(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022165026
(43)【公開日】2022-10-31
(54)【発明の名称】在庫管理業務支援装置、在庫管理業務支援方法および在庫管理業務支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20120101AFI20221024BHJP
【FI】
G06Q10/08 330
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021070196
(22)【出願日】2021-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】井上 雄貴
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
5L049CC52
(57)【要約】 (修正有)
【課題】倉庫間の移動指示に関する移動指示データを自動で生成することで在庫管理業務を支援する在庫管理業務支援装置、在庫管理業務支援方法及び在庫管理業務支援プログラムを提供する。
【解決手段】在庫管理業務支援装置100は、ワークテーブル106aとセンター別発注条件マスタ106cの間で商品CD及び倉庫CDが同じであるレコード同士を比較し、マスタレコード中の発注点より少ない出荷可能数を有するワークレコードを抽出する在庫不足レコード抽出部102b及びマスタレコード中の適正在庫数以上の出荷可能数を有するワークレコードを抽出する在庫余剰レコード抽出部102dを有する。在庫管理業務支援装置はさらに、在庫不足レコード抽出部102b及び在庫余剰レコード抽出部102dが夫々抽出したワークレコードが有する倉庫CDで特定される倉庫間の移動指示に関する移動指示データを生成する倉庫間移動指示生成部102eを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部および記憶部を備える在庫管理業務支援装置であって、
前記記憶部には、
商品識別データと、倉庫識別データと、出荷可能数と、を有するワークレコードを含むワークテーブルと、
商品識別データと、倉庫識別データと、適正在庫数と、発注点と、を有するマスタレコードを含む発注条件マスタと、
が格納されており、
前記制御部は、
前記ワークテーブルと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を比較して、前記マスタレコード中の前記発注点より少ない前記出荷可能数を有する前記ワークレコードを抽出する在庫不足レコード抽出手段と、
前記ワークテーブルと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を比較して、前記マスタレコード中の前記適正在庫数以上の前記出荷可能数を有する前記ワークレコードを抽出する在庫余剰レコード抽出手段と、
前記在庫余剰レコード抽出手段で抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫から前記在庫不足レコード抽出手段で抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫への移動指示に関する移動指示データを生成する倉庫間移動指示生成手段と、
を備えること、
を特徴とする在庫管理業務支援装置。
【請求項2】
前記記憶部には、倉庫間のリードタイムを含むリードタイムマスタが更に格納されており、
前記倉庫間移動指示生成手段は、前記リードタイムマスタを参照して、前記リードタイムがより短くなる前記倉庫間の移動指示に関する前記移動指示データを優先して生成すること、
を特徴とする請求項1に記載の在庫管理業務支援装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記倉庫間移動指示生成手段での処理に続けて、発注先に対して発注を行うための発注予定データを生成する発注予定生成手段
を更に備えること、
を特徴とする請求項1または2に記載の在庫管理業務支援装置。
【請求項4】
前記発注条件マスタは、手配先識別データと、手配先と倉庫の間のリードタイムと、を更に含み、
前記発注予定生成手段は、
発注予定日と、前記在庫不足レコード抽出手段で抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データと、前記発注条件マスタ中の前記手配先識別データと、前記発注予定日に前記発注条件マスタ中の前記リードタイムを加算して算出される入荷予定日と、を含む前記発注予定データを生成すること、
を特徴とする請求項3に記載の在庫管理業務支援装置。
【請求項5】
商品が、仕入先から仕入れる仕入品であること、
を特徴とする請求項3または4に記載の在庫管理業務支援装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記倉庫間移動指示生成手段での処理に続けて、物流管理課から前記在庫不足レコード抽出手段で抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫への移動指示に関する移動指示データを生成する物流管理課発移動指示データ生成手段と、
前記物流管理課発移動指示データ生成手段での処理に続けて、自社の工場に製造依頼するための製造依頼データを生成する製造依頼生成手段と、
を更に備えること、
を特徴とする請求項1または2に記載の在庫管理業務支援装置。
【請求項7】
前記リードタイムマスタは、前記物流管理課から前記倉庫へのリードタイムを更に含み、
前記物流管理課発移動指示データ生成手段は、前記リードタイムマスタを参照して、前記リードタイムがより短くなる前記物流管理課から前記倉庫への移動指示に関する前記移動指示データを優先して生成すること、
を特徴とする請求項6に記載の在庫管理業務支援装置。
【請求項8】
商品が、自社工場で製造する製造品であること、
を特徴とする請求項6または7に記載の在庫管理業務支援装置。
【請求項9】
前記記憶部には、商品識別データと倉庫識別データと販売予定数を有する販売予定レコードを含む販売予定データが更に格納されており、
前記発注条件マスタ中の前記マスタレコードは、発注点掛率を更に有し、
前記制御部は、
前記販売予定データと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を特定し、当該特定した販売予定レコード中の前記販売予定数を当該特定したマスタレコード中の前記適正在庫数としてセットし、
当該セットした適正在庫数に前記発注点掛率を掛けることで前記発注点を算出する発注条件マスタ生成手段
を更に備えること、
を特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の在庫管理業務支援装置。
【請求項10】
制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される在庫管理業務支援方法であって、
前記記憶部には、
商品識別データと、倉庫識別データと、出荷可能数と、を有するワークレコードを含むワークテーブルと、
商品識別データと、倉庫識別データと、適正在庫数と、発注点と、を有するマスタレコードを含む発注条件マスタと、
が格納されており、
前記制御部で実行される、
前記ワークテーブルと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を比較して、前記マスタレコード中の前記発注点より少ない前記出荷可能数を有する前記ワークレコードを抽出する在庫不足レコード抽出ステップと、
前記ワークテーブルと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を比較して、前記マスタレコード中の前記適正在庫数以上の前記出荷可能数を有する前記ワークレコードを抽出する在庫余剰レコード抽出ステップと、
前記在庫余剰レコード抽出ステップで抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫から前記在庫不足レコード抽出ステップで抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫への移動指示に関する移動指示データを生成する倉庫間移動指示生成ステップと、
を含むこと、
を特徴とする在庫管理業務支援方法。
【請求項11】
制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための在庫管理業務支援プログラムであって、
前記記憶部には、
商品識別データと、倉庫識別データと、出荷可能数と、を有するワークレコードを含むワークテーブルと、
商品識別データと、倉庫識別データと、適正在庫数と、発注点と、を有するマスタレコードを含む発注条件マスタと、
が格納されており、
前記制御部に実行させるための、
前記ワークテーブルと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を比較して、前記マスタレコード中の前記発注点より少ない前記出荷可能数を有する前記ワークレコードを抽出する在庫不足レコード抽出ステップと、
前記ワークテーブルと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を比較して、前記マスタレコード中の前記適正在庫数以上の前記出荷可能数を有する前記ワークレコードを抽出する在庫余剰レコード抽出ステップと、
前記在庫余剰レコード抽出ステップで抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫から前記在庫不足レコード抽出ステップで抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫への移動指示に関する移動指示データを生成する倉庫間移動指示生成ステップと、
を含むこと、
を特徴とする在庫管理業務支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、在庫管理業務支援装置、在庫管理業務支援方法および在庫管理業務支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「一般に、工場に入荷して保管されている部品は、使用期限までに使用されなかった場合、廃棄処分される。また、複数の工場で使い回しができる共通的な部品であっても、部品を融通し合う有効な仕組が存在しなかった。」と開示されており(特許文献1の0006段落参照)、また、「そこで、開示の形態は、一側面では、使用期限を有する部品を使用期限までに使い切ることのできる手法の提供を目的とする。」と開示されている(特許文献1の0013段落参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載のような在庫管理の分野においては、各拠点における在庫を最適化するためには、倉庫間の移動指示に関する移動指示データの生成が必要である。しかしながら、従来においては、当該移動指示データの生成は、担当者が手動で行っていたため、移動漏れや過剰な移動指示等のミスが生じており、また、業務負荷が大きいという問題もあった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、倉庫間の移動指示に関する移動指示データを自動で生成することにより、在庫管理業務を支援することができる在庫管理業務支援装置、在庫管理業務支援方法および在庫管理業務支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る在庫管理業務支援装置においては、制御部および記憶部を備える在庫管理業務支援装置であって、前記記憶部には、商品識別データと、倉庫識別データと、出荷可能数と、を有するワークレコードを含むワークテーブルと、商品識別データと、倉庫識別データと、適正在庫数と、発注点と、を有するマスタレコードを含む発注条件マスタと、が格納されており、前記制御部は、前記ワークテーブルと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を比較して、前記マスタレコード中の前記発注点より少ない前記出荷可能数を有する前記ワークレコードを抽出する在庫不足レコード抽出手段と、前記ワークテーブルと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を比較して、前記マスタレコード中の前記適正在庫数以上の前記出荷可能数を有する前記ワークレコードを抽出する在庫余剰レコード抽出手段と、前記在庫余剰レコード抽出手段で抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫から前記在庫不足レコード抽出手段で抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫への移動指示に関する移動指示データを生成する倉庫間移動指示生成手段と、を備えること、を特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る在庫管理業務支援装置においては、前記記憶部には、倉庫間のリードタイムを含むリードタイムマスタが更に格納されており、前記倉庫間移動指示生成手段は、前記リードタイムマスタを参照して、前記リードタイムがより短くなる前記倉庫間の移動指示に関する前記移動指示データを優先して生成すること、を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る在庫管理業務支援装置においては、前記制御部は、前記倉庫間移動指示生成手段での処理に続けて、発注先に対して発注を行うための発注予定データを生成する発注予定生成手段を更に備えること、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る在庫管理業務支援装置においては、前記発注条件マスタは、手配先識別データと、手配先と倉庫の間のリードタイムと、を更に含み、前記発注予定生成手段は、発注予定日と、前記在庫不足レコード抽出手段で抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データと、前記発注条件マスタ中の前記手配先識別データと、前記発注予定日に前記発注条件マスタ中の前記リードタイムを加算して算出される入荷予定日と、を含む前記発注予定データを生成すること、を特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る在庫管理業務支援装置においては、商品が、仕入先から仕入れる仕入品であること、を特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る在庫管理業務支援装置においては、前記制御部は、前記倉庫間移動指示生成手段での処理に続けて、物流管理課から前記在庫不足レコード抽出手段で抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫への移動指示に関する移動指示データを生成する物流管理課発移動指示データ生成手段と、前記物流管理課発移動指示データ生成手段での処理に続けて、自社の工場に製造依頼するための製造依頼データを生成する製造依頼生成手段と、を更に備えること、を特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る在庫管理業務支援装置においては、前記リードタイムマスタは、前記物流管理課から前記倉庫へのリードタイムを更に含み、前記物流管理課発移動指示データ生成手段は、前記リードタイムマスタを参照して、前記リードタイムがより短くなる前記物流管理課から前記倉庫への移動指示に関する前記移動指示データを優先して生成すること、を特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る在庫管理業務支援装置においては、商品が、自社工場で製造する製造品であること、を特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る在庫管理業務支援装置においては、前記記憶部には、商品識別データと倉庫識別データと販売予定数を有する販売予定レコードを含む販売予定データが更に格納されており、前記発注条件マスタ中の前記マスタレコードは、発注点掛率を更に有し、前記制御部は、前記販売予定データと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を特定し、当該特定した販売予定レコード中の前記販売予定数を当該特定したマスタレコード中の前記適正在庫数としてセットし、当該セットした適正在庫数に前記発注点掛率を掛けることで前記発注点を算出する発注条件マスタ生成手段を更に備えること、を特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る在庫管理業務支援方法においては、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される在庫管理業務支援方法であって、前記記憶部には、商品識別データと、倉庫識別データと、出荷可能数と、を有するワークレコードを含むワークテーブルと、商品識別データと、倉庫識別データと、適正在庫数と、発注点と、を有するマスタレコードを含む発注条件マスタと、が格納されており、前記制御部で実行される、前記ワークテーブルと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を比較して、前記マスタレコード中の前記発注点より少ない前記出荷可能数を有する前記ワークレコードを抽出する在庫不足レコード抽出ステップと、前記ワークテーブルと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を比較して、前記マスタレコード中の前記適正在庫数以上の前記出荷可能数を有する前記ワークレコードを抽出する在庫余剰レコード抽出ステップと、前記在庫余剰レコード抽出ステップで抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫から前記在庫不足レコード抽出ステップで抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫への移動指示に関する移動指示データを生成する倉庫間移動指示生成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る在庫管理業務支援プログラムにおいては、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための在庫管理業務支援プログラムであって、前記記憶部には、商品識別データと、倉庫識別データと、出荷可能数と、を有するワークレコードを含むワークテーブルと、商品識別データと、倉庫識別データと、適正在庫数と、発注点と、を有するマスタレコードを含む発注条件マスタと、が格納されており、前記制御部に実行させるための、前記ワークテーブルと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を比較して、前記マスタレコード中の前記発注点より少ない前記出荷可能数を有する前記ワークレコードを抽出する在庫不足レコード抽出ステップと、前記ワークテーブルと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を比較して、前記マスタレコード中の前記適正在庫数以上の前記出荷可能数を有する前記ワークレコードを抽出する在庫余剰レコード抽出ステップと、前記在庫余剰レコード抽出ステップで抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫から前記在庫不足レコード抽出ステップで抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫への移動指示に関する移動指示データを生成する倉庫間移動指示生成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、倉庫間の移動指示に関する移動指示データを自動で生成することにより、在庫管理業務を支援することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、在庫管理業務支援装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、仕入品についての物流(モノの動き)の一例を示すイメージ図である。
【
図3】
図3は、製造品についての物流(モノの動き)の一例を示すイメージ図である。
【
図4】
図4は、センター別発注条件マスタの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、センター別リードタイムマスタの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、需要予測データおよびセンター別発注条件マスタの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、ワークテーブルの生成の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、物流管理課における出庫可能テーブルの生成の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、仕入品についての処理に必要なテーブルおよびマスタの一例を示す図である。
【
図11】
図11は、仕入品について生成される発注予定データの一例を示す図である。
【
図12】
図12は、製造品についての処理に必要なテーブルおよびマスタの一例を示す図である。
【
図13】
図13は、製造品について生成される、倉庫間の移動指示に関する移動指示データの一例を示す図である。
【
図14】
図14は、製造品について生成される、物流管理課からの移動指示に関する移動指示データの一例を示す図である。
【
図15】
図15は、製造品について生成される製造依頼データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明に係る在庫管理業務支援装置、在庫管理業務支援方法および在庫管理業務支援プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0020】
[1.概要]
在庫の管理が必要となる業界においては、発注処理や製造依頼を人が行うことで、漏れが発生したりや過剰な指示を行ってしまう可能性があり、結果的に、機会損失や過剰在庫の保持に繋がるという問題があった。また、倉庫の拠点数やアイテム数が多いと、労力がかかり業務の効率が悪くなるという問題もあった。
【0021】
そこで、本実施形態においては、例えば、需要予測(適正在庫数)と発注点を元に、自動的に、移動指示データ、発注予定データおよび製造依頼データを生成できるようにした。より具体的には、本実施形態においては、例物流拠点別の需要予測に応じて拠点毎の商品の予定在庫数を算出し、当該算出した予定在庫数を拠点の安全在庫数と比較し、安全在庫割の場合には、他拠点、物流管理課の順に安全在庫数を満たすまで移動指示を行い、安全在庫数を満たせない場合、製造品については製造指示を掛け、仕入品(購入品)については発注を掛けるという処理を実現した。
【0022】
これにより、例えば、適正在庫のコントロール、移動指示業務の効率化、適正値での発注依頼・製造依頼および発注コストの抑制等を実現した。以下、具体的な構成および動作について説明する。
【0023】
[2.構成]
本実施形態に係る在庫管理業務支援装置100の構成の一例について、
図1を参照して説明する。
図1は、在庫管理業務支援装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
在庫管理業務支援装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、在庫管理業務支援装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0025】
在庫管理業務支援装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。添付品入力業務支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0026】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、在庫管理業務支援装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、在庫管理業務支援装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0027】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0028】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0029】
記憶部106は、例えば、ワークテーブル106aと、販売予定データとしての需要予測データ106bと、発注条件マスタとしてのセンター別発注条件マスタ106cと、リードタイムマスタとしてのセンター別リードタイムマスタ106dと、移動指示データ106eと、発注予定データ106fと、製造依頼データ106gと、商品マスタ106hと、等を備えている。
【0030】
ここで、本実施形態において、商品は、仕入品と製造品のどちらでもよい。仕入品とは、仕入先から仕入れるものを指し、製造品とは、自社工場で製造するものを指す。仕入品についての物流(モノの動き)を
図2に示し、製造品についての物流(モノの動き)を
図3に示す。商品が仕入品である場合の在庫の移動の仕方としては、
図2に(1)の矢印で示すように他の倉庫(物流センター)から商品を移動するという方法および
図2に(2)の矢印で示すように仕入先から商品を仕入れるという方法の2種類がある。商品が製造品である場合の在庫の移動の仕方としては、
図3に(1)の矢印で示すように他の倉庫(物流センター)から商品を移動するという方法、
図3に(3)の矢印で示すように物流管理課から商品を移動するという方法および
図3に(4)の矢印で示すように自社工場で商品を製造するという方法の3種類がある。なお、物流管理課は製造品を補完する倉庫である。また、自社工場では製品在庫は保管しておらず、完成品は物流管理課へ移動している。
【0031】
ワークテーブル106aは、
図12等に示すように、例えば、商品識別データ(商品CD)と、倉庫識別データ(倉庫CD)と、現在庫数と、受注数と、出庫予定数と、入庫予定数と、入荷予定数と、出荷可能数と、必要数と、を有するワークレコードを含む。
【0032】
需要予測データ106bは、商品の需要予測を販売予定数として管理するためのデータであり、後述するセンター別発注条件マスタ106cを生成する基となるデータでもある。需要予測データ106bは、
図7に示すように、例えば、対象年月と、前記倉庫識別データ(倉庫CD)と、前記商品識別データ(商品CD)と、販売予定数と、等を有する販売予定レコードを含む。
【0033】
センター別発注条件マスタ106cは、
図4等に示すように、例えば、適用年月と、前記倉庫識別データ(倉庫CD)と、前記商品識別データ(商品CD)と、この数の商品があれば在庫不足にはならない下限値である安全在庫数と、適正在庫数と、この数を下回ったら発注しなければならない下限値である発注点と、前記安全在庫数を算出するために用いる掛率である安全在庫掛率と、前記発注点を算出するために用いる掛率である発注点掛率と、手配先識別データ(手配先CD)と、手配先から倉庫への移動に要するリードタイムと、等を有するマスタレコードを含む。なお、前記安全在庫数、前記適正在庫数および前記発注点には、処理開始時点では
図4に示すように初期値として「0」が設定されている。
【0034】
センター別リードタイムマスタ106dは、
図5等に示すように、例えば、出庫先の倉庫についての前記倉庫識別データ(倉庫CD)と、出庫元の倉庫についての前記倉庫識別データ(出庫元倉庫CD)と、倉庫間の移動に要するリードタイムと、等を含む。
【0035】
移動指示データ106eは、倉庫間の移動または物流管理課から倉庫への移動を指示するためのデータであり、
図2および
図3でいうと(1)および(3)の矢印で示す物流の流れを指示するためのデータである。移動指示データ106eは、
図13等に示すように、例えば、移動指示日と、出庫倉庫についての前記倉庫識別データ(出庫倉庫CD)と、入庫倉庫についての前記倉庫識別データ(入庫倉庫CD)と、前記商品識別データ(商品CD)と、移動指示数と、入庫予定日と、等を含む。
【0036】
発注予定データ106fは、発注先(仕入先)に対して発注を行うためのデータであり、
図2でいうと(2)の矢印で示す物流の流れを指示するためのデータである。発注予定データ106fは、
図11等に示すように、例えば、発注予定日と、前記倉庫識別データ(倉庫CD)と、仕入先識別データ(仕入先CD)と、前記商品識別データ(商品CD)と、発注予定数と、入荷予定日と、等を含む。
【0037】
製造依頼データ106gは、自社の工場に製造依頼するためのデータであり、
図3でいうと(4)の矢印で示す物流の流れを指示するためのデータである。製造依頼データ106gは、
図15に示すように、例えば、製造指示日と、事業所識別データ(事業所CD)と、製造倉庫識別データ(製造倉庫)と、前記商品識別データ(商品CD)と、製造依頼数と、等を含む。
【0038】
商品マスタ106hは、商品が仕入品であるか製造品であるかを管理するためのデータである。商品マスタ106hは、
図6に示すように、例えば、前記商品識別データ(商品CD)と、資産分類と、製造部署を識別するための製造部署識別データと、等を含む。当該資産分類は、商品が仕入品であることを示す区分(
図6では「商品」)または商品が製造品であることを示す区分(
図6では「製品」)である。
【0039】
記憶部106は、これらのテーブル、データおよびマスタの他に、例えば、現在庫データ(
図8と
図9参照)、受注データ(
図8参照)、出庫予定データ(
図8と
図9参照)、入荷予定データ(
図8参照)、入庫予定データ(
図8と
図9参照)、出庫可能テーブル(
図9参照)および事業所マスタ(
図15参照)等を含んでいてもよい。
【0040】
制御部102は、在庫管理業務支援装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0041】
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)前記販売予定データと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を特定し、当該特定した販売予定レコード中の前記販売予定数を当該特定したマスタレコード中の前記適正在庫数としてセットし、当該セットした適正在庫数に前記発注点掛率を掛けることで前記発注点を算出する発注条件マスタ生成手段としての発注条件マスタ生成部102aと、(2)前記ワークテーブルと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を比較して、前記マスタレコード中の前記発注点より少ない前記出荷可能数を有する前記ワークレコードを抽出する在庫不足レコード抽出手段としての在庫不足レコード抽出部102bと、(3)必要数算出部102cと、(4)前記ワークテーブルと前記発注条件マスタの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を比較して、前記マスタレコード中の前記適正在庫数以上の前記出荷可能数を有する前記ワークレコードを抽出する在庫余剰レコード抽出手段としての在庫余剰レコード抽出部102dと、(5)前記在庫余剰レコード抽出手段で抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫から前記在庫不足レコード抽出手段で抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫への移動指示に関する移動指示データを生成する倉庫間移動指示生成手段としての倉庫間移動指示生成部102eと、(6)前記倉庫間移動指示生成手段での処理に続けて、発注先に対して発注を行うための発注予定データを生成する発注予定生成手段としての発注予定生成部102fと、(7)前記倉庫間移動指示生成手段での処理に続けて、物流管理課から前記在庫不足レコード抽出手段で抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫への移動指示に関する移動指示データを生成する物流管理課発移動指示データ生成手段としての物流管理課発移動指示データ生成部102gと、(8)前記物流管理課発移動指示データ生成手段での処理に続けて、自社の工場に製造依頼するための製造依頼データを生成する製造依頼生成手段としての製造依頼生成部102hと、を備えている。
【0042】
発注条件マスタ生成部102aは、需要予測データ106bとセンター別発注条件マスタ106cの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を特定し、当該特定した販売予定レコード中の前記販売予定数を当該特定したマスタレコード中の前記適正在庫数としてセットし、当該セットした適正在庫数に前記発注点掛率を掛けることで前記発注点を算出する。
【0043】
在庫不足レコード抽出部102bは、ワークテーブル106aとセンター別発注条件マスタ106cの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を比較して、前記マスタレコード中の前記発注点より少ない前記出荷可能数を有する前記ワークレコードを抽出する。
【0044】
必要数算出部102cは、安全在庫数まで回復するのに必要な数である必要数を算出する。
【0045】
在庫余剰レコード抽出部102dは、ワークテーブル106aとセンター別発注条件マスタ106cの間で、前記商品識別データおよび前記倉庫識別データが同じである前記レコード同士を比較して、前記マスタレコード中の前記適正在庫数以上の前記出荷可能数を有する前記ワークレコードを抽出する。
【0046】
倉庫間移動指示生成部102eは、在庫余剰レコード抽出部102dで抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫から在庫不足レコード抽出部102bで抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫への移動指示に関する移動指示データ106eを生成する。
【0047】
なお、倉庫間移動指示生成部102eは、在庫余剰レコード抽出部102dで抽出した前記ワークレコードおよび在庫不足レコード抽出部102bで抽出した前記ワークレコードの組合せのうち、同一の商品識別データを有する前記ワークレコードの組合せに関してのみ、移動指示データ106eを生成してもよい。すなわち簡単にいうと、倉庫間移動指示生成部102eは、移動元の倉庫(在庫余剰倉庫)と移動先の倉庫(在庫不足倉庫)とで商品が共通する場合にのみ、移動指示データ106eを生成してもよい。
【0048】
発注予定生成部102fは、倉庫間移動指示生成部102eでの処理に続けて、発注予定データ106fを生成する。
【0049】
物流管理課発移動指示データ生成部102gは、倉庫間移動指示生成部102eでの処理に続けて、物流管理課から在庫不足レコード抽出部102bで抽出した前記ワークレコードが有する前記倉庫識別データで特定される倉庫への移動指示に関する移動指示データ106eを生成する。
【0050】
製造依頼生成部102hは、物流管理課発移動指示データ生成部102gでの処理に続けて、製造依頼データ106gを生成する。
【0051】
[3.処理の概要]
本項目では、本実施形態に係る処理の概要を、仕入品の場合と製造品の場合とに分けて説明をする。
【0052】
[3-1.仕入品の場合]
仕入品の場合、以下の(1)~(4)の処理が実行される。
【0053】
(1)各物流センターにおける仕入品の出荷可能数が算出される。
(2)センター別発注条件マスタ106cを元に、発注点を切るアイテムのみ安全在庫数までの必要数が算出される。
(3)優先順位(リードタイム)に従って、適正在庫数以上の出荷可能数がある他拠点からの移動指示データ106eが生成される。
(4)各拠点に出荷可能在庫が無い場合、拠点毎に、仕入先への発注予定データ106fが生成される。
【0054】
[3-2.製造品の場合]
製造品の場合、以下の(1)~(5)の処理が実行される。なお、本項目における前提として、製造倉庫では在庫は持たずに物流管理課にて製造品の在庫を所持するものとし、また、物流管理課から得意先への出荷はしていないものとする。
【0055】
(1)各物流センターにおける製造品の出荷可能数が算出される。
(2)センター別発注条件マスタ106cを元に、発注点を切るアイテムのみ安全在庫数までの必要数が算出される。
(3)優先順位(リードタイム)に従って、適正在庫数以上の出荷可能数がある他拠点からの移動指示データ106eが生成される。
(4)各拠点に出荷可能在庫がない場合、物流管理課からの移動指示データ106eが生成される。
(5)物流管理課に出荷可能在庫が無い場合、製造部門への製造依頼データ106gが生成される。
【0056】
[4.処理の具体例]
本項目では、本実施形態に係る処理の具体例を説明する。本項目では、[4-1]においてセンター別発注条件マスタ106cの生成について説明し、[4-2]においてワークテーブル106a等の生成について説明する。[4-1]および[4-2]が、在庫の最適化処理を行うために必要ないわば前準備である。そして、[4-3]において仕入品についての在庫の最適化処理について説明し、[4-4]において製造品についての在庫の最適化処理について説明する。
【0057】
[4-1.センター別発注条件マスタの生成]
本項目では、センター別発注条件マスタ106cの生成について、
図7を主に参照して説明する。まず、対象年月、倉庫(センター)および商品(アイテム)毎の販売予定数を保持する
図7に示す需要予測データ106bが、需要予測システム等から取り込まれる。ここで、[2.構成]で説明したように、センター別発注条件マスタ106cにおいては、適正在庫数、発注点および安全在庫数に、
図4に示すように初期値として「0」が設定されている。
【0058】
発注条件マスタ生成部102aは、以下のようにして、
図7に示す需要予測データ106bに基づいて、
図4に示す状態のセンター別発注条件マスタ106c中の適正在庫数、発注点および安全在庫数に所定の値を算出して格納することで、センター別発注条件マスタ106cを生成する。
【0059】
発注条件マスタ生成部102aは、
図7に示すように、需要予測データ106bとセンター別発注条件マスタ106cの間で、商品CDおよび倉庫CDが同じであるレコード同士を特定し、需要予測データ106bにおける当該特定したレコード中の販売予定数を、センター別発注条件マスタ106cにおける当該特定したレコード中の適正在庫数としてセットする。具体的には、発注条件マスタ生成部102aは、
図7のセンター別発注条件マスタ106cの適正在庫数の列に示すように、適正在庫数として、上から順に、100、150、250、300、350および400をセットする。
【0060】
次に、発注条件マスタ生成部102aは、当該セットした適正在庫数にセンター別発注条件マスタ106c中の発注点掛率を掛けることで発注点を算出し、また、当該セットした適正在庫数にセンター別発注条件マスタ106c中の安全在庫掛率を掛けることで安全在庫数を算出する。具体的には、発注条件マスタ生成部102aは、
図7のセンター別発注条件マスタ106cの発注点の列に示すように、発注点として、上から順に、70、120、175、240、280および280を算出してセットし、また、安全在庫数として、上から順に、120、225、325、480、525および520を算出してセットする。
【0061】
このようにして、適正在庫数、発注点および安全在庫数に所定の値が格納されて完成したセンター別発注条件マスタ106cを、
図7に示す。
【0062】
[4-2.ワークテーブル等の生成]
本項目では、ワークテーブル106aおよび出庫可能テーブルの生成について、
図8および
図9を参照して説明する。当該生成は、例えば、バッチ処理にて夜間に自動実行することできるものとし、本例においては、2021/3/3のAM1:00に実行されるものとする。また、前日時点の出荷可能在庫情報をもとに計算されるものとする。
【0063】
(1)ワークテーブルの生成
ワークテーブル106aの生成について、
図8を参照して説明する。ワークテーブル106aは、
図8に示すように、商品CDおよび倉庫CDをキーとして、現在庫データ、受注データ、出庫予定データ、入荷予定データおよび入庫予定データから必要な数値が取得されて、出荷可能数および必要数が算出されることにより生成される。
【0064】
具体的には、ワークテーブル106a中の出荷可能数は、「現在庫データ中の現在庫数-受注データ中の受注数-出庫予定データ中の出庫予定数+入荷予定データ中の入荷予定数+入庫予定データ中の入庫予定数」という式により算出することができる。例えば、
図8のワークテーブル106a中の1行目のレコード(商品CD:製造品A、倉庫CD:西部)についての出荷可能数は、「現在庫数100-受注数40-出庫予定数10+入荷予定数0+入庫予定数0」という式により、50と算出することができる。
【0065】
また、ワークテーブル106a中の必要数は、「センター別発注条件マスタ106c中の安全在庫数-算出された出荷可能数」という式により算出することができる。例えば、
図8のワークテーブル106a中の1行目のレコード(商品CD:製造品A、倉庫CD:西部)についての必要数は、「センター別発注条件マスタ106c中の安全在庫数120-算出された出荷可能数50」という式により、70と算出することができる。ただし、算出された出荷可能数が、センター別発注条件マスタ106c中の発注点を下回っていないものについては、必要数の算出対象外となり、必要数は0となる。
【0066】
このようにして生成されたワークテーブル106aを、
図8に示す。
【0067】
(2)出庫可能テーブルの生成
出庫可能テーブルの生成について、
図9を参照して説明する。出庫可能テーブルは、
図9に示すように、商品CDおよび倉庫CDをキーとして、現在庫データ、出庫予定データおよび入庫予定データから必要な数値が取得されて、出庫可能数が算出されることにより生成される。
【0068】
具体的には、
図8の出庫可能テーブル中の出庫可能数は、「現在庫データ中の現在庫数100-出庫予定データ中の出庫予定数100+入庫予定データ中の入庫予定数80」という式により、80と算出することができる。
【0069】
このようにして生成された出庫可能テーブルを、
図9に示す。
【0070】
ここまでの処理により、在庫の最適化処理に必要なマスタおよびテーブルとして、センター別発注条件マスタ106c、ワークテーブル106aおよび出庫可能テーブルが生成されたので、続けて、仕入品および製造品についての在庫の最適化処理が実行される。
【0071】
[4-3.仕入品についての在庫の最適化処理]
本項目では、仕入品についての在庫の最適化処理について、
図10および
図11を主に参照して説明する。商品が仕入品である場合、各拠点からの積送、発注という優先順位で処理が実行される。
【0072】
本項目における在庫の最適化処理の前提となるデータ等は、本段落で説明するとおりである。センター別発注条件マスタ106cとしては、[4-1]で生成された
図7のセンター別発注条件マスタ106cの一部を抜き出したもの(
図10参照)を用いるものとする。ワークテーブル106aとしては、[4-2]で生成された
図8のワークテーブル106aの一部を抜き出したもの(
図10参照)を用いるものとする。
【0073】
(1)在庫不足レコード抽出処理
在庫不足レコード抽出部102bは、出荷可能数が発注点を割っているセンターを抽出する。具体的には、
図10のワークテーブル106aと
図10のセンター別発注条件マスタ106cの間で、商品CDおよび倉庫CDが同じであるレコード同士を比較すると、
図10のワークテーブル106aにおける1行目(倉庫CD:西部)および3行目(倉庫CD:九州)のワークレコードが、
図10のセンター別発注条件マスタ106cにおける1行目および3行目のマスタレコード中の発注点より少ない出荷可能数を有する。このため、在庫不足レコード抽出部102bは、
図10のワークテーブル106aから、1行目(倉庫CD:西部)および3行目(倉庫CD:九州)のワークレコードを抽出する。
【0074】
(2)必要数算出処理
次に、必要数算出部102cは、在庫不足レコード抽出部102bで抽出したワークレコードについて、安全在庫数まで回復するのに必要な数である必要数を算出する。具体的には、在庫不足レコード抽出部102bで抽出した1行目(倉庫CD:西部)のワークレコードについては、安全在庫数480-出荷可能数230=必要数250を算出し、在庫不足レコード抽出部102bで抽出した3行目(倉庫CD:九州)のワークレコードについては、安全在庫数520-出荷可能数220=必要数300を算出する。
【0075】
(3)在庫余剰レコード抽出処理
次に、在庫余剰レコード抽出部102dは、適正在庫数以上の出荷可能数があるセンターを抽出する。具体的には、
図10のワークテーブル106aと
図10のセンター別発注条件マスタ106cの間で、商品CDおよび倉庫CDが同じであるレコード同士を比較すると、
図10のワークテーブル106aの2行目(倉庫CD:東部)のワークレコードは、適正在庫数以上の出荷可能数を有しない。このため、在庫余剰レコード抽出部102dは、ワークレコードを抽出しない。つまり、他倉庫に余剰在庫が存在しないということになるため、倉庫間移動指示生成部102eは、倉庫間の移動指示に関する移動指示データ106eを生成しない。
【0076】
(4)発注予定生成処理
最後に、発注予定生成部102fは、発注予定データ106fを生成する。具体的には、発注予定生成部102fは、
図11に示すように、西部の倉庫については、(2)で算出した必要数と同じ250個分の発注予定数を有する発注予定データ106fを生成し、九州の倉庫については、(2)で算出した必要数と同じ300個分の発注予定数を有する発注予定データ106fを生成する。なお、
図11の発注予定データ106fにおいて、西部の倉庫の入荷予定日2021/3/4は、発注予定日2021/3/3に、
図10のセンター別発注条件マスタ106c中のリードタイム1日を加算して算出された日付であり、また、九州の倉庫の入荷予定日2021/3/6は、発注予定日2021/3/3に、
図10のセンター別発注条件マスタ106c中のリードタイム3日を加算して算出された日付である。
【0077】
以上、本項目[4-3]で説明したように、仕入品の在庫が足りない場合、まず、倉庫間の移動を検討し、次に、発注をするという順序で処理が実行される。
【0078】
[4-4.製造品についての在庫の最適化処理]
本項目では、製造品についての在庫の最適化処理について、
図12~
図15を主に参照して説明する。商品が製造品である場合、各拠点からの積送、物流管理課からの積送、製造依頼という優先順位で処理が実行される。
【0079】
本項目における在庫の最適化処理の前提となるデータ等は、本段落で説明するとおりである。センター別発注条件マスタ106cとしては、[4-1]で生成された
図7のセンター別発注条件マスタ106cの一部を抜き出したもの(
図12参照)を用いるものとする。ワークテーブル106aとしては、[4-2]で生成された
図8のワークテーブル106aの一部を抜き出したもの(
図12参照)を用いるものとする。センター別リードタイムマスタ106dとしては、
図12に示すものを用いるものとする。出庫可能テーブルとしては、
図9に示すものを用いるものとする。
【0080】
(1)在庫不足レコード抽出処理
在庫不足レコード抽出部102bは、出荷可能数が発注点を割っているセンターを抽出する。具体的には、
図12のワークテーブル106aと
図12のセンター別発注条件マスタ106cの間で、商品CDおよび倉庫CDが同じであるレコード同士を比較すると、
図12のワークテーブル106aにおける1行目(倉庫CD:西部)および2行目(倉庫CD:東部)のワークレコードが、
図12のセンター別発注条件マスタ106cにおける1行目および2行目のマスタレコード中の前記発注点より少ない出荷可能数を有する。このため、在庫不足レコード抽出部102bは、
図12のワークテーブル106aから、1行目(倉庫CD:西部)および2行目(倉庫CD:東部)のワークレコードを抽出する。
【0081】
(2)必要数算出処理
次に、必要数算出部102cは、在庫不足レコード抽出部102bで抽出したワークレコードについて、安全在庫数まで回復するのに必要な数である必要数を算出する。具体的には、在庫不足レコード抽出部102bで抽出した1行目(倉庫CD:西部)のワークレコードについては、安全在庫数120-出荷可能数50=必要数70を算出し、在庫不足レコード抽出部102bで抽出した2行目(倉庫CD:東部)のワークレコードについては、安全在庫数225-出荷可能数100=必要数125を算出する。
【0082】
(3)在庫余剰レコード抽出処理
次に、在庫余剰レコード抽出部102dは、適正在庫以上の出荷可能数があるセンターを抽出する。具体的には、
図12のワークテーブル106aと
図12のセンター別発注条件マスタ106cの間で、商品CDおよび倉庫CDが同じであるレコード同士を比較すると、
図12のワークテーブル106aの3行目(倉庫CD:九州)のワークレコードは、適正在庫数以上の出荷可能数を有する。このため、在庫余剰レコード抽出部102dは、
図12のワークテーブル106aから、3行目(倉庫CD:九州)のワークレコードを抽出する。
【0083】
(4)倉庫間移動指示生成処理
次に、倉庫間移動指示生成部102eは、倉庫間の移動指示に関する移動指示データ106eを生成する。ここで、(3)で説明したように、九州の倉庫に余剰在庫が存在し、その数は、出荷可能数300-適正在庫数250=50個である。つまり、九州の倉庫から50個分の在庫を移動可能である。一方で、(2)で説明したように、西部の倉庫の必要数は70個であり、東部の倉庫の必要数は125個である。
【0084】
このように、移動先となる倉庫が2つ以上存在する場合、倉庫間移動指示生成部102eは、リードタイムがより短い倉庫に対する移動指示データ106eを優先して生成する。ここで、
図12のセンター別リードタイムマスタ106dを参照すると、九州の倉庫から西部の倉庫へのリードタイムは2日、九州の倉庫から東部の倉庫へのリードタイムは3日である。このため、倉庫間移動指示生成部102eは、
図13に示すように、九州の倉庫から西部の倉庫に対する50個の在庫の移動を指示する移動指示データ106eを生成する。なお、
図13の移動指示データ106eにおいて、入庫予定日2021/3/5は、移動指示日2021/3/3にリードタイム2日を加算して算出された日付である。
【0085】
(5)物流管理課発移動指示データ生成処理
次に、物流管理課発移動指示データ生成部102gは、物流管理課からの移動指示に関する移動指示データ106eを生成する。ここで、
図9の出庫可能テーブルを参照すると、出庫可能数が80個である。つまり、物流管理課から80個分の在庫を移動可能である。一方で、西部の倉庫の必要数は、(4)で説明した処理により70個から移動された50個分を減じた20個となっており、東部の倉庫の必要数は依然として125個のままである。
【0086】
このように、移動先となる倉庫が2つ以上存在する場合、物流管理課発移動指示データ生成部102gも、リードタイムがより短い倉庫(西部の倉庫)に対する移動指示データ106eを優先して生成する。ここで、
図12のセンター別リードタイムマスタ106dを参照すると、物流管理課から西部の倉庫へのリードタイムは0日、物流管理課から東部の倉庫へのリードタイムは1日である。このため、物流管理課発移動指示データ生成部102gは、
図14に示すように、物流管理課から西部の倉庫に対する20個の在庫の移動を指示する移動指示データ106eを優先して生成し、次に、物流管理課から東部の倉庫に対する60個の在庫の移動を指示する移動指示データ106eを生成する。なお、
図14の移動指示データ106eにおいて、西部の倉庫の入庫予定日2021/3/3は、移動指示日2021/3/3にリードタイム0日を加算して算出された日付であり、東部の倉庫の入庫予定日2021/3/4は、移動指示日2021/3/3にリードタイム1日を加算して算出された日付である。
【0087】
(6)製造依頼生成処理
最後に、製造依頼生成部102hは、製造依頼データ106gを生成する。ここで、(5)で説明した処理により、西部の倉庫の必要数は0個となっており、東部の倉庫の必要数は125個から移動された60個分を減じた65個となっている。この場合、製造依頼生成部102hは、
図15に示すように、65個分の製造を依頼する製造依頼データ106gを生成する。
【0088】
以上、本項目[4-4]で説明したように、製造品の在庫が足りない場合、まず、倉庫間の移動を検討し、次に、物流管理課からの移動を検討し、最後に、製造依頼をするという順序で処理が実行される。
【0089】
[5.本実施形態のまとめ]
このように、本実施形態に係る在庫管理業務支援装置100によれば、商品が仕入品と製造品の場合に共通して、倉庫間の移動指示に関する移動指示データ106eを自動で生成することにより、在庫管理業務を支援することができる。
【0090】
また、本実施形態に係る在庫管理業務支援装置100によれば、商品が仕入品の場合、倉庫間の移動指示では不足在庫を補えない際には、発注予定データ106fを更に生成することができる。
【0091】
そして、本実施形態に係る在庫管理業務支援装置100によれば、商品が製造品の場合、倉庫間の移動指示では不足在庫を補えない際には、物流管理課からの移動指示に関する移動指示データ106eを更に生成することができ、物流管理課からの移動指示でも不足在庫を補えない際には、製造依頼データ106gを更に生成することができる。
【0092】
[6.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0093】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0094】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0095】
[7.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0096】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0097】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0098】
また、在庫管理業務支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0099】
例えば、在庫管理業務支援装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて在庫管理業務支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0100】
また、このコンピュータプログラムは、在庫管理業務支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0101】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0102】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0103】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0104】
また、在庫管理業務支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、在庫管理業務支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0105】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0106】
本発明は、例えば、物流業界において有用であり、特に、物流拠点が全国に存在し多くの在庫を抱える企業にとっては極めて有用である。
【符号の説明】
【0107】
100 在庫管理業務支援装置
102 制御部
102a 発注条件マスタ生成部
102b 在庫不足レコード抽出部
102c 必要数算出部
102d 在庫余剰レコード抽出部
102e 倉庫間移動指示生成部
102f 発注予定生成部
102g 物流管理課発移動指示データ生成部
102h 製造依頼生成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a ワークテーブル
106b 需要予測データ
106c センター別発注条件マスタ
106d センター別リードタイムマスタ
106e 移動指示データ
106f 発注予定データ
106g 製造依頼データ
106h 商品マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク