(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022165107
(43)【公開日】2022-10-31
(54)【発明の名称】照射装置
(51)【国際特許分類】
B01J 19/12 20060101AFI20221024BHJP
A61L 9/20 20060101ALI20221024BHJP
【FI】
B01J19/12 C
A61L9/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021070316
(22)【出願日】2021-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】592126016
【氏名又は名称】株式会社光電器製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】新居 和孝
(72)【発明者】
【氏名】脇田 航平
(72)【発明者】
【氏名】新井 克弘
【テーマコード(参考)】
4C180
4G075
【Fターム(参考)】
4C180AA02
4C180AA07
4C180AA10
4C180AA19
4C180BB03
4C180BB06
4C180DD03
4C180HH17
4C180KK05
4C180LL03
4C180LL04
4G075AA03
4G075AA37
4G075AA61
4G075AA65
4G075BA05
4G075BB10
4G075CA33
4G075DA02
4G075DA18
4G075EB31
4G075ED01
(57)【要約】
【課題】回動部によって取付ユニットに対して紫外線源ユニットを回動させることができる照射装置を提供する。
【解決手段】照射装置100は、取付ユニット1と、紫外線源ユニット3と、回動部24、25と、制御部とを備える。取付ユニット1は、取付部に取り付けられる。紫外線源ユニット3は、紫外線を出射する紫外線源31を有する。回動部24、25は、取付ユニット1に対して紫外線源ユニット3を回動させる。制御部は、回動部24、25及び紫外線源31を制御する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付部に取り付けられる取付ユニットと、
紫外線を出射する紫外線源を有する紫外線源ユニットと、
前記取付ユニットに対して前記紫外線源ユニットを回動させる回動部と、
前記回動部及び前記紫外線源を制御する制御部と
を備える、照射装置。
【請求項2】
前記部屋内の状態を検知する検知部を更に備え、
前記制御部は、前記検知部の検知結果に基づいて、前記回動部又は前記紫外線源を制御する、請求項1に記載の照射装置。
【請求項3】
前記検知部は、測距センサを含み、
前記測距センサは、前記紫外線が照射される対象物と前記測距センサとの間の距離を検知し、
前記制御部は、前記測距センサと前記対象物との間の距離に基づいて、前記対象物に前記紫外線が照射される照射期間を決定し、
前記対象物は、前記部屋内に配置された物体である、請求項2に記載の照射装置。
【請求項4】
前記検知部は、赤外線検知センサを含み、
前記赤外線検知センサは、赤外線を検知し、
前記制御部は、前記赤外線を検知したときに、前記紫外線を出射しないように、前記回動部又は前記紫外線源を制御する、請求項2又は請求項3に記載の照射装置。
【請求項5】
前記紫外線源から出射される前記紫外線の中心波長は、222nmである、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の照射装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のダクト取付用照明器具は、配線ダクトの長手方向任意位置に着脱自在に取り付けられる。照明器具は、外殻部及びプラグ部を有して構成される。外殻部には、配線ダクトの外側面に臨むよう突出形成された収容部が設けられている。プラグ部は、配線ダクトと外殻部とを機械的に接続するものである。プラグ部の引掛ツメが回動して、引掛ツメが配線ダクトと係合して、外殻部が保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の照明器具では、プラグ部のような取付ユニットに対して、外殻部のような紫外線源ユニットを、手動で回動させている。その結果、特許文献1に記載の照明器具を天井に取り付けた場合、取付ユニットに対して紫外線源ユニットを容易に回動させることができなかった。よって、常に定められた所定範囲に光が照射された。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、回動部によって取付ユニットに対して紫外線源ユニットを回動させることができる照射装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る照射装置は、取付ユニットと、紫外線源ユニットと、回動部と、制御部とを備える。前記取付ユニットは、取付部に取り付けられる。前記紫外線源ユニットは、紫外線を出射する紫外線源を有する。前記回動部は、前記取付ユニットに対して前記紫外線源ユニットを回動させる。前記制御部は、前記回動部及び前記紫外線源を制御する。
【0007】
本発明に係る照射装置において、前記部屋内の状態を検知する検知部を更に備え、前記制御部は、前記検知部の検知結果に基づいて、前記回動部又は前記紫外線源を制御することが好ましい。
【0008】
本発明に係る照射装置において、前記検知部は、測距センサを含み、前記測距センサは、前記紫外線が照射される対象物と前記測距センサとの間の距離を検知し、前記制御部は、前記測距センサと前記対象物との間の距離に基づいて、前記対象物に前記紫外線が照射される照射期間を決定し、前記対象物は、前記部屋内に配置された物体であることが好ましい。
【0009】
本発明に係る照射装置において、前記検知部は、赤外線検知センサを含み、前記赤外線検知センサは、赤外線を検知し、前記制御部は、前記赤外線を検知したときに、前記紫外線を出射しないように、前記回動部又は前記紫外線源を制御することが好ましい。
【0010】
本発明に係る照射装置において、前記紫外線源から出射される前記紫外線の中心波長は、222nmであることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の照射装置によれば、回動部によって取付ユニットに対して紫外線源ユニットを回動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態に係る照射装置を示す斜視図である。
【
図2】本実施形態に係る照射装置を一方から示す側面図である。
【
図3】本実施形態に係る照射装置を他の一方から示す側面図である。
【
図4】
図3のA-A断面線に沿った照射装置の断面図である。
【
図5】本実施形態に係る照射装置を示す斜視図である。
【
図6】本実施形態に係る部屋の構成を示す図である。
【
図7】本実施形態に係る照射装置を示すブロック図である。
【
図8】本実施形態に係る除菌方法を示すフローチャートである。
【
図9】本実施形態に係る除菌方法を示すフローチャートである。
【
図10】本実施形態に係る照射装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。なお、本願明細書では、発明の理解を容易にするため、互いに直交するX方向、Y方向及びZ方向を参照して説明することがある。例えば、X方向及びY方向は水平方向に平行であり、Z方向は鉛直方向に平行である。ただし、X方向及びY方向は水平方向以外の方向に平行であってもよく、Z方向は鉛直方向以外の方向に平行であってもよい。
【0014】
まず、
図1を参照して、本発明の実施形態に係る照射装置100について説明する。
図1は、照射装置100を示す斜視図である。具体的には、
図1は、照射装置100に対して天井と反対の側から見たときの照射装置100を示す。
図1に示すように、照射装置100は、紫外線を出射する。具体的には、照射装置100は、部屋(例えば店舗)内に所定タイミングで紫外線を出射する。
【0015】
部屋は、天井と、複数の壁面と、床と、ダクトレール200とを有する。ダクトレール200は、「取付部」の一例である。天井は、水平面であってもよく、傾斜面であってもよい。
【0016】
本実施形態の照射装置100は、ダクトレール200に取付可能である。ダクトレール200は、例えば部屋の天井に装着される。本実施形態では、水平面の天井に装着(固定)されたダクトレール200に照射装置100を取り付ける場合を例に挙げて、照射装置100を説明する。すなわち、本実施形態において、ダクトレール200は、天井に沿って延びている。なお、ダクトレール200は、天井に埋設されてもよいし、アーム又はワイヤ等によって天井から吊下げられてもよい。ダクトレール200は、長尺形状を有する。なお、ダクトレール200には、照射装置100以外の装置(例えば照明装置)が装着されてもよい。また、ダクトレール200は、天井に限らず、部屋の壁面に装着(固定)されていてもよく、壁面における天井に近い位置に配置されていることが好ましい。
【0017】
本実施形態において、照射装置100は、取付ユニット1と、電源ユニット2と、紫外線源ユニット3とを備える。紫外線源ユニット3は、紫外線源31を有する。紫外線源31は、紫外線を出射する。
【0018】
紫外線は、除菌作用及び消臭作用を有する。本明細書において、除菌という概念には、例えば、細菌、カビ類、又は、ウイルス等を死滅させることのみならず、細菌、カビ類、又は、ウイルス等の生育及び増殖を抑制することが含まれる。また、消臭という概念には、例えば、硫化水素(H2S)、アンモニア(NH3)等の臭い物質を分解することが含まれる。
【0019】
取付ユニット1は、ダクトレール200に取り付けられる。電源ユニット2は、取付ユニット1に第1方向D1に隣接して配置される。紫外線源ユニット3は、電源ユニット2に第2方向D2に隣接して配置される。本実施形態において、第1方向D1と第2方向D2とは異なる。具体的には、第1方向D1は、第2方向D2に交差する。より具体的には、第1方向D1は、第2方向D2に直交する。
【0020】
以下では、説明の便宜のために、取付ユニット1に対して電源ユニット2が配置される側を「下側」と規定し、電源ユニット2に対して取付ユニット1が配置される側を「上側」と規定して、上下方向を規定する。本実施形態において、第1方向D1は、Z方向(上下方向)に沿う。
【0021】
続けて
図2及び
図3を参照して、本実施形態に係る照射装置100について説明する。
図2は、照射装置100を一方から示す側面図である。
図3は、照射装置100を他の一方から示す側面図である。
【0022】
まず、取付ユニット1について説明する。
図2及び
図3に示すように、取付ユニット1は、筐体10と、接続部12aと、ベース部12bとを含む。筐体10は、ベース部12bを収容する。
【0023】
筐体10は、側面視略L字形状を有する。具体的には、筐体10は、第1面13と、第2面14と、第3面15と、第4面16とを有する。より具体的には、筐体10は、2つの第1面13を有する(
図10参照)。2つの第1面13は、ダクトレール200が延びる第3方向D3において、筐体10のうちの一方端部側と他方端部側とに配置される。本実施形態において、第3方向D3は、第1方向D1に交差する。具体的には、第3方向D3は、第1方向D1に直交する。また、第3方向D3は、X方向に沿う。
【0024】
具体的には、第1面13と、第4面16とはY方向に対向する。第1面13と、第3面15とは、互いに交差している。具体的には、第3面15のうちのY方向における中心部分で、第1面13と第3面15とが、互いに略直交している。また、第2面14と、第3面15とは、互いに交差しており、連接する。具体的には、第2面14と第3面15とは、互いに略直交している。第3面15の一部は、ダクトレール200に第1方向D1に対向する。また、第3面15の他の一部は、第1方向D1に天井に対向する。第2面14と、第4面16とはY方向に対向する。第2面14、及び第4面16の各々は、第1方向D1及び第3方向D3に延びる。第3面15は、Y方向及び第3方向D3に延びる。
【0025】
取付ユニット1がダクトレール200に取り付けられた状態で、第1面13は、ダクトレール200の側面201に当接可能である。すなわち、本実施形態において、取付ユニット1がダクトレール200に取り付けられた状態で、取付ユニット1は、ダクトレール200の側面201に当接可能である。取付ユニット1がダクトレール200に取り付けられた状態で、第1面13と側面201とは当接していてもよいし、第1面13と側面201との間に空隙が配置されていてもよい。具体的には、2つの第1面13の各々と側面201とが当接していてもよいし、2つの第1面13の各々と側面201との間に空隙が配置されていてもよい。また、2つの第1面13のうち、一方の第1面13と側面201とが当接しており、他方の第1面13と側面201との間に空隙が配置されていてもよい。本実施形態において、空隙は、ダクトレール200に対して照射装置100の位置及び/又は姿勢が大きく変動しない程度の寸法である。具体的には、空隙は、例えば、ダクトレール200に対して、取付ユニット1の位置及び/又は姿勢が大きく変動しない程度の寸法である。なお、図面を理解しやすくするため、
図2では、筐体10の第1面13とダクトレール200の側面201との間に空隙が配置されている場合を示している。
【0026】
ダクトレール200の側面202は、ダクトレール200の側面201にY方向に対向する。取付ユニット1がダクトレール200に取り付けられた状態で、第2面14と、ダクトレール200の側面202とは、面一となる。従って、照射装置100をダクトレール200に取り付けた場合、取付ユニット1とダクトレール200とが一体感のあるデザインとなる。
【0027】
第3面15は、切り欠き15nを有する(
図10参照)。切り欠き15nは、第3面15のうち、第3方向D3における中心部分に位置する。接続部12aは、切り欠き15nを貫通している。
【0028】
本実施形態において、ベース部12bには、接続部12aが配置される。接続部12aは、ダクトレール200に対して着脱可能に電気的に接続される。すなわち、取付ユニット1は、ダクトレール200に対して着脱可能に電気的に接続される。接続部12aは、電源ユニット2及び紫外線源ユニット3に電力を供給する。接続部12aは、例えばプラグである。具体的には、接続部12aには、ダクトレール200から外部電源電圧(例えば、AC(alternating current)100V)が印加される。接続部12aは、ベース部12bから天井に向かって突出する。また、照射装置100がダクトレール200に装着された状態で、接続部12aは、ダクトレール200の内部に位置する。
【0029】
次に、電源ユニット2について説明する。電源ユニット2は、紫外線源ユニット3を制御する。具体的には、電源ユニット2は、筐体20、制御部29及び電源装置21を含む。本実施形態において、筐体20は、略直方体形状を有する。筐体20は、電源装置21及び制御部29を収容する。
【0030】
電源装置21は、接続部12aからの外部電源電圧(例えばAC100V)に基づいて内部電源電圧(DC)を生成し、内部電源電圧(DC)を制御部29に印加する。具体的には、電源装置21は、AC-DCコンバータを含む。
【0031】
制御部29は、配線(図示せず)を介して電源装置21に接続されている。詳細には、制御部29は、内部電源電圧(DC)が常時、印加されて、紫外線源ユニット3を制御する。
【0032】
具体的には、制御部29は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーを含むハードウェア回路を含む。詳細には、制御部29は、紫外線源31のオンとオフとを切り替える。オンとは、例えば、電源を入れることを示す。オフとは、例えば、電源を切ることを示す。
【0033】
次に、紫外線源ユニット3について説明する。紫外線源ユニット3は、筐体30と、インバータ32とを更に含む。筐体30は、例えば、円筒形状を有する。筐体30は、光出射面30aを有する。
【0034】
紫外線源31及びインバータ32は、筐体30の内部に配置される。また、紫外線源31とインバータ32とは、配線(不図示)によって接続されている。
【0035】
インバータ32は、接続部12aからの外部電源電圧(例えばAC100V)に基づいて内部電源電圧(DC)を生成し、内部電源電圧(DC)に基づいて内部電源電圧(AC)を更に生成し、内部電源電圧(AC)を紫外線源31に印加する。
【0036】
紫外線源31は紫外線を出射する。紫外線は、光出射面30aから紫外線源ユニット3の外部に出射される。紫外線源31は、例えば紫外線灯である。紫外線灯は、例えば、低圧水銀灯(低圧水銀ランプ)、キセノン灯(キセノンランプ)、エキシマランプ、又は、重水素ランプ等である。紫外線は、例えば1nm以上400nm以下の電磁波を含み、中心波長150nm以上230nm以下の電磁波であることが好ましい。本実施形態の紫外線源31は、例えば、略222nmの中心波長を有する紫外線を出射することがより好ましい。その結果、紫外線が人に照射されても、人に対して影響を及ぼすことを抑制できる。
【0037】
続けて
図4を参照して、照射装置100について更に説明する。
図4は、
図3のA-A断面線に沿った照射装置100の断面図である。
図4に示すように、紫外線源ユニット3は、反射部材35を更に含む。
【0038】
図4に示すように、反射部材35は、紫外線源31が紫外線を出射する方向において、紫外線源31の前側に配置される。反射部材35は、前端及び後端に開口を有する筒形状を有する。詳しくは、反射部材35の直径は、紫外線源31から離れることに従って漸次大きくなる。例えば、反射部材35は、略円錐台形状を有する。反射部材35は、紫外線源31が出射した紫外線を反射する。紫外線源31から出射された紫外線を効率的に反射するために、少なくとも反射部材35の内面は、反射加工されていることが好ましい。反射加工は、例えば、白色塗装、又は銀色塗装を含む。
【0039】
紫外線源ユニット3から出射される紫外線は、例えば、紫外線の進行方向に対して垂直な面において進行方向に進行しても大きさが一定である略平行光である。例えば、紫外線は、紫外線の進行方向に対して垂直な面において円形を有する。また、紫外線は、紫外線の進行方向に対して垂直な面において略均一な強度を有する。なお、紫外線は、平行光に限らず、光源を中心として放射状に広がる光であってもよい。
【0040】
例えば、紫外線は、対象面に照射されると、対象面に存在する菌又はウイルスに吸収される。紫外線は、第1量以上の紫外線が菌又はウイルスに照射されると、菌又はウイルスを破壊する。すなわち、紫外線は、菌又はウイルスを不活化させることができる。従って、紫外線が照射された対象面を除菌できる。なお、紫外線は、エネルギが非常に高いので、第2量以上の紫外線が人体に照射されると、人体に対して影響を及ぼす可能性がある。第2量は、第1量より多い。
【0041】
続けて
図4及び
図5を参照して、照射装置100について更に説明する。
図5は、照射装置100を示す斜視図である。具体的には、
図5は、
図1に示す照射装置100の電源ユニット2及び紫外線源ユニット3の回転後の斜視図である。
【0042】
図4及び
図5に示すように、電源ユニット2は、軸部材23と、軸部材36と、第1モータ24と、第2モータ25とを更に備える。第1モータ24及び第2モータ25の各々は、「回動部」の一例である。
【0043】
軸部材23は、取付ユニット1と電源ユニット2とを連結する。具体的には、軸部材23は、円筒体である。そして、電源ユニット2は、回転軸線AX1を中心軸として、取付ユニット1に対して回転方向R1に回転自在である。回転軸線AX1は、例えばZ方向に延びる。回転軸線AX1は、軸部材23の中心軸であり、軸部材23は、回転軸線AX1を中心軸として360°又は180°で回転自在である。
【0044】
第1モータ24は、軸部材23を回転させる。その結果、第1モータ24は、取付ユニット1に対して電源ユニット2を回転させる。また、第1モータ24と制御部29とは、配線(不図示)によって接続されている。
【0045】
また、軸部材36は、電源ユニット2と紫外線源ユニット3とを連結する。軸部材23は、円筒体である。そして、紫外線源ユニット3は、回転軸線AX2を中心軸として、電源ユニット2に対して回転方向R2に回転自在である。回転軸線AX2は、軸部材36の中心軸であり、軸部材36は、回転軸線AX2を中心軸として360°又は180°で回転自在である。
【0046】
第2モータ25は、軸部材36を回転させる。その結果、第2モータ25は、電源ユニット2に対して紫外線源ユニット3を回転させる。また、第2モータ25と制御部29とは、配線(不図示)によって接続されている。
【0047】
ここで、
図6を参照して、照射装置100が配置される部屋310について詳細に説明する。
図6は、部屋310の構成を示す図である。
図6に示すように、部屋310は、複数の壁面301と、床302と、天井303と、ダクトレール200とを有する。
【0048】
照射装置100は、ダクトレール200に取り付けられている。また、部屋310内の所定領域には、家具305が配置されている。更に、複数の壁面301の内の少なくとも1つの壁面には、少なくとも人が通過可能な大きさの開口と、開口を開閉できる扉306が設けられている。扉306が開閉されることで、開口を介して部屋310への人(例えば客又は店員)の出入りが行われる。
【0049】
制御部29は、第1モータ24、第2モータ25及び紫外線源31を制御する。具体的には、制御部29は、所定タイミングで第1モータ24のオンとオフとを切り替える。制御部29は、所定タイミングで第2モータ25のオンとオフとを切り替える。詳細には、第1モータ24は、取付ユニット1に対して電源ユニット2を回転させる。また、第2モータ25は、電源ユニット2に対して紫外線源ユニット3を回転させる。その結果、紫外線を部屋310の領域に順番に照射する。
【0050】
以上、
図6に示すように、本実施形態によれば、第1モータ24、第2モータ25によって取付ユニット1に対して紫外線源ユニット3を回動させることができる。その結果、1台の照射装置100でも紫外線が部屋310の広範囲に照射される。すなわち、極力少ない台数の照射装置100で紫外線を部屋310の広範囲に照射できる。
【0051】
続けて
図5から
図7を参照して、制御部29について詳細に説明する。
図7は、照射装置100を示すブロック図である。
図7に示すように、紫外線源ユニット3は、人感センサ33と、測距センサ38と、報知部34とを更に備える。人感センサ33と測距センサ38との各々は、「検知部」の一例である。人感センサ33は、「赤外線検知センサ」の一例である。
【0052】
図5から
図7に示すように、人感センサ33と、測距センサ38と、報知部34とは、反射部材35に近接して配置される。
【0053】
まず、人感センサ33について説明する。人感センサ33は、部屋310内の状態を検知する。具体的には、人感センサ33は、赤外線(例えば熱)を検知し、例えば動物を検知する。より具体的には、人感センサ33は、検知領域における赤外線の変化を検知して、検知領域に人が存在するか否かを検知する。人感センサ33は、例えば、人体から放射される赤外線を検知する人感センサを含む。また、人感センサ33と制御部29とは、配線(不図示)によって接続されている。
【0054】
制御部29は、人感センサ33の検知結果に基づいて、紫外線源31を制御する。制御部29は、人感センサ33の検知結果に基づいて検知領域に人が存在するか否かを判定する。制御部29は、制御部29の判定結果に応じて、インバータ32を制御する。例えば、人感センサ33の検知結果に基づいて、検知領域に人が存在すると制御部29が判定した場合、制御部29は、紫外線源31が紫外線を出射しないように、インバータ32への電力の供給を停止する。一方、人感センサ33の検知結果に基づいて、検知領域に人が存在しないと制御部29が判定した場合、制御部29は、紫外線源31が紫外線を出射するように、インバータ32に電力を供給する。従って、検知領域に人が存在しないときに、照射装置100は、紫外線を出射する。その結果、人に紫外線が照射されることを防止できる。
【0055】
また、検知領域に人が存在しないと制御部29が判定した場合、制御部29は、検知領域に存在する人が検知領域から離れてから、所定期間が経過した後に、紫外線を出射するように、インバータ32に電力を供給する。すなわち、例えば、人感センサ33が検知領域に存在した人を検知しなくなったときから、所定期間が経過した後に、紫外線源31が紫外線を出射するように、制御部29が、インバータ32に電力を供給する。所定期間は、ユーザによって任意に設定される。所定期間は、例えば2分である。従って、例えば、検知領域に存在していた人が、検知領域から離れてすぐに検知領域に戻ってくる場合に、人に紫外線が照射されることを抑制できる。
【0056】
なお、本実施形態において、人感センサ33の検知領域と、紫外線源31による紫外線の照射範囲とは、略一致する。ただし、人感センサ33の検知領域は、紫外線源31による紫外線の照射範囲よりも大きくすることで、人が紫外線の照射範囲に入るよりも先に人感センサ33が人を検知するので、紫外線の出射を停止して人に紫外線が照射されることを抑制できる。
【0057】
次に、報知部34について説明する。報知部34は、例えばインジケータである。具体的には、報知部34は、例えばLED(Light Emitting Diode)である。また、報知部34と制御部29とは、配線(不図示)によって接続されている。
【0058】
例えば、紫外線源31が紫外線を出射しているときに、報知部34が点灯する。また、例えば、紫外線源31が紫外線を出射していないときに、報知部34が消灯する。具体的には、例えば、制御部29がインバータ32に電力を供給しているとき、制御部29が報知部34に電力を供給し、報知部34が点灯する。従って、目視することが困難である紫外線を紫外線源31が出射しているか否かについて、ユーザ(人)は、報知部34を見て認識できる。
【0059】
なお、紫外線源31が紫外線を出射しているときに報知部34が消灯し、紫外線源31が紫外線を出射していないときに報知部34が点灯してもよい。また、紫外線源31が紫外線を出射しているときに報知部34が所定の色(例えば赤色)に点灯し、紫外線源31が紫外線を出射していないときに報知部34が他の所定の色(例えば青色)に点灯することで、紫外線源31が紫外線を出射しているか否か、及び照射装置100が通電状態であるか否かを認識できる。
【0060】
次に、測距センサ38について説明する。測距センサ38は、部屋310内の状態を検知する。測距センサ38は、紫外線が照射される対象物と測距センサ38との間の距離LAを検知する。対象物は、例えば、床302又は家具305である。測距センサ38は、例えば、ToF(Time of Flight)センサを含む。また、測距センサ38と制御部29とは、配線(不図示)によって接続されている。
【0061】
制御部29は、測距センサ38の検知結果に基づいて、紫外線源31の照射期間を調整する。具体的には、制御部29は、測距センサ38から対象物までの距離LAが短いほど紫外線源31の照射期間を短くし、測距センサ38から対象物までの距離LAが長いほど紫外線源31の照射期間を長くする。従って、対象物に対して適切な量の紫外線を照射できる。また、対象物に対して必要以上の量の紫外線を照射することを抑制できる。
【0062】
なお、紫外線源31の照射期間に換えて紫外線源31の照射強度を調整してもよいし、紫外線源31の照射期間と照射強度との双方を調整してもよい。紫外線源31の照射強度を調整する場合、例えば制御部29がインバータ32を制御することによって、紫外線源31の照射強度が調整される。また、対象物に照射される紫外線の量(照射量)は、例えば、照射時間と照射強度との双方に基づいて算出される。
【0063】
続けて
図8及び
図9を参照して、本実施形態に係る除菌方法の一例を説明する。
図8及び
図9は、本実施形態に係る除菌方法を示すフローチャートである。
図8及び
図9に示すように、除菌方法は、ステップS101からステップS114を含む。除菌方法は、照射装置100によって実行される。
【0064】
まず、ステップS101において、制御部29は、報知部34が点灯するように、報知部34を制御する。
【0065】
次に、ステップS102において、制御部29は、人感センサ33の検知結果に基づいて、検知領域に人が存在するか否かを判定する。検知領域に人が存在しないと制御部29が判定した場合(ステップS102でNO)には、処理がステップS101に戻る。一方、検知領域に人が存在すると制御部29が判定した場合(ステップS102でYES)には、処理がステップS103に進む。
【0066】
次に、ステップS103において、制御部29は、報知部34が点滅するように、報知部34を制御する。
【0067】
次に、ステップS104において、制御部29は、人感センサ33の検知結果に基づいて、検知領域に人が存在するか否かを判定する。検知領域に人が存在すると制御部29が判定した場合(ステップS104でYES)には、処理がステップS103に戻る。一方、検知領域に人が存在すると制御部29が判定した場合(ステップS104でNO)には、処理がステップS105に進む。
【0068】
次に、ステップS105において、制御部29は、報知部34が点灯するように、報知部34を制御する。
【0069】
次に、ステップS106において、制御部29は、所定期間が経過したか否かを判定する。所定期間が経過していないと制御部29が判定した場合(ステップS106でNO)には、処理がステップS104に戻る。一方、所定期間が経過したと制御部29が判定した場合(ステップS106でYES)には、処理がステップS107に進む。
【0070】
次に、ステップS107において、制御部29は、インバータ32に電力を供給する。
【0071】
次に、ステップS108において、制御部29は、人感センサ33の検知結果に基づいて、検知領域に人が存在するか否かを判定する。検知領域に人が存在すると制御部29が判定した場合(ステップS108でYES)には、処理がステップS109に進む。
【0072】
次に、ステップS109において、制御部29は、インバータ32に電力を供給することを停止する。その後、処理がステップS103に戻る。
【0073】
一方、検知領域に人が存在しないと制御部29が判定した場合(ステップS108でNO)には、処理がステップS110に進む。次に、ステップS110において、制御部29は、第1モータ24及び第2モータ25を制御する。
【0074】
次に、ステップS111において、制御部29は、測距センサ38から、紫外線が照射される対象物と測距センサ38との間の距離LAを取得する。
【0075】
次に、ステップS112において、制御部29は、対象物に所定量の紫外線を照射したか否かを判定する。所定量は、第1量以上であり、第2量未満である。対象物に所定量の紫外線を照射していないと制御部29が判定した場合(ステップS112でYES)には、処理がステップS112に戻る。一方、対象物に所定量の紫外線を照射したと制御部29が判定した場合(ステップS112でNO)には、処理がステップS113に進む。
【0076】
次に、ステップS113において、制御部29は、定められた全ての対象物に所定量の紫外線を照射したか否かを判定する。全ての対象物に所定量の紫外線を照射していないと制御部29が判定した場合(ステップS113でNO)には、処理がステップS108に戻る。一方、全ての対象物に所定量の紫外線を照射したと制御部29が判定した場合(ステップS113でYES)には、処理がステップS114に進む。
【0077】
次に、ステップS114において、制御部29は、インバータ32に電力を供給することを停止する。その後、処理がステップS101に戻る。
【0078】
続けて
図10を参照して、当接部11について説明する。
図10は、照射装置100を示す斜視図である。具体的には、
図10は、照射装置100に対して天井の側から見たときの照射装置100を示す。なお、発明を理解し易くするため、
図10では、ダクトレール200を省略している。
図1から
図10に示すように、取付ユニット1は、当接部11を更に含む。筐体10は、当接部11を更に収容する。
【0079】
第4面16は、切り欠き16nを有する。切り欠き16nは、第4面16のうち、第3方向D3における中心部分に位置する。また、切り欠き16nは、第4面16のうち、第1方向D1において天井の側の端部に位置する。本実施形態において、切り欠き16nの内部に、当接部11が位置する。すなわち、当接部11の一部が、切り欠き16nを介して露出している。
【0080】
当接部11は、第1方向D1に変位可能である。当接部11は、例えばアジャスターである。具体的には、当接部11は、当接部材11aと軸部材11bとを含む。当接部材11aは、軸部材11bに固着している。なお、本実施形態において、当接部材11aと軸部材11bとは異なる部材であるが、当接部材11aと軸部材11bとは一体的に構成されてもよい。
【0081】
軸部材11bがベース部12bに対して回転することによって、当接部11(当接部材11a)は、第1方向D1に変位する。取付ユニット1がダクトレール200に取付られた状態で、当接部11(当接部材11a)は、天井に当接可能である。また、取付ユニット1がダクトレール200に取り付けられた状態で、当接部11(当接部材11a)は、天井から離間した位置に変位可能である。本実施形態において、例えば、取付ユニット1がダクトレール200に取付られた状態で、天井から離間した位置に配置される当接部11が、第1方向D1に天井に向かって移動することによって、当接部材11aが、天井に当接する。ここで、
図10には、天井から離間した状態の当接部材11aを示している。また、
図10には、実線で示す当接部材11aが天井の側に移動した状態(当接部材11x)を2点鎖線で示している。
【0082】
具体的には、軸部材11bの外周面にネジ溝が形成されており、軸部材11bは、ベース部12bに螺合している。軸部材11bが時計回り、又は反時計回りに回転することによって、軸部材11bは、第1方向D1に変位する。そして、軸部材11bが第1方向D1に変位することに伴なって、軸部材11bに固着する当接部材11aが第1方向D1に変位する。すなわち、当接部11が第1方向D1に変位する。
【0083】
本実施形態によれば、取付ユニット1がダクトレール200に取り付けられた状態で、当接部11が天井に当接し、筐体10の第1面13がダクトレール200の側面201に当接する。従って、2つの方向(第1方向D1及びY方向)に沿って照射装置100が保持されて、ダクトレール200に装着された照射装置100のがたつきを抑制できる。その結果、第1モータ24、第2モータ25によって取付ユニット1に対して紫外線源ユニット3を移動させても、照射装置100の姿勢を安定して保持できる。
【0084】
続けて、接続部12aについて説明する。接続部12aは、支柱部12a1と、2つのプラグ端子12a2と、レール係合部12a3と、軸部12a4とを含む。
【0085】
軸部12a4は、回転軸線AX3に沿って延びる。軸部12a4は、接続部12aの回転軸として機能する。回転軸線AX3は軸部12a4の中心軸であり、軸部12a4は、回転軸線AX3を中心軸として回転自在である。支柱部12a1は、軸部12a4の周面を覆う。支柱部12a1は、軸部12a4に固着している。従って、軸部12a4が回転することに伴なって、支柱部12a1が回転する。なお、本実施形態において、支柱部12a1と軸部12a4とは別部材であるが、一体であってもよい。
【0086】
2つのプラグ端子12a2の各々は、金属製である。2つのプラグ端子12a2の各々は、支柱部12a1の周面から突出する。プラグ端子12a2は、支柱部12a1の回転に応じて、回転軸線AX3を中心軸として回転する。レール係合部12a3は、支柱部12a1の周面に設けられる。レール係合部12a3は、回転軸線AX3に沿う方向(第1方向D1)において、プラグ端子12a2よりもベース部12bに近い位置に配置される。レール係合部12a3もまた、支柱部12a1の回転に応じて、回転軸線AX3を中心軸として回転する。
【0087】
図10に示す接続部12aの姿勢は、ダクトレール200と接続部12aとが電気的に接続されるときの姿勢である。接続部12aが、ダクトレール200と接続部12aが電気的に接続するときの姿勢である場合、プラグ端子12a2とダクトレール200の導体部とが電気的に接続するとともに、レール係合部12a3とダクトレール200の支持部とが係合する。
【0088】
プラグ端子12a2がダクトレール200の導体部と接続すると、導体部からプラグ端子12a2に外部電源電圧が印加される。外部電源電圧は、図示しない配線を介して、プラグ端子12a2から電源装置21へ伝送される。
【0089】
レール係合部12a3がダクトレール200の支持部に係合すると、照射装置100がダクトレール200に装着(固定)される。
【0090】
取付ユニット1は、操作レバー12cを更に含む。操作レバー12cは、ユーザによって操作される。操作レバー12cは、例えば、回転軸線AX3を中心軸として回転自在である。操作レバー12cが回転することに伴って、接続部12aが回転する。すなわち、ユーザは、操作レバー12cを回転させることによって、接続部12aを回転させて、接続部12aの姿勢を切り替えることができる。
【0091】
本実施形態において、接続部12の軸部12a4と、電源ユニット2の軸部材23とは、Y方向において、異なる位置に配置されている。また、軸部12a4の一部と軸部材23の一部とは、Y方向に対向する。従って、軸部12a4と軸部材23とが第1方向D1に沿って配置される場合と比較して、取付ユニット1の第1方向D1に沿った長さを小さくできる。その結果、取付ユニット1を小型化できる。ひいては、照射装置100を小型化できる。
【0092】
再び
図4を参照して、紫外線源ユニット3について説明する。
図4に示すように、紫外線源ユニット3は、開口3h1と、カバー37と、開口3h2とを有する。開口3h1は、紫外線源ユニット3の後側に位置する。一方、開口3h2は、紫外線源ユニット3の前側に位置する。従って、紫外線源ユニット3の内部を空気が流通する。その結果、紫外線源31及びインバータ32の熱を効果的に放散できる。カバー37は、開口3h1に配置されている。カバー37は、例えばハニカムルーバーである。従って、紫外線源ユニット3に異物が侵入することを抑制できる。
【0093】
また、電源ユニット2について説明する。筐体20は、開口2h1と、カバー22と、開口2h2とを有する。また、本実施形態において、照射装置100がダクトレール200に取付られた状態で、開口2h1は、筐体20の下側に位置する。一方、開口2h2は、筐体20の上側に位置する。従って、筐体20の内部を空気が流通する。その結果、電源装置21の熱を効果的に放散できる。カバー22は、開口2h1に配置されている。カバー22は、例えばハニカムルーバーである。従って、筐体20に異物が侵入することを抑制できる。
【0094】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0095】
(1)本実施形態の制御部29は、人感センサ33の検知結果に基づいて、紫外線源31に紫外線を出射させたが、これに限定されない。照射装置100が、ユーザによって操作される操作部を備えており、制御部29は、操作部からの操作信号に基づいて、紫外線源31に紫外線を出射させてもよい。具体的には、操作部が操作されることに応じて、制御部29は、紫外線源31に紫外線を出射させてもよい。なお、操作部は、照射装置100が備えていてもよいし、照射装置100が設置される部屋に設けられていてもよいし、照射装置100が設置される部屋の外に設けられていてもよい。また、操作部は、制御部29と通信可能なリモコン又はスマートフォンであってもよい。具体的には、操作部からの操作信号に基づいて、紫外線が部屋310の特定領域に照射されてもよい。
【0096】
(2)また、人感センサ33は、撮像部であってもよい。この場合、撮像部の撮像結果に基づいて、制御部29は、紫外線源31の照射期間と照射強度との少なくとも1つを調整する。具体的には、制御部29は、撮像結果に基づいて、紫外線の照射対象物から照射装置100までの距離を算出し、算出した距離に応じて、紫外線源31の照射期間と照射強度との少なくとも1つを調整する。また、制御部29は、撮像部の撮像結果に基づいて、機械学習(AI(artificial intelligence))を実行して、紫外線源31の照射期間と照射強度との少なくとも1つを調整してもよい。
【0097】
(3)本実施形態において、照射装置100は、ダクトレール200に取り付られたが、これに限定されない。照射装置100は、部屋(例えば店舗)に配置された取付部に取り付けられればよい。例えば、照射装置100は、天井に設けられたダクトレール以外の設備に取り付けられてもよい。また、照射装置100は、天井に直付けされてもよい。この場合、天井は、「取付部」の一例である。
【0098】
(4)本実施形態において、紫外線源31は、紫外線を出射する放電ランプである。ただし、紫外線源31が紫外線を出射する限り、紫外線源31は、発光素子として、例えばLED素子を有してもよい。この場合、紫外線源31は、例えばSMD(surface mount device)、又はCOB(chip on board)である。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明は、照射装置を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0100】
1 取付ユニット
2 電源ユニット
3 紫外線源部ユニット
23 制御部
24 第1モータ(回動部)
25 第2モータ(回動部)
31 紫外線源部
100 照射装置
200 ダクトレール
D1 第1方向
D2 第2方向