計量値の差分を算出して入力する。AとCまたはEとCの読み取り中に給油がなされた場合は、同一時刻の計量器の流量計の積算計量値に揃えるため、その給油量を戻す補正を施す。
【0009】
AおよびEを計測するタイミングは、荷下ろし数量と出荷数量の収支を計算することから、荷下ろしの始まる始業時刻および終了する終業時刻でデータを収集するのが基本であるが、事業者が営業形態や管理者の出勤形態を考慮して設定することも可能である。24時間営業の場合は、始業時刻および終業時刻がないので、予め給油車両の少ない時刻を設定すればよい。
【0010】
これらの入力値から、計算在庫量(D=A+B-C)、当日の増減量(F=E―D)、流量計からの販売量累計(G=前日G+C)、増減量の累計(H=前日のH+F)を算出する。
【0011】
漏洩管理の評価対象となる数値はHである。すなわち、始業時の在庫量からの計算在庫量と終業時の在庫量との差分を求めて、その変動幅を評価するものである。この評価基準は自主設定とされ、その参考値情報として、米国環境保護庁(EPA)の計算式が提供されている。計算式は、「(取扱い数量の)1%+130ガロン(約500リットル)」である。
【0012】
以上の工程を、「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」の各入力項目の該当する計測ポイントに計量センサーを設置し、電気通信回線を介して計測データを一元的に収集し、演算処理する管理システムが提案されている。また、「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」にはない気化分の回収量も計測し、補正を施して在庫量の精度を高めるシステムも提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2011-149830
【特許文献2】特開2013-43654
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」の運用には、給油取扱所の運営に必要最小限の機器以外に特別な機器を必要としないものの、それぞれの計測値には、計量器(液面計、流量計)の本来的な誤差、燃料油の荷下ろし及び出荷に伴う油面の波立ち、温度(密度)変化による自然発生的欠減、長年の結露の蓄積に伴う液面の底上げ、タンクローリーの荷下ろしにおけるハッチ内部およびホース内部壁面への残油、などの制御し難い変動要因が内在している。それもあって、評価基準は自主設定とされていることから、「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」の判定には知識と経験が要求される。
【0015】
より具体的には、例えば、Hが履歴よりも大きくなった場合、漏洩の可能性が高まることになるが、タンクの外側に漏れ出た油を確認する検査管検査による外部漏洩が確認されなければ、単なる器差の影響であったとして判定することになるであろうし、前述の誤差要因を考慮すれば、もうしばらく傾向監視を続ける、といった判断が想定される。つまり、最終的にはコストを投じて機器全体を開放点検し、異常のないことが確認されるまでは、危険物保安監督者は不安を引きずることになる。
【0016】
平成26年、液面計の誤表示に気づかないままに地下貯蔵タンクの内容積を超えて灯油が注入され続けため、通気管から灯油が溢れ出たという某給油取扱所の事故が報告されている。事故原因のポイントは、「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」の管理の不備ではなく、当該表のデータとなる液面計の誤表示に気づくか気づかないかであった。
【0017】
「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」の場合、液面計に故障があっても、計量器やタンクローリー車からの荷下ろし量に起因する変動の可能性も内在するため、即座に原因を特定することが難しい。
【0018】
先行技術文献のように、電気通信機器を介して地下タンク内の液位を計測する液面計と給油機の流量計の各計測値をすべて自動化し一元管理するシステムも提案されているが、関係する計測機器すべてを電気通信機能を有する設備とする投資が必要である。また、自動化には、各機器の健全性が前提にあり、それを担保するためのコストが増加する。さらにはデータ取り扱い上のヒューマンエラーを排除できる一方で、各機器固有の誤差が累積することを覚悟する必要がある。
【0019】
給油取扱所は、設置から三十年以上を経過するものもあり、また石油燃料の需要も縮小傾向にある中で、エネルギーの安定供給に貢献しているにもかかわらず、中小規模の事業者には厳しい規制と経営が圧し掛かっている。それゆえ、より一層の経済合理的な管理ツールの提案が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明は、新たな管理システムの導入を必要とせず、設置許可を受けた給油取扱所の必要最小限の設備で、機器の不具合診断も兼ねた「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」の判定を支援するツールを提供するものである。
【0021】
必要最小限の管理設備とは、売上管理を行うための給油量の積算値を管理するPOS(販売時点情報管理システム)中央端末と給油機(主に液体ポンプと逆止弁と流量計)と流量計の積算値をPOSに送信する電気通信機器、地下タンクの液面計、地下タンクの漏洩検査管である。
【0022】
「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」は、液面計の示す在庫量と燃料油の荷下ろしおよび出荷に伴う計算在庫量との差分の程度を評価する仕組みであることから、外部漏洩の早期発見に主眼が置かれており、その乖離が大きいと外部漏洩の発生を疑う。
【0023】
外部漏洩の疑いがある場合、施設の使用を停止して地下貯蔵タンクや地下配管の漏洩の有無を総点検すれば確実な判断に至る。しかし、判定に迷う程度の数値段階で、施設の使用を停止し、場合によっては地盤を斫る工事に踏み切った場合、異常が確認されなければ膨大な損失を招くことになる。そのため、事業者にとっては、高額なコストを伴わずに、より確度の高い情報を提供できるツールがあれば、判定の迷いとコストが軽減される。
【0024】
そこで、「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」を作成する過程で、用いるデータから現場各機器の変化を把握する同時分析処理を試行錯誤する中、新たな機器コストの追加をすることなく、同表の評価を支援する情報が得られる可能性に気づき、本発明に至った。
【0025】
意図する手段は、パーソナルコンピューターの汎用表計算ソフトウェアを用いることで実現可能である。
【0026】
具体的には、意図する処理をプログラムした表計算ソフトウェアを起動し、「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」を作成するデータの入力を行う。データ入力は、例えば、表1のワークシートになされ、その場で入力データの差分が算出される
【0027】
燃料油の取り扱い機器に何らかの異常がなければ、計測された数量データは人為的な操作が介在しない限り、在庫数量を示す地下タンクの液面計の指示値とPOS中央端末の表示する計算在庫値との間には、差分はあっても一定の変動幅の中で保たれるべきである。したがって、この同一の液位に値する機器毎のデータの差分の傾向を監視することにより、日々の傾向から逸脱していることがあれば、データの誤入力か機器の異常の可能性が高まったと判断することができる。
【0028】
ただし、在庫を示す液面計の比較対象となるPOS計算在庫値は、流量計の積算計量値を電気通信機器により集信した数値であるため、当該集信過程には異常のないことが前提にある。この当該POS計算在庫値の信頼性を担保する方法としては、流量計の積算計量値の読み取り値よPOSが集信した値とを比較すればよい。
【0029】
以上の方法により得られるメリットは、次のとおりである。
(B1)大きな投資を要しない。
(B2)計測器の指示値の読み取りとパーソナルコンピューターへの入力におけるヒューマンエラーに気づく。
(B3)機器の不具合の疑いに気づく
(B4)内部漏洩の疑いに気づく
【発明の効果】
【0030】
日常点検データの差分に注目し、変動要因を包含した個々の計器間の差分の傾向を捉えることで、低コストで健全性の診断も兼ねた機器の状態監視が可能となり、異常の判定を支援する方法として役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】
図1は給油取扱所の設備構成(懸垂式給油機)を示した説明図である。
【
図2】
図2は給油取扱所の出荷および在庫のデータを処理する表計算の機能を示すブロック図である。
【
図3】
図3は監視することの効果を説明するための一例を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
代表例として
図1のような必要最小限の機器構成の給油取扱所において、 例えば、出勤後の午前8時30分頃および退勤前の16時30分頃に、代表例として表1の様式の記録紙を使用し、POS中央端末に集信された現場流量計の積算計量値の表示値を記録する。
【0033】
次に、給油機の計量器の流量計の積算計量値と地下タンクの液面計の表示値を読み取り、前述の表1の様式に記録する。
【0034】
本発明の機能を組み入れた表計算ソフトウェアを立ち上げ、表1様式に書き込んだ読み取り値を当該表計算ソフトウェアの表1様式のワークシートに入力する。該当箇所に数値を入力し終えると、その時点で計量器の値とPOS集信値の差分、液面計の指示値と計算在庫値の差分が表示される。
【0035】
まずは、この差分を過去値と比較することが、誤入力の確認となる。前回までの数値と大きなずれがなければ、誤入力はないと判断できる。
【0036】
【0037】
なお、給油者がいる場合は、給油量を記録し、表計算ソフトウェアに数値を入力する際、POS計算在庫を記録した時刻と同一の時刻に揃えるために補正を施す。
【0038】
漏洩検査管検査を実施した日は、その点検結果を入力する。
【0039】
入力されたデータは、内蔵されたプログラムにより、表2の「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」が自動表示される。同表の累計増減率(H)の右側の列に、前述の参照値となる米国環境保護庁(EPA)の計算式を組みこんでおく。
【0040】
【0041】
ひとつのタンクに2以上の給油機が接続されている場合には、入力された給油機毎のデータは、帰属するタンクに合算し、タンク毎の「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」を作成する。
【0042】
また、内蔵されたプログラムにより、差分が自動編集され、表3のような新たな表が表示される。
【0043】
【0044】
次に、差分の傾向を考察する。一例として、Bタンクのタンク在庫差(液面計値ーPOS計算在庫)が増加傾向にある状況を仮定する。つまり、5番給油機系統に何らかの異常が起きている場合を仮定する。
【0045】
ここで、5番給油機の使用を停止させると、タンク在庫差(液面計値―POS計算在庫値)の乖離が停止する状況が起こる。(
図3参照)
【0046】
このタンク在庫差(液面計値―POS計算在庫値)の乖離が増加する原因を考察すると、以下の5項目が考えられる。
(1-1)液面計の不良(下降に障害)
(2-1)POSの不良(計算在庫を過少計算)
(3-1)POSへのタンクローリーからの受入数量の入力ミス
(4-1)地下タンクの漏洩
(5-1)亀裂または開口もしくは逆止弁不具合による逆流
【0047】
前記の推定原因を確認するには、次のような方法が考えられる。
(1-2)タンクローリーから荷下ろしする際、液面計が荷下ろし量相応に作動しているか確認する。
(2-2)計量器(定検により精度担保)とPOS値の差分の傾向を確認する。また、試験通油を行い、計量器のメーターが所定量を計数していることを確認する。
(3-2)遡って「タンクローリー受入納品書」「POS仕入入力伝票」「在庫管理表」を照合し、POSへの仕入値誤入力の有無を確認する。
(4-2)前回の微加圧試験の報告書を確認する。過去の漏洩検査管検査の結果を確認し、追加で漏洩検査管検査を行う。なお、外部漏洩があれば、地下水が混入しない以上、液面計値は低下する。相対的に液面計値が高い場合は、タンクへの逆流(内部漏洩)を疑う。
(5-2)給油機を復帰させることで乖離の挙動が復活するのであれば、逆止弁の健全性を疑う。
【0048】
外部漏洩がなければ内部漏洩を念頭に置くことになる。内部漏洩は、地下貯蔵タンクからの外部漏洩ではないため、在庫漏洩点検表の記録からその可能性に気づくことは、ほぼ不可能である。
【0049】
しかし、差分に着目した分析を行えば、異常の原因がPOS計装部分にあるのか、計量器やポンプまわりにあるのか、液面計にあるのか、などの絞り込みを支援する情報を得ることが可能となる。
【0050】
もし給油機まわりに漏洩箇所が存在すれば、当該箇所から空気が侵入して空気溜まりが生成し、圧力ヘッド差も相まって、さらにキャノピー天井配管の滞油をポンプ側へ押し流す可能性も想定されるため、この仮説は理論的に成立し、次の措置に踏み切る妥当性を高める。
【0051】
このように、「液面計値」と「POS計算在庫」の乖離の記録だけを見ても、差分のデータは、機器異常の監視に有効な手段となる可能性を秘めており、「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」の外部漏洩監視に加える意義がある。
【0052】
また、通信関係にある機器の表示するデータを長期間記録し、その挙動傾向を把握し、トレンドを閲覧できるようにすることは、各機器の癖を把握できることから意味がある。長期間の傾向が一目瞭然となれば、複数の関係者の情報共有も容易になる。
【0053】
なお、記録の必要な事務的情報(年月日、点検実施者等)については、必要情報が記録されればよく、様式として特にこだわる必要はない。また、給油取扱所の給油方式は
図1のような懸垂式に限定する必要はなく、給油口の数、タンクの数が増えても同じである。
【0054】
上記の実施形態は、勤務時間帯における記録形態であるが、前述のとおり、出勤後の1回のみの記録とすることも可能である。その場合、当該システムは月単位でワークシートを仕切るため、当日の終業時の実在庫数量(E)は、翌日の始業前の実在庫数量(A)の値となる構成上、終業時の実在庫数量(E)の月末値は翌月の始業前の実在庫数量(A)の値を入力する。
【産業上の利用可能性】
【0055】
「地下タンク在庫と漏洩検査管点検表」の運用において、直ちに漏洩が起きていると明確には判定しがたい状況において、本発明は、低コストで簡易的な機器異常の判定を支援するツールの提供を実現するものである。
【0056】
1 危険物施設管理システム
2 POS中央端末
3 ユーザー端末(パーソナルコンピューター、表計算ソフトウェア)
4 給油機(体積流量計、逆止弁、液体ポンプ、パルス発信機)
5 液面計
6 漏洩検査管
7 給油ノズル
8 地下貯蔵タンク
9 ポンプ室
10 事務所
11 電気通信機器